(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5693300
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法
(51)【国際特許分類】
B65C 11/00 20060101AFI20150312BHJP
【FI】
B65C11/00
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2011-47463(P2011-47463)
(22)【出願日】2011年3月4日
(65)【公開番号】特開2012-184015(P2012-184015A)
(43)【公開日】2012年9月27日
【審査請求日】2014年2月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】前田 英幸
【審査官】
高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−299757(JP,A)
【文献】
特開2003−291932(JP,A)
【文献】
実開昭60−41303(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の側板と、
この側板に対して開閉可能に設けるとともに、帯状の台紙なしラベルをロール状に保持可能な用紙ホルダーと、を有し、
この用紙ホルダーから前記側板の内部を移送されて前記側板の外部に排出されてきた前記台紙なしラベルを貼り付けるための携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置であって、
前記用紙ホルダーをそのホルダー軸のまわりに前記側板に対して回動開放して前記台紙なしラベルをロール状に装填可能とし、
前記用紙ホルダーの前記側板に対する回動閉鎖にともなって前記台紙なしラベルを前記用紙ホルダー内に巻き取り可能とするラベル巻取り機構を有することを特徴とする携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項2】
前記ラベル巻取り機構は、
前記用紙ホルダーの回動範囲内に設けた固定ギアと、
前記用紙ホルダーの前記ホルダー軸に設けた保持軸ギアと、
この保持軸ギアおよび前記固定ギアに係脱するとともに、前記用紙ホルダーの前記回動閉鎖にともなって前記固定ギアとの係合によりその回動力を前記保持軸ギアに伝達可能な中間ギアと、を有することを特徴とする請求項1記載の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項3】
前記ラベル巻取り機構は、
前記用紙ホルダーの前記側板への回動閉鎖の終了にともなって、その巻取り機能を解除することを特徴とする請求項1または2記載の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項4】
前記中間ギアは、
前記用紙ホルダーの前記側板への回動閉鎖の終了にともなって、前記固定ギアとの係合を解除することを特徴とする請求項2記載の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項5】
前記ラベル巻取り機構は、
前記用紙ホルダーの前記ホルダー軸に設けた固定伝達部材と、
前記用紙ホルダーのラベル保持軸に設けた保持軸伝達部材と、
この保持軸伝達部材および前記固定伝達部材に掛け回すとともに、前記用紙ホルダーの前記回動閉鎖にともなってその回動力を前記保持軸伝達部材に伝達可能な伝達ベルトと、を有することを特徴とする請求項1記載の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項6】
前記伝達ベルトは、
前記固定伝達部材と一体的に回動することなく、前記保持軸伝達部材と相対的に位置をずらすことを特徴とする請求項5記載の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項7】
前記固定伝達部材は、
前記保持軸伝達部材よりこれを大径としていることを特徴とする請求項5または6記載の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項8】
前記ラベル保持軸は、前記用紙ホルダーに対して自由回転可能となっているとともに、前記保持軸伝達部材の外径より大きな内径を有することを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項9】
前記用紙ホルダーから帯状に繰り出された前記台紙なしラベルをその上面に移送するプラテンユニットを有し、
このプラテンユニットに前記台紙なしラベルの最先端部を装填することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置。
【請求項10】
左右一対の側板と、
この側板に対して開閉可能に設けるとともに、帯状の台紙なしラベルをロール状に保持可能な用紙ホルダーと、を有し、
この用紙ホルダーから前記側板の内部を移送されて前記側板の外部に排出されてきた前記台紙なしラベルを貼り付けるための携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持方法であって、
前記用紙ホルダーをそのホルダー軸のまわりに前記側板に対して回動開放して前記台紙なしラベルをロール状に装填可能とし、
前記用紙ホルダーの前記側板に対する回動閉鎖にともなって前記台紙なしラベルを前記用紙ホルダー内に巻き取り可能とすることを特徴とする携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法にかかるもので、とくに帯状の台紙なしラベルをロール状に保持した上で、これを貼付け機内に帯状に繰り出し可能とする携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、単葉のラベル片を複数枚有するラベル連続体を移送するとともに印字器によりラベル片に印字を行って、商品その他任意の被貼付け体に貼り付けるための携帯式ラベル印字貼付け機には、ロール状のラベル連続体を用紙ホルダーに保持するとともに、ラベル連続体を貼付け機内に装填する必要がある。
なお、上記印字器を装備せず、あらかじめ印刷してあるラベルを貼り付けるための携帯式ラベル貼付け機にも同様にラベル連続体を装填する必要がある。
従来の携帯式ラベル貼付け機として台紙なしラベル用の携帯式ラベル貼付け機(携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1)を例にとって
図6ないし
図10にもとづき概説する。
【0003】
図6は、携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1の概略側面図、
図7は、同、一方の側板2を取り除いた状態の概略側面図である。
携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1は、左右(紙面表裏)一対の側板2と、台紙なしラベル3(ラベル連続体)の用紙ホルダー4と、操作レバー5と、プラテンユニット6と、印字器7と、貼付けローラー8と、を有する。
【0004】
左右一対の側板2は、操作者が握持可能なグリップ9を一体に形成するとともに、このグリップ9に対してレバー軸10(
図7)のまわりに操作レバー5を回動操作可能としている。
なお、操作レバー5とグリップ9との間には、任意の付勢部材、たとえばコイルスプリング11を設けて、操作レバー5をグリップ9に対して、
図6に示すような常時(操作レバー5の解放時)離反状態に付勢可能としている。
操作者は、コイルスプリング11の付勢力に抗してグリップ9および操作レバー5を握持して携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1内のプラテンユニット6および印字器7を駆動するとともに、この握持操作を解放後、携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1の貼付けローラー8による台紙なしラベル3の貼付け操作を行うことになる。
【0005】
台紙なしラベル3は、これをロール状に巻いて用紙ホルダー4に保持するとともに、操作レバー5の操作にともなって、プラテンユニット6により印字器7方向に台紙なしラベル3を帯状に繰り出し、プラテンユニット6の先端部でプラテンユニット6から台紙なしラベル3を分離し、貼付けローラー8により台紙なしラベル3を被貼付け体(図示せず)に貼り付け可能とする。ただし、台紙なしラベル3には所定ピッチで移送用スリット3Aなどを形成し、プラテンユニット6上を移送する際に、任意の切断分離ユニット(図示せず)により、帯状の台紙なしラベル3から単葉のラベル片3Bとすることができる。
【0006】
用紙ホルダー4は、側板2の上面に設けたホルダー軸12のまわりに側板2に対して開閉回動可能とした断面半円弧状のホルダーカバー13と、このホルダーカバー13の内部に設けたラベル保持軸14と、側板2への固定用フック15と、を有し、ラベル保持軸14にロール状の台紙なしラベル3を装填保持可能としてある。
【0007】
プラテンユニット6は、用紙ホルダー4から帯状に繰り出された台紙なしラベル3をその上面に移送するもので、プラテンフレーム16と、移送ローラー17と、押付けエレメント18と、を有している。
【0008】
プラテンフレーム16は、側板2に設けたプラテン開閉軸19(
図7)のまわりにこれを回動可能とし、側板2に対してプラテンユニット6全体を開閉し、台紙なしラベル3の挿通装填を可能とする。
プラテンフレーム16は、駆動ギア20および従動ギア21と、これら駆動ギア20および従動ギア21のまわりに掛け回した移送用無端ベルト22と、を備えており、駆動ギア20が移送ローラー17のローラーギア23に係合する。
移送用無端ベルト22は、移送ローラー17により移送されてくる台紙なしラベル3をさらに移送可能であって、その表面は、台紙なしラベル3の裏面(糊面)が接触移送されるため、非粘着性の物性を有するシリコーンあるいはフッ素系のゴム材からこれを構成するか、剥離剤などを塗布しておく。また、このプラテンユニット6に組み込まれた移送用無端ベルト22は、印字器7による台紙なしラベル3への押印動作の受け台(プラテン)ともなるもので、その内方において印字器7に対向する受圧用プレート22Aを配置してある。
なお、プラテンフレーム16の先端側の左右には、一対の係脱ローラー24を突出形成し、側板2に設けた開閉用つまみ25(
図6)に連動してつまみ軸26(
図7)のまわりに回動する開閉用係脱片27の係脱用凹部27Aに係脱可能としてある。ただし、つまみ軸26には任意のバネ材(図示せず)を設けて、開閉用係脱片27が係脱ローラー24に係合する方向にこれを付勢している。
すなわち、開閉用つまみ25は、係脱ローラー24に係脱する開閉用係脱片27を操作して、プラテンユニット6と開閉用係脱片27とを互いに係脱可能としている。
【0009】
移送ローラー17は、プラテンフレーム16に設けたローラー軸28のまわりに移送方向に所定ピッチでこれを回転可能としてある。
操作レバー5のレバー軸10の下方部に延びる連結アーム29(
図6)に移送回動用爪30を往復動可能に取り付けてあり、この移送回動用爪30が移送ローラー17におけるローラーギア23の側面に放射状に設けた複数個の移送用突起31それぞれに係脱可能である。
【0010】
かくして、操作レバー5をグリップ9とともに握持および解放することにより、連結アーム29、移送回動用爪30およびローラーギア23などを介してローラー軸28のまわりに移送ローラー17を所定ピッチだけ回転して台紙なしラベル3を移送可能とするとともに、移送ローラー17のローラーギア23と駆動ギア20との連結係合により移送用無端ベルト22を回転させて台紙なしラベル3をその上面に移送可能である。
【0011】
さらに移送ローラー17に所定ピッチでその円周方向に移送用爪(図示せず)を突出形成し、この移送用爪を台紙なしラベル3の移送用スリット3Aに係脱可能としている。
なお、操作レバー5には、その先端側に二股状のヨーク部5Aを有し、このヨーク部5Aに印字器7(
図6)を取り付けている。
【0012】
押付けエレメント18は、移送ローラー17に台紙なしラベル3を押し付けるためのものであり、エレメントフレーム32と、上下左右二対のバックアップローラー33と、バックアップローラー33の間に掛け回して中央に位置するバックアップリング34と、を有する。
なお、プラテンユニット6が開閉用係脱片27(
図7)から離脱したときに、任意の付勢部材(たとえば板バネあるいはねじりコイルバネなど、図示せず)により、押付けエレメント18から移送ローラー17を離反させ、その間に台紙なしラベル3を挿通可能とする間隙35(
図7)を形成可能とする。
ただし、プラテンフレーム16は、係脱ローラー25と開閉用係脱片27との係合により、上記付勢部材の付勢力に抗して側板2にこれを固定可能としている。
なお、エレメントフレーム32は、プラテンフレーム16の外壁面に設けたエレメント軸36(
図7)のまわりにプラテンフレーム16に対してこれを回動可能としてあり、プラテンユニット6において押付けエレメント18に対してプラテンフレーム16を相対的に開閉可能としている。
【0013】
バックアップローラー33およびバックアップリング34は、台紙なしラベル3の裏面(糊面)が接触移送されるため、非粘着性の物性を有するシリコーンあるいはフッ素系のゴム材からこれを構成するか、剥離剤などを塗布しておくもので、台紙なしラベル3を移送ローラー17側に押し付け可能である。
また、バックアップローラー33およびバックアップリング34は、台紙なしラベル3の糊面に線接触するため、糊面との粘着力を極力小さくすることができるとともに、所定のバネ弾性をもった押付けが可能である。
バックアップローラー33は、移送ローラー17と押付けエレメント18との間に台紙なしラベル3を挟持しつつ、移送ローラー17の回転によって台紙なしラベル3を移送用無端ベルト22上に送り出す。
【0014】
印字器7は、操作レバー5における二股状のヨーク部5Aの先端部側にこれを取り付け、インキローラー37(
図6)により印字器7の一列上に選択した複数個の活字(図示せず)にインキを塗布し、プラテンユニット6における移送用無端ベルト22の上面に移送されてきた台紙なしラベル3(ラベル片3B)に所定の情報を印字する。
【0015】
かくして、とくに
図6に示すように、用紙ホルダー4の部分から側板2内をとおり、プラテンユニット6(移送ローラー17、押付けエレメント18)の先端部分に至る移送路38を形成している。
【0016】
貼付けローラー8は、側板2の先端下方部に位置し、プラテンユニット6における移送用無端ベルト22の先端部分で移送用無端ベルト22から剥離されたラベル片3Bを、携帯式台紙なしラベル貼付け機1全体の貼付け操作にともなって、貼付けローラー8によるラベル片3Bを被貼付け体に貼り付ける。
すなわち、貼付けローラー8は、側板2の端部(
図6中、左端下方端部)に位置するとともに、その円周部の一部が側板2の外部に露出しており、側板2の外部に排出するようにプラテンユニット6およびその移送用無端ベルト22を通って側板2の外部に移送されてきたラベル片3Bを、貼付けローラー8を被貼付け体に打ち付けるようにして回転させることにより、被貼付け体に貼り付け可能とする。
【0017】
こうした構成の携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1に台紙なしラベル3を装填する操作について
図8ないし
図10にもとづいて概説する。
図8は、用紙ホルダー4およびプラテンユニット6を側板2に対して開放した状態を示す概略側面図、
図9は、プラテンユニット6のみを側板2に対して閉鎖した状態を示す概略側面図、
図10は、プラテンユニット6および用紙ホルダー4を側板2に対して閉鎖した状態を示す概略側面図である。
ロール状の台紙なしラベル3を携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1に装填する操作としては、
図8に示すように、まず用紙ホルダー4を前記ホルダー軸12のまわりに
図8中、時計方向に回動して開放するとともに、前記開閉用つまみ25(
図6)を操作してプラテンユニット6を前記プラテン開閉軸19のまわりに反時計方向に回動して開放する。
【0018】
用紙ホルダー4が解放された状態で、ラベル保持軸14の側面からロール状の台紙なしラベル3をラベル保持軸14に嵌め込み、図中、仮想線で示すように、台紙なしラベル3の最先端部3Cからこれを帯状に引き出して側板2内の移送路38、すなわち、プラテンユニット6における移送ローラー17と押付けエレメント18との間の間隙35に挿通する。
【0019】
つぎに、
図9に示すように、プラテンユニット6を時計方向に閉鎖することにより移送ローラー17と押付けエレメント18との間に台紙なしラベル3の最先端部3Cを挟持させる。
さらに
図10に示すように、用紙ホルダー4を閉鎖して操作レバー5およびグリップ9の握持および開放操作を繰り返すことにより、移送ローラー17および移送用無端ベルト22を駆動して携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1内に台紙なしラベル3を移送・装填することができるようにする。
【0020】
しかしながら、実際には、台紙なしラベル3の裏面側には台紙が積層されておらず粘着剤層が露出していることから、用紙ホルダー4とプラテンユニット6との間における移送路38に台紙なしラベル3が延びたままの状態で、用紙ホルダー4をホルダー軸12のまわりに閉鎖回動したときに、台紙なしラベル3にたるみが発生し、用紙ホルダー4におけるホルダーカバー13の円弧先端部13Aと台紙なしラベル3の最先端部3Cとの間のいずれかの部分の台紙なしラベル3が折り曲がり、ないしは折り畳まれて、
図10に示すように台紙なしラベル3の裏面どうしが貼り付いて貼付き部分3Dが生じてその装填に支障があるという問題がある。
【0021】
さらに、この台紙なしラベル3の裏面どうしの貼付き現象を回避するためには、用紙ホルダー4を側板2に対して閉鎖する際に、台紙なしラベル3をラベル保持軸14に巻き戻すようにして閉める必要があるため、台紙なしラベル3の装填操作性が低下するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】特開2009−274282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、台紙なしラベルを用紙ホルダーから側板内に装填する際に台紙なしラベルの裏面どうしが貼り付いてしまうことを回避可能な携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法を提供することを課題とする。
【0024】
また本発明は、台紙なしラベルを側板内に装填する操作性に優れた携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法を提供することを課題とする。
【0025】
また本発明は、台紙なしラベルを保持した用紙ホルダーを側板に回動閉鎖する操作だけで、台紙なしラベルを移送路内に適正に装填可能な携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
すなわち本発明は、側板への用紙ホルダーの回動閉鎖にともなってラベル保持軸を台紙なしラベルの巻取り方向に逆転させることに着目したもので、第一の発明は、左右一対の側板と、この側板に対して開閉可能に設けるとともに、帯状の台紙なしラベルをロール状に保持可能な用紙ホルダーと、を有し、この用紙ホルダーから上記側板の内部を移送されて上記側板の外部に排出されてきた上記台紙なしラベルを貼り付けるための携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置であって、上記用紙ホルダーをそのホルダー軸のまわりに上記側板に対して回動開放して上記台紙なしラベルをロール状に装填可能とし、上記用紙ホルダーの上記側板に対する回動閉鎖にともなって上記台紙なしラベルを上記用紙ホルダー内に巻き取り可能とするラベル巻取り機構を有することを特徴とする携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置である。
【0027】
第二の発明は、左右一対の側板と、この側板に対して開閉可能に設けるとともに、帯状の台紙なしラベルをロール状に保持可能な用紙ホルダーと、を有し、この用紙ホルダーから上記側板の内部を移送されて上記側板の外部に排出されてきた上記台紙なしラベルを貼り付けるための携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持方法であって、上記用紙ホルダーをそのホルダー軸のまわりに上記側板に対して回動開放して上記台紙なしラベルをロール状に装填可能とし、上記用紙ホルダーの上記側板に対する回動閉鎖にともなって上記台紙なしラベルを上記用紙ホルダー内に巻き取り可能とすることを特徴とする携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持方法である。
【0028】
上記ラベル巻取り機構は、上記用紙ホルダーの回動範囲内に設けた固定ギアと、上記用紙ホルダーの上記ホルダー軸に設けた保持軸ギアと、この保持軸ギアおよび上記固定ギアに係脱するとともに、上記用紙ホルダーの上記回動閉鎖にともなって上記固定ギアとの係合によりその回動力を上記保持軸ギアに伝達可能な中間ギアと、を有することができる。
【0029】
上記ラベル巻取り機構は、上記用紙ホルダーの上記側板への回動閉鎖の終了にともなって、その巻取り機能を解除することができる。
【0030】
上記中間ギアは、上記用紙ホルダーの上記側板への回動閉鎖の終了にともなって、上記固定ギアとの係合を解除することができる。
【0031】
上記ラベル巻取り機構は、上記用紙ホルダーの上記ホルダー軸に設けたプーリーやギアなどによる固定伝達部材と、上記用紙ホルダーのラベル保持軸に設けたプーリーやギアなどによる保持軸伝達部材と、この保持軸伝達部材および上記固定伝達部材に掛け回すとともに、上記用紙ホルダーの上記回動閉鎖にともなってその回動力を上記保持軸伝達部材に伝達可能な伝達ベルトと、を有することができる。
【0032】
上記伝達ベルトは、上記固定伝達部材と一体的に回動することなく、上記保持軸伝達部材と相対的に位置をずらすことができる。
【0033】
上記固定伝達部材は、上記保持軸伝達部材よりこれを大径としていることができる。
【0034】
上記ラベル保持軸は、上記用紙ホルダーに対して自由回転可能となっているとともに、上記保持軸伝達部材の外径より大きな内径を有することができる。
【0035】
上記用紙ホルダーから帯状に繰り出された上記台紙なしラベルをその上面に移送するプラテンユニットを有し、このプラテンユニットに上記台紙なしラベルの最先端部を装填することができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明による携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法においては、用紙ホルダーの側板に対する回動閉鎖にともなって台紙なしラベルを用紙ホルダー内に巻き取り可能とするようにしたので、用紙ホルダーを閉じる際にラベル保持軸が台紙なしラベルの繰り出し方向とは逆に回転し、弛んだ台紙なしラベルを所定量だけ巻き取ることになるため、台紙なしラベルの装填時における台紙なしラベルのたるみによる貼付き現象を防止することができる。
【0037】
とくに第一の発明の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置によれば、用紙ホルダーの側板に対する回動閉鎖に連動するラベル巻取り機構を設けたので、用紙ホルダーの閉鎖操作にともなって台紙なしラベルの移送方向とは逆方向に台紙なしラベルを巻き取ることができる。
【0038】
とくに第二の発明の携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持方法によれば、用紙ホルダーをそのホルダー軸のまわりに側板に対して回動開放して台紙なしラベルをロール状に装填可能とし、用紙ホルダーの側板に対する回動閉鎖にともなって台紙なしラベルを用紙ホルダー内に巻き取り可能としたので、側板への台紙なしラベルの装填操作を作業性よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本発明の第1の実施例による携帯式台紙なしラベル貼付け機40のラベル保持装置41の概略側面図である。
【
図2】同、用紙ホルダー4を側板2に閉鎖した状態の携帯式台紙なしラベル貼付け機40の概略側面図である。
【
図3】本発明の第2の実施例による携帯式台紙なしラベル貼付け機50のラベル保持装置51の概略側面図である。
【
図4】同、固定プーリー53、保持軸プーリー54および伝達ベルト55の相対位置関係を示す概略説明図であって、
図4(1)は、用紙ホルダー4を側板2に対して回動開放した状態の説明図、
図4(2)は、用紙ホルダー4を側板2に対してわずかに閉鎖方向に回動した状態の説明図、
図4(3)は、用紙ホルダー4を側板2に対して閉鎖した状態の説明図である。
【
図5】同、用紙ホルダー4を側板2に閉鎖した状態の携帯式台紙なしラベル貼付け機50の概略側面図である。
【
図6】従来の携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1の概略側面図である。
【
図7】同、一方の側板2を取り除いた状態の概略側面図である。
【
図8】同、用紙ホルダー4およびプラテンユニット6を側板2に対して開放した状態を示す概略側面図である。
【
図9】同、プラテンユニット6のみを側板2に対して閉鎖した状態を示す概略側面図である。
【
図10】同、プラテンユニット6および用紙ホルダー4を側板2に対して閉鎖した状態を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明は、用紙ホルダーの側板に対する回動閉鎖に連動して台紙なしラベルを用紙ホルダー内に巻き取り可能とするようにしたので、弛んだ台紙なしラベルを所定量だけ巻き取ることになるため、台紙なしラベルのたるみによる貼付き現象を防止することができる携帯式台紙なしラベル貼付け機のラベル保持装置およびラベル保持方法を実現した。
【実施例】
【0041】
つぎに本発明の第1の実施例による携帯式台紙なしラベル貼付け機40のラベル保持装置41およびラベル保持方法を
図1および
図2にもとづき説明する。ただし、
図6ないし
図10と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、携帯式台紙なしラベル貼付け機40のラベル保持装置41の概略側面図であって、携帯式台紙なしラベル貼付け機40は、ラベル保持装置41の部分のみが従来の携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1(
図6)とは異なる構成を有している。
【0042】
すなわち、ラベル保持装置41は、ラベル巻取り機構42を有する。
ラベル巻取り機構42は、固定ギア43と、保持軸ギア44と、中間ギア45と、を有する。
【0043】
固定ギア43は、弧状のギアであって、用紙ホルダー4の回動範囲内すなわち、用紙ホルダー4のホルダー軸12と同軸に、ただし側板2に固定してこれを設けてあり、ホルダー軸12まわりのホルダーカバー13の回動開閉に対して固定的である。
【0044】
保持軸ギア44は、用紙ホルダー4のラベル保持軸14に同軸にこれを設けており、ラベル保持軸14とともに一体的に台紙なしラベル3の繰出し方向(正方向)および巻戻し方向(逆方向)に回動する。
【0045】
中間ギア45は、ホルダーカバー13にこれを自由回動(従動回動)可能に設けてあり、保持軸ギア44および固定ギア43に係脱するとともに、ホルダー軸12のまわりにおける用紙ホルダー4の回動閉鎖にともなってその回動力を保持軸ギア44に伝達可能である。
【0046】
こうした構成の携帯式台紙なしラベル貼付け機40のラベル保持装置41に台紙なしラベル3を装填する操作としては、
図1に示すように、まず用紙ホルダー4を側板2に対して
図1中、ホルダー軸12まわりに時計方向に回動開放する。
この開放状態でホルダーカバー13のラベル保持軸14にロール状の台紙なしラベル3を取り付け、その最先端部3Cを引き出して移送ローラー17と押付けエレメント18との間に挟み込むようにセットすることにより、プラテンユニット6に台紙なしラベル3の最先端部3Cを装填する。
【0047】
用紙ホルダー4のホルダー軸12まわりの側板2に対する
図1中、反時計方向の回動閉鎖に対して、固定ギア43が固定的であるため、中間ギア45がその回動力を保持軸ギア44に伝達し、保持軸ギア44は、中間ギア45とは反対方向すなわち、時計方向に逆転し、台紙なしラベル3をその逆回転分だけ巻き取る。すなわち、台紙なしラベル3を用紙ホルダー4内に巻き取り可能とすることができる。
【0048】
図2は、上述のように用紙ホルダー4を側板2に閉鎖した状態の携帯式台紙なしラベル貼付け機40の概略側面図であって、ラベル巻取り機構42は、用紙ホルダー4の側板2への回動閉鎖の終了にともなって、その巻取り機能を解除する。
具体的には、中間ギア45が、用紙ホルダー4の側板2への回動閉鎖の終了にともなって、固定ギア43との係合を解除するため、これ以上の台紙なしラベル3のラベル保持軸14への巻き戻しを停止することができる。
したがって、ラベル保持軸14から帯状に繰り出された台紙なしラベル3は側板2内ないし側板2への繰り込み部分の付近においてその裏面側の糊面が互いに貼り付いてしまうことを回避可能であって、側板2内への台紙なしラベル3の装填を完了することができる。
【0049】
また、中間ギア45が、用紙ホルダー4の側板2への回動閉鎖の終了にともなって、固定ギア43との係合を解除されているため、携帯式台紙なしラベル貼付け機40の使用にともなって台紙なしラベル3がその内部の移送路38に繰り出されてゆくことに支障はない。
【0050】
図3は、本発明の第2の実施例による携帯式台紙なしラベル貼付け機50のラベル保持装置51の概略側面図であって、携帯式台紙なしラベル貼付け機50は、ラベル保持装置51の部分のみが従来の携帯式台紙なしラベル印字貼付け機1(
図6)および第1の実施例による携帯式台紙なしラベル貼付け機40(
図1)とは異なる構成を有している。
【0051】
すなわち、ラベル保持装置51は、ラベル巻取り機構52を有する。
このラベル巻取り機構52は、固定プーリー53(固定伝達部材)と、保持軸プーリー54(保持軸伝達部材)と、伝達ベルト55と、を有する。
【0052】
固定プーリー53は、用紙ホルダー4のホルダー軸12にこれを固定して設けている。
固定プーリー53は、保持軸プーリー54よりこれを大径としている。
【0053】
ラベル保持軸14は、用紙ホルダー4に対して自由回転可能となっているとともに、保持軸プーリー54の外径より大きな内径を有する保持孔56を形成し、保持軸プーリー54に対して自由回転可能となっている。
すなわち、ラベル保持軸14の保持孔56の上部内壁面に保持軸プーリー54が当接しており、保持軸プーリー54およびラベル保持軸14は、互いに偏心しているとともに、保持軸プーリー54とラベル保持軸14との間は、互いの間の摩擦力が作用するようになっている。
【0054】
伝達ベルト55は、丸ベルトであって、保持軸プーリー54および固定プーリー53に掛け回すとともに、用紙ホルダー4の回動閉鎖にともなってその回動力を保持軸プーリー54に伝達可能である。
ただし伝達ベルト55は、固定プーリー53と一体的に回動移動することなく保持軸プーリー54とは相対的に位置ないし姿勢をずらす。
【0055】
こうした構成の携帯式台紙なしラベル貼付け機50のラベル保持装置51に台紙なしラベル3を装填する操作としては、
図3に示すように、まず用紙ホルダー4を側板2に対して
図3中、ホルダー軸12まわりに時計方向に回動開放する。
この開放状態でホルダーカバー13のラベル保持軸14にロール状の台紙なしラベル3を取り付け、その最先端部3Cを引き出して移送ローラー17と押付けエレメント18との間に挟み込むようにセットすることにより、プラテンユニット6に台紙なしラベル3の最先端部3Cを装填する。
【0056】
用紙ホルダー4のホルダー軸12まわりの側板2に対する
図3中、反時計方向の回動閉鎖に対して、固定プーリー53が固定的であるため、伝達ベルト55がその回動力を保持軸プーリー54に伝達する。
すなわち
図4は、固定プーリー53、保持軸プーリー54および伝達ベルト55の相対位置関係を示す概略説明図であって、
図4(1)は、用紙ホルダー4を側板2に対して回動開放した状態の説明図、
図4(2)は、用紙ホルダー4を側板2に対してわずかに閉鎖方向に回動した状態の説明図、
図4(3)は、用紙ホルダー4を側板2に対して閉鎖した状態の説明図である。
【0057】
図4(1)に示す用紙ホルダー4の初期の開放状態から、
図4(2)に示す閉鎖方向への用紙ホルダー4の回動にともなって、伝達ベルト55上の図示の各点P1(固定プーリー53に接している点)、P2(固定プーリー53および保持軸プーリー54の間の図中右側の点)、P3(固定プーリー53および保持軸プーリー54の間の図中左側の点)は、固定プーリー53および保持軸プーリー54のまわりを移動することなく、固定プーリー53および保持軸プーリー54との相対的な位置ないし姿勢を変えるのみであり、かつ、用紙ホルダー4の回動閉鎖にともなってその閉鎖動作を保持軸プーリー54に伝達し、保持軸プーリー54は、伝達ベルト55(すなわち用紙ホルダー4の閉鎖方向)とは反対方向すなわち、時計方向に逆転してゆく。
【0058】
さらに
図4(3)に示すように、上記各点P1、P2、P3が固定プーリー53および保持軸プーリー54との相対的な姿勢を変えて(二点P2、P3が固定プーリー53および保持軸プーリー54の間の右側(図中上側)に移動して)、保持軸プーリー54とラベル保持軸14(保持孔56の上部内壁面)との間の摩擦力により台紙なしラベル3をその逆回転分だけ巻き取る。
かくして、陽子ホルダー4の側板2に対する閉鎖回動操作にともなって、台紙なしラベル3の弛んでいる部分を用紙ホルダー4内に巻き取り可能とすることができる。
【0059】
図5は、上述のように用紙ホルダー4を側板2に閉鎖した状態の携帯式台紙なしラベル貼付け機50の概略側面図であって、ラベル巻取り機構52は、用紙ホルダー4の側板2への回動閉鎖の終了にともなって、その巻取り機能を停止する。
【0060】
さらに、保持軸プーリー54とラベル保持軸14との間には保持軸プーリー54より大径の保持孔56が位置しているので、携帯式台紙なしラベル貼付け機50の使用により台紙なしラベル3がラベル保持軸14から側板2内に繰り出されてゆく際に、ラベル保持軸14の保持孔56と保持軸プーリー54との間の摩擦力をこえて台紙なしラベル3が側板2内に繰り出されてゆき、台紙なしラベル3のラベル保持軸14への巻き戻しを行うことはない。
【0061】
したがって、ラベル保持装置41(
図1)の場合と同様に、用紙ホルダー4の側板2に対する回動閉鎖にともなって台紙なしラベル3を用紙ホルダー4内に巻き取り可能として、ラベル保持軸14から帯状に繰り出された台紙なしラベル3は側板2内ないし側板2への繰り込み部分の付近においてその裏面側の糊面が互いに貼り付いてしまうことを回避可能であって、側板2内への台紙なしラベル3の装填を完了することができる。
【0062】
なお、上述の第2の実施例において、固定伝達部材および保持軸伝達部材としてとして固定プーリー53および保持軸プーリー54を採用した場合を説明したが、プーリーの代わりにそれぞれギア(固定ギア、保持軸ギア、ともに図示せず)の構成を採用するとともに、伝達ベルト55の代わりにギアに係合するタイミングベルト(図示せず)を用いることもできる。
【符号の説明】
【0063】
1 携帯式台紙なしラベル印字貼付け機(従来、
図6)
2 側板
3 台紙なしラベル
3A 台紙なしラベル3の移送用スリット
3B 台紙なしラベル3の単葉のラベル片
3C 台紙なしラベル3の最先端部(
図1、
図3、
図8)
3D 台紙なしラベル3の貼付き部分(
図10)
4 用紙ホルダー
5 操作レバー
5A 操作レバー5の二股状のヨーク部
6 プラテンユニット
7 印字器
8 貼付けローラー
9 グリップ
10 レバー軸
11 コイルスプリング
12 ホルダー軸
13 ホルダーカバー
13A ホルダーカバー13の円弧先端部(
図8)
14 ラベル保持軸
15 固定用フック
16 プラテンフレーム
17 移送ローラー
18 押付けエレメント
19 プラテン開閉軸
20 駆動ギア
21 従動ギア
22 移送用無端ベルト
22A 移送用無端ベルト22の受圧用プレート
23 ローラーギア
24 係脱ローラー
25 開閉用つまみ
26 つまみ軸
27 開閉用係脱片
27A 開閉用係脱片27の係脱用凹部
28 ローラー軸
29 連結アーム
30 移送回動用爪
31 移送用突起
32 エレメントフレーム
33 バックアップローラー
34 バックアップリング
35 間隙
36 エレメント軸
37 インキローラー
38 移送路
40 携帯式台紙なしラベル貼付け機(
図1)
41 携帯式台紙なしラベル貼付け機40のラベル保持装置(第1の実施例、
図1)
42 ラベル巻取り機構
43 固定ギア
44 保持軸ギア
45 中間ギア
50 携帯式台紙なしラベル貼付け機(
図3)
51 携帯式台紙なしラベル貼付け機50のラベル保持装置(第2の実施例、
図3)
52 ラベル巻取り機構
53 固定プーリー(固定伝達部材)
54 保持軸プーリー(保持軸伝達部材)
55 伝達ベルト
56 ラベル保持軸14の保持孔
P1 伝達ベルト55上で固定プーリー53に接している点(
図4)
P2 伝達ベルト55上で固定プーリー53および保持軸プーリー54の間の
図4中右側の点
P3 伝達ベルト55上で固定プーリー53および保持軸プーリー54の間の
図4中左側の点