(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電子メールを受信した際に、前記受信した電子メールの送信先に代わって当該電子メールの送信元へ当該電子メールに対して返信する代理返信を、所定の宛先へ要求することが可能な電子メールサーバであって、
前記代理返信を要求する対象の代理返信対象電子メールを特定するためのメールアドレスまたはタイトルまたはメール本文中のキーワードに係る条件を登録する代理返信要求条件登録手段と、
受信した電子メールが前記代理返信対象電子メールであるか否か前記代理返信要求条件登録手段を参照して判定する代理返信対象判定手段と、
前記代理返信対象判定手段が代理返信対象電子メールと判定した電子メールの送信元へ送信される電子メールを監視して当該電子メールに対する返信が為されたか否かを判定する返信判定手段と、
前記代理返信対象判定手段が代理返信対象電子メールと判定した電子メールに対する代理返信を所定の宛先へ要求する代理返信要求手段と、
受信した電子メールの送信元のメールアドレスが自電子メールサーバに帰属する端末のメールアドレスであった場合に当該電子メールの送信元のメールアドレスと受信時刻を対応づけて記憶する電子メール受信時刻記憶手段と、を有し、
前記代理返信対象判定手段は、自電子メールサーバが電子メールを受信する毎に、前記受信した電子メールのメールアドレスまたはタイトルまたはメール本文と前記代理返信要求条件登録手段に登録されている条件を比較し、前記受信した電子メールが代理返信対象電子メールか否かを判定し、
前記返信判定手段は、前記代理返信対象判定手段が代理返信対象電子メールであると判定した電子メールの送信元へ送信される電子メールのタイトルを監視し、前記タイトルに当該代理返信対象電子メールのタイトルの全部もしくは一部が含まれていた場合に返信が為されたと判定し、
前記代理返信要求手段は、前記返信判定手段が所定の期間内に当該代理返信対象電子メールに対する返信が為されたと判定しなかった場合に、前記電子メール受信時刻記憶手段が当該所定の期間内に新たに記憶した送信元のメールアドレス宛に、当該代理返信対象電子メールに対する返信を要求する返信要求メールを自動的に送信することを特徴とする代理返信要求機能を有する電子メールサーバ。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について説明する。尚、実質同一部位には同じ参照番号を付与し、説明を繰り返さない。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態に係るメールシステムの全体構成図である。本メールシステムは、LAN500に接続する本発明対象のメールサーバ100と、LAN500に接続し、メールサーバ100に帰属してメールクライアントとしての機能を具備する端末200と、LAN500とWAN600の中継を行うゲートウェイ400と、WAN600に接続し、メールクライアント機能を有する相手端末300とから構成される。
【0015】
尚、本来は、WAN600側にもメールサーバが設置されていて、相手端末600は当該メールサーバに帰属し、メールサーバ同士で帰属する端末の電子メールの中継をおこなっているが、公知技術なので本説明ではWAN側のメールサーバは省略する。
【0016】
また、以降の説明では電子メールの流れを分かりやすく説明するために、以下の説明ではメールサーバ100がWAN600側の相手端末300へ電子メールを送信する場合を「転送する」、メールサーバ100がLAN500側の端末200への電子メールを送信する場合を「送信する」と呼称する。
【0017】
メールサーバ100は、相手端末300と端末200との間で送受信される電子メールを中継または端末200同士の間で送受信される電子メールを中継する。
【0018】
メールサーバ100は、相手端末300(または端末200)から端末200宛の電子メールを受信すると、受信した電子メールを解析し、電子メールが監視対象か否かを判定する。
【0019】
監視対象であった場合には、メールサーバ100は当該電子メールの解析データを記憶し、当該電子メールを送信先の端末200に当該電子メールを送信し、送信先の端末200から当該電子メールに対する返信メールを所定期間(ここでは5分)待つ。所定期間(ここでは5分)返信メールがない場合に、メールサーバ100は、送信先の端末以外の所定の端末宛に「送信先の端末に代わって応答をしてください」等の代理応答を依頼する旨のメッセージが含まれた代理返信要求メールを送信する。尚、代理返信要求メールには、受信した当該電子メールの内容が含まれているもとのする。
【0020】
相手端末300から送信先が端末200−1、CC先が端末200−3の電子メールが送信されたとする。するとメールサーバ100は、相手端末300から電子メールを受信すると、受信した電子メールを一時記憶し、受信した電子メールを解析して監視対象と判定し、端末1からの返信メールを監視する。
【0021】
メールサーバ100に帰属する端末200−1〜200−3の各端末から電子メール送信要求を受信すると、受信した電子メールの送信先およびCC先である端末200−1と端末200−3にメールを送信し、返信監視タイマ(例えば5分)・催促監視タイマ(例えば12分)をスタートする。
【0022】
尚、電子メール送信要求とは、端末200のユーザが当該端末200のメーラソフトを起動した場合に、またはメーラソフトを起動中の端末200においてユーザがメール受信操作を行った場合に、またはメーラソフトを起動中の端末200から定期的にメールサーバ100に送信される要求信号であって、メールサーバ100は、この要求信号を受信すると要求元の端末宛の電子メールを抽出して送信する。
【0023】
尚、端末200−1、端末200−2、端末200−3の各端末は定期的に電子メール送信要求を送信しているものとし、以下の説明においてメールサーバ100から端末200−1、端末200−2、端末200−3の各端末に電子メールが送信される前には必ず電子メール送信要求の動作があるが説明を省略する。
【0024】
メールサーバ100は、返信監視タイマ(例えば5分)がタイムアウトすると、CC先である端末200−3宛に代理返信要求メールを生成して送信する。さらに、メールサーバ100は、端末200−1宛に「端末200−3に代理応答を依頼しました」等の代理応答を所定の宛先に依頼した旨のメッセージを含む代理返信依頼済メールを生成して送信する。そして、タイムアウトした返信監視タイマをリスタートする。
【0025】
メールサーバ100は、返信メールを受信することなくさらに返信監視タイマ(例えば5分)がタイムアウトすると、ステップ1000で受信した電子メールを電子メール送信要求を送信した端末200−2宛の電子メールを含む代理返信要求メールを生成し送信する。
【0026】
そして、メールサーバ100は、端末200−1宛に「端末200−2に代理応答を依頼しました」旨の代理返信依頼済メールを生成し、送信する。そして、タイムアウトした返信監視タイマ(例えば5分)をリスタートする。
【0027】
メールサーバ100は、催促監視タイマがタイムアウトする(例えば12分)と、ステップ1003で電子メールを送信した送信先の端末および代理返信要求メールを送信した送信先の端末に対して、「至急、送信した電子メールの応答をお願いします」等の応答を促す旨のメッセージを含む催促メールを生成し、送信する。
【0028】
ここで、端末3のユーザが返信の電子メールを作成・送信したとする。
【0029】
メールサーバ100は端末3から返信の電子メールを受信すると、メールを解析して返信メールと判定し、返信メールの監視を解除する。そして、受信した電子メールを相手端末300に転送する。さらに、電子メールの送信先に対して、「端末○○が返信致しました」等、応答が完了した旨のメッセージを含む応答済メールを生成し、送信する。
【0030】
次に
図2を用いてメールサーバ100の各機能ブロックについて説明する。
図2は、メールサーバ100の機能ブロック図である。
【0031】
メールサーバ100は、外部インターフェース部101と、通信制御部102と、メールサーバ処理部103、メール解析部104と、対象メール処理部105と、監視タイマ部106と、監視対象テーブル記憶部107と、返信監視テーブル記憶部108と、プレゼンステーブル記憶部109と、メール生成処理部110の各機能ブロックから構成される。
【0032】
外部インターフェース部101は、LAN300と接続するための接続インターフェースである。
【0033】
通信制御部102は、相手端末300との通信全般を制御する。具体的にはイーサネット(登録商標)、IEEE、802.11、TCP/IP、SMTP、SNTP、POP等の各種通信プロトコルを駆使して端末200、ゲートウェイ400、相手端末300とのメール送受信を含むデータ通信を行う。
【0034】
通信制御部102は、監視対象テーブル107と接続し、端末200または他の通信端末からの指示に応じて監視対象テーブル1072の内容を書き換える。
【0035】
メールサーバ処理部103は、一時記憶部1031を具備し、通信制御部102から送られてきた電子メールを所定の宛先に転送または帰属する端末200に送信して、メールサーバの処理全般を行う。具体的には、メールサーバ処理部103は、通信制御部102から帰属する端末200宛の電子メールを受信すると一時記憶部1031に一時記憶し、当該帰属する端末200からの電子メール送信要求を受信すると要求元に対して該当する電子メールを送信する。また、メールサーバ処理部103は、帰属する端末200以外の宛先の電子メールを受信すると当該電子メールをWAN600上の所定の宛先に転送する。
【0036】
また、メールサーバ処理部103は、通信制御部102から送られてきた電子メールを受信すると、当該電子メールを複製してメール解析部104に渡す。メールサーバ処理部103は、通信制御部102から電子メール送信要求を受信すると、電子メール送信要求の要求元のメールアドレスを特定して特定したメールアドレスと現在時刻をプレゼンステーブル記憶部109に記憶する。メールサーバ処理部103は、通信制御部102から受信した電子メールの送信元が自メールサーバ100に帰属する端末200であった場合に、当該電子メールの送信元のメールアドレスと現在時刻をプレゼンステーブル記憶部109に記憶する。メールサーバ処理部103は、メール生成処理部110からメール生成処理部110が生成した相手端末300宛またはWAN600条の他の端末宛の電子メールを渡されると当該電子メールをWAN600に転送する。
またメールサーバ処理部103は、メール生成処理部110からメール生成処理部110が生成した渡された端末200宛の電子メールを渡されると一時記憶部103に記憶する。メールサーバ処理部103は、対象メール処理部105からの指示に応じて一時記憶部103に記憶されたメール生成処理部110が生成した電子メールを削除する。
【0037】
メール解析部104は、メールサーバ処理部103が通信制御部102から受信した電子メールを渡されると、当該電子メールから送信元のメールアドレス・送信先のメールアドレス・CC先のメールアドレス、タイトルおよび本文等の各種電子メールの解析データを抽出し、対象メール処理部105に渡す。
【0038】
対象メール処理部105は、メール解析部104から受信した解析データに応じて、監視タイマ部106、監視対象テーブル記憶部107、返信監視テーブル記憶部108、プレゼンステーブル部109、メール生成処理部110の各機能ブロックを制御する。尚、詳細な動作については後述する
監視タイマ部106は、帰属する端末200毎に返信監視タイマと催促監視タイマの2種類のタイマ機能を具備し、対象メール処理部105の指示に応じて各タイマの開始・停止を行う。そして、監視タイマ部106は、タイムアウトすると、タイムアウトしたことを対象メール処理部105に通知する。
【0039】
監視対象テーブル記憶部107は、対象メール処理部105が監視対象か否かを判定するためのキーワードを予め監視対象テーブルとして記憶する。
図3は、監視対象テーブルを模式的に表した図であり
図3(a)は監視メールアドレス1071、
図3(b)は監視キーワード1072の各テーブルの例である。
【0040】
監視メールアドレス1071および監視キーワード1072の各フィールドには、予めメールアドレスおよびキーワードがそれぞれ記憶されており、対象メール処理部105からの指示に応じて呼び出される。また、通信制御部102からの指示に応じて書き換えられる。
【0041】
返信監視テーブル記憶部108は、返信メールか否かを判定するための返信監視テーブル1080を記憶する。
図4は、返信監視テーブル1080を模式的に表した図である。返信監視テーブル1080は、タイトルのフィールド1081と、送信元のフィールド1082と、送信先のフィールド1083と、CC先のフィールド1084と、返信監視タイマのフィールド1085と、催促監視タイマのフィールド1086と、代理返信依頼先のフィールド1087の各フィールドから構成される。
【0042】
タイトルのフィールド1081には、監視対象と判定された解析データのタイトルが、送信元のフィールド1082には、監視対象と判定された解析データの送信元が、送信先のフィールド1083には、監視対象と判定された解析データの送信先が、CC先のフィールド1084には、監視対象と判定された解析データのCC先のデータがそれぞれ記憶される。
【0043】
また、返信監視タイマ値のフィールド1085と催促監視タイマ値のフィールド1086には、各タイマの残り時間が記憶される。尚、本来は、各タイマの動作は監視タイマ部106が一括して管理しており、返信監視タイマ値のフィールド1085と、催促監視タイマ値のフィールド1086には、各タイマのタイマ番号が記憶されるが本実施例では説明を分かりやすくするために各タイマの残り時間を記載する。
【0044】
代理返信依頼先のフィールド1087には、代理返信要求メールを生成した際の送信先のメールアドレスが記憶されている。尚、図示した各メールアドレスの( )内には、生成した電子メールが送信されたか否かを判別するための識別フラグが記憶され、(1)が送信済み、(0)が未送信をそれぞれ意味する。
【0045】
プレゼンステーブル記憶部109は、自メールサーバ100に帰属する端末200の在・不在を管理するためのプレゼンステーブル1090が記憶される。
図5は、プレゼンステーブル1090を模式的に表した図である。プレゼンステーブル1090は、メールアドレスのフィールド1091と、アクセス時刻のフィールド1092とから構成される。
【0046】
メールアドレスのフィールド1091には、自メールサーバ100に帰属する端末200毎のメールアドレスが記憶され、アクセス時刻のフィールド1092には帰属する端末200がメール送信要求または電子メールが送信された時刻が記憶される。
【0047】
メール生成処理部110は、対象メール処理部105からの指示に応じて代理返信要求メール、代理返信済みメール、応答済メール、催促メール、対応延伸メールの各電子メールを生成し、生成した電子メールを一時記憶部1031に記憶する。
【0048】
次に、
図7を用いてメールサーバ100の動作について説明する。
図7は、メールサーバ100の動作を説明するためのフローチャート図である。本フローは電子メールサーバ100の電源が投入され、メールサーバ機能が起動するとともに開始する。また、従来メールサーバ処理部103が行う電子メールの中継処理については説明を省略する。
【0049】
まず、メールサーバ100は、電子メールを受信したか(S100)、またはメール送信要求を受信したか(S120)、返信監視タイマがタイムアウトしたか(S130)、催促監視タイマがタイムアウトしたか(S150)のいずれかをまつ。
【0050】
電子メールを受信した場合(S100、Yes)、メールサーバ100は、受信した電子メールを解析し、電子メールが返信メールか否かを判定する(S101)。
【0051】
具体的には、メール解析部104は、メールサーバ処理部103から電子メールを受け取り、ヘッダ部から送信元、送信先、CC先のメールアドレスを、ペイロード部から電子メールのメールタイトルおよびメール本文をそれぞれ抽出し、電子メール解析情報として対象メール処理部105に渡す。対象メール処理部105は、電子メール解析情報の送信先のメールアドレスをキーとして返信監視テーブルの送信元1082を検索する。一致するメールアドレスが存在する場合、さらにメールアドレスが一致したレコードを返信監視テーブルから抽出し、抽出したレコードのタイトル1081に記憶されたタイトルをキーとして電子メール解析情報のタイトルを検索する。そしてタイトルが一致する場合に返信対象と判定する。
【0052】
また、電子メールが返信メールでなかった場合には、さらに当該電子メールが、監視対象か否かを判定する(S107)。
【0053】
具体的には、対象メール処理部105は、電子メール解析情報の送信元のメールアドレスをキーとして監視対象テーブル107の監視メールアドレス1071を検索する。または、対象メール処理部105は、監視対象テーブル107の監視キーワードをキーとして電子メール解析情報のタイトルまたはメール本文を検索する。一致するメールアドレスまたは一致するキーワードがある場合に、監視対象と判定する。
【0054】
尚、本実施例では、返信監視テーブルの送信元1082とタイトル1081の両方が一致した場合に返信メールと判定とし、監視メールアドレス1071と監視キーワード1072のいずれか一方が一致した場合に監視対象と判定しているが、本願はこれに限定しない。例えば、返信監視テーブルの送信元1082とタイトル1081のいずれか一方が一致した場合に返信メールと判定してもよいし、監視メールアドレス1071と監視キーワード1072の両方が一致した場合に監視対象の判定としてもよい。さらにタイトル1081に記憶された文字列の所定の一部が一致した場合に返信メールと判定するようにしてもよい。
【0055】
受信した電子メールが返信メールであった場合(S101、Yes)、返信監視テーブルから対象のレコードを抽出する(S102)。そして抽出したレコードの返信監視タイマ1085および催促監視タイマ1086を停止し、代理返信要求メールを生成済か否かを判定する(S103)。
【0056】
具体的には、ステップ102でメールアドレスおよびタイトルが一致したレコードを返信監視テーブルから抽出し、当該レコードの返信監視タイマ1085および催促監視タイマ1086を停止する。そして当該レコードの代理返信依頼先1087に記憶情報があるかどうか判定し、記憶がある場合に代理返信要求メールを生成済と判断する。
【0057】
代理返信要求メールを生成済であった場合(S103、Yes)、メール生成処理部110が生成した代理返信要求メールに関わるメールのうち、未送信のメールを削除する(S104)。そして、当該レコードの送信元および代理返信要求メールを送信したメールアドレス宛に応答済メールを生成する(S105)。
【0058】
具体的には、図示しないが一時記憶部1031に記憶された電子メールは、メール生成処理部110で生成された電子メールは、どの電子メールに対するメールかを識別するために、ステップ107で監視対象と判定した電子メールのタイトル毎に記憶されている。代理返信要求メールを生成済であった場合、対象メール処理部105は、ステップ102で抽出したレコードのタイトル1081とともに当該タイトルに関連する生成メールの削除を指示する。指示を受けたメールサーバ処理部103は、一時記憶部1031から当該タイトルに対応するメール生成処理部110が生成した電子メール(代理返信要求メール、代理返信依頼済メール、催促メール)を一時記憶部1031から削除する。そして、対象メール処理部105は、当該レコードの送信元1082のメールアドレスおよび代理返信依頼先1087に記憶されたレコードの内、送信済フラグに1が設定されているメールアドレスに対して応答済メールを生成する。
【0059】
応答済メールを生成すると、当該レコードを削除する(S106)。そしてステップ110に移行する。また、代理返信要求メールを生成していない場合も(S103、Yes)、当該レコードを削除して(S106)、ステップ110に移行する。
【0060】
受信した電子メールが監視対象であった場合(S107、Yes)、メールサーバ100は、返信監視テーブルに新たにレコードを追加し、当該電子メールのタイトル、送信元、送信先、CC先の各メールアドレスを記憶する(S108)。そして、メールサーバ100は、返信監視テーブルに新たに追加したレコードの返信監視タイマおよび催促監視タイマを起動する(S109)。そしてステップ110に移行する。
【0061】
ステップ110において、ステップ100で受信した電子メールの送信元が自メールサーバ100に帰属する端末200か否かを判定する。電子メールの送信元が自メールサーバ100に帰属する端末であった場合(S110、Yes)、自メールサーバ100は、プレゼンステーブルを更新する(S111)。
【0062】
具体的には、メールサーバ処理部103は、通信制御部102を介して電子メールを受信すると、当該電子メールの送信元のメールアドレスを抽出し、抽出したメールアドレスをキーとして、図示しない自メールサーバ100に帰属する端末のメールアドレスおよびIPアドレスを対応付けて記憶した帰属端末記憶部を検索する。一致するメールアドレスが存在する場合に、帰属する端末と判定する。そしてメールサーバ処理部103は、図示しないタイマ部から現在時刻を取得する。
【0063】
現在時刻を取得すると帰属する端末のメールアドレスをキーとしてプレゼンステーブル1090から一致するメールアドレス1091のレコードを抽出し、アクセス時刻1092を現在時刻に更新する。尚、一致するメールアドレス1091が存在しない場合はプレゼンステーブル1090にレコードを新たに追加しメールアドレス、現在時刻をそれぞれ記憶する。
【0064】
そしてステップ100に戻る。また、電子メールの送信元が自メールサーバ100に帰属する端末でない場合も、ステップ100に戻る。
【0065】
メール送信要求を受信した場合には、(S120、Yes)、プレゼンステーブルおよび返信監視テーブルの該当するレコードを更新する(S121)。
【0066】
具体的には、メールサーバ処理部103は、通信制御部102を介してメール送信要求を受け取ると、当該メール送信要求の送信元IPアドレスを抽出し、抽出した送信元IPアドレスに対応するメールアドレスをメールサーバ処理部103内の図示しない帰属端末管理部から検索し、検出したメールアドレスと図示しないタイマ部から取得した現在時刻を、プレゼンステーブルに登録する。また検出したメールアドレスが既にプレゼンステーブルに登録されている場合は登録されていたメールアドレスに対応するアクセス時刻1092を更新する。また、メールサーバ処理部103は、当該メール送信要求のあった送信元に電子メールを転送する際、転送する電子メールの中に代理返信要求メールがあるか否かを判断する。転送する電子メールの中に代理返信要求メールがある場合に、メールサーバ処理部103は、当該代理返信要求メールの送信先のメールアドレスを抽出し、抽出したメールアドレスをキーとして返信監視テーブルの代理返信依頼先108を参照し、一致するメールアドレスの送信済みフラグを1に設定する。
【0067】
返信監視タイマがタイムアウトすると(S130、Yes)、返信監視テーブル1080からタイムアウトしたレコードを抽出し(S131)、代理返信要求メールを生成済か否かを判定(つまり代理返信要求メールを生成するのが初めてか否かを判断)する(S132)。
【0068】
代理返信要求メールを生成済であった場合(S132、Yes)、プレゼンステーブル1090のメールアドレス1091の内、現在時刻に近いメールアドレスを所定数(例えば3つ)抽出する(S133)。そして抽出したメールアドレスの中に代理返信要求メールを未生成のメールアドレスを検索し(S134)、未生成のメールアドレスがあるか否か判定する(S135)。
【0069】
具体的には、ステップ133で抽出したメールアドレスをキーとして、返信監視テーブル1090からステップ131で抽出したレコードの代理返信依頼先1087を検索し、一致しないメールアドレスがあった場合に代理返信要求メールを未生成のメールアドレスありと判定する。
【0070】
代理返信要求メール未生成のメールアドレスがあった場合に(S135、Yes)、未生成のメールアドレスを抽出する(S136)。そして代理返信要求メールを生成する(S137)。
【0071】
そして、返信監視テーブルの代理返信要求メールの送信先のメールアドレスをステップ131で抽出したレコードの代理返信依頼先1087に追加して、フラグ0をセットする(S138)。さらに、ステップ131で抽出したレコードの送信先1083のメールアドレス宛に、代理返信要求済メールを生成する(S139)。そして、当該レコードの返信監視タイマー1085をリスタートする(S140)。
【0072】
代理返信要求メール未生成のメールアドレスがない場合に(S135、No)、ステップ131で抽出したレコードの送信元1082のメールアドレス宛に、「応対可能な者が近くにおりません。いましばらくお待ちください」等の返信が遅れる旨を含む「対応延伸メール」を生成して転送する(S141)。そしてステップ140に移行する。
【0073】
ステップ132で代理返信要求メールを生成していなかった場合(S132、No)、ステップ131で抽出したレコードのCC先1084に記憶があるか否かを判定する(S142)。
【0074】
CC先1084に記憶がある場合には(S142、Yes)、CC先1084のメールアドレスを抽出して(S143)、ステップ137に移行する。
【0075】
CC先がない場合には(S143、No)、プレゼンステーブル1090から現在時刻に近いメールアドレスを所定数抽出して(S144)ステップ137に移行する。
【0076】
催促監視タイマがタイムアウトした場合(S150、Yes)、返信監視テーブル1080からタイムアウトしたレコードを抽出し(S151)、当該レコードの送信先1084および代理返信依頼先1087のメールアドレス宛に「催促メール」を生成する(152)。そして、返信監視タイマーをリスタートする(S153)
以上、本発明の動作について説明した。
【0077】
本発明によれば、メールサーバ100は、受信したメールアドレスのタイトルおよび送信元のメールアドレスが監視対象テーブルに記憶されたメールアドレスおよびタイトルであった場合に監視対象と判定して返信メールを監視する。そして所定の期間内に返信メールを受信しない場合に、所定の宛先に代理返信要求メールを送信する。これによって、送信先が何らかの事情で電子メールに返信できない場合であっても、自動的に他の端末に代理返信要求が依頼され、電子メールの送信者は返信を受信することができる。
【0078】
また、本発明によれば、代理返信要求メールを送信すると、監視対象と判定した電子メールの送信先に代理返信要求済メールを送信する。これによって、送信先は誰に代理返信要求を依頼したかを知る事ができる。
【0079】
また、本発明によれば、代理返信要求メールを送信すると、催促監視タイマを起動し、催促監視タイマがタイムアウトすると、監視対象と判定した電子メールの送信先または、代理返信要求メールを送信した送信先に催促メールを送信する。これによって、送信先および代理返信要求の送信先に対して、応答を急いでいる旨を通知することができる。
【0080】
また、本発明によれば、返信メールを受信すると、監視対象と判定した電子メールの送信先に返信済メールを送信するようにした。これによって、送信先または代理返信要求先は、返信メールを送信した旨をしることができ、返信メールを複数の者が送信する混乱を避けることが出来る。
【0081】
また、本実施例によれば、メール送信要求を受信またはメールサーバ100に帰属する端末からメールを送信すると、メールアドレスと送信時刻をプレゼンステーブル1090に登録し、代理返信要求メールを生成する場合に、当該プレゼンステーブル1090からアクセス時刻1092が現在時刻に最も近いメールアドレスを参照するようにした。これにより、当該電子メールが閲覧される可能性を高め、返信メールが送信される確立を高くすることが出来る。
【0082】
また、本実施例によれば、返信監視タイマが初めてタイムアウトすると、CC先宛に代理返信要求メールを生成するようにした。これにより、初めに当該メールの関連者に代理返信要求メールし、他のメールサーバ100に帰属する端末200のユーザが返信する負担を減らすことができた。
【0083】
尚、本実施例では、返信メールを受信すると、レコードを削除して処理を完了させているが、本願はこれに限定しない。例えば、返信メール受信後も当該電子メールに対する返信を監視し、返信メールを送信した端末以外の端末からも返信メールを受信した場合には、相手端末300に送信せずに、削除するまたは送信元に当該返信メールをさらに送信してもよいかの問合せするようにしてもよい。
【0084】
これにより、相手端末300に複数の返信メールが送信される混乱を回避することができるという効果がある。
【0085】
尚、本実施例では、返信監視タイマおよび催促監視タイマを固定値として説明したが本願はこれに限定しない。例えば、返信監視タイマを起動中に監視対象と判定した電子メールの送信先からメール送信要求を送信したならば、送信先が電子メールを受け取った判断して返信監視タイマおよび催促監視タイマのカウントを変更(例えば20分)してもよい。
【0086】
これにより、他のメールサーバ100に帰属する端末200のユーザが返信する負担を減らすことができる。