【実施例】
【0021】
実施例1
食用油39.5重量%に縮合リシノレイン酸ペンタグリセリン(サンソフトNo.818R、太陽化学株式会社製)0.5重量%を添加し、70℃に加熱し混合して溶解し油相を得た。水59.7重量%にモノミリスチン酸ペンタグリセリン(サンソフトA−141E、太陽化学株式会社製)0.3重量%を添加し、70℃に加熱し混合して溶解し水相を得た。上記油相に水相をゆっくりと添加しながら撹拌乳化した後、急冷撹拌して本発明品1を100g得た。
【0022】
実施例2〜22
表1〜4に示した組成で、実施例1に準じた方法により、本発明品2〜22を各々100g得た。
【0023】
実施例23
食用油39.5重量%に縮合リシノレイン酸ペンタグリセリン(サンソフトNo.818R、太陽化学株式会社製)0.5重量%を添加し、70℃に加熱し混合して溶解し油相を得た。水58.2重量%にモノミリスチン酸ペンタグリセリン(サンソフトA−141E、太陽化学株式会社製)0.3重量%と食塩1.5重量%を添加し、70℃に加熱し混合して溶解し水相を得た。上記油相に水相をゆっくりと添加しながら撹拌乳化した後、急冷撹拌して本発明品23を100g得た。
【0024】
実施例24
食用油39.5重量%に縮合リシノレイン酸ペンタグリセリン(サンソフトNo.818R、太陽化学株式会社製)0.5重量%を添加し、70℃に加熱し混合して溶解し油相を得た。液糖(Brix75)59.7重量%にモノミリスチン酸ペンタグリセリン(サンソフトA−141E、太陽化学株式会社製)0.3重量%を添加し、70℃に加熱し混合して溶解し水相を得た。上記油相に水相をゆっくりと添加しながら撹拌乳化した後、急冷撹拌して本発明品24を100g得た。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
比較例1〜8
表5に示した組成で、実施例1に準じた方法により、比較品1〜8を各々100g得た。
【0030】
比較例9
表5に示した組成で、実施例24に準じた方法により、比較品9を100g得た。
【0031】
【表5】
【0032】
表1〜5において下記の乳化剤を使用した。
縮合リシノレイン酸ペンタグリセリン:サンソフトNo.818R(太陽化学株式会社製)
モノミリスチン酸ペンタグリセリン:サンソフトA−141E(HLB13.0、太陽化学株式会社製)
縮合リシノレイン酸ヘキサグリセリン:サンソフトNo.818H(太陽化学株式会社製)
モノオレイン酸ペンタグリセリン:サンソフトA−171E(HLB13.0、太陽化学株式会社製)
モノミリスチン酸デカグリセリン:サンソフトQ−14S(HLB14.5、太陽化学株式会社製)
大豆精製レシチン:サンレシチンL−61(太陽化学株式会社製)
パーム硬化油モノグリセリド:サンソフトNo.8000V(HLB4.1、太陽化学株式会社製)
ショ糖エルカ酸エステル:リョートーシュガーエステルER−290(HLB2、三菱化学フーズ株式会社製)
モノ・ジオレイン酸ジグリセリン:サンソフトQ−17B(HLB6.5、太陽化学株式会社製)
ショ糖ミリスチン酸エステル:リョートーシュガーエステルM−1695(HLB16、三菱化学フーズ株式会社製)
ポリソルベート80:エマゾールO−120V(HLB15、花王株式会社製)
【0033】
次いで、以下の方法により本発明品1〜24、及び比較品1〜9の油性感、口溶け、転相、安定性を評価した。
【0034】
試験例1(油性感評価)
得られた油中水型食品の油性感は20名のパネラーによる官能評価を実施し、以下の基準で評価した。
10:油っぽさが全く無く、とてもさっぱりとしており大変良好。
9:油っぽさが無く、とてもさっぱりとしており大変良好。
8:油っぽさが無く、とてもさっぱりとしており良好。
7:油っぽさが無く、さっぱりとしており良好。
6:油っぽさが無く普通。
5:極僅かに油っぽさを感じ普通。
4:僅かに油っぽさを感じ普通。
3:油っぽさを感じ悪い。
2:強く油っぽさを感じ悪い。
1:極めて強く油っぽさを感じ大変悪い。
【0035】
試験例2(口溶け評価)
得られた油中水型食品の口溶けは20名のパネラーによる官能評価を実施し、以下の基準で評価した。
10:20名中、20名または19名が口溶け良好と評価した。
9:20名中、18名または17名が口溶け良好と評価した。
8:20名中、16名または15名が口溶け良好と評価した。
7:20名中、14名または13名が口溶け良好と評価した。
6:20名中、12名または11名が口溶け良好と評価した。
5:20名中、10名または9名が口溶け良好と評価した。
4:20名中、8名または7名が口溶け良好と評価した。
3:20名中、6名または5名が口溶け良好と評価した。
2:20名中、4名または3名が口溶け良好と評価した。
1:20名中、2名以下が口溶け良好と評価した。
【0036】
試験例3(転相評価)
得られた油中水型食品を口中へ含んだときの転相の評価を以下の擬似口内で実施した。
口内温度36℃〜40℃のお湯100重量部に対して、得られた油水中型食品を1.5重量%添加し、咀嚼に相当する弱い攪拌をし、油中水型食品の転相の程度を以下の基準で評価した。
4:完全に白濁分散した。
3:白濁分散したが、僅かにオイルオフが見られた。
2:僅かに白濁分散したが、オイルオフが見られた。
1:全く白濁分散しなかった。
白濁分散すれば油中水型食品が転相し水中油型分散しており、逆に白濁分散せず顕著なオイルオフが見られた場合などは転相していないものとして簡易的に判断することが可能である。
【0037】
試験例4(安定性評価)
得られた油中水型食品を25℃で24時間保存した後、離水状態を観察し、以下の基準で評価した。
5:全く離水が観察されず大変良好な状態。
4:離水が観察されず良好な状態。
3:僅かに離水が観察されたが、傾けても水相成分が流れない状態。
2:離水が観察され、傾けると水相成分が流れる状態。
1:完全に分離した状態。
【0038】
試験例1〜4の評価結果を表6〜10に示す。
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】
【表9】
【0043】
【表10】
【0044】
表6から明らかなように、本発明品1〜3は、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量がポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル100重量部に対して10〜40重量部であり、油性感、口溶けは良好で、転相を確認し、離水も見られず安定性も良好であった。
【0045】
本発明品4は、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量がポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル100重量部に対して60重量部であり、油性感、口溶けは大変良好で、口に含んだときに速やかに油中水型から水中油型へ転相すると判断でき、安定性も大変良好であった。
本発明品5及び6は、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量がポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル100重量部に対して80〜100重量部であり、僅かに離水が見られたが、油性感、口溶けは良好であり、転相も確認した。
【0046】
本発明品7は、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量がポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル100重量部に対して120重量部であり、油性感、口溶けは良好であり、転相を確認したが、安定性は不十分であった。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量が少ないほど、油性感、口溶けは劣るが、安定性は良く、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量が多いほど、安定性は劣るが、油性感、口溶けは良好である傾向があり、その中で、油性感、口溶けが大変良好で、速やかに転相し、安定性にも優れているのが、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量がポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル100重量部に対して60重量部である本発明品4である。
【0047】
表7から明らかなように、本発明品8〜13において、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルの合計含有量は0.05〜8重量%であり、本発明品8〜10は僅かに離水が見られたが、油性感、口溶けは良好であり、転相も確認した。本発明品11〜13は、油性感、口溶けは普通であったが、転相を確認し安定性は良好であった。
【0048】
表8から明らかなように、本発明品14〜19において、本発明品14〜16は、油相:水相の混合比率は10:90〜30:70であり、僅かに離水が見られたが、油性感、口溶けは良好であり、転相を確認した。本発明品17〜19は、油相:水相が60:40〜90:10であり、本発明品17は油性感、口溶けも良好で、転相を確認し安定性も良好であった。本発明品18及び19は、僅かに離水が見られ、油性感は普通であったが、転相を確認し口溶けは良好であった。
【0049】
表9から明らかなように、本発明品20〜24において、本発明品20は僅かに離水が確認されたが、油性感、口溶けは良好であった。本発明品21及び22は、油性感、口溶けは普通であり、転相を確認し安定性は良好であった。本発明品23及び24は、油性感、口溶けは大変良好で、口に含んだときに速やかに油中水型から水中油型へ転相すると判断でき、安定性も大変良好であった。
【0050】
表10から明らかなように、比較品1は、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有しておらず、安定性は良好であったが、転相を確認できず、極めて油っぽく、口溶けも不十分であった。比較品2はポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有しておらず、油中水型食品を調製することが不可能であった。比較品3〜5は、転相を確認できず、油性感、口溶けは悪く、安定性も十分でなかった。比較品6〜8は、転相を確認できず、油性感、口溶けは悪く、離水が見られた。比較品9は、転相を確認できず、油性感、口溶けは悪く、わずかに離水が見られた。