特許第5695760号(P5695760)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5695760-履物着用のための機能性椅子 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5695760
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】履物着用のための機能性椅子
(51)【国際特許分類】
   A47C 9/00 20060101AFI20150319BHJP
【FI】
   A47C9/00
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-543063(P2013-543063)
(86)(22)【出願日】2010年12月8日
(65)【公表番号】特表2013-544618(P2013-544618A)
(43)【公表日】2013年12月19日
(86)【国際出願番号】KR2010008748
(87)【国際公開番号】WO2012077835
(87)【国際公開日】20120614
【審査請求日】2013年12月9日
(31)【優先権主張番号】20-2010-0012562
(32)【優先日】2010年12月6日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513142068
【氏名又は名称】キム, ヒョン−テク
【氏名又は名称原語表記】KIM, Hyong−Taek
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヒョン−テク
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 韓国登録実用新案第20−0451100(KR,Y1)
【文献】 登録実用新案第3103958(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物着用のための機能性椅子であって、
いずれの方向からも人が腰かけることができる上板が形成され、
前記上板の下側に形成された柱の末端に下板が結合し、
前記下板は、前記下板と上板との間の空間に物品が載せられるように構成してあり、
前記下板の下側には、一つ以上の柱が形成されて地面に立てられるようにしてあり、
前記上板の横面には、引出し、ホルダーのいずれか一つ以上が組み込まれ、使用時に突出可能にしてあり、しかも靴墨、靴ブラシ、杖、傘を含む物品を保管可能であり、
前記機能性椅子には、補助支持台が追加され、子供が座るか足を乗せて履物を履くことができ
前記補助支持台は、前記下板の上側に補助平板を配置して、前記補助平板の末端に閉塞要素を形成することにより前記補助平板が前記下板の外方に離脱しないように構成してあり、前記補助平板の下側には一つの柱が形成され、前記補助平板の上側に人が座るか足を乗せる時に前記補助平板を支える役割をすることを特徴とする履物着用のための機能性椅子。
【請求項2】
前記補助支持台は、前記機能性椅子とは分離した別途の支持台であって、前記下板の下側の空間に保管し、使用時に取り出して使用することができることを特徴とする請求項1に記載の履物着用のための機能性椅子。
【請求項3】
前記下板の横面には、下板ホルダーが形成され、杖、傘を保管するか、杖を支持して立ち上がる時に杖を固定させる役割をすることを特徴とする請求項2に記載の履物着用のための機能性椅子。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物を履く時に使用する機能性椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、履物を履く時に使用する機能性椅子に関する。従来の履物の着脱時は、玄関に立っている状態で履物を履いたり脱いだりしたが、体の不自由な人や老弱者の場合は、立っている状態で履物を履いたり脱いだりすることが不便であるため、最初から玄関に腰かけて履物を履くようにし、特別な場合は、玄関に肘掛けや背もたれのない椅子を置いて、該椅子に座って履物を履くようにした。しかし、このような椅子は、座って履物を履くためのものではないため、座って履物を履くには椅子の高さが合わず、多くの場合、狭い玄関に置いて使用しなければならないので、玄関が煩雑になることが多々あった。特に、玄関には、履物以外にも傘や、杖、靴ブラシ、ボール、ベビーカーなどのような物品も共に保管しなければならないため、特に煩雑になり易く、椅子を置き難いので、多くの場合は、玄関先にそのまま座り込んで履物を履かなければならなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記のような困難を解決するために案出されたもので、老弱者や子供が履物を履く時に役に立ち、通常は空間を効率よく使用するための機能性椅子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記のような目的を達成するために、履物着用のための機能性椅子を提供し、前記椅子は、いずれの方向でも人が腰かけることができる上板が形成され、前記上板の下側に形成された柱の末端に下板が結合し、前記下板は、前記下板と上板との間の空間には物品が載せられるようにし、前記下板の下側には、一つ以上の柱が形成されて地面に立てられるようにし、前記上板の横面には、引出し、ホルダーのいずれか一つ以上が組み込まれ、使用時に突出し可能にして靴墨、靴ブラシ、杖、傘を含む物品を保管可能にし、前記機能性椅子には、補助支持台が追加され、子供が座るか足を乗せて履物を履くことができる。
【0005】
補助支持台は、前記機能性椅子と分離した別途の支持台であって、前記下板の空間下に保管し、使用時に取り出して使用する。
【0006】
前記補助支持台は、前記下板の上側に補助平板が置かれ、補助平板の末端には閉塞要素が形成され、補助平板が下板の外方に離脱しないようにし、補助平板の下側には一つの柱が形成され、補助平板の上側に人が座るか足を乗せる時に補助平板を支える役割をする。
【0007】
前記下板の横面には、下板ホルダーが形成され、杖、傘を保管するか、杖を支持して立ち上がる時に杖を固定させる役割をすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記のような機能性椅子によって、子供、老弱者、障害者が容易に履物を履くことができるようにし、しかも他の物品を保管することができる空間を確保するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明による一実施例を示す図面。
図2】本発明による一実施例を示す図面。
図3】本発明による他の実施例を示す図面。
図4】本発明による他の実施例を示す図面。
図5】本発明による他の実施例を示す図面。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付した図面を参考して本発明を詳しく説明する。図1は、本発明による機能性椅子の一実施例を示した図面である。図1は、引出しと傘ホルダーとを広げた状態を示す。本体の下側には、補助椅子17が保管される。図2は、使用しない時に保管のために引出しを閉めた状態を示す。
【0011】
本発明による機能性椅子は、図1のように2段で構成されており、本体には、平板状の上板11と下板12とがそれぞれ形成され、上板と下板との下側には、柱13、14が形成されている。上板11の下側に形成された柱13は、末端が下板12の上面に固定され、下板12の下側に形成された柱14は地面上に置かれる。
【0012】
従って、上板と下板との間及び下板と地面との間には、空間が形成され、この空間には、補助支持台、補助椅子17や履物などを収納することができる。また、上板の横面には、引出し15とホルダー16とが形成される。引出し15とホルダー16とが形成される面は、それぞれ異なり、上板11を充分に厚くすれば、引出し15とホルダー16とが全て収容されることができる。ホルダーは、一側面から出入りできるだけでなく、押し入れた時に他側面から抜き出すことができるように構成されている。即ち、図3のように、ホルダー16が形成された反対側面にホルダーが抜け出せるホルダー開口24が形成され、本発明による物品を使用する時にいずれの側でもホルダーを出し入れ可能にすることで、本発明による物品の使用方向に制限がないようにした。
【0013】
また、引出し15には、靴ブラシ、靴墨などのような用品を保管し、ホルダー16には数個の孔が形成され、孔のサイズに合わせて傘、杖などを挿して保管する。ホルダーに形成される孔のサイズや個数は、使用用途によって変更可能である。
【0014】
上板と下板との間の空間にも、履物などを保管することができ、下板と地面との間には、履物の他にも補助支持台17を保管してもよい。補助支持台17は、下板と地面との間の空間に保管し、履物を履く時に使用するが、補助支持台17は、上板に座った状態で片側の足を乗せることに使用しても良く、幼い子が座って靴を履くことに使用しても良い。即ち、大人と子供が同時に靴を履くことに使用しても良く、狭い空間でも使用可能である。
【0015】
このような支持台により、狭い空間に靴、靴ブラシ、靴墨、傘、杖のような物品を玄関に効率よく保管することが可能であり、保管のために小さな場所のみが必要なだけである。また、老弱者、障害者、子供が履物を履く時には、座ったまま履物を履くことができ、杖を使用する人は、杖をホルダーに挿したまま立ち上がることができ、多用に使用可能である。
【0016】
図4は、このような用途のために、下板に他のホルダーを配置した形態を示す。図4の下板のホルダー18は、下板に配置され、傘、杖などを挿す時に使用しても良く、座った状態から立ち上がる時に杖を固定させるための用途として使用しても良い。この時、上板と下板との厚さやホルダーの位置及び個数などは、必要に応じて変化しても良い。ホルダーは、上板や下板の厚ささえ許容されれば、いくつでも設置可能である。
【0017】
図5は、更なる他の実施例を示す。図5の実施例において、補助支持台17は、補助平板21が下板の上側に配置してあり、その末端には閉塞要素22が形成され、下板から補助平板21が離脱しないようにする。また、補助平板21の下側には、補助柱23が形成され、補助平板を支える役割をする。従って、通常は補助平板上に履物を置いて保管し、補助平板を引っ張り出してその上にある履物を履くようにしても良く、補助平板を引き出した状態で使用し、補助平板21上に足を乗せるか腰かけた状態で使用しても良い。補助平板21が下板から滑り易いように別途の装置を設けてもよいが、これは公知の事項であるので、詳しい記載は省略する。
【0018】
本発明による本体は、上板と下板との2段構造からなるが、上板と下板とを数個設けて3段や4段構造としても良い。この場合、それぞれの平板間に履物やその他の物品を保管することができる空間が形成され、人が座れるように適宜な高さを有するべきである。
【0019】
また、柱の模様や引出し、ホルダーの位置は、必要に応じて変更されても良く、本明細書に記載された内容に権利が限らない。
【符号の説明】
【0020】
11:上板
12:下板
13、14:柱
15:引出し
16:ホルダー
17:補助支持台
18:下板ホルダー
21:補助平板
22:閉塞要素
23:補助柱
24:ホルダー開口
図1
図2
図3
図4
図5