特許第5693639号(P5693639)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5693639
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】血糖値測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/52 20060101AFI20150312BHJP
   G01N 21/27 20060101ALI20150312BHJP
   G01N 33/66 20060101ALI20150312BHJP
【FI】
   G01N33/52 B
   G01N21/27 B
   G01N33/66 A
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-85184(P2013-85184)
(22)【出願日】2013年4月15日
(62)【分割の表示】特願2009-136654(P2009-136654)の分割
【原出願日】2009年6月5日
(65)【公開番号】特開2013-148592(P2013-148592A)
(43)【公開日】2013年8月1日
【審査請求日】2013年4月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000194918
【氏名又は名称】ホシデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西内 大祐
(72)【発明者】
【氏名】相川 亮桂
(72)【発明者】
【氏名】浅野 光宏
(72)【発明者】
【氏名】岩城 禄憲
【審査官】 赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−067698(JP,A)
【文献】 特開2005−091315(JP,A)
【文献】 特開2007−093273(JP,A)
【文献】 特開2000−329707(JP,A)
【文献】 特開2003−098078(JP,A)
【文献】 特表2001−522043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 33/52
G01N 21/27
G01N 33/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液が含浸される試験紙を有し、前記試験紙上を前記血液が展開するチップが装着される装着部と、
所定の波長の光を出射する光源と、
前記光源から出射された光が入射されると共にその光を前記試験紙に集光させる集光レンズと、
前記集光レンズと前記光源との間で、且つ前記集光レンズの被写体位置に配設される絞り部を有する光路ブロックと、
前記試験紙から反射された光を受光する受光素子と、を備え、
前記受光素子は、前記光源から出射された前記光が前記試験紙上を展開する前記血液によって反射した光量を検出し、
前記絞り部及び前記集光レンズの中心を通る照射軸は、前記光源の光軸に対して傾斜している
血糖値測定装置。
【請求項2】
前記光源は、第1の波長を有する第1の光源と、前記第1の波長と異なる第2の波長を有する第2の光源とからなり、
前記絞り部は、前記第1の光源からの光が通過する第1の絞り部と、前記第2の光源からの光が通過する第2の絞り部と、を有し、
前記集光レンズは、前記第1の光源からの光が透過する第1のレンズ部と、前記第2の光源からの光が透過する第2のレンズ部と、を有する
請求項1に記載の血糖値測定装置。
【請求項3】
前記第1の光源から照射された光と前記第2の光源から照射された光は、前記試験紙上で略同一の箇所に照射される
請求項2に記載の血糖値測定装置。
【請求項4】
前記第1の光源及び前記第2の光源は、略平板状の基板に同一面上に並列して配置され、
前記第1の絞り部及び前記第1のレンズ部の中心を通る第1の照射軸は、前記第1の光源の第1の光軸に対して傾斜しており、
前記第2の絞り部及び前記第2のレンズ部の中心を通る第2の照射軸は、前記第2の光源の第2の光軸に対して傾斜している
請求項2又は3に記載の血糖値測定装置。
【請求項5】
前記集光レンズは、前記光路ブロックに一体に取り付けられている
請求項1〜4のいずれかに記載の血糖値測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液中の血糖値を光学的に測定する血糖値測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、体液や工業用水中の化学成分を検出し、その所定成分の量や性質等を測定するために、光学的に所定成分を測定する成分測定装置が用いられている。成分測定装置として血糖値測定装置は、まず血液等の液体を試験紙に含浸させ、この試験紙に所定の波長を有する光を照射する。そして、試験紙から反射された反射光の強度を測定することによって、測定液中の所定成分を算出し測定している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献2には、測定精度を高めるために異なる波長を有する2つの光源を設け、交互に光を試験紙に照射する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−144465号公報
【特許文献2】特開平11−224692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、ユーザーが携帯することができる携帯用の血糖値測定装置が開発されており、装置の小型化が要求されている。そして、装置の小型化を図るためには、光源を小型化することが考えられる。なお、特許文献2に記載された技術のように、光源を2つ設けた装置の需要も高まっており、光源を小型化することが強く求められている。しかしながら、小型の光源では、成分を正確に測定するために必要な光量が不足しているため、光源を小型化し、且つ装置の小型化を図ることは、困難であった。
【0006】
また、光源は、製品ごとに多少の指向性のバラツキを有している。そのため、この光源の指向性のバラツキによって、試験紙上に投影される照射スポットの径も変化する。その結果、従来の血糖値測定装置では、装置ごとで照射スポットの径や照度分布が変化するため、装置ごとで得られるデータ量が変化し、装置間に測定誤差が発生する、という問題を有していた。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、光量の少ない光源を用いた場合でも効率的に試験紙に光を照射することができると共に試験紙上に投影される照射スポットの径と照度分布を調節することで測定精度を向上させることができる血糖値測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の血糖値測定装置は、血液が含浸される試験紙を有し、試験紙上を血液が展開するチップが装着される装着部と、所定の波長の光を出射する光源と、試験紙から反射された光を受光する受光素子とを備えている。そして、光源から出射された光が入射されると共にその光を試験紙に集光させる集光レンズと、集光レンズと光源との間で、且つ集光レンズの被写体位置に配設される絞り部を有する光路ブロックとを備えている。受光素子は、光源から出射された光が試験紙上を展開する血液によって反射した光量を検出する。また、絞り部及び集光レンズの中心を通る照射軸は、光源の光軸に対して傾斜している。
【発明の効果】
【0009】
本発明の血糖値測定装置によれば、集光レンズによって光を集光することで、少ない光量でも効率的に試験紙に照射させることが可能である。これにより、光量が少ない小型の光源を用いることができ、装置全体の小型化を図ることができる。また、絞り部を設け、集光レンズの被写体位置に絞り部を設定したことで、試験紙上に投影される照射スポットの径を調節することができる。その結果、光源のバラツキにかかわらず一定の照射形状及び照度分布を得ることができ、測定精度の向上を図ることができると共に装置間の測定誤差を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の血糖値測定装置の実施の形態例を示す斜視図である。
図2】本発明の血糖値測定装置の実施の形態例を示す右側面図である。
図3】本発明の血糖値測定装置の実施の形態例を示す正面図である。
図4】本発明の血糖値測定装置の要部を示す斜視図である。
図5】本発明の血糖値測定装置の要部を示す分解斜視図である。
図6図3におけるY−Y線拡大断面図である。
図7図2におけるX−X線拡大断面図である。
図8】本発明の血糖値測定装置に係る光路ブロックを示す斜視図である。
図9】本発明の血糖値測定装置に係る光路ブロックを示す分解斜視図である。
図10】絞り部を設けた本発明の血糖値測定装置と絞り部を設けていない血糖値測定装置の照度分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の血糖値測定装置の実施の形態例について、図1図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.血糖値測定装置の構成例
2.血糖値測定装置の動作
【0012】
1.血糖値測定装置の構成例
まず、図1図3を参照して本発明の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる血糖値測定装置の構成について説明する。
図1は、本例の血糖値測定装置を示す斜視図、図2は、本例の血糖値測定装置を示す右側面図、図3は、本例の血糖値測定装置を示す正面図である。
【0013】
本例に示す血糖値測定装置1は、医師や看護師或いは糖尿病患者等が、血液をチップに採取して、血液中の血糖値を測定し、その血糖値の測定データを管理することができる装置である。この血糖値測定装置は、携帯電話のように手に持って操作することができるものである。
【0014】
図1に示すように、血糖値測定装置1は、中空の容器からなる筐体2と、その筐体2に内蔵された電源部と、血糖値等を測定する測定部4と、表示部5と、測定部4や表示部5の動作や表示等を制御する制御部等を備えて構成されている。また、測定部4には、ユーザーの血液を吸引し収容するチップ100が装着される。なお、表示部5には、例えば入力事項や確認事項、測定結果等が表示される。
【0015】
筐体2は、人が片手で持って操作部の操作スイッチ14を容易に押圧操作できるように少し細長であって、手にフィットする胴部9を有する立体形状とされている。この筐体2は、上下に重ね合わされる上ケース7と下ケース8を有している。そして、筐体2は、上ケース7と下ケース8とを上下に重ね合わされた状態で複数個の固定ねじによって組立・分解可能に構成されている。
【0016】
また、筐体2の胴部9の中空内には表示部5と制御部等が配置されている。更に、筐体2の中空部の長手方向の一側である先端側に測定部4が配置されている。そして、上ケース7には表示部5が取り付けられ、下ケース8には電源部が設けられている。
【0017】
下ケース8には、下面側に開口する電池収納部が設けられている。電池収納部には、例えば、携帯用電源としてのボタン型電池が着脱可能に収納されている。この電池収納部は、下ケース8に対して着脱可能に構成された電池蓋によって開閉可能に覆われている。そして、血糖値測定装置1は、ボタン型電池の電力により、測定部4や制御部の動作、或いは表示部5の表示等が制御されるようになっている。
【0018】
この電源部に用いられる電池の形態としては、ボタン型電池に限られるものではなく、丸型乾電池や角型乾電池その他の形態のものを使用できるものである。また、電池の材料の面から分類した場合の、アルカリ電池やマンガン電池その他の材料のものを使用できることは勿論であり、リチウムイオン電池のような2次電池を使用してもよい。
【0019】
上ケース7の略中央部に、その表裏面を貫通する略長方形をなす開口窓11が設けられている。開口窓11には、これに見合う形状を有する液晶カバー12が嵌合されている。この液晶カバー12の背面側に、表示部5の液晶パネルが配置されている。液晶カバー12の上面は、これよりも適宜に大きく形成された正面パネル13によって全面が覆われている。正面パネル13は、上ケース7の上面に配置された2つの操作スイッチ14を覆うことができる大きさとなっている。
【0020】
2つの操作スイッチ14は、上ケース7の上面に設けた挿通孔にそれぞれ挿入されていて、これらの操作スイッチ14を介して血糖値測定装置1のオン・オフ操作等の各種操作が可能とされている。
【0021】
これら上ケース7と下ケース8の間に、表示部5の液晶パネルと、制御部のメイン配線基板が配置されている。メイン配線基板には、所定形状に形成された電気回路が印刷配線等によって設けられている。そして、メイン配線基板には、予め設定された所定の機能を実行するためのマイクロコンピュータ、予め所定のプログラムが記憶されたROMやRAM等の記憶装置、コンデンサや抵抗その他の電子部品が実装されている。
【0022】
図2に示すように、筐体2の長手方向の一側は、下ケース8側に少し湾曲した先細の湾曲部16として形成されている。湾曲部16は、上ケース7に設けた内向きのコ字状部分からなる上湾曲部16aと、下ケース8に設けた外向きのコ字状部分からなる下湾曲部16bとの組み合わせからなる(図3参照)。この湾曲部16は、上湾曲部16aと下湾曲部16bを重ね合わせることにより、全体として下ケース8側に湾曲された湾曲部16が形成されている。
【0023】
更に、湾曲部16における凸側には、イジェクト操作子18が設けられている。このイジェクト操作子18は、後述するイジェクト部材24を操作するための部材である。なお、湾曲部16には、このイジェクト操作子18の移動を許容するための長穴が設けられている。長穴は、筐体2の前後方向へ所定の長さだけ直線的に延在されて設けられており、イジェクト操作子18の脚部が摺動可能に係合されている。
【0024】
また、湾曲部16の先端には、開口部17が設けられている。この開口部17は、筐体2の中心を通る部分よりも下ケース8側に若干傾いた位置において斜め下方へ向けて開口されている。なお、この開口部17には、測定部4が配設されている。
【0025】
[測定部]
次に、図4図9を参照して、本例の測定部4について説明する。
図4は、本例の測定部を示す斜視図、図5は、本例の測定部を示す分解斜視図、図6及び図7は、本例の測定部を示す断面図である。また、図8は、本例の測定部に係る光路ブロックを示す斜視図、図9は、光路ブロックの分解斜視図である。
【0026】
測定部4は、血液をチップ100に採取することによって、血糖値を光学的に測定する装置である。この測定部4は、リング筐体21と、内リング22と、測光ブロック23と、イジェクト部材24と、光路ブロック26と、測光基板27と、発光ダイオード基板を押さえる基板押えブラケット28とから構成されている。
【0027】
図5に示すように、リング筐体21は、筐体2に固定するための固定部21aと、この固定部21aに連続して一体に形成された筒軸部21bとを有している。固定部21aは、開口部17を閉じるように中心方向に展開された端面部21cを有している。その端面部21cの略中央部には、円筒状の筒軸部21bが外側へ突出するように形成されている。また、固定部21aには、測光ブロック23及び基板押えブラケット28が固定ネジ40を介して固定されるネジ部31が設けられている。
【0028】
図6に示すように、筒軸部21bの内壁には、突条21dが設けられている。また、筒軸部21bの内側には、内リング22が配置されている。内リング22は、円筒部22aと、フランジ部22bとを有している。フランジ部22bは、円筒部22aの一方の端面側から連続し、且つ半径方向の外側へ展開するように設けられている。
【0029】
また、円筒部22aは、リング筐体21の筒軸部21bの内側において筒軸部21bと同一軸心線上に配置されている。そのため、リング筐体21の筒軸部21bと内リング22の円筒部22aとの間には、リング状をなす空間部が形成されている。このリング状をなす空間部を、後述するイジェクト部材24の押出部46が長手方向に摺動する(図7参照)。そして、リング筐体21と内リング22によって、チップ100を着脱可能に支持することができる装着部30が構成されている。なお、内リング22の背面側には、測光ブロック23が対向して配置されている。
【0030】
図5に示すように、測光ブロック23は、中空に形成されており、略平板状のベース部23aと、このベース部23aの前方に形成された略円形の軸部23bとを有している。ベース部23aには、固定ネジが螺合される複数のネジ孔32と、略半円状の2つの切り欠き33が設けられている。なお、測光ブロック23をリング筐体21の背面側に配置した際に、2つの切り欠き33にリング筐体21のネジ部31が嵌め込まれる(図4参照)。
【0031】
図6に示すように、軸部23bには、後述する発光ダイオード80a,80bから照射された光が通過する主導光路35と、チップ100に設けた試験紙107によって反射された光が通過する受光経路36が設けられている。なお、主導光路35におけるベース部23a側の端部には、光路ブロック26が収納される収納部37が設けられている。この収納部37は、ベース部23a側の一面が全て開口している。また、受光経路36におけるベース部23a側の端部には、受光素子44が嵌め込まれる嵌入部38が設けられている。
【0032】
受光素子44は、試験紙107からの反射光を受光する受光部44aと、2つの配線44bとを有している。受光部44aは、略球面状の受光面を有する砲弾型に形成されている。2つの配線44bは、受光部44aにおける受光面の反対側から連続して延出し、測光基板27に電気的に接続されている。
【0033】
更に、軸部23bの端面には、主導光路35及び受光経路36の開口を閉じるようにガラス39がゴムガスケット41を介して取り付けられる。
【0034】
このように、ガラス39とゴムガスケット41によって、主導光路35及び受光経路36の開口を閉じることで、測光ブロック23内に水等が侵入することを防止することができる。
【0035】
なお、この測光ブロック23の軸部23bには、イジェクト部材24が摺動可能に取り付けられている。イジェクト部材24は、装着部30に装着されたチップ100を離脱させるためのものである。このイジェクト部材24は、チップ100に直接接触して押し出す押出部46と、この押出部46が固定されると共に所定距離だけ摺動動作される摺動プレート47とを有している。
【0036】
押出部46は、円弧状に湾曲させた2枚の円弧片46a,46aを左右方向に対向させることによって構成されている。この押出部46は、測光ブロック23の軸部23bに移動可能に装着され、軸部23bの外側を軸方向に沿って所定距離だけ進退移動される。
【0037】
摺動プレート47は、長手方向の中途部を90度に折り曲げたような形状に形成されている。この摺動プレートは、その折り曲げ部の一側に固定部47aが設けられ、その折り曲げ部の他側に連結部47bが設けられている。固定部47aは、押出部46を構成する一対の円弧片46a,46aに対応する大きさを有するU字形状の部材として形成されている。そして、固定部47aの一面において連結部47bと反対側へ突出するように、一対の円弧片46a,46aが立設されている。また、連結部47bの略中央部には、イジェクト操作子18と連結するための挿通孔48が設けられている。
【0038】
このイジェクト部材24は、摺動プレート47の挿通孔48に挿通される固定ネジにより締め付けられてイジェクト操作子18に固定されている。また、イジェクト部材24は、不図示の引張コイルばねにより引っ張られて、内リング22から離れる後方へ常に付勢されている。
【0039】
なお、イジェクト操作子18を前方に押圧することで、イジェクト部材24がイジェクト操作子18の移動距離と同じ距離だけ移動される。その結果、イジェクト部材24の先端に設けた一対の押出部46の先端がチップ100の係合爪105の端部を前方に押圧し、チップ100を装着部30から離脱させる。これにより、チップ100を廃棄することができる。
【0040】
[チップ]
ここで、この血糖値測定装置1に装着されるチップ100について説明する。図1に戻り、チップ100は、円板状に形成されたベース部101と、このベース部101の一方の面に形成されたノズル部102と、ベース部101の他方の面に形成された係合部103とからなっている。
【0041】
ベース部101の外径は、筒軸部21bの外径と略同じ寸法に形成されている。このベース部101の中央には、ノズル部102が中央に立設されている。ノズル部102の中心部には、軸方向へ貫通する採取孔104が設けられている。そして、ノズル部102の先端部は、先細に形成されていて、その先端面には検体を吸引し易くするための凹溝102aが設けられている(図3参照)。
【0042】
チップ100の係合部103は、装着部30の空間部に見合う大きさに形成されていている。すなわち、係合部103の外径は、筒軸部21bの穴に嵌まり合うことができる大きさであり、その内径は、円筒部22aを覆う大きさである。
【0043】
更に、係合部103の先端部には、弾性片からなる4つの係合爪105が設けられている。なお、この係合爪105は、3つ以下、或いは5つ以上設けてもよい。係合爪105は、周方向に連続する円弧状の凸部として形成されており、その外周面には、摩擦抵抗を高めるための複数の凸部が設けられている。そして、この係合爪105を、筒軸部21bの内周面に接触させ、押し込んで係合爪105が筒軸部21bの内面に設けられた突条21dを乗り越えることにより、筒軸部21bによるチップ100の保持力を高めて外れ難くすることができる(図6参照)。
【0044】
また、係合部103の内側には、採取孔104に連通された試験紙収納部106が設けられている。この試験紙収納部106には、血液を採取して所定量の血液を保持する試験紙107が収納されている。血液が含浸した試験紙に、測光ブロック23から照射される所定の光を照射することにより、血液中の成分を測定することができる。
【0045】
[光路ブロック]
次に、図8及び図9を参照して光路ブロック26について説明する。図8に示すように、光路ブロック26は、第1の光路ブロック51と、第2の光路ブロック52とから構成されている。そして、この光路ブロック26には、集光レンズ53が取り付けられている。
【0046】
図9に示すように、第1の光路ブロック51は、略直方体状に形成された基部51aと、フランジ部51bとを有している。基部51aにおける集光レンズ53と対向する端面は、長手方向の両端からその中央にかけて傾斜し、中央部が凹んでいる。この基部51aには、略円形状に凹んだ2つの溝54a,54bと、2つの凸片55a,55bと、挿入穴56が設けられている。
【0047】
また、基部51aの長手方向の両端面には、突起57が形成されている。図7に示すように、光路ブロック26を測光ブロック23の収納部37に収納した際に、この突起57は、収納部37の側壁に当接する。これにより、測光ブロック23の収納部37内における光路ブロック26の位置決めが行えると共に光路ブロック26のガタツキを防ぐことが可能である。
【0048】
2つの溝54a,54bは、それぞれ基部51aの一面から2段階に凹んで形成されている。この2つの溝54a,54bは、略ハの字状に配置され、2つの溝54a,54bの間に挿入穴56が配置されている。2つの凸片55a,55bは、基部51aにおける集光レンズ53と対向する面から、略垂直に突出している。第1の凸片55aは、長手方向の一端に形成され、第2の凸片55bは、長手方向の他端に形成されている。
【0049】
また、フランジ部51bは、基部51aにおける集光レンズ53と対向する面の反対側の面に設けられている。このフランジ部51bには、測光基板27を把持する把持片58が形成されている。
【0050】
第2の光路ブロック52は、第1の光路ブロック51と同様の構成を有しており、略直方体状に形成された基部52aと、フランジ部52bとを有している。基部52aにおける集光レンズ53と対向する端面は、長手方向の両端からその中央にかけて傾斜し、中央部が凹んでいる。この基部52aには、略円形状に凹んだ2つの溝61a,61bと、2つの凸片62a,62bと、挿入穴56に挿入される凸部63(図6参照)が設けられている。更に、基部52aの上面部には、略四角形状に凹んだ載置部64が形成されている。
【0051】
2つの溝61a,61bは、基部52aにおける第1の光路ブロック51に設けた2つの溝54a,54bと対向する一面に形成されている。この2つの溝61a,61bは、第1の光路ブロック51の2つの溝54a,54bと同様に、2段階に凹んで形成されている。なお、2つの溝61a,61bは、第1の光路ブロック51の2つの溝54a,54bと対向するように略ハの字状に配置されている。更に、2つの溝61a,61bの間には、凸部63が突出している。
【0052】
2つの凸片62a,62bは、基部52aにおける集光レンズ53と対向する面から、略垂直に突出している。第1の凸片62aは、長手方向の一端に形成され、第2の凸片62bは、長手方向の他端に形成されている。また、フランジ部52bは、基部52aにおける集光レンズ53と対向する面の反対側の面に設けられている。
【0053】
そして、第1の光路ブロック51の第1の溝54aと第2の光路ブロック52の第1の溝61aによって、第1の絞り部66及び第1の導光路67が構成されている。また、第1の光路ブロック51の第2の溝54bと第2の光路ブロック52の第2の溝61bによって、第2の絞り部68及び第2の導光路69が構成されている。
【0054】
更に、第1の光路ブロック51の第1の凸片55aと第2の光路ブロック52の第1の凸片62aによって、第1の嵌合部71が構成されている。また、第1の光路ブロック51の第2の凸片55bと第2の光路ブロック52の第2の凸片62bによって、第2の嵌合部72が構成されている。
【0055】
集光レンズ53は、後述する発光ダイオード80a,80bから出射された光が入射されると共に、その光をチップ100の試験紙107上に集光させるものである。この集光レンズ53は、略平板状で、且つ長手方向の略中央を鈍角に折り曲げた形状に形成されている。また、集光レンズ53は、第1のレンズ部53aと、第2のレンズ部53bと、2つの嵌合受部73,74とを有している。
【0056】
第1のレンズ部53a及び第2のレンズ部53bは、それぞれ両側に膨出した凸レンズである。第1のレンズ部53aは、長手方向の一側に配設されており、第2のレンズ部53bは、長手方向の他側に配設されている。そして、集光レンズ53を光路ブロック26に取り付けた際に、第1のレンズ部53aは、第1の導光路67及び第1の絞り部66の前方に位置している。また、第2のレンズ部53bは、第2の導光路69及び第2の絞り部68の前方に位置している。
【0057】
なお、第1のレンズ部53aにおける入射側の焦点は、第1の絞り部66より前方に設定されており、第2のレンズ部53bにおける入射側の焦点は、第2の絞り部68より前方に設定されている。また、第1の絞り部66及び第2の絞り部68は、それぞれ第1のレンズ部53aと第2のレンズ部53bの被写体位置に設置されている。そして、図7に示すように、第1の絞り部66及び第1のレンズ部53aの中心を通る第1の照射軸L1と、第2の絞り部68及び第2のレンズ部53bの中心を通る第2の照射軸L2は、チップ100の試験紙107上で交差する。
【0058】
第1の嵌合受部73は、集光レンズ53の長手方向の一端に配置され、第2の嵌合受部74は、集光レンズ53の長手方向の他端に配置されている。第1の嵌合受部73は、所定の間隔を開けて設けられた2つの嵌合片73a,73aを有している。そして、図8に示すように、第1の嵌合受部73の2つの嵌合片73a,73aの間に、光路ブロック26の第1の嵌合部71が嵌め込まれている。同様に、第2の嵌合受部74は、所定の間隔を開けて設けられた2つの嵌合片74a,74aを有しており、その2つの嵌合片74a,74aの間に光路ブロック26の第2の嵌合部72が嵌め込まれている。
【0059】
次に、図5に戻り、測光基板27及び基板押えブラケット28について説明する。
図5に示すように、測光基板27は、光源である2つの発光ダイオード80a,80bが取り付けられる取付部76と、発光ダイオード80a,80bや受光素子44を制御するための電子部品が実装される実装部77とを有している。取付部76は、平板状に形成されており、2つの取付孔76aと、切り欠き76bが設けられている。
【0060】
図4に示すように、測光基板27は、基板押えブラケット28に支持されて、測光ブロック23の背面側に配設される。なお、図5に示すように、基板押えブラケット28には、測光基板27を測光ブロック23側に押し付けて支持する支持面部28aと、リング筐体21に固定ネジ40を介して固定するための固定孔28bが設けられている。
【0061】
また、図7に示すように、測光基板27の取付部76は、測光ブロック23の収納部37の開口を閉じるように配設される。このとき、第1の発光ダイオード80aが光路ブロック26の第1の絞り部66の後方に配置され、第2の発光ダイオード80bが光路ブロック26の第2の絞り部68の後方に配置される。また、取付部76の切り欠き76bには、光路ブロック26に設けた把持片58が係合される。
【0062】
なお、第1の発光ダイオード80aと第2の発光ダイオード80bの波長は、それぞれ異なる波長に設定されている。例えば、第1の発光ダイオード80aの波長は、620〜640nmの範囲に設定されており、血液検体の呈色濃度から得られるグルコース値を検出するものである。これに対し、第2の発光ダイオード80bの波長は、510〜540nmの範囲に設定されており、赤血球の赤色濃度から得られるヘマトクリット値を検出するものである。
【0063】
そして、本例の血糖値測定装置1は、グルコース値を、ヘマトクリット値を用いて補正しつつ、グルコース濃度を定量して、血糖値を測定するものである。なお、第1の発光ダイオード80a及び第2の発光ダイオード80bは、交互に照射される。
【0064】
また、図7に示すように、第1の絞り部66及び第1のレンズ部53aの中心を通る第1の照射軸L1は、第1の発光ダイオード80aの光軸L3に対して傾斜している。また、第2の絞り部68及び第2のレンズ部53bの中心を通る第2の照射軸L2は、第2の発光ダイオード80bの光軸L4に対して傾斜している。これは、絞り部66,68を設けたことにより、照射軸L1と光軸L3、及び照射軸L2と光軸L4をそれぞれ一致させる必要がなく、発光ダイオード80a,80bの取付構造を簡便にしている。
【0065】
なお、本例では、光源を2つ設けた例を説明したが、光源の数は、1つ或いは3つ以上設けてもよい。そして、絞り部及び集光レンズのレンズ部の数は、光源の数に対応させて適宜設定されるものである。
【0066】
本例の血糖値測定装置1によれば、集光レンズ53によって発光ダイオード80a,80bの光を集光することで、少ない光量でも効率よく試験紙に照射することができる。その結果、少ない光量を有する小型の発光ダイオードを用いることができるため、装置全体の小型化を図ることが可能となる。
【0067】
また、集光レンズ53により、発光ダイオード80a,80bから試験紙107までの距離、すなわち第1及び第2の導光路67,69及び主導光路35の長さを長くしても、測定するために十分な光量を得ることができる。その結果、空いたスペースにイジェクト部材24等のチップ排出機構等の付属の機能を容易に設けることができる。
【0068】
2.血糖値測定装置の動作
この血糖値測定装置1は、例えば、次のようにして使用することができる。なお、予め血糖値測定装置1の装着部30には、チップ100が装着されている。まず、チップ100によってユーザーの血液を採取する。具体的には、指先を専用の穿刺器具で穿刺し、その穿刺部から皮膚上に少量(例えば、0.3〜1.5μL程度)の血液を流出させる。この指先に流出した血液の塊に、血糖値測定装置1の先端に装着されているチップ100のノズル部102の先端を当接させる。
【0069】
これにより、指先の血液は、凹溝102aを経て採取孔104内に入り込む。そして、採取孔104内に入り込んだ血液は、毛細管現象により吸引されて内側に流れ、係合部103内に収納されている試験紙107の中央部に到達する。この試験紙107に到達した血液は、その表面から内部に染み込み、半径方向外側へ向かって放射状に広がって行く。この血液の展開と同時に、血液中のブドウ糖と試験紙107に担持されている発色試薬とが反応を開始し、ブドウ糖の量に応じて呈色する。
【0070】
次に、図7に示すように、試験紙107へ第1の発光ダイオード80a又は第2の発光ダイオード80bの光を照射させる。すなわち、第1の発光ダイオード80aから出射された光は、第1の絞り部66を通過することで、その照射スポットの形状及び径が調節されて、第1の導光路67を通過し、集光レンズ53の第1のレンズ部53aに入射される。そして、第1のレンズ部53aに入射された光は、第1のレンズ部53aによって集光されて、主導光路35を通過して試験紙107に照射される。
【0071】
なお、第2の発光ダイオード80bから出射された光は、第2の絞り部68、第2の導光路69を通過して、第2のレンズ部53bに入射される。そして、第2のレンズ部53aによって集光されて、主導光路35を通過して試験紙107に照射される。
【0072】
ここで、第1の絞り部66及び第1のレンズ部53aの中心を通る第1の照射軸L1と、第2の絞り部68及び第2のレンズ部53bの中心を通る第2の照射軸L2は、試験紙107上で交差している。そのため、第1の発光ダイオード80aから出射された光と第2の発光ダイオード80bから出射された光は、試験紙107上の略同一の箇所に照射される。
【0073】
更に、第1のレンズ部53aにおける被写体位置は、第1の絞り部66に設定されている。同様に、第2のレンズ部53bにおける被写体位置は、第2の絞り部68に設定されている。そのため、試験紙107には、第1の絞り部66又は第2の絞り部68で絞られた光が投影される。これにより、第1及び第2の絞り部66,68の形状及び/又は径を調節することで、試験紙107に投影される照射スポットの形状及び径を調節することができる。
【0074】
このように、試験紙107に投影される照射スポットの形状及び径を調節することができるため、照射スポットの径を狭めて受光素子44で最も必要な信号のみを検出し、余分なノイズを軽減することができる。その結果、ノイズを軽減することができるため、測定精度の向上を図ることができる。
【0075】
更に、発光ダイオード80a,80bの製品ごとで指向性に多少のバラツキが発生しても、絞り部66,68を設定することで照射スポットの位置を固定することができる。これにより、発光ダイオード80a,80bにおける製品ごとの指向性のバラツキによって生じる装置間の測定誤差を最低限に抑制することを可能としている。
【0076】
次に、図6に示すように、第1の発光ダイオード80a又は第2の発光ダイオード80bから出射された光は、試験紙107によって反射されて、受光経路36を通過する。そして、受光経路36を通過した光L5は、受光素子44に達し、光量が測定される。これにより、試験紙107を測色して、呈色の度合いを測定することができ、血糖値を求めることができる。
【0077】
測定終了後、チップ100を装着部30から排出する場合には、例えば、胴部9を握って親指をイジェクト操作子18の窪みに合わせる。そして、このイジェクト操作子18を前側に押圧してイジェクト部材24を前方にスライドさせるだけでよい。このとき、図2及び図3に示す状態から、イジェクト操作子18を前方に押圧すると、これと一体のイジェクト部材24が同じ距離だけ移動される。その結果、図7に示すように、イジェクト部材24の先端に設けた一対の押出部46の先端がチップ100の係合爪105の端部を前方に押圧し、チップ100を装着部30から離脱させる。これにより、廃棄容器などにチップ100を廃棄することができる。
【0078】
この場合、血糖値測定装置1を操作するユーザーは、血糖値測定装置1を片手で持った状態において、片手操作によってチップ100を血糖値測定装置1から容易に分離させ、廃棄することができる。しかも、筐体2には湾曲部16が設けられ、その湾曲部16の凸側にイジェクト操作子18が配置されている。更に、湾曲部16の先端に装着部30が配置されているため、イジェクト操作子18の移動する方向にチップ100が放出される。そのため、所望の放出方向に狙いを定めることができるので、廃棄容器内にチップ100を簡単且つ確実に放出させることができる。従って、チップ100に手を触れることなく、そのチップ100の廃棄処理を、安全性を保持して簡単且つ迅速に行うことができる。
【0079】
次に、図10を参照して絞り部を設けた本例の血糖値測定装置1と絞り部を設けていない血糖値測定装置における試験紙上に照射される光の照度分布について説明する。
図10は、本例の血糖値測定装置と絞り部のない血糖値測定装置の照度分布を示すグラフである。縦軸は、光量を示しており、横軸は、試験紙107に投影された照射スポットの中心からの位置(mm)を示している。
【0080】
実線Aで示す絞りを有していない血糖値測定装置の照度は、中心から2mm離れた地点まで光の照射スポットが広がっていることがわかる。そのため、受光素子44で検出されるデータ量が増加し、不必要なノイズまで検出してしまう。また、照度分布のグラフ形状が矩形から離れるほど、光の空間分解能に差が生じてしまう。その結果、絞りを設けていない従来の血糖値測定装置では、ノイズを多く検出してしまい、また測定部位差が大きくなるため、測定精度が低くなっていた。
【0081】
これに対し、破線Bで示す絞りを設けた本例の血糖値測定装置1の照度は、絞り部を設けていない血糖値測定装置よりも照射スポットの径が狭くなっており、また照度分布の形状も矩形に近くなっていることが分かる。そのため、受光素子44で検出されるデータ量が不必要に増加することを抑制し、また空間分解能の差も抑制するこができる。その結果、受光素子44で検出されるノイズを軽減させることができ、また測定部位差を小さくできるため、測定精度の向上を図ることができる。
【0082】
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0083】
なお、上述した実施例においては、イジェクト部材の押出部を、互いに対向設置された2つの円弧状をなす部材で構成した例について説明したが、3つ以上の部材の組合せとして構成することができる。また、円弧形状に変えて、コ字形状或いはL字形状の部材として構成してもよい。
【0084】
更に、光源として用いた2つの発光ダイオードを略平板状の基板の同一面上に並列して配置した例を説明したが、2つの発光ダイオードを、その光軸と照射軸が一致するようにそれぞれ傾けて配置させてもよい。なお、光源として発光ダイオード(LED)を用いた例を説明したが、光源としては、半導体レーザ(LD)等のその他各種の発光素子を用いてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1…血糖値測定装置、 2…筐体、 4…測定部、 7…上ケース、 8…下ケース、 9…胴部、 18…イジェクト操作子、 21…リング筐体、 21a…固定部、 21b…筒軸部、 21c…端面部、 21d…突条、 22…内リング、 22a…円筒部、 23…測光ブロック、 24…イジェクト部材、 26…光路ブロック、 27…測光基板、 28…基板押えブラケット、 30…装着部、 35…主導光路、 36…受光経路、 37…収納部、 38…嵌入部、 39…ガラス、 41…ゴムガスケット、 44…受光素子、 44a…受光部、 44b…配線、 46…押出部、 51…第1の光路ブロック、 51a,52a…基部、 51b,52b…フランジ部、 52…第2の光路ブロック、 53…集光レンズ、 53a…第1のレンズ部、 53b…第2のレンズ部、 66…第1の絞り部、 67…第1の導光路、 68…第2の絞り部、 69…第2の導光路、 71…第1の嵌合部、 72…第2の嵌合部、 73…第1の嵌合受部、 74…第2の嵌合受部、 76…取付部、 76a…取付孔、 80a…第1の発光ダイオード(光源)、 80b…第2の発光ダイオード(光源)、 100…チップ、 104…採取孔、 107…試験紙、 L1…第1の照射軸、 L2…第2の照射軸、 L3,L4…光軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10