特許第5692942号(P5692942)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5692942マルチセグメントフィルタロッドの製造方法
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  • 特許5692942-マルチセグメントフィルタロッドの製造方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5692942
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】マルチセグメントフィルタロッドの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/02 20060101AFI20150312BHJP
【FI】
   A24D3/02
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2013-524813(P2013-524813)
(86)(22)【出願日】2011年8月10日
(65)【公表番号】特表2013-535229(P2013-535229A)
(43)【公表日】2013年9月12日
(86)【国際出願番号】PL2011000087
(87)【国際公開番号】WO2012021078
(87)【国際公開日】20120216
【審査請求日】2013年2月13日
(31)【優先権主張番号】P-392134
(32)【優先日】2010年8月13日
(33)【優先権主張国】PL
(73)【特許権者】
【識別番号】510298012
【氏名又は名称】インターナショナル タバコ マシーネリー ポーランド エスピー. ゼット オー.オー.
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147968
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 由里子
(72)【発明者】
【氏名】ホフマン ハンス−ライナー
【審査官】 黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−99693(JP,A)
【文献】 特開昭53−75400(JP,A)
【文献】 特開昭54−113500(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
たばこ産業で使用されるシガレットのためのマルチセグメントフィルタロッドを製造する方法であって、グルーピングテープ上で適当な順番で配置された種々のセグメントを、供給ユニットによって、包み紙で巻き付けてフィルタローラーを形成するフォーマットテープ上に移送し、次に、切断ヘッドによって所定の長さのフィルタロッドに分割し、前記フォーマットテープ上のローラーの各セグメントの位置を前記供給ユニットと前記切断ヘッドとの間に位置するセンサで検査し、前記供給ユニット、前記切断ヘッド、及び前記フォーマットテープは、制御システムに接続される共通の仮想電子シャフトによって結合される、別個のサーボモータによって駆動される、方法において、製造開始前に、切断されるセグメントに関する情報、フィルタロッドの長さ、ロッドのセグメントの順番、及び前記供給ユニットと前記切断ヘッドとの間の一定距離を前記制御システムに入力し、その後、前記制御システムは、前記フォーマットテープのサーボモータの駆動システムを考慮して、前記供給ユニットのサーボモータの駆動システムと前記切断ヘッドのサーボモータの駆動システムとの間の基本静的電子関係を計算し、製造開始後、前記制御システムは、前記フィルタロッドの適切な長さを得るのに必要な切断時点を暫定的に計算して事前に計算した前記基本静的関係と比較し、その後、センサが伝達するセグメントの実際の寸法及び前記ローラー内の実際の位置に関する情報を考慮して、前記計算された基本静的関係との関連で前記切断時点を段階的に調整し、前記フィルタローラーの平均切断点を決定し、
製造時、前記制御システムは、前記フィルタロッドの前記長さ許容差を維持するために、平均切断点を前記切断時点と比較して、前記センサが伝達する最新の前記セグメントに関する情報を考慮して動的に補正し、
前記切断時点の制御及び前記平均切断点の補正は、切断ヘッドが所定位置のままの状態で、前記供給ユニット及び前記切断ヘッドのサーボモータの各々の電子駆動システムを調整することで行う、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
製造されるフィルタロッドの長さが変わる場合に前記切断ヘッドの調整が行われる、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッド長の反復的な自動制御を利用した、たばこのマルチセグメントフィルタロッドの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たばこ産業において、シガレットを製造するのに使用される、異なる材料から作られている少なくとも2種類のセグメントから成るマルチセグメントフィルタに対する要求があり、各セグメントは、例えば、不織布、紙、酢酸セルロースで充填された柔質であること、粒状又は焼結成分で充填された硬質であること、又は中空円筒とすることができる。グルーピングテープ上に形成された一連の構成要素は、フォーマットテープ上に移送され、ここで包み紙に巻き込まれ、形成されたローラーは、切断ヘッドによってフィルタロッドに適切に分割され、切断は長いセグメントの中央で行われる。別の製造工程の過程で、得られたロッドは、シガレットに直接、又は長いセグメントの中央で繰り返される切断の後で固着される。特定のフィルタセグメントの長さ及びロ−ラーにおける配置は、許容差内で変更でき、フィルタロッドの許容長さは、製造されるシガレットの最終的な一定長さに調整されることが知られている。500m/minに達するローラーのかなりの移動速度により、許容差を考慮してフィルタロッドの長さを一定にするために、切断時点の制御が必要であり、フィルタロッドは連続的にモニタされる。英国特許854,470号によれば、同じ長さのフィルタロッドを得るために、2つの異なるフィルタセグメントから構成されるフィルタローラーの切断時点を機械的に選択する方法が公知である。この目的のための装置は、多数の歯車によって、相互に機械的に連結した特定のユニットを作動させ、共通の駆動を制御するシステムに依存する1つの共通駆動モータを備える。フィルタセグメントを常に中央で切断して許容差内の同じ長さのフィルタロッドを形成するために、切断時点を早める又は遅らせることは、フォーマットテープ上のドラム供給セグメントと切断ヘッドとの間の動力伝達システムに組み込まれた差動歯車によって行う。許容差内の所定の長さのフィルタシガレットを得るための、フィルタセグメント及びたばこロッドから成るシガレットローラー要素の切断時点を調整する他の方法は、米国公開特許2001/0001390に開示されている。ワームドラム(worm drum)によって包み紙上に暫定的に置かれたフィルタセグメント及びたばこロッドは、更にフォーマット要素へ移送され、包み紙の巻き付けが行われる。同時に、フォーマット要素の領域において、セグメント及びロッドの位置は、ストロボスコープ及びディスプレイから構成され、その画像を作成するユニットに記録され、これから得た画像はコンピュータに送信される。記録された画像は、コンピュータに事前に記憶された基準画像と比較される。この比較結果によって、シガレットローラーに平行な壁に沿った切断ヘッドの平行移動が可能になる。許容される許容差を超える場合、シガレットの切断を行わない。更に、この発明は、ローラーを最終製品に制御及び切断するか、又は欠陥製品を排除する装置を概略的に示す。特にシガレット及び/又はフィルタの製造に関する、たばこ産業の最新の機械において、機械の各ユニットを駆動するために個別のサーボモータが使用され、一方で、全てのサーボモータは、制御システムに接続される共通の仮想電子シャフトによって結合される。従来のローラー切断点の制御に関する解決手法は、このような最新の機械には適用できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】英国特許854,470号明細書
【特許文献2】米国公開特許第2001/0001390号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、たばこ産業で使用されるシガレットのためのマルチセグメントフィルタロッドを製造する方法であって、グルーピングテープ上で適切な順番で配置された種々のセグメントを、供給ユニットによって、包み紙で巻き付けてフィルタローラーを形成するフォーマットテープ上に移送し、次に、切断ヘッドによって所定の長さのフィルタロッドに分割し、ローラーの各セグメントの位置を供給ユニットと切断ヘッドとの間に設けられたセンサで検査し、供給ユニット、切断ヘッド、及びフォーマットテープは、制御システムに接続される共通の仮想電子シャフトによって結合される別個のサーボモータで駆動されるようになっており、製造開始前に、切断されるセグメントに関する情報、フィルタロッドの長さ、ロッドのセグメントの順番、及び供給ユニットと切断ヘッドとの間の一定距離を制御システムに入力し、その後、制御システムは、フォーマットテープのサーボモータの駆動システムを考慮して、供給ユニットのサーボモータの駆動システムと切断ヘッドのサーボモータの駆動システムとの間の基本静的電子関係を計算する。製造開始後、制御システムは、フィルタロッドの適切な長さを得るのに必要な切断時点を暫定的に計算して事前に計算した基本静的関係と比較し、その後、センサが伝達するセグメントの実際の寸法及びローラー内の実際の位置に関する情報を考慮して、基本静的関係との関連で切断時点を段階的に調整し、フィルタローラーの平均切断点を決定する。製造時、制御システムは、フィルタロッドの長さ許容差を維持するために、平均切断点を切断時点と比較して、センサが伝達する最新のセグメントに関する情報を考慮して動的に補正する。切断時点の制御及び平均切断点の補正は、切断ヘッドが所定位置のままの状態で、供給ユニット及び切断ヘッドのサーボモータの各々の電子駆動システムを調整することで行う。製造されるフィルタロッドの長さが変わる場合に切断ヘッドの調整が行われる。本発明の方法を使用することで、切断時点を所望の箇所に調整するように測定値を平均化して切断ヘッドの切断時点を変更するのに必要な時間に限定されるので、新しいフィルタロッド長さに対して機械を調整するのに必要な時間が短くできる。更に、材料損失は、開始時点からフィルタロッドの切断時点の調整までの機械の作動期間にだけ限定される。
【0005】
本発明の目的は、図面の実施形態に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】マルチセグメントフィルタロッドを製造するための機械の一部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、フォーマットテープ1を備える機械の一部を示し、フォーマットテープ1上では、供給ユニット2によって、図示しないグルーピングテープ上で事前に適切な順番に配置された種々のセグメント3が移送される。フォーマットテープ1上で、セグメント3は、包み紙に巻き付けられてシールされて、フィルタローラーを形成し、切断ヘッド5のカッター4によって2倍の長さの同じフィルタロッド6に切断され、切断は長いセグメント3の中央で行われる。このように準備されたフィルタロッド6は、シガレットが形成されるように、たばこロッドに実質的に接合される所定長さのフィルタを得るために、別の処理工程に移送される。フォーマットテープ1の領域において、供給ユニット2と切断ヘッド5との間に、ローラーのセグメント3の位置及びパラメータを検査するセンサ7が設けられており、供給ユニット2と切断ヘッド5との間の距離は一定である。供給ユニット2はサーボモータ8によって駆動され、切断ヘッド5はサーボモータ9によって駆動され、フォーマットテープ1はサーボモータ10によって駆動され、全てのサーボモータ8、9、10は、図示しない機械の汎用制御システムに接続された共通の仮想電子シャフトによって結合される。製造されるロッド6の長さの変更を伴う、例えば、セグメント3の1つの変更又はロッド6のセグメント3の配置順の変更によってフィルタロッド6の仕様が変更になった場合、機械は停止されて、切断ヘッド5は、ロッド6の新しい長さ対応するように調整され、切断されるセグメント3に関する情報、フィルタロッド6の長さ、ロッド6のセグメント3の順番が入力され、一方で供給ユニット2と切断ヘッド5との間の距離は一定に維持され、その後、制御システムは、フォーマットテープ1のサーボモータ10の駆動システムを考慮して、供給ユニット2のサーボモータ8の駆動システムと切断ヘッド5のサーボモータ9の駆動システムとの間の基本静的電子的関係を計算する。機械の始動後、補正された製造が行われ、制御システムは、フィルタロッド6の適切な長さを得るために暫定的に切断時点を計算し、これを事前に計算された基本静的関係と比較し、その後、切断時点を、計算された基本関係に段階的に調整し、フィルタローラーの平均切断点は、セグメント3の実際の寸法及びセンサ7から伝達されるローラー内の実際の位置に関する情報を考慮して決定する。切断時点及び平均切断点の補正は、供給ユニット2のサーボモータ8及び切断ヘッド5のサーボモータ9の電子駆動システムを調整することで行うが、各々は所定の位置にあり、供給ユニット2と切断ヘッド5との間の距離は一定になっており、切断点の補正は、切断ヘッド5の切断時点を早めること又は遅らせることにより行う。補正製造の間に製造されたフィルタロッド6は欠陥製品として排除されるが、機械のこの運転段階は非常に短い。フィルタロッド6を製造する作業過程で、平均切断点は、制御システムによって調整後に決定した切断時点と常に比較され、ロッド6の長さ許容差を維持するために、センサ7が伝達するセグメント3に関する最新の情報を考慮して動的に補正される。
図1