(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5692939
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】広帯域無線通信システムで匿名で割り当てられたリソースに対してハイブリッド自動再送要求を支援するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20150312BHJP
H04W 76/02 20090101ALI20150312BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20150312BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W76/02
H04L1/16
【請求項の数】34
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2013-508984(P2013-508984)
(86)(22)【出願日】2011年4月28日
(65)【公表番号】特表2013-526230(P2013-526230A)
(43)【公表日】2013年6月20日
(86)【国際出願番号】KR2011003164
(87)【国際公開番号】WO2011139049
(87)【国際公開日】20111110
【審査請求日】2014年3月12日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0041313
(32)【優先日】2010年5月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジェ−ヒュク・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ジェ−ウォン・チョ
(72)【発明者】
【氏名】ヒュン−キュ・ユ
(72)【発明者】
【氏名】ウォン−イル・ロ
(72)【発明者】
【氏名】ジェ−ジョン・シム
【審査官】
倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/155564(WO,A1)
【文献】
Proposed change to RAID and CDMA allocation A-MAP IE (16.2.11.2),IEEE C802.16m-09/2988,2009年12月30日,pp.1-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
H04L 1/16
H04J 11/00
H04J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける端末の動作方法において、
レンジングコードの第1セット及びレンジングコードの第2セットを確認する過程と、
前記レンジングコードの第1セットのうち1つのレンジングコードを送信する過程と、
リソース割り当て情報を含むメッセージを受信する過程と、
前記リソース割り当て情報によって割り当てられたリソースを用いてレンジング要求メッセージを送信する過程と、を含み、
前記レンジングコードの第1セットが使用されると前記レンジング要求メッセージの再送が支援され、
前記レンジングコードの第2セットが使用されると前記レンジング要求メッセージの再送が支援されないことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記レンジングコードの第1セットに対する情報及び前記レンジングコードの第2セットに対する情報を受信する過程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記レンジングコードの第1セットに対する情報は、レンジングコードの範囲をコード個数又はコードインデックスで定義することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末から送信されたレンジングコードのインデックス及び前記端末から送信されたレンジングコードを運んだフレームインデックスを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、ARQ(Automatic Repeat request)チャネル識別子(identifier)、ARQ識別子シーケンス番号(AI_SN:Arq Identifier Sequence Number)、ACK/NACK(ACKnowledge/Non−ACK)をフィードバックするか否かを知らせる値のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末と同じフレームでレンジングコードを送信した他の端末に対するリソース割り当て情報及び再送関連情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージを受信する過程と、
前記リソース割り当て情報によって割り当てられた他のリソースを用いて前記レンジング要求メッセージを再送する過程と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージそれぞれによって割り当てられたリソースを介して送信された信号は、基地局で結合されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、CDMA(Code Division Multiple Access)_Allocation_IE(Information Element)であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
無線通信システムにおける端末装置において、
レンジングコードの第1セット及びレンジングコードの第2セットを確認する制御部と、
前記レンジングコードの第1セットのうち1つのレンジングコードを送信し、リソース割り当て情報を含むメッセージを受信し、前記リソース割り当て情報によって割り当てられたリソースを用いてレンジング要求メッセージを送信するモデムと、を含み、
前記レンジングコードの第1セットが使用されると前記レンジング要求メッセージの再送が支援され、
前記レンジングコードの第2セットが使用されると前記レンジング要求メッセージの再送が支援されないことを特徴とする装置。
【請求項11】
前記モデムは、前記レンジングコードの第1セットに対する情報及び前記レンジングコードの第2セットに対する情報を受信することを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記レンジングコードの第1セットに対する情報は、レンジングコードの範囲をコード個数又はコードインデックスで定義することを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末装置から送信されたレンジングコードのインデックス及び前記端末装置から送信されたレンジングコードを運んだフレームインデックスを含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、ARQ(Automatic Repeat request)チャネル識別子(identifier)、ARQ識別子シーケンス番号(AI_SN:Arq Identifier Sequence Number)、ACK/NACK(ACKnowledge/Non−ACK)をフィードバックするか否かを知らせる値のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末装置と同じフレームでレンジングコードを送信した他の端末装置に対するリソース割り当て情報及び再送関連情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記モデムは、再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージを受信し、前記リソース割り当て情報によって割り当てられる他のリソースを用いて前記レンジング要求メッセージを再送することを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージそれぞれによって割り当てられたリソースを介して送信された信号は、基地局で結合されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、CDMA(Code Division Multiple Access)_Allocation_IE(Information Element)であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項19】
無線通信システムにおける基地局の動作方法において、
レンジングコードの第1セットに対する情報及びレンジングコードの第2セットに対する情報を送信する過程と、
端末から前記レンジングコードの第1セットのうち1つのレンジングコートを受信する過程と、
前記端末にリソース割り当て情報を含むメッセージを送信する過程と、を含み、
前記レンジングコードの第1セットが使用されるとレンジング要求メッセージの再送が支援され、
前記レンジングコードの第2セットが使用されるとレンジング要求メッセージの再送が支援されないことを含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージを送信する過程をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージそれぞれによって割り当てられたリソースを介して受信された信号を結合する過程をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記レンジングコードの第1セットに対する情報は、レンジングコードの範囲をコード個数又はコードインデックスで定義することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末から送信されたレンジングコードのインデックス及び前記端末から送信されたレンジングコードを運んだフレームインデックスを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、ARQ(Automatic Repeat request)チャネル識別子(identifier)、ARQ識別子シーケンス番号(AI_SN:Arq Identifier Sequence Number)、ACK/NACK(ACKnowledge/Non−ACK)をフィードバックするか否かを知らせる値のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末と同じフレームでレンジングコードを送信した他の端末に対するリソース割り当て情報及び再送関連情報を含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、CDMA(Code Division Multiple Access)_Allocation_IE(Information Element)であることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項27】
無線通信システムにおける基地局装置において、
レンジングコードの第1セットに対する情報及レンジングコードの第2セットに対する情報を送信し、端末から前記レンジングコードの第1セットのうち1つのレンジングコードを受信し、前記端末にリソース割り当て情報を含むメッセージを送信するモデムを含み、
前記レンジングコードの第1セットが使用されるとレンジング要求メッセージの再送が支援され、
前記レンジングコードの第2セットが使用されるとレンジング要求メッセージの再送が支援されないことを特徴とする装置。
【請求項28】
前記モデムは、再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージを送信することを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記モデムは、前記再送のためのリソース割り当て情報を含むメッセージそれぞれによって割り当てられたリソースを介して受信された信号を結合することを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記レンジングコードの第1セットに対する情報は、レンジングコードの範囲をコード個数又はコードインデックスで定義することを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項31】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末から送信されたレンジングコードのインデックス及び前記端末から送信されたレンジングコードを運んだフレームインデックスを含むことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項32】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、ARQ(Automatic Repeat request)チャネル識別子(identifier)、ARQ識別子シーケンス番号(AI_SN:Arq Identifier Sequence Number)、ACK/NACK(ACKnowledge/Non−ACK)をフィードバックするか否かを知らせる値のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項33】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、前記端末と同じフレームでレンジングコードを送信した他の端末に対するリソース割り当て情報及び再送関連情報を含むことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項34】
前記リソース割り当て情報を含むメッセージは、CDMA(Code Division Multiple Access)_Allocation_IE(Information Element)であることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は広帯域無線通信システムに関し、特に、広帯域無線通信システムで匿名で割り当てられたリソースに対してハイブリッド自動再送要求を支援するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システム技術の発展に伴い、既存のシステムと新しいシステムとが共存しなければならない場合がある。この場合、既存のシステムと新しいシステムとの間の互換性の問題が発生する。例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16システムのうち1つのIEEE802.16eシステムが現在存在しており、既存に設置されたIEEE802.16eシステムの性能を向上させるための改善作業が進行中である。
【0003】
前記IEEE802.16eシステムで性能向上のための方法の一例として、アップリンク管理メッセージ(uplink management message)に対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)を適用することがある。前記アップリンク管理メッセージにHARQを適用すると、カバレッジの増大効果が発生し、これによってシステムはさらに広い地域にいるユーザを支援できる。前記IEEE802.16eシステムの現在の規格では部分的にHARQの適用を支援するが、端末がレンジングコード(ranging code)伝送後に伝送するRNG−REQ(RNGing−REQest)、BRH(Bandwidth request header)などに対してはHARQ適用が支援されていないのが現状である。
【0004】
端末が基地局からリソースを割り当てられていない場合、端末はリソース割り当てを要求するために任意のレンジングコードを伝送する。端末は互いにそれぞれ任意のレンジングコードを選択する。前記端末が偶然同じレンジングコードを選択した場合、衝突が発生する。そのため、一定時間の後、再び任意のレンジングコードを選択及び伝送する。任意のレンジングコードを成功裏に受信した基地局はどの端末がレンジングコードを伝送したかがわからないので、一般的なリソース割り当て情報の代りに、CDMA_Allocation_IE(Code Division Multiple Access allocation Information IE)と呼ばれるマップ(MAP)IE(Information Element)を用いてリソースを割り当てる。一般的なリソース割り当てマップの場合、前記マップを受信すべき端末を代表するID(IDentifier)、割り当てるリソース量及び割り当て位置を含む。しかし、前記CDMA_Allocation_IEの場合、受信したレンジングコードのインデックス及びレンジングコードを受信した位置のフレーム番号によって端末が識別され、識別された端末に割り当てられるリソース量及び割り当て位置情報が含まれる。
【0005】
現在、前記CDMA_Allocation_IEに割り当てるリソースに対してはHARQ適用を支援していないので、前記CDMA_Allocation_IEはHARQ関連情報を含まない。しかし、前記CDMA_Allocation_IEに割り当てるリソースに対してはHARQを適用するために前記CDMA_Allocation_IEのフォーマット(format)を変更した場合、既存端末との互換性が失われる問題が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010−0041399号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2010−0027462号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2007−0191009号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上述した問題点及び短所を解決して後述する少なくとも1つの長所を提供することにある。したがって、本発明の目的は、広帯域無線通信システムで匿名で割り当てられるリソースに対してHARQを支援するための装置及び方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、広帯域無線通信システムで匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援できる端末を識別するための装置及び方法を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、広帯域無線通信システムでレンジングコードをHARQの適用を受けるリソース割り当てのために定義されたレンジングコード及びHARQの適用を受けないリソース割り当てのために定義されたレンジングコードに分類して管理するための装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明の第1見地によれば、広帯域無線通信システムにおける端末の動作方法が提供される。前記方法は、基地局から受信されるメッセージを介して再送を支援することを知らせるレンジングコードを含む第1レンジングコードセットの情報を獲得する過程と、レンジングに対する再送が可能であることを知らせレンジングのためのリソースを要求するために、前記第1レンジングコードセットのうち1つのレンジングコードを送信する過程と、匿名のリソース割り当て情報を含むリソース割り当てメッセージを受信する過程と、前記リソース割り当て情報に応じてレンジング要求メッセージまたは帯域要求ヘッダを送信する過程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するための本発明の第2見地によれば、広帯域無線通信システムにおける基地局の動作方法が提供される。前記方法は、少なくとも1つの端末に再送を支援することを知らせるレンジングコードを含む第1レンジングコードセットの情報を含むメッセージを送信する過程と、レンジングチャネルで前記第1レンジングコードセットのうち1つが検出されると、前記第1レンジングコードセットのうち1つを送信した端末がレンジングに対する再送が可能であることを認知する過程と、前記端末にレンジングのためのリソースを割り当てる匿名のリソース割り当て情報を含むリソース割り当てメッセージを送信する過程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するための本発明の第3見地によれば、広帯域無線通信システムにおける端末装置が提供される。前記装置は、基地局から受信されるメッセージを介して再送を支援することを知らせるレンジングコードを含む第1レンジングコードセットの情報を獲得する制御部と、レンジングに対する再送が可能であることを知らせレンジングのためのリソースを要求するために、前記第1レンジングコードセットのうち1つのレンジングコードを送信し、匿名のリソース割り当て情報を含むリソース割り当てメッセージを受信し、前記リソース割り当て情報に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを送信するモデムと、を含むことを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するための本発明の第4見地によれば、広帯域無線通信システムにおける基地局装置が提供される。前記装置は、少なくとも1つの端末に再送を支援することを知らせるレンジングコードを含む第1レンジングコードセットの情報を含むメッセージを送信するモデムと、レンジングチャネルで前記第1レンジングコードセットのうち1つが検出されると、前記第1レンジングコードセットのうち1つを送信した端末がレンジングに対する再送が可能であることを認知する制御部と、を含み、前記モデムは、前記端末にレンジングのためのリソースを割り当てる匿名のリソース割り当て情報を含むリソース割り当てメッセージを送信することを特徴とする。
【0014】
本発明の他の見地、利益、主な特徴は以下添付の本発明の実施形態及び図面と共に説明される詳細な説明から当業者に明白に認識されるであろう。
【0015】
本発明の実施形態による本発明の上述した見地(aspect)及び他の見地、特徴、利益は次の図面と共に説明される詳細な説明から明白に認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける匿名リソース割り当てのためのシグナリング手順を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける匿名リソース割り当てのためのシグナリング手順を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける端末の動作手順を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける基地局の動作手順を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける端末のブロック構成を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける基地局のブロック構成を示す図である。
【0017】
前記図面で、参照番号は同一または類似の要素、特徴、構造を説明するために用いられる。
【0018】
以下、図面を参照した説明は特許請求の範囲及びこれと同等なものによって定義される本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。以下の説明は理解を助けるために様々な具体的な細部事項を含むが、例示として扱われるだけである。したがって、本発明の思想や範囲から逸脱しない限度内で実施形態の様々な変形及び修正が可能であることは無論である。また、周知の機能及び構造の説明は明確性のために省略される。
【0019】
以下、本発明は広帯域無線通信システムで様々なシステム帯域幅を支援するための技術について説明する。以下、本発明はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)/OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式の無線通信システムを例に挙げて説明する。しかし、これが本発明が他の種類の通信システムに適用されることを制限するわけではない。
【0020】
本発明の実施形態によるシステムは匿名で割り当てられるリソースに対してHARQを適用する。同時に、前記匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援できない既存(legacy)端末を支援するために、前記システムはHARQを適用しない方式もともに運用する。
【0021】
前記匿名で割り当てられるリソースを要求するために、端末は予め定義された複数の直交コード又は準直交コードのセットから1つのコードを選択的に送信する。前記コードはレンジングコード(ranging code)と呼ばれる。前記レンジングコードは予め定義されたチャネルを介して送信されるので、基地局は前記チャネルを介して受信されるレンジングコードを検出できる。しかし、前記基地局は前記レンジングコードを送信した端末を識別することができない。したがって、前記基地局は、前記レンジングコードを検出した時点及びレンジングコードのインデックスを含む前記レンジングコードを送信した端末を示すメッセージを用いて、前記端末にリソースを割り当てる。すなわち、前記基地局は匿名でリソースを割り当てる。
【0022】
本発明の実施形態によるシステムで、選択可能なレンジングコードは、HARQの適用を受けるリソース割り当てのために定義されたレンジングコード及びHARQの適用を受けないリソース割り当てのために定義されたレンジングコードに区分される。以下、説明の便宜のために、本発明は前記「HARQの適用を受けるリソース割り当てのために定義されたレンジングコード」を「HARQ支援レンジングコード」と、前記「HARQの適用を受けないリソース割り当てのために定義されたレンジングコード」を「HARQ非支援レンジングコード」と呼ぶ。すなわち、前記システムは、レンジングコードの一部はHARQが適用されたリソースを要求する用途に、他のレンジングコードはHARQが適用されないリソースを要求する用途に定義する。これにより、HARQを支援する端末はHARQ支援レンジングコードのうち1つをを選択し、HARQを支援しない端末はHARQ非支援レンジングコードのうち1つをを選択する。したがって、基地局は、検出されたレンジングコードを介して、前記レンジングコードを送信した端末がHARQを支援できるか否かを判断できる。
【0023】
前記HARQの適用有無によるレンジングコードの分類情報は、予め定義されて基地局及び端末に保存されているか、又は、別途のブロードキャスト(broadcast)メッセージを介して前記基地局から端末に伝達され得る。例えば、前記ブロードキャストメッセージとして、UCD(Uplink Channel Description)メッセージが使用され得る。この時、前記ブロードキャストメッセージは下記表1及び下記表2に示された情報を含むことができる。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
上記表1はHARQ非支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報を、上記表2はHARQ支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報を表す。上記表1及び上記表2で各用途に対するレンジングコードの割り当て範囲はレンジングコードの個数で示され、これは定義された個数のレンジングコードが用途の整列順に従ってコードインデックスの順に各用途のために割り当てられることを意味する。この時、前記HARQの適用を受けるリソース割り当てに対するレンジングコードは既存に特定の用途に割り当てられたレンジングコード外の範囲、すなわち、既存のどの用途にも割り当てられていなかったレンジングコードに構成されるように新しく定義されるか、前記既存特定の用途に割り当てられていたレンジングコードの一部を分割することによって定義され得る。上記表1及び上記表2の場合、各レンジングコードの割り当て範囲はレンジングコードの個数で表現されたが、本発明の他の実施形態によって各レンジングコードの割り当て範囲はコードのインデックスを用いて明示的に定義され得る。
【0027】
図1は、本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける匿名リソース割り当てのためのシグナリング手順を示している。
【0028】
前記
図1を参照すると、既存(legacy)端末110及び新しい(new)端末120は基地局150からHARQ非支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報及びHARQ支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報を含むブロードキャストメッセージを受信する(101ステップ)。例えば、前記HARQ支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報は前記HARQ支援レンジングコードの個数を含むことができる。本発明の実施形態によれば、前記ブロードキャストメッセージはUCDである場合がある。前記ブロードキャストメッセージはレンジングコードの伝送後に割り当てされるリソースを介してデータ伝送時にHARQを適用する端末のための情報であって、上記表2に示されたレンジングコード分類情報を含むことができる。
【0029】
前記既存端末110はレンジング目的に応じて前記HARQ非支援レンジングコードの分類情報を参照して1つのレンジングコードを選択して送信する(ステップ103)。例えば、前記HARQ非支援レンジングコードの分類情報は上記表1のように構成されることができる。ここで、前記レンジング目的はハンドオーバレンジング(Handover ranging)、初期レンジング(Initial ranging)、周期的レンジング(periodic ranging)、帯域幅レンジング(bandwidth ranging)などである場合がある。前記
図1で、理解を助けるために、前記既存端末110によって送信されるレンジングコードのインデックスを「#xx」と示した。
【0030】
前記既存端末110から前記レンジングコードを受信した前記基地局150は前記レンジングコードがHARQ非支援レンジングコードのうち1つの「#xx」であることを確認することによって、匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援しない端末が送信したものであると判断し、HARQ関連情報を含まないCDMA_Allocation_IEを送信することによってアップリンクリソースを割り当てる(ステップ105)。
【0031】
これによって、前記既存端末110はレンジング目的に応じてレンジング要求(RNG−REQ:Ranging Request)メッセージ又は帯域要求ヘッダ(BRH:Bandwidth Request header)を送信する(ステップ107)。
【0032】
匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援する前記新しい端末120はレンジング目的に応じて前記HARQ支援レンジングコードの分類情報を参照して1つのレンジングコードを選択して送信する(ステップ109)。例えば、前記HARQ支援レンジングコードの分類情報は上記表2のように構成されることができる。ここで、前記レンジング目的はハンドオーバレンジング、初期レンジング、周期的レンジング、帯域幅レンジングなどである場合がある。前記
図1で、説明の便宜のために、前記既存端末110によって送信されるレンジングコードのインデックスを「#yy」と示した。
【0033】
前記新しい端末120から前記レンジングコードを受信した前記基地局150は前記レンジングコードのインデックスがHARQ支援レンジングコードのうち1つの「#yy」であることを確認することによって、匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援する端末が送信したものであると判断し、HARQ関連情報を含むHARQ_CDMA_Allocation_IEを送信することによってアップリンクリソースを割り当てる(ステップ111)。例えば、前記HARQ関連情報を含むHARQ_CDMA_Allocation_IEは下記表3に示されたパラメータを含む。
【0034】
【表3】
【0035】
上記表3で、「Frame Number Index」フィールドは該当レンジングコードを受信したフレームを示す値である。HARQによる再送が発生した場合、前記「Frame Number Index」フィールドによって示されるべきフレームの範囲が初期伝送時に比べて広くなり得るので、前記「Frame Number Index」フィールドは既存のHARQ関連情報を含まないCDMA_Allocation_IEの場合より多いビット数である8ビットの大きさを有する。前記「ACID(Arq Channel IDentifier)」フィールドは端末が複数のHARQチャネルを運用する場合、各HARQチャネルを区分する値で、前記「AI_SN(Arq Identifier Sequence Number)」フィールドは同じHARQチャネルを介して送信されるHARQパケットの受信が成功する時を示すためにトグル(toggle)される値で、前記「ACK disable」フィールドは受信の成功有無を明示的に知らせるACK/NACK(ACKnowledge/Non−ACK)をフィードバックするか否かを示す値である。上記表3の場合、HARQ基本的な動作方式であるCC(Chase Combining)方式を仮定し、IR(Incremental Redundancy)方式が用いられる場合、サブパケットバージョン(subpacket version)を示す「SPID(SubPacket IDentifier)」フィールドが追加され得る。
【0036】
これによって、前記新しい端末120は前記HARQ_CDMA_Allocation_IEに含まれたHARQ関連情報を保存し、レンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを送信する(ステップ113)。この時、前記新しい端末120はHARQを適用するために別途のチャネル符号化を適用することができ、再送に備えて前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求メッセージを保存する。しかし、前記基地局150は前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信に失敗することがある。
【0037】
そのため、前記基地局150は前記HARQ_CDMA_Allocation_IEを再送する(ステップ115)。具体的に、前記基地局150は前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信失敗に応じて再びリソースを割り当てることによって前記新しい端末120が前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを再送信するようにする。この時、前記
図1に示していないが、本発明の他の実施形態によって、前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信失敗を明示的に知らせるNACK(Non ACKnowledge)メッセージが送信され得る。
【0038】
その後、前記新しい端末120はレンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを再送し、前記基地局150は前記新しい端末120からのレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを成功裏に受信する(ステップ117)。
【0039】
前記
図1を参照して説明した実施形態で、前記HARQ支援レンジングコードを受信した前記基地局150は上記表3のようにHARQ関連情報を含むリソース割り当てメッセージを送信する。しかし、本発明の他の実施形態によって、前記基地局150は前記HARQ関連情報を含まないリソース割り当てメッセージを送信できる。すなわち、シグナリングオーバーヘッドの減少のために、前記基地局150は前記HARQ関連情報を排除することができる。
【0040】
前記
図1に示す実施形態によれば、匿名で割り当てられたリソースにHARQを支援する複数の端末のそれぞれがレンジングコードを送信した場合、複数の前記HARQ関連情報を含むHARQ_CDMA_Allocation_IEが送信されなければならない。したがって、本発明はシグナリングオーバーヘッドを減少させるために1つのHARQ_CDMA_Allocation_IEを用いて複数の端末にリソースを割り当てる方案を提案する。すなわち、複数の端末のそれぞれがレンジングコードを送信した場合、基地局は同じフレームでレンジングコードを送信した端末に対して1つのHARQ_CDMA_Allocation_IEを用いてリソースを割り当てる。他の実施形態によって、前記基地局はレンジングコードを送信したフレームにかかわらず複数の端末に対して1つのHARQ_CDMA_Allocation_IEを用いてリソースを割り当てることができる。以下、本発明は同じフレームでレンジングコードを送信した端末に対して1つのHARQ_CDMA_Allocation_IEを用いてリソースを割り当てる実施形態を図面を参照して説明する。
【0041】
図2は、本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける匿名リソース割り当てのためのシグナリング手順を示している。
【0042】
前記
図2を参照すると、既存端末210、新しい端末A220、新しい端末B230は基地局250からHARQ非支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報及びHARQ支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報を含むブロードキャストメッセージを受信する(ステップ201)。例えば、前記HARQ支援レンジングコードに対するレンジングコード分類情報は前記HARQ支援レンジングコードの個数を含むことができる。また、例えば、前記ブロードキャストメッセージはUCDである場合がある。すなわち、前記ブロードキャストメッセージはレンジングコードの伝送後に割り当てされるリソースを介してデータ伝送時にHARQを適用する端末のための情報であって、上記表2に示されたレンジングコード分類情報を含む。
【0043】
前記既存端末210はレンジング目的に応じて前記HARQ非支援レンジングコードの分類情報を参照して1つのレンジングコードを選択して送信する(ステップ203)。例えば、前記HARQ非支援レンジングコードの分類情報は上記表1のように構成されることができる。ここで、前記レンジング目的はハンドオーバレンジング、初期レンジング、周期的レンジング、帯域幅レンジングなどである場合がある。前記
図2で、理解を助けるために、前記既存端末210によって送信されるレンジングコードのインデックスを「#xx」と示した。
【0044】
前記既存端末210から前記レンジングコードを受信した前記基地局250は前記レンジングコードがHARQ非支援レンジングコードのうち1つの「#xx」であることを確認することによって、匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援しない端末が送信したものであると判断し、HARQ関連情報を含まないCDMA_Allocation_IEを送信することによってアップリンクリソースを割り当てる(ステップ205)。
【0045】
これによって、前記既存端末210はレンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを送信する(ステップ207)。
【0046】
匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援する前記新しい端末A220はレンジング目的に応じて前記HARQ支援レンジングコードの分類情報を参照して1つのレンジングコードを選択して送信する(ステップ209)。例えば、前記HARQ支援レンジングコードの分類情報は上記表2のように構成されることができる。ここで、前記レンジング目的はハンドオーバレンジング、初期レンジング、周期的レンジング、帯域幅レンジングなどである場合がある。前記
図2で、説明の便宜のために、前記既存端末210によって送信されるレンジングコードのインデックスを「#yy」と示した。
【0047】
また、前記新しい端末A220がレンジングコードを送信したフレームで、匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援する前記新しい端末B230はレンジング目的に応じて上記表2のような情報を参照して1つのレンジングコードを選択して送信する(ステップ211)。ここで、前記レンジング目的はハンドオーバレンジング、初期レンジング、周期的レンジング、帯域幅レンジングなどである場合がある。前記
図2で、説明の便宜のために、前記既存端末210によって送信されるレンジングコードのインデックスを「#zz」と示した。
【0048】
前記新しい端末A220及び前記新しい端末B230から前記レンジングコードを受信した前記基地局250は前記レンジングコードのインデックスがHARQ支援レンジングコードに属する「#yy」及び「#zz」であることを確認することによって、匿名で割り当てられるリソースにHARQを支援する端末が送信したものであると判断し、HARQ関連情報を含むHARQ_CDMA_Allocation_IEを送信することによってアップリンクリソースを割り当てる(ステップ213)。ここで、HARQ_CDMA_Allocation_IEは前記新しい端末A220及び前記新しい端末B230へのリソース割り当て情報をすべて含む。例えば、前記HARQ関連情報を含むHARQ_CDMA_Allocation_IEは下記表4に示されたパラメータを含む。
【0049】
【表4】
【0050】
上記表4で、「Frame Number Index」フィールドは該当レンジングコードを受信したフレームを示す値である。HARQによる再送が発生した場合、前記「Frame Number Index」フィールドによって示されるべきフレームの範囲が初期伝送時に比べて広くなり得るので、前記「Frame Number Index」フィールドは既存のHARQ関連情報を含まないCDMA_Allocation_IEの場合より多いビット数である8ビットの大きさを有する。前記「ACID」フィールドは端末が複数のHARQチャネルを運用する場合、各HARQチャネルを区分する値で、前記「AI_SN」フィールドは同じHARQチャネルを介して送信されるHARQパケットの受信が成功する時を示すためにトグルされる値で、前記「ACK disable」フィールドは受信の成功有無を明示的に知らせるACK/NACKをフィードバックするか否かを示す値である。上記表4の場合、HARQ基本的な動作方式であるCC方式を仮定し、IR方式が使用される場合、サブパケットバージョンを示す「SPID」フィールドが追加されることができる。
【0051】
これによって、前記新しい端末A220は前記HARQ_CDMA_Allocation_IEに含まれたHARQ関連情報を保存し、レンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを送信する(ステップ215)。また、前記新しい端末B230は前記HARQ_CDMA_Allocation_IEに含まれたHARQ関連情報を保存し、レンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを送信する(ステップ217)。この時、前記新しい端末A220及び前記新しい端末B230はHARQを適用するために別途のチャネル符号化を適用することができ、再送に備えて前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求メッセージを保存する。
【0052】
しかし、前記基地局250は前記新しい端末A220及び前記新しい端末B230の両方からの前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信に失敗する。
【0053】
これによって、前記基地局250は前記HARQ_CDMA_Allocation_IEを再送する(ステップ219)。具体的に、前記基地局250は前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信失敗に応じて再度リソースを割り当てることによって前記新しい端末A220及び前記新しい端末B230が前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを再送信するようにする。この時、本発明の他の実施形態によって、前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信失敗を明示的に知らせるNACKメッセージが送信され得る。
【0054】
これによって、前記新しい端末A220はレンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを再送し(ステップ221)、前記新しい端末B230はレンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを再送する(ステップ223)。この時、前記基地局250は前記新しい端末A220からの前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信には成功したが、前記新しい端末B230からの前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信には失敗する。
【0055】
これによって、前記基地局250は前記新しい端末B230にリソースを割り当てるHARQ_CDMA_Allocation_IEを送信する(ステップ225)。この時、前記
図2には示されていないが、本発明の他の実施形態によって、前記新しい端末B230に前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信失敗を明示的に知らせるNACKメッセージが送信され得る。また、前記
図2には示されていないが、本発明の他の実施形態によって、前記新しい端末A220に前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの受信成功を明示的に知らせるACKメッセージが送信され得る。
【0056】
その後、前記新しい端末B230はレンジング目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを再送し、前記基地局250は前記新しい端末B230からのレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを成功裏に受信する(ステップ227)。
【0057】
前記
図2を参照して説明した実施形態で、前記HARQ支援レンジングコードを受信した前記基地局250は上記表4のようにHARQ関連情報を含むリソース割り当てメッセージを送信する。しかし、本発明の他の実施形態によって、前記基地局250は前記HARQ関連情報を含まないリソース割り当てメッセージを送信できる。すなわち、シグナリングオーバーヘッドの減少のために、前記基地局250は前記HARQ関連情報を排除することができる。
【0058】
以下、本発明は上述のように匿名で割り当てられるリソースを要求する端末及び割り当てる基地局の動作及び構成を図面を参照して詳細に説明する。
【0059】
図3は、本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける端末の動作手順を示している。
【0060】
前記
図3を参照すると、前記端末はステップ301で基地局からブロードキャスティングされるメッセージを介してレンジングコード分類情報を獲得する。前記レンジングコード分類情報はHARQ支援レンジングコードの分類情報及びHARQ非支援レンジングコードの分類情報を含む。ここで、前記HARQ支援レンジングコードは再送を支援することを知らせるレンジングコードを意味し、第1レンジングコードセットと呼ばれることができる。例えば、前記ブロードキャストメッセージはUCDメッセージである場合があり、前記レンジングコード分類情報は前記HARQ支援レンジングコードの個数を含むことができる。例えば、前記レンジングコード分類情報は上記表1及び上記表2のように構成されることができる。上記表1及び上記表2の場合、各レンジングコードの割り当て範囲はレンジングコードの個数で表現されたが、本発明の他の実施形態によって各レンジングコードの割り当て範囲はコードのインデックスを用いて明示的に定義され得る。
【0061】
その後、ステップ303で、前記端末はレンジングが必要であるかを判断する。例えば、初期レンジング、ハンドオーバレンジング、周期的レンジング又はアップリンクリソース割り当てが必要であるかを判断する。
【0062】
前記レンジングが必要な場合、ステップ305で、前記端末は前記HARQ支援レンジングコードのうち1つのレンジングコードを選択及び送信する。すなわち、前記端末は前記HARQ支援レンジングコードのうち1つのレンジングコードを送信することによって、レンジングに対する再送が可能であることを知らせるとともにレンジングのためのリソースを要求する。具体的には、前記端末は選択されたレンジングコードを変調して複素シンボル列を生成し、前記複素シンボル列をアップリンクレンジングチャネルにマッピングした後、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算及びCP(Cyclic Prefix)挿入によってOFDMシンボルを生成し、前記OFDMシンボルを送信する。
【0063】
前記レンジングコードを送信した後、ステップ307で、前記端末はHARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージが受信されたか確認する。すなわち、前記端末は前記ステップ305で送信したレンジングコードの送信位置及びレンジングコードのインデックスを用いてリソース割り当ての対象を示すリソース割り当てメッセージを受信する。例えば、前記匿名リソース割り当てメッセージはHARQ_CDMA_Allocation_IEである場合があり、前記HARQ関連情報はHARQの適用の旨を知らせる情報及びHARQ動作に必要な情報を含み、例えば、「ACID」、「AI_SN」、「SPID」、「ACK disable」のうち少なくとも1つを含む。例えば、前記HARQ_CDMA_Allocation_IEは上記表3又は上記表4のように構成されることができる。
【0064】
前記HARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージが受信されると、ステップ309で、前記端末は前記ステップ303で判断したレンジングの目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを初期送信する。この時、前記端末は前記初期送信後、再送の可能性のために前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを廃棄せず保存する。
【0065】
前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを送信した後、ステップ311で、前記端末は最大再送回数に到達したか又は再送タイマが満了したかを判断する。ここで、前記再送タイマはHARQ再送の間の最大時間間隔を判断するためのものであって、HARQの伝送が行われた時点から開始して前記最大時間間隔が経過すると満了する。
【0066】
前記最大再送回数に到達したか前記再送タイマが満了していない場合、ステップ313で、前記端末はHARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージが再受信されたかを判断する。すなわち、前記端末は基地局から前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの再送が要求されたかを判断する。
【0067】
前記HARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージが再受信されると、ステップ315で、前記端末は前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを再送する。この時、再送されるレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダの形態はHARQ方式に応じて変わることができる。もし、CC技法の場合、再送されるレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダは前記ステップ309で初期送信されたレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダと同じである。一方、IR技法の場合、再送されるレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダは前記ステップ309で初期送信されたレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダとは異なるバージョンのサブパケットである。その後、前記端末は前記ステップ311及び前記ステップ313を繰り返すことによって、最大再送回数に到達したか又は再送タイマが満了したか、それともHARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージが受信されたかを判断する。
【0068】
もし、前記最大再送回数に到達したか又は前記再送タイマが満了した場合、ステップ317で、前記端末は前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの送信が成功裏に行われたと判断し、前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを廃棄する。
【0069】
前記
図3を参照して説明した実施形態は前記端末がレンジングコード分類情報を獲得する過程と、レンジングコードを送信する過程と、リソース割り当てメッセージを受信する過程と、レンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを送信する過程と、を含む。しかし、本発明は前記過程の一部のみを含むことができる。例えば、本発明は前記端末がレンジングコード分類情報を獲得する過程、レンジングコードを送信する過程のみを含むことができる。
【0070】
図4は、本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける基地局の動作手順を示している。
【0071】
前記
図4を参照すると、前記基地局はステップ401でHARQ支援レンジングコードの分類情報を含むメッセージをブロードキャスティングする。ここで、前記HARQ支援レンジングコードは再送を支援することを知らせるレンジングコードを意味し、第1レンジングコードセットと呼ばれることができる。前記メッセージはHARQ非支援レンジングコードの分類情報も含む。例えば、前記ブロードキャストメッセージはUCDメッセージである場合があり、前記レンジングコード分類情報は前記HARQ支援レンジングコードの個数を含むことができる。例えば、前記レンジングコード分類情報は上記表1及び上記表2のように構成されることができる。上記表1及び上記表2の場合、各レンジングコードの割り当て範囲はレンジングコードの個数に表現されたが、本発明の他の実施形態によって各レンジングコードの割り当て範囲はコードのインデックスを用いて明示的に定義され得る。
【0072】
その後、ステップ403で、前記基地局はレンジングコードが検出されたかを判断する。すなわち、前記基地局はレンジングチャネルを介して受信される信号とそれぞれのレンジングコードの相関(correlation)演算を行うことによって端末によって送信されたレンジングコードを検出する。この時、複数のレンジングコードが検出されることができる。
【0073】
前記レンジングコードが検出されると、ステップ405で、前記基地局は検出されたそれぞれのレンジングコードがHARQ支援レンジングコードのうち1つであるかを判断する。もし、複数のレンジングコードが検出された場合、前記基地局は検出されたそれぞれのレンジングコードがHARQ支援レンジングコードのうち1つであるかを判断する。
【0074】
もし、前記検出されたレンジングコードがHARQ支援レンジングコードのうち1つではない場合、すなわち、HARQ非支援レンジングコードのうち1つである場合、ステップ407で、前記基地局はレンジングコードを送信した端末が匿名で割り当てられたリソースにHARQを支援しない端末であると判断し、HARQ関連情報を含まない匿名リソース割り当てメッセージを送信する。この時、複数のHARQ非支援レンジングコードが検出された場合、前記基地局はそれぞれのレンジングコードに対応して複数の匿名リソース割り当てメッセージを送信する。
【0075】
一方、前記検出されたレンジングコードがHARQ支援レンジングコードのうち1つである場合、ステップ409で、前記基地局はレンジングコードを送信した端末が匿名で割り当てられたリソースにHARQを支援する端末であると判断し、HARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージを送信する。例えば、前記匿名リソース割り当てメッセージはHARQ_CDMA_Allocation_IEである場合があり、前記HARQ関連情報はHARQの適用の旨を知らせる情報及びHARQ動作に必要な情報を含み、例えば、「ACID」、「AI_SN」、「SPID」、「ACK disable」のうち少なくとも1つを含む。例えば、前記HARQ_CDMA_Allocation_IEは上記表3又は上記表4のように構成されることができる。この時、複数のHARQ支援レンジングコードが検出された場合、前記基地局はそれぞれのレンジングコードに対応して複数の匿名リソース割り当てメッセージを送信するか、又は、それぞれのレンジングコードに対するリソース割り当て情報を含む1つの匿名リソース割り当てメッセージを送信できる。
【0076】
その後、ステップ411で、前記基地局は前記匿名リソース割り当てメッセージを介して割り当てたリソースを介してレンジング要求メッセージ又は帯域要求メッセージが受信されたかを判断する。すなわち、前記基地局は前記割り当てたリソースを介して受信される信号から前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求メッセージの検出を試み、検出に成功したかを判断する。ここで、前記検出の成功有無はCRC(Cyclic Redundancy Check) などによって判断される。この時、1つの匿名リソース割り当てメッセージの複数のレンジングコードに対するリソース割り当て情報が含まれた場合、前記受信の成功有無の判断は各レンジングコードに対して行われる。
【0077】
前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求メッセージの受信に成功しなかった場合、ステップ413で、前記基地局は最大再送回数に到達したかを判断する。もし、前記最大再送回数に到達した場合、前記基地局はHARQ再送を要求せず、本手順を終了する。
【0078】
一方、前記最大再送回数に到達していない場合、ステップ415で、前記基地局はHARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージを再送する。この時、1つの匿名リソース割り当てメッセージの複数のレンジングコードに対するリソース割り当て情報が含まれ、一部のレンジングコードに対応したレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダが受信されなかった場合、前記匿名リソース割り当てメッセージは前記一部に対するリソース割り当て情報を含む。
【0079】
前記
図4を参照して説明した実施形態は前記基地局がレンジングコード分類情報を提供する過程と、レンジングコードを検出する過程と、リソース割り当てメッセージを送信する過程と、レンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを受信する過程と、を含む。しかし、本発明は前記過程の一部のみを含むことができる。例えば、本発明は前記基地局がレンジングコード分類情報を提供する過程、レンジングコードを検出する過程のみを含むことができる。
【0080】
図5は、本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける端末のブロック構成を示している。
【0081】
前記
図5を参照すると、前記端末はRF(Radio Frequency)処理部502、モデム504、保存部506及び制御部508を含んで構成される。
【0082】
前記RF処理部502は信号の帯域変換、増幅など無線チャネルを介して信号を送受信するための機能を行う。すなわち、前記RF処理部502は前記モデム504から提供される基底帯域信号をRF帯域信号にアップコンバートした後、アンテナを介して送信し、前記アンテナを介して受信されるRF帯域信号を基底帯域信号にダウンコンバートする。
【0083】
前記モデム504はシステムの物理階層規格に従って基底帯域信号及びビット列間の変換機能を行う。例えば、データ送信時、前記モデム504は送信ビット列を符号化及び変調することによって複素シンボルを生成し、前記複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT演算及びCP挿入によってOFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、前記モデム504は前記RF処理部502から提供される基底帯域信号をOFDMシンボル単位に分割し、FFT演算を介して副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号化を介して受信ビット列を復元する。もし、アップリンクにHARQを適用する場合、前記モデム504は再送の可能性のために符号化されたデータを前記保存部506に保存する。そして、CC方式に従う場合、前記モデム504は初期送信及び再送のいずれの場合も、全てのパケットを送信し、IR方式に従う場合、前記モデム504は初期送信及び再送時に互いに異なるバージョンのサブパケットを送信する。
【0084】
前記保存部506はHARQ再送のために符号化されたパケットを保存し、再送時に保存されたパケットを前記モデム504に提供する。そして、前記保存部506は前記端末が基地局と通信を行うために必要な設定情報を保存する。例えば、前記保存部506は基地局から受信されたレンジングコード分類情報を保存する。
【0085】
前記制御部508は前記端末の全般的な機能を制御する。前記制御部508はHARQ技法によるパケット再送を制御し、レンジング及びアップリンク帯域要求のためのレンジングコードの送信を制御する。特に、前記制御部508は前記レンジングコード送信を介して匿名で割り当てられるリソースにHARQを適用する。前記レンジングコード送信を介して匿名で割り当てられるリソースにHARQを適用するための前記制御部508の動作を詳細に述べると次のとおりである。
【0086】
先ず、前記制御部508内のメッセージ処理部510は基地局からブロードキャスティングされるメッセージを介してレンジングコード分類情報を獲得し、前記制御部508は前記レンジングコード分類情報を前記保存部506に保存する。前記レンジングコード分類情報はHARQ支援レンジングコードの分類情報及びHARQ非支援レンジングコードの分類情報を含む。その後、レンジングが必要な場合、前記制御部508は前記HARQ支援レンジングコードのうち1つのレンジングコードを選択し、前記モデム504及び前記RF処理部502を介して選択されたレンジングコードを送信する。すなわち、前記制御部508は前記HARQ支援レンジングコードのうち1つのレンジングコードを送信することによって、レンジングに対する再送が可能であることを知らせるとともにレンジングのためのリソースを要求する。その後、HARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージが受信されると、前記メッセージ処理部510は目的に応じてレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダを生成し、前記制御部508は前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを初期送信する。この時、前記モデム504は再送の可能性のために前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを廃棄せず前記保存部506に保存する。その後、最大再送回数に到達するか又は再送タイマが満了する前に前記匿名リソース割り当てメッセージが受信されると、前記制御部508は前記レンジング要求メッセージ及び前記帯域要求ヘッダをCC方式又はIR方式に従って再送するように前記モデム504を制御する。そして、前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダの送信が成功裏に行われたと判断されると、前記制御部508は前記保存部506に保存された前記レンジング要求メッセージ又は前記帯域要求ヘッダを廃棄する。
【0087】
図6は、本発明の実施形態による広帯域無線通信システムにおける基地局のブロック構成を示している。
【0088】
前記
図6を参照すると、前記基地局はRF処理部602、モデム604、保存部606及び制御部608を含んで構成される。
【0089】
前記RF処理部602は信号の帯域変換、増幅など無線チャネルを介して信号を送受信するための機能を行う。すなわち、前記RF処理部602は前記モデム604から提供される基底帯域信号をRF帯域信号にアップコンバートした後、アンテナを介して送信し、前記アンテナを介して受信されるRF帯域信号を基底帯域信号にダウンコンバートする。
【0090】
前記モデム604はシステムの物理階層規格に従って基底帯域信号及びビット列間の変換機能を行う。例えば、データ送信時、前記モデム604は送信ビット列を符号化及び変調することによって複素シンボルを生成し、前記複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT演算及びCP挿入によってOFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、前記モデム604は前記RF処理部602から提供される基底帯域信号をOFDMシンボル単位に分割し、FFT演算を介して副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号化を介して受信ビット列を復元する。もし、アップリンクにHARQを適用する場合、前記モデム604はHARQパケットの検出失敗時に再送パケットとの結合のために受信データを前記保存部606に保存し、再送されたパケットの受信時に前記保存部606に保存されたデータと結合した後、復号化する。
【0091】
前記保存部606はHARQパケットの検出失敗時に受信されたHARQパケットを保存し、再送パケットの受信時に保存されたパケットを前記モデム604に提供する。そして、前記保存部606は通信を行うために必要な設定情報を保存する。
【0092】
前記制御部608は前記基地局の全般的な機能を制御する。前記制御部608内のリソース割当部610は端末にリソースを割り当て、前記制御部608内のメッセージ処理部612は端末にシステム情報を提供するためのメッセージを生成する。特に、前記制御部608はレンジングコードの受信によって匿名で割り当てられるリソースにHARQを適用する。前記レンジングコードの受信によって匿名で割り当てられるリソースにHARQを適用するための前記制御部608の動作を詳細に述べると次のとおりである。
【0093】
先ず、前記メッセージ処理部612はHARQ支援レンジングコードの分類情報を含むメッセージを生成し、前記制御部608は前記モデム604及び前記RF処理部602を介して前記メッセージをブロードキャスティングする。その後、前記モデム604によってレンジングチャネルでレンジングコードが検出されると、前記制御部608は検出されたレンジングコードがHARQ支援レンジングコードのうち1つであるかを判断する。もし、複数のレンジングコードが検出された場合、前記制御部608は検出されたそれぞれのレンジングコードがHARQ支援レンジングコードのうち1つであるかを判断する。前記検出されたレンジングコードがHARQ支援レンジングコードのうち1つである場合、前記制御部608はレンジングコードを送信した端末が匿名で割り当てられたリソースにHARQを支援する端末であると判断し、前記リソース割当部610は前記端末にリソースを割り当てた後、前記メッセージ処理部612はHARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージを生成する。この時、複数のHARQ支援レンジングコードが検出された場合、前記前記メッセージ処理部612はそれぞれのレンジングコードに対応して複数の匿名リソース割り当てメッセージを生成するか、又は、それぞれのレンジングコードに対するリソース割り当て情報を含む1つの匿名リソース割り当てメッセージを生成できる。その後、前記匿名リソース割り当てメッセージを介して割り当てたリソースを介してレンジング要求メッセージ又は帯域要求メッセージの受信に成功しなかった場合、前記制御部608は最大再送回数の範囲内で前記HARQ関連情報を含む匿名リソース割り当てメッセージを再送する。この時、複数のレンジングコードのそれぞれに対するリソース割り当て情報を含む1つの匿名リソース割り当てメッセージが送信され、一部のレンジングコードに対応したレンジング要求メッセージ又は帯域要求ヘッダが受信されなかった場合、前記匿名リソース割り当てメッセージは前記一部に対するリソース割り当て情報を含む。
【0094】
広帯域無線通信システムで別途のメッセージを介して端末にレンジングコード分類情報を知らせ、基地局はレンジングコードの種類に応じて新しい端末を識別することによって、既存端末には既存の方式を、HARQを支援する新しい端末にはHARQ機能を支援するようにするメッセージを伝送できる。これによって、少ないオーバーヘッドで效果的に既存端末及び新しい端末を両方支援することができる。
【0095】
一方、本発明を実施するための形態では具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限度内で様々な変形が可能であることは無論である。したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲のみでなくこの特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0096】
110,210 既存端末
120 新しい端末
150,250 基地局
220 新しい端末A
230 新しい端末B
502,602 RF処理部
504,604 モデム
506,606 保存部
508,608 制御部
510,612 メッセージ処理部
610 リソース割当部