特許第5696864号(P5696864)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5696864トンネルをリダイレクションするための方法およびインターワーキング機能エンティティ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5696864
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】トンネルをリダイレクションするための方法およびインターワーキング機能エンティティ
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/12 20090101AFI20150319BHJP
   H04W 68/12 20090101ALI20150319BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20150319BHJP
【FI】
   H04W36/12
   H04W68/12
   H04W48/18 111
【請求項の数】11
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-541195(P2013-541195)
(86)(22)【出願日】2011年11月29日
(65)【公表番号】特表2013-546278(P2013-546278A)
(43)【公表日】2013年12月26日
(86)【国際出願番号】CN2011083119
(87)【国際公開番号】WO2012072021
(87)【国際公開日】20120607
【審査請求日】2013年7月8日
(31)【優先権主張番号】201010577200.5
(32)【優先日】2010年12月1日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504277388
【氏名又は名称】▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲潔▼
(72)【発明者】
【氏名】夏 共▲儀▼
【審査官】 伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】 3GPP TS 23.272 V10.1.0 (2010-09),2010年 9月,pp.1-13,53-58
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
旧トンネルに対応するインターワーキングソリューション(IWS)機能エンティティが、新トンネルに対応するIWSまたは移動管理エンティティ(MME)によって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップと、
前記旧トンネルに対応する前記IWSが、前記通知に従って、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEにシグナリング転送指示を送信するステップと、
前記旧トンネルに対応する前記IWSが、前記シグナリング転送指示に従って、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送されたシグナリングを受信するステップと、
を含むことを特徴とするトンネルリダイレクション方法。
【請求項2】
前記旧トンネルに対応する前記IWSが、前記シグナリング転送指示に従って、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送されたシグナリングを前記受信するステップが、具体的には、
シグナリング転送停止指示が前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEに返信されるまで、前記旧トンネルに対応する前記IWSが、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送された前記シグナリングを受信するステップを含み、
前記指示は、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEにシグナリングの転送を停止するように指令することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記旧トンネルに対応する前記IWSが、前記シグナリング転送指示に従って、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送されたシグナリングを前記受信するステップが、具体的には、
前記旧トンネルに対応する前記IWSが、プリセット期間内、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送された前記シグナリングを受信するステップを具備し、
前記MMEまたは前記新トンネルに対応する前記IWSは、前記プリセット期間後、シグナリングの転送を停止することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プリセット期間が、プリセットされるか、または前記旧トンネルに対応する前記IWSと前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEとの間で一時的にネゴシエーションされることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEがシグナリングの転送を停止した後、前記旧トンネルに対応する前記IWSが前記旧トンネルの資源を解放するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2または3に記載の方法。
【請求項6】
旧トンネルに対応するインターワーキング機能エンティティIWSが移動管理エンティティMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を前記受信するステップが、具体的には、
前記旧トンネルに対応する前記IWSが前記MMEによって送信された前記トンネルリダイレクション通知を受信するステップを含み、
前記MMEがトンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、前記通知が送信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
旧トンネルに対応するインターワーキング機能エンティティIWSが、新トンネルに対応するIWSによって送信されたトンネルリダイレクション通知を前記受信するステップが、具体的には、
前記旧トンネルに対応する前記IWSが、前記旧トンネルに対応する前記IWSの識別子に従って前記新トンネルに対応する前記IWSによって送信された前記トンネルリダイレクション通知を受信するステップを具備し、
前記MMEがトンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、前記旧トンネルに対応する前記IWSの前記識別子が、前記MMEによって前記新トンネルに対応する前記IWSに送信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
新トンネルに対応するインターワーキングソリューション(IWS)機能エンティティまたは移動管理エンティティ(MME)によって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するように構成された第1の受信モジュールと、
前記第1の受信モジュールが受信した前記トンネルリダイレクション通知に従って、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEにシグナリング転送指示を送信するように構成された送信モジュールと、
前記送信モジュールが送信した前記シグナリング転送指示に従って、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送されたシグナリングを受信するように構成された第2の受信モジュールと、
を含むことを特徴とするインターワーキング機能エンティティ。
【請求項9】
前記第2の受信モジュールが、具体的には、シグナリング転送停止指示が前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEに返信されるまで、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送された前記シグナリングを受信するように構成され、
前記指示は、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEにシグナリングの転送を停止するように指令することを特徴とする請求項8に記載のエンティティ。
【請求項10】
前記第2の受信モジュールが、具体的には、プリセット期間内、前記新トンネルに対応する前記IWSまたは前記MMEによって転送された前記シグナリングを受信するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載のエンティティ。
【請求項11】
現在実行中のシグナリング交信を終了した後、旧トンネルの資源を解放するように構成された解放モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、より詳細にはトンネルリダイレクション(tunnel redirection)方法およびインターワーキング(interworking)機能エンティティに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスブロードバンド技術の課題に対応し既存のネットワーク資源を十分に利用するために、CDMA(符号分割多元接続) 1xの通信事業者は、ユーザにデータサービスを提供するためにLTE(長期進化型)ネットワークを使用し、ユーザに音声サービスを提供するためにCDMA 1xネットワークを使用し、LTEネットワークエンティティとCDMA 1xネットワークエンティティとを結合するために設計された1xCS(1x回線交換, Circuit Switched) IWS(インターワーキングソリューション)機能エンティティを用いて、LTEネットワークエンティティとCDMA 1xネットワークエンティティとの間のインターワーキングを提供している。説明を簡単にするために、以降、本明細書では1xCS IWSをIWSと記す。
【0003】
例えば、LTEネットワークにキャンプオン(camp on)するUE(ユーザ端末)は、1xネットワークに向かう1xシグナリングをMME(移動管理エンティティ)に送信し、次いでMMEは、IWSとの間に確立されたS102トンネルを経由してこの1xシグナリングを対応するIWSに転送する。UEをサービング(serving)している現行のeNB(進化型NodeB)が変わった場合、S102トンネルを再び確立する必要があり、すなわち、トンネルはリダイレクションされる。従来技術ではトンネルリダイレクションを処理する場合、MMEは、対応するIWSを再選択し、IWSとの間に新しいS102トンネルを確立した後、UEから送信された1xシグナリングを新トンネルを経由して再選択されたIWSに送信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明を実施するプロセスにおいて、本発明者は従来技術が少なくとも以下の欠点を有することが分かっている。
【0005】
トンネルリダイレクション前、旧トンネル(original tunnel)に対応するIWSは、トンネルがリダイレクションされているかどうかは確認できず、したがって、システム資源の浪費を招くシグナリング交信をさらに実行する。加えて、UEをサービングしている現行のeNBが変わった後、UEから送信されたすべての1xシグナリングは、MMEによって新トンネルを経由して再選択されたIWSに送信される。このとき、UEが旧トンネルに対応するIWSとのシグナリング交信を実行中である場合、旧トンネルに対応するIWSはUEから送信された1xシグナリングを受信することができず、したがって、シグナリング交信が中断される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
トンネルリダイレクション後の資源の浪費またはシグナリング交信の中断を避けるために、本発明の実施形態は、トンネルリダイレクション方法およびインターワーキング機能エンティティを提供する。この技術的解決策は以下の通りである。
【0007】
一態様では、トンネルリダイレクション方法が提供され、そこでこの方法は、旧トンネルに対応するインターワーキング機能エンティティIWSが、新トンネルに対応するIWSまたは移動管理エンティティMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップと、トンネルリダイレクション通知に従って、新トンネルに対応するIWSまたはMMEにシグナリング転送指示を送信するステップと、このシグナリング転送指示に従って、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するステップとを含む。
【0008】
また、インターワーキング機能エンティティも提供され、そこでこのエンティティは、新トンネルに対応するインターワーキング機能エンティティIWSまたは移動管理エンティティMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するように構成された第1の受信モジュールと、この第1の受信モジュールが受信したトンネルリダイレクション通知に従って、新トンネルに対応するIWSまたはMMEにシグナリング転送指示を送信するように構成された送信モジュールと、この送信モジュールが送信したシグナリング転送指示に従って、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するように構成された第2の受信モジュールとを含む。
【0009】
別の態様では、トンネルリダイレクション方法が提供され、そこでこの方法は、旧トンネルに対応するインターワーキング機能エンティティIWSが、新トンネルに対応するIWSまたは移動管理エンティティMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップと、トンネルリダイレクション通知に従って、現在実行中のシグナリング交信を終了するステップとを含む。
【0010】
また、インターワーキング機能エンティティも提供され、そこでこのエンティティは、新トンネルに対応するインターワーキング機能エンティティIWSまたは移動管理エンティティMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するように構成された受信モジュールと、この受信モジュールが受信したトンネルリダイレクション通知に従って、現在実行中のシグナリング交信を終了するように構成されたプロセッシングモジュールとを含む。
【0011】
本発明の実施形態で提供される技術的解決策は、以下の利点をもたらす。
【0012】
トンネルリダイレクション後、新トンネルに対応するIWSまたはMMEは、トンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWSに送信し、したがって、旧トンネルに対応するIWSは、現在実行中のシグナリング交信を終了して、それによって、トンネルリダイレクション後の資源の浪費を避ける。加えて、旧トンネルに対応するIWSは、トンネルリダイレクション通知を受信後、新トンネルに対応するIWSまたはMMEにシグナリング転送指示を送信し、したがって、新トンネルに対応するIWSまたはMMEは、受信したシグナリングを旧トンネルに対応するIWSに転送して、それによって、トンネルリダイレクション後のシグナリング交信の中断を避ける。
【0013】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、本発明の実施形態の説明に必要な添付図面を簡単に紹介する。以下の説明における添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を単に示すだけであり、さらに当業者が創造的取組みをせずに添付図面から他の図面を導き出すこともできることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態1による回線交換フォールバックネットワーキング構造の概略図である。
図2】本発明の実施形態1によるトンネルリダイレクション方法の流れ図である。
図3】本発明の実施形態2によるトンネルリダイレクションの概略図である。
図4】本発明の実施形態2によるトンネルリダイレクション方法の流れ図である。
図5】本発明の実施形態3によるトンネルリダイレクション方法の流れ図である。
図6】本発明の実施形態4によるトンネルリダイレクション方法の流れ図である。
図7】本発明の実施形態5によるトンネルリダイレクション方法の流れ図である。
図8】本発明の実施形態6によるトンネルリダイレクション方法の流れ図である。
図9】本発明の実施形態7によるインターワーキング機能エンティティの概略構造図である。
図10】本発明の実施形態7による別のインターワーキング機能エンティティの概略構造図である。
図11】本発明の実施形態8によるインターワーキング機能エンティティの概略構造図である。
図12】本発明の実施形態8による別のインターワーキング機能エンティティの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、添付図面を参照しながら以下に本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
[実施形態1]
まず、図1に示す回線交換フォールバックネットワーキング構造の概略図を参照する。UEがLTEネットワークのカバレッジエリア内に位置するとき、UEはLTEネットワークにキャンプオンし、もはやCDMA信号を監視しない。このとき、UEがCDMA 1xネットワークで音声サービスを利用する必要がある場合、UEはLTEネットワークからCDMA 1xネットワークにフォールバックする必要がある。図1に示すように、CSFB(CSフォールバック)が可能なUEは、LTEネットワークにキャンプオンしているとき、1x回線交換ドメインで1xネットワークを使用して音声通話を確立するために、S102トンネルを経由してCSドメインで事前登録を実行することができる。このとき、UEから1xRTT(1xRadio Transmission Technology) MSC(Mobile switching Center)に送信されるシグナリングは、順に、E-UTRAN(進化型UMTS地上波無線アクセスネットワーク)、MME、1xCS IWSを経由して1xRTT MSCに到達し、1xRTT MSCからUEに送信されるシグナリングは、逆方向パスを伝わる。UEと1xRTT MSCとの間のシグナリング交信用のパスを、図1に点線で示す。S102インターフェースは、3GPP2(第3世代パートナーシッププロジェクト2) 1xCSシグナリングメッセージを転送するために、MMEと3GPP2 1xCS IWSとの間にトンネルを提供する。S11は、MMEとサービングGW(サービングゲートウェイ)またはPDN GW(パケットデータネットワークゲートウェイ)との間のインターフェースであり、S1-Uは、E-UTRANとサービングGW/ PDN GWとの間のインターフェースであり、S1-MMEは、E-UTRANとMMEとの間のインターフェースである。
【0017】
図1に示す回線交換フォールバックネットワーキング構造に対応して、実施形態は、トンネルリダイレクション方法を提供する。この方法は、旧トンネル(original tunnel)に対応するIWSがトンネルリダイレクション後さらにシグナリング交信を要求する状況において、どのようにトンネルをリダイレクションするかについて対処する。具体的には、図2に示して、この方法のプロセスを以下に述べる。
【0018】
201:旧トンネルに対応するIWSが、新トンネル(new tunnel)に対応するIWSまたはMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信する。
【0019】
202:旧トンネルに対応するIWSが、トンネルリダイレクション通知に従って新トンネルに対応するIWSまたはMMEにシグナリング転送指示を送信する。
【0020】
203:旧トンネルに対応するIWSが、シグナリング転送指示に従って新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信する。
【0021】
この実施形態および後続の実施形態では、トンネルリダイレクション前に使用していたトンネルを旧トンネル(original tunnel)と記し、トンネルリダイレクション後に確立されたトンネルを新トンネル(new tunnel)と記す。
【0022】
さらに、シグナリング転送指示に従って、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するステップが、具体的には、シグナリング転送停止指示が新トンネルに対応するIWSまたはMMEに返信されるまで、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するステップであって、シグナリング転送停止指示が、新トンネルに対応するIWSまたはMMEにシグナリングの転送を停止するように指令するステップを含む。
【0023】
あるいは、シグナリング転送指示に従って、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するステップが、具体的には、プリセット期間内、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するステップと、MMEまたは新トンネルに対応するIWSが、プリセット期間後、シグナリングの転送を停止するステップとを含む。
【0024】
プリセット期間は、プリセットされ、または旧トンネルに対応するIWSと新トンネルに対応するIWSまたはMMEとの間で一時的にネゴシエーションされる。
【0025】
好ましくは、新トンネルに対応するIWSまたはMMEがシグナリングの転送を停止した後、旧トンネルに対応するIWSが旧トンネルの資源を解放する。
【0026】
具体的には、旧トンネルに対応するIWSがMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップが、旧トンネルに対応するIWSがMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップであって、MMEがトンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、トンネルリダイレクション通知が送信されるステップを含む。
【0027】
あるいは、旧トンネルに対応するIWSが、新トンネルに対応するIWSによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップが、旧トンネルに対応するIWSが、旧トンネルに対応するIWSの識別子に従って新トンネルに対応するIWSによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップであって、MMEがトンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、旧トンネルに対応するIWSの識別子がMMEによって新トンネルに対応するIWSに送信されるステップを含む。
【0028】
この実施形態で提供される方法を用いて、トンネルリダイレクション後、新トンネルに対応するIWSまたはMMEが、トンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWSに送信し、したがって、旧トンネルに対応するIWSは、トンネルリダイレクション通知を受信した後、新トンネルに対応するIWSまたはMMEにシグナリング転送指示を送信し、そこでシグナリング転送指示が、新トンネルに対応するIWSまたはMMEに、受信したシグナリングを旧トンネルに対応するIWSに転送するように指令し、それによって、トンネルリダイレクション後のシグナリング交信の中断を避ける。
【0029】
[実施形態2]
この実施形態では、トンネルリダイレクション方法を提供する。実際のネットワーキングでは、1xCS IWSが、エリアにサービスを提供し、MMEが、eNBが構成した参照セル識別子パラメータであるReference Cell IDに従って、適切な1xCS IWSを選択する。MME上で、各Reference Cell IDを対応するIWSにマッピングする。この実施形態では、実施形態1に基づいて、図3に示すトンネルリダイレクションの概略図を参照しながら、トンネルリダイレクション方法を詳細に説明する。
【0030】
図3で、S1接続は、eNB1とMMEとの間およびeNB2とMMEとの間にある。Reference Cell ID1を、eNB1が構成し1xCS IWS1にマッピングし、Reference Cell ID2を、eNB2が構成し1xCS IWS2にマッピングすると仮定する。1xCS IWS1がトンネルリダイレクション通知を受信した後、シグナリング交信が1xCS IWS1とUEとの間でさらに要求される状況に対して、この実施形態では解決策を開示する。具体的には、図4に示して、この実施形態で提供される方法のプロセスを以下に述べる。
【0031】
401:eNB1にキャンプオンするUEは、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0032】
402:MMEが、eNB1が構成した参照セル識別子に従って、UE用にIWS1へのS102トンネルを確立し、UEから送信された1xシグナリングをIWS1に転送する。
【0033】
403:UEが、eNB2に移動しキャンプオンした後、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0034】
404: MMEが、eNB2が構成した参照セル識別子に従って、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定する。
【0035】
405:MMEがトンネルリダイレクション通知をIWS1に送信する。
【0036】
406:IWS1が、トンネルリダイレクション通知を受信した後、シグナリング転送指示をMMEに送信する。
【0037】
このステップでは、IWS1は、このとき旧トンネルに対応するエンティティであり、MMEは、新トンネルに対応するエンティティとしてみなすことができる。IWS1は、トンネルリダイレクション通知を受信した後、UEとのシグナリング交信がまだ要求されていると判定し、したがって、シグナリング転送指示をMMEに送信し、すなわち、MMEに対して強制的にUEから送信されたシグナリングをIWS1へと転送させて、それによって、シグナリング交信の中断を避ける。この実施形態では、IWS1が、シグナリング転送指示をMMEにどのように送信するかについて限定しない。例えば、IWS1は、シグナリング転送指示を送信するために専用のメッセージを使用してよく、またはシグナリング転送指示を伝えるために既存のメッセージに追加した新しいフラグビットを使用してもよい。
【0038】
407:MMEが、シグナリング転送指示に従って受信したシグナリングをIWS1に転送する。
【0039】
具体的には、MMEは、IWS1によって送信されたシグナリング転送指示を受信したので、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定した場合でも、UEから送信された1xシグナリングをIWS1にさらに転送する。
【0040】
この実施形態では、MMEがシグナリングをどのように転送するかについて限定しない。実際の用途では、IWS1は、MMEによって転送されたシグナリングを受信した後、MMEが転送を停止するように、シグナリング転送停止指示をMMEに送信することができる。したがって、MMEは、IWS1からシグナリング転送停止指示を受信するまで、シグナリング転送指示に従って受信したシグナリングをIWS1に転送する。
【0041】
あるいは、MMEは、シグナリング転送指示に従って、プリセット期間内、旧トンネルに対応するエンティティに受信したシグナリングを転送することができ、プリセット期間後、シグナリングの転送を停止することもできる。プリセット期間を、プリセットしてよく、またはIWS1とMMEとの間で一時的にネゴシエーションしてもよい。この実施形態では、プリセット期間の値について限定しない。
【0042】
この実施形態で提供される方法を用いて、MMEは、資源を節約するために、シグナリングの転送を停止するようにトリガーされたとしても、シグナリングの転送を停止した後トンネルをIWS2へとリダイレクションし、その後、UEに関連するすべての1xシグナリングが、新トンネルを経由して伝送され、IWS1は、旧トンネルの資源を解放することができる。
【0043】
この実施形態で提供される方法を用いて、トンネルリダイレクション後、MMEは、トンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWSに送信し、したがって、旧トンネルに対応するIWSは、トンネルリダイレクション通知を受信した後、シグナリング転送指示をMMEに送信し、MMEは、受信したシグナリングを旧トンネルに対応するIWSに転送して、それによって、トンネルリダイレクション後のシグナリング交信の中断を避ける。
【0044】
[実施形態3]
この実施形態では、トンネルリダイレクション方法を提供する。さらに、図3に示すトンネルリダイレクションを本明細書の一例として挙げる。実施形態2で説明したように、MMEはトンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWS1にさらに送信することができ、また、この実施形態で提供される方法は、新トンネルに対応するIWS2によってIWS1に送信されるトンネルリダイレクション通知をサポートする。図5に示すように、IWS1がIWS2によって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信した後、シグナリング交信がIWS1とUEとの間でさらに要求される状況に対して、この実施形態で提供される方法のプロセスを以下に述べる。
【0045】
501:eNB1にキャンプオンするUEが、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0046】
502: MMEが、eNB1が構成した参照セル識別子に従って、UE用にIWS1へのS102トンネルを確立し、UEから送信された1xシグナリングをIWS1に転送する。
【0047】
503:UEが、eNB2に移動しキャンプオンした後、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0048】
504: MMEが、eNB2が構成した参照セル識別子に従って、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定する。
【0049】
505:MMEが、UE用にIWS2へのトンネルを確立し、IWS1の識別子をIWS2に送信する。
【0050】
このステップでは、MMEは、eNB2が構成した参照セル識別子に従って、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、UE用にIWS2へのS102トンネルを確立し、IWS2がIWS1とのシグナリング交信を実行するため、かつIWS2がトンネルリダイレクションをIWS1に通知するために、MMEは、IWS1の識別子をIWS2に送信する。
【0051】
506:IWS2がトンネルリダイレクション通知をIWS1に送信する。
【0052】
具体的には、IWS1の識別子をMMEから受信した後、IWS2は、MMEがS102トンネルをIWS1からIWS2にリダイレクションしたことを認知し、したがって、IWS2は、トンネルリダイレクションをIWS1に通知するためにIWS1に指示を送信することができる。この実施形態では、IWS2が、トンネルリダイレクション通知をIWS1にどのように送信するかについて限定しない。例えば、IWS2は、トンネルリダイレクション通知を送信するために専用のメッセージを使用してよく、またはトンネルリダイレクション通知を伝えるために既存のメッセージに追加した新しいフラグビットを使用してもよい。
【0053】
507:IWS1が、IWS2によって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信した後、シグナリング転送指示をIWS2に送信する。
【0054】
このステップでは、IWS1はこのとき旧トンネルに対応するエンティティである。IWS1は、新トンネルに対応するIWS2によって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信した後、UEとのシグナリング交信がさらに要求されていると判定し、したがって、シグナリング転送指示をIWS2に送信し、すなわち、IWS2に対して強制的にUEから送信されたシグナリングをIWS1へと転送させて、それによって、シグナリング交信の中断を避ける。この実施形態では、IWS1が、シグナリング転送指示をIWS2にどのように送信するかについて限定しない。例えば、IWS1は、シグナリング転送指示を送信するために専用のメッセージを使用してよく、または既存のメッセージに新しいフラグビットを追加してもよく、したがって、シグナリング転送指示を送信するために既存のメッセージを利用できる。
【0055】
508:IWS2が、シグナリング転送指示に従って、受信したシグナリングをIWS1に転送する。
【0056】
具体的には、IWS2は、IWS1によって送信されたシグナリング転送指示を受信したので、UEから送信されMMEが転送した1xシグナリングを受信した場合でも、UEから送信された1xシグナリングをIWS1にさらに転送する。
【0057】
この実施形態では、IWS2が、シグナリングをどのように転送するかについて限定しない。実際の用途では、IWS1は、IWS2によって転送されたシグナリングを受信した後、IWS2が転送を停止するように、シグナリング転送停止指示をIWS2に送信することができる。したがって、IWS2は、IWS1からシグナリング転送停止指示を受信するまで、シグナリング転送指示に従って受信したシグナリングをIWS1に転送し、その後、シグナリングの転送が停止し、受信したシグナリングは対応するMSCに転送される。
【0058】
あるいは、IWS2は、シグナリング転送指示に従って、プリセット期間内、旧トンネルに対応するエンティティに受信したシグナリングを転送することもでき、プリセット期間後、シグナリングの転送を停止し、受信したシグナリングを対応するMSCに送信することもできる。プリセット期間を、プリセットしてよく、またはIWS1とIWS2との間で一時的にネゴシエーションしてもよい。この実施形態では、プリセット期間の値について限定しない。
【0059】
この実施形態で提供される方法を用いて、IWS2は、資源を節約するために、シグナリングの転送を停止するようにトリガーされたとしても、IWS2がシグナリングの転送を停止した後、IWS1は旧トンネルの資源の解放を選択することができる。
【0060】
この実施形態で提供される方法を用いて、トンネルリダイレクション後、新トンネルに対応するIWSは、トンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWSに送信し、したがって、旧トンネルに対応するIWSは、トンネルリダイレクション通知を受信した後、シグナリング転送指示を新トンネルに対応するIWSに送信し、新トンネルに対応するIWSは、受信したシグナリングを旧トンネルに対応するIWSに転送して、それによって、トンネルリダイレクション後のシグナリング交信の中断を避ける。
【0061】
[実施形態4]
この実施形態では、トンネルリダイレクション方法を提供する。この方法は、旧トンネルに対応するIWSが、トンネルリダイレクション後、前もって現在実行中のシグナリング交信を終了する状況において、どのようにトンネルをリダイレクションするかについて対処する。具体的には、図6に示し、この方法のプロセスを以下に述べる。
【0062】
601:旧トンネルに対応するIWSが、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信する。
【0063】
602:旧トンネルに対応するIWSが、トンネルリダイレクション通知に従って、現在実行中のシグナリング交信を終了する。
【0064】
この実施形態および後続の実施形態における現在実行中のシグナリング交信とは、旧トンネルに対応するIWSが、登録プロセス、ショートメッセージの受信プロセスまたは送信プロセス、音声通話発信プロセス、音声通話終了プロセス他など通信場面の状態であるということを意味する。この実施形態では、現在実行中のシグナリング交信の通信場面について限定しない。
【0065】
好ましくは、この方法は、トンネルリダイレクション通知に従って現在実行中のシグナリング交信を終了後、旧トンネルの資源を解放するステップをさらに含む。
【0066】
具体的には、旧トンネルに対応するIWSが、MMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップが、旧トンネルに対応するIWSがMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップであって、MMEがトンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、トンネルリダイレクション通知が送信されるステップを含む。
【0067】
あるいは、旧トンネルに対応するIWSが新トンネルに対応するIWSによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップが、旧トンネルに対応するIWSの識別子に従って、旧トンネルに対応するIWSが、新トンネルに対応するIWSによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するステップを含み、そこでMMEがトンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、旧トンネルに対応するIWSの識別子がMMEによって新トンネルに対応するIWSに送信される。
【0068】
この実施形態で提供される方法を用いて、トンネルリダイレクション後、新トンネルに対応するIWSまたはMMEが、トンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWSに送信し、したがって、旧トンネルに対応するIWSは、現在実行中のシグナリング交信を終了して、それによって、トンネルリダイレクション後、効果的に資源の浪費を避ける。
【0069】
[実施形態5]
この実施形態では、トンネルリダイレクション方法を提供する。さらに、図3に示すリダイレクションの概略図を一例として挙げる。トンネルリダイレクション後の資源の浪費を避けるために、MMEは、転送されたUEの1xシグナリングの行き先IWSが以前に転送された1xシグナリングの行き先IWSと異なることが分かると、以前に1xシグナリングを転送した行き先IWSに、UEの上りリンク1xシグナリングを別のIWSに転送することを通知する。具体的には、図7に示し、この実施形態で提供される方法のプロセスを以下に述べる。
【0070】
701:eNB1にキャンプオンするUEが、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0071】
Reference Cell ID1パラメータを、eNB1が構成し、MME内でIWS1にマッピングする。
【0072】
702: MMEが、eNB1が構成した参照セル識別子に従って、UE用にIWS1へのS102トンネルを確立し、UEから送信された1xシグナリングをIWS1に転送する。
【0073】
703:UEが、eNB2に移動しキャンプオンした後、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0074】
Reference Cell ID2パラメータを、eNB2が構成し、MME内でIWS2にマッピングする。
【0075】
704: MMEが、eNB2が構成した参照セル識別子に従って、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定する。
【0076】
このステップでは、UEから送信された各1xシグナリングは、対応するeNBを経由してMMEに送信される。別々のUEから送信された1xシグナリングを区別するために、対応するUEの識別子を各メッセージ中に含め運ぶ。したがって、MMEが、eNB2によってサービングされている同一のUEから送信された1xシグナリングを受信した後、eNB2が構成したReference Cell ID2パラメータは、以前転送した行き先IWS1と異なるIWS2にMME内でマッピングされるので、MMEは、eNB2が構成した参照セル識別子に従って、UEのトンネルのリダイレクションをする必要があると判定することができる。
【0077】
705:MMEがトンネルリダイレクション通知をIWS1に送信する。
【0078】
具体的には、MMEは、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、S102のトンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWS1に送信するために専用のメッセージを使用してよく、またはS102のトンネルリダイレクション通知を伝えるために既存のメッセージに追加した新しいフラグビットを使用してもよい。この実施形態では、MMEが、トンネルリダイレクション通知をIWS1にどのように送信するかについて限定しない。
【0079】
706:IWS1が、トンネルリダイレクション通知に従って現在実行中のシグナリング交信を終了する。
【0080】
このステップでは、IWS1の現在実行中のシグナリング交信には、起こり得るUEとのシグナリング交信および/またはMSCとのシグナリング交信などが含まれるがこれに限定しない。旧トンネルに対応するIWS1は、MMEによって送信されたS102のトンネルリダイレクション通知を受信した後、MMEがUEの1xシグナリングを別のIWSに転送することを認知する。したがって、IWS1が、MSCとのシグナリング交信を現在実行中である場合、前もってMSCとのシグナリング交信の終了を選択できる。IWS1が、UEとのシグナリング交信を現在実行中である場合、前もってUEとのシグナリング交信の終了を選択できる。IWS1が、UEとMSC両方とのシグナリング交信を現在実行中である場合、シグナリング交信を停止しないために生じる資源の浪費を避けるために、起こり得るUEとのシグナリング交信およびMSCとのシグナリング交信を同時に終了することができる。
【0081】
好ましくは、さらに資源を節約するために、現在実行中のシグナリング交信を停止した後、IWS1は、現在実行中のシグナリング交信を終了した後旧トンネルの資源を解放することができる。
【0082】
IWS1は、UEへのRelease Orderメッセージの送信またはMSCへのClear requestメッセージの送信などによって、前もってシグナリングプロセスを終了することができる。この実施形態では、シグナリングプロセスをどのように終了するかについて限定せず、IWS1がトンネル資源をいつ解放するかについても限定しない。
【0083】
あるいは、現在実行中のシグナリング交信プロセスを前もって終了する前または後に、IWS1は、シグナリング非転送指示をMMEに送信することができ、したがって、MMEは、UEから送信されたシグナリングをIWS1にこれ以上転送する必要はない、ただし受信したシグナリングを新トンネルに対応するIWS2に直接送信し、その後UEに関連するすべての1xシグナリングは、新トンネルを経由して伝送される。
【0084】
この実施形態で提供された方法を用いて、トンネルリダイレクション後、MMEは、トンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWSに送信し、したがって、旧トンネルに対応するIWSは、現在実行中のシグナリング交信を終了し、さらに旧トンネルの資源の解放を選択して、それによって、効果的にトンネルリダイレクション後の資源の浪費を避けることができる。
【0085】
[実施形態6]
この実施形態では、トンネルリダイレクション方法を提供する。さらに、図3に示すトンネルリダイレクションを本明細書の一例として挙げる。トンネルリダイレクション通知は、実施形態5で説明したように、MMEから旧トンネルに対応するIWS1にさらに送信することができ、また、この実施形態で提供される方法は、新トンネルに対応するIWS2によってIWS1に送信されるトンネルリダイレクション通知をサポートする。具体的には、図8に示し、この実施形態で提供される方法のプロセスを以下に述べる。
【0086】
801:eNB1にキャンプオンするUEが、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0087】
802: MMEが、eNB1が構成した参照セル識別子に従って、UE用にIWS1へのS102トンネルを確立し、UEから送信された1xシグナリングをIWS1に転送する。
【0088】
803: UEが、eNB2に移動しキャンプオンした後、1xシステムに向かう1xシグナリングをMMEに送信する。
【0089】
804: MMEが、eNB2が構成した参照セル識別子に従って、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定する。
【0090】
ステップ801からステップ804は、実施形態5のステップ701からステップ704についての説明と同じである。この実施形態で提供された方法は、MMEがトンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、MMEではなく新トンネルに対応するIWS2がトンネルリダイレクションをIWS1に通知するという点で、実施形態5と異なる。詳しくは、後続のステップを参照することができる。
【0091】
805:MMEが、UE用にIWS2へのトンネルを確立し、IWS1の識別子をIWS2に送信する。
【0092】
このステップでは、MMEは、eNB2が構成した参照セル識別子に従って、トンネルのリダイレクションをする必要があると判定した後、UE用にIWS2へのS102トンネルを確立し、IWS2がIWS1とのシグナリング交信を実行するため、またIWS2がトンネルリダイレクションをIWS1に通知するために、MMEはIWS1の識別子をIWS2に送信する。
【0093】
806:IWS2がトンネルリダイレクション通知をIWS1に送信する。
【0094】
具体的には、IWS2は、MMEからIWS1の識別子を受信した後、MMEがIWS1からIWS2へとS102トンネルをリダイレクションしたことを認知し、したがって、IWS2は、IWS1にトンネルリダイレクションを通知するためにIWS1に指示を送信することができる。この実施形態では、IWS2が、IWS1にトンネルリダイレクション通知をどのように送信するかについて限定しない。例えば、IWS2は、トンネルリダイレクション通知を送信するために専用のメッセージを使用してよく、またはトンネルリダイレクション通知を伝えるために既存のメッセージに追加した新しいフラグビットを使用してもよい。
【0095】
807:IWS1が、IWS2によって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信した後、現在実行中のシグナリング交信を終了する。
【0096】
IWS1の現在実行中のシグナリング交信には、UEとのシグナリング交信および/またはMSCとのシグナリング交信などが含まれるがこれに限定しない。
【0097】
このステップでは、IWS1が、IWS2によって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信した後、UEとのシグナリング交信を現在実行中である場合、前もってUEとのシグナリング交信の終了を選択できる。IWS1が、MSCとのシグナリング交信を現在実行中である場合、前もってMSCとのシグナリング交信の終了を選択できる。IWS1が、UEとMSC両方とのシグナリング交信を現在実行中である場合、起こり得るUEとのシグナリング交信およびMSCとのシグナリング交信を同時に終了することができる。このシグナリング交信プロセスは、UEへのRelease Orderメッセージの送信またはMSCへのClear requestメッセージの送信などによって、前もって終了することができる。この実施形態では、IWS1が、シグナリング交信をどのようにいつ終了するかについて限定しない。
【0098】
好ましくは、さらに資源を節約するために、IWS1が、現在実行中のシグナリング交信を終了した後、旧トンネルの資源を解放することができる。
【0099】
あるいは、現在実行中のシグナリング交信プロセスを前もって終了する前または後に、IWS1はシグナリング非転送指示をIWS2に送信することができ、したがって、IWS2は、UEから送信されたシグナリングをIWS1にこれ以上転送する必要はない、ただし受信したシグナリングを対応するMSCに直接送信する。
【0100】
この実施形態で提供される方法を用いて、トンネルリダイレクション後、新トンネルに対応するIWSが、トンネルリダイレクション通知を旧トンネルに対応するIWSに送信し、したがって、旧トンネルに対応するIWSは、現在実行中のシグナリング交信を終了し、さらに旧トンネルの資源の解放を選択して、それによって、効果的にトンネルリダイレクション後の資源の浪費を避けることができる。
【0101】
[実施形態7]
この実施形態では、インターワーキング機能エンティティを提供する。図9に示すように、このエンティティは、MMEまたは新トンネルに対応するインターワーキング機能エンティティIWSによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するように構成された第1の受信モジュール901と、第1の受信モジュール901が受信したトンネルリダイレクション通知に従って、シグナリング転送指示を新トンネルに対応するIWSまたはMMEに送信するように構成された送信モジュール902と、送信モジュール902が送信したシグナリング転送指示に従って、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するように構成された第2の受信モジュール903とを含む。
【0102】
第2の受信モジュール903は、具体的には、シグナリング転送停止指示が新トンネルに対応するIWSまたはMMEに返信されるまで、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するように構成され、そこでシグナリング転送停止指示が新トンネルに対応するIWSまたはMMEにシグナリングの転送を停止するように指令する。
【0103】
あるいは、第2の受信モジュール903は、具体的には、プリセット期間内、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって転送されたシグナリングを受信するように構成される。
【0104】
プリセット期間は、プリセットされ、またはこの実施形態で提供されるIWSと新トンネルに対応するIWSまたはMMEとの間で一時的にネゴシエーションされる。
【0105】
図10に示すように、このエンティティは、現在実行中のシグナリング交信を終了した後、旧トンネルの資源を解放するように構成された解放モジュール904をさらに含む。
【0106】
この実施形態で提供されるエンティティを用いて、トンネルリダイレクション後、トンネルリダイレクション通知をMMEまたは新トンネルに対応するエンティティから受信し、トンネルリダイレクション通知に従って、シグナリング転送指示をMMEまたは新トンネルに対応するエンティティに送信し、したがって、新トンネルに対応するIWSまたはMMEは、受信したシグナリングをこのエンティティに転送して、それによって、トンネルリダイレクション後のシグナリング交信の中断を避ける。
【0107】
[実施形態8]
この実施形態では、インターワーキング機能エンティティを提供する。図11に示すように、このエンティティは、新トンネルに対応するIWSまたはMMEによって送信されたトンネルリダイレクション通知を受信するように構成された受信モジュール1101と、受信モジュール1101が受信したトンネルリダイレクション通知に従って、現在実行中のシグナリング交信を終了するように構成されたプロセッシングモジュール1102とを含む。
【0108】
好ましくは、図12に示すように、このエンティティは、プロセッシングモジュール1102が現在実行中のシグナリング交信を終了した後、旧トンネルの資源を解放するように構成された解放モジュール1103をさらに含む。
【0109】
この実施形態で提供されるエンティティを用いて、トンネルリダイレクション通知を新トンネルに対応するIWSまたはMMEから受信した後、現在実行中のシグナリング交信を終了し、さらに、旧トンネルの資源を解放することができ、それによって、効果的にトンネルリダイレクション後の資源の浪費を避けることができる。
【0110】
前述の実施形態で提供されるインターワーキング機能エンティティでトンネルリダイレクションが行われるとき、前述の機能モジュールの区分は単に例として挙げたことに留意されたい。実際の用途では、前述の機能は、必要に応じて別々の機能モジュールが受け持つことができ、すなわち、エンティティの内部構成は、上述の機能の全部または一部を実施するために別々の機能モジュールに分割される。加えて、前述の実施形態で提供されるインターワーキング機能エンティティおよびトンネルリダイレクション方法の実施形態は、同じ概念に基づいている。エンティティの詳細な実施プロセスについては、この方法の実施形態を参照することができる。
【0111】
本発明の実施形態の連続番号は、説明を簡単にするためだけのものであり、実施形態の優先順位を示すものではない。本発明の実施形態のステップのうち全部または一部は、プログラムによって指示されるハードウェアまたは関連のハードウェアによって実施することができる。このプログラムは、光ディスク、ハードディスクなどの読取り可能記憶媒体に格納することができる。
【0112】
以上の説明は、本発明の実施形態を単に例として示しただけであり、本発明を限定する意図はない。本発明の趣旨および原理に含まれるいずれの変更、均等な置換え、改良は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0113】
901 第1の受信モジュール
902 送信モジュール
903 第2の受信モジュール
904 解放モジュール
1101 受信モジュール
1102 プロセッシングモジュール
1103 解放モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12