(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の直進運動用の装置では、特許文献1の直線運動用ベアリング100では、前述したように、ベアリング本体104を案内レール102に対して固定するストッパーを備えていないので、ベアリング本体104を案内レール102に対して任意の位置に固定することができない。
【0008】
従って、正確な位置で固定することが必要な、例えば、工作機械、医療用機械、精密機械などの移動部分に用いることは、使用不可能である。
【0009】
また、特許文献2のように、別途ストッパー部材202を、案内レール204側に、図示しないボルトで取り付ける場合には、複雑な構成が必要であり、任意の位置に固定するためには、ボルトを外して、ストッパー部材202を再度、固定し直す必要があり不便である。
【0010】
また、ストッパー部材202に、案内レール204に沿って摺動するテーブル206を当接させてストッパーの役目をするものであるので、ストッパー部材202、テーブル206が摩耗損傷して、正確な位置に固定することができないことになり、正確な位置で固定することが必要な、例えば、工作機械、医療用機械、精密機械などの移動部分に用いた場合には不都合が生じることになる。
【0011】
さらに、特許文献1、特許文献2のいずれの機構でも、直線運動の場合にのみ用いられ、例えば、円弧状に曲線移動する場合に適用することは不可能である。
【0012】
本発明は、このような現状に鑑み、簡単な構造で、しかも、直線運動、曲線運動を問わず、スライド部材を案内レールに沿って、任意の位置に正確に簡単に固定することが可能で、例えば、工作機械、医療用機械、精密機械などの移動部分に広範に用いることができるガイドストッパー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のガイドストッパー装置は、
案内レールと、案内レールに沿って摺動可能なスライド部材を備えたガイドストッパー装置であって、
前記案内レールは、案内レールに沿って形成されたストッパー歯部を備え、
前記スライド部材は、
スライド部材本体に設けられた操作部と、
前記案内レールのストッパー歯部に対して垂直な方向に、ストッパー歯部に対して離接する方向に移動可能なように、操作部に収容されたラック部材を備え、
前記ラック部材は、前記案内レールのストッパー歯部と噛合可能な係止用歯部を備え、
前記スライド部材の操作部には、前記ラック部材を案内レールのストッパー歯部に対して垂直な方向に、ストッパー歯部に対して離接する方向に移動させるように連結された操作用部材を備え、
前記操作用部材を操作して、前記ラック部材を案内レールのストッパー歯部に対して垂直な方向に、ストッパー歯部に対して離間する方向に移動させ、
前記スライド部材の
ラック部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部との噛合状態を解除することによって、スライド部材を案内レールに沿って摺動させて、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動でき、
前記操作用部材を操作して、前記ラック部材を案内レールのストッパー歯部に対して垂直な方向に、ストッパー歯部に対して当接する方向に移動させ、
前記スライド部材のラック部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部に対して垂直な方向に噛合させることによって、スライド部材を案内レールの任意の位置で固定できるように構成したことを特徴とする。
【0014】
このように構成することによって、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部との噛合状態を解除することによって、スライド部材を案内レールに沿って摺動させて、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動できる。
【0015】
また、このようにスライド部材を案内レールの任意の位置に移動した状態で、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部と噛合させることによって、スライド部材を案内レールの任意の位置で固定できる。
【0016】
従って、簡単な構造であり、しかも、直線運動、曲線運動を問わず、スライド部材を案内レールに沿って、任意の位置に正確に簡単に固定することが可能で、例えば、工作機械、医療用機械、精密機械などの移動部分に広範に用いることができる。
【0017】
また、本発明のガイドストッパー装置は、
前記スライド部材が、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部の方向に付勢する付勢部材を備え、
前記付勢部材の付勢力に抗して、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部から離間する方向に移動させ、前記スライド部材の
ラック部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部との噛合状態を解除することによって、スライド部材を案内レールに沿って摺動させて、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動でき、
前記付勢部材の付勢力により、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部に噛合する方向に移動させ、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部と噛合させることによって、スライド部材を案内レールの任意の位置で固定できるように構成したことを特徴とする。
【0018】
このように構成することによって、付勢部材の付勢力に抗して、スライド部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部から離間する方向に移動させ、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部との噛合状態を解除することによって、スライド部材を案内レールに沿って摺動させて、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動できる。
【0019】
また、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動した状態で、付勢部材の付勢力により、スライド部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部に噛合する方向に移動させ、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部と噛合させることによって、スライド部材を案内レールの任意の位置で固定できる。
【0020】
従って、簡単な構造であり、しかも、直線運動、曲線運動を問わず、スライド部材を案内レールに沿って、任意の位置に正確に簡単に固定することが可能である。
【0021】
また、本発明のガイドストッパー装置は、
前記スライド部材が、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部の方向から離間する方向に付勢する付勢部材を備え、
前記付勢部材の付勢力により、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部から離間する方向に移動させ、前記スライド部材の
ラック部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部との噛合状態を解除することによって、スライド部材を案内レールに沿って摺動させて、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動でき、
前記付勢部材の付勢力に抗して、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部に噛合する方向に移動させ、スライド部材の
ラック部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部と噛合させることによって、スライド部材を案内レールの任意の位置で固定できるように構成したことを特徴とする。
【0022】
このように構成することによって、付勢部材の付勢力により、スライド部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部から離間する方向に移動させ、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部との噛合状態を解除することによって、スライド部材を案内レールに沿って摺動させて、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動できる。
【0023】
また、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動した状態で、付勢部材の付勢力に抗して、スライド部材の係止用歯部を、案内レールのストッパー歯部に噛合する方向に移動させ、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部と噛合させることによって、スライド部材を案内レールの任意の位置で固定できる。
【0024】
従って、簡単な構造であり、しかも、直線運動、曲線運動を問わず、スライド部材を案内レールに沿って、任意の位置に正確に簡単に固定することが可能である。
【0025】
また、本発明のガイドストッパー装置は、前記案内レールが、直線状の案内レールであることを特徴とする。
【0026】
このように構成することによって、案内レールが、直線状の案内レールであるので、スライド部材を案内レールに沿って、直線運動により任意の位置に正確に簡単に固定することが可能である。
【0027】
また、本発明のガイドストッパー装置は、前記案内レールが、曲線状の案内レールであることを特徴とする。
【0028】
このように構成することによって、案内レールが、曲線状の案内レールであるので、スライド部材を案内レールに沿って、曲線運動により任意の位置に正確に簡単に固定することが可能である。
【0029】
また、本発明のガイドストッパー装置は、
前記案内レールのストッパー歯部が、案内レールの内径側に沿って形成され、
前記スライド部材の係止用歯部が、案内レールの内径側からストッパー歯部と噛合可能に構成されていることを特徴とする。
【0030】
このように構成することによって、スライド部材の係止用歯部が、案内レールの内径側からストッパー歯部と噛合するので、スライド部材を曲線状の案内レールの内径側で移動、固定することができ、便利であり、様々な用途に使用できる。
【0031】
また、本発明のガイドストッパー装置は、
前記案内レールのストッパー歯部が、案内レールの外径側に沿って形成され、
前記スライド部材の係止用歯部が、案内レールの外径側からストッパー歯部と噛合可能に構成されていることを特徴とする。
【0032】
このように構成することによって、スライド部材の係止用歯部が、案内レールの外径側からストッパー歯部と噛合するので、スライド部材を曲線状の案内レールの外径側で移動、固定することができ、便利であり、様々な用途に使用できる。
【0033】
また、本発明のガイドストッパー装置は、
前記案内レールのストッパー歯部が、案内レールの平面に沿って形成され、
前記スライド部材の係止用歯部が、案内レールの平面側からストッパー歯部と噛合可能に構成されていることを特徴とする。
【0034】
このように構成することによって、スライド部材の係止用歯部が、案内レールの平面側からストッパー歯部と噛合するので、スライド部材を案内レールの平面上で移動、固定することができ、便利であり、様々な用途に使用できる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部との噛合状態を解除することによって、スライド部材を案内レールに沿って摺動させて、スライド部材を案内レールの任意の位置に移動できる。
【0036】
また、このようにスライド部材を案内レールの任意の位置に移動した状態で、スライド部材の係止用歯部と案内レールのストッパー歯部と噛合させることによって、スライド部材を案内レールの任意の位置で固定できる。
【0037】
従って、簡単な構造であり、しかも、直線運動、曲線運動を問わず、スライド部材を案内レールに沿って、任意の位置に正確に簡単に固定することが可能で、例えば、工作機械、医療用機械、精密機械などの移動部分に広範に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
【実施例1】
【0040】
図1は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図2は、
図1のガイドストッパー装置のスライド部材の近傍部分の上面図、
図3は、
図2のA−A線での断面図である。
【0041】
図1〜
図3において、符号10は、全体で本発明のガイドストッパー装置を示している。
【0042】
図1に示したように、本発明のガイドストッパー装置10は、直線状の案内レール12を備えており、案内レール12に沿って摺動可能なスライド部材14を備えている。
【0043】
案内レール12には、その平板形状の案内レール本体16の両側に、一対のそれぞれ長手方向に延びる案内ガイド18が形成されている。この実施例の場合には、これらの案内ガイド18は、
図1に示したように、略円柱形の棒状に形成されている。
【0044】
さらに、案内レール12には、平板形状の案内レール本体16の中央部分に、長手方向に延びる四角柱形状の下方ラック部材20が形成されている。すなわち、この下方ラック部材20は、ボルト22によって、案内レール本体16の中央部分に固定されており、その上面に、断面略三角形状の複数の歯が形成されたストッパー歯部24を備えている。
【0045】
一方、スライド部材14は、
図1〜
図3に示したように、略矩形平板形状のスライド部材本体26を備えており、このスライド部材本体26の4つの隅角部の下方に、それぞれ略四角柱形状のスライド部28が、それぞれ2つのボルト30で固定されている。
【0046】
また、
図1に示したように、これらのスライド部28には、案内レール12の案内ガイド18が挿通される断面略円形のスライド溝部32が形成されている。なお、スライド溝部32には、スライド部材14が、案内レール12の案内ガイド18に沿って摺動するのが容易となるように、スライドブッシュ34が装着されている。
【0047】
さらに、スライド部材14のスライド部材本体26の中央部分に、
図3に示したように、上部ラック部材40を収容する操作部38が立設されている。この操作部38は、
図1〜
図3に示したように、略直方体形状であって、その内部に上部ラック部材40が、案内レール12の下方ラック部材20に対して離接する方向に移動可能に収容されている。
【0048】
すなわち、
図3に示したように、上部ラック部材40は、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24に対応して、下面に断面略三角形状の複数の歯が形成された係止用歯部42を備えている。
【0049】
そして、この上部ラック部材40は、スライド部材14のスライド部材本体26の中央部分に形成された矩形状の挿通孔44を介して、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離接する方向に移動することができるように構成されている。
【0050】
また、
図1に示したように、上部ラック部材40の端部は、操作部38の案内用開口46を介して外側に突設しており、この案内用開口46を介して、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離接する方向に移動することができるように構成されている。
【0051】
さらに、この上部ラック部材40の長手方向の両端部の上面には、それぞれ、案内棒部材48が立設されており、スライド部材14の操作部38の上部38aに形成された案内溝50内を、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離接する方向に移動できるように構成されている。なお、案内溝50内には、案内棒部材48が案内溝50に沿って摺動するのが容易となるように、スライドブッシュ52が装着されている。
【0052】
また、
図3に示したように、案内棒部材48の外周には、付勢部材を構成するコイルスプリング54が圧縮状態で、操作部38の上部38aの下面38bと、上部ラック部材40の上面40aとの間に介装されている。これにより、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42を、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に付勢するように構成されている。
【0053】
さらに、
図1〜
図3に示したように、操作部38の一方の側部38cには、ピボット軸56が装着されており、このピボット軸56には、操作用ハンドル58が軸支されている。
【0054】
この操作用ハンドル58は、
図1に示したうように、案内レール12の長手方向に平行に延びる基端部58aと、基端部58aに対して垂直に外方に延びる延設部58bと、延設部58bから垂直に略上方に延びる操作部58cとから構成されている。
【0055】
また、
図3に示したように、基端部58aには、当接片58dが、操作部38の方向に突設されている。そして、この当接片58dは、上部ラック部材40の両端部から門形状に延設された上部当接部60によって形成された開口部62内に延びるように構成されている。
【0056】
従って、操作用ハンドル58は、通常時は、自重によって、操作用ハンドル58を、
図1、
図3の矢印A方向に回動した状態、すなわち、操作用ハンドル58の当接片58dが、上部ラック部材40の上面40aに当接した状態にある。
【0057】
そして、操作用ハンドル58を、
図1、
図3の矢印B方向に回動することによって、基端部58aの当接片58dが、
図3の矢印C方向に移動して、上部ラック部材40の上部当接部60に当接して、上部ラック部材40を上方向、すなわち、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離間する方向に移動するように構成されている。
【0058】
このように構成される本発明のガイドストッパー装置10は、下記のようにして使用される。
【0059】
先ず、操作用ハンドル58は、通常時は、自重によって、操作用ハンドル58が、
図1、
図3の矢印A方向に回動した状態、すなわち、操作用ハンドル58の当接片58dが、上部ラック部材40の上面40aに当接した状態にある。
【0060】
この状態では、操作用ハンドル58の当接片58dが、
図3の矢印Cと反対方向に移動して、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態である。
【0061】
すなわち、この状態で、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42と、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に固定された状態となっている。
【0062】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って移動させる際には、操作用ハンドル58を操作して、
図1、
図3の矢印B方向に回動する。これによって、基端部58aの当接片58dが、
図3の矢印C方向に移動して、上部ラック部材40の上部当接部60に当接して、上部ラック部材40が上方向、すなわち、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離間する方向に移動される。
【0063】
この状態では、
図3に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0064】
従って、この状態で、
図1の矢印Dで示したように、操作用ハンドル58を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0065】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、操作用ハンドル58を操作することによって、すなわち、操作用ハンドル58から手を離すことによって、操作用ハンドル58は、自重によって、操作用ハンドル58が、
図1、
図3の矢印A方向に回動した状態、すなわち、操作用ハンドル58の当接片58dが、上部ラック部材40の上面40aに再び当接した状態となる。
【0066】
そして、この状態では、
図3の矢印Cと反対方向に、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に再び移動した状態である。
【0067】
すなわち、この状態で、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42と、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に再び固定された状態とすることができる。
【0068】
このように構成することによって、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42を、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24から離間する方向に移動させる。
【0069】
これにより、スライド部材14の係止用歯部42と案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除されて、スライド部材14を案内レール12に沿って摺動させることによって、スライド部材14を案内レール12に任意の位置に移動できる。
【0070】
また、スライド部材14を案内レール12の任意の位置に移動した状態で、操作用ハンドル58から手を離すことによって、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力により、スライド部材14の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動される。これにより、スライド部材14の係止用歯部42と、案内レール12のストッパー歯部24とが噛合され、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【0071】
従って、簡単な構造であり、スライド部材14を案内レール12に沿って、任意の位置に正確に簡単に固定することが可能である。
【実施例2】
【0072】
図4は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図5は、
図4のガイドストッパー装置のスライド部材の近傍部分の上面図、
図6は、
図5のA−A線での断面図である。
【0073】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図1〜
図3に示した実施例1のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0074】
この実施例のガイドストッパー装置10では、操作用ハンドル58が設けられていない。その代わりに、
図4〜
図6に示したように、この実施例のガイドストッパー装置10では、スライド部材14の操作部38の上部38aに、操作用開口64が形成され、この操作用開口64に操作用ノブ66が、上下動可能に挿着されている。
【0075】
そして、
図4、
図6に示したように、操作用開口64には、スリット64aが設けられており、このスリット64aに対応して、操作用ノブ66の軸部分68に、係止用ピン70が外側に突設するように形成されている。
【0076】
また、
図6に示したように、操作用ノブ66の軸部分68の先端部分は、上部ラック部材40の上部当接部60に固定されている。
【0077】
このように構成されるガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0078】
先ず、操作用ノブ66の軸部分68に形成した係止用ピン70を、スライド部材14の操作部38の操作用開口64に形成したスリット64aと一致させる。
【0079】
この状態で、操作用ノブ66を下方に押し下げ、操作用ノブ66の軸部分68に形成した係止用ピン70を、スライド部材14の操作部38の操作用開口64に形成したスリット64aを介して、操作部38の上部38aより下方に位置させる。
【0080】
この状態では、図示しないが、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となる。
【0081】
すなわち、この状態で、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42と、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に固定された状態となっている。
【0082】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って移動させる際には、
図6の矢印Eで示したように、操作用ノブ66を上方に引っ張り、操作用ノブ66の軸部分68に形成した係止用ピン70を、スライド部材14の操作部38の操作用開口64に形成したスリット64aを介して、操作部38の上部38aより上方に位置させる。
【0083】
これにより、上部ラック部材40が上方向、すなわち、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離間する方向に移動される。
【0084】
この状態では、
図6に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0085】
従って、この状態で、
図4の矢印Fで示したように、操作用ノブ66を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0086】
そして、
図6の矢印Gの方向に操作用ノブ66を回転することによって、
図4に示したように、操作用ノブ66の軸部分68に形成した係止用ピン70を、スライド部材14の操作部38の操作用開口64に形成したスリット64aに対して、略直角に位置させる。これによって、操作部38の上部38aに操作用ノブ66が係止された状態となり、この状態が維持されることになる。
【0087】
そして、この状態で、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、
図6の矢印Gの方向に操作用ノブ66を回転することによって、操作用ノブ66の軸部分68に形成した係止用ピン70を、スライド部材14の操作部38の操作用開口64に形成したスリット64aと一致させる。
【0088】
これにより、再び、操作用ノブ66を下方に押し下げることによって、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となり、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【実施例3】
【0089】
図7は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図8は、
図7のガイドストッパー装置のスライド部材の近傍部分の上面図、
図9は、
図8のA−A線での断面図、
図10は、
図8のB−B線での断面図である。
【0090】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図1〜
図3に示した実施例1のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0091】
この実施例のガイドストッパー装置10では、操作用ハンドル58が設けられていない。その代わりに、
図4〜
図6の実施例2と同様に、この実施例のガイドストッパー装置10では、スライド部材14の操作部38の上部38aに、操作用開口64が形成され、この操作用開口64に操作用ノブ66が、上下動可能に挿着されている。
【0092】
また、この実施例のガイドストッパー装置10は、
図9、
図10に示したように、
図1〜
図3に示した実施例1とは逆に、案内棒部材48の外周には、付勢部材を構成するコイルスプリング54が引っ張り状態で、操作部38の上部38aの下面38bと、上部ラック部材40の上面40aとの間に介装されている。
【0093】
これにより、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42を、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向から離間する方向に付勢するように構成されている。
【0094】
従って、この実施例のガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0095】
先ず、通常の状態では、
図7の矢印H、
図9、
図10に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、上部ラック部材40が上方向、すなわち、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離間する方向に移動される。
【0096】
この状態では、
図9、
図10に示したように、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0097】
従って、この状態で、
図7の矢印Iで示したように、操作用ノブ66を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0098】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、
図7、
図9、
図10の矢印Jで示したように、操作用ノブ66を下方に押し下げることによって、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に押し下げられて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となる。
【0099】
すなわち、この状態で、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42と、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に固定された状態となっており、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【実施例4】
【0100】
図11は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図12は、
図11のガイドストッパー装置のスライド部材の近傍部分の上面図、
図13は、
図11のA−A線での断面図である。
【0101】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図1〜
図3に示した実施例1のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0102】
この実施例のガイドストッパー装置10では、操作用ハンドル58が設けられていない。その代わりに、この実施例のガイドストッパー装置10では、スライド部材14の操作部38の上部38aに、操作用ネジ開口72が形成され、この操作用ネジ開口72のネジ72aに操作用ネジ74が、上下動可能に螺着されている。
【0103】
また、この実施例のガイドストッパー装置10は、
図1〜
図3に示した実施例1のような付勢部材を構成するコイルスプリング54が設けられていない。
【0104】
従って、この実施例のガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0105】
先ず、
図11の矢印Kで示したように、操作用ネジ74を締め付ける方向に回転することによって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に押し下げられて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動された状態とする。
【0106】
すなわち、この状態では、
図13に示したように、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42と、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に固定された状態となっており、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【0107】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って移動させる際には、
図11の矢印Kに対して反対方向に、すなわち、操作用ネジ74を緩める方向に回転することによって、上部ラック部材40が、上方向、すなわち、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離間する方向に移動される。
【0108】
この状態では、図示しないが、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0109】
従って、この状態で、
図11の矢印Lで示したように、操作用ネジ74を把持して操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0110】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、再び、
図11の矢印Kで示したように、操作用ネジ74を締め付ける方向に回転することによって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42を、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に押し下げて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態とする。
【0111】
すなわち、この状態で、
図13に示したように、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42と、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14を案内レール12に固定した状態となっており、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【実施例5】
【0112】
図14は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図15は、
図14のガイドストッパー装置の上面図である。
【0113】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図1〜
図3に示した実施例1のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0114】
図1〜
図3に示した実施例1のガイドストッパー装置10では、直線状の案内レール12であるが、この実施例のガイドストッパー装置10は、
図14、
図15に示したように、案内レール12が、曲線状、この実施例では、円弧形状の案内レール12である。
【0115】
また、案内レール12のストッパー歯部24が、案内レール12の内径側に沿って形成されている。さらに、案内レール12の上下面には、曲線状、この実施例では、円弧形状の案内溝76が形成されている。
【0116】
一方、スライド部材14は、スライド部材本体26を構成する上下一対のスライド板部材78と、これらのスライド板部材78の内径側に配置された内径側支持部80と、外径側に配置された外径側支持部82とから構成されている。
【0117】
また、内径側支持部80には、操作用レバー84が、内径側支持部80の操作用開口部80aに挿通されている。そして、操作用レバー84の先端には、ラック部材86が固定され、ラック部材86には、案内レール12のストッパー歯部24と噛合する係止用歯部42が形成されている。
【0118】
さらに、ラック部材86の基端部86aと内径側支持部80との間には、
図15に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54が圧縮状態で介装されている。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42を、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢するように構成されている。
【0119】
このように構成されるガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0120】
先ず、通常の状態では、
図15の矢印Lの方向に、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となる。
【0121】
すなわち、この状態で、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42と、案内レール12のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に固定された状態となっている。
【0122】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って移動させる際には、
図14、
図15の矢印Lで示した方向とは逆の方向に、すなわち、操作用レバー84を内径側に引っ張る。これにより、ラック部材86が内径側、すなわち、案内レール12のストッパー歯部24に対して、離間する方向に移動される。
【0123】
この状態では、
図15に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0124】
従って、この状態で、
図14、
図15の矢印Mで示したように、操作用レバー84を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0125】
そして、この状態で、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、操作用レバー84から手を放すことにより、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、
図14、
図15の矢印Lで示した方向に、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となり、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【0126】
このように構成することによって、案内レール12が、曲線状の案内レールであるので、スライド部材14を案内レール12に沿って、曲線運動により任意の位置に正確に簡単に固定することが可能である。
【0127】
また、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12の内径側からストッパー歯部24と噛合するので、スライド部材14を曲線状の案内レール12の内径側で移動、固定することができ、便利であり、様々な用途に使用できる。
【実施例6】
【0128】
図16は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図17は、
図16のガイドストッパー装置の上面図である。
【0129】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図14〜
図15に示した実施例5のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0130】
図14〜
図15に示した実施例5のガイドストッパー装置10では、ラック部材86の基端部86aと内径側支持部80との間に、
図15に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54が圧縮状態で介装されている。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42を、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢するように構成されている。
【0131】
これに対して、この実施例のガイドストッパー装置10では、操作用レバー84の基端部84aと、内径側支持部80との間に、
図16、
図17に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54が圧縮状態で介装されている。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42を、案内レール12のストッパー歯部24から離間する方向に付勢するように構成されている。
【0132】
このように構成されるガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0133】
先ず、通常の状態では、
図16、
図17の矢印Nと反対方向に、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、すなわち、操作用レバー84が内径側に付勢される。これにより、ラック部材86が内径側、すなわち、案内レール12のストッパー歯部24に対して、離間する方向に移動される。
【0134】
この状態では、
図17に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0135】
従って、この状態で、
図16、
図17の矢印Oで示したように、操作用レバー84を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0136】
そして、この状態で、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、
図16、
図17の矢印Nの方向に、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、操作用レバー84を外径側に押す。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24の方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となる。
【0137】
すなわち、この状態で、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42と、案内レール12のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に再び固定された状態となり、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できるようになっている。
【実施例7】
【0138】
図18は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図19は、
図18のガイドストッパー装置の上面図である。
【0139】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図14〜
図15に示した実施例5のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0140】
この実施例のガイドストッパー装置10では、案内レール12のストッパー歯部24が、案内レール12の外径側に沿って形成されている。
【0141】
また、外径側支持部82には、操作用レバー88が、外径側支持部82の操作用開口部82aに挿通されている。そして、操作用レバー88の先端には、ラック部材86が固定され、ラック部材86には、案内レール12のストッパー歯部24と噛合する係止用歯部42が形成されている。
【0142】
さらに、ラック部材86の基端部86aと外径側支持部82との間には、
図19に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54が圧縮状態で介装されている。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42を、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢するように構成されている。
【0143】
このように構成されるガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0144】
先ず、通常の状態では、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、
図18、
図19の矢印Pとは逆の方向に、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となる。
【0145】
すなわち、この状態で、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42と、案内レール12のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に固定された状態となっている。
【0146】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って移動させる際には、
図18、
図19の矢印Pで示した方向に、すなわち、操作用レバー84を外径側に引っ張る。これにより、ラック部材86が外径側、すなわち、案内レール12のストッパー歯部24に対して、離間する方向に移動される。
【0147】
この状態では、図示しないが、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0148】
従って、この状態で、
図18、
図19の矢印Qで示したように、操作用レバー88を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0149】
そして、この状態で、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、操作用レバー88から手を放すことにより、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、
図18、
図19の矢印Pとは逆の方向に、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となり、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【0150】
このように構成することによって、案内レール12が、曲線状の案内レールであるので、スライド部材14を案内レール12に沿って、曲線運動により任意の位置に正確に簡単に固定することが可能である。
【0151】
また、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12の外径側からストッパー歯部24と噛合するので、スライド部材14を曲線状の案内レール12の外径側で移動、固定することができ、便利であり、様々な用途に使用できる。
【実施例8】
【0152】
図20は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図21は、
図20のガイドストッパー装置の上面図である。
【0153】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図18〜
図19に示した実施例7のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0154】
図18〜
図19に示した実施例7のガイドストッパー装置10では、ラック部材86の基端部86aと外径側支持部82との間に、
図19に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54が圧縮状態で介装されている。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42を、案内レール12のストッパー歯部24の方向に付勢するように構成されている。
【0155】
これに対して、この実施例のガイドストッパー装置10では、操作用レバー88の基端部88aと、外径側支持部82との間に、
図20、
図21に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54が圧縮状態で介装されている。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42を、案内レール12のストッパー歯部24から離間する方向に付勢するように構成されている。
【0156】
このように構成されるガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0157】
先ず、通常の状態では、
図20、
図21の矢印Qと反対方向に、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、すなわち、操作用レバー88が外径側に付勢される。これにより、ラック部材86が外径側、すなわち、案内レール12のストッパー歯部24に対して、離間する方向に移動される。
【0158】
この状態では、
図21に示したように、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0159】
従って、この状態で、
図20、
図21の矢印Rで示したように、操作用レバー88を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0160】
そして、この状態で、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、
図20、
図21の矢印Qの方向に、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、操作用レバー84を内径側に押す。これにより、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42が、案内レール12のストッパー歯部24の方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となる。
【0161】
すなわち、この状態で、スライド部材14のラック部材86の係止用歯部42と、案内レール12のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に再び固定された状態となり、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できるようになっている。
【実施例9】
【0162】
図22は、本発明のガイドストッパー装置の斜視図、
図23は、
図22のガイドストッパー装置の上面図、
図24は、
図22のガイドストッパー装置の側面図である。
【0163】
この実施例のガイドストッパー装置10は、
図1〜
図3に示した実施例1のガイドストッパー装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0164】
図1〜
図3に示した実施例1のガイドストッパー装置10では、直線状の案内レール12であるが、この実施例のガイドストッパー装置10は、
図22、
図23に示したように、案内レール12が、曲線状、この実施例では、円弧形状の案内レール12である。
【0165】
また、案内レール12のストッパー歯部24が、案内レール12の表面側、すなわち、この実施例では、上面側に沿って形成されている。さらに、案内レール12の両側面には、曲線状の、すなわち、この実施例では、円弧形状の案内溝90が形成されている。
【0166】
また、スライド部材本体26の両側部26aに、案内レール12の案内溝90内を摺動する、内側に突設したスライド突設部92を備えている。
【0167】
さらに、この実施例のガイドストッパー装置10は、
図4〜
図6に示した実施例2のガイドストッパー装置10と同様に、スライド部材14の操作部38の上部38aに、操作用開口64が形成され、この操作用開口64に操作用ノブ66が、上下動可能に挿着されている。
【0168】
また、
図24に示したように、操作用ノブ66の軸部分68の先端部分は、上部ラック部材40の上部当接部60に固定されている。
【0169】
このように構成されるガイドストッパー装置10では、下記のようにして使用される。
【0170】
先ず、図示しないが、通常の状態では、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となる。
【0171】
すなわち、この状態で、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42と、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24とが噛合して、スライド部材14が案内レール12に固定された状態となっている。
【0172】
そして、スライド部材14を案内レール12に沿って移動させる際には、
図22、
図24の矢印Sで示したように、操作用ノブ66を上方に引っ張り、上部ラック部材40が上方向、すなわち、案内レール12の下方ラック部材20に対して、離間する方向に移動される。
【0173】
この状態では、図示しないが、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力に抗して、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24から離間する方向に移動されて、案内レール12のストッパー歯部24との噛合状態が解除された状態である。
【0174】
従って、この状態で、
図22、
図23の矢印Tで示したように、操作用ノブ66を操作することによって、スライド部材14を案内レール12に沿って移動できる状態となっている。
【0175】
そして、この状態で、スライド部材14を案内レール12に沿って所望の位置まで移動した後、再び、操作用ノブ66から手を離せば、付勢部材を構成するコイルスプリング54の付勢力によって、操作用ノブ66が下方に押し下げられ、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の下方ラック部材20のストッパー歯部24の方向に付勢されて、案内レール12のストッパー歯部24に噛合する方向に移動した状態となり、スライド部材14を案内レール12の任意の位置で固定できる。
【0176】
このように構成することによって、スライド部材14の上部ラック部材40の係止用歯部42が、案内レール12の平面側からストッパー歯部と噛合するので、スライド部材を案内レール12の平面上で移動、固定することができ、便利であり、様々な用途に使用できる。
【0177】
なお、実施例1〜4、実施例9では、案内レール12のストッパー歯部24を、案内レール12の上面側に沿って形成したが、下面側に形成することも可能である。
【0178】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、図示しないが、スライド部材14に、例えば、治具などを装着するためのテーブルなどを取付けるようにすることも可能である。
【0179】
また、例えば、上記実施例では、案内レール12の一部を示したが、連続的な案内レール12とすることも可能であり、さらには、これらの案内レール12、スライド部材14を複数組組み合わせて使用することも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。