(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ボビンアセンブリーには、互いに対向する第1コーナー部と第2コーナー部が形成されており、対向する第1コーナー部の外側にオートフォーカシングコーナーマグネットが位置され、対向する第2コーナー部の外側にオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが位置される請求項2に記載のカメラモジュール。
前記ボビンアセンブリーの前記第1コーナー部は、オートフォーカシングコーナーマグネットに対応するサイズだけ前記ボビンアセンブリーの内側に湾入される請求項3に記載のカメラモジュール。
前記オートフォーカシング駆動部は、前記上部ハウジング及び前記下部ハウジングにそれぞれ装着される上部プレート弾性部材及び下部プレート弾性部材をさらに含む請求項2に記載のカメラモジュール。
前記オートフォーカシング駆動部は、サスペンション支持部材に支持された状態で、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが前記手振れ補正用コイルに対向するように手振れ補正駆動部の内部に載置装着される請求項2に記載のカメラモジュール。
前記ボビンアセンブリーの外側に巻取されたオートフォーカシング用コイルに対向するように、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは4個が配置され、オートフォーカシングコーナーマグネットは2個が配置される請求項1に記載のカメラモジュール。
前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは、オートフォーカシング用コイルに対向する一極の長さが隣接する他極の長さに比べ大きく着磁される請求項10に記載のカメラモジュール。
前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは、長さ方向の分極比が1:N(N=1〜5)の長さ比で分極され、分極長さ比がNである極がオートフォーカシング用コイルに対向する請求項11に記載のカメラモジュール。
【背景技術】
【0002】
最近、小型カメラモジュールが高画素化、多機能化、超小型化することにより、携帯電話、ノートパソコン、タブレットパソコンなどのモバイル機器への適用が益々拡大されている。
【0003】
また、カメラモジュールの小型化により、カメラ装置を構成する核心部品であるレンズを含む光学系、光学系を光軸に移動させて焦点を調節するオートフォーカシング装置(Auto−Focusing;AF)、被写体を電気的信号に変換するイメージセンサ(CMOS、CCDセンサなど)などの製作及び組み立てがより難しくなっている。また、既存のデジタルカメラレベル以上のカメラの性能に大きい影響を与えていなかった各部品及び部品間の設計、製作公差、組立公差などの水準が、モバイル機器に適用するために益々小型化しているカメラモジュールの性能においては、問題を起こして、高品質のイメージを得ることが益々困難となっている状況である。
【0004】
より具体的には、ユーザが撮影する時に手振れが発生すると、この手振れによって像ブレ(blurring)が発生するため、鮮明なイメージを得ることができなくなる。即ち、ユーザがカメラの作動を開始して対象被写体を撮影しようとする時に、自動焦点機能を備えたカメラは、レンズを光軸方向に移動させて、撮像素子(イメージセンサ)に被写体の像が鮮明に結ばれるようにする。
【0005】
このような自動焦点機能が遂行されると、一般的に鮮明なイメージが得られるが、三脚などの固定器具を使わずに撮影する場合、ユーザの手振れによって像がぼけることになる。手振れがない時には、被写体像が撮像素子上に最適焦点で結ばれる。この際、ユーザによって手振れが発生すると、像ブレが生じることになる。この際、光学レンズを光軸に垂直な方向に移動させて、イメージセンサの側面では、常に同じ位置に同じ像が結ばれるようにすることで、像ブレを防止し、結果的に鮮明なイメージが得られる。
【0006】
このように、レンズを光軸に垂直な方向に移動させて手振れを補正する方式を、通常、レンズ移動方式という。また、反対にレンズは固定し、イメージセンサを光軸に垂直な方向に移動させる方式をセンサ移動方式と言う。結局、レンズとイメージセンサに光軸に垂直な方向に相対変位を与えることにより、手振れを補正する。
【0007】
しかし、特許文献1のようなカメラモジュールは、オートフォーカシング装置とともに、手振れ補正装置をさらに備えている。
【0008】
この場合、手振れ補正装置は、通常、2軸の駆動機を要する。これによってカメラモジュールの部品数が増加し、部品点数の増加とともに組立工数も増加する。また、カメラモジュールのサイズにも影響を与えて、通常、サイズが増加するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の問題点を解決するために導き出されたものであって、本発明の第1観点は、オートフォーカシング駆動部と手振れ補正駆動部がオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットを含んで、前記共用マグネットを用いてオートフォーカシングと手振れ補正を遂行するカメラモジュールを提供することを目的とする。
【0011】
本発明の第2観点は、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットとともに、オートフォーカシングコーナーマグネットを備えることにより、さらに効率的にオートフォーカシング駆動を遂行することができるカメラモジュールを提供することを目的とする。
【0012】
本発明の第3観点は、オートフォーカシング用コイルに対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの分極長さを調節することにより、オートフォーカシングの駆動力、駆動感度の調節及び制御が可能なカメラモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第1実施例によるカメラモジュールは、一つ以上を撮像レンズを含むレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒を光軸方向に移動させるオートフォーカシング駆動部と、前記レンズ鏡筒を光軸の直交方向に移動させる手振れ補正駆動部と、を含んでおり、前記オートフォーカシング駆動部及び前記手振れ補正駆動部は、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットと、オートフォーカシングコーナーマグネットと、オートフォーカシング用コイルと、手振れ補正用コイルと、を含み、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一面と前記オートフォーカシングコーナーマグネットはオートフォーカシング用コイルに対向し、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの他面は前記手振れ補正用コイルに対向して、前記オートフォーカシング用コイルに対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットと前記オートフォーカシングコーナーマグネットは同一極に着磁される。
【0014】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング駆動部は、前記オートフォーカシング用コイル及び手振れ補正用コイルに対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットと、前記オートフォーカシング用コイルが巻取され、前記レンズ鏡筒が装着されたボビンアセンブリーと、前記オートフォーカシング用コイルに対向するオートフォーカシングコーナーマグネットと、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット、前記ボビンアセンブリー、前記オートフォーカシングコーナーマグネットが装着された上部及び下部ハウジングと、前記オートフォーカシング駆動部を手振れ補正駆動部に弾性支持されるように結合させるために、一端は前記オートフォーカシング駆動部に結合され、他端は手振れ補正駆動部のハウジングに結合されるサスペンション支持部材と、を含む。
【0015】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記ボビンアセンブリーには、互いに対向する第1コーナー部と第2コーナー部が形成されており、対向する第1コーナー部の外側にオートフォーカシングコーナーマグネットが位置され、対向する第2コーナー部の外側にオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが位置される。
【0016】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールにおいて、前記ボビンアセンブリーの前記第1コーナー部は、オートフォーカシングコーナーマグネットに対応するサイズだけ前記ボビンアセンブリーの内側に湾入される。
【0017】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング駆動部は、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットとオートフォーカシングコーナーマグネットの一面をカバーするように、上部または下部ハウジングに結合されるヨークをさらに含む。
【0018】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング駆動部は、前記上部ハウジング及び前記下部ハウジングにそれぞれ装着される上部プレート弾性部材及び下部プレート弾性部材をさらに含む。
【0019】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記手振れ補正駆動部は、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットに対向するように位置される手振れ補正用コイルと、前記手振れ補正用コイルが装着され、電気的に連結された手振れ補正用プリント回路基板と、前記レンズ鏡筒の移動をセンシングするホールセンサと、前記手振れ補正用プリント回路基板及び前記ホールセンサが装着される手振れ補正駆動部のハウジングと、を含む。
【0020】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング駆動部は、サスペンション支持部材により支持された状態で、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが前記手振れ補正用コイルに対向するように手振れ補正駆動部の内部に載置装着される。
【0021】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールは、前記ボビンアセンブリーの外側に巻取されたオートフォーカシング用コイルに対向するように、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは4個が配置され、オートフォーカシングコーナーマグネットは2個が配置される。
【0022】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは、カメラモジュールの光軸に対して直交する方向に、即ち、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの厚さ方向に2極が着磁され、内側に着磁された内側マグネットと、外側に着磁された外側マグネットとからなり、前記内側マグネットはオートフォーカシング用コイルに対向し、前記外側マグネットは手振れ補正用コイルに対向して、前記内側マグネットと外側マグネットは、隣接する極が互いに異なる極になるように着磁される。
【0023】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは、オートフォーカシング用コイルに対向する一極の長さが隣接する他極の長さに比べ大きく着磁されることができる。
【0024】
また、本発明の第1実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは、長さ方向の分極比が1:N(N=1〜5)の長さ比で分極され、分極長さ比がNである極がオートフォーカシング用コイルに対向することができる。
【0025】
本発明の第2実施例によるカメラモジュールは、一つ以上を撮像レンズを含むレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒を光軸方向に移動させるオートフォーカシング駆動部と、前記レンズ鏡筒を光軸の直交方向に移動させる手振れ補正駆動部と、を含んでおり、前記オートフォーカシング駆動部及び前記手振れ補正駆動部は、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットと、オートフォーカシング用コイルと、手振れ補正用コイルと、を含み、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一面はオートフォーカシング用コイルに対向し、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの他面は前記手振れ補正用コイルに対向して、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一極は前記オートフォーカシング用コイルに隣接するように対向し、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの他極は前記一極に比べ前記オートフォーカシング用コイルから遠く配置される。
【0026】
また、本発明の第2実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング駆動部及び前記手振れ補正駆動部は、ヨークをさらに含み、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一極は前記オートフォーカシング用コイルに対向し、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの他極はヨークによりカバーされる。
【0027】
また、本発明の第2実施例によるカメラモジュールの前記オートフォーカシング駆動部は、前記オートフォーカシング用コイル及び手振れ補正用コイルに対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットと、前記オートフォーカシング用コイルが巻取され、前記レンズ鏡筒が装着されたボビンアセンブリーと、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット、前記ボビンアセンブリー、前記オートフォーカシングコーナーマグネットが装着された上部及び下部ハウジングと、前記オートフォーカシング駆動部を手振れ補正駆動部に弾性支持されるように結合させるために、一端は前記オートフォーカシング駆動部に結合され、他端は手振れ補正駆動部のハウジングに結合されるサスペンション支持部材と、を含む。
【0028】
また、本発明の第2実施例によるカメラモジュールの前記ボビンアセンブリーには、互いに対向する第1コーナー部と第2コーナー部が形成されており、対向する第1コーナー部の外側にヨークが位置され、対向する第2コーナー部の外側にオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが位置されて、前記ボビンアセンブリーの前記第1コーナー部は、前記ヨークに対応するサイズだけ前記ボビンアセンブリーの内側に湾入されるように形成されることができる。
【0029】
また、本発明の第2実施例によるカメラモジュールにおいて、前記手振れ補正駆動部は、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットに対向するように位置される手振れ補正用コイルと、前記手振れ補正用コイルが装着され、電気的に連結された手振れ補正用プリント回路基板と、前記レンズ鏡筒の移動をセンシングするホールセンサと、前記手振れ補正用プリント回路基板及び前記ホールセンサが装着される手振れ補正駆動部のハウジングと、を含む。
【0030】
また、本発明の第2実施例によるカメラモジュールにおいて、前記オートフォーカシング駆動部は、サスペンション支持部材に支持された状態で、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが前記手振れ補正用コイルに対向するように手振れ補正駆動部の内部に載置装着される。
【0031】
また、本発明の第2実施例によるカメラモジュールにおいて、前記ボビンアセンブリーの外側に巻取されたオートフォーカシング用コイルに対向するように、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは4個が配置されることができる。
【0032】
また、本発明の第2実施例によるカメラモジュールにおいて、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは、カメラモジュールの光軸に対して直交する方向に、即ち、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの厚さ方向に2極が着磁され、内側に着磁された内側マグネットと、外側に着磁された外側マグネットとからなり、前記内側マグネットはオートフォーカシング用コイルに対向し、前記外側マグネットは手振れ補正用コイルに対向して、前記内側マグネットと外側マグネットは、隣接する極が互いに異なる極になるように着磁される。
【発明の効果】
【0033】
本発明によると、オートフォーカシング駆動部と手振れ補正駆動部がオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットを含んで、前記共用マグネットを用いてオートフォーカシングと手振れ補正を遂行することができる。また、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットとともに、オートフォーカシングコーナーマグネットを備えることにより、さらに効率的にオートフォーカシング駆動を遂行することができる。さらに、オートフォーカシング用コイルに対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの分極長さを調節することにより、オートフォーカシングの駆動力、駆動感度の調節及び制御が可能なカメラモジュールが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は、添付図面に係る以下の詳細な説明及び好ましい実施例によってさらに明らかになるであろう。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。また、「一面」、「他面」、「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであり、構成要素が前記用語によって限定されるものではない。以下、本発明を説明するにあたり、本発明の要旨を不明瞭にする可能性がある係る公知技術についての詳細な説明は省略する。
【0036】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0037】
図1は、本発明の第1実施例によるカメラモジュールを概略的に図示した構成図である。
【0038】
図示したように、前記カメラモジュールは、レンズ鏡筒100と、オートフォーカシング駆動部200と、手振れ補正駆動部300と、センサパッケージ部400と、シールドキャン(shield can)500と、を含む。
【0039】
より具体的には、前記レンズ鏡筒100は、一つ以上の撮像レンズを含み、オートフォーカシング駆動部200に連結される。また、前記オートフォーカシング駆動部200は、光軸方向に前記レンズ鏡筒100を駆動させてオートフォーカシング(Auto Focusing)機能を遂行する。
【0040】
また、前記オートフォーカシング駆動部200は、手振れ補正駆動部300のハウジング340に弾性支持されるように結合される。前記手振れ補正駆動部300は、レンズ鏡筒が装着された前記オートフォーカシング駆動部200をセンサパッケージ部400のイメージセンサに対して光軸の直交方向に移動させることにより、ユーザの手振れを補正する。
【0041】
そのために、前記センサパッケージ部400は、イメージセンサを含み、光軸方向にレンズ鏡筒100に対向するように、手振れ補正駆動部300と結合される。また、前記シールドキャン500は、前記レンズ鏡筒100、オートフォーカシング駆動部200及び手振れ補正駆動部300をカバーし、前記センサパッケージ部400に結合される。
【0042】
また、本発明によるオートフォーカシング駆動部と手振れ補正駆動部は、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットを含んでおり、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一面とオートフォーカシングコーナーマグネットは、オートフォーカシング用コイルに対向し、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの他面は、前記手振れ補正用コイルに対向する。前記オートフォーカシング用コイルに対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットと前記オートフォーカシングコーナーマグネットは、同一極に着磁されて、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットによって、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動が可能となる。
【0043】
以下、本発明による第1実施例によるカメラモジュールにおいて、オートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部の構成、有機的結合及び作動関係についてより詳細に記述する。
【0044】
図2は、
図1に図示したカメラモジュールにおいて、オートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部を概略的に図示した分解斜視図である。
【0045】
より具体的には、前記オートフォーカシング駆動部200は、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210と、オートフォーカシング用コイル221が巻取されたボビンアセンブリー220と、オートフォーカシングコーナーマグネット230と、上部及び下部ハウジング240a、240bと、サスペンション支持部材250と、を含む。
【0046】
また、前記ボビンアセンブリー220は、前記オートフォーカシング用コイル221が外周面に巻取されており、内部にレンズ鏡筒(不図示)が装着される。また、前記ボビンアセンブリー220には、互いに対向する第1コーナー部222aと第2コーナー部222bが形成されており、対向する第1コーナー部222aの外側にオートフォーカシングコーナーマグネット230が位置され、対向する第2コーナー部の外側にオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが位置される。また、
図2、
図3に図示したように、第1コーナー部222aは、オートフォーカシングコーナーマグネット230に対応するサイズだけ前記ボビンアセンブリー220の内側に湾入されるように形成される。
【0047】
これは、AFコイルに電流印加時の光軸方向の駆動力を高めるために、即ち、AFコイルにおいて、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一極に最大限近く対向し、他の一極は最大限遠く対向するように具現するためである。
【0048】
従って、前記ボビンアセンブリー220は、
図2に図示されたように、外周面が曲線からなり、断面が菱形からなってもよく、
図3に図示されたように、断面が六角形からなってもよい。
【0049】
また、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210は、プレート状からなり、前記ボビンアセンブリー220の前記オートフォーカシング用コイル221に対向するように位置される。
【0050】
また、前記オートフォーカシングコーナーマグネット230は、上述したように、前記ボビンアセンブリー220の第1コーナー部222aの外側にオートフォーカシング用コイル221に対向するように位置される。
【0051】
また、前記オートフォーカシング駆動部200は、ヨーク260を含むことができる。前記ヨーク260は、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210とオートフォーカシングコーナーマグネット230の一面をカバーするように、上部ハウジング240aまたは下部ハウジング240bに結合される。
【0052】
また、前記上部ハウジング240aと下部ハウジング240bとの間に、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210、オートフォーカシング用コイル221が巻取されたボビンアセンブリー220、オートフォーカシングコーナーマグネット230及びヨーク260が装着される。
【0053】
また、前記上部ハウジング240a及び前記下部ハウジング240bには、上部プレート弾性部材241a及び下部プレート弾性部材241bがそれぞれ装着されており、前記上部プレート弾性部材241a及び下部プレート弾性部材241bは、光軸方向に対して前記上部ハウジング240aの前方及び前記下部ハウジング240bの後方にそれぞれ装着させることができる。
【0054】
また、前記サスペンション支持部材250は、前記オートフォーカシング駆動部200を手振れ補正駆動部300に弾性支持されるように結合させる。そのため、前記サスペンション支持部材250の一端は前記オートフォーカシング駆動部200に結合され、他端は手振れ補正駆動部300に結合される。
【0055】
次に、手振れ補正駆動部300は、手振れ補正用コイル310と、手振れ補正用プリント回路基板320と、ホールセンサ(hall sensor)330と、手振れ補正駆動部のハウジング340と、を含む。
【0056】
より具体的には、前記手振れ補正用コイル310は、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210に対向するように位置されており、前記手振れ補正用プリント回路基板320に装着されて電気的に連結される。
【0057】
また、前記ホールセンサ330は、前記レンズ鏡筒が装着されたオートフォーカシング駆動部200の移動をセンシングするためのものである。
【0058】
また、手振れ補正駆動部のハウジング340には、前記手振れ補正用プリント回路基板320及びホールセンサ330が装着される。
【0059】
上記のように構成された前記オートフォーカシング駆動部200は、サスペンション支持部材250に支持された状態で、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210が前記手振れ補正用コイル310に対向するように、手振れ補正駆動部300の内部に載置装着される。
【0060】
以下、本発明の第1実施例によるカメラモジュールにおいて、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットとオートフォーカシングコーナーマグネットの着磁によるオートフォーカシング用コイルと手振れ補正用コイルの位置及び有機的結合関係についてより詳細に記述する。
【0061】
図3は、
図2に図示したオートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部において、マグネットとコイルを概略的に図示した構成図である。
【0062】
図示したように、ボビンアセンブリー220の外側に巻取されたオートフォーカシング用コイル221に対向するように、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210は4個が配置され、オートフォーカシングコーナーマグネット230は2個が配置される。
【0063】
この際、前記オートフォーカシング用コイル221に対向する極が同一の極になるようにオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210が着磁され、
図3はN極に着磁された実施例を図示している。
【0064】
即ち、ボビンアセンブリー220の第2コーナー部222bに対向してオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210のN極が配置され、第1コーナー部222aに対向してオートフォーカシングコーナーマグネット230のN極が配置される。
【0065】
また、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210は、カメラモジュールの光軸に対して直交する方向に、即ち、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210の厚さ方向に2極が着磁される。
【0066】
従って、内側に着磁された内側マグネット210aは、オートフォーカシング用コイル221に対向し、外側に着磁された外側マグネット210bは、手振れ補正用コイル310に対向する。また、前記内側マグネット210aと外側マグネット210bは、隣接する極が互いに異なる極になるように着磁される。
【0067】
このようになされることにより、前記手振れ補正用コイル310に電流を印加すると、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210とのローレンツ力により、レンズ鏡筒が収容された前記ボビンアセンブリー220を含むオートフォーカシング駆動部200は光軸の直交方向に、即ち、X、Y方向に移動されて、ユーザの手振れが補正される。
【0068】
また、前記オートフォーカシング用コイル221に電流を印加すると、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210との電磁気力により、レンズ鏡筒が装着されたボビンアセンブリーが光軸方向に移動されて、オートフォーカシングが具現される。
【0069】
この際、前記オートフォーカシング用コイル221は、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210との電磁気力とともに、前記オートフォーカシングコーナーマグネット230との電磁気力によって、オートフォーカシングの駆動力を向上させる。
【0070】
結局、本発明の第1実施例によるカメラモジュールは、一つの共用マグネットを用いてオートフォーカシング及び手振れ補正駆動を遂行することができ、これにオートフォーカシングコーナーマグネットをさらに含むことにより、オートフォーカシングの駆動力を向上させることができる。
【0071】
図4は、本発明の第2実施例によるカメラモジュールにおいて、オートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部を概略的に図示した分解斜視図であり、
図5は、
図4に図示したオートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部において、マグネットとコイルを概略的に図示した構成図である。
【0072】
図示したように、本発明の第2実施例によるカメラモジュールのオートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部は、第1実施例によるカメラモジュールのオートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部と比較して、オートフォーカシングコーナーマグネットを含んでいない。
【0073】
より具体的には、オートフォーカシング駆動部700は、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710と、オートフォーカシング用コイル721が巻取されたボビンアセンブリー720と、上部及び下部ハウジング740a、740bと、サスペンション支持部材750と、を含む。
【0074】
また、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一極は、前記オートフォーカシング用コイルに隣接するように対向し、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの他極は、前記一極に比べ前記オートフォーカシング用コイルから遠く位置される。
【0075】
また、前記ボビンアセンブリー720は、第1実施例によるカメラモジュールのボビンアセンブリー220と同一の形状及び技術構成を有する。
【0076】
即ち、前記ボビンアセンブリー720は、前記オートフォーカシング用コイル721が外周面に巻取されており、内部にレンズ鏡筒(不図示)が装着される。また、前記ボビンアセンブリー720には、互いに対向する第1コーナー部722aと第2コーナー部722bが形成されており、対向する第1コーナー部722aの外側にヨーク760が位置され、対向する第2コーナー部の外側にオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットが位置される。
【0077】
また、AFコイルに電流印加時の光軸方向の駆動力を高めるために、即ち、AFコイルにおいて、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一極(ここではN極)に最大限近く対向し、他の一極(ここではS極)は最大限遠く対向するように具現するために、前記ボビンアセンブリー720の第1コーナー部722aは湾入されるように形成される。
【0078】
また、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710は、プレート状からなり、前記ボビンアセンブリー720の前記オートフォーカシング用コイル721に対向するように位置される。
【0079】
また、前記オートフォーカシング駆動部は、ヨーク760をさらに含んでなることができる。より具体的には、前記ヨーク760は、プレート状からなり、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710の一面をカバーし、前記オートフォーカシング用コイル721に対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710の一極をカバーするように下部に突出されたカバー部761が形成され、上部ハウジング740aまたは下部ハウジング740bに結合される。
【0080】
また、前記上部ハウジング740aと下部ハウジング740bとの間に、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710、オートフォーカシング用コイル721が巻取されたボビンアセンブリー720及びヨーク760が装着される。また、上部プレート弾性部材741a及び下部プレート弾性部材741bは、光軸方向に対して前記上部ハウジング740aの前方及び前記下部ハウジング740bの後方にそれぞれ装着される。
【0081】
また、前記サスペンション支持部材750は、前記オートフォーカシング駆動部700を手振れ補正駆動部800に弾性支持されるように結合させる。そのために、前記サスペンション支持部材750の一端は、前記オートフォーカシング駆動部700に結合され、他端は、手振れ補正駆動部800に結合される。
【0082】
次に、手振れ補正駆動部800は、手振れ補正用コイル810と、手振れ補正用プリント回路基板820と、ホールセンサ(hall sensor)830と、手振れ補正駆動部のハウジング840と、を含む。
【0083】
前記手振れ補正駆動部800は、上述の第1実施例によるカメラモジュールの手振れ補正駆動部300と同一の技術構成及び形状を有する。
【0084】
以下、本発明の第2実施例によるカメラモジュールにおいて、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの着磁によるオートフォーカシング用コイルと手振れ補正用コイルの位置及び有機的結合関係についてより詳細に記述する。
【0085】
図示したように、ボビンアセンブリー720の外側に巻取されたオートフォーカシング用コイル721に対向するように、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710は4個が配置される。
【0086】
この際、前記オートフォーカシング用コイル721に対向する極が同一の極になるようにオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710が着磁され、
図3はN極に着磁された実施例を図示している。
【0087】
即ち、ボビンアセンブリー720の第1コーナー部722aに対向してオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710のN極が配置され、ヨーク760のカバー部761に対向してオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710のS極が配置される。
【0088】
結局、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一極は、前記オートフォーカシング用コイルに対向し、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの他極は、ヨークによってカバーされる。
【0089】
また、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710は、カメラモジュールの光軸に対して直交する方向に、即ち、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710の厚さ方向に2極が着磁される。
【0090】
従って、内側に着磁された内側マグネット710aは、オートフォーカシング用コイル721に対向し、外側に着磁された外側マグネット710bは、手振れ補正用コイル810に対向する。また、前記内側マグネット710aと外側マグネット710bは、隣接する極が互いに異なる極になるように着磁される。
【0091】
このようになされることにより、前記手振れ補正用コイル810に電流を印加すると、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710とのローレンツ力により、レンズ鏡筒が収容された前記ボビンアセンブリー720を含むオートフォーカシング駆動部700は、光軸の直交方向に、即ち、X、Y方向に移動されて、ユーザの手振れが補正される。
【0092】
また、前記オートフォーカシング用コイル721に電流を印加すると、前記オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット710との電磁気力により、レンズ鏡筒が装着されたボビンアセンブリーは光軸方向に移動されて、オートフォーカシングが具現される。
【0093】
結局、本発明の第2実施例によるカメラモジュールは、一つのオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットを用いてオートフォーカシング及び手振れ補正駆動を遂行することができ、後述するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの分極長さ比の設計によって、オートフォーカシングの駆動力、駆動感度を調節及び制御することができる。
【0094】
図6は、本発明の第1及び第2実施例によるオートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部のマグネットを概略的に図示した斜視図である。
【0095】
図示したように、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネット210、710は、カメラモジュールの光軸に対して直交する方向に、即ち、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの厚さ方向に2極が着磁される。
【0096】
また、上述したように、内側に着磁された内側マグネットは、オートフォーカシング用コイルに対向し、外側に着磁された外側マグネットは、手振れ補正用コイルに対向する。また、前記内側マグネットと外側マグネットは、隣接する極が互いに異なる極になるように着磁される。
【0097】
また、内側マグネット及び外側マグネットにおいて、着磁される長さ方向の分極長さ比によって、オートフォーカシングの駆動力、即ち、駆動感度が変わる。通常、プレートマグネットの長さ方向の分極比は、1:1であるが、本発明によるオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットは、1:N(N=1〜5)の長さ比で分極され、分極長さ比がNである極がオートフォーカシング用コイルに対向する。
【0098】
即ち、オートフォーカシング用コイルに対向する一極の長さが隣接する他極の長さに比べ大きく着磁されることにより、オートフォーカシング駆動力を大きくすることができる。これにより、オートフォーカシング駆動力の制御及び設計が可能となる。
【0099】
また、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの分極長さ比を調節することにより、所望の程度のオートフォーカシング駆動力が確保されると、別のオートフォーカシングコーナーマグネットを用いることなく、一つの共用マグネットで、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動を遂行することができる。
【0100】
これをより効率的に具現するために、本発明の第1実施例によるボビンアセンブリーは、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットとオートフォーカシングコーナーマグネットと隣接するように配置され、本発明の第2実施例によるボビンアセンブリーは、対向するオートフォーカシング及び手振れ補正駆動用共用マグネットの一極と隣接するように配置され、ヨークのカバー部によって覆われる他極と最大限離隔されるように配置される。そのため、前記ボビンアセンブリーには、湾入された第1コーナー部が形成される。
【0101】
結局、本発明によるカメラモジュールのオートフォーカシング駆動部及び手振れ補正駆動部は、一つの共用マグネットを用いて、オートフォーカシング及び手振れ補正駆動を遂行することができ、オートフォーカシングコーナーマグネットをさらに含むことにより、オートフォーカシング駆動力を向上させることができる。
【0102】
以上、本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、該当分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想内にての変形や改良が可能であることは明白であろう。
【0103】
本発明の単純な変形乃至変更はいずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲により明確になるであろう。