(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記締結要素は、前記マグネットを含むマグネットケースに形成される接続突起に対応して配置される溝を有する磁性体を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
前記インタフェースは、前記接続領域及び前記拡張接続領域から突出し、前記拡張モジュールが前記本体に結合されると各端部が互いに付勢する接続端子を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、携帯電子機器の携帯性を考慮すると、携帯電子機器のバッテリ容量が少なくなったり、様々なユーザインタフェースを提供する機器の取り付けが困難になったりするなどの制限を伴う。従って、携帯電子機器の機能を拡張するための拡張モジュールが提案されており、前記拡張モジュールと前記携帯電子機器の本体とを結合又は分離する装置が考案されている。
【0006】
そこで、本発明は、携帯電子機器に組み合わせられて前記携帯電子機器の新しいフォームファクタを実現する拡張モジュール及びこれを備えた携帯電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、拡張モジュールと携帯電子機器の本体とをより容易に結合又は分離するメカニズムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、締結要素が取り付けられる本体と、前記本体に電気的に接続される拡張モジュールとから構成され、前記拡張モジュールは、前記拡張モジュールを前記本体に結合させる前記締結要素に磁気力を加えるマグネットと、前記マグネットを前記締結要素から遠ざかるように移動させて前記マグネットと前記締結要素間の磁気力を減少させることにより、前記拡張モジュールを前記本体から分離する移動コンバータとから構成される携帯電子機器を提供する。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、前記締結要素は、前記マグネットを含むマグネットケースに形成される接続突起に対応して配置される溝を有する磁性体を含む。前記本体に形成される接続領域と、前記拡張モジュールに形成され、前記拡張モジュールが前記本体に結合されると前記接続領域と電気的に接続される拡張接続領域とをさらに含む。
【0010】
本発明の他の実施形態によれば、前記接続領域及び前記拡張接続領域には、それぞれ前記本体と前記拡張モジュール間のデータ又は電源の入出力のためのインタフェースが配置される。前記インタフェースは、前記接続領域及び前記拡張接続領域から突出し、前記拡張モジュールが前記本体に結合されると各端部が互いに付勢する接続端子を含む。
【0011】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記本体は、前記締結要素が挿入される挿入孔を含み、前記拡張モジュールが前記本体に結合されると、前記マグネットの一部又は前記マグネットを含むマグネットケースの一部が前記挿入孔に挿入される。
【0012】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記本体は、接続部を含み、前記接続部は、前記本体から突出する複数の接続端子と、前記接続端子を囲む遮蔽部とから構成され、前記遮蔽部は、前記拡張モジュールが前記本体に結合されると加圧されて前記接続端子を露出させ、前記拡張モジュールと前記接続端子間の電気的接続を可能にする。
【0013】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記拡張モジュールは、前記マグネットのスライドを可能にするスライドガイド部をさらに含む。前記スライドガイド部は、前記マグネットを含むマグネットケースと、前記マグネットケースが前記締結要素に近づく方向又は前記締結要素から遠ざかる方向にスライド可能にする中空体とを含む。
【0014】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記スライドガイド部は、前記マグネットケースの少なくとも一部を支持し、前記マグネットケースを前記締結要素の反対方向に付勢する弾性部材をさらに含む。前記中空体は、前記拡張モジュールに取り付けられ、前記中空体の開口と隣接する面にプロファイル部材が形成される。
【0015】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記移動コンバータは、前記拡張モジュールの一側に備えられる操作部材と、前記操作部材の操作によって前記マグネットを回転させる回転生成部と、前記マグネットが回転すると前記マグネットを前記マグネットの回転の軸方向にスライドさせるスライド生成部とを含む。
【0016】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記回転生成部は、外周の少なくとも一部が前記操作部材に接続されて回転する回転板と、一端が前記回転板と接続され、他端が前記マグネットを含むマグネットケースと接続される接続バーとを含む。前記スライド生成部は、前記マグネットケースの外周から突出する突起と、前記突起が収容され、前記突起が回転すると前記マグネットケースが前記軸方向にスライドするように、前記マグネットケースの外周に沿って傾斜して形成されるプロファイル部材とを含む。
【0017】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記本体は、ディスプレイ部が備えられるフロントケースと、前記拡張モジュールの一面と結合されるリアケースとから構成され、前記締結要素が、前記本体のリアケースに備えられる磁性体である。前記拡張モジュールは、前記本体に結合される支持台と、前記拡張モジュールの支持台が前記本体に結合されると前記本体に制御命令を入力するように構成される入力装置とをさらに含む。
【0018】
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記拡張モジュールは、前記拡張モジュールが前記本体に結合されると前記本体に電源を供給する外部バッテリをさらに含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明による拡張モジュールは、マグネットがスライドすることにより、携帯電子機器の本体への結合及び携帯電子機器の本体からの分離がより容易な着脱メカニズムを形成する。本発明による着脱メカニズムは、拡張モジュールのマグネットと携帯電子機器の締結要素の磁気力を利用することにより、さらに簡単な構造からなる。
【0020】
また、本発明は、締結要素の周辺領域を利用して拡張モジュールと携帯電子機器の電気的接続を行うことにより、外部への露出が少ない接続メカニズムを実現する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明による携帯電子機器の好ましい実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。以下の説明で用いられる構成要素の接尾辞である「モジュール」及び「部」は、明細書の作成を容易にするために付与又は混用されるものであり、それ自体が有意性や有用性を有するものではない。
【0023】
本明細書においては、異なる実施形態であっても同一又は類似の構成要素には同一又は類似の符号を付し、その説明は最初の説明を援用する。本明細書で用いられる単数の表現は、文脈上明らかに他を意味しない限り、複数の表現を含む。
【0024】
本明細書で説明される携帯電子機器には、ラップトップコンピュータ、タブレットPC、携帯電話、スマートフォン、デジタル放送端末機、携帯情報端末(Personal Digital Assistants;PDA)、ポータブルマルチメディアプレーヤ(Portable Multimedia Player;PMP)、ナビゲーションなどが含まれる。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態による携帯電子機器100を示す斜視図であり、携帯電子機器の一例としてタブレットPCを示す。
【0026】
同図に示す携帯電子機器100は、1つの本体110を備えている。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、2つ以上の本体が相対移動可能に結合される携帯電子機器など、様々な構造に適用可能である。
【0027】
本体110は、携帯電子機器100の外観を形成するケース(ケーシング、ハウジング、カバーなど)を含む。前記ケースは、フロントケース111とリアケース112とから構成される。フロントケース111とリアケース112との間に形成された空間には、各種電子部品が内蔵される。フロントケース111とリアケース112との間には、1つ又は複数の中間ケースをさらに配置することもできる。
【0028】
前記ケースは、合成樹脂を射出して形成してもよく、金属材質、例えばステンレススチール(STS)又はチタン(Ti)などで形成してもよい。
【0029】
本体110、とりわけフロントケース111には、ディスプレイ部113、音響出力モジュール114、カメラ115、ユーザ入力部116などが配置される。
【0030】
ディスプレイ部113は、フロントケース111の主面の大部分を占める。
【0031】
ディスプレイ部113は、視覚情報や画像情報を表示するためのものであって、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT−LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、フレキシブルディスプレイ、及び3次元ディスプレイの少なくとも1つを含む。ディスプレイ部113は、ユーザのタッチによる情報入力を可能にするために、タッチパッドを含んでもよい。この場合、ディスプレイ部113はタッチスクリーンとして動作する。
【0032】
ディスプレイ部113には、様々な種類の視覚情報が表示される。これらの情報は文字、数字、記号、グラフィック、又はアイコンなどの形で表示される。
【0033】
このような情報入力のために、前記文字、数字、記号、グラフィック、又はアイコンの少なくとも1つを所定の配列を有するように表示することにより、キーパッドの形で実現してもよい。このようなキーパッドはいわゆる「ソフトキー」と呼ばれる。
【0034】
ディスプレイ部113は、全領域で作動するようにしてもよく、複数の領域に分けられて作動するようにしてもよい。後者の場合、前記複数の領域同士が連携して作動するように構成してもよい。
【0035】
ユーザ入力部116は、携帯電子機器100の動作を制御するための命令の入力を受けるためのものであって、複数の操作ユニット116a、116bを含む。操作ユニット116a、116bは、操作部ともいい、触知式(tactile manner)であればいかなる方式も採用可能である。
【0036】
操作ユニット116a、116bは、キーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(静圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで実現できる。
【0037】
操作ユニット116a、116bにより入力される内容は様々に設定できる。例えば、開始、終了などの命令は第1操作ユニット116aにより入力され、スクロールなどの命令又は音響出力モジュール114から出力される音響のボリューム調整などの命令は第2操作ユニット116bにより入力されるようにする。
【0038】
ディスプレイ部113の両端部のうち一端部に隣接する領域には、音響出力モジュール114及びカメラ115が配置される。音響出力モジュール114は、レシーバ又はスピーカの形で実現してもよい。カメラ115は、回転又はポップアップ可能に本体110に設置してもよい。
【0039】
また、本体110の内部には、ディスプレイ部113及びユーザ入力部116を制御する制御装置が配置される。前記制御装置はプリント基板で実現できる。
【0040】
図2は、
図1の携帯電子機器100の背面斜視図である。
【0041】
携帯電子機器100の本体110の背面には、音響出力モジュールをさらに配置してもよい。前記音響出力モジュールは、フロントケース111の音響出力モジュール114(
図1参照)と共にステレオ機能の実現、そして通話時にはスピーカフォンモードの実現のために用いられる。
【0042】
携帯電子機器100の本体110の側面には、無線通信又は放送信号受信用アンテナを配置してもよい。前記アンテナは、携帯電子機器100の本体110から引き出し可能に設置してもよい。
【0043】
同図に示すように、携帯電子機器100の本体110には、マイク117などが備えられる。マイク117は、ディスプレイ部113において音響出力モジュール114が配置される一端部とは異なる端部に隣接する領域に配置される。
【0044】
フロントケース111及びリアケース112の側面には、接続ポート118などが配置される。接続ポート118は、外部機器からデータを受信したり、供給される電源を携帯電子機器100内部の各構成要素に伝達したり、携帯電子機器100内部のデータを外部機器に送信するためのものである。
【0045】
例えば、接続ポート118は、有線又は無線でイヤホンを接続するための接続端子、近距離通信のためのポート(例えば、赤外線ポート(IrDA port)、ブルートゥースポート、無線ランポートなど)、又は携帯電子機器100に電源を供給するための電源供給端子の少なくとも1つである。接続ポート118は、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module;SIM)又はユーザ識別モジュール(User Identity Module;UIM)、情報を保存するためのメモリカードなどの外付けカードを収容するカードソケットであってもよい。
【0046】
携帯電子機器100の本体110には、携帯電子機器100に電源を供給するための電源供給部が取り付けられる。前記電源供給部は、内蔵バッテリであって、本体110の内部に内蔵される。
【0047】
同図に示すように、リアケース112の一面には締結要素121が外部に露出する。締結要素121は、例えば本体110に内蔵される一部材又はフロントケース111をリアケース112に結合するものであり、ボルト、ピンなどであってもよい。前記一部材は、例えばプリント基板、射出物などである。締結要素121は、磁性体からなり、これを介してマグネットの磁気力による引力を受ける。
【0048】
図3は、
図1の携帯電子機器100に拡張モジュール200を取り付ける様子を示す組立図である。
【0049】
同図を参照すると、携帯電子機器100には、拡張モジュール200が着脱可能に結合される。拡張モジュール200は、携帯電子機器100に電源を供給する外部バッテリであってもよく、これを
図3に示す。拡張モジュール200は、携帯電子機器100に電気的に接続され、携帯電子機器100の電子部品に電源を供給し、携帯電子機器100の内蔵バッテリを充電するようになっている。
【0050】
携帯電子機器100のリアケース112にはガイド溝122が備えられ、拡張モジュール200の主面にはガイド溝122に整合する形状を有するガイド突起202が備えられる。これにより、拡張モジュール200の携帯電子機器100への取り付け位置が決定される。
【0051】
拡張モジュール200は、拡張本体210と、マグネット221と、移動メカニズム230とを含む。
【0052】
拡張本体210は、携帯電子機器100の本体110の一面に着脱可能に結合され、外部からの充電が可能になっており、携帯電子機器100に電源を供給するように形成される。
【0053】
図示のように、携帯電子機器100のリアケース112は、拡張モジュール200が携帯電子機器100に結合されると、拡張モジュール200の一面、より具体的には拡張本体210の主面を覆うように形成される。拡張本体210は、フロントケース211及びリアケース212により電子部品の内蔵空間を形成する。拡張本体210のフロントケース211が携帯電子機器100のリアケース112に取り付けられることにより、締結要素121が遮蔽される。締結要素121は、複数備えられ、携帯電子機器100のリアケース112のコーナー付近にそれぞれ配置される。
【0054】
マグネット221は、拡張本体210に備えられ、拡張本体210が携帯電子機器100の本体110に結合されると締結要素121に磁気力を加えるように、締結要素121と対応して配置される。従って、拡張モジュール200が携帯電子機器100に結合されると、磁気力により拡張モジュール200が固定される。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、締結要素121とは別の磁性体がマグネット221と対応する位置に配置されるようにしてもよい。
【0055】
移動メカニズム230は、前記磁気力を緩和するように、操作によってマグネット221を締結要素121と反対方向(締結要素121から遠ざかる方向)に移動させるようになっている。マグネット221と締結要素121とにより強い磁気力で固定された拡張モジュール200を携帯電子機器100から分離するには、ユーザの大きな力が必要である。この場合、移動メカニズム230は、マグネット221を締結要素121から離隔させて磁気力を緩和することにより、ユーザが拡張モジュール200をより容易に分離できるようにする。
【0056】
同図に示すように、マグネット221は、複数の締結要素121に対応するように複数備えられ、複数のマグネット221の一部のみ移動メカニズム230と連携されている。例えば、拡張モジュール200のフロントケース211の一辺に隣接するマグネット221a、221bのみ移動メカニズム230により移動し、他の辺に隣接するマグネット221c、221dはフロントケース211に固定される。
【0057】
以下、拡張モジュール200の詳細構成について説明する。
図4は、
図3の拡張モジュール200の部分分解図であり、
図5は、
図4のプロファイル部材の拡大図であり、
図6A〜
図6Cは、
図3の携帯電子機器と拡張モジュール200の着脱を示す部分断面図であり、
図7は、
図3の移動メカニズムの平面図である。
【0058】
同図に示すように、拡張モジュール200には、マグネット221がスライドするように形成されるスライドガイド部240が備えられる。スライドガイド部240は、マグネットケース241と中空体242とを含む。
【0059】
マグネットケース241は、第1ケース241aと第2ケース241bとを含み、第1ケース241a及び第2ケース241bはマグネット221が内蔵される空間を形成する。
【0060】
中空体242は、拡張本体210に取り付けられ、内周に沿ってマグネットケース241が締結要素121に近づく方向又は締結要素121から遠ざかる方向にスライドするように形成される。より具体的には、マグネットケース241は、中空体242に挿入され、中空体242の内周面によりガイドされて中空体242の軸方向にスライドする。本実施形態においては、中空体242が別途の部品として拡張モジュール200のフロントケース211に取り付けられることを示すが、拡張モジュール200のフロントケース211と一体に形成してもよい。
【0061】
図6Aに示すように、スライドガイド部240は弾性部材243をさらに含む。弾性部材243は、マグネットケース241を締結要素121から遠ざかる方向に付勢するように、マグネットケース241の少なくとも一部を支持する。より具体的には、弾性部材243はコイルばねを含み、前記コイルばねは、マグネットケース241の外周を囲むように配置され、前記コイルばねの一端は中空体242の一部を支持し、前記コイルばねの他端はマグネットケース241の端部を支持する。
【0062】
図6Aは、携帯電子機器100と拡張モジュール200が分離された様子を示し、マグネットケース241は、弾性部材243により拡張本体210の内部に向かって付勢されることにより、中空体242又はフロントケース211から突出しないように配置される。
【0063】
図6Bは、携帯電子機器100に拡張モジュール200が取り付けられた様子を示し、マグネット221と締結要素121間の磁気力によりマグネット221が締結要素121に向かってスライドし、マグネットケース241と締結要素121が当接する。これにより、拡張モジュール200は携帯電子機器100のリアケース112に固定される。
【0064】
リアケース112には、締結要素121が挿入される挿入孔123が形成される。挿入孔123は、貫通方向に段差を有するように形成される。これにより、挿入孔123内には、締結要素121の頭部が収容される収容部124が形成される。図示のように、マグネット221とマグネットケース241の少なくとも一方は、携帯電子機器100に拡張モジュール200が結合されると、少なくとも一部が挿入孔123に挿入される。これにより、携帯電子機器100と拡張モジュール200の結合がより強固になる。また、
図6Bにおいては、マグネットケース241の一部が挿入孔123に挿入されることを示すが、マグネット221の少なくとも一部が挿入孔123に挿入されるようにしてもよい。
【0065】
図4及び
図7を参照すると、移動メカニズム230は、操作ボタン231と、回転生成部250と、スライド生成部260とを含む。
【0066】
操作ボタン231は、拡張本体210の一面に配置され、ユーザの操作によって拡張本体210の側面に沿ってスライド可能に形成される。
【0067】
回転生成部250は、操作ボタン231の操作によってマグネット221を回転させるようになっている。より具体的には、回転生成部250は、回転板251と接続バー252とを含む。
【0068】
回転板251は、操作ボタン231のスライドにより回転するように、外周の少なくとも一部が操作ボタン231と接続される。例えば、回転板251の外周から突起部251aが突出し、突起部251aは操作ボタン231の操作溝231aに挿入される。操作ボタン231がスライドすると、操作溝231aの内面が突起部251aを加圧し、これにより回転板251には回転力が加えられる。
【0069】
接続バー252は、マグネット221に回転力を伝達するように、一端は回転板251と接続され、他端はマグネット221を内蔵するマグネットケース241と接続される。例えば、接続バー252は、回転板251の外周に隣接する部分と接続され、回転板251の回転によりマグネットケース241を引くか又は押す。
図4に示すように、マグネットケース241の外面には、マグネット221の半径方向に接続突起241cが突出し、接続突起241cは接続バー252と接続される。より具体的には、接続突起241cは第1ケース241aに形成され、第2ケース241bには接続突起241cが挿入されるように溝が形成される。
【0070】
接続バー252が接続突起241cを引くか又は押すと、マグネットケース241は中空体242の中空部の内周に沿ってマグネット221の軸を中心に回転する。
【0071】
図4、
図5、及び
図7を参照すると、スライド生成部260は、マグネット221が回転すると、前記回転の軸方向にマグネット221をスライドさせるように形成される。スライド生成部260は、突起261とプロファイル部材262とを含む。
【0072】
突起261は、マグネットケース241の外周から突出し、複数備えてもよい。複数の突起261a、261b、261cは、接続突起241cと共に特定の間隔で第1ケース241aの外周上に配置され、第2ケース241bには、突起261a、261b、261cが挿入されるように、複数の溝が形成される。
【0073】
図7に示すように、突起261は、プロファイル部材262に収容される。プロファイル部材262は、突起261が回転するとマグネットケース241がマグネット221の回転軸方向にスライドするように、マグネットケース241の外周に沿って傾斜して形成される。
図5に示すように、プロファイル部材262は、中空体242の開口と隣接する面に形成される。例えば、プロファイル部材262は、中空体242と一体に形成され、中空体242の貫通方向に段差を有し、高さが中空体242の貫通方向に次第に増加又は減少するように形成される。これにより、突起261の回転運動はマグネットケース241のスライド運動に変わる。
【0074】
図6Cを参照すると、接続バー252の移動により、マグネットケース241が回転し、マグネットケース241は締結要素121から遠ざかる方向に移動する。このとき、弾性部材243は、マグネットケース241を付勢し、マグネット221の移動をサポートする。マグネットケース241の移動は締結要素121とマグネット221間の磁気力を弱め、ユーザは拡張モジュール200を携帯電子機器100からより容易に分離することができる。
【0075】
以下、携帯電子機器と拡張モジュールの電気的接続について説明する。
図8A〜
図8Cは、本発明の他の実施形態による携帯電子機器を示す断面図及び拡大図である。本実施形態においては、以上の実施形態と同じ構成に関する説明は以上の説明を援用する。
【0076】
図8A〜
図8Cに示すように、携帯電子機器の本体310の一面には接続領域370が形成され、拡張モジュールの拡張本体410には、本体310に拡張本体410が結合されると接続領域370と電気的に接続される拡張接続領域470が配置される。
【0077】
接続領域370は環状に形成され、内部に締結要素321が配置される。接続領域370は、締結要素321の外周を囲むように形成されることによって露出が小さくなる。締結要素321は複数備えられ、接続領域370は複数の締結要素321のいずれか1つを囲むように形成される。より具体的には、
図8A及び
図8Bに示すように、リアケースには締結要素321が挿入される挿入孔323が形成され、接続領域370は挿入孔323の開口を限定するように形成される。
【0078】
図8A及び
図8Cに示すように、拡張接続領域470は、マグネット421を囲むように形成される。マグネット421は複数備えられ、拡張接続領域470は、接続領域370に対応するように、複数のマグネット421のいずれか1つを囲むように形成される。
【0079】
図8A〜
図8Cを参照すると、接続領域370及び拡張接続領域470には、それぞれ本体310と拡張本体410間のデータ及び/又は電源の入出力のためのインタフェースが配置される。前記インタフェースは接続端子371、471を含み、接続端子371、471は、本体310に拡張本体410が結合されると互いに付勢するように、端部が接続領域370及び拡張接続領域470から突出する。例えば、接続領域370の接続端子371はポゴピンにし、拡張接続領域470の接続端子471はCクリップにしてもよい。
【0080】
図8A及び
図8Cに示すように、マグネットケース441の一面には突条444が形成され、締結要素321には突条444に対応する溝321aが備えられる。例えば、マグネットケース441の外部に露出する面上には突条444が突出形成され、締結要素321とマグネット421間の磁気力によりマグネットケース441がスライドすると、突条444が溝321aに挿入される。これにより、携帯電子機器と拡張モジュールはより強固に結合される。
【0081】
図9A及び
図9Bは、本発明のさらに他の実施形態による携帯電子機器を示す拡大図である。
【0082】
本実施形態においては、同図に示すように、携帯電子機器のリアケース512に接続部580が形成され、接続部580は、接続端子581と遮蔽部582とを含む。
【0083】
接続端子581は、携帯電子機器の本体の一面から突出して拡張本体(図示せず)と電気的に接続され、遮蔽部582は、接続端子581を囲むように形成され、接続端子581を遮蔽する状態と接続端子581を露出させる状態の間でスライドするように形成されている。例えば、遮蔽部582は、弾性的にスライドするように構成され、携帯電子機器に拡張モジュールが取り付けられると、
図9Bのように、拡張モジュールのフロントケースにより加圧され、接続端子581を露出させるようにスライドする。
【0084】
本実施形態においては、接続部580が締結要素から離隔している場合を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前述した接続領域370(
図8B参照)に接続部580を形成してもよい。この場合、接続領域370の接続端子は、外部から遮蔽されるように形成され、拡張接続領域470(
図8C参照)により遮蔽部582が加圧移動すると、外部に露出して拡張接続領域470の接続端子と電気的に接続される。
【0085】
図10は、本発明のさらに他の実施形態による携帯電子機器を示す組立図である。
【0086】
本実施形態において、拡張モジュール800は、支持台810と入力装置820とを含む。
【0087】
支持台810は、携帯電子機器700が結合されるように形成される。支持台810には、以上の実施形態で説明したマグネット、スライドガイド部、及び移動メカニズムを備えてもよい。
【0088】
入力装置820は、支持台810と交差する方向に配置され、携帯電子機器700に制御命令を入力するようになっている。操作ボタン831は、支持台810の一側面、例えば横方向の側面に配置される。携帯電子機器700と拡張モジュール800の電気的接続は、データ交換のためのインタフェースにより実現することができ、この場合、インタフェースにより携帯電子機器700に電源を供給することができる。
【0089】
図11A及び
図11Bは、本発明のさらに他の実施形態による携帯電子機器を示す斜視図及び組立図である。
【0090】
本実施形態においては、携帯電子機器として無線通信が可能な移動端末機を例に挙げて説明する。本発明による移動端末機10は、後述するストレート型に限定されるものではなく、スライド型、折り畳み型、スイング型などの様々な構造に適用可能である。
【0091】
移動端末機10は、フロントケース11にディスプレイ部13が形成され、リアケース12に着脱式バッテリ14が取り付けられる。着脱式バッテリ14が前記実施形態で説明した拡張モジュールとなる。
【0092】
リアケース12には締結要素(図示せず)が取り付けられる。バッテリ14にはマグネット(図示せず)がスライド可能に取り付けられ、マグネットが締結要素に貼り付けられることによって、バッテリ14がリアケース12に結合される。バッテリ14の一側には操作ボタン16が備えられ、操作ボタン16が操作されると、前記実施形態で説明したスライドガイド部及び移動メカニズムにより、マグネットが締結要素から遠ざかる。これにより、バッテリ14をリアケース12から容易に分離することができる。
【0093】
本発明による携帯電子機器は、前記実施形態の構成と方法に限定されるものではなく、各実施形態の全部又は一部を選択的に組み合わせて構成することで様々に変形することができる。