特許第5694598号(P5694598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5694598既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5694598
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱
(51)【国際特許分類】
   E01F 15/04 20060101AFI20150312BHJP
【FI】
   E01F15/04 Z
【請求項の数】1
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-214806(P2014-214806)
(22)【出願日】2014年10月21日
(62)【分割の表示】特願2009-65734(P2009-65734)の分割
【原出願日】2009年3月18日
(65)【公開番号】特開2015-14192(P2015-14192A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2014年10月21日
(31)【優先権主張番号】特願2008-135497(P2008-135497)
(32)【優先日】2008年5月23日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599150665
【氏名又は名称】エフエムレーリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(74)【代理人】
【識別番号】100194984
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 圭太
(72)【発明者】
【氏名】高木 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】福田 宏道
【審査官】 ▲高▼橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−063931(JP,A)
【文献】 特開2004−003267(JP,A)
【文献】 特開平10−088656(JP,A)
【文献】 特開2006−169721(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 15/04
E04F 11/18
E04H 17/00 − 17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設の防護柵が取り除かれ、橋軸方向に沿って車道側に配筋された鉄筋と、車道の反対側に配筋された鉄筋と、該橋軸方向に対して略直角状に配筋された鉄筋が埋設された既設の地覆コンクリート上に、同既設の防護柵が立設された位置より車道の反対側の位置に立設される既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱において、
橋梁用防護柵支柱底面に設けられたアンカーボルトに挿通可能なアンカーボルト挿通用穴が開設されたプレート板を有し、
前記プレート板に開設されたアンカーボルト挿通用穴は、
前記地覆コンクリートの橋軸方向に沿って配筋された車道側の鉄筋に対して軸線が傾斜角をもって形成された一方の長穴と、同地覆コンクリートの橋軸方向に沿って配筋された車道の反対側の鉄筋に対して軸線が略平行状となるように形成された他方の長穴とされた
既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱に関する。詳しくは既設の地覆コンクリートに埋設される鉄筋に当たることなくアンカーボルトを設置することを実現する既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱に係るものである。
【背景技術】
【0002】
橋梁用防護柵は、自動車が誤って衝突しても、乗用車の安全を図ると共に、その車体が車道の外に飛び出す事態を防ぐため、衝突エネルギーを吸収すると共に、破断しないことが求められている。
そして、従来の橋梁用防護柵の施工は、例えば特許文献1に記載されている。具体的には図9に示すように、車道の路肩に橋梁用防護柵支柱105を立設するための地覆コンクリート101が設置され、この地覆コンクリート101内には鉄筋(図示せず。)が配筋され、この鉄筋と当接しない位置にアンカーボルト103が配置された状態で地覆コンクリート101が形成されている。
【0003】
また、図10に示すように、地覆コンクリート101内に配筋された鉄筋(図示せず。)と当接しないように抜け防止板102が設けられた防護柵支柱105が埋設されている。
【0004】
このような橋梁用防護柵は風雨に晒されることによる老朽化や事故などによる破損によって取り替える必要が生じてくる。この際の橋梁用防護柵の取替え作業では掘削機などで既存の地覆コンクリートおよび橋梁用防護柵を取り崩して新たな地覆コンクリートを施工して橋梁用防護柵を取り付けている。
【0005】
ところが、橋梁用防護柵の取替え作業では既存の地覆コンクリートの取崩し、および新たな地覆コンクリートの施工のために工事期間が長くなり、工事期間中には片側通行などによる長期の交通規制を行わなければならない問題が生ずる。
【0006】
また、橋梁用防護柵の取替えのために地覆コンクリートを取り壊し、新たに地覆コンクリートを施工するのは工事費の負担がかかるというのが現状である。
【0007】
そのため、既存の地覆コンクリート上の橋梁用防護柵を取外した後に、新たな橋梁用防護柵を取り付ける取替工事が提案されている。この取替え工事では橋梁用防護柵の解体を行った後に、橋梁用防護柵支柱と地覆コンクリート上面との境界線上をガスバーナー等により切断し地覆コンクリート内に橋梁用防護柵支柱の根元部分を残置した状態で、残置穴にモルタル等を流し込んで地覆コンクリート上面と同一面に補修した後に新たな橋梁用防護柵の取り付け工事が行われている。
【0008】
なお、この新たな橋梁用防護柵の取り付け工事では図11に示すように、地覆コンクリート101内に鉄筋104が縦横に埋設されているために、この鉄筋104に当接しない位置にアンカーボルト穴(図示せず。)を穿孔する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−234515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、橋梁用防護柵支柱105のプレート板106に貫設される4個のアンカーボルト挿通用穴107の位置は予め決まっており、これらのアンカーボルト挿通用穴107に対応するアンカーボルト穴(図示せず。)を鉄筋104に当接しない位置に穿孔し、アンカーボルト103を埋め込むには超音波装置等によって鉄筋104の位置を確かめながら全てのアンカーボルト挿通用穴107に対応するアンカーボルト穴が鉄筋104に当たらない位置となるように設定しなければならず非常に煩雑な作業となる問題がある。
【0011】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、橋梁用防護柵支柱底面に設けられたプレート板に貫設されるアンカーボルト挿通用穴の形状を、これに対するアンカーボルト穴の位置を任意方向に調整できるように形成した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明に係る既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱は、既設の防護柵が取り除かれた既設の地覆コンクリート上に立設される既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱において、橋梁用防護柵支柱底面に設けられたアンカーボルトに挿通可能なアンカーボルト挿通用穴が開設されたプレート板を有し、プレート板に開設されたアンカーボルト挿通用穴は、地覆コンクリートの長手方向に沿って長穴に形成される。
【0013】
ここで、地覆コンクリートの長手方向に配筋される鉄筋と直角状に配筋される鉄筋に対して、プレート板に地覆コンクリートの長手方向に沿ったアンカーボルト挿通用穴を設置することによりアンカーボルト挿通用穴におけるアンカーボルト設置位置を左右方向へ移動させることにより鉄筋に当接することなくアンカーボルトの埋設が可能となる。
【0014】
また、プレート板に開設されたアンカーボルト挿通用穴は、地覆コンクリートの長手方向に沿って両側に開設された長穴の少なくとも一方が地覆コンクリートの長手方向に対して傾斜角をもって形成されることにより、地覆コンクリートの長手方向に配筋される鉄筋と直角状に配筋される鉄筋に対して、傾斜角をもって形成される長穴のアンカーボルト挿通用穴におけるアンカーボルト設置位置を前後方向へ移動させることにより鉄筋に当接することなくアンカーボルトの埋設が可能となる。
【0015】
また、本発明に係る既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱は、既設の防護柵が取り除かれた既設の地覆コンクリート上に立設される既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱において、橋梁用防護柵支柱底面に設けられたアンカーボルトに挿通可能なアンカーボルト挿通用穴が開設されたプレート板を有し、プレート板に開設されたアンカーボルト挿通用穴は、地覆コンクリートの長手方向に沿って両側に開設されたアンカーボルト挿通穴の少なくとも一方が前記地覆コンクリート面に対してアンカーボルト設置位置が任意方向へ移動可能となる形状に形成される。
【0016】
ここで、地覆コンクリートの長手方向に沿って両側に開設されたアンカーボルト挿通穴の少なくとも一方が地覆コンクリートの長手方向に対してアンカーボルト設置位置が任意方向へ移動可能となる形状、例えば、L字形状、X字形状等のアンカーボルト挿通穴の形状に形成されることにより、地覆コンクリートの長手方向に配筋される鉄筋と直角状に配筋される鉄筋に対して、アンカーボルト挿通用穴におけるアンカーボルト設置位置を任意方向、例えば地覆コンクリート面に対して前後、左右方向へ移動させることにより鉄筋に当接することなくアンカーボルトの埋設が可能となる。
【0017】
また、本発明に係る既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱は、既設の防護柵が取り除かれた既設の地覆コンクリート上に立設される既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱において、橋梁用防護柵支柱底面に設けられたアンカーボルトに挿通可能なアンカーボルト挿通用穴が開設されたプレート板を有し、プレート板に開設されたアンカーボルト挿通用穴は、地覆コンクリートの長手方向に沿って両側に開設されたアンカーボルト挿通穴の少なくとも一方が前記地覆コンクリート面に対してアンカーボルト設置位置が任意方向へ移動可能となるように複数のアンカーボルト挿通用穴により形成される。
【0018】
ここで、プレート板に開設されたアンカーボルト挿通用穴は、地覆コンクリートの長手方向に沿って両側に開設されたアンカーボルト挿通穴の少なくとも一方が前記地覆コンクリートの長手方向に対してアンカーボルト設置位置が前後左右方向へ移動可能となるように複数のアンカーボルト挿通用穴により形成されることにより、地覆コンクリートの長手方向に配筋される鉄筋と直角状に配筋される鉄筋に対して、複数のアンカーボルト挿通用穴から鉄筋に当接しない位置のアンカーボルト挿通用穴を選択することにより鉄筋に当接することなくアンカーボルトの埋設が可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱は、既設の地覆コンクリートを取り壊さずに橋梁用防護柵の取替えを可能とするために、工期が短縮され、かつ新設の防護柵のみの資材となることから大幅なコスト低減が可能となる。
【0020】
また、防護柵支柱のプレート板に貫設されるアンカーボルト挿通用穴の形状が地覆コンクリートの長手方向に沿って長穴に形成されることにより、アンカーボルトの取り付け位置を任意方向に調整することができるように形成されることによりアンカーボルトを地覆コンクリート内に埋設される鉄筋に当接させることなくアンカーボルト穴の穿孔並びに設置が可能となる。
【0021】
また、地覆コンクリートの長手方向に沿って両側に開設されたアンカーボルト挿通穴の少なくとも一方が地覆コンクリートの長手方向に対してアンカーボルト設置位置が任意方向へ移動可能となる形状に形成されることにより、地覆コンクリートの長手方向に配筋さる鉄筋と直角状に配筋される鉄筋に対して、アンカーボルト挿通用穴におけるアンカーボルト設置位置を任意方向へ移動させることにより鉄筋に当接することなくアンカーボルトの埋設が可能となる。
【0022】
また、地覆コンクリートの長手方向に沿って両側に開設されたアンカーボルト挿通穴の少なくとも一方が複数のアンカーボルト挿通用穴により形成されることにより、地覆コンクリートの長手方向に配筋される鉄筋と直角状に配筋される鉄筋に対して、複数のアンカーボルト挿通用穴から鉄筋に当接しない位置のアンカーボルト挿通用穴を選択することにより鉄筋に当接することなくアンカーボルトの埋設が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明を適用した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱の一例を示す説明図である。
図2A】本発明を適用した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱のプレート板に貫設されるアンカーボルト挿通用穴のそれぞれの形態を示す説明図である。
図2B】本発明を適用した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱のプレート板に貫設されるアンカーボルト挿通用穴のそれぞれの形態を示す説明図である。
図2C】本発明を適用した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱のプレート板に貫設されるアンカーボルト挿通用穴のそれぞれの形態を示す説明図である。
図3】本発明を適用した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱のプレート板に貫設されるアンカーボルト挿通用穴の他の形態を示す説明図である。
図4】既存の橋梁用防護柵支柱の取り外し工程を示す説明図である。
図5】既存の地覆コンクリート上での橋梁用防護柵支柱の取り付けの一例を示す説明図である。
図6】既存の地覆コンクリート上での橋梁用防護柵支柱の取り付けの一例を示す説明図である。
図7】既存の地覆コンクリート上での橋梁用防護柵支柱の取り付けの一例を示す説明図である。
図8】本発明を適用した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱におけるアンカーボルトの設置工程の一例を示す説明図である。
図9】従来の橋梁用防護柵支柱の取り付けの一例を示す説明図である。
図10】従来の橋梁用防護柵支柱の取り付けの他の例を示す説明図である。
図11】従来の既設の地覆コンクリートにおける橋梁用防護柵支柱の取り付けの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱の一例を示す説明図である。
【0025】
ここで示す橋梁用防護柵支柱1は、断面H型のダクタイル鋳鉄、あるいは鋼製、アルミニウム製、ステンレス製などにより形成され、その底面には四辺形状のプレート板2が設けられている。
【0026】
このプレート板2は、地覆コンクリート3にその基部が埋設されたアンカーボルト4の配置状態に対応したアンカーボルト挿通用穴5が4個貫設されている。
【0027】
ここで、図2A(A)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の一例を示すものであり、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5は、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は十文字状に形成されている。
【0028】
また、図2A(B)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5はU字状に形成されている。
【0029】
また、図2A(C)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5に対して直角状となる長穴が2個それぞれに形成されている。
【0030】
また、図2A(D)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5に対して丸穴の4個がそれぞれに形成されている。
【0031】
また、図2B(E)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5に対して平行となる長穴が2個それぞれに形成されている。
【0032】
また、図2B(F)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5に対してハ字方向となる長穴が形成されている。
【0033】
また、図2B(G)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5に対して略45度に折り曲げられた長穴が形成されている。
【0034】
また、図2B(H)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5に対して略直角に長穴が形成されている。
【0035】
また、図2C(I)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5の一端に対してハ字方向となる長穴が形成されている。
【0036】
また、図2C(J)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5の一端に対して略90度の角度で折り曲げられた長穴が形成されている。
【0037】
また、図2C(K)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側のアンカーボルト挿通用穴5は長穴に形成されると共に車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5は車道側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5に対してX字状に形成されている。
【0038】
また、図3(A)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側および車道の反対側のそれぞれのアンカーボルト挿通用穴5がハ字方向となる長穴が形成されている。
【0039】
また、図3(B)は、プレート板2に貫設されるアンカーボルト挿通用穴5の他の例を示すものであり、地覆コンクリート3の長手方向に沿って車道側にそれぞれ2個の丸穴が形成されると共に、車道側の2個の丸穴に対して車道の反対側には4個の丸穴がそれぞれに形成されている。
【0040】
次に、図4図4(A)は、橋梁用防護柵支柱1の設置状態を示し、図4(B)は、橋梁用防護柵支柱1の溶断状態を示し、図4(C)は、地覆コンクリート3内における残置穴の状態を示す。〕に示すように、既設の防護柵6は、道路の路肩に設けられる地覆コンクリート3上に立設された橋梁用防護柵支柱1間にボルト・ナットなどの締結部材によって取り付けられ、更に橋梁用防護柵支柱1は平板状.の抜け防止板7が基部に一体的に取り付けられた状態で地覆コンクリート3内に埋設されている。
【0041】
そして橋梁用防護柵支柱1間に渡設される各種レール8を取外して橋梁用防護柵支柱1のみとする。そして地覆コンクリート3より露出する橋梁用防護柵支柱1の地覆コンクリート3との境界線上をガスバーナーによって溶断する。この場合には、ガスバーナーによって溶断した後に残置される橋梁用防護柵支柱1の上端が地覆コンクリート3より露出しないように更に切り下げるなどの作業を行う。
【0042】
そこで地覆コンクリート3より露出する橋梁用防護柵支柱1を溶断することにより残置穴9が開口されることになる。この残置穴9内をプライマー塗布並びに錆止めを行い、残置穴9内にモルタル10を充填して地覆コンクリート3の上面と同一面とし、新設の防護柵を取り付けるための取替準備工程を行うものである。
【0043】
次に、図5図5(A)は、既存の地覆コンクリート上での橋梁用防護柵支柱の取り付けの一例を示し、図5(B)は、既存の地覆コンクリート上での橋梁用防護柵支柱の取り付けの他の例を示す。〕に示すように、前記取替準備工程により既設の橋梁用防護柵支柱1が取り除かれた既設の地覆コンクリート3内には既設の鉄筋11が縦横に配筋されている。このような地覆コンクリート3上面に橋梁用防護柵支柱1を所定間隔ごとに立設するものであるが、その前処理として、プレート板2に模した厚紙、鉄板あるいは木製の板により形成したテンプレート(図示せず。)によって地覆コンクリート3の長手方向に沿って一定間隔ごとに橋梁用防護柵支柱1のプレート板2の位置決めを行うと共に、プレート板2のアンカーボルト挿通用穴5の縁取りを行い、各アンカーボルト挿通用穴5の橋梁用防護柵支柱1のセンターに近い位置に仮の穿孔目印を付すものである。
【0044】
例えば、図5(A)の場合には、車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5が車道側のアンカーボルト挿通用穴5に対してハの字状に傾斜されており、また、図5(B)の場合には、車道側のアンカーボルト挿通用穴5が車道の反対側のアンカーボルト挿通用穴5に対してハの字状に傾斜されている。
【0045】
ここで、地覆コンクリート3上面に仮のアンカーボルト(図示せず。)の埋設位置の目印を付した後に、テンプレートを地覆コンクリート3上面より外し、ドリル等により穿孔する。例えば、車道側の鉄筋11にドリル(図示せず。)が当接した場合には、穿孔を取り止めて鉄筋の直径(16mm、あるいは13mm)分だけアンカーボルト挿通用穴5の縁取り内にてズラした状態での穿孔を行う。また、車道の反対側の鉄筋11Aにドリルが当接した場合には、穿孔を取り止めて鉄筋の直径(16mm、あるいは13mm)分だけアンカーボルト挿通用穴5の縁取り内にてズラすことで鉄筋への当接を回避することができアンカーボルト設置穴(図示せず。)を穿孔することが可能となる。
【0046】
また、図6に示すように、テンプレート(図示せず。)によって地覆コンクリート3の長手方向に沿って一定間隔ごとに橋梁用防護柵支柱1のプレート板2の位置決めを行うと共に、プレート板2のアンカーボルト挿通用穴5の縁取りを行い、各アンカーボルト挿通用穴5の橋梁用防護柵支柱1のセンターに近い位置に仮の穿孔目印を付すものである。
ここで、地覆コンクリート3上面に仮のアンカーボルト(図示せず。)の埋設位置の目印を付した後に、テンプレートを地覆コンクリート3上面より外し、ドリル等により穿孔し、ドリル(図示せず。)が鉄筋11、11Aのいずれかに当接した場合には、穿孔を取り止めて鉄筋の直径(16mm、あるいは13mm)分だけアンカーボルト挿通用穴5の縁取り内にてズラすことで鉄筋への当接を回避することができアンカーボルト設置穴(図示せず。)を穿孔することが可能となる。
【0047】
また、図7に示すように、テンプレート(図示せず。)によって地覆コンクリート3の長手方向に沿って一定間隔ごとに橋梁用防護柵支柱1のプレート板2の位置決めを行うと共に、プレート板2のアンカーボルト挿通用穴5の縁取りを行い、各アンカーボルト挿通用穴5の橋梁用防護柵支柱1のセンターに近い位置に仮の穿孔目印を付すものである。
ここで、地覆コンクリート3上面に仮のアンカーボルト(図示せず。)の埋設位置の目印を付した後に、テンプレートを地覆コンクリート3上面より外し、ドリル等により穿孔し、ドリル(図示せず。)が鉄筋11、11Aのいずれかに当接した場合には、穿孔を取り止めて鉄筋の直径(16mm、あるいは13mm)分だけアンカーボルト挿通用穴5の縁取り内にてズラした状態での穿孔を行う、あるいは複数個のアンカーボルト挿通用穴5が形成される場合にはズラした位置のアンカーボルト挿通用穴5を選択することによりアンカーボルト設置穴(図示せず。)を穿孔することが可能となる。
【0048】
このように前記図5図6及び図7において地覆コンクリート3上面にアンカーボルト(図示せず。)の設置穴(図示せず。)を穿孔すると共に、穿孔を取り止めた残置孔に対してはモルタル等を充填して修復を行うものである。
【0049】
そして図8図8(A)は、アンカーボルト設置穴12の穿孔状態を示し、図8(B)は、アンカーボルト設置穴12内への硬化剤の注入状態を示し、図8(C)は、アンカーボルト4の設置状態を示す。〕に示すように、地覆コンクリート3上面の埋設位置の目印をコンクリート穿孔ドリル等によって真下方向へ穿孔してアンカーボルト設置穴12を設ける。更に、アンカーボルト設置穴12内の清掃後、このアンカーボルト設置穴12内に攪拌により硬化するカプセル内に収納された樹脂製硬化剤13を挿入し、アンカーボルト4を電動ハンマードリル14に装着して回転・打撃させて樹脂製硬化剤13を攪拌・混合しながらアンカーボルト設置穴12底面に到達するまで埋め込むことにより地覆コンクリート3上面にアンカーボルト4が突出した状態で取り付けられる。
【0050】
次に、地覆コンクリート3にアンカーボルト4を取付けた後に、前記図5図6及び図7において詳述したように、橋梁用防護柵支柱1のプレート板2のアンカーボルト挿通用穴5をアンカーボルト4に挿通し、ナットなどの締結部材(図示せず。)によってプレート板2を地覆コンクリート3上面に締結固定するものである。
【0051】
以上の構成よりなる本発明の既設の地覆コンクリートにおける取替え用の橋梁用防護柵支柱では、既設の地覆コンクリート上面において地覆コンクリート内に縦横に配筋される鉄筋に対して橋梁用防護柵支柱の位置をズラすことなく、任意方向への移動可能な空間部を有するアンカーボルト挿通用穴により縦横に配筋される鉄筋に当接することなく、アンカーボルト設置穴を穿孔することが可能となる。
【0052】
また、任意方向への移動可能な空間部を有するアンカーボルト挿通用穴により従来のように超音波装置等によって鉄筋の位置を確かめながらの作業が不要となることから作業効率が向上することになる。
【符号の説明】
【0053】
1 橋梁用防護柵支柱
2 プレート板
3 地覆コンクリート
4 アンカーボルト
5 アンカーボルト挿通用穴
6 防護柵
7 抜け防止板
8 レール
9 残置穴
10 モルタル
11、11A 鉄筋
12 アンカーボルト設置穴
13 樹脂製硬化剤
14 電動ハンマードリル
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11