【文献】
ドナ・M・ウォン,ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール,株式会社かんき出版,2011年 5月20日,初版,pp.86-89
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
待ち行列イメージ表示部は、表示する待ち行列イメージを、前記ユーザ単位申込待ち状態処理部にて待ち状態とされているユーザ単位申込数に応じて表現する待ち状態表示手段を有する請求項1から5のいずれか一に記載の申込受付システム。
待ち行列イメージ表示ステップは、表示する待ち行列イメージを、前記ユーザ単位申込待ち状態処理ステップにて待ち状態とされているユーザ単位申込数に応じて表現する待ち状態表示サブステップを有する請求項15から19のいずれか一に記載の申込受付プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の各実施形態について図面と共に説明する。実施形態と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。まず、実施形態1は、主に請求項1、
4、13、16、18、27などに対応する。実施形態2は、主に請求項
5、19などに対応する。実施形態3は、主に請求項
6、20などに対応する。実施形態4は、主に請求項
7、21などに対応する。実施形態5は、主に請求項
1、15などに対応する。実施形態6は、主に請求項
2、16などに対応する。実施形態7は、主に請求項8、
22などに対応する。実施形態8は、主に請求項
3、17などに対応する。実施形態9は、主に請求項
9、23などに対応する。実施形態10は、主に請求項
10、24などに対応する。実施形態11は、主に請求項
11、25などに対応する。実施形態12は、主に請求項
12、14、26、28などに対応する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施し得る。
【0012】
<<実施形態1>>
<概要>
図1は、本実施形態の申込受付システムの概念図である。同図において示されているように、本実施形態の申込受付システムは、ネットワークを介して申込ウエブページに移動するとそこにはその申込を既に行った人数をイメージさせる行列イメージがあり、これを見て申込の動機づけを得た申込者からユーザ単位の申込であるユーザ単位申込を受付ける。申込ウエブページ側は、当該受付けを利用して前記申込ウエブページ又は/及び前記申込ウエブページとリンクにて接続された別のウエブページに待ち行列イメージを更新表示することを特徴とする。同図では、あるケーキの購入を申し込むための特定のURLのウエブページにおいて、購入を申込むためのボタンをクリックすると、同ケーキの購入を申し込んでいる他のユーザとともに待ち行列イメージ表示の最後尾に待ち行列イメージが追加されている様子が示されている。申込ウエブページ上には、待ち行列イメージ最後尾に並ぶユーザの待ち時間や、表示を見ているユーザ(同図の場合は、ユーザIDが「XYE007」のユーザ、前から3番目に並んでいるものとする。)が申込に対する応答処理をしてもらうまでの待ち時間等の種々の時間を表示してもよい。同図に示された例の場合であれば、最後尾に並んだユーザの申込に対する応答処理までは43分24秒かかり、ユーザID:「XYE007」と特定されるユーザの申込に対する応答処理までは11分32秒かかることがわかる。
【0013】
<機能的構成>
図2は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」0200は、「ユーザ単位申込受付部」0201と、「待ち行列イメージ表示部」0202と、を有する。
【0014】
なお、以下に記載する申込受付システムの機能ブロックは、いずれもハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやメインメモリ、GPU、画像メモリ、グラフィックボード、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらのメディアの読取ドライブなど)、情報入力に利用される入力デバイス、タッチパネル、専らタッチパネルをタッチする目的で利用する電子ペン、スキャナ装置、プリンタ、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェース、通信用インターフェース、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。そして、メインメモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェースなどから入力されメモリやハードウェア上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、前記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。ここで、上記プログラムは、モジュール化された複数のプログラムとして実現されてもよいし、2以上のプログラムを組み合わせて一のプログラムとして実現されても良い。
【0015】
また、本発明は一または複数の装置との組み合わせによりシステムとして実現可能である。そして、このような装置の一部をソフトウェアとして構成することも可能である。さらに、そのようなソフトウェアが記録された記録媒体も当然に本発明の技術的な範囲に含まれる(本実施形態に限らず、本明細書の全体を通じて同様である。)。
【0016】
「ユーザ単位申込受付部」0201は、ネットワークを介して申込ウエブページにてユーザ単位の申込であるユーザ単位申込を受付けるように構成される。ここでいう申込ウエブページとは、商品購入・サービス利用を申し込むための手続を行うためのウエブページであるほか、例えば、商品購入・サービス利用の申込を検討するための資料提供の申込をおこなうウエブページであってもよく、その他商品・サービスに対するユーザの関心が把握可能な内容の申込が行われる多様なウエブページであってよい。
【0017】
なお申込ウエブページは、必ずしも一のページで一の商品・サービスに対する申込を受け付ける構成でなくてもよい。すなわち、一のページで複数の商品、複数のサービス、あるいは複数の商品とサービスに対する前記各種申込を受け付けるように構成されていてもよい。また、申込ウエブページでは、特定の商品購入・サービス利用を特定しない形式で申込を受付けてもよい。具体的な一例としては、飲食店の予約の場合には訪れる日時を予約するための申込とするにとどめ、具体的なメニューの特定は、来店時に行うような構成を採っていてもよい。このような構成をとることで、特定の商品・サービスに対する人気度を把握するのみならず、店舗をはじめとする特定の商品・サービス提供者に対する人気度を測ることも可能になる。
【0018】
「ユーザ単位申込受付部」は、申込をユーザ単位にて受け付ける。これは、本件発明が待ち行列イメージ表示を人気のバロメータとして利用者に視聴(見せる又は/及び聞かせる)させるため、申込をユーザ単位で識別することで申込受付を把握し、申込受付ユーザの数に応じて待ち行列を長く見せたり短く見せたりするように仕組むためである。
なお、申込をユーザ単位で識別するためには、申込内容とその申込をしたユーザの単位とを1:1に関連付けられる構成とする必要がある。例えばレストランAの予約に対してユーザ数3人とする場合には、「ユーザ数3人」という受付け方がユーザ単位での受付けとなる。ちなみに、人数不明でレストランAの予約をするような場合には「通常人数1人」としてユーザ単位の受付けとする。ゼロ人も含む不明数での受付けのような受付はユーザ単位での受付けには該当しない。
従って一の申込に際して、その申込を行った申込者が何人であるか1:1に関連付けられるようにユーザ単位申込受付部は構成される。
そして前記受付の具体的な方法としては、例えば
図1に示されているように、本発明の申込受付システムを利用する際に予め個人情報やクレジットカード番号、システムを利用する際に当該ユーザによる利用であることを示すための固有のアイコンやアバター等を登録したうえで付与されるユーザIDを使って商品・サービスなどの内容を特定した上で申込を実行するという構成が考えられる。このように構成すると申込商品・サービスとユーザIDとが1:1に関連付けて申込受付システムに記憶されるので申込をユーザ単位で(この場合ユーザIDが単位となり、かつそれが一つなら申込受付け数は1となる)識別することが可能となる。
【0019】
なお、上記「ユーザ単位」として含まれないものとすることが考えられる構成としては、学校や会社などのような法人・団体のユーザによる申込を挙げることができる。そもそも前記申込の受付対象をユーザ単位としたのは、エンドユーザたる各ユーザひとりひとりからの受付を通じて商品等の人気度を視聴覚的に表示するためである。これに対し、それぞれ構成員の数が不明確かつ不均一である法人・団体ユーザからの申込に応じて待ち行列イメージを生成したとしても、当該待ち行列イメージが真にエンドユーザによる人気度を反映させたものとは言い難い。したがって、法人・団体のユーザによる申込はここでいう「ユーザ単位」には含まれないとすることが望ましい。ただしこれは設計事項であり、ビジネスの考え方を反映して設計すればよい。したがって、例えばビジネスの構成上、法人・団体と個人とを区別しがたい場合には法人・団体がここでいうユーザ単位の申込者となってもよい。
【0020】
「待ち行列イメージ表示部」0202は、前記ユーザ単位申込の受付けを利用して前記申込ウエブページ又は/及び前記申込ウエブページとリンクにて接続された別のウエブページに待ち行列イメージを表示するように構成される。「待ち行列イメージ」は各ユーザが特定の商品やサービス、店舗ないし仮想店舗等(以下、本明細書ではこれらをまとめて「商品等」と呼ぶことがある。)に対して行列を作っているような視覚効果をもたらすイメージにて構成される。当該イメージ表示を行うことによって、商品等に対する人気度を一目で把握することができるため、効果的な広告宣伝効果が期待できる。
【0021】
ここでいう「ユーザ単位申込受付けを利用して」とは、後記待ち行列イメージの表示内容や表示形態を決定するためにユーザ単位申込受付けの情報を利用することを意味している。ユーザ単位申込の受付けを利用する具体的な一例としては、以下に示す処理フローなどを挙げることができる。
【0022】
ここで、ユーザ単位申込受付を利用する処理の流れの一例を説明するために、
図3を示す。同図は、ユーザ単位申込受付部と待ち行列イメージ表示部とにおける処理の流れを示すフローチャートである。同図において示されているように、ユーザ単位申込受付部におけるステップS0301にて新たなユーザ単位の申込を受け付けると、ステップS0302で当該申込者のユーザIDを取得する。そしてステップS0303で前記取得したユーザIDから当該ユーザIDと1:1に関連づけられたアバターのIDであるアバターIDを取得する。そしてステップS0304で当該アバターIDを待ち行列イメージ表示部に送信し、待ち行列イメージ表示部がステップS0305として前記送信されたアバターIDを取得すると、ステップS0306では当該アバターIDから対応するアバターを取得する。その後ステップS0307では、前記取得したアバターを利用して待ち行列イメージの表示を更新し、最新の待ち状態を示す待ち行列イメージの表示を行う。既に上記説明でも触れたように、ユーザとアバターとの関係は1:1に関連づけられているので、待ち行列イメージ表示が更新されれば、どのようなユーザからの申込を何人分受付けたのかが一目瞭然に把握可能となる。
【0023】
「待ち行列イメージ」について説明する。代表的な待ち行列イメージとしては、各ユーザにシステム利用開始の際に登録させた固有のアイコンやアバターを前記該当ウエブページに行列を形成するように表示する方法が想定される。
これらのアイコンやアバターなどはユーザごとに固有に定められているので、当該アイコンやアバターなどが表示されることによって、リアル感が増大し、より広告宣伝効果が高まる。さらにいわゆるさくら的なアイコンやアバターが含まれているのではないかという疑念を払しょくする効果もある。固有のアイコンであれば申込者側はある程度の実験、例えばさくらの混入があるかを見るために知人同士で申込限度数の申込をするなどが可能なので、運営者によるなり済ましが困難となるからである。なお利用者一人一人にユニークなアバターやアイコンを付与する手段としては、例えばユーザの顔写真をアバターサーバやアイコンサーバに送信し、顔写真からアバターやアイコンを自動生成する手段や、基本となるアバターやアイコンを準備し、乱数でアバターやアイコンに変形を加えて自動生成する手段、アバターやアイコンを利用者にフリーハンドで作成してもらいこれをアバターやアイコンとする手段、など様々な手段が考えられる。なおアバターやアイコンは利用者ごとにユニークなものであることが好ましいが本発明はこれに限定されるものでなく複数の利用者(ユーザ、申込者)が共通のアバターやアイコンを利用する(割り当てられている)ものであってもよい。
【0024】
なお、「待ち行列イメージ」とは、基本的には、個々のユーザが商品を購入等するために申込を行い行列を作っている状態を示すイメージである。しかしながら、待ち行列イメージは、行列が持つポジティブイメージとしての広告宣伝効果を高めるために表示されるものなので、その表示が行列、すなわち多くの人が列をつくって並ぶものであることが常に要求されるものでない。
待ち行列イメージの具体例を挙げるとすれば、これまで説明してきたように、申込を受付けられたユーザ1人に対し1体のキャラクターを割当てて、割り当てられた複数のキャラクター(キャラクター設定の具体例については、実施形態8で詳しく述べる。)が列をつくって並ぶ状態のイメージのほか、それ以外にも例えば、
図6において示されているように、前記複数体のキャラクターが並んではいないものの一定範囲の空間に集合している状態のイメージ(同図(a))、所定単位(例えば、20、50)のユーザ数ごとに割り当てるキャラクターの大きさを変化させるイメージ(同図(b))、複数のキャラクターを設定せずデザインイメージの長さ、太さ、大きさ、型などで間接的あるいは抽象的に行列の長さを想起させる状態のイメージ(例えば、とぐろを巻いた蛇をモチーフとし、巻かれたとぐろの大きさで人気度を示すことが可能である)、デザイン化された数字やグラフなどもまた、その表現形態によっては観る者に対し対象となる商品等の人気度の高低を伝えることが可能となる。さらに一人の申込者が申し込んだサービスや商品の数に応じてキャラクターやアバターの大きさや色、キャラクターやアバターに与えられるツール、例えば手にしている金貨、手にしている買い物袋の大きさなどを制御してもよい。
【0025】
これに対し、単なる数字のみを用いたイメージはここでいう「待ち行列イメージ」には含まれない。これらは、数値の情報であって視覚に訴える、あるいは人の第六感に訴えるという本件発明の狙っている広告宣伝効果をもたらすとは考え難いからである。
【0026】
<「利用」の他の例:カウントされた申込者総数を用いて行列イメージを作る>
「利用」の他の例を説明する。本件発明の申込受付システムは、ユーザ単位申込受付部で申込を受付けたユーザ数をカウントする機能をさらに備えていてもよい。具体的なカウント方法の一例としては、前記申込を受け付ける処理を行う際に、当該処理の開始又は終了をトリガーとしてカウンターをインクリメントして総申込者数の値を積算してゆく。その後は当該カウントされた総申込者数を利用して前記各ウエブページに待ち行列イメージを表示する。人気のある商品・サービス、店舗には、多くの申込がある、という前提のもと、本構成のように個々の申込のカウント数を利用した表示とすることにより、利用者等に商品等の人気度を把握させることが可能になる。カウントのみに基づくような場合にはあえて固有のアバターを利用せず、待ち行列イメージを作ることも考えられる。さらに必ずしも完全に総申込者数に行列の長さを比例させる必要はなく、総申込者数をイメージできるように表現できれば実際の画面上での長さは問わない。
【0027】
<ユーザ数カウント部を設けた場合の機能的構成>
図4は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの別の一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」0400は、「ユーザ単位申込受付部」0401と、「ユーザ数カウント部」0402と、「待ち行列イメージ表示部」0403と、を有し、待ち行列イメージ表示部は「待ち行列イメージカウント表示手段」0410を有する。基本的な構成は先に
図2を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「ユーザ数カウント部」および「待ち行列イメージカウント表示手段」の機能について説明する。
【0028】
「ユーザ数カウント部」0402は、ユーザ単位申込受付部で申込を受付けたユーザ数をカウントするように構成される。「申込を受付けたユーザ数をカウントする」一例としては、申込を受付けたユーザ数「1」を従来から待ち状態にあるユーザ数の数に加える処理を意味している。
【0029】
「待ち行列イメージカウント表示手段」0410は、待ち行列イメージ表示部において、カウントされたユーザ数を利用して前記申込ウエブページ又は/及び前記申込ウエブページとリンクにて接続された別のウエブページに待ち行列イメージを表示するように構成されている。すなわち、前記ユーザ数カウント部にてカウントされたユーザ数を待ち行列イメージ表示のために利用することを意味している。その具体的な技術的意図については後述する。
【0030】
なお、
図5を用いて、ユーザ単位申込受付を利用して待ち行列イメージを表示する処理の流れの別の一例を説明する。同図もまた、ユーザ単位申込受付部と待ち行列イメージ表示部とにおける処理の流れを示すフローチャートである。同図において示されているように、ユーザ単位申込受付部におけるステップS0501にて新たにユーザ単位の申込を受け付けると、ステップS0502で当該申込のユーザ単位数である「1」を従来から待ち状態にあるユーザ数(A)に加えるカウント処理を行い現在待ち状態人数(B)を算出する。そして、ステップS0503では、現在待ち状態人数(B)を待ち行列イメージ表示部に送信し、待ち行列イメージ表示部がステップS0504として前記送信された現在待ち状態人数(B)を取得する。その後ステップS0505では、前記受信した現在待ち状態人数(B)と従来から待ち状態にあるユーザ数(A)との大小比較を行い、そこでの比較結果が現在待ち状態人数(B)の方が大きいとの内容であった場合には、ステップS0506の処理に移行する。比較結果がAとBと同値であるとの内容である場合には、待ち行列イメージ表示部では以後の処理を行わない。ステップS0506では、前記現在待ち状態人数(B)に応じた待ち行列イメージを表示するよう当該表示を更新する。その後ステップS0507では、前記現在待ち状態人数(B)を従来待ち状態人数(A)と定義しなおす処理を行い、ステップS0508では、定義しなおされた従来待ち状態人数(A)をユーザ単位申込受付部に送信する。なお、上記処理の流れはあくまで一例であり、例えば、AB二値の比較処理をおこなうステップ(上記の場合はステップS0505)は待ち行列イメージ表示部ではなく、ユーザ単位申込受付部でおこなってもよい。いずれにしろ、AとBとの二値の大小関係を示すカウント結果を用いる当該構成をとれば、計算機にて特段の負担なく待ち状態イメージの表示の最新性を確保することが可能になる。
【0031】
<利用される申込者のステータス>
なお、待ち行列イメージは、前記ユーザ単位申込の受付けを利用して表示されていればよく、当該受付けが応答処理されたかどうかまでは特に問わない。したがって例えば、申込受付後応答処理完了までの間のユーザ単位申込の受付けを利用する構成に加え、応答処理が完了したユーザによる前記受付け数をも利用して待ち行列イメージを生成表示してもよい(詳しくは実施形態4で説明する。)。
【0032】
「申込ウエブページ又は/及び前記申込ウエブページとリンクにて接続された別のウエブページに」とあるように、待ち行列イメージは、
図1が示すとおり申込ウエブページと同じウエブページ上に表示されるように構成されてもよいが、他のウエブページに表示される構成が採用されてもよい。この場合には、申込と待ち行列イメージとの関連性が分かるように、申込ウエブページと前記他のウエブページとはリンクにて接続される。リンクの具体的な方法としては、例えば、特定の商品等と対応する待ち行列イメージ表示がなされているウエブページ上に申込受付処理を行うウエブページへのリンクを貼っておく方法が考えられる。当該構成をとれば、ユーザが待ち行列イメージを視たことによって当該商品等の人気度を理解することができるので、その結果、当該商品等が欲しいあるいは利用したいと考えリアルな行列の効果としてあるように直ちに申込処理を行うユーザを増やすことができる。当該効果は、待ち行列イメージがユーザにとって広告宣伝効果を有するという、行列がもつポジティブなイメージの側面を最大限利用した本件発明の極めて特徴的な点である。
【0033】
なおここまでは、ユーザ単位の申込の受付けを利用して待ち行列イメージを表示し、当該表示を見た他のユーザからさらに申込を受付ける、という構成について説明してきた。しかしながら、待ち行列イメージの表示は、ユーザ数を利用して行う場合に限られず、例えば、申込を受けた商品・サービス数に対応して表示されてもよい(以上の点は、本明細書の他の実施形態においても同様に対応することが可能である。)。具体的にいえば、ユーザからの申込を、ユーザ単位申込受付部に代えて商品・サービス単位申込受付部にて、商品単位および/またはサービス単位で受付け、当該受付けを利用して待ち行列イメージを表示してもよい。これを
図1を用いて示した例の場合にあてはめると、一のユーザがケーキ2点の購入を申し込んでいるので、当該申込を利用して表示される待ち行列イメージにおいては、従前の行列に対しヒト1人分ではなく、ヒト2人分が追加表示されることとなる。以上のような構成をとることによって、一のユーザによって複数の商品・サービスの申込がなされる場合に、ユーザの数を用いる場合よりもより人気度を反映させた待ち行列イメージを表示させることが可能になる。このことはすなわち、先に説明した法人・団体のユーザからの申込に対しても、その申込量(商品等の購入数・サービスの利用程度等)に応じた表示を行うことを意味している。そのため、このような構成を採用することによって、前記ユーザ単位申込のみでは把握することができなかった商品等の人気度を把握させることが可能になる。
【0034】
<具体的な構成>
図7は、本実施形態の申込受付システムをハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0035】
この図にあるように、申込受付システムを構成する各装置は、それぞれ各種演算処理を実行するための「CPU」0701と、「記憶装置(記憶媒体)」0702と、「メインメモリ」0703と、「出力インターフェース」0704と、「入力インターフェース」0705と、「インターネット通信インターフェース」0706を備え、入出力インターフェースを介して、例えば「キーボード」0707や「ディスプレイ」0708などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、インターネット通信インターフェースを介して、「端末装置」0799と情報の送受信を行う。ここでいう「端末装置」との情報の送受信を通じて、当該端末装置に対し待ち行列イメージを表示出力したり、当該端末装置から待ち行列イメージの行列の対象となっている商品等に対する申込を受け付けたりする。なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」0709などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。なお、「ユーザ単位申込受付プログラム」0710に代えて「商品・サービス単位申込受付プログラム」0730を保持する構成も考えられることから、同図においてユーザ単位申込受付プログラムが実線で表記されているのに対し、「商品・サービス単位申込受付プログラム」は点線で表記されている。
【0036】
(ユーザ単位申込受付部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「ユーザ単位申込受付プログラム」0710をメインメモリに読み出して実行し、端末装置より送信される申込をユーザ単位にて受け付ける処理を行い、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0037】
(待ち行列イメージ表示部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「待ち行列イメージ表示プログラム」0720をメインメモリに読み出して実行し、前記ユーザ単位申込受付プログラムの実行により得られた情報を利用して待ち行列イメージを生成し、当該生成された待ち行列イメージを所定のウエブページにて表示出力するための処理を行う。
【0038】
(ユーザ単位申込受付部に代えて商品・サービス単位申込受付部とした場合の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「商品・サービス単位申込受付プログラム」0730をメインメモリに読み出して実行し、端末装置より送信される申込を商品および/又はサービス単位にて受け付ける処理を行い、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0039】
<処理の流れ>
図8は、本実施形態の申込受付システムにおける処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS0801では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS0802では、前記申込の受付結果を利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。なお、前記ユーザ単位申込受付ステップに代えて商品・サービス単位申込受付ステップとすることも可能であり、この場合ステップS0801は、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該申込の内容である商品及び/又はサービス単位にて受け付けることとなる。
【0040】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、商品やサービス、店舗等に対する申込数を人気度を測るバロメーターである行列を用いて表示し、「行列がある」状態の表示をポジティブなイメージで広告宣伝戦略の一環として利用することが可能になる。
【0041】
<<実施形態2>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態1の申込受付システムと同様であるが、受付けたユーザ単位申込を応答処理実行までの間に未処理状態である待ち状態とし、当該待ち状態のユーザ単位申込に対する応答処理を実行する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、ユーザからの申込に対する提供者側の対応状況を反映させる待ち行列イメージを表示することが可能になる。
【0042】
<機能的構成>
図9は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」0900は、「ユーザ単位申込受付部」0901と、「待ち行列イメージ表示部」0902と、「ユーザ単位申込待ち状態処理部」0903と、「応答処理実行部」0904と、を有する。基本的な構成は実施形態1の
図2を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「ユーザ単位申込待ち状態処理部」および「応答処理実行部」の機能について説明する。
【0043】
「ユーザ単位申込待ち状態処理部」0903は、ユーザ単位申込受付部で受付けたユーザ単位申込に対する応答処理実行までの間に未処理状態である待ち状態とするように構成される。これはつまり、本実施形態の申込受付システムにおいては、ユーザからの申込があった場合に、当該申込に対し速やかな応答処理を行わずに、意図的に未処理状態を作り出すことを意味している。異なるタイミングでなされる各ユーザからの申込を未処理状態、すなわち「待ち状態」と位置づけて前記待ち行列イメージ表示部にて表示される待ち行列イメージを生成することが可能になる。具体的にはユーザ単位申込のタスクに対してステータス情報を関連付け、このステータス情報を未処理状態のステータスとして記録し保持する。ないしは、未処理状態のステータスのタスク保持領域に該当するタスクを記録し保持しておく。
【0044】
なお、前記未処理状態をどの程度の時間持続させるのかは、どのタイミングで応答処理を行うかということと表裏一体であり、当該決定はユーザ単位申込待ち状態処理部にて判断されてもよいし、後記応答処理実行部にて判断されてもよい。後記応答処理実行部にて応答処理がなされた場合には前記ユーザ単位申込待ち状態処理部での保持をやめてタスクを消去するか、関連付けられているステータスを処理中、ないしは処理済みに変更する。
【0045】
「応答処理実行部」0904は、ユーザ単位申込待ち状態処理部にて待ち状態であるユーザ単位申込に対する応答処理を実行するように構成される。複数のユーザからなる待ち行列が形成されている場合には、所定の待ち時間(例えば5分)ごとに最先順位のユーザによる申込に対する応答処理を行う。ここでいう「ユーザ単位申込に対する応答処理」の具体例としては、個々のユーザに対する商品の発送処理の開始、発送物の到達確認完了、商品・サービスの利用許諾処理のように申込に応じる内容の処理、クレジットカード決済処理、代金振込先の通知処理などであることのほか、サービス利用不可通知処理、商品の売り切れ数値処理のように申込に応じられない場合の応答をも含む。
【0046】
なお、近く応答処理の実行対象となるユーザに対しては、応答処理の実行に先立ち、電子メールなどの通信手段を用いて応答処理の実行が間近であることを知らせる連絡処理をおこなう構成を採用してもよい。当該構成をとれば、長時間待ち状態にあり、そもそも申込をしていた事実を失念してしまったユーザに注意喚起をし、必要に応じたキャンセルの機会を提供することなどが可能になる。
【0047】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態1の申込受付システムのハードウェア構成と同様である。そこで以下では、これまで説明していない「ユーザ単位申込待ち状態処理部」および「応答処理実行部」の具体的な処理について説明する。
【0048】
(ユーザ単位申込待ち状態処理部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「ユーザ単位申込待ち状態処理プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、ユーザ単位申込受付プログラムの実行により得られた申込のタスクを未処理状態とする処理を行い、当該タスクを保持するためのアドレスに格納する。
【0049】
(応答処理実行部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「応答処理実行プログラム」を応答処理実行のためのメモリ領域に読み出して実行し、前記ユーザ単位申込待ち状態処理プログラムの実行ののち未処理状態にて保持されている申込のタスクを消去する。
【0050】
<処理の流れ>
図10は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS1001では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS1002では、前記申込を受付けたユーザ単位の申込を待ち状態とする処理を行う(待ち状態処理ステップ)。そしてステップS1003では、前記ユーザ単位申し込みの受付けを利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。この場合、前記待ち状態処理ステップの処理結果を従前の待ち行列イメージに反映させるかどうかは特に問わない。その後ステップS1004では、前記待ち状態に対する応答処理実行のタイミングが来たかどうかを判断する処理を行う。ここでの判断結果が応答処理を実行すべきとの内容である場合にはステップS1005の処理に移行し、そうでない場合には応答処理実行のタイミングが来るまで特段の処理を行わない。ステップS1005では、待ち状態となっていたユーザ単位の申込に対する応答処理を実行する(応答処理実行ステップ)。
【0051】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、ユーザからの申込に対する提供者側の対応状況を反映させる待ち行列イメージを表示することが可能になる。
【0052】
<<実施形態3>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態2の申込受付システムと同様であるが、待ち行列イメージ表示部において表示する待ち行列イメージを、前記待ち状態とされているユーザ単位申込数に応じて表現する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、人気度の変化をリアルタイムでユーザに提示し、効果的な広告宣伝効果を強調することが可能になる。
【0053】
<機能的構成>
図11は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」1100は、「ユーザ単位申込受付部」1101と、「待ち行列イメージ表示部」1102と、「ユーザ単位申込待ち状態処理部」1103と、「応答処理実行部」1104と、を有し、「待ち行列イメージ表示部」は、「待ち状態表示手段」1110をさらに有する。基本的な構成は実施形態2の
図9を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「待ち状態表示手段」の機能について説明する。
【0054】
「待ち状態表示手段」1110は、待ち行列イメージ表示部にて、表示する待ち行列イメージを、前記ユーザ単位申込待ち状態処理部にて待ち状態とされているユーザ単位申込数に応じて表現するように構成されている。ここでいう「待ち状態とされているユーザ単位申込数に応じて」とは、現時点において応答処理がなされていないユーザ単位申込の数を基準として待ち行列イメージを生成表示することを指している。これはすなわち、待ち行列イメージが、現時点において待ち行列の対象となっている商品・サービスのリアルタイムな人気度を示すバロメーターたりうることを示しており、当該バロメーターを示すことによって、現時点で対象となる商品・サービスがどれだけ人気の高いものであるかを一目にして把握可能にする広告宣伝効果をもたらすことができる。
【0055】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態2の申込受付システムのハードウェア構成と同様であるので、以下では、これまで説明していない「待ち状態表示手段」の具体的な処理について説明する。
【0056】
(待ち状態表示手段の具体的な処理)
CPUは、前記待ち行列イメージ表示プログラムを実行するに際し、記憶装置から「待ち状態表示サブプログラム」をメインメモリに読み出して実行し、前記待ち状態とされているユーザ単位申込数に応じて待ち行列イメージを生成処理し、当該処理結果に基づき待ち行列イメージを表示する処理を行う。
【0057】
<処理の流れ>
図12は、本実施形態の申込受付システムの待ち行列イメージ表示ステップの具体的な処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のサブステップからなる。最初にサブステップSS1201では、待ち状態にありまだ応答処理がなされていないユーザ単位申込数に応じて待ち行列イメージを生成する。そしてサブステップSS1202では、前記生成された待ち行列イメージを表示出力する。
【0058】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、人気度の変化をリアルタイムでユーザに提示し、効果的な広告宣伝効果を強調することが可能になる。
【0059】
<<実施形態4>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態3の申込受付システムと同様であるが、応答処理を実行したユーザ単位申込の数をカウントし、カウントされた応答処理実行済みユーザ単位申込数に応じて前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に申込者イメージを表示する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、商品等の人気度を、継続性や斬新性などの観点から把握することが可能になる。
【0060】
<機能的構成>
図13は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」1300は、「ユーザ単位申込受付部」1301と、「待ち行列イメージ表示部」1302と、「ユーザ単位申込待ち状態処理部」1303と、「応答処理実行部」1304と、「応答処理実行済みユーザ単位申込数カウント部」1305と、「申込者イメージ表示部」1306と、を有し、「待ち行列イメージ表示部」は、「待ち状態表示手段」1310をさらに有する。基本的な構成は実施形態3の
図11を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「応答処理実行済みユーザ単位申込数カウント部」「申込者イメージ表示部」の機能について説明する。
【0061】
「応答処理実行済みユーザ単位申込数カウント部」1305は、応答処理を実行したユーザ単位申込の数をカウントするように構成される。具体的なカウント方法の一例としては、前記応答処理を行う際に、当該処理の開始又は終了をトリガーとしてカウンターを起動しカウントを行う。当該カウント結果の情報は、後記申込者イメージ表示部にて用いられるほか、ウエブページにおいて単に当該情報を表示出力することがあってもよい。特に購入数や利用ユーザ数に上限のある商品等の場合、当該応答処理を実行したユーザ単位申込の数をカウントすることにより、相対的に前記商品等の上限値までの残りの値も明確になる。このため、当該カウント数を把握することによって、商品等の入手しづらさ・利用しづらさをも把握することが可能になり、当該把握を容易にする待ち行列イメージ表示を行うことにより、ユーザに対し当該商品等の人気度をより明確に認識させることが可能になる。
【0062】
「申込者イメージ表示部」1306は、カウントされた応答処理実行済みユーザ単位申込数に応じて前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に申込者イメージを表示するように構成される。申込者イメージは、待ち行列イメージが表示されているのと同じディスプレイ画面上に表示されていればよいため、例えば、待ち行列イメージと一体的な行列を構成するように表示されていても良いし、待ち行列イメージとは明確に区別されて表示されていてもよい。待ち行列イメージと一体的に行列を構成する場合の具体的な一例としては、例えば、既に応答処理が終わった申込者イメージに対応する行列を、応答処理未了のユーザに対応する待ち行列と一体的な行列を構成するよう表示し、両行列が区別可能となるようイメージ表示の態様を異なる内容にしておいてもよい。当該構成をとれば、申込を行ったユーザ数が多ければ多いほど行列表示が広告宣伝として効果的に機能し、特に長期間にわたり人気が持続している商品・サービスについては、人気の持続が品質保証を反映させたものとして、当該行列の長さがいわば商品・サービスの信頼性をも担保するような機能を期待することができる。
【0063】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態1の申込受付システムのハードウェア構成と同様であるので、以下では、これまで説明していない「応答処理実行済みユーザ単位申込数カウント部」「申込者イメージ表示部」の具体的な処理について説明する。
【0064】
(応答処理実行済みユーザ単位申込数カウント部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「応答処理実行済みユーザ単位申込数カウントプログラム」をメインメモリに読み出して実行し、応答処理実行プログラムの実行により応答処理が実行されたユーザ単位申込数をカウントする処理を行い、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0065】
(申込者イメージ表示部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「申込者イメージ表示プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、前記応答処理が実行されたユーザ単位申込数のカウント結果を読み出して、当該情報に応じて申込者イメージを生成し、同イメージを待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に表示出力する。
【0066】
<処理の流れ>
図14は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS1401では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS1402では、前記申込を受付けたユーザ単位の申込を待ち状態とする処理を行う(待ち状態処理ステップ)。そしてステップS1403では、前記カウント結果を利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示部)。その後ステップS1404では、前記待ち状態に対する応答処理実行のタイミングが来たかどうかを判断する処理を行う。ここでの判断結果が応答処理を実行すべきとの内容である場合にはステップS1405の処理に移行し、そうでない場合には応答処理実行のタイミングが来るまで特段の処理を行わない。ステップS1405では、待ち状態となっていたユーザ単位の申込に対する応答処理を実行する(応答処理実行ステップ)。その後ステップS1406では、前記応答処理を実行したユーザ単位申込の数をカウントし(応答処理実行済みユーザ単位申込数カウントステップ)、ステップS1407にて前記カウントの結果に応じて申込者イメージを生成し、当該申込者イメージを前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に表示出力する(申込者イメージ表示ステップ)。
【0067】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、商品等の人気度を、継続性や斬新性などの観点から把握することが可能になる。
【0068】
<<実施形態5>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態1から4のいずれか一の申込受付システムと同様であるが、待ち行列イメージをネットワークを介して視聴したユーザの数をカウントし、カウントしたギャラリー数に応じて前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上にギャラリーイメージを表示する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、商品等の申込に限らず当該商品等に対する関心度を示すイメージ表示を行い、ユーザの関心度の高い商品等に対する効果的な広告宣伝機能を提供することが可能になる。
【0069】
<機能的構成>
図15は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」1500は、「ユーザ単位申込受付部」1501と、「待ち行列イメージ表示部」1502と、「ギャラリーカウント部」1503と、「第一ギャラリーイメージ表示部」1504と、を有する。基本的な構成は実施形態1の
図2を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「ギャラリーカウント部」および「第一ギャラリーイメージ表示部」の機能について説明する。
【0070】
「ギャラリーカウント部」1503は、待ち行列イメージをネットワークを介して視聴したユーザの数をカウントするように構成される。ここでいう「視聴したユーザの数をカウントする」カウント方法の一例としては、待ち行列イメージが表示されるウエブページの表示回数をカウントすることが想定されるが、そのほかにも、当該ウエブページ上に待ち行列イメージを視聴したことを申告する内容のボタンを設け、当該ボタンのクリック回数をカウントする方法などが採用されてもよい。当該構成を採用すれば、待ち行列イメージが表示されているウエブページをたまたま視聴したユーザではなく、意識的に視聴したユーザの数をカウントすることとなるため、商品等に対する関心度をより明確に把握することが可能になる。
【0071】
「第一ギャラリーイメージ表示部」1504は、カウントされたギャラリー数に応じて前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上にギャラリーイメージを表示するように構成される。ここでいう「カウントされたギャラリー数に応じて」とは、カウントされたギャラリー数分のギャラリーを表示する構成のほか、カウントされたギャラリー数を所定の区分に対応するようにしてギャラリーを表示する構成なども考えられる。具体的な一例を挙げれば、「カウントされたギャラリー数が100を超えるごとに、1のギャラリーを追加表示する」などの区分を定めておくことにより、カウントされたギャラリー数が「177」であれば1のギャラリーを表示し、カウントされたギャラリー数が「1301」であれば、13のギャラリーを表示することとなる。このような構成をとれば、例えば特に視聴回数が多い商品等の待ち行列イメージに対応するギャラリーイメージの表示がディスプレイ画面上に占める割合を一定範囲内に抑制することができるため、ギャラリーイメージの表示が他の表示を視覚的に邪魔する事態を回避することができる。
【0072】
なお、ギャラリーイメージが待ち行列イメージと一体となって行列を形成するような表示形態は採用されない。ギャラリーイメージはあくまで待ち行列イメージを「視聴した」ユーザの数に応じて表示されるものなので、その表示態様は、待ち行列イメージとは明確に区別されている必要があるからである。特に上記両イメージを区別するためには、各イメージを構成する要素の表示形態(色、形、大きさ、表示位置、など)を区別して表示することが望ましい。具体的には、
図1において示されているように、待ち行列イメージとは異なる領域に表示され、かつ、待ち行列イメージを構成する個々のユーザの表示とは異なるキャラクターにて表示されれば、ギャラリーイメージと待ち行列イメージとの差異が強調される。
【0073】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態1の申込受付システムのハードウェア構成と同様である。そこで以下では、これまで説明していない「ギャラリーカウント部」「第一ギャラリーイメージ表示部」の具体的な処理について説明する。
【0074】
(ギャラリーカウント部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「ギャラリーカウントプログラム」をメインメモリに読み出して実行し、所定のルールにて特定される待ち行列イメージをネットワークを介して視聴したユーザの数をカウントする処理をおこない、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0075】
(第一ギャラリーイメージ表示部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「第一ギャラリーイメージ表示プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、前記ギャラリーカウントプログラムの実行により得られた情報を読み出して当該情報に応じたギャラリーイメージを生成し、当該ギャラリーイメージを前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に表示出力する。
【0076】
<処理の流れ>
図16は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS1601では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS1602では、前記ユーザ単位申込の受付けをを利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。その後ステップS1603において当該待ち行列イメージをネットワークを介して視聴したユーザがいると判断される場合には、ステップS1604にて当該視聴したユーザの数をカウントする(ギャラリーカウントステップ)。そしてステップS1605では、カウントされたギャラリー数に応じてギャラリーイメージを生成し、当該ギャラリーイメージを前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に表示出力する(第一ギャラリーイメージ表示ステップ)。
【0077】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、ユーザの関心度の高い商品等に対する効果的な広告宣伝機能を提供することが可能になる。
【0078】
<<実施形態6>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態1から4のいずれか一の申込受付システムと同様であるが、待ち行列イメージを表示するウエブページがブックマークされた数をカウントし、カウントされたブックマーク数に応じて前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上にギャラリーイメージを表示する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、実施形態5と同様にユーザの関心度の高い商品等に対する効果的な広告宣伝機能を提供することが可能になる。
【0079】
<機能的構成>
図17は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」1700は、「ユーザ単位申込受付部」1701と、「待ち行列イメージ表示部」1702と、「ブックマーク数カウント部」1703と、「第二ギャラリーイメージ表示部」1704と、を有する。基本的な構成は実施形態1の
図2を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「ブックマーク数カウント部」および「第二ギャラリーイメージ表示部」について説明する。
【0080】
「ブックマーク数カウント部」1703は、待ち行列イメージを表示するウエブページがブックマークされた数をカウントするように構成されている。ここでいう「待ち行列イメージを表示するウエブページがブックマークされた数をカウントする」方法の一例としては、ウェブブラウザ上にて待ち行列イメージが表示されるウエブページのブックマーク処理回数をカウントすることが想定される。
「ウエブページがブックマークされた」とは、ウエブブラウザの機能として実行されるほか、サーバ上に記録保持されるオンラインブックマーク、他のユーザ間で公開、共有されるソーシャルブックマークなどの方法によって実現される。また、前記ウエブページ自体のブックマーク処理を指すことのほか、本発明の申込受付システムにて申込受付の対象となっている商品・サービスを直接登録の対象とすることも、ここでいうブックマークに含まれる。当該構成を採用すれば、待ち行列イメージが表示されているウエブページをたまたま視聴したユーザではなく、意識的に視聴し、さらには当該表示の対象を敢えてブックマークするユーザの数をカウントすることとなるため、商品等に対し強い関心度を把握することが可能になる。
【0081】
「第二ギャラリーイメージ表示部」1704は、カウントされたブックマーク数に応じて前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上にギャラリーイメージを表示するように構成される。ここでいう「カウントされたブックマーク数に応じて」とは、カウントされたブックマーク数分のギャラリーを表示する構成のほか、カウントされたブックマーク数を所定の区分に対応するようにしてギャラリーを表示する構成なども考えられる。具体的な表示態様については、既に実施形態5の第一ギャラリーイメージ表示部の説明で述べたところと同様である。
【0082】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態1の申込受付システムのハードウェア構成と同様であるので、以下では、これまで説明していない「ブックマーク数カウント部」「第二ギャラリーイメージ表示部」の具体的な処理について説明する。
【0083】
(ブックマーク数カウント部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「ブックマーク数カウントプログラム」をメインメモリに読み出して実行し、待ち行列イメージを表示するウエブページのブックマーク処理が行われた場合に、当該ブックマーク数をカウントする処理をおこない、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0084】
(第二ギャラリーイメージ表示部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「第二ギャラリーイメージ表示プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、前記ブックマーク数カウントプログラムの実行により得られた情報を読み出して当該情報に応じたギャラリーイメージを生成し、当該ギャラリーイメージを前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に表示出力する。
【0085】
<処理の流れ>
図18は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS1801では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。そしてステップS1802では、前記ユーザ単位申込の受付を利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。その後ステップS1803において当該待ち行列イメージを表示するウエブページがブックマークされたと判断される場合には、ステップS1804にて当該ブックマーク数をカウントする(ブックマーク数カウントステップ)。そしてステップS1805では、カウントされたブックマーク数に応じてギャラリーイメージを生成し、当該ギャラリーイメージを前記待ち行列イメージが表示されている同じディスプレイ画面上に表示出力する(第二ギャラリーイメージ表示ステップ)。
【0086】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、ユーザの関心度の高い商品等に対する効果的な広告宣伝機能を提供することが可能になる。
【0087】
<<実施形態7>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態1から6のいずれか一の申込受付システムと同様であるが、ユーザからのコメントを受付け、各イメージ表示部の少なくともいずれか一が、前記コメントを表示する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、口コミや評判、不明点に対する質問回答など商品等に関連する情報をも表示することとなり、視聴するユーザの関心をより喚起する効果をもたらすこととなる。
【0088】
<機能的構成>
図19は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」1900は、「ユーザ単位申込受付部」1901と、「待ち行列イメージ表示部」1902と、「コメント受付部」1903と、を有し、「待ち行列イメージ表示部」はさらに「コメント表示手段」1910を備えている。基本的な構成は実施形態1の
図2を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「コメント受付部」および「コメント表示手段」の機能について説明する。
【0089】
「コメント受付部」1903はユーザからのコメントを受付けるように構成される。ここでいうユーザは、例えば商品等に対する申込を行うユーザのみならず、すでに申込に対する応答処理が完了し商品を受け取ったユーザ、さらには、単に商品等の説明等が記載されたウエブページを見ただけのユーザなど、本発明の申込受付システムを利用する全てのユーザを含んでいる。すなわち、どのユーザであってもコメントを入力することが可能である。受付けたコメントは後記コメント表示手段によりディスプレイ上に表示されることになるため、表示画面の制約上、コメントの文字数には所定の上限を設けておくことが望ましい。
【0090】
「コメント表示手段」1910は、各イメージ表示部の少なくともいずれか一にて、コメント受付部にて受付けたコメントを表示するように構成される。「各イメージ表示部」とは、本実施形態以外の実施形態において説明された「待ち行列イメージ表示部」「申込者イメージ表示部」「第一ギャラリーイメージ表示部」「第二ギャラリーイメージ表示部」のことを指す。
【0091】
具体的なコメントの表示態様の一例としては、前記各イメージ部にて表示される各イメージと各コメントとが関連付けられていることがわかるように表示されている必要がある。すなわち、現在申込を受付けられているユーザからのコメントを受け付けた場合には、当該コメントは、
図20に示されているように、当該申込を受付けたユーザ数に応じたイメージ表示を行う待ち行列イメージ表示部にて表示される。同図では、前から7番目に並んでいるイメージで表されるユーザから「いつもだと何時くらいに売り切れるのかなぁ?」とのコメントを受付けていることが示されており、当該質問コメントに対する回答などのコメントを作成することができる。また、ギャラリー表示の対象であるユーザから「ここのケーキ、この前、山川さんのブログで紹介されてたよ!」という口コミコメントを受付けていることが示されており、各ユーザはこれらのコメントの表示を見て、商品等の人気度等を把握することができる。当該構成をとることによって、ユーザの属性に応じたコメントを表示を通じて認識することができ、コメントの内容を容易に理解把握することが可能になる。
【0092】
なお、コメント表示の表示態様の別の一例としては、各イメージ毎に受付けたコメントの一覧表示を行う方法などが考えられ、一覧表示の具体的な方法としては、所定時間毎に新たに受付けたコメントの一覧を表示する方法やこれまでに受付けた全コメントの一覧表示を表示する方法などが挙げられる。コメント表示手段にて表示するコメントは、必ずしも各イメージ部にて表示されるイメージと同一のウエブページ上に表示されなければならないわけではなく、異なるウエブページ上にて表示されるように構成されていてもよい。当該構成をとることにより、各イメージを表示するディスプレイ上にてコメントの表示量が相対的に過大となり、却って待ち行列イメージなどの表示に伴う広告宣伝効果を減殺してしまう事態を回避することができる。
【0093】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態1の申込受付システムのハードウェア構成と同様であるので、以下では、これまで説明していない「コメント受付部」および「コメント表示手段」の具体的な処理について説明する。
【0094】
(コメント受付部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「コメント受付プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、ユーザから商品等に対するコメントの入力を受け付ける処理を行い、受付けたコメントの情報をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0095】
(コメント表示手段の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「コメント表示サブプログラム」をメインメモリに読み出して、前記コメント受付プログラムの実行により受付けたユーザの属性に応じた各イメージ表示プログラムの実行に際し同サブプログラムを実行し、前記受付けたコメントの情報を読み出して同情報をディスプレイ上に表示出力する。
【0096】
<処理の流れ>
図21は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS2101では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS2102では、前記ユーザ単位申込を利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。なお、ステップS2103では、ユーザからのコメントを受付け(コメント受付ステップ)、当該コメントを表示出力する(コメント表示ステップ)。なお、コメント受付ステップおよびコメント表示ステップの両ステップの処理の順番は、前記ステップS2101ないしS2103のいずれの段階にも置換可能である。
【0097】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、口コミや評判、不明点に対する質問回答など商品等に関連する情報をも表示することとなり、視聴するユーザの関心をより喚起する効果をもたらすこととなる。
【0098】
<<実施形態8>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態1から7の申込受付システムと同様であるが、各ユーザにアバターを割り当て、各イメージ表示部にて、各イメージを各ユーザに割り当てられているアバターを用いて表示する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、例えば各ユーザが個々のユーザと紐づけられた特徴的なアバターを用いることで、当該個性的なユーザが待ち行列に並んでいること自体がその商品等にとって広告宣伝効果をもたらすなど、表示イメージの内容によっても広告宣伝効果を強調することが可能になる。
【0099】
<機能的構成>
図22は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」2200は、「ユーザ単位申込受付部」2201と、「待ち行列イメージ表示部」2202と、「アバター割当部」2203と、を有し、「待ち行列イメージ表示部」はさらに「アバター表示手段」2210を備えている。基本的な構成は実施形態1の
図2を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「アバター割当部」および「アバター表示手段」の機能について説明する。
【0100】
「アバター割当部」2203は、各ユーザにアバターを割り当てるように構成される。ここでいう「割り当てる」処理の一例としては、ユーザが本発明の申込受付システムの利用に際して行うユーザ登録の際に行われる事前割当型と、各イメージ表示が行われる際にアバターを割り当てる事後割当型とが考えられる。先に述べたように、特定のユーザと紐づけられたアバターの表示自体が広告宣伝効果を有することを強調するためには、割当処理の方法としては事前割当型としておくことが好ましいが、特に事後割当型を排除する趣旨ではない。事後割当型であっても、各ユーザが自己の希望する態様のアバター表示の割当を受けられるようにすることで、積極的に表示を行う、すなわち表示に伴う広告宣伝効果の向上に寄与する動機づけとすることが可能だからである。
【0101】
なお、ここでいう「アバター」とは、各ユーザと紐づけられるキャラクターであって、ヒトの容姿である場合のほか、動植物や物体、その他特にその態様に限定はない。ユーザの属性(年齢、性別、職業など)に応じて自動的に割り当てる場合も考えられるが、各ユーザが任意のカテゴリやパーツなどを組み合わせるないし作り出した態様のイメージを当該ユーザのアバターとして割り当てることが、アバターの積極利用の観点からは好ましい。アバターは一旦割り当てた後であっても、その後ユーザによって変更することが可能であり、逆に敢えて「アバターの割当は不要」としてアバターの割当を受けないことを内容とする処理もアバター割当部の機能の一部として備えることがあってもよい。当該構成をとれば、特段アバター表示に興味がなく、アバターの割当処理を希望しないユーザであっても本発明の申込受付システムを特段ストレスを感じることなく利用することが可能である。
【0102】
「アバター表示手段」2210は、各イメージ表示部にて、各イメージを各ユーザに割り当てられているアバターを用いて表示するように構成される。ここでいう「各イメージ表示部」も、実施形態7にて説明した各イメージ部と同様であり、何らかの形式でユーザと関連付けられた各イメージ表示においてアバターを用いた表示が可能であることを意味している。ここで、特に待ち行列イメージ表示部におけるアバター表示の場合は、待ち行列イメージを構成する各キャラクタのうち、対応する順番のユーザ部分においてなされる必要がある。例えば、3番目に並んでいるアバターは、3番目に順番待ちをしているユーザに割り当てられているアバターである。それ以外のイメージ表示部においては、各イメージ表示部内におけるアバター表示の位置や対応関係に特段の制約はない。
【0103】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態1の申込受付システムのハードウェア構成と同様であるので、以下では、これまで説明していない「アバター割当部」「アバター表示手段」の具体的な処理について説明する。
【0104】
(アバター割当部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「アバター割当プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、所定のユーザに対してアバターを割り当てる処理を行い、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0105】
(アバター表示手段の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「アバター表示サブプログラム」をメインメモリに読み出し、前記アバター割当プログラムの実行により前記アバターを割り当てられたユーザの属性に応じた各イメージ表示プログラムの実行に際し同サブプログラムを実行し、各イメージをアバターを用いて表示出力する。
【0106】
<処理の流れ>
図23は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図(a)の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS2301では、同システムの利用に際し用いるアバターをユーザごとに割り当てる(アバター割当ステップ)。そして、ステップS2302ではユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS2303では、前記ユーザ単位申込の受付を利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。なおこの時、待ち行列イメージ表示ステップにおいては、同図(b)にて示されているように、サブステップSS2301では前記アバター割当ステップにて割り当てられたアバターを用いて待ち行列イメージを生成し、サブステップSS2302で前記生成された待ち行列イメージを表示出力する。
【0107】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、表示イメージの内容によっても広告宣伝効果を強調することが可能になる。
【0108】
<<実施形態9>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態2から8のいずれか一の申込受付システムと同様であるが、ユーザ単位申込に対してユーザ単位申込待ち状態処理部又は/及び応答処理実行部での処理の優先度を割り当て、ユーザ単位申込待ち状態処理部又は/及び応答処理実行部は、前記割り当てられている優先度に応じて各処理を実行する点をさらなる特徴として備えている。当該構成を採用することにより、待ち行列イメージを見て人気のある商品等に対する申込を少しでも早く応答処理してほしい、というユーザのニーズに応えるとともに、商品等の収益力向上に寄与することが可能になる。
【0109】
<機能的構成>
図24は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」2400は、「ユーザ単位申込受付部」2401と、「待ち行列イメージ表示部」2402と、「優先度割当部」2403と、「ユーザ単位申込待ち状態処理部」2404と、「応答処理実行部」2405と、を有し、「応答処理実行部」は「優先度別処理手段」2410をさらに有する。基本的な構成は実施形態2の
図9を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「優先度割当部」および「優先度別処理手段」の機能について説明する。
【0110】
「優先度割当部」2403は、ユーザ単位申込に対してユーザ単位申込待ち状態処理部又は/及び応答処理実行部での処理の優先度を割り当てるように構成される。ここでいう「優先度」を割り当てられることによって、ユーザは行列の順番に従うことなく、商品の購入あるいはサービスの利用を優先的に享受することが出来る。具体的にいえば、まず、ユーザ単位申込待ち状態処理部での処理の優先度を割り当てられる構成であれば、既に待ち状態にある他のユーザに優先した順番で待ち状態処理を受けることとなる。いっぽう応答処理実行部での処理の優先度を割り当てられる構成であれば、既に他のユーザが待ち状態にあっても、そのようなユーザに優先して申込に対する応答処理を受けることができる。
【0111】
「優先度を割り当てる」とは、予め定められた所定のルールのもとでなされてもよいし、ユーザからの優先度割当希望の情報の受信に応じて都度設定されるものであってもよい。「所定のルール」の具体例としては、ユーザによる本システムへのログイン回数、コメント送信回数、そして本システムを利用して決済された支払代金額などの多寡に応じて付与する方法であってもよいし、ユーザの誕生日(誕生月)や新規のユーザ登録の紹介などのように特定のイベントの発生に応じて付与する方法であってもよい。さらにいえば、本システム運営者により、全く任意の日時ないしタイミングで全てのあるいは一部のユーザに対し一斉に付与する方法であってもよい。いずれにしろ、優先度を割り当てられることは、ユーザにとって本システムを利用し商品等に対する申込を行うインセンティブとなることから、結果として本システムの利用を促進する効果があり、前記待ち行列イメージ表示によるポジティブなイメージ提供効果と相まって本システムの利用活性化につながることが期待できる。
【0112】
割り当てられる優先度の内容としては、例えば、ユーザ単位申込待ち状態処理部での処理を所定人数のユーザ分だけ優先するものであったり、予定される応答処理までの待ち時間を所定時間だけ短縮するものであったりすることが想定される。あるいは、申込可能となるタイミングを本来予定されているタイミングよりも早くするものであってもよい。これらの優先度が割り当てられることにより、ユーザは申込に対する応答承諾までの時間を短縮して、スムーズな取引をおこなうことが可能になる。
【0113】
優先度はユーザ単位申込に対して割り当てられるものであるが、ユーザ単位の特定の申込に対して割り当てられることまでは必要ではない。すなわち、将来のユーザ単位申込に対して用いることが可能な優先度を予め割り当てることも可能である。先に掲げた優先度割当の所定のルールの例でいえば、本システムへのログイン回数、コメント送信回数、ユーザの誕生日などと関連付けられて割り当てられる優先度は、特定の商品等の申込と必ずしも関連付けられていない。この場合はどの商品等に対しても優先度に応じた優先度別処理を促すことが可能になるため、「優先度」を抽象的な情報としてではなく、商品等とは別途ひとつのオプションとして独自の財産的価値を付与することが可能となる。したがって、優先度の割当に対して課金をおこなうなどして独自の取引が可能になったり、他ユーザに対するプレゼントとして機能させたりすることも可能となる(課金のための処理については、実施形態10で詳しく説明する。)。
【0114】
ここで、
図25を用いて、優先度の割当に対する課金を行う場合の一例について説明する。同図記載の表には、優先度を割り当てられるために必要な代金額(優先度に対する課金額)や優先度割当に必要なオプション量の関係性が示されている。同図にあるように、優先度割当に対する課金額を申込の対象となる商品等の代金の所定割合として算出することが考えられる。所定割合については、高額の商品に対する優先度割当の課金額が不相応に高額なものとならないよう、累進的に逓減するように設定されてもよい。同図の場合には、商品等代金が30,000円を超過する場合には、前記所定割合(割当レート)を5%から3%とするように設定したケースを示している。同図によれば、代金額3,000円の商品の申込に対して必要な優先度の割当を求めるためには、150円の課金が必要となり、もし仮に当該課金の手段を「優先度オプション」と呼ばれるオプション(10円/枚)の購入形式とした場合には、15枚の優先度オプションを購入する必要がある。このように、優先度をオプション化することにより、本システム運営における収益を確保することができる。
【0115】
「優先度別処理手段」2410は、ユーザ単位申込待ち状態処理部又は/及び応答処理実行部において、前記割り当てられている優先度に応じて各処理を実行するように構成される。具体的な処理は、既に一例を示して説明した優先度の内容に対応して行われる。
【0116】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態1の申込受付システムのハードウェア構成と同様である。そこで以下では、これまで説明していない「優先度割当部」および「優先度別処理手段」の具体的な処理について説明する。
【0117】
(優先度割当部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「優先度割当プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、ユーザ単位申込に関するユーザ単位申込待ち状態処理プログラム又は/及び応答処理実行プログラムの実行に際し、所定のルールに基づいて当該各実行についての優先度を割り当てる処理をおこない、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0118】
(優先度別処理手段の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「優先度別処理サブプログラム」をメインメモリに読み出し、応答処理実行プログラム又はユーザ単位申込待ち状態処理プログラムを実行するに際して同サブプログラムを実行し、前記優先度割当プログラムの実行によりユーザ単位申込に対し割り当てられた優先度に応じた応答処理又はユーザ単位申込待ち状態処理を行い、当該各処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0119】
<処理の流れ>
図26は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS2601では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS2602では、前記申込に対して後記応答処理実行ステップでの処理の優先度を割り当てる(優先度割当ステップ)。そしてステップS2603では、前記申込を受付けたユーザ単位の申込を待ち状態とする処理を行う(待ち状態処理ステップ)。そしてステップS2604では、前記ユーザ単位申込の受付を利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。その後ステップS2605では、前記待ち状態に対する応答処理実行のタイミングが来たかどうかを判断する処理を行う。ここでの判断結果が応答処理を実行すべきとの内容である場合にはステップS2606の処理に移行し、そうでない場合には応答処理実行のタイミングが来るまで特段の処理を行わない。ステップS2606では、待ち状態となっていたユーザ単位の申込に対する応答処理を前記割り当てられている優先度に応じて実行する(優先度別応答処理実行ステップ)。ちなみに、前記優先度割当ステップにおいては、応答処理実行ステップ以外であっても、待ち状態処理ステップでの処理の優先度を割り当てる処理をおこなってもよい。この場合ステップS2603においては、ユーザ単位の申込を前記割り当てられた優先度に応じて待ち状態とする処理をおこなう(優先度別待ち状態処理ステップ)。
【0120】
<効果>
以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、待ち行列イメージを見て人気のある商品等に対する申込を少しでも早く応答処理してほしい、というユーザのニーズに応えるとともに、商品等の収益力向上に寄与することが可能になる。
【0121】
<<実施形態10>>
<概要>
本実施形態の申込受付システムは、基本的に実施形態9の申込受付システムと同様であるが、ユーザ単位申込に対する優先度の割当要求をユーザから受付け、割当要求に対して当該ユーザに課金のための処理をする点をさらなる特徴として備えている。前記待ち行列イメージ表示のもたらす広告宣伝効果に加えて当該構成を採用することにより、商品・サービス提供者にとり費用対効果に優れた広告宣伝活動を実践することが可能になる。
【0122】
<機能的構成>
図27は、本実施形態の申込受付システムの機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「申込受付システム」2700は、「ユーザ単位申込受付部」2701と、「待ち行列イメージ表示部」2702と、「優先度割当部」2703と、「ユーザ単位申込待ち状態処理部」2704と、「応答処理実行部」2705と、「課金用処理部」2706と、「割当要求受付部」2707と、を有し、「応答処理実行部」は「優先度別処理手段」2710をさらに有する。基本的な構成は実施形態9の
図24を用いて説明した申込受付システムと共通するため、以下では相違点である「割当要求受付部」および「課金用処理部」について説明する。
【0123】
「割当要求受付部」2707は、ユーザ単位申込に対する優先度の割当要求をユーザから受付けるように構成されている。ここでいう「割当要求」には、ユーザ自身に対する優先度の割当のほか、他ユーザに対する割当の要求も含まれる。当該構成をとれば、優先度を他ユーザに対してプレゼントするなどの行動を通じてユーザ相互の交流を図ることも可能になるし、多くのユーザが優先度を利用することによって本システムにおいて商品等に対する申込を行いやすくすることができるので、結果として本システムにおける取引が活性化することとなる。また、
図1に示したように、申込ウエブページ上に行列最後尾の待ち時間や申込ユーザの応答処理実行までの待ち時間を表示することによって、当該表示を見たユーザに対し、少しでも早く応答処理をしてもらおうとして割当要求を促す効果をもたらすことも可能である。このような構成をとれば、割当要求に応じた後記課金のための処理量が増大することにもなり、ひいては本システムの運営者の利益向上にもつながることになる。
【0124】
なお、割当要求を受け付けるタイミングは、先に述べた優先度の用途により異なるので、本システムの処理の流れのうちいずれのタイミングであっても当該要求を受け付けることが可能な構成をとることが望ましい。
【0125】
「課金用処理部」2706は、割当要求に対して当該ユーザに課金のための処理をするように構成される。これまで説明してきたように、取扱方によって、優先度それ自体に財産的価値が生まれることから、そのような価値を持つ優先度の割当要求に対しては、当該要求に対する課金処理を行うことが考えられる。ここでいう「課金のための処理」とは、ユーザに対して直接課金を行うことを意味する「課金処理」を含むことはもちろん、クレジットカード会社や通信キャリア会社等課金処理の代理代行を行う者に対して前記割当要求に対する請求予定額等の情報を送信する処理なども含まれる。さらにいえば、当該割当要求に対する請求予定額をどのような態様・タイミングで課金するか(例えば、所定のタイミングで定期的に課金するのか、本システムを利用して手に入れた商品等の対価とあわせて課金するのか)といった課金処理の形式を定める処理もまた「課金のための処理」に含まれる。当該構成をとることにより、割当要求を受けた段階において課金に関連する処理を完了させておくことができるため、本システム運営者にとって後々の課金漏れを防ぐことができる。
【0126】
<具体的な構成>
本実施形態の申込受付システムのハードウェア構成は、基本的には
図7を用いて説明した実施形態9の申込受付システムのハードウェア構成と同様であるので、以下では、これまで説明していない「割当要求受付部」「課金用処理部」の具体的な処理について説明する。
【0127】
(割当要求受付部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「割当要求受付プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、ユーザ側の端末装置から送信されるユーザ単位申込に対する優先度の割当要求を受け付ける処理を行い、当該処理結果の情報をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0128】
(課金用処理部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「課金用処理プログラム」をメインメモリに読み出して実行し、前記割当要求に対して当該割当を要求したユーザに対する課金のための処理を行い、その処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0129】
<処理の流れ>
図28は、本実施形態の申込受付システムの処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS2801では、ユーザの操作する端末装置からの申込を当該ユーザ単位にて受け付ける(ユーザ単位申込受付ステップ)。次にステップS2802では、前記ユーザ単位申込に対する優先度の割当要求を受け付ける(割当要求受付ステップ)。そしてステップS2803では、前記申込および割当要求に対して後記応答処理実行ステップでの処理の優先度を割り当てる(優先度割当ステップ)。そしてステップS2804では、前記割当要求に対して当該ユーザに課金のための処理をする(課金用処理ステップ)。その後ステップS2805では前記申込を受付けたユーザ単位の申込を待ち状態とする処理を行う(待ち状態処理ステップ)。そしてステップS2806では、前記ユーザ単位申込の受付を利用して待ち行列イメージを生成し、当該待ち行列イメージを所定のウエブページに表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。その後ステップS2807では、前記待ち状態に対する応答処理実行のタイミングが来たかどうかを判断する処理を行う。ここでの判断結果が応答処理を実行すべきとの内容である場合にはステップS2808の処理に移行し、そうでない場合には応答処理実行のタイミングが来るまで特段の処理を行わない。ステップS2808では、待ち状態となっていたユーザ単位の申込に対する応答処理を前記割り当てられている優先度に応じて実行する(優先度別応答処理実行ステップ)。ちなみに、前記優先度割当ステップにおいては、応答処理実行ステップ以外であっても、待ち状態処理ステップでの処理の優先度を割り当てる処理をおこなってもよい。この場合ステップS2805においては、ユーザ単位の申込を前記割り当てられた優先度に応じて待ち状態とする処理をおこなう(優先度別待ち状態処理ステップ)。
【0130】
<効果>
前記待ち行列イメージ表示のもたらす広告宣伝効果に加えて以上の構成を有する申込受付システムを利用することにより、商品・サービス提供者にとり費用対効果に優れた広告宣伝活動を実践することが可能になる。
【0131】
<<実施形態11>>
<概要>
本実施形態の端末装置は、基本的に実施形態1から10の申込受付システムを利用する端末装置であって、ネットワークを介してユーザ単位の申込であるユーザ単位申込を出力し、ユーザ単位申込の出力に応じた応答処理の結果を受信し、前記申込受付システムにて受付けたユーザ単位申込を利用して前記申込受付システムから待ち行列イメージを表示するための出力である待ち行列イメージ表示出力を受信するとともに、受信した待ち行列イメージ表示出力に応じて待ち行列イメージを表示する点を特徴として備えている。前記申込受付システムを利用する本構成をとることにより、個々のユーザが操作する端末において例えば、ウェブブラウザを用いることなく独自のアプリケーションを用いたとしても、前記ウェブブラウザの利用を前提とした場合と同様に商品等の人気度を視覚的に把握することが容易になる。ちなみに、本実施形態の申込受付システムにおいては、ウエブページを用いることなく所与の効果を生ぜしめることができるので、これまでの実施形態のうちウエブページに関する説明は、前記のように例えばアプリケーションを用いた場合に置換して理解される。具体的な一例としては、本実施形態の申込受付システムが実施形態6にて説明したブックマーク数カウント部をも備えるような場合における「ブックマーク」は、ウェブブラウザ上にて待ち行列イメージが表示されるウエブページを対象としてなされるものではなく、当該アプリケーションのダウンロードや評価を対象になされるものである。
【0132】
<機能的構成>
図29は、本実施形態の端末装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「端末装置」2900は、「ユーザ単位申込出力部」2901と、「応答処理結果受信部」2902と、「待ち行列イメージ表示出力受信部」2903と、「待ち行列イメージ表示部」2904と、を有する。
【0133】
「ユーザ単位申込出力部」2901は、ネットワークを介してユーザ単位の申込であるユーザ単位申込を出力するように構成されている。
【0134】
「応答処理結果受信部」2902は、ユーザ単位申込の出力に応じた応答処理の結果を受信するように構成されている。
【0135】
「待ち行列イメージ表示出力受信部」2903は、前記申込受付システムにてカウントされたユーザ数を利用して前記申込受付システムから待ち行列イメージを表示するための出力である待ち行列イメージ表示出力を受信するように構成されている。
【0136】
「待ち行列イメージ表示部」2904は、受信した待ち行列イメージ表示出力に応じて待ち行列イメージを表示するように構成されている。
【0137】
<具体的な構成>
図30は、本実施形態の端末装置の機能的な各構成をハードウェアとして実現した際の一例を示す概略図である。この図を利用して、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0138】
この図にあるように、端末装置は、それぞれ各種演算処理を実行するための「CPU」3001と、「記憶装置(記憶媒体)」3002と、「メインメモリ」3003と、「出力インターフェース」3004と、「入力インターフェース」3005と、「インターネット通信インターフェース」3006を備え、入出力インターフェースを介して、例えば「タッチパネル」3007や「ディスプレイ」3008などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、インターネット通信インターフェースを介して、「端末装置」3099と情報の送受信を行う。ここでいう「申込受付システム」との情報の送受信を通じて、待ち行列イメージを表示したり、待ち行列イメージの行列の対象となっている商品等に対する申込を受け付けたりする。なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」3009などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0139】
(ユーザ単位申込出力部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「ユーザ単位申込出力プログラム」3010をメインメモリに読み出して実行し、ネットワークを介してユーザ単位申込を出力する処理を行う。
【0140】
(応答処理結果受信部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「応答処理結果受信プログラム」3020をメインメモリに読み出して実行し、前記ユーザ単位申込の出力に応じた応答処理結果を受信する処理を行い、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0141】
(待ち行列イメージ表示出力受信部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「待ち行列イメージ表示出力受信プログラム」3030をメインメモリに読み出して実行し、申込受付システムにて表示出力された待ち行列イメージ表示を受信する処理を行い、当該処理結果をメインメモリの所定のアドレスに格納する。
【0142】
(待ち行列イメージ表示部の具体的な処理)
CPUは、記憶装置から「待ち行列イメージ表示プログラム」3040をメインメモリに読み出して実行し、前記受信した待ち行列イメージ表示出力に応じて待ち行列イメージを表示する処理を行う。
【0143】
<処理の流れ>
図31は、本実施形態の端末装置における処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS3101では、申込ウエブページにてユーザ単位申込を出力する(ユーザ単位申込出力ステップ)。次いでステップS3102では、当該ユーザ単位申込に対する応答処理の結果を受信する(応答処理結果受信ステップ)。なお、ステップS3103では申込受付システムから待ち行列イメージの表示出力を受信する(待ち行列イメージ表示出力受信ステップ)が、本実施形態においてステップ待ち行列イメージ表示出力受信ステップは、S3103以外にも後記S3104よりも前のどの段階でも実行されうる。なお、ステップS3104では前記待ち行列イメージ表示出力受信ステップにて受信した待ち行列イメージ表示出力に応じて待ち行列イメージを表示する(待ち行列イメージ表示ステップ)。
【0144】
<効果>
以上の構成を有する本実施形態の端末装置によって、商品やサービス、店舗等の人気度を、行列表示によって視覚的に把握することが可能になる。