(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記密封挿着手段が、前記長尺状流路部材の上端取付け部の上面形状に対応する下面形状を有しかつ下部上面には受け段部を形成するとともに上部外面に雄螺子部を形成しかつ中央部に挿通口を開口した固定部材と、
円形板の中央部に前記受け段部に当接する貫通穴を開穿しかつ該円形板の周縁部から垂設された環状側壁の内面側に前記プラスチック容器本体の開口部の円筒側壁の外面に形成された雄螺子部に螺合可能な雌螺子部を形成した貫通穴付キャップ部材と、
中心部に中心穴を穿設しかつ該中心穴の内面に雌螺子部を形成した締付部材と、を含み、
前記固定部材を前記長尺状流路部材の上端取付け部の上面に当接せしめ、前記締付部材の中心穴及び前記固定部材の挿通口を介して前記液送管手段を前記長尺状流路部材の上端取付け部の液吐出口に挿入し、前記貫通穴付キャップ部材の貫通穴を前記受け段部に当接させた状態で前記プラスチック容器本体の開口部の円筒側壁の雄螺子部に該貫通穴付キャップ部材の雌螺子部を螺合させて螺子締めし、次いで前記固定部材の上部外面の雄螺子部に前記締付部材の中心穴の内面の雌螺子部を螺合させて螺子締めすることによって、該液送管手段が前記長尺状流路部材の上端取付け部の液吐出口に密封状態で挿着せしめられるようにしたことを特徴とする請求項1記載の塗布装置。
前記中栓部材が、前記円形板の下面中央部に垂設された円柱状垂下部と、該円柱状垂下部の下端円周縁部に垂設された柔軟性円筒状嵌合部と、を有することを特徴とする請求項8記載の中栓付キャップ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記した従来の塗布装置の問題点に鑑みて発明されたものであって、開口部を開穿するとともに内部に粘性液体、特に湿気硬化型の接着性を有する硬化性組成物又は酸素硬化型の接着性を有する硬化性組成物を充填した柔軟性を有するプラスチック容器本体を加圧によって押し潰して当該粘性液体を該開口部から加圧吐出するようにしたプラスチック容器において、前記プラスチック容器本体の内部に延出するように前記開口部に長尺状流路部材を取付け、該長尺状流路部材が前記粘性液体が加圧吐出される際に当該粘性液体の流路となって、プラスチック容器本体が押し潰される際に、当該粘性液体の流路が閉塞されるという不都合を皆無とし、さらに前記プラスチック容器本体が加圧によって押し潰されてその内部に収納された粘性液体が全て加圧吐出された後には、当該押し潰されたプラスチック容器本体と前記長尺状流路部材が共に廃棄可能とすることによって吸込みホース等のチューブ部材を繰り返し使用する際にチューブ部材に付着した粘性液体、特に湿気硬化型の接着性を有する硬化性組成物又は酸素硬化型の接着性を有する硬化性組成物が飛散して周囲の汚れの原因となることを解消したプラスチック容器、当該プラスチック容器に用いられる長尺状流路部材、当該プラスチック容器を用いる塗布装置、当該プラスチック容器を密閉するために用いられる中栓付キャップ、密封状態のプラスチック容器及び梱包状態のプラスチック容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のプラスチック容器は、開口部を開穿するとともに内部に粘性液体が充填されかつ加圧によって押し潰されて前記粘性液体が前記開口部から加圧吐出されるように形成された柔軟性を有するプラスチック容器本体と、前記プラスチック容器本体の内部に延出するように前記開口部に取付けられかつ前記粘性液体が加圧吐出される際に当該粘性液体の吐出流路として少なくとも側面からの吐出流路を形成する長尺状流路部材と、を有し、前記プラスチック容器本体が加圧によって押し潰されてその内部に収納された粘性液体が全て加圧吐出された後には、当該押し潰されたプラスチック容器本体と前記長尺状流路部材が共に廃棄可能であるようにしたことを特徴とする。
【0009】
前記長尺状流路部材が、前記開口部に着脱自在に取付けられかつ中央部に液吐出口を開口した上端取付け部と、前記プラスチック容器本体の内部に延出するように該取付け部に一体的に取付けられかつ前記粘性液体が加圧吐出される際に当該粘性液体の吐出流路として少なくとも側面からの吐出流路を形成する長尺状流路部と、を有し、該長尺状流路部材が該開口部に着脱自在に装着されるように構成するのが好ましい。前記長尺状流路部が側面に1以上の流路穴を開穿した管状体であるのが好適である。
【0010】
前記長尺状流路部材が、前記開口部に着脱自在に取付けられる取付け部と、前記プラスチック容器本体の内部に延出するように該取付け部に一体的に取付けられた長尺状流路部と、を有し、該長尺状流路部材が該開口部に着脱自在に装着されるようにした構成を有するのが好適である。前記粘性液体としては、湿気硬化型の接着性を有する硬化性組成物又は酸素硬化型の接着性を有する硬化性組成物を適用対象とすることができる。
【0011】
本発明の長尺状流路部材は、開口部を開穿するとともに内部に粘性液体が充填されかつ加圧によって押し潰されて前記粘性液体が前記開口部から加圧吐出されるように形成された柔軟性を有するプラスチック容器本体を有するプラスチック容器に用いられる長尺状流路部材であって、前記長尺状流路部材が、前記開口部に着脱自在に取付けられかつ中央部に液吐出口を開口した上端取付け部と、前記プラスチック容器本体の内部に延出するように該取付け部に一体的に取付けられかつ前記粘性液体が加圧吐出される際に当該粘性液体の流路を形成しかつ少なくとも側面からの流路を形成する長尺状流路部と、を有し、該長尺状流路部材が該開口部に着脱自在に装着されかつ前記粘性液体が加圧吐出される際に当該粘性液体の流路を形成することができ、前記プラスチック容器本体が加圧によって押し潰されてその内部に収納された粘性液体が全て加圧吐出された後には、当該押し潰されたプラスチック容器本体と共に廃棄可能であるようにしたことを特徴とする。前記長尺状流路部が側面に1以上の流路穴を開穿した管状体であるのが好適である。
【0012】
本発明の塗布装置は、加圧タンクと、前記加圧タンク内に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、該加圧タンク内に設置された本発明のプラスチック容器と、該プラスチック容器の開口部に一端が連通する液送管手段と、該液送管手段の他端に接続された塗布ノズル手段と、を有し、前記加圧タンク内に圧縮空気が供給されると、該加圧タンク内に設置された前記プラスチック容器が加圧され押し潰されてその内部の粘性液体を前記長尺状流路部材を介して該プラスチック容器から吐出し、ついで前記液送管手段を介して前記塗布ノズル手段から噴出して所定部位に当該粘性液体を塗布するものであり、かつ前記プラスチック容器本体が加圧によって押し潰されてその内部に充填された粘性液体が全て加圧吐出された後には、当該押し潰されたプラスチック容器本体と前記長尺状流路部材を共に廃棄であるようにしたことを特徴とする。
【0013】
本発明の塗布装置において、前記長尺状流路部材が、前記プラスチック容器本体の開口部に着脱自在に取付けられかつ中央部に液吐出口を開口した上端取付け部と、該プラスチック容器本体の内部に延出するように該取付け部に一体的に取付けられた長尺状流路部と、を有し、該長尺状流路部材が該開口部に着脱自在に装着されるように構成し、該プラスチック容器本体の開口部に該長尺状流路部材の上端取付け部を嵌着し、該上端取付け部の液吐出口に前記液送管手段を挿通し、密封挿着手段によって該液送管手段を該液吐出口に密封状態で挿着せしめるようにするのが好適である。
【0014】
前記密封挿着手段が、前記長尺状流路部材の上端取付け部の上面形状に対応する下面形状を有しかつ下部上面には受け段部を形成するとともに上部外面に雄螺子部を形成しかつ中央部に挿通口を開口した固定部材と、円形板の中央部に前記受け段部に当接する貫通穴を開穿しかつ該円形板の周縁部から垂設された環状側壁の内面側に前記プラスチック容器本体の開口部の円筒側壁の外面に形成された雄螺子部に螺合可能な雌螺子部を形成した貫通穴付キャップ部材と、中心部に中心穴を穿設しかつ該中心穴の内面に雌螺子部を形成した締付部材と、を含み、前記固定部材を前記長尺状流路部材の上端取付け部の上面に当接せしめ、前記締付部材の中心穴及び前記固定部材の挿通口を介して前記液送管手段を前記長尺状流路部材の上端取付け部の液吐出口に挿入し、前記貫通穴付キャップ部材の貫通穴を前記受け段部に当接させた状態で前記プラスチック容器本体の開口部の円筒側壁の雄螺子部に該貫通穴付キャップ部材の雌螺子部を螺合させて螺子締めし、次いで前記固定部材の上部外面の雄螺子部に前記締付部材の中心穴の内面の雌螺子部を螺合させて螺子締めすることによって、該液送管手段が前記長尺状流路部材の上端取付け部の液吐出口に密封状態で挿着せしめられるようにするのが好ましい。
【0015】
本発明の中栓付キャップの第1の態様は、本発明のプラスチック容器のプラスチック容器本体の開口部を密閉するために用いられる中栓付キャップであって、円形板の周縁部から垂設された環状側壁の内面側に前記プラスチック容器本体の開口部の円筒側壁の外面に形成された雄螺子部に螺合可能な雌螺子部を形成したキャップ本体と、該円形板の下面中央部に前記長尺状流路部材の液吐出口に嵌合するように垂設された中栓部材と、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の中栓付キャップの第2の態様は、より好ましい構造として、前記中栓部材として、前記円形板の下面中央部に垂設された円柱状垂下部と、該円柱状垂下部の下端円周縁部に垂設された柔軟性円筒状嵌合部と、を有する構造とするものである。前記柔軟性円筒状嵌合部は、下端部が自由端となっているので、極めて高い柔軟性を有する。長尺状流路部材の液吐出口に嵌合した状態の中栓部材を当該液吐出口から抜き取る際に中栓部材として円柱状垂下部のみを設けた構造の場合は円柱状垂下部の上部が固定されており、且つその下端部分は硬質であり、可動性が極めて少ない為、当該円柱状垂下部が当該液吐出口にきつく嵌ってしまって抜け難く長尺状流路部材と一緒に抜けてしまう等の不都合が生じることがある。一方、中栓部材として該円柱状垂下部の下端に柔軟性を有する円筒状嵌合部を設けた構造としてあると、長尺状流路部材の液吐出口に嵌合した状態の中栓部材を長尺状流路部材の液吐出口から抜き取る際に円筒状嵌合部の柔軟作用によって当該液吐出口にきつく嵌ってしまうことはなく、成形時のバラツキが多少存在しても、当該液吐出口から簡単に抜き取ることができるという利点がある。
【0017】
本発明の密封状態のプラスチック容器は、前記粘性液体を前記プラスチック容器本体の内部に充填し、キャップによってプラスチック容器本体の開口部を閉塞してなる本発明のプラスチック容器を、湿気又は酸素不透過性材料によって形成された湿気又は酸素不透過性袋体に収容して密封状態としてなることを特徴とする。前記キャップとしては、前述した本発明の中栓付キャップが好適に用いられる。前記キャップとして前述した本発明の中栓付キャップを用い、前記長尺状流路部材の液吐出口を前記中栓部材により閉塞してなることが好適である。前記湿気又は酸素不透過性材料としては、アルミ箔層をすくなくとも1層含有してなる多層シート状材料が好適に用いられる。
【0018】
本発明の梱包状態のプラスチック容器は、上記した本発明の密封状態のプラスチック容器をダンボールによって梱包し梱包状態としてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のプラスチック容器によれば、開口部を開穿するとともに内部に粘性液体、特に湿気硬化型の接着性を有する硬化性組成物又は酸素硬化型の接着性を有する硬化性組成物を充填した柔軟性を有するプラスチック容器本体を加圧によって押し潰して当該粘性液体を該開口部から加圧吐出するようにしたプラスチック容器において、前記プラスチック容器本体の内部に延出するように前記開口部に長尺状流路部材を取付け、該長尺状流路部材が前記粘性液体が加圧吐出される際に当該粘性液体の流路となって、プラスチック容器本体が押し潰される際に、当該粘性液体の流路が閉塞されるという不都合を皆無とし、さらに前記プラスチック容器本体が加圧によって押し潰されてその内部に収納された粘性液体が全て加圧吐出された後には、当該押し潰されたプラスチック容器本体と前記長尺状流路部材が共に廃棄されるようにすることによって吸込みホース等のチューブ部材を繰り返し使用する際にチューブ部材に付着した粘性液体、特に湿気硬化型の接着性を有する硬化性組成物又は酸素硬化型の接着性を有する硬化性組成物が飛散して周囲の汚れの原因となることを解消することができるという効果を達成することができる。
【0020】
本発明の長尺状流路部材は、本発明のプラスチック容器においてプラスチック容器本体の開口部に装着して用いられ又は既存の加圧によって液体内容物を押圧吐出させるタイプのプラスチック容器の開口部に装着して使用することによって、プラスチック容器の液体内容物を残留液を残すことなく効率よく押圧吐出することが可能となるという効果が達成される。
【0021】
本発明の塗布装置によれば、本発明のプラスチック容器を配置してあるので、液体内容物の押圧吐出を残留液を残すことなく効率よく押圧吐出することができ、従って塗布効率が向上しかつ内容物である粘性液体、特に湿気硬化型の接着性を有する硬化性組成物又は酸素硬化型の接着性を有する硬化性組成物が飛散して周囲の汚れの原因となることを解消することができるという効果を達成することができる。
【0022】
粘性液体を充填したプラスチック容器を保存する場合や塗布作業を行う現場等に搬送する場合にはプラスチック容器の開口部をキャップで閉塞するのが通常である。この場合、本発明の構造のプラスチック容器の開口部及び長尺状流路部材の液吐出口の閉塞に一般的な構造のキャップを使用すると、キャップを外したときに、粘性液体は当該液吐出口に当接する円形板の内面部分に付着するとともに、長尺状流路部材の内周面の上端部まで位置することとなる。この状態から液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体の加圧吐出作業を行い、次いで、加圧吐出作業が終了して液送管手段、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外すと、固定部材の円筒基体の下端テーパ部の外周面に粘性液体が付着して汚れてしまう。この付着した粘性液体が時間経過とともに硬化すると当該下端テーパ部と長尺状流路部材の上端テーパ部との嵌合が困難になったり、ひどくなると嵌合不能の状態となり、次回の使用に不都合が生じたり、使用不能になるという不利益が発生してしまう。
【0023】
上記のような一般的な構造のキャップの使用による難点を解消するために、本発明者は円形板の周縁部から垂設された環状側壁の内面側に前記プラスチック容器本体の開口部の円筒側壁の外面に形成された雄螺子部に螺合可能な雌螺子部を形成したキャップ本体と、該円形板の下面中央部に前記長尺状流路部材の液吐出口に嵌合するように垂設された中栓部材と、を有する第1の態様の中栓付キャップを提案するものである。本発明の構造のプラスチック容器の開口部及び長尺状流路部材の液吐出口の閉塞に本発明の第1の態様の中栓付キャップを使用すると、中栓部材が長尺状流路部材の貫通流路の上端部分に嵌入した状態となり、この貫通流路の上端部分には粘性液体が侵入することはなくなり、貫通流路の上端部分に粘性液体が付着することはない。従って、中栓付キャップを外した場合には、貫通流路の上端部分には粘性液体は存在せず、汚れの発生もなく、クリーンの状態となる。
【0024】
この状態から液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体の加圧吐出作業を行い、次いで、加圧吐出作業が終了して液送管手段、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態で、固定部材の円筒基体の下端テーパ部の外周面に粘性液体が存在することはなく、クリーンの状態である。従って、次回の使用に際しても初回の使用と同様に何らの不都合はなく使用することができる利点がある。
【0025】
さらに、本発明者は、より好ましい中栓付キャップの構造として、前記中栓部材として、前記円形板の下面中央部に垂設された円柱状垂下部と、該円柱状垂下部の下端円周縁部に垂設された柔軟性円筒状嵌合部と、を有する第2の態様の中栓付キャップの構造を提案する。本発明の構造のプラスチック容器の開口部及び長尺状流路部材の液吐出口の閉塞に本発明の第2の態様の中栓付キャップを使用すると、中栓部材が長尺状流路部材の貫通流路の上端部分に嵌入した状態となり、この貫通流路の上端部分には粘性液体が侵入することはなくなり、貫通流路の上端部分に粘性液体が付着することはない。従って、中栓付キャップを外した場合には、貫通流路の上端部分には粘性液体は存在せず、汚れの発生もなく、クリーンの状態となる。
【0026】
この状態から液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体の加圧吐出作業を行い、次いで、加圧吐出作業が終了して液送管手段、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態で、固定部材の円筒基体の下端テーパ部の外周面に粘性液体が存在することはなく、クリーンの状態である。従って、次回の使用に際しても初回の使用と同様に何らの不都合はなく使用することができる利点がある。
なお、前述したように、長尺状流路部材の液吐出口に嵌合した状態の中栓部材を当該液吐出口から抜き取る際に中栓部材として円柱状垂下部のみを設けた構造の場合は円柱状垂下部の上部が固定されており、且つその下端部分は硬質であり、可動性が極めて少ない為、当該円柱状垂下部が当該液吐出口にきつく嵌ってしまって抜け難く長尺状流路部材と一緒に抜けてしまう等の不都合が生じることがあるが、本発明の第2の態様の中栓付キャップでは中栓部材として該円柱状垂下部の下端に柔軟性を有する円筒状嵌合部を設けた構造としてあり、該柔軟性円筒状嵌合部は、下端部が自由端となっているので、極めて高い柔軟性を有するので、長尺状流路部材の液吐出口に嵌合した状態の中栓部材を長尺状流路部材の液吐出口から抜き取る際に円筒状嵌合部の柔軟作用によって当該液吐出口にきつく嵌ってしまうことはなく、成形時のバラツキが多少存在しても当該液吐出口から簡単に抜き取ることができるという有利性がある。
【0027】
粘性液体を充填したプラスチック容器を保存する場合や塗布作業を行う現場等に搬送する場合にはプラスチック容器の開口部をキャップで閉塞するのが通常である。しかしながら、プラスチック容器のプラスチック容器本体はポリエチレンフィルム(水分や湿気、酸素が通過する)で形成されているために、空気中に存在する水分や湿気、酸素がプラスチック容器内に浸入してしまう。空気中に短時間放置する場合には問題は生じないが、長時間空気中に放置すると内部に浸入した水分や湿気、酸素によって湿気及び酸素硬化性の粘性液体の場合には硬化反応が進行するという不都合が生じてしまう。
【0028】
本発明の密封状態のプラスチック容器は、例えば、水分や湿気、酸素を通さないアルミ箔層をすくなくとも1層含有してなる多層シート状材料等から作製された湿気又は酸素不透過性袋体に収容して本発明のプラスチック容器を密封状態としてあるので、プラスチック容器内に充填された粘性液体が空気中の湿気や酸素に触れることはなく、湿気や酸素に接触して硬化してしまうという不測の事態が回避される。
【0029】
本発明の梱包状態のプラスチック容器は、上記した本発明の密封状態のプラスチック容器をダンボールによって保護梱包したもので、密封状態のプラスチック容器を途中でプラスチック容器や湿気又は酸素不透過性袋体が破れたり破壊されたりしないように保護梱包状態で塗布作業を行う現場に安全に搬送することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明のプラスチック容器を加圧タンクの内部に設置した1つの実施の形態を示す断面的説明図で、プラスチック容器本体に粘性液体を満タン充填した状態を示す。
【
図2】
図1の状態からプラスチック容器本体が外側から加圧されて変形収縮されるとともに粘性液体が外部に排出される中間状態を示す断面的説明図である。
【
図3】
図2の状態からさらに加圧されてプラスチック容器本体が完全に押し潰されて粘性液体の全量が外部に排出された最終状態を示す断面的説明図である。
【
図4】本発明のプラスチック容器に使用される長尺状流路部材の第1の例を示す説明図で、(a)は上面説明図、(b)は断面説明図である。
【
図5】
図4と同様の長尺状流路部材を示す図面で、(a)は全体を示す斜視説明図、(b)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。
【
図6】長尺状流路部材の第2の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図である。
【
図7】長尺状流路部材の第3の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図である。
【
図8】長尺状流路部材の第4の例を示す図面で、上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。
【
図9】長尺状流路部材の第5の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図、及び(c)は(b)と同様の図面であるが、周辺部の4点のみが流路形成には作用するものであることの上面説明図である。
【
図10】長尺状流路部材の第6の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図、及び(c)は(b)と同様の図面であるが、周辺部の4点のみが流路形成には作用するものであることの上面説明図である。
【
図11】長尺状流路部材の第7の例を示す図面で、プラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示し、周辺部の6点のみが流路形成には作用するものであることを示す上面的説明図である。
【
図12】長尺状流路部材の第8の例を示す図面で、上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。
【
図13】長尺状流路部材の第9の例を示す図面で、上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。
【
図14】本発明の塗布装置の概略的構成を示す説明図である。
【
図15】
図4に示した長尺状流路部材の上端取付け部をプラスチック容器本体の開口部に取付けかつ液送管手段の一端部を該長尺状流路部材の上端取付け部の液吐出口に挿入し、密封挿着手段によって該液送管手段が長尺状流路部材の上端取付け部の液吐出口に密封状態で挿着せしめられる状態を示す要部説明図で、(a)は上面説明図、(b)は断面説明図である。
【
図16】
図15(b)における各部材を分解して示す分解説明図である。
【
図17】長尺状流路部材の取付け部と密封挿着部材との接合状態の他の例を示す
図15と同様の図面で、(a)は上面説明図、(b)は断面説明図である。
【
図18】長尺状流路部材の取付け部と密封挿着部材との接合状態のさらに他の例を示す
図15と同様の図面で、(a)は上面説明図、(b)は断面説明図である。
【
図19】長尺状流路部材の取付け部と挿着補助部材との接合状態の別の例を示す
図15と同様の図面で、(a)は上面説明図、(b)は断面説明図である。
【
図20】長尺状流路部材の取付け部と挿着補助部材との接合状態のさらに別の例を示す
図15と同様の図面で、(a)は上面説明図、(b)は断面説明図である。
【
図21】
図20(b)における各部材を分解して示す図面で、(a)は分解説明図、(b)は補助環状部材の摘示斜視図であり、(c)は締付部材及び補助環状部材の代替としてワンタッチ継手機構を適用した場合の一例を示す断面説明図である。
【
図22】
図3の状態においてプラスチック容器本体及び長尺状流路部材の合体物から固定部材、貫通穴付キャップ部材、締付部材及び液送管手段の合体物を抜き出した状態を示す説明図である。
【
図24】本発明の長尺状流路部材を使用しない場合にプラスチック容器本体から固定部材、貫通穴付キャップ部材、締付部材及び液送管手段の合体物を抜き出した状態を示す説明図である。
【
図25】従来の塗布装置において、粘性液体を柔軟性を有するプラスチック容器本体に充填し加圧タンク内に配設した状態を示す断面的説明図である。
【
図26】
図25の塗布装置においてプラスチック容器本体が外側から加圧されて変形縮小されるとともに粘性液体が外部に排出される中間状態を示す断面的説明図である。
【
図27】
図26の状態からさらに加圧されてプラスチック容器本体の中央部分が互いに接触してしまい粘性液体が外部に排出されない最終状態を示す断面的説明図である。
【
図28】本発明のプラスチック容器のプラスチック容器本体の開口部を閉塞するために用いられる一般的なキャップの構造を示す図面で、(a)は上面斜視説明図、(b)は断面説明図である。
【
図29】
図28に示したキャップによってプラスチック容器本体の開口部を閉塞した状態を示す図面で、(a)は上面図、(b)は断面説明図である。
【
図30】
図29における各部材を分解して示す分解説明図である。
【
図31】本発明のプラスチック容器のプラスチック容器本体の開口部を閉塞するために用いられる本発明の中栓付キャップの構造の1例を示す図面で、(a)は上面斜視説明図、(b)は断面説明図である。
【
図32】
図31に示した中栓付キャップによってプラスチック容器本体の開口部を閉塞した状態を示す図面で、(a)は上面図、(b)は断面説明図である。
【
図33】
図32における各部材を分解して示す分解説明図である。
【
図34】本発明のプラスチック容器のプラスチック容器本体の開口部を閉塞するために用いられる本発明の中栓付キャップの構造の他の例を示す図面で、(a)は上面斜視説明図、(b)は断面説明図である。
【
図35】
図34に示した中栓付キャップによってプラスチック容器本体の開口部を閉塞した状態を示す図面で、(a)は上面図、(b)は断面説明図である。
【
図36】
図35における各部材を分解して示す分解説明図である。
【
図37】一般的な構造のキャップによって本発明のプラスチック容器の開口部を閉塞した場合の粘性液体による汚れの状態を説明する断面的説明図で、(a)はプラスチック容器の開口部をキャップで閉塞した状態、(b)は(a)の状態からキャップを取り外した状態、(c)は液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行っている状態、(d)は加圧吐出作業が終了して固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態をそれぞれ示す。
【
図38】本発明の第1の態様の中栓付キャップによって本発明のプラスチック容器の開口部を閉塞した場合の粘性液体による汚れの状態を説明する断面的説明図で、(a)はプラスチック容器の開口部を中栓付キャップで閉塞した状態、(b)は(a)の状態から中栓付キャップを取り外した状態、(c)は液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行っている状態、(d)は加圧吐出作業が終了して固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態をそれぞれ示す。
【
図39】本発明の第2の態様の中栓付キャップによって本発明のプラスチック容器の開口部を閉塞した場合の粘性液体による汚れの状態を説明する断面的説明図で、(a)はプラスチック容器の開口部を中栓付キャップで閉塞した状態、(b)は(a)の状態から中栓付キャップを取り外した状態、(c)は液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行っている状態、(d)は加圧吐出作業が終了して固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態をそれぞれ示す。
【
図40】本発明のプラスチック容器を本発明の第2の態様の中栓付キャップで閉塞した状態の一例を示す断面的説明図である。
【
図41】本発明の密封状態のプラスチック容器の一例を示す断面的説明図である。
【
図42】本発明の梱包状態のプラスチック容器の一例を示す断面的説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に本発明の実施の形態を添付図面中、
図1〜
図23及び
図28〜
図42に基づいて説明するが、これらは例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
【0032】
図1は本発明のプラスチック容器を加圧タンクの内部に設置した1つの実施の形態を示す断面的説明図で、プラスチック容器本体に粘性液体を満タン充填した状態を示す。
図1において、符号10は本発明のプラスチック容器で、プラスチック容器本体12を有している。該プラスチック容器本体12は加圧によって押し潰し可能なように柔軟性を有するプラスチック材料、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等によって形成されているが、柔軟性、経済性、成形のし易さより、軟質ポリエチレンが特に適している。該プラスチック容器本体12の上部には開口部14が開穿されている。該プラスチック容器本体12の内部には粘性液体16が充填可能とされている。該プラスチック容器本体12の内部に粘性液体16が充填された場合には、該プラスチック容器本体12の外側から圧力が加えられると、該プラスチック容器本体12は加圧によって変形縮小し、最終的には押し潰されて内部の粘性液体16が前記開口部14から液送管手段20を介して加圧吐出されるように作用する。該液送管手段20の材質としてはテフロン(登録商標)が好適である。
【0033】
粘性液体16としては、粘度が5〜500Pa・s/23℃、好ましくは10〜100Pa・s/23℃、より好ましくは15〜60Pa・s/23℃の粘性液体が適用可能である。前記粘性液体16としては、特に接着性を有する硬化性組成物が好適に用いられる。該接着性を有する硬化性組成物としては、例えば、接着剤、シール材、ポッティング材等が挙げられる。前記粘性液体のタックフリータイム(TFT)は、0〜60分、好ましくは0〜10分、より好ましくは0〜3分の範囲が好適である。本発明においては、粘度及びタックフリータイムが上記範囲の粘性液体に適用したとき、従来品に比べて汚れにくいという甚大な効果が達成される。
前記接着性を有する硬化性組成物としては、湿気硬化型もしくは酸素硬化型等の空気に触れて常温で硬化可能な常温硬化型の硬化性組成物が好ましく、特に、変成シリコーン系、ポリウレタン系、シリコーン系等の湿気硬化型接着剤がより好適に用いられる。
【0034】
18は長尺状流路部材で、前記プラスチック容器本体12の内部に延出するように前記開口部14に取付けられかつ前記粘性液体16が加圧吐出される際に当該粘性液体16の流路を形成確保する機能を有するように構成されている。該長尺状流路部材18は粘性液体の流路を形成するように作用すればよいもので、後述するように種々の形態が考えられるが、
図1の図示例では、上端取付け部24と、前記プラスチック容器本体12の内部に延出するように該取付け部24に一体的に取付けられた長尺状円柱管体30aからなる長尺状流路部26aと、を有し、該長尺状円柱管体30aの側壁に1又は複数(図示例では複数)の流路穴32を開口した構造を示してある。28は該長尺状流路部材18の下端開口端部である。
【0035】
長尺状流路部材の材質は、成形可能なものなら特に選ばないが、勘合のし易さより、柔軟性を有するプラスチック材料、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ナイロン、フッ素ゴム、シリーコーンゴム、EPDM、SBS、SIS、SEBS等がよく、射出成形がし易く、安価であることから、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂がより良く、特に柔軟で、安価な軟質ポリエチレンが良い。長尺状流路部材は上端取付け部が単純な円柱(回転体)構造より成るとき長尺状流路部の形状を適切選定すれば、単純な金型構造になり、上記した材質の選定と組み合わせることにより、安価に長尺状流路部材を製造することが出来る。
【0036】
図1において、符号22は加圧タンクで、圧縮空気供給手段(図示せず)から空気供給管21を介して加圧空気が内部に導入されるように構成されている。本発明のプラスチック容器10は使用に際しては、該加圧タンク22内に設置した状態で使用され、
図2に示したように、該プラスチック容器10の外側から圧力(例えば、加圧条件0.3〜0.6MPa)を加えて該プラスチック容器本体12を加圧変形し内部の粘性液体16を前記開口部14から液送管手段20を介して吐出する作用を行い、最終的には、
図3に示したように、前記プラスチック容器本体12が加圧によって完全に押し潰されてその内部に収納された粘性液体16を全て吐出されるように働くものである。そして、
図3に示したような完全に押し潰されたプラスチック容器10、換言すれば、プラスチック容器本体12と前記長尺状流路部材18は再利用することなく、押し潰した状態のままで廃棄処分が可能である。例えば、長尺状流路部材18を再利用する場合には、使用後の長尺状流路部材18をプラスチック容器本体12から引き抜いて使用することになるが、その際に長尺状流路部材18に付着している粘性液体が周囲に飛び散り汚れの原因になるが、本発明においてはプラスチック容器本体12とともに長尺状流路部材18もそのまま廃棄可能としてあるのでそのような汚れの発生は皆無となる利点がある。
【0037】
図4は本発明のプラスチック容器に使用される長尺状流路部材の第1の例を示す説明図で、(a)は上面説明図、(b)は断面説明図である。
図5は
図4と同様の長尺状流路部材を示す図面で、(a)は全体を示す斜視説明図、(b)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。前記長尺状流路部材18は、
図4及び
図5によく示されるように、前記プラスチック容器本体12の開口部14に取付けられかつ中央部に液吐出口23を開口した上端取付け部24と、前記プラスチック容器本体12の内部に延出するように該取付け部24に一体的に取付けられかつ中心部に貫通流路25aを開口した長尺状流路部26aと、を有している。
【0038】
前記上端取付け部24は液吐出口23を形成する内周壁27と該内周壁27から支持壁29によって所定間隔を介して離間した位置に設けられた外周壁31を有している。該内周壁27の内径は上部部分が下部部分よりも径大となるとともに該内周壁の上端面は内方に傾斜したテーパ部33となっている。該外周壁31の上端部は外方に折曲されて外周段部35が形成されている。該外周段部35を前記プラスチック容器本体12の開口部14の外周縁部に嵌合することによって該長尺状流路部材18を該開口部14に着脱自在に装着することができる。
【0039】
該プラスチック容器本体12の開口部14は広口に形成されているので、該長尺状流路部材18を該開口部14に着脱自在に装着する構成としておくと、該長尺状流路部材18を嵌着しない状態で、粘性液体16を該プラスチック容器本体12内に注入する際には広口の開口部14から余裕をもって粘性液体16を注入することができ、注入終了後に該長尺状流路部材18を該開口部14に嵌着する手順とすれば、粘性液体の注入作業を何らの支障なくおこなうことができるという利点がある。一方、事前に該長尺状流路部材18を開口部14に取り付けてしまうと、粘性液体16は該長尺状流路部材18の幅狭に開口されている液吐出口23を介して粘性液体16を注入することとなり、その注入作業は広口の開口部14を利用して注入する場合に比較して注入作業に支障が生じてしまう不都合がある。
【0040】
前記長尺状流路部材18は、プラスチック容器本体12が最終的に押し潰された状態でも、プラスチック容器本体12の内部に残留している粘性液体16が吐出又は排出可能なように作用することが必須である。
図1〜
図5の例では、長尺状流路部材18の長尺状流路部26aとしては下端を開口端部28とした長尺状円柱管体30aの側壁に1又は複数(図示例では複数)の流路穴32を開口した構造を示した。この構造の長尺状流路部材18によれば、例え、プラスチック容器本体12が押し潰されても、下端の開口端部28及び1又は複数の流路穴32のいずれかは開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。上記の構成においては、上記した流路穴32は開口されているため、粘性液体16は最初に流路穴32を通過し次に前記液吐出口23及び前記開口部14を通過して最終的に液送管手段20を介して加圧吐出されるものである。なお、上記流路穴32が十分に開口されていれば、下端開口端部28の開口は必須ではなく、閉鎖されていても十分なる流路確保が行えることはいうまでもない。
【0041】
上記したプラスチック容器本体12が最終的に押し潰された状態でも、プラスチック容器本体12の内部に残留している粘性液体16が吐出又は排出可能に作用するようにした長尺状流路部の構造は
図4及び
図5に示した構造以外にも多くの態様が考えられ、以下に説明する。
【0042】
図6は長尺状流路部材の第2の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図である。
図6に示した長尺状流路部材18の長尺状流路部26bとしては、中心部に貫通流路25bを開口するとともに下端を開口端部28としかつ下端側壁部に切り欠き部37を開穿した長尺状円柱管体30bを用いる構造が示されている。この切り欠き部37は1又は複数個穿設される。この構造の場合でも、
図6(b)に示したように、プラスチック容器本体12が加圧により押し潰された状態でも流路の形成は行われ、例え、プラスチック容器本体12が押し潰されても、下端の開口端部28及び1又は複数の切り欠き部37のいずれかは開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。なお、上記切り欠き部37が十分に開口されていれば、下端開口端部28の開口は必須ではなく、閉鎖されていても十分なる流路確保が行えることはいうまでもない。
【0043】
図7は長尺状流路部材の第3の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図である。
図7に示した長尺状流路部材18の長尺状流路部26cとしては、中心部に貫通流路25cを開口するとともに下端を開口端部28としかつ下端側壁部に切り欠き部37を開穿した長尺状角柱管体30cを用いる構造が示されている。この構造の場合でも、
図7(b)に示したように、プラスチック容器本体12が加圧により押し潰された状態での流路の形成は行われ、例え、プラスチック容器本体12が押し潰されても、下端の開口端部28及び1又は複数の切り欠き部37のいずれかは開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。なお、上記切り欠き部37が十分に開口されていれば、下端開口端部28の開口は必須ではなく、閉鎖されていても十分なる流路確保が行えることはいうまでもない。
【0044】
図8は長尺状流路部材の第4の例を示す図面で、上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。
図8に示した長尺状流路部材18の長尺状流路部26dとしては、中心部に貫通流路25dを開口するとともに下端を開口端部28とした長尺状円柱管体30dの側壁に1又は複数のスリット39を開口した構造を示した。この構造の長尺状流路部材18によれば、例え、プラスチック容器本体12が押し潰されても、下端の開口端部28及び1又は複数のスリット39のいずれかは開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。なお、上記スリット39が十分に開口されていれば、下端開口端部28の開口は必須ではなく、閉鎖されていても十分なる流路確保が行えることはいうまでもない。
【0045】
図9は長尺状流路部材の第5の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図、及び(c)は(b)と同様の図面であるが、周辺部の4点のみが流路形成には作用するものであることの説明図である。
図9に示した長尺状流路部材18の長尺状流路部26eとしては4枚の板状体36が中心部から互いに等間隔(直角に交差する状態)で放射状に突出して設けられており、上面十字状に板状体36が配置されている形状を有している。この構造の長尺状流路部材18によれば、例え、プラスチック容器本体12が押し潰されても、
図9(b)に示すように、4枚の板状体36によって形成される4つの空間38は閉塞されることはなく開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。
図9(b)は上面十字状板状体が配置されている形状について図示したが、必ずしも上面十字状板状体を配置する必要はなく、
図9(c)に図示したように、上面からみて周辺部の4点の流路形成点36aが存在するだけでも流路形成は可能である。
【0046】
図10は長尺状流路部材の第6の例を示す図面で、(a)は上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図、(b)はプラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示す上面的説明図、及び(c)は(b)と同様の図面であるが、周辺部の4点のみが流路形成には作用するものであることの説明図である。
図10に示した長尺状流路部材18の長尺状流路部26fとしては2枚の板状体40が板状支持柱42の両端に相対向して取付けられており、上面H字状に板状体40及び板状支持柱42が配置されている形状を有している。この構造の長尺状流路部材18によれば、例え、プラスチック容器本体12が押し潰されても、
図10(b)に示すように、2枚の板状体40及び板状支持柱42によって形成される2つの空間44は閉塞されることはなく開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。
図10(b)は上面H字状に板状体40及び板状支持柱42が配置されている形状について図示したが、必ずしも上面H字状に板状体40及び板状支持柱42を配置する必要はなく、
図10(c)に図示したように、上面からみて周辺部の4点の流路形成点40aが存在するだけでも流路形成は可能である。
【0047】
図11は長尺状流路部材の第7の例を示す図面で、プラスチック容器本体が加圧によって押し潰された状態での流路の形成状態を示し、周辺部の6点のみが流路形成には作用するものであることを示す上面的説明図である。
図9及び
図10では周辺部に4点の流路形成点を形成することによって、例え、プラスチック容器本体12が押し潰されても、それらの4点の流路形成点の存在によって流路が確保されることを説明したが、
図11においては、例として6点の流路形成点45を形成した場合を示した。なお、流路の確保を形成する点数は4点や6点に限定されるものではなく、多角形を形成するものであれば、さらに多くの流路形成点を形成することによって流路を確保することができることは勿論である。
【0048】
図12は長尺状流路部材の第8の例を示す図面で、上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。
図12に示した長尺状流路部材18の長尺状流路部26gとしては線条体を螺旋状に形成してなる螺旋状線条体46とし、その螺旋状線状体46の中央部空洞48を流路空間とし下端には開口端部50を形成しかつ線状体間に所定の空隙52を形成したものを用いる構造が示されている。この構造の場合は、例え、プラスチック容器本体12が加圧により押し潰された状態でも螺旋状線条体46によって形成される中央部空洞48は閉塞されることはなくまた下端開口端部50及び空隙52が開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。
【0049】
図13は長尺状流路部材の第9の例を示す図面で、上端部を省略し長尺部のみを示す斜視説明図である。
図13に示した長尺状流路部材18の長尺状流路部26hとしてはメッシュ体を円筒状に形成してなるメッシュ円筒体53とし、そのメッシュ円筒体53の中央部空洞54を流路空間とし下端には開口端部56を形成しかつメッシュ円筒体53に多数のメッシュ空隙58を形成したものを用いる構造が示されている。この構造の場合は、例え、プラスチック容器本体12が加圧により押し潰された状態でもメッシュ円筒体53によって形成される中央部空洞54は閉塞されることはなくまた下端開口端部56及びメッシュ空隙58が開口状態を維持して粘性液体16の排出流路が確保されるように働くことが可能である。
【0050】
前記粘性液体16としては、空気中の湿気と接触して硬化する湿気硬化型の接着性を有する硬化性組成物又は空気中の酸素と接触して硬化する酸素硬化型の接着性を有する硬化性組成物を適用対象とする場合には、前述したような粘性液体の飛散による汚れの発生は完全に防止されかつ上記した硬化性組成物の塗布作業を行う場合にはその塗布作業が簡略化されるので大きな作業改善が可能となる。
【0051】
続いて、本発明のプラスチック容器を用いて粘性液体の塗布を行う本発明の塗布装置について
図14に基づいて説明する。
図14は本発明の塗布装置の概略的構成を示す説明図である。
図14において、符号60は本発明の塗布装置で、加圧タンク22を有している。該加圧タンク22内には前述した本発明のプラスチック容器10が設置されている。該プラスチック容器10はプラスチック容器本体12及び長尺状流路部材18を有している。62は圧縮空気供給手段で、前記加圧タンク22内に空気供給管21を介して圧縮空気を供給する作用を行う。20は粘性液体を供給する液送管手段で、該液送管手段20の一端はプラスチック容器本体12の開口部14に連通し、該液送管手段20の他端には塗布ノズル手段64が接続されており、該プラスチック容器10に充填された粘性液体を塗布ノズル手段64に供給する作用を行う。66,68は圧縮空気供給手段62と塗布ノズル手段64とを接続する開側空気供給管及び閉側空気供給管で、それぞれ塗布ノズル手段64のオンオフを行うものである。
【0052】
前記プラスチック容器10の長尺状流路部材18は、前述したように、前記プラスチック容器本体12の開口部14に着脱自在に取付けられかつ中央部に液吐出口23を開口した上端取付け部24と、該プラスチック容器本体12の内部に延出するように該取付け部24に一体的に取付けられた長尺状流路部26aと、を有し、該長尺状流路部材18が該開口部14に着脱自在に装着されるように構成されている。該プラスチック容器本体12の開口部14に該長尺状流路部材18の上端取付け部24を嵌着し、該上端取付け部24の液吐出口23に前記液送管手段20を挿通し、
図15に示した構成の密封挿着手段70によって該液送管手段20を該液吐出口23に密封状態で挿着せしめるようにするのが好適である。
【0053】
前記密封挿着手段70について、
図15及び
図16によって説明する。該密封挿着手段70は固定部材72を有している。該固定部材72は、中央部に挿通口73を開口した円筒基体74を有し、該円筒基体74の下部外面に環状鍔部75を形成し、該円筒基体74と該環状鍔部75の下面形状は前記長尺状流路部材18の上端取付け部24の上面形状に対応する形状を有するように形成しかつ該環状鍔部75の上面には受け段部76を形成するとともに該円筒基体74の上部外面に雄螺子部78を形成した構成を有している。該円筒基体74の下端部には内方に傾斜したテーパ部79が形成されている。80は貫通穴付キャップ部材で、円形板82の中央部に前記受け段部76に当接する貫通穴84を開穿しかつ該円形板82の周縁部から垂設された環状側壁86の内面側には、前記プラスチック容器本体12の開口部14の円筒側壁14aの外面に形成された雄螺子部14bに螺合可能な雌螺子部88が形成されている。90は締付部材で、中心部に中心穴92が穿設された円筒部材91を有し、該円筒部材91の内周面の下部部分には締付け雌螺子部94が形成されている。該締付部材90の中心穴92の上部部分は、
図16に示すように、上部に向かって徐々に径小となるように形成されている。
【0054】
上記した密封挿着手段70を用いて前記液送管手段20を前記液吐出口23に密封状態で挿着せしめる態様について説明する。前記固定部材72を前記長尺状流路部材18の上端取付け部24の上面に当接せしめ、前記締付部材90の中心穴92及び前記固定部材72の挿通口73を介して前記液送管手段20を前記長尺状流路部材18の上端取付け部24の液吐出口23に挿入し、前記貫通穴付キャップ部材80の貫通穴84を前記受け段部76に挿通当接させた状態で前記プラスチック容器本体12の開口部14の円筒側壁14aの雄螺子部14bに該貫通穴付キャップ部材80の雌螺子部88を螺合させて螺子締めし、次いで前記固定部材72の上部外面の雄螺子部78に前記締付部材90の中心穴の内面の締付け雌螺子部94を螺合させて螺子締めすることによって、該液送管手段20が前記長尺状流路部材18の上端取付け部24の液吐出口23に密封状態で挿着せしめられる。なお、上述したように前記中心穴92は上部に向かって徐々に径小となっているので、上記雄螺子部78に上記雌螺子部94を螺子締めすることにより、該固定部材72の挿通口73の上部が、挟搾せしめられ、その結果として液送管手段20を締め付け固定し、それにより液送管手段20と固定部材72の間を密閉するように作用する。
【0055】
図15及び
図16に示した長尺状流路部材18の上端取付け部24は、液吐出口23を形成する内周壁27と該内周壁27から支持壁29によって所定間隔を介して離間した位置に設けられた外周壁31を有し、該内周壁27の内径は上部部分が下部部分よりも径大となるとともに該内周壁27の上端面は内方に傾斜したテーパ部33となっている構造を有している。一方、前記固定部材72の円筒基体74の下端部は内方に傾斜したテーパ部79となっている。従って、該固定部材72を長尺状流路部材18の上端取付け部24に当接すると、
図15に示されるように、該内周壁27の上端テーパ部33と該円筒基体74の下端テーパ部79とが互いに当接して密封状態とすることができる構造となっている。
【0056】
前記固定部材72の材質としては、強靭性の面からは6−ナイロンが好ましく、また、付着した粘性液体の拭き取りやすさの面からは高密度ポリエチレン(HDPE)が好適に用いられる。前記貫通穴付キャップ部材80の材質としては硬質ポリエチレンを用いればよく、締付部材90の材質としては潤滑性を有するポリアセタールが好ましい。
【0057】
なお、
図15の図示例では、液送管手段20の下端部は固定部材72の円筒基体74の下端面と面一となるように設定されているが、このように該液送管手段20の下端部が固定部材72から下方に垂下して自由端とならないように構成することによって、該液送管手段20の下端から粘性液体16が飛び散ることが制限されるので汚れの発生が大幅に解消するという利点がある。なお、該液送管手段20の下端部が長尺状流路部材18の液吐出口23内に挿入される程度まで該液送管手段20を垂下してもよいが、垂下する長さを小とすればするほど、汚れの発生は少なくなる。以下の図示例においても、液送管手段20の下端部の設定は
図15と同様に行われるが、再度の説明は省略する。
【0058】
図15に示した長尺状流路部材18の上端取付け部24の上面形状と固定部材72の下面形状の組み合わせは、
図15の例以外にも考えられるもので、
図17〜
図21によってさらに説明する。
【0059】
図17に示した構造例は、長尺状流路部材18の上端取付け部24の内周壁27の上端テーパ部33と固定部材72の円筒基体74の下端テーパ部79のテーパの傾斜方向が
図15におけるそれらと逆転しておりかつ該内周壁27の内径は上部部分と下部部分とが同径となっている点を除いて
図15と同様の構成を有するものである。この場合は、
図15の場合とは反対に、該固定部材72を長尺状流路部材18の上端取付け部24に当接すると、
図17に示されるように、該内周壁27の上端テーパ部33と該円筒基体74の下端テーパ部79とが互いに当接して密封状態とすることができる構造となっている。
【0060】
図18に示した構造例は、長尺状流路部材18の上端取付け部24の内周壁27の設置が省略され、液吐出口23の径が貫通流路25aの径よりも大でありかつ固定部材72の円筒基体74の下端部長さが支持壁29の下方まで延長されている点を除いて
図15と同様の構成を有するものである。この場合は、該円筒基体74の下端テーパ部79が支持壁29の内周縁部に当接して密封状態とすることができる構造となっている。
【0061】
図19に示した構造例は、
図17の構造例をさらに変形させたもので、固定部材72の円筒基体74の下端テーパ部79を省略して円筒基体74の下面全体を面一に形成し、長尺状流路部材18の上端取り付け部24の内周壁27の上端テーパ部33の上端が上記円筒基体74の下面に当接するように構成されている。
【0062】
図20及び
図21(a)(b)に示した構造例は、補助環状部材95を用いてさらに密封作用を向上させた例を示す。該補助環状部材95は中心部に貫通口96を有し、その下端部外周面には環状のテーパ鍔部98が設けられている。
図20及び
図21(a)(b)に示した構造例は、基本的には
図17に示した構造例に近似するものであるが、
図17の構造例において固定部材72と締付部材90とを螺合させるにあたって、上記した補助環状部材95を介在させて行う点が異なるものである。また、
図17の構造例においては、固定部材72の円筒基体74の上端部外面には挿入用テーパ部74aが形成されており、締付部材90の中心穴92に円筒基体74の先端部が挿入しやすいように構成されているが、
図20及び
図21の構造例では、固定部材72の円筒基体74の上端部は上記した補助環状部材95の下端部の環状テーパ鍔部98を受けるために、該円筒基体74の上端部内面には受け用テーパ部74bが形成されている。また、上記締付部材90の円筒部材91の上端内周部には内周段部91aが形成されており、該締付部材90の中心穴92に補助環状部材95が挿通される際には該内周段部91aが該環状テーパ鍔部98の上側に当接して嵌合する構成とされている。なお、上記補助環状部材95もプラスチック材料で形成すればよいが、ナイロンで形成するのが好ましい。
【0063】
図21(a)(b)に示した構造例では、補助環状部材95を締付部材90の中心穴92に挿通する構造を示したが、この補助環状部材95以外にも同様の作用を果たす部材であれば使用可能なものであり、ワンタッチ継手機構を適用することもでき、その例を
図21(c)に示して説明する。
図21(c)において、120はワンタッチ継手機構を備えた締付部材で、段付円筒部材122を有している。該段付円筒部材122には中心挿通穴124が穿設されている。該段付円筒部材122の下部には径小円筒部126が形成され、上部には径大円筒段部128が設けられている。該径小円筒部126の内周面には雌螺子部130が形成されている。132は該段付円筒部材122の上部の環状段部空間に配置されたパッキンである。該パッキン132にはロッククロウ134が隣接して取り付けられている。136はスリーブで、ロッククロウ134を押圧する作用を行う。138は押えブロックでスリーブ136を押さえるように働く。このような構成とすることによって、液送管手段20はワンタッチ継手機構を備えた締付部材120の中心挿通穴124内に密封状態で挿着されることとなる。なお、ワンタッチ継手の構造は種々知られており、上記した構造以外に、特開平1−206196、実開平4−35669、実用新案登録第2575755号、実用新案登録第2524012号等の公報に記載されたワンタッチ継手の構造を適用することもできる。
【0064】
上記の構成により、本発明の塗布装置の作用を説明する。まず、前記圧縮空気供給手段62から空気供給管21を介して前記加圧タンク22内に圧縮空気が供給されると、
図1に示したように、該加圧タンク22内に設置されかつ粘性液体16が満タン状態で充填されている前記プラスチック容器10が加圧される。次に、
図2に示したように、当該プラスチック容器10が加圧によって縮小変形してその内部の粘性液体16が前記長尺状流路部材18を介して該プラスチック容器10から吐出される。ついで、該吐出された粘性液体16は液送管手段20を介して塗布ノズル手段64から噴出して所定部位に当該粘性液体16を塗布される。この塗布作業において、粘性液体16が全て吐出使用された状態では、
図3に示したように、前記プラスチック容器10が加圧によって押し潰されてしまう。この時点ではプラスチック容器10の内部に充填されていた粘性液体16は全て加圧吐出されて存在せず、当該押し潰されたプラスチック容器本体12と前記長尺状流路部材18だけが残っている状態となっている。そして、
図22に示したように、加圧タンク22のタンク本体22aから蓋体22bを外し、次いで使用済みの押し潰された状態のプラスチック容器10、つまりプラスチック容器本体12とプラスチック容器本体12と長尺状流路部材18の合体物の合体物から固定部材72、貫通穴付キャップ部材80、締付部材90及び液送管手段20の合体物を抜き取り分離して(
図22及び
図23)、該タンク本体22a内に残されたプラスチック容器本体12と長尺状流路部材18の合体物は廃棄処分される。この押し潰された状態のプラスチック容器10から長尺状流路部材18を取り出して再利用しようとすると、当該長尺状流路部材18に付着している粘性液体が飛散して作業現場を汚染する原因となるという不都合が生じるが、本発明では押し潰されたプラスチック容器10、つまりプラスチック容器本体12と長尺状流路部材18とは廃棄可能に形成されているので、そのまま廃棄でき上記のような汚染が発生することはないという利点がある。
【0065】
なお、本発明の長尺状流路部材をプラスチック容器106内に設置しない装置においては、液送管手段110をプラスチック容器106内に延伸し粘性液体112中に突っ込んで使用することになる。この場合には液送管手段110の先端が閉塞されてしまうと簡単に流路が閉鎖されてしまうため、プラスチック容器106内の粘性液体112が全量排出されない等の事故が発生する場合があるが、例え粘性液体112が全量排出されたとしても、
図24に示したように、加圧タンク102のタンク本体102aから蓋体102bを外し、プラスチック容器106から液送管手段110を引き抜くと液送管手段110に付着した粘性液体112が飛び散る不具合に加え、その飛び散りを防ぐためには液送管手段110から粘性液体112をウエス(ボロ切れ)で拭き取る必要があり、余分な手間がかかる難点がある。さらに、その際、きれいに拭き取れればよいが、回数を重ねるとどうしても粘性液体112(例えば、硬化した接着剤)のカス状物が液送管手段に付着し、液送管手段110を再度使用する際にこのカス状物が粘性液体112に混入しやすくなり、塗布ノズル手段等の各部材等の詰まりの原因となり、粘性液体112(例えば、接着剤)の塗布ができなくなる等の不都合が発生してしまう。特に、湿気硬化型接着剤では接着剤のカスが出やすく、塗布ノズル手段等の各部材等の詰まりが顕著となり問題となる。
【0066】
さらにいえば、粘性液体、例えば湿気硬化型接着剤を塗布する際に使用される加圧タンクにおいては、圧力は一般的に0.3〜0.6MPa程度が使用される。そのため、その圧力に耐えかつ高い密閉性を維持するために加圧タンクの蓋体は肉厚で重量(例えば、6〜10kg程度の重量)があるように形成されており、従って、プラスチック容器の切り替え作業は通常は3人の作業員(1人は蓋体を持ち上げている間に残りの二人で長尺の液送管手段の抜き差しを含めたプラスチック容器の交換を行う)によって行われているものである。塗布作業の終了後などに粘性液体を収容するプラスチック容器の交換を行う場合には、
図24に示すように、蓋体を外してプラスチック容器から液送管手段を外して古いプラスチック容器を廃棄し、次に新しいプラスチック容器を加圧タンク内に収納して長尺の液送管手段を当該プラスチック容器に挿通するというような作業を行う必要があり、該液送管手段の先端から粘性液体、例えば接着剤が飛散することによる汚れの発生が多発してしまうものである。また、粘性液体として硬化速度の速い(3分〜10分で硬化する)タイプの湿気硬化型接着剤を使用する場合には、特に迅速な作業が要求されるのでその作業は困難を伴うことになる。
【0067】
このような従来の液送管手段のみを使用する場合の種々の問題は本発明の長尺状流路部材18を設置したプラスチック容器10の使用によって全て解消するものである。例えば、上記したプラスチック容器の切り替え作業は上記したように3人で行っていたものが、本発明のプラスチック容器を適用することによって、2人(1人は蓋体を持ち上げている間に残りの1人で長尺の液送管手段の抜き差しを含めたプラスチック容器の交換を行う)で行うことが可能となる。本発明のプラスチック容器、長尺状流路部材及び塗布装置は当業界において従来から大きな問題とされてきた上記の問題を効果的に解消するもので、非常に大きなメリットを有するものである。この粘性液体16が液送管手段20の先端部から飛び散って汚れの原因となるという問題の解消の一つの手段としては、
図15の図示例の説明で述べたように、液送管手段20の先端部が固定部材72から下方に突出しない構成を採用するのが効果的である。
【0068】
以下に本発明のプラスチック容器に粘性液体を収容した状態で保存や搬送する際にプラスチック容器本体の開口部を閉塞するために用いられるキャップについて
図28〜
図39によって説明する。
図28〜
図30には一般的な構造のキャップによってプラスチック容器本体12の開口部14を閉塞する場合が示される。
図28は本発明のプラスチック容器のプラスチック容器本体の開口部を閉塞するために用いられる一般的なキャップの構造を示す図面で、(a)は上面斜視説明図、(b)は断面説明図である。
図29は
図28に示したキャップによってプラスチック容器本体の開口部を密閉した状態を示す図面で、(a)は上面図、(b)は断面説明図である。
図30は
図29における各部材を分解して示す分解説明図である。
【0069】
図28〜
図30において、符号200は一般的な構造のキャップである。該キャップ200は円形板202の周縁部から垂設された環状側壁204の内面側に前記プラスチック容器本体12の開口部14の円筒側壁14aの外面に形成された雄螺子部14bに螺合可能な雌螺子部206を形成したキャップ本体208を有している。
【0070】
図29(b)に示したように、プラスチック容器本体12の開口部14に長尺状流路部材18をその上端取付け部24を介して取り付けた状態で、該プラスチック容器本体12の雄螺子部14bにキャップ本体208の雌螺子部206を螺合して締付けることによってキャップ200は該プラスチック容器本体12の開口部14に取り付けられて当該開口部14を閉塞するように作用する。プラスチック容器本体12の内部に粘性液体16を充填しキャップ200で開口部14を閉塞することによって粘性液体16を封入したプラスチック容器10となる。
【0071】
上記した一般的な構造のキャップ200によって本発明のプラスチック容器10の開口部14を閉塞する場合の作用について
図37によって説明する。
図37は一般的な構造のキャップによって本発明のプラスチック容器の開口部を閉塞した場合の粘性液体による汚れの状態を説明する断面的説明図で、(a)はプラスチック容器の開口部をキャップで閉塞した状態、(b)は(a)の状態からキャップを取り外した状態、(c)は液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行っている状態、(d)は加圧吐出作業が終了して固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態をそれぞれ示す。
【0072】
図37(a)に示したように、本発明の構造のプラスチック容器10の開口部14の閉塞に上記した一般的な構造のキャップ200を使用すると、キャップ200を外したときに、
図37(b)に示したように、粘性液体16は当該液吐出口23に当接する円形板202の内面部分に付着するとともに、長尺状流路部材18の内周面の上端部まで位置することとなる。この状態から、
図37(c)に示したように、液送管手段20を長尺状流路部材18に連通し、固定部材72、貫通穴付キャップ部材80及び締付部材90を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行い、次いで、加圧吐出作業が終了して液送管手段20、固定部材72、貫通穴付キャップ部材80及び締付部材90を取り外すと、
図37(d)に示したように、固定部材72の円筒基体74の下端テーパ部79の外周面に粘性液体16が付着して汚れてしまう。この付着した粘性液体16が時間経過とともに硬化すると当該下端テーパ部79と長尺状流路部材18の上端テーパ部33との嵌合が困難になったり、ひどくなると嵌合不能の状態となり、次回の使用に不都合が生じたり、使用不能になるという不利益が発生してしまう。
【0073】
上記のような一般的な構造のキャップの使用による難点を解消するために、本発明者は円形板の周縁部から垂設された環状側壁の内面側に前記プラスチック容器本体の開口部の円筒側壁の外面に形成された雄螺子部に螺合可能な雌螺子部を形成したキャップ本体208Aと、該円形板の下面中央部に前記長尺状流路部材の液吐出口に嵌合するように垂設された中栓部材210と、を有する第1の態様の中栓付キャップ200Aを提案するものである。
【0074】
本発明の中栓付キャップの第1の態様の構造例を
図31〜
図33によって説明する。
図31は、本発明のプラスチック容器のプラスチック容器本体の開口部を密閉するために用いられる本発明の中栓付キャップの構造の1例を示す図面で、(a)は上面斜視説明図、(b)は断面説明図である。
図32は、
図31に示した中栓付キャップによってプラスチック容器本体の開口部を密閉した状態を示す図面で、(a)は上面図、(b)は断面説明図である。
図33は、
図32における各部材を分解して示す分解説明図である。
【0075】
図31〜
図33において、符号200Aは本発明の第1の態様の中栓付キャップである。該中栓付キャップ200Aは、円形板202の周縁部から垂設された環状側壁204の内面側に前記プラスチック容器本体12の開口部14の円筒側壁14aの外面に形成された雄螺子部14bに螺合可能な雌螺子部206を形成したキャップ本体208Aを有している。符号210は中栓部材で、前記円形板202の下面中央部に垂設された円柱状垂下部210aを有し、該円柱状垂下部210aは前記長尺状流路部材18の液吐出口23に嵌合するように設けられている。
【0076】
図32(b)に示したように、プラスチック容器本体12の開口部14に長尺状流路部材18をその上端取付け部24を介して取り付けかつ該中栓部材210の円柱状垂下部210aを前記長尺状流路部材18の液吐出口23に嵌合するように位置させた状態で、該プラスチック容器本体12の雄螺子部14bにキャップ本体208Aの雌螺子部206を螺合して締付けることによってキャップ200Aは該プラスチック容器本体12の開口部14に取り付けられて当該開口部14並びに液吐出口23を閉塞するように作用する。プラスチック容器本体12の内部に粘性液体16を充填しキャップ200Aで開口部14並びに液吐出口23を閉塞することによって粘性液体16を封入したプラスチック容器10となる。
【0077】
上記した第1の態様の中栓付キャップ200Aによって本発明のプラスチック容器10の開口部14を閉塞する場合の作用について
図38によって説明する。
図38は本発明の第1の態様の中栓付キャップによって本発明のプラスチック容器の開口部を閉塞した場合の粘性液体による汚れの状態を説明する断面的説明図で、(a)はプラスチック容器の開口部を中栓付キャップで閉塞した状態、(b)は(a)の状態から中栓付キャップを取り外した状態、(c)は液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行っている状態、(d)は加圧吐出作業が終了して固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態をそれぞれ示す。
【0078】
本発明の構造のプラスチック容器10の開口部14及び長尺状流路部材18の液吐出口23の閉塞に本発明の第1の態様の中栓付キャップ200Aを使用すると、
図38(a)に示したように、中栓部材210が長尺状流路部材18の貫通流路25aの上端部分に嵌入した状態となり、この貫通流路25aの上端部分には粘性液体16が侵入することはなくなり、貫通流路25aの上端部分に粘性液体が付着することはない。従って、
図38(b)に示したように、中栓付キャップ200Aを外した場合には、貫通流路25aの上端部分には粘性液体16は存在せず、汚れの発生もなく、クリーンの状態となる。
【0079】
この状態から、
図38(c)に示したように、液送管手段20を長尺状流路部材18に連通し、固定部材72、貫通穴付キャップ部材80及び締付部材90を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行い、次いで、加圧吐出作業が終了して液送管手段20、固定部材72、貫通穴付キャップ部材80及び締付部材90を取り外した状態で、
図38(d)に示したように、固定部材72の円筒基体74の下端テーパ部79の外周面に粘性液体16が存在することはなく、クリーンの状態である。従って、次回の使用に際しても初回の使用と同様に何らの不都合はなく使用することができる利点がある。
【0080】
続いて、本発明者は、より好ましい中栓付キャップの構造として、前記中栓部材212として、前記円形板の下面中央部に垂設された円柱状垂下部212aと、該円柱状垂下部の下端円周縁部に垂設された柔軟性円筒状嵌合部212bと、を有する第2の態様の中栓付キャップ200Bの構造を提案する。本発明の中栓付キャップの第2の態様の構造例を
図34〜
図36によって説明する。
図34は、本発明のプラスチック容器のプラスチック容器本体の開口部を密閉するために用いられる本発明の中栓付キャップの構造の他の例を示す図面で、(a)は上面斜視説明図、(b)は断面説明図である。
図35は、
図34に示した中栓付キャップによってプラスチック容器本体の開口部を密閉した状態を示す図面で、(a)は上面図、(b)は断面説明図である。
図36は、
図35における各部材を分解して示す分解説明図である。
【0081】
図34〜
図36において、符号200Bは本発明の第2の態様の中栓付キャップである。該中栓付キャップ200Bは、円形板202の周縁部から垂設された環状側壁204の内面側に前記プラスチック容器本体12の開口部14の円筒側壁14aの外面に形成された雄螺子部14bに螺合可能な雌螺子部206を形成したキャップ本体208Bを有している。符号212は中栓部材で、該キャップ本体208Bの円形板202の下面中央部に前記長尺状流路部材18の液吐出口23に嵌合するように垂設されている。該中栓部材212は前記円形板202の下面中央部に垂設された円柱状垂下部212aと、該円柱状垂下部212aの下端円周縁部に垂設された柔軟性円筒状嵌合部212bとを有している。該柔軟性円筒状嵌合部212bは前記長尺状流路部材18の液吐出口23に嵌合するように設けられている。
【0082】
図35(b)に示したように、プラスチック容器本体12の開口部14に長尺状流路部材18をその上端取付け部24を介して取り付けかつ該中栓部材212の円柱状垂下部212aを前記長尺状流路部材18の液吐出口23に嵌合するように位置させた状態で、該プラスチック容器本体12の雄螺子部14bにキャップ本体208Aの雌螺子部206を螺合して締付けることによってキャップ200Bは該プラスチック容器本体12の開口部14に取り付けられて当該開口部14並びに液吐出口23を閉塞するように作用する。プラスチック容器本体12の内部に粘性液体16を充填しキャップ200Bで開口部14並びに液吐出口23を閉塞することによって粘性液体16を封入したプラスチック容器10となる。
【0083】
上記した第2の態様の中栓付キャップ200Bによって本発明のプラスチック容器10の開口部14を閉塞する場合の作用について
図39によって説明する。
図39は本発明の第2の態様の中栓付キャップによって本発明のプラスチック容器の開口部を閉塞した場合の粘性液体による汚れの状態を説明する断面的説明図で、(a)はプラスチック容器の開口部を中栓付キャップで閉塞した状態、(b)は(a)の状態から中栓付キャップを取り外した状態、(c)は液送管手段を長尺状流路部材に連通し、固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行っている状態、(d)は加圧吐出作業が終了して固定部材、貫通穴付キャップ部材及び締付部材を取り外した状態をそれぞれ示す。
【0084】
本発明の構造のプラスチック容器10の開口部14及び長尺状流路部材18の液吐出口23の閉塞に本発明の第2の態様の中栓付キャップ200Bを使用すると、
図39(a)に示したように、中栓部材212が長尺状流路部材18の貫通流路25aの上端部分に嵌入した状態となり、この貫通流路25aの上端部分には粘性液体16が侵入することはなくなり、貫通流路25aの上端部分に粘性液体が付着することはない。従って、
図39(b)に示したように、中栓付キャップ200Bを外した場合には、貫通流路25aの上端部分には粘性液体16は存在せず、汚れの発生もなく、クリーンの状態となる。
【0085】
この状態から、
図39(c)に示したように、液送管手段20を長尺状流路部材18に連通し、固定部材72、貫通穴付キャップ部材80及び締付部材90を装着して粘性液体16の加圧吐出作業を行い、次いで、加圧吐出作業が終了して液送管手段20、固定部材72、貫通穴付キャップ部材80及び締付部材90を取り外した状態で、
図39(d)に示したように、固定部材72の円筒基体74の下端テーパ部79の外周面に粘性液体16が存在することはなく、クリーンの状態である。従って、次回の使用に際しても初回の使用と同様に何らの不都合はなく使用することができる利点がある。
【0086】
本発明の第2の態様の中栓付キャップ200Bでは中栓部材212として該円柱状垂下部212aの下端に柔軟性を有する円筒状嵌合部212bを設けた構造としてあり、該柔軟性円筒状嵌合部は、下端部が自由端となっているので、極めて高い柔軟性を有するので、長尺状流路部材18の液吐出口23に嵌合した状態の中栓部材212を長尺状流路部材18の液吐出口から抜き取る際に円筒状嵌合部212bの柔軟作用によって当該液吐出口23にきつく嵌ってしまうことはなく、成形時のバラツキが多少存在しても当該液吐出口23から簡単に抜き取ることができるという有利性がある。
【0087】
なお、
図28〜
図39に示した図示例では
図15に示したプラスチック容器本体12の開口部14及び長尺状流路部材18の液吐出口23の組み合わせ開口構造に対してキャップ200、200A、200Bによって閉塞する場合を示した。
図17〜
図20に示した開口構造に対しても同様にキャップ200、200A、200Bによって閉塞することが可能であるが、同様の閉塞構造となるので冗長を避けるため図示による説明は省略する。
【0088】
以下に本発明の密封状態のプラスチック容器について
図40及び
図41によって説明する。
図40は本発明のプラスチック容器を通常構造のキャップで閉塞した状態の一例を示す断面的説明図である。
図41は本発明の密封状態のプラスチック容器の一例を示す断面的説明図である。
図40に示したように、粘性液体16を充填したプラスチック容器10を保存する場合や塗布作業を行う現場等に搬送する場合にはプラスチック容器10の開口部14をキャップ200,200A,200B(図示例では200B)で閉塞するのが通常である。しかしながら、プラスチック容器10のプラスチック容器本体12はポリエチレンフィルム(水分や湿気、酸素が通過する)で形成されているために、空気中に存在する水分や湿気、酸素がプラスチック容器10内に浸入してしまう。空気中に短時間放置する場合には問題は生じないが、長時間空気中に放置すると内部に浸入した水分や湿気、酸素によって湿気及び酸素硬化性の粘性液体の場合には硬化反応が進行するという不都合が生じてしまう。
【0089】
本発明の密封状態のプラスチック容器10Aは、
図41に示したように、粘性液体16を本発明のプラスチック容器10のプラスチック容器本体12の内部に充填し、キャップ200,200A,200B(図示例は200B)によってプラスチック容器本体12の開口部14及び長尺状流路部材18の液吐出口23を閉塞してなるプラスチック容器10を、湿気又は酸素不透過性材料によって形成された湿気又は酸素不透過性袋体214に収容し上端部分をヒートシールによってヒートシール部215とし密封状態としてなるものである。上記した例えば、湿気又は酸素不透過性材料によって形成された湿気又は酸素不透過性袋体214としては水分や湿気、酸素を通さないアルミ箔層をすくなくとも1層含有してなる多層シート状材料等から作製された湿気又は酸素不透過性袋体を例示することができる。本発明の密封状態のプラスチック容器10Aは、本発明のプラスチック容器10を湿気又は酸素不透過性袋体214に収容して密封状態としてあるので、プラスチック容器10内に充填された粘性液体16が空気中の湿気や酸素に触れることはなく、湿気や酸素に接触して硬化してしまうという不測の事態が回避される。
【0090】
以下に本発明の梱包状態のプラスチック容器について
図42によって説明する。
図42は本発明の梱包状態のプラスチック容器の一例を示す断面的説明図である。本発明の梱包状態のプラスチック容器10Bは、
図42に示したように、上記した本発明の密封状態のプラスチック容器10Aをダンボール216によって保護梱包したもので、密封状態のプラスチック容器を途中でプラスチック容器10や湿気又は酸素不透過性袋体214が破れたり破壊されたりしないように保護梱包状態で塗布作業を行う現場に安全に搬送することができるという利点がある。