(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
導電線(42)が絶縁部材(3)で被覆されると共に、前記導電線(42)が導電体(4)によって前記絶縁部材(3)の外表面の一部に長手方向に連続させて露出する導電ケーブル(41)と、
絶縁部材(3)が底面、上面及び2つの側面を有するフラット形状に形成されて延伸され、前記上面には前記導電ケーブル(41)を受け入れ可能な少なくとも2条の溝(31)が近接した状態で長手方向に形成されたフラットケーブル(27)とを備え、
前記導電ケーブル(41)が、前記導電体(4)の露出部が前記溝(31)から露出するように前記少なくとも2条の溝(31)にそれぞれ挿入されて形成されることを特徴とするケーブル。
導電線(42)が絶縁部材(3)で被覆されると共に、前記導電線(42)が導電体(4)によって前記絶縁部材(3)の外表面の一部に長手方向に連続させて露出する導電ケーブル(41)と、
絶縁部材(3)が底面、上面及び2つの側面を有する形状に形成されて延伸され、前記上面には前記導電ケーブル(41)を受け入れ可能な1条の溝(31)が長手方向に形成され、前記底面が平坦面に形成され、前記側面の一方には連結突起(32)、他方には前記連結突起(32)に対向する位置に連結溝(33)が設けられたソケットケーブル(28)とを備え、
前記導電ケーブル(41)が、前記導電体(4)の一部が前記溝(31)から露出するように前記導電体(4)の露出部が前記溝(31)から露出するように前記溝(31)に挿入され、複数個の前記ソケットケーブル(28)が平面上に載置された時に、隣接する前記ソケットケーブル(28)の側面同士が、前記連結突起(32)と前記連結溝(33)により連結可能であることを特徴とするケーブル。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を用いて本発明のケーブル及び該ケーブルを使用した電撃装置の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1(a)から(f)は、第1の実施形態のケーブル11の色々な例を示すものである。第1の実施形態のケーブル11は、2本の導電線1,2とこれを被覆する絶縁部材3、及び導電体4とから構成される。
図1(a)に示すケーブル11は断面が楕円状であり、絶縁部材3の中にプラス側導電線1とマイナス側導電線2とが絶縁部材3によって絶縁された状態で配置されている。そして、プラス側導電線1とマイナス側導電線2とは、所定の抵抗値を有する導電体4によってケーブル11の表面に接続されている。即ち、一端がプラス側導電線1またはマイナス側導電線2に接続する導電体4は、ケーブル11の表面に露出している。この構成において、図示はしないが、ケーブル11の表面に導電体4の極性を表示するマーキングを施しても良い。
【0022】
絶縁部材3は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニールなどの絶縁性の樹脂で作ることができる。一方、導電体4は、絶縁部材3に所定の導電剤を混合することによって得ることができる。例えば、前述の絶縁部材3に、カーボンなどの電導性のものを一定量混ぜ合わせることで、ある一定の抵抗値をもった部分が構成される。導電体4は、絶縁部材3と基材が同じために、ケーブル加工時の引き出し成型にあっても、絶縁部材3とこの抵抗値を持った導電体4の部分のなじみは良く、絶縁部材3から導電体4が剥離する事はない。導電体4の抵抗値は、鳥や猿がショックとして感じる電圧がこのケーブルで感じるように設定する。例えば、導電体4の抵抗値は、1mm厚さあたり0.5オーム以上とすれば良い。
【0023】
図1(b)に示すケーブル11も断面が楕円状であり、絶縁部材3の中にプラス側導電線1とマイナス側導電線2とが絶縁部材3によって絶縁された状態で配置されている。そして、プラス側導電線1とマイナス側導電線2とは、所定の抵抗値を有する導電体4によってケーブル11の表面に接続されている。
図1(b)のケーブル11が
図11(a)のケーブル11と異なる点は、プラス側導電線1をケーブル11の表面に接続する導電体4が2箇所に設けられている点である。従って、プラス側導電線1に接続する導電体4は、ケーブル11の表面に、近接する2箇所で露出している。このように、プラス側導電線1がケーブル11の表面の2箇所に接続され、マイナス側導電線2がケーブル11の表面の1箇所に接続されていると、ケーブル11の外側からの目視により、どちらがプラス側導電線1に接続する導電体4であるかを判断することができる。
【0024】
図1(c)に示すケーブル11は、絶縁部材3の断面形状が楕円状から2つの円の一部が重なった形状に変更されているだけであり、プラス側導電線1とマイナス側導電線2および導電体4の構成は
図1(a)に示されるケーブル11と同じである。即ち、
図1(c)に示すケーブル11は、プラス側導電線1を備えた円柱11Aと、マイナス側導電線2を備えた円柱11Bの側面の一部が結合されて平行に重なった形状をしている。この例では、円柱11Aと円柱11Bの色を変えるか、或いはケーブル11の外表面に導電体4の極性を示すマーキングを施すことにより、導電体4の極性が外部からの目視により判断できるようにすることができる。
【0025】
図1(d)に示すケーブル11は、
図1(c)に示すケーブル11における円柱11Aと円柱11Bの側面同士が直接結合されておらず、接続板11Cによって所定間隔を隔てて結合されている点のみが
図1(c)のケーブル11と異なる。
図1(d)に示すケーブル11は、接続板11Cに所定間隔で取り付け孔11Hを設けておけば、この取り付け孔11Hに、節を有する竹状の棒や、途中に係止突起を設けたロッドを挿通し、竹状の棒やロッドを地面に立てることにより、容易に張設することができる。この例のケーブル11も、円柱11A、円柱11B、或いは接続板11Cの何れかの部位にマーキングを施すことにより、導電体4の極性を外部から判断できるようにすることができる。
【0026】
また、
図1(e)に示すケーブル11は、
図1(d)に示すケーブル11におけるプラス側導電線1に接続する導電体4が、
図1(b)で説明したケーブル11のように2ケ所に設けられている点のみが異なる。更に、
図1(f)に示されるケーブル11は、プラス側導電線1とマイナス側導電線2とを有する断面が楕円形の絶縁部材3の一方の側面が支持壁11Dによって側方に延長され、その先に平板状のベース11Eが形成されたものである。この例のプラス側導電線1とマイナス側導電線2は、導電体4によって支持壁11Dと反対側のケーブル11の表面に接続されている。この例のケーブル11はベース11Eによって床面などに設置することができる。
【0027】
以上のように構成された第1の実施形態のケーブル11は、プラス側導電線1とマイナス側導電線2が、導電体4によってケーブル11の表面に接続されている。よって、導電体4が水平方向に露出するようにケーブル11を張設しておくと、鳥がこのケーブル11の上に止まると、鳥はその足でケーブル11の周囲を掴むので、足がプラス側導電線1とマイナス側導電線2に接続する導電体4の両方に触れることになり、電気ショックを受けるので、このケーブル11に近づかなくなる。同様に、猿はケーブル11に飛びついた時に手でケーブル11を掴むので、手がプラス側導電線1とマイナス側導電線2に接続する導電体4の両方に触れて電気ショックを受けるので、このケーブル11に近づかなくなる。
【0028】
また、以上のように構成された第1の実施形態のケーブル11は、プラス側導電線1とマイナス側導電線2が、導電体4によってケーブル11の表面に接続されているが、導電体4のケーブル11の表面への露出部分が、ケーブル11を直交させても接触しないようになっている。従って、第1の実施形態のケーブル11は、
図2(a)、(b)に示すように、直交させて網10を作ることができる。そして、この網10を用いることにより、電撃装置としての網型の電撃フェンスを構成することができる。
【0029】
なお、
図2(a)、(b)に示すような網10を、ケーブル11を直交させて形成する場合は、ケーブル11が交差する部分に絶縁体から構成された部材を挿入したり、ケーブル11が交差する部分を樹脂で完全に固定するようにしても良い。また、ケーブル11を直交させずに梯子状に張設しても、梯子を掴んで登ることができる猿のような動物には有効である。更に、この例のケーブル11は、間隔が保たれれば、単純に平面に対して平行に配置する必要はない。例えば、この例のケーブル11は、螺旋状に配置することができる。
【0030】
図3(a)から(c)は、第2の実施形態のケーブル12の色々な例を示すものである。第2の実施形態のケーブル12は、第1のケーブル11にフィン5が付加されている点が第1のケーブル11と異なる点である。このフィン5は、高電圧が印加されるケーブル12の、導電体4同士が接触しないように隔離するためのものである。フィン5の数は1つでも良いし、複数でも良い。また、フィン5の材質は、柔軟な材料でも硬い材料でも良い。更に、フィン5はケーブル12と一体的に形成しても良いし、ケーブル12とは別体でも良い。この例では、フィン5をケーブル12と一体的に形成した例を説明する。
【0031】
図3(a)に示すケーブル12は、
図1(d)で説明したケーブル11の接続板11Cの両側に斜め方向に伸びるフィン5が一体的に形成されたものである。フィン5が伸びる方向は接続板11Cに対して同じ方向でも異なる方向でも良い。この例のフィン5は、一方が円柱11A側に傾いており、他方が円柱11B側に傾いている。
図3(a)に示すケーブル12は、
図3(a)に示したケーブル12のフィン5が接続板11Cに対して垂直方向に設けられている点のみが異なる。
図3(c)に示すケーブル12は、
図1(a)で説明したケーブル11の,導電体4が露出している部分から離れた部分に、斜め方向に伸びるフィン5が一体的に形成されたものである。
【0032】
図3(d)に示すケーブル13は、第3の実施形態のケーブル13の一例の構成を示すものである。第3の実施形態のケーブル13は、絶縁部材3の中に複数のプラス側導電線1(この例では3本)と、複数のマイナス側導電線2(この例では2本)が配置されたものである。絶縁部材3の断面は台形を上下逆にした形状であり、複数のプラス側導電線1とマイナス側導電線2lは、導電体4によって全てケーブル13の台形の下底側の表面に露出している。特に、両側のプラス側導電線1は、導電体4によって台形の下底と斜辺の接続部分に露出している。
【0033】
更に、この例のケーブル13では、2本のマイナス側導電線2lが、導電体4によって全てケーブル13の台形の下底側の表面に露出しているのみならず、台形の上底側の表面にも露出している。従って、この例のケーブル13は、台形の上底側を導電性のある取り付け面に設置すれば、取り付け面と台形の下底側の表面に露出するプラス側の導電体4との間に電位差を発生させ、動物にショックを与え易くなる。
【0034】
図4(a)から(d)は、第4の実施形態のケーブル14の色々な例を示すものである。第4の実施形態のケーブル14は、第2の実施形態のケーブル12と同様にフィン5が付加されているが、第2の実施形態のケーブル12とは、導電体4がなく、プラス側導電線1とマイナス側導電線2の一部が直接ケーブル14の表面に露出している点が異なる。このフィン5は、高電圧が印加されるケーブル14の、プラス側導電線1同士またはマイナス側導電線2同士が接触しないように隔離するためのものである。
【0035】
フィン5の数は1つでも良いし、複数でも良い。また、フィン5の材質は、柔軟な材料でも硬い材料でも良い。更に、フィン5はケーブル14と一体的に形成しても良いし、ケーブル14とは別体でも良い。この例ではフィン5をケーブル14と一体的に形成した例を説明する。
【0036】
図4(a)に示すケーブル14は、
図3(a)に示すケーブル12と形状が同じであるが、導電体4がなく、プラス側導電線1とマイナス側導電線2の一部が直接ケーブル14の表面に露出している点が異なる。
図4(b)に示すケーブル14は、
図3(b)に示すケーブル12と形状が同じであるが、導電体4がなく、プラス側導電線1とマイナス側導電線2の一部が直接ケーブル14の表面に露出している点が異なる。
図4(c)に示すケーブル14は、
図4(a)に示すケーブル14の一方(図の右側のフィン)のフィン5を2枚にした点が異なる。また、
図4(d)に示すケーブル14は、
図4(c)に示すケーブル14のフィン5の数を左右で入れ替えた点が異なる。
【0037】
第4の実施形態のケーブル14において、
図4(a)に示すように、フィン5に柔軟な材質が用いられて、フィン5が斜めに延長されていることにより、碍子でケーブル14を挟んだ場合、フィン5の部分がケーブル14の表面に露出しているプラス側またはマイナス側の導電線1,2を覆う形をとり、碍子部分でもスパークを防ぐことが可能である。また、
図4(c),(d)に示すケーブル14は、左右のフィン5の形状が異なる例を示しており、
図4(d)に示すケーブル14の上下を逆にしてフィン5を結合させて並べれば、プラス側導電線1とマイナス側導電線2とが交互に並ぶブロック型ケーブルを構築することもできる。
【0038】
また、第2、第4の実施形態のフィン5が設けられたケーブル12,14は、通常の碍子を用いてポスト間に張設することができる。これは、このフィン5の働きにより、第2の実施形態では導電体4と導電体4の間、第4の例ではプラス側導電線1とマイナス側導電線2の極間に十分な絶縁の沿面距離が稼げるために、碍子内でスパークや、漏電が起こらないからである。
【0039】
図5(a)は第5の実施形態のケーブル15の例を示すものである。この例のケーブル15は、断面が矩形の絶縁部材3の一方の長辺の両側のコーナー部に、プラス側導電線1とマイナス側導電線2が、その一部を露出させた状態で配置され、プラス側導電線1とマイナス側導電線2の間にリブ6が設けられたものである。このリブ6により、ケーブル15に直交する方向に導電体が重なっても、プラス側導電線1とマイナス側導電線2とが接触しない。第5の実施形態のケーブル15は、プラス側導電線1とマイナス側導電線2、およびリブ6がない側の長辺を平面に取り付けることができる。
【0040】
図5(b)は第5の実施形態のケーブル15の別の例を示すものであり、
図5(a)に示したケーブル15との相違点は、プラス側導電線1とマイナス側導電線2の間に2枚のリブ6が平行に設けられ、2枚のリブ6の間の領域に、所定間隔で取付孔7が形成されている点である。従って、
図5(b)に示す例のケーブル15では、取付孔7に、釘やねじ等の取付部材9を挿通することにより、ケーブル15を平面に固定することができる。
【0041】
図6(a)は第6の実施形態のケーブル16の例を示すものである。この例のケーブル16は、
図1(c)で説明したケーブル11の変形例を示すものである。
図1(c)で説明したケーブル11では、プラス側導電線1が絶縁部材3で構成された円柱11Aの中に配置されており、マイナス側導電線2が絶縁部材3で構成された円柱11Bの中に配置されていた。一方、
図6(a)に示す例では、プラス側導電線1が絶縁部材3で構成された角柱16Dの中に配置されている点が異なる。マイナス側導電線2は、
図1(c)に示したケーブル11と同様に、絶縁部材3で構成された円柱16Bの中に配置されている。
【0042】
図6(b)は第6の実施形態のケーブル16の別の例を示すものである。この例のケーブル16は、
図1(d)で説明したケーブル11の変形例を示すものである。
図1(c)で説明したケーブル11では、プラス側導電線1が配置された円柱11Aとマイナス側導電線2が配置された円柱11Bの径が同じであった。一方、
図6(b)に示す例では、プラス側導電線1が配置された円柱16Aの直径の方が、マイナス側導電線2が配置された円柱16Bの直径よりも大きく構成されている。
【0043】
このように、プラス側導電線1を被覆する絶縁部材3の形状と、マイナス側導電線2を被覆する絶縁部材3の形状とを異ならせることにより、ケーブル16の外側からどちらがプラス側導電線1に接続する導電体4であるかを判断することができる。ケーブル16の外側からどちらがプラス側導電線1に接続する導電体4であるかを判断することは非常に重要である。その理由は、ケーブルを接続してケーブルを延長をする際、接続するケーブルの極性を誤ると電気柵として用をなさなくなるためである。ケーブル16の外側からどちらがプラス側導電線1に接続する導電体4であるかを判断する方法としては、この他にもケーブルの絶縁部材の表面に、導電体4が接続する導電線がプラス側かマイナス側かの表示を印刷するなどの方法がある。
【0044】
図7(a)は第7の実施形態のケーブル17の例を示すものであり、
図1(a)で説明したケーブル11の変形例である。
図1(a)で説明したケーブル11では、プラス側導電線1とマイナス側導電線2の両方に単線(モノフィラメント)のワイヤが使用されていたが、第7の実施形態のケーブル17では一方の導電線、例えばプラス側導電線1に
図7(b)に示すような撚り線(マルチフィラメント)8が使用されている。第7の実施形態のケーブル17では両方の導電線を撚り線8とすることもできる。
【0045】
このように、プラス側導電線1とマイナス側導電線2の少なくとも一方を撚り線8とすることにより、ケーブルをより強く張設することができる。また、ケーブルの導電線を撚り線とした側の被覆を剥離し、金属製のポストにケーブルを固定すると、猿はポストをよじ登って行くことが困難になる。その理由は、ポストと、撚り線以外のケーブルの極が異なるため、それらに猿が触れると感電するためである。
【0046】
現在、電気柵には、大きく分けて2つのタイプある。1つは、ポストに碍子や、クリップをつけて電気柵のワイヤ(裸線)を架線するものである。もう1つは、フェンスの一部または全てを網で構成するものである。
【0047】
ポストに碍子や、クリップをつけて電気柵のワイヤ(裸線)を架線するタイプは一般的であるが、床面がコンクリートであったり、地面でも完全に乾燥していたりすると、たとえ電気柵のワイヤに触れたとしても地面との間に電位が発生しないため動物に電気ショックを与えることが出来なかった。そこで、架線するワイヤを電気柵の電源装置の2次側の異なる極を交互に架線する方法が取られていた。具体的には、フェンスワイヤ、アースリターンワイヤを配置する方法であるが、これらのワイヤを通電するワイヤに近づけすぎるとスパークや漏電が発生し、逆にこれらのワイヤと通電するワイヤとの間隔を広げすぎると、場合によっては、動物が絡まってしまう問題があった。
【0048】
このような従来の電気柵の問題点に対して、本発明に示すケーブルは、1本のケーブルの表面に、プラス側導電線に接続する導電体とマイナス側導電線に接続する導電体、或いはプラス側導電線自身の一部とマイナス側導電線自身の一部とが、互いに接触しない状態で露出しているので、電気柵に対して電気柵のケーブルを掴む種類の動物、例えば鳥類や猿、に対して1本のケーブルを掴まれた時に電気ショックを与えることができる。
【0049】
図8(a)は、第1から第7のケーブル11〜17(これらを総称してケーブル22という)を使用した電気柵20の構成の一例を示すものである。ケーブル22は、従来の通電用ワイヤと同様にポスト21とポスト21の間に掛け渡して架線することができる。ポスト21は多少力が加わるとしなる柔軟な材料で構成することができる。また、この例では1本のポスト21に1本のケーブル22が取り付けられているが、複数本のケーブル22を平行にポスト21に取り付けても良い。
【0050】
図8(b)は、既存の塀又はフェンス23の上部に取付リング24を所定間隔で設け、この取付リング24にケーブル22を挿通した簡易電気柵20の構成の一例を示すものである。取付リング24にはケーブル22を既存の塀又はフェンス23の頂面から離間させるために取付軸が設けられていることが望ましい。また、取付リング24は導電体で構成してケーブル22のアース側に接触させるか、或いは絶縁体で構成する。
【0051】
図8(c)は、既存の塀又はフェンス23の側面に少なくとも1本のステー25を所定間隔で設けて、このステー25の先端部にケーブル22を取り付けた簡易電気柵20の構成の別の例を示すものである。ステー25の本数はこの例では3本であるが、ステー25の本数は特に限定されるものではない。また、この例ではステー25の長さが地面に近いほど長くしてあるが、ステー25の長さは地面に近いほど短くしても、或いは、全て同じ長さにしても良い。
【0052】
図9(a)から(d)は
図1で説明した第1の実施形態のケーブル11の更に別の例の構成を示すものである。よって、同じ構成部材には同じ番号を付して説明する。(a)に示すケーブル11は、導電体4の引き出し方向を、平行かつ斜め方向にしたものである。(b)に示すケーブル11は、導電体4の引き出し方向を、平行かつ同じ方向にしたものである。(c)に示すケーブル11は、
図1(a)に示したケーブル11の導電体4を、ケーブル11の表面から突出させたものである。更に、
図9(d)に示すケーブル11は、ケーブル11を覆う絶縁部材の対向する面に溝30を形成して、導電線1,2の間の縁面距離を増大させたものである。
【0053】
図10は、
図3(a)で説明した第2の実施形態のケーブル12の変形例の構成を示すものである。
図3(a)で説明した第2の実施形態のケーブル12では、フィン5が直線状であったが、この変形例ではフィン5がプラス側導電線1とマイナス側導電線2を覆うように設けられている点が異なる。
【0054】
従来の、フェンスの一部または全てを網で構成するタイプの電気柵では、網の中に通電ワイヤが編みこまれている場合、網は、多くの場合、合成樹脂のフィラメントを撚り寄り合わせて作られているために、毛細管現象で、雨天時は、草がフェンスにかかったような漏電状態が発生した。また、金属製の網等も含めて、フェンス下部の部分に通電しないシステム隔障物を設置した場合、猿などの動物がよじ登り始めると、そのフェンスの前、もしくは上に設置したワイヤの隙間が発生し簡単に侵入されたり、または漏電を引き起こす問題があった。
【0055】
これに対して、ワイヤは、
図2に示したように、縦横に編んでもスパークや漏電が発生しないので、容易に所望の大きさの網を構成することができ、網を掴むような動物、例えば鳥類や猿、に対して網の一部が掴まれた時に電気ショックを与えることができる。このため、所望の範囲を鳥や猿による被害から守ることができる。
【0056】
更にケーブルは、樹木全体に巻きつけるように配置する、樹木の下に一定間隔で取り付ける、被害を受けやすい農作物の上に、一定間隔で取り付ける、等の使用方法が考えられる。
【0057】
図11(a)は、第8の実施形態のケーブル18の構成を示すものである。また、
図11(b)は(a)のB−B線における断面を含むケーブル18の斜視図であり、
図11(c)は(a)のC−C線における断面を含むケーブル18の斜視図である。この例のケーブル18は、断面がかまぼこ状をしており、内部に4本の導電線(2本のプラス側導電線1と2本のマイナス側導電線2)が平行に設けられている。
【0058】
2本のプラス側導電線1は、
図11(b)に示すように、導電体4でケーブル18の表面に導かれている。一方、2本のマイナス側導電線2は、それぞれ2条の導電体4でケーブル18の表面に導かれている。また、2本のマイナス側導電線2同士は、ケーブル18の途中で、連絡線2Cによって接続されている。また、2本のプラス側導電線1は、
図11(c)に示すようにケーブル18の途中で、連絡線1Cによって接続されている。よって、この例のケーブル18では、
図11(a)に示すように、2本のプラス側導電線1のうちの1本を電源に接続し、2本のマイナス側導電線2のうちの1本をアースに落とせば良い。連絡線1C,2Cは、導電ケーブル18に所定間隔毎に設ければ良い。
【0059】
なお、連絡線1C,2Cは、ケーブル18に所定間隔毎に設けずに、
図11(d)に示すように、ケーブル18を張設した後に、ケーブル18の端部においてワイヤを用いて2本のプラス側導電線1と2本のマイナス側導電線2を接続しても良い。更に、この連絡線1C,2Cは、
図11(e)に示すように、ケーブル18の途中で、2本のプラス側導電線1又は2本のマイナス側導電線2に接続する導電体4に切り欠き部を設け、この切り欠き部において2本のマイナス側導電線2又2本のプラス側導電線1を導電体4を用いて接続することもできる。
【0060】
図12(a)は
図11に示した第8の実施形態のケーブル18の変形例を示すものである。この変形例のケーブル18も断面がかまぼこ状をしており、内部にプラス側導電線1とマイナス側導電線2がそれぞれ1本ずつ平行に設けられている。プラス側導電線1は、導電体4でケーブル18の湾曲した表面に導かれている。一方、マイナス側導電線2は、導電体4でケーブル18の湾曲した表面に導かれていると共に、平坦な底面に導かれている。
【0061】
よって、この変形例のケーブル18は、平坦な底面を床面や地面に敷設したり、
図12(b)に示すように、ケーブル18を導電性を有する金属パイプ26に巻きつけて使用することができる。この場合、ケーブル18の内部のマイナス側導電線2は導電体4で金属パイプ26に接続されているので、小動物が金属パイプ26とプラス側の導電体4に触れれば電気ショックを受けることになる。また、この変形例のケーブル18の配線時には、プラス側導電線1と金属パイプ26に電源を接続することができる。
【0062】
図13(a)から(d)は第9の実施形態のケーブル19の第1から第4の例を示す断面図である。第9の実施形態のケーブル19は、断面が円柱に取り付け可能な略三日月状をしている。この形状を正確に述べると、第9の実施形態のケーブル19の断面形状は、半径の大きな円弧とこれより半径の小さな円弧とを組み合わせてできる三日月状である。従って、第9の実施形態のケーブル19は、断面が三日月状の絶縁部材の両端部を広げて円柱に被せることにより、内側の円弧と同程度の半径を備えた円柱にはめ込んで取り付けることができる。即ち、
図13(a)から(d)及び
図3(e)に示すように、金属パイプ26の外表面に取り付けることができる。
【0063】
第9の実施形態のケーブル19の第1の例では絶縁部材3の内部に2本の導電線(プラス側導電線1とマイナス側導電線2)、第2と第3の例では絶縁部材3の内部に3本の導電線(1本のプラス側導電線1と2本のマイナス側導電線2)、第4の例では絶縁部材3の内部に5本の導電線(2本のプラス側導電線1と3本のマイナス側導電線2)が、それぞれケーブル19の長手方向に対して平行に設けられている。
【0064】
第9の実施形態のケーブル19のプラス側導電線1は、導電体4でケーブル19の外側の表面のみに導かれている。一方、マイナス側導電線2は、導電体4でケーブル19の外側の表面と内側の表面の両方に導かれている。また、
図13(c)に示す第3の例では、2本のマイナス側導電線2同士は、導電体4を介してケーブル19の内側の表面で接続されている。このため、第9の実施形態のケーブル19を導電性のある金属パイプ26に取り付けると、マイナス側導電線2は導電体4を介して金属パイプ26に接続される。
【0065】
よって、
図13(e)に示すような金属パイプ26に被せて取り付けた第9の実施形態のケーブル19では、プラス側導電線1のみに電源を接続し、マイナス側電線2にはアース線を接続せずに、金属製の金属パイプ26をアースに接続することができる。
【0066】
以上のように構成された第9の実施形態のケーブル19では、このケーブル19を金属パイプ26等に被せて使用することにより、簡易的に電撃装置を構成することができる。そして、ケーブル19の表面にはプラスの電位とマイナスの電位を備えた導電体4が少なくとも1条ずつ露出しているので、第9の実施形態のケーブル19に通電を行っておけば、このケーブル19に触れた小動物がケーブル19から電気ショックを受けることになり、小動物を排除することができる。また、ケーブル19の表面に数多くの導電体4を露出させたケーブル19は、動物に対して電気ショックを与えやすい。
【0067】
図14(a)は第10の実施形態の導電ケーブル41を使用した電撃装置の実施例を示すものであり、電撃装置はこの導電ケーブル41を取り付けるフラットケーブル27を備えている。フラットケーブル27及び導電ケーブル41は実際には長いものであり、この図にはフラットケーブル27及び導電ケーブル41の一部分のみが示してある。
図14(b)は(a)の導電ケーブル41の取り付け前の部分断面を示しており、(c)は(a)の導電ケーブル41の取り付け後の部分断面を示している。
【0068】
第10の実施形態の導電ケーブル41は、
図14(b)に詳細を示すように、1本の導電線42が絶縁部材3で覆われると共に、絶縁部材3の一部が一定値以上の抵抗値を有する導電体4で置換されて導電線42がこの導電体4を介して絶縁部材3の表面に接続されたケーブルである。この実施例のフラットケーブル27には、その一方の面に5本の溝31が平行に設けられている。溝31は、ケーブル41の絶縁部材3の表面に接続する導電体4が、露出した状態で収容可能な形状に構成されている。
【0069】
電撃装置を構成する場合は、フラットケーブル27の溝31に導電ケーブル41を、導電体4が露出するように挿入し、
図11で説明した実施例と同様に、隣接する導電ケーブル41を高圧電源とグランドにそれぞれ接続すれば良い。このようにして構成された電撃装置は、敷設後にフラットケーブル27の表面に、プラス極とマイナス極に接続された導電体4が交互に露出するので、動物が隣り合う2つの導電体4に同時に触れると電気ショックを受けることになる。このフラットケーブル27を使用した電撃装置は、床面に敷設したり、壁面に取り付ける等、必要に応じて何処にでも設置することができる。従って、電撃装置は、電気ショックにより排除した動物や昆虫等に対して有効と思われる場所に設置が可能である。
【0070】
図14(d)は、第10の実施形態の導電ケーブル41の第1の変形実施例を、フラットケーブル27の溝31に挿入する状態を説明するものである。
図14(b)、(c)で説明した導電ケーブル41は、導電体4が細いライン状に絶縁部材3の表面に露出しているので、導電ケーブル41を溝31に挿入した時に、露出した導電体4が真上を向かないことがある。そこで、第1の変形実施例の導電ケーブル41では、絶縁部材3の表面に露出させる導電体4が太いライン状にしてある。こうすれば、導電ケーブル41を溝31に挿入した時に、よほどのことがない限り、露出した導電体4が真上を向くようになる。更に、導電ケーブル41の導電線42を被覆する絶縁部材3を全て導電体4で置き換えることも可能である。更に又、導電ケーブル41の代わりに、溝31に導電ケーブル41と同じ径の導電線42のみを嵌め込むことも可能である。
【0071】
図14(e)は電撃装置の別の実施例のソケットケーブル28の構成を示すものであり、最小単位のソケットケーブル28を示している。従って、この実施例のソケットケーブル28も絶縁部材3で構成されており、その一面にはただ1つの溝31が設けられている。また、ソケットケーブル28の両側面には。このソケットケーブル28を連結するための連結突起32と、連結溝33が設けられている。この実施例のソケットケーブル28は、
図14(f)に示すように、連結突起32と連結溝33を連結させることにより、所望の溝数を備えたフラットケーブルとすることができる。
【0072】
なお、この実施例では、最小単位のソケットケーブル28を、断面が矩形のケーブルとして示してあるが、ソケットケーブル28の断面形状は矩形に限定されるものではない。また、この実施例では、連結突起32の断面形状が台形であり、連結溝33の断面形状も台形になっているが、連結突起32と連結溝33の形状は台形に限定されるものではなく、連結できる機能を有する形状であればその形状はどのようなものでも良い。
【0073】
図15(a)は
図14(a)に示した電撃装置を連結可能に構成した場合の実施例を示すものであり、(b)は(a)の電撃装置を連結した後の側面図である。この図もフラットケーブル27及び導電ケーブル41の一部分のみを示すものである。この実施例のフラットケーブル27には、その一方の側面に連結突起43が設けられており、他方の側面に連結溝(図示せず)が設けられている。また、電撃装置を設置する床面に対して、連結突起43を隠すと共に、電撃装置の表面をなだらかに床面に接続するためのエッジケーブル29をフラットケーブル27の側面に連結することもできる。このように連結したフラットケーブル27を使用した電撃装置は、床面全体等のように広い領域に敷設することができる。
【0074】
なお、電撃装置として使用するフラットケーブル27は、特に平坦である必要はなく、表面が湾曲していても、表面に凹凸があっても、また孔が開いていても良い。また、ケーブル自体が直線状でなく、湾曲形状であっても、蛇行形状であっても良い。そして、フラットケーブル27に柔軟性を持たせておけば、接着剤、或いは両面テープを使用することによって、円柱状のポールや、角張った柱等に巻きつけて設置することが可能である。
【0075】
図16(a)は第10の実施形態の導電ケーブルの第2の変形実施例の導電ケーブル44を使用した電撃装置の一部分を示すものである。第2の変形実施例の導電ケーブル44は、フラットケーブル27の溝31に収容される大径部と、溝31から突出するように径が小さく形成された小径部とを備えている。そして、導電線42に接続する導電体4が小径部に露出している。従って、導電ケーブル44の大径部の溝31に嵌め込めば、小径部がフラットケーブル27から突出し、導電体4が真上を向くようになる。
【0076】
図16(b)は第10の実施形態の導電ケーブルの第3の変形実施例の導電ケーブル45を使用した電撃装置の一部分を示すものである。第3の変形実施例の導電ケーブル45は、断面が正三角形状をしており、導電線42に接続する導電体4が正三角形の1つの頂点に接続されている。そして、フラットケーブル27に設けられた溝31の形状は、導電ケーブル45を受け入れ時に、その1つの頂点がフラットケーブル27の表面から突出するような形状になっている。従って、導電ケーブル45を、導電体4が露出するように溝31に嵌め込めば、導電体4が真上を向いてフラットケーブル27から突出する。
【0077】
なお、断面が正三角形状の導電ケーブル45を、
図16(b)の右側に示すように、導電線42に接続する導電体4が正三角形の3つの頂点全てに接続するように構成すれば、導電ケーブル45を、その向きを考えずに溝31に嵌め込んでも、導電体4が必ず真上を向いてフラットケーブル27から突出する。
【0078】
図16(c)は第10の実施形態の導電ケーブルの第4の変形実施例の導電ケーブル46を使用した電撃装置の一部分を示すものである。第4の変形実施例の導電ケーブル46は、断面が楕円形状をしており、導電線42に接続する導電体4が楕円の長軸方向に導電線42の両側に設けられて導電ケーブル46の表面に接続されている。そして、フラットケーブル27に設けられた溝31の形状は、導電ケーブル46を受け入れ時に、その長軸方向の端部がフラットケーブル27の表面から突出するような形状になっている。従って、導電ケーブル46を、長軸方向に溝31に嵌め込めば、どちらを上にしても導電体4が真上を向いてフラットケーブル27から突出する。
【0079】
図16(d)は第10の実施形態の導電ケーブルの第3の変形実施例の単芯ケーブル45を使用した、電撃装置の別の実施例を示すものである。この実施例のソケットケーブル28は、1つの単芯ケーブル45を収容できるタイプであり、ソケットケーブル28の両側に張り出し部34が設けられている実施例である。これは、単芯ケーブル45をプラス側の高電圧電源に接続した時に、絶縁のための縁面距離を大きくするためのものである。
【0080】
図16(e)は第10の実施形態の導電ケーブルの第5の変形実施例の単芯ケーブル47を使用した、電撃装置の別の実施例を示すものである。この実施例のソケットケーブル28も、1つの単芯ケーブル47を収容できるタイプであり、ソケットケーブル28の両側に張り出し部34が設けられている。これは、単芯ケーブル47をプラス側の高電圧電源に接続した時に、絶縁のための縁面距離を大きくするためのものである。また、第5の変形実施例の単芯ケーブル47は、第3の変形実施例の単芯ケーブル45の、導電線42に接続する導電体4が接続する1つの頂点の両側に、張り出し部を設けたものである。張り出し部の上面側は滑らかに湾曲させてある。従って、張り出し部が無い側の単芯ケーブル47を溝31に嵌め込めば、導電体4が真上を向いてフラットケーブル27から突出する。
【0081】
図16(f)は第10の実施形態の導電ケーブル41、44〜47の何れかを使用した別の実施例の電撃装置を示すものである。この実施例は、外気に晒される場所に設けられているが、鳥が止まっては困る部材に設けられた電撃装置である。例えば、上方に開口部を有する排気口或いは吸気口35では、開口部に鳥が止まっては困る場合がある。このような場合、排気口或いは吸気口35の端部の実線で示す位置に、第10の実施形態の導電ケーブル41、44〜47の何れかを2本配置し、一方に高圧電圧を印加し、他方をグランドに落としておけば、排気口或いは吸気口35に鳥が止まろうとした場合、足が2本の導電ケーブル41〜47に同時に触れるので電気ショックを受けることになり、鳥が二度と近づかないようにすることができる。
【0082】
図17(a)は第10の実施形態の導電ケーブル41を取り付けることができる幅木36を示すものである。この幅木36は、
図17(b)に示すように、部屋の壁37の最下部の、床38に接する部分に取り付けられる化粧用の横板である。導電ケーブル41は、幅木36の溝31に嵌め込んだ後、一方に高圧電圧を印加し、他方をグランドに落としておけば、小動物を壁に近づけないようにすることができる。また、前述のフラットケーブル27等を使用した電撃装置は、
図17(b)に二点差線で示す床38の位置に容易に敷設することができる。
【0083】
第10の実施形態の導電ケーブルは、この他にも、絶縁体でできた棒に設けた螺旋状の2条の溝に嵌め込み、一方に高圧電圧を印加し、他方をグランドに落としておけば、この棒に触ったり、この棒を握ったりする動物に対して電気ショックを与えることができる電撃装置を構成することができる。また、棒の代わりに、絶縁体でできたフレキシブルなケーブルに2条の溝を設けて同様の電撃装置を構成することもできる。
【0084】
更に、第10の実施形態の導電ケーブルは、屋根に鳥が止まらないようにするために、屋根の最も高い部分である大棟部や、隅棟部、或いは袖部等に2本の導電ケーブルを張設したり、瓦に埋め込んだりして電撃装置を構成する等の用途がある。なお、屋根に電撃装置を設置する場合、電源に商用電源の代わりに太陽電池を使用し、得られた電力をコンデンサ(蓄電器)に蓄え、変圧して使用することもできる。