(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
全ての種類の乗物または工業的設備に適用される、独特の概念、耐久性および性能を有するロータリーエンジン式のロータリー内燃エンジンであって、前記エンジン(A)はメインブロック(4)によって特に定義されるハウジングによって形成され、前記メインブロック(4)は吸気ノズル(Ad)および排気ノズル(Ex)、点火プラグ(5)が構成され、前記メインブロック(4)は複数の固定エレメント(1)で固定されるプレート(3)によって閉じられ、六角ボルトのような複数の固定エレメント(23)でプレート(21)によって閉じられ、前記メインブロック(4)はジャケットコンポーネント(6)のアセンブリを受け入れる円筒状キャビティ(4a)を有することで特徴づけられ、前記ジャケットコンポーネント(6)は円筒状であり、円筒状中実体の形態のローターコンポーネント(13)のような一組のコンポーネントのアセンブリを受け入れ、前記ローターコンポーネント(13)は端部に軸方向シール(12)および軸方向シール(14)を収容しており、前記ローター(13)には複数の固定エレメント(10)で固定される、ローターカバーおよび前部カム(8a)と接続用の軸受台のような補完的コンポーネント(11)が上に置かれ、前記ローター(13)は複数の亀裂(13a)を呈し、前記円筒状形態は隔板(17)を前記ローター(13)と接続する枢支されたスライドガイドエレメント(15)を有し、前記複数の亀裂(13a)は前記ローター(13)に互いに均等配分して放射状形態に配置され、前記ローター(13)は首部(13b)を有し、前記首部(13b)の内部にはサテライトギアエレメント(13c)が固定され、前記ローター(13)の前記複数の亀裂(13a)は前記隔板のセット(17)のアセンブリを受け入れ、前記隔板のセット(17)は隔板コンポーネント(17a)、(17b)、(17c)によって構成され、前記隔板コンポーネント(17a)、(17b)、(17c)はリング様のエレメント(17a’)、(17b’)、(17c’)がそれぞれ互いに介在する形態に適合し、前記各隔板コンポーネントは放射方向シールコンポーネント(18)のアセンブリを受け入れ、前記放射方向シールコンポーネント(18)は前記隔板コンポーネント(17a)、(17b)、(17c)および前記ジャケットコンポーネント(6)間の放射シーリングを形成する、前記ジャケットコンポーネント(6)の内部壁との接触をもたらし、前記各隔板コンポーネントは横面に軸方向シール(16)のセットを受け入れ、前記軸方向シール(16)のセットは前記隔板コンポーネント(17a)、(17b)、(17c)と閉鎖プレート(3)および閉鎖プレート(21)との間の軸方向シーリングを形成する、前記閉鎖プレート(3)および前記閉鎖プレート(21)との接触をもたらし、前記隔板コンポーネント(17a)、(17b)、(17c)の各々はそれぞれの枢支されたスライドガイドエレメント(15)で前記ローター(13)に接続され、前記スライドガイドエレメント(15)は前記ローター(13)の前記亀裂(13a)の端部における前記円筒状キャビティ内に適合し、前記ローター(13)はカム(8a)、(8b)を収容する主軸コンポーネント(8)を有し、前記ローター(13)は前部ベアリングコンポーネント(7)および後部ベアリングコンポーネント(9)により自由回転を呈するように前記カム(8a)、(8b)上に組み立てられ、前記カムは前記ローター(13)の並進運動を駆動し、前記主軸はプレート(21)に組み立てられるベアリング(22)およびプレート(3)に組み立てられるベアリング(22)により支持され、前記ローター(13)はその軸線まわりに回転運動を有し、前記回転運動は前記ローターに固定されたサテライトギア(13c)と静止遊星ギア(20)との噛み合いに起因する、ロータリー内燃エンジン。
請求項1に記載の全ての種類の乗物または工業的設備に適用される、独特の概念、耐久性および性能を有するロータリーエンジン式のロータリー内燃エンジンであって、前記ロータリーエンジン(A)は、爆発の機能的なサイクルの少なくとも2つのチャンバの定義に対して少なくとも2つの隔板コンポーネントの定義を許容して、そして、前記ローターによって表される軌道と組み合わせられる、前記ローターによるそれ自身の軸まわりの完全な回転(360°)の間に、前記チャンバの各1つに対して1つ以上の機能的なサイクルの定義を許容して、さらに、エンジンのセット(A)の平行なアセンブリのような配置を定義することを前記エンジン(A)に許容する、ことによって特徴づけられる、ロータリー内燃エンジン。
請求項1に記載の全ての種類の乗物または工業的設備に適用される、独特の概念、耐久性および性能を有するロータリーエンジン式のロータリー内燃エンジンであって、前記ロータリーエンジン(A)は、2または4サイクルの内燃の爆発エンジンの構成を採用することによって特徴づけられる、ロータリー内燃エンジン。
【背景技術】
【0002】
独特な発想、耐久性、および性能を有するこのロータリーエンジンは、革命的な発想を有し、チャンバ間の優れた耐性、高収率かつ優れた安定性、低機械損失、および一風変わった性質など、際立った特性を呈することによって、この種の他のどのエンジンとも異なっており、その実現は、燃焼室内での燃料(combustible)/酸化剤(comburent)混合物の吸入、圧縮、爆発/膨張、および排気/流れのサイクルを通じて、化学反応からのエネルギーを機械的エネルギーへと変換する発想を呈するエンジンに対する、あらゆる類の潜在的に可能な仕様に対して、産業上および経済的にも可能である。
【0003】
その際立った着想および安定性により、従来の、および事実上独占的なピストンロータリーエンジンと比較した場合、それより優れるか、それと等しい稼動年数を呈する、固有の耐性および高収率を有するロータリーエンジンを獲得すると考えられ得るものである。
【0004】
品質の観点に関して、ここで請求されている、新規の(inedited)ロータリーエンジンは、チャンバ間における際立った性能、優れた耐性、ならびに、低ノイズレベル、および、爆発の継続的なサイクル間で燃焼されるべき燃料の十分な消費を呈する。また、優れた性能という目的においては、燃焼物のこの所定の消費は、エンジンの機能的サイクルによって排気されるガス量および粒子状物質の低減として考えられることが確かめられており、環境保全の意味においても経済的にも認められた解決策の現行において必須な必要性に一致するものである。
【0005】
また、品質に関して、我々の発明したロータリーエンジンは、人間工学的な使用法に関連した特別な状態の機能性を呈する。というのも、それは、低レベルのノイズおよび振動を示し、このエンジンによって駆動される装置のユーザ、主に乗物の運転手および乗客に快適さを呈するものである。
【0006】
これらの属性の総体は、ここで本明細書の主題に導入され、そのロータリーエンジンに対して、いくつかの動力化の解決策が存在する市場における高い競争力といった状態を提供する。この競争力は、その具体化が、ロータリーエンジンの比較の実例を考慮した場合、必然的に低減されたコストを呈する、すなわち、エンジンのこの着想の最も素晴らしい現在のモデルである「ヴァンケル型」等のロータリーエンジンを製造する認知されたコストとほぼ同等またはそれよりも少ない産業コストを含むという事実によって増加される。
【0007】
このように、際立った性能、耐性、および着想を有するそのロータリーエンジンが、革新、発明力、および産業的かつ商業的適用性といった特徴を有し、ブラジル特許法9.279(1996年5月14日)(Lei de Patentes, Marcas e Direitos Conexos)、第8条に係る、主に、発明の特許の特許可能要件を達成していることは決定的である。
【0008】
導入部分において説明された内容に対する正確さを提供するために、エンジン、主に、爆発機関(explosion engine)としても公知である内燃機関の着想を有するエンジンの最新技術について説明し、ここで、当業者は、後に、性能、耐性、構築における経済性、ならびに燃料消費、安定性、および環境保全の観点を考慮して、新規の優れたロータリーエンジンの導入と共に多くの利点を呈する所定の態様を認識することが可能である。
【0009】
内燃エンジン:「爆発機関」としても技術的に公知であり、それらは、例えば産業設備および乗物等の製品に機械的エネルギーおよび機能性を提供する機能を有する機械として考えることができる。それらは、基本的には、チャンバ内で燃料/酸化剤の混合物の燃焼(爆発)に基づいており、スパークまたは高温によって点火できる。
【0010】
内燃エンジンの種類:経済的にも安定し、広く商業化されたものとして公知のエンジンの中でも、著しく高い需要を呈するエンジンは、乗物に適用されるエンジンである。その中でもとりわけ、我々は以下のものを紹介する。
【0011】
(a)2サイクルエンジン:高速回転、そしてその結果、シンプルな構造コンセプトでも高出力を呈することによって際立ったエンジン。その稼動は、クランクシャフトが完全に1回転することを必要とする2サイクルによって理解され得る。
【0012】
このタイプのエンジンは、否定的な態様として、高出力を得るために、それが高燃料消費を要求する。その一方で、環境に有毒ガスおよび粒子状物質を高排出率で排出し、このことは環境にやさしい製品の使用といった義務がある現在のニーズに抗うものである。
【0013】
(b)4サイクルエンジン:これは2サイクルエンジンと比較した場合、比較的低い回転機構において高出力を出す。しかしその構造コンセプトは、多大な数の構成部品、すなわち固定部品および可動部品によって特徴付けられる。その稼動は、1サイクルを完了するのにクランクシャフトが完全に2回転することを要求する。
【0014】
消費の観点から、より経済的であるにも関わらず、これらのエンジンは、高振動レベル、高機械損失、および多大な数の構成部品が必要なことを呈し、これは、より高い産業コスト、ならびに高い維持費および高確率の欠陥を意味する。
【0015】
(c)ディーゼルエンジン:このタイプのエンジンは、燃焼チャンバ内で周囲の空気の吸い込みに基づいて稼動をし、ここで、その内部温度は600℃よりも高い温度まで上昇し、その燃料(ディーゼル)はチャンバ内に直接注入され、爆発工程を開始する。
【0016】
ディーゼルを使用しないピストンロータリーエンジン、2サイクル、および4サイクルとは対照的に、このタイプのエンジンは、爆発工程を開始するためにスパークシステムを必要としない。しかしながら、特に、大型乗物やトラック等に広範に用いられているエンジンであるにもかかわらず、それらは大気に大量の排気ガスおよび粒子状物質を排出していることを明らかに呈している。主に高圧縮率のため、ディーゼルエンジンは非常に強い振動を呈し、それを重くさせる構造を必要とし、結果としてノイズも多くなる。
【0017】
(d)ロータリーエンジン:ジャケット内の回転運動を行う1つまたは複数のローターを呈することによって特徴付けられるピストンロータリーエンジンに関連した簡略化された構造のコンセプトを呈することによって特徴付けられている。それは通常、非常にコンパクトで軽量である。しかしながら、乗物への応用には制限、主に、燃料消費および汚染物質排気量のために規制がある。
【0018】
我々は、他のエンジン、例えば、ジェットエンジン;タービン(ガス用および航空機用)ならびにロケットエンジンを挙げることができる。
【0019】
標題で述べられた要求の範囲および目的を考慮して、我々は、ロータリーエンジンのみを考慮する。実際には、いくつかの困難な解決策がこのタイプのエンジンについて存在し、それは、内燃エンジンについての構造的および機能的コンセプトを用い、一般的な方法では、それらの殆ど全ては、1940年代にフェリックス・ヴァンケルによって理念化され、特許化され、構築されたロータリーエンジンの基本的なコンセプトを呈することを示す技術的文献の多くを呈している。一般的には、「ヴァンケル」エンジンとして我々はそれを考えることができ、これらのエンジンは、チャンバ分割部と個々のジャケットとの間の非接触の垂直性といった同様の問題を呈しており、これは、シーリングおよび内部の清浄を著しく低下させるものであり、実際には、それらは、汚染物質を非常に出し、非経済的なエンジンであることが特徴とされ、その結果、これらのエンジンの大量生産を阻んでいる。
【0020】
これを考慮して、出願人は、上述の「ヴァンケル」エンジンの十分な詳細な研究を理解し、その構造のコンセプトおよび機能性の分析は、分析の実例として「ヴァンケル」エンジンを用いて、多くの客観的な議論を元にここで発明されたロータリーエンジンを考慮した。
【0021】
ヴァンケルエンジン:このロータリーエンジンは、単一のジャケットに基づいた構造コンセプトを呈することによって特徴付けられており、この単一のジャケットは、およそ8の字型の輪郭である空洞をしており、その中に、構成部品のローターが取り付けられ、このローターはおよそ三角形であり、通常は、従来の代替の燃焼機関において用いられるピストン構成部品の機能を有する。
【0022】
その一方で、このローターは回転軸、主に、クランクシャフト構成部品に相当する軸に取り付けられる。
【0023】
必要とされるシーリングを確保するために、効率的な爆発サイクルに対して、三角形のローターに形成された各端部の先端において別個のシーリング部材を取り付けることが実行される。
【0024】
ヴァンケルエンジンの稼動原理:このエンジンは、4サイクル、すなわち吸入、圧縮、爆発、排気を呈する。このサイクルを得るために、三角形のローターが、クランクシャフト構成部品(主軸)の軸に対してエキセントリックな回転の動きをし、三角形のローターの端部を、チャンバの空洞(すなわちジャケット)の壁から等距離に動かす。
【0025】
このように、この三角形のローターのエキセントリックな移動によって、ローターの出っ張った側とジャケットの空洞の壁との間にスペースの増減が生じ、このスペースが増加すると、混合物がチャンバ内に注入され、その後のチャンバの量の減少の間に圧縮が開始され、このような方法にてサイクルが形成され、それは主に、上述のように、古典的な4サイクルとなる。
【0026】
ヴァンケル・ロータリーエンジンの利点:いくつかの有益な特徴のうち、我々は以下を挙げることができる。
−稼働中の振動レベルの低減。このような特徴は、構造の簡略化、可動構成部品の数の低減、ならびに、そのメカニズムにおける固定された部品の逆運動がないことによる。
−構成部品の数の低減により、コンパクトな組立てとなり、装置および/または乗物における優れた組立て状況を作成でき、かつ乗物のより低い重心を得ることができ、併せて空気力学的な性質の設計において自由度が増加する。
−優れた回転およびトルクを呈する。
−ピストンロータリーエンジンと類似または同等の燃料消費を呈し得る。
−ピストンロータリーエンジンの動力曲線と比較して、より柔軟な動力曲線。
【0027】
ヴァンケル・ロータリーエンジンの不利点:いくつかの不利点のうち、我々は以下を挙げることができる。
−ローターの端部とチャンバ(ジャケット)の空洞の壁との間における不十分なシーリングシステムに起因する信頼性の低下。
−耐性の低下。その理由は、そのシーリングの着想、および、固定(ジャケット)部品と可動(三角形のローター/シーリング)の部品との間の相互作用が粒子状物質の形成および蓄積を生じさせるからである。
−チャンバの大きな内部領域に起因するエンジンの過剰な加熱。これによりハウジング(ジャケット)との大量の高熱ガスの熱交換を生じる。
−このコンセプトの観点から、ヴァンケル・ロータリーエンジンはその技術的仕様を調整した構造のコンセプトを呈しており、それは、所定のローター、すなわち、3つのチャンバを各ジャケットに形成すること、各モーター仕様に対して、ローターに固定された、固定ギアと動的ギアとの間の特殊な関係を形成するといった方法である。
−工業規格を厳格に達成することの困難性。
−関連する構成部品の高精度の組立て、かつ非常に制限的な許容誤差−実際には基準(nominal)寸法が必要である。
【0028】
上述の記載から分かるように、実際には、ロータリー「ヴァンケル」エンジンの解決策は、熱エネルギーを機械的エネルギーに変換し、産業設備または乗物に運動を提供するという主な課題を達成している。しかしながら、前述の記載に従い、実際には、そのような解決策は不十分な観点、すなわち際立った信頼性、耐性、および品質の獲得といったことには不十分な点を呈している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0029】
技術的背景の部分において開示した全てを考慮し、出願人は、新規の(inedited)ロータリーエンジンを実現し、これは、最適な方法において、その機能的コンセプトの多くの利点、主に、十分に本明細書において説明されるヴァンケルローターエンジンの利点を利用するものであり、さらに、上述のような負の態様を一貫して取り除く構造コンセプトを呈するものである。
【0030】
従って、我々は優れた、かつ革新的な新規のローターエンジンの態様を以下にリストアップすることができる。
(a)モーターの等しいおよび/または改善された一般的な性能。
(b)構成部品のパーツ(可動部品または固定部品)の限られた磨耗による際立った耐性、チャンバ間の優れたシーリング(これにより、著しく損失を低減し、かつ内部清浄に優れる)。
(c)それぞれ項目「a」および「b」について、我々はコストおよびメンテナンス頻度をあらかじめ、かつ改善的に抑えることができる。
(d)燃料消費の低減。ここで我々はあらゆるタイプの燃料、例えば、化石燃料ベース、またはバイオ燃料、主にアルコール(サトウキビ、トウモロコシ、およびそれの類似品)等を考慮する必要がある。
(e)環境への汚染ガスおよび粒子状物質の排出の最小化により、環境保全への解決策。
(f)商業的な観点から、ロータリーエンジンに実現された新しい構造コンセプトにより、より柔軟性のあるエンジンの仕様が可能となり、それにより、ここでのモーターの応用に従って、いかなる種類の工業規格に対しても十分なものである。
(g)商業化されたロータリーエンジンと比較して同等もしくはそれより低い産業コストであり、というのも、その構成部品のパーツの製造において、同じ材料、同じ機械、同じ工具が用いられるからである。
(h)上述の項目に従って、性能、耐性、信頼性、燃料の経済性、低い産業コストに関連する際立った解決策の全てにより、際立ったレベルの競争力を持つ新たなロータリーエンジンとなり、それと併せて、消費者にも際立った満足度を提供するものである。
【0031】
上述から理解されるように、この新たなロータリーエンジンによって獲得される様々な利点は極めて信頼できるものであり、その構造コンセプトを可能とするものであり、本明細書の以下の点において記載される態様等の最新技術におけるロータリーエンジンの解決策においてこれまで考慮されてこなかった技術的態様を呈する。
【0032】
開発の比較(paradigm):出願人は、ここでの着想の研究を現在のロータリーエンジンに応用することを考慮しており、チャンバ間における不十分なシーリングシステムを製造している原因を検証した。すなわち、不十分な着想のために、これまで獲得されてきた形態は、チャンバ間を分離するシールの理想的な稼動を可能としないものであり、エンジンの固定の構成部品と可動の構成部品との間の接触点におけるシーリングが不十分なことである。
【0033】
不十分なシーリングシステムの原因:チャンバ内のローターの構成部品のエキセントリックな動きのサイクルを監視すると、出願人は、ヴァンケル・ロータリーエンジンを比較対象として用い、ジャケット空洞の8の字型の輪郭は、その外形全体において、シーリング部品とジャケットの空洞の壁との間の一貫した垂直性の関係が考慮されておらず、この垂直性は、ローターがそのエキセントリックな運動をしている場合に、その空洞の個別の点においてのみ生じる。
【0034】
上述の状態は、ヴァンケル・ロータリーエンジン、および他のいくつかの規格における機能的サイクルの間、シーリング部品の別個の軸(stem)とジャケットの空洞の壁との間のシーリングが不十分な瞬間が存在することを肯定するものであり、というのも、公知のシーリング部品は、その効率性には限界がある設計および機能性の特徴を呈しているからである。ヴァンケルエンジンの場合、例えば、このシーリング部品は、個別のシーリング部品とジャケットの空洞との間の垂直性の4つの特殊な状態を呈する(これらの状態は、添付の図面および本発明の詳細な記載の各々の部分において十分に詳細に示されている)。我々はまた、ローターの端部における別個のシーリング部品と空洞(チャンバ)との間の、一連の完全な1サイクルにおける接触が、直角ではなく、異なる接触角度を形成することを理解することができる。このような現象はチャンバ間のシーリングの効率を著しく低下させるものである。
【0035】
したがって、このシーリングシステムの所定の効率性は、吸入、圧縮、爆発、および排気の従来のサイクルの間において、内部チャンバの性能を低減させるものであり、実際、耐性、効率性、信頼性、燃料消費、および汚染物質の排出など、他のいくつかの機能的問題を生じるものである。
【0036】
発明的な成果の応用:そのように結論付けた後、出願人は、固定の構成部品パーツ(モーターのハウジングの空洞の内部パーツを覆うジャケット)と、可動の構成部品パーツ(チャンバの分割部)との間の効率的なシーリングシステムの獲得に基づいた新たなロータリーエンジンの着想を規定し、ここで、全ての機能的サイクルの間の垂直性の独特な状態が、シーリング部品を用いて、ジャケットと、チャンバ構成部品の各分割部の端部との間の接触領域に存在する。
【0037】
実現される構造コンセプト:このロータリーエンジンの新たな構造コンセプトは革新的な特徴を呈しており、ここで、それらのシーリング部品を有するチャンバ分割部の部品の先端と、ハウジングの空洞を覆うジャケットの内部壁との間の垂直性の状態を獲得するために、この空洞/ジャケットを、円筒形の形状状態とすることが必要である。
【0038】
さらに、例えばクランクシャフト等の主軸のカムに亘って取り付けられたローターの構成部品は、任意の形状、例えば円筒形、楕円形、または多角形を呈してもよく、また、特定の有機的形態であってもよい。
【0039】
その一方で、この際立ったローターは、その分割部の構成部品の通路に割れ目を呈してもよく、また、スライディングガイドを組み立てるために、ベース部を準備し、その分割部の可動の接続部として機能し、その分割部の数は、このモーターの所定の応用の工業規格に則って可変であってよい。
【0040】
また、分割部の構成部品に関して、それらは、直線的な輪郭、例えば、ベース部にリング等のベアリングを有する軸などとして呈しており、ここで、その直線的な本体は、ローターの構成部品の本体上に配置された、直線的な経路(回転ガイド部)において組み立てられ、その下の端部のベアリングにおいて、クランクシャフト・タイプの主軸の本体の中間部分において組立てを可能にするように規定される。その分割部のベアリングの中心は、その円筒形の空洞(ジャケット)の中心、およびクランクシャフト・タイプの主軸の中心と一致し、それにより、その分割部を自由に回転させ、それらの軸を、ローター/分割部の完全な1サイクルの間、その円筒形の空洞(ジャケット)に対して一貫して垂直性の状態を保つ。
【0041】
この構造コンセプトを開示し、その機能的な観点から、この分割部は、チャンバの空洞に対して同心円状の回転の動きをするように通っており、従って、その自由端は、これらが吸入、圧縮、爆発/膨張、および流出/排気の段階(フェーズ)を行う場合、ローター/分割部のセットの360°の回転の間、その空洞の内部の円筒形の壁の完全な外形において、垂線での接触の状態となることを保証する。
【0042】
また、その獲得された機能性を考慮して、我々は、その優れたローターの中心を、ジャケットを中心として周回させ、並進(translation)運動をさせる(その軌道の中心がジャケットの中心と一致し、また、クランクシャフト・タイプである主軸である主な中心と一致する)。さらに、ローターの構成部品はまたそれ自身の軸を中心として回転する。その回転の中心は、クランクシャフト・タイプの主軸のカムの中心と一致する。ローターの並進(周回)運動は、主軸のカムによって駆動され、その回転運動は、ローターに固定されたサテライトギアの干渉の結果であり、同様に、固定の遊星ギアは、固定の構成部品(前プレートまたは後プレート)、またはセットの別の固定の構成部品に固定される。
【0043】
本明細書において開示された新規の構造コンセプトにおいて、優れたローターのブース(booth)運動、並進運動、および回転運動の同期した組合せにより、そのローターの回転の各90度ごとに、逸らし、空洞(ジャケット)の円筒形の面に近づけたり、各々、および順番に、チャンバの量を増減させ、そのような回転は、優れたローターに固定されたサテライトギアに対する、セットの任意の固定部材に固定された遊星ギアの指示によるものである。
【0044】
この新規の構造コンセプトにおいて、我々は、優れたローターのその軸(クランクシャフト・タイプの主軸)を中心とした各90度回転は、その軸を中心に270度回転させられると、その優れたローターの各360度に対して、その主軸は、その軸を中心に、1080度回転、すなわち3回の完全な回転となる。
【0045】
また、この新規の構造コンセプトにおいて、我々は、3つのチャンバが、順番に、内燃エンジンの4つの従来の段階(フェーズ)を規定、すなわち、ローターがジャケットから逸れる場合、その位置に対応するチャンバがその量を増し、その結果、ローターの反時計回りの動きが、180度に一致する点(すなわち、そのダイアルを時計として考えた場合に、9時)における吸入の段階を実行する。この段階の後、そのローターの反時計周りの動きは、順に、270度(すなわち6時)において圧縮/爆発の段階を実行し、そのローターの反時計周りの動きは、順に、360度/0度(すなわち3時)において膨張(フェーズモーター)の段階を実行し、順に、そのモーターの反時計周りの動きは、排気(流出)の段階を実行し、そして、90度(すなわち12時)を参照してこの同じチャンバに対して吸入の段階を再び開始し、3つのチャンバにて同様のことを順番に行い、このとき、これらは、同様の角度位置において、その軸を中心にローターが完全な1回転をする間に、4つの従来の段階を行い、このとき、同じローターは、3つの完全な周回を行い、その結果、クランクシャフト・タイプの主軸を、その中心の周りを3回の完全な回転を行うようにさせる。これらの動きの各セットに対して、エンジンは完全な1サイクルを行い、各チャンバに1回ずつ3つの爆発を生じさせる。
【0046】
なお、このようなサイクルは、ここで開示された構造コンセプトのみに関連するものであり、我々は、例示としてのみ、遊星ギアとサテライトギアの歯数の比を1:1.5とした関係および3つのチャンバを利用しているが、本発明は、この関係および/またはこのチャンバの数に限定されない。というのも、この新規のエンジンの着想は、遊星ギアとサテライトギアとの間においては「n個」の関係を許容するものであり、同時に、「n個」
(少なくとも2つ)のチャンバを活用し、ローターの各完全な360度回転に対して、「n回」の完全なサイクルの爆発を行うからである。
【0047】
この新規の構造コンセプトおよびその機能性は、従来のロータリーエンジンにおいて用いられる論理と比較した場合、潜在的な価値を有する。というのも、吸入、圧縮、爆発/膨張、および流出のサイクルの「n個」
(少なくとも2つ)のチャンバの規定に対して「n個」の分断部の構成部品を規定し、ローターの完全な回転の各々に対してこれらの4つの完全な段階の「n回」のサイクルを規定することができるからである(ヴァンケルエンジンに対しては、3つのみのチャンバが規定されており、その構造コンセプトはこの数の可変性を許容しない)。この新規の構造コンセプトはまた、エンジンの並列の組立てを許容し、いくつかのエンジンのセットを有する配置構成を規定し、クランクシャフト・タイプの主軸を駆動する。
【0048】
出願人はまた、開示された構造および機能的コンセプト、特許請求の範囲は、あらゆるタイプのエンジン(2サイクルまたは4サイクル)にも適用され得ることを強調したい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
現在の説明を補足するために、そして、本発明の特徴をより良く理解するために、一組の図面が添付される。ここで、現在請求されるロータリーエンジンの実現の形態の構造上の概念と同様に、「ヴァンケル」ロータリーエンジンの構造上の概念および機能性が、例証された(しかし、限られていない)方法で、その不十分な点を示して表現される。
【
図1】
図1は、主可動コンポーネントおよび、静的コンポーネントすなわちジャケットのキャビティ間の相互作用を示すヴァンケル・ロータリーエンジンの図である。
【
図2】
図2は、ヴァンケル・ロータリーエンジンにおいて、ローター縁部に設置される個別のシーリングエレメントとジャケット表面との間の接触点の、これらのコンポーネント間が非垂直の状態を示す拡大された詳細図である。
【
図3】
図3は、ヴァンケル・ロータリーエンジンによって実行される吸気、圧縮、爆発/膨張、排気のサイクルの図であり、ローターの全サイクルの間、シーリングエレメントと8の字状のジャケット表面との間に形成される可変の斜め接触角を示し、これはチャンバとチャンバとの間のシーリングの効率を有意に損なう。
【
図4】
図4は、1つの実施形態における閉じられたロータリーエンジンを示す斜視図であり、その支配的な円筒状およびコンパクトなプロフィールを強調する。
【
図5】
図5は、1つの実施形態における新規なロータリーエンジンの内部構造の概念を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、1つの実施形態における新規なロータリーエンジンを示す斜視図であり、後部閉鎖プレートがなく、メインブロックがなく、ジャケットがなく、そして、新規なロータリーエンジンの機構を形成する可動コンポーネント部品および遊星ギアを示す。
【
図6.1】
図6.1は、新規なロータリーエンジンにおける後部閉鎖プレートまたは前部閉鎖プレートのような任意の静的エレメントに固定される遊星ギアと、ローターエレメントに固定されるサテライトギアとの噛み合いを示す拡大された詳細な斜視図である。
【
図7】
図7は、1つの実施形態における新規なロータリーエンジンを示す後部閉鎖プレートのない正面図であり、新規なロータリーエンジンの機構を形成する可動コンポーネント部品を示す。
【
図8】
図8は、1つの実施形態における新規なロータリーエンジンにおいて、隔板の端部に設置されるシーリングエレメントとジャケットのキャビティの円筒状周面との間の接触点の拡大詳細図であり、ローターによって完了される機能的なサイクル全体の間、これらのコンポーネント間に効率的な垂直の新規の状態を示す。
【
図9】
図9は、1つの実施形態における新規なロータリーエンジンを示す正面側の分解斜視図であり、新規なロータリーエンジンの機構を形成するすべての静的コンポーネント部品および動的コンポーネント部品を示す。
【
図10】
図10は、特定の実施形態において、ローターコンポーネント、その軸方向閉鎖コンポーネント/軸受台、およびその固定エレメント、ならびにローターに固定されるサテライトギアの第1のプランを示す後部側の分解斜視図である。
【
図11】
図11は、特定の実施形態において、ローターコンポーネント、その軸方向閉鎖コンポーネント/軸受台、およびその固定エレメントを示す前部側の分解斜視図である。
【
図12】
図12は、特定の実施形態において組み立てられる新規なロータリーエンジンのチャンバの隔板コンポーネントの斜視図である。
【
図13】
図13は、特定の実施形態における新規なロータリーエンジンのチャンバの隔板およびその枢支されたスライドガイドを示す分解斜視図である。
【
図14】
図14は、新規なロータリーエンジンの1つの実施形態において、3つのチャンバのうちの1つによって実行される機能的なサイクルの図であり、最大吸気段階(フェーズ)の終期を示す。
【
図14.1】
図14.1は、新規なロータリーエンジンにより表される運動学の初期段階の間、ローターコンポーネントのボディにおいて定義される亀裂の軸方向壁に関連した参照隔板の位置の拡大詳細図であり、ブロック(ジャケット)の円筒状キャビティに関連した隔板エレメントの正常置を強調する。
【
図15】
図15は、新規なロータリーエンジンの1つの実施形態において実行される機能的なサイクルの図であり、圧縮段階(フェーズ)の中期を示す。
【
図15.1】
図15.1は、新規なロータリーエンジンにより表される運動学の圧縮段階の間、ローターコンポーネントのボディにおいて定義される亀裂の軸方向壁に関連した参照隔板の位置の拡大詳細図であり、ブロック(ジャケット)のキャビティに関連した隔板エレメントの正常置を強調する。
【
図16】
図16は、新規なロータリーエンジンの1つの実施形態において、3つのチャンバのうちの1つによって実行される機能的なサイクルの図であり、最大圧縮および爆発段階(フェーズ)を示す。
【
図16.1】
図16.1は、新規なロータリーエンジンにより表される爆発サイクルの運動学段階の間、ローターコンポーネントのボディにおいて定義される亀裂の軸方向壁に関連した参照隔板の位置の拡大詳細図であり、ブロック(ジャケット)のキャビティに関連した隔板エレメントの正常置を強調する。
【
図17】
図17は、新規なロータリーエンジンの1つの実施形態において、3つのチャンバのうちの1つによって実行される機能的なサイクルの図であり、膨張段階(フェーズ)の中期を示す。
【
図17.1】
図17.1は、新規なロータリーエンジンにより表される運動学の膨張の中期段階の間、ローターコンポーネントのボディにおいて定義される亀裂の軸方向壁に関連した参照隔板の位置の拡大詳細図であり、ブロック(ジャケット)のキャビティに関連した隔板エレメントの正常置を強調する。
【
図18】
図18は、新規なロータリーエンジンの1つの実施形態において、3つのチャンバのうちの1つによって実行される機能的なサイクルの図であり、最大膨張段階(フェーズ)および該当するチャンバが排気を開始する排気の初期段階を示す。
【
図18.1】
図18.1は、新規なロータリーエンジンにより表される運動学の間、該当するチャンバが排気する段階のときの、ローターコンポーネントのボディにおいて定義される亀裂の軸方向壁に関連した参照隔板の位置の拡大詳細図であり、ブロック(ジャケット)のキャビティに関連した隔板エレメントの正常置を強調する。
【
図19】
図19は、新規なロータリーエンジンの1つの実施形態において、3つのチャンバのうちの1つによって実行される機能的なサイクルの図であり、該当するチャンバが吸気を開始する排気の終期段階(フェーズ)を示す。
【
図19.1】
図19.1は、新規なロータリーエンジンにより表される運動学の間、該当するチャンバが排気している段階のときの、ローターコンポーネントのボディにおいて定義される亀裂の軸方向壁に関連した参照隔板の位置の拡大詳細図であり、ブロック(ジャケット)のキャビティに関連した隔板エレメントの正常置を強調する。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下の詳細な説明は、新規なロータリーエンジンのいくつかの実施形態を表す(単に図示する)添付の図面によって読まれなければならなくて、解釈されなければならない。そして本発明の範囲は、それによって制限されず、特許請求の範囲においてのみ制限される。
【0051】
本発明の図面によれば、出願人は革新(本発明)のより良い理解のために、ヴァンケル・ロータリーエンジン(
図1、2、3に表される)の構造上の概念(その古典的構造上の概念は
図1において特別に明らかにされる)を呈させることが重要であると信じている。ここで、ヴァンケルエンジンWはユニークなジャケットW1によって構成される。そしてそれは、ほぼ8の字状のキャビティW1’を呈し、点火プラグW5と同様に、空気/可燃混合気へのアクセスW2および排気ガスへのアクセスW6をそのボディに呈する。その内部において、主に歯のある(歯は表現されない)内部キャビティW3’を呈する三角形ローターW3が、組み立てられる。そして、その歯は、回転軸W4(クランクシャフト・タイプ)の静的歯のある(歯は表現されない)セグメントW4’と相互作用する。加えて、三角形ローターW3の縁部に、シーリングエレメントW7が組み付けられる。
【0052】
このヴァンケル・ロータリーエンジンWの構造上の概念の不十分な態様は、三角形ローターW3が、回転軸W4に関連してエキセントリックな回転運動を呈するとき、シーリングエレメントW7とキャビティW1’すなわちジャケットの壁とを接触させて、実際に全サイクルにおいて垂直でない角度Θ1を呈し、この角度は、斜めでかつ正方向から負方向まで可変的である(
図3参照。ここで、シーリングエレメントW7の位置は強調される)、という事実である。そして、このシーリングエレメントW7は、ジャケットキャビティW1’のすべての輪郭を呈して、そして、キャビティの内部クリーニングを実行させるためにシーリングエレメントを不適当な設計に導いて、さらに、チャンバとの間にエンジンの基本となる効率、耐久性および信頼性を呈する必要な緊張を不足させる、接触を行わせる。
【0053】
ヴァンケル・ロータリーエンジンWの構造上の概念、さらには機能的な概念を順当に説明したあと、出願人は、
図4、5、6、7および8に図示するように、回転するタイプの新規の内燃エンジンの詳述を始める。そして、構造上のおよび機能的な、この文書において現されて請求される、新規の概念を適用する。
【0054】
第1に、我々はこのエンジン(
図4において強調される)の異なった形状を検証することができる。ロータリーエンジンAは、典型的に円筒状中実体の外部形状の好ましい実施形態を呈する。そして、それはジャケットコンポーネント6によって定義される完全な円筒状形状に由来して、次の段落において詳述される。
【0055】
その一方で、この外部形状は前部プレートコンポーネント3の組み立ての結果である。そして、それはメインブロック・コンポーネント4の前部閉鎖を提供する機能を有する。このメインブロックは、ロータリーエンジンAの新規の機構を形成する機能的性質の静的および動的コンポーネントに対するハウジングを提供する機能を有する。加えて、このメインブロック4は、その正面部分に、後部プレートコンポーネント21のアセンブリを受け止める。そして、それはこのメインブロック4の後部閉鎖を提供する機能を有する。
【0056】
メインブロック4は、その上方部分に吸気ノズルAdおよび排気ノズルExが定義される構造上の概念を呈する。そしてそれは、それぞれ、燃料/酸化剤の混合気を受け入れ、および燃焼ガスを排出する機能を有する。その一方で、このメインブロック4の下方部分には、一対の点火プラグ5が定義される。そしてそれは、エンジンAの機能的サイクルの爆発段階の間、混合気に点火するスパークを起こさせる機能を有する。最後に、メインブロック4は円筒状キャビティ4aを有する。そしてそれは、ローターコンポーネント13の、および他の動的コンポーネント(例えば、隔板、枢支ガイド、チャンバ間のシーリングエレメント、軸方向シール、等)の、アセンブリに適切である。
【0057】
メインブロック・コンポーネント4および前部プレート3間の合体は、複数の固定エレメント1(例えば六角ボルト)でなされる。同様に、メインブロック・コンポーネント4および後部プレート21間の合体は、複数の固定エレメント23(例えば六角ボルト)を用いることによりなされる。
【0058】
図5において、主軸コンポーネント8の後部端が後部プレート21を通過するのを見ることは可能である。そして、通路は、固定された後部ベアリングコンポーネント22のアセンブリによって構築される。同様に、このエンジン軸8の前部端は、前部プレート3を通過する。この通路もまた、固定された前部ベアリングコンポーネント2のアセンブリによって構築される。
【0059】
主軸コンポーネント8は、ローター13が組み立てられる軸および一対のカム18a、18bによって形成される、クランクシャフト・タイプのコンポーネントである。そして、それはまた、前部ベアリングコンポーネント7および後部ベアリングコンポーネント9により安定する方法でロータリーエンジンA内部に組み立てられる。ローター13は、参照するベアリング7、9によりカム8a、8bの自由回転を有する方法で接続される。
【0060】
その一方で、ローターコンポーネント13は、異なった構造上の概念を呈する。そしてそれは、円筒状中実体に基づいて、
図10、11に詳細に示されている。その構造上の概念は、参照するローターによる隔板の通過に対する、多角形のプロフィールの少なくとも3つの横の亀裂を呈する。
【0061】
外方部分において、この台形のプロフィールは、横方向の円筒状形状への移行を受ける。そして、その内部に、例えば、隔板の直線的なスライドサポートの分割パーツのような、スライドおよび振動方向に枢支する対をなす枢支ガイドが、完全に適合する。そしてそれは、ローター/隔板/隔板の枢支スライドガイドのセットの完全な動的オペレーションの機械式アセンブリを可能にさせる。参照するセット(ローター/隔板/隔板の枢支されたスライドガイド)は、ジャケットコンポーネント6の内方部分に完全にフィットする。ローターコンポーネント13において、前部分、前部閉鎖プレート11(例えばカバー)も定義される。そしてそれはまた、ローター13の前部ベアリング7の組立てに基礎として役立つ。隔板は、それらの中に放射方向に配置されている。ローターコンポーネント13は、それに固定された基準点として首部13bを有し、その内部には遊星ギアエレメント13cを受け入れる。そしてそれは、機能として、それ自身の軸まわりに(回転軸が主軸8のカム8a、8bの中心と一致する)ローター13の回転運動を保証しなければならない。ローターのそれ自身の軸まわりの回転運動、およびそれの軌道運動(並進運動)は、組み合わせられて、同期して、静止サテライトギア20を伴う遊星ギア13cの噛み合いによって、そして、カム8a、8bの並進運動によって保証される。ここで、ベアリング7、9によるローターの中心は接続される。この種の接続は、両方のコンポーネント(ローター13およびカム8a、8b)を作成する。そしてそれは、組み合わせられた軌道(軌道中心が主軸8の中心と一致する)を表す。
【0062】
ローター13はまた、その前部分において、軸方向シール12(主にローター13の前部軸方向シール)のアセンブリを受け止める。そして、これに加えて、上に置かれる補完的なコンポーネント11(主にローターおよび軸受ベースのカバータイプの補完的な、そして、複数の固定エレメント10で固定される)を受け止める。同様に、しかしその後部分において、ローター13は、第2の軸方向シール14(主にローター13の後部軸方向シール)のアセンブリを受け止める。
【0063】
加えて、ローター13の各亀裂の多角形のプロフィールは、最初の台形の構成(機能は対応する隔板セット17を受け止める)によって記述される。その極端な部分において、各台形プロフィールは、円筒状形態への遷移によって通過する。ここで、各亀裂13aの遷移領域において、隔板セット17の枢支されたスライドガイド15は、参照するセット17の隔板17a、17b、17cが噛み合いなしにローター13のすべての運動に続いてもよい方法で収容される。
【0064】
実現の明らかにされた形態において、隔板セット17は、3つの隔板コンポーネント17a、17b、17cによって、物理的に定義される。そしてそれは、それぞれ平行するように配置されるリング様のエレメント17a’、17b’、17c’で組み立てられる。隔板セット17は、それぞれカム8a、8bによって区切られる主軸8のボディの中央領域に組み立てられる。その一方で、各隔板コンポーネント17の端部において、放射方向シールコンポーネント18が提供される。そしてその機能は、ジャケットコンポーネント6の内部壁に関連した隔板セット17およびその放射方向シール18の各コンポーネントの端部により記述される運動の、運動学の間、チャンバ間のシーリングを最適化することである。あるいは、出願人はまた、隔板セット17の各コンポーネントに対して軸向き形態に配置される一対の軸方向シール16のアセンブリを提供する。
【0065】
隔板セット17の各コンポーネントの外部分において、ローター13をはめ込まれる隔板セット17の接続の枢支ガイド15の構成セットが、組み立てられる。これらの枢支ガイド15は、ローター13の亀裂13aの内部における隔板セット17によって表される、運動学の安定性を保証する。参照する枢支ガイド15はまた、このローター13の全てのサイクル(そのとき、ローター13に関連する隣り合う隔板の各対は1つのチャンバを形成する)の間、ローターコンポーネント13に関連して隔板17が正しい配置にあることを保証する。そしてそれは、例えば
図7に示すように、エンジンAの全ての機能的なサイクル(そのとき、エンジンAは内燃エンジンの古典的フェーズを実行する)の間、隣り合う隔板のこの対と、隣り合う隔板のこの対間に定義されるローター13のセクターと、隣り合う隔板のこの対間に定義されるジャケット6のセクターとの中に含まれる。
【0066】
適用される機能的運動学:ロータリーエンジンAから得られる運動学は、次の機能的な段階を表す:
第1)最大吸気;
第2)圧縮;
第3)爆発;
第4)膨張;
第5)排気;および
第6)吸気の終期および初期の流れ。
【0067】
ここで請求されたロータリーエンジンが呈する運動学は、エンジン軸8の動きから始まる。そして、それはクランクシャフト・タイプのものであり、ローターコンポーネント13にジャケット6の内径まわりに軌道運動を呈しさせて、そして、ローター13cに固定したサテライトギアの上に静止遊星ギア20を作用させることによって、ローター13をそれ自身の中心まわりの回転運動に導く。この中心は、ロータリーエンジンAの機能的なサイクルのすべてのフェーズにおいて、主軸8のカム8a、8bの中心と一致する。これらの運動の同期的組み合わせは、ローター13、隔板セット17およびジャケット6間に形成されるチャンバに、上述の運動学のフェーズを順次呈しさせる。これらのフェーズは、内燃エンジン(2サイクルおよび4サイクル)の古典的機能サイクルを特徴づける。
【0068】
新規なロータリーエンジンAの機能的なサイクルのより良好な知識では、このサイクルは、それぞれ、
図14、15、16、17および18に示される。ここで、以下の段階が記述される。
【0069】
第1)初期の最大吸気段階:この段階では、燃料/酸化剤の混合気が吸気ノズルAdを通って、そして、ローター13、ジャケット6および2つの隣り合う隔板17のコンポーネント間に含まれるチャンバF1内に入る。ローター13がジャケット6の内部の円筒状面から逸脱されるときに、このチャンバF1は、例えば
図14に示すように、混合気で満たされるようにその容積を増加する。
【0070】
請求された革新(本発明)は、参照隔板17’(主にジャケット6の内表面に関連した)の位置によって並進してもよい。そしてそれは、参照隔板がジャケット6内部で360°回転する間、90°に等しい永続的な垂直角度Θ2を呈する。その一方で、この垂直状態を保持するために、この参照隔板17’がそのリングによって組み立てられて、主軸8の中央部分が、主軸8の中心と一致する回転中心であり、ジャケット6の中心と一致する主軸8の回転中心でもある、これのまわりを自由に回転することを確かめることは、可能である。参照隔板17が、亀裂13aの内部で軸方向に移動しなければならないことは知られてもよい。ここで、参照隔板は、この初期段階の間、この亀裂の壁の1つを接触させて、
図14.1の拡大詳細図に示すように、参照隔板17’と非接触亀裂13aの対向する壁との間に角度α1を形成する。ここで、参照隔板17’は、ローター13の並進および回転運動の間、ローター13の転移に追従して、そして、ジャケット6の内部壁に関係して90°に等しい一定の正位置Θ2に保持されることを知ることが可能である。そして、ローター13に関連する参照隔板17’の位置は、枢支コンポーネント15のスライド/振動接続によって保証される。
【0071】
第2)圧縮段階:この段階において、吸気ノズルAdに入る燃料/酸化剤の混合気は、2つの隣り合う隔板17間に含まれるローター13の外部の円筒状面が、ジャケット6の内部の円筒状面に接近することによって次第に圧縮される。この圧縮は、最大吸気F1のこの段階の容積に関連して減少する容積をともなって、チャンバF2の構成の限界点まで続く。例えば
図15に示すように、参照隔板17’とジャケット6の内表面との間の垂直な角度Θ2が90°に等しく保持されるとき、発明の態様を強調する。我々はまた、参照隔板17’がローター13の転移に続いて、そして、ローター13の並進および回転運動の間、ジャケット6の内部壁に関連した90°に等しい通常の恒常的な位置Θ2に保持されるということを知ることもできる。ローター13に関連した参照隔板17’の位置は、枢支されたコンポーネント15のスライド/振動接続で保証される。
【0072】
その一方で、ジャケット6内部でローター13の変化に便利に追従するために、この参照隔板17’は、ローター13の亀裂13a内部で軸方向に転移しなければならないことを知ることが可能である。ここで、この圧縮段階では、それは特にこの亀裂の2枚の壁間の中間点にある。そして、例えば
図15.1の拡大詳細図に示すように、この参照隔板17’と亀裂13aの壁との間に角度α2を呈する。
【0073】
第3)爆発段階:この段階では、燃料/酸化剤の混合気は、分岐したチャンバF3の構成の制限まで次第に圧縮される。ここで、このチャンバの容積は極めて減少している。ここで、混合気の爆発は、点火プラグ5による、または、自動燃焼によるスパークの生成によって発生する。ここで、例えば
図16に示すように参照隔板17’とジャケット6の内表面との間に垂直な角度Θ2が90°に等しく保持されるときに、我々は再び発明の態様を強調する。我々はまた、主に参照隔板17’がローター13の転移に続いて、そして、ローター13の並進および回転運動の間、ジャケット6の内部壁に関連した90°に等しい一定の正位置Θ2に保持されることを確かめることもできる。ローター13に関連した参照隔板17’の位置は、枢支されたコンポーネント15のスライド/振動接続で保証される。
【0074】
その一方で、ジャケット6内部でローター13運動に便利に追従するために、この参照隔板17’は、ローター13の亀裂13a内部で軸方向に転移しなければならないことを確かめることが可能である。ここで、爆発のこの特定の段階では、参照隔板17’は亀裂の壁の1つと接触する。そして、例えば
図16.1の拡大詳細図に示すように、この参照隔板17’と非接触亀裂13aの対向する壁との間に角度α3を形成する。
【0075】
第4)膨張段階:この段階では、燃料/酸化剤の混合気の爆発以前の動きにともなって、そして、ローターおよび隔板17のセットの連続転移にともなって、膨張チャンバF4の構成は、このセットとジャケット6との間に発生する。このとき、この段階では、ローター13は高圧下のガスの膨張から衝撃を受け止めて、位置をずらされ、そして、この衝撃力を主軸8のカム8a、8bに伝達して、この主軸をそれ自身の中心まわりに回転させて、サイクルのエンジンモーメントを生じさせる。ローターおよび隔板13の転移の結果として、このチャンバの容積が極めて圧縮された状態から極めて増幅された状態まで通過するこのサイクルの間、それは参照チャンバを形成する。例えば
図17に膨張段階の間、チャンバF4を示すように、参照隔板17’とジャケット6の内表面との間に垂直な角度Θ2が90°に等しく保持されるとき、前と同じように、我々は発明の態様を強調しなければならない。
【0076】
その一方で、ジャケット6内部でローター13の変化に便利に追従するために、この参照隔板17’は、亀裂13a内部で軸方向に転移しなければならないことを確かめることが可能である。ここで、膨張のこの特定の段階では、参照隔板17’は亀裂の2枚の壁間の中間点にある。そして、例えば
図17.1の拡大詳細図に示すように、この参照隔板17’と亀裂13aの壁との間に角度α4を形成する。我々は、主に参照隔板17’がローター13の転移に続いて、ローター13の並進および回転運動の間、ジャケット6の内部壁に関連した90°に等しい一定の正位置Θ2に保持されることを知ることができる、ローター13に関連した参照隔板17’の位置は、枢支されたコンポーネント15のスライド/振動接続で保証される。
【0077】
第5)排気段階:この段階では、燃焼ガスは、膨張の終期段階において、例えば
図18に示すように、最大の膨張におけるチャンバF5の構成の限界点で排気ノズルExによって排出され始める。ここで、例えば
図18.1の拡大詳細図に示すように、参照隔板17’とジャケット6の内表面との間に垂直な角度(Θ2=90°)が保持されるとき、我々はまた発明の態様を強調する。
【0078】
その一方で、ジャケット6内部でローター13の変化に便利に追従するために、この参照隔板17’は、亀裂13a内部で軸方向に転移しなければならないことを確かめることが可能である。ここで、排気のこの段階では、参照隔板17’は特にこの亀裂の壁の1つと接触する。そして、例えば
図18.1の拡大詳細図に示すように、この参照隔板17’と非接触亀裂13aの対向した壁との間に角度α5を形成する。我々は、主に参照隔板17’がローター13の転移に続いて、ローター13の並進および回転運動の間、ジャケット6の内部壁に関連した90°に等しい一定の正位置Θ2に保持されることを確かめることができる。ローター13に関連した参照隔板17’の位置は、枢支されたコンポーネント15のスライド/振動接続で保証される。
【0079】
第6)排気の最終段階および新しいサイクルの初期段階:この段階では、ローター13と組み合わせられた運動をする2つの隣り合う隔板セット17は、分岐したチャンバF6の限界点まで回転する。ここで、このチャンバの容積は、例えば
図19に示すように、前と同じように極めて減少している。このとき、燃焼した混合気からのガスはノズルExによって完全に排出される。そして、この参照チャンバによって実行されるサイクルを完了する。そして、参照チャンバに新規なサイクルの実現を始める。例えば
図19.1に示すように、参照隔板17’とジャケット6の内表面との間に垂直な角度Θ2が90°に等しく保持されるとき、我々は前と同じように発明の態様を強調しなければならない。我々はまた、ローター13の並進運動および回転の間、ローター13に関係する参照隔板17’の位置が、枢支されたコンポーネント15のスライド/振動接続によって保証されることを知ることもできる。
【0080】
出願人はまた、請求された革新の一部として、ローター13の亀裂13aの内部壁に関連した参照隔板17’の角度運動αによって呈される運動学が、主軸8によって呈される運動の組み合わせに起因して生じることも強調する。そして、主軸は、クランクシャフト・タイプのものであり、カムに軌道運動を行わせて、その軌道中心は主軸8の中心と一致し、この軌道運動に追従するためにローター13を強制して、したがって駆動させる。ローター13の回転運動は、駆動されて、主軸8に固定される遊星ギアコンポーネント20と、ローター13に固定されるサテライトギア13cとの噛み合いから結びついている。出願人はまた、隔板17コンポーネントが、その完全な360°サイクルの間、ジャケット6の内部円筒周面に対して隔板セット17の各隔板が正常に半径方向の接触(すなわち、Θ2=90°)を事実上保持して、その全ルートにおいてローター13の並進および回転運動に追従することを強調する。この追従は、ローター13と隔板セット17との間のスライド/枢支ガイドカップリングのフォーマットによって可能である。そのカップリングは、これらのコンポーネント、ローター13および隔板セット17の自由でかつ十分な運動を許容する。
【0081】
出願人はまた、我々が本文書のこの部分をより良く理解するために
図14、14.1、15、15.1、16、16.1、17、17.1、18および18.1において強調されるすべての隔板17a、17b、17cを理解しなければならない、参照隔板17’としてそれを強調する。隔板セット17a、17b、17cは、円形運動を同時に呈し、その回転中心は円筒状ジャケット6の中心と一致して、それらの端部がジャケット6の内表面と常に一定の関係の垂直な角度(Θ2=90°)の維持を保証している。そしてまた、隔板セット17a、17b、17cは、亀裂13aの壁に関連した角度運動α1、α2、α3、α4、α5を呈し、そして、ローター13および隔板セット17コンポーネント間の自由でかつ十分な運動を保証している。
【0082】
本文書において記述されるロータリーエンジンAの実施形態は、例証として提供されるだけである。主にチャンバの隔板セットが2、3、4、5、6またはいくつかの参照隔板コンポーネント17’によって形成されるときに、この基本的な概念の変更、修正および変形は、特定の形態に実行されてもよい。ここで、ローターコンポーネント13は、すべての種類の幾何学的または有機的フォーマットを呈してもよい。ここで、これらの構造上の変形は、発明の特許の範囲から逸脱することなく、熟練した技術者によって実行されなければならない。そして、それは請求の範囲において定義されるだけである。
【0083】
提案された実施形態にて現在請求されて、例証されるこのロータリーエンジンAの新規の概念は、また、複数の隔板17’と関連する複数のチャンバを定義する複数の配置の定義を許容する。そしてそれは、遊星ギア13cとサテライトギア20との間の1つまたは複数の整合的な関係をともなう1つまたは複数のローター13を有して、そして、ローターおよび、並列に接続したまたは接続しない1つまたは複数のローター13の各完全な回転に対する2ストロークまたは4ストロークの、1つまたは複数のモーターのサイクルを定義して、そして、互いに直接接続されまたは接続されない1つまたは複数の主軸8を駆動する。
【0084】
我々は、「全ての種類の乗物または工業的設備に適用される、
独特の概念、耐久性および性能を有するロータリーエンジン式のロータリー内燃エンジン」が、現在、結果としてそれぞれの権利に値して、工業所有権法に従って発明の特許を支配する規則を達成すると主張したことを、全ての説明および図示として知ることができる。