(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記連動部は、閉状態で前記第1の回動支持部の上方に位置する前記第1のトレイの先端部と、前記第2のトレイの回動時に前記第1のトレイの先端部と当接する前記第2のトレイの当接部と、を有し、
前記保持部は、閉状態で前記第1のトレイを前記装置本体に係合させる係合部で、
前記第2のトレイの回動により、前記第2のトレイの当接部が前記第1のトレイの先端部に当接して前記係合部の係合が外れ、前記第1のトレイが開状態に移動する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシート搬送装置。
前記第2の回動支持部は、前記第1のトレイの基端部を回動自在に支持する前記第1の回動支持部よりも上方で、閉状態の前記第1のトレイの先端部よりも下方に配置されている、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
前記第1のトレイが閉状態から開状態に回動する動作に連動して、装置の電源がオンされ、前記第1のトレイが開状態から閉状態に回動する動作に連動して、装置の電源がオフされるように、電源のオンオフを行うスイッチを配置した、
ことを特徴とする、請求項1ないし5のうちの何れか1項に記載のシート搬送装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、
図1ないし
図7を用いて説明する。原稿情報読取装置(以下、スキャナ)100は、
図1に示すように、シート搬送装置100Aと、情報読取部(画像読取部)170とを備える。シート搬送装置100Aは、上部ユニット150と下部ユニット190とから構成される装置本体101と、装置本体101にそれぞれ回動自在に設けられた給紙トレイ110及び排出トレイ160とを備える。
【0013】
装置本体101には、シートが搬送される搬送路130が設けられ、搬送路130の途中に情報読取部170が配置されている。搬送路130は、上部ユニット150と下部ユニット190との間に設けられており、上部ユニット150は下部ユニット190に対して回動支持部152を中心として回動自在に設けられている。そして、上部ユニット150を回動させることにより、搬送路130が露出するようにして、例えば、搬送路130でシートがジャムした場合に処理できるようにしている。
【0014】
[情報読取部]
情報読取部170は、
図1に示すように、一対のイメージセンサ170a、170bを有する。イメージセンサ170a、170bは、それぞれCIS(密着型イメージセンサ)であり、シートの表面と裏面との情報を読み取る。即ち、片方のイメージセンサ170aは上部ユニット150側に設けられ、他方のイメージセンサ170bは下部ユニット190側に設けられている。そして、それぞれのイメージセンサ170a、170bの情報を読み取る面を搬送路130側とし、搬送路130を通るシートの両面の情報をイメージセンサ170a、170bにより読み取るようにしている。
【0015】
このようなイメージセンサ170a、170bは、例えば、光源からの光を搬送中のシートに照射し当該シートからの反射光をセンサで受光することでシートの画像を読み取る。読み取った画像情報は、例えばスキャナ100に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部端末に送って画像処理をする。
【0016】
なお、情報読取部170が画像を読み取るべきシートは、OA紙などの記録紙、領収書、小切手などいかなるシートであってもよく、複数である場合には、シートのサイズが同一であることが好ましい。本実施形態で読み取る情報は、シートの表面又は裏面に形成された画像の情報である。
【0017】
[給紙部]
また、搬送路130の両端部には、給紙部120と排紙部140とが配置されている。給紙部120は、外部から搬送路130に通じる給紙口(開口部)121と、この給紙口121近傍に配置された搬送手段であるフィードローラ122と、フィードローラ122に対向配置される分離手段である分離部材123とを有する。また、給紙部120には、給紙口121の開閉を行う第1のトレイである給紙トレイ110が配置されている。
【0018】
給紙トレイ110は、給紙部120の近傍の下部ユニット190の端部に、その基端部が第1の回動支持部である回動支持部111を中心として回動自在に支持されている。この回動支持部111の回動中心軸は、搬送路130のシート搬送方向に直交する方向(幅方向)に配置される。したがって、給紙トレイ110は、この幅方向に配置された回転中心軸を中心として、給紙口121に遠近動する方向に回動する。
【0019】
このような回動支持部111は、例えば、給紙トレイ110の基端部に幅方向に設置された軸を下部ユニット190に設けた軸受としての円筒部内に挿入することにより構成する。この円筒部も幅方向に形成される。そして、この軸が円筒部内で回動することにより給紙トレイ110が回動するようにしている。
【0020】
また、給紙トレイ110は、
図1及び
図3に示す開状態で、その上面にシート或いはシート束が載置される。これに対して、開状態から折り畳まれた
図2に示す閉状態では、搬送路130に通じる給紙口(開口部)121を覆う。これにより、閉状態で給紙口121から埃などの異物が搬送路130内に進入することを低減できる。
【0021】
フィードローラ122は、給紙トレイ110に載置されたシートを、給紙口121を通じて搬送路130に搬送する。分離部材123は、シートの搬送の抵抗となる摩擦部材で、給紙トレイ110に載置されたシート束からシートを分離する。このような分離部材123は、フィードローラと逆方向に回転するリタードローラであっても良い。給紙部120は、このようにフィードローラ122と分離部材123とを備えることにより、給紙トレイ110に積載された複数のシート(シート束)から1枚ずつシートを分離して搬送できる。
【0022】
[排出部]
一方、排紙部140は、搬送路130から外部にシートを排出する排出口(開口部)141と、この排出口141近傍に配置された一対の排紙ローラ142とを有する。また、排紙部140のシート排出方向下流側で、上部ユニット150の上面には、排出されたシートが載置される載置面150aが形成されている。載置面150aのシート排出方向(搬送方向)に直交する幅方向中間部には、第2のトレイである排出トレイ(排出延長トレイ)160が配置されている。
【0023】
また、上部ユニット150の上面には、排出トレイ160を収容するためにそれに対応した形状の凹部150bが設けられている。更に上部ユニット150の上面は、シート排出方向上流から下流まで滑らかな曲面形状にされており、その凹部と後述する閉状態での排出トレイ160もまた、全体的には同様な曲面形状にされている。
【0024】
排出トレイ160の基端部は、上部ユニット150の載置面150aのシート排出方向下流端部に、第2の回動支持部である回動支持部161を中心として回動自在に支持されている。この回動支持部161の回動中心軸は、搬送路130のシート搬送方向に直交する方向(幅方向)に配置される。したがって、排出トレイ160は、この幅方向に配置された回転中心軸を中心として、載置面150aに遠近動する方向に回動する。このような回動支持部161の構成は回動支持部111と同様である。また、上述したように、上部ユニット150の上面に合わせて排出トレイ160を曲面形状とすることに伴い、排出トレイ160の基端寄り部分を、排出トレイ160の
図2に示す閉状態で上方に突出するように湾曲させた湾曲部162としている。
【0025】
図1及び
図3に示す排出トレイ160の開状態では、表面160a上
(他方面上)に排紙部140から排出されるシートが載置される。即ち、本実施形態の場合、スキャナ100から排出されるシートは、上部ユニット150の上面の載置面150aに載置される。但し、排出トレイ160を開状態とすることにより、長いシートが排出される場合でもシートを載置面150a及び排出トレイ160の表面160aで支持できるようにしている。言い換えれば、排出トレイ160は排出されるシートが載置される面を延長するものである。
【0026】
これに対して、排出トレイ160が開状態から折り畳まれた
図2に示す閉状態では、載置面150aの幅方向中央部に形成された凹部150bに排出トレイ160が収まる。そして、排出トレイ160の裏面160bと載置面150aとの高さがほぼ一致する。これにより、排出トレイ160の閉状態でも、排紙部140から排出されるシートが載置面150aと排出トレイ160の裏面160b
(一方面)の上に載置されるようにしている。
【0027】
また、載置面150a、開状態での排出トレイ160の表面160a、及び、閉状態での排出トレイ160の裏面160bは、排紙部140に向かうほど下方に傾斜した傾斜面としている。これにより、載置面150a及び排出トレイ160の表面160a又は裏面160bに排出されたシート或いはシート束は、傾斜に沿ってシート排出方向上流側に滑る。そして、載置面150aの排紙部140側にほぼ鉛直方向に立設する壁面151に、排出されたシートのシート排出方向後端(上流端)が当接して整列する。
【0028】
なお、載置面150aの傾斜面は、その排紙方向における長さが、名刺サイズやはがきなどのシート材が積載可能な長さに設定されている。これにより、排出トレイ160を開状態(展開位置)にまで展開しなくても、載置面150a上に小サイズのシート材を積載することができる。
【0029】
[ロックレバー及びスイッチ]
また、上部ユニット150には、搬送路130の間隔を一定にするために下部ユニット190との位置を保持するロックレバー154と、スキャナ100の電源のオンオフを行うスイッチ200とを配置している。
【0030】
これらロックレバー154及びスイッチ200は、上部ユニット150の載置面150aのシート排出方向下流端部近傍に設けられている。そして、
図2に示すように、給紙トレイ110を閉状態とした場合に、ロックレバー154の操作を行う側の端部と、スイッチ200が給紙トレイ110に覆われるようにしている。これにより、給紙トレイ110の閉状態で、ロックレバー154及びスイッチ200を誤操作することを防止できる。一方、
図3に示すように、給紙トレイ110を開状態とした場合に、ロックレバー154の操作側端部及びスイッチ200が露出して、ロックレバー154及びスイッチ200を操作可能としている。
【0031】
[係合部]
また、本実施形態の場合、給紙トレイ110は、先端部(開状態でのシート搬送方向上流端部)を装置本体101の上部ユニット150に係合自在としている。このために、
図4に示すように、閉状態の時に給紙トレイ110の先端部を上部ユニット150に係合させる係合部180を設けている。係合部180が、閉状態に給紙トレイ110を保持する保持部に相当する。係合部180は、給紙トレイ110の先端部に設けた係合突部181と、上部ユニット150に設けた被係合部182とを有する。なお、係合部は、
図4で説明した構造に限定されず、装置本体に対して給紙トレイを閉じた状態を維持しながらも、排出トレイの開閉に伴って給紙トレイが開状態となる際に装置設置面等に勢いよく倒れてしまうのを防げるような構造であればよい。
【0032】
係合突部181は、基端部が給紙トレイ110の先端部に固定された弾性板部181aの先端部に、突起部181bを形成してなる。突起部181bは両側面を互いに逆方向に傾斜した傾斜面としている。また、被係合部182は、上部ユニット150の係合突部181と整合する位置に設けた凹部153内に設けられ、弾性板部182aの先端部に突起部182bを形成してなる。突起部182bは両側面を互いに逆方向に傾斜した傾斜面としている。
【0033】
給紙トレイ110の先端部を上部ユニット150に係合させる場合には、係合突部181が上部ユニット150の凹部153内に進入し、係合突部181の突起部181bと被係合部182の突起部182bとが干渉する。そして、更に係合突部181を進入させることにより、突起部181b、182bの傾斜面同士が係合し、それぞれの弾性板部181a、182aが弾性変形することにより、突起部181b、182bが互いに離れる方向に移動する。そして、係合突部181の突起部181bが被係合部182の突起部182bを乗り越えて、係合突部181と被係合部182とが係合する。この状態で、給紙トレイ110が閉状態に保持される。
【0034】
一方、給紙トレイ110の先端部と上部ユニット150との係合を外す場合には、給紙トレイ110に開状態となる方向の力が作用することにより、係合突部181が凹部153から抜ける方向に移動を開始する。この際、係合突部181の突起部181bが被係合部182の突起部182bと干渉し、互いの傾斜面同士の係合により、それぞれの弾性板部181a、182aが弾性変形する。そして、突起部181b、182bが互いに離れる方向に移動して、係合突部181の突起部181bが被係合部182の突起部182bを乗り越えて、係合突部181と被係合部182との係合が外れる。即ち、給紙トレイ110の保持が解除される。係合部180の係合が外れると、給紙トレイ110は、自重により閉状態から開状態に回動可能である。
【0035】
なお、給紙トレイ110と上部ユニット150との係合部の構造は上述の説明のものに限らず、例えば、磁力によるものなど、従来から知られている他の構造としても良い。要は、給紙トレイ110を閉める動作により係合し、給紙トレイ110に開く方向の所定の力が作用した場合に係合が外れるものであれば良い。
【0036】
[抵抗手段]
また、給紙トレイ110と装置本体101との間に、給紙トレイ110が自重により閉状態から開状態となる方向に作用する力よりも小さく、且つこの力に対する抵抗力を作用させる抵抗手段183を設けている。本実施形態の場合、抵抗手段183は、
図5に示すように、付勢手段であるばね183aと、折り曲げ板部183bと、突部183cとを有する。ばね183aは、装置本体101と給紙トレイ110の一端部(
図5の右端部)とに間に配置され、給紙トレイ110を他端(
図5の左端)側に付勢する。折り曲げ板部183bは、給紙トレイ110の他端部から装置本体101側に折り曲げられるように形成されている。突部183cは、装置本体101の折り曲げ板部183bと対向する位置に、ばね183aの付勢方向と逆方向に突出するように設けられている。
【0037】
折り曲げ板部183bは、給紙トレイ110の開状態と閉状態とに拘らず、一部が常に突部183cと係合しており、この係合に基づいて弾性変形した状態となっている。即ち、給紙トレイ110が閉状態の場合には、
図5(a)に示すように、ばね183aに付勢された給紙トレイ110の折り曲げ板部183bが突部183cとの係合により弾性変形している。この状態から
図5(b)に示す開状態とすべく、給紙トレイ110が自重により開く方向に傾いていくと、突部183cと折り曲げ板部183bとが摺接し、給紙トレイ110が開くことに対する抵抗となる。この結果、給紙トレイ110がゆっくり開き、スキャナ100を載置している台などに給紙トレイ110が勢い良く衝突することを防止できる。
【0038】
本実施形態では、各部183a、183b、183cの寸法や材質、大きさなどを適切に規制して、給紙トレイ110が自重により閉状態から開状態となる方向に作用する力よりも小さく、且つこの力に対する抵抗力を作用させるようにしている。
【0039】
なお、このような抵抗手段183は、例えばダンパなどの他の構造であっても良い。但し、本実施形態のような構成とすることにより、簡易且つ低コストで上述のような機能を有する抵抗手段183を得られる。また、抵抗手段183により給紙トレイ110の閉状態を適切に維持できれば、この抵抗手段183に給紙トレイ110を装置本体101に係合させる係合部としての役目を持たせるようにしても良い。この場合、
図4に示した係合部180を省略できる。
【0040】
[連動部]
また、本実施形態の場合、排出トレイ160の回動により、係合部180により閉状態に保持されている給紙トレイ110の係合を外して、給紙トレイ110を開状態に移動させる連動部300を有する。連動部300は、閉状態で回動支持部111の上方に位置する給紙トレイ110の先端部112と、排出トレイ160の回動時に給紙トレイ110の先端部112と当接する排出トレイ160の当接部である湾曲部162と、を有する。そして、排出トレイ160が閉状態から開状態に回動することにより、排出トレイ160湾曲部162が給紙トレイ110の先端部112に当接して係合部180の係合が外れ、給紙トレイ110が開状態に移動する。
【0041】
言い換えれば、給紙トレイ110と排出トレイ160との位置関係を、次のように規制している。即ち、排出トレイ160を閉状態から開状態に回動させる際に、排出トレイ160の基端寄り部分の湾曲部162
(基端部)が閉状態の給紙トレイ110の先端部112と当接して、係合部180の係合が外れるようにしている。
【0042】
このために、排出トレイ160の基端部を上部ユニット150に回動自在に支持する回動支持部161を、給紙トレイ110の基端部を回動自在に支持する回動支持部111よりも上方に位置させている。また、回動支持部161は、閉状態の給紙トレイ110の先端部112に隣接して配置され、且つ、この先端部112よりも下方に位置する。言い換えれば、閉状態での給紙トレイ110の先端部112が排出トレイ160の回動支持部161よりも上方に突出するようにしている。
【0043】
これにより、
図6に示すように、排出トレイ160を開状態の方向(
図6の実線矢印方向)に回動させた場合に、排出トレイ160の湾曲部162が給紙トレイ110の先端部112と当接する。この当接した状態から更に排出トレイ160を開状態の方向に回動させると、給紙トレイ110の装置本体101との係合部180の係合が外れる。そして、
図7に示すように、給紙トレイ110が自重により開状態の方向(
図7の実線矢印方向)に回動し、
図1、3に示すような開状態となって、給紙トレイ110にスキャナ100で読み取るシートを載置できる。
【0044】
また、本実施形態の場合、排出トレイ160の基端寄り部分を、閉状態から開状態に回動する方向に突出した湾曲部162として、排出トレイ160が開状態に回動する際に、この湾曲部162が給紙トレイ110の先端部112に当接するようにしている。これにより、排出トレイ160の回動中心である回動支持部161を給紙トレイ110の先端部112に無理して近づけなくても良く、設計の自由度を向上させられる。即ち、湾曲部162が存在する分、回動支持部161を給紙トレイ110の先端部から離れて設置できる。
【0045】
また、湾曲部162を給紙トレイ110の先端部112に当接させることにより、給紙トレイ110の先端部112を給紙トレイ110が開状態に回動する方向に向かうように力を伝え易い。即ち、排出トレイ160の回動時に湾曲部162が当接するようにすれば、湾曲している分、給紙トレイ110の先端部112への当接角度を鉛直方向に近づけることができ、給紙トレイ110が開状態に回動する方向に向かうように力を伝え易い。この結果、給紙トレイ110の開状態への回動を円滑に行え、且つ、給紙トレイ110の回動支持部111の負担を小さくして、製品寿命を向上させられる。
【0046】
一方、給紙トレイ110を開状態から閉状態とすべく、
図7の破線矢印の方向に給紙トレイ110を回動させると、給紙トレイ110の先端部112が開状態の排出トレイ160と当接する。この当接した状態から更に給紙トレイ110を閉状態の方向に回動させると、排出トレイ160が自重により閉状態の方向(
図6の破線矢印方向)に回動し、
図2に示すような開状態となる。この結果、給紙トレイ110と排出トレイ160とがそれぞれ折り畳まれて閉状態となり、スキャナ100をコンパクトにでき、持ち運びし易くなる。なお、排出トレイ160にも給紙トレイ110と同様の抵抗手段、即ち、自重により閉状態となる際の抵抗となる手段を設けても良い。
【0047】
[スキャナの動作]
このような本実施形態の場合、まず、上述のように排出トレイ160を開状態の方向に回動させることにより、給紙トレイ110も連動して開状態の方向に回動させ、それぞれ開状態とする。この状態で、給紙トレイ110に情報を読み取るシート(或いはシート束)を載置する。また、給紙トレイ110の開状態で電源のスイッチ200が露出する。したがって、例えば、ユーザがスイッチ200を押して、更に読取開始ボタンを押すか外部端末から読取指示を出すなどして、読取動作を開始させる。
【0048】
読取動作が開始すると、フィードローラ122が回転駆動して、シート束からシートが分離部材123により1枚ずつ分離されて搬送路130へ搬送される。搬送路130へ搬送されたシートは、シートの両面(或いは何れかの面)の情報がイメージセンサ170a、170bにより読み取られる。イメージセンサ170a、170bに読み取られた情報は、装置に設けられた記憶手段(メモリ)に記憶されたり、不図示の外部端末(パーソナルコンピュータなど)に送られたりする。イメージセンサ170a、170bを通過したシートは、一対の排紙ローラ142により挟持され、載置面150a及び排出トレイ160上に排出される。
【0049】
このように構成される本実施形態のスキャナ100は、上述のような連動部300を有するため、排出トレイ160を開ける動作により給紙トレイ110も連動して開けることができる。即ち、排出トレイ160を開状態とすることにより、係合部180の係合が外れて給紙トレイ110も開状態となる。このため、給紙トレイ110及び排出トレイ160を開く手間を低減できる。また、給紙トレイ110を閉める動作により排出トレイ160も連動して閉めることができ、給紙トレイ110及び排出トレイ160を閉める手間も低減できる。更に、このような構成を実現するために、別途モータや動力伝達機構を設ける必要がないため、装置の低コスト化及び小型化を図れる。
【0050】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、
図8及び
図9を用いて説明する。本実施形態では、分離部材123(
図1参照)を使用する場合と使用しない場合とを切り換える切換手段である切換レバー210を有する。分離部材123は、この切換レバー210の操作に連動して、シートと当接する位置と当接しない位置との間を移動する。例えば、切換レバー210の操作によりフィードローラ122(
図1参照)に対して接離する方向に移動する。
【0051】
分離部材123をシート当接する位置に移動させた分離給送モードでは、分離部材123により、シート束からシートを1枚ずつ分離して給送する。一方、分離部材123をシートの当接位置から退避させた非分離給送モードでは、分離部材123をシートに当接させないため、シートの分離が行われにくい。このような非分離給送モードは、分離給送できない薄いシートや厚いシートを1枚ずつ給送する場合や、半折りにしたシートや綴じた帳票類などのシートで、敢えて複数枚のシートを分離せずに重ねて給送したい場合に使用される。
【0052】
本実施形態では、
図9に示すように、このように分離給送モードと非分離給送モードとを切り換え可能な切換レバー210が、閉状態の給紙トレイ110に覆われるようにしている。これにより、給紙トレイ110が閉状態(収納状態)でユーザがスキャナを持ち運ぶ時に、ユーザが誤って切換レバー210を切り替えることを防ぐことができる。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様である。
【0053】
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、
図10及び
図11を用いて説明する。本実施形態では、スキャナ100の電源のオンオフを行うスイッチ201a、201bを、次のように配置している。即ち、給紙トレイ110が閉状態から開状態に回動する動作に連動して、装置の電源がオンされ、給紙トレイ110が開状態から閉状態に回動する動作に連動して、装置の電源がオフされるように、スイッチ201a、201bを配置している。
【0054】
具体的には、給紙トレイ110の先端部112の近傍と基端部にそれぞれ突起113a、113bを設ける。また、上部ユニット150の閉状態の給紙トレイ110の突起113aと整合する位置に、スイッチ201aを設ける。更に、下部ユニット190に給紙トレイ110の回動支持部111近傍で、開状態の給紙トレイ110の突起113bと整合する位置に、スイッチ201bを設ける。スイッチ201aは突起113aに押されると電源をオフする。一方、スイッチ201bは突起113bに押されると電源をオンする。
【0055】
このような本実施形態の場合、
図10(a)及び
図11(a)に示すように、給紙トレイ110を開状態とすると、給紙トレイ110の基端部の突起113bがスイッチ201bを押して電源をオンにする。なお、このとき、給紙トレイ110の先端部の突起113aはスイッチ201aから離れている。
【0056】
一方、
図10(b)及び
図11(b)に示すように、給紙トレイ110を閉状態とすると、給紙トレイ110の先端部の突起113aがスイッチ201aを押して電源をオフにする。なお、このとき、給紙トレイ110の基端部の突起113bはスイッチ201bから離れている。
【0057】
本実施形態の場合、このように、給紙トレイ110を開状態とするとスキャナ100の電源がオンとなり、閉状態とするとスキャナ100の電源がオフとなる。即ち、給紙トレイ110の開閉に連動してスキャナ100の電源のオンオフが行われる。これにより、電源のオンオフ動作の手間を低減できると共に、より確実に電源オフを行うことができ、未使用時の省力化につなげることができる。その他の構成及び作用は、前述の第1の実施形態若しくは上述の第2の実施形態と同様である。
【0058】
<他の実施形態>
なお、上述の各実施形態では、装置の下側に給紙部120が、上側に排紙部140があり、給紙トレイ110の上側に排出トレイ160が配置される構造について説明した。但し、本発明は、装置の上側に給紙部が、下側に排紙部があり、排出トレイの上側に給紙トレイが配置される構造にも勿論適用可能である。
【0059】
また、排出トレイは、閉状態で排出口141を覆うように構成しても良い。また、分離部材の切換レバーやスイッチ、ロックレバーは閉状態の排出トレイに覆われるようにしても良い。更に、電源のオンオフも排出トレイの開閉に連動させても良い。
【0060】
また、第1のトレイを閉状態から開状態に移動させる力は、上述のような自重によるもの(重力)以外に、例えば、ばねなどの付勢手段によっても良い。第2のトレイを開状態から閉状態に移動させる力に関しても同様である。
【0061】
なお、上述の各実施形態で説明したシート搬送装置は、スキャナなどの原稿情報読取装置以外にも、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置などに設けても良い。