【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に基づいて、これらの目的の少なくとも一つは、請求項1に記載の特徴を有する閉塞部材、及び/又は請求項27に記載の特徴を有するパッケージング構造、及び/又は請求項28に記載の特徴を有するパックによって成し遂げられる。
【0011】
本発明は、流体、とりわけ接着促進成分を保持するための容器の閉塞部材を提供し、この閉塞部材は、容器の注ぎ口開口部の領域において固定可能であり、且つ開口部を通じて容器から流体を抜き取り可能な開口部を有する基部要素と、閉鎖位置にて基部要素の開口部の流体密封(fluid-tight sealing)をもたらし、開放位置にて基部要素の開口部を解放する第一の閉塞部材要素と、繰り返し解除可能な方法で基部要素に締め付けることができ、且つ容器の保管態様において閉鎖位置に第一の閉塞部材要素を締め付け、容器の吐出モード(container dispensing mode)において閉鎖位置から開放位置へともってくるように第一の閉塞部材要素を緩める第二の閉塞部材要素とを設ける。
【0012】
さらに、注ぎ口開口部を有する容器を有し、閉鎖及び開放する目的のために注ぎ口開口部の領域に据え付けられた本発明に係る閉塞部材要素を有するパッケージング構造が提供される。
【0013】
最終的に、本発明に係るパッケージング構造と、内容物として流体、とりわけ接着促進成分とから構成されるパックが提供される。
【0014】
本発明の基礎となる目的は、容器の注ぎ口開口部が、自動的に、即ちさらなる閉塞部材要素によらず、閉鎖又は開放されるのに適する第一の閉塞部材要素を提供することが含まれる。このような設計において、第一の閉塞部材要素は、とりわけ接着促進剤の適用の合間に、容器の注ぎ口開口部を閉鎖するのに適する。第二の閉塞部材要素は、容器が保管若しくは輸送されるとき、とりわけ接着促進剤の適用の合間の保管若しくは輸送のときなど、第一の閉塞部材要素を固定する際、並びに固定する必要があるときに設けられてよい。
【0015】
これに伴う利点は、接着促進剤の適用の合間における、第二の閉塞部材要素の通常の作動(regular actuation)を必要としない。従来技術において見られるような多大な時間を要するねじ蓋の捻じ込みならびに捻って外す行為は、それ故になくなり、相当な時間の節約することが可能となる。
【0016】
従属請求項には、請求項1に記載された閉塞部材、及び/又は請求項27に記載されたパッケージング構造、及び/又は請求項28に記載されたパックの有利な実施形態、改良点、及び進歩がみられる。
【0017】
本明細書で用いられる用語“流体密封”は、気体及び液体を通さないことを意味する。
【0018】
本明細書で用いられる用語“移動”は、回転及び/又は並進運動を意味する。
【0019】
本明細書における“繰り返し解除可能に締め付けられ得る第二の閉塞部材要素”との記載は、第二の閉塞部材要素を望むとおりに基部要素に締め付けてよく、且つ基部要素から再び解除されることを意味する。
【0020】
本明細書においる“第一の閉塞部材要素を閉鎖位置に固定する”との記載は、容器の保管態様において、第二の閉塞部材要素が容器の注ぎ口開口部について第一の閉塞部材要素の移動を阻止することを意味する。
【0021】
本発明の閉塞部材に係る一つの好適な実施形態によると、第一の閉塞部材要素は、この第一の閉塞部材要素を閉鎖位置から開放位置へ、及び/又は開放位置から閉鎖位置へ移動させるための第一の作動時間を呈し、第二の閉塞部材要素は、容器の保管態様に配置される位置から容器の吐出モードに配置される位置へ、及び/又は容器の吐出モードに配置される位置から容器の保管態様に配置される位置へ移動させるための第二の作動時間を呈し、第一の作動時間が第二の作動時間と比較して短くされている。本明細書で用いられる用語“作動時間”は、機械ではなく人間が対応する閉塞部材要素を移動するのに必要な時間を意味する。本実施形態に基づいて、有利には、とりわけ接着促進成分の適用の合間に、比較的頻繁に生じるより短い第一の作動時間がある一方、より長い第二の作動時間は、接着促進成分の適用前及び適用後に比較的若干生じる。従って、全体として閉塞部材による時間の節約が図られる。
【0022】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態によると、閉鎖位置における第一の閉塞部材要素は第一の密封効果をもたらし、容器の保管態様に配置される位置における第二の閉塞部材要素は第二の密封効果をもたらし、第二の密封効果が第一の密封効果より大きくされている。第二の閉塞部材要素による第一の閉塞部材要素の固定は、第二の密封効果をもたらす。この場合、用語“密封効果”は、容器の内部の圧力が最大であるにも関わらず、流体が前記容器から閉塞部材を通じて流出しないことを意味する。有利には、これらは接着促進成分の適用の合間において、容器がひっくり返されるなどによる接着促進成分の流出、(低ガス圧力における)揮発性溶媒の流出、及び大気中の水分の流入などの阻止されるべき問題においては、第一の閉塞部材要素による弱い密封効果が対応して提供され、必要とされる強力な第二の密封効果は、容器の保管及び/又は輸送のために、接着促進成分の適用前及び適用後において第二の閉塞部材要素によって提供される。
【0023】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態によると、第一の作動時間は、第二の作動時間と比較して1.5〜10倍短く、好ましくは5〜8倍短く、且つ/若しくは第二の密封効果は、第一の密封効果と比較して1.5〜1000倍、好ましくは500〜800倍大きい。有利には、極めて短い作動時間を有し、小さいが十分な密封効果を有する第一の閉塞部材要素と、作動時間が多少長いが、極めて高い密封効果を有する第二の閉塞部材要素とが提供される。
【0024】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態に従って、嵌合接続(snap connection)は、第一の閉塞部材要素と基部要素とが互いに接続されることによって設けられ、且つ/若しくは捻じ込み式接続(screw connection)は、第二の閉塞部材要素と基部要素とが互いに接続されることによって設けられる。この種の嵌合接続(ここでは、後部において弾性的に係合される接続を意味する)は、小さいが十分な第一の密封効果のための短い第一の作動時間を提供するのに適しており、且つ/若しくは捻じ込み式接続は若干長い第二の作動時間を有する高度な第二の密封効果を提供するのに適している。
【0025】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態において、口部は注ぎ口開口部を形成し、基部要素は口部及び/又は口部に据え付けた保持リングに締め付けてもよい。ここで“口部”は、とりわけ容器上のパイプのような構造であり、末端領域において注ぎ口開口部が形成される。保持リングは周知技術であり、基部要素にスレッド若しくは他の締め付け手段を形成するのが不可能、若しくは困難である種の容器、例えば薄いアルミニウムで作られた容器などの場合に用いられる。この種の保持リングは口部に押し付けられ、次いで例えば、保持リングを固定するのに末端領域に圧着される。口部は、例えば接着促進成分などの対象とした適用に有利である。当然ながら、容器が例えばプラスチックで作られる場合には、基部要素を直接口部に固定することが可能であり、例えば口部は、基部要素の締結具のための例えばスレッドの形状の適切な固定手段によって容易に設計されてよい。
【0026】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態において、基部要素は閉鎖位置において第一の閉塞部材要素を締め付けるための締結部(fastening section)を有する。この種の締結部は他の方法で設けることが可能であるものの、それでもやはり、基部要素にこのような部位を設けることは構造の観点から極めて単純である。ここでは、締結部を用いた第一の閉塞部材要素の基部要素への形状適合による、且つ/若しくは摩擦による解除可能な締結具が好ましい。
【0027】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な展開形に従って、第一の閉塞部材要素は密封唇状部(sealing lip)を有し、第一の閉塞部材要素の閉鎖位置において密封唇状部は流体を密閉する方法で締結部に対して位置される。このように、基部要素の開口部の閉鎖は、極めて簡単な方法で成し遂げられる。密封唇状部の他に開口部の密封も同じように、とりわけ形状適合及び/又は摩擦によって、締結部への締め付けの目的を果たす。
【0028】
さらに好ましくは、第一の締結部は密封溝を有し、第一の閉塞部材要素の密封唇状部は密封用ビード(sealing beads)を有し、第一の閉塞部材要素の閉鎖位置において密封用ビードは密閉溝内に弾性的且つ解放可能に係合される。このように、流体を密封する形で基部要素の開口部の密封と、第一の閉塞部材要素の基部要素への締め付けとは共に機械的に単純な方法で成し遂げられる。さらに、密封用ビードの密封溝内への弾性的に解放可能な係合は、容器が第一の閉塞部材要素によって閉鎖されたことを伝える音響による信号を使用者に与えることができる。
【0029】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態において、基部要素は、容器の保管形態において、第一の閉塞部材要素を閉鎖位置へ固定する目的のために、第一の閉塞部材要素と第二の閉塞部材要素との間にて流体を密封する方法で第一の閉塞部材要素の環状領域を固定するクランプ部(clamping section)を有する。このようにして、容器に対する第一の閉塞部材要素の移動を阻止することが可能となる。よって、容器内の圧力が本質的に第一の閉塞部材要素の密封効果を上回る場合においても、上述したように第一の閉塞部材要素への第二の閉塞部材の作用によって相対運動が阻止されるので、結果として要素が閉鎖位置に留まり続ける状態となる。
【0030】
クランプ部は、少なくとも一つの密封用ビードを有することが好ましい。容器の保管態様において、この密封用ビードは、第一の閉塞部材要素と環状領域との間に配置される。環状領域及び第二の閉塞部材要素が次いで容器を保管する態様においてこれらの間にて第一の閉塞部材要素を固定すると、第二の密封効果はさらになお増大する。
【0031】
本発明の閉塞部材のさらなる好適な展開形に従って、基部要素は保持部を有し、基部要素を容器に締め付けるために容器の口部が保持部の内側に保持され、基部要素の保持部は、好ましくは、容器、とりわけ保持リングへの基部要素の捻じ込みのための内部スレッドを有し、且つ/若しくは、好ましくは、基部要素に第二の閉塞部材要素を捻じ込むための外部スレッドを有する。その結果、保持部には二つの機能が割り当てられ、一方においては基部要素を容器へ締め付ける働きをし、他方では、第二の閉塞部材要素が保持部に締め付けられる働きをする。
【0032】
閉塞部材のさらなる好適な展開形において、口部内に係合されるために、クランプ部は保持部に交叉状に、とりわけ直角に付随し、且つ/若しくは締結部はクランプ部に交叉状に、とりわけ直角に付随する。基部要素が容器の口部へ締め付けられる場合には、保持部は外部から口部を囲むように係合する一方、クランプ部は口部の端面と実質的に平行に配置され、締結部は口部内に延在する。
【0033】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な展開形において、基部要素は少なくとも一つの穴部、好ましくは6〜12個の穴部を有するトレイ要素(tray element)を有し、該トレイ要素は、基部要素の開口部に対して容器の側に配置され、且つ前記開口部から遠方に屈曲され、少なくとも一つの穴部が流体を開口部に供給することを可能にする。この種のトレイ要素は、流体若しくは接着促進成分の、より優れた計測ならびにより正確な適用を可能にする。このようにして、容器を立たせたとき、過剰な流体が比較的容易に容器内に逆流することも可能である。
【0034】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な展開形に従って、トレイ要素は辺縁部において締結部と連接される。従って、締結部はトレイ要素と共に、第一の閉塞部材要素の密封唇状部が保持され得る凹部を形成する。
【0035】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態に従って、基部要素は、締結部と口部との間の間隙を封じ込めるよう、口部内に係合するために、密封手段、とりわけ密封薄膜(sealing lamellae)を有する環状部を含有し、該環状部は、締結部に対して好ましくは内部オフセット(internal offset)を有して形成され、且つ/若しくは好ましくはトレイ要素上に成形される。締結部に対して内部オフセットを有する環状部を設けることによって、密封薄膜を供給する十分な利用可能空間が生じるので有利となる。トレイ要素に環状部を形成することは、製造分野においては容易に達成される。
【0036】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態において、基部要素は保持部に付随されると共に、第二の閉塞部材要素のギャランティバンド(guarantee band)の少なくとも一つの陥凹部の内側に係合する少なくとも一つの保持カム(retaining cam)を備えた少なくとも一つの襟部を有する。本明細書において“ギャランティバンド”は、第二の閉塞部材要素への締め付け手段であり、且つ第二の閉塞部材要素を容器の保管態様の位置から容器の使用状態の位置へ移動させるために第二の閉塞部材要素から分離されているべきである。しかしながら、その後に、ギャランティバンドが第二の閉塞部材要素へもはや結合することはなく、その結果、第二の閉塞部材要素がこれらの位置の間で事前に動かされたかが示され、よって流体が容器から流出したか否かを知ることができる。
【0037】
ギャランティバンドは、回転に対して固定されるように第二の閉塞部材要素に結合されていることが好ましい。基部要素の少なくとも一つの保持カムを係合するギャランティバンドの陥凹部は、ギャランティバンドが第二の閉塞部材要素から引き剥がされるまで、基部要素に対する第二の閉塞部材要素の回転を阻止し、それ故にこれら二つの位置間における第二の閉塞部材要素の移動を阻止する。
【0038】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態において、基部要素は、保持部に付随すると共に、口部の少なくとも一つのラッチフック(latching hook)、とりわけ口部に据え付けられた保持リングのラッチフックと解除不能に係合されるための少なくとも一つのラッチ窓(latching window)を備えた襟部を有する。それ故に、基部要素は、容易に、且つ回転に対して固定されるように容器に結合されてよい。基部要素が口部に捻じ込まれ、それ故に口部に連結されて回転に対して固定されると、基部要素と口部との間におけるいかなる相対運動も不可能となる。
【0039】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な展開形において、第一の閉塞部材要素が閉鎖位置と開放位置との間で旋回軸の周りに旋回するよう、第一の閉塞部材要素は基部要素に据え付けられる。これは、第一の閉塞部材要素は遺失しやすい分離された部位を構成せず、その代わりに基部要素に連結されるが、閉鎖位置と開放位置との間における第一の閉塞部材要素の移動は可能であり続ける。従って、第一の閉塞部材要素の取扱いが容易であることから、使用者は第一の閉塞部材要素を閉鎖しようとする。
【0040】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態に従って、旋回軸は、保持部に付随する基部要素の襟部上に形成され、レバー、とりわけZ字型レバーは付随領域において旋回軸を第一の閉塞部材要素に連結する。ここで、“Z字型”レバーは、実質的に互いに平行な二つの断面と、これらの断面の間に延在し、且つこれらの断面と実質的に直角を成し、それぞれの端部にて連接される断面とを有し、従ってお互いに対して実質的にZ字型の部位が与えられるレバーを意味する。従って、且つ有利には、開放位置において、基部要素の開口部から外方へ旋回されるように配置される第一の閉塞部材要素は、基部要素に対して遠位に位置し、比較的大きな角度を超えて外方へ旋回され、その結果、例えば流体、とりわけ接着促進成分の適用において、第一の閉塞部材要素は妨げにならない。
【0041】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態に従って、基部要素はレバーが第一の閉塞部材要素の閉鎖位置へ引き込み可能に配置される陥凹部を有する。本実施形態は、第一の閉塞部材との衝突なく、第二の閉塞部材が基部要素に締め付けられることを有利に可能にする。
【0042】
閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態に従って、第一の閉塞部材、とりわけレバー上の接続領域の反対側は、第一の閉塞部材を閉鎖位置から開放位置へ移動するのに第一の閉塞部材要素の片手だけを使った作動における下方から把持するための作動タブを有する。これは、片手による閉塞部材の非常に簡単な操作となり、他方の手は他の行動に用いることが可能となる。
【0043】
本発明の閉塞部材に係るさらなる好適な発展形態では、基底要素、及び/又はレバー、及び/又は第一の閉塞部材は、一つの部材として形成される。これは、閉塞部材の極めて簡易化された製造をもたらす。とりわけ、基部要素、レバー、及び旋回軸がプラスチックから一つの部材として形成される場合、旋回軸は、例えば先細りの、且つそれ故に柔軟な領域によって形成されることができ、レバーと基部要素との間、且つ/若しくはレバーと第一の閉塞部材との間にて蝶番の機能を果たす。
【0044】
閉塞部材に係るさらなる好適な発展形態では、容器の保管態様において、第二の閉塞部材要素は基部要素に対して、とりわけ捻じ込み式接続によって固定され、第二の閉塞部材要素は、閉鎖位置において基部要素に第一の閉塞部材を押圧することによって、第一の閉塞部材要素を固定する。従って、簡単な方法で第二の密封効果が得られ、且つ同時に、捻じ込み接続が基部要素における第二の閉塞部材要素の繰り返し解除式締結手段を表わす。
【0045】
閉塞部材に係るさらなる好適な実施形態に従って、第二の閉塞部材要素は、内部スレッドを含有する環状部を有する。それ故に、第二の閉塞部材要素は、上述した捻じ込み式接続を実現するために、基部要素に設けられた外部スレッドに容易に捻じ込むことができる。
【0046】
閉塞部材のさらなる好適な実施形態に従って、第二の閉塞部材要素は環状部に固締されたギャランティバンドを有する。これは基部要素の襟部に対してギャランティバンドを空間的に近接して配置させ、結果として上述したラッチフックがギャランティバンドの陥凹部に容易に係合可能となり、よって第二の閉塞部材要素を、基部要素に対する回転について固定された状態で固締するためである。ここで、第二の閉塞部材要素が基部要素に捻じ込まれ、且つギャランティバンドを用いて回転について固定された場合、事前にギャランティバンドを取り除くことなく第二の閉塞部材要素の解除を阻止することが可能となる。
【0047】
パッケージング構造は、注ぎ口開口部を有する容器と、開閉のために注ぎ口開口部の領域に据え付けられた本発明の閉塞部材とを備え、流体、とりわけ接着促進成分のパッケージングとして適している。そのような物質の輸送、保管、及び適用において生じる必要条件を満たすことから、この種のパッケージング構造はそのような物質に特にふさわしい。
【0048】
本発明のパックは、記述されているようなパッケージング構造及び内容物として流体から構成される。好ましい流体は、とりわけ接着促進成分である。
【0049】
接着促進成分は、以下にて接着促進剤と称する、少なくとも一つの接着促進物質を備える。接着促進剤は、有機ケイ素化合物、有機チタン化合物、有機ジルコニウム化合物、ポリイソシアネート類、イソシアン酸塩含有ポリマー、及びこれらの混合物から成る群から選択されることが好ましい。
【0050】
本明細書において、例えば、ポリイソシアネート、ポリウレタン、ポリオール、ポリアミン、及びポリスルフィドなどの“ポリ”から始まる名前の物質は、一分子あたり、これらの名にある二つ以上の官能基を含有する物質を特定する。
【0051】
他方で、本明細書における用語“ポリマー”は、重合反応(付加重合、重付加、重縮合)によって得られる集合体の一定の重合、モル質量、及び鎖の長さに関していずれにせよ異なる化学的に均一な高分子の集合体を包含する。他方で、前記用語は重合反応より得られる高分子の集合体のような誘導体、即ち、既存の高分子の官能基などの付加反応若しくは置換反応などの反応によって得られ、且つ化学的に均一若しくは不均一と成り得る化合物もさらに包含する。前記用語は、プレポリマー、即ち、官能基が高分子の構築において関与する反応性オリゴマー前付加体(reactive oligomeric preadducts)として知られている物質をさらに包含する。
【0052】
用語“ポリウレタンポリマー”は、ジイソシアネート重付加法(diisocyanate polyaddition process)として知られる方法によって得られた全てのポリマーを包含する。これは、実質的に、若しくは一切ウレタン基を有さないポリマーもさらに含有する。ポリウレタンポリマー類の例として、ポリエーテル−ポリウレタン類、ポリエステル−ポリウレタン類、ポリエーテル−ポリウレア類、ポリウレア類、ポリエステル−ポリウレア類、ポリイソシアヌレート類、及びポリカルボジイミド類が挙げられる。
【0053】
ここで、有機ケイ素化合物は、ケイ素原子に付随する少なくとも一つの水酸基、アルコキシ基、又はアシルオキシ基を含有し、且つ炭素−ケイ素結合を経てケイ素原子に付随する少なくとも一つの有機置換基もさらに包含する。ここで、有機チタン化合物は、酸素−チタン結合を経てチタン原子に付随する少なくとも一つの置換基を有する。ここで、有機ジルコニウム化合物は、酸素−ジルコニウム結合を経てジルコニウム原子に付随する少なくとも一つの置換基を有する。
【0054】
とりわけ好ましい有機ケイ素化合物は、式(I)、(II)、(III)、若しくは(IV)の有機ケイ素化合物である。
【0055】
【化1】
【0056】
【化2】
【0057】
【化3】
【0058】
【化4】
【0059】
ここで、R1は、1から20個の炭素原子を有する直鎖又は分岐した、随意に環状の、アルキレン基であり、随意に一つ以上のヘテロ原子、とりわけ窒素原子を有する。
【0060】
R2は、水素原子または1から5個の炭素原子を有するアルキル基、とりわけメチル基またはエチル基であり、若しくはアシル基、とりわけアセチル基である。R2は、メチル基であることが好ましい。
【0061】
R3は、1から8個の炭素原子を有するアルキル基であり、とりわけメチル基である。
【0062】
Xは、水素原子、またはオキシラン基、ヒドロキシ基、(メタ)アクリロイルオキシ基、アミノ基、チオール基、アシルチオ基、及びビニル基を含む群から選択される官能基であり、好ましくはアミノ基である。完全を期すために、ここで本明細書におけるアシルチオ基は、
【化5】
と示される置換基であり、R4は、アルキル基、とりわけ1から20個の炭素原子を有するアルキル基であり、破線は構成要素R1への結合を示す。
【0063】
X1は、NH、S、S2、及びS4を含む群から選択される官能基である。
【0064】
X2は、N及びイソシアヌレートを含む群から選択される官能基である。
【0065】
X3は、S及びNR5を含む群から選択される官能基であり、ここでR5は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、若しくは Si(R3)a(OR2)(3−a)の式で示される基である。これらアルキル基、シクロアルキル基、若しくアリール基であるR5は、1から10個の炭素原子を有することが好ましい。
【0066】
ここで、aの値は、0、1または2であり、好ましくは0である。
【0067】
置換基R1は、とりわけメチレン基、プロピレン基、メチルプロピレン基、ブチレン基、若しくはジメチルブチレン基である。置換基R1にプロピレン基を用いることは、とりわけ好ましい。
【0068】
アミノ基、メルカプト基、若しくはオキシラン基を含む有機ケイ素化合物は、同様に“アミノシラン”、“メルカプトシラン”、若しくは“エポキシシラン”と称される。
【0069】
式(I)の適切な有機ケイ素化合物の実施例として、オクチルトリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、ヘキサデシルトリメトキシシラン、メチルオクチルジメトキシシラン;3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン;3−メタクリロイルオキシプロピルトリアルコキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン;3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルジメトキシメチルシラン、3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルジメトキシメチルシラン、4−アミノブチルトリメトキシシラン、4−アミノブチルジメトキシメチルシラン、4−アミノ−3−メチルブチルトリメトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルジメトキシメチルシラン、[3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン(即ち、4,7,10−トリアザデシルトリメトキシシラン)、2−アミノエチルトリメトキシシラン、2−アミノエチルジメトキシメチルシラン、アミノメチルトリメトキシシラン、アミノメチルジメトキシメチルシラン、アミノメチルメトキシジメチルシラン、7−アミノ−4−オキサヘプチルジメトキシメチルシラン、N−(メチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ノルマルブチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン;3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン;3−アシルチオプロピルトリメトキシシラン;ビニルトリメトキシシラン、及びビニルトリエトキシシランを含む群から選択される有機ケイ素化合物が挙げられる。
【0070】
さらに好ましくは、上記した有機ケイ素化合物のアルコキシ基がアセトキシ基に置換されたものであり、例えばオクチルトリアセトキシシラン(octyl-Si(O(O=C)CH3)3)が挙げられる。この種の有機ケイ素化合物は、加水分解で酢酸が与えられる。
【0071】
これらの有機ケイ素化合物のうち、ケイ素に付随する有機置換基を有する化合物であることが好ましく、ケイ素原子にはさらなる置換基を有し、当該置換基はアルキル基ではなく、且つ式(I)においてXは水素ではない。
【0072】
式(II)の適切な有機ケイ素化合物の実施例として、ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミン、ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミン、4,4,15,15−テトラエトキシ−3,16−ジオキサ−8,9,10,11−テトラチア−4,15−ジシラオクタデカン(ビス(トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドまたはビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン)、ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドを含む群から選択される有機ケイ素化合物が挙げられる。
【0073】
式(III)の適切な有機ケイ素化合物の実施例として、トリス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミン、トリス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミン、1,3,5−トリス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−ウレア(即ち、トリス(3−(トリメトキシシリル)プロピル)イソシアヌレート)、及び1,3,5−トリス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−ウレア(即ち、トリス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)イソシアヌレート)を含む群から選択される有機ケイ素化合物が挙げられる。
【0074】
式(IV)の適切な有機ケイ素化合物は、とりわけ3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、又は3−アミノプロピルトリメトキシシラン、又は3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランを有するビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミンの反応生成物である。このうちとりわけ適しているのは、3−アミノプロピルトリメトキシシラン及び3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランの反応生成物である。式(IV)の有機ケイ素化合物は、分子内環状エステル交換反応生成物もさらに包含する。
【0075】
好ましい有機ケイ素化合物は、アミノシラン類であって、とりわけX=NH2またはNH2−CH2−CH2−NH、X1=NH、及びX2=Nを有するアミノシラン類である。とりわけ好ましいのは、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、及びビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミン、ならびにこれらの互いの混合物である。
【0076】
酸素−チタン結合を経てチタン原子に付随するとりわけ適している置換基は、アルコキシ基、スルホン酸基、カルボキシレート基、ジアルキルリン酸基、ジアルキルピロリン酸基、及びアセチルアセトネート基を含む群から選択される置換基である。
【0077】
とりわけ適している化合物は、チタン原子に付随するすべての置換基がアルコキシ基、スルホン酸基、カルボキシレート基、ジアルキルリン酸基、ジアルキルピロリン酸基、及びアセチルアセトネート基を含む群から選択される化合物であり、すべての置換基が同一、若しくは互いに異なることが可能である。
【0078】
特に適しているとされるアルコキシ基は、ネオアルコキシ置換基(neoalkoxy substituent)として知られている置換基であり、とりわけ以下の式(V)に示す置換基である。
【0079】
【化6】
【0080】
特に適しているとされるスルホン酸基は、とりわけ芳香族がアルキル基によって置換された芳香族スルホン酸である。好ましいスルホン酸基は、以下の式(V)に示す官能基である。
【0081】
【化7】
【0082】
特に適しているとされるカルボキシレート基は、とりわけ脂肪族類のカルボン酸である。好ましいカルボキシレート基は、デカン酸エステルである。
【0083】
上記の式において、破線はチタン原子への酸素原子の結合を表す。
【0084】
有機チタン化合物は、例えば、ケンリッチペトロケミカル社及びデュポン社から市販されている。適した有機チタン化合物の例として、ケンリッチペトロケミカル社から市販されているKen−React(登録商標)KR TTS、 KR 7、KR 9S、KR 12、KR 26S、KR 033DS、KR 38S、KR 39DS、KR 44、KR 134S、KR 138S、KR158 FS、KR 212、KR 238S、KR 262ES、KR 138D、KR 158D、KR 238T、KR 238M、KR 238A、KR 238J、KR 262A、LICA 38J、KR 55、LICA 01、LICA 09、LICA 12、LICA 38、LICA 44、LICA 97、LICA 99、KR OPPR、KR OPP2、若しくはデュポン社から市販されているTyzor(登録商標)ET、TPT、NPT、BTM、AA、AA−75、AA−95、AA−105、TE、ETAM、OGTが挙げられる。
【0085】
好ましくは、Ken−React(登録商標)KR 7、KR 9S、KR 12、KR 26S、KR 38S、KR 44、LICA 09、LICA 44、NZ 44、及びさらにデュポン社から市販されているTyzor(登録商標)ET、TPT、NPT、BTM、AA、AA−75、AA−95、AA−105、TE、ETAMである。
【0086】
特に好ましくは、式(V)及び/又は式(VI)の、酸素−チタン結合を経てチタン原子に付随する、置換基を有する有機チタン化合物である。
【0087】
とりわけ適した有機ジルコニウム化合物は、アルコキシ基、スルホン酸基、カルボキシレート基、リン酸エステル、又はこれらの組み合わせを含む群から選択され、且つ酸素−ジルコニウム結合を経てジルコニウム原子に直接付随する官能基を少なくとも一つ有する化合物である。
【0088】
特に適しているとされるアルコキシ基は、イソプロポキシ置換基と、ネオアルコキシ置換基として知られている置換基、とりわけ以下の式(V)に示す置換基とである。
【0089】
【化8】
【0090】
特に適しているとされるスルホン酸基は、とりわけ芳香族がアルキル基によって置換された芳香族スルホン酸である。好ましいスルホン酸基は、以下の式(V)に示す官能基である。
【0091】
【化9】
【0092】
特に適しているとされるカルボキシレート基は、とりわけ脂肪族類のカルボン酸である。好ましいカルボキシレート基は、ステアリン酸エステル及びイソステアリン酸エステルである。
【0093】
上記の式において、破線はジルコニウム原子への酸素原子の結合を表す。
【0094】
有機ジルコニウム化合物は、例えばケンリッチペトロケミカル社から市販されている。適した有機ジルコニウム化合物として、例えばKen−React(登録商標)NZ 38J、NZ TPPJ、KZ OPPR、KZ TPP、NZ 01、NZ 09、NZ 12、NZ 38、NZ 44、NZ 97が挙げられる。
【0095】
これら有機ケイ素化合物、有機チタン化合物、及び有機ジルコニウム化合物が水分の作用によって加水分解され、且つケイ素、チタン、又はジルコニウム原子に付随する水酸基が生じることは、当業者にとって明らかである。加水分解された、若しくは部分的に加水分解された、この種の有機ケイ素化合物、有機チタン化合物、及び有機ジルコニウム化合物は、続いて次々に縮合し、Si−O−Si、Ti−O−Ti、Zr−O−Zr結合を含む縮合体を生成する。接着促進剤としてシラン及び/又はチタン酸及び/又はジルコン酸が混合されている場合、Si−O−Ti、Si−O−Zr、又はTi−O−Zr結合を含有する混合縮合生成物もさらに有り得る。とりわけこれら縮合生成物が溶解性、乳化性、若しくは分散性であるとき、この種の縮合生成物がわずかながら有り得る。
【0096】
接着促進成分は、少なくとも一つの有機ケイ素化合物を含有することが好ましい。ある特定の場合には、有機ケイ素化合物及び有機チタン化合物の組み合わせがとりわけ好ましい。
【0097】
適したポリイソシアネート類は、ジイソシアネート類又はトリイソシアネート類である。好ましくは市販されているポリイソシアネート類であり、例えば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2−メチルペンタメチレン−1,5−ジイソシアネート、2,2,4−及び2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、1,12−ドデカメチレンジイソシアネート、リシンジイソシアネート及びリシンエステルジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−及び−1,4−ジイソシアネートならびにこれら異性体の任意の望ましい混合物、1−イソシアナート−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナートメチルシクロヘキサン(即ち、イソホロンジイソシアネートまたはIPDI)、ペルヒドロ−2,4’−及び−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(HMDI)、1,4−ジイソシアナート−2,2,6−トリメチルシクロヘキサン(TMCDI)、1,3−及び1,4−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、メタ−及びパラ−キシリレンジイソシアネート(m−及びp−XDI)、メタ−及びパラ−テトラメチル−1,3−及び−1,4−キシリレンジイソシアネート(m−及びp−TMXDI)、ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ナフタレン、2,4−及び2,6−トルイレンジイソシアネートならびにこれら異性体の任意の望ましい混合物(TDI)、4,4’−、2,4’−、及び2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネートならびにこれら異性体の任意の望ましい混合物(MDI)、1,3−及び1,4−フェニレンジイソシアネート、2,3,5,6−テトラメチル−1,4−ジイソシアナートベンゼン、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナートビフェニル(TODI)、及び上述したイソシアネート類及びこれらのビウレットの任意の望ましい混合物などが挙げられる。
【0098】
イソシアネート基を有するポリマーは、とりわけ上述したポリイソシアネート類及びポリオール類、及び/又はポリアミン類から既知の方法で得ることが可能である。
【0099】
接着促進成分全体の割合として接着促進剤の重量分率は、好ましくは1〜80%、とりわけ5〜70%、さらに好ましくは10〜40%である。接着促進剤が有機ケイ素化合物又は有機チタン化合物である場合、接着促進成分全体の割合に対する接着促進剤の重量分布は、好ましくは1〜15%である。
【0100】
一つの好適な実施形態において、接着促進成分はさらに少なくとも一つの溶媒を含有する。使用する溶媒は、とりわけアルコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類、若しくは炭化水素類であり、好ましくは、イソプロパノール、エタノール、メチルエチルケトン、アセトン、ヘキサン、ヘプタン、キシレン、トルエン、若しくはアセテート類、とりわけ酢酸エチル又は酢酸ブチルである。さらに、水または水の混合物を、上述したアルコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類、若しくは炭化水素類を溶媒として一緒に用いることは可能である。好ましい溶媒は、1013mbarにて100℃以下の沸点を有している溶媒である。
【0101】
接着促進成分は、さらなる構成要素、とりわけカーボンブラックなどの充填剤、被膜剤、界面活性剤、酸性物質、触媒、殺生物剤、沈降防止剤、乾燥剤、安定化剤、顔料、染料、腐食防止剤、着臭剤、チキソトロープ剤、充填剤、消泡剤、及び同類の要素を含有してよい。
【0102】
接着促進成分は、接着促進剤及び溶媒を含有することが好ましい。
【0103】
本発明は、図面に図式的に示された典型的な実施形態に関して、下記のさらなる詳細な説明によって明らかにされる。図において、同一の符号は、同一の構成要素、若しくは機能的に同一な構成要素であることを意味する。