特許第5693517号(P5693517)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5693517電子レンジで使用可能な、起伏のある加熱表面を備えた構造体、及び該構造体を用いる方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5693517
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】電子レンジで使用可能な、起伏のある加熱表面を備えた構造体、及び該構造体を用いる方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/34 20060101AFI20150312BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20150312BHJP
【FI】
   B65D81/34 W
   A47J27/00 107
【請求項の数】18
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2012-100796(P2012-100796)
(22)【出願日】2012年4月26日
(62)【分割の表示】特願2009-511019(P2009-511019)の分割
【原出願日】2007年5月15日
(65)【公開番号】特開2012-148823(P2012-148823A)
(43)【公開日】2012年8月9日
【審査請求日】2012年5月10日
(31)【優先権主張番号】60/800,383
(32)【優先日】2006年5月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(72)【発明者】
【氏名】ラファーティ,テレンス,ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ウネク,パトリック,エッチ.
【審査官】 八木 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭62−293020(JP,A)
【文献】 特表平11−504886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D81/34
A47J27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
該ベースの上方に位置づけられている加熱表面であって、該加熱表面は、マイクロ波エネルギー相互作用材料を備えており、且つ該加熱表面は、前記ベースに対して高さが均一である、加熱表面と、
前記加熱表面の外周と前記ベースの間に延在する面であって、該延在する面は、前記加熱表面から前記ベースへ外向き且つ下向きに延在する、延在する面と、
前記加熱表面から下向きに延在する溝と、
を備え
前記溝は、前記延在する面の第1の部分と前記延在する面の第2の部分との間に延在する、マイクロ波加熱用構造体。
【請求項2】
前記溝は、前記ベースの上方に位置づけられる最下部分を有する、請求項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項3】
前記溝は、上方に開放されている、請求項1または2に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項4】
前記溝は、細長い形状である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項5】
前記溝は、第1の溝であり、
前記マイクロ波加熱用構造体は、第2の溝を含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項6】
前記第1の溝及び前記第2の溝は、互いに平行である、請求項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項7】
前記第1の溝及び前記第2の溝は、互いに垂直である、請求項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項8】
前記第1の溝及び第2の溝は、互いに対して斜めを向いている、請求項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項9】
前記加熱表面は、円形状である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項10】
前記加熱表面は、半円状である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項11】
前記加熱表面は、三角形状である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項12】
前記加熱表面は、長方形形状である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項13】
前記加熱表面は、第1の加熱表面であり、
前記マイクロ波加熱用構造体は、前記ベースの上方に位置づけられている第2の加熱表面であって、該第2の加熱表面は、マイクロ波エネルギー相互作用材料を備えており、且つ該第2の加熱表面は、前記ベースに対して高さが均一である、第2の加熱表面を含む、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項14】
前記第1の加熱表面の前記高さは、前記第2の加熱表面の前記高さと等しい、請求項13に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項15】
前記ベースの外周から上向きに延在する壁部をさらに備える、請求項1乃至14のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項16】
前記マイクロ波エネルギー相互作用材料は、マイクロ波エネルギーを熱に変換するように機能する、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項17】
食品と組み合わせて用いられる、請求項16に記載のマイクロ波加熱用構造体であって、
該食品は、焦げ目付け及びカリカリ仕上げの少なくとも一方が為される表面を有し、
焦げ目付け及びカリカリ仕上げの少なくとも一方が為される前記食品の前記表面が、前記マイクロ波エネルギー相互作用材料と向かい合わせの関係になるように、前記食品は、前記加熱表面の上に置かれる、食品と組み合わせて用いられる、請求項16に記載のマイクロ波加熱用構造体。
【請求項18】
請求項17に記載のマイクロ波加熱用構造体を用いる方法であって、該方法は、
前記加熱表面上の前記食品をマイクロ波エネルギーに曝露させるステップ
を備え、
それにより、前記マイクロ波エネルギー相互作用材料は、マイクロ波エネルギーを熱に変換し、前記食品の前記表面に対して焦げ目付け及びカリカリ仕上げの少なくとも一方を行う、請求項17に記載のマイクロ波加熱用構造体を用いる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を電子レンジで加熱または調理するための種々の材料、パッケージ、構造体、およびシステムに関する。本発明は、特に、不規則な表面を有する食品を電子レンジで加熱または調理するための種々の材料、パッケージ、構造体、およびシステムに関する。
【0002】
[関連出願の記述]
本願は、2006年5月15日付申請の米国仮特許出願第60/800,383号および2007年5月15日付申請の米国仮特許出願第__「MICROWAVABLE CONSTRUCT WITH CONTOURED HEATING SURFACE(電子レンジで使用可能な、起伏のある加熱表面を備えた構造体)」(代理人整理番号R029 13170.P2)に対する利益を主張し、どちらも全体を参照することにより本願に組み入れられる。
【背景技術】
【0003】
電子レンジは、多数のパン生地ベースおよびポテトベースの冷凍インスタント食品を含む種々の食品を加熱するための便利な手段を提供する。残念ながら、多くの場合、そのような食品は、冷凍過程中に、本来の形状を維持することなく、垂れる、膨らむ、または反る傾向がある。この結果、現在市販されている、多数のマイクロ波エネルギー相互作用パッケージは、十分な加熱と、焦げ目があり、カリカリに仕上げられた外側表面と、の望ましいバランスを提供するように、食品の表面との十分な接触を提供することができない。このように、起伏のある表面または不規則な表面を有する食品の加熱、焦げ目、および/またはカリカリ仕上げの望ましい程度を提供するように、改善された材料およびパッケージに対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
一態様によると、本発明は、一般的に、マイクロ波エネルギー相互作用トレー、パッケージ、システム、またはその他の構造体(総称「構造体」)を形成するための種々のブランクと、これらから形成される種々の構造体、そのような構造体を作製するための種々の方法と、起伏のある表面または不規則な表面を有する食品を電子レンジを使用して加熱する、焦げ目を付ける、および/またはカリカリに仕上げる種々の方法と、に関する。
【0005】
種々の構造体は、食品をマイクロ波の加熱、焦げ目付け、および/またはカリカリ仕上げを促進する1つ以上の機構を含むことができる。また、種々の構造体は、例えば、ふくらんだ、または曲がった表面等、不規則な表面を有する食品の起伏に対応する1つ以上の機構も含むことができる。例えば、種々の構造体は、マイクロ波促進機構を食品の表面により近づける、隆起部分または突起部分を1つ以上含むことができる。一部の場合では、そのような突起部分は、焼き目の外観を作成するように形状を決める、大きさを決める、および/または構成することができる。さらに、種々の構造体は、加熱過程中に生成される水分を食品から取り除くことができる機構を1つ以上含むことができるので、焦げ目および/またはカリカリ仕上げがさらに促進される。例えば、一部の実施例では、構造体は、隆起部分の少なくとも一部にわたって延在する1つ以上の通気溝を含むことができる。
【0006】
隆起パターン、隆起部分の間の間隔、隆起の高さ、およびその間の間隔の幅と深さは、加熱される食品の種類および望ましい加熱調理効果に基づいて選択することができる。例えば、隆起部分は、例えば、焦げ目をつけるおよび/カリカリに仕上げる食品の表面の不規則性、食品の水分含量、食品の厚さ、食品の特性(例えば脂肪含量)、および食品によって占められる表面積に応じて、大きくまたは小さくすることができる。
【0007】
さらに、構造体は、構造体のもう一方の側の隆起部分に対応する、凹部(構造体の片側から見た場合)を1つ以上含むことができる。そのような凹部が、使用中に電子レンジの底部に接する構造体の底面にある場合には、そのような凹部は、マイクロ波エネルギー相互作用要素から電子レンジの床面への熱損失を削減するとともに、食品の加熱、焦げ目および/カリカリ仕上げをさらに促進する、断熱空気間隙を提供することができる。
【0008】
隆起部分は、任意の適切な方法、プロセス、または技術を使用して形成することができる。一態様では、起伏は、機械的および/または熱成形を使用して形成することができる。そのような成形では、典型的には、ブランクを好ましい大きさや形に切断して、オスとメス型の成形モールドまたはダイに入れる。ダイのオスとメスの型を合わせると、ブランクに圧力が印加されて、ブランクが変形して、好ましい起伏パターンが作成される。
【0009】
本発明の追加の態様、機構、および利点は、以下の説明および添付図面から明らかになる。
本説明は、添付図面を参照し、以下の複数の図面で、同じ参照符号は同じ要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】本発明の種々の態様による、おおむね円形の典型的トレーの概略的斜視図である。
図1B図1Aのトレーの概略的上平面図である。
図1C図1Bのトレーを1C−1Cの線で切断した概略的断面図である。
図1D図1Bのトレーを1D−1Dの線で切断した概略的断面図である。
図1E】本発明の種々の態様による、マイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーの概略的上平面図である。
図2】パターン構成を有するマイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーに類似した、本発明の種々の態様による、別の典型的なトレーの概略的上平面図である。
図3】パターン構成を有するマイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーに類似した、本発明の種々の態様による、また別の典型的なトレーの概略的上平面図である。
図4】パターン構成を有するマイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーに類似した、本発明の種々の態様による、また別の典型的なトレーの概略的上平面図である。
図5】複数の細長い開口部を含む、図1A乃至1Eのトレーに類似した、本発明の種々の態様による、また別の典型的なトレーの概略的上平面図である。
図6A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による、別の典型的トレーの概略的斜視図である。
図6B図6Aのトレーの概略的上平面図である。
図6C図6Bのトレーを6C−6Cの線で切断した概略的断面図である。
図6D図6Bのトレーを6D−6Dの線で切断した概略的断面図である。
図7A】複数の側壁を含む、本発明の種々の態様による、図6A乃至図6Dのトレーの典型的な変形体の概略的斜視図である。
図7B図7Aのトレーの概略的上平面図である。
図7C図7Bのトレーを7C−7Cの線で切断した概略的断面図である。
図7D図7Bのトレーを7D−7Dの線で切断した概略的断面図である。
図8A】追加の溝を含む、本発明の種々の態様による、図6A乃至図6Dのトレーの典型的な変形体の概略的斜視図である。
図8B図8Aのトレーの概略的上平面図である。
図8C図8Bのトレーを8C−8Cの線で切断した概略的断面図である。
図8D図8Bのトレーを8D−8Dの線で切断した概略的断面図である。
図9A】斜めに配向された溝を含む、本発明の種々の態様による、図8A乃至図8Dのトレーの典型的な変形体の概略的斜視図である。
図9B図9Aのトレーの概略的上平面図である。
図9C図9Bのトレーを9C−9Cの線で切断した概略的断面図である。
図9D図9Bのトレーを9D−9Dの線で切断した概略的断面図である。
図9E図9Bのトレーを9E−9Eの線で切断した概略的断面図である。
図10A】実質的に平面な加熱表面を含む、本発明の種々の態様による、図8A乃至図8Dのトレーの典型的な変形体の概略的斜視図である。
図10B図10Aのトレーの概略的上平面図である。
図10C図10Bのトレーを10C−10Cの線で切断した概略的断面図である。
図10D図10Bのトレーを10D−10Dの線で切断した概略的断面図である。
図11A】おおむね正方形の形状を有する、本発明の種々の態様による、別の典型的トレーの概略的斜視図である。
図11B図11Aのトレーの概略的上平面図である。
図11C図11Bのトレーを11C−11Cの線で切断した概略的断面図である。
図11D図11Bのトレーを11D−11Dの線で切断した概略的断面図である。
図11E図11Bのトレーを11E−11Eの線で切断した概略的断面図である。
図12A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による、図11A乃至図11Eのトレーの変形体の概略的斜視図である。
図12B図12Aのトレーの概略的上平面図である。
図12C図12Bのトレーを12C−12Cの線で切断した概略的断面図である。
図12D図12Bのトレーを12D−12Dの線で切断した概略的断面図である。
図13A】全体でプラットフォームとして機能する複数の隆起部を含む、本発明の種々の態様による、図11A乃至図11Eのトレーの変形体の概略的斜視図である。
図13B図13Aのトレーの概略的上平面図である。
図14A】おおむね三角形の形状を有する、本発明の種々の態様による、別の典型的なトレーの概略的斜視図である。
図14B図14Aのトレーの概略的上平面図である。
図14C図14Bのトレーを14C−14Cの線で切断した概略的断面図である。
図14D図14Bのトレーを14D−14Dの線で切断した概略的断面図である。
図14E図14Bのトレーを14E−14Eの線で切断した概略的断面図である。
図15A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による、図14A乃至図14Dのトレーの典型的な変形体の概略的斜視図である。
図15B図15Aのトレーの概略的上平面図である。
図15C図15Bのトレーを15C−15Cの線で切断した概略的断面図である。
図15D図15Bのトレーを15D−15Dの線で切断した概略的断面図である。
図15E図15Bのトレーを15E−15Eの線で切断した概略的断面図である。
図15F図15Bのトレーを15F−15Fの線で切断した概略的断面図である。
図16A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による、図14A乃至図14Dのトレーの別の典型的な変形体の概略的斜視図である。
図16B図16Aのトレーの概略的上平面図である。
図16C図16Bのトレーを16C−16Cの線で切断した概略的断面図である。
図16D図16Bのトレーを16D−16Dの線で切断した概略的断面図である。
図16E図16Bのトレーを16E−16Eの線で切断した概略的断面図である。
図16F図16Bのトレーを16F−16Fの線で切断した概略的断面図である。
図17A】やや円状のセクター形状を有する、本発明の種々の態様による、さらに別の典型的トレーの概略的斜視図である。
図17B図17Aのトレーの概略的上平面図である。
図17C図17Bのトレーを17C−17Cの線で切断した概略的断面図である。
図17D図17Bのトレーを17D−17Dの線で切断した概略的断面図である。
図17E図17Bのトレーを17E−17Eの線に沿って見た概略的端面図である。
図18A】追加の溝を含む、本発明の種々の態様による、図17A乃至図17Eのトレーの典型的な変形体の概略的斜視図である。
図18B図18Aのトレーの概略的上平面図である。
図18C図18Bのトレーを18C−18Cの線で切断した概略的断面図である。
図18D図18Bのトレーを18D−18Dの線で切断した概略的断面図である。
図18E図18Bのトレーを18E−18Eの線に沿って見た概略的端面図である。
図19A】追加の溝を含む、本発明の種々の態様による、図17A乃至図17Eのトレーの典型的な変形体の概略的斜視図である。
図19B図19Aのトレーの概略的上平面図である。
図19C図19Bのトレーを19C−19Cの線で切断した概略的断面図である。
図19D図19Bのトレーを19D−19Dの線で切断した概略的断面図である。
図19E図19Bのトレーを19E−19Eの線で切断した概略的断面図である。
図20】市販のサセプタディスクを使用して加熱されたパン切れと、本発明によるトレーを使用して加熱されたパン切れとに対して焦げ目の程度が測定された際の、パンのスライス上の種々の測定点を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の種々の態様は、図面を参照することによって例示することができる。簡略化のために、同様の符号を用いて同様の機構を説明する場合がある。複数の類似した機構が表される場合、類似の機構全てに対して、それぞれの図面上において符号が示されているとは必ずしも限らないことが理解されるであろう。さらに、1つ以上の図または典型的実施例で寸法を示すために特定の参照文字が使用される場合、参照文字は、任意の数値を表現する場合があり、その値は各典型的実施例で異なる場合があることが理解されるであろう。例えば、「L1」は、複数の図面で特定の長さを示すために使用することができるが、それぞれは、指定の実施例において異なる数値を有する場合がある。さらに、種々の発明のいくつかの異なる例示的な態様、実施、および実施例が示されるが、それらの間の多数の相互関係、それらの組み合わせ、および本発明の種々の発明、態様、実施、および実施例の変更は、本明細書によって考慮される。
【0012】
図1A乃至図1Dは、本実施例ではディスクまたはトレー100である、本発明の種々の態様による、典型的構造体を示す。トレー100の形状は、実質的に円状であり、且つ縦方向の中心線CLと横方向の中心線CTに対して実質的に対称である。しかしながら、ここでは、その他多数の形状や構成が考慮される。例えば、トレーは、三角形、四角形、正方形、六角形、またはその他任意の規則的および不規則的形状を有することができる。同様に、トレーは、対称線を含まない、若しくは単一の対称線を含む、または複数の対称線を含む場合がある。
【0013】
トレー100は、ほぼ平面的な周囲リムまたはベース102と、その上に1つ以上の食品(不図示)を受容するための表面として機能する、一対の対向する隆起部またはプラットフォーム104と、を含む。隆起部104は、実質的に、リム102と同一平面内にある凹部106によって分割される。本実施例では、凹部106は、横方向の中心線CTに沿って存在する。しかしながら、凹部106は、特定の用途の必要または希望に応じて、その他任意の適切な形状または位置を有することができる。
【0014】
さらに図1A乃至図1Dを参照すると、各プラットフォーム104の形状は実質的に半円状で、例えば、パニーニの半分またはその他のサンドイッチをその上で受け止めるために適切である。図1Aと1Bにおいて最もよくわかるように、各プラットフォーム104は、トップ表面または面108(「最上表面」及び「加熱表面」とも称される)、やや直立している内側面110、やや直立している外側面112、および一対の対向する角部面114を含む。本発明の本態様およびその他の態様においては、種々の面108、110、112および114は、単に説明を簡単および容易にするために、個別の面または表面として説明されているが、このような面または表面は、実質的には、連続しており、その間に明確な境界を有するものではないことが理解されるであろう。さらに、プラットフォームは任意の望ましい形状を有することができること、および、多数のその他の規則的および不規則的な形状がここで考慮されることも理解されるであろう。
【0015】
本実施例では、各プラットフォーム104の内側面110および外側面112は、斜めに伸びて、外向きおよび下向きに傾斜し、それぞれ、トップ面108から凹部106またはリム102に向かって、高さ方向にテーパー化されている。同様に、角部面114は、トップ表面108から凹部106および/またはリム102に向かって外向きおよび下向きに傾斜することによって、角部面114の形状がおおむね丸いまたは凸状を有するようになる。しかしながら、本態様およびその他の態様では、本発明によるプラットフォームを画定する種々の面は、特定の用途に対して必要または所望に応じて、実質的に直立にする、または、プラットフォームから、内側および下側にテーパー化することができることが意図される。
【0016】
所望に応じて、1つまたは両方のプラットフォーム104は、一般的に食品の形状に合わせて起伏を有するようにすることができる。本実施例では、各プラットフォーム104は、図1Cに示されるように、トレー100の縦方向の中心線CLに沿って見ると、均一な高さH1を有しており、且つ図1Dに示されるように、プラットフォーム104の内側面110に沿って見ると、ふくらみがある、または、凸状の構造になるので、プラットフォーム104、且つ従ってトップ表面108の高さは、縦方向の中心線CLから角部面114のそれぞれに向かって減少する。このようなトレー100は、特に、冷凍パン生地ベースの食品等(サンドイッチ、ピザ等)、ややふくらんだ形状を有する食品の使用に最適な場合がある。
【0017】
トレー100は、種々の、例えば、H1の高さ、例えば、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7およびL8の長さ、例えばR1、R2およびR3の曲率半径、を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム104の寸法は、トレー100が縦方向の中心線CLの各々の側部で実質的に対称であるように、実質的に同一にすることができ、または、トレー100が縦方向の中心線CLの各々の側部に対して非対称であるように、異なるようにすることができる。同様に各プラットフォーム104の寸法は、トレー100が、横方向の中心線CTの各々の側部に対して実質的に対称であるように、実質的に同一にすることができ、または、トレー100が、横方向の中心線CTの各々の側部に対して非対称であるように、異なるようにすることができる。
【0018】
所望に応じて、本発明の種々のトレーのうちのいずれも、食品の加熱または調理中にマイクロ波のエネルギーの効果を変える機構を含むことができる。例えば、食品の特定部分の焦げ目および/またはカリカリ仕上げを促進する、食品の過熱を防ぐために食品の特定部分をマイクロ波エネルギーから保護する、または、食品の特定部分に向かって、または食品の特定部分から離れるようにマイクロ波エネルギーを伝達する、1つ以上のマイクロ波エネルギー相互作用要素(「マイクロ波相互作用要素」と呼ばれる場合がある)から、トレーのいずれも少なくとも部分的に形成することができる。特定のマイクロ波加熱構造体や食品に対する必要または希望に応じて、マイクロ波エネルギーを吸収する、マイクロ波エネルギーを伝達する、マイクロ波エネルギーを反射する、またはマイクロ波エネルギーを導くために、特定の構成に配列される、1つ以上のマイクロ波エネルギー相互作用材料またはセグメントを、各マイクロ波相互作用要素は備える。
【0019】
以下に詳細に説明するように、マイクロ波相互作用要素は、取り扱いを簡単にするために、および/またはマイクロ波相互作用材料と食品の間の接触を防ぐために、マイクロ波不活性または透過性基板上に支持することができる。限定するためではなく、便宜上、マイクロ波透過性基板上に支持されるマイクロ波相互作用要素は、マイクロ波相互作用要素または構成要素、およびマイクロ波不活性要素または構成要素の両方を含むことが理解されるであろう。また、このような構造は、「マイクロ波相互作用ウェブ」と呼ばれる場合がある。
【0020】
一例では、マイクロ波相互作用要素は、マイクロ波エネルギーを吸収する傾向のあるマイクロ波相互作用材料の薄膜を備えることができるので、食品との接触点で熱が発生する。このような要素は、食品表面の焦げ目付けおよび/またはカリカリ仕上げを促進するために使用されることが多い。フィルムまたはその他の基板上に支持されると、このような要素は、基板と合わせて総称的に「サセプタフィルム」または単に「サセプタ」と呼ばれる場合がある。
【0021】
例えば、点描によって図1Eに模式的に示されているように、マイクロ波相互作用要素116、例えば、サセプタは、1つまたは両方のプラットフォーム104のトップ表面108、凹部106、内側面110、および/または角部面114の全てまたは一部を含めて、各プラットフォーム104の全てまたは一部を覆うことができる。サセプタまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、外側面112の全てまたは一部も覆うことができる。
【0022】
サセプタが、ポリマーフィルム上に支持される場合には、食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるように、基板と、望ましい場所にある特定のトレーの構成要素との間に配置されたマイクロ波エネルギー相互作用要素(つまり、サセプタ)によって、ポリマーフィルム基板は追加部分、または実質的にトレー全体を覆うことができることが理解されるであろう。この手法では、本発明によるトレーは、トレーを形成するために使用される材料に接合されたサセプタフィルムを備える多層構造からプレス、または形成することが可能である。
【0023】
トレーを使用するために、1つ以上の食品F(図1Eに破線で模式的に示される)は、典型的に、各プラットフォーム上に配置されて、電子レンジ(不図示)の中に配置される。ある特定の実施例では、食品は、2つの部分に分割されたサンドイッチであり、各々は、「オープンフェイス」構成で、パン部分と1つ以上のトッピングを含む。別の特定の実施例では、食品は、2つの別々のピース、スライス、または部分に分割された、またはそれらとして提供された、ピザである。また別の実施例では、食品は、例えば、別々のピース、スライス、または部分に分けられていない、ピザのような単一の食品である。このような例では、ピザは、プラットフォームとその間の凹部の両方を覆う場合がある。または、トレーは、円形のピザのドーム形成に対応するように、おおむね円形を有する単一のプラットフォームを含んでもよいことが考慮される。この場合、プラットフォームは、プラットフォームの中心から、トレーの基板に向かって外向きにどの方向にも高さが減少するように、全体的にドームを形成する構成を有することができる。または、トレーは、複数のプラットフォームを含むことができ、各々は、加熱される複数の食品の1つ以上、または、複数の食品の1つ以上の部分を受容するようになっていると考慮される。
【0024】
どの場合でも、例えば、パンやピザ生地等の食品は、トレー100に隣接して、各プラットフォーム104の加熱表面108上に配置され、表面に焦げ目を付けるおよび/またはカリカリに仕上げる。プラットフォーム104の起伏がある加熱表面108は、一般的に、冷凍工程中に曲がりやすくなることが多い食品の起伏がある表面に対応するので、サセプタは、焦げ目を付ける/カリカリに仕上げる食品の表面にさらに近接することになる。
【0025】
注意すべきことは、ここで考慮された多数のトレーのいずれにおいても、食品は、各々のプラットフォーム、本実施例ではプラットフォーム104、よりもわずかに大きいので、食品は、加熱表面、本実施例ではトップ面108の「境界」よりもわずかに突出する場合がある。食品が解凍されると、加熱表面から突出している食品の任意のそのような部分は、下向きに曲がって、プラットフォームの種々の直立面、例えば、面110、112および/または114に近接しておよび/または緊密に接触するようになる場合がある。マイクロ波相互作用要素、例えば、サセプタがそのような面を覆う場合、この面は、食品の対応する部分の焦げ目および/またはカリカリ仕上げを促進する加熱表面として機能することができる。
【0026】
マイクロ波の加熱サイクルが進むと、サセプタは、マイクロ波エネルギーを熱エネルギーに変換し、熱エネルギーは食品の隣接表面に伝達する。このように、食品の表面に焦げ目を付ける、および/またはカリカリに仕上げることを促進することが可能になる。さらに、プラットフォーム104は、電子レンジの床面または回転台から隆起した位置に食品を維持し、サセプタから電子レンジの周囲環境に伝達する顕熱の量を削減させ、焦げ目および/カリカリ仕上げがさらに促進される。
【0027】
本明細書に記載される、または、本明細書によって考慮される、多数のマイクロ波相互作用要素のいずれも、実質的に連続的、つまり実質的な破断部または中断部がないようにすることができ、または、例えば、通過するマイクロ波エネルギーを伝達する1つ以上の破断部または開口を含むことにより、不連続的にすることができる。破断部または開口は、食品の特定の領域を選択的に加熱するように大きさを決めて配置することができる。形成されるトレーまたはその他の構造体の種類や、その中、またはその上で加熱される食品や、遮蔽、焦げ目、および/またはカリカリ仕上げの望ましい程度や、食品が均一に加熱されるようにマイクロ波エネルギーを直接照射することが必要、または望ましいかどうかや、直接加熱することによって食品の温度の変化を調節する必要性、および通気が必要かどうかまたは通気がどの程度まで必要かに応じて、そのような破断部または開口の数、形状、大きさ、および配置は、特定の用途に対して変えることができる。
【0028】
開口は、構造体を形成するために使用される材料における物理的開口または空隙にすることができ、または、非物理的「開口」にすることができることが理解されるであろう。非物理的開口は、非活性化またはその他によってマイクロ波エネルギー不活性であるトレーの一部、またはマイクロ波エネルギーに対して透過的なトレーの一部とすることができる。このように、例えば、開口は、マイクロ波エネルギー活性材料を使用せずに形成されたトレーの一部とすることができ、または、代替的に、非活性化されたマイクロ波エネルギー活性材料を使用して形成されたトレーの一部とすることができる。物理的開口および非物理的開口のどちらも、食品をマイクロ波エネルギーによって直接加熱することができるが、物理的開口は、湯気またはその他の蒸気が食品から放出されることを可能にする通気機構も提供する。
【0029】
図2乃至図5は、本発明による、マイクロ波エネルギー相互作用要素に1つ以上の不連続部を含む、マイクロ波相互作用トレーの多数の実施例を示す。種々のトレー200、300、400および500は、示される変形や当業者によって理解される変形を除いて、図1A乃至図1Eに示されたトレー100に類似した機構を含む。簡便性のために、同様の機構の参照番号は、図の中で「1」の代わりに、「2」(図2)、「3」(図3)、「4」(図4)または「5」(図5)から始まる。
【0030】
図2に示された例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素216は、トレー200の横方向の中心線CLを越えて斜めに延在する、複数の離間したサセプタバンドまたはストライプ(点描によって表示)を備え、その間にマイクロ波不活性または透過領域218を備える。バンドは、所望の任意の幅、配向、および構成を有することができる。食品の加熱に使用されると、マイクロ波エネルギー相互作用バンドは、食品の外表面上に対応する複数の焦げ目領域を形成することができる。そのような焦げ目は、パニーニグリルを使用した場合のような焼き目に類似することができる。
【0031】
本発明の本態様およびその他の態様において、マイクロ波エネルギー相互作用およびマイクロ波エネルギー透過領域の配置は、特定の用途の必要または希望に応じて、種々のレベルの加熱を提供するように選択することができることが理解されるであろう。例えば、高温の加熱が望ましい場合、非活性領域全体を増加することができる。そうすると、より多くのマイクロ波エネルギーが食品に伝達される。または、非活性領域全体を減少することによって、より多くのマイクロ波エネルギーがマイクロ波エネルギー相互作用領域によって吸収され、熱エネルギーに変換されて、食品の表面に伝達されて、焦げ目やカリカリ仕上げを促進する。
【0032】
図3に示されている例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素316は、複数の実質的に均一に離間したサセプタ正方形(点描により表示)を備え、その間にマイクロ波エネルギー透過領域318が格子のように配置されている。サセプタ正方形の寸法とその間の間隔は特定の用途に対して変えることができることが理解されるであろう。さらに、サセプタ要素は、正方形の形状にする必要性がないことが理解されるであろう。その他の形状がここで考慮される。本実施例では、食品の外表面の焦げ目のパターンは、複数の実質的に均一に離間した正方形に類似することができる。
【0033】
図4に示された例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素416は、複数の同心のサセプタリング(点描により表示)を備え、その間にマイクロ波エネルギー透過領域またはリング418を備える。本実施例では、食品(不図示)の外表面の焦げ目のパターンは、例えば、各食品は、1つのプラットフォーム404だけを覆う場合は、実質的に均一に離間した複数の半円に類似することができ、または、例えば、食品が両方のプラットフォーム404を覆い、凹部406を越える場合は、複数の部分的同心円に類似することができる。
【0034】
図5に示された例では、複数の物理的開口520が、トレー500の厚さを通して延在し、マイクロ波エネルギー相互作用要素516を遮断する。本実施例では、開口520は、細長いスロットの形状で、プラットフォーム504を越えて斜めに延在する。しかしながら、開口は、例えば、円、正方形、三角形、楕円、長円、またはその他任意の規則的または不規則形状等、任意の適当な形状を有することができることや、例えば、ランダム、タイル状、交互、同心リング等、任意の適当な構成を有することができること、且つ例えば、トレーの中心、周囲または全てまたは一部等、任意の適当な配置を有することができることが理解されるであろう。本実施例では、焦げ目のパターンは、食品の外表面上に複数の斜めに配向された焦げ目領域を含むことができる。そのような焦げ目領域は焼け目に類似することができる。
【0035】
本発明の種々のトレーのいずれも、例えば、サセプタ等、トレーのマイクロ波エネルギー相互作用を与えるマイクロ波エネルギー相互作用要素を含むことができる。各実施形態において、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、実質的に連続的、または1つ以上の中断部または不連続部を有することができる。そのような中断部または不連続部は、例えば、図2乃至図5に示されているように、非物理的開口および/または物理的(通気)開口を含むことができ、または、その他任意のパターン、配置または構成を有することができる。機構の正確な組み合わせは、特定の食品の加熱、焦げ目および/またはカリカリ仕上げを促進する必要または希望に応じて、選択することができることが理解されるであろう。そのような要素は、以下に、本発明の種々のトレーの一部に関連して検討されるが、そのような要素は残りの図面には示されない。
【0036】
代替的に、または付加的に、本発明の種々のトレーのいずれも、食品から水分を蒸発させることができる通気溝を1つ以上含むことができるので、食品の加熱、焦げ目、および/またはカリカリ仕上げがさらに促進される。
【0037】
例えば、図6A乃至図6Dは、本発明の種々の態様による、また別の典型的ディスクまたはトレー600を模式的に示す。トレー600は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図1A乃至図1Dに示されたトレー100に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、「1」の代わりに、「6」で始まる。
【0038】
本実施例では、一対の実質的に平行の溝616(または「グルーブ」または「溝」)は、内側面610と外側面612の間、および、任意にこれらのうちの1つまたは両方を介して、各プラットフォーム604のトップ面608にわたって延在する。本実施例では、溝616は、縦方向の中心線CLに対して実質的に平行であり、実質的に均一に離間され、且つ横方向の中心線CTに実質的に垂直である。しかしながら、溝は、特定の用途に必要または望まれる任意の配向を有することができる。本明細書で説明される本実施例およびその他の実施例、またはここで考慮される実施例において、溝は、特定の加熱要素に対して望ましい通気の程度を提供する必要性に応じて、任意の適当な深さを有することができる。一態様では、少なくとも1つの溝の底が、トレーのリムおよび/または凹部の平面よりも高くなるように、溝は、トップ面の高さ未満の深さを有する。
【0039】
所望に応じて、1つまたは両方のプラットフォーム604は、一般的に食品の形状に合わせて起伏があるようにすることができる。本実施例では、各プラットフォーム604の高さH1は、図6Cに示されているように、トレー600の縦方向の中心線CLに沿って見ると、実質的に均一であり、図6Dに示されているように、プラットフォーム604の内側面610に沿って見ると、高さが変わる。本実施例では、プラットフォーム604の高さ、従って、トップ面608の高さは、縦方向の中心線CLから、角部面610のそれぞれに向かって見ると、テーパー化され、または減少する。しかしながら、その他の形状や起伏が考慮される。
【0040】
トレー600は、種々の、例えばH1やH2等の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8およびL9等の長さと、例えばR1、R2、R3およびR4等の曲率半径を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム604の寸法は、実質的に同一または異なる場合があり、種々の程度の対称性が考慮される。
【0041】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー600の少なくとも一部を覆うとともに接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、各トップ面608、内側面610、外側面612および/または角部面614の全てまたは一部、凹部606の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝616の全てまたは一部等、を含む1つまたは両方のプラットフォーム604の全てまたは一部を覆うことができる。
【0042】
トレー600を使用するには、1つ以上の食品(不図示)は、典型的に、各プラットフォーム上に配置されて、電子レンジ(不図示)内に配置される。プラットフォーム604の起伏がある加熱表面608は、一般的に冷凍工程の結果、変形する場合がある食品の起伏がある表面に対応して、サセプタを、焦げ目をつけるおよび/またはカリカリに仕上げる食品の表面に近接させる。
【0043】
マイクロ波の加熱サイクルが進むと、サセプタは、マイクロ波エネルギーを熱エネルギーに変換し、熱エネルギーは食品の隣接表面に伝達する。このように、食品の表面に焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることを促進できる。食品から放出された蒸気の少なくとも一部は、溝616に沿って食品から取り除くことができるので、焦げ目および/またはカリカリ仕上げがさらに促進される。さらに、プラットフォーム604は、高い位置に食品を維持し、サセプタから電子レンジの周辺環境に移動する懸熱の量を削減させ、食品の焦げ目および/またはカリカリ仕上げをまたさらに促進する。焦げ目および/またはカリカリ仕上げのパターンは、溝616を覆う領域に対応して、やや焦げ目が少ない領域を備えた全体的な焦げ目を含むことができる。
【0044】
図7A乃至図7Dは、本発明の種々の態様による、また別の典型的トレー700を模式的に表す。トレー700は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図1A乃至図1Dに示されたトレー100と、図6A乃至図6Dに示されたトレー600に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、それぞれ、「1」や「6」の代わりに、「7」で始まる。
【0045】
本実施例では、トレー700は、トレー700の土台または最も低い部分として機能する、リムまたはフランジ702から実質的に上向きに延在する複数の壁部718を含む。所望に応じて、壁部718は、リップ720で終端することができる。所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー700の少なくとも一部を覆って、接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、各トップ面708、内側面710、外側面712および/または角部面714の全てまたは一部、凹部706の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝716の全てまたは一部を含む、1つまたは両方のプラットフォーム704の全てまたは一部を覆うことができる。そのようなトレー700は、例えば、壁部がないと落下する場合がある構成要素を、加熱される、焦げ目をつけるおよび/またはカリカリに仕上げる食品が含む場合、または、トレーが食品を消費する際の容器として機能する場合の使用に好適になり得る。
【0046】
トレー700は、種々の、例えば、H1やH2等の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10およびL11等の長さと、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7等の曲率半径、及び例えばA1等の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム704の仕様は、実質的に同一または異なる場合があり、種々の程度の対称性が考慮される。
【0047】
図8A乃至図8Dは、本発明の種々の態様による、別の典型的ディスクまたはトレー800を模式的に示す。トレー800は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図1A乃至図1Dに示されたトレー100、および図6A乃至図6Dに示されたトレー600に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、「1」または「6」の代わりに、「8」で始まる。
【0048】
本実施例では、トレー800は、各プラットフォーム804のトップ面808にわたって延在する、4つの実質的に平行な溝816またはくぼみを含み、任意に、内側面810と外側面812の1つまたは両方を通過する。このような追加の溝816は、その上で調理される食品の焦げ目および/またはカリカリ仕上げの望ましい程度を得るために追加の通気が必要な場合に、望ましい場合がある。溝816は、特定の加熱用途に望ましい程度の通気を提供する必要に応じて、任意の適当な深さを有することができる。
【0049】
トレー800は、種々の、例えば、H1やH2等の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9およびL10等の長さと、例えばR1、R2、R3およびR4等の曲率半径を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム804の寸法は、実質的に同一または異なる場合があり、種々の程度の対称性が考慮される。
【0050】
本発明のその他の種々の典型的なトレーと同様に、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー800の少なくとも一部を覆って接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)は、各トップ面808、内側面810、外側面812および/または角部面814の全てまたは一部、凹部806の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝816の全てまたは一部等を含む、1つまたは両方のプラットフォーム804の全てまたは一部を覆うことができる。得られる焦げ目および/またはカリカリ仕上げのパターンは、全体的な焦げ目と、一般的に焼け目に類似している、溝816を覆う領域に対応する、やや焦げ目が少ない領域と、を含む。
【0051】
図9A乃至図9Eは、本発明の種々の態様による、別の典型的トレー900を模式的に表す。トレー900は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、トレー100(図1A乃至図1D)、トレー600(図6A乃至図6D)およびトレー800(図8A乃至図8D)に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、それぞれ、「1」、「6」または「8」の代わりに、「9」で始まる。
【0052】
本実施例では、トレー900は、各プラットフォーム904のトップ面908に斜めに延在する、4つの実質的に平行な溝916またはくぼみを含み、任意に、内側面910と外側面912の1つまたは両方を通過する。そのような追加の溝916は、その上で調理される食品の焦げ目および/またはカリカリ仕上げの望ましい程度を得るために追加の通気が必要な場合に、望ましい場合がある。
【0053】
トレー900は、種々の、例えばH1やH2等の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7およびL8等の長さと、例えばR1、R2、R3およびR4等の曲率半径を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム904の寸法は、実質的に同一または異なる場合があり、種々の程度の対称性が考慮される。
【0054】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー900の少なくとも一部を覆って接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)は、各トップ面908、内側面910、外側面912および/または角部面914の全てまたは一部、凹部906の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝916の全てまたは一部等を含む、1つまたは両方のプラットフォーム904の全てまたは一部を覆うことができる。得られる焦げ目および/またはカリカリ仕上げのパターンは、全体的な焦げ目と、一般的に焼け目に類似している、溝916を覆う領域に対応する、やや焦げ目の少ない領域と、を含む。
【0055】
図10A乃至図10Dは、本発明の種々の態様による、別の典型的トレー1000を模式的に表す。トレー1000は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、トレー100(図1A乃至図1D)、トレー600(図6A乃至図6D)およびトレー800(図8A乃至図8D)に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、それぞれ、「1」、「6」または「8」の代わりに、「10」で始まる。
【0056】
本実施例では、図10Cと10Dに最もよく示されているように、プラットフォーム1004は、実質的に平面のトップ面1008を有する。そのようなトレー1000は、実質的に平面の表面を有する食品での使用に、特によく適している場合がある。
【0057】
トレー1000は、種々の、例えばH1やH2等の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9およびL10等の長さと、例えばR1、R2、R3およびR4等の曲率半径を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。
【0058】
図11A乃至図11Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の典型的トレー1100を模式的に表す。トレー1100は、縦方向の中心線CLと横方向の中心線CTに対して実質的に対称である。しかしながら、トレーは、特定の用途の必要または希望に応じて、対称線を含まない場合、若しくは単一の対称線を含む、または複数の対称線を含む場合がある。
【0059】
本実施例では、トレー1100の形状は実質的に正方形で、角部1102はやや丸い。トレー1100は、トレー1100のベースまたは最も低い部分として機能する、ほぼ平面状の周囲リムまたはベース1104と、リム1104から実質的に上方向に延在する複数の壁部1106を含む。所望に応じて、壁部1106は、リップ1108で終端することができる。そのようなトレー1100は、例えば、壁部がないとトレーから落下する可能性がある構成要素を、加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げる食品が含む場合、または、トレーが食品を消費する際の容器として機能することが望ましい場合、の使用に適する場合がある。
【0060】
トレー1100は、1つ以上の食品(不図示)をその上で受容するための表面として機能する、一対の対向する隆起部分またはプラットフォーム1110を含む。プラットフォーム1110は、リム1104と同一平面内に実質的に存在する凹部1112によって分離される。本実施例では、凹部1112は、横方向の中心線CTにそって存在する。しかしながら、凹部1112は、特定の用途の必要または希望に応じて、その他任意の適当な位置を有することができる。プラットフォーム1110は、任意に、凹部1112の長さの少なくとも一部に沿って、上方向に延在する分割部1114によって、さらに分離される場合がある。分割部1114は、望ましい程度の加熱、焦げ目および/またはカリカリ仕上げを達成するように、使用者が食品をトレー1100に適切に配置することを支援することができ、且つ加熱サイクル中に、食品をトレー1100の適切な場所に維持することを支援することができる。
【0061】
図11A乃至図11Dを引き続き参照すると、プラットフォーム1110は、やや細長く、丸い角部1116のある長方形の形状である。各プラットフォーム1110は、トップ表面または面1118(「最上表面」と「加熱表面」とも称される)、やや直立している内側面1120、やや直立している外側面1122、および一対の対向する角部面1124を含む。本発明の本態様およびその他の態様においては、種々の面1118、1120、1122および1124は、単に説明を簡単および容易にするために、個別の面または表面として説明されているが、そのような面または表面は、実質的には、連続しており、その間に明確な境界を有するものではないことが理解されるであろう。
【0062】
図11Bに示されているように、上平面図の外側表面1122の形状は、一般的に、直立壁部1106の形状に対応、または「なぞる」。各プラットフォーム1110の内側面1120と外側面1122は、図11Cで最もよくわかるように、それぞれのプラットフォーム1110から、それぞれ、凹部1112またはリム1104に向かって外向きおよび下向きに斜めに延在するまたは傾斜する。しかしながら、本態様およびその他の態様では、本発明によるプラットフォームを形成する種々の面は、特定の用途に対して必要または所望に応じて、実質的に直立する、または、プラットフォームから、内側および下側にテーパー化することができる。
【0063】
所望に応じて、1つまたは両方のプラットフォーム1110は、一般的に食品の形状に合わせて起伏があるようにすることができる。本実施例では、各プラットフォーム1110の厚さ、従って各トップ面1118の高さH1は、図11Cに示されているように、トレー1100の縦方向の中心線CLに沿って見ると、実質的に均一であり、図11Dに示されているように、プラットフォーム1110の内側面1120に沿って見ると、高さが変わる。本実施例では、プラットフォーム1110の厚さ、従ってトップ面1118の高さは、縦方向の中心線CLから、角部面1124のそれぞれに向かって、減少またはテーパー化される。
【0064】
トレー1100は、種々の、例えば、H1、H2、H3およびH4等の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8およびL9等の長さと、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR9等の曲率半径、例えばA1、A2およびA3等の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。トレー1100が縦方向の中心線CLおよび/または横方向の中心線CTに対して各々の側部で実質的に対称であるように、各プラットフォーム1110の寸法は、実質的に同一にすることができ、または、トレー1100が縦方向の中心線CLおよび/または横方向の中心線CTに対して各々の側部で非対称であるように、異なるようにすることができる。
【0065】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1100の少なくとも一部を覆うとともに接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、各トップ面1118、内側面1120、外側面1122および/または角部面1124の全てまたは一部、および/または凹部1112の全てまたは一部等を含む、1つまたは両方のプラットフォーム1110の全てまたは一部を覆うことができる。
【0066】
図12A乃至図12Dは、本発明の種々の態様による、また別の典型的トレー1200を模式的に表す。トレー1200は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図11A乃至図11Dに示されたトレー1100に類似したいくつかの機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、「11」の代わりに、「12」で始まる。
【0067】
本実施例では、一対の実質的に平行な通気溝1226が、各プラットフォーム1210のトップ面1218にわたって伸びて、任意に、内側面1220および外側面1222のうちの1つまたは両方を通過する。溝1226は、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供するように、必要に応じた任意の適当な深さを有することができる。本実施例では、溝1226は、縦方向の中心線CLに対して実質的に平行、および実質的に均一に離間され、且つ横方向の中心線CTに対して実質的に垂直である。しかしながら、溝1226は、特定の用途に必要または望ましい任意の配向を有することができる。さらに、トレー1200は、横方向の分割壁部1114を含まないことに注意する(図11A乃至図11E)。
【0068】
トレー1200は、種々の、例えばH1やH2の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9およびL10の長さと、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10の曲率半径、及び例えばA1の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム1210の寸法は、実質的に同一または異なる場合があり、種々の程度の対称性が考慮される。
【0069】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1200の少なくとも一部を覆うとともに接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、各トップ面1218、内側面1220、外側面1222および/または角部面1224の全てまたは一部、凹部1212の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝1226の全てまたは一部等を含む、1つまたは両方のプラットフォーム1210の全てまたは一部を覆うことができる。
【0070】
図13A及び図13Bは、本発明の種々の態様による、また別の典型的トレー1300を模式的に表す。トレー1300は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図11A乃至図11Dに示されたトレー1100に類似したいくつかの機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、「11」の代わりに、「13」で始まる。
【0071】
本実施例では、図11A乃至図11Dのプラットフォーム1110は、横方向の分割部1314によって分離された一対の対向するグループ1330として配置された複数の実質的に長方形の隆起部分1328と置換される。各グループは、横方向の壁部1314に対して斜めであり、実質的に平行構成に配置された3つの隆起部分1328を含む。しかしながら、隆起部分のその他の数、形状および配置が考慮される。各グループ1330内の隆起部分1328は、全体として、その上に食品(不図示)を受容するためのプラットフォームとして機能し、隣接の隆起部分1328の間の空間1332は、加熱サイクル中、食品(不図示)の通気を提供する。
【0072】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1300の少なくとも一部を覆って接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)は、その上で加熱される食品の加熱、焦げ目および/またはカリカリ仕上げを促進するように、1つ以上の隆起部分1328の全てまたは一部を覆うことができる。
【0073】
図14A乃至図14Eは、本発明の種々の態様による、別の典型的トレー1400を模式的に表す。トレー1400は、丸い角部1402のある実質的に三角形の形状であり、縦方向の中心線CLに対して実質的に対称である。しかしながら、その他多数の形状および構成が考慮される。トレー1400は、図14Bに示されているように、横方向の中心線CTも含む。
【0074】
トレー1400は、リムまたはベース1404と、ベース1404から上向きに延在する複数の壁部1406を含む。壁部1406は、任意に、フランジまたはリップ1408で終端する。トレー1400は、その上に食品を受容することを目的とするトップ表面または面1412を含む、実質的に三角形状の隆起部分またはプラットフォーム1410と、やや弧状の角部面1416によって接合する複数のやや直立の辺部面1414をさらに含む。本実施例では、トップ表面1412は実質的に平面である。しかしながら、ここでは起伏がある表面が考慮されることが理解されるであろう。辺部面1414と角部面1416は、図14C乃至図14Eで最も良くわかるように、トップ表面1412からベース1404に向かって斜めかつ外向きに延在する。
【0075】
本発明の本態様およびその他の態様では、種々の面1412、1414および1416は、単に説明を簡便にするおよび容易にするために、個別の面または表面として説明されており、そのような面または表面は実質的に連続的であり、その間に明確な境界を有さないことが理解されるであろう。さらに、プラットフォームは任意の望ましい形状を有することができること、および、多数のその他の規則的および不規則的な形状がここで考慮されることが理解されるであろう。
【0076】
トレー1400の種々の要素及び態様は、種々の、例えばH1やH2等の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13およびL14の長さと、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の曲率半径、及び例えばA1の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。
【0077】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1400の少なくとも一部を覆って接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)は、トップ面1412、辺部面1414、および/または角部面1416の全てまたは一部を含む、プラットフォーム1410の全てまたは一部を覆うことができる。さらに、ここで提供される、またはこれによって考慮される構造体のその他種々の例によって、トレーは、トレーの辺部壁および/または底部を介して通気できるように、1つ以上の物理的開口(不図示)を有することができる。トレー1400は、その他種々の典型的トレーに関して、上記のように使用することができる。
【0078】
図15A乃至図15Fは、本発明の種々の態様による、さらに別の典型的トレー1500を模式的に表す。トレー1500は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図14A乃至図14Eに示されたトレー1400に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、「14」の代わりに、「15」で始まる。
【0079】
本実施例では、トレー1500は、プラットフォーム1510の中に、実質的に横方向の中心線CTに平行で、縦方向の中心線CLに実質的に垂直である方向に延在する複数の溝1518を含む。その他の構成が考慮される。本実施例では、トレー1500は、種々の長さの溝1518を6つ含み、溝1518はトレー1500の第1のより狭い終端部1520に近くなると短くなり、溝1518は、トレー1500の第2のより広い終端部1522に近くなると長くなる。溝1518は、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供する必要性に応じて、任意の適切な深さを有することができる。
【0080】
トレー1500は、種々の、例えばH1、H2およびH3の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13、L14およびL15の長さと、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の曲率半径、及び例えばA1の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。
【0081】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1500の少なくとも一部を覆って接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、トップ面1512、側部面1514、および/または角部面1516の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝1518の全てまたは一部を含めて、プラットフォーム1510の全てまたは一部を覆うことができる。トレー1500は、上記のように使用することができる。
【0082】
図16A乃至図16Fは、本発明の種々の態様による、さらに別の典型的トレー1600を模式的に表す。トレー1600は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図14A乃至図14Eに示されたトレー1400、および図15A乃至図15Fに示されたトレー1500に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、それぞれ、「14」または「15」の代わりに、「16」で始まる。
【0083】
本実施例では、トレー1600は、プラットフォーム1610の中に、横方向の中心線CTに実質的に平行で、縦方向の中心線CLに実質的に垂直な横方向に延在する、複数の溝1618と、縦方向の中心線CLに実質的に平行で、横方向の中心線CTに実質的に垂直な縦方向に延在する複数のグルーブまたは溝1624を含む。そのような追加の溝は、追加の通気が必要な場合には、望ましい場合がある。
【0084】
本実施例では、トレー1600は、種々の長さの横方向の溝1618を6つ含み、トレー1600の第1のより狭い終端部1620に近づくと、溝1618は短くなり、トレー1600の第2のより広い終端部1622に近づくと、溝1618は長くなる。トレー1600は、種々の長さの縦方向の3つの溝1624a、1624bも含み、1624aは縦方向の中心線CLに近い1番長い溝であり、1624bは壁部1606に近い1番短い溝である。しかしながら、所望に応じて、その他の構成を使用することができる。溝1618、1624a、1624bは、特定の加熱用途に望ましい程度の通気を提供する必要に応じて、任意の適当な深さを有することができる。
【0085】
トレー1600は、種々の、例えばH1、H2およびH3の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13、L14およびL15の長さと、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の曲率半径、及び例えばA1の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。
【0086】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1600の少なくとも一部を覆って接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、トップ面1612、辺部面1614、および/または角部面1616の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝1618、1624aおよび/または1624bの全てまたは一部を含めて、プラットフォーム1610の全てまたは一部を覆うことができる。トレー1600は、上記のように実質的に使用することができる。
【0087】
図17A乃至図17Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の典型的トレー1700を模式的に表す。トレー1700は、一般的に、一対の半径側部1702、弧側部1704、および半径側部1702と弧側部1704を接合する丸い角部1706のある、扇形形状を有する。トレー1700は、縦方向の中心線CLに対して実質的に対称である。トレー1700は、横方向の中心線CTも含む。
【0088】
トレー1700は、周囲リム1708とリム1708から上向きに延在するプラットフォーム1710を含む。プラットフォーム1710は、食品(不図示)を受容するための実質的に平面のトップ表面または面1712と、トップ面1712の間からリム1708に向かって斜めかつ外向きに延在する、複数の接合した側部面1714と角部面1716を含む。プラットフォーム1710は、おおむね横方向に延在する複数の溝1718を含む。本実施例では、プラットフォーム1710は、種々の長さの溝を6つ含み、トレー1700の第1のより狭い終端部1720に近い溝は短く、トレー1700の第2のより広い終端部1722(つまり、トレー1700の弧側部1704に近い)に近い溝1718は長くなる。溝1718は、特定の加熱用途に望ましい程度の通気を提供する必要に応じて、任意の適当な深さを有することができる。各溝1718は、弧側部1704の曲率半径、本実施例では、R4、に近い曲率半径を有することができる。しかしながら、ここでは、その他の多数の構成が考慮される。
【0089】
トレー1700は、種々の、例えばH1の高さ、例えばL1、L2、L3、およびL4の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7の曲率半径、及び例えばA1の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。
【0090】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1700の少なくとも一部を覆って接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、トップ面1712、側部面1714、および/または角部面1716の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝1718の全てまたは一部を含めて、プラットフォーム1710の全てまたは一部を覆うことができる。
【0091】
図18A乃至図18Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の典型的トレー1800を模式的に表す。トレー1800は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図17A乃至図17Eに示されたトレー1700に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、「17」の代わりに、「18」で始まる。
【0092】
本実施例では、おおむね横方向に延在する溝1818に加えて、プラットフォーム1810は、おおむね縦方向に延在する、複数の溝1824a、1824bを含む。本実施例では、トレー1800は、種々の長さのおおむね縦方向の3つの溝1824a、1824bを含み、縦方向の中心線CLに近い溝1824aが一番長く、半径側部1802に近い溝1824bがより短くなる。溝1824bは、各溝1824bが面1814と溝1824aから実質的に等距離にあるように、溝1824aと縦方向の中心線CLに対して斜めに配列するので、縦方向の中心線CLと実質的に配列する。しかしながら、本発明によって、その他多数の配置が考慮される。種々の溝1818、1824a、1824bは、特定の加熱用途に望ましい程度の通気を提供する必要に応じて、任意の適当な深さを有することができる。
【0093】
トレー1800は、種々の、例えばH1の高さ、例えばL1、L2、L3、およびL4の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7の曲率半径、及び例えばA1およびA2の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に合わせて変えることができる。
【0094】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1800の少なくとも一部を覆って接合する場合がある。例えば、サセプタ(不図示)は、トップ面1812、側部面1814、および/または角部面1816の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝1818、1824aおよび/または1824bの全てまたは一部を含めて、プラットフォーム1810の全てまたは一部を覆うことができる。
【0095】
図19A乃至図19Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の典型的トレー1900を模式的に表す。トレー1900は、示された変形および当業者によって理解される変形を除き、図17A乃至図17Eに示されたトレー1700に類似した機構を含む。簡便性のために、図中の同様の機構の参照番号は、「17」の代わりに、「19」で始まる。
【0096】
本実施例では、トレー1900は、複数の接合した側部壁1926とリム1908から上向きに延在する角部壁1928を含む。そのようなトレーは、例えば、食品から落下する可能性がある構成要素を、トレーで加熱する食品が含む場合、または、消費する前または消費する間に食品を運搬するための容器としてトレーを使用することが望ましい場合に好適になり得る。その他多数の実施例では、壁部は、加熱サイクル中に追加の通気を提供するように、そこを通過して延在する1つ以上の開口を含むことができる。
【0097】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1900の少なくとも一部を覆って接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)は、トップ面1912、側部面1914および/または角部面1916の全てまたは一部、および/または1つ以上の溝1918の全てまたは一部を含めて、プラットフォーム1910の全てまたは一部を覆うことができる。トレー1900は、種々の、例えばH1とH2の高さ、例えば、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13およびL14の長さ、例えば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10の曲率半径、および例えばA1の角度を有するとして特徴付けることができ、各々は特定の用途に応じて変えることができる。
【0098】
本発明の多様な構造体を形成する場合の使用には、多数の材料が適している場合があるが、材料は、例えば、約121℃(約250°Fから約218℃(約425°Fの典型的な電子レンジの加熱温度で、軟化、焼け、燃焼、または変形に耐性を示す材料である。使用される特定の材料は、マイクロ波エネルギー相互作用材料と、マイクロ波エネルギー透過または不活性材料を含むことができる。
【0099】
例えば、各トレーの全てまたは一部は、トレーで使用する前にブランクに切断することができる板紙材料から少なくとも部分的に形成することができる。例えば、トレーは、約97から約538グラム/平方メートル(約60から約330lbs/reamlbs/reamはlbs/300平方フィート)、例えば、約130から約228グラム/平方メートル(約80から約140lbs/reamの基本重量を有する板紙から少なくとも部分的に形成することができる。板紙は、一般的に、約1.52×10−4から約7.62×10−4メートル(約6から30milsの厚さ、例えば、約3.05×10−4から約7.11×10−4メートル(約12から約28milsの厚さを有することができる。ある特定の実施例では、板紙は、約3.05×10−4メートル(約12milsの厚さを有する。Graphic Packaging Internationalから市販されているSUS(登録商標)ボード等のような、無地漂白または無地無漂白クラフト板紙等、任意の適切な板紙を使用することができる。または、トレーの全てまたは一部は、ポリマーまたはポリマー材料、例えば、共押し出しポリエチレンテレフタレートまたはポリプロピレンから少なくとも部分的に形成することができる。その他の材料もここで考慮される。
【0100】
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、例えば、金属箔として提供される金属もしくは合金、真空蒸着した金属もしくは合金、または、金属インク、有機インク、無機インク、金属ペースト、有機ペースト、無機ペースト、またはそれらのあらゆる組み合わせ等の、電気伝導性または半導電性材料であることができる。本発明での使用に好適となり得る金属および合金の例としては、アルミニウム、クロム、銅、インコネル合金(ニオブとニッケル−クロム−モリブデンとの合金)、鉄、マグネシウム、ニッケル、ステンレス鋼、スズ、チタン、タングステン、およびそれらのあらゆる組み合わせまたは合金が挙げられるが、これらに限定されない。
【0101】
代替的に、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、金属酸化物を含む場合がある。本発明での使用に好適となり得る金属酸化物の例としては、アルミニウム、鉄、およびスズの酸化物が挙げられ、必要に応じて導電性材料と共に使用されるが、これらに限定されない。本発明での使用に好適となり得る金属酸化物の別の例としては、酸化インジウムスズ(ITO)が挙げられる。ITOは、マイクロ波エネルギー相互作用材料として、加熱効果、遮蔽効果、焦げ目を付ける効果および/またはカリカリに仕上げる効果、またはそれらの組み合わせの効果を提供するために使用することができる。例えば、サセプタを形成するために、ITOは透明ポリマーフィルム上にスパッタすることができる。スパッタリングプロセスは、一般的に、金属蒸着に用いられる蒸発による蒸着プロセスよりも低い温度で行われる。ITOは、より均一の結晶構造を有しているので、大部分のコーティング厚さにおいて透明である。加えて、ITOは、加熱または電磁場管理効果(field management effect)のいずれかに使用することができる。またITOは、金属よりも欠陥が非常に少ないので、ITOの厚膜コーティングは、アルミニウムのような金属の厚膜コーティングよりも電磁場管理に好適なものとなる。
【0102】
また代替的に、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、好適な電気伝導性、半導電性、または、非導電性の人工誘電体または強誘電体を含むことができる。人工誘電体は、ポリマーまたは他の好適なマトリクスまたはバインダ内に導電性の細分化された材料を含み、電気伝導性金属(例、アルミニウム)のフレークを含む場合がある。
【0103】
基板は、典型的には、例えば、ポリマーフィルムまたはその他のポリマー素材等、電気絶縁体を備える。ここで使用される「ポリマー」、「ポリマーフィルム」および「ポリマー素材」の用語は、例えば、ホモポリマー、ブロック、グラフト、ランダムおよび交互コポリマー等のコポリマー、ターポリマー等、および、これらのブレンドや変性物を含むがこれらに限定されない。さらに、その他明示的に限定されない限り、「ポリマー」の用語は、分子の全ての可能な幾何学的形状を含む。これらの形状は、イソタクチック、シンジオタクチック、および、ランダム対称を含むが、これらに限定されない。
【0104】
フィルムの厚さは、典型的に、約8.89×10−6メートル(約35gaugeから約2.54×10−4約10milにできる。ある態様では、フィルムの厚さは、約1.02×10−5から約2.03×10−5メートル(約40から約80gaugeである。別の態様では、フィルムの厚さは、約1.14×10−5から約1.27×10−5メートル(約45から約50gaugeである。また別の態様では、フィルムの厚さは約1.22×10−5メートル(約48gaugeである。好適となり得るポリマーフィルムの例は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルフォン、ポリエーテルケトン、セロファン、または、これらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない。紙や紙ラミネート、金属酸化物、ケイ酸塩、セルロース誘導体、または、これらの任意の組み合わせ等、その他の非伝導性基板材料を使用することができる。
【0105】
ある実施例では、ポリマーフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を備える。ポリエチレンテレフタレートフィルムは、例えば、Graphic Packaging International(Marietta、Georgia)から販売されているQWIKWAVE(登録商標)FocusサセプタやMICRORITE(登録商標)サセプタ等、市販のサセプタに使用されている。基板としての使用に好適となり得るポリエチレンテレフタレートフィルムの例は、Dupont Teijan Films (Hopewell、Virginia)から販売されているMELINEX(登録商標)、SKC、Inc.(Covington、Georgia)から販売されているSKYROL、Toray Films(Front Royal、VA)から市販されているBARRIALOX PETおよびToray Films(Front Royal、VA)から市販されているQU50 High Barrier Coated PETを含むが、これらに限定されない。
【0106】
ポリマーフィルムは、例えば、印刷適性、耐熱性またはその他任意の特性等、種々の特性をマイクロ波相互作用構造に与えるように選択することができる。特定の実施例としては、ポリマーフィルムは、水分バリア、酸素バリアまたはこれらの組み合わせを提供するように選択することができる。このようなバリアフィルム層は、希望に応じて、バリア特性を有するポリマーから、または、その他任意のバリア層またはコーティングから形成することができる。適切なポリマーフィルムは、エチレンビニルアルコール、バリアナイロン、ポリ塩化ビニリデン、バリアフッ素重合体、ナイロン6、ナイロン6,6、共押し出しナイロン6/EVOH/ナイロン6、酸化ケイ素コーティングフィルム、バリアポリエチレンテレフタレート、またはこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない。
【0107】
本発明での使用に適している可能性があるバリアフィルムの例は、Honeywell International(Pottsville、Pennsylvania)から販売されているCAPRAN(登録商標)EMBLEM 1200M ナイロン6である。好適となり得るバリアフィルムの別の例は、これもHoneywell Internationalから市販されているCAPRAN(登録商標)OXYSHIELD OBS 単軸方向性の共押し出しナイロン6/エチレンビニルアルコール(EVOH)/ナイロン6である。本発明の使用に好適となり得るバリアフィルムのまた別の例は、Enhance Packaging Technologies(Webster、New York)から市販されているDARTEK(登録商標)N−201ナイロン6,6である。追加の例は、Toray Films(Front Royal、VA)から販売されているBARRIALOX PETおよび上記のToray Films(Front Royal、VA)から販売されているQU50 High Barrier Coated PETを含む。
【0108】
その他のバリアフィルムは、Sheldahl Films(Northfield、Minnesota)から販売されているような、酸化ケイ素コーティングフィルムである。このように、ある例では、サセプタは、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムを含み、フィルム上に酸化ケイ素の層がコーティングされ、酸化ケイ素上にはITOまたはその他の材料が蒸着された構造を有することができる。必要または所望に応じて、プロセス中にそれぞれの層の破損を防ぐように、追加の層またはコーティングを設けることができる。
【0109】
バリアフィルムは、約2.00×10−2リットル/m/日(約20cc/m/日未満の酸素透過率(OTR)(ASTM D3985を使用して測定)を有することができる。ある態様では、バリアフィルムは、約1.00×10−2リットル/m/日(約10cc/m/日未満のOTRを有する。別の態様では、バリアフィルムは、約1.00×10−3リットル/m/日(約1cc/m/日未満のOTRを有する。また別の態様では、バリアフィルムは、約5.00×10−4リットル/m/日(約0.5cc/m/日未満のOTRを有する。さらに別の態様では、バリアフィルムは、約1.00×10−4リットル/m/日(約0.1cc/m/日未満のOTRを有する。
【0110】
バリアフィルムは、100g/m/日未満の水蒸気透過率(WVTR)(ASTM F1249を使用して測定)を有することができる。ある態様では、バリアフィルムは、約50g/m/日未満のWVTRを有する。別の態様では、バリアフィルムは、約15g/m/日未満のWVTRを有する。また別の態様では、バリアフィルムは、約1g/m/日未満のWVTRを有する。また別の態様では、バリアフィルムは、約0.1g/m/日未満のWVTRを有する。またさらに別の態様では、バリアフィルムは、約0.05g/m/日未満のWVTRを有する。
【0111】
酸化金属、ケイ酸塩、セルロース誘導体、またはこれらの任意の組み合わせ等、本発明により、その他の非伝導性基板材料も使用することができる。
【0112】
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、任意の適切な手法で基板に適用することができ、一部の場合には、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、基板に印刷、押し出し、スパッタ、蒸着、またはラミネートされる。マイクロ波エネルギー相互作用材料は、食品の望ましい加熱効果を達成するように、任意のパターンで、さらに、任意の技法を使用して基板に適用することができる。例えば、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、円、ループ、多角形、島状、正方形、長方形、八角形等を含む、連続または不連続の層またはコーティングとして、設けることができる。本発明での使用に適している可能性がある種々のパターンや方法の例は、米国特許番号第6,765,182号、第6,717,121号、第6,677,563号、第6,552,315号、第6,455,827号、第6,433,322号、第6,410,290号、第6,251,451号、第6,204,492号、第6,150,646号、第6,114,679号、第5,800,724号、第5,759,418号、第5,672,407号、第5,628,921号、第5,519,195号、第5,420,517号、第5,410,135号、第5,354,973号、第5,340,436号、第5,266,386号、第5,260,537号、第5,221,419号、第5,213,902号、第5,117,078号、第5,039,364号、第4,963,420号、第4,936,935号、第4,890,439号、第4,775,771号、第4,865,921号、および第Re.34,683に提供されており、それぞれ、全体を参照することにより本明細書に組み入れる。本明細書ではマイクロ波エネルギー相互作用材料のパターンの特定例を示して説明するが、マイクロ波エネルギー相互作用材料のその他のパターンが本発明によって考慮されることを理解されたい。
【0113】
サセプタ要素はここで詳細に説明するが、その他多数のマイクロ波エネルギー相互作用要素およびこれらの組み合わせがここで考慮されることを理解されたい。例えば、マイクロ波相互作用要素は、食品の1つ以上の選択部分をマイクロ波エネルギーから遮断するために十分な厚さを有する、ホイル(不図示)を備えることができる(「遮断要素」と呼ばれる場合がある)。そのような遮断要素は、食品が加熱中に焼け焦げやすい、または乾燥しやすい場合に使用することができる。
【0114】
遮断要素は、遮断要素が使用される特定の用途に応じて、種々の材料から形成することができ、種々の構成を有することができる。典型的には、遮断要素は、例えば、アルミニウム、銅またはステンレス鋼のような、伝導性の反射金属または合金から形成される。遮断要素は、一般的に、約7.24×10−6メートル(約0.000285インチから約1.27×10−3メートル(約0.05インチまでの厚さを有することができる。ある態様では、遮断要素は、約7.62×10−6メートル(約0.0003インチから約7.62×10−4メートル(約0.03インチまでの厚さを有する。別の態様では、遮断要素は、約8.89×10−6メートル(約0.00035インチから約5.08×10−4メートル(約0.020インチまで、例えば、4.06×10−4メートル(0.016インチの厚さを有する。
【0115】
また別の実施例として、マイクロ波相互作用要素は、それぞれ参照により全体を組み入れる、米国特許番号第6,204,492号、第6,433,322号、第6,552,315号、および第6,677,563号に記述されているようなセグメント化されたホイルを備えることができるが、これに限定されない。セグメント化されたホイルは連続的ではないが、そのようなセグメントの適切に離間したグループは、マイクロ波エネルギーを食品の特定領域に向ける伝達要素として働くことがある。そのようなホイルは、例えば、サセプタのようなその他の要素と組み合わせて使用することができる。
【0116】
要素と材料の一部の組み合わせによって、マイクロ波相互作用材料または要素は、基板または構造のその他の構成要素から視覚的に区別可能なグレーまたはシルバーの色を有することができることを理解されたい。しかし、一部の場合においては、均一な色および/または外観を有する構造を提供することが望ましい場合がある。そのような構造は、特に、消費者が、一定の視覚的属性を有するパッケージ、容器、トレーまたはその他の構造体に慣れている場合には、例えば、無色や特別なパターン等、消費者に対する見た目を向上させることができる。このように、例えば、マイクロ波相互作用要素を基板に接合するように、シルバーまたはグレー色調の接着剤を使用、シルバーまたはグレー色調のマイクロ波相互作用要素の存在を隠すようにシルバーまたはグレー色調の基板を使用、シルバーまたはグレー色調のマイクロ波相互作用要素の存在を隠すように、例えば、黒い色調の基板等、暗い色調の基板を使用、色の変化を目立たなくするようにシルバーまたはグレー色調のインクでウェブの金属蒸着側面の上に印刷、マイクロ波相互作用要素の存在を隠すまたは目立たなくするようにシルバーまたはグレーのインクまたはその他の目立たない色で適切なパターンでまたは無色の層として構造体の非金属側面を印刷、または、その他適切な技法やこれらの組み合わせを使用することを、本発明は考慮することができる。
【0117】
本発明は、以下の実施例によってさらに理解することができるが、どの場合でも限定として解釈されるものではない。
【0118】
実施例1
図1A乃至図1Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L8は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、図1Eに実質的に示されているように構造体に接合された。
【0119】
実施例2
図1A乃至図1Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L8は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、図2に実質的に示されているように構造体に接合された。
【0120】
実施例3
図1A乃至図1Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L8は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、図3に実質的に示されているように構造体に接合された。
【0121】
実施例4
図1A乃至図1Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L8は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、図4に実質的に示されているように構造体に接合された。
【0122】
実施例5
図1A乃至図1Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L8は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、図5に実質的に示されているように構造体に接合された。
【0123】
実施例6
図6A乃至図6Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、H2は約1.52×10−3メートル(約0.060インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L8は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L9は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR4は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、プラットフォーム604のトップ面608の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0124】
実施例7
図7A乃至図7Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、H2は約9.40×10−3メートル(約0.37インチ、L1は約1.98×10−1メートル(約7.8インチ、L2は約1.32×10−1メートル(約5.2インチ、L3は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L4は約5.59×10−2メートル(約2.2インチ、L5は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L6は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L7は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L8は約1.63×10−1メートル(約6.4インチ、L9は約1.75×10−1メートル(約6.9インチ、L10は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L11は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R4は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R5は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R6は約5.84×10−2メートル(約2.3インチ、R7は約4.57×10−2メートル(約1.8インチ、およびA1は約18°であった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法も考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、プラットフォーム704のトップ面708の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0125】
実施例8
図8A乃至図8Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、H2は約約1.52×10−3メートル(0.060インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L8は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、L9は約3.81×10−2メートル(約1.5インチ、L10は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR4は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、プラットフォーム804のトップ面808の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0126】
実施例9
図9A乃至図9Eによる構造体は、以下の概算寸法を有することができる。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、H2は約1.02×10−3メートル(約0.040インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約7.11×10−3メートル(約0.28インチ、L4は約2.39×10−2メートル(約0.94インチ、L5は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L6は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L7は約1.07×10−2メートル(約0.42インチ、L8は約1.91×10−2メートル(約0.75インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびR4は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法も考慮される。サセプタフィルムまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0127】
実施例10
図10A乃至図10Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約6.86×10−3メートル(約0.27インチ、H2は約1.52×10−3メートル(約0.060インチ、L1は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L2は約1.45×10−3メートル(約5.7インチ、L3は約4.32×10−3メートル(約0.17インチ、L4は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、L5は約4.83×10−2メートル(約1.9インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L8は約9.14×10−3メートル(約0.36インチ、L9は約3.81×10−2メートル(約1.5インチ、L10は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、R1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R3は約約6.35×10−3メートル(0.25インチ、およびR4は約6.35×10−3メートル(約0.25インチであった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法が考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、プラットフォーム1004のトップ面1008の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0128】
実施例11
図11A乃至図11Eによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、H2は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、H3は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、H4は約9.40×10−3メートル(約0.37インチ、L1は約1.93×10−1メートル(約7.6インチ、L2は約1.37×10−1メートル(約5.4インチ、L3は約5.08×10−2メートル(約2.0インチ、L4は約5.59×10−2メートル(約2.2インチ、L5は約1.68×10−1メートル(約6.6インチ、L6は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ、L7は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L8は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L9は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、R1は約5.59×10−2メートル(約2.2インチ、R2は約4.32×10−2メートル(約1.7インチ、R3は約1.27×10−2メートル(約0.50インチ、R4は約4.06×10−3メートル(約0.16インチ、R5は約2.03×10−3メートル(約0.080インチ、R6は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R7は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、R8は約5.08×10−4メートル(約0.020インチ、R9は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、A1は約18°、A2は約30°およびA3は約15°であった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法も考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、プラットフォーム1110のトップ面1118の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0129】
実施例12
図12A乃至図12Dによる構造体は、以下の概算寸法で形成された。H1は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、H2は約9.40×10−3メートル(約0.37インチ、L1は約1.98×10−1メートル(約7.8インチ、L2は約1.40×10−1メートル(約5.5インチ、L3は約5.08×10−2メートル(約2.0インチ、L4は約5.59×10−2メートル(約2.2インチ、L5は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、L6は約1.75×10−1メートル(約6.9インチ(正方形)、L7は約1.63×10−1メートル(約6.4インチ(正方形)、L8は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L9は約1.57×10−1メートル(約6.2インチ(正方形)、L10は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、R1は約5.84×10−2メートル(約2.3インチ、R2は約4.57×10−2メートル(約1.8インチ、R3は約1.27×10−2メートル(約0.50インチ、R4は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R5は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R6は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、R7は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、R8は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R9は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R10は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、およびA1は約18°であった。しかしながら、ここではその他の適切な寸法も考慮される。厚みが1.22×10−5メートル(48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(つまりサセプタフィルム)が、プラットフォーム1210のトップ面1218の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0130】
実施例13
図14A乃至図14Eによる構造体は、以下の概算寸法で形成することができる。H1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、H2は約2.54×10−3メートル(約1インチ、L1は約2.34×10−1メートル(約9.2インチ、L2は約2.44×10−1メートル(約9.6インチ、L3は約2.34×10−1メートル(約9.2インチ、L4は約1.78×10−1メートル(約7.0インチ、L5は約2.16×10−1メートル(約8.5インチ、L6は約1.78×10−1メートル(約7.0インチ、L7は約1.68×10−1メートル(約6.6インチ、L8は約1.12×10−1メートル(約4.4インチ、L9は約1.50×10−1メートル(約5.9インチ、L10は約4.83×10−3メートル(約0.19インチ、L11は約1.70×10−1メートル(約6.7インチ、L12は約1.63×10−1メートル(約6.4インチ、L13は約1.07×10−1メートル(約4.2インチ、L14は約1.42×10−1メートル(約5.6インチ、R1は約3.30×10−2メートル(約1.3インチ、R2は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R3は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R4は約1.98×10−2メートル(約0.78インチ、R5は約1.42×10−2メートル(約0.56インチ、R6は約1.22×10−2メートル(約0.48インチ、R7は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R8は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびA1は約21°にすることができる。ここではその他の適切な寸法も考慮される。サセプタフィルムまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0131】
実施例14
図15A乃至図15Eによる構造体は、以下の概算寸法で形成することができる。H1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、H2は約1.60×10−3メートル(約0.063インチ、H3は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L1は約2.34×10−1メートル(約9.2インチ、L2は約2.44×10−1メートル(約9.6インチ、L3は約2.34×10−1メートル(約9.2インチ、L4は約1.78×10−1メートル(約7.0インチ、L5は約2.16×10−1メートル(約8.5インチ、L6は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L7は約1.78×10−1メートル(約7.0インチ、L8は約1.68×10−1メートル(約6.6インチ、L9は約1.12×10−1メートル(約4.4インチ、L10は約1.50×10−1メートル(約5.9インチ、L11は約5.08×10−3メートル(約0.2インチ、L12は約1.70×10−1メートル(約6.7インチ、L13は約1.63×10−1メートル(約6.4インチ、L14は約1.07×10−1メートル(約4.2インチ、L15は約1.42×10−1メートル(約5.6インチ、R1は約3.30×10−2メートル(約1.3インチ、R2は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R3は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R4は約1.98×10−2メートル(約0.78インチ、R5は約1.42×10−2メートル(約0.56インチ、R6は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R7は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R8は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびA1は約21°にすることができる。ここではその他の適切な寸法も考慮される。サセプタフィルムまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0132】
実施例15
図16A乃至図16Fによる構造体は、以下の概算寸法で形成することができる。H1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、H2は約1.60×10−3メートル(約0.063インチ、H3は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L1は約2.34×10−1メートル(約9.2インチ、L2は約2.44×10−1メートル(約9.6インチ、L3は約2.34×10−1メートル(約9.2インチ、L4は約1.78×10−1メートル(約7.0インチ、L5は約2.16×10−1メートル(約8.5インチ、L6は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L7は約1.78×10−1メートル(約7.0インチ、L8は約1.68×10−1メートル(約6.6インチ、L9は約1.12×10−1メートル(約4.4インチ、L10は約1.50×10−1メートル(約5.9インチ、L11は約5.08×10−3メートル(約0.2インチ、L12は約1.70×10−1メートル(約6.7インチ、L13は約1.63×10−1メートル(約6.4インチ、L14は約1.07×10−1メートル(約4.2インチ、L15は約1.42×10−1メートル(約5.6インチ、R1は約3.30×10−2メートル(約1.3インチ、R2は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R3は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R4は約1.98×10−2メートル(約0.78インチ、R5は約1.42×10−2メートル(約0.56インチ、R6は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R7は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R8は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびA1は約21°にすることができる。ここではその他の適切な寸法も考慮される。サセプタフィルムまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0133】
実施例16
図17A乃至図17Eによる構造体は、以下の概算寸法で形成することができる。H1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、L1は約2.01×10−1メートル(約7.9インチ、L2は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L3は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L4は約1.63×10−1メートル(約6.4インチ、R1は約1.78×10−2メートル(約0.70インチ、R2は約1.37×10−2メートル(約0.54インチ、R3は約9.14×10−3メートル(約0.36インチ、R4は約2.29×10−1メートル(約9.0インチ、R5は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R6は約1.27×10−2メートル(約0.50インチ、R7は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびA1は約45°にすることができる。ここではその他の適切な寸法も考慮される。サセプタフィルムまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0134】
実施例17
図18A乃至図18Eによる構造体は、以下の概算寸法で形成することができる。H1は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、L1は約2.01×10−1メートル(約7.9インチ、L2は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L3は約1.52×10−1メートル(約6.0インチ、L4は約1.63×10−1メートル(約6.4インチ、R1は約1.78×10−2メートル(約0.70インチ、R2は約1.37×10−2メートル(約0.54インチ、R3は約9.14×10−3メートル(約0.36インチ、R4は約2.29×10−1メートル(約9.0インチ、R5は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R6は約1.27×10−2メートル(約0.50インチ、R7は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、A1は約45°およびA2は約18°にすることができる。ここではその他の適切な寸法も考慮される。サセプタフィルムまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0135】
実施例18
図19A乃至図19Eによる構造体は、以下の概算寸法で形成することができる。H1は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、H2は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、L1は約2.54×10−1メートル(約10インチ、L2は約2.18×10−1メートル(約8.6インチ、L3は約1.91×10−1メートル(約7.5インチ、L4は約2.54×10−2メートル(約1.0インチ、L5は約3.05×10−3メートル(約0.12インチ、L6は約2.01×10−1メートル(約7.9インチ、L7は約1.91×10−1メートル(約7.5インチ、L8は約1.35×10−1メートル(約5.3インチ、L9は約1.70×10−1メートル(約6.7インチ、L10は約2.11×10−1メートル(約8.3インチ、L11は約2.01×10−1メートル(約7.9インチ、L12は約1.45×10−1メートル(約5.7インチ、L13は約1.83×10−1メートル(約7.2インチ、R1は約3.30×10−2メートル(約1.3インチ、R2は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R3は約2.79×10−2メートル(約1.1インチ、R4は約1.98×10−2メートル(約0.78インチ、R5は約1.42×10−2メートル(約0.56インチ、R6は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R7は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R8は約1.27×10−2メートル(約0.50インチ、R9は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、R10は約6.35×10−3メートル(約0.25インチ、およびA1は約20°にすることができる。ここではその他の適切な寸法も考慮される。サセプタフィルムまたはその他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0136】
実施例19〜30
種々のトレーと電子レンジを使用して、市販の冷凍食品Lean CuisineおよびCorner Bistroのパニーニタイプのサンドイッチが評価された。各サンドイッチは、その他特に記載のない限り、最高出力で約3分と20秒間、加熱された。評価の結果は、表1に示されている。表中、
コントロールディスク=1つの表面を覆うサセプタと、ディスクの厚さを介して延在する丸い、大きい終端のある、6つの細長い開口のあるダンボール(食品といっしょに提供される)
LC = Lean Cuisine
CB = Corner Bistro
A=1000WのAmana製、2.55×10−2立方メートル(0.9立方フィート約3.18×10−1メートル(12.5インチ(回転台の直径)
B=1100Wのパナソニック製、2.83×10−2立方メートル(1.0立方フィート約3.43×10−1メートル(13.5インチ(回転台の直径)
C=1200Wのパナソニック製、2.55×10−2立方メートル(0.9立方フィート約3.43×10−1メートル(13.5インチ(回転台の直径)
D=1000WのAmana Radarange製、3.11×10−2立方メートル(1.1立方フィート、回転台なし
E=800Wのパナソニック製、1.98×10−2立方メートル(0.7立方フィート約2.41×10−1メートル(9.5インチ(回転台の直径)
F=700Wのサムスン製、1.98×10−2立方メートル(0.7立方フィート約2.79×10−1メートル(11インチ(回転台の直径)
G=1100Wのパナソニック製、3.11×10−2立方メートル(1.1立方フィート約3.56×10−1メートル(14インチ(回転台の直径)(調理時間を4分に増加)
さらに、
0=焦げ目および/またはカリカリ仕上げなし
7=最適の焦げ目および/またはカリカリ仕上げ
1、2、3、4、5および6=0と7の間の焦げ目および/またはカリカリ仕上げの種々の中間程度
【表1】
【0137】
実施例31
市販の冷凍食品Stouffer’s Corner Bistroのグリルチキンイタリアンパニーニサンドイッチは、食品の表面の焦げ目の程度を比較するために種々のトレーを使用して、加熱された。
【0138】
第1のサンドイッチは、サンドイッチとともに提供されたサセプタディスク上に上を開いた状態で入れられた(実施例19乃至30で「コントロールディスク」と称される)。サンドイッチは、1100Wのパナソニック製電子レンジで3分間、パッケージの調理方法に従って、加熱された。
【0139】
第2のサンドイッチは、図8A乃至図8Dに実質的に示されているように、実施例8に示されている寸法を有する、本発明によるトレーを使用して、同じ1100Wのパナソニック製電子レンジで、3分間加熱された。
【0140】
約1.11×10−2メートル(約7/16インチ(0.4375インチ)の口径サイズを有するコニカミノルタBC−10ベーキング測定器を使用して、図20に模式的に示されているように、指定箇所で、パンの各片の表面の焦げ目の程度を測定した。各位置で行われた測定は、各サンドイッチの2片のパンで平均化された。結果は、ベーキングコントラスト単位(「BCU」)で表されるが、BCUが低くなると、色が濃くなる(つまり、焦げ目の程度が大きい)。評価の結果は、表2に示されている。
【表2】
【0141】
本発明の一定の実施形態は、一定の特定性を持って説明されたが、当業者は、本発明の精神または範囲を逸脱することなく、開示された実施形態に多数の変更を行ってもよい。全ての方向の参照(例えば、上、下、上向き、下向き、左、右、左向き、右向き、頂上、底、上、下、鉛直方向、水平方向、時計回りおよび反時計回り等)は、本発明の種々の実施形態に対する読者の理解を支援する同定目的のみに使用されるものであって、請求項において特に記載されない限り、特に、本発明の位置、方向または使用に関して、限定を生み出すものではない。接合の参照(例えば、接合、取り付け、連結、接続等)は、広義に解釈されるもので、要素の接続間の中間部材と、要素間の相対的移動を含むことができる。このように、接続を参照することは、必ずしも、2つの要素が直接接続されて、お互いに固定関係にあることを意味しない。
【0142】
種々の実施形態に関して記載された種々の要素は、本発明の範囲によりもたらされる、全く新しい実施形態を作成するために、交換されてもよいことが、当業者により理解されるだろう。上述の説明に含まれまたは添付図面に示される全ての事柄は、実例として解釈され、制限するものではないことが意図される。細部または構造の変更は、添付の請求項で画定されるように、本発明の精神から逸脱することなく行うことが可能である。本明細書に記載した詳細な説明は、本発明の制限を意図するものでもなく、それを許すものでもなく、本発明のその他の実施態様、適用、変形、変更および同等の配置を除外するものでもない。
【0143】
つまり、当業者は、本発明の上記詳細な説明において、本発明は、広い実用性と用途を許すことができることを容易に理解するであろう。多数の変形、修正、および同等の配置と共に、本明細書にて説明したもの以外の本発明の多数の適応は、本発明の本質および範囲から逸脱することなく、本発明および上述の詳細な説明によって、明らかとなるか、または合理的に提案されよう。
【0144】
本発明は、本明細書において特定の態様に関して詳細に説明されているが、本発明の詳細な説明は、本発明の例証および例示のみを意図したものであり、単に本発明の完全かつ可能な開示を行ったものであると理解されたい。本明細書に記載した詳細な説明は、本発明の制限を意図するものでもなく、それを許すものでもなく、本発明のその他の実施態様、適用、変形、変更および同等の配置を除外するものでもない。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図15F
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E
図16F
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図18A
図18B
図18C
図18D
図18E
図19A
図19B
図19C
図19D
図19E
図20