【実施例】
【0068】
以下に本実施形態を、実施例と比較例によって更に詳細に説明するが、本実施形態の範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
【0069】
実施例と比較例においては、プロパン転化率、アクリロニトリル選択率、アクリロニトリル収率、アクリル酸選択率、及びアクリル酸収率はそれぞれ次の定義に従う。
プロパン(PN)転化率(%)=(反応したプロパンのモル数)/(供給したプロパンのモル数)×100
アクリロニトリル(AN)選択率(%)=(生成したアクリロニトリルのモル数)/(反応したプロパンのモル数)×100
アクリロニトリル(AN)収率(%)=(生成したアクリロニトリルのモル数)/(供給したプロパンのモル数)×100
アクリル酸(AA)選択率(%)=(生成したアクリル酸のモル数)/(反応したプロパンのモル数)×100
アクリル酸(AA)収率(%)=(生成したアクリル酸のモル数)/(供給したプロパンのモル数)×100
【0070】
平均粒子径は以下のとおりに測定した。
タングステン化合物10gを500℃で3時間焼成し、それを約10ccの水に0.2g程度混ぜて、その懸濁液を粒子径測定装置(BECKMANCOULTER社製LS230)に適量入れて測定した。
【0071】
(ニオブ混合液の調製)
以下の方法でニオブ混合液を調製した。
水10kgにNb
2O
5として80.0質量%を含有するニオブ酸0.956kgとシュウ酸二水和物〔H
2C
2O
4・2H
2O〕3.291kgを混合した。仕込みのシュウ酸/ニオブのモル比は5.0、仕込みのニオブ濃度は0.50(mol−Nb/Kg−液)であった。この液を95℃で2時間加熱撹拌することによって、ニオブが溶解した混合液を得た。この混合液を静置、氷冷後、固体を吸引濾過によって濾別し、均一なニオブ混合液を得た。このニオブ混合液のシュウ酸/ニオブのモル比は下記の分析により2.75であった。
るつぼにこのニオブ混合液10gを精秤し、95℃で一夜乾燥後、600℃で1時間熱処理し、Nb
2O
50.760gを得た。この結果から、ニオブ濃度は0.572(mol−Nb/Kg−液)であった。
300mLのガラスビーカーにこのニオブ混合液3gを精秤し、約80℃の熱水200mLを加え、続いて1:1硫酸10mLを加えた。得られた混合液をホットスターラー上で液温70℃に保ちながら、攪拌下、1/4規定KMnO
4を用いて滴定した。KMnO
4によるかすかな淡桃色が約30秒以上続く点を終点とした。シュウ酸の濃度は、滴定量から次式に従って計算した結果、1.573(mol−シュウ酸/Kg)であった。
2KMnO
4+3H
2SO
4+5H
2C
2O
4→K
2SO
4+2MnSO
4+10CO
2+8H
2O
得られたニオブ混合液は、下記の触媒調製のニオブ混合液(B
0)として用いた。
【0072】
[実施例1]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.20Nb
0.10Sb
0.20W
0.05O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1683gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を411.3g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を54.1g、及び三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を67.8g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)404.4gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液53.4g、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0073】
(三酸化タングステンの調製)
メタタングステン酸アンモニウム〔(NH
4)
6H
2W
12O
40〕から、50質量%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液を調製し、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状に成形した。乾燥器の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
この微小球状のメタタングステン酸アンモニウム200gを蒸発皿に載せ、固定式焼成炉を用いて、空気下において200℃で1時間、さらに500℃で2時間焼成後、取出して冷却することにより三酸化タングステンを得た。次いで、得られた三酸化タングステンを所定の粒径に篩い分けた。
なお、以下の実施例及び比較例における三酸化タングステンは、全て上記と同様の方法により調製した。
【0074】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gと平均粒子径100μmの三酸化タングステンを1.0g混合したものを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0075】
[比較例1]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例1と同様の方法により調製した。
【0076】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0077】
[実施例2]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.21Nb
0.10Sb
0.22W
0.05O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1738gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を404.1g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を55.9g、及び三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を73.2g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)397.4gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液52.5g、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃
で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0078】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始直後から平均粒径100μmの三酸化タングステンを反応器内触媒濃厚層にバルブを介して0.2g/dayの量で5日間添加し続け、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0079】
[実施例3]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.21Nb
0.10Sb
0.22W
0.04O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1757gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を408.4g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を56.5g、及び三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を74.0g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)401.6gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液42.4g、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0080】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒径50μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0081】
[実施例4]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.21Nb
0.10Sb
0.22W
0.03O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物を次のようにして製造した。
水1776gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を412.8g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を57.1g、及び三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を74.8g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)405.9gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液32.2g、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0082】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径130μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0083】
[比較例2]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例2と同様の方法により調製した。
【0084】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径1μm未満の三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0085】
[比較例3]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例2と同様の方法により調製した。
【0086】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径600μm以上の三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0087】
[実施例5]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例2と同様の方法により調製した。
【0088】
(メタタングステン酸アンモニウムの調製)
市販のメタタングステン酸アンモニウム〔(NH
4)
10H
2W
12O
4〕を所定の粒子径に篩い分けた。
【0089】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径100μmのメタタングステン酸アンモニウムを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0090】
[実施例6]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.22Nb
0.11Te
0.2O
nで示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水3806gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を832.1g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を120.5g、及びテルル酸〔H
6TeO
6〕を214.9g加え、攪拌しながら60℃に加熱して溶解させた後、30℃まで冷却して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)900.0gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を140℃に加熱したテフロン(登録商標)コーティング鉄板上に噴霧して微小球状の触媒前駆体を得た。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0091】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径100μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0092】
[比較例4]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例6と同様の方法により調製した。
【0093】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に調整して得られた複合酸化物触媒40g充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0094】
[実施例7]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.20Nb
0.10Sb
0.23W
0.03O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1685gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を411.8g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を54.2g、及び三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を78.0g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)404.9gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液32.1g、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃
で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0095】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径100μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0096】
[比較例5]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例7と同様の方法により調製した。
【0097】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40g充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0098】
[実施例8]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.23Nb
0.10Sb
0.20W
0.04O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1939gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を410.5g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を62.1g、及び三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を67.6g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)403.6gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液42.7g、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0099】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径100μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0100】
[比較例6]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例8と同様の方法により調製した。
【0101】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40g充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0102】
[実施例9]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.21Nb
0.10Sb
0.22W
0.05La
0.005O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1731gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を402.6g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を55.7g、三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を73.0g、硝酸ランタンLa(NO
3)
3・6H
2Oを5.0g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)402.9gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液52.3g、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0103】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径100μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0104】
[比較例7]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例9と同様の方法により調製した。
【0105】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40g充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0106】
[実施例10]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.2Nb
0.12Sb
0.2W
0.03Ce
0.005O
n/25.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水2563gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を620.2g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を81.7g、三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を102.2g、硝酸セリウムCe(NO
3)
3・6H
2Oを7.7g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)731.8gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル367.9gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液48.3g、粉体シリカ125gを水1688gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0107】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径100μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0108】
[比較例8]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例10と同様の方法により調製した。
【0109】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40g充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0110】
[実施例11]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.2Nb
0.10Sb
0.2W
0.04O
n/65.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1176gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を291.0g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を38.3g、三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を47.9g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)286.1gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル956.4gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、WO
3として50wt%のメタタングステン酸アンモニウム水溶液30.2g、粉体シリカ325gを水4388gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0111】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒径100μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0112】
[比較例9]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例11と同様の方法により調製した。
【0113】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40g充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0114】
[実施例12]
(複合酸化物触媒の調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.22Nb
0.11Sb
0.2O
n/50.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水1933gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を428.0g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を62.0g、三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を70.5g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)462.9gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル735.7gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、粉体シリカ250gを水3375gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0115】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を行った。反応開始から3日目、6日目に平均粒子径100μmの三酸化タングステンを0.5gずつ添加し、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0116】
[比較例10]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例12と同様の方法により調製した。
【0117】
(プロパンのアンモ酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40g充填し、反応温度440℃、反応圧力常圧下にプロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1:3:18のモル比の混合ガスを接触時間2.9(sec・g/cc)で供給し、アンモ酸化反応を10日間行った。
10日目の反応成績を表1に示す。
【0118】
[実施例13]
(複合酸化物触媒及び、三酸化タングステンの調製)
仕込み組成式がMo
1V
0.41Nb
0.2Sb
0.34O
n/40.0wt%−SiO
2で示される複合酸化物触媒を次のようにして製造した。
水3530gにヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH
4)
6Mo
7O
24・4H
2O〕を414.5g、メタバナジン酸アンモニウム〔NH
4VO
3〕を111.9g、三酸化二アンチモン〔Sb
2O
3〕を116.1g加え、攪拌しながら95℃で1時間加熱して水性原料液(I)を得た。
ニオブ混合液(B
0)815.2gに、H
2O
2として30wt%を含有する過酸化水素水を66.3g添加し、室温で10分間攪拌混合して、水性原料液(II)を調製した。
得られた水性原料液(I)を70℃に冷却した後にSiO
2として34.0wt%を含有するシリカゾル589gを添加し、更に、H
2O
2として30wt%含有する過酸化水素水129.3gを添加し、55℃で30分間撹拌を続けた。次に、水性原料液(II)、粉体シリカ200gを水2700gに分散させた分散液を順次添加して水性混合液(III)を得た。水性混合液(III)は水性原料液(II)を添加後から2時間30分、50℃で熟成し、スラリー状の原料調合液を得た。
得られた原料調合液を、遠心式噴霧乾燥器に供給して乾燥し、微小球状の触媒前駆体を得た。乾燥機の入口温度は210℃、出口温度は120℃であった。
得られた触媒前駆体のうち200gを直径3インチのSUS製焼成管に充填し、5.0NL/minの窒素ガス流通下、管を回転させながら、680℃で2時間焼成して複合酸化物触媒を得た。
【0119】
(プロパンの酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度400℃、反応圧力常圧下にプロパン:酸素:水蒸気:ヘリウム=1:3:14:10のモル比の混合ガスを接触時間1.2(sec・g/cc)で供給し、酸化反応を行った。反応開始直後に平均粒子径100μmの三酸化タングステンを反応器内触媒濃厚層にバルブを介して0.2g/dayの量で5日間添加し続け、10日間反応を行った。
10日目の反応成績を表2に示す。
【0120】
[比較例11]
(複合酸化物触媒の調製)
複合酸化物触媒は実施例13と同様の方法により調製した。
【0121】
(プロパンの酸化反応)
内径1Bのガラス製流動床型反応器に、上記で得られた複合酸化物触媒40gを充填し、反応温度400℃、反応圧力常圧下にプロパン:酸素:水蒸気:ヘリウム=1:3:14:10のモル比の混合ガスを接触時間1.2(sec・g/cc)で供給し、酸化反応を行った。
10日目の反応成績を表2に示す。
【0122】
【表1】
【0123】
【表2】