(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記所定の顧客は、前記データベースを検索して当該顧客の全装置に対する故障率が所定故障率以上の顧客、あるいは所定故障率以上の顧客かつ全装置数が所定数以上の顧客としたことを特徴とする請求項1記載の障害監視システム。
前記分類した顧客の装置単位あるいは顧客の装置の部品単位の障害データを画面上に表示する障害データ表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の障害監視システム。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、センタ(処理装置)1は、お客様(以下、「顧客」という)から当該顧客の装置の障害を受け付けるものであって、プログラムに従い各種処理を実行する1台あるいは複数台の処理装置であり、ここでは、受付・登録手段11、抽出手段12、分類手段13、障害データ表示手段14、モード判定手段15、2から8のDB(データベース)、表示装置9、および入力装置などから構成されるものである。
【0014】
受付・登録手段11は、顧客からの電話や電子メールなどの通信手段で当該顧客からの装置の障害情報を受け付け、フィールド情報DB(受付・保守)2に登録するものであって、例えば
図7の(a)のフィールド情報DB(受付・保守)2に示すように、顧客名、問題発生日時、装置名、号機、現象などを受け付けて登録するものである。
【0015】
抽出手段12は、顧客の障害データをフィールド情報DB(受付・保守)2から抽出するものである(
図3、
図7の(b)を用いて後述する)。
【0016】
分類手段13は、抽出手段12で抽出された顧客の障害データを、顧客、装置、更に、部品に対応づけて分類したり、更に、集計したりなどするものである(
図3を用いて後述する)。
【0017】
障害データ表示手段14は、分類手段13で分類(顧客、装置、部品)、更に、集計された障害データを、管理者に見やすいリスト、あるいは円グラフなどで表示するものである(
図3、
図8を用いて後述する)。
【0018】
モード判定手段15は、分類手段13で分類(顧客、装置、部品)、更に、集計された障害データについて、モード1(劣化モード),2(修正未適用モード),3(新規障害モード),4(顧客扱モード)のいずれかを判定するものである(
図3から
図8を用いて後述する)。 ここで、
・モード1(劣化モード)は、装置寿命による障害多発(所定障害率以上)に至った顧客(顧客の装置)と判定するモードであって、例えば担当営業部門に顧客に当該装置(障害発生した装置、および同時期に納入した他の同一装置があるときは障害発生していない他の装置)のリプレイス(新規装置と置き換える)を提案することを依頼するモードである。これにより、装置寿命による障害多発した顧客について、その装置および同時期に納入した装置のリプレイスを促し、未然に障害発生を防止することが可能となる。
【0019】
・モード2(修正未適用モード)は、顧客の装置について、修正未適用による障害が発生と判定するモードであって、例えばCE(保守員)による対策実施を依頼(障害発生装置および同時期に納入した他の装置の対策実施を依頼)するモードである。これにより、顧客の装置について、修正未適用の装置があると判明した場合にその実施(障害発生装置および障害発生していないば同時期納入の他の同一の装置にその実施)を促し、未然に障害発生を防止することが可能となる。
【0020】
・モード3(新規障害モード)は、新規の障害と判定するモードであって、例えばサーポート部門、設計部門、フィールド部門などと連携して障害低減のための対策・検討を促すモードである。これにより、新規の障害と判定された場合、迅速に関係者が連携して障害低減のための対策・検討を行い、未然に障害発生(他の障害発生)を防止することが可能となる。
【0021】
・モード4(顧客扱モード)は、顧客の使用環境および装置の扱いから発生した障害と判定するモードであって、例えば顧客にその扱い方法をパンフレットなどで注意を呼びかけて装置障害の発生を未然に防止するモードである。例えば連続使用するパソコンのLCDディスプレイ(液晶表示装置)について、所定時間以上継続して使用しないときはバックライトがOFFとなる設定を促し、顧客が装置の耐用期間とする間に、当該ディスプレイの寿命時間を越えないように設定することを、パンフレットなどで顧客(顧客の担当者)に知らせるモードである。
【0022】
フィールド情報DB(受付・保守)2は、顧客に対応づけて当該顧客の障害情報を受け付けて登録するものである(
図7の(a)参照)。
【0023】
フィールド情報DB(障害率データ)3は、フィールド情報DB(受付・保守)2をもとに、顧客毎の障害件数を集計したものである(
図7の(b)参照)。
【0024】
フィールド情報DB(障害分析データ)4は、顧客の装置毎の障害データを分類したものである(
図7の(c)参照)。
【0025】
顧客別装置分析データDB5は、顧客別の装置毎に分析した障害データである(
図7の(d)参照)。
【0026】
部品障害データDB(顧客・装置別)6は、顧客の装置別の部品の障害データを分類したものである(
図8の(e)参照)
営業情報DB7は、CE(保守員)に対応づけて担当する顧客情報を登録したものである(
図8の(g)参照)。
【0027】
技術DB8は、装置名に対応づけて障害の現象、対策、修正適用方法などを登録したものである(
図8の(h)参照)。
【0028】
表示装置9は、障害データのリストや円グラフなどを表示するものである。
入力装置10は、各種指示やデータを入力するものであって、キーボードやマウスなどである。
【0029】
次に、
図2のフローチャートの順番に従い、
図1の構成のもとで、顧客からの障害情報をフィールド情報DB(受付・登録)2に登録するときの動作を詳細に説明する。
【0030】
図2は、本発明の動作説明フローチャート(受付・登録)を示す。
図2において、S1は、受付を行う。
【0031】
S2は、登録する。これらS1、S2は、コールセンタが行う処理であって、顧客から電話、電子メールなどの通信手段を介して、当該顧客の装置の障害情報を受け付け、例えば
図7の(a)の受付データをフィールド情報DB(受付/保守)2に登録する。例えば図示の下記の情報を登録する。
【0032】
・顧客名:顧客A
・問題発生日時:07(年):12(月).17(日) 18:00(時分)
・装置名:FMV****
・号機:XXXXX
・現象:LCDが赤くなる
S3は、保守する。
【0033】
S4は、保守データを登録する。これらS3、S4は、保守員(CE)が行う処理であって、S2で
図7の(a)のフィールド情報DB(受付・保守)2に登録されたことに対応して、当該登録された顧客Aを担当する保守員(CE)が顧客先に出向き保守作業を行い、その保守した保守データを登録、例えば
図7の(a)のフィールド情報DB(受付・保守)2中の保守データとして図示の、
・原因:LCDパネル劣化
・処置:LCDパネル交換
を登録する。
【0034】
以上によって、顧客から障害データを受け付けると
図7の(a)のフィールド情報(受付・保守)2中の受付データとして登録すると、登録されたことに対応して連絡を受けた当該顧客の担当の保守員(CE)が顧客先の装置に出向いて保守作業を行い、
図7の(a)のフィールド情報(受付・保守)2中の保守データとして登録することが可能となる。これを繰り返すことにより、顧客毎に装置の障害データおよび当該障害データに対する保守データが逐次登録されて蓄積されることとなる。
【0035】
図3は、本発明の動作説明フローチャート(障害データ表示)を示す。
図3は、
図2のフローチャートに従い、
図7の(a)のフィールド情報DB(受付・保守)2中の受付データおよびその保守データが蓄積されるので、当該蓄積した
図7の(a)のフィールド情報DB(受付・保守)2の受付データおよび保守データをもとに、顧客の装置、部品毎の障害データを生成および表示するときの詳細フローチャートを示す。
【0036】
図3において、S11は、顧客毎の毎月の障害データを集計する。例えば右側に記載したように、
・顧客:顧客A
・月:
・件数:
・年間故障率:
をそれぞれ集計する。例えば、
図7の(b)のフィールド情報DB(障害率データ)3に示すように、顧客毎に、障害発生月、件数、年間故障率を集計する。
【0037】
S12は、稼動台数が所定台数以上か判別する。これは、S11で顧客毎の障害発生月、件数、年間故障率を集計し、そのうち、障害データを生成する対象とする顧客について、顧客毎の稼動台数が所定台数以上の顧客を、ここでは、対象とする。例えば顧客の稼動台数が700台以上の顧客を抽出し、700台以下の顧客をここでは、対象外とする。稼動台数が700台以上の顧客については、S13に進む。稼動台数が700台以下の顧客については、対象外とし、終了する。
【0038】
S13は、ソートする。これは、例えば右側に記載したように、
・毎月の故障率
の大きい順に顧客をソートする。他に、年間故障率、更に、特定の装置の月、年の故障率でソートしてもよい。
【0039】
S14は、閾値より以上の顧客名を抽出する。これは、閾値、例えば右側に記載したように、
・事業部が規定した目標故障率の3倍以上
の顧客名を抽出する。YESの場合には、S15に進む。NOの場合には、対象外として終了する。
【0040】
以上のS11からS14は、抽出手段12によって処理され、障害分析の対象となる顧客名を決定できたこととなる。
【0041】
S15は、顧客名毎に障害分析に必要なデータ抽出する。これは、S11からS14で抽出された顧客名の障害分析に必要なデータとして、例えば右側に記載した
・顧客名:
・受付年月:
・現象:
・個所ID:
などのデータを、
図7の(a)のフィールド情報(受付・保守)DB2から、顧客毎に抽出し、
図7の(d)の顧客別装置分析データDB5を作成する。
【0042】
S16は、顧客毎に、障害分類を行う。これは、
図15で作成した
図7の(d)の障害別装置分析データDB5をもとに、顧客毎に障害分類、例えば右側に記載した
・機種名:
・障害数:
・出荷時期:
で分類し、
図7の(c)のフィールド情報DB(障害分析データ)4を作成する。
【0043】
S17は、顧客毎に装置単位で分類する。これは、障害データJについて、顧客の装置毎に装置単位で分類、例えば右側に記載した
・装置:
・現象:
・発生月:
毎に分類し、例えば
図8の(e)に示す、部品障害データDB6に示すように分類する。
【0044】
以上のS15、S16、S17は、分類手段13によって処理され、障害データについて、障害分析の対象となる顧客毎に、機種名、障害数、出荷時期などで分類、更に、顧客の装置毎に分類することが可能となる。
【0045】
S18は、顧客・装置・部品の障害データを表示する。例えば右側に記載した
・リスト表示
・円グラフ表示
として、
図8の(e)の部品障害データDB(FMV3MG9L2)6に示すようにリスト表示、および
図8の(f)の分析情報:顧客別(FMV3MG9L2)の円グラフ表示のように、表示装置9の画面上に表示する。
【0046】
以上のS18は、障害データ表示手段14によって行われ、顧客の装置、更に、装置の部品毎の障害データが
図8の(e)、(f)のように表示することが可能となる。
【0047】
以上のS1からS18によって、
図7の(a)のフィールド情報DB(受付・保守)2をもとに、顧客毎の故障率が所定閾値以上かつ稼働台数が所定台数以上の顧客名を抽出し、当該抽出した顧客毎の障害データを抽出し、抽出した顧客毎の障害データをもとに、顧客毎の分類・集計、更に、顧客の装置毎に分類・集計し、顧客の装置の部品毎の障害データを
図8の(e)のようにリスト表示したり、
図8の(f)のようにフラグ表示したりすることが可能となる。これらリスト表示、グラフ表示を見て、管理者(保守者)は顧客毎の装置、更に、装置の部品の障害データとその割合を容易に認識することが可能となる。
【0048】
次に、
図4から
図6のフローチャートの順番に従い、
図3で分類・集計した顧客毎の装置、更に、顧客の装置毎の部品の障害データ(内容と件数)をもとに、既述したモード1,2,3,4を自動判定する動作を詳細に説明する。
【0049】
図4は、本発明の動作説明フローチャート(顧客取扱モード/新規障害)を示す。
図4において、S21は、モード1(劣化モード(5年以上))か判別する。これは、既述した
図3のX(S14)に続けて、モード1(劣化モード)か判別、例えば使用開始時から5年以上経過した劣化モード(モード1)か判別する。モード1(劣化モード)か否かの判別は、右側に記載したように、モード判定対象の顧客毎の装置について、
・
図8の(g)の営業情報DB7を参照し、
・顧客:顧客A
・機種名:FMC3MG9L2
・現調完年月日:20030325
・劣化推定日:2008.3.25(現調完年月日+5年)
の情報を取り出しおよび劣化推定日を算出し、ここでは、現在年月日が、劣化推定日(現調完年月日から通常5年経過)を越えて劣化モード(モード1)か判別する。ここでは、現在年月日が劣化推定日を越えて無くモード1ではないので、S22に進む。尚、劣化モード(モード1)については、
図6で詳細に説明する。
【0050】
S22は、モード2(修正未適用モード)か判別する。ここでは、右側に記載したように、
・
図8の(h)の技術DB8を参照し、
・装置名:FMV4MG101(一致せず)
と判明、即ち、モード判定の対象の顧客の装置名、ここでは、”FMV4MG101”が
図8の(h)の技術DB8に登録されている装置名と一致するものが見つからなかったので、モード2ではないと判定する。モード2ではない場合には、S23に進む。尚、モード2の場合については、
図5で詳細に説明する。
【0051】
S23は、モード4(顧客取扱モード)か判別する。ここでは、顧客の製品の使用環境が、製品の仕様を超えているか判別、例えば、右側に記載した例えば
・製品仕様:LCDパネル
・12000時間:
・期間5年:
である製品仕様(使用時間が12000時間または使用開始から5年を経過のいずれか)を判別する。YESの場合には、顧客の使用環境が、製品の仕様を越えていると判明したので、S24で顧客モード(モード4)と判定する。一方、NOの場合には、顧客の使用環境が、製品の仕様を越えていないと判明したので、S25に進む。尚、全ての装置(製品毎)に仕様を予め図示外のデータベースに登録しておく。
【0052】
S25は、モード3(新規障害モード)か判別する。ここでは、右側に記載したように、
・
図8の(h)の技術DB8を参照し、
・なしか(障害発生した装置名が登録されていないか)
判別する。YESの場合には、新規障害(新規障害モード)と判明したので、S26で新規登録、即ち、
図8の(h)の技術DB8に新規障害の情報を登録、例えば
図8の(h)の技術DB8の右側に新規と矢印を付した
・装置名:FMV3MG9L2
・現象:LCDが赤くなる
・対策:ユーザ使用環境で8000時間で障害発生
を登録する。
【0053】
以上によって、既述した
図3のS11からS17で生成した顧客毎の装置、部品の障害データをもとに、モード1,2,4,3と順番に判定し、ここでは、モード4(顧客取扱モード)、モード3(新規障害モード)を自動判別することが可能となる。
【0054】
図5は、本発明の動作説明フローチャート(モード2の事例(修正未適用))を示す。
図5において、S31は、モード1(劣化モード(5年以上))か判別する。ここでは、右側に記載したように、
・
図8の(g)営業情報DB7を参照し、
・顧客名:顧客A
・機種名:FMV3MG9L2
・現調日:2003.3.25
・劣化予測日:2008.3.25(現調日+5年)
の情報を取り出しおよび劣化予測日を算出し、現在年月日が、劣化予測日(現調日から通常5年経過)を越えて劣化モード(モード1)か判別する。ここでは、現在年月日が劣化推定日を越えて無くモード1ではないので、S32に進む。尚、劣化モード(モード1)については、
図6で詳細に説明する。
【0055】
S32は、モード2(修正未適用モード)か判別する。ここでは、右側に記載したように、
・
図8の(h)の技術DB8を参照し、
・装置名:FMV3MG9L2(一致)
・対策:補強リング取り付け
と判明、即ち、モード判定の対象の顧客の装置名、ここでは、”FMV3MG9L2”が
図8の(h)の技術DB8に登録されている装置名と一致したので、モード2と判定し、S33で登録されている対策”補強リンク取り付け”の修正適用する(実施を指示し、保守員に実施させる)。
【0056】
図6は、本発明の動作説明フローチャート(モード1の事例(劣化モード))を示す。
図6において、S41は、モード1(劣化モード(5年以上))か判別する。ここでは、右側に記載したように、
・
図8の(g)営業情報DB7を参照し、
・顧客名:顧客A
・機種名:FMV2MG6L2
・現調完了日:2002.11.01
・劣化日:2007.11.01(現調日+5年)
(劣化)
の情報を取り出しおよび劣化日を算出し、現在年月日が、劣化日(現調日から通常5年経過)を越えて劣化モード(モード1)か判別する。ここでは、現在年月日が劣化日を越えているので、YESとなり、S42で、劣化を営業部門へ連絡し、顧客に該当装置の劣化(耐用期間を経過して劣化)した旨を知らせ、装置のリプレイスを促す。
【0057】
図7および
図8は、本発明のDB例、DB/表示例を示す。
図7の(a)は、フィールド情報DB(受付・保守)の例を示す。フィールド情報DB(受付・保守)2は、顧客から受け付けた障害情報を当該顧客名に対応づけて登録して管理するものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて登録して管理するものである。
【0058】
・顧客名:
・問題発生日時:
・装置名:
・号機:
・現象:
・原因:
・処置:
・その他:
ここで、顧客名は保守契約した顧客名である。問題発生日時、装置名、号機は、顧客から受け付けた当該顧客の問題発生日時、装置名、号機である。これら顧客名、問題発生日時、装置名、号機は受付データとして登録する。現象、原因、処置は、装置に発生した障害の現象、原因、および保守員が取った処理であって、保守データとして登録する。
【0059】
図7の(b)は、フィールド情報DB(障害率データ)3の例を示す。これは、
図7の(a)のフィールド情報DB(受付・保守)2をもとに、顧客毎に集計したものであって、ここでは、図示の下記の項目に対応づけて集計して登録したものである。
【0060】
・NO:
・企業名称:
・出荷台数:
・障害発生件数:
・年間故障率(AFR%):
・監視:
・その他:
ここで、NOは顧客名を管理するユニークな番号である。企業名称は企業(顧客)の名称である。出荷台数は顧客毎の出荷台数である。障害発生件数は月毎の障害発生件数である。年間故障率は年間の故障率である。監視は監視の有無などを登録するものである。
【0061】
図7の(c)は、フィールド情報DBの例を示す。これは、顧客名に対応づけた障害分析データを登録して管理するものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて登録して管理するものである。
【0062】
・グループ企業コード:
・グループ企業名:
・受付年月:
・障害現象名:
・障害個所ID:
・障害箇所中小分類名:
・その他:
ここで、グループ企業コード、グループ企業名は顧客のコード、企業名である。受付年月、障害現象名、障害箇所ID,障害箇所中小分類名は、障害の受付年月であり、社内の記述ルールに基づいて定義された現象名、障害個所ID,障害個所の中小分類名である。
【0063】
図7の(d)は、顧客別装置分析データDBの例を示す。これは、顧客別の装置の分析した障害データを登録したものであって、ここでは、図示の下記の情報を顧客別に対応づけて登録したものである。
【0064】
・F型(装置型):
・障害数:
・出荷時期:
・工場出荷台数:
・保守契約台数:
・工場出荷AFR(%):
・保守契約AFR(%):
図8の(e)は、製品障害データDBの例を示す。これは、顧客の製品、部品の障害データを集計したものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。また、
図8の(e)の製品障害データDB6の各エントリの情報を、表示装置9の画面上に顧客毎の装置、部品の障害リストとして表示する。顧客毎の装置、部品の障害内容と障害割合を、円グラフで表示すると、
図8の(f)に示すようになる。
【0065】
図8の(f)は、分析情報:顧客別(FMV3MG9L2)の円グラフの表示例を示す。これは、
図8の(e)の部品障害データDB6の情報を、円グラフで表示したものである。
【0066】
図8の(g)は、営業情報DBの例を示す。これは、CE(保守員)に対応づけて顧客名などを登録したものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0067】
・CEユーザNo:
・グループ企業ID:
・顧客名:
・業種名:
・納入型名:
・稼動台数:
・現調完了年月日:
ここで、CEユーザNoは顧客のIDである。グループ企業ID,顧客名、業種名は、保守契約した顧客の企業ID,顧客名、業種名である。納入型名、稼動台数、現調完了年月日は、顧客に納入した装置の型名、稼動台数、現調完了年月日である。
【0068】
図8の(h)は、技術DBの例を示す。これは、障害発生した装置に対応づけて現象、対策などを登録したものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて登録して管理するものである。
【0069】
・項:
・装置名:
・現象:
・対策:
・修正適用方法:
・その他:
ここで、項は登録するエントリにシーケンシャルに付与した番号(項)である。装置名は障害発生した装置名である。現象、対策、修正適用方法は、障害発生した装置の現象、対策、修正適用方法である。