(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の揚送装置では、布ベルトの巻取りが開始されると、遊技機で遊技球の不足が生じているか否かに関係なく、予め定められた長さ分の布ベルトの巻き取りが完了するまで布ベルトの巻き取りが行われるので、その間は揚送ベルトを再度動かすことができなかった。
【0009】
そのため、営業中に布ベルトの巻き取りを開始してしまうと、遊技機で遊技球の不足が発生した場合であっても遊技球を上部タンクに揚送できないので、遊技機で遊技が出来なくなる可能性があった。
【0010】
そこで本発明では、第1に、遊技球が不足して遊技機での遊技が出来なくなることを防止しつつ、研磨ベルトの巻き取りを可能とする遊技島システムを提供することを目的とする。
【0011】
次に、遊技島は、賞品球などとして遊技者に貸し出されたパチンコ玉を返却するための計数機を備えている場合がある。
この計数機に返却されたパチンコ玉は、その数が数えられた後、その計数機が備えられている遊技島に返却される。そして、この返却されたパチンコ玉は、パチンコ機で使用された使用済みのパチンコ玉とともに揚送装置で揚送され、再び、パチンコ機に戻されて遊技に使用されている。
【0012】
ただし、揚送装置が動いていないときに計数機にパチンコ玉が返却されると、遊技島が受け入れられる量以上のパチンコ玉が返却されて、遊技島がパンクする恐れがある。
そのため、計数機を備える遊技島では、揚送装置が動いていないときには、計数機へのパチンコ玉の返却を禁止していた。
【0013】
しかし、このようにすると、計数機を備えるすべての遊技島で、布ベルトの巻き取りが同時に始まってしまった場合、いずれの遊技島の計数機に対してもパチンコ玉の返却が禁止され、パチンコ玉の返却が同時にできなくなる恐れがあった。
【0014】
そこで、本発明では、第2に、計数機を備える遊技島が複数あるとき、すべての遊技島の計数機に対して遊技球の返却が同時にできなくなることを防止する遊技島システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した問題を解決するためになされた発明である請求項1に記載の研磨ベルト巻取制御装置は、複数の遊技機と、遊技球の揚送方向に移動する揚送ベルトと、前記揚送ベルトに対向する揚送位置を通るように配置された研磨ベルトとの間に遊技球を挟み、前記研磨ベルトで研磨しつつ揚送方向に遊技球を揚送する揚送手段と、前記揚送位置にある使用済の前記研磨ベルトを前記揚送位置外に送り出すとともに、前記揚送位置外にある未使用の前記研磨ベルトを前記揚送位置に送り入れて、前記研磨ベルトの移動を実行するベルト移動手段と、前記揚送手段によって揚送された遊技球を貯留すると共に、該貯留された遊技球を前記各遊技機に供給可能に形成された貯留手段と、を備える遊技島に適用され、前記各遊技機から回収された遊技球を前記揚送手段で前記貯留手段に揚送して循環させる遊技島システムにおいて、返却された遊技球を計数する計数手段を備える一の遊技島において、前記揚送手段を停止してから前記各遊技機への遊技球の供給不足が生じるまでの緩衝期間を算出する緩衝期間算出手段と、前記一の遊技島において、前記揚送手段を停止後、前記緩衝期間が経過するまでの間に、前記ベルト移動手段を制御して前記研磨ベルトの移動を実行する研磨ベルト移動制御手段と、前記一の遊技島において、前記研磨ベルト移動制御手段が実行される場合、前記計数手段による遊技球の計数を禁止する計数禁止手段と、前記計数手段を備える他の遊技島と通信し、該他の遊技島の前記計数手段において遊技球の計数が禁止されている場合、前記一の遊技島では、前記研磨ベルト移動制御手段の実行を禁止する島間研磨ベルト移動禁止手段と、
前記緩衝期間を確保可能な量として予め定められた充足量分の遊技球が前記貯留手段に貯留されているか検出する遊技球貯留量検出手段と、を備え、前記研磨ベルト移動制御手段は、 前記遊技球貯留量検出手段により前記貯留手段に前記充足量分の遊技球が貯留されていることが検出されたら、前記ベルト移動手段を制御して前記研磨ベルトの移動を実行することを特徴とする。
【0016】
この発明では、揚送手段を停止した後、貯留手段から貯留球が流出して、遊技機で遊技球の供給不足が生じるまでの緩衝期間を算出し、この緩衝期間が終了するよりも前に研磨ベルトの移動が終了するように研磨ベルトの移動を行っている。
【0017】
従って、本発明のように、この緩衝期間内に研磨ベルトの移動を行えば、遊技機での遊技球不足が生じる前に研磨ベルトの移動が終わるので、遊技球が不足して遊技機での遊技が出来なくなることを防止しつつ、研磨ベルトを移動させることができる。
【0018】
また、この発明では、一の遊技島で、研磨ベルト移動制御手段が実行されているときは、当該一の遊技島での計数手段による遊技球の計数を禁止しているが、他の遊技島で、遊技球の計数が禁止されているとき、当該一の遊技島では、研磨ベルト移動制御手段そのものの実行を禁止している。
【0019】
従って、本発明を用いると、他の遊技島で遊技球の計数が禁止されているときは、当該一の遊技島で計数が可能となるので、遊技島が複数あるとき、すべての遊技島の計数機に対して遊技球の返却が同時にできなくなることを防止することができる。
本発明のように構成すると、緩衝期間を確保可能な量の遊技球が貯留されていることが検出手段に確実に検出されているときに研磨ベルト移動制御手段が実行されるので、より確実に、遊技球が不足して遊技機での遊技が出来なくなることを防止しつつ、研磨ベルトの移動を実行することができる。
【0020】
尚、緩衝期間としては、例えば、貯留手段に予め定められた数の遊技球が貯留されてから、このうちの予め定められた割合の数の遊技球、例えば、10000個の遊技球が貯留され、この10000個のうち9割の9000個の遊技球、が、貯留手段から流出するまでの期間としてもよい。ただし、ここでいう割合は、10割でもよい。
【0021】
また、パチンコホールに計数機が備えられた複数の遊技島が設置されているとき、島間研磨ベルト移動禁止手段を実行する対象となる他の遊技島としては、自己の遊技島を除くすべての遊技島を設定してもよいし、特定の遊技島を設定してもよい。
【0022】
また、この遊技島システムで実行される各処理は、各遊技島に設置された制御装置で行ってもよいし、各遊技島の制御を統括するホールコンピュータのように、遊技島の外部にある制御装置で行ってもよい。
【0023】
ところで、計数手段に遊技球が返却されているときに揚送手段が停止すると、遊技島が受け入れられる量以上の遊技球が返却されて、遊技島がパンクする可能性がある。
そこで、請求項2に記載したように、本発明の遊技島システムでは、一の遊技島で、計数手段により遊技球の計数が行われているときには、一の遊技島で、研磨ベルト移動制御手段の実行を禁止する研磨ベルト移動禁止手段を備えるようにするとよい。このようにすると、遊技島がパンクすることを確実に防止することができる。
【0026】
尚、充足量については、緩衝期間を確保可能な量として予め定め、検出手段としては、この予め定められた量が貯留手段に貯留されているか検出するようにしてもよい。
次に、
請求項3に記載した遊技島システムは、
複数の遊技機と、遊技球の揚送方向に移動する揚送ベルトと、前記揚送ベルトに対向する揚送位置を通るように配置された研磨ベルトとの間に遊技球を挟み、前記研磨ベルトで研磨しつつ揚送方向に遊技球を揚送する揚送手段と、前記揚送位置にある使用済の前記研磨ベルトを前記揚送位置外に送り出すとともに、前記揚送位置外にある未使用の前記研磨ベルトを前記揚送位置に送り入れて、前記研磨ベルトの移動を実行するベルト移動手段と、前記揚送手段によって揚送された遊技球を貯留すると共に、該貯留された遊技球を前記各遊技機に供給可能に形成された貯留手段と、を備える遊技島に適用され、前記各遊技機から回収された遊技球を前記揚送手段で前記貯留手段に揚送して循環させる遊技島システムにおいて、前記揚送手段を停止してから前記各遊技機への遊技球の供給不足が生じるまでの緩衝期間
を予め定め、前記緩衝期間によって定められる、前記揚送手段を停止可能な量の遊技球が貯留されたことを検出したら、前記揚送手段を停止後、前記緩衝期間が経過するまでの間に、前記ベルト移動手段を制御して前記研磨ベルトの移動を実行する研磨ベルト移動制御手段と、
前記一の遊技島において、前記研磨ベルト移動制御手段が実行される場合、前記計数手段による遊技球の計数を禁止する計数禁止手段と、前記計数手段を備える他の遊技島と通信し、該他の遊技島の前記計数手段において遊技球の計数が禁止されている場合、前記一の遊技島では、前記研磨ベルト移動制御手段の実行を禁止する島間研磨ベルト移動禁止手段と、前記緩衝期間内に前記研磨ベルト移動制御手段で移動可能な前記研磨ベルトの巻取量を算出する研磨ベルト移動量算出手段と、前記研磨ベルト移動量算出手段で算出された前記移動量毎に前記研磨ベルトを移動した場合に、予め定められた予定移動量分の前記研磨ベルトを移動するために必要な、前記研磨ベルト移動制御手段を実行する移動動作回数を算出する研磨ベルト移動動作回数算出手段と、前記移動動作回数分、前記研磨ベルト移動制御手段を実行する研磨ベルト移動実行手段と、を実行することを特徴とする。
【0027】
このようにすると、予定移動量分の研磨ベルトを移動するために、研磨ベルト移動動作回数算出手段を何度動作させればよいか知ることができる。
次に、
請求項4に記載したように、予定移動量分の研磨ベルトを移動できたか否かを、移動動作回数だけ研磨ベルト移動制御手段を実行したか否かによって管理する研磨ベルト移動動作回数管理手段を備えるようにしてもよい。
【0028】
このようにすると、予定移動量の研磨ベルトを移動できたか否かを、研磨ベルトを移動した量を厳密に管理しなくても、移動動作回数を管理するだけで知ることができるので、予定移動量を移動できたか否かを容易に管理することができる。
【0029】
次に、
請求項5に記載した研磨ベルト巻取制御装置のように、予め定められた予定移動期間内で、時間的に略等間隔で移動動作回数分の研磨ベルト移動制御を実行させるための移動タイミングを決定する研磨ベルト移動タイミング決定手段を備え、研磨ベルト移動制御手段は、移動タイミング、あるいは、各移動タイミングの近傍で研磨ベルト移動制御手段を実行するようにしてもよい。
【0030】
このようにすると、一定の時間間隔毎に研磨ベルトが少しずつ移動するので、不定期に研磨ベルトを移動する場合に比べて、研磨ベルトへの汚れの付着量が営業時間を通してほぼ一定値に保たれ、結果として、時間当たりの遊技球の汚れも平均化することができる。
尚、移動タイミングだけでなく移動タイミングの近傍で研磨ベルト移動制御を実行するとしたのは、移動タイミングのときに、緩衝期間を確保可能な遊技球が貯留されていないことがあるので、移動タイミングが経過した後、この移動タイミングの近傍で緩衝期間を確保可能なときに研磨ベルト移動制御を行ってもよいという理由からである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。
1.遊技島台1の構造
遊技島を構成する遊技島台1の構造について説明する。
【0033】
図1に示すように、遊技島台1には、その長手方向に沿った側面であって遊技者に対向する側面に、パチンコ機を設置するための複数の設置スペース1aが形成されている。これら設置スペース1aは、遊技島台1の長手方向に沿って一列に形成されている。パチンコ機は、これら各設置スペース1aに嵌め込まれて固定される。
【0034】
この遊技島台1の長手方向中央には、後述する揚送装置3が設置されている。そして、この揚送装置3の近傍には、各パチンコ機から回収したパチンコ玉を貯留する下部タンク10と、各パチンコ機に送るパチンコ玉を貯留する上部タンク11(本発明の「貯留手段」に相当)とが設置されている。下部タンク10は、遊技島台1に対してパチンコ機が取り付けられる位置よりも下方の遊技島台1内に設置され、上部タンク11は、遊技島台1の屋根上に設置されている。
【0035】
各設置スペース1aの下端には、各パチンコ機で使用されたアウト玉(パチンコ遊技に使用されたパチンコ玉)を回収する回収装置12が設置されている。
各設置スペース1aの下部の遊技島台1内には、各回収装置12で回収されたパチンコ玉を下部タンク10に導く回収樋13が設置されている。この回収樋13は、遊技島台1の長手方向の一端から、下部タンク10まで下り坂を形成するように設置されている。
【0036】
各設置スペース1aの上部の遊技島台1内には、上部タンク11から各遊技機にパチンコ玉を供給する供給樋15が設置されている。この供給樋15は、上部タンク11から、遊技島台1の長手方向の一端に向けて下り坂を形成するように設置されている。
【0037】
この供給樋15には、各設置スペース1aの上方部分に、供給樋15を流れるパチンコ玉の流れを各設置スペース1aに設置されたパチンコ機側に変更可能な分岐装置16が設置されている。そして各分岐装置16から各設置スペース1aには、分岐装置16から各設置スペース1aに設置されたパチンコ機にパチンコ玉を導く分岐ホース17が設置されている。
【0038】
また、上部タンク11は、図示しない穴部が底部に設けられ、貯留されたパチンコ玉をこの穴部から流出できるように形成されている。そしてこの穴部には、図示しない調整装置が取り付けられ、供給樋15の長手方向の上部タンク11側の端部は、この上部タンク11の底部に設けられた穴部から排出されるパチンコ玉を、その穴部の下方で受け止める位置に配置されている。
【0039】
また、遊技島台1の長手方向の端部には、賞品球などとして遊技者に貸し出されたパチンコ玉を返却するため投入すると、投入されたパチンコ玉を計数する計数機18が設置されている。
【0040】
このように構成された遊技島台1では、各設置スペース1aに設置されたパチンコ機で使用されたパチンコ玉が回収装置12で回収されると、回収樋13によって下部タンク10に流され、下部タンク10に貯留される。
【0041】
また、計数機18に投入されたパチンコ玉も、パチンコ機で使用されたパチンコ玉と同様、回収樋13によって下部タンク10に流され、下部タンク10に貯留される。
そして下部タンク10に貯留されたパチンコ玉は、揚送装置3で上部タンク11に揚送され、上部タンク11に貯留される。
【0042】
そしてさらに、この上部タンク11に貯留されたパチンコ玉は、図示しない調整装置によって流出量を調整されながら供給樋15上に排出され、この供給樋15を下って、分岐装置16、及び、分岐ホース17を介して、再びパチンコ機に供給される。
【0043】
尚、
図1では、図面の簡略化のため、設置スペース1a、回収装置12、分岐装置16及び分岐ホース17については、一部のみ符合を示しているが、図面中のこれらの構成と同様の図形の構成は、これらと同様の構成を示している。
【0044】
2.揚送装置3
次に、揚送装置3について説明する。
図2に示すように、揚送装置3は、上下方向に長尺な形状に形成されている。
【0045】
この揚送装置3は、下部タンク10に貯留されたパチンコ玉を上部タンク11に揚送する無端ベルトからなる揚送ベルト30と、揚送されるパチンコ玉を磨く布ベルト31(本発明の「研磨ベルト」に相当する)とを備えている。
【0046】
揚送ベルト30及び布ベルト31は、パチンコ玉を揚送するとき、揚送ベルト30のうち下方から上方に向かう側のベルトが布ベルト31と対向し、布ベルト31との間にパチンコ玉を挟んで揚送できるだけの空間が空くように、設置される。
【0047】
この揚送装置3は、下端に、揚送ベルト30が取り付けられる上下一対のプーリのうち一方のプーリを回動可能に収納する下端筐体32を備え、上端に、揚送ベルト30が取り付けられる上下一対のプーリのうち他方のプーリを回動可能に収納する上端筐体33を備えている。
【0048】
また、この揚送装置3は、下端筐体32から上端筐体33に向かって延設され、上端筐体33を下端筐体32の上方に支持する支持筐体34を備えている。
下端筐体32には、下部タンク10に貯留されたパチンコ玉を下端筐体32に導く導入樋35が接続されている。
【0049】
上端筐体33には、揚送されたパチンコ玉を上部タンク11内に投入する投入口36が形成されている。
支持筐体34の下端には、揚送ベルト30のうち上方から下方に向かう側において、揚送ベルト30の張力を調整する調整装置37が設置されている。
【0050】
揚送装置3は、布ベルト31の裏側(揚送ベルト30と対向する側とは反対の方向側)であって、下端筐体32から支持筐体34の略1/6の長さ分だけ上方に設置され、布ベルト31の長手方向への移動を阻止する停止装置38を備えている。
【0051】
揚送装置3は、布ベルト31の裏側であって、上端筐体33から支持筐体34の略1/6の長さ分だけ下方に設置され、布ベルト31を引っ張る引張装置39を備えている。
揚送装置3の下端筐体32が収納されている遊技島台1に設けられているスペース内であって、下端筐体32の裏側には、未使用の布ベルト31が巻かれたロール40が配置されている。
【0052】
揚送装置3の支持筐体34が収納されている遊技島台1に設けられているスペース内であって、支持筐体34の裏側上端筐体33の略1/3の長さ分だけ下方の位置には、引張装置39で引っ張られた布ベルト31を巻き取る回収装置41が配置されている。
【0053】
布ベルト31は、ロール40から停止装置38を介して下端筐体32内で折り返された後、揚送ベルト30と対向する揚送位置に導かれ、さらに、上端筐体33内で下方裏側に折り返され、引張装置39を介して、この引張装置39より下方に設置された回収装置41まで延設されている。
【0054】
2.1.パチンコ玉の揚送について
上述の揚送装置3では、下部タンク10に貯留されたパチンコ玉を上部タンク11に揚送する場合、まず、導入樋35を介して下部タンク10から下端筐体32内にパチンコ玉を流入させる。そして、図示しないモータで下端筐体32内に収納された揚送ベルト30のプーリを回転させ、布ベルト31に対向する側の揚送ベルト30が下方から上方に向かって移動するように、揚送ベルト30を回転させる。
【0055】
すると、下端筐体32内に流入したパチンコ玉は、揚送ベルト30が布ベルト31と対向する揚送位置まで、転動しながら導かれる。
そして、パチンコ玉は、揚送位置まで導かれると、揚送ベルト30と布ベルト31との間に挟まれて転動しながら上方に向かって上端筐体33まで揚送される。このとき、パチンコ玉は、布ベルト31に研磨されながら揚送される。そのため、遊技島台1内を循環するパチンコ玉は、常時、きれいな状態に保たれる。
【0056】
上端筐体33まで揚送されたパチンコ玉は、上端筐体33内を転動し、この上端筐体33に設けられた投入口36に導かれて、上部タンク11内に投入される。
2.2.布ベルト31の巻き取り
上述の揚送装置3では、パチンコ玉を研磨して汚れた揚送位置に配置された布ベルト31を巻き取る場合、まず、揚送ベルト30を停止させる。
【0057】
その後、停止装置38による布ベルト31の固定を解き、回収装置41で布ベルト31を巻き取りながら引張装置39で布ベルト31を引っ張る。
すると、揚送位置に配置された使用済みの布ベルト31が、揚送位置からみて引張装置39側に送り出されて回収装置41に巻き取られる。
【0058】
一方、この使用済みの布ベルト31が引張装置39に送り出されることにより、その使用済みの布ベルト31に、ロール40に巻かれた未使用の布ベルト31が引っ張られて、この未使用の布ベルト31が揚送位置に送り入れられる。
【0059】
そして、布ベルト31の巻き取りが終了すると、停止装置38によって布ベルト31が固定され、布ベルト31が固定されると揚送ベルト30の動作が許可されて、揚送ベルト30が動作可能となる。そのため、揚送ベルト30が動作しているときは、布ベルト31は、常時固定した状態に保持される。
【0060】
尚、停止装置38、引張装置39、回収装置41を総称して、以下、巻取装置4という。
3.遊技島台1の内部構造
次に、遊技島台1の内部構造について説明する。
【0061】
遊技島台1は、
図3に示すようなコントロールボックス20を備えている。
このコントロールボックス20は、遊技島台1を制御する処理を実行するコンピュータ装置を形成するメイン制御基板21と、巻取装置4を制御する巻取装置基板22と、揚送ベルト30を駆動する揚送モータ3aを制御する揚送モータ基板23とを備えている。
【0062】
さらに、このコントロールボックス20は、導入樋35に設けられたパチンコ玉の流通路を開閉する導入樋シャッター35aを制御する導入樋シャッター基板24と、計数機18に設けられたパチンコ玉の図示しない投入口を開閉するシャッター25bを制御する計数機基盤25を備えている。
【0063】
さらに、コントロールボックス20は、上述した基板の他に、遊技島台1の各種装置を制御するための基板26,27を備えている。
このうち巻取装置基板22には、巻取装置4で巻き取った布ベルト31の巻き取り量を検出する巻取量センサ22aが引張装置39に設置されているので、この巻取量センサ22aから入力された布ベルト31の巻取量を示す信号を入力可能に形成されている。
【0064】
また、計数機18には、図示しない投入口に投入されたパチンコ玉を計数するための計数センサ25aを備えているので、この計数機基盤25には、投入されたパチンコ玉を検出して計数するための信号が入力可能に形成されている。
【0065】
以上のように構成されたコントロールボックス20は、電源供給部29から電源の供給を受けて動作する。
3.1.メイン制御基板21
メイン制御基板21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等を備えており、上部タンク11に備えられ、上部タンク11内に貯留されたパチンコ玉の貯留量を検出する玉量検出センサ11aからの検出信号を入力可能に構成されている。
【0066】
また、メイン制御基板21は、このコントロールボックス20を操作するためのリモコン20aから、無線により、操作信号を受信可能に構成されている。
4.ホール構造
次に、上述した遊技島台1を複数設置されたパチンコホールの全体構造について説明する。
【0067】
ここで、
図4は、パチンコホールの平面図で、以下の説明で必要な構成のみ示している。
図4に示すように、本実施形態のパチンコホールには、計数機18を備える遊技島台1と、計数機18を備えていない遊技島台9とが設置されている。
【0068】
そして、本実施形態では、これら遊技島台1と遊技島台9とが交互に配置され、
図4中の第1番、第3番、第5番の遊技島が計数機18を備える遊技島台1であり、第2番、第4番、第6番の遊技島が計数機18を備えない遊技島台9である。
【0069】
また、本実施形態のパチンコホールには、ホール全体を管理するホールコンピュータ8が設置されている。
このように、複数の遊技島台1,9及びホールコンピュータ8が設置された、本実施形態のパチンコホールでは、ホールコンピュータ8と、各遊技島台1,9のコントロールボックス20とが通信可能に接続されるとともに、各遊技島台1,9間も、通信可能に接続されている。
【0070】
5.布ベルト関連処理
次に、メイン制御基板21で実行される布ベルト関連処理について説明する。
ここで
図5は、布ベルト関連処理のフローチャートである。
【0071】
図6は、この布ベルト関連処理で、布ベルト自動巻取処理(S5)を実行するために必要な情報の一覧表である。
尚、布ベルト関連処理に限らず、以下に説明する各種処理の説明では、文中で特に示さない限り、ステップ番号の小さいものから順に実行するものとする。
【0072】
この布ベルト関連処理は、ホールコンピュータ8に対して、同処理を開始することを指示する操作が行われると開始される。
ステップ(以下単に「S」という)1では、後述する布ベルト自動巻取処理(S5)を実行するために必要な情報を設定する設定処理が実行される。
【0073】
尚、布ベルト自動巻取処理(S5)を実行するために必要な情報は、
図6に示すように、揚送装置3の全長、布ベルト31の巻取範囲、上部タンク11の貯留量、パチンコ機(遊技機)の台数、計数機の有無、計数機の動作の有無を確認しあう対象となる遊技島を示す対象島、営業時間に関する情報である。これらの情報は、遊技島台1毎に設定される。
【0074】
S2では、パチンコホールに設置されたすべての遊技島台1、9に対して、S1の設定処理が行われたか否かを、ホールコンピュータ8から入力された信号を入力したか否かにより判定する処理が行われている。
【0075】
この判定(S2)で、全ての遊技島台1、9に対して、S1の設定処理が行われたことを示す信号が入力され、すべての遊技島台1、9に対してS1の設定処理が行われたと判定されると(S2:YES)、次にS5の処理が実行される。
【0076】
一方、この判定(S2)で、全ての遊技島台1、9に対して、S1の設定処理が行われたことを示す信号が入力されていないときは(S2:NO)、この信号が入力されるまで待機する処理が実行される。
【0077】
S5では、S1で設定された各種情報を利用して、布ベルトの自動巻取りを実行する布ベルト自動巻取処理を実行する。
そして、S5の処理が終了すると、本実施形態の布ベルト関連処理は終了する。
【0078】
5.1.設定処理(S1)
次に、布ベルト関連処理(
図5)の中で実行される設定処理(S1)について説明する。
【0079】
ここで、
図7は、設定処理のフローチャートで、第1番の遊技島台1に関するものについて特に示している。
この設定処理(S1)が開始されると、まず、S10の処理が実行される。
【0080】
S10では、ホールコンピュータ8から第1番の遊技島台1に対して各種情報の入力を開始する旨の指示があったか否かが判定される。
この判定(S10)で、ホールコンピュータ8から各種情報の入力を開始する旨の信号を受信していない場合は(S10:NO)、この設定処理(S1)は直ちに終了され、S2の処理が実行される。
【0081】
一方、この判定(S10)で、ホールコンピュータ8から各種情報の入力を開始する旨の信号を受信している場合は(S10:YES)、次にS12の処理が実行される。
S12では、メイン制御基板21が備えているRAM21cに記憶された布ベルト31の自動巻取フラグFLとして「1」を設定する処理が実行される。
【0082】
このS12の処理が終了すると、揚送装置3の全長Aを示す情報の入力が待機される。
S14では、ホールコンピュータ8が操作され、揚送装置3の全長Aを示す情報が入力されると、その情報をRAM21cに記憶する処理が実行される。本実施形態では、揚送装置3の全長Aを示す情報として、A=2740mmが入力される。
【0083】
このS14の処理が終了すると、巻取範囲Bを示す情報の入力が待機される。
S16では、ホールコンピュータ8が操作され、1営業日の巻取り動作で布ベルト31を巻き取る巻取範囲Bを示す情報が入力されると、その入力された情報を受信して、RAM21cに記憶する処理が実行される。本実施形態では、巻取範囲Bを示す情報として、揚送装置3の全長分を巻き取ることを示すB=一面(100%)が入力される。
【0084】
このS16の処理が終了すると、布ベルト31を巻き取るときに上部タンク11に貯留されていることが好ましいパチンコ玉の貯留量Cを示す情報の入力が待機される。
S18では、ホールコンピュータ8が操作され、布ベルト31の巻き取りを開始するときに、上部タンク11に貯留されていると好ましいパチンコ玉の貯留量Cを示す情報が入力されると、その入力された情報を、RAM21cに記憶する処理が実行される。この貯留量Cは、遊技島に設置される遊技台の数や種類等によって異なる。本実施形態では、上部タンク11の貯留量Cとして、C=10000発が入力される。
【0085】
このS18の処理が終了すると、遊技島台1に設置されているパチンコ機の台数Dを示す情報の入力が待機される。
S20では、ホールコンピュータ8が操作され、遊技島台1に設置されているパチンコ機の台数を示す情報が入力されると、その入力された情報を、RAM21cに記憶する処理が実行される。本実施形態では、遊技島台1に設置されているパチンコ機の台数Dとして、D=40台が入力される。
【0086】
このS20の処理が終了すると、遊技島台1に設置されているパチンコ店の営業開始時間Eと営業終了時間Fを示す情報の入力が待機される。
S22では、ホールコンピュータ8が操作され、遊技島台1に設置されているパチンコ店の営業開始時間Eと営業終了時間Fを示す情報が入力されると、その入力された情報を、RAM21cに記憶する処理が実行される。本実施形態では、営業開始時間Eが9時、営業終了時間が23時なので、営業開始時間Eとして9:00、営業終了時間Fとして23:00分が入力される。
【0087】
このS22の処理が終了すると、計数機18の有無を示す情報の入力が待機される。
S24では、ホールコンピュータ8が操作され、遊技島台1に計数機18が設置されているか否かを示す情報が入力されると、その入力された情報を受信して、RAM21cに記憶する処理が実行される。本実施形態では、遊技台1には、計数機18が設置されているので、計数機18が設置されていることを示す情報が入力される。
【0088】
このS24の処理が終了すると、計数機18の動作の有無を確認しあう遊技島台の番号を示す情報の入力が待機される。ただし、計数機18が設置されていない旨の情報が入力されると、次のS26は飛ばされて、S3の処理が実行される。
【0089】
S26では、ホールコンピュータ8が操作され、計数機18の動作の有無を確認しあう遊技島台の番号を示す情報が入力されると、その入力された情報を受信して、RAM21cに記憶する処理が実行される。本実施形態では、第1番の遊技島台1は、第3番の遊技島台1と計数機18の動作の有無を確認しあうので、遊技島台1の番号として第3番が入力される。
【0090】
このS26の処理が終了すると、次に、上述したS12〜S26の処理で入力された各種設定値を用いて、布ベルト自動巻取処理(S5)で必要な情報を算出する算出処理(S3)が実行される。
【0091】
そして、この算出処理(S3)が終了すると、この設定処理(S1)は終了され、S2の処理が実行される。
また、この設定処理(S1)は、第1番〜第6番までの全ての遊技島台1,9で実行される。入力される情報は、
図6に示す通りである。
【0092】
5.2.算出処理(S3)
次に、設定処理(S1)の中で実行される算出処理(S3)について説明する。
ここで、
図8は、算出処理のフローチャートで、第1番の遊技島台1のものについて示している。
【0093】
この算出処理(S3)が開始されると、まず、S30の処理が実行される。
S30では、S14の処理で設定された揚送装置3の全長Aと、S16の処理で設定された巻取範囲Bから、パチンコ店の一営業日で巻き取る布ベルト31の予定巻取量Gを算出する処理が実行される。本実施形態では、A=2740mm、B=一面(100%)が設定されるから、布ベルト31の予定巻取量Gは、A×B=2740mmと算出される。
【0094】
S32では、S18の処理で設定されたパチンコ玉の貯留量Cと、S20の処理で設定されたパチンコ機の台数D、及び、予めRAM21cに記憶され、各パチンコ機へのパチンコ玉の供給のため上部タンク11から流出される単位時間当たりのパチンコ玉の量Qから、揚送装置3を停止可能な停止可能時間Hを算出する処理が実行される。本実施形態では、C=10000発、D=40台、Q=100(発/min)なので、H=C/D×Q=10000/40×100=2.5minと算出される。
【0095】
尚、この停止可能時間Hは、本発明の緩衝期間に相当する。また、このことから、本実施形態では、貯留量Cが、緩衝期間を確保可能な貯留量であるので、本発明の充足量に相当する。
【0096】
S34では、S32で算出された停止可能時間Hと、予めRAM21cに記憶され、布ベルト31の巻き取りを開始するとき及び、巻取りを終了してから揚送ベルト30を動作するまでに必要な準備時間X、巻取装置4が布ベルト31を単位時間当たりに巻き取る巻取り量Pから、巻取装置4が停止可能時間H内に布ベルト31を巻き取る制御を行って、布ベルト31を巻き取ることができる巻取可能量Iを、算出する処理が実行される。本実施形態では、H=2.5min、X=2.0min、P=1884mm/minであるので、I=(H−X)×P=(2.5−2.0)×1884=942mmと算出される。
【0097】
S36では、S30で算出された予定巻取量Gと、S34で算出された巻取可能量Iとから、巻取装置4が、S32で設定された予定巻取量Gを巻き取り終えるまでに布ベルト31を巻き取る巻取動作を行う巻取動作回数Jを算出する処理が実行される。本実施形態では、G=2740mm、I=942mmで、巻取動作回数Jは、G/I=2740/942≒2.91回なので3回と算出される。
【0098】
S38では、S22の処理で設定された営業開始時間E及び営業終了時間Fから、営業時間Kを算出する処理が実行される。本実施形態では、E=9:00、F23:00が設定されるから、営業時間Kは、K=F−E=14時間と算出される。
【0099】
S40では、S36で設定された巻取動作回数Jと、S38で設定された営業時間Kとから、布ベルト31の巻取り動作を行う時間間隔を示す巻取タイミングLを算出する処理が実行される。本実施形態では、J=3回、K=14時間なので、L=K/J=14/3=約4.7時間毎と算出される。
【0100】
S42では、S30で算出された予定巻取量Gと、S36で設定された巻取動作回数Jとから、各巻取り動作において、布ベルト31を巻き取る巻取量Mを算出する処理が実行される。本実施形態では、G=2740mm、J=3回が設定されるから、巻取量M=G/J=2740mm/3=約914mmと算出される。
【0101】
そして、このS42の処理が終了したら、設定処理S1に戻る。
尚、このS30から、S42で行われた処理結果は、各処理が終了するたびにRAM21cに記憶される。
【0102】
また、この算出処理(S3)も、第1番〜第6番までの全ての遊技島台1,9で実行される。
5.3.布ベルト自動巻取処理(S5)
次に、布ベルト関連処理(
図4)の中で実行される布ベルト自動巻取処理(S5)について説明する。
【0103】
ここで、
図7は、布ベルト自動巻取処理のフローチャートである。
この布ベルト自動巻取処理(S5)が開始されると、まず、S50の処理が実行される。
【0104】
S50では、RAM21cに記憶されている布ベルト自動巻取りフラグFLが「1」であるか否かが判定される。
この判定(S50)で、FLが「0」の場合は(S50:NO)、この布ベルト自動巻取処理(S5)が直ちに終了され、設定処理(S1)に戻って終了する処理が実行される。
【0105】
一方、この判定(S50)で、FLが「1」の場合は(S50:YES)、次にS52が実行される。
S52では、布ベルト31の自動巻取りを開始する開始条件を満たしているか否かが判定される。具体的には、1回目の巻取タイミングでは営業開始時間(本実施形態では9時)から計時して1回目の巻取タイミングになったか、2回目以降は、前回の巻取タイミングから計時して2回目の以降の巻取タイミングになったか否かが判定される。
【0106】
この判定(S52)で、開始条件を満たしていないと判定されると(S52:NO)、繰り返し、このS52の判定を繰り返して待機する処理が実行される。
一方、この判定(S52)で、開始条件を満たしていると判定されると(S52:YES)、次にS7の動作制御処理が実行され、この動作制御処理(S7)での結果に応じて、S50あるいはS52の処理を実行する。
【0107】
5.4.動作制御処理(S7)
次に、布ベルト自動巻取処理(S5)の中で実行される動作制御処理(S7)について説明する。
【0108】
ここで、
図10は、動作制御処理(S7)のフローチャートで、第1番の遊技島台1のものについて示している。
この動作制御処理(S7)が開始されると、まず、S70の処理が実行される。
【0109】
S70では、上部タンク11内に貯留されているパチンコ玉の貯留量が、所定量(本実施形態の第1番の遊技島台1では10000発)よりも多いか否かが判定される。
この判定(S70)で、貯留量が所定量よりも少ないと判定された場合には、貯留量が所定量よりも多いと判定されるまでS70の処理を繰り返し実行して待機する処理が実行される。
【0110】
一方、この判定(S70)で、貯留量が所定量以上であると判定された場合には、S72の処理が実行される。
S72では、当該動作制御処理(S7)が実行されている遊技島台1に、計数機18がついているかが、S24で入力された情報により判定される。
【0111】
この判定(S72)で、計数機18がついていないと判定された場合には、S80の処理が実行され、計数機18がついていると判定されると、S74の処理が実行される。
このような判定を行っているのは、パチンコホールのレイアウトに応じて、遊技島台1に計数機18がついたりつかなかったりするためである。
【0112】
S74では、自己の遊技島台1に取り付けられた計数機18が使用中か否かが判定される。具体的には、この判定(S74)では、パチンコ玉が計数機18に返却のために投入され、その投入されたパチンコ玉が計数センサ25a(
図3)で検出されて、その検出信号が入力されているか否かにより判定される。
【0113】
この判定(S74)で、計数機18が使用中であると判定されると(S74:YES)、再びS70〜S74の処理を繰り返して待機する処理が実行される。
一方、この判定(S74)で、計数機18が使用中でないと判定されると(S74:NO)、S76の処理が実行される。
【0114】
S76では、S26の処理で、計数機18の動作の有無を確認しあうべき対象の遊技島台として設定された遊技島台1で(第1番の遊技島台1にとっては、第3番の遊技島台:
図6参照)、布ベルト31を巻き取る動作が実行され、対象の遊技島台1に設置されている計数機が動作しているか否かを、対象の遊技島台1と通信して判定する処理が実行される。
【0115】
この判定(S76)で、対象の遊技島台1で計数機が動作していないと判定されると(S76:YES)、再びS70〜S76の処理を繰り返して待機する処理が実行される。
一方、この判定(S76)で、対象の遊技島台1で計数機が動作していると判定されると(S76:NO)、S78の処理が実行される。
【0116】
S78では、自己の遊技島台1に設置されている計数機18に対し、この計数機18へのパチンコ玉の返却を禁止する処理を実行する。具体的には、シャッター25b(
図3参照)を用いて、計数機18の投入口を閉じて、パチンコ玉の投入を禁止している。
【0117】
S80では、布ベルト31の巻き取りを開始する布ベルト自動巻取開始処理が実行される。
具体的には、まず、導入樋シャッター35aを閉じ、導入樋シャッター35aを閉じたときに導入樋シャッター35a付近に位置するパチンコ玉を、揚送ベルト30によって上部タンク11まで揚送するのに要する時間が経過するまで揚送モータ3aを動作させ、その後揚送モータ3aを停止する。そして、この揚送モータ3aの停止後、停止装置38による布ベルト31の固定を解除し、引張装置39及び回収装置41を動作させることによって、布ベルト31を巻き取る動作を実行する。
【0118】
S82では、巻取量センサ22aにより、巻取装置4が実際に巻き取った布ベルト31の巻き取り量がS42で算出した巻取量M(914mm)以上となったか否かが判定される。
【0119】
この判定(S82)で、布ベルト31の巻取量が、S42で算出した巻取量M未満のときは(S82:NO)、S82の判定が繰り返し実行される。
一方、この判定(S82)で、布ベルト31の巻取量が、S42で算出した巻取量M以上となったときは(S82:YES)、S84の処理が実行される。
【0120】
S84では、布ベルト31の巻き取りを停止する布ベルト自動巻取停止処理が実行される。
具体的には、停止装置38により布ベルト31の固定を解除した後、引張装置39及び回収装置41を所定時間動作させた後、停止させる。このようにしているのは、揚送ベルト30と対向位置にある布ベルト31が張られた状態となるようにするためである。その後、導入樋シャッター35aを開けられ、揚送モータ3aを動作させて揚送ベルト30によりパチンコ玉の揚送が再開される。
【0121】
S86では、遊技島台1に設置されている計数機18に対し禁止されていた、この計数機18へのパチンコ玉の返却の禁止を解除する処理を実行する。具体的には、シャッター25bを開いて、計数機18の投入口へのパチンコ玉の投入をできるようにしている。
【0122】
S88では、RAM21cに記憶された、布ベルト31の巻き取りを行った回数を示す巻取動作回数カウント値をプラス1する処理が実行される。
S90では、S80〜S84により布ベルト31が巻き取られた巻取動作回数が、S36で算出された巻取動作回数Jに達したか否かについて、RAM21cに記憶された巻取動作回数カウント値に基づいて判定される。
【0123】
この判定(S90)で、巻取動作回数がS36で算出された巻取動作回数Jに達していなかった場合は(S90:NO)、符号(2)がついた矢印で示したように、次に、布ベルト自動巻取り処理(S5)に戻ってS52の処理が実行される。そして、開始条件を満たすと判定されると(S52:YES)、再び動作制御処理(S7)が開始されて、上部タンク11内に10000発以上のパチンコ玉が貯留されていると判定されると(S70:YES)、再び布ベルト31を巻き取る処理(S80〜S84)が実行される。
【0124】
一方、この判定(S90)で、巻取動作回数がS36で算出された巻取動作回数Jに達していた場合は(S90:YES)、S92の処理が実行される。
S92では、RAM21cに記憶された自動巻取フラグFLを0にする処理が実行される。
【0125】
そして、このS92が実効されると、符号(1)がついた矢印で示したように、次に、布ベルト自動巻取り処理(S5)に戻ってS50の処理が実行される。
すると、このS50では、自動巻取フラグFLが0であるので直ちに布ベルト自動巻取り処理が終了され、設定処理(S1)に戻って、設定処理(S1)が終了される。
【0126】
6.実施形態の遊技島台の特徴
本実施形態では、他の遊技島台1に設置された計数機18に対するパチンコ玉の返却が許可されているときにのみ、一の遊技島台1に設置された計数機18に対するパチンコ玉の返却を許可しているので(S76)、パチンコホールに設置されてたすべての計数機18に対するパチンコ玉の返却が同時に禁止されることなく、いずれかの計数機18に対してパチンコ玉の返却を常時行うことができる。
【0127】
本実施形態では、計数機18に遊技球が返却されているときに揚送機3が停止すると、遊技島台1が受け入れられる量以上の遊技球が返却されて、遊技島台1がパンクする可能性があるが、計数機18によりパチンコ玉の計数が行われているときには、布ベルト31の巻き取りを禁止しているので、遊技島台1がパンクすることを確実に防止することができる。
【0128】
本実施形態の遊技島台1では、揚送ベルト30を一時的に停止してもパチンコ機でパチンコ玉の不足が生じない量Cのパチンコ玉が上部タンク11に貯留されているときに(S70:YES)揚送ベルト30を一時的に停止し、その間に巻取装置4で巻取可能な巻取量Mだけ布ベルト31を巻き取っている(S80〜S84)。
【0129】
従って、本実施形態の遊技島台1では、パチンコ玉が不足してパチンコ機での遊技が出来なくなることを防止しつつ、布ベルト31を巻き取ることができる。
また、本実施形態の遊技島台1では、揚送ベルト30に対向する揚送位置にある布ベルト31の全量が巻き取りできたか否かを、巻取動作を行った巻取回数で管理している(S90)。そのため、本実施形態では、揚送位置に配置された布ベルト31を全量巻き取ることができたか否かを、巻き取った布ベルト31の巻き取り量を厳密に管理しなくても、巻取回数を管理するだけで簡単に管理できる。
【0130】
また、本実施形態では、一営業日を何分割かして、一定間隔毎に布ベルト31が少しずつ巻き取られるので、不定期に布ベルト31を巻き取る場合に比べて、布ベルト31への汚れの付着量が営業時間を通してほぼ一定値に保たれ、結果として、時間当たりのパチンコ玉の汚れも平均化することができる。
【0131】
7.実施形態と発明特定事項との対応関係
本実施形態の揚送装置3が、本発明の揚送手段に相当する。
本実施形態の巻取装置4が、本発明のベルト移動手段に相当する。
【0132】
本実施形態の上部タンク11が、本発明の貯留手段に相当する。
本実施形態のS32の処理が、本発明の緩衝期間算出手段に相当する。
本実施形態のS34の処理が、本発明の研磨ベルト移動量算出手段に相当する。
【0133】
本実施形態の玉量検出センサ11aが、本発明の検出手段に相当する。
本実施形態のS80〜S84の手段が、本発明の研磨ベルト移動制御手段に相当する。
本実施形態のS36の手段が、本発明の研磨ベルト移動動作回数算出手段に相当する。
【0134】
本実施形態のS90の手段が、本発明の研磨ベルト移動動作回数管理手段に相当する。
本実施形態のS40の手段が、本発明の研磨ベルト移動タイミング決定手段に相当する。
【0135】
本実施形態の計数機18が、本発明の計数手段に相当する。
本実施形態のS78の手段が、本発明の計数禁止手段に相当する。
本実施形態のS76の手段が、本発明の島間研磨ベルト移動禁止手段に相当する。
【0136】
本実施形態のS74の手段が、本発明の研磨ベルト移動禁止手段に相当する。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、停止可能時間Hとして、10000発の遊技球が上部タンク11から流出する場合の時間が適用された例について説明したが、例えば、10000発のうち予め定められた割合の量、例えば、9割であれば、10000発貯留されたとき、そのうちの9000発が流出するまでの時間としてもよい。
【0137】
上記実施形態では、
図6に示すように、特定の遊技島台1同士で計数機18の動作の有無を確認しあうよう設定したが、例えば第1番の遊技島台1が計数機18の動作の有無を確認しあう遊技島台としては、パチンコホールに設置された他の全ての計数機18(本発明でいうところの、自己の遊技島を除く島間巻取禁止処理の対象となる全ての他の遊技島)を備える遊技島台を設定してもよい。
【0138】
また、上記実施形態では、一営業日で1面を取り替える例について説明したが、例えば、3営業日で1面を取り替えるようにしてもよいことはもちろんである。
また、上記実施形態では、緩衝期間に相当する停止可能時間Hを算出しているが、上部タンク11の貯留量などから予め停止可能時間Hを定めておき、上部タンク11に、停止可能時間Hを予め定めるために必要な量のパチンコ球が貯留されたことを検出したら、停止可能時間Hだけ布ベルト31の巻き取りを実行するようにしてもよい。
【0139】
本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。