(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5694600
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】マッサージチェア又は背中のマッサージクッションに適用可能なマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
A47C 27/15 20060101AFI20150312BHJP
A61H 7/00 20060101ALI20150312BHJP
【FI】
A47C27/15 D
A61H7/00 323M
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-242943(P2014-242943)
(22)【出願日】2014年12月1日
【審査請求日】2014年12月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512089508
【氏名又は名称】翔天電子實業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(72)【発明者】
【氏名】陳瑞堯
【審査官】
岩田 洋一
(56)【参考文献】
【文献】
特許第5647749(JP,B1)
【文献】
特開2014−151211(JP,A)
【文献】
特開2004−261356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 27/15
A61H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
その両側にS字形レールがそれぞれ設けられており、その底部にラックが設けられているケースと、
その底部にダブテール溝が設けられており、前記ダブテール溝が前記ラックに係止されており、その内部には、モータに駆動される第1ギアユニットが設けられており、前記第1ギアユニットが前記ラックと噛合い、前記第1ギアユニットは、第1ギアと、一体である、第2上ギアと、第2下ギアと、一体である、第3上ギアと、第3下ギアと、一体である、第4上ギアと、第4下ギアと、を含み、前記第2上ギアが前記第1ギアと噛合い、前記第2下ギアが前記第3上ギアと噛合い、前記第3下ギアが前記第4上ギアと噛合い、前記第4下ギアが前記ラックと噛合い、X軸方向だけに沿って移動可能な上下走行ケースと、
その上端には、互いに対称する二つの上枢着軸台が固定されており、前記上下走行ケースの上端に下枢着軸台が設けられており、枢着軸により前記上枢着軸台と前記下枢着軸台が互いに枢着され、その下端に引掛け穴が少なくとも一つ設けられており、前記上下走行ケースの前面に引掛けロッドが少なくとも一つ設けられており、少なくとも一つの弾性体は、一端が前記引掛け穴に引掛けられており、他端が前記引掛けロッドに引掛けられている揺動回転ケースと、
前記揺動回転ケースの前面の左右にそれぞれ設けられており、前記揺動回転ケースの内部に双方向モータが設けられており、前記双方向モータの両端には、第2ギアユニットと、第3ギアユニットと、がそれぞれ設けられており、前記双方向モータにより前記第2ギアユニットと前記第3ギアユニットが駆動され、前記第2ギアユニットは第5ギアを含み、前記第5ギアが前記双方向モータの一側のシャフトに固定されており、第6上ギアは、第6下ギアと一体であり、前記第5ギアと噛合い、前記第6下ギアがシャフトギアと噛合い、前記第3ギアユニットは第7ギアを含み、前記第7ギアが前記双方向モータの他側のシャフトに固定されており、第8上ギアは、第8下ギアと一体であり、前記第7ギアと噛合い、前記第8下ギアが前記シャフトギアと噛合う二つの按摩ユニットと、
を含み、
前記モータが回転すると、前記上下走行ケースがX軸方向に沿って移動し、
前記揺動回転ケースの二つの側面にローラがそれぞれ設けられており、これにより、前記揺動回転ケースは、前記S字形レールに沿って移動して、前記S字形レールの深さに合わせてZ軸方向への送り量を変化することが可能であり、
前記第2ギアユニットと第3ギアユニットは、前記二つの按摩ユニットの二つのシャフトに設けられている二つの前記シャフトギアとそれぞれ噛合い、これにより、前記二つの按摩ユニットは、X軸方向に沿って移動しながらZ軸方向への送り量が変化することを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記弾性体はバネであることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記二つの按摩ユニットは、互いに対称するように設けられており、回転盤と、前記回転盤に設けられている一つ以上の按摩ヘッドと、をそれぞれ含むことを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記二つの按摩ユニットは、互いに対称するように設けられており、回転盤と、一体である二つの揺動アームと、按摩ヘッドと、を含み、前記回転盤には、立体的な斜めガイド溝が設けられており、前記揺動アームが前記斜めガイド溝に嵌められており、前記按摩ヘッドが前記回転盤に固定されており、前記二つの揺動アームに突起が設けられており、前記揺動回転ケースには、前記突起に対応する規制溝が設けられており、前記規制溝により前記突起の移動可能の範囲が規制され、前記斜めガイド溝のガイド及び前記規制溝の規制により、前記二つの揺動アームは、プッシュしながら擦る運動をすることが可能であり、弾性付き溝を有するため、弾性が良いことを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
マッサージチェアの内部に組付けることが可能であることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
背中のマッサージクッションの内部に組付けることが可能であることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ装置に関し、特に、上下走行ケースがX軸方向に沿って移動可能であり、揺動回転ケース及び二つの按摩ユニットが、S字形レールにガイドされて、X軸方向に沿って移動しながらZ軸方向に沿って進退し、ユーザを按摩可能であり、マッサージチェア又は背中のマッサージクッションに適用可能なマッサージ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の台湾特許出願第089210917号の「マッサージチェアの曲がったレールの伝動構造」が提案された。これは、スライド台と、底蓋と、伝動具と、上蓋と、カバー蓋と、を含む。前記スライド台は、マッサージチェアのガイド台に固定されており、互いに対称するように設けられている二つのサイド枠から構成され、前記サイド枠内にスライド溝が成形されている。前記底蓋の内部に嵌合溝が成形されている。前記嵌合溝には、前記底蓋の端部と連通する貫通孔が設けられている。前記嵌合溝の両側に凹みがそれぞれ設けられている。前記底蓋は、前記スライド台の前記スライド溝に摺動可能に設けられている。前記伝動具はボール状を呈する。前記伝動具には、前記伝動具を貫通するねじ穴が設けられている。前記ねじ穴の両端にガイド突起がそれぞれ設けられている。前記伝動具の両側にガイドピンがそれぞれ設けられている。前記伝動具は前記底蓋の前記嵌合溝内に設けられている。前記二つのガイドピンは前記凹み内の位置する。前記上蓋の内部に嵌め溝が成形されている。前記嵌め溝の両側に窪みがそれぞれ設けられている。前記嵌め溝の底部から延びて設置空間が成形されている。前記上蓋は、前記スライド台の前記スライド溝内に摺動可能に設けられており、前記底蓋と合い可能であり、前記嵌め溝及び前記窪みが前記伝動具と嵌合する。前記カバー蓋は、前記スライド台の前記スライド溝の端部に合わせられている。これにより、前記スライド溝の端部は閉鎖される。しかし、ねじ軸によって伝動する方式を採用すると、生産コストが高く、そして前記サイド枠にスライド溝を設ける設計を採用すると、作製及び保全が難しい問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】台湾特許出願第089210917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、上下走行ケースがX軸方向に沿って移動可能であり、揺動回転ケース及び二つの按摩ユニットが、S字形レールにガイドされて、X軸方向に沿って移動しながらZ軸方向に沿って進退し、ユーザを按摩可能であり、二つの按摩ユニットにより、立体的な斜めガイド溝の深さの変化によって按摩力が変化され、二つの揺動アームによって按摩範囲が拡大される、マッサージチェア又は背中のマッサージクッションに適用可能なマッサージ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のマッサージ装置によると、その両側にS字形レールがそれぞれ設けられており、その底部にラックが設けられているケースと、その底部にダブテール溝が設けられており、ダブテール溝がラックに係止されており、その内部には、モータに駆動される第1ギアユニットが設けられており、第1ギアユニットがラックと噛合い、第1ギアユニットは、第1ギアと、一体である、第2上ギアと、第2下ギアと、一体である、第3上ギアと、第3下ギアと、一体である、第4上ギアと、第4下ギアと、を含み、第2上ギアが第1ギアと噛合い、第2下ギアが第3上ギアと噛合い、第3下ギアが第4上ギアと噛合い、第4下ギアがラックと噛合い、X軸方向だけに沿って移動可能な上下走行ケースと、その上端には、互いに対称する二つの上枢着軸台が固定されており、上下走行ケースの上端に下枢着軸台が設けられており、枢着軸により上枢着軸台と下枢着軸台が互いに枢着され、その下端に引掛け穴が少なくとも一つ設けられており、上下走行ケースの前面に引掛けロッドが少なくとも一つ設けられており、少なくとも一つの弾性体は、一端が引掛け穴に引掛けられており、他端が引掛けロッドに引掛けられている揺動回転ケースと、揺動回転ケースの前面の左右にそれぞれ設けられており、揺動回転ケースの内部に双方向モータが設けられており、双方向モータの両端には、第2ギアユニットと、第3ギアユニットと、がそれぞれ設けられており、双方向モータにより第2ギアユニットと第3ギアユニットが駆動され、第2ギアユニットは第5ギアを含み、第5ギアが双方向モータの一側のシャフトに固定されており、第6上ギアは、第6下ギアと一体であり、第5ギアと噛合い、第6下ギアがシャフトギアと噛合い、第3ギアユニットは第7ギアを含み、第7ギアが双方向モータの他側のシャフトに固定されており、第8上ギアは、第8下ギアと一体であり、第7ギアと噛合い、第8下ギアがシャフトギアと噛合う二つの按摩ユニットと、を含み、モータが回転すると、上下走行ケースがX軸方向に沿って移動し、揺動回転ケースの二つの側面にローラがそれぞれ設けられており、これにより、揺動回転ケースは、S字形レールに沿って移動して、S字形レールの深さに合わせてZ軸方向への送り量を変化することが可能であり、第2ギアユニットと第3ギアユニットは、二つの按摩ユニットの二つのシャフトに設けられている二つのシャフトギアとそれぞれ噛合い、これにより、二つの按摩ユニットは、X軸方向に沿って移動しながらZ軸方向への送り量が変化することを特徴とする。
【0006】
本発明のマッサージ装置によると、弾性体はバネであることを特徴とする。
【0007】
本発明のマッサージ装置によると、二つの按摩ユニットは、互いに対称するように設けられており、回転盤と、回転盤に設けられている一つ以上の按摩ヘッドと、をそれぞれ含むことを特徴とする。
【0008】
本発明のマッサージ装置によると、二つの按摩ユニットは、互いに対称するように設けられており、回転盤と、一体である二つの揺動アームと、按摩ヘッドと、を含み、回転盤には、立体的な斜めガイド溝が設けられており、揺動アームが斜めガイド溝に嵌められており、按摩ヘッドが回転盤に固定されており、二つの揺動アームに突起が設けられており、揺動回転ケースには、突起に対応する規制溝が設けられており、規制溝により突起の移動可能の範囲が規制され、斜めガイド溝のガイド及び規制溝の規制により、二つの揺動アームは、プッシュしながら擦る運動をすることが可能であり、弾性付き溝を有するため、弾性が良いことを特徴とする。
【0009】
本発明のマッサージ装置によると、マッサージチェアの内部に組付けることが可能であることを特徴とする。
【0010】
本発明のマッサージ装置によると、背中のマッサージクッションの内部に組付けることが可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のマッサージ装置によれば、上下走行ケースがX軸方向に沿って移動可能であり、揺動回転ケース及び二つの按摩ユニットが、S字形レールにガイドされて、X軸方向に沿って移動しながらZ軸方向に沿って進退し、ユーザを按摩可能であり、二つの按摩ユニットにより、立体的な斜めガイド溝の深さの変化によって按摩力が変化され、二つの揺動アームによって按摩範囲が拡大されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】本発明の上下走行ケースと揺動回転ケースを示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の上下走行ケースの下方の視点から見た分解斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例の揺動回転ケースと按摩ユニットを示す分解斜視図である。
【
図6】本発明の別の実施例の揺動回転ケースと按摩ユニットを示す分解斜視図である。
【
図7】本発明の揺動回転ケースを示す分解斜視図である。
【
図8】本発明の按摩ユニットを示す分解斜視図である。
【
図9】本発明の揺動回転ケースがS字形レールに合わせてZ軸方向へ移動する動作を示す側面図である。
【
図10】本発明がマッサージチェアに適用する状態を示す斜視図である。
【
図11】本発明が背中のマッサージクッションに適用する状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1から
図9を参照する。
図1は本発明の一実施例を示す平面図であり、
図2は本発明の一実施例を示す分解斜視図であり、
図3は本発明の上下走行ケースと揺動回転ケースを示す分解斜視図であり、
図4は本発明の上下走行ケースの下方の視点から見た分解斜視図であり、
図5は本発明の一実施例の揺動回転ケースと按摩ユニットを示す分解斜視図であり、
図6は本発明の別の実施例の揺動回転ケースと按摩ユニットを示す分解斜視図であり、
図7は本発明の揺動回転ケースを示す分解斜視図であり、
図8は本発明の按摩ユニットを示す分解斜視図であり、
図9は本発明の揺動回転ケースがS字形レールに合わせてZ軸方向へ移動する動作を示す側面図である。本実施例のマッサージ装置60は、ケース10と、上下走行ケース20と、揺動回転ケース30と、第1按摩ユニット50aと、第2按摩ユニット50bと、を含む。
【0014】
ケース10は、その両側にS字形レール11がそれぞれ設けられており、その底部にラック12が設けられている。
【0015】
上下走行ケース20は、その底部にダブテール溝21が設けられており、ダブテール溝21がラック12に係止されている。これにより、上下走行ケース20はX軸方向だけに沿って移動することが可能である。上下走行ケース20の内部には、モータ22に駆動される第1ギアユニット23が設けられている。第1ギアユニット23はラック12と噛合う。モータ22が回転すると、上下走行ケース20がX軸方向に沿って移動する。
【0016】
揺動回転ケース30の上端には、互いに対称する二つの上枢着軸台31が固定されている。上下走行ケース20の上端に下枢着軸台24が設けられている。枢着軸25により上枢着軸台31と下枢着軸台24が互いに枢着される。揺動回転ケース30の下端に引掛け穴34が少なくとも一つ設けられている。上下走行ケース20の前面に引掛けロッド26が少なくとも一つ設けられている。少なくとも一つの弾性体32は、一端321が引掛け穴34に引掛けられており、他端322が引掛けロッド26に引掛けられている。揺動回転ケース30の二つの側面にローラ33がそれぞれ設けられている。これにより、揺動回転ケース30は、S字形レール11に沿って移動して、S字形レール11の深さに合わせてZ軸方向への送り量を変化することが可能である。
【0017】
第1按摩ユニット50aと第2按摩ユニット50bは、揺動回転ケース30の前面の左右にそれぞれ設けられている。揺動回転ケース30の内部に双方向モータ40が設けられている。双方向モータ40の両端には、第2ギアユニット41と、第3ギアユニット42と、がそれぞれ設けられている。双方向モータ40により第2ギアユニット41と第3ギアユニット42が駆動される。第2ギアユニット41は、第1按摩ユニット50aの第1シャフト51aに固定されている第1シャフトギア52aと噛合って、第1按摩ユニット50aを回転することが可能である。第3ギアユニット42は、第2按摩ユニット50bの第2シャフト51bに固定されている第2シャフトギア52bと噛合って、第2按摩ユニット50bを回転することが可能である。
【0018】
本実施例では、弾性体32がバネである。
【0019】
揺動回転ケース30には、第2ギアユニット41と第3ギアユニット42にそれぞれ駆動される第1按摩ユニット50aと第2按摩ユニット50bが設けられている。本実施例では、第1按摩ユニット50aと第2按摩ユニット50bは、回転可能な按摩ヘッド55と擦り可能で一体に設けられている二つの揺動アーム54の組合である。このように、上下走行ケース20が昇降しているときには、揺動回転ケース30が昇降されると同時に、揺動回転ケース30、第1按摩ユニット50a及び第2按摩ユニット50bが、S字形レール11にガイドされて、Z軸方向に沿って人体の背部の曲線に合わせて全面的に按摩する。
【0020】
本実施例では、第1ギアユニット23は、モータ22のシャフトに固定されている第1ギア231と、一体である、第2上ギア232と、第2下ギア233と、一体である、第3上ギア234と、第3下ギア235と、一体である、第4上ギア236と、第4下ギア237と、を含む。第2上ギア232が第1ギア231と噛合い、第2下ギア233が第3上ギア234と噛合い、第3下ギア235が第4上ギア236と噛合い、第4下ギア237がラック12と噛合う。
【0021】
第2ギアユニット41は第5ギア411を含む。第5ギア411は双方向モータ40の一側のシャフト401に固定されている。第6上ギア412は、第6下ギア413と一体であり、第5ギア411と噛合う。第6下ギア413は第1シャフトギア52aと噛合う。
【0022】
第3ギアユニット42は第7ギア421を含む。第7ギア421は双方向モータ40の他側のシャフト402に固定されている。第8上ギア422は、第8下ギア423と一体であり、第7ギア421と噛合う。第8下ギア423は第2シャフトギア52bと噛合う。
【0023】
第1按摩ユニット50aと第2按摩ユニット50bは、
図6に示すように、回転盤53と、回転盤53に設けられている少なくとも一つの按摩ヘッド55と、をそれぞれ含む。
【0024】
第1按摩ユニット50aと第2按摩ユニット50bは、
図5、
図7及び
図8に示すように、回転盤53と、一体である二つの揺動アーム54と、按摩ヘッド55と、を含む。回転盤53には、立体的な斜めガイド溝531が設けられている。揺動アーム54は回転盤53の斜めガイド溝531に嵌められている。按摩ヘッド55が回転盤53に固定されている。二つの揺動アーム54に突起541が設けられている。揺動回転ケース30には、突起541に対応する規制溝35が設けられている。規制溝35により突起541の移動可能の範囲が規制される。斜めガイド溝531のガイド及び規制溝35の規制により、二つの揺動アーム54は、プッシュしながら擦る運動をすることが可能であり、弾性付き溝542を有するため、弾性が良い。
【0025】
本実施例のマッサージ装置60は、
図10に示すように、マッサージチェア70の内部に組付けることが可能である。これにより、マッサージチェア70に座っているユーザの背部及びネック部がマッサージ装置60に寄るため、マッサージ装置60によりユーザの背部及びネック部を按摩することが可能である。
【0026】
本実施例のマッサージ装置60は、
図11に示すように、背中のマッサージクッション80の内部に組付けることが可能である。これにより、背中のマッサージクッション80に座っており、又は横になっているユーザの背部及びネック部がマッサージ装置60に寄るため、マッサージ装置60によりユーザの背部及びネック部を按摩することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、マッサージ装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0028】
10 ケース
11 S字形レール
12 ラック
20 上下走行ケース
21 ダブテール溝
22 モータ
23 第1ギアユニット
24 下枢着軸台
25 枢着軸
26 引掛けロッド
30 揺動回転ケース
31 上枢着軸台
32 弾性体
33 ローラ
34 引掛け穴
35 規制溝
40 双方向モータ
41 第2ギアユニット
42 第3ギアユニット
50a 第1按摩ユニット
50b 第2按摩ユニット
51a 第1シャフト
51b 第2シャフト
52a 第1シャフトギア
52b 第2シャフトギア
53 回転盤
54 揺動アーム
55 按摩ヘッド
60 マッサージ装置
70 マッサージチェア
80 背中のマッサージクッション
231 第1ギア
232 第2上ギア
233 第2下ギア
234 第3上ギア
235 第3下ギア
236 第4上ギア
237 第4下ギア
321 一端
322 他端
401 一側のシャフト
402 他側のシャフト
411 第5ギア
412 第6上ギア
413 第6下ギア
421 第7ギア
422 第8上ギア
423 第8下ギア
531 斜めガイド溝
541 突起
542 弾性付き溝
X X軸方向
Z Z軸方向
【要約】
【課題】上下走行ケースがX軸方向に沿って移動可能であり、揺動回転ケース及び二つの按摩ユニットが、S字形レールにガイドされて、X軸方向に沿って移動しながらZ軸方向に沿って進退するマッサージ装置を提供する。
【解決手段】その両側にS字形レールがそれぞれ設けられており、その底部にラックが設けられているケースと、その底部にダブテール溝が設けられており、ダブテール溝がラックに係止されており、X軸方向だけに沿って移動可能な上下走行ケースと、その上端には、互いに対称する二つの上枢着軸台が固定されており、上下走行ケースの上端に下枢着軸台が設けられており、枢着軸により上枢着軸台と下枢着軸台が互いに枢着される揺動回転ケースと、揺動回転ケースの前面の左右にそれぞれ設けられており、揺動回転ケースの内部に双方向モータが設けられている二つの按摩ユニットと、を含む。
【選択図】
図1