特許第5693730号(P5693730)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5693730ピストンポンプを製造する方法、およびピストンポンプ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5693730
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】ピストンポンプを製造する方法、およびピストンポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04B 53/14 20060101AFI20150312BHJP
   F04B 9/04 20060101ALI20150312BHJP
【FI】
   F04B21/04 Z
   F04B9/04 A
【請求項の数】9
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-528564(P2013-528564)
(86)(22)【出願日】2011年7月18日
(65)【公表番号】特表2013-540935(P2013-540935A)
(43)【公表日】2013年11月7日
(86)【国際出願番号】EP2011062241
(87)【国際公開番号】WO2012034739
(87)【国際公開日】20120322
【審査請求日】2013年3月13日
(31)【優先権主張番号】102010040819.0
(32)【優先日】2010年9月15日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501125231
【氏名又は名称】ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(72)【発明者】
【氏名】ベルナルド・ハッケンベック
(72)【発明者】
【氏名】マルク・ツィマーマン
(72)【発明者】
【氏名】マルティン ユレトコ
【審査官】 尾崎 和寛
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0232998(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 53/14
F04B 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンポンプを製造する方法であって、該ピストンポンプは、ハウジング(12)と、前記ハウジング(12)の中でスライド可能に案内されたピストンモ ジュール(14)とを有しており、該ピストンモジュールは、第1の棒状のピストン部材(14.1)と、少なくとも1つの横穴(18.1,18.2)および 少なくとも1つの前記横穴(18.1,18.2)に対応する縦穴(20)が配置され、前記ハウジング(12)のためのストッパエッジ(22)が配置され、 プレス嵌め(16)を介して前記第1のピストン部材(14.1)と結合された第2のスリーブ状のピストン部材(14.2)とを備えており、さらに前記ピス トンポンプは吸込弁(24)を有しており、該吸込弁は、吸込弁ばね(24.2)および吸込弁シール部材(24.3)が中に配置された収容部材(24.1) と、前記第2のピストン部材(14.2)に配置された対応する吸込弁座(24.4)とを含んでいる、そのようなピストンポンプを製造する方法において、
前記第2のピストン部材(14.2)を加工する過程で前記プレス嵌め(16)と前記縦穴(20)が1回の作業ステップで製作および/または最終加工され、
前記第2のピストン部材(14.2)は切削式の製造方法で製作される、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記作業ステップで前記ハウジング(12)のためのストッパエッジ(22)が追加的に製作および/または最終加工されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
別の作業ステップで前記第2のピストン部材(14.2)の外側外套面(28)を加工する過程で環状通路(26)が切込みによって製作および/または最終加工されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
別の作業ステップで少なくとも1つの前記横穴(18.1,18.2)が製作および/または最終加工されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
別の作業ステップで前記第2のピストン部材(14.2)の少なくとも1つの内面領域(30.1,30.2)が、ばり取りされることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
スリーブ状に施工された前記第2のピストン部材(14.2)は旋削部品として製作されることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ピストン部材(14.2)の加工は少なくとも部分的に段付き工具で行われることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
ピストンポンプであって、ハウジング(12)と、前記ハウジング(12)の中でスライド可能に案内されたピストンモジュール(14)とを有しており、該ピ ストンモジュールは、第1の棒状のピストン部材(14.1)と、少なくとも1つの横穴(18.1,18.2)および少なくとも1つの前記横穴 (18.1,18.2)に対応する縦穴(20)が配置され、プレス嵌め(16)を介して前記第1のピストン部材(14.1)と結合された第2のスリーブ状 のピストン部材(14.2)とを備えており、さらに前記ピストンポンプは吸込弁(24)を有しており、該吸込弁は、吸込弁ばね(24.2)および吸込弁 シール部材(24.3)が中に配置された収容部材(24.1)と、前記第2のピストン部材(14.2)に配置された対応する吸込弁座(24.4)とを含んでいる、そのようなピストンポンプにおいて、前記第2のピストン部材(14.2)は請求項1からのいずれか1項に記載の方法によって製作可能であること を特徴とするピストンポンプ。
【請求項9】
前記ハウジング(12)は少なくとも部分的にフィルタ部材として構成されていることを特徴とする、請求項に記載のピストンポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項1の分野に属するピストンポンプを製造する方法、およびこのような方法により製造される、独立請求項9の分野に属するピストンポンプを前提とするものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハウジングと、ハウジングの中でスライド可能に案内されたピストンモジュールと、吸込弁とを備えるピストンポンプが記載されている。ピストンモジュールは、第1の棒状のピストン部材と、横穴および横穴に対応する縦穴が配置された、プレス嵌めを介して第1のピストン部材と結合された第2のピストン部材とを含んでいる。吸込弁は、吸込弁ばねおよび吸込弁シール部材が配置された収容部材と、第2のピストン部材に配置された対応する吸込弁座とを含んでいる。第2のピストン部材は、軸方向に作用する力成分を受け止めるスリーブとして耐摩耗性の材料で製作されており、吸込弁座は、スリーブとして製作された第2のピストン部材の曲げエッジに配置されている。スリーブとして製作された第2のピストン部材は深絞り法または冷間衝撃法で製作されており、横穴がピストン部材に打ち抜かれており、または穿孔されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】ドイツ特許出願公開第102007047418A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それに対して、独立請求項1の構成要件を備える本発明の方法は、第2のピストン部材を加工する過程で、プレス嵌めと縦穴が1回の作業ステップで製作および/または最終加工されるという利点を有している。本発明による方法は、ピストンポンプの簡単で低コストな製造を可能にするという利点がある。特に、ピストンポンプのピストンモジュールの第2のピストン部材の個別の加工が可能であり、それにより、特に、ピストンポンプの最適化された吸込領域が得られる。特に、500バール前後まで耐圧性に施工することができるピストンポンプが得られるという利点がある。この作業ステップで、ハウジングのためのストッパエッジが追加的に製作および/または最終加工できるのが特別に好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従属請求項に記載されている方策および発展例により、独立請求項1に記載されているピストンポンプを製造する方法、および独立請求項9に記載されているピストンポンプの好ましい改良が可能である。
【0006】
本発明による方法の好ましい実施形態では、別の作業ステップで、第2のピストン部材の外套面を加工する過程で環状通路が切込みによって製作および/または最終加工される。フィルタと吸込弁座の間の改善された媒体案内のために、第2のピストン部材の外側円周の切込みが旋削によって簡単な製造プロセスで行われるのが好ましく、それにより、特にピストンポンプ内の流動抵抗を引き下げる環状通路が作成される。
【0007】
本発明による方法の別の好ましい実施形態では、別の作業ステップで少なくとも1つの横穴が製作および/または最終加工される。環状通路と縦穴の間の媒体接続は、複数の横穴が環状通路を縦穴と接続することによって、簡単な製造プロセスで行われるのが好ましい。少ない壁厚につながり、したがってピストンないしピストンポンプの低減された流動抵抗につながる環状通路の切込み、横穴、および大きな縦穴は、特別に好都合に作用する。
【0008】
さらに、別の作業ステップで第2のピストン部材の少なくとも1つの内面領域がばり取りされることが提案される。横穴と縦穴が交差するところにあるばりは、特別なフライス工具によって、定義されたとおりに特別に簡単かつ好都合に除去することができ、それによって低減された流動抵抗が得られる。
【0009】
さらに、スリーブ状に施工される第2のピストン部材は切削式の製造法で製作されることが提案され、それにより、このコンポーネントの簡単かつ低コストな製造がもたらされる。
【0010】
本発明による方法の1つの好ましい具体化は、スリーブ状に施工される第2のピストン部材が旋削部品として製作されることを意図しており、それにより、このコンポーネントの簡単な、特に大量生産のために有益な製造がもたらされる。
【0011】
ピストン部材の加工は少なくとも部分的に段付き工具で行われるのが好ましい。第2のピストン部材の製造は、1回のプロセスステップないし作業ステップで段付き工具を用いて行われるのが好ましく、プレス嵌め、横穴、縦穴、および/またはストッパエッジを同時に製作することができる。それにより、多機能のピストン部材を短い加工サイクルと大量の個数で、特別に正確かつ低コストに製作することができる。
【0012】
本発明によるピストンポンプは、ハウジングと、ハウジングの中でスライド可能に案内されたピストンモジュールとを有しており、該ピストンモジュールは、第1の棒状のピストン部材と、少なくとも1つの横穴および少なくとも1つの横穴に対応する縦穴が配置され、プレス嵌めを介して第1のピストン部材と結合された第2のスリーブ状のピストン部材とを備えており、さらにピストンポンプは吸込弁を有しており、該吸込弁は、吸込弁ばねおよび吸込弁シール部材が配置された収容部材と、第2のピストン部材に配置された対応する吸込弁座とを含んでおり、第2のピストン部材は上に説明した本発明の方法によって製作されている。それにより、各コンポーネントの低コストな製造で、流動と生産が最適化された吸込弁座を備えるピストンポンプが得られるという利点がある。本発明による第2のピストン部材の実施形態に基づき、回転割出し機によるピストン部材の加工が可能である。ピストンポンプのハウジングは、少なくとも部分的にフィルタ部材として構成されているのが好ましい。
【0013】
本発明の好ましい実施形態が図面に示されており、以下において説明する。各図面において同じ符号は、同じ機能ないし類似の機能を果たすコンポーネントないし部材を表している。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明によるピストンポンプを示す模式的な斜視図である。
図2】第1および第2のピストン部材を備えるピストンモジュールが中で案内されるピストンポンプの第1のハウジング区域と、ピストンポンプの吸込弁の一部とを示す断面図である。
図3】吸込弁の吸込弁シール部材が当接する吸込弁座を備える第2のピストン部材を示す断面図である。
図4】ピストン部材の内面領域をばり取りするための工具とともに第2のピストン部材を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1から明らかなとおり、本発明によるピストンポンプ10は、ピストンモジュール14と、吸込弁24と、吐出弁32と、ハウジング12とを含んでいる。このような種類のピストンポンプは構造と機能に関してそれ自体公知であるので、図面と説明は、本発明を明瞭に記述するために、ピストンポンプ10の本発明に関連する部分だけに限定する。
【0016】
上述したポンプは、たとえば車両の油圧ポンプ系統のフィードポンプまたはリターンポンプとして利用することができる。ポンプ10は、たとえばABS(アンチブロックシステム)、ESP(電子安定化プログラム)、EHB(電子油圧ブレーキ)、TCS(トラクションコントロールシステム)、ASR(アンチスリップレギュレーション)といった安全テクノロジーに関わる近代的な車両技術のポンプ系統で利用することができる。
【0017】
ハウジング12は、ピストンモジュール14と、吸込弁24と、吐出弁32とを収容する複数のハウジング区域12.1,12.2および12.3を含んでいる。ハウジング12のハウジング区域12.1の中でスライド可能に案内されたピストンモジュール14は、第1の棒状のピストン部材14.1と、プレス嵌め16を介して第1のピストン部材14.1と固定的に結合された第2のピストン部材14.2とを含んでおり、第2のピストン部材には、少なくとも1つの横穴18.1,18.2と、少なくとも1つの横穴18.1,18.2に対応する縦穴20とが配置されている。第2のピストン部材14.2は、ここではスリーブ状に施工されている。本実施例では、縦穴20に対応する複数の横穴18.1,18.2が、第2のピストン部材14.2に設けられている。
【0018】
本発明によるピストンポンプ10の吸込弁24は逆止弁として構成されており、吸込弁ばね24.2および吸込弁シール部材24.3が中に配置された収容部材24.1と、対応する吸込弁座24.4とを含んでいる。吸込弁座24.4は第2のスリーブ状のピストン部材14.2に配置されており、ここでは好ましくは、スリーブ状に施工された第2のピストン部材14.2のエッジに配置されている。吸込弁シール部材24.3は、シール球として施工されているのが好ましい。吸込弁シール部材24.3は、吸込弁ばね24.2のばね力によって、対応する吸込弁座24.4へ封止をするように押圧される。
【0019】
第2のピストン部材14.2は複数の機能を果たすのが好ましい。ピストン部材14.2は、ピストンポンプ10の流体のために縦穴として施工された吸込通路20の機能、吸込弁24の吸込弁シール材24.3のための吸込弁座24.4の機能、詳しくは説明しない高圧シール材のための収容部の機能、第1のピストン部材14.1のためのプレス嵌め16の機能、ピストンポンプ10の流体を案内するための環状通路26の機能、およびハウジング部材12.1ないしフィルタのためのストッパの機能を有している。
【0020】
吐出弁32も同じくばねで付勢される逆止弁として構成されており、ハウジング12のハウジング区域12.3に配置されている。吐出弁32が開くのは、圧縮室34の圧力が、吐出弁32の吐出弁シール部材32.3に作用する吐出弁ばね32.2のばね力よりも大きくなり、それによって吐出弁シール部材32.3が、ハウジング区域12.2の吐出開口部に配置された吐出弁座32.4から押し出されたときである。
【0021】
さらに図1から明らかなように、ピストンモジュール14は吸込弁24とともに長手方向へ可動なようにハウジング12の中で案内されており、ピストンモジュール14の吸込行程中に、少なくとも部分的にフィルタ部材として構成されたハウジング12を介して、ないし少なくとも部分的にフィルタ部材として構成されたハウジング区域12.1を介して、第2のピストン部材14.2にある環状通路26および横穴18.1,18.2を通って流体が半径方向に吸い込まれ、横穴18.1,18.2に対応する縦穴20を介して、開いた吸込弁24を通って圧縮室34へと案内される。
【0022】
上死点に達した後、ピストンモジュール14の運動方向が反転し、それにより、第2のピストン部材14.2は吸込弁座24.4とともに、ここには図示しない偏心器により駆動される第1のピストン部材14.1を介して、吸込弁シール部材24.3へ封止をするように押圧されて、吸込弁24が閉じられる。そして圧縮室34では、圧縮室34の圧力が吐出弁32のばね力よりも大きくなるまで圧力生成が行われ、それにより圧力下にある流体が、開いた吐出弁32を介して圧縮室34から出て、図示しない吐出配管に入るように案内される。
【0023】
下死点に達した後、ピストンモジュール14の運動方向が再び反転し、それによって吐出弁32が再び閉じられて、吸込行程が再び開始され、このとき、たとえばコイルばねとして構成され、ハウジング区域12.2の底面に支持される、圧縮室34の中に配置された復帰ばね36の復帰力が働く。この復帰力は第2のピストン部材14.2に作用し、それにより、ピストンモジュール14は再び上死点の方向に動く。
【0024】
図2から図4を見ると明らかなように、ピストンポンプ10は本発明の方法に基づいて製作される。すでに述べたとおり、ピストンポンプ10は、ハウジング12と、第1のピストン部材14.1およびプレス嵌め16を介して第1のピストン部材14.1と形状結合された、横穴18.1,18.2および横穴18.1,18.2に対応する縦穴20が配置された第2のピストン部材14.2を備える、ハウジング12の中でスライド可能に案内されたピストンモジュール14と、吸込弁24とを含んでおり、吸込弁は、吸込弁ばね24.2および吸込弁シール部材24.3が中に配置された収容部材24.1と、第2のピストン部材14.2に配置された対応する吸込弁座24.4とを含んでいる。このときハウジング区域12.1とスリーブ状の第2のピストン部材14.2は、これら両方の構成部品12.1,14.2の間に環状通路26が形成されるように施工されている。
【0025】
ピストンポンプ10の製造時には、本発明に基づき、第2のピストン部材14.2を加工する過程で、プレス嵌め16および縦穴20が1回の作業工程で製作および/または最終加工される。これと同じ作業工程で、追加的に、ハウジング12ないしハウジング12のハウジング区域12.1のためのストッパエッジ22を同時に製作および/または最終加工することができる。
【0026】
別の作業ステップで、第2のピストン部材14.2の外側外套面28を加工する過程で環状通路26が切込みによって製作および/または最終加工される。残りの外側外套面28はその際に未加工状態のままでよく、すなわち二次加工ないし精密加工なしでよい。この面28は、ハウジング区域12.1の保持機能を別にすれば、それ以外の機能を果たすことがないからである。別の作業ステップで、少なくとも1つの横穴ないし横穴18.1,18.2が製作および/または最終加工される。図4に明らかなとおり、別の作業ステップで、第2のピストン部材14.2の少なくとも1つの内面領域30.1,30.2がばり取りされる。本実施例では、横穴18.1,18.2のところでばりが除去されるのが好ましい。
【0027】
スリーブ状に施工される第2のピストン部材14.2は、切削式の製造方法で製作可能であるのが好ましい。このとき、スリーブ状に施工される第2のピストン部材14.2は、旋削部品として製作可能である。ピストン部材14.2の加工は、少なくとも部分的に段付き工具で行われるのが好ましい。
【符号の説明】
【0028】
10 ピストンポンプ
12 ハウジング
14 ピストンモジュール
16 プレス嵌め
18.1 横穴
18.2 横穴
20 縦穴
22 ストッパエッジ
24 吸込弁
図1
図2
図3
図4