(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5695759
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】ラップ包装機
(51)【国際特許分類】
B65D 25/52 20060101AFI20150319BHJP
【FI】
B65D25/52 F
【請求項の数】20
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-541936(P2013-541936)
(86)(22)【出願日】2012年10月5日
(65)【公表番号】特表2014-501672(P2014-501672A)
(43)【公表日】2014年1月23日
(86)【国際出願番号】KR2012008083
(87)【国際公開番号】WO2013051888
(87)【国際公開日】20130411
【審査請求日】2013年5月30日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0102481
(32)【優先日】2011年10月7日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0014731
(32)【優先日】2012年2月14日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0096186
(32)【優先日】2012年8月31日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513132025
【氏名又は名称】チョイ ムン シク
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(72)【発明者】
【氏名】チョイ ムン シク
【審査官】
長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】
韓国公開特許第10−2007−0038857(KR,A)
【文献】
国際公開第2007/084779(WO,A1)
【文献】
米国特許第05398576(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0206222(US,A1)
【文献】
登録実用新案第3153786(JP,U)
【文献】
韓国実用新案第20−1991−0004327(KR,Y1)
【文献】
米国特許第05440961(US,A)
【文献】
特開平05−008483(JP,A)
【文献】
実開昭56−132262(JP,U)
【文献】
実開平05−020641(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース;
前記ケース内に着脱可能に備えられ、ラップフィルムロールを支持することができるように形成される支持棒;および
前記ケースの外部に出たラップフィルムを切断することができるように前記ケースに備えられるカッター部を含み、
前記カッター部は、前記ケースの外側に前記ケースの長さ方向に伸びるように備えられるカッターレール;
前記カッターレールに沿ってスライド可能に前記カッターレールに締結される移動カッター;および
前記移動カッターを前記カッターレールから着脱させるための着脱ユニットを含み、
前記移動カッターは、前記カッターレールに挿入される挿入部を備えた支持体を含み、
前記着脱ユニットは、
前記カッターレールに形成され、前記支持体の前記挿入部の長さまたは幅よりも広く形成されるカッター通過孔;および
前記カッター通過孔を塞ぐキャップを含む、ラップ包装機。
【請求項2】
前記カッター通過孔は、前記カッターレールの端部の前面に形成され、
前記キャップは、前記カッターレールにヒンジ結合される、請求項1に記載のラップ包装機。
【請求項3】
前記カッター通過孔は、前記カッターレールの端部の前面に形成され、
前記キャップの底面には嵌合突起が形成され、
前記嵌合突起に相応するように、前記カッターレールのうち前記カッター通過孔側には嵌合溝が形成される、請求項1に記載のラップ包装機。
【請求項4】
前記支持体は、前記カッターレールの上に位置する取っ手部をさらに含み、
前記移動カッターは、前記支持体に回転可能に締結され、外周面に刃が形成された円形ブレードを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のラップ包装機。
【請求項5】
前記ラップフィルムロールが前記支持棒に沿って移動することを防止するための左右移動防止ユニットをさらに含む、請求項1に記載のラップ包装機。
【請求項6】
前記左右移動防止ユニットは、
前記支持棒の外周縁に前記支持棒の長さ方向に沿って形成される複数の調節孔;および
前記複数の調節孔のうち該当調節孔に嵌合される調節突起を有し、前記ラップフィルムロールの左右移動を防止する第1および第2区分板を含む、請求項5に記載のラップ包装機。
【請求項7】
前記ラップフィルムロールは、複数が備えられて前記支持棒に沿って配列され、
前記左右移動防止ユニットは、前記支持棒のうち前記複数のラップフィルムロールの間に備えられる第3区分板をさらに含む、請求項6に記載のラップ包装機。
【請求項8】
前記ケースの底面に備えられて前記ケースが滑ることを防止する滑り防止部材をさらに含む、請求項1に記載のラップ包装機。
【請求項9】
前記ケースのうち前記支持棒に隣接した部分には、前記支持棒により支持されたラップフィルムロールのラップフィルムの残余量を確認することができるようにすると共に、取っ手の役割を果たす透視孔が形成される、請求項1に記載のラップ包装機。
【請求項10】
前記透視孔には、透明または半透明材質の透視窓が結合され、
前記透視窓の中間部分は凹み形状を有する、請求項9に記載のラップ包装機。
【請求項11】
ラップフィルムロールを収容することができるように形成されるケース;
前記ケースに設置されるレール支持台;
前記レール支持台に設置されるカッターレール;
前記カッターレールに隣接するように前記レール支持台に着脱可能に設置される着脱レール;および
前記カッターレールおよび前記着脱レールに沿ってスライド可能に設置される移動カッターを含み、
前記着脱レールが前記レール支持台から脱去された状態において、前記移動カッターは前記カッターレールから脱去され得るように形成され、
前記着脱レールが前記レール支持台に装着された状態において、前記カッターレール及び前記着脱レールから前記移動カッターが脱去されることなく、前記カッターレールおよび前記着脱レールが段差なく配置される、ラップ包装機。
【請求項12】
前記移動カッターは、ブレード、および前記ブレードを支持し挿入部を有する支持体を含み、
前記着脱レールは、
本体;
前記本体に形成されて前記移動カッターの前記挿入部を収容する収容部;
前記本体の側面に前記収容部と連通するように形成されて前記移動カッターの前記挿入部を前記収容部に引き入れたり引き出す側面開放部;
前記本体の上面に前記収容部と連通するように形成されて前記移動カッターの左右移動を案内し、前記移動カッターの前記挿入部を前記収容部に拘束させる上面開放部;および
前記本体に備えられて前記ラップ包装機と着脱可能に形成される締結部を含む、請求項11に記載のラップ包装機。
【請求項13】
前記締結部は、前記本体の底面に備えられる締結突起である、請求項12に記載のラップ包装機。
【請求項14】
前記ラップフィルムロールを収容する状態で前記ケースに挿入され得るように形成される引出し部材を含む、請求項11に記載のラップ包装機。
【請求項15】
前記カッターレールは、前記引出し部材に装着される、請求項14に記載のラップ包装機。
【請求項16】
前記引出し部材を前記ケースにロッキングさせるロッキングユニットをさらに含む、請求項14に記載のラップ包装機。
【請求項17】
ラップフィルムロールを収容することができるように形成されるケース;
前記ケースに設置されるレール支持台;
前記レール支持台に設置されるカッターレール;
前記カッターレールに隣接するように前記レール支持台に着脱可能に設置される着脱レール;および
前記カッターレールおよび前記着脱レールに沿ってスライド可能に設置される移動カッターを含み、
前記着脱レールが前記レール支持台から脱去された状態において、前記移動カッターは前記カッターレールから脱去され得るように形成され、
前記ラップフィルムロールを収容する状態で前記ケースに挿入され得るように形成される引出し部材と、
前記引出し部材を前記ケースにロッキングさせるロッキングユニットとを含む、ラップ包装機。
【請求項18】
前記ロッキングユニットは、
前記引出し部材の端部に備えられる弾性ブラケット;
前記弾性ブラケットに備えられる係止突起;および
前記係止突起に相応するように前記ケースに備えられる係止溝を含む、請求項16又は17に記載のラップ包装機。
【請求項19】
前記ケースの内面のうち前記引出し部材の背面に相応する面に備えられて前記引出し部材を前方へ押し付ける加圧部をさらに含む、請求項16又は17に記載のラップ包装機。
【請求項20】
前記加圧部は、前記引出し部材の背面に向って凸状に折り曲げられ、弾性を有する弾性部材である、請求項19に記載のラップ包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラップを収容し切断することができるラップ包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ラップ包装機は、家庭や飲食店などの厨房で主に使用されるものであって、ラップフィルムロールを収容することができるように構成され、ラップフィルムロールのラップフィルムを引っ張るとラップフィルムロールが巻き解かれながらラップフィルムが外部に出るように構成され、そして外部に巻き解かれて出たラップフィルムを切断することができるように構成されて飲食物などを包装する機器である。
【0003】
従来のラップ包装機として韓国公開特許公報第10−2007−0038857号に開示されたラップケース装置は、
図15を参照すれば、中央に軸部材11を含むラップフィルムロール2をそれぞれ部分的に囲む固定手段12を媒介として相互着脱可能に結合され、二つのケースのうちいずれか一つにはラップフィルム2aを外部に引き出するための開口部13が形成された上部ケース14および下部ケース15と、上部ケース14の上部を覆うカバー50と、上部ケース14と下部ケース15のうち少なくとも一つを媒介として備えられてラップフィルム2aの幅が互いに異なる少なくとも二種類のラップフィルムロール2から選択された一つを軸部材11を媒介として回転可能に支持する多種ラップフィルムロール支持手段20と、上部ケース14と下部ケース15のうち少なくとも一つを媒介として備えられてラップフィルムロール2から引き出されるラップフィルム2aを切断可能にするラップカッター部40とを含む。
【0004】
特に、ラップカッター部40は、上部ケース14に備えられるカッターレール41と、カッターレール41に沿って移動するラップカッター43とを含む。ここで、ラップカッター43は、ブレード44と、ブレード44の両側面にそれぞれ取り付けられる支持板45と、二つの支持板45の上端部に備えられ、内部に少なくとも一つの結合溝(図示せず)が形成された取っ手46とから構成される。また、ブレード44と二つの支持板45は、インサートモールディングを通じて製造されたり、超音波融着を通じて製造される。
【0005】
しかし、このような従来のラップ包装機は次のような問題がある。
【0006】
ブレード44と二つの支持板45は、インサートモールディングまたは超音波融着により完全に固定された状態にあるため、ラップカッター43をカッターレール41に沿って左右移動させる場合、ブレード44の両側面のみが継続してラップフィルム2aを切断するようになってブレード44の両側面が容易に鈍るという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10−2007−0038857号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の技術的課題は、ラップ包装機の他部品に比べて相対的に寿命が短い移動カッターを簡単に交換可能にしたラップ包装機を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の技術的課題は、多様な大きさのラップを同時に収容し切断することができるラップ包装機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態によるラップ包装機は、ケース;前記ケース内に着脱可能に備えられ、ラップフィルムロールを支持することができるように形成される支持棒;および前記ケースの外部に出たラップフィルムを切断することができるように前記ケースに備えられるカッター部を含む。前記カッター部は、前記ケースの外側に前記ケースの長さ方向に伸びるように備えられるカッターレール;前記カッターレールに沿ってスライド可能に前記カッターレールに締結される移動カッター;および前記移動カッターを前記カッターレールから着脱させるための着脱ユニットを含む。
【0011】
前記移動カッターは、前記カッターレールに挿入される挿入部と前記カッターレールの上に位置する取っ手部とを含む支持体;および前記支持体に回転可能に締結され、外周面に刃が形成された円形ブレードを含むことができる。
【0012】
前記移動カッターは、前記カッターレールに挿入される挿入部を備えた支持体を含むことができ、前記着脱ユニットは、前記カッターレールに形成され、ただし、前記支持体の前記挿入部の長さまたは幅よりも広く形成されるカッター通過孔;および前記カッター通過孔を塞ぐキャップを含むことができる。
【0013】
前記カッター通過孔は、前記カッターレールの端部の前面に形成され得、前記キャップは、前記カッターレールにヒンジ結合され得る。
【0014】
前記カッター通過孔は、前記カッターレールの端部の前面に形成され得、前記キャップの底面には嵌合突起が形成され得、前記嵌合突起に相応するように、前記カッターレールのうち前記カッター通過孔側には嵌合溝が形成され得る。
【0015】
前記着脱ユニットは、前記カッターレールに形成され、ただし、前記移動カッターが前記カッターレールに着脱可能に形成されるカッター通過孔;および前記カッター通過孔を塞ぐキャップを含むことができる。
【0016】
本発明の他の実施形態によるラップ包装機は、前記ラップフィルムロールが前記支持棒に沿って移動することを防止するための左右移動防止ユニットをさらに含むことができる。
【0017】
前記左右移動防止ユニットは、前記支持棒の外周縁に前記支持棒の長さ方向に沿って形成される複数の調節孔;および前記複数の調節孔のうち該当調節孔に嵌合される調節突起を有し、前記ラップフィルムロールの左右移動を防止する第1および第2区分板を含むことができる。
【0018】
前記ラップフィルムロールは、複数が備えられて前記支持棒に沿って配列され得、前記左右移動防止ユニットは、前記支持棒のうち前記複数のラップフィルムロールの間に備えられる第3区分板をさらに含むことができる。
【0019】
本発明の他の実施形態によるラップ包装機は、前記ケースの底面に備えられて前記ケースが滑ることを防止する滑り防止部材をさらに含むことができる。
【0020】
前記ケースのうち前記支持棒に隣接した部分には、前記支持棒により支持されたラップフィルムロールのラップフィルムの残余量を確認することができるようにすると共に、取っ手の役割を果たす透視孔が形成され得る。
【0021】
前記透視孔には、透明または半透明材質の透視窓が結合され得、前記透視窓の中間部分は凹み形状を有することができる。
【0022】
本発明の他の実施形態によるラップ包装機は、ラップフィルムロールを収容することができるように形成されるケース;前記ケースに設置されるレール支持台;前記レール支持台に設置されるカッターレール;前記カッターレールに隣接するように前記レール支持台に着脱可能に設置される着脱レール;および前記カッターレールおよび前記着脱レールに沿ってスライド可能に設置される移動カッターを含む。前記着脱レールが前記レール支持台から脱去された場合、前記移動カッターは前記カッターレールから脱去され得るように形成される。
【0023】
前記移動カッターは、ブレード、および前記ブレードを支持し挿入部を有する支持体を含むことができ、前記着脱レールは、本体;前記本体に形成されて前記移動カッターの前記挿入部を収容する収容部;前記本体の側面に前記収容部と連通するように形成されて前記移動カッターの前記挿入部を前記収容部に引き入れたり引き出す側面開放部;前記本体の上面に前記収容部と連通するように形成されて前記移動カッターの左右移動を案内し、前記移動カッターの前記挿入部を前記収容部に拘束させる上面開放部;および前記本体に備えられて前記
ラップ包装機と着脱可能に形成される締結部を含むことができる。
【0024】
前記締結部は、前記本体の底面に備えられる締結突起でありうる。
【0025】
前記ラップフィルムロールを収容する状態で前記ケースに挿入され得るように形成される引出し部材を含むことができる。
【0026】
前記カッターレールは、前記引出し部材に装着され得る。
【0027】
本発明の他の実施形態によるラップ包装機は、前記引出し部材を前記ケースにロッキング(locking)させるロッキングユニットをさらに含むことができる。
【0028】
前記ロッキングユニットは、前記引出し部材の端部に備えられる弾性ブラケット;前記弾性ブラケットに備えられる係止突起;および前記係止突起に相応するように前記ケースに備えられる係止溝を含むことができる。
【0029】
本発明のさらに他の実施形態によるラップ包装機は、前記ケースの内面のうち前記引出し部材の背面に相応する面に備えられて前記引出し部材を前方へ押し付ける加圧部をさらに含むことができる。
【0030】
前記加圧部は、前記引出し部材の背面に向って凸状に折り曲げられ、弾性を有する弾性部材でありうる。
【0031】
本発明の実施形態によるラップ包装機は、開放部を含むケース;前記ケース内に着脱可能に備えられ、第1ラップフィルムロールを支持することができるように形成される第1支持棒;前記第1支持棒により支持される前記第1ラップフィルムロールのうち、前記ケースの外部に出たラップフィルムを切断することができるように備えられる第1カッター部;前記第1支持棒と上下方向に離隔するように前記ケース内に着脱可能に備えられ、第2ラップフィルムロールを支持することができるように形成される第2支持棒;および前記第1カッター部と上下方向に離隔するように配置され、前記第2支持棒により支持される前記第2ラップフィルムロールのうち、前記ケースの外部に出たラップフィルムを切断することができるように備えられる第2カッター部を含む。
【発明の効果】
【0032】
本発明の実施形態によれば、着脱ユニットを通じて移動カッターをカッターレールから脱離または挿入することができる構成を有することによって、円形ブレードの寿命が終わった場合、移動カッターのみを交換すれば良いため、ラップ包装機全体を新たに購入することに比べて維持費用を顕著に節約することができる。
【0033】
また、本発明の実施形態によれば、一つのケースのみが使用されるため、上部ケースと下部ケースを別途に製作して使用する従来技術に比べて製品単価を下げることができる。
【0034】
また、本発明の実施形態によれば、左右係止部に支持棒を載置する構成を有することによって、多種ラップフィルムロール支持手段およびロールサポーター部などの技術構成を有する従来技術に比べてその構成および組み立てを単純化させることができる。
【0035】
また、本発明の実施形態によれば、円形ブレードが支持体に回転される構成を有することによって、円形ブレードの外周縁に形成された刃全体が均等に使用されるため、従来技術のブレードとは異なり容易に鈍らないため、円形ブレードの寿命を従来に比べて延長させることができる。
【0036】
また、本発明の実施形態によれば、大きさが異なる複数のラップフィルムロールを垂直に並列配置したり水平に直列配置して使用することができる構成を有することによって、複数のラップ包装機を購入して使用しなければならない従来技術に比べてその費用を節約することができるばかりか、厨房の使用可能面積が狭くなることを未然に防止することができる。
【0037】
また、本発明の実施形態によれば、ケースに透視窓がさらに備えられることによって、使用者が現在のラップフィルムの残量を簡単に確認することができるため、随時にラップフィルムロールの余分を準備しておくことができて使用が便利になる。
【0038】
また、本発明の実施形態によれば、一つのケースのみが使用されるため、上部ケースと下部ケースを別途に製作して使用する従来技術に比べて製品単価を下げることができる。
【0039】
また、本発明の実施形態によれば、左右係止部に支持棒を載置する構成を有することによって、多種ラップフィルムロール支持手段およびロールサポーター部などの技術構成を有する従来技術に比べてその構成および組み立てを単純化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本発明の第1実施形態によるラップ包装機を示す斜視図である。
【
図5a】一例の着脱ユニットを示すための図面で、
図1の“A”部を拡大して着脱過程を示す図面である。
【
図5b】他の一例の着脱ユニットを示すための図面である。
【
図6】支持棒に第1、第2および第3区分板が備えられ、第1および第2ラップフィルムロールが挿入された状態を示す要部斜視図である。
【
図7】本発明の第2実施形態によるラップ包装機を示す側面図である。
【
図8】本発明の第2実施形態によるラップ包装機を示す正面図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるラップ包装機のカッターレールを構成する着脱レールとこれに締結される移動カッターを示す斜視図である。
【
図10】
図9の移動カッターが着脱レールに装着された状態を示す側面図である。
【
図11】
図9および
図10の移動カッターと着脱レールが装着された状態の本発明の一実施形態によるラップ包装機を示す図面である。
【
図12】
図11のラップ包装機において、上部ケースが引き出された状態でロッキングユニットを示すための斜視図である。
【
図13】
図11のラップ包装機において、上部ケースが引き出された状態で加圧部を示すための斜視図である。
【
図14】
図11のラップ包装機において、上部および下部ケースが引き出された状態でハウジングに囲まれた外装部材を示すための断面図である。
【
図15】従来のラップ包装機を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0042】
図1は、本発明の第1実施形態によるラップ包装機を示す斜視図であり、
図2は、
図1の分解斜視図である。
【0043】
本発明の第1実施形態によるラップ包装機は、
図1および
図2に示されているように、ケース110と、第1左右係止部120と、第1支持棒130と、蓋140と、第1カッター部150とを含む。
【0044】
ケース110は、上部が開口された開放部111を含む。このようなケース110は、樹脂材質からなることができる。
【0045】
第1左右係止部120は、ケース110の左側および右側内面にそれぞれ備えられる左側係止部121および右側係止部122からなる。一例として、左側係止部121および右側係止部122はケース110を射出する時にケース110に一体に形成され得る。他の一例として、図示されなかったが、左側係止部121および右側係止部122は別途の部材を使用して左側および右側内面に設置されることもできる。
【0046】
第1支持棒130は、第1ラップフィルムロール10を直接的に支持するためのものであって、第1左右係止部120に着脱可能且つ回転可能に載置され、その外周面に第1ラップフィルムロール10が外挿される。
【0047】
蓋140は、開放部111を開閉させることができるようにケース110に回動可能に備えられる。参考までに、第1ラップフィルムロール10のラップフィルムは、ケース110の開放部111と蓋140の間の隙を通じて外部に引き出され得る。
【0048】
第1カッター部150は、外部に引き出されたラップフィルムを切断するためにケース110の前面に備えられる。以下、
図1乃至
図4を参照して第1カッター部150についてより具体的に説明する。
【0049】
図3は、
図2の移動カッターを示す正面図であり、
図4は、
図2の移動カッターを示す側面図である。
【0050】
第1カッター部150は、
図1乃至
図4に示されているように、ケース110の前面にケース110の長さ方向に長く備えられるカッターレール151と、カッターレール151に沿って左右スライド可能に備えられる移動カッター152とを含む。特に、移動カッター152は、
図3および
図4に示されているように、カッターレール151に挿入される挿入部161aおよびカッターレールの上に位置する取っ手部161bを含む支持体161と、支持体161に回転可能に備えられ、外周面に刃162aが形成された円形ブレード162とを含む。したがって、円形ブレード162が支持体161に回転される構成を有するため、円形ブレード162の外周縁に形成された刃162a全体が均等に使用され得る。
【0051】
また、第1カッター部150は、移動カッター152をカッターレール151から着脱させるための着脱ユニット153をさらに含むことができる。以下、
図5aおよび
図5bを参照して着脱ユニット153を詳しく説明する。
【0052】
図5aは、一例の着脱ユニットを示すための図面で、
図1の“A”部を拡大して着脱過程を示す図面であり、
図5bは、他の一例の着脱ユニットを示す図面である。
【0053】
一例として、
図5aに示されているように、着脱ユニット153は、カッターレール151に形成され、ただし、支持体161の長さまたは幅よりも広く形成されるカッター通過孔153aと、カッター通過孔153aを塞ぐキャップ153bとを含むことができる。したがって、着脱ユニット153を通じて移動カッター152をカッターレール151から脱離または挿入することができる構成を有することによって、円形ブレード162の寿命が終わった場合、移動カッター152のみを交換することができる。特に、カッター通過孔153aは、カッターレール151の端部の前面に形成され得、キャップ153bは、カッターレール151にヒンジ結合され得る。したがって、カッターレール151の前面に備えられるため、前方へ引っ張る力を別途に加えない限り移動カッター152の左右移動力のみでキャップ153bが開かれる恐れがない。
【0054】
他の例として、
図5bに示されているように、カッター通過孔1532は、カッターレール151の端部の前面に形成され、キャップ1531の底面には嵌合突起1531aが形成され、嵌合突起1531aに相応するようにカッターレール151のうちカッター通過孔1532側には嵌合溝1531bが形成され得る。
【0055】
また、本発明の実施形態によるラップ包装機は、第1ラップフィルムロール10が第1支持棒130に沿って左右移動することを防止するために左右移動防止ユニット170をさらに含むことができる。以下、
図2および
図6を参照して、左右移動防止ユニット170を詳しく説明する。
【0056】
図6は、支持棒に第1、第2および第3区分板が備えられ、第1および第2ラップフィルムロールが外挿された状態を示す要部斜視図である。
【0057】
左右移動防止ユニット170は、
図2に示されているように、第1支持棒130の外周縁に第1支持棒130の長さ方向に沿って形成される複数の調節孔171と、複数の調節孔171のうち該当調節孔に嵌合される調節突起172aを有し、第1ラップフィルムロール10の左右移動を防止する第1および第2区分板172、173とを含むことができる。したがって、第1ラップフィルムロール10が巻き解かれながら左右に移動しないため、ラップフィルムが外部に引き出されながら皺ができたり重なったり裂ける現象を未然に防止することができる。
【0058】
また、
図6に示されているように、第1支持棒130には、第1ラップフィルムロール10と直列配列される第2ラップフィルムロール20がさらに備えられ得る。この場合、左右移動防止ユニット170は、第1支持棒130のうち第1ラップフィルムロール10と第2ラップフィルムロール20の間に備えられる第3区分板174をさらに含むことができる。
【0059】
以下、
図7および
図8を参照して、本発明の第2実施形態によるラップ包装機を詳しく説明する。
【0060】
図7は、本発明の第2実施形態によるラップ包装機を示す側面図であり、
図8は、本発明の第2実施形態によるラップ包装機を示す正面図である。
【0061】
本発明の第2実施形態によるラップ包装機は、
図7および
図8に示されているように、上述した本発明の第1実施形態の構成に、ラップフィルム通過部210と、第2左右係止部220と、第2支持棒230と、第2カッター部250とをさらに含むものであって、第1および第2支持棒130、230は垂直に並列配置される構造を有することができる。ひいては、第1支持棒130の下に位置する第2支持棒230には大きさが互いに異なる第3および第4ラップフィルムロール30、40が水平に直列配置されるように外挿され得、第1支持棒130には一つのラップフィルムロール10が外挿され得る。以下、上述した第1実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0062】
ラップフィルム通過部210は、第3ラップフィルムロール30で巻き解かれたラップフィルムが外部に引き出される所であり、ケース110の長さ方向に長いスリット形状を有し、上述した開放部111と第1設定高さ差を置いてケース110の前面に備えられる。
【0063】
第2左右係止部220は、第2支持棒230がかかる所であり、上述した第1左右係止部120と第2設定高さ差を置いてケース110の左側および右側内面にそれぞれ備えられる左側係止部と右側係止部を含む。
【0064】
第2支持棒230は、実質的に第3および第4ラップフィルムロール30、40が外挿される所であり、第2左右係止部220に着脱可能に備えられる。
【0065】
第2カッター部250は、ラップフィルム通過部210を通じて引き出されるラップフィルムを切断するためのものであり、第1カッター部150と第3設定高さ差を置いてケース110の前面に備えられる。一方、第2カッター部250に対する具体的な説明は第1カッター部150と同一であるため省略する。
【0066】
また、設計および量産の時にサイズに対する混同を未然に防止するために、上述した第1、第2および第3設定高さ差は互いに同一に設定され得る。
【0067】
また、本発明の第2実施形態によるラップ包装機は、第1および第2支持棒130、230が垂直に並列配置される構造である複層構造を有するため、第1支持棒130の下に位置する第2支持棒230は使用者により識別が不可能になることもある。つまり、第2支持棒230に外挿された第3および第4ラップフィルムロール30、40のラップフィルムの残量は、使用者により識別が不可能になり得る。これを解決するために、ケース110のうち第1左右係止部120に隣接した部位には第1透視孔112が形成され、ケース110のうち第2左右係止部220に隣接した部位には第2透視孔113が形成され得る。特に、第1および第2透視孔112、113は、ラップフィルムの残量を確認することができるばかりか、使用者によりラップ包装機を持てる取っ手の役割を果たす。もちろん、第1透視孔112は上述した本発明の第1実施形態にも適用され得る。
【0068】
また、第1および第2透視孔112、113を通じてケース110内部に異物が流入されないように第1および第2透視孔112、113のそれぞれには透明または半透明材質の透視窓114が結合され得る。この時、透視窓114は手で捕まえられるようにその中間が凹状に内側へ窪む形状にすることができる。
【0069】
一方、本発明の実施形態らによるラップ包装機は、ケース110の底面に備えられてケース110が滑ることを防止する滑り防止部材117をさらに含むことができる。例えば、滑り防止部材117は、ゴム材質からなることができ、その底面に凹凸(図示せず)が形成され得る。
【0070】
以上のように、本発明の実施形態らによるラップ包装機は次のような効果を奏することができる。
【0071】
本発明の実施形態らによれば、円形ブレード162が支持体161に回転される構成を有することによって、円形ブレード162の外周縁に形成された刃162a全体が均等に使用されるため、従来技術のブレード(図
15の図面符号44)とは異なり容易に鈍らず、円形ブレード162の寿命を従来に比べて延長させることができる。
【0072】
また、本発明の実施形態らによれば、着脱ユニット153を通じて移動カッター152をカッターレール151から脱離または挿入することができる構成を有することによって、円形ブレード162の寿命が終わった場合、移動カッター152のみを交換すれば良いため、ラップ包装機全体を新たに購入することに比べて維持費用を顕著に節約することができる。
【0073】
また、本発明の実施形態らによれば、一つのケース110のみが使用されるため、上部ケース(
図15の図面符号14)と下部ケース(
図15の図面符号15)を別途に製作して使用する従来技術に比べて製品単価を下げることができる。
【0074】
また、本発明の実施形態らによれば、左右係止部120に支持棒130を載置する構成を有することによって、多種ラップフィルムロール支持手段(図
15の図面符号20)およびロールサポーター部(図
15の図面符号30)などの技術構成を有する従来技術に比べてその構成および組立を単純化させることができる。
【0075】
また、本発明の第2実施形態によれば、大きさが異なる複数のラップフィルムロールを垂直に並列配置したり水平に直列に配置して使用することができる構成を有することによって、複数のラップ包装機を購入して使用しなければならない従来技術に比べてその費用を節約することができるばかりか、厨房の使用可能面積が狭くなることを未然に防止することができる。
【0076】
また、本発明の第2実施形態によれば、ケース110に透視窓114がさらに備えられることによって、使用者が現在のラップフィルムの残量を簡単に確認ことができるため、随時にラップフィルムロールの余分を準備しておくことができて使用が便利になる。
【0077】
以下、
図9乃至
図14を参照して本発明の他の実施形態について説明する。
【0078】
本発明の実施形態によるラップ包装機100は、ラップフィルムロール10を収容することができるように形成されるケース160を含み、レール支持台130がケース160に設置される。カッターレール140がレール支持台130に設置され、着脱レール120がカッターレール140に隣接するようにレール支持台130に着脱可能に設置される。移動カッター110は、カッターレール140および着脱レール120に沿ってスライド可能に設置される。本実施形態では、着脱レール120がレール支持台130から脱去された場合、移動カッター110はカッターレール140から脱去されるように形成される。
【0079】
着脱レール120は、
図9および
図10に示されているように、ブレード111とこれを支持しながら挿入部112aを有する支持体112と取っ手113とを含む移動カッター110をラップ包装機100に装着させたりラップ包装機100から脱去させるための部材であり、本体121と、収容部122と、側面開放部123と、上面開放部124と、締結部125とを含む。
【0080】
本体121は、着脱レール120の外装をなす骨組の役割を果たすものであって、移動カッター110が円滑に移動するように移動カッター110の挿入部112aとの摩擦を最少化する材質からなることができる。
【0081】
収容部122は、移動カッター110の挿入部112aを収容するために本体121に空間形態で形成される。特に、挿入部112aが収容部122に完全に収容されるように、
図9を基準に収容部122の横長さは挿入部112aの横長さよりも長く設定され得る。
【0082】
側面開放部123は、本体121の側面に収容部122と連通するように形成されて移動カッター110の挿入部112aを収容部122に引き入れたり引き出す。特に、移動カッター110の挿入部112aが引っ掛かることなく円滑に引き入れたり引き出されるように、つまり、側面開放部123と収容部122の間に段差がないように、
図10を基準に側面開放部123の左右幅は収容部122の左右幅と同一に設定され得る。
【0083】
上面開放部124は、本体121の上面に収容部122と連通するように形成されて移動カッター110の左右移動を案内すると共に移動カッター110の挿入部112aを収容部122に拘束させる。特に、移動カッター110の挿入部112aが上方向に引き出されずに収容部122に拘束されるように、図
10を基準に上面開放部124の左右幅は挿入部112aの左右幅よりも狭く設定され得る。
【0084】
締結部125は、本体121に備えられてラップ包装機100と着脱可能に形成される。一例として、ラップ包装機100に締結溝131が形成される場合、前記締結部125は締結溝131に相応するように本体121の底面に備えられる締結突起(以下、図面符号「125」を付与する)でありうる。
【0085】
したがって、本発明の一実施形態による着脱レール120によれば、
図10のように移動カッター110を着脱レール120の側面開放部123を通じて着脱レール120の収容部122に収容させた状態で、
図11に示されているように、着脱レール120の締結突起125をラップ包装機100の締結溝131に挿入させたり着脱レール120の締結突起125を押してラップ包装機100の締結溝131から分離させる方式によって、容易且つ迅速に移動カッター110をラップ包装機100に装着したりラップ包装機100から脱去させることができる。
【0086】
以下、
図11乃至
図14を参照して本発明の一実施形態によるラップ包装機100を詳しく説明する。
【0087】
図12は、
図11のラップ包装機100において、上部引出し部材150aが引き出された状態でロッキングユニット170を示すための斜視図であり、
図13は、
図11のラップ包装機100において、上部引出し部材150aが引き出された状態で加圧部180を示すための斜視図であり、
図14は、
図11のラップ包装機100において、上部および下部引出し部材150a、150bが引き出された状態でケース160に囲まれた外装部材190を示すための断面図である。
【0088】
ラップ包装機100は、
図11乃至
図14に示されているように、着脱レール120と、レール支持台130と、カッターレール140と、少なくとも一つの引出し部材150とを含む。
【0089】
着脱レール120は、上述した本発明の一実施形態による移動カッター用着脱レール120と同一であるためその説明を省略する。
【0090】
レール支持台130は、引出し部材150の前面に備えられ、着脱レール120およびカッターレール140がこれに支持される。特に、着脱レール120はカッターレール140と異なりレール支持台130に着脱可能に備えられる。
【0091】
カッターレール140は、着脱レール120のうち側面開放部123に引き続いてレール支持台130に備えられ、着脱レール120と共に移動カッター110の左右移動を案内する。特に、移動カッター110がカッターレール140および着脱レール120に沿って左右移動する時、その間で引っ掛かることなく円滑に移動するように、つまり、カッターレール140と着脱レール120の間に段差がないように、カッターレール140の縦断面は着脱レール120の縦断面と同一な大きさと形状を有することができる。
【0092】
引出し部材150は、ラップフィルムロール10を収容し、その前面にはレール支持台130が外部に突出するように備えられる。
【0093】
したがって、本発明の一実施形態によるラップ包装機100によれば、着脱レール120を通じて移動カッター110を交換することができるばかりか、引出し部材150の外部に出たラップフィルムロール10のラップフィルム11を包装に使用した後、移動カッター110を利用して、つまり、移動カッター110をカッターレール140および着脱レール120に沿って左右に移動させてカッティングすることによって、包装されたラップフィルムとラップフィルムロール10のラップフィルム11とを互いに分離させることができる。
【0094】
また、本発明の一実施形態によるラップ包装機100は、
図12に示されているように、少なくとも一つの引出し部材150が引出し形態に引き入れたり引き出されるように少なくとも一つの引出し部材150を支持するケース160をさらに含むことができる。
【0095】
一例として、引出し部材150は、上部が開放された引出し形状をなすことができ、ケース160の前面には引出し部材150を引き入れたり引き出すための引き入れ・引き出し口161が形成され得る。つまり、ケース160は、タンス形態を有し、引出し部材150はタンスに引き入れたり引き出される引出し形態を有することができる。
【0096】
ひいては、ケース160と引出し部材150の間にはラップフィルムロール10のラップフィルム11が通過するラップフィルム通過孔101が形成され得る。
【0097】
また、本発明の一実施形態によるラップ包装機100は、
図12に示されているように、引出し部材150をケース160にロッキングさせるロッキングユニット170(locking unit)をさらに含むことができる。
【0098】
一例として、ロッキングユニット170は、引出し部材150の端部に備えられる弾性ブラケット171と、弾性ブラケット171に備えられる係止突起172と、係止突起172に相応するようにケース160に備えられる係止溝173とを含むことができる。したがって、ロッキングさせるためには、引出し部材150をケース160の引き入れ・引き出し口161に押込むと、その加圧力と係止突起172により弾性ブラケット171が係止溝173に向かう方向の反対方向に曲がりながら係止突起172が係止溝173に嵌合音がするように掛かってロッキングされ、ロッキングを解除させるためには、弾性ブラケット171を係止溝173に向かう方向の反対方向に加圧すると係止突起172が係止溝173から脱去されてロッキングが解除される。
【0099】
また、本発明の一実施形態によるラップ包装機100は、
図13および
図14に示されているように、ケース160の内面のうち、引出し部材150の背面に相応する面に備えられて引出し部材150を前方へ押し付ける加圧部180をさらに含むことができる。
【0100】
一例として、加圧部180は、引出し部材150の背面に向かって凸状に折り曲げられ、弾性を有する弾性部材181でありうる。より具体的には、弾性部材181はケース160に一体に形成され得る。したがって、ロッキングユニット170により引出し部材150とケース160がロッキングされる場合、引出し部材150が弾性部材181によりケース160に弾性支持された状態になるため、外部の力がケース160に加わってもケース160内で引出し部材150が前後または左右に微動する現象を未然に防止することができる。また、ロッキングユニット170により引出し部材150とケース160のロッキングが解除される場合、引出し部材150は弾性部材181の弾性力によりケース160から前方へある程度出るようになるため、無理に引出し部材150を引っ張らなくても良いなど、使用の便利性が改善され得る。
【0101】
また、本発明の一実施形態によるラップ包装機100は、
図14に示されているように、ケース160の平面、底面、背面および両側面を一度に囲む外装部材190をさらに含むことができる。したがって、外装部材190を通じてケース160が最終的に仕上げ処理されるため、使用者の所望の外形を実現することができる。
【0102】
また、
図11乃至
図14を再び参照すれば、ケース160には、上下方向に上部引き入れ・引き出し口161aと下部引き入れ・引き出し口161bが形成され得、また少なくとも一つの引出し部材150は、ケース160の上部引き入れ・引き出し口161aに引き入れおよび引き出し可能に備えられる上部引出し部材150aと、ケース160の下部引き入れ・引き出し口161bに引き入れおよび引き出し可能に備えられる下部引出し部材150bとを含むことができる。したがって、互いに異なる大きさのラップフィルムロール10を上部引出し部材150aと下部引出し部材150bにそれぞれ具備することができるため、厨房などの空間を広く占めずに異なる大きさのラップフィルムロール10を共に使用することができる。
【0103】
以上のように、本発明の一実施形態による移動カッター用着脱レール120およびこれを含むラップ包装機100は、次のような効果を奏することができる。
【0104】
本発明の一実施形態によれば、移動カッター用着脱レール120がラップ包装機100に着脱可能に備えられるため、移動カッター110の交換作業が着脱レール120を通じて容易且つ迅速に行われ得る。
【0105】
以上で本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、ラップを収容し切断するラップ包装機に関するものであって、産業上の利用可能性がある。
【符号の説明】
【0107】
10…第1ラップフィルムロール
20…第2ラップフィルムロール
30…第3ラップフィルムロール
40…第4ラップフィルムロール
110…ケース
111…開放部
112…第1透視孔
113…第2透視孔
114…透視窓
117…滑り防止部材
120…第1左右係止部
130…第1支持棒
140…蓋
150…第1カッター部
151…カッターレール
152…移動カッター
153…着脱ユニット
153a…カッター通過溝
153b…キャップ
1531…キャップ
1531a…嵌合突起
1532…カッター通過孔
120(121、122)…第1左右係止部
161…支持体
161a…挿入部
161b…取っ手部
162…円形ブレード
162a…刃
170…左右移動防止ユニット
171…調節孔
172…第1区分板
172a…調節突起
173…第2区分板
174…第3区分板
210…ラップフィルム通過部
220…第2左右係止部
230…第2支持棒
250…第2カッター部
11…ラップフィルム
101…ラップフィルム通過孔
110…移動カッター
111…ブレード
112…支持体
112a…挿入部
113…取っ手
120…着脱レール
121…本体
122…収容部
123…側面開放部
124…上面開放部
125…締結部
130…レール支持台
131…締結溝
140…カッターレール
150…引出し部材
150a…上部引出し部材
150b…下部引出し部材
160…ケース
161…引き入れ・引き出し口
161a…上部引き入れ・引き出し口
161b…下部引き入れ・引き出し口
170…ロッキングユニット
171…弾性ブラケット
172…係止突起
173…係止溝
180…加圧部
181…弾性部材
190…外装部材