【実施例】
【0142】
アミノ酸誘導体の調製のための一般的手順
ステップ1:乾燥DMF(10体積)中の2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体(1当量)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、1.2当量)を添加し、結果混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷却し、適切なN−Boc−L−アミノ酸ヨードメチルエステル(3.5当量)を小分けにして添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、沈殿した固体を濾過によって収集した。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、生成物を淡黄色固体として得た。
【0143】
ステップ2:乾燥酢酸エチル(約10体積)中のステップ1中間体(1当量)の撹拌懸濁液に、乾燥酢酸エチル(約20体積)中の塩酸の飽和溶液を0〜5℃で添加した。反応混合物を室温に徐々に加温し、終夜撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。取得された固体を乾燥酢酸エチル中で30分間撹拌し、濾過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて、生成物を白色固体として得た。
【0144】
ホスフェート誘導体の調製のための一般的手順
必要とされるリン酸エステルは、後述する通りの3つの異なる手法によって調製した。
【0145】
方法A:水素化ナトリウム及びヨードメチルジ−tert−ブチルホスフェートを使用する
乾燥DMF(6体積)中の2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体(1当量)の撹拌懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、1.5当量)を添加し、結果混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、乾燥DMF(4体積)中の新たに調製したヨードメチルジ−tert−ブチルホスフェート(3.5当量)の溶液を滴加し、10分間撹拌した。冷却浴を除去し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粘性残留物をヘキサンで洗浄して、微量の試薬を除去した。残留物をジエチルエーテル中で撹拌した。沈殿した固体を濾過し、乾燥させて、生成物をオフホワイトの固体として得た。
【0146】
方法B:ナトリウムtert−ブトキシド及びヨードメチルジ−tert−ブチルホスフェートを使用する
ステップ1:ナトリウム塩調製:エタノール(10体積)中の2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体(1当量)の撹拌溶液に、乾燥THF又は乾燥エタノール(1体積)中のナトリウムtert−ブトキシド溶液(1.1当量)を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をn−ペンタン又はヘキサン(30体積)で希釈し、室温で1時間更に撹拌した。固体を濾過によって収集して、所望の塩を得た。
【0147】
ステップ2:乾燥DMF又は乾燥アセトン(5体積)中のステップ1中間体(1当量)の撹拌懸濁液に、乾燥アセトン又は乾燥DMF(5体積)中のヨードメチルジ−tert−ブチルホスフェート(1.5当量)を0〜5℃で添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をハイフロ床(hyflo bed)に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、取得された粘性残留物をヘキサンで洗浄して、微量の試薬を除去した。次いで、残留物をジエチルエーテル又はメチルtert−ブチルエーテル又はジ−イソプロピルエーテル中で撹拌し、凝結した固体を濾過し、乾燥させて、生成物をオフホワイトの固体として得た。
【0148】
方法C:ナトリウムtert−ブトキシド及びクロロメチルジ−tert−ブチルホスフェートを使用する
乾燥アセトン又は乾燥DMF(25体積)中の方法Bの2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体ステップ1中間体(1当量)のナトリウム塩の撹拌懸濁液に、乾燥アセトン又は乾燥DMF(2体積)中のクロロメチルジ−tert−ブチルホスフェート(2.5当量)、続いてヨウ化ナトリウム(1当量)を0〜5℃で添加し、反応混合物を室温で40時間撹拌した。反応混合物をハイフロー床(hyflow bed)に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をジエチルエーテル又はメチルtert−ブチルエーテルで処理して、生成物を淡黄色固体として取得した。
【0149】
リン酸エステルの加水分解のための一般的手順
ジ−tert−ブチルリン酸エステルは、後述する通りの2つの方法によって遊離リン酸誘導体に加水分解した。
【0150】
方法A:トリフルオロ酢酸を使用する
乾燥ジクロロメタン(20体積)中の2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体(1当量)のホスホン酸(phophonate)ジ−tert−ブチル中間体の撹拌懸濁液に、トリフルオロ酢酸(3当量)を0℃で添加した。反応混合物を室温に徐々に加温し、終夜撹拌した。凝結した固体をジクロロメタンで希釈し、濾過(filteration)によって収集し、ジクロロメタンで洗浄し、乾燥させて、生成物を白色固体として得た。
【0151】
方法B:アセトン水溶液中で還流することによる
2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体のホスホン酸ジ−tert−ブチル中間体(1当量)、アセトン(約30体積)及び水(約30体積)の混合物を、60〜65℃で12時間撹拌した。溶液を室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮してスラリーボリュームとした。固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄して、生成物をオフホワイトの固体として得た。
【0152】
ホスホン酸二ナトリウム塩の調製のための一般的手順
これは、3つの方法、つまり方法A、方法B及び方法Cによって実現することができる。詳細な手順を以下の通りに記述する。
【0153】
方法A:ナトリウムメトキシドを使用する
ナトリウムメトキシドを、金属ナトリウム(2当量)及び乾燥メタノール(20体積)から新たに調製した。この溶液に、2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体のジホスホネート中間体(1当量)を0〜5℃で添加し、室温で2時間更に撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。取得された固体を濾過し、水に溶解した。反応混合物を25〜30℃で約1時間撹拌し、セライトに通して濾過した。濾液を減圧下約23〜25℃で濃縮して、固体残留物を取得した。アセトンを残留物中に添加し、室温で15〜20分間撹拌した。沈殿した生成物を濾過によって収集して、オフホワイトの固体として取得した。
【0154】
方法B:炭酸ナトリウムを使用する
アセトニトリル(80体積)及び水(50体積)中の2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体のジホスホネート中間体(1当量)の撹拌懸濁液に、炭酸ナトリウム(1当量)を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で反応混合物から完全に蒸発させた。取得された固体を水に溶解した。反応混合物を25〜30℃で約1時間撹拌し、セライトに通して濾過した。濾液を減圧下約23〜25℃で濃縮して、固体残留物を取得した。アセトンを残留物中に添加し、室温で15〜20分間撹拌した。沈殿した生成物を濾過によって収集して、オフホワイトの固体として取得した。
【0155】
方法C:ナトリウムtert−ブトキシドを使用する
乾燥メタノール(25体積)中の2−アミノ−4アリールチアゾールアセトアミド誘導体のジホスホネート中間体(1当量)の撹拌溶液に、メタノール(約10体積)中のナトリウムtert−ブトキシド(2.5当量)を0〜5℃で添加し、得られた混合物を室温で90分間撹拌した。取得された固体を濾過し、水に溶解した。反応混合物を25〜30℃で約1時間撹拌し、セライトに通して濾過した。濾液を減圧下約23〜25℃で濃縮して、固体残留物を取得した。アセトンを残留物中に添加し、室温で15〜20分間撹拌した。沈殿した生成物を濾過によって収集して、オフホワイトの固体として取得した。
【0156】
実施例1
[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル−2−メチルプロパノエート
【化43】
【0157】
乾燥DMF(2.0ml)中の2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド(200mg、0.40mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、19.2mg、0.48mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、氷浴中で冷却した後、ヨードメチル2−メチルプロパノエート(319mg、1.40mmol)をゆっくり添加した。次いで、反応物を室温で終夜撹拌した。混合物を水(10ml)で希釈し、沈殿した固体を濾過によって収集した。石油エーテル−酢酸エチル(70:30)を使用するシリカ・ゲル・カラム・クロマトグラフィーによって粗固体を更に精製して、65mgの生成物を淡黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.20(d,J=6.0Hz,6H)、2.58〜2.69(m,1H)、3.34(s,3H)、3.56(s,3H)、4.37(s,2H)、6.51(s,2H)、6.78(s,1H)、7.34(s,1H)、7.62(t,J=6.0Hz,1H)、7.70〜7.75(m,2H);ESI(m/z):598.89(M+H)
+。
【0158】
実施例2
[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル−2−メチルプロパノエート
【化44】
【0159】
表題化合物は、実施例1について記述した手順に従って、2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド(300mg、0.58mmol)と、ヨードメチル2−メチルプロパノエート(462mg、2.03mmol)との、乾燥DMF(3.0ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、27.9mg、0.69mmol)の存在下での反応によって調製され、150mgの表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.19(d,J=6.0Hz,6H)、2.58〜2.69(m,1H)、3.35(s,3H)、3.57(s,3H)、4.38(s,2H)、6.51(s,2H)、6.79(s,1H)、7.10(t,J=8.9Hz,1H)、7.49(s,1H)、8.39(q,J=9.0Hz,1H);ESI(m/z):616.88(M+H)
+。
【0160】
実施例3
[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルグリシネート塩酸塩
【化45】
【0161】
ステップ1:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシネート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(750mg、1.453mmol)と、中間体3(1.6g、5.087mmol)との、乾燥DMF(7.5ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、69.74mg、1.743mmol)を使用する反応によって調製され、260mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.33(br s,9H)、3.18(s,3H)、3.48(s,3H)、3.78(d,J=6.0Hz,2H)、4.39(br s,2H)、6.53(s,2H)、7.10(s,1H)、7.31(t,J=9.0Hz,1H)、7.49(t,J=9.0Hz,1H)、7.76(br s,1H)、8.43(q,J=9.0Hz,1H);ESI(m/z):703.87(M+H)
+。
【0162】
ステップ2:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルグリシネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル(5ml)中のステップ1中間体(245mg、0.348mmol)と乾燥酢酸エチル中塩酸の飽和溶液(5ml)との反応によって調製され、190mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 3.18(s,3H)、3.49(s,3H)、3.95(br s,2H)、4.44(s,2H)、6.65(br s,2H)、7.14(s,1H)、7.53(t,J=9.0Hz,1H)、7.77(br s,1H)、8.36〜8.49(m,3H);ESI(m/z):603.89(M+H)
+。
【0163】
実施例4
[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−アラニネート塩酸塩
【化46】
【0164】
ステップ1:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニネート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(1.0g、1.937mmol)と、中間体4(2.2g、6.782mmol)との、乾燥DMF(10.0ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、93.74mg、2.3255mmol)の存在下での反応によって調製され、160mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.23(s,3H)、1.30(s,9H)、3.18(s,3H)、3.48(s,3H)、4.03〜4.09(m,1H)、4.38(s,2H)、6.43〜6.59(m,2H)、7.10(s,1H)、7.37(d,J=6.0Hz,1H)、7.50(t,J=9.0Hz,1H)、7.76(s,1H)、8.44(q,J=9.0Hz,1H);APCI(m/z):717.86(M+H)
+。
【0165】
ステップ2:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−アラニネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(5.0ml)によるステップ1中間体(155mg、0.220mmol)の加水分解によって調製され、105mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.43(d,J=6.0Hz,3H)、3.18(s,3H)、3.49(s,3H)、4.20〜4.27(m,1H)、4.44(s,2H)、6.58〜6.67(m,2H)、7.14(s,1H)、7.53(t,J=9.0Hz,1H)、7.77(s,1H)、8.37〜8.55(m,4H);ESI(m/z):617.88(M+H)
+。
【0166】
実施例5
[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−バリネート塩酸塩
【化47】
【0167】
ステップ1:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(750mg、1.453mmol)と、中間体5(1.8g、5.087mmol)との、乾燥DMF(7.5ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、69.60mg、1.744mmol)を使用するカップリング反応によって調製され、240mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 0.82(d,J=6.0Hz,6H)、1.22〜1.34(m,9H)、1.96〜2.08(m,1H)、3.18(br s,3H)、3.48(s,3H)、3.87〜4.07(m,1H)、4.40(s,2H)、6.46〜6.55(m,2H)、7.11(s,1H)、7.21(d,J=6.0Hz,1H)、7.50(t,J=8.7Hz,1H)、7.75(s,1H)、8.42(q,J=9.0Hz,1H);ESI(m/z):743.88(M−H)
−。
【0168】
ステップ2:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−バリネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(5ml)を使用するステップ1中間体(150mg、0.201mmol)の脱保護によって調製され、90mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 0.91(d,J=6.0Hz,6H)、2.17〜2.24(m,1H)、3.18(s,3H)、3.49(s,3H)、4.03(br s,1H)、4.46(s,2H)、6.63(br s,2H)、7.14(s,1H)、7.53(t,J=9.6Hz,1H)、7.79(s,1H)、8.40〜8.50(m,4H);ESI(m/z):645.91(M+H)
+。
【0169】
実施例6
[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−イソロイシネート塩酸塩
【化48】
【0170】
ステップ1:[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド(300mg、0.6024mmol)と、中間体6(3.5g、2.108mmol)との、乾燥DMF(3.5ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、36.14mg、0.903mmol)を使用するカップリング反応によって調製され、38.5mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 0.61(t,J=7.2Hz,3H)、0.76(d,J=6.9Hz,3H)、1.05〜1.30(m,2H)、1.28(s,9H)、1.65〜1.79(m,1H)、3.17(s,3H)、3.46(s,3H)、3.96(t,J=6.9Hz,1H)、4.40(s,2H)、6.46〜6.53(m,2H)、7.09(s,1H)、7.18(d,J=9.0Hz,1H)、7.82(t,J=7.8Hz,1H)、7.92〜8.02(m,2H)、8.08(s,1H)。
【0171】
ステップ2:[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−イソロイシネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(3ml)によるステップ1中間体(35mg)の脱保護によって調製され、20mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 0.69(t,J=6.6Hz,3H)、0.86(t,J=6.6Hz,3H)、1.15〜1.23(m,1H)、1.33〜1.41(m,1H)、1.87〜1.94(m,1H)、3.18(s,3H)、3.48(s,3H)、4.11(br s,1H)、4.46(br s,2H)、6.58〜6.68(m,2H)、7.12(s,1H)、7.85(t,J=7.8Hz,1H)、7.94〜8.06(m,2H)、8.13(s,1H)、8.39(br s,3H);ESI(m/z):642.03(M+H)
+。
【0172】
実施例7
[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−イソロイシネート塩酸塩
【化49】
【0173】
ステップ1:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(1g、1.937mmol)を、中間体6(2.4g、6.782mmol)と、乾燥DMF(10.0ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、93mg、2.324mmol)を使用してカップリングさせることによって調製され、603mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 0.72(t,J=7.5Hz,3H)、0.87(d,J=6.6Hz,3H)、0.92〜1.00(m,1H)、1.38(s,9H)、1.45(s,2H)、1.83(br s,2H)、3.35(s,3H)、3.57(s,3H)、4.27〜4.49(m,2H)、5.24(d,J=9.0,1H)、6.47〜6.52(m,1H)、6.81(s,1H)、7.09(t,J=9.0Hz,1H)、7.48(s,1H)、8.38(q,J=9.0Hz,1H);ESI(m/z):757.76(M−H)
−。
【0174】
ステップ2:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−イソロイシネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(15.0ml)によるステップ1中間体(600mg、0.790mmol)の加水分解によって調製され、430mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 0.70(t,J=6.0Hz,3H)、0.86(d,J=6.0Hz,3H)、1.16〜1.23(m,1H)、1.32〜1.39(m,1H)、1.91〜1.98(m,1H)、3.18(s,3H)、3.48(s,3H)、4.06(s,1H)、4.46(br s,2H)、6.61(br s,2H)、7.14(s,1H)、7.53(t,J=9.0Hz,1H)、7.78(s,1H)、8.28〜8.56(m,4H);ESI(m/z):659.54(M)
+。
【0175】
実施例8
[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−プロリネート塩酸塩
【化50】
【0176】
ステップ1:1−tert−ブチル2−{[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル}(2S)−ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(1.0g、1.937mmol)を、中間体7(2.4g、6.782mmol)と、乾燥DMF(25ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、116.20mg、2.905mmol)の存在下でカップリングさせることによって調製され、190mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.19(s,9H)、1.73〜1.27(m,4H)、3.14〜3.20(s,5H)、3.48(s,3H)、4.19〜4.26(m,1H)、4.40(s,2H)、6.49〜6.56(m,2H)、7.11(s,1H)、7.56(q,J=9.0Hz,1H)、7.76(s,1H)、8.39〜8.41(m,1H);APCI(m/z):743.86(M+H)
+。
【0177】
ステップ2:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−プロリネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(5.0ml)によるステップ1中間体(180mg、0.242mmol)の加水分解によって調製され、101mgの生成物を白色固体として得た。
1HNMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.81〜1.89(m,2H)、1.99〜2.09(m,1H)、2.17〜2.29(m,1H)、2.71〜2.83(m,5H)、3.47(s,3H)、4.43(s,2H)、4.50(t,J=7.8Hz,1H)、6.60(s,2H)、7.12(s,1H)、7.52(t,J=9.9Hz,1H)、7.77(s,1H)、8.39(q,J=8.4Hz,1H)、9.04(br s,1H)、9.75(br s,1H);APCI(m/z):643.98(M+H)
+。
【0178】
実施例9
[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルピペリジン−4−カルボキシレート塩酸塩
【化51】
【0179】
ステップ1:1−tert−ブチル4−{[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル}ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド(500mg、1.003mmol)を、中間体8(1.3g、3.51mmol)と、乾燥DMF(5.0ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、44.13mg、1.10mmol)を使用してカップリングさせることによって調製され、250mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.43(s,9H)、1.65〜1.73(m,2H)、1.87〜1.95(m,2H)、2.50〜2.59(m,1H)、2.81(t,J=12.0Hz,2H)、3.34(s,3H)、3.57(s,3H)、3.95〜4.02(m,2H)、4.36(s,2H)、6.53(s,2H)、6.78(s,1H)、7.35(s,1H)、7.62(t,J=9.0Hz,1H)、7.71(d,J=9.0Hz,2H);ESI(m/z):739.76(M+H)
+。
【0180】
ステップ2:[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルピペリジン−4−カルボキシレート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、ステップ1中間体(240mg、0.325mmol)と乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(5.0ml)との酢酸エチル(3.0ml)中での反応によって調製され、160mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.71〜1.85(m,2H)、1.95〜2.08(m,2H)、2.78〜2.93(m,4H)、3.16(br s,4H)、3.47(s,3H)、4.39(s,2H)、6.49(br s,2H)、7.11(s,1H)、7.83〜8.04(m,3H)、8.10(s,1H)、8.47〜8.69(m,2H);ESI(m/z):639.97(M+H)
+。
【0181】
実施例10
[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルピペリジン−4−カルボキシレート塩酸塩
【化52】
【0182】
ステップ1:1−tert−ブチル4−{[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル}ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(2.50g、4.844mmol)と、中間体8(6.30g、16.954mmol)との、乾燥DMF(25ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、232mg、5.813mmol)の存在下でのカップリングによって調製され、1.169gの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.43(s,9H)、1.62〜1.70(m,2H)、1.84〜1.93(m,2H)、2.51〜2.60(m,1H)、2.80(t,J=11.7Hz,2H)、3.34(s,3H)、3.57(s,3H)、3.95〜4.03(m,2H)、4.36(s,2H)、6.53(s,2H)、6.79(s,1H)、7.10(t,J=9.0Hz,1H)、7.49(s,1H)、8.36(q,J=9.0Hz,1H);ESI(m/z):757.81(M+H)
+。
【0183】
ステップ2:[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルピペリジン−4−カルボキシレート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル(7ml)中、乾燥酢酸エチル中塩酸の飽和溶液(40ml)を使用するステップ1中間体(1.15g、1.519mmol)の加水分解によって調製され、955mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.72〜1.82(m,2H)、1.96〜2.04(m,2H)、2.84〜2.94(m,4H)、3.17(br s,4H)、3.48(s,3H)、4.41(s,2H)、6.49(br s,2H)、7.12(s,1H)、7.55(t,J=9.0Hz,1H)、7.76(s,1H)、8.34〜8.41(m,1H)、8.62〜8.70(m,1H)、8.83〜8.92(m,1H);APCI(m/z):657.93(M+H)
+。
【0184】
実施例11
二水素リン酸[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル
【化53】
【0185】
ステップ1:ジ−tert−ブチル[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド(500mg、1.004mmol)と、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(1.22g、3.514mmol)との、乾燥DMF(5ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、60.24mg、1.506mmol)の存在下での反応によって調製され、150mgの純粋な生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.49(s,18H)、3.34(s,3H)、3.57(s,3H)、4.43(s,2H)、6.36〜6.44(m,2H)、6.79(s,1H)、7.33(s,1H)、7.61(t,J=7.5Hz,1H)、7.71〜7.81(m,2H);ESI(m/z):721(M+H)
+。
【0186】
ステップ2:二水素リン酸[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、トリフルオロ酢酸(46.27μl、0.603mmol)の存在下、乾燥ジクロロメタン(3ml)中でのステップ1中間体(145mg、0.201mmol)の加水分解によって調製され、70mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 3.16(s,3H)、3.47(s,3H)、4.43(s,2H)、6.24(br s,2H)、7.10(s,1H)、7.84(t,J=7.2Hz,1H)、8.00(d,J=8.4Hz,1H)、8.05〜8.13(m,2H);ESI(m/z):609.02(M+H)
+。
【0187】
実施例12
リン酸[2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル二ナトリウム塩
【化54】
【0188】
表題化合物は、ホスホン酸二ナトリウム塩の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、実施例11(65mg、0.106mmol)と、金属ナトリウム(23.00mg、0.224mmol)及び乾燥メタノール(1ml)との反応によって調製され、65mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,D
2O):δ 3.19(br s,3H)、3.50(br s,3H)、4.47(br s,2H)、6.06(br s,2H)、7.00(br s,1H)、7.54〜7.85(m,4H);ESI(m/z):653.06(M+H)
+。
【0189】
実施例13
二水素リン酸[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル
【化55】
【0190】
ステップ1:ジ−tert−ブチル[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(3.10g、3.01mmol)と、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(4.20g、12.02mmol)との、乾燥DMF(31ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、360mg、9.01mmol)の存在下でのカップリング反応によって調製され、2.45gの純粋な生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.46(s,18H)、3.34(s,3H)、3.57(s,3H)、4.43(s,2H)、6.43(d,J=7.8Hz,2H)、6.79(s,1H)、7.08(t,J=9.0Hz,1H)、7.47(s,1H)、8.48(q,J=8.7Hz,1H);ESI(m/z):738.05(M+H)
+。
【0191】
ステップ2:二水素リン酸[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、ジクロロメタン(6ml)中、トリフルオロ酢酸(87.14μl、1.14mmol)を使用するステップ1中間体(280mg、0.379mmol)の加水分解によって調製され、180mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,D
2O):δ 3.20(br s,3H)、3.51(br s,3H)、4.48(br s,2H)、6.04(br s,2H)、7.01(br s,1H)、7.10〜7.25(m,1H)、7.51(br s,1H)、8.25〜8.43(m,1H);ESI(m/z):671.07(M+H)
+。
【0192】
実施例14
リン酸[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル二ナトリウム塩
【化56】
【0193】
表題化合物は、ホスホン酸二ナトリウム塩の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、二水素リン酸([4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル(実施例13)(150mg、0.2396mmol)(150mg、0.2396mmol)と、金属ナトリウム(11.57mg、0.5031mmol)との、乾燥メタノール(2ml)中での反応によって調製され、147mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,D
2O):δ 3.19(br s,3H)、3.49(br s,3H)、4.48(br s,2H)、6.04(br s,2H)、7.01(br s,1H)、7.19(br s,1H)、7.49(br s,1H)、8.25〜8.43(m,1H);ESI(m/z):671.08(M+H)
+。
【0194】
実施例15
二水素リン酸4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル
【化57】
【0195】
ステップ1:ジ−tert−ブチル((4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル)ホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(1.10g、2.07mmol)を、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(1.459g、4.15mmol)と、乾燥DMF(11ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、0.0745g、3.113mmol)の存在下でカップリングさせることによって調製され、0.85gの純粋な生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.46(s,18H)、2.42(s,3H)、3.33(s,3H)、3.52(s,3H)、4.40(s,2H)、6.47(d,J=7.8Hz,2H)、7.07(t,J=8.7Hz,1H)、7.46(s,1H)、8.47(q,J=9.0Hz,1H);APCI(m/z):752.72(M+H)
+。
【0196】
ステップ2:二水素リン酸4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、トリフルオロ酢酸(134μl、1.755mmol)を使用する乾燥ジクロロメタン(9ml)中でのステップ1中間体(440mg、0.5851mmol)の加水分解によって調製され、250mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 2.36(s,3H)、3.16(s,3H)、3.45(s,3H)、4.45(s,2H)、6.27(d,J=6.3Hz,2H)、7.51(t,J=9.0Hz,1H)、7.74(s,1H)、8.55(q,J=8.7Hz,1H);ESI(m/z):638.94(M)
−。
【0197】
実施例16
リン酸(4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル二ナトリウム塩
【化58】
【0198】
表題化合物は、ホスホン酸二ナトリウム塩の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、実施例15(100mg、0.156mmol)と金属ナトリウム(7.54mg、0.328mmol)との乾燥メタノール(1.25ml)中での反応によって調製され、70mgのオフホワイトの固体を得た。代替として、表題化合物はまた、ホスホン酸二ナトリウム塩の調製について方法Bにおいて記述した通りの一般的手順に従って、実施例15(100mg、0.156mmol)と炭酸ナトリウム(16.98mg、0.156mmol)とのアセトニトリル(8ml)及び水(5ml)中での反応によっても調製され、100mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,D
2O)δ 2.39(s,3H)、3.23(s,3H)、3.52(s,3H)、4.49(br s,2H)、6.00〜6.20(m,2H)、7.25(t,J=9.3Hz,1H)、7.50〜7.64(m,1H)、8.25〜8.45(m,1H)。ESI−MS(m/z):639.10(M−H)
−。
【0199】
実施例17
二水素リン酸[2−{[(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル
【化59】
【0200】
ステップ1:ジ−tert−ブチル[2−{[(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド(1.00g、1.901mmol)と、新たに(fresly)調製した中間体2(1.33g、3.802mmol)との、乾燥DMF(10ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、115mg、2.0851mmol)の存在下でのカップリング反応によって調製され、1.15gの純粋な生成物、淡黄色固体を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.20〜1.38(m,3H)、1.50(s,18H)、2.81(q,J=7.8Hz,2H)、3.32(s,3H)、3.53(s,3H)、4.40(s,2H)、6.47(d,J=7.2Hz,2H)、7.21〜7.33(m,1H)、7.59〜7.81(m,3H);ESI(m/z):748.71(M)
+。
【0201】
ステップ2:二水素リン酸[2−{[(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、乾燥ジクロロメタン(10ml)中、トリフルオロ酢酸(154μl、2.005mmol)を使用するステップ1中間体(500mg、0.6684mmol)の加水分解によって調製され、210mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.18(t,J=7.2Hz,3H)、2.79(q,J=7.2Hz,2H)、3.16(s,3H)、3.46(s,3H)、4.45(s,2H)、6.28(d,J=6.0Hz,2H)、7.84(t,J=7.8Hz,1H)、8.02(d,J=8.4Hz,1H)、8.08(s,1H)、7.98〜8.13(m,3H);ESI(m/z):634.79(M−H)
−。
【0202】
実施例18
リン酸[2−{[(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル二ナトリウム塩
【化60】
【0203】
表題化合物は、ホスホン酸二ナトリウム塩の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、実施例17(100mg、0.159mmol)と金属ナトリウム(7.59mg、0.33mmol)との乾燥メタノール(1.25ml)中での反応によって調製され、75mgのオフホワイトの固体を得た。
1H NMR(300MHz,D
2O)δ 1.15〜1.35(m,3H)、2.65〜2.84(m,2H)、3.17(s,3H)、3.49(s,3H)、4.48(br s,2H)、6.10〜6.20(m,2H)、7.50〜7.85(m,4H)。ESI(m/z):634.80(M−H)
−。
【0204】
実施例19
[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル2,2−ジメチルプロパノエート
【化61】
【0205】
ステップ1:N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミドのナトリウム塩:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Bのステップ1において記述した通りの一般的手順に従って、乾燥エタノール(300ml)中のN−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(50g、0.09mol)、ナトリウムtert−ブトキシド溶液(9.07g、0.09mol)及びn−ペンタン(800ml)の反応によって調製され、54gの所望生成物を取得した。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 2.25(s,3H)、3.12(s,3H)、3.35(s,3H)、3.42(s,2H)、7.24(s,1H)、7.42(d,J=6.9Hz,1H)、7.86(d,J=6.9Hz,1H)、8.06(s,1H)。
【0206】
ステップ2:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル2,2−ジメチルプロパノエート:表題化合物は、N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(2.0g、0.0036mol)のナトリウム塩と、ピバル酸クロロメチル(0.82g、0.005455mol)との、乾燥アセトン(60ml)中での反応によって調製され、390mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ 1.22(s,9H)、2.34(s,3H)、3.33(s,3H)、3.53(s,3H)、4.11(s,2H)、6.49(s,2H)、7.24(s,1H)、7.36(d,J=7.8Hz,1H)、7.79(d,J=8.7Hz,1H)、7.98(s,1H)。ESI−MS(m/z):642.75(M+H)+。
【0207】
実施例20
[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルグリシネート塩酸塩
【化62】
【0208】
ステップ1:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシネート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(2.08g、6.615mmol)を、中間体3(732mg、1.984mmol)と、乾燥DMF(20ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、113mg、2.83mmol)を使用してカップリングさせることによって調製され、380mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.40(br s,9H)、2.36(s,3H)、3.32(s,3H)、3.53(s,3H)、4.02(d,J=6.0Hz,2H)、4.09(s,2H)、5.17〜5.24(m,1H)、6.63(br s,2H)、7.25(s,1H)、7.36(d,J=8.1Hz,1H)、7.79(d,J=6.9Hz,1H)、7.97(s,1H);APCI(m/z):715.80(M+H)
+。
【0209】
ステップ2:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルグリシネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(8.0ml)によるステップ1中間体(295mg、0.637mmol)の脱保護によって調製され、190mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 2.33(s,3H)、3.16(s,3H)、3.43(m,3H)、4.01(s,2H)、4.23(s,2H)、6.67(s,2H)、7.65(d,J=8.4Hz,1H)、8.00〜8.05(m,2H)、8.25(s,1H)、8.27〜8.40(m,3H);APCI(m/z):616.15(M+H)
+。
【0210】
実施例21
[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−バリネート塩酸塩
【化63】
【0211】
ステップ1:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリネート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(8.00g、15.126mmol)を、中間体5(18.91g、52.941mmol)と、乾燥DMF(80ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、907.5mg、22.68mmol)を使用してカップリングさせることによって調製され、3.68gの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 0.87(t,J=6.0Hz,3H)、0.95(t,J=6.0Hz,3H)、1.39(s,9H)、2.03〜2.19(m,2H)、2.37(s,3H)、3.33(s,3H)、3.53(s,3H)、4.01〜4.17(m,2H)、4.20〜4.30(m,1H)、5.21(d,J=9.0Hz,1H)、6.42〜6.70(m,2H)、7.26(s,1H)、7.35(d,J=9.0Hz,1H)、7.78(d,J=9.0Hz,1H)、7.97(s,1H);APCI(m/z):757.55(M+H)
+。
【0212】
ステップ2:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−バリネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(200ml)によるステップ1中間体(3.60g、4.755mmol)の脱保護によって調製され、2.905gの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 0.92(t,J=6.6Hz,6H)、2.16〜2.24(m,1H)、2.34(s,3H)、3.16(s,3H)、3.43(s,3H)、4.02(d,J=6.0Hz,1H)、4.24〜4.35(m,2H)、6.63(br s,2H)、7.65(d,J=9.0Hz,1H)、7.98〜8.04(m,2H)、8.22(s,1H)、8.43〜8.60(m,3H);APCI(m/z):658.24(M+H)
+。
【0213】
実施例22
[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−イソロイシネート塩酸塩
【化64】
【0214】
ステップ−1:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−イソロイシネート:表題化合物は、乾燥アセトン(40ml)中のN−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミドのナトリウム塩(1.0g、0.0018mol)と、中間体6(2.36g、0.0063mol)との、乾燥アセトン(10ml)中での反応によって調製され、210mgの生成物を淡黄色固体として取得した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ 0.74(t,J=7.5Hz,3H)、0.89(d,J=6.9Hz,3H)、1.25(s,9H)、1.80〜1.87(m,2H)、2.36(s,3H)、3.33(s,3H)、3.50〜3.57(m,5H)、3.73(s,2H)、4.26〜4.33(m,1H)、5.19(d,J=9.0Hz,1H)、6.49(d,J=12.2Hz,1H)、6.64(d,J=11.7Hz,1H)、7.36(d,J=8.1Hz,1H)、7.71〜7.79(m,1H)、11.40(br s,1H);ESI−MS(m/z):772.01(M+H)
+。
【0215】
ステップ−2:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−イソロイシネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、酢酸エチル(8.0ml)中、飽和酢酸エチル−HCl溶液(8.0ml)によるステップ1中間体(200mg、0.00025mol)の脱保護によって調製され、75mgの所望生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 0.72(t,J=7.5Hz,3H)、0.87(d,J=6.9Hz,3H)、1.16〜1.1.24(m,2H)、1.87〜1.95(m,1H)、2.33(s,3H) 3.16(s,3H)、3.43(s,3H)、4.06〜4.13(m,1H)、4.24〜4.30(m,2H)、6.62(br s,2H)、7.66(d,J=8.7Hz,1H)、7.97〜8.04(m,2H)、8.22(s,1H)、8.46(br s,3H);ESI−MS(m/z):671.94(M)
+。
【0216】
実施例23
[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルピペリジン−4−カルボキシレート塩酸塩
【化65】
【0217】
ステップ1:1−tert−ブチル4−{[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル}ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ1に従って、N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(300mg、0.567mmol)を、中間体8(732mg、1.984mmol)と、乾燥DMF(3ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、34mg、0.850mmol)を使用してカップリングさせることによって調製され、101mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.45(s,9H)、1.56〜1.71(m,2H)、1.87〜2.03(m,2H)、2.35(s,3H)、2.50〜2.62(m,1H)、2.77〜2.87(s,2H)、3.32(s,3H)、3.53(s,3H)、3.95〜4.03(m,2H)、4.09(s,2H)、6.53(br s,2H)、7.24〜7.28(m,1H)、7.36(d,J=6.0Hz,1H)、7.77(d,J=6.0Hz,1H)、7.98(s,1H);ESI(m/z):769.88(M+H)
+。
【0218】
ステップ2:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルピペリジン−4−カルボキシレート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、乾燥酢酸エチル中塩酸塩の飽和溶液(5ml)によるステップ1中間体(97mg、0.125mmol)の脱保護によって調製され、61mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 1.71〜1.82(m,2H)、1.96〜2.08(m,2H)、2.32(s,3H)、2.19〜2.91(m,4H)、3.13〜3.24(m,4H)、3.43(s,3H)、4.21(s,2H)、6.49(s,2H)、7.66(d,J=7.8Hz,1H)、7.99〜8.03(m,2H)、8.21(s,1H)、8.40〜8.50(m,1H)、8.69〜8.79(m,1H);ESI(m/z):670(M)
+。
【0219】
実施例24
4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−フェニルアラニネート塩酸塩
【化66】
【0220】
ステップ−1:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニネート:表題化合物は、N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミドのナトリウム塩(3.0g、0.0018mol)と、中間体9(2.36g、0.0063mol)との、乾燥アセトン(75ml)中での反応によって調製され、1.2gの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ 1.36(br s,9H)、2.34(s,3H)、3.07(d,J=6.3Hz,2H)、3.31(s,3H)、3.47〜3.55(m,3H)、3.94〜4.00(m,2H)、4.60〜4.68(m,2H)、5.25(d,J=7.8Hz,1H)、6.46〜6.52(m,1H)、6.64〜6.70(m,1H)、7.07〜7.15(m,5H)、7.36(d,J=8.4Hz,1H)、7.79(d,J=8.7Hz,1H)、7.97(s,1H);APCI−MS(m/z):806.05(M+H)
+。
【0221】
ステップ−2:[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルL−フェニルアラニネート塩酸塩:表題化合物は、アミノ酸誘導体の調製について記述した一般的手順のステップ2に従って、飽和酢酸エチル−HCl(25.0ml)を使用するステップ1中間体(500mg、0.00062mol)の脱保護(deprotetion)によって調製され、350mgの純粋な生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 2.32(s,3H)、3.15(s,3H)、3.19〜3.25(m,2H)、3.43(s,3H)、4.11(br s,2H)、4.39(br s,1H)、6.61(br s,2H)、7.07〜7.18(m,5H)、7.66(d,J=8.4Hz,1H)、8.00〜8.06(m,2H)、8.23(s,1H)、8.73(br s,3H)。APCI−MS(m/z):705.93(M)
+。
【0222】
実施例25
二水素リン酸[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル
【化67】
【0223】
ステップ1:ジ−tert−ブチル[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Cにおいて記述した通りの一般的手順に従って、N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミドのナトリウム塩(50g、0.09mol)と、ジ−tert−ブチルクロロメチルホスフェート(中間体1)(58.6g、0.23mol)との、乾燥アセトン(1250ml)中、ヨウ化ナトリウム(10.8g、0.072mol)の存在下での反応によって調製され、50gの生成物を淡黄色固体として取得した。代替として、表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Bのステップ2において記述した通りの一般的手順に従って、N−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(500mg、0.945mmol)を、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(1.16g、3.307mmol)と、乾燥DMF(5ml)中、水素化ナトリウム(57mg、1.418mmol)を使用してカップリングさせることによっても調製され、197mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.49(br s,18H)、2.36(s,3H)、3.32(s,3H)、3.53(s,3H)、4.18(s,2H)、6.43(d,J=6.3Hz,2H)、7.22〜7.29(m,1H)、7.34(d,J=8.4Hz,1H)、7.78(t,J=8.7Hz,1H)、8.05(s,1H);ESI(m/z):751(M+H)
+。
【0224】
ステップ2:二水素リン酸[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Bにおいて記述した通りの一般的手順に従って、アセトン(4000ml)及び水(4000ml)中でのステップ1中間体(50g、0.066mol)の加水分解によって調製され、22gの表題化合物をオフホワイトの固体として得た。代替として、表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、ジクロロメタン(750μl)中、トリフルオロ酢酸(20μl、0.251mmol)によるステップ1中間体(63mg、0.083mmol)の加水分解によって調製され、11mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 2.30(s,3H)、3.14(s,3H)、3.41(s,3H)、4.25(s,2H)、6.24(d,J=6.0Hz,2H)、7.61(d,J=8.4Hz,1H)、7.96(s,1H)、8.05(d,J=8.7Hz,1H)、8.27(s,1H);APCI−MS(m/z):639.11(M+H)
+。
【0225】
実施例26
リン酸[4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル二ナトリウム塩:
【化68】
【0226】
表題化合物は、ホスホン酸二ナトリウム塩の方法C調製法に記述した通りの一般的手順に従って、実施例25(22g、0.034mol)とナトリウムtert−ブトキシド(8.28g、0.0862mol)との乾燥メタノール(550ml)中での反応によって調製され、15gの生成物をオフホワイトの固体として取得した。
1H NMR(300MHz,D
2O)δ 2.32(s,3H)、3.17(s,3H)、3.47(s,3H)、4.26(s,2H)、6.06(br s,2H)、7.48(s,2H)、7.81(s,1H)、8.00(s,1H)。ESI−MS(m/z):636.99(M−H)
−。
【0227】
実施例27
二水素リン酸4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル
【化69】
【0228】
ステップ1:N1−[4−(2,3−ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミドのナトリウム塩:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Bのステップ1において記述した通りの一般的手順に従って、N1−[4−(2,3−ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(2.0g、3.891mmol)とナトリウムtert−ブトキシド(411mg、4.28mmol)との乾燥エタノール(24ml)中での反応によって調製され、2.0gの生成物をオフホワイトの固体として得た。
【0229】
ステップ2:ジ−tert−ブチル((4−(2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル)ホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Cにおいて記述した通りの一般的手順に従って、N1−[4−(2,3−ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミドのナトリウム塩(2.0g、3.73mmol)と、ジ−tert−ブチルクロロメチルホスフェート(中間体1)(2.41g、9.328mmol)との、乾燥アセトン(50ml)中、ヨウ化ナトリウム(559mg、3.731mmol)の存在下でのカップリング反応によって調製され、3.0gの生成物を淡黄色固体として取得した。ESI−MS(m/z):736.70(M+H)
+。
【0230】
ステップ3:二水素リン酸4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Bにおいて記述した通りの一般的手順に従って、アセトン(100ml)及び水(100ml)を使用するステップ2中間体(3.0g)の加水分解によって調製され、400mgの生成物を淡黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 2.29(s,3H)、3.13(s,3H)、3.41(s,3H)、4.27(s,2H)、6.22(d,J=5.4Hz,2H)、7.66(d,J=7.2Hz,1H)、7.87(s,1H)、8.17(t,J=7.5Hz,1H);APCI−MS(m/z):622.94.11(M−H)
−。
【0231】
実施例28
二水素リン酸4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル
【化70】
【0232】
ステップ1:ナトリウム塩N−(4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−2−(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミド:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Bのステップ1において記述した通りの一般的手順に従って、N−(4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−2−(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミド(500mg、0.96mmol)と、ナトリウム−tert−ブトキシド(93mg、0.996mmol)との、乾燥THF(3ml)及びヘキサン(10ml)中での反応によって調製され、503mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 3.18(s,3H)、3.37(s,3H)、3.78(s,2H)、3.97(s,2H)、7.08(s,1H)、7.38(t,J=9.9Hz,1H)、8.38(t,t,J=8.4Hz,1H)。
【0233】
ステップ2:ジ−tert−ブチル[4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Bのステップ2において記述した通りの一般的手順に従って、N−(4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−2−(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミドのナトリウム塩(500mg、0.93mmol)と、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(489mg、1.39mmol)との、乾燥DMF(5ml)中での反応によって調製され、460mgの生成物を白色固体として得た。表題化合物はまた、方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、N−(4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−2−(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミド(2.50g、4.86mmol)と、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(5.95g、17.02mmol)との、乾燥DMF(25ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、291mg、7.29mmol)の存在下でのカップリングによっても調製され、1.35gの純粋な生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.44(s,18H)、3.34(s,3H)、3.51(s,3H)、3.92(s,3H)、4.74(s,2H)、6.44(d,J=9.6Hz,2H)、7.09(t,J=9.3Hz,1H)、7.51(s,1H)、8.45(q,J=9.0Hz,1H)。ESI(m/z):736.56(M+H)
+。
【0234】
ステップ3:二水素リン酸4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、トリフルオロ酢酸(415μl、1.99mmol)を使用する乾燥ジクロロメタン(27ml)中でのステップ2中間体(1.33g、1.807mmol)の加水分解によって調製され、740mgの生成物を白色固体として得た。代替として、表題化合物はまた、リン酸エステルの加水分解について方法Bにおいて記述した通りの一般的手順に従って、アセトン(16ml)及び水(16ml)を使用するステップ1中間体(200mg、0.271mmol)の加水分解によっても調製され、75mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6+Et
3N2滴):δ 3.18(s,3H)、3.38(s,3H)、3.85(s,3H)、4.84(s,2H)、6.26(d,J=7.2Hz,2H)、7.51(t,J=9.6Hz,1H)、7.80(s,1H)、8.56(q,J=8.1Hz,1H);ESI(m/z):622.95(M−H)
−。
【0235】
実施例29
リン酸(4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(2,5,7−トリメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル二ナトリウム塩
【化71】
【0236】
表題化合物は、ホスホン酸二ナトリウム塩の調製について方法Bにおいて記述した通りの一般的手順に従って、実施例28(715mg、1.145mmol)と炭酸ナトリウム(121.45mg、1.145mmol)とのアセトニトリル(57ml)及び水(38ml)中での反応によって調製され、660mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,D
2O)δ 3.22(s,3H)、3.41(s,3H)、3.85(s,3H)、4.44〜4.55(m,2H)、5.94〜6.20(m,2H)、7.21(t,J=9.6Hz,1H)、7.45〜7.60(m,1H)、8.20〜8.43(m,1H)。ESI(m/z):622.76(M−H)
−。
【0237】
実施例30
二水素リン酸(4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−((2−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−プリン−7(6H)−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル
【化72】
【0238】
ステップ1:ジ−tert−ブチル((4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−((2−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−プリン−7(6H)−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル)ホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−7H−プリン−7−イル)アセトアミド(150mg、0.322mmol)を、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(395.16mg、1.129mmol)と、乾燥DMF(2ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、20mg、0.483mmol)の存在下でカップリングさせることによって調製され、135mgの純粋な生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.48(br s,18H)、3.35(s,3H)、3.47(s,2H)、3.62(s,3H)、5.71(s,2H)、6.36(br s,2H)、7.42〜7.50(m,1H)、7.60〜7.72(m,1H)、8.02(s,1H)。
【0239】
ステップ2:二水素リン酸(4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−((2−(1,3−ジメチル−2,6−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−プリン−7(6H)−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、トリフルオロ酢酸(19.91mg、0.175mmol)を使用する乾燥ジクロロメタン(1ml)中でのステップ1中間体(40mg、0.0582mmol)の加水分解によって調製され、23mgの生成物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 3.19(s,3H)、3.47(s,3H)、5.80(s,2H)、6.17〜6.23(m,2H)、7.71(d,J=8.7Hz,1H)、7.96〜8.03(m,2H)、8.10(s,1H)、8.25(s,1H);ESI(m/z):574.95(M−H)
−。
【0240】
実施例31
二水素リン酸[4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチル
【化73】
【0241】
ステップ1:N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミドのナトリウム塩:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Bのステップ1において記述した通りの一般的手順に従って、N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミド(1.95g、3.771mmol)とナトリウム−tert−ブトキシド(0.362g、3.771mmol)との乾燥THF(12ml)及びヘキサン(40ml)中での反応によって調製され、2.00gの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 3.22(s,3H)、3.48(s,3H)、3.98(s,2H)、7.25(s,1H)、7.59(t,J=8.1Hz,1H)、8.03(t,t,J=7.2Hz,1H)。
【0242】
ステップ2:ジ−tert−ブチル4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−{[(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル]イミノ}−1,3−チアゾール−3(2H)−イル]メチルホスフェート:表題化合物は、ホスフェート誘導体の調製について方法Bのステップ2において記述した通りの一般的手順に従って、N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミドのナトリウム塩(2.0g、3.71mmol)と新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(1.948g、5.56mol)との乾燥DMF(20ml)中での反応によって調製され、1.035gの生成物を白色固体として得た。代替として、表題化合物はまた、ホスフェート誘導体の調製について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセトアミド(500mg、0.967mmol)を、新たに調製したジ−tert−ブチルヨードメチルホスフェート(中間体2)(1.18g、3.38mmol)と、乾燥DMF(5ml)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、58mg、1.45mmol)の存在下でカップリングさせることによって調製され、135mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 1.46(s,18H)、3.36(s,3H)、3.57(s,3H)、4.66(s,2H)、6.38(s,2H)、7.40(t,J=7.8Hz,1H)、7.64(s,1H)、8.15(t,J=7.5Hz,1H);ESI−MS(m/z) 739.06(M−H)
−。
【0243】
ステップ3:二水素リン酸(4−(2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロイソチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル:表題化合物は、リン酸エステルの加水分解について方法Aにおいて記述した通りの一般的手順に従って、トリフルオロ酢酸(250μl、3.247mmol)を使用する乾燥ジクロロメタン(16ml)中でのステップ2中間体(800mg、1.08mmol)の加水分解によって調製され、460mgの生成物を白色固体として得た。代替として、表題化合物はまた、リン酸エステルの加水分解について方法Bにおいて記述した通りの一般的手順に従って、アセトン(16ml)及び水(16ml)中でのステップ2中間体(200mg)の加水分解によっても調製され、100mgの表題化合物を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 3.20(s,3H)、3.49(s,3H)、4.68(s,2H)、6.21(d,J=6.3Hz,2H)、7.70(t,J=7.2Hz,1H)、7.93(s,1H)、8.18(t,J=7.2Hz,1H)、10.00〜12.00(m 2H);ESI(m/z):627.64(M+H)
+。
【0244】
実施例32
リン酸(4−(2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(5,7−ジメチル−4,6−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロイソチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−3−イル)アセチル)イミノ)チアゾール−3(2H)−イル)メチル二ナトリウム塩
【化74】
【0245】
表題化合物は、ホスホン酸二ナトリウム塩の調製について方法Bにおいて記述した通りの一般的手順に従って、実施例31(100mg、0.159mmol)と炭酸ナトリウム(16.90mg、0.159mmol)とのアセトニトリル(8ml)及び水(6ml)中での反応によって調製され、95mgの生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(300MHz,D
2O)δ 3.23(br s,3H)、3.52(br s,3H)、4.44〜4.50(m,2H)、6.06(br s,2H)、7.52(br s,1H)、7.72(br s,1H)、8.07(br s,1H)。ESI(m/z):625.78(M−H)
−。
【0246】
薬理活性
本発明の例証的な例を、(a)Toth,A.ら、Life Sciences、2003、73、487〜498.(b)McNamara C,R.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、2007、104、13525〜13530において記述されている手順を修正したものに従って、TRPA1活性についてスクリーニングした。化合物のスクリーニングは、当業者に知られている他の方法及び手順によって行ってよい。
【0247】
45カルシウム取り込みアッセイを使用するTRPA1アンタゴニストのスクリーニング:
TRPA1受容体活性化の阻害は、放射性カルシウムのイソチオシアン酸アリル(AITC)誘発性細胞取り込みの阻害として測定した。
【0248】
試験化合物を100%DMSOに溶解して10mMのストックを調製し、次いで、0.1%BSA及び1.8mMのCaCl
2を加えた単純培地を使用して希釈して、所望の濃度を得た。反応物中のDMSOの最終濃度は、0.5%(v/v)であった。CHO細胞を発現しているヒトTRPA1を、10%FBS、1%ペニシリン−ストレプトマイシン溶液及び400μg/mlのG−418を加えたF−12 DMEM培地中で成長させた。実験の日に1ウェル当たり約50,000細胞が得られるように、アッセイ24時間前に96ウェルプレート中に細胞を播種した。細胞を試験化合物で10分間処理し、続いて、AITCを30μM及び5μCi/ml
45Ca
+2の最終濃度で3分間添加した。細胞を洗浄し、1%トリトンX−100、0.1%デオキシコール酸塩及び0.1%SDSを含有する緩衝液を使用して溶解させた。溶解物中の放射能を、液体シンチラントの添加後、Packardトップカウント内で測定した(Tothら、Life Sciences(2003)73、487〜498;McNamara CRら、Proceedings of the National Academy of Sciences(2007)104、13525〜13530)。
【0249】
濃度応答曲線を、試験アンタゴニストの非存在下で取得された最大応答の%としてプロットした。IC
50値は、GraphPadプリズムソフトウェアを使用する非線形回帰分析によって濃度応答曲線から算出することができる。
【0250】
調製した化合物を、上記のアッセイ手順を使用して試験し、取得された結果を表2に記す。1.0μM及び10.0μMの濃度での阻害百分率を、選択された例についてのIC
50(nM)の詳細とともに表に記す。化合物のIC
50(nM)値が表1において説明されており、ここで、「A」は100nM未満のIC
50値を指し、「B」は100.01から500.0nMの範囲内のIC
50値を指し、「C」は500nMより大きいIC
50値を指す。
【表2】
【0251】
振とうフラスコ法による溶解性の決定
約1mgの被験物質を試験管に取り、媒体(水)の添加後、振とうしながら1ml刻みで水を添加した。溶解性を視覚的にも観察した。10ml体積の媒体(水)の添加完了後、試料溶液を含有する試験管を、37℃及び200rpmに設定した機械的シェーカーに載せ、最大15分間振とうした。振とう後、フラスコの内容物を0.45μフィルターに通して濾過した。この濾過した溶液を、定量化のためにHPLC法を使用して分析する。10mlのDMSO中1mgの試料溶液を、媒体中に溶解した被験物質を定量化するための参照標準として使用する。溶解度はmcg/mlとして表現する。
【0252】
上述した手順を使用して、「P」置換チアゾール化合物及び親チアゾール化合物の水溶性を決定し、結果を表3に記す。
【0253】
【表3】
【0254】
薬物動態(PK)研究
PK値は、本発明の化合物を懸濁液として経口投薬した雄ラット(系統:Sprague Dawley)において取得した。正確に重量を量った分量の本発明の化合物(純度及び塩ファクターに対して補正する)を、清潔で乾燥した乳鉢に移した。この乳鉢に、2.5μL/mLのTween80を添加し、化合物が適度に湿気を帯びるまで粉砕した。これに、0.5%(w/v)メチルセルロース懸濁液を幾何学的割合で添加し、徹底的に粉砕して、均一な懸濁液を形成した。
【0255】
実験手順
研究期間を通して、動物には食物及び水を自由に与えた。強制飼養針を使用し、化合物を体重1kg当たり10mLで動物に経口投薬した。エチレンジアミン四酢酸三カリウム(K3 EDTA)(25μL)を抗凝固剤として用い、ラット毛細管を使用して雄Sprague Dawley眼窩後洞から血液試料(およそ250μl)を0.6mLのエッペンドルフ管中に収集した。化合物の投薬の0.5、1.0、2.0、4.0、6.0、8.0、12.0及び24.0時間後に試料を収集した。次いで、試料を1000gで10分間、4℃で直ちに遠心分離した。血漿試料を分離し、分析まで−70℃で貯蔵した。試料を処理し、LCMS/MSを使用して分析した。薬物動態パラメーターは、ウィンノンリン(Winonlin)・ソフトウェアを使用して算出した。表4は、これらの研究において取得されたpK値(C
max、AUC)を提供するものである。
【表4】