【実施例】
【0012】
本実施例の
図1〜
図3に示す単頭ミシン9は、次に示すミシンヘッド10と、ベッド15と、縫製枠20と、支持枠25と、駆動枠29と、左右駆動機構30と、左右駆動用モータ35と、ガイドレール40と、前後駆動機構50と、前後駆動用モータ55と、一対のガイド軸60,60とを含み構成されている。
【0013】
ミシンヘッド10は上糸を縫い付けるための部位であって、前後方向に水平に延びるミシンアーム11の前端に支持されている。そのミシンアーム11の後端11eは、縫製枠20の後方に設けられたアーム支持部12の上部前面に支持されている。
【0014】
ベッド15は下糸を縫い付けるための部位であって、縫製枠20の下方後方から該縫製枠20の直下方にまで延びる突出部16の前端部に設けられている。
【0015】
縫製枠20は、被縫製物Wを展張するための環状の枠であって、外枠21と内枠22とからなる。
【0016】
支持枠25は、縫製枠20を支持するための左右方向に延びる枠であって、左右方向両端部に前方に突出する支持部26,26を備えている。その支持部26,26に縫製枠20が支持される。
【0017】
駆動枠29は、支持枠25を左右方向に変位可能に支持するための左右方向に延びる枠であって、支持枠25の後方に設けられている。
【0018】
左右駆動機構30は、支持枠25及びそれに支持された縫製枠20を駆動枠29に対して左右方向に駆動するための機構である。この左右駆動機構30は、駆動枠29の内部にて左右方向に間隔をおいて並設された一対のプーリ31,32と、該一対のプーリ31,32に架けられたベルト33とを含み構成されている。そして、ベルト33に支持枠25の後端部が連結されている。
【0019】
左右駆動用モータ35は、左右駆動機構30の一方のプーリ31を回転駆動するためのモータであって、駆動枠29の上面に設置されている。この左右駆動用モータは、一方のプーリ31に動力伝達機構36を介して接続されている。
【0020】
ガイドレール40は、支持枠25を左右方向にガイドするための左右方向に延びるレールであって、駆動枠29の内部に設けられている。このガイドレール40に、支持枠25の後端部が係合部材45を介して左右方向に変位可能に係合している。
【0021】
前後駆動機構50は、駆動枠29並びにそれに支持された支持枠25及び縫製枠20を前後方向に駆動するための前後方向に延びる機構である。この前後駆動機構50は、縫製枠20よりも上方におけるミシンアーム11の直下方からアーム支持部12の内部に架けて設けられており、該前後駆動機構50のミシンアーム11の後端11eよりも前方に位置する部分は、該ミシンアーム11の平面投影範囲内に収まっている。この前後駆動機構50は、ミシンアーム11の前部の下面に支持部材51aを介して支持された前側プーリ51と、その後方のアーム支持部12の内部に設けられた後側プーリ52と、両プーリ51,52に架けられたベルト53とを含み構成されている。そして、ベルト53に駆動枠29が連結部材54を介して連結されている。
【0022】
前後駆動用モータ55は、後側プーリ52を回転駆動するためのモータであって、アーム支持部12の内部に設けられている。この前後駆動用モータ55は、後側プーリ52に動力伝達機構56を介して接続されている。
【0023】
一対のガイド軸60,60は、駆動枠29を前後方向にガイドするための前後方向に延びる一対の軸であって、縫製枠20の上方における前後駆動機構50の左右両側に1本ずつ設けられている。この2本のガイド軸60,60の前端部は、ミシンアーム11の前部の下面に設けられて左右方向に延び、該ミシンアーム11の直下方から左方及び右方に突出した前端支持部61の左端部及び右端部にそれぞれ支持されている。また、該2本のガイド軸60,60の後端部は、アーム支持部12の左右の側面から左方及び右方にそれぞれ突出する一対の後端支持部62,62にそれぞれ支持されている。この一対のガイド軸60,60の中心間ピッチPは、150〜250mm程度となっている。この一対のガイド軸60,60に、駆動枠29が、係合部材65,65を介して前後方向に相対変位可能に係合している。
【0024】
本実施例によれば、次の[A]〜[G]の効果を得ることができる。
[A]前後駆動機構50とガイド軸60,60とが縫製枠20よりも上方にあるため、被縫製物Wが展張時に下方に垂れ下がる場合にも、その被縫製物Wが前後駆動機構50やガイド軸60,60に接触することはない。
[B]前後駆動機構50のミシンアーム11の後端11eよりも前方に位置する部分は、ミシンアーム11の平面投影範囲内に収まるので、該部分は、ミシンアーム11の下方に隠れてしまう。そのため、該前後駆動機構50によって縫製枠20上に新たに死角が増えることはない。そのため、目視可能範囲を広く確保することができ、被縫製物Wの出来上がり等の確認、縫製枠20のセット等をし易くすることができる。
[C]一対のガイド軸60,60は、250mm以下の中心間ピッチPで設けられているので、ミシンアーム11から左右方向に大きく張り出すことはなく、邪魔になり難い。
[D]一対のガイド軸60,60は、150mm以上の中心間ピッチPで設けられているので、支持する駆動枠29の安定性が悪くなる心配もない。
[E]後側プーリ52と前後駆動用モータ55とは、アーム支持部12の内部に設けられているので、スペースをより有効的に使うことができ、単頭ミシン9がコンパクトになる。
[F]前後駆動機構50は、ミシンアーム11及びアーム支持部12に設けられているので、前後駆動機構50を支持する専用の支持フレームを設ける必要がない。そのため、部品点数が抑えられ、組立性が向上している。
[G]前後駆動機構50及び一対のガイド軸60,60を単頭ミシン9の中央に配置できるため、単頭ミシン9のバランスが向上する。
【0025】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成や形状を任意に変更して実施することもでき、例えば、次の変更例1,2のようにしてもよい。
[変更例1]
一対のガイド軸60,60の中心間ピッチPを
図1に示す場合よりも狭くして、一対のガイド軸60,60がミシンアーム11の左右幅の平面投影範囲内に納まるようにしてもよい。この場合には、目視可能範囲をより広く確保することができる。
[変更例2]
前後駆動機構50を、
図3に示す場合よりも上方に設け、前側プーリ51をミシンアーム11の内部に配してもよい。