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特許5693808商品関連情報管理サーバ、及び商品関連情報管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5693808
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】商品関連情報管理サーバ、及び商品関連情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20120101AFI20150312BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20150312BHJP
【FI】
   G06Q50/02
   G06Q30/02 140
   G06Q30/02 150
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2008-153504(P2008-153504)
(22)【出願日】2008年6月11日
(65)【公開番号】特開2009-301230(P2009-301230A)
(43)【公開日】2009年12月24日
【審査請求日】2011年6月3日
【審判番号】不服2014-3099(P2014-3099/J1)
【審判請求日】2014年2月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】503396309
【氏名又は名称】生活協同組合コープさっぽろ
(74)【代理人】
【識別番号】100114720
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 浩
(72)【発明者】
【氏名】大松 重尚
【合議体】
【審判長】 金子 幸一
【審判官】 小太刀 慶明
【審判官】 小田 浩
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−108097(JP,A)
【文献】 特開2007−094149(JP,A)
【文献】 特開2002−203074(JP,A)
【文献】 特開2001−249608(JP,A)
【文献】 特開2005−227877(JP,A)
【文献】 特開2001−134225(JP,A)
【文献】 コンテンツマッチ広告−その1 Google AdSenseを利用してみよう,日経ゼロワンイージー,日経ホーム出版社,2006年 2月 1日,第116巻,pp.44−45
【文献】 長久勝,ワンダースワンゲームプログラミング,ソフトバンクパブリッシング株式会社,2001年 2月21日,第1版,P.226
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食物や飲料物の商品に関連する商品関連情報を管理する商品関連情報管理サーバであって、
商品を生産あるいは製造した商品メーカが使用する商品メーカ端末から、当該商品についての仮想質問と該仮想質問の回答とを含む商品質問回答情報を受け付ける商品質問回答情報受付手段と、
前記商品質問回答情報を記憶する商品質問回答情報記憶手段と、
消費者が使用する消費者端末からの依頼に応じて商品関連情報を提供する商品関連情報提供手段と、
前記商品関連情報を提供した前記消費者端末からの依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面であって、広告検索キーワードを設定したメタタグを埋め込んだ商品問題出題画面を生成し、生成した商品問題出題画面を提供する商品問題出題画面提供手段と、
前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末から当該商品問題出題画面により出題した商品の問題の答案を受け付ける答案受付手段と、
受け付けた答案と正解とを照合し、答案が正解であるか否かを判定する正解判定手段と、
正解であると判定したことに応じて、前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末を使用する消費者に特典を付与する特典付与手段とを含み、
前記消費者端末の表示画面に表示されている前記商品問題出題画面上には、当該商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて広告情報が格納されている広告データベースより検索された広告情報が示す広告が掲載され
前記商品質問回答情報は、問題として出題した消費者を特定可能な出題済消費者情報を含み、
前記商品問題出題画面提供手段は、前記消費者端末からの消費者コードを提示した依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報のうち、提示された消費者コードを出題済消費者情報に含む商品質問回答情報以外の商品質問回答情報を選択し、選択した商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面を生成する
ことを特徴とする商品関連情報管理サーバ。
【請求項2】
前記特典付与手段は、問題の正解数に応じたポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う
請求項1記載の商品関連情報管理サーバ。
【請求項3】
前記特典付与手段は、正解した問題に応じて予め定められているポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う
請求項1または請求項記載の商品関連情報管理サーバ。
【請求項4】
前記商品問題出題画面は、出題対象の商品の商品関連情報を表示する商品関連情報表示領域と、当該商品における仮想質問を問題として表示する問題表示領域と、当該商品の問題の答案を入力する答案入力領域とを含む
請求項1から請求項のうちいずれかに記載の商品関連情報管理サーバ。
【請求項5】
前記商品問題出題画面は、出題対象の商品の商品関連情報を表示する商品関連情報表示領域と、当該商品における仮想質問を問題として表示する問題表示領域と、当該商品の問題の正解を含む複数の答案候補を表示する答案候補表示領域とを含み、
前記答案受付手段は、前記複数の答案候補の中から選択された選択候補を商品の問題の答案として受け付ける
請求項1から請求項のうちいずれかに記載の商品関連情報管理サーバ。
【請求項6】
前記正解判定手段は、受け付けた答案と正解との適合率が所定値以上であったときに、答案が正解であると判定する
請求項1から請求項のうちいずれかに記載の商品関連情報管理サーバ。
【請求項7】
前記正解判定手段は、受け付けた答案と正解とが一致していたときに、答案が正解であると判定する
請求項1から請求項のうちいずれかに記載の商品関連情報管理サーバ。
【請求項8】
前記商品問題出題画面提供手段は、商品問題出題画面にて出題する問題に関係する文言を広告検索キーワードとしてメタタグに設定する
請求項1から請求項のうちいずれかに記載の商品関連情報管理サーバ。
【請求項9】
消費者が使用する消費者端末と、商品メーカが使用する商品メーカ端末と、食物や飲料物の商品に関連する商品関連情報を管理する商品関連情報管理サーバとを含む商品関連情報管理システムであって、
前記商品関連情報管理サーバは、
商品を生産あるいは製造した商品メーカが使用する商品メーカ端末から、当該商品についての仮想質問と該仮想質問の回答とを含む商品質問回答情報を受け付ける商品質問回答情報受付手段と、
前記商品質問回答情報を記憶する商品質問回答情報記憶手段と、
消費者が使用する消費者端末からの依頼に応じて商品関連情報を提供する商品関連情報提供手段と、
前記商品関連情報を提供した前記消費者端末からの依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面であって、広告検索キーワードを設定したメタタグを埋め込んだ商品問題出題画面を生成し、生成した商品問題出題画面を提供する商品問題出題画面提供手段と、
前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末から当該商品問題出題画面により出題した商品の問題の答案を受け付ける答案受付手段と、
受け付けた答案と正解とを照合し、答案が正解であるか否かを判定する正解判定手段と、
正解であると判定したことに応じて、前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末を使用する消費者に特典を付与する特典付与手段とを含み、
前記消費者端末は、
前記商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて広告情報が格納されている広告データベースから広告情報を検索し、表示画面に表示されている前記商品問題出題画面上に、検索した広告情報が示す広告を掲載する広告検索掲載手段を含み、
前記商品質問回答情報は、問題として出題した消費者を特定可能な出題済消費者情報を含み、
前記商品問題出題画面提供手段は、前記消費者端末からの消費者コードを提示した依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報のうち、提示された消費者コードを出題済消費者情報に含む商品質問回答情報以外の商品質問回答情報を選択し、選択した商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面を生成する
ことを特徴とする商品関連情報管理システム。
【請求項10】
前記特典付与手段は、問題の正解数に応じたポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う
請求項記載の商品関連情報管理システム。
【請求項11】
前記特典付与手段は、正解した問題に応じて予め定められているポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う
請求項9または請求項10記載の商品関連情報管理システム。
【請求項12】
前記商品問題出題画面は、出題対象の商品の商品関連情報を表示する商品関連情報表示領域と、当該商品における仮想質問を問題として表示する問題表示領域と、当該商品の問題の答案を入力する答案入力領域とを含む
請求項から請求項11のうちいずれかに記載の商品関連情報管理システム。
【請求項13】
前記商品問題出題画面は、出題対象の商品の商品関連情報を表示する商品関連情報表示領域と、当該商品における仮想質問を問題として表示する問題表示領域と、当該商品の問題の正解を含む複数の答案候補を表示する答案候補表示領域とを含み、
前記答案受付手段は、前記複数の答案候補の中から選択された選択候補を商品の問題の答案として受け付ける
請求項から請求項11のうちいずれかに記載の商品関連情報管理システム。
【請求項14】
前記正解判定手段は、受け付けた答案と正解との適合率が所定値以上であったときに、答案が正解であると判定する
請求項から請求項12のうちいずれかに記載の商品関連情報管理システム。
【請求項15】
前記正解判定手段は、受け付けた答案と正解とが一致していたときに、答案が正解であると判定する
請求項から請求項13のうちいずれかに記載の商品関連情報管理システム。
【請求項16】
前記商品問題出題画面提供手段は、商品問題出題画面にて出題する問題に関係する文言を広告検索キーワードとしてメタタグに設定する
請求項から請求項15のうちいずれかに記載の商品関連情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食物や飲料物の商品に関連する商品関連情報を管理する商品関連情報管理サーバで、及び当該サーバを含む商品関連情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、食品や飲料物などの商品についての生産履歴などの情報を消費者に提供するシステムが提案されている。特許文献1には、消費者からの商品に関する履歴等の問い合わせに対して、履歴情報を検索して消費者に提供する食品情報提供システムが開示されている。また、特許文献2には、生産者によって登録された食品情報を消費者に提供する商品情報開示システムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−297700号公報
【特許文献2】特開2002−366624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のシステムでは、商品に関連する商品関連情報を提供するものに過ぎず、消費者にとっての利用価値が限定的なものとなってしまっているという問題があった。商品関連情報を提供するシステムが多くの消費者に利用されるようになるために、単に商品関連情報を提供するだけでなく、消費者のシステム利用意欲を高めることができるような仕組みが望まれている。また、簡単な構成で有効な広告を提示することが可能な仕組みも望まれている。
【0005】
本発明は、上述した問題を解消し、食品などの商品に関連する商品関連情報を提供するシステムの消費者の利用意欲を高めることができ、簡単な構成で広告を提示することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の商品関連情報管理サーバは、食物や飲料物の商品に関連する商品関連情報を管理する商品関連情報管理サーバであって、商品を生産あるいは製造した商品メーカが使用する商品メーカ端末から、当該商品についての仮想質問と該仮想質問の回答とを含む商品質問回答情報を受け付ける商品質問回答情報受付手段と、前記商品質問回答情報を記憶する商品質問回答情報記憶手段と、消費者が使用する消費者端末からの依頼に応じて商品関連情報を提供する商品関連情報提供手段と、前記商品関連情報を提供した前記消費者端末からの依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面であって、広告検索キーワードを設定したメタタグを埋め込んだ商品問題出題画面を生成し、生成した商品問題出題画面を提供する商品問題出題画面提供手段と、前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末から当該商品問題出題画面により出題した商品の問題の答案を受け付ける答案受付手段と、受け付けた答案と正解とを照合し、答案が正解であるか否かを判定する正解判定手段と、正解であると判定したことに応じて、前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末を使用する消費者に特典を付与する特典付与手段とを含み、前記消費者端末の表示画面に表示されている前記商品問題出題画面上には、当該商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて広告情報が格納されている広告データベースより検索された広告情報が示す広告が掲載され、前記商品質問回答情報は、問題として出題した消費者を特定可能な出題済消費者情報を含み、前記商品問題出題画面提供手段は、前記消費者端末からの消費者コードを提示した依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報のうち、提示された消費者コードを出題済消費者情報に含む商品質問回答情報以外の商品質問回答情報を選択し、選択した商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面を生成することを特徴とする。
【0007】
上記のように構成したことで、食品などの商品に関連する商品関連情報を提供するシステムの消費者の利用意欲を高めることができ、簡単な構成で広告を提示することができるようになる。
【0009】
前記特典付与手段は、問題の正解数に応じたポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う構成とされていてもよい。
【0010】
前記特典付与手段は、正解した問題に応じて予め定められているポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う構成とされていてもよい。
【0011】
前記商品問題出題画面は、出題対象の商品の商品関連情報を表示する商品関連情報表示領域と、当該商品における仮想質問を問題として表示する問題表示領域と、当該商品の問題の答案を入力する答案入力領域とを含む構成とされていてもよい。
【0012】
前記商品問題出題画面は、出題対象の商品の商品関連情報を表示する商品関連情報表示領域と、当該商品における仮想質問を問題として表示する問題表示領域と、当該商品の問題の正解を含む複数の答案候補を表示する答案候補表示領域とを含み、前記答案受付手段は、前記複数の答案候補のなかから選択された選択候補を商品の問題の答案として受け付ける構成とされていてもよい。
【0013】
前記正解判定手段は、受け付けた答案と正解との適合率が所定値以上であったときに、答案が正解であると判定する構成とされていてもよい。
【0014】
前記正解判定手段は、受け付けた答案と正解とが一致していたときに、答案が正解であると判定する構成とされていてもよい。
【0015】
前記商品問題出題画面提供手段は、商品問題出題画面にて出題する問題に関係する文言を広告検索キーワードとしてメタタグに設定する構成とされていてもよい。
【0016】
また、本発明の商品関連情報管理システムは、消費者が使用する消費者端末と、商品メーカが使用する商品メーカ端末と、食物や飲料物の商品に関連する商品関連情報を管理する商品関連情報管理サーバとを含む商品関連情報管理システムであって、前記商品関連情報管理サーバは、商品を生産あるいは製造した商品メーカが使用する商品メーカ端末から、当該商品についての仮想質問と該仮想質問の回答とを含む商品質問回答情報を受け付ける商品質問回答情報受付手段と、前記商品質問回答情報を記憶する商品質問回答情報記憶手段と、消費者が使用する消費者端末からの依頼に応じて商品関連情報を提供する商品関連情報提供手段と、前記商品関連情報を提供した前記消費者端末からの依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面であって、広告検索キーワードを設定したメタタグを埋め込んだ商品問題出題画面を生成し、生成した商品問題出題画面を提供する商品問題出題画面提供手段と、前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末から当該商品問題出題画面により出題した商品の問題の答案を受け付ける答案受付手段と、受け付けた答案と正解とを照合し、答案が正解であるか否かを判定する正解判定手段と、正解であると判定したことに応じて、前記商品問題出題画面を提供した前記消費者端末を使用する消費者に特典を付与する特典付与手段とを含み、前記消費者端末は、前記商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて広告情報が格納されている広告データベースから広告情報を検索し、表示画面に表示されている前記商品問題出題画面上に、検索した広告情報が示す広告を掲載する広告検索掲載手段を含み、前記商品質問回答情報は、問題として出題した消費者を特定可能な出題済消費者情報を含み、前記商品問題出題画面提供手段は、前記消費者端末からの消費者コードを提示した依頼に応じて、前記商品質問回答情報記憶手段に記憶されている商品質問回答情報のうち、提示された消費者コードを出題済消費者情報に含む商品質問回答情報以外の商品質問回答情報を選択し、選択した商品質問回答情報に含まれている商品の質問を当該商品の問題として出題するための商品問題出題画面を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、食品などの商品に関連する商品関連情報を提供するシステムの消費者の利用意欲を高めることができ、簡単な構成で広告を提示することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る商品関連情報管理システム100の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、商品関連情報管理システム100は、商品関連情報管理サーバ10と、消費者端末21〜2N(N=1,2、・・・)と、商品メーカ端末31〜3N(N=1,2、・・・)と、広告管理サーバ40とを含む。商品関連情報管理サーバ10、消費者端末21〜2N、および商品メーカ端末31〜3Nは、それぞれ、例えばインターネットなどの通信ネットワーク50に接続されている。
【0019】
商品関連情報管理サーバ10、および広告管理サーバ40は、WWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。消費者端末21〜2N、および商品メーカ端末31〜3Nは、それぞれ、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成される。
【0020】
商品関連情報管理サーバ10は、例えば商品関連情報管理システム100のシステム管理者によって管理されるサーバであり、商品関連情報の提供、商品質問回答情報の収集、商品問題の提供などの各種の処理を実行する機能を有する。
【0021】
商品関連情報管理サーバ10は、各商品の名称や生産履歴などの商品に関連する商品関連情報が格納される商品関連情報格納DB11を備えている。「商品関連情報」は、商品に関連する各種の情報であって、例えば図2に示すように、該当する商品の商品名、その商品を一意に特定可能な商品コード、その商品を生産・製造した商品メーカ、その商品における材料や分量、その商品の生産履歴や流通履歴を示す履歴情報などを含む。この商品関連情報は、各商品について商品メーカなどによってあらかじめ作成されて商品関連情報格納DB11に蓄積される。図2に示す情報の他、商品の外観写真、発売日、販売地域、販売実績、賞味期限などが商品関連情報に含まれていてもよい。なお、商品関連情報格納DB11は、商品関連情報管理サーバ10の内部にあっても外部にあってもよい。
【0022】
また、商品関連情報管理サーバ10は、各商品についての質問と、その質問の回答との組合せを示す商品質問回答情報(図6参照)が格納される商品質問回答情報格納DB12を備えている。この商品質問回答情報は、本例では、商品メーカ端末31〜3Nから収集されて、商品質問回答情報格納DB12に蓄積される。なお、商品質問回答情報格納DB12は、商品関連情報管理サーバ10の内部にあっても外部にあってもよい。
【0023】
消費者端末21〜2Nは、それぞれ、消費者によって管理される端末装置である。また、商品メーカ端末31〜3Nは、それぞれ、食品や飲料品などの商品を製造・生産する商品メーカによって管理される端末装置である。
【0024】
広告管理サーバ40は、各商品についての広告を示す広告情報を格納する広告DB41を備えている。「広告情報」は、該当商品を宣伝・広告するための各種の情報を含み、該当商品の商品名や内容成分などの商品に関連する情報をキーワードとして検索可能なデータ構成とされているものとする。なお、広告DB41は、広告管理サーバ40の内部にあっても外部にあってもよい。
【0025】
次に、本例の商品関連情報管理システム100の動作について説明する。
図3は、本例の商品関連情報管理システム100における商品質問回答情報収集処理の例を示すフローチャートである。ここでは、商品メーカPの担当者Qが操作する商品メーカ端末31から商品メーカPが製造・生産している商品についての質問及び回答を示す商品質問回答情報を取得する場合を例に説明する。
【0026】
商品質問回答情報収集処理において、先ず、商品メーカ端末31は、担当者Qの操作に応じて、商品関連情報管理サーバ10にアクセスし(具体的には、商品関連情報管理サーバ10が開設している商品質問回答情報収集サイトにアクセスする。)、あらかじめ商品メーカPに付与されている商品メーカコードを提示して、質問回答入力画面の提供依頼を行う(ステップS101)。商品メーカコードは、各商品メーカを一意に特定可能な識別コードである。
【0027】
商品関連情報管理サーバ10は、質問回答入力画面の提供依頼を受けると、提示されていた商品メーカコードが示す商品メーカPが製造・生産している商品についての商品関連情報の一部または全部が掲載された質問回答入力画面を生成し、商品メーカ端末31に対して送信する(ステップS102)。すなわち、ステップS102では、各商品メーカ毎の質問回答入力画面が生成されて、該当する商品メーカに対して提供される。
【0028】
商品関連情報管理サーバ10からの質問回答入力画面を受信すると(ステップS103)、商品メーカ端末31は、受信した質問回答入力画面を自己が備える表示装置に表示する(ステップS104)。
【0029】
質問回答入力画面には、例えば図4に示すように、対象となる商品メーカPの名称(ここでは小売店A)を表示するメーカ表示領域101と、質問回答入力領域202と、質問及び回答の入力を終了するときに押下される終了ボタン103とが設けられている。なお、メーカ表示領域101には、対象となる商品メーカPの商品メーカコードが表示されるようにしてもよい。
【0030】
質問回答入力領域102には、質問の対象となった商品の商品関連情報の一部または全部が表示される商品関連情報表示領域102aと、質問を入力する質問入力領域102bと、質問に対する回答を入力する回答入力領域102cとが設けられている。
【0031】
ここでは、図4に示すように、商品関連情報表示領域102aに、質問の対象となった商品の商品コードと、その商品の商品名とが表示される。
【0032】
商品メーカP(小売店A)の担当者Qは、商品関連情報表示領域102aに表示されている商品について、例えば消費者が疑問に思うであろう質問内容とその回答内容とを検討し、質問入力領域102bに質問を入力するとともに、回答入力領域102cにその質問の回答を入力する。図4では1つの商品について1つの質問及び回答が入力される例が表れているが、1つの商品について複数の質問及び回答が入力されるようにしてもよい。この場合、担当者Qは、1つの商品について質問及び回答を順次入力していく。ここでは、例えば図5に示すように、商品名「弁当A」について、「鶏肉の唐揚を作るときは何の油を使っていますか?」という質問が入力され、その回答として「○○社の△△油」が入力されたものとする。
【0033】
商品メーカ端末31は、担当者Qによって入力された質問及び回答を受け付けて、入力された質問を質問入力領域102bに表示するとともに、入力された回答を回答入力領域102cに表示する(ステップS105)。そして、終了ボタン103が押下されると、商品メーカ端末31は、質問入力領域102bに入力された質問の内容と回答入力領域102cに入力された回答の内容とを含む商品質問回答情報を商品関連情報管理サーバ10に送信する(ステップS106)。なお、各質問及び回答の組を一意に特定するためのコード(質問回答コード:問題コード)を付与しておくこととし、商品質問回答情報に該当する質問及び回答の組の質問回答コードを含むようにしてもよい。
【0034】
商品関連情報管理サーバ10は、商品質問回答情報を受信すると(ステップS107)、受信した商品質問回答情報を商品質問回答情報格納DB12に保存する(ステップS108)。
【0035】
図6は、商品質問回答情報の例を示す説明図である。商品質問回答情報は、各商品について商品メーカによって登録された質問(仮想質問)と回答とが対応付けされた情報であって、商品の商品名、その商品に付与されている商品コード、その商品を生産・製造した商品メーカ、該当する質問の問題が既に出題された消費者(消費者コード)、質問内容、質問に対する回答内容などが対応付けされた情報である。
【0036】
上記のようにして、商品関連情報管理サーバ10は、各商品メーカから質問及び回答を収集し、商品質問回答情報を商品質問回答情報格納DB12に保存する。
【0037】
図7は、本例の商品関連情報管理システム100における商品問題提供処理の例を示すフローチャートである。この商品問題提供処理は、商品関連情報を提供する商品関連情報提供処理を含む。ここでは、消費者Xが操作する消費者端末21からの依頼に応じて商品関連情報を提供し、消費者端末21からの依頼に応じて商品問題を提供する場合を例に説明する。
【0038】
商品問題提供処理において、先ず、消費者端末21は、消費者Xの操作に応じて、商品関連情報管理サーバ10にアクセスし(具体的には、商品関連情報管理サーバ10が開設している商品関連情報閲覧サイトにアクセスする。)、あらかじめ消費者Xに付与されている消費者IDを提示して、商品関連情報の提供依頼を行う(ステップS201)。消費者IDは、各消費者を一意に特定可能な識別コードである。
【0039】
商品関連情報管理サーバ10は、商品関連情報の提供依頼を受けると、商品関連情報閲覧画面を生成し、消費者端末21に対して送信する(ステップS202)。
【0040】
商品関連情報管理サーバ10からの商品関連情報閲覧画面を受信すると(ステップS203)、消費者端末21は、受信した商品関連情報閲覧画面を自己が備える表示装置に表示する(ステップS204)。
【0041】
商品関連情報閲覧画面には、例えば図8に示すように、消費者IDを表示する消費者ID表示領域201と、商品関連情報表示領域202と、商品関連情報表示領域202に掲載されている商品の問題の提供を依頼するときに押下される問題依頼ボタン203と、別の商品についての商品関連情報を表示させる場合に押下される次へボタン204と、商品関連情報の閲覧を終了するときに押下される終了ボタン205とが設けられている。
【0042】
本例では、商品関連情報表示領域202に、商品関連情報として、該当商品の商品コードと、商品名と、商品メーカと、該当商品の材料/分量と、該当商品の仕様とが表示される。
【0043】
消費者端末21は、次へボタン204が押下されると、商品関連情報管理サーバ10から別の商品の商品関連情報を取得して、取得した商品関連情報を商品関連情報表示領域202に表示させる。なお、ステップS201にて商品コードを提示することとし、消費者Xによって提示された商品コードが示す商品の商品関連情報が商品関連情報表示領域202に表示されるようにしてもよい。この場合、消費者Xは、例えば購入した商品や商品の包装に貼付されている商品ラベルに掲載されている商品コードを提示するようにすればよい。
【0044】
消費者Xは、次へボタン204を押下していくことで商品関連情報表示領域202に表示されている商品関連情報を順次閲覧し、閲覧している商品についての問題を依頼する場合には、問題依頼ボタン203を押下する。
【0045】
消費者端末21は、消費者Xによって問題依頼ボタン203が押下されると、商品関連情報管理サーバ10にアクセスし(具体的には、商品関連情報管理サーバ10が開設している商品問題提供サイトにアクセスする。)、あらかじめ消費者Xに付与されている消費者コードと閲覧されていた商品の商品コードとを提示して、商品問題出題画面の提供依頼を行う(ステップS205)。
【0046】
商品関連情報管理サーバ10は、商品問題出題画面の提供依頼を受けると、提示された商品コードの商品について、提示された消費者コードが示す消費者Xによって未だ回答されていない質問を含む商品質問回答情報のうち、所定数(例えば1個、5個、10個)の商品質問回答情報を商品質問回答情報格納DB12から抽出し、抽出した商品質問回答情報に含まれている質問に含まれている文言を広告検索のためのキーワード(広告キーワード)として設定した1または2以上のメタタグ(検索キーワードが設定されるメタキーワードタグ)を作成する(ステップS206)。「メタタグ」は、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)などのマークアップ言語によって作成されるタグであり、サイト検索エンジンに対して情報を送るタグを意味する。ステップS206では、商品情報提供サーバ10は、抽出した商品質問回答情報に含まれている質問に含まれている「鶏肉」、「唐揚」、「油」といった文言をそれぞれキーワードして設定したメタタグを作成する。
【0047】
次いで、商品関連情報管理サーバ10は、商品質問回答情報格納DB12から抽出した商品質問回答情報に含まれている質問を問題とした商品問題出題画面であって、ステップS206にて作成したメタタグを所定領域に埋め込んだ商品問題出題画面を生成し、消費者端末21に対して送信する(ステップS207)。すなわち、ステップS207では、消費者Xにより未だ回答されていない質問を問題とし、広告キーワードが設定されたメタタグが埋め込まれた商品問題出題画面が生成されて、消費者Xに対して提供される。
【0048】
ステップS207では、商品関連情報管理サーバ10は、商品質問回答情報格納DB12に格納されている商品質問回答情報のうち、ステップS205にて提示された商品コードが対応付けされている商品質問回答情報であって、出題済消費者に消費者Xが含まれているもの以外の商品質問回答情報から任意に選択し、選択した商品質問回答情報に対応付けされている質問を問題とすることに決定する。
【0049】
商品関連情報管理サーバ10からの商品問題出題画面を受信すると(ステップS208)、消費者端末21は、受信した商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告キーワードを用いて広告情報を検索する(ステップS209)。ステップS209では、消費者端末21は、メタタグに設定されている広告キーワードを広告管理サーバ40に送信し、広告管理サーバ40にて広告キーワードを用いて広告DB41を参照して検索された広告情報を通信ネットワーク50を介して受信する処理が実行される。そして、消費者端末21は、商品関連情報管理サーバ10から受信した商品問題出題画面におけるメタタグが埋め込まれている領域に検索した広告情報が示す広告を貼り付け(ステップS210)、広告を貼り付けた商品問題出題画面を自己が備える表示装置に表示する(ステップS211)。
【0050】
商品問題出題画面には、例えば図9に示すように、問題の回答者となる消費者Xを示す消費者ID(消費者コード)を表示する消費者ID表示領域301と、問題が表示されるとともに答案を受け付ける問題表示・答案入力領域302と、答案の入力が終了したときに押下される終了ボタン303と、複数のメタタグM1〜M3が埋め込まれているメタタグ領域304とが設けられている。
【0051】
問題表示・答案入力領域302には、問題の対象となった商品の商品関連情報の一部または全部が表示される問題付随情報表示領域302aと、問題の内容が表示される問題表示領域302bと、問題の答案を入力する答案入力領域302cとが設けられている。
【0052】
ここでは、図10に示すように、問題付随情報表示領域302aに、問題の対象となった商品の商品コードと、その商品の商品名と、その商品の商品メーカとが表示され、メタタグM1〜M3が埋め込まれている領域に、問題に含まれている文言に関係する商品の広告が掲載される。この広告は、バナー広告であってもよい。
【0053】
消費者Xは、問題付随情報表示領域302aに表示されている商品について、問題表示領域302bに表示されている問題を検討し、答案入力領域302cに問題の答案を入力する。図10では1つの商品についての問題のみが表示されているが、消費者Xによって未だ回答されていない問題が複数表示されていてもよい。この場合、消費者Xは、各問題の答案を順次入力していく。ここでは、商品名「弁当A」についての「鶏肉の唐揚を作るときは何の油を使っていますか?」という問題の答案として、例えば図11に示すように、例えば「○○社の△△油」が入力されたものとする。
【0054】
消費者端末21は、消費者Xによって入力された答案を受け付けて、入力された答案を答案入力領域302cに表示する(ステップS212)。そして、終了ボタン303が押下されると、消費者端末21は、答案入力領域302cに入力された答案の内容を含む消費者答案情報を商品関連情報管理サーバ10に送信する(ステップS213)。なお、各問題を一意に特定するためのコード(問題コード)を付与しておくこととし、消費者答案情報に該当する問題の問題コードを含むようにしてもよい。
【0055】
商品関連情報管理サーバ10は、消費者答案情報を受信すると(ステップS214)、受信した消費者答案情報が示す答案を正解と照合し、答案が正解であるか否かを判定する(ステップS215)。そして、商品関連情報管理サーバ10は、正解数や正解した問題に応じて、回答者である消費者Xに対して所定のポイントを付与する(ステップS216)。このポイントは、例えば、所定の店舗でポイント数に応じた値段の商品が購入できたり、所定の店舗でポイント数に応じた商品と交換できるなど、所定の特典が受けられるものであるものとする。ステップS216では、商品関連情報管理サーバ10は、自己が備えるポイント管理DB(図示せず)に格納されているポイント管理情報における消費者Xのポイントを更新する。ステップS216で付与されるポイント数は、例えば、正解1問毎あるいは各問題毎にあらかじめ定められているものとする。各問題毎に定める場合には、難易度の高い問題(例えば正解率が2割以下)のポイント数が多くなるようにしてもよい。
【0056】
ポイントを付与すると、商品関連情報管理サーバ10は、今回出題した問題が消費者Xに出題済であることを記録しておくために、出題された問題に該当する商品質問回答情報を更新する(ステップS217)。ステップS217では、出題に用いられた商品問題回答情報に対応付けされている出題済消費者に、消費者Xを追加する処理が実行される。
【0057】
上記のようにして、商品関連情報管理サーバ10は、各消費者に対して商品関連情報を提供し、依頼に応じて商品問題を出題し、受信した答案が正解であるか否かを判定し、正解した問題数や問題内容に応じて特典(例えばポイント)を付与する処理を実行する。
【0058】
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、食物や飲料物の商品に関連する商品関連情報を管理する商品関連情報管理サーバ10が、商品を生産あるいは製造した商品メーカが使用する商品メーカ端末31から、その商品についての仮想質問とその仮想質問の回答とを含む商品質問回答情報を受け付け、商品質問回答情報を商品質問回答情報格納DB12に記憶し、消費者Xが使用する消費者端末21からの依頼に応じて商品関連情報を提供し、商品関連情報を提供した消費者端末21からの依頼に応じて、商品質問回答情報格納DB12に記憶されている商品質問回答情報に含まれている商品の質問をその商品の問題として出題するための商品問題出題画面であって、広告検索キーワードを設定したメタタグを埋め込んだ商品問題出題画面を生成し、生成した商品問題出題画面を提供し、商品問題出題画面を提供した消費者端末21からその商品問題出題画面により出題した商品の問題の答案を受け付け、受け付けた答案と正解とを照合し、答案が正解であるか否かを判定し、正解であると判定したことに応じて、商品問題出題画面を提供した消費者端末21を使用する消費者に特典を付与する構成とし、消費者端末21の表示画面に表示されている商品問題出題画面上には、その商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて広告情報が格納されている広告データベースより検索された広告情報が示す広告が掲載される構成としているので、食品などの商品に関連する商品関連情報を提供するシステムの消費者の利用意欲を高めることができ、簡単な構成で広告を提示することができるようになる。
【0059】
すなわち、商品関連情報管理サーバ10が、消費者に対して商品の問題を出題し、正解した場合に特典を付与する処理を実行する構成としているので、商品関連情報の提供に関連して、消費者にとって有用なサービスを提供することが可能となり、システム100に付加価値を与えることができるようになる。従って、消費者におけるシステム100の利用意欲が向上されることが期待できるようになる。
【0060】
言い換えると、商品関連情報の提供を行う商品関連情報管理サーバ10によって提供される商品問題出題画面に表示されている商品の問題に消費者端末21を利用して答えることによって、消費者端末21を使用する消費者Xは、特典を得ることができるようになる。従って、消費者によるシステム100の利用意欲を高めることができるようになり、システム100の稼働率を向上させることができるようになる。
【0061】
また、商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて検索された広告情報が示す広告を、商品問題出題画面に貼り付けて掲載する構成としているので、商品関連情報管理サーバ10にとっては、メタタグを埋め込むだけの簡単な構成で、商品問題出題画面に広告を掲載することができるようになる。
【0062】
また、上述した実施の形態では、商品関連情報管理サーバ10が、商品問題出題画面にて出願する問題に関係する文言を広告検索キーワードとしてメタタグに設定する構成としたので、問題として掲載されている食品、飲料、調味料などの広告を簡単な構成で商品問題出題画面に表示することが可能となり、有効な広告を簡単に掲載することができるようになる。
【0063】
なお、上述した実施の形態では、商品問題出題画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて検索された広告情報が示す広告を商品問題出題画面に掲載する構成としていたが、質問回答入力画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて検索された広告情報が示す広告を質問回答入力画面に掲載する構成としてもよい。この場合、質問回答入力欄に表示される商品名などを広告検索キーワードとするようにすればよい。また、回答の説明画面を提供するようにし、その説明画面に埋め込まれているメタタグに設定されている広告検索キーワードを用いて検索された広告情報が示す広告を説明画面に掲載する構成としてもよい。
【0064】
また、商品関連情報管理サーバ10によって提供される商品問題出題画面に表示されている商品の問題は、該当商品について消費者が疑問に思うであろうと商品メーカによって想定された質問であるため、出題された消費者にとって興味深い事柄であることが期待でき、その消費者にとって有用なサービスを提供することが可能となる。
【0065】
また、上述した実施の形態では、商品関連情報管理サーバ10が、消費者端末21からの消費者コードを提示した依頼に応じて、商品質問回答情報格納DB12に記憶されている商品質問回答情報のうち、提示された消費者コードを出題済消費者情報に含む商品質問回答情報以外の商品質問回答情報を選択し、選択した商品質問回答情報に含まれている商品の質問をその商品の問題として出題するための商品問題出題画面を生成する構成としているので、同じ消費者に対して同じ問題が重複して出題されてしまうことを防止することができる。
【0066】
また、上述した実施の形態において、商品関連情報管理サーバ10が、問題の正解数に応じたポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う構成とした場合には、問題の正解数に応じて特典を付与することが可能となる。
【0067】
また、上述した実施の形態において、商品関連情報管理サーバ10が、正解した問題に応じて予め定められているポイント数のポイントを特典として付与し、特典の付与対象の消費者に対応付けされているポイント数を更新する処理を行う構成とした場合には、問題の難易度などに応じて定められた特典を付与することが可能となる。
【0068】
なお、上述した実施の形態では、商品問題出題画面に答案を入力する答案入力領域302cを設ける構成としていたが、商品問題出題画面に商品の問題の正解を含む複数の答案候補を表示する答案候補表示領域を設ける構成としてもよい。この場合、例えば、商品関連情報管理サーバ10は、商品質問回答情報を受信したときに(ステップS107)、その回答を正解とし、その正解となる答案候補と、予め蓄積されている不正解答案候補のうち1又は2以上の不正解答案候補とを含むメーカ回答情報を保存するようにすればよい。そして、商品関連情報管理サーバ10は、ステップS214にて正解となる答案候補を含む複数の答案候補の中から選択された答案(選択肢番号などでもよい)を受信するようにすればよい。なお、不正解答案候補は、回答を作成する商品メーカ、あるいはシステム管理者が作成しておくようにすればよい。なお、検索システムを用いて類似質問の回答から自動的に不正解答案候補を決定するようにしてもよい。商品メーカが不正解答案候補を作成する場合には、質問及び回答を作成する際に、正解とは別に不正解答案候補を作成しておくようにすればよい。
【0069】
また、上述した実施の形態では、商品関連情報管理サーバ10が、受け付けた答案と正解とが一致していたときにその答案が正解であると判定するものとしていたが、受け付けた答案と正解との適合率が所定値(例えば90%)以上であったときに、答案が正解であると判定するようにしてもよい。この場合、例えば、検索エンジンなどを用いて答案と正解との適合率を算出するようにすればよい。このように構成すれば、正解が文章である場合などについても対応可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明によれば、食品などの商品に関連する商品関連情報を提供するシステムの消費者の利用意欲を高めるのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1】本発明の一実施の形態に係る商品関連情報管理システムの構成の例を示すブロック図である。
図2】商品関連情報の例を示す説明図である。
図3】商品質問回答情報収集処理の例を示すフローチャートである。
図4】質問回答入力画面の例を示す説明図である。
図5】質問回答入力画面の例を示す説明図である。
図6】商品質問回答情報の例を示す説明図である。
図7】商品問題提供処理(商品関連情報提供処理を含む)の例を示すフローチャートである。
図8】商品関連情報閲覧画面の例を示す説明図である。
図9】商品問題出題画面の例を示す説明図である。
図10】商品問題出題画面の例を示す説明図である。
図11】商品問題出題画面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0072】
10 商品関連情報管理サーバ
11 商品関連情報格納DB
12 商品質問回答情報格納DB
21〜2N 消費者端末
31〜3N 商品メーカ端末
40 広告管理サーバ
41 広告DB
50 通信ネットワーク
100 商品関連情報管理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11