(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
含有率が95乃至99.9重量%の水溶性成分を除いたオカラと、含有率が5乃至0.1重量%の残部を構成する殺菌作用を有する物質、接着機能を有する高吸水性樹脂、脱臭機能を有する材料及び界面活性剤との混合物であり、1ミリメートル以上の粒度の粒状物に形成され、含水率が12重量%以下である粒状の排泄物処理材であって、前記殺菌作用を有する物質は、ヒノキチオールを木の成分として含有する木粉、茶殻又はコーヒー液抽出残渣と、前記殺菌作用を有する物質の食塩、ソルビン酸若しくはその塩、プロピオン酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム又は安息香酸若しくはその塩、又はこれら殺菌作用を有する物質の二以上の混合物とからなり、前記接着機能を有する高吸水性樹脂は、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルであり、前記脱臭機能を有する材料は、再燃焼焼結灰、バーミキュライト、パーライト、活性炭、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、イソフラボン若しくはアントシアン類、スメルナーク若しくはパンシルBA−210−1(柿抽出液)又はこれら脱臭機能を有する材料の二以上の混合物であり、前記界面活性剤は、造粒前の被造粒物に対して含有率が1乃至0.05重量%であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
回収されたオカラを常温より高い温度の水中で分散させ、このオカラの分散物を濾過してオカラに含まれる水溶性成分を除いたオカラを分離し、この分離されたオカラを5ミリメートル以下の粒度に粉砕して、5ミリメートル以下の粒度の水溶性成分を除いたオカラを製造し、この5ミリメートル以下の粒度の水溶性分を除いたオカラ95乃至99.9重量部に、殺菌作用を有する物質のヒノキチオールを木の成分として含有する木粉、茶殻又はコーヒー液抽出残渣と、殺菌作用を有する物質の食塩、ソルビン酸若しくはその塩、プロピオン酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム又は安息香酸若しくはその塩、又はこれら殺菌作用を有する物質の二以上の混合物と、接着機能を有する高吸水性樹脂のビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルと、脱臭機能を有する材料の再燃焼焼結灰、バーミキュライト、パーライト、活性炭、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、イソフラボン若しくはアントシアン類、スメルナーク若しくはパンシルBA−210−1(柿抽出液)又はこれら二以上の混合物と、造粒前の被造粒材料に対して含有率が1乃至0.05重量%となる界面活性剤とを含有する混合物の5乃至0.1重量部を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、含水率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理剤の製造方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
豆腐製造業者から回収されたおから(以下、生オカラという)の成分組成は、豆腐製造業者により相違し、生オカラの平均成分組成は、例えば、含水率75重量%、食物繊維12重量%、蛋白質6重量%、脂質4重量%、糖質2重量%及びミネラル1重量%であり、この生おからについて脱水し乾燥して得られた含水率30重量%の乾燥オカラ成分組成は、例えば、食物繊維41重量%、蛋白質10重量%、脂質13重量%、糖質5重量%及びミネラル2重量%である。またこのような生オカラに含まれる水溶性成分を熱湯により溶出除去し、水溶性成分除去後の脱水し乾燥して得られた乾燥オカラの成分組成も豆腐製造業者により相違するが、含水率30重量%の乾燥オカラの平均成分組成は、例えば、食物繊維44重量%、蛋白質6重量%、脂質9重量%、糖質4重量%及びミネラル4重量%であり、蛋白質は10重量%であったのが6重量%に減少し、脂質は13重量%であったのが9重量%に減少し、糖質は5重量%であったのが4重量%に減少し、食物繊維は41重量%であったのが44重量%に濃縮されて増加している。
本発明者は、加熱されて常温より高い温度の水により処理されたオカラは、水溶性成分の水溶性の脂肪酸や水溶性の蛋白質が除去されて、有機質繊維に富む材料であり、比較的腐敗し難く、また、生のオカラに比して、吸水性及び保水性が優れることを発見した。本発明において、水溶性成分が除かれたオカラは、豆腐製造工程から排出され、回収された状態の生オカラを、砕料として、磨砕又は粉砕し、その砕製物を、加熱されて常温より高い温度の水の中で水溶性成分を溶解し、これを脱水又は濾過することにより、溶解している水溶性成分をオカラと分離して、含水状態のオカラとして製造することができ、また、この含水状態のオカラを乾燥して乾燥状態のオカラとして製造することができる。また、本発明においては、水溶性成分を溶解し、これを濾過により分離して得られたオカラの濾滓を、粉砕して粒度5mm以下の粉体とすることができる。このように、生おからを熱湯中で処理すると、生おから中に存在する腐敗等により生じた水溶性物質をオカラから溶出して分離すると共に、生おから中に存在する細菌類を死滅させることができ、さらに、蛋白変性により酵素を不活性化できるので好ましい。本発明においては、このように製造された水溶性成分が除かれたオカラは、単独で、即ち95重量%以上の含有率で造粒可能であり、その造粒物は、保水性を有しており、その他の繊維質材料を混合しないで排泄物処理材として使用することができる。
【0011】
また、本発明において、水溶性成分を除いたオカラ及び粒状の排泄物処理材について、特に、保存時及び使用後の黴の発生を避けるために、5ミリメートル以下の粒度の粒状物及び粒状芯部に、粒状芯部に対し0.1乃至5重量%の量で殺菌作用を有する物質を添加することができる。本発明において、このような殺菌作用を有する物質は、粒状の排泄物処理材の主たる成分のオカラを脱色しないように、脱色作用の強くないものであるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質は、例えば、食品の保存及び殺菌に使用される食品用の保存料及び殺菌料であるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質としては、例えば、有機酸、食塩、例えば、ソルビン酸又はソルビン酸カリウムなどのソルビン酸の塩、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール並びに安息香酸又は安息香酸ナトリウムなどの塩等の殺菌剤、防腐剤及び防黴剤を使用することができ、この他に抗菌剤を使用することができる。また、本発明において、殺菌作用を有する物質としては、以上の他に、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、又は次亜塩素酸又はその塩、例えば次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カルシウム、又はパラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル若しくは二酸化塩素又はこれら2種以上の混合物がある。これらの他に、殺菌作用を有する物質としては、ヒバ油の中の有効成分であるヒノキチオールがある。このヒノキチオールの添加は、桧及びヒバ等のヒノキチオールを含有する木粉を添加して行なうことができる。このようなヒノキチオール含有の木粉を使用することは、桧及びヒバ等の製材工場の木屑や木粉等の木の廃物を有効に利用することとなるので好ましい。本発明において、オカラに混合される殺菌作用を有する物質の量は、粒状物及び粒状芯部においては、5乃至0.1重量%であり、また、高吸水性樹脂及び/又は脱臭機能を有する材料と一緒に使用されるときは、高吸水性樹脂及び脱臭機能を有する材料との合計量で、5乃至0.1重量%である。
【0012】
また、本発明において、粒状物及び粒状芯部に大きな吸水性を持たせる場合には、造粒に先立って、水溶性成分を除いたオカラ及び殺菌作用を有する物質の混合物に、高吸水性樹脂を混合して造粒に必要な水分含有率に調製された造粒用混合物を、造粒装置により造粒することができる。この場合、使用する高吸水性樹脂としては、市販の高吸水性樹脂を使用できるが、吸水能力の低い吸水性樹脂を使用することができる。本発明において、高吸水性樹脂は、高吸水性樹脂及び/又は吸水性樹脂を意味する。本発明において、高吸水性樹脂として、紙おむつ廃棄物等の衛生用紙廃棄物から回収された吸水した吸水性樹脂を使用することができる。本発明において、造粒に当たって混合される高吸水性樹脂は、該樹脂の重量に対し重量で数十倍から二千倍程度の水を吸収し、形を保持してゲル状となるか、又は溶液状となる樹脂であり、市販の高吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)がある。このような高吸水性樹脂としては、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−スチレンスルホン酸グラフト共重合体及び澱粉−アクリルアミドグラフト共重合体などの澱粉系高吸水性樹脂、セルロース−アクリロニトリルグラフト共重合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト共重合体及びカルボキシメチルセルロースの架橋体などのセルロース系高吸水性樹脂、ヒアルロン酸及びアガロースなどの多糖類高吸水性樹脂、コラーゲン等のたんぱく質高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール架橋重合体及びポリビニルアルコール吸水ゲル凍結解凍エラストマーなどのポリビニルアルコール系高吸水性樹脂、ポリアクリル酸ナトリウム架橋重合体及びアクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体などのアクリル系高吸水性樹脂、ポリエチレングリコール−ジアクリレート架橋重合体などのポリエーテル系高吸水性樹脂、無水マレイン酸系(共)重合体及びビニルピロリドン系(共)重合体などの付加重合体系高吸水性樹脂、エステル系ポリマー及びアミ系ポリマーなどの縮合系高吸水性樹脂などがあり、また、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、ポリエチレングリコールの架橋物、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これら高級水性樹脂は、造粒に先立って、水溶性成分を除いたオカラ及び殺菌性を有する物質を含む造粒用混合物に、単独で又は2種以上の混合物の形で配合することができる。本発明において、オカラに混合される高吸水性樹脂の量は、粒状物及び粒状芯部においては、殺菌性を有する物質又は殺菌性を有する物質及び脱臭機能を有する材料との合計量で、5乃至0.1重量%である。また、オカラ単独では、粒子同士の粘着が弱いので、粒子同士の粘着を助けるために、オカラに高吸水性樹脂が加えられる。このような高吸水性樹脂としては、接
着機能を有する高吸水性樹脂を配合するのが好ましい。このような高吸水性樹脂としては、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフと重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルがある。
【0013】
本発明において、このように水を吸収してゲル状を呈する再生された吸水性樹脂としては、衛生用品その他の高吸水性樹脂含有製品の使用済みのものから回収された含水高吸水性樹脂又は吸水性樹脂がある。このように回収された含水高吸水性樹脂としては、衛生用品又はその他の高吸水性樹脂含有製品の使用済みのものの粉砕物を、例えば湿式分級等の分離手段により、例えば密度又は大きさの異なる二つの群に分離して、一方に、再生された含水高吸水性樹脂を集め回収する。このような回収された再生吸水性樹脂を、水溶性成分が除去されたオカラに混合して造粒用混合物とすると、造粒用混合物の押出し造粒時の潤滑材として機能させることができるので好ましい。この場合、例えば、95乃至99重量部のオカラに、5乃至1重量部の殺菌性を有する物質及びを混合して、造粒用混合物を形成することができる。殊に、含水してゲル状又は溶液状となっている高吸水性樹脂は、その高吸水性樹脂の量が造粒用混合物の1重量%以下の量であっても、潤滑作用を発揮することができる。このように多量の水を吸収した含水高吸水性樹脂は、ゲル状又は粘稠な液状を呈しており、特に、含有する水の量が多い再生された吸水性樹脂は、液状に近いゲルとなるので、高吸水性樹脂の混合時における含水高吸水性樹脂の供給が、液体と同様に行なうことができるので好ましい。
【0014】
本発明において、衛生材料から回収された吸水した高吸水性樹脂であっても、水溶性成分を除いたオカラに混ぜることによって、造粒時に潤滑剤として作用して造粒が可能である。しかも、造粒用混合物に混合されて造粒された造粒物粒子に中の再生された吸水性樹脂は、造粒物粒子の加熱乾燥により、吸水性能を損なうが、膨潤性の少ない吸水性樹脂として存在させることができる。衛生材料から回収された吸水した吸水性樹脂は、液状を呈するほどに吸水している方が、水溶性成分を除いたオカラと混合し易くなるので好ましい。本発明において、造粒用混合物に混合される造粒に必要な水として、脱臭機能を有する材料、例えば、脱臭機能を有する金属化合物を含む溶液若しくは懸濁液を使用することができ、また、脱臭機能を有する材料をパルプ等の繊維材料に定着させる工程における反応廃液及び洗浄廃液を、無害化して又は有害の限度を超えない範囲に希釈して使用することができる。
【0015】
さらに、本発明において、粒状物及び/又は粒状芯部には、脱臭機能を有する物質、即ち、脱臭剤を混合して、粒状芯部に脱臭作用を保持させ、粒状芯部に含有させる脱臭機能を有する金属化合物の使用量を減じることができる。このような粒状芯部に配合する脱臭剤としては、FJライト(商品名)等のパルプスラッジの再燃焼焼却灰、汚泥や生ごみ等の可燃性廃棄物の再燃焼焼却灰、バーミキュライト、パーライト、活性炭、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣若しくは茶殻、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、フラバノノール、フラバノール、イソフラボン若しくはアントシアン類、スメルナーク(商品名:株式会社東海興産製)、ミヤラビ(商品名:発売元:海球倶楽部)パンシルBA−210−1(柿抽出液)(リリース科学工業株式会社製)若しくはヒバ油、又はこれらの二種以上の混合物がある。また、脱臭剤を、0.1乃至1重量%の含有率で、被覆層部に含有させることができる。脱臭機能を有する材料を被覆層部に含有させることにより、粒状芯部に含有させる脱臭機能を有する材料の使用量を減じることができる。このような被覆層部に配合する脱臭剤としては、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、フラバノノール、フラバノール、イソフラボン、アントシアン類、スメルナーク(商品名:株式会社東海興産製)、ミヤラビ(商品名:発売元:海球倶楽部)パンシルBA−210−1(柿抽出液)(リリース科学工業株式会社製)若しくはヒバ油、又はこれらの二種以上の混合物がある。本発明において、オカラに混合される脱臭機能を有する材料の量は、粒状物及び粒状芯部においては、殺菌性を有する物質又は殺菌性を有する物質及び高吸水性樹脂を有する材料との合計量で、5乃至0.1重量%の範囲内で使用されるのが好ましい。
【0016】
本発明において、水溶性成分を除いたオカラに、植物性繊維を含有する配合材料を混合することができる。この場合に、植物性繊維を含有する配合材料は、オカラ等と容易に混合できるように、植物性繊維を含有する配合材料の粉砕物の形で使用される。粉砕して植物性繊維を含有する配合材料を製造する材料としては、ヒノキチオールを木の成分として含有する木粉、パン屑、野菜屑、焼酎粕、酒類粕、ビール粕、リンゴ粕、ミカン粕、キャベツ粕、大根葉屑、トマト屑、白菜屑、コーヒー液抽出残渣、茶殻、ピートモス、馬鈴薯の皮、甘藷の皮、チャコールフィルター、パルプスラッジ、紙粉、製紙用パルプ、パルプスラッジ、製紙スラッジ、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプ、セルロース系再生繊維、セルロース系再生繊維廃材、セルロース系半合成繊維、セルロース系半合成繊維廃材、パルプ、吸水性繊維廃材、パルプ廃材、綿、綿廃材、合成繊維若しくは合成繊維廃材の粉砕物、又はフラッフパルプ、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生用紙製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物である。これらの他に、紙おむつ、生理用ナプキン,失禁パッド若しくは乳パッドの不良製品といった不良衛生用品の粉砕物がある。これらの不良衛生用品は、一部にプラスチックフィルムやプラスチックを含有しているので、この不良衛生用品は、粉砕後、分級処理して、プラスチックフィルムやプラスチックの一部を分級分離した、高吸水性樹脂を含有するパルプ等の繊維材料がある。また、これらの他に、特に、衛生用紙の製造工程から排出される規格外の衛生用紙廃材又は衛生用紙の裁断屑などの衛生用紙廃材の紙粉がある。このような衛生用紙廃材の紙粉としては、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙又はちり紙用紙廃材の紙粉又はこれら二以上の廃材の紙粉がある。
【0017】
本発明において、ヒノキチオールを木の成分として含有する木粉は、植物性繊維を含有する配合材料であると共に殺菌作用を有する物質でもあり、ヒノキチオールを木の成分として含有する木粉を水溶性成分を除いたオカラに混合すると、ヒノキチオールの殺菌作用及び防腐作用によりオカラの腐敗を一層防止できることとなるので好ましい。また、茶殻及びコーヒー液抽出残渣も、植物性繊維を含有する配合材料であると共に殺菌作用を有する物質でもあり、水溶性成分を除いたオカラに混合すると、それらの殺菌作用及び防腐作用によりオカラの腐敗を一層防止できることとなるので好ましい。本発明において、造粒物粒子に含有される水溶性成分を除いたオカラの量は、50重量%以上、好ましくは、80重量%以上、さらに好ましくは95重量%であり、例えば95乃至99重量%とすると、5mm以下の粒度で、比較的揃った植物繊維の量を多くすることができ、排泄物処理材としての吸水性及び保水性を増加させることができるので好ましい。
【0018】
ヒノキチオールを木粉の成分として含有する木の木粉は、ヒノキチオールがヒノキ科の木材に含まれているので、ヒノキ科の木材のおが屑又は木屑を使用するのが好ましい。このような、ヒノキ科の木材としては、例えば、アスナロ属ではアスナロ、ヒノキアスナロ(ひば)があり、ネズミサシ属の木材としては、イブキ、ハイネズミがあり、クロベ属の木材としては、クロベ(ネズコ)、ウエスタンレッドシーダーがあり、またインセンスシーダ属では、インセンスシーダーがあり、ヒノキ属としてタイワンヒノキがある。
【0019】
一般に、粒状の排泄物処理材は、使用時に尿等で濡れた粒子同士を付着して塊状物を形成して、使用後濡れて汚れた部分を、濡れない部分から分けることを可能にさせることが好まれるために、本発明においても、粒状の排泄物処理材は、使用時に尿等で濡れた粒子同士が付着して塊状となって、使用後濡れて汚れた部分を、濡れない部分から分けることを可能にさせることができるように形成されている。本発明において、被覆層部を有する粒状の排泄物処理材にあっては、被覆層部に、使用後濡れて被覆層部同士の粘着により付着して塊状集合物を形成する性質が保有されるように形成して、使用後濡れて汚れた部分を、濡れない部分から分けることを可能にすることができる。このように被覆層部を形成すると、粒状の芯部には、濡れて粘着する性質を与えることが必要でなくなり、水溶性成分が除去されたオカラにより芯部を形成して、オカラの吸水機能及び保水機能により、芯部に、保水又は吸水機能を持たせることができる。本発明において、被覆層部を有する粒状の排泄物処理材は、使用時に濡れたとき、濡れて浸透した水を、芯部で保水又は吸水して保持し、また被覆層部で、使用後濡れて被覆層部同士の粘着により付着して塊状集合物を形成するように、粒状の排泄物処理材の機能を芯部と被覆層部とに分けて保持させることができる。被覆層部は、粒子の表面層を、尿等で濡れて付着し合うような性質を有する材料により、芯部を形成する粒状物の表面の少なくとも一部を覆って形成される。本発明においては、このような被覆層部を形成する被覆組成物は、紙粉と、接着性を有する材料、例えば接着性を有する吸水性樹脂の混合物とで形成することができる。
【0020】
本発明において、水溶性成分が除かれたオカラには、黴の発生を防止するために、該オカラより少ない量の殺菌作用を有する物質が混合されるが、黴の発生は含水率を低下させることによっても抑止できるので、より確実に黴の発生を防止するために、含水率を12重量%以下、好ましくは10重量%以下、例えば、7重量%以下にするのが好ましい。本発明において、使用時に被覆層部が濡れて、被覆層部同士が粘着するように、被覆層部には、水溶成分が除去されたオカラの粉体又は紙粉に、接着性を有する高吸水性樹脂が混合される。したがって、本発明において、造粒物を形成する造粒用混合物は、水溶性成分が除かれたオカラを含有させ、該オカラより少ない量で、殺菌作用を有する物質、又は殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂、又は殺菌作用を有する物質、高吸水性樹脂及び脱臭機能を有する材料を含有させて形成することができる。この場合、造粒物を形成する造粒用混合物は、例えば、乾燥ベースで95重量%以上の含有率で、水溶性成分が除かれたオカラを含有させ、残る5重量%以下の含有率で、殺菌作用を有する物質、又は殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂、又は殺菌作用を有する物質、高吸水性樹脂及び脱臭機能を有する材料を含有させて、形成することができる。本発明において、造粒用混合物を造粒して粒状物とし、この粒状物で、被覆層を有していない粒状の排泄物処理材とすることができ、さらに、前記粒状物を芯材とし、これを被覆用組成物で被覆して、被覆層を有する粒状の排泄物処理材とすることができる。
【0021】
本発明において、造粒用混合物は、乾燥ベースで、その95重量%以上、好ましくは、95乃至99重量%を、豆腐製造業者から回収され、水溶性成分を除いたオカラとすることができる。この場合、乾燥ベースで残余の5重量%以下、好ましくは1重量%以下の部分は、殺菌作用を有する物質とすることができ、また、合計量で、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂を含むものとすることができる。高吸水性樹脂を含む造粒用混合物の場合には、高吸水性樹脂が潤滑剤として機能するので、水の存在下に押出し成形等の成形手段により成形して粒状物とすることを容易にさせる。しかし、被覆層を有する排泄物処理材の場合には、前記造粒用混合物は、粒状芯部の造粒用であり、この場合、粒状芯部の高吸水性樹脂の含有量が多いと、吸水時に高吸水性樹脂の膨潤が大きくなって、粒状芯部の粒形を損じて、被覆粒状物が破壊するおそれがあるので、これを避けるために、造粒用混合物の高吸水性樹脂の含有量を、5重量パーセント以下、3重量パーセント以下又は1重量パーセント以下と少なくすることが好ましい。この場合において、高吸水性樹脂は、接着性を有する高吸水性樹脂であるのが好ましい。接着性を有する高吸水性樹脂を使用すると、接着性を有する高吸水性樹脂により、水溶性成分を除いたオカラの粉体粒子同士又は該オカラの粉体粒子と殺菌作用を有する物質粒子が接着されて、造粒物に、目的とする吸水性を付与すると共に、安定した形状を与えることができる。粒状の排泄物処理材における高吸水性樹脂の使用量は、造粒粒子の吸水性及び吸水時における粒形の安定性等を勘案して選択され、試験等により、前もってそれらの使用範囲を求めることが好ましい。
【0022】
本発明において、水溶性成分を除いたオカラは、主として植物質の繊維であり、その粒度は、豆腐製造時の水に浸した大豆の粉砕粒度であるが、繊維物質は造粒過程で圧縮されて、潰れたり縮じまったりして小さくなるが、繊維同士の絡みも強くなると考えられので、造粒用材料中に大きい粒度の有機質の繊維が存在することは、均質な造粒物を得ることを難しくさせて好ましくない。本発明においては、粒状の排泄物処理材を、1ミリメートル以上の粒度に形成するためには、オカラは、造粒し易い粒度、例えば5ミリメートル以下の粒度、好ましくは4ミリメートル以下の粒度に粉砕しておくのが好ましい。オカラの粉砕は、オカラから水溶性成分を除く工程で、即ち、常温以上の温度の加熱された水中で、オカラ粒子を、5ミリ以下、好ましくは4ミリ以下の粒度に粉砕し、又は、さらに篩い分けて、篩分けられた大きい粒子をさらに粉砕し、この篩分け及び粉砕の操作を繰り返して、粒度を調整するのが好ましい。本発明において、オカラの粉砕は、乾式及び湿式で行なうことができるが、湿式粉砕の場合は、加熱水中で粉砕を行うことにより、粉砕工程で水溶性成分を除いたオカラを製造できるので好ましい。また、湿式により粉砕する場合には、塵埃等の発生を避けて粉砕することが出るので好ましい。したがって、水分含有率の少ないオカラの場合にも、粉砕工程を湿式で行い、混合工程も水を含んだ状態で行なうことができる。また、このように製造された水溶性成分を除いたオカラと、殺菌作用を有する物質又は殺菌作用を有する物質及び再生された高吸水性樹脂の混合は、例えば、スクリューフィーダーにより、水溶性成分を除いたオカラが搬送される過程で、該オカラに殺菌作用を有する物質又は殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂を加えて、スクリューフィーダーの混合作用により混合することができる。
【0023】
本発明において、被覆層を有する粒状の排泄物処理材の場合、おからの含有する水分で造粒に必要な水が賄われない場合には、造粒に先立って、造粒用混合物に水を混合し、この水が混合された造粒用混合物を造粒装置において造粒する。本発明において、造粒に使用する造粒装置としては、例えば、比較的高水分含有率の造粒用混合物を造粒するスクリュー式押出し造粒装置があり、また比較的低水分含有率の造粒用混合物を造粒するディスクペレッター等のロール式押出し造粒装置やラム式押出し造粒装置がある。しかし、これらの造粒装置に限定されるものではなく、その他の造粒装置、例えば、その他の押出し式造粒装置、皿型、ドラム型等の転動式造粒装置又はブリケッティング型等の圧縮式造粒装置がある。本発明において、スクリュー式押し出し造粒装置により造粒する場合は、造粒用混合物の水分含有率は、25乃至50重量パーセントであるが、ロール式押し出し造粒装置により造粒する場合は、造粒用混合物の水分含有率は、10乃至25重量パーセントである。水溶性成分が除去されたオカラの保有する水分が、これらの水分を大きく越えないように、生オカラを粉砕しながら加熱水で水溶性成分を抽出し、抽出液を濾過するのが好ましい。水溶性成分が除去されたオカラの保有する水分含有率が、造粒に要する水分含有率を大きく越えるときは、造粒装置による造粒工程に先立って、脱水装置を設けて、造粒に要する水分含有率の範囲内になるように水分含有率を調整することができる。
【0024】
本発明において粒状の排泄物処理材は、その崩壊又は剥離等による粉塵の発生及び飛散を極力避けるために、例えば1ミリメートル以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好ましいが、3ミリメートル以上の粒径の粒子に造粒すると、例えば、トイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、1ミリメートル以下の粒子の存在や、3ミリメートル以下の粒子の存在を完全に排斥するものではない。本発明において、造粒物及び被覆粒状物は、球状、柱状、粒状、顆粒状若しくはその他の形状又はこれらが混じった形状に形成することができる。本発明において、被覆層部を有する粒状の排泄物処理材は、粒状芯部を覆う被覆層部を有する被覆粒状物であり、前記粒状芯部に被覆層部の分だけ粒度が大きく形成されるが、好ましくは、2ミリメートル以上の粒度、好ましくは3ミリメートル以上の粒度を有する粒子に形成されるのが好ましい。この被覆層部を有する粒状の排泄物処理材の粒状芯部は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒子であればよく、粒状物の形状については特に限定されるものではないので、本発明において、粒状芯部は、1ミリメートル以上の粒度を有して、例えば、球形粒子、柱状粒子、中空状粒子、顆粒状粒子、塊状粒子、粉状粒子及びその他の形状の粒子とすることができる。本発明において、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状物又は粒状芯部は、造粒用混合物を水又は常温以上の温度の水の存在下に造粒して製造することができる。本発明において、粒状の排泄物処理材の吸水能力及び保水能力を大きくする場合には、再生された吸水性樹脂の他に吸水性樹脂を芯部に配合することができる。
【0025】
本発明において、被覆組成物は、粒状の排泄物処理材が尿等の排泄物に濡れたときに、隣合う粒状の排泄物処理材粒子が互いに接着できるように、一種又は二種以上の紙粉及び一種又は二種以上の接着性を有する材料を含有する。また、このような紙粉として、衛生用紙の製造工程から排出される規格外の衛生用紙廃材又は衛生用紙の裁断屑などの粉状パルプ材料を使用することができる。このような粉状パルプ材料としては、衛生用紙の製造工程から排出される規格外の衛生用紙廃材又は衛生用紙の裁断屑などがあり、例えば、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材などがあり、これらの以外の被覆材料として使用できる廃材としては、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、上記以外のパルプの粉砕物、パルプ廃材の粉砕物、吸水性繊維廃材、吸水性樹脂廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物を混合した混合物がある。これらは何れも、0.5ミリメートル以下の粒度、好ましくは0.3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは0.1ミリメートル以下の粒度に粉砕されて被覆層部の形成に使用される。
【0026】
本発明において、被覆組成物は、粒状の排泄物処理材の外層部を形成するものであって、粒状の排泄物処理材が尿で濡れたときに、粒状の排泄物処理材の粒子同士を結合する作用を有するものであり、粒状の排泄物処理材の粒子が、夫々の被覆層部を介して、互いが容易に結着するように、例えば、接着機能を有する物質、即ち接着剤を、被覆組成物に配合して形成することができる。この場合、接着機能を有する物質として、接着機能(接着性)を有する高吸水性樹脂を使用することができる。
本発明において、被覆組成物を形成する接着剤としては、例えばα澱粉等の糊料やポリアクリル酸ナトリウム等の高吸水性樹脂がある。このような接着剤として機能する糊料としては、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、甘藷澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、米澱粉、デキストリン、各α化した澱粉などの澱粉類、アクリルアミド、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース又はアルギン酸ナトリウムを使用することができ、又はこれら二以上を組み合わせて使用することができる。また、その他の接着剤としては、ゼラチン、高吸水性樹脂、ビニルエステル、ベントナイト、ポリビニルアルコール(PVA)(ポバール:商品名)、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用される。また、アルコール溶解性の接着剤としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或は(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用することができる。ゼラチン等のゲル化剤及びポリビニルアルコールは、5ミリメートル以下の粒度の被造粒材料の粒子の確りした造粒物を形成できるので好ましい。
【0027】
本発明において、オカラの吸水速度を補うために、界面活性剤を使用することができる。界面活性剤は、造粒前に、被造粒材料に添加される。界面活性剤の添加量は、被造粒材料の1重量%以下、好ましくは1乃至0.05重量%の範囲内とするのが好ましい。界面活性剤は、市販のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤又はノニオン界面活性剤を使用することができる。また、この場合、界面活性剤は、水等の溶媒に溶解され溶液を希釈して又は希釈しないで使用される。乾燥造粒物は、界面活性剤溶液が添加された混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この形成された造粒物を乾燥して製造される。このように界面活性剤の添加は、造粒により得られた有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を水に対して濡れ易くさせ、有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の造粒物、即ち粒状の排泄物処理材についての水の吸収を速くすることができる。
【0028】
本発明において、粒状の排泄物処理材に使用される素材の水溶性成分を除いたオカラの粉体が、保存される間に臭気の発生を少なくし、また、衛生的に安全なものとし、また、触って、さらさらした感触を与え、さらに、黴や不快な臭いを発生させないために、粒状の排泄物処理材は、水分が12重量%以下、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは、8重量%以下になるように乾燥される。この乾燥された被覆粒状物は、粉塵等を発生させないために、造粒物は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状物に形成されるのが好ましい。
【0029】
本発明において、被覆層部を形成する被覆組成物は、紙粉と吸水性樹脂の混合物であるが、場合によっては、さらに、水溶性成分を除いたオカラの粉砕物を混合して調製することができる。本発明において、被覆組成物は、紙粉(即ち着色された紙粉若しくは着色されていない紙粉)及び吸水性樹脂、又は紙粉、水溶性成分を除いたオカラの粉砕物及び高吸水性樹脂で製造される。この場合、被覆層部は、排泄物処理材の10乃至20重量%であり、被覆層部を形成する紙粉の量は、被覆層部の50重量部以上であり、好ましくは60重量%であり、さらに好ましくは、紙粉55重量%である。また,被覆層部を形成する高吸水性樹脂の量は、被覆層部に対して40重量%以下であり、好ましくは、35重量%以下である。被覆層部を形成する吸水性樹脂としてアクリル酸ナトリウムの使用は、被覆層部を形成する過程で、粒子相互の結着が強固となるので、アクリル酸ナトリウムの使用量は30重量パーセントパーセント以下とし、接着力の不足は、澱粉系高吸水性樹脂で代えるのが好ましい。本発明において、粒状の排泄物処理材の被覆層部における吸水性樹脂の含有量を、5重量パーセント以下とすると、濡れた粒状の排泄物処理材は、その濡れた被覆層部同士が付着して結着するが、水中では結着した排泄物処理材粒子が解れて、素材にまで分散できるようにすることができる。本発明において、被覆層部において、吸水性樹脂は、その一部を糊料等の接着剤で代えることができる。被覆層部の吸水性樹脂含有量を少なくし糊料等の接着剤の量を多くすると、濡れたときの粒状の排泄物処理材の結着機能を強くし、水中での分散機能を大きくすることができる。
【0030】
本発明において、被覆層部を有する粒状の排泄物処理材は、例えば、水溶性成分を除いたオカラの粉体乾燥物と、紙粉と、殺菌作用を有する物質とを含んで形成し、又は水溶性成分を除いたオカラの粉体乾燥物と、殺菌作用を有する物質と、高吸水性樹脂とを含んで形成した造粒物表面を、被覆層部で覆って形成することができる。このように被覆層部を有する排泄物処理材は、その使用時に、排泄された尿が付着して濡れたた粒状の排泄物処理材の被覆層部同士が、互いに結着して集合して固まるので、排泄物が付着して汚れた排泄物処理材粒子を容易に分離できる。また、固形排泄物の場合には、該排泄物の周囲に付着すると共に、該排泄物を包み込むように互に結着するので、排泄物の汚臭等は、排泄物処理材に吸着されて周囲に放散されないようになる。本発明においては、粒状の排泄物処理材の被覆層部には、接着剤として、ポリビニルアルコールや小麦粉等の糊料が混合されているので、人又は動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み込むこととなり、後始末が簡単かつ容易である。また、動物の排泄処理材の芯部等に脱臭剤及び/又は高吸水性樹脂が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び保水性を発揮する。本発明において、芯部の上に形成される被覆層部が、適度の吸水及び接着機能を有するように、各種パルプ材料粉又は紙粉の他に各種吸水性樹脂を配合して形成することができる。この場合、被覆層部は、例えば、パルプ材料粉又は紙粉に加えて、吸水及び接着機能を有する吸水性樹脂、吸水量が比較的大きい高吸水性樹脂及び増粘剤として機能する吸水性樹脂を、実験的に求められた適当な比率で配合して形成することができる。
【0031】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の工程図である。
【0032】
図1において、水溶性成分を除いたオカラは、豆腐製造業者から回収されたおからを、90℃以上の熱湯中で回転翼の回転により粉砕して、オカラに含まれる水溶性成分をオカラから溶出分離したものである。水溶性成分が溶出分離されたオカラは減圧濾過装置により、連続的に濾過されて排出される。熱湯処理されて、水溶性成分が溶出分離されたオカラは、5mm以下の粒度にあって、オカラの供給用の計量ホッパー1に供給される。オカラの供給用ホッパー1は、第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2上に位置して、第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2に、水溶性成分を除いたオカラを供給可能に設けられている。また、本例において、殺菌作用を有する物質の供給用の計量ホッパー3は、殺菌作用を有する物質の供給用スクリューコンベヤ搬送路4上に位置して、殺菌作用を有する物質の供給用のスクリューコンベヤ搬送路4に殺菌作用を有する物質を供給可能に設けられている。本例において、殺菌作用を有する物質供給用のスクリューコンベヤ搬送路4の搬送出口5は、第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2上に位置しており、搬送される水溶性成分を除いたオカラに殺菌作用を有する物質を供給可能に設けられている。また、高吸水性樹脂の供給用の計量ホッパー6は、高吸水性樹脂供給用スクリューコンベヤ搬送路7上に位置して、高吸水性樹脂の供給用のスクリューコンベヤ搬送路7に高吸水性樹脂を供給可能に設けられている。本例において、高吸水性樹脂の供給用のスクリューコンベヤ搬送路7の搬送出口8は、第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2上で、殺菌作用を有する物質供給用のスクリューコンベヤ搬送路4の搬送出口5の下流側に位置しており、第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2を搬送されて来る水溶性成分を除いたオカラ及び殺菌作用を有する物質の混合物に高吸水性樹脂を供給可能に設けられている。供給された高吸水性樹脂は、水溶性成分を除いたオカラ及び殺菌作用を有する物質と共に第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2を搬送されて、互いに混合される。このように第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2内で混合されて形成された、水溶性成分を除いたオカラ、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂の混合物は、第一混合用スクリューコンベヤ搬送路2の搬送出口9から混合用ホッパー10に供給される。
【0033】
混合用ホッパー10に入れられた水溶性成分を除いたオカラ、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂の混合物は、ここでさらに混合され、混合用ホッパー10から、その下方に設けられている第二混合用スクリューコンベヤ搬送路11に導入される。第二混合用スクリューコンベヤ搬送路11に導入された水溶性成分を除いたオカラ、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂の混合物は、スクリュー式押出し造粒装置12の混合装置13に供給される。混合装置13はスクリューを備えており、水溶性成分を除いたオカラ、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂の混合物はより均一に混合されて造粒用混合物が形成される。造粒用混合物の水分含有率が造粒に必要な水分含有率より少ない場合には、不足する分の水を、水供給装置131を介して混合装置13内の造粒用混合物に混合することができる。本例においては造粒装置にミートチョッパー等のスクリュー押出し型造粒装置が使用されるので、造粒用混合物は、35重量%以上の含水率に調整される。しかし、造粒装置がディスクペレッターである場合には、35重量%以下の含水率に調製することが必要である。造粒用混合物の造粒に必要な水分含有率が、水溶性成分を除いたオカラ水分含有量で賄えないときは、水供給装置131から別途水を供給する。
【0034】
本例において、回収され水溶性成分が除去されたオカラ、高吸水性樹脂を含む紙おむつ規格外廃材粉砕物及び殺菌作用を有する物質の塩基性硫酸銅水溶液の混合物は、ミートチョッパー12に導入されて、ダイス14から、径が4mm長さが10mmの柱状の造粒物として押し出される。造粒装置12のダイス14の下方には、押し出された造粒物を、円形篩15に送るための造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16が設けられている。本例において、前記造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16の造粒物供給口17は、円形篩15上に位置している。本例において、前記円形篩15の目の開きは、造粒物粒子の粒子径の4mmより小さく、約3.5mmである。該円形篩15における篩上粒子は、篩上出口18から出て、該篩上出口18に接続する篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19に供給される。
【0035】
篩上粒子の搬送用ベルトコンベヤ装置19の搬出端20は、振動型整粒機21上に位置し、振動型整粒機21に接続している。振動型整粒機21は、互いに付着する造粒物粒子を、振動させることにより、付着し合った粒を個々の造粒物粒子に解すものであり、使用時の粉化を極力少なくするために設けられている。一方、円形篩15の篩下粒子は、篩下出口22に設けられている篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置23に移され、該ベルトコンベヤ装置23の搬出端24から、混合用スクリューコンベヤ搬送路11に接続する混合用ホッパー10に戻される。この混合用ホッパー10への篩下粒子の混合は、造粒過程で脱水され、一部乾燥されて、水分含有率を低くして、混合用ホッパー10に戻されるので、水溶性成分が除去されたオカラ、高吸水性樹脂を含む紙おむつ規格外廃材粉砕物及び殺菌作用を有する物質が混合された造粒用混合物の含有水分率を調整することができる。このように水分調整された造粒用混合物は、第二混合用スクリューコンベヤ搬送路11から、スクリュー式押出し造粒装置12の混合装置13に供給され、スクリュー式押出し造粒装置12に供給され造粒される。
【0036】
本例においては、前記篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19から振動型整粒機21に送られた造粒物粒子は、振動型整粒機21の振動により一粒宛解される。ここで解された造粒物粒子の夫々は、その粒子の表面を、被覆組成物で被覆するために、振動型整粒機21の出口25から、その下方に設けられ、振動篩型の第一造粒物被覆装置26に接続する被覆造粒物粒子搬送用ベルトコンベヤ装置27に排出される。被覆造粒物粒子搬送用のベルトコンベヤ装置27の出口28は、振動篩型の第一造粒物被覆装置26に接続して設けられている。本例において、前記第一造粒物被覆装置26には、0.3mmの粒度の例えば紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆組成物供給ホッパー29が被覆組成物供給路30を介して接続しており、該被覆組成物は、被覆組成物供給路30から、振動篩型の第一造粒物被覆装置26の上に散布され、第一造粒物被覆装置26上の粒子の表面を均一に被覆する。本例において、被覆組成物は0.3mm以下の粒度のフラッフパルプ55重量部、接着性を有する高吸水性樹脂20重量部、T−アルファ化澱粉27重量部及びアクリルアミド(デイやブロック)2重量部の混合物であった。
【0037】
本例において使用される第一、第二及び第三の造粒物被覆装置26、31及び32は、共に同一タイプの振動型の造粒物被覆装置であり、本例においては、これら三基の造粒物被覆装置26、31及び32は直列に接続して設けられている。即ち、第一造粒物被覆装置31の排出路28は第二造粒物被覆装置31に接続し、第二の造粒物被覆装置31の排出路33は第三造粒物被覆装置32に接続している。第一、第二及び第三の造粒物被覆装置26、31及び32において、前記振動型整粒機21において解された4mm以上の粒度の被覆造粒物粒子は、さらに、0.3mm以下の粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆組成物が付着されて、芯部の表面上に均一の被覆層部が形成される。
【0038】
本例において、第三造粒物被覆装置32には、水の噴霧装置34が設けられており、被覆層部が形成された被覆造粒物粒子の被覆層部の面上に、水の噴霧装置34から、水を噴霧して、被覆層部表面の毛羽立ち等を防止することができる。第三の造粒物被覆装置32の排出路35の排出口36の下方には、被覆層部の面上に水が噴霧された被覆造粒物粒子等の被乾燥物を搬送するための被乾燥物搬送用のベルトコンベヤ装置37が設けられている。第三造粒物被覆装置32において、被覆層部の面上に水が噴霧された被覆造粒物粒子は、第三の造粒物被覆装置32の排出口36の下方に設けられている被乾燥物搬送用のベルトコンベヤ装置37によって、該ベルトコンベヤ装置37が接続する乾燥機38に送られる。被覆組成物で被覆され、水が噴霧された被覆造粒物粒子は、被乾燥物搬送用のベルトコンベヤ装置37を介して、熱風乾燥機等の乾燥機38に導入され、乾燥される。乾燥機38の乾燥物出口39の下方には、乾燥された乾燥被覆造粒物粒子等の乾燥物を搬送するための乾燥物搬送用のベルトコンベヤ装置40が設けられている。この乾燥物搬送用のベルトコンベヤ装置40の搬出端は、乾燥物収容タンク41の入り口部42に設けられており、乾燥機38で乾燥された乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥機38の乾燥物出口39から、乾燥物搬送用のベルトコンベヤ装置40に移り、この搬送用のベルトコンベヤ装置40により、乾燥物収容タンク41の入り口部42に送られる。
【0039】
本例において、乾燥物収容タンク41は、廃塵除去装置(図示されていない)が排気部43に設けられている。乾燥物収容タンク41の下方に設けられた乾燥物搬出用のシュート44は、乾燥物搬出用ベルトコンベヤ装置45に接続している。乾燥物搬出用ベルトコンベヤ装置45の出口46の下方に、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置47が設けられており、乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥物収容タンク41の乾燥物搬出用のシュート44から乾燥物搬出用ベルトコンベヤ装置45に取り出され、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置47に送られる。整粒用の円形振動篩装置47に送られた乾燥被覆造粒物粒子の中、10mm以上の粒度の比較的粗い粒子は、上段出口48から排出され、4mm以下の粒度の比較的細かい粒子は下段出口49から分離排出される。円形振動篩装置47において、比較的粗い粒子及び比較的細かい粒子が分離除去されて、整粒された乾燥被覆造粒物粒子は、粒状の排泄物処理材の製品であり、円形振動篩装置47の中段出口50から排出され、前記該中段出口に接続する製品搬出用ベルトコンベヤ装置51により搬送される。製品搬出用ベルトコンベヤ装置51は、自動包装装置52に接続しており、整粒された粒状の排泄物処理材の製品は、製品搬出用ベルトコンベヤ装置51から自動包装装置52に送られて、そこで自動包装される。自動包装装置52には、出荷用ベルトコンベヤ装置53が接続しており、包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置53から出荷される。
【0040】
本例の装置は以上のように構成されているので、水溶性成分を除いたオカラを計量ホッパー1に入れ、また、殺菌作用を有する物質を計量ホッパー3に入れ、さらに、高吸水性樹脂を計量ホッパー6に入れる。
そこで、第一混合用スクリューコンベヤ装置2を作動させると共に、殺菌作用を有する物質供給用のスクリューコンベヤ4及び高吸水性樹脂供給用のベルトコンベヤ装置7を作動させて、混合用ホッパー10に、夫々、所定量の水溶性成分を除いたオカラ、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂を供給する。これら所定量の水溶性成分を除いたオカラ、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂は、第一混合用スクリューコンベヤ装置2で搬送される過程で混合され、さらに混合用ホッパー10で混合される。混合用ホッパー10で混合された混合物は、第二混合スクリューコンベヤ11に供給され、造粒装置12の混合装置13に供給される。本例において、混合装置13において、水溶性成分を除いたオカラ、殺菌作用を有する物質及び高吸水性樹脂の混合物は、さらに混合され、本例においては、使用される造粒装置がミートチョッパー等のスクリュー押出し型造装置であるので、水分含有率は概略25重量%以上に調製され、造粒用混合物が調製される。
【0041】
造粒用混合物は、造粒装置12のミートチョッパー等のスクリュウ押出し型造粒装置に供給されて、該造粒装置のダイス14の孔から押し出される。造粒物は、ダイス14の孔径に相当する断面を有し、チョッパーにより所定の長さに切断されて、柱状の造粒物に形成され、例えば、平均径が約4mmで、平均長さが10mmの柱状の造粒物粒子が得られる。
造粒装置12により製造された造粒物は、造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16により、円形篩15に送られて、篩分けられ、篩下の4mm以下の粒度の造粒物は、篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置23によって、混合用ホッパー10に戻される。4mm以上の粒度の篩上粒子は、篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19によって、振動型整粒機21に送られ、一粒づつに解される。一粒づつに解された、4mm以上の造粒物粒子は、振動型整粒機21の出口25から篩上搬送用のベルトコンベヤ装置27によって、第一の造粒物被覆装置26に送られ、そこで、0.3mm以下の粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物である被覆組成物が造粒物粒子に対し所定の比率で被覆される。被覆組成物の紙粉及び吸水性樹脂の混合物は、被覆組成物供給ホッパー29で、所定の配合比に調製され、被覆組成物供給路30より第一造粒物被覆装置26に送られる。
【0042】
第一の造粒物被覆装置26で被覆組成物で被覆された一次被覆造粒物粒子は、被着されずに残る余剰の被覆組成物と共に、第一造粒物被覆装置26の排出路28から第二の造粒物被覆装置31に送られて、そこで、余剰の被覆組成物によりさらに被覆される。第二造粒物被覆装置31で被覆処理された二次被覆造粒物粒子は、被着されずに残る余剰の被覆組成物と共に、第二造粒物被覆装置31の排出路33から、第三の造粒物被覆装置32に送られ、そこで水噴霧装置39により水が噴霧されて、余剰の被覆組成物によりさらに被覆されると共に、被覆層部の表面の毛羽立ちが押えられる。第三造粒物被覆装置32でさらに被覆された三次被覆造粒物粒子は、第三造粒物被覆装置32の排出路35から被乾燥物搬送用ベルトコンベヤ装置37に送り出されて、該被乾燥物搬送用ベルトコンベヤ装置37より熱風乾燥機38に送られて、そこで熱風により乾燥される。熱風乾燥機の温度は100℃以上の温度に保たれる。乾燥された被覆造粒物粒子は、熱風乾燥機38の排出口39から乾燥物搬送用のベルトコンベヤ装置40に送り出されて、該ベルトコンベヤ装置40により乾燥物収容タンク41に送られ、乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥物収容タンク41に収容される。
【0043】
乾燥被覆造粒物粒子には、被覆工程及び乾燥工程で粒子同士が接着したり、又は粒子の一部が剥離して、一部不揃いの粒子となるので、乾燥物収容タンク41から出荷される乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥物搬出用のシュート44から乾燥物搬出用のベルトコンベヤ装置45に送り出され、該ベルトコンベヤ装置45により、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが例えば4mmの下段篩を備える円形振動篩装置51に送られて、比較的粗い粒子及び比較的細かい粒子が分離されて、4乃至10mmの粒度の粒子に整粒されて、粒状の排泄物処理材の製品とされる。円形振動篩装置51で整粒された粒状の排泄物処理材の製品は、製品搬出用ベルトコンベヤ装置55から自動包装装置56に送られて、自動包装される。自動包装装置56で包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置57から出荷される。
【0044】
本例において、殺菌作用を有する物質、脱臭作用を有する物質、接着作用を有する物質若しくは高吸水性樹脂又はこれらの二以上の混合物は、例えば、第三の造粒物被覆装置32において、水に混合して噴霧下に被覆造粒物粒子の被覆層部に混合することができる。本例において、界面活性剤は、第三の造粒物被覆装置32において、水の噴霧装置34により被覆造粒物粒子に噴霧することにより被覆造粒物粒子の被覆層部に混合させることができる。この噴霧工程において、噴霧される成分が二種以上の場合に、これら成分の混合が好ましくないときは、噴霧される成分毎に噴霧装置を設けることができる。
【0045】
図1に示す実施例は、粒状芯部の表面に被覆層部を被着させて、被覆造粒物粒子を形成する粒状の排泄物処理材の製造装置であり、造粒物は第一乃至第三の造粒物被覆装置26,31及び32を経て被覆され、第三の造粒物被覆装置32で被覆されると共に水が噴霧されて、乾燥機38に送られて乾燥されるが、被覆層部を被着しない造粒物のみで粒状の排泄物処理材とする場合には、振動型整粒機21の出口を、乾燥機38に接続する被乾燥物搬送用ベルトコンベヤ37に接続させて、振動型整粒機21で整粒された造粒物を、直接、乾燥機38に送って乾燥することができる。このような構成を
図1の実施例に加えることができる(図示されていない)。この場合、振動型整粒機21の出口25を二つ設け(図示されていない)、一方を被覆造粒物用として被覆粒子搬送用ベルトコンベヤ27に接続させ、他方を造粒物用として、被乾燥物搬送用ベルトコンベヤに接続させ、夫々の出口に開閉戸を設けて、開閉戸を開け閉めすることにより、一方の出口を塞ぎ、他方の出口を開くことによって、整粒された造粒物を、造粒物被覆装置側又は乾燥機側に選択的に送ることができる。
【0046】
例1
本例において、豆腐製造業者から回収された生オカラは、含水率が75重量%であり、この回収生オカラの成分組成は、含水率75重量%、食物繊維12重量%、蛋白質6重量%、脂質4重量%、糖質2重量%及びミネラル2重量%であった。この回収された生オカラを脱水プレスにより脱水して得られた脱水生オカラ成分組成は、含水率55重量%、食物繊維26重量%、蛋白質6重量%、脂質8重量%、糖質3重量%及びミネラル2重量%であった。この脱水した生オカラを加熱乾燥して得られた、含水率を30重量%に低下させた乾燥生オカラの成分組成は、含水率30重量%、食物繊維41重量%、蛋白質10重量%、脂質13重量%、糖質5重量%及びミネラル2重量%であった。この乾燥生オカラを乾燥保存用にさらに乾燥して、含水率を10重量%に低下させた乾燥保存用生オカラの成分組成は、含水率10重量%、食物繊維52重量%、蛋白質13重量%、脂質16重量%、糖質6重量%及びミネラル3重量%であった。
本発明により、含水率75重量%の回収された生オカラ1キログラムを、90℃以上の温度の熱湯10リットル中で回転翼の回転により粉砕して、前記生オカラに含まれる水溶性成分を熱湯により溶出した。生オカラの熱湯懸濁液を、浮上分離装置に移して、浮上分離し、分離された浮上物を、加圧濾過により付着する水溶性成分を分離した。浮上物を加圧濾過した脱水オカラの成分組成は、含水率55重量%、食物繊維31重量%、蛋白質4重量%、脂質6重量%、糖質2重量%及びミネラル2重量%であった。この加圧濾過により水溶性成分が加圧分離された脱水オカラを加熱乾燥して得られた、含水率が30重量%の乾燥オカラの成分組成は、含水率30重量%、食物繊維44重量%、蛋白質6重量%、脂質9重量%、糖質4重量%及びミネラル4重量%であった。本例においては、この乾燥オカラを、粒状の排泄物処理材としたので、原料オカラである。この原料オカラを水分10重量%まで加熱乾燥して保存用とすることができる。この保存用の乾燥オカラの成分組成は、含水率10重量%、食物繊維65重量%、蛋白質7重量%、脂質10重量%、糖質4重量%及びミネラル4重量%であった。生オカラに含まれる水溶性成分を、溶解除去することにより、オカラの中の蛋白質、脂質及び糖質の含有量が夫々減少し、食物繊維が増加したことが分かる。
【0047】
例2.
図1に示す粒状の排泄物処理材製造装置を使用して、水溶性成分が除去された原料のオカラとして、例1で製造された含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で得られた原料オカラ99重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し、おから粉砕物をオカラ粉砕物貯槽に入れて、スクリュフィーダにより取出す。このスクリュフィーダにより取出された原料おから粉砕物に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム1重量部を、混合して被造粒用混合物を調製した。この被造粒用混合物の水分含有率は、約30重量パーセントであつた。この被造粒用混合物を、ディスク型押出し式造粒装置のミートチョッパー(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率約23乃至28重量パーセント)に造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物83重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、例1と同様に、粒状芯部100重量部に0.01重量部の殺菌剤が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、排尿後の猫の体に殺菌剤の付着は見られなかった。本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。本例で作製された猫のトイレ用の砂は、硫酸銅が粒状芯部に含有されたものであるが、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉70重量部、(2)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの30重量部を混合して調製された。
【0048】
例3.
本例は、例2に対して造粒用混合物の配合比を変えると共に、被覆組成物の成分組成に、T−アルファ(α)化澱粉及びアクリルアミドを加えて、以下、例2と同様に、
図1に示す装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラ97重量部、殺菌作用を有する物質(殺菌剤)として安息香酸ナトリウム1重量部、及び接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの2重量部を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この造粒用混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物83重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.01重量部の殺菌剤が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉55重量部、(2)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの20重量部、(3)T−アルファ化澱粉40μm以下の粒度のもの27重量部及び(4)アクリルアミド(ダイヤフロック株式会社製)を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの2重量部を混合して調製された。
【0049】
例4
本例は、例2の造粒用混合物成分組成に、高吸水性樹脂及び脱臭機能を有する材料を加えた点で相違すると共に、例2の被覆組成物に対し配合比を変えた点で相違しており、以下、例2と同様に、
図1に示す装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、この例1で製造された原料オカラ98重量部に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.5重量部、接着性を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕1重量部及び脱臭剤のクリーンスカイ〔(商品名)興人株式会社製〕0.5重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子を篩分けにより除去した。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物85重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が15重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.005重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉60重量部、(2)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの15重量部、(3)T−アルファ化澱粉40μm以下の粒度のもの20重量部及び(4)デキストリンを粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの5重量部を混合して調製された。
【0050】
例5
本例は、例2の造粒用混合物成分組成に、高吸水性樹脂を加えた点で相違すると共に、例2の被覆組成物に対しT−α化澱粉及びデキストリンを加え、且つ配合比を変えた点で相違しており、以下、例2と同様に、
図1に示す装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラ97重量部に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.5重量部及び接着性を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕2.5重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物87重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が13重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.005重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)例1で製造された保存用の乾燥おからを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.4mm以下の粒度に粉砕した粉状乾燥オカラ80重量部、(2)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの19重量部及び(3)脱臭剤1重量部を混合して調製された。
【0051】
例6
本例は、例2の造粒用混合物成分組成に、高吸水性樹脂及びバフ粉を加えた点で相違すると共に、例2の被覆組成物の紙粉をトリムロスに変えた点で相違しており、以下、例2と同様に、
図1に示す装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラ50重量部に、印刷所での発生紙粉のバフ粉45重量部、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.1重量部及び接着性を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕5重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物83重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が7重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.005重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)衛生材料製造所で発生し集塵機で集塵され、微粉砕機で0.3mm以下の粒度に粉砕されたもの70重量部、及び(2)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの30重量部を混合して調製された。
【0052】
例7
本例は、例2の造粒用混合物成分組成に、コーヒー液抽出残渣及び紙粉を加え、且つ配合比を変えた点で相違すると共に、例2の被覆組成物に対しT−α化澱粉及びデキストリンを加え、且つ配合比を変えた点で相違しており、以下、例2と同様に、
図1に示す装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された原料オカラ55重量部に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.1重量部、コーヒー液抽出残渣(水分含有率70重量%)30重量部、衛生材料製造所で発生し集塵機で集塵されたトリムロスを、微粉砕機で0.3mm以下の粒度に粉砕された紙粉15重量%の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物87重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が13重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が7重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.1重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)衛生材料製造所で発生し集塵機で集塵され、微粉砕機で0.3mm以下の粒度に粉砕された紙粉55重量部、(2)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの15重量部、(3)T−α化澱粉(松谷化学工業株式会社製)2004年9月28日重量部及び(4)デキストリン(松谷化学工業株式会社製)5重量部を混合して調製された。
【0053】
例8
本例は、例2の造粒用混合物成分組成に、紙おむつ規格外品の粉砕物及び茶殻を加え、且つ配合比を変えた点で相違すると共に、例2の被覆組成物に対しカルボキシメチルセルロースを加え、且つ配合比を変えた点で相違しており、以下、例2と同様に、
図1に示す装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラ55重量部に、茶殻(水分含有率75重量%)30重量部、紙容器おむつ規格外品2mm以下の粒度の粉砕物15重量部及び殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.1重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物83重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.001重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)例1で製造された保存用の乾燥おからを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した粉状乾燥オカラ55重量部、(2)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの20重量部及び(3)カルボキシメチルセルロース(日本製紙ケミカル株式会社製)25重量部を混合して調製された。
【0054】
例9
本例は、例2の造粒用混合物成分組成に、α化澱粉、木粉及びダイヤフロックを加え、且つ配合比を変えた点で相違すると共に、例2の被覆組成物の紙粉に代えて、例1で製造され原料オカラの粉砕物を使用し、木粉及び脱臭剤のクリーンスカイ(商品名)を加え、且つ配合比を変えた点で相違しており、以下、例2と同様に、
図1に示す装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラ55重量部に、2mm以下の粒度の木材粉砕物30重量部、α化澱粉(アミラルファーPF100(商品名)/大栄産業株式会社製)5重量部及び殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.5重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物85重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が15重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社タルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.001重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1)例1で製造された保存用の乾燥おからを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した粉状乾燥オカラ35重量部、(2)0.3mm以下の粒度の木材粉砕物30重量部、(3)接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの30重量部及び(4)ポリアクリルアミド(ダイヤフロック(商品名))25重量部及び消臭剤のクリーンスカイ(商品名)興人株式会社製)を混合して調製された。
【0055】
例10
本例は、被覆層部が設けられていない、粒状の排泄物処理材の例であり、
図1に示す装置の造粒装置、乾燥機及び乾燥機に接続する乾燥物搬送用ベルトコンベヤ以下の装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された原料オカラ96重量部に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.5重量部及び接着性を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕3.5重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が篩分けにより除去された。篩分けにより10mm以上の粒度の造粒物粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が除去された造粒物は、篩上粒子の搬送用ベルトコンベヤ19から振動型整粒機21に送られ、そこで一粒づつに解される。解された造粒物粒子は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥造粒物粒子は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥造粒物粒子は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい造粒物粒子及び細かい造粒物粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの造粒物粒子を製造し、この造粒物粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.005重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
【0056】
例11
本例は、例10と同様に、被覆層部が設けられていない、粒状の排泄物処理材の例であり、例10の造粒用混合物成分組成の配合比を変えた点で相違しており、以下、例10と同様に、
図1に示す装置の造粒装置、乾燥機及び乾燥機に接続する乾燥物搬送用ベルトコンベヤ以下の装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された原料オカラ98重量部に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.5重量部、接着性を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕1.5重量部の混合物を混合し、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が篩分けにより除去された。篩分けにより10mm以上の粒度の造粒物粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が除去された造粒物は、篩上粒子の搬送用ベルトコンベヤ19から振動型整粒機21に送られ、そこで一粒づつに解される。解された造粒物粒子は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥造粒物粒子は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥造粒物粒子は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい造粒物粒子及び細かい造粒物粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの造粒物粒子を製造し、この造粒物粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.005重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
【0057】
例12
本例は、例10と同様に、被覆層部が設けられていない、粒状の排泄物処理材の例であり、例10の造粒用混合物成分組成に脱臭機能を有する材料を配合してその配合比を変えた点で例10と相違しており、以下、例10と同様に、
図1に示す装置の造粒装置、乾燥機及び乾燥機に接続する乾燥物搬送用ベルトコンベヤ以下の装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラ95重量部に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.5重量部、接着性を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕4重量部及び脱臭剤のクリーンスカイ〔(商品名)興人株式会社製〕0.5重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が篩分けにより除去された。篩分けにより10mm以上の粒度の造粒物粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が除去された造粒物は、篩上粒子の搬送用ベルトコンベヤ19から振動型整粒機21に送られ、そこで一粒づつに解される。解された造粒物粒子は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥造粒物粒子は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥造粒物粒子は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい造粒物粒子及び細かい造粒物粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの造粒物粒子を製造し、この造粒物粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.005重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
【0058】
例13
本例は、例10と同様に、被覆層部が設けられていない、粒状の排泄物処理材の例であり、例10の造粒用混合物成分組成に脱臭機能を有する材料を配合してその配合比を変えた点で例10と相違しており、以下、例10と同様に、
図1に示す装置の造粒装置、乾燥機及び乾燥機に接続する乾燥物搬送用ベルトコンベヤ以下の装置を使用して粒状の排泄物処理材を製造した例である。本例においても、水溶性成分が除去されたオカラとして、例1で製造され、含水率30重量%の水溶性成分が除去された原料オカラを使用した。即ち、例1で製造された原料オカラ97重量部に、殺菌剤として安息香酸ナトリウム0.5重量部、接着性を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕2重量部及び脱臭剤のクリーンスカイ〔(商品名)興人株式会社製〕0.5重量部の混合物を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、造粒用混合物とした。この混合物の水分は約29重量パーセントであった。この造粒用混合物をミートチョッパー型押出し式造粒装置の(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が篩分けにより除去された。篩分けにより10mm以上の粒度の造粒物粒子及び4mm以下の粒度の造粒物粒子が除去された造粒物は、篩上粒子の搬送用ベルトコンベヤ19から振動型整粒機21に送られ、そこで一粒づつに解される。解された造粒物粒子は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が10重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥造粒物粒子は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥造粒物粒子は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい造粒物粒子及び細かい造粒物粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの造粒物粒子を製造し、この造粒物粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.005重量部の殺菌作用を有する物質が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。