(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5695757
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】USB状態マシンを起動する方法及び端末
(51)【国際特許分類】
G06F 1/26 20060101AFI20150319BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20150319BHJP
【FI】
G06F1/00 334A
G06F1/00 330F
H02J7/00 303A
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-541184(P2013-541184)
(86)(22)【出願日】2011年3月24日
(65)【公表番号】特表2013-546082(P2013-546082A)
(43)【公表日】2013年12月26日
(86)【国際出願番号】CN2011072121
(87)【国際公開番号】WO2012071837
(87)【国際公開日】20120607
【審査請求日】2013年7月17日
(31)【優先権主張番号】201010565920.X
(32)【優先日】2010年11月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】李 啓 瑞
(72)【発明者】
【氏名】李 超
(72)【発明者】
【氏名】王 亜 恒
(72)【発明者】
【氏名】王 涛
(72)【発明者】
【氏名】曽 憲 錚
【審査官】
征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−034803(JP,A)
【文献】
特開2007−312476(JP,A)
【文献】
特開2001−202163(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/18
G06F1/26
G06F3/00
H02J7/00−7/12;7/34−7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末内のユニバーサル・シリアル・バス(USB)回路モジュールの電源正極USB_VBUSピンにロジックレベルの電圧を印加するステップと、
検出される端末内の充電回路モジュールの正極VCHGピンの電圧が閾値より高ければ、充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動し、前記USB_VBUSピンと前記VCHGピンとを互いに短絡させる方法で接続するステップと、
を含むUSB状態マシンを起動する方法。
【請求項2】
前記充電回路モジュールの正極VCHGピンの電圧を監視する前に、USBセッション割り込みをシールドするステップをさらに含み、
前記ロジックレベルの電圧は、ハイレベルの電圧で、前記ハイレベルの電圧値は、前記USB回路モジュールの電源正極ピンの耐電圧値以下である請求項1に記載のUSB状態マシンを起動する方法。
【請求項3】
前記USB回路モジュールの電源正極ピンにロジックレベルの電圧を印加するステップは、USB回路モジュールの電源正極ピンに低レベル電圧を印加することである請求項1に記載のUSB状態マシンを起動する方法。
【請求項4】
前記充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動するステップの後、前記充電回路モジュールの正極VCHGピンの電圧が前記閾値以下であれば、前記USB状態マシンを停止するステップをさらに含む請求項1に記載のUSB状態マシンを起動する方法。
【請求項5】
前記閾値は3.3Vである請求項1〜4いずれか一項に記載のUSB状態マシンを起動する方法。
【請求項6】
ユニバーサル・シリアル・バス(USB)インターフェースと、ロジックレベルモジュールと、管理モジュールと、を含む端末であって、
端末内のUSB回路モジュールの電源正極USB_VBUSピンは、前記ロジックレベルモジュールに接続されており、
前記ロジックレベルモジュールは、ロジックレベルの電圧を出力し、
前記管理モジュールは、検出される端末内の充電回路モジュールの正極VCHGピンに印加される電圧が閾値より高ければ、充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動し、前記USB_VBUSピンと前記VCHGピンとを互いに短絡させる方法で接続するUSB状態マシンを起動する端末。
【請求項7】
前記端末は、シールドモジュールをさらに含み、
前記管理モジュールは、前記ロジックレベルモジュールから出力され、前記ハイレベルの電圧値が前記USBバスの正極ピンの耐電圧値以下である電圧のロジックレベルがハイレベルである場合、前記シールドモジュールを動作させ、
前記シールドモジュールによりUSBセッション割り込みをシールドする請求項6に記載のUSB状態マシンを起動する端末。
【請求項8】
前記ロジックレベルモジュールは接地モジュールである請求項6に記載のUSB状態マシンを起動する端末。
【請求項9】
前記管理モジュールは、充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動した後、さらに検出される前記充電回路モジュールの正極VCHGピンの電圧が前記閾値以下であれば、前記USB状態マシンを停止させる請求項6に記載のUSB状態マシンを起動する端末。
【請求項10】
前記閾値は3.3Vである請求項6〜9の何れか一項に記載のUSB状態マシンを起動する端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)通信機能の起動技術に関し、具体的には、USB状態マシンを起動する方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
ハンディ端末の充電状態マシンの起動は、充電回路の正極(VCHG)端子に印加される電圧がある閾値(例えば3.3V)より高いか否かを判断することにより行われる。外部から印加される電圧が該閾値より高ければ、充電状態マシンを起動して充電管理を開始し、そうでなければ、充電を停止する。
【0003】
ハンディ端末のUSB状態マシンの起動は、USB_VBUS(USBバスの電源正極)端子に印加される電圧がUSB規格のSession(セッション)値(例えば2.0V)より高いか否かを判断することにより行われる。外部より印加される電圧が該セッション値より高ければ、USBデバイス列挙プロセスを実行し始め、そうでなければ、USB状態マシンを停止する。
【0004】
中国情報産業部(MII)は2006年11月に、携帯電話のUSB通信と充電に利用するケーブルを一本で共用すると規定した「移動通信携帯電話の充電器及びインターフェースに対する技術的要求とテスト方法」(YD/T1591−2009)を発表した。即ち、この一本のケーブルは、充電目的としても、USB通信目的としても利用できなければならない。このため、携帯電話の充電インターフェースの正極VCHGとUSB_VBUSとを互いに短絡させる必要がある。業界の現状として、充電器とUSB通信とが一つの充電インターフェースを共用する場合におけるUSBを起動する一般的なやり方は、以下の通りである。
【0005】
一つは、VCHGとUSB_VBUSとを互いに短絡させる方法である。この方法は、回路が比較的に簡単であるが、次のような問題点を有する。ハンディ端末のチップのUSB_VBUS端子の耐電圧性が比較的に低いため、「移動通信携帯電話の充電器及びインターフェースに対する技術的要求とテスト方法」において規定した過電圧保護の要求を満たすことができない。
【0006】
他の一つは、ハードウェア回路によって、VCHGを使ってUSB_VBUSへの通電を制御する方法である。この方法は、充電時の過電圧保護を実現できるが、外部回路を追加する必要があるため、コストが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、USB状態マシンを起動するトリガー信号として充電器の挿抜を検出できる信号を利用し、過電圧保護の要求を満たすことができるUSB状態マシンを起動する方法および端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明に係るUSB状態マシンを起動する方法は、USBバスの電源正極ピンにロジックレベルの電圧を印加するステップと、検出される充電回路の正極ピンの電圧が閾値より高ければ、充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、充電回路の正極ピンの電圧を監視する前に、USBセッション割り込みをシールドするステップをさらに含み、前記ロジックレベルの電圧は、ハイレベルの電圧で、前記ハイレベルの電圧値は、前記USBバスの電源正極ピンの耐電圧値以下である。
【0010】
好ましくは、前記USBバスの電源正極ピンにロジックレベルの電圧を印加するステップは、USBバスの電源正極ピンを接地させることである。
【0011】
好ましくは、前記充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動するステップの後、充電回路の正極ピンの電圧が前記閾値以下であれば、前記USB状態マシンを停止するステップをさらに含む。
【0012】
好ましくは、前記閾値は3.3Vである。
【0013】
上記の目的を達成するための本発明に係るUSB状態マシンを起動する端末は、USBインターフェースと、ロジックレベルモジュールと、管理モジュールと、を含む端末であって、USBバスの正極ピンは、前記ロジックレベルモジュールに接続されており、前記ロジックレベルモジュールは、ロジックレベルの電圧を出力し、前記管理モジュールは、検出される充電回路の正極ピンに印加される電圧が閾値より高ければ、充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動する。
【0014】
好ましくは、前記端末は、シールドモジュールをさらに含み、前記管理モジュールは、前記ロジックレベルモジュールから出力された電圧のロジックレベルがハイレベルである場合、前記ハイレベルの電圧値が前記USBバスの正極ピンの耐電圧値以下であれば、前記シールドモジュールを動作させ、前記シールドモジュールによりUSBセッション割り込みをシールドする。
【0015】
好ましくは、前記ロジックレベルモジュールは接地モジュールである。
【0016】
好ましくは、前記管理モジュールは、充電状態マシンおよびUSB状態マシンを起動した後、さらに検出される充電回路の正極ピンの電圧が前記閾値以下であれば、前記USB状態マシンを停止する。
【0017】
好ましくは、前記閾値は3.3Vである。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係るUSB状態マシンを起動する方法及び端末によれば、充電器の挿抜を検出できる信号を、USB状態マシンを起動するためのトリガー信号として利用する。このため、USB状態マシンを起動させることができるとともに、過電圧保護の要求を満たすことができる。したがって、信頼性を保証する前提で、最も簡単且つ安全な方法により充電器とUSBとの同一物理インターフェースの共有を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】端末によりUSB状態マシンを起動する方法を示すフローチャートである。
【
図3】第1実施形態に係るUSB状態マシンを起動する方法を示すフローチャートである。
【
図4】第2実施形態に係るUSB状態マシンを起動する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のUSB状態マシンを起動する方法は、主に、次のステップを含む。まず、USB_VBUSピンにあるロジックレベルの電圧を印加して電圧を固定するステップを含む。そして、VCHGピンの電圧閾値によって、充電状態マシンを起動するとともにUSB状態マシンを起動するステップを含む。このような起動方法を採用するハンディ端末は、他の起動方法を採用する同製品に比べて、部品を追加する必要がなく、ハンディ端末のコストも増加しないというメリットを有する。
【0021】
本発明の主な技術的特徴は、次の通りである。USB_VBUSピンにあるロジックレベルの電圧を印加して電圧を固定する。当該ロジックレベルは、VCHGの電圧により制限されない。ハンディ端末に実装されたソフトウェアを用いて、VCHGの電圧レベルによってUSB状態マシンを起動する。
【0022】
以下、VCHGの電圧レベルによってUSB状態マシンを起動する原理を詳細に説明する。
【0023】
まず、ハンディ端末装置の内部回路には、次のような2つのピンが含まれる。
【0024】
1つのピンは、充電回路の正極(VCHG)ピンで、充電器の挿し込み、引き抜き状態の検出に使用される。VCHG端の電圧値がある閾値(例えば3.3V)より高ければ、充電器が挿し込み状態であると判断し、一方、VCHG端の電圧値がある閾値(例えば3.3V)以下であれば、充電器が引き抜き状態であると判断する。
【0025】
もう1つのピンは、USBに給電するUSB_VBUSピンである。USB_VBUS端の電圧値がUSB規格のSession値(例えば2.0V)より高ければ、USB通信ケーブルが挿入されたと判断し、USB状態マシンを起動する。一方、USB_VBUS端子の電圧値がUSB規格のSession値(例えば2.0V)以下であれば、USB通信ケーブルが引き抜かれたと判断する。
【0026】
また、VCHGの動作電圧の範囲は比較的高く、通常、十数ボルトから二十ボルト(例えば18V)である。一方、USB_VBUS端子の動作電圧の範囲は比較的低い(例えば5.5V)。
【0027】
なお、「移動通信携帯電話の充電器及びインターフェースに対する技術的要求とテスト方法」の規定によれば、充電ケーブルとUSB通信ケーブルとは、1つのインターフェースを共用しなければならない。また、同規定によれば、充電時の過電圧保護の要求を満たす必要もある。過電圧の電圧値は、約8V−10Vである。このため、充電器の出力が8V−10Vであっても、ハンディ端末は、壊れてはならない。
【0028】
次に、本発明の具体的な実施手段について、詳細に説明する。
【0029】
ハードウェアの面においては、USB_VBUSピンにあるロジックレベルの電圧を印加して電圧を固定する。USB_VBUSピンを保護するために、当該ロジックレベルの電圧は、USBバスの電源正極ピンの耐電圧値以下でなければならない。
【0030】
USB_VBUSピンの耐電圧値が充電時の過電圧保護の閾値よりも小さいため、過電圧充電時に、USB_VBUSピンが壊れてしまう可能性がある。このため、USB_VBUSピンとVCHGピンは分かれて設けられる。USB_VBUSピンにあるロジックレベルの電圧を印加して電圧を固定する。例えば、USB_VBUSピンにローレベルの電圧(例えばグランドに接続)、或いはハイレベルの電圧(USB_VBUS耐電圧値以下)を印加する。
【0031】
ソフトウェアの面においては、VCHGピンの電圧値を検出することによってUSB状態マシンを起動する。
【0032】
VCHG端の電圧値が3.3Vより高ければ、端末回路における電源管理部PM(power management)は、充電器が挿し込み状態と判断するとともに割り込み要求を生成する。また、電源管理部PMは、端末のベースバンド制御部(携帯電話のソフトウェアプログラムを実行する部分)に、充電器が差し込み状態であることを通知し、USB状態マシンの制御プロセスの実行を準備する。本発明は、充電状態マシンのプロセス処理中において、USB状態マシンを起動する。
【0033】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0034】
<USB状態マシンを起動する端末>
図1は、端末の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
図1に示すように、本実施形態に係る端末は、USB_VBUSピンおよびVCHGピンを備えるUSBインターフェース、ロジックレベルモジュールおよび管理モジュールを含む。USB_VBUSピンは、ロジックレベルモジュールに接続されている。
【0036】
ロジックレベルモジュールは、ロジックレベルの電圧を出力する。
【0037】
管理モジュールは、検出される充電回路の正極ピンに印加される電圧が閾値より高ければ、充電状態マシンとUSB状態マシンを起動する。
【0038】
本実施形態に係る端末は、更に、シールドモジュールを含むことができる。
【0039】
ロジックレベルモジュールから出力された電圧のロジックレベルがハイレベルである場合、管理モジュールは、シールドモジュールを動作させ、シールドモジュールによりUSBセッション割り込みをシールドする。
【0040】
ロジックレベルモジュールは、接地するモジュールであってよく、例えば、USB_VBUSピンを直接接地させてよい。
【0041】
好ましくは、管理モジュールは、充電状態マシンとUSB状態マシンを起動した後、更に検出される充電回路の正極ピンの電圧が上記閾値以下であれば、USB状態マシンを停止させる。
【0042】
図2は、本実施形態に係る端末によりUSB状態マシンを起動する方法のフローチャートである。
【0043】
図2に示すように、当該方法は、USB_VBUSピンにロジックレベルの電圧を印加するステップS10と、検出されるVCHGピンの電圧が閾値より高ければ、充電状態マシンとUSB状態マシンを起動するステップS20を含む。
【0044】
<USB状態マシンを起動する方法>
以下、本発明のUSB状態マシンを起動する方法を、2つの実施形態を例にして詳細に説明する。
【0045】
<第1実施形態>
ハードソフトウェアの面においては、USB_VBUSピンにローレベルの電圧を印加する。
【0046】
ソフトウェアの面においては、
図3に示すようなステップを実行させる。
【0047】
まず、検出されるVCHG端の電圧値が閾値より高いか否かを判断し(ステップ101)、高い場合、即ち充電器が差し込み状態であると判断する場合には、ステップ102と103を実行する。一方、高くない場合は、特段処理しない。
【0048】
続いて、充電状態マシンを起動して、電池を充電し(ステップ102)、USB状態マシンを起動して、USBデバイス列挙プロセスを実行する(ステップ103)。ステップ102とステップ103を実行する順序はいずれが先であってもよく限定しない。
【0049】
続いて、USB状態マシンを起動した後、検出されるVCHG端の電圧値が閾値以下であれば、USB状態マシンを停止する(ステップ104)。
【0050】
<第2実施形態>
ハードソフトウェアの面においては、USB_VBUSピンにハイレベルの電圧を印加する。
【0051】
ソフトウェアの面においては、
図4に示すようなステップを実行させる。
【0052】
まず、検出されるUSB_VBUSピンの電圧レベルがハイレベルであれば、初期化時において、USB セッション割り込みをシールドする(ステップ201)。したがって、USB_VBUSピンによりUSB状態マシンを起動することができなくなる。
【0053】
続いて、検出されるVCHG端の電圧値が閾値より高いか否かを判断し(ステップ202)、高い場合、即ち充電器が差し込み状態であると判断する場合には、ステップ203と204を実行する。一方、高くない場合は、特段処理しない。
【0054】
続いて、充電状態マシンを起動して、電池を充電し(ステップ203)、USB状態マシンを起動して、USBデバイス列挙プロセスを実行する(ステップ204)。ステップ203とステップ204を実行する順序はいずれが先であっても良く限定しない。
【0055】
続いて、USB状態マシンを起動した後、検出されるVCHG端の電圧値が閾値以下であれば、USB状態マシンを停止する(ステップ205)。
【0056】
ハンディ端末が充電器の挿し込みと引き抜き状態を検出する信号VCHG(充電回路の正極)によってUSB状態マシンを起動する方法は、あらゆる充電器とUSB通信とが1つの物理インターフェースを共用する端末製品に適用できる。
【0057】
本技術分野における当業者であれば、上述した方法において、その全部或いは一部のステップはプログラムによって対応するハードソフトウェアに命令を出すことにより完成できることは理解できる。上記プログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体、例えば読取専用メモリ(ROM)、ハードディスク或いはCD―ROM等に記憶できる。また、上述した実施形態において、その全部或いは一部のステップは、1つ又は複数の集積回路によっても実現できる。さらに、上述した実施形態における各モジュールまたはユニットは、ハードウェアによっても、ソフトウェアに実装された機能モジュールによっても実現できる。なお、本発明は、上述したハードウェアとソフトウェアの任意な結合については限定しない。
【0058】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、USB状態マシンを起動する方法及び端末を提供する。充電器の挿し込みと引き抜き状態を検出する信号を、USB状態マシンを起動するためのトリガー信号として利用する。このため、USB状態マシンを起動できるとともに、過電圧保護の要求を満たすことができる。信頼性を保証する前提で、最も簡単且つ安全な方法により充電器とUSBとの同一物理インターフェースの共有を実現できる。