特許第5697181号(P5697181)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5697181ネットワークトラフィックを監視することによる情報コンテンツの個別化
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5697181
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】ネットワークトラフィックを監視することによる情報コンテンツの個別化
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20150319BHJP
   H04N 21/647 20110101ALI20150319BHJP
【FI】
   H04N21/482
   H04N21/647
【請求項の数】27
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2013-524821(P2013-524821)
(86)(22)【出願日】2010年8月19日
(65)【公表番号】特表2013-542624(P2013-542624A)
(43)【公表日】2013年11月21日
(86)【国際出願番号】US2010002303
(87)【国際公開番号】WO2012023921
(87)【国際公開日】20120223
【審査請求日】2013年8月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】501263810
【氏名又は名称】トムソン ライセンシング
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
(74)【代理人】
【識別番号】100115864
【弁理士】
【氏名又は名称】木越 力
(74)【代理人】
【識別番号】100121175
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 たかし
(74)【代理人】
【識別番号】100134094
【弁理士】
【氏名又は名称】倉持 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100123629
【弁理士】
【氏名又は名称】吹田 礼子
(72)【発明者】
【氏名】リー,デカイ
(72)【発明者】
【氏名】カシヤツプ,アシユウイン
(72)【発明者】
【氏名】マトウラ,サウラブ
【審査官】 福西 章人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−324763(JP,A)
【文献】 特開2009−116845(JP,A)
【文献】 特開2003−208384(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01978700(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02113847(EP,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0186269(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04N 5/38−5/46
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1および第2のデータネットワークを接続するゲートウエイによる、
データトラフィックを監視するステップであって、前記第1のデータネットワークは、前記第2のデータネットワーク上で第2のデバイスと双方向に動作する制御データを受信する入力を備えた第1のデバイスを含む、前記監視するステップと、
前記第2のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツを示す第1のデータを提供するための、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツのネットワークロケーションを示す前記制御データと、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツにアクセスする第1の方法を示す第2のデータと、を特定するために、前記監視されたデータトラフィックを分析するステップであって、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツは、より頻繁にアクセスされたデータサイトを示す前記制御データに基づいて決定される、前記分析するステップと、
前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツが、前記第1のデバイスに表示するのに適切でない場合は、前記第2のネットワーク上で第3のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツを示す第3のデータを提供するための、より頻繁にアクセスされた前記第2のコンテンツのネットワークロケーションを示す前記制御データと、より頻繁にアクセスされた前記第2のコンテンツにアクセスする第2の方法を示す第4のデータと、を特定するために、前記監視されたデータトラフィック分析するステップであって、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツは、より頻繁に使用されたトピックに基づいて決定される、前記分析するステップと、
前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツにアクセスする前記第2の方法を選択するステップであって、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツは、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと異なる、前記選択するステップと、を含む前記方法。
【請求項2】
前記第1のデータネットワークは、ローカルエリアネットワークを備え、前記第2のデータネットワークは、前記ゲートウエイを介して前記ローカルエリアネットワークの外部データネットワークを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のデータネットワークは、インターネットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデバイスは、前記ゲートウエイに無線で接続されている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデバイスは、データ接続ケーブルにより前記ゲートウエイに接続されている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のデバイスは、ディスプレイスクリーンに接続できるセットトップボックス、ディスプレイスクリーンに接続できるパーソナルコンピュータ、ディスプレイスクリーンを備えたラップトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイスの少なくとも一つを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のデバイスは、world−wide−webサイト、IPTVコンテンツサーバ、インターネットラジオ・コンテンツサーバ、インターネットテレフォニサーバの少なくとも一つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記制御データは、ユニバーサルリソースロケータ(URL)を示すデータ、マウスクリックを示すデータ、データアクセスラインの選択を示すデータ、IPTV番組の選択を示すデータ、インターネットラジオ番組の選択を示すデータの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のデータは、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツへのリンクを示すデータを含み、前記第3のデータは、前記第2のより頻繁にアクセスされたコンテンツへのリンクを示すデータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
装置であって、
第1および第2のデータネットワークの間に接続された通信インターフェースであって、前記第1のデータネットワークは、前記第2のデータネットワーク上で第2のデバイスおよび第3のデバイスの各々と双方向に動作する第1および第2の制御データを受信する入力を備えた第1のデバイスを含む前記通信インターフェースと、
前記第1および第2の間のデータトラフィックを監視する前記通信インターフェースに接続された制御手段と、を備え、該制御手段は、前記第2のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされたコンテンツを示す第1のデータを提供するための、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツのネットワークロケーションを示す前記第1の制御データと、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツにアクセスする第1の方法を示す第2のデータと、を特定するために、前記監視されたデータトラフィックを分析し、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツは、より頻繁にアクセスされたデータサイトを示す前記第1の制御データに基づいて決定され、
前記制御手段は、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツが、前記第1のデバイスに表示するのに適切でない場合は、前記第3のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツを示す第3のデータを提供するための、より頻繁にアクセスされた前記第2のコンテンツのネットワークロケーションを示す前記第2の制御データと、より頻繁にアクセスされた前記第2のコンテンツにアクセスする第2の方法を示す第4のデータと、を特定するために、前記監視されたデータトラフィックを分析し、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツは、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツのより頻繁に使用されたトピックに基づいて決定され、
前記制御手段は、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする前記第2の方法と、を選択し、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツは、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと異なる、前記装置。
【請求項11】
前記第1のデータネットワークは、ローカルエリアネットワークを備え、前記第2のデータネットワークは、前記通信インターフェースを介して前記ローカルエリアネットワークの外部データネットワークを備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のデータネットワークは、インターネットを備える、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のデバイスは、前記通信インターフェースに無線で接続されている、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のデバイスは、データ接続ケーブルにより前記通信インターフェースに接続されている、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のデバイスは、ディスプレイスクリーンに接続できるセットトップボックス、ディスプレイスクリーンに接続できるパーソナルコンピュータ、ディスプレイスクリーンを備えたラップトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイスの少なくとも一つを備えている、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記第2のデバイスは、world−wide−webサイト、IPTVコンテンツサーバ、インターネットラジオ・コンテンツサーバ、インターネットテレフォニサーバの少なくとも一つを備える、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記制御データは、ユニバーサルリソースロケータ(URL)を示すデータ、マウスクリックを示すデータ、データアクセスラインの選択を示すデータ、IPTV番組の選択を示すデータ、インターネットラジオ番組の選択を示すデータの少なくとも一つを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のデータは、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツへのリンクを示すデータを含み、第3のデータは、前記第2のより頻繁にアクセスされたコンテンツへのリンクを示すデータを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項19】
装置であって、
第1および第2のデータネットワークの間に接続された通信インターフェースであって、前記第1のデータネットワークは、前記第2のデータネットワーク上で第2のデバイスおよび第3のデバイスの各々と双方向に動作する第1および第2の制御データを受信する入力を備えた第1のデバイスを含む、前記通信インターフェースと、
前記第1および第2のデータネットワークの間のデータトラフィックを監視する前記通信インターフェースに接続された制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされたコンテンツを示す第1のデータを提供するための、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツのネットワークロケーションを示す前記第1の制御データと、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツにアクセスする第1の方法を示す第2のデータと、を特定するために、前記監視されたトラフィックデータを分析し、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツは、より頻繁にアクセスされたデータサイトを示す前記第1の制御データに基づいて決定され、
前記制御手段は、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツが、前記第1のデバイスに表示するのに適切でない場合は、前記第3のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツを示す第3のデータを提供するための、より頻繁にアクセスされた前記第2のコンテンツのネットワークロケーションを示す前記第2の制御データと、より頻繁にアクセスされた前記第2のコンテンツにアクセスする第2の方法を示す第4のデータと、を特定するために、前記監視されたデータトラフィックを分析し、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツは、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツのより頻繁に使用されたトピックに基づいて決定され、
前記制御手段は、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする前記第2の方法を選択し、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツは、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツと異なる、前記装置。
【請求項20】
前記第1のデータネットワークは、ローカルエリアネットワークを備え、前記第2のデータネットワークは、前記通信インターフェースを介して前記ローカルエリアネットワークの外部データネットワークを備える、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第2のデータネットワークは、インターネットを備える、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記第1のデバイスは、前記通信インターフェースに無線で接続されている、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のデバイスは、データ接続ケーブルにより前記通信インターフェースに接続されている、請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記第1のデバイスは、ディスプレイスクリーンに接続できるセットトップボックス、ディスプレイスクリーンに接続できるパーソナルコンピュータ、ディスプレイスクリーンを備えたラップトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイスの少なくとも一つを備えている、請求項19に記載の装置。
【請求項25】
前記第2のデバイスは、world−wide−webサイト、IPTVコンテンツサーバ、インターネットラジオ・コンテンツサーバ、インターネットテレフォニサーバの少なくとも一つを備える、請求項19に記載の装置。
【請求項26】
前記制御データは、ユニバーサルリソースロケータ(URL)を示すデータ、マウスクリックを示すデータ、データアクセスラインの選択を示すデータ、IPTV番組の選択を示すデータ、インターネットラジオ番組の選択を示すデータの少なくとも一つを含む、請求項19に記載の装置。
【請求項27】
前記第1のデータは、前記より頻繁にアクセスされた第1のコンテンツへのリンクを示すデータを含み、前記第3のデータは、前記より頻繁にアクセスされた第2のコンテンツへのリンクを示すデータを含む、請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、以下の共有された同時係属出願であって、国際特許出願(出願番号第XXX、整理番号第PU090158号)として2010年8月XX日に出願され、発明の名称が「ネットワークトラフィックを監視することによる、情報コンテンツの個別化」である米国特許出願に関する。
【0002】
本願は、一般にネットワークに関し、特にネットワークと共にデバイスのデータトラフィックを監視することにより、情報コンテンツを個別化する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ホームネットワーク環境においては、複数のホームネットワーク・デバイスは、有線または無線のいずれかで接続され、ローカルエリアネットワークを形成する。かかる内部ローカルエリアネットワークは、ゲートウエイとして知られるネットワーク・インターフェース・デバイスを介して、インターネット等の外部ネットワークに接続されることが多い。内部ローカルホームネットワーク・デバイスは、データ入力用のリモートコントローラと共に、表示のためのディスプレイ・スクリーン・デバイスに接続されたセットトップボックス(STB)、データ入力のためのキーボードとマウスと共にビデオディスプレイモニタに接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、ディスプレイ並びにデータ入力用のキーボードおよびタッチパッドの組み合わせを備えたラップトップコンピュータ、表示およびデータ入力のためのディスプレイまたはタッチスクリーンを備えているか、あるいは備えていないモバイルインターネットデバイス(MID)を含むが、これに限定されない。
【0004】
内部ネットワーク・デバイスを利用して、ユーザはデータの収集を享受し、ウエブページを訪れ、IPTV番組を見て、および/またはIPラジオ番組を聴くことができ、これらすべてのコンテンツにユーザが関心を持つ場合がある。更にユーザは、ユーザのお気に入りのテレビ番組を見ている間、インターネット上で入手可能なユーザが個人的に関心を持っている情報コンテンツの最新バージョン(例えば、特定の株の最新株価)を突き止めることを望む場合がある。従来のシステムでは、ユーザは、(ウィジェットと呼ばれる)小型化されたユーザインターフェース・アプリケーション・プログラムをアクティブにし、かかるコンテンツを収集し、次にテレビスクリーン上に当該コンテンツを表示するために、インターネットサービスプロバイダ(ISP)の一つに手動でアクセスする必要があった。
【0005】
ある者のお気に入りのコンテンツに手動でアクセスするこのプロセス全体は、ユーザにとって煩雑な場合がある。特に、ユーザの関心が、一つのタイプのコンテンツから他のタイプのコンテンツ(例えば、現在の株価から現在の地方の天気)に変化する場合、ユーザは、不都合にも、ユーザの新たな関心にマッチする新たなコンテンツを再選択する必要がある。
【0006】
この手動アクセスの課題を解決するための従来の方法は、スクリーン上の現在のテレビ番組コンテンツを自動的に特定し、次にインターネット上で入手可能な関連する情報コンテンツを突き止めるシステムを備えることである。例えば、サムスン(Samsung)のSeeNSearchは、インターネット上で入手可能な関連する情報コンテンツを検索するためのテレビジョン・クローズドキャプションデータを利用している。同様に、GoogleのQuery−Free News Searchは、インターネット上で入手可能な関連するニュースコンテンツを突き止めるために、クローズドキャプションデータを利用している。更に、声の音声をテキストに変換する場合もあるため、現在のテレビ番組コンテンツを特定するために、テレビ音声を利用してもよい。
【0007】
これらの従来の自動コンテンツ収集機構は、現在観ているテレビ番組のコンテンツに基づいて実行されるに過ぎず、当該コンテンツは、特定のユーザ(または一世帯などユーザのグループ)が真に関心のあるコンテンツの(一又は複数の)トピックを正確に再生できるか、あるいは再生できない場合がある。これは、観られているいずれか単一の番組コンテンツは、ユーザ(あるいはユーザのグループ)が多少関心を持ち得る番組コンテンツを実際に示すか、あるいは示すことができないからである。よって、ユーザが関心を持ち得る番組コンテンツをユーザに自動的に提供することのできる、ホームネットワークシステムを備えることが好ましい。
【発明の概要】
【0008】
本発明の一つの態様によると、一つの方法が開示されている。例示的実施形態によると、当該方法は、第1および第2のデータネットワークを接続するゲートウエイにおいてデータトラフィックを監視するステップを含み、前記第1のデータネットワークは、前記第2のデータネットワーク上で第2のデバイスと双方向に動作する制御データを受信する入力を備えた第1のデバイスを含み、当該方法は更に、前記第2のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされたコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされたコンテンツを示す第1のデータを提供するために、より頻繁にアクセスされたコンテンツのネットワークロケーションを示す制御データと、より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする方法を示す第2のデータを特定するために、前記監視されたデータトラフィックを分析するステップと、より頻繁にアクセスされたコンテンツと、より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする方法を選択するステップとを含んでいる。
【0009】
本発明の他の態様によると、一つの装置が開示されている。例示的実施形態によると、当該装置は、第1および第2のデータネットワークの間に接続された通信インターフェースを備え、前記第1のデータネットワークは、前記第2のデータネットワーク上で第2のデバイスと双方向に動作する制御データを受信する入力を備えた第1のデバイスを含み、当該装置は更に、前記第1および第2のネットワークの間のデータトラフィックを監視する前記通信インターフェースに接続された制御手段を備え、前記制御手段は、前記第2のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされたコンテンツと、より頻繁にアクセスされたコンテンツを示す第1のデータを提供するために、より頻繁にアクセスされたコンテンツのネットワークロケーションを示す制御データと、より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする方法を示す第2のデータを特定するために、前記監視されたトラフィックデータを分析し、前記制御手段は、より頻繁にアクセスされたコンテンツと、より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする方法を選択する。
【0010】
本発明の他の態様によると、一つの装置が開示されている。例示的実施形態によると、当該装置は、第1および第2のデータネットワークの間のデータトラフィックを監視するマイクロプロセッサ等の手段を備え、前記第1のデータネットワークは、インターネットを含むネットワーク等、第2のデータネットワーク上で、データサーバおよびタイムサーバ等の第2のデバイスと双方向に動作する制御データを受信する入力を備えている、セットトップボックスを備えたテレビジョン、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス等、第1のデバイスを含み、当該装置は更に、前記第2のデバイスにより提供された、より頻繁にアクセスされたコンテンツを特定するために、監視されたトラフィックデータと、より頻繁にアクセスされたコンテンツを示す第1のデータを提供するために、より頻繁にアクセスされたコンテンツのネットワークロケーションを示す制御データと、より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする方法を示す第2のデータとを分析するマイクロプロセッサ等の手段と、より頻繁にアクセスされたコンテンツと、前記より頻繁にアクセスされたコンテンツにアクセスする方法を選択するマイクロプロセッサ等の手段と、を備えている。
【0011】
以下の添付図面と共に、本発明の実施形態の以下の記載を参照することにより、本発明の前記および他の特徴および利点、並びにこれらを達成する態様が明らかになり、本発明をよりよく理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明が実装されるゲートウエイを介してインターネットに接続されるホームデータネットワークシステムをブロック図の形式で示している。ゲートウエイは、内部および外部ネットワークの間の双方向のデータトラフィックを、インターフェースで接続する。
図2図2は、本発明の原理による好ましい実施形態のソフトウエアモジュールによる表現をブロック図の形式で示している。
図3図3は、本発明のラインベースのコンテンツ推奨態様の原理により、ユーザが関心を持つ情報コンテンツを提供する、好ましい実施形態の動作を記述したフローチャートを示している。
図4図4は、本発明の原理により、ユーザが関心を持つノイズを除去した情報コンテンツを提供する、好ましい実施形態の動作を記述したフローチャートを示している。
図5図5は、本発明のトピックベースのコンテンツ推奨態様の原理により、ユーザが関心を持つ情報コンテンツを提供する、好ましい実施形態の動作を記述したフローチャートを示している。
図6図6は、本発明のリンクベースのコンテンツ推奨態様とトピックベースのコンテンツ推奨態様の組み合わされた原理により、ユーザが関心を持つ情報コンテンツを提供する、好ましい実施形態の動作を記述したフローチャートを示している。
図7図7は、本発明の原理により、好ましい実施形態の機能的構成要件の物理的構造配置をブロック図の形式で示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明が実装できるゲートウエイを介して、インターネットを含む外部データネットワークに接続された、家庭用の例示的内部ローカルデータネットワークを記述している。より詳細には、内部ネットワーク160は、テレビジョン受像機(TV)135を備えたセットトップボックス(STB)、パーソナルコンピュータ(PC)140、ラップトップコンピュータ145およびモバイルインターネットデバイス(MID)150等の内部ネットワーク・デバイスを備えている。テレビジョン受像機(TV)は、ビデオ・コンテンツ・ディスプレイスクリーンおよびオーディオ・コンテンツ再生装置(図示せず)を含んでいる。テレビを備えたセットトップボックス135は、ユーザがテレビを備えたセットトップボックス135の操作を制御する手段となるリモートコントローラ137等、ユーザ入力装置を備えている。テレビを備えたセットトップボックス135は、ゲートウエイ110を介してデータサーバ107等、外部IPTVサービスプロバイダに接続されている。データサーバ107は、インターネット上の複数のデータサーバ(D(1),...D(n))の一つを表している。
【0014】
「データサーバ」の用語は、(一又は複数の)特定の情報コンテンツがネットワークハードウエアの視点から物理的に記憶される場合、ネットワーク機構を意味し、一方で「データサイト」の用語は、特定の情報コンテンツがユーザの視点から入手可能である場合は、ネットワークロケーションを意味する。よって複数のデータサイトが、単一のデータサーバ107に存在してもよい。
【0015】
複数のデータサーバは、Webページコンテンツ、IPTV番組コンテンツ、IPラジオ番組コンテンツ、テレコミュニケーション・コンテンツ、および他の映像、音声、文字、テキストコンテンツ等の様々な種類の情報コンテンツを提供する。
【0016】
同様に、パーソナルコンピュータ140は、ユーザがPC140の操作を制御する手段となるキーボード、マウス等の一組のユーザ入力装置143を備えている。PC140は、ゲートウエイ110を介してデータサーバ107に代表される外部ウエブサイトに接続されている。ラップトップコンピュータ145は、キーボードおよびコントロールパッド(図示せず)等、1組のユーザ入力装置ならびにディスプレイスクリーンをその内部に含んでいてもよい。モバイルインターネットデバイス(MID)150は、ユーザ入力装置としてタッチパネル・ディスプレイスクリーン(図示せず)を含んでいてもよい。
【0017】
これらの内部ネットワークの各々は、無線または有線でゲートウエイ110を介してインターネット100を含む外部ネットワーク105に双方向に接続されている。例えば、図1においては、セットトップボックス135およびPC140は、ゲートウエイ110に有線接続されており、一方でラップトップコンピュータ145およびMID150は、ゲートウエイ110に無線接続されている。図1においては、有線接続は実線で表されており、無線接続は点線で表されている。
【0018】
ゲートウエイ110は、内部データネットワーク160とインターネットを含む外部データネットワーク105をインターフェースで接続する。よって内部ネットワーク160および外部ネットワーク105の間のすべての受信および送信データトラフィックは、ゲートウエイ110を通過する。より詳細には、かかる双方向のデータトラフィックには、データサーバ107が提供する受信コンテンツデータのみならず、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のユーザが入力する送信制御データも含んでいる。例えば、制御データは、ユニバーサルリソースロケータ(URL)を示すデータ、IPTV/IPラジオ番組チャネル選択、マウスクリック、ユーザが入力したその他の情報を含んでいてもよい。
【0019】
ここで、ゲートウエイ110の全体の動作を図1を参照して簡単に記載する。ゲートウエイ110の機能モジュールの各々の詳細な動作は、図2から図6を参照して以下に記載する。ゲートウエイ110は、(1)トラフィックモニタリング、(2)リンクベースのコンテンツ推奨、(3)トピックベースのコンテンツ推奨、(4)ディスプレイスクリーン上のコンテンツ推奨、(5)トピック更新という5つの動作の態様を特徴とする。
【0020】
トラフィックモニタリング
ゲートウエイ110は、暗黙データモニタリング技術を利用している。より詳細には、ゲートウエイ110は、データサーバ107と内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150の間の双方向のデータトラフィックを監視し、関連データを収集する。例えば、ゲートウエイ110は、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のユーザ(またはユーザのグループ)が入力した制御データを収集する。上記のように、かかる制御データは、URLアドレス(またはIPTV/IPラジオの場合の番組チャネル番号)を示すデータ、マウスクリック、テキストデータを含むユーザがデータ入力装置137、143により入力するその他のデータを含んでいてもよいが、これに限定されない。そして収集された制御データは個々にタイムスタンプされる。すなわちデータの各々は、ユーザにより入力されている時刻および日付と関連付けられる。
【0021】
ゲートウエイ110は、タイムサーバ109により提供されたデータにより定期的に調整することができる、内部クロックを備えている。集合体制御データは、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のアクセス履歴を示すものであり、分析のためにメモリに一時的および局所的に記憶されてもよい。あるいは、モニタリング機能は、内部ネットワーク・デバイス内のアプリケーションソフトウエアの利用により、内部デバイス135、140、145、150の各々において実行されてもよい。
【0022】
リンクベースのコンテンツ推奨
最初に、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツは、一定時間(1週間、1ヶ月、3ヶ月など)、種々のデータサイトに対するユーザのアクセス履歴に基づいて決定されてもよい。より詳細には、ゲートウエイ110は、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のアクセス履歴を示す集合体制御データを分析することにより、一定時間、頻繁にアクセスされた複数のデータサイトの群を特定できる。かかる集合体制御データは、分析のためにメモリに記憶されてもよい。不要なおよび/または関連性のないデータ(いわゆる「ノイズ」)は、アクセス履歴データから削除される。ノイズには例えば、広告データサイトを示すURLデータがある。広告サイトURLの削除は、広告サイトアドレスのデータベースにより提供されたデータに基づいて行われてもよい。
【0023】
ノイズを除去したアクセス履歴データ(すなわち広告サービスを除外した以前にアクセスされたデータサーバのURLデータ)は、アクセス頻度に従ってランク付けされ、より頻繁にアクセスされた一群のデータサイトが特定される。例えば、上位10番までのより頻繁にアクセスされたデータサイトのURLが特定され、かつ選択されてもよい。
【0024】
ゲートウエイ110は、選択された一群のデータサイトの各々のコンテンツが、テレビを備えたセットトップボックス135等、内部ネットワーク・デバイス上で容易に表示できるか否かを決定する。例えば、データサイトがReally Simple Syndication(RSS)の特徴に対応している場合、および/またはサイトが、容易に特定できる主要項目および本文解説を有する構造が明確なWebページを表している場合、コンテンツがテレビを備えたセットトップボックス135で容易に表示できる。構造が明確なページは、テレビスクリーンに表示するのに適したコンテンツに容易に変換できる。コンテンツが内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150の少なくとも一つに表示されるのに適していると判断される場合、かかるコンテンツを提供するデータサイトは再生のために選択され、コンテンツは、以下の「ディスプレイ上のコンテンツ推奨」として記載された態様で内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150に提供される。
【0025】
トピックベースのコンテンツ推奨
上記したより頻繁にアクセスされたデータサイトの選択された群の少なくとも一つは、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のいずれか一つに表示されるのに適してないコンテンツを含んでいる可能性がある。例えばRSSフィードまたは構造が明確なWebページに対応していないデータサイトである。更に、上記したより頻繁にアクセスされたデータサイトの選択された群のいずれも、ユーザが現在関心のあるいずれのコンテンツも含んでいない可能性がある。
【0026】
かかる状況下では、(一又は複数の)特定のデータサイトに対するユーザによるアクセス頻度を利用する代わりに、ユーザが関心のある(一又は複数の)コンテンツは、選択されなかったデータサイト(すなわち、上記した「リンクベースのコンテンツ推奨」として決定された、広告サーバを除外した、より頻繁にアクセスされたデータサーバの選択された群には含まれていなかった以前にアクセスされたデータサイト)上のコンテンツを分析することにより、ここで決定される。すなわち、(一又は複数の)関心のあるコンテンツは、選択されなかったデータサイト上で入手可能なコンテンツ内の特定の(一又は複数の)トピックの出現の頻度に基づいて決定されることとなる。更に、ゲートウエイ110は、ゲートウエイ110に既に知られている同一のユーザが関心を持つ(一又は複数の)トピックに基づいて、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)トピックを推論してもよい。「トピックベースの推奨」プロセスによるユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツの決定は、以下に特に詳細に記載されている。
【0027】
ゲートウエイ110は、データトラフィックを監視し、選択されなかったデータサイト(の群)から受信コンテンツデータを収集する。収集されたコンテンツデータは、分析のためにメモリに一時的および局所的に記憶されてもよい。ゲートウエイ110は、選択されなかった(一又は複数の)データサーバ上で入手可能な(一又は複数の)コンテンツを分析し、その(一又は複数の)トピックを決定する。
【0028】
(一又は複数の)コンテンツの(一又は複数の)トピックを特定するための既知の様々な技術がある。例えば、ゲートウエイ110は、意味分析を採用してもよい。最初に、データの分析可能な形式は、種々のタイプの情報コンテンツから抽出される必要がある。かかるデータには例えば、Webページ上で表示されるテキスト、ビデオグラフィックスまたは音声によるナレーションから変換されたテキスト、およびテレビコンテンツが伴うクローズドキャプションデータがある。例えば、ディクショナリー・キ−ワード(たとえばWikipedia)は、(一又は複数の)コンテンツの(一又は複数の)トピックを特定するのに使用されてもよい。IPTVコンテンツを決定するために、ゲートウエイ110が番組ガイドデータ等、(一又は複数の)トピックを適切に特定することを支援できる収集されたいかなるメタデータが使用されてもよい。選択されなかった(一又は複数の)データサイト上のノイズが除去された(一又は複数の)コンテンツから特定された(一又は複数の)トピックは、本願では以下、「(一又は複数の)追加のトピック」といわれる。
【0029】
同様の手法で、ゲートウエイ110は、選択されたより頻繁にアクセスされた一群のデータサイト上の(一又は複数の)コンテンツを分析し、その(一又は複数の)コンテンツの(一又は複数の)トピックを特定する。そして、選択された(一又は複数の)サイトについて特定された(一又は複数の)トピックは、選択されなかった(一又は複数の)サイトについて特定された(一又は複数の)追加のトピックと比較されることにより、重複した(一又は複数の)トピックを(一又は複数の)追加のトピックから削除のために取り去る。ゲートウエイ110は、重複を取り去った追加のトピックの一つまたはその群、例えば、より頻繁に特定されたトピック(の群)としての上位10番までの追加のトピックを選択する。インターネット検索エンジンを利用して、かかるより頻繁にアクセスされた(一又は複数の)トピックに関連した表示が容易な(一又は複数の)コンテンツは、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツとして突き止められる。(一又は複数の)コンテンツは、以下の「ディスプレイ上のコンテンツ推奨」として記述された態様での検索のための内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150の少なくとも一つに提供される。
【0030】
ディスプレイスクリーン上のコンテンツ推奨
ユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツが上記で開示された2つの態様の一つで(すなわち、リンクベースの推奨、またはトピックベースの推奨により)あるいはそのいずれかの組み合わせで決定されると、かかる(一又は複数の)コンテンツは、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150の少なくとも一つに自動的に提供されることとなる。
【0031】
ここでゲートウエイ110は、かかる(一又は複数の)コンテンツがいつどこで入手可能であるかを含め、コンテンツのアクセス方法を上記で開示されたゲートウエイ110により収集され、かつ分析されたデータトラフィックに基づいて決定してもよい。収集され、かつ分析されたデータトラフィックには、タイムスタンプされたユーザ入力データ、番組ガイドデータ、グラフィックからテキストへの変換データを含むが、これに限定されない。ここで例えばゲートウエイ110は、(例えば、常に通常のウエブコンテンツの場合に)かかるデータを入手できる特定の日時並びにユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツを含む(一又は複数の)データサイト107のURLを特定することができる。あるいはい、かかる(一又は複数の)プログラムが入手可能な特定の日時、並びにIPTVまたはインターネットラジオの場合のユーザが関心を持つ映像および/または音声コンテンツのチャネル番号、並びにすなわちその放送スケジュールを特定することができる。
【0032】
ユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツは、様々な態様で内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150の少なくとも一つに提供される。一つの方法は、内部ネットワーク・デバイスに(一又は複数の)コンテンツを直接提供することであってもよい。例えば、複数のテレビコンテンツの場合は、かかるコンテンツは、単一の番組チャネルまたは複数の番組チャネルを介して提供されてもよい。関心がある(一又は複数の)コンテンツは、種々のフォーマットでテレビスクリーンに表示されてもよい。例えば、(一又は複数の)コンテンツは、サイド・バイ・サイドスクリーンまたはピクチャ・アウト・ピクチャスクリーンとして現在観ている番組と共に表示されてもよく、あるいはピクチャ・イン・ピクチャスクリーンとして現在観ている番組の上に表示されてもよい。種々のタイプの表示フォーマットは、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150にインストールされた小型化されたアプリケーションソフトウエア、いわゆる「一つウィジェット」または「複数のウィジェット」によって提供することができる。更にゲートウエイ110は、容易にアクセスするために、(一又は複数の)コンテンツを先読みし、これ(ら)を局所的に記憶することができる。
【0033】
他の方法は、ディスプレイスクリーンに(一又は複数の)コンテンツの(一又は複数の)ハイパーリンクの一つまたはそのリストを表示し、ユーザはそこから入力装置137、143を使用して選択することができる、というものであってもよい。
【0034】
トピック更新
ゲートウエイ110は、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)トピックに対する何らかの変更を特定するために、および/または(一又は複数の)トピックに関連する(一又は複数の)コンテンツに対する何らかの改変を特定するために、データトラフィックを継続的に監視し、収集し、分析する。ユーザが関心を有する(一又は複数の)新たなトピック特定されると、ゲートウエイ110は、(一又は複数の)新たなトピックに関連する(一又は複数の)新たなコンテンツを調査し、適時にこれをユーザに告知する。改変が関心のある(一又は複数の)トピックに関連した(一又は複数の)コンテンツについて生じると、これに伴い、先読みされ、かつ記憶されたコンテンツを自動的に更新することができる。
【0035】
図2では、ゲートウエア110のソフトウエアモジュールによる表現が記載されている。より詳細には、ゲートウエイ110は、6つの機能モジュール、すなわち制御モジュール250、データ収集モジュール230、データ統計分析モジュール225、情報サーバモジュール220、メモリモジュール215および通信モジュール210の6つの機能モジュールを含んでいる。制御モジュール230は、実線による接続により記述されるように、他の5つのモジュールの動作を制御し、調和させる。通信モジュール210は、内部データネットワーク160とインターネット100を含む外部ネットワーク105の間でデータ通信をインターフェースで接続する。同一の参照番号は、図2および図6の同一の機能的構成要素を示すのに用いられる。
【0036】
データ収集モジュール230は、内部データネットワーク160と外部ネットワーク105の間の双方向のデータトラフィックを監視する。更に、データ収集モジュール230は、データトラフィックの関連部分を収集する。収集されたトラフィックデータは、URLを示すデータ、テレビ/ラジオ番組チャネル番号、キーボード入力、マウスクリック等、内部ネットワークのユーザにより入力されたアウトバウンド制御データを含んでもよいが、これに限定されない。収集されたデータは、ユーザによりアクセスされた(一又は複数の)コンテンツの(一又は複数の)トピックを決定するために、ゲートウエイ110に必要な場合があるクローズドキャプションデータ等、データサーバ107が提供するインバウンドコンテンツデータを含むが、これに限定されない。データ収集モジュール230は、データ統計分析モジュール225によるその後の分析のために、メモリモジュール215に収集されたデータを一時的に記憶する。更に、データ収集モジュール230は、定期的にタイムサーバ109によりローカルクロックを調整するために、タイムサーバ109により提供されたデータを監視する。
【0037】
データ分析モジュール225は、データサーバ107に存在しているより頻繁にアクセスされたインターネットサイトの一つまたは群、および(一又は複数の)サイト上で利用可能なコンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法を決定するために、記憶されたトラフィックデータを分析する。更に収集されたデータは、タイムスタンプされ、インターネットサイトの各々がユーザによりアクセスされた日時および曜日により関連付けられてもよい。
【0038】
収集されたデータは、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)インターネットサイトを決定する際には関連性のないデータを含んでいる場合がある。関連性のないコンテンツには例えば、広告WebページへのURLリンクがある。データ統計分析モジュール225は、かかる関連性のないデータ(いわゆる「ノイズ」)を削除する。このノイズ削除機能は、図4を参照して以下により詳細に記載される。次にデータ統計分析モジュール225は、ユーザのアクセス履歴に従ってノイズのないデータをランク付けし、情報サーバモジュール220にその結果を提供する。
【0039】
上記のトピックベースのコンテンツ推奨プロセスに関して、推論エンジンを含む情報サーバモジュール220は、データ統計分析モジュール225により提供された同一のユーザが関心を持つ既知の(一又は複数の)トピックに基づき、ユーザ(または世帯全部等ユーザの群)が関心を持つ(一又は複数の)追加のトピックを推論することができる。次に情報サーバモジュール220は、より頻繁にアクセスされたコンテンツに含まれる推論された(一又は複数の)トピック、並びに当該コンテンツにアクセスする方法を選択し、コンテンツ自体および/又はかかるコンテンツへのリンク(例えば、IPTV番組チャネルおよび入手可能な時刻および曜日)を内部デバイス135、140、145、150に提供する。この選択プロセスは、図3を参照して以下により詳細に記載する。
【0040】
情報サーバモジュール220は、データ統計分析モジュール225により決定された一つまたは一群のより頻繁にアクセスされたインターネットサイト上の(一又は複数の)コンテンツを先読みしてもよい。例えば、一つまたは一群のより頻繁にアクセスされたサイトが、地方の天気情報を含んでいると仮定すると、情報サーバモジュール220は、地方の天気情報が、ユーザが関心を持つコンテンツの少なくとも一つであると推論する。次に、最新の地方の天気情報は先読みされ、ユーザが入力した特定の郵便番号に関して、表示のためにメモリモジュール215に一時的に記憶されてもよい。
【0041】
更に、情報サーバモジュール220は、メモリモジュール215に記憶された先読みされたコンテンツを定期的に更新してもよい。例えば、天気情報は10分ごとに更新のために補充されてもよい。
【0042】
一つの実施形態では、情報サーバモジュール220は、他のインターネットサイトにアクセスして、先読みされた(一または複数の)コンテンツに含まれない関連する天気情報等、ユーザが関心を持つトピックに関する同一または関連した情報を突き止め、関心がある(一又は複数の)追加のコンテンツとしてこれを記憶する。この態様で、情報サーバモジュール220は、適時に(例えば、内部デバイスの一つをユーザがオンすると即)内部ネットワーク160のアクティブになっているデバイス135、140、145、150のいずれか一つを介して、先読みされた天気情報の収集されたヴァージョンをユーザに提供できる。
【0043】
図3は、特定のインターネットサイトの群に対するユーザのアクセス履歴に基づき、ローカル内部ネットワークのユーザに個別化された情報(すなわちユーザが関心を持つコンテンツ)を自動的に提供するステップを、フローチャートの形式で記述している。このプロセスの全機能は、「リンクベースのコンテンツ推奨」として図1と併せて既に記載した。これは、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツをユーザに自動的に提供し、および/またはユーザに推奨する本明細書に開示された一つの方法である。
【0044】
ステップ300では、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150の一つのユーザはデバイスをオンする。内部デバイス135、140、145、150は、サイトから情報コンテンツをダウンロードするために、外部ネットワーク105上のデータサーバ107に存在しているインターネットサイトにアクセスする。
【0045】
ステップ310では、内部デバイス135、140、145、150とインターネットの間のデータトラフィックは、通信モジュール210で監視される。データ収集モジュール230は、(URLデータ、キーボード、マウスクリックデータ等により入力されたデータ等)ユーザが入力した制御データを選択的に収集し、収集されたデータを分析のためにメモリモジュール215に一時的に記憶してもよい。例えば、(PC140、ラップトップコンピュータ145,MID150等)コンピュータ型の内部デバイスの場合、内部デバイス135、140、145、150のアクセス履歴を示すデータは収集され、データ統計分析モジュール225により分析のためにメモリモジュール215に一時的に記憶される。
【0046】
あるいは、特定の内部デバイスに関するユーザが入力した制御データは、内部デバイス135、140、145、150の各々において、個々に監視され、収集されてもよく、当該デバイスにインストールされたデータ収集ソフトウエアにより、データ収集モジュール230に報告が返信されてもよい。例えば、テレビを備えたセットトップボックス135は、通信モジュール210を介してインターネットサイトからダウンロードされたデータトラフィック監視ソフトウエアを備えていてもよい。このプログラムは、(時刻、日付、チャネル選択を示すデータ等の)テレビを備えたセットトップボックス135のアクセス履歴に関連したトラフィックデータを記録し、データ統計分析モジュール225にこれらの報告を返信する。
【0047】
ステップ320では、データ統計分析モジュール225は、所定時間について集計された収集データを分析し、ユーザのアクセス履歴に基づき、インターネットサービスプロバイダ(ISP)等のより頻繁にアクセスされたインターネットサイトの1または群を特定する。
【0048】
ステップ330では、データ統計分析モジュール225と協働する情報サーバモジュール220は、データサーバ107に存在するより頻繁にアクセスされたインターネットサイトの1つまたは群、並びにかかる(一又は複数の)インターネットサイト上の(一又は複数の)コンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法を、一週間、1ヶ月、3ヶ月等の所定時間のユーザによるアクセス履歴に基づいて特定する。(一又は複数の)コンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法は、WebページについてのURLリンクデータおよびIPTVプロバイダのための番組チャネルデータを含むが、これに限定されない。例えば、上位10番までのより頻繁にアクセスされたISPは、より頻繁にアクセスされたコンテンツを有する(一又は複数の)インターネットサイトとして特定されてもよい。ここでユーザは、その者のお気に入りの(一又は複数の)ISPを上位10番までのより頻繁にアクセスされた(一又は複数の)ISPに手動で追加できるようにしてもよい。
【0049】
そして情報サーバモジュール220は、より頻繁にアクセスされたデータサイトの1つまたは群、並びに(一又は複数の)インターネットサイト上の(一又は複数の)コンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法に関するデータをメモリモジュール215に記憶する。ユーザが次回、再び、同一の内部デバイスをオンすると、情報サーバモジュール220は、一つまたは一群のより頻繁にアクセスされたコンテンツを自動的に選択し、当該コンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法をデバイスに提供することにより、デバイスは、上記ディスプレイスクリーン上のコンテンツ推奨に関して記載された種々の態様により、ユーザが関心を持つコンテンツを自動的に推奨し、あるいは配信することができる。
【0050】
あるいは、情報サーバモジュール220は、ユーザが関心を持つ(一または複数の)コンテンツを先読みし、一つのコンテンツ自体(または複数のコンテンツ自体)、並びに(一又は複数の)当該コンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法をメモリモジュール210に記憶することができる。これは、(一又は複数の)かかるコンテンツをユーザが高速で享受することができるように、ユーザが内部デバイスを再びアクティブにする前に行うことができることが好ましい。
【0051】
上記したように、メモリモジュール210に記憶された先読みされた(一又は複数の)コンテンツは、定期的に更新されてもよい。例えば、ユーザが関心を持つコンテンツが、特定の株価の最新の市場価格であると仮定すると、ユーザが適時に最新の価格を入手できるように、情報サーバモジュールは、定期的、例えば15分ごとにメモリモジュール210に記憶された株価を更新してもよい。
【0052】
ローカル内部データネットワーク160が複数の内部デバイス135、140、145、150を含んでいる場合があるため、すべての内部ネットワーク・デバイスのアクセス履歴に関する集合データは、一世帯の特定の個人等、特定のユーザが関心を持つ情報コンテンツを適切に表示するはできない。ここで、情報サーバモジュール220は、特定の個人を、その者の特有のアクセスパターンおよび/または(一又は複数の)内部ネットワーク・デバイスの利用方法に基づき、一世帯の残りの構成員から区別することができる。すなわち、推論エンジンを備えた情報サーバモジュール220は、特徴あるアクセスパターンおよび/または特定の個人の(一又は複数の)内部ネットワーク・デバイスの利用方法を、時刻、曜日、当該個人が行ったインターネットサイトの特徴ある選択等、当該個人が入力した集合入力データに基づいて推論または認識することができる。
【0053】
例えば一般に、女性が好む情報コンテンツは、男性が好む情報コンテンツと異なる場合があり、成人が好む情報コンテンツは、子供が好む情報コンテンツと異なる場合がある。一人の特定の個人を家族の残りの構成員から区別するために、かかる好みは情報サーバモジュール220により使用されてもよい。特徴あるユーザ識別データおよび/または関連付けられたユーザプロファイルデータは、ユーザが入力デバイス137、143により手動で入力してもよいことは言うまでもない。情報サーバモジュール220は、ユーザが入力装置137、143により入力した集合データの特徴あるパターンに基づき、個別化されたより頻繁にアクセスされたインターネットサイトを、内部データネットワーク160の特定のユーザに割り当てる。
【0054】
ステップ340では、制御モジュール250の制御による情報サーバモジュール220は、アイドル状態であってはならない。むしろ、情報サーバモジュール220は、IPTVの場合は、利用可能な番組チャネルを探索し、ユーザが関心を持つ追加の(一又は複数の)インターネットサイト、および先読みされ、メモリモジュール215に記憶された(一又は複数の)コンテンツのためのいずれかの更新された(一又は複数の)コンテンツのためのWebコンテンツをサーフィンし続けることができる。
【0055】
選択されたサイト又はサイト群にある(一又は複数の)コンテンツは、ディスプレイスクリーン上のコンテンツ推奨に関して、上記の種々の態様で内部ネットワーク・デバイスに配信される。
【0056】
ここで図4を参照すると、個別化された情報コンテンツを自動的にユーザに配信する改良されたプロセスが図示されている。ステップ400では、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のユーザは、デバイスをオンする。そしてデバイスは、外部ネットワーク105にあるデータサーバ107に存在するインターネットサイトに、そこから情報コンテンツをダウンロードするためにアクセスする。
【0057】
ステップ410では、通信モジュール210は、内部デバイス135、140、145、150とインターネットサイトの間のデータトラフィックを監視する。データ収集モジュール230は、選択的に内部ネットワーク160と外部ネットワーク105の間の双方向のトラフィックデータを収集する。かかる双方向のトラフィックデータには、ユーザがユーザ入力装置137、143により入力した制御データを含むが、これに限定されない。
【0058】
ステップ420では、好ましくない又は関連性のないデータ(いわゆる「ノイズ」)は、収集されたトラフィックデータから削除される。ノイズは、広告コンテンツにリンクするURLデータを含むが、これに限定されない。ここでノイズとなるリンクは、自動的に、広告データベースサイトに関する情報を参照して削除することができる。データ収集モジュール230はタイムスタンプし、ノイズのない制御データを分析のためにメモリに記憶することができる。
【0059】
ステップ430では、データ統計分析モジュール225は、Webコンテンツの場合は、集計されたURLデータ等のノイズのないアクセス履歴を、IPTVの場合は、集計されたIPTV番組チャネル番号を、それらのアクセス頻度に従ってランク付けする。
【0060】
ステップ440では、データ統計分析モジュール225と協働する情報サーバモジュール220は、データサーバ107に存在するより頻繁にアクセスされた(一又は複数の)インターネットサイトの一つまたは群、並びにかかる(一又は複数の)インターネットサイト上の(一又は複数の)コンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法を、上記図3のステップ330に関して記載されたのと同様の態様で、所定時間のユーザのアクセス履歴に基づいて特定する。
【0061】
ユーザが次回、同一の内部デバイスをオンすると、情報サーバモジュール220は、一つまたは一群のより頻繁にアクセスされたサイト、および上記図3のステップ330に関して記載されたのと同様の態様で、(一又は複数の)サイト上の(一又は複数の)コンテンツにアクセスする(一又は複数の)方法を自動的に選択する。
【0062】
ステップ450では、選択されたサイトまたはサイト群にあるコンテンツは、上記ディスプレイ上のコンテンツ推奨に関して記載された種々の態様で、内部デットワーク・デバイスに配信される。
【0063】
ステップ460では、情報サーバモジュール220は、図3のステップ340に関して記載されたように、IPTVの場合は、利用可能な番組チャネルを探索し、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)追加のインターネットサイト、および先読みされ、メモリモジュール215に記憶された(一又は複数の)コンテンツのためのいずれかの更新された(一又は複数の)コンテンツのためのWebコンテンツをサーフィンし続けることができる。
【0064】
図5は、(一又は複数の)インターネットサイト上で利用可能な実際の(一又は複数の)コンテンツの(一又は複数の)トピックに基づいて、より頻繁にアクセスされた一つまたは一群のコンテンツを決定する動作を記述したフローチャートを示している。これは、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)コンテンツをユーザに自動的に提供し、および/またはユーザに推奨する本明細書に開示された他の方法である。このプロセスの全機能は、「トピックベースのコンテンツ推奨」として図1と併せて既に記載した。このプロセスは、上記「リンクベースのコンテンツ推奨」により決定された、より頻繁にアクセスされたインターネットサイトの一部または全てで利用可能な(一又は複数の)コンテンツが、「トピックベースのコンテンツ推奨」に既に記載したように、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のいずれか一つで表示するのに適切でない場合に特に、採用することができる。
【0065】
ステップ500では、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のいずれか一つのユーザは、デバイスをオンする。内部デバイス135、140、145、150は、サイトから情報コンテンツをダウンロードするために、外部ネットワーク105上のデータサーバ107に存在するインターネットサイトにアクセスする。
【0066】
ステップ510では、制御モジュール250は、ユーザが関心を持つ(一又は複数の)追加のトピックを特定するために、選択されなかったサイトの一つまたは一群のコンテンツにアクセスし、これを分析するために、情報サーバモジュール220を作動させる。選択されなかったサイトは、より頻繁にアクセスされたインターネットサイトとして、「リンクベースの推奨」プロセスで選択されなかったインターネットサイトである。すなわち、(一又は複数の)選択されなかったサイトは、以前にアクセスされたが、より頻繁にアクセスされたサイトの一部として選択されなかったサイトである。(一又は複数の)先読みされたコンテンツおよび/または(一又は複数の)URLリンク等の(一又は複数の)選択されなかったサイトにアクセスする(一又は複数の)方法に関する制御データは、メモリモジュール215に既に記憶されていてもよい。広告サイトのためのURLリンクは、図4のステップ420に関して記載されるように、メモリモジュール215に記憶されたデータから削除されている場合があることに留意すべきである。よって(一又は複数の)選択されなかったサイトの(一又は複数の)コンテンツは、メモリモジュール215から検索され、あるいは分析のために(一又は複数の)サイトから直接ダウンロードされてもよい。
【0067】
より詳細には、情報サーバモジュール220は、(一又は複数の)選択されなかったサイトの(一又は複数の)コンテンツを分析する。「トピックベースのコンテンツ推奨」に関して上記したように、意味解析等のコンテンツの(一又は複数の)追加のトピックを特定するための当業者に知られた複数の方法がある。例えば、関心のある(一又は複数の)追加のトピックは、(一又は複数の)コンテンツの(一又は複数の)特定のトピックの出現の頻度に基づいて特定されてもよい。あるいは、またはこれに加え、情報サーバモジュール220は、ゲートウエイ110に既に知られている同一のユーザが関心を持つ(一又は複数の)トピックに基づいて、関心を持つ(一又は複数の)追加のトピックとして、少数の関連する(一又は複数の)トピックを推論してもよい。
【0068】
ステップ520では、情報サーバモジュール220は、選択されたサイトの一つまたは群、すなわちより頻繁にアクセスされた(一又は複数の)サイトとして特定されている(一又は複数の)インターネットサイトにアクセスし、同様の方法でユーザが関心を持つ(一又は複数の)トピックを特定するために、その(一又は複数の)コンテンツを分析する。例えば、ユーザが地方の天気情報に関心があると仮定すると、情報サーバモジュール220は、関心のある追加のトピックとして、温度などのユーザが関心のある既知のトピックから大気圧を推論することができる。
【0069】
ステップ530では、選択されなかったサイト上に見られる関心のある(一又は複数の)追加のトピックを、選択されたサイトに見られる(一又は複数の)関心のあるトピックと比較して、情報サーバモジュール220は、関心のある(一又は複数の)いずれかの重複したトピックを特定し、(一又は複数の)重複したトピックを関心のある(一又は複数の)追加のトピックから取り去ることにより、(一又は複数の)重複したトピックを削除することができる。しかし、例えば、重複したトピックにより言及される複数のコンテンツが異なる場合、例えば、一つのコンテンツが他のコンテンツより新しい場合、関心のある(一又は複数の)重複したトピックは依然として有用であることに留意すべきである。そして最新のコンテンツは、関心ある重複したトピックについて、古いコンテンツに置き換わる必要がある。
【0070】
例えば、ニュージャージー州プリンストンの一時間前に読み取った華氏72度(摂氏22度)という古い値は、直近で読み取った最新の値である華氏68度(摂氏20度)により置き換えられてもよい。これはコンテンツ更新プロセスである。あるいは、データの全く同一の値が2つの異なるサイトに見られる場合、これらのうち一つは単に削除されてもよい。これは、重複したコンテンツの削除プロセスである。
【0071】
更に、たとえ種々のフォーマットのデータの全く同一の値が複数の異なるサイトで見られても、情報サーバモジュール220は、ユーザが使用する特定のタイプの内部ネットワーク・デバイスに最適な特定の形式のデータを検索のために表示することができる。例えば、マルチメディアコンテンツは、ディスプレイを備えたセットトップボックス135のために提供され、一方でテキストのみのデータは、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)等の単なるモバイルインターネットデバイス(MID)に提供されてもよい。
【0072】
ステップ540では、情報サーバモジュール220は、関心ある(一又は複数の)真に追加のトピックの一つまたは群を選択し、これは更なる処理のためのいかなる重複したコンテンツにも言及していない。ここで情報サーバモジュール220は、関心ある(一又は複数の)追加のトピックに関連した少数のトピックを推論し、これらを関心のある(一又は複数の)追加のトピックに追加してもよい。
【0073】
例えば、ユーザが、一つの航空会社による7月4日など特定の日のニューヨーク市など一つの場所から、ロサンゼルスなど他の場所への飛行情報に関心があると仮定する。ここでユーザが関心のあるトピックは、航空会社「A」による7月4日のニューヨーク市からロサンゼルスへの飛行情報である。選択されなかったサイトの一つが提供する関心のある追加のトピックは、航空会社「B」などの他の航空会社が提供する7月4日のニューヨーク市からロサンゼルスへの追加の飛行情報であってもよい。ユーザが、航空会社「A」による7月4日のニューヨーク市からロサンゼルスへの飛行情報に関心があるという既に知られた事実に基づき、情報サーバモジュール220は、ユーザが航空会社BのWebサイトが提供する類似のコンテンツにも関心がある可能性があると推論し、同様にかかる関連するコンテンツを選択する。
【0074】
ステップ550では、情報サーバモジュール220は、特定のタイプの内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150に適切なフォーマットのデータが表示されるように、(一又は複数の)異なるフォーマットのデータの同じ値を伝送する(一又は複数の)インターネットサイトの場所を特定するために、既に知られた(一又は複数の)サーチエンジンを利用することができる。かかるインターネットサイトは、RSS,IPTVコンテンツサーバ、IPテレフォニーサーバを利用したウエブサイトを含むが、これに限定されない。
【0075】
ステップ570では、情報サーバモジュール220は、IPTVの場合、利用可能な番組チャネルを探索し、またはユーザが関心のあるコンテンツの追加のトピックについてのWebコンテンツをサーフィンし続けることができる。
【0076】
図4図5に各々開示された2つのプロセスは、図6で示したように一連に組み合わされてもよい。すなわち、ステップ680では、図4に図示したリンクベースのコンテンツ推奨プロセスを実行した後、より頻繁にアクセスされたデータサイトの選択された群の少なくとも一つが、内部ネットワーク・デバイス135、140、145、150のいずれか一つで表示されるのに適していない場合は、システムは、図5に図示したトピックベースのコンテンツ推奨に移ることができる。
【0077】
図7は、本発明の原理により、好ましい実施形態の機能的構成要件の物理的構造配置をブロック図の形式で示している。より詳細には、図7は、ゲートウエイ110の関連する機能的構成要素のハードウエアタイプの表示を記載し、一方で図2は、ゲートウエイ110の関連する機能的構成要素のソフトウエアタイプの表示を記載する。
【0078】
ここで図2の制御モジュール250は、特定の一定の機能を実行するために特にプログラミングされたコントローラ250として表示されている。データ収集230は、図2のデータ収集モジュール230に対応する。データ統計分析225は、図2のデータ統計分析モジュール225に対応する。情報サーバ220は、図2の情報サーバモジュール220に対応する。メモリ215は、図2のメモリモジュール215に対応する。内部データネットワーク160と外部データネットワーク105をインターフェースで接続する通信インターフェース210は、図2の通信インターフェースモジュール210に対応する。
【0079】
図7では、実線は内部ブロック間の物理接続を表すことを意図しており、一方で点線は、特定されたブロック間の論理リンクを表すことを意図している。すなわち、データ収集230、データ統計分析225、情報サーバ220と制御手段250との間の論理接続は各々、3本の点線で表示されている。データ収集230、データ統計分析225、情報サーバ220は、制御手段250により制御され、制御手段250は、図2に記載されたように、ソフトウエアの形式でその内部にこれらのハードウエア構成要素の全部または一部を組み込んでいてもよい。データは、かかる全ての論理および物理接続の間で双方向に流れると仮定する。更に制御手段250は、集積チップ内にメモリ215の全部又は一部を物理的に含んでいてもよく、制御手段250とメモリ215の間の実線としてモジュールは物理接続を表している。通信インターフェース210は、一部の実施形態では省いてもよい。
【0080】
メモリ215は、通信インターフェース210を介して収集されたデータトラフィックを直接、受信してもよく、および/または制御手段250の制御下で、データ収集230、データ統計分析225、情報サーバ220の協調動作により制御手段250のデータ出力を記憶してもよい。
【0081】
本発明の上記構成は、ローカル内部ネットワークとインターネットを含む外部ネットワークの間のデータトラフィックに関して記載されているが、当該機構は、インターネットと伴い、あるいは伴わない情報コンテンツフローを伴ういずれのタイプのネットワークでも用いることができる。本発明は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、専用プロセッサあるいはそれらの組み合わせという種々の形態で実装できることを理解すべきである。本発明は、ハードウエアおよびソフトウエアの組み合わせとして実装されることが好ましい。
【0082】
更にソフトウエアは、ハードディスクまたは取り外し可能なメモリ素子等、有形の表現媒体に全体的あるいは部分的に含まれてもよい、プログラム記憶装置に有形的に埋め込まれたアプリケーションプログラムとして実装されることが好ましい。アプリケーションプログラムは、いずれかの適切なアーキテクチャを備えたマシンにアップロードされ、ダウンロードされ、これにより実行可能であってもよい。
【0083】
ゲートウエイ110または内部ネットワーク装置135、140、145、150等の装置は、1つ以上の中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入力/出力(I/O)インターフェース等のハードウエアを備えたコンピュータプラットフォーム上で実装されてもよい。
【0084】
コンピュータプラットフォームは更に、オペレーティングシステムおよびマイクロインストラクションコードを備えている。本明細書に記載された種々のプロセスおよび機能は、マイクロインストラクションコードの一部またはアプリケーションプログラムの一部(あるいはそれらの組み合わせ)であってもよく、これはオペレーティングシステムによって実行される。更に、他の種々の周辺装置は、追加のデータ記憶装置および印刷装置等のコンピュータプラットフォームに接続されてもよい。
【0085】
添付図面に記載された構成システム構成要素および方法のステップ一部は、ソフトウエアに実装されることが好ましいため、システム構成要素(またはプロセスのステップ)の間の実際の接続は、本発明がプログラミングされる態様によって異なる場合があることを更に理解すべきである。本明細書に記載された教示を前提として、関連する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明のこれらおよび類似の実装または構造を考え出すことができるであろう。よって、例示的実施形態に対して多くの改変がされ得るし、本発明の精神および範囲から逸脱しない限り、他の配置も案出できることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7