(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この空気清浄機において、空気の汚れ状態にかかわらず、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも運転状態である場合、空気の汚れが少ない場合(空気に含まれる塵埃量が少ない場合や、空気の臭い強度が小さい場合)のように、集塵補助手段及び活性種供給手段を運転する必要がないときでも消費電力が大きいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、消費電力を低減できる空気調和機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明にかかる空気調和機は、吸込口と吹出口との間に配置されたファンを有し、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から吹き出す空気調和機であって、前記吸込口から前記吹出口に流れる空気流に含まれる塵埃を帯電させる集塵補助手段と、前記集塵補助手段によって帯電した塵埃を除去する集塵フィルタと、前記空気流に活性種を供給する活性種供給手段と、塵埃量を検出する塵埃検出手段と、臭い強度を検出する臭い検出手段と、前記集塵補助手段及び前記活性種供給手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段が、
前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量以上でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度以上、または、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量以上でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度未満であって、前記集塵補助手段及び前記活性種供給手段がいずれも運転状態である第1運転状態において、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満
でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度以上に変化したときに、前記集塵補助手段が停止状態であって前記活性種供給手段が運転状態である第2運転状態に切り換えると共に、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度未満
に変化したときに、前記集塵補助手段及び前記活性種供給手段がいずれも停止状態である第3運転状態に切り換え、
前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量以上でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度以上であるとき、または、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量以上でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度未満であるときは、いずれの場合も前記第1運転状態を継続することを特徴とする。
【0007】
この空気調和機では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも運転状態であるとき、塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満である場合に、集塵補助手段が停止されると共に、塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満でありかつ臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度未満である場合に、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態に変更される。このように、塵埃検出手段及び臭い検出手段での検出に基づいて、集塵補助手段及び活性種供給手段において運転を継続する必要がないものが停止される。したがって、空気調和機の消費電力を低減できる。
【0008】
第2の発明にかかる空気調和機では、第1の発明にかかる空気調和機において、前記第3運転状態において、前記ファンが間欠運転されることを特徴とする。
【0009】
この空気調和機では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態である場合に、ファンが間欠運転されるので、塵埃検出手段及び臭い検出手段の検出精度を向上させることができる。したがって、第3運転状態において空気に含まれる塵埃量が多い場合や空気の臭い強度が大きい場合に、集塵補助手段や活性種供給手段の運転を開始できる。
【0010】
第3の発明にかかる空気調和機では、第1または第2の発明にかかる空気調和機において、前記制御手段が、前記第3運転状態において、
前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度以上
に変化したときに、前記第2運転状態に切り換えることを特徴とする。
【0011】
この空気調和機では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態である場合において、空気の臭い強度が大きく変化した場合に、活性種供給手段を運転することによって、空気の臭い強度を低下させることができる。
【0012】
第4の発明にかかる空気調和機は、第1−第3の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記第3運転状態において、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量以上
に変化したときに、前記第1運転状態に切り換えることを特徴とする。
【0013】
この空気調和機では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態である場合において、空気に含まれる塵埃量が多く変化した場合に、集塵補助手段及び活性種供給手段を運転して、空気に含まれる塵埃量を低減できる。
【0014】
第5の発明にかかる空気調和機は、第1−第4の発明のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記第1運転状態において、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満
でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度以上に変化した状態が第1所定時間継続した場合に、前記第2運転状態に切り換えると共に、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満でありかつ前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度未満
に変化した状態が第2所定時間継続した場合に、前記第3運転状態に切り換えることを特徴とする。
【0015】
この空気調和機では、空気に含まれる塵埃量が所定量未満である状態が第1所定時間継続した場合や、空気の臭い強度が所定強度未満である状態が第2所定時間継続した場合に、集塵補助手段や活性種供給手段が停止されるので、集塵補助手段及び活性種供給手段において運転を継続する必要がないものを停止できる。
【0016】
第6の発明にかかる空気調和機は、第1−第5の発明のいずれかの空気調和機において、前記吹出口から吹き出される空気の湿度を調整する湿度調整手段と、湿度を検出する湿度検出手段とを備え、前記制御手段が、前記第1運転状態において、前記塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満であり、前記臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度未満であり、かつ、前記湿度検出手段で検出された湿度が所定湿度以上
に変化したときに、前記第3運転状態に切り換えることを特徴とする。
【0017】
この空気調和機では、空気に含まれる塵埃量や空気の臭い強度だけでなく、湿度を考慮して、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態に変更される。
【発明の効果】
【0018】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0019】
第1の発明では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも運転状態であるとき、塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満である場合に、集塵補助手段が停止されると共に、塵埃検出手段で検出された塵埃量が所定量未満でありかつ臭い検出手段で検出された臭い強度が所定強度未満である場合に、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態に変更される。このように、塵埃検出手段及び臭い検出手段での検出に基づいて、集塵補助手段及び活性種供給手段において運転を継続する必要がないものが停止される。したがって、空気調和機の消費電力を低減できる。
【0020】
第2の発明では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態である場合に、ファンが間欠運転されるので、塵埃検出手段及び臭い検出手段の検出精度を向上させることができる。したがって、第3運転状態において空気に含まれる塵埃量が多い場合や空気の臭い強度が大きい場合に、集塵補助手段や活性種供給手段の運転を開始できる。
【0021】
第3の発明では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態である場合において、空気の臭い強度が大きく変化した場合に、活性種供給手段を運転することによって、空気の臭い強度を低下させることができる。
【0022】
第4の発明では、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態である場合において、空気に含まれる塵埃量が多く変化した場合に、集塵補助手段及び活性種供給手段を運転して、空気に含まれる塵埃量を低減できる。
【0023】
第5の発明では、空気に含まれる塵埃量が所定量未満である状態が第1所定時間継続した場合や、空気の臭い強度が所定強度未満である状態が第2所定時間継続した場合に、集塵補助手段や活性種供給手段が停止されるので、集塵補助手段及び活性種供給手段において運転を継続する必要がないものを停止できる。
【0024】
第6の発明では、空気に含まれる塵埃量や空気の臭い強度だけでなく、湿度を考慮して、集塵補助手段及び活性種供給手段がいずれも停止状態に変更される。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0027】
[空気調和機の概要構成]
本発明の一実施形態に係る空気調和機は、空気清浄機100である。空気清浄機100は、本体100aと当該本体100aを覆う複数のケーシング部材101から構成されている。本体100aには、後述する電気集塵装置200(集塵補助手段)、フィルタ部310、加湿部320(湿度調整手段)、ストリーマ放電ユニット340(活性種供給手段)、シロッコファン350(ファン)、塵埃検出センサ360(塵埃検出手段)、臭い検出センサ370(臭い検出手段)、湿度検出センサ380(湿度検出手段)、操作部390、表示部400及び制御部(制御手段)410を備えている。
【0028】
図1は、空気清浄機100の正面斜視における外観正面斜視図である。空気清浄機100の正面は、ケーシング部材の1つである合成樹脂製の前パネル102に覆われている。正面の下方には、前パネル102に覆われていない部分があり、当該部分に下吸込口113が設けられている。
図2は、空気清浄機100の側面視における外観側面視図である。
図2において、空気清浄機100の側面の一部は、ケーシング部材の1つである合成樹脂製の側方吸込口形成部材103により覆われている。側方吸込口形成部材103には、空気を取り込む第1側方吸込口111が縦方向に延びるように形成されている。つまり、第1側方吸込口111は、縦の寸法の方が、横の寸法よりも大きい。また、図示されていないが、空気清浄機100の反対側の側面の一部も同様に側方吸込口形成部材103により覆われている。側方吸込口形成部材103には、第1側方吸込口111に対向する位置に第2側方吸込口112が縦方向に延びるように形成されている。第2側方吸込口112の縦横の寸法は、第1側方吸込口111の寸法と同じである。以下、第1側方吸込口111、第2側方吸込口112及び下吸込口113の全てを指す場合は、吸込口110とする。
【0029】
空気清浄機100内に吸い込まれた空気が吹き出される吹出口114は、
図1及び
図4に示されているように空気清浄機100の上面に設けられている。
【0030】
図3は、空気清浄機100内の構成を説明するための概念図である。
図3において、シロッコファン350によって吸込口から吹出口114に至る空気の流れ501が発生する。吸込口から吸込まれた室内空気は、フィルタ部310で塵埃や臭い成分などが取り除かれ、シロッコファン350から清浄な空気が吹き出される。
【0031】
[詳細構成]
<電気集塵装置200>
図4は、空気清浄機100から前パネル102等のケーシング部材の一部を取り外した分解図である。
図4に示されているように、電気集塵装置200(集塵補助装置)は、縦に長い筒状の形状をしており、第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112の近傍に1つずつ、それぞれの吸込口110に沿って縦に、着脱可能に設置されている。電気集塵装置200は、吸い込まれた空気の中に浮遊している比較的小さな塵埃を帯電させる。第1側方吸込口111の近傍に配置されている電気集塵装置200は、放電ユニットL201である。第2側方吸込口112の近傍に配置されている電気集塵装置200は、放電ユニットR202である。電気集塵装置200の縦横それぞれの寸法は、吸込口110の縦横それぞれの寸法よりも大きく、電気集塵装置200は側方吸込口形成部材103と、その間になるべく隙間ができないように接しているので、吸込口110から吸い込まれる空気は、全て電気集塵装置200を通るように構成されている。
【0032】
図6は、放電ユニットL201の外観図である。
図7は、放電ユニットL201の断面図である。放電ユニットL201は、縦に長い筒状の形状をした合成樹脂製のケーシング210を有する。
図6に示すように、ケーシング210は、ケーシング第1部211及びケーシング第2部212の2つに縦に分かれており、
図7に示すように、ケーシング第1部211とケーシング第2部212とは、ヒンジ213で繋がれている。
【0033】
ケーシング第1部211は、正負2つの電極のうちの正極であるタングステン製のイオン化線231を保持する。負極は、ケーシング第2部212により保持されている。負極は、ステンレス金属製の板状の電極(電極板232)である。
【0034】
ケーシング第2部212の内側には、負極である電極板232が取り付けられている。電極板232は、ケーシング第2部212の長手方向に並行な3つの対向する壁を形成するように成形されている。ここで、説明の便宜上、当該3つの壁のうち、真ん中に位置する壁を中壁232b、当該中壁232bの左右に位置する壁をそれぞれ左壁232c、右壁232aとする。左壁232cと右壁232aは、ケーシング第2部212が形成する空間内に収まっている。一方、中壁232bは、当該空間から数ミリ程度外に出ている。
【0035】
図7に示すように、ケーシング第1部211の縁とケーシング第2部212の縁とが接するようになっている。ヒンジ213が閉じられた状態では、イオン化線231は、ケーシング第2部212により形成された空間に位置し、中壁232bをU字状に囲む。また、当該U字状のイオン化線231は、外側から左壁232c及び右壁232aに囲まれた状態になる。即ち、イオン化線231は、左壁232cと中壁232bとの間、及び中壁232bと右壁232aとの間に位置し、それぞれの壁に並行な状態で、当該壁と放電に適切な一定の距離を保って位置する。
【0036】
イオン化線231に高電圧を印加すると、当該2つの電極間に電位差が生じ、イオン化線231と電極板232とが対向している部位において、当該2つの電極間で1種のコロナ放電が生じる。当該放電が起こる部位を放電発生部と呼ぶ。
【0037】
放電発生部を覆う部分(格子部200a)では、ケーシング第1部211及びケーシング第2部212は、格子状になっている。また、ケーシング第1部211の当該格子部200aの外側は、プレフィルタ219により覆われている。ケーシング第1部211の格子部200aの外側は、吸い込まれる空気の気流の上流にあたる。吸い込まれた空気は、当該格子部200aからケーシング210内に入り込み、放電部を通過する。通過する空気中の塵埃は、放電により帯電する。
【0038】
<フィルタ部310>
図3に示されているように、フィルタ部310は、プレフィルタ311と、HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルタ312(集塵フィルタ)と、脱臭エレメント313とで構成されている。まず、プレフィルタ311によって大きな塵埃が取り除かれる。次に、HEPAフィルタ312によってさらに微細な塵埃が取り除かれる。さらに、HEPAフィルタ312を通過した空気は、活性炭などを含む脱臭エレメント313によってホルムアルデヒドや臭い成分などが分解され、或いは吸着される。
【0039】
<ストリーマ放電ユニット340>
シロッコファン350から吹き出される空気のうちの一部が、
図3に示す支流502としてストリーマ放電ユニット340(活性種供給手段)に送られる。この支流502がストリーマ放電ユニット340を通過するときに、ストリーマ放電によって活性種が供給される。活性種の供給された支流502は、複数の分流となって放出口331からプレフィルタ311の前に吹き出される。
【0040】
複数の分流は、プレフィルタ311から吸い込まれる室内空気に合流してHEPAフィルタ312及び脱臭エレメント313にまで到達する。脱臭エレメント313にまで達する活性種によって消臭効果が高められる。
【0041】
ストリーマ放電ユニット340は、正極であるタングステン製の針状の電極と、当該針状電極の近傍に位置し、当該電極に対向する板状の電極(対向電極)を有する。針状電極に高電圧を印加することによりプラズマ放電の一種であるストリーマ放電が発生する。当該放電発生の際に酸化分解力の高い活性種が生成される。これらの活性種には、高速電子、イオン、水酸化ラジカル及び励起酸素分子などが含まれ、これらの活性種は、アンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物等の小さな有機分子からなる空気中の有害成分や臭気成分を分解する。
【0042】
生成された活性種を含む空気は、
図3に示すような2つの鉛直風通路部材330へ流入する。空気清浄機100の第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112は、上述のとおり鉛直方向に長い開口であるが、2つの鉛直風通路部材330は第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112に沿って配置されている。各鉛直風通路部材330には、複数の放出口331が第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112の鉛直方向に沿うように形成されている。鉛直風通路部材330へ流入した活性種を含む空気は、当該放出口331からフィルタ部310のプレフィルタ311の前に吹き出される。
【0043】
<加湿部320>
加湿部320(湿度調整手段)は、加湿ロータ321や水トレイ322などを備えている。脱臭エレメント313を通過した空気は、加湿部320の加湿ロータ321を通過する。加湿ロータ321を空気が通過する際に、加湿ロータ321から空気中に水分が放出される。放出されることによって減少する水分を補うため、加湿ロータ321は、水トレイ322から水の供給を受ける。水トレイ322には、鉛直通風路部材330に設けられた上記放出口331の1つから活性種を含む空気が導入される。
【0044】
<空気清浄動作>
図3を参照しながら、空気清浄機100による空気清浄作用について説明する。第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112から吸い込まれた空気は、電気集塵装置200に到達する。そこで、電気集塵装置200のケーシング第1部211の外側に設けられたプレフィルタにより比較的大きなホコリや塵が空気中から除去される。次に、空気は電気集塵装置200の放電部を通過する。その際、空気に含まれる塵埃等がプラス電荷に帯電する。そして、空気は、フィルタ部310に到達する。他方、下吸込口113から吸い込まれた空気は、フィルタ部310に到達する。
【0045】
フィルタ部310では、空気は、先ずプレフィルタ311を通過する。その際、比較的大きなホコリや塵が、プレフィルタ311により空気中から除去される。
【0046】
プレフィルタ311を通った空気は、HEPAフィルタ312を通過する。当該空気中の帯電した塵埃等は、HEPAフィルタ312に吸着される。
【0047】
HEPAフィルタ312を通過した空気は、脱臭エレメント313を通過し、この際脱臭される。
【0048】
その後、当該空気は、加湿部320の加湿ロータ321に到達する。空気は、加湿ロータ321を通過し、加湿される。
【0049】
フィルタ部310及び加湿ロータ321を通過して清浄された空気は、吹出口114から室内へと吹き出される。また、清浄された空気の一部は、室内へと吹き出されることなく支流502となって、ストリーマ放電ユニット340へ導入される。
【0050】
ストリーマ放電ユニット340におけるストリーマ放電により活性種が生成される。活性種を含む空気は、2つの鉛直通風路部材330内を通り、各鉛直通風路部材330に形成された複数の放出口331からプレフィルタ311の前に放出される。活性種を含む空気は、吸込空気と混ざり合ってプレフィルタ311及びHEPAフィルタ312に吸い込まれる。これらの活性種を含んだ空気は、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。
【0051】
<シロッコファン350>
シロッコファン350(ファン)は、吸込口110と吹出口114との間に配置されており、より詳しくは、加湿部320と吹出口114との間に配置されている。
【0052】
<塵埃検出センサ360>
塵埃検出センサ360(塵埃検出手段)は、空気清浄機100内の上部に設けられており、空気清浄機100の周辺の空気に含まれる塵埃量を検出する。
【0053】
<臭い検出センサ370>
臭い検出センサ370(臭い検出手段)は、空気清浄機100内の上部に設けられており、空気清浄機100の周辺の空気の臭い強度を検出する。
【0054】
<湿度検出センサ380>
湿度検出センサ380(湿度検出手段)は、空気清浄機100内の上部に設けられており、空気清浄機100の周辺の空気の湿度を検出する。
【0055】
<操作部390>
図8は、
図1に示す空気清浄機100の操作部390の概略図である。操作部390は、
図8に示すように、運転入/切スイッチ391、加湿入/切スイッチ392、加湿切換スイッチ393、ECO節電スイッチ394と、風量変更スイッチ394とを備えている。
【0056】
運転入/切スイッチ391は、空気清浄機100の運転又は停止を選択するスイッチである。空気清浄機100が停止した状態で、運転入/切スイッチ391が押されると空気清浄運転が開始される。一方、空気清浄運転が行われている状態で運転入/切スイッチ391が押されると運転が停止する。
【0057】
加湿入/切スイッチ392は、加湿運転の運転又は停止を選択するスイッチである。空気清浄運転が行われており、加湿運転が行われていない状態で、加湿入/切スイッチ392が押されると、加湿ロータ321が回転駆動され、加湿運転が開始される。その際、加湿運転で行われていることを表示するランプが点灯する。一方、空気清浄運転と共に加湿運転が行われている状態で、加湿入/切スイッチ392が押されると、加湿ロータ321の回転駆動が停止され、加湿運転が停止される。その際、当該ランプは消灯する。なお、加湿入/切スイッチ392が押されて加湿運転が停止しても、空気清浄運転は継続する。
【0058】
加湿切換スイッチ393は、加湿運転のモードを切り換えるスイッチである。加湿運転のモードとしては、自動運転モードと連続運転モードとが含まれる。加湿運転が行われている状態で、加湿切換スイッチ393が押されると、制御部410の制御により、これらモードが切り換わるようになっている。
【0059】
自動運転モードとは、目標湿度(例えば、湿度50%)を目安に、空気清浄機100が加湿運転の運転又は停止を自動で行うモードである。具体的には、湿度検出センサ380で検出される空気中の湿度と目標湿度とを比較して、加湿運転の運転又は停止を判断し、判断結果に基づいて加湿運転の運転又は停止を実行する。一方、連続運転モードとは、連続運転モード中、加湿運転を継続するモードである。
【0060】
ECO節電スイッチ394とは、省エネ運転を実行するか否かを選択するスイッチである。後述するように、風量が自動に設定されている場合において、ECO節電スイッチ394が押されると、省エネ運転モードに切り換わり、省エネ運転モードであることを示すランプが点灯する。一方、省エネ運転が実行されている状態で、ECO節電スイッチ394が押されると、省エネ運転モードが停止され、省エネ運転モードに切り換わる前の状態に戻り、当該ランプが消灯する。風量が自動に設定されている場合に、省エネ運転モードに切り換わると、風量自動運転での最大風量が、省エネ運転モードに切り換わる前の最大風量より小さい風量に制限される。
【0061】
風量変更スイッチは、風量を設定するスイッチである。そして、風量として自動が設定された場合、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量及び臭い検出センサ370で検出された臭い強度に基づいて、風量が自動的に変更される。したがって、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量や臭い検出センサ370で検出された臭い強度が大きい場合に、風量が大きく変更されるとともに、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量及び臭い検出センサ370で検出された臭い強度が小さい場合に、風量が小さく変更される。
【0062】
<表示部400>
表示部400は、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量、臭い検出センサ370で検出された臭い強度、湿度検出センサ380で検出された湿度を表示する。この表示部400は、
図1に示すように、前パネル102に設けられている。塵埃量は、その大小に応じて、例えば3色の点灯で表示する。臭い強度は、その強弱に応じて例えば3色の点灯で表示する。湿度は、例えば、1%刻みで表示する。
【0063】
<制御部410>
図9は、
図1に示す空気清浄機100の機能ブロック図である。制御部410は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの複数のハードウェアから構成されている。ROMには、制御装置410の動作を制御する制御プログラムなどが格納されている。そして、この制御部410は、タイマー部411を有し、塵埃検出センサ360、臭い検出センサ370、湿度検出センサ380、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、シロッコファン350、加湿部320、操作部390、及び表示部400と電気的に接続されている。
【0064】
タイマー部411は、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満である状態が所定時間継続したか否か、臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度未満である状態が所定時間継続したか否か、湿度検出センサ380で検出された湿度が所定湿度以上である状態が所定時間継続したか否かを判断する際の各所定時間を計測するためのタイマーを駆動制御する。
【0065】
空気清浄機100において、加湿運転が行われてない場合の省エネ運転モードでは、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量や、臭い検出センサ370で検出された臭い強度に基づいて、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、シロッコファン350等が制御される。
【0066】
空気清浄機100において、加湿運転が行われている場合の省エネ運転モードでは、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量や、臭い検出センサ370で検出された臭い強度や、湿度検出センサ380で検出された湿度に基づいて、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、シロッコファン350等が制御される。
【0067】
以下、加湿運転が行われている場合の省エネ運転モードにおける動作について詳しく説明する。
【0068】
加湿運転が行われている場合の省エネ運転モードでは、第1運転状態、第2運転状態及び第3運転状態のいずれかの状態の運転が行われる。
【0069】
第1運転状態(加湿運転あり)では、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、加湿部320がいずれも運転状態であって、シロッコファン350は、風量自動の設定に基づいて駆動される。
【0070】
第2運転状態(加湿運転あり)では、電気集塵装置200が停止状態であって、ストリーマ放電ユニット340及び加湿部320が運転状態であって、シロッコファン350は、風量自動の設定に基づいて駆動される。
【0071】
第3運転状態(加湿運転あり)では、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340及び加湿部320がいずれも停止状態である。この第3運転状態(加湿運転なし)では、制御部410は、シロッコファン350の駆動又は停止を交互に行うよう制御する。即ち、第3運転状態(加湿運転あり)では、シロッコファン350の駆動及び停止を交互に繰り返す間欠運転が行われる。
【0072】
まず、
図10を参照して省エネ運転モード(加湿運転あり)の動作について説明する。
【0073】
ECO節電スイッチ394が押されて省エネ運転モードに移行すると、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、及び加湿部320がいずれも運転状態である第1運転状態(加湿運転あり)に入る(S1)。
【0074】
次に、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満であり、かつ臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度未満であり、かつ湿度検出センサ380で検出された湿度が所定湿度以上である状態が所定時間継続したか否かを判断する(S2)。そして、ステップS2の条件を満たした場合(S2:Yes)、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、及び加湿部320をいずれも停止して第3運転状態(加湿運転あり)に移行する(S3)。第3運転状態(加湿運転あり)ではシロッコファン350は、間欠運転とされる。一方、ステップS2の条件を満たさない場合(S2:No)、ステップS12に進む。
【0075】
第3運転状態(加湿運転あり)に移行すると(S3)、まず、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量以上であるか否かを判断する(S4)。そして、ステップS4の条件を満たした場合(S4:Yes)、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、及び加湿部320をいずれも運転して第1運転状態(加湿運転あり)に移行し(S5)、ステップS1に戻る。
【0076】
一方、ステップS4の条件を満たさない場合(S4:No)、湿度検出センサ380で検出された湿度が所定湿度未満であるか否かを判断する(S6)。そしてステップS6の条件を満たした場合(S6:Yes)、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、及び加湿部320をいずれも運転して第1運転状態(加湿運転あり)に移行し(S7)、ステップS1に戻る。
【0077】
一方、ステップS6の条件を満たさない場合(S6:No)、臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度以上であるかを判断する(S8)。そして、ステップS8の条件を満たした場合(S8:Yes)、電気集塵装置200は停止したまま、ストリーマ放電ユニット340、及び加湿部320を運転して第2運転状態(加湿運転あり)に移行する(S9)。一方、ステップS8の条件を満たさない場合(S8:No)、ステップS4に戻る。
【0078】
ステップS10では、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量以上である状態が所定時間継続したか否かを判断する。そして、ステップS10の条件を満たした場合(S10:Yes)、電気集塵装置200を運転して第1運転状態(加湿運転あり)に移行し(S11)、ステップS1に戻る。一方、ステップS10の条件を満たさない場合(S10:No)、その条件を繰り返す。
【0079】
ステップS12においては、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満である状態が所定時間継続したか否かを判断する。そして、ステップS12の条件を満たした場合、電気集塵装置200を停止して第2運転状態(加湿運転あり)に移行する(S13)。一方、ステップS12の条件を満たさない場合、ステップS2に戻る。
【0080】
第2運転状態(加湿運転あり)に移行すると(S13)、まず、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量以上である状態が所定時間継続したか否かを判断する(S14)。そして、ステップS14の条件を満たした場合(S14:Yes)、電気集塵装置200を運転して第1運転状態(加湿運転あり)に移行し(S15)、ステップS1に戻る。一方、ステップS14の条件を満たさない場合(S14:No)、その条件を繰り返す。
【0081】
以下、加湿運転が行われてない場合の省エネ運転モードにおける動作について詳しく説明する。
【0082】
加湿運転が行われてない場合の省エネ運転モードでは、第1運転状態、第2運転状態及び第3運転状態のいずれかの状態の運転が行われる。
【0083】
第1運転状態(加湿運転なし)では、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも運転状態であって、シロッコファン350は、風量自動の設定に基づいて駆動される。
【0084】
第2運転状態(加湿運転なし)では、電気集塵装置200が停止状態であって、ストリーマ放電ユニット340が運転状態であって、シロッコファン350は、風量自動の設定に基づいて駆動される。
【0085】
第3運転状態(加湿運転なし)では、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも停止状態である。この第3運転状態(加湿運転なし)では、制御部410は、シロッコファン350の駆動又は停止を交互に行うよう制御する。即ち、第3運転状態(加湿運転なし)では、シロッコファン350の駆動及び停止を交互に繰り返す間欠運転が行われる。
【0086】
以下、
図11を参照して省エネ運転モード(加湿運転なし)の動作について説明する。
【0087】
ECO節電スイッチ394が押されて省エネ運転モードに移行すると、電気集塵装置200、及びストリーマ放電ユニット340がいずれも運転状態である第1運転状態(加湿運転なし)に入る(S101)。
【0088】
次に、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満であり、かつ臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度未満である状態が所定時間継続したか否かを判断する(S102)。そして、ステップS102の条件を満たした場合(S102:Yes)、電気集塵装置200、及びストリーマ放電ユニット340をいずれも停止して第3運転状態(加湿運転なし)に移行する(S103)。第3運転状態(加湿運転なし)ではシロッコファン350は、間欠運転とされる。一方、ステップS102の条件を満たさない場合(S102:No)、ステップS110に進む。
【0089】
第3運転状態(加湿運転なし)に移行すると(S103)、まず、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量以上であるか否かを判断する(S104)。そして、ステップS4の条件を満たした場合(S104:Yes)、電気集塵装置200、及びストリーマ放電ユニット340をいずれも運転して第1運転状態(加湿運転なし)に移行し(S105)、ステップS101に戻る。
【0090】
一方、ステップS104の条件を満たさない場合(S104:No)、臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度以上であるか否かを判断する(S106)。そして、ステップS106の条件を満たした場合(S106:Yes)、ストリーマ放電ユニット340を運転して第2運転状態に移行する(S107)。一方、ステップS106の条件を満たさない場合(S106:No)、ステップS104に戻る。
【0091】
ステップS108では、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量以上である状態が所定時間継続したか否かを判断する。そして、ステップS108の条件を満たした場合(S108:Yes)、電気集塵装置200を運転して第1運転状態(加湿運転なし)に移行し(S109)、ステップS101に戻る。一方、ステップS108の条件を満たさない場合(S108:No)、その条件を繰り返す。
【0092】
ステップS110においては、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満である状態が所定時間継続したか否かを判断する。そして、ステップS110の条件を満たした場合、電気集塵装置200を停止して第2運転状態(加湿運転なし)に移行する(S111)。一方、ステップS111の条件を満たさない場合、ステップS102に戻る。
【0093】
第2運転状態(加湿運転なし)に移行すると(S111)、まず、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量以上である状態が所定時間継続したか否かを判断する(S112)。そして、ステップS112の条件を満たした場合(S112:Yes)、電気集塵装置200を運転して第1運転状態(加湿運転なし)に移行し(S113)、ステップS101に戻る。一方、ステップS112の条件を満たさない場合(S112:No)、その条件を繰り返す。
【0094】
[本実施形態の空気調和機の特徴]
本実施形態の空気調和機には、以下の特徴がある。この空気調和機(空気清浄機100)では、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも運転状態であるとき、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満である場合に、電気集塵装置200が停止されると共に、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満でありかつ臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度未満である場合に、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも停止状態に変更される。このように、塵埃検出センサ360及び臭い検出センサ370での検出に基づいて、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340において運転を継続する必要がないものが停止される。したがって、空気調和機の消費電力を低減できる。
【0095】
また、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも停止状態である場合に、シロッコファン350が間欠運転されるので、塵埃検出センサ360及び臭い検出センサ370の検出精度を向上させることができる。したがって、第3運転状態において空気に含まれる塵埃量が多い場合や空気の臭い強度が大きい場合に、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340の運転を開始できる。
【0096】
また、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも停止状態である場合において、空気の臭い強度が大きく変化した場合に、ストリーマ放電ユニット340を運転することによって、空気の臭い強度を低下させることができる。
【0097】
また、この空気調和機では、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも停止状態である場合において、空気に含まれる塵埃量が多く変化した場合に、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340を運転して、空気に含まれる塵埃量を低減できる。
【0098】
また、空気に含まれる塵埃量が所定量未満である状態が第1所定時間継続した場合や、空気の臭い強度が所定強度未満である状態が第2所定時間継続した場合に、電気集塵装置200やストリーマ放電ユニット340が停止されるので、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340において運転を継続する必要がないものを停止できる。
【0099】
また、空気に含まれる塵埃量や空気の臭い強度だけでなく、湿度を考慮して、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340がいずれも停止状態に変更される。
【0100】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0101】
[変形例]
本実施形態においては、空気清浄機100は、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340を備えているが、空気清浄機100は、電気集塵装置200及びストリーマ放電ユニット340に加え、臭い除去などに効果があるイオンを発生させるイオン発生装置を備えていていもよい。
【0102】
そして、イオン発生装置を備える場合、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340、及びイオン発生装置がいずれも運転状態である第1運転状態において、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満である場合に、電気集塵装置200が停止状態であってストリーマ放電ユニット340、及びイオン発生装置が運転状態である第2運転状態に切り換えると共に、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満でありかつ臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度未満である場合に、電気集塵装置200、ストリーマ放電ユニット340及びイオン発生装置がいずれも停止状態である第3運転状態に切り換えるようにしてもよい。
【0103】
また、本実施形態においては、第3運転状態においてシロッコファン350が間欠運転されるようになっているが、間欠運転はなくてもよい。
【0104】
また、本実施形態においては、所定時間継続したか否かで第1〜第3運転状態の切り換えを判断しているが、所定時間継続したか否かを判断することは必須ではない。
【0105】
また、本実施形態においては、「集塵フィルタ」とは、HEPAフィルタ312を示すが、「集塵フィルタ」は、プレフィルタ311であってもよいし、プレフィルタ311とHEPAフィルタ312を合わせて「集塵フィルタ」としてもよい。
【0106】
また、本実施形態においては、第1運転状態から第3運転状態への移行について説明しているが、第2運転状態から第3運転状態への移行については説明していない。しかし、第2運転状態において、第3運転状態への移行条件を満たせば、第2運転状態から第3運転状態に移行するようにしてもよい。例えば、
図10のステップS10において(第2運転状態)、ステップS10の条件を満たさない場合、ステップS2の条件を満たすか否かを判断して、ステップS2の条件を満たしたらステップS3に進むようにしてもよい(第3運転状態に移行)。
【0107】
また、本実施形態においては、第3運転状態から第1又は第2運転状態に移行する際において、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量以上であるか否か、臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度以上であるか否か、湿度検出センサ380で検出された湿度が所定湿度未満であるか否かの判断の際には、所定時間継続しているか否かは見ていないが、所定時間継続することを移行条件に加えてもよい。
【0108】
また、本実施形態においては、塵埃検出センサ360で検出された塵埃量が所定量未満である状態が所定時間継続したか否か、臭い検出センサ370で検出された臭い強度が所定強度未満である状態が所定時間継続したか否か、湿度検出センサ380で検出された湿度が所定湿度以上である状態が所定時間継続したか否かを判断する際の各所定時間は、どれも同じとしているが、各所定時間は各々異なっていてもよい。