特許第5695005号(P5695005)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5695005
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20150312BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20150312BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20150312BHJP
【FI】
   G06Q30/06 210
   G06F3/048 654B
   G07G1/12 361C
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-195410(P2012-195410)
(22)【出願日】2012年9月5日
(65)【公開番号】特開2014-52734(P2014-52734A)
(43)【公開日】2014年3月20日
【審査請求日】2013年9月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】原田 雅喜
【審査官】 梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−043210(JP,A)
【文献】 特開2005−234782(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 −50/34
G06F 3/0482
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の操作に係るアイテムを、オーダ受付端末が備えるUI部品に割り付けを行う情報処理装置であって、
前記アイテムのリストを表示部に表示させる第1表示手段と、
前記オーダ受付端末の種類毎に用意された、当該オーダ受付端末が備えるUI部品に対応した部品画像を含む割付画面の中から、一の種類の割付画面を前記表示部に切り替え可能に表示させる第2表示手段と、
前記リストから選択された前記アイテムを、当該アイテムの割り付け先として指定された前記部品画像に割り付ける割付手段と、
前記割付手段で割り付けが行われた前記アイテムと、当該アイテムが割り付けられた前記部品画像に対応するUI部品と、を関係付けた割付情報を生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された割付情報を、前記表示部に表示された前記割付画面の種類に対応するオーダ受付端末に提供する提供手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1表示手段は、前記割付手段で割り付けが行われた前記アイテムに対し、割り付け済みであることを示す付加情報を付加する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1表示手段は、メニュー品目のオーダを受け付けるためのメニューアイテムと、所定の機能の実行指示を受け付けるための機能アイテムとのリストを、切り替えて表示する請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2表示手段は、前記オーダ受付端末がUIとして備えるソフトウェアボタン又はハードウェアキーの各々を、前記部品画像として含んだ前記割付画面を表示させる請求項1〜3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供手段は、前記生成手段で新たな前記割付情報が生成される毎に、当該割付情報を、前記表示部に表示された前記割付画面の種類に対応するオーダ受付端末に提供する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
各種の操作に係るアイテムを、オーダ受付端末が備えるUI部品に割り付けを行う情報処理装置のコンピュータを、
前記アイテムのリストを表示部に表示させる第1表示手段と、
前記オーダ受付端末の種類毎に用意された、当該オーダ受付端末が備えるUI部品に対応した部品画像を含む割付画面の中から、一の種類の割付画面を前記表示部に切り替え可能に表示させる第2表示手段と、
前記リストから選択された前記アイテムを、当該アイテムの割り付け先として指定された前記部品画像に割り付ける割付手段と、
前記割付手段で割り付けが行われた前記アイテムと、当該アイテムが割り付けられた前記部品画像に対応するUI部品と、を関係付けた割付情報を生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された割付情報を、前記表示部に表示された前記割付画面の種類に対応するオーダ受付端末に提供する提供手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ファミリーレストランや居酒屋等の飲食店では、飲食メニューの注文から会計までを一元的に管理することが可能なオーダ管理システムが導入されている。係るシステムでは、飲食メニューの注文受け付けをハンディターミナル等のオーダ受付端末で行い、そのオーダ内容を示すオーダ情報がオーダ管理装置で管理されるよう構成されている。
【0003】
また、オーダ受付端末では、このオーダ受付端末が備えるソフトウェアボタンや物理キー等のUI(ユーザインタフェース)に各種メニューが割り付けられており、これらのUIを操作することで、対応するメニューが入力されるよう構成されている。従来、オーダ受付端末において、自端末が備えるUIにメニューの割り付けを行うことが可能な技術が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、個々のオーダ受付端末において割り付け作業を行うことになるため、非効率的であり、更なる改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施の形態の情報処理装置は、各種の操作に係るアイテムを、オーダ受付端末が備えるUI部品に割り付けを行う情報処理装置であって、第1表示手段と、第2表示手段と、割付手段と、生成手段と、提供手段とを備える。第1表示手段は、前記アイテムのリストを表示部に表示させる。第2表示手段は、前記オーダ受付端末の種類毎に用意された、当該オーダ受付端末が備えるUI部品に対応した部品画像を含む割付画面の中から、一の種類の割付画面を前記表示部に切り替え可能に表示させる。割付手段は、前記リストから選択された前記アイテムを、当該アイテムの割り付け先として指定された前記部品画像に割り付ける。生成手段は、前記割付手段で割り付けが行われた前記アイテムと、当該アイテムが割り付けられた前記部品画像に対応するUI部品と、を関係付けた割付情報を生成する。提供手段は、前記生成手段で生成された割付情報を、前記表示部に表示された前記割付画面の種類に対応するオーダ受付端末に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態に係るオーダ管理システムの構成を概略的に示す図である。
図2図2は、図1に示した商品カテゴリDBに記憶されるデータの一例を示す図である。
図3図3は、図1に示した商品DBに記憶されるデータの一例を示す図である。
図4図4は、図1に示した機能カテゴリDBに記憶されるデータの一例を示す図である。
図5図5は、図1に示した機能DBに記憶されるデータの一例を示す図である。
図6図6は、図1に示したUI設定装置の構成を例示するブロック図である。
図7図7は、UI設定装置が表示するUI設定画面の一例を示す図である。
図8図8は、UI設定装置が表示するUI設定画面の一例を示す図である。
図9図9は、図1に示した第1電子メニュー端末の構成を例示するブロック図である。
図10図10は、第1電子メニュー端末が表示するオーダ入力画面の一例を示す図である。
図11図11は、図1に示した第2電子メニュー端末の構成を例示するブロック図である。
図12図12は、第2電子メニュー端末の外観構成の一例を示す図である。
図13図13は、第2電子メニュー端末の外観構成の一例を示す図である。
図14図14は、UI設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15図15は、UI設定反映処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る情報処理装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
【0008】
図1は、本実施形態に係るオーダ管理システム1の構成を概略的に示す図である。図1に示すように、オーダ管理システム1は、データベースサーバ10と、UI設定装置20と、第1電子メニュー端末30と、第2電子メニュー端末40と、オーダ管理サーバ50と、POS端末60とを備え、LAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。なお、ネットワークNに接続される第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40の個数は、特に問わないものとする。
【0009】
データベースサーバ10は、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40が備えるUI部品への割り付け対象となる、各種の操作に係るアイテムを記憶・管理するサーバ装置である。ここで、UI部品とは、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40のUIを構成するソフトウェアボタン(GUI)や、ハードウェアキー等を意味する。
【0010】
具体的に、データベースサーバ10は、上記アイテムに係る商品カテゴリDB(データベース)10A、商品DB10B、機能カテゴリDB10C及び機能DB10D等のデータベースを記憶・管理する。
【0011】
商品カテゴリDB10Aは、各種の商品を分類するためのカテゴリに関する情報を記憶する領域である。商品カテゴリDB10Aに記憶されるデータの一例を図2に示す。図2に示すように、商品カテゴリDB10Aに保存されるレコードは、商品カテゴリコードと商品カテゴリ名とを含む。商品カテゴリ名は、例えば、ドリンク、デザート、和膳等の商品のカテゴリを示す名称である。商品カテゴリコードは、各商品カテゴリを識別するために商品カテゴリ毎に割り当てられた固有の識別情報である。
【0012】
商品DB10Bは、商品毎にその商品の注文(オーダ)に係る情報となる商品情報を記憶する領域である。商品DB10Bに記憶されるデータの一例を図3に示す。図3に示すように、商品DB10Bのレコードは、商品コード、商品カテゴリコード、商品名、単価、商品画像等を含む。商品DB10Bの各レコードは、UI設定装置20において、割り付けの対象となるアイテム(商品アイテム)として機能する。
【0013】
商品コードは、各商品を識別するために商品毎に割り当てられた固有のコードである。商品カテゴリコードは、当該商品が所属する商品カテゴリの商品カテゴリコードである。商品名及び単価は、当該商品の名称及びその一品あたりの価格である。また、商品画像は、当該商品を表す画像データ自体或いはその画像データを読み出すためのリンクである。なお、画像データは、データベースサーバ10内に格納されているものとするが、これに限らず、データベースサーバ10がアクセスすることが可能な外部装置に格納する形態としてもよい。
【0014】
機能カテゴリDB10Cは、後述する第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40で実現される各種の機能を分類するためのカテゴリに関する情報を記憶する領域である。機能カテゴリDB10Cに記憶されるデータの一例を図4に示す。図4に示すように、機能カテゴリDB10Cに保存されるレコードは、機能カテゴリコードと機能カテゴリ名とを含む。機能カテゴリ名は、例えば、数値等の文字入力機能に係る文字入力用、商品のオーダ処理に係るオーダ処理用、上下左右方向等への移動機能に係る移動操作用等の機能のカテゴリを示す名称である。機能カテゴリコードは、各機能カテゴリを識別するために機能カテゴリ毎に割り当てられた固有の識別情報である。
【0015】
機能DB10Dは、機能毎にその機能の注文(オーダ)に係る情報となる機能情報を記憶する領域である。機能DB10Dに記憶されるデータの一例を図5に示す。図5に示すように、機能DB10Dのレコードは、機能コード、機能カテゴリコード、機能名等を含む。機能DB10Dの各レコードは、UI設定装置20において、割り付けの対象となるアイテム(機能アイテム)として機能する。
【0016】
機能コードは、各機能を識別するために機能毎に割り当てられた固有のコードである。機能カテゴリコードは、当該機能が所属する機能カテゴリの機能カテゴリコードである。機能名は、当該機能の名称である。
【0017】
図1に戻り、UI設定装置20は、第1電子メニュー端末30や第2電子メニュー端末40で使用されるUIの設定を行う情報処理装置である。
【0018】
図6は、UI設定装置20の構成を例示するブロック図である。図6に示すように、UI設定装置20は、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22及びRAM(Random Access Memory)23を備えている。
【0019】
CPU21は、ROM22や後述する記憶部27に記憶された各種プログラムを実行することにより、UI設定装置20の動作を統括的に制御する。ROM22は、基本動作を行うためのプログラムを記憶している。RAM23は、UI設定装置20の主記憶装置であって、CPU21のワークエリアとして機能する。
【0020】
また、CPU21には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、表示部24及び入力部25が接続されている。表示部24は、液晶表示パネル等の表示デバイスを有し、CPU21の指示に従い各種の情報を表示する。入力部25は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスであって、操作者が操作した操作内容をCPU21に出力する。
【0021】
また、CPU21には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、通信I/F26及び記憶部27が接続されている。通信I/F26は、図示しない外部装置との間のデータ通信を行うためのインタフェースである。CPU21は、この通信I/F26を制御し、所定の通信プロトコルに従って外部装置との間で種々のデータを送受信する。
【0022】
記憶部27は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体であり、各種プログラムや設定情報を記憶している。また、記憶部27は、後述するUI設定部21aにより生成されるUI設定情報271を記憶する。
【0023】
次に、UI設定装置20の機能構成について説明する。図6に示すように、UI設定装置20のCPU21は、ROM22や記憶部27に記憶されたプログラムとの協働により、UI設定部21a及びUI設定提供部21bを、機能部として実現させる。
【0024】
UI設定部21aは、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40の各電子メニュー端末のUI部品にアイテムを割り付けるための画面(UI設定画面)を表示部24に表示する。
【0025】
ここで、図7図8は、UI設定画面の一例を示す図である。図7図8に示すように、UI設定画面D1には、データベースサーバ10に記憶・管理されたアイテムを表示するためのアイテム選択画面D11と、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40の各電子メニュー端末のUIを模した割付画面D12と、各種の操作ボタンが設けられた操作ボタン領域D13とが表示される。
【0026】
アイテム選択画面D11は、タブT1、T2により、商品アイテム選択用の商品アイテム選択画面D11aと、機能アイテム選択用の機能アイテム選択画面D11bとを切り替えることが可能となっている。ここで、図7は、タブT1の選択により表示される商品アイテム選択画面D11aを示しており、図8はタブT2の選択により表示される機能アイテム選択画面D11bを示している。
【0027】
図7に示す商品アイテム選択画面D11aには、商品カテゴリ選択欄D111、品目表示欄D112等が表示される。商品カテゴリ選択欄D111は、データベースサーバ10の商品カテゴリDB10Aに登録された商品カテゴリのうち、読み出しの対象となる商品カテゴリをプルダウンやポップアップ形式等で選択可能に構成されている。なお、図7では、商品カテゴリ「ドリンク」が選択された例を示している。
【0028】
品目表示欄D112には、データベースサーバ10の商品DB10Bに登録された商品アイテムのうち、商品カテゴリ選択欄D111で選択された商品カテゴリに属する商品アイテムがリスト表示される。また、品目表示欄D112には、割り付けが完了した商品アイテムに対し、その旨を示す付加情報(図中では「済」印)を付加するための付加欄D112aが設けられている。
【0029】
また、図8に示す機能アイテム選択画面D11bには、機能カテゴリ選択欄D113、機能表示欄D114等が表示される。機能カテゴリ選択欄D113は、データベースサーバ10の機能カテゴリDB10Cに登録された機能カテゴリのうち、読み出しの対象となる機能カテゴリをプルダウンやポップアップ形式等で選択可能に構成されている。なお、図8では、全ての機能カテゴリを指示する「全カテゴリ」が選択された例を示している。
【0030】
機能表示欄D114には、データベースサーバ10の機能DB10Dに登録された機能アイテムのうち、機能カテゴリ選択欄D113で選択された機能カテゴリに属する機能アイテムがリスト表示される。また、機能表示欄D114には、割り付けが完了した機能アイテムに対し、その旨を示す付加情報(図中では「済」印)を付加するための付加欄D114aが設けられている。
【0031】
一方、割付画面D12は、タブT3、T4により、第1電子メニュー端末30用の割付画面と、第2電子メニュー端末40用の割付画面とを切り替えることが可能となっている。ここで、図7は、タブT3の選択により表示される第1電子メニュー端末30用の割付画面を示しており、図8はタブT4の選択により表示される第2電子メニュー端末40用の割付画面を示している。
【0032】
図7に示す第1電子メニュー端末30用の割付画面には、メニューボタン表示欄D121と、設定ボタン領域D122とが表示される。
【0033】
ここで、メニューボタン表示欄D121は、第1領域D121a、第2領域D121b及び第3領域D121cの3つの領域(ペイン)に区分けされている。第1領域D121a〜第3領域D121cには、第1電子メニュー端末30のUI部品に対応する部品画像として、「シングルボタン」又は「ダブルボタン」(以下、総称してメニューボタンB1という)を配置することが可能となっている。また、配置されたメニューボタンB1に任意の名称を付与することが可能となっている。
【0034】
第2領域D121bは、第1領域D121aに配置されたメニューボタンB1毎に、表示が切り替えられるよう構成されている。第1領域D121aから一のメニューボタンB1が選択されると、そのメニューボタンB1に関連付けられた一又は複数のメニューボタンB1が、第2領域D121bに表示される。
【0035】
第3領域D121cは、第2領域D121bに配置されたメニューボタンB1毎に、表示が切り替えられるよう構成されている。第2領域D121bから一のメニューボタンB1が選択されると、そのメニューボタンB1に関連付けられた一又は複数のメニューボタンB1が、第3領域D121cに表示される。
【0036】
このように、第1領域D121aと、第2領域D121bと、第3領域D121cとの関係は、大項目と、中項目と、小項目との階層関係(階層構造)に対応している。また、各領域に表示されるメニューボタンB1は、アイテムの割り付け先となる。なお、本実施形態では、第3領域D121cに表示されるメニューボタンB1に対し、商品アイテムの割り付けを行う形態を想定しているが、割付画面の構成や割り付け対象のアイテムはこれに限定されないものとする。
【0037】
設定ボタン領域D122には、所定の大きさのメニューボタンB1である「シングルボタン」の配置を指示する第1設定ボタンD122a、シングルボタンの2倍の大きさの「ダブルボタン」の配置を指示する第2設定ボタンD122b、メニューボタンB1に表示する画像を指定(変更)するための第3設定ボタンD122c、メニューボタンB1の色を指定(変更)するための第4設定ボタンD122d等が表示されている。UI設定部21aは、入力部25を介した設定ボタンの指示に応じて、第1領域D121a、第2領域D121b、第3領域D121cにメニューボタンB1を配置する。
【0038】
ここで、第1設定ボタンD122aが押下された場合、UI設定部21aは、「シングルボタン」を、設置対象として指示された割付画面D12内の領域に配置する。また、第2設定ボタンD122bが押下された場合、UI設定部21aは、「ダブルボタン」を、設置対象として指示された割付画面D12内の領域に配置する。なお、各領域内でのメニューボタンB1の配置位置は、入力部25を介した操作(例えばドラック&ドロップ)により任意に調整可能であるとする。
【0039】
また、第3設定ボタンD122cが押下された場合、UI設定部21aは、別途指定された画像を、変更対象のメニューボタンB1上に表示させる。なお、通常は、割り付けが行われたアイテム(商品)の商品画像が、メニューボタンB1上に表示されるものとする。また、第4設定ボタンD122dが押下された場合、UI設定部21aは、カラーパレット等の色を操作者に選択させるための色選択画面を表示させ、変更対象のメニューボタンB1の色を選択された色に変更する。
【0040】
一方、図8に示す第2電子メニュー端末40用の割付画面には、キー配列表示欄D123と、設定ボタン領域D124とが表示される。
【0041】
キー配列表示欄D123には、第2電子メニュー端末40のUI(図13参照)を模したキー配列画像が表示される。このキー配列画像には、第2電子メニュー端末40が備えるUI部品である各キー(ハードウェアキー)に対応する部品画像が、キー画像K1として含まれている。なお、キー画像K1には任意の名称を付与することが可能となっている。
【0042】
設定ボタン領域D124には、キー配列表示欄D123に表示されたキー画像の色を指定(変更)するための第5設定ボタンD124a等が表示される。第5設定ボタンD124aが押下された場合、UI設定部21aは、カラーパレット等の色を操作者に選択させるための色選択画面を表示させ、変更対象となるキー画像の色を選択された色に変更する。
【0043】
上述した割付画面D12を用いてアイテムの割り付けを行う場合、UI設定装置20の操作者は以下のような操作を行う。まず、アイテム選択画面D11にリスト表示されたアイテムから、割り付けの対象となるアイテムを選択する。そして、選択したアイテムをドラッグし、メニューボタン表示欄D121又はキー配列表示欄D123内に配置された割り付け先の部品画像(メニューボタンB1又はキー画像K1)にドロップする。
【0044】
例えば、商品アイテムの割り付けを行う場合、図7に示した品目表示欄D112のリストの中から、割り付け対象となる商品アイテム(例えば、コーヒー)を選択し、第3領域D121cに表示された何れかのメニューボタンB1にドラック及びドロップする。また、図8に示した機能表示欄D114のリストの中から、割り付け対象となる機能アイテム(例えば、オーダ送信)を選択し、キー配列表示欄D123に表示された何れかのキー画像K1にドラック及びドロップする。
【0045】
UI設定部21aは、上記の操作に応じ、割り付けの対象となったアイテムのレコードを、割り付け先の部品画像に割り付ける。また、UI設定部21aは、割り付けが完了したアイテムの付加欄D114a(図8参照)に割り付けが完了したことを示す“済”印を付加情報として付加する。これにより、割り付け済みのアイテムの識別性を高めることができるため、割り付けを行う際の利便性を向上させることができる。
【0046】
図7図8に示す操作ボタン領域D13には、割り付けの確定を指示する確定ボタンD13a、割り付けの中止を指示する中止ボタンD13b等が表示される。確定ボタンD13aが押下された場合、UI設定部21aは、設定の対象となった電子メニュー端末毎に、その電子メニュー端末について割り付けが行われたアイテムと、当該アイテムが割り付けられた部品画像に対応するUI部品とを関連付けた割付情報を生成する。また、UI設定部21aは、生成した割付情報を少なくとも含むUI設定情報を、割り付け先となった電子メニュー端末を識別することが可能なデバイス識別情報と関連付けて記憶部27に格納する。
【0047】
なお、本実施形態では、割付情報に、割り付け済みのアイテムの全レコードが含まれるものとするが、これに限らず、レコードの一部の情報を含める形態としてもよい。例えば、レコードの一部として、そのアイテムを識別可能な商品コードや機能コードをUI設定情報に含める形態としてもよい。また、UI設定情報に、割付画面でのメニューボタンB1のレイアウト(配置状態、色、名称等を含む)や、キー画像K1のレイアウトを指示するレイアウト情報を含めてもよい。
【0048】
また、操作ボタン領域D13の中止ボタンD13bが押下された場合、UI設定部21aは、UI設定情報の生成を行わずに、UI設定画面を終了(消去)する。また、UI設定画面の再起動(再表示)時に、記憶部27にUI設定情報が存在する場合、UI設定部21aは、そのUI設定情報を反映した割付画面を表示する形態としてもよい。この場合、商品アイテム選択画面D11a及び機能アイテム選択画面D11bに表示されるアイテムのうち、UI設定情報に含まれるアイテムについては、割り付け済みを示す「済」印を付加した状態で表示を行うものとする。
【0049】
また、図7では、後述する第1電子メニュー端末30のGUI(グラフィカルユーザインタフェース)のうち、メニューボタン表示欄D121の部分についてアイテムの割り付けを行う形態としたが、他のGUI部分(例えば、後述する業務指定ボタン領域D23、操作ボタン領域D24(図10参照))についても同様に割り付けすることが可能である。
【0050】
このように、本実施形態のUI設定装置20は、各電子メニュー端末のUIに応じた割付画面を表示し、割付画面内に含まれる部品画像にアイテムが割り付けられると、その部品画像に対応する各電子メニュー端末のUI部品にアイテムを関連付けた割付情報を生成する。これにより、UI設定装置20の操作者は、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40のUI(UI部品)を確認しながらアイテムの割り付けを行うことができるため、操作者にとって操作性がよく、割り付け作業を効率的に行うことができる。
【0051】
図6に戻り、UI設定提供部21bは、通信I/F26を用いて、UI設定部21aにより生成されたUI設定情報を、割り付け先となった電子メニュー端末に提供する機能部である。ここで、UI設定情報の提供方法は特に問わず、UI設定装置20から各電子メニュー端末に送信するプッシュ型としてもよいし、電子メニュー端末からの取得要求に応じてUI設定情報を送信するプル型としてもよい。
【0052】
なお、本実施形態では、UI設定部21aによりUI設定情報が生成される毎に、そのUI設定情報を対応する電子メニュー端末に提供するものとする。具体的に、UI設定提供部21bは、UI設定部21aにより新たなUI設定情報が生成されると、このUI設定情報に関連付けられたデバイス識別情報が示す電子メニュー端末宛に、UI設定情報が更新されたことを指示する更新情報を通知する。そして、UI設定提供部21bは、この更新情報に対する応答として電子メニュー端末からUI設定情報の取得要求を受け付けると、この電子メニュー端末宛にUI設定情報を提供(送信)する。
【0053】
このように、本実施形態のUI設定装置20では、割付情報が生成(更新)されると、この割付情報を含んだUI設定情報を対応する電子メニュー端末に提供するため、新たなアイテムの割り付け内容を電子メニュー端末の各々に反映させることができる。また、本実施形態のように、UIの異なる電子メニュー端末が複数存在する場合であっても、アイテムの割り付けを一のUI設定装置20で行い、各電子メニュー端末に反映させることができるため、個々の電子メニュー端末で割り付けを行うといった煩雑な作業を低減し、割り付け作業の効率化を図ることができる。
【0054】
次に、第1電子メニュー端末30について説明する。第1電子メニュー端末30は、店員等により操作されるGUIを備えたタブレット端末等のオーダ受付端末である。第1電子メニュー端末30は、飲食店で顧客に提供される複数の飲食メニュー商品の一覧を表示し、各メニュー商品の中から客が注文した商品をオーダ管理サーバ50に伝達する機能を有する。
【0055】
図9は、第1電子メニュー端末30の構成を例示するブロック図である。図9に示すように、第1電子メニュー端末30は、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、CPU31、ROM32及びRAM33を備えている。
【0056】
CPU31は、ROM32や後述する記憶部37に記憶された各種プログラムを実行することにより、第1電子メニュー端末30を統括的に制御する。ROM32は、基本動作を行うためのプログラムを記憶している。RAM33は、第1電子メニュー端末30の主記憶装置であって、CPU31のワークエリアとして機能する。
【0057】
また、CPU31には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、表示部34及び入力部35が接続されている。表示部34は、液晶表示パネル等の表示デバイスを有し、CPU21の指示に従い各種の情報を表示する。入力部35は、表示部34の表示面上に設けられたタッチパネル等の入力デバイスであって、操作者の操作内容をCPU31に出力する。
【0058】
また、CPU31には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、通信I/F36及び記憶部37が接続されている。通信I/F36は、外部装置との間のデータ通信を行うためのインタフェースである。CPU31は、この通信I/F36を制御し、所定の通信プロトコルに従って外部装置との間で種々のデータを送受信する。記憶部37は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体であり、各種のプログラムや設定情報等を記憶している。また、記憶部37は、自端末用のUI設定情報371を記憶している。
【0059】
上述した構成において、CPU31は、後述する記憶部37に記憶されたUI設定情報371に含まれる割付情報やレイアウト情報に基づき、商品の注文(オーダ)を受け付けるためのGUIとして、図10に示すようなオーダ入力画面を表示部34に表示させる。
【0060】
図10は、オーダ入力画面の一例を示す図である。このオーダ入力画面D2には、UI設定装置20で設定されたメニューボタン表示欄D121(図7参照)に対応するメニュー選択画面D21(第1領域D21a、第2領域D21b、第3領域D21c)の他、オーダリスト領域D22、業務指定ボタン領域D23、操作ボタン領域D24等が表示されている。
【0061】
ここで、メニュー選択画面D21には、上述したメニューボタンB1に対応するメニューボタンB2が、タッチパネルによりタッチ指定が可能なUI部品として表示されている。後述するように、第1電子メニュー端末30の操作者は、第1領域D21a、第2領域D21b及び第3領域D21cに表示されるメニューボタンB2を介して、特定の商品アイテムを指定することが可能となっている。
【0062】
また、指定されたメニューボタンB2に機能アイテムが割り付けられている場合には、その機能がCPU31により実行されるものとする。なお、係る機能を実現するためのプログラムは、記憶部37に予め記憶されているものとする。
【0063】
オーダリスト領域D22には、メニュー選択画面D21上でタッチ指定された商品名、オーダ数及び金額(単価×オーダ数)が一覧表示される。なお、商品の単価はUI設定情報に含まれた対応する商品のレコードから読み出されるものとするが、これに限らず、UI設定情報に含まれた商品コードに基づき、当該商品コードに対応する商品の単価をデータベースサーバ10に問い合わせる形態としてもよい。
【0064】
業務指定ボタン領域D23には、会計処理の実行に係る会計ボタンD23a、オーダ送信の実行に係るオーダ送信ボタンD23b等の各種の業務の実行を指定するためのボタンが、タッチパネルによるタッチ指定が可能なUI部品として表示されている。
【0065】
操作ボタン領域D24には、オーダ数を増やす処理の実行に係る数量増ボタンD24a、オーダ数を減らす処理の実行に係る数量減ボタンD24b等の各種機能の実行を指定するためのボタンが、タッチパネルによるタッチ指定が可能なUI部品として表示されている。
【0066】
このようなUIにおいて、商品を入力するに際しては、第1領域D21aに表示された、「グランドメニュー」、「宴会」、「ランチ」、「お子様」、「お持ち帰り」のメニューボタンB2の中から、所望のメニューボタンB2をタッチ指定によって選択することが可能である。例えば、「グランドメニュー」がタッチ指定された場合には、図10に例示するような「グランドメニュー」についてのメニューボタンB2が第2領域D21bに表示される。
【0067】
また、第2領域D21bに表示された、「ドリンク」、「デザート」、「和膳」、「和洋食」「丼もの」、「鍋もの」、「うどん&そば」、「一品料理」、「サラダ」、「スープ」のメニューボタンB2の中から、所望のメニューボタンB2をタッチ指定によって選択することが可能である。例えば、「ドリンク」がタッチ指定された場合には、図10に例示するような「ドリンク」についてのメニューボタンB2が第3領域D21cに表示される。
【0068】
また、第3領域D21cに表示された、「コーヒー」、「紅茶」、「烏龍茶」のメニューボタンB2の中から、所望のメニューボタンB2をタッチ指定によって選択することが可能である。例えば、「烏龍茶」がタッチ指定された場合には、この「烏龍茶」がオーダ対象の商品として指定される。
【0069】
次に、第2電子メニュー端末40について説明する。第2電子メニュー端末40は、ハンディターミナル等のオーダ受付端末である。第2電子メニュー端末40は、第1電子メニュー端末30と同様、飲食店で顧客に提供される複数の飲食メニュー商品の一覧を表示し、各メニュー商品の中から客が注文した商品をオーダ管理サーバ50に伝達する機能を有する。
【0070】
図11は、第2電子メニュー端末40の構成を例示するブロック図である。図11に示すように、第2電子メニュー端末40は、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、CPU41、ROM42及びRAM43を備えている。
【0071】
CPU41は、ROM42や後述する記憶部47に記憶された各種プログラムを実行することにより、第2電子メニュー端末40の動作を統括的に制御する。ROM42は、基本動作を行うためのプログラムを記憶している。RAM43は、第2電子メニュー端末40の主記憶装置であって、CPU41のワークエリアとして機能する。
【0072】
また、CPU41には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、表示部44及び入力部45が接続されている。表示部44は、液晶表示パネル等の表示デバイスを有し、CPU41の指示に従い各種の情報を表示する。入力部45は、後述する第1キーシート413及び第2キーシート421(図13参照)等の入力デバイスであって、操作者の操作内容をCPU41に出力する。
【0073】
また、CPU41には、各種の入出力回路(図示せず)を介して、通信I/F46及び記憶部47が接続されている。通信I/F46は、外部装置との間のデータ通信を行うためのインタフェースである。CPU41は、この通信I/F46を制御し、所定の通信プロトコルに従って外部装置との間で種々のデータを送受信する。記憶部47は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体であり、各種プログラムやUI設定情報471等の設定情報を記憶している。また、記憶部47は、自端末用のUI設定情報471を記憶している。
【0074】
図12は、第2電子メニュー端末40の外観構成の一例を示す図であって、第2電子メニュー端末40が閉じられた状態(閉状態)を示す斜視図である。図12に示すように、第2電子メニュー端末40は、第1ユニット401と第2ユニット402とを有する。第1ユニット401と第2ユニット402とは、ヒンジ403によって回動開閉可能に連結されている。
【0075】
図13は、第2電子メニュー端末40が開かれた状態(開状態)を示す斜視図である。第1ユニット401は、第2ユニット402によって閉じられる面に操作面411を有する。操作面411には液晶表示パネル412が取り付けられている。液晶表示パネル412の下段側の部分には、第1キーシート413が設けられている。また、第2ユニット402には、第2キーシート421が設けられている。
【0076】
ここで、第1キーシート413及び第2キーシート421を構成する各キーK2は、図8に示したキー配列表示欄D123でのキー画像K1に対応するUI部品である。キーK2の各々には、記憶部47に記憶されたUI設定情報に基づき、注文の対象となる商品や注文確定等の機能が割り付けられる。
【0077】
CPU41は、第1キーシート413及び第2キーシート421から特定の商品を指定するキー操作を受け付けると、そのキーK2に対応する商品の商品名等を表示部44に表示させる。また、CPU41は、第1キーシート413及び第2キーシート421から特定の機能(例えば、会計やオーダ送信)を指定するキー操作を受け付けると、そのキーK2に対応する機能を実行する。なお、各キーK2上には、そのキーK2に割り付けられた商品名や機能名を表すラベル等を付加することが好ましい。
【0078】
このようなUIにおいて、商品を入力するに際しては、第1キーシート413及び第2キーシート421を構成するキーK2の中から、所望の商品が割り付けられたキーK2を押下操作によって選択することが可能である。例えば、「コーヒー」が指定された場合には、この「コーヒー」がオーダ対象の商品として指定される。また、特定の機能を実行するに際しても、第1キーシート413及び第2キーシート421を構成するキーK2の中から、所望の機能(例えば、オーダ送信)が割り付けられたキーK2を押下操作によって、CPU41にオーダ送信を指示することが可能である。
【0079】
次に、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40の、UI設定情報に係る機能構成について説明する。
【0080】
図9に示すように、第1電子メニュー端末30のCPU31は、ROM32や記憶部37に記憶されたプログラムとの協働により、UI設定取得部31a及び割付反映部31bを、機能部として実現させる。また、図11に示すように、第2電子メニュー端末40のCPU41は、ROM42や記憶部47に記憶されたプログラムとの協働により、UI設定取得部41a及び割付反映部41bを、機能部として実現させる。なお、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40の機能部は同様であるため、以下では第1電子メニュー端末30の機能部を例に説明する。
【0081】
UI設定取得部31aは、通信I/F36を用いて、UI設定装置20から自端末用のUI設定情報を取得し、UI設定情報371として記憶部37に格納する。
【0082】
ここで、UI設定情報の取得方法は特に問わず、UI設定装置20からプッシュ型で送信される自端末用のUI設定情報を取得する形態としてもよいし、第1電子メニュー端末30に取得要求を送信することで提供されるUI設定情報を取得する形態としてもよい。なお、本実施形態では、UI設定取得部31aは、UI設定装置20から通知される更新情報に応じて、UI設定情報の取得を要求する取得要求をUI設定装置20に送信するものとする。
【0083】
割付反映部31bは、記憶部37に記憶されたUI設定取得部31aに含まれる割付情報やレイアウト情報に基づき、自端末が備えるUI部品に対応するアイテムを割り付ける。これにより、UI設定装置20で設定された部品画像への割り付け内容が、第1電子メニュー端末30の対応するUI部品に反映される。
【0084】
図1に戻り、オーダ管理サーバ50は、顧客のオーダ情報を管理するのに特化した情報処理装置である。オーダ管理サーバ50は、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40の各々を介して受け付けた顧客のオーダ情報を登録処理する機能を有する。POS端末60は、会計を申し出た顧客のオーダ情報から代金を算出し、その代金に対する支払データを処理してレシート発行等を行う。なお、オーダ情報には、オーダ対象の商品の商品コードやオーダ数、合計金額等の会計に係る情報が含まれているものとする。
【0085】
以下、図14図15を参照して、オーダ管理システム1の動作について説明する。
【0086】
まず、図14を参照して、UI設定装置20のCPU21(UI設定部21a)が実行するUI設定処理について説明する。ここで、図14は、UI設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0087】
入力部25等を介してUI設定画面の表示が指示されると、UI設定部21aは、図7図8に示したようなUI設定画面を表示部24に表示させる(ステップS11)。また、UI設定部21aは、タブT3又はT4の選択によって指定された、割り付け先となる電子メニュー端末用の割付画面D12を表示する(ステップS12)。
【0088】
次いで、UI設定部21aは、UI設定装置20の操作者により、品目表示欄D112又は機能表示欄D114に表示されたアイテムの割り付けが行われたか否かを判定する(ステップS13)。ここで、割り付けが行われないと判定した場合(ステップS13;No)、ステップS16に移行する。
【0089】
また、ステップS13において、アイテムの割り付けが行われたと判定した場合(ステップS13;Yes)、UI設定部21aは、その割り付け対象のアイテムを、割り付け先の部品画像に関連付けるとともに(ステップS14)、そのアイテムの付加欄に割り付けが完了したことを示す印(付加情報)を付加する(ステップS15)。
【0090】
続くステップS16において、UI設定部21aは、確定ボタンD13aが操作されたか否かを判定する(ステップS16)。確定ボタンD13aが未操作と判定した場合(ステップS16;No)、UI設定部21aは、ステップS12に再び戻りステップS13〜S16を継続する。
【0091】
確定ボタンD13aが操作されたと判定した場合(ステップS16;Yes)、UI設定部21aは、割り付け先となった電子メニュー端末の各々について、割り付けが行われたアイテムと、そのアイテムの割り付け先となった部品画像に対応するUI部品とを関連付けた割付情報を生成する(ステップS17)。そして、UI設定部21aは、ステップS17で生成した割付情報を含むUI設定情報を、割り付け先となった電子メニュー端末のデバイス識別情報と関連付けて、記憶部27に格納する(ステップS18)。
【0092】
上記のUI設定処理により、電子メニュー端末毎に、その電子メニュー端末が備えるUI部品にアイテムを関連付けた割付情報が生成され、この割付情報を含むUI設定情報がデバイス識別情報と関連付けて記憶部27に保持されることになる。
【0093】
次に、図15を参照して、UI設定装置20と、第1電子メニュー端末30及び第2電子メニュー端末40との間で実行されるUI設定反映処理について説明する。ここで、図15は、UI設定反映処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、本処理では、UI設定情報の更新対象となる電子メニュー端末を第1電子メニュー端末30とした例について説明するが、第2電子メニュー端末40についても同様の手順で処理が実行されるものとする。
【0094】
まず、UI設定装置20のUI設定提供部21bは、記憶部27に記憶されたUI設定情報271が更新されるまで待機し(ステップS21;No)、更新されたことを検知すると(ステップS21;Yes)、そのUI設定情報271に関連付けられたデバイス識別情報に対応する電子メニュー端末(第1電子メニュー端末30)宛に更新情報を通知する(ステップS22)。
【0095】
一方、第1電子メニュー端末30では、UI設定取得部31aが、UI設定装置20から更新情報を受け付けると、取得要求をUI設定装置20に送信する(ステップS23)。なお、更新情報を受け付けた旨を表示部34に表示することで、第1電子メニュー端末30の操作者に、UI設定情報が更新されたことを報知する形態としてもよく、この場合、操作者からの指示に応じて取得要求を送信する構成としてもよい。
【0096】
UI設定装置20のUI設定提供部21bは、第1電子メニュー端末30から取得要求を受け付けると、この第1電子メニュー端末30のデバイス識別情報に関連付けられたUI設定情報271を記憶部27から読み出し(ステップS24)、第1電子メニュー端末30に提供(送信)する(ステップS25)。
【0097】
第1電子メニュー端末30のUI設定取得部31aは、UI設定装置20から提供されたUI設定情報271を取得すると、自端末用のUI設定情報371として記憶部37に格納する(ステップS26)。続いて、割付反映部31bは、UI設定情報371に含まれる割付情報(レイアウト情報)に基づき、自端末のUI部品として提供されるメニューボタンに、対応するアイテムを割り付ける(ステップS27)。
【0098】
このように、本実施形態によれば、各電子メニュー端末が備えるUI部品へのアイテムの割り付けをUI設定装置20で統括して行い、その割り付け内容を個々の電子メニュー端末に反映させることができるため、割り付け作業を効率的に行うことができる。
【0099】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0100】
例えば、上記実施形態では、商品カテゴリDB10A、商品DB10B、機能カテゴリDB10C、機能DB10Dをデータベースサーバ10が備える形態としたが、これに限らず、UI設定装置20が備える形態としてもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、割り付けの対象となるアイテムを商品、機能としたが、これに限らず、他のアイテムを割り付ける形態としてもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、UIの異なる電子メニュー端末について、UI設定情報をそれぞれ生成する形態としたが、これに限らず、例えばUIが同種の端末であっても、端末毎にUI設定情報を生成する形態としてもよい。また、POS端末60等の他の装置のUIについても、同様に設定することが可能であるとする。
【0103】
また、上記実施形態では、独立した装置としてUI設定装置20を設けた例を説明したが、これに限らず、UI設定装置20の機能部を第1電子メニュー端末30や第2電子メニュー端末40が備えることで、電子メニュー端末の各々で自端末及び他端末のUIを設定する形態としてもよい。
【0104】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記録媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記録媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムオーダウンロードして記憶又は一時記憶した記録媒体も含まれる。
【0105】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 オーダ管理システム
10 データベースサーバ
20 UI設定装置
21a UI設定部
21b UI設定提供部
30 第1電子メニュー端末
31a UI設定取得部
31b 割付反映部
40 第2電子メニュー端末
41a UI設定取得部
41b 割付反映部
50 オーダ管理サーバ
60 POS端末
【先行技術文献】
【特許文献】
【0107】
【特許文献1】特開2010−244418号公報
図1
図4
図5
図6
図8
図9
図11
図12
図13
図14
図15
図2
図3
図7
図10