(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ピクセルは、選択信号に基づいて、前記感知電圧を感知信号に出力し、前記基準電圧を基準信号に出力する選択部をさらに備える請求項2に記載のイメージセンサー。
前記変換部は、前記伝達部及び前記リセット部のうち少なくとも一つの出力に基づいてスイッチングされるスイッチ素子を含むことを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサー。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、入射光によって電圧−電流特性が変化する光感知部を備えるイメージセンサーから前記光感知部の出力を容易に検出でき、前記出力でノイズを低減させ、かつ解像度を向上させることができるイメージセンサー及び前記イメージセンサーの動作方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するための本発明の実施形態によるイメージセンサーは、ピクセルを備え、前記ピクセルは、光感知部であって、前記光感知部の電圧−電流特性は入射光のエネルギーに基づいて変化し、前記電圧−電流特性に基づいて感知電流を生成する光感知部と、リセット信号に基づいて基準電流を生成するリセット部と、前記感知電流を感知電圧に変換し、前記基準電流を基準電圧に変換する変換部と、を備える。
【0005】
前記ピクセルは、セット信号に基づいて、前記感知電流を前記変換部に伝達する伝達部をさらに備える。前記ピクセルは、前記感知電圧を増幅して感知信号を生成し、前記基準電圧を増幅して基準信号を生成する増幅部と、選択信号に基づいて、前記感知信号及び前記基準信号を出力する選択部と、をさらに備える。
【0006】
前記イメージセンサーは、前記セット信号、前記リセット信号及び前記選択信号を前記ピクセルに提供するロードライバ(row driver)と、前記感知信号及び前記基準信号に基づいて光検出信号を生成する光検出信号生成部と、前記光検出信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換部と、をさらに備える。
【0007】
前記光検出信号生成部は、前記感知信号を感知電圧信号に変換し、前記基準信号を基準電圧信号に変換する第2変換部と、リセットサンプリング信号に基づいて前記基準電圧信号をサンプリングして基準出力信号を生成し、セットサンプリング信号に基づいて前記感知電圧信号をサンプリングして感知出力信号を生成するサンプリング回路と、前記基準出力信号と前記感知出力信号との差を増幅して前記光検出信号を生成する増幅器と、を備える。前記光検出信号生成部は、前記光検出信号をラッチするラッチをさらに備える。
【0008】
前記ピクセルは複数のピクセルであり、前記複数のピクセルのうち少なくとも2つは、前記リセット部、前記変換部、前記増幅部及び前記選択部のうち少なくとも1つを共有する。
【0009】
前記ピクセルは、選択信号に基づいて、前記感知電圧を感知信号に出力し、前記基準電圧を基準信号に出力する選択部をさらに備える。
【0010】
前記イメージセンサーは、前記セット信号、前記リセット信号及び前記選択信号を前記ピクセルに提供するロードライバと、前記感知信号及び前記基準信号に基づいて光検出信号を生成する光検出信号生成部と、前記光検出信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換部と、をさらに備える。
【0011】
前記光検出信号生成部は、リセットサンプリング信号に基づいて、前記基準信号をサンプリングして基準出力信号を生成し、セットサンプリング信号に基づいて、前記感知信号をサンプリングして感知出力信号を生成するサンプリング回路と、前記基準出力信号と前記感知出力信号との差を増幅して、前記光検出信号を生成する増幅器と、を備える。
【0012】
前記ピクセルは複数のピクセルであり、前記複数のピクセルのうち少なくとも2つは、前記リセット部、前記変換部及び前記選択部のうち少なくとも1つを共有する。
【0013】
前記変換部は、前記伝達部及び前記リセット部のうち少なくとも一つの出力に基づいてスイッチングされるスイッチ素子を含む。
【0014】
前記変換部は、バイアス電圧に基づいてスイッチングされるスイッチ素子を含む。
前記光感知部は、酸化物トランジスタ及び酸化物ダイオードのうち少なくとも1つを含む。前記酸化物トランジスタ及び前記酸化物ダイオードのうち少なくとも1つは、ZnO、TiO
2のうち少なくとも1つを含む。
【0015】
また、前記課題を解決するための本発明の実施形態によるイメージセンサーは、ピクセルを備え、また、前記ピクセルは、光感知部であって、前記光感知部の電圧−電流特性は、入射光のエネルギーに基づいて変化し、前記電圧−電流特性に基づいて感知電流を生成する光感知部と、選択信号に基づいて、前記感知電流を感知信号に出力する選択部と、を備える。
【0016】
前記ピクセルは、リセット信号に基づいて基準電流を生成するリセット部をさらに備え、前記選択部は、前記感知電流を前記感知信号に出力し、前記基準電流を基準信号に出力する。前記ピクセルは、セット信号に基づいて、前記感知電流を前記選択部に提供する伝達部をさらに備える。
【0017】
前記イメージセンサーは、前記セット信号、前記リセット信号及び前記選択信号のうち少なくとも1つを前記ピクセルに提供するロードライバと、前記感知信号及び前記基準信号に基づいて光検出信号を生成する光検出信号生成部と、前記光検出信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換部と、をさらに備える。
【0018】
前記光検出信号生成部は、前記感知信号を感知電圧信号に変換し、前記基準信号を基準電圧信号に変換する変換部と、リセットサンプリング信号に基づいて、前記基準電圧信号をサンプリングして基準出力信号を生成し、セットサンプリング信号に基づいて、前記感知電圧信号をサンプリングして感知出力信号を生成するサンプリング回路と、前記基準出力信号と前記感知出力信号との差を増幅して、前記光検出信号を生成する増幅器と、を備える。
【0019】
前記ピクセルは複数のピクセルであり、前記複数のピクセルのうち少なくとも2つは、前記リセット部及び前記選択部のうち少なくとも1つを共有する。
【0020】
前記光感知部は、酸化物トランジスタ及び酸化物ダイオードのうち少なくとも1つを含む。
【0021】
また、前記課題を解決するための本発明の実施形態によるイメージセンサーの動作方法は、光感知部上に入射される光のエネルギーに基づいて、ピクセルの光感知部で感知電流を生成する段階であって、前記光感知部の電圧−電流特性は、前記入射される光のエネルギーに基づいて変化される段階と、リセット信号に基づいて前記ピクセルで基準電流を生成する段階と、を含む。
【0022】
前記方法は、選択信号に基づいて、前記ピクセルから前記感知電流及び前記基準電流を出力する段階をさらに含む。
【0023】
前記方法は、前記感知電流及び前記基準電流に基づいて光検出信号を生成する段階と、前記生成された光検出信号をデジタル信号に変換する段階と、をさらに含む。
【0024】
前記方法は、前記感知電流を感知電圧に変換し、前記基準電流を基準電圧に変換する段階と、選択信号に基づいて、前記ピクセルから前記感知電圧及び前記基準電圧を出力する段階をさらに含む。
【0025】
前記方法は、前記感知電圧と前記基準電圧との差に基づいて光検出信号を生成する段階と、前記生成された光検出信号をデジタル信号に変換する段階と、をさらに含む。
【0026】
前記方法は、前記感知電流を感知電圧に変換し、前記基準電流を基準電圧に変換する段階と、前記感知電圧を増幅して感知信号を生成し、前記基準電圧を増幅して基準信号を生成する段階と、選択信号に基づいて、前記ピクセルから前記感知信号及び前記基準信号に出力する段階と、をさらに含む。
【0027】
前記方法は、前記感知信号と前記基準信号との差に基づいて光検出信号を生成する段階と、前記生成された光検出信号をデジタル信号に変換する段階と、をさらに含む。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、イメージセンサーに含まれたピクセルアレイの各ピクセルは、入射光の光量または波長によって電圧−電流特性が変化する光感知部を備えることによって
、別途のカラーフィルタを備えなくてもよい。
【0029】
また、各ピクセルは、基準電流を出力するリセット部をさらに備えることによって、PVT(process、voltage、temperature)変化による光感知部の感知電流の変化量を補正して、ピクセルの出力信号の信号対ノイズ比を向上させることができる。また、各ピクセルは、感知電流及び基準電流を電圧に変換する変換部、及び前記変換部の出力を増幅する増幅部をさらに備えることによって、感知電流及び基準電流に対する増幅信号を出力でき、これによりピクセルの出力信号の解像度が向上でき、光感知部、リセット部または変換部で発生するノイズが出力信号に伝達されることを最小化できる。
【0030】
また、各ピクセルに含まれた変換部に別途のバイアス電圧を印加することによって、変換部の出力電圧を調節してオフセットノイズを低減させることができる。また、ピクセルアレイに含まれた少なくとも2つのピクセルは、リセット部、変換部、増幅部及び選択部のうち少なくとも1つを共有することによって、ピクセルアレイの面積を低減させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付した図面を参照して本発明による望ましい実施形態を説明することによって本発明を詳細に説明する。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現され、単に、本実施形態は本発明の開示を完全にし、当業者に発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供されるものである。図面で構成要素は、説明の便宜のためにそのサイズが誇張されうる。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサーを概略的に示すブロック図である。
図1を参照すれば、イメージセンサー1は、ピクセルアレイ10、ロードライバ20、光検出信号生成部30、及びアナログ−デジタル変換部40を備えることができる。
図1では、便宜上、イメージセンサー1が4つのブロックを含むと図示されているが、イメージセンサー1は、ローデコーダ、カラムデコーダ、カラムドライバ及び/またはイメージ処理部などのさらに多くのブロックを備えることができる。
【0034】
ピクセルアレイ10は、複数のピクセル(図示せず)を備え、複数のピクセルのそれぞれは光を受信し、受信された光に基づいて生成された信号を出力する。この時、複数のピクセルのそれぞれは、入射光を感知するために光感知部(図示せず)を備える。本実施形態で、光感知部は、入射光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化できるが、光感知部についての詳細な説明は後述する。
【0035】
ロードライバ20は、複数のピクセルそれぞれを駆動するための信号をピクセルアレイ10に提供する。光検出信号生成部30は、複数のピクセルのそれぞれから出力された信号に基づいて光検出信号を生成する。アナログ−デジタル変換部40は、光検出信号生成部30で生成された光検出信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。アナログ−デジタル変換部40から出力されるデジタル信号は、イメージ処理部(図示せず)に提供され、イメージ処理部は、デジタル信号を処理してデジタルイメージを生成できる。
【0036】
図2は、
図1のピクセルアレイに含まれた各ピクセルに備えられた光感知部の一例を概略的に示す断面図である。
【0037】
図2を参照すれば、光感知部PSは、入射光によって電流を生成することによって入射光を感知できるが、本実施形態で、光感知部PSは薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)で具現できる。以下では、光感知部PSが薄膜トランジスタで具現される場合について詳述する。しかし、他の実施形態で、光感知部PSはダイオードで具現されることもある。
【0038】
光感知部PSは、基板(substrate)S、ゲート電極(gate electrode)G、ゲート絶縁層(gate insulating layer)GI、活性層(active layer)AL、ソース電極(source electrode)S及びドレイン電極(drain electrode)Dを備える。ここで、基板Sは、ガラス基板であり、ゲート電極Gは、基板上に形成されて伝導性物質を含み、ゲート絶縁層は、基板S及びゲート電極Gの少なくとも一部上に形成されて絶縁性物質を含む。活性層ALは、ゲート絶縁層GI上に形成され、ソース電極S及びドレイン電極Gは、活性層AL上に互いに離隔して形成される。ゲート電極Gにしきい電圧以上の電圧が印加されれば、活性層ALでソース電極Sとドレイン電極Dとの間にチャンネルが形成されて、ソース電極Sとドレイン電極Dとの間に電流が流れる。
【0039】
本実施形態で光感知部PSは、入射光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化できる。例えば、光感知部PSでチャンネルが形成される活性層ALは、入射光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化する物質を含むことができる。かかる物質は、例えば、ZnO、TiO
2などの金属酸化物であり、これにより、光感知部PSは酸化物トランジスタでありうる。以下では、活性層ALがZnOを含む光感知部PSを例として、入射光のエネルギーによる光感知部PSの電圧−電流特性変化について詳述する。ここで、ZnOは、光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化する物質の一例に過ぎず、他の実施形態では、ZnO以外の他の物質で具現された光感知部PSを用いてもよい。
【0040】
図3は、入射光の光量による
図2の光感知部の電圧−電流特性を示すグラフである。
図3を参照すれば、X軸は、ゲート電極Gとソース電極Sとの間の電圧V
GSをV単位で表し、Y軸は、ドレイン電極Dとソース電極Sとの間に流れる電流I
DSをA単位で表す。ドレイン電極Dに印加されるドレイン電圧V
Dが10Vである時、入射光の光量が相異なる3つの場合、すなわち、入射光の光量が少ない場合(L0)、光量が中間である場合(L1)及び光量が多い場合(L2)に、光感知部PSの電圧−電流特性曲線は相異なる。具体的に、同じ電圧V
GSで光量が多いほど、光感知部PSのドレイン電極Dとソース電極Sとの間にはさらに多くの電流I
DSが流れる。
【0041】
図4は、入射光の波長による
図2の光感知部の電圧−電流特性を示すグラフである。
図4を参照すれば、X軸は、ゲート電極Gとソース電極Sとの間の電圧V
GSをV単位で表し、Y軸は、ドレイン電極Dとソース電極Sとの間に流れる電流I
DSをA単位で表す。ドレイン電極Dの電圧V
Dが5Vである時、入射光の波長が相異なる3つの場合、すなわち、赤色光、緑色光及び青色光の場合に、光感知部PSの電圧−電流特性曲線は相異なる。具体的に、同じ電圧V
GSで波長が短いほど(すなわち、エネルギーが大きいほど)、光感知部PSのドレイン電極Dとソース電極Sとの間にはさらに多くの電流I
DSが流れる。このように、波長によって光感知部PSの電圧−電流特性が変化する場合には、イメージセンサーが別途のカラーフィルタを備えなくても、イメージセンサーは光感知部PSの電圧−電流特性を分析して入射光の波長を検出でき、赤色光、緑色光及び青色光(RGB)を一つのピクセルで感知することもできる。
【0042】
従来に利用されたCMOSイメージセンサーは、入射光を感知するためにMOSトランジスタを用いたが、この時、MOSトランジスタは、シリコン基板上に順次に積層されたゲート絶縁層及びゲート電極と、シリコン基板でゲート電極の両側に生成されたソース領域とドレイン領域とを備える。ゲート電極にしきい電圧以上の電圧が入射されれば、非晶質シリコンやポリシリコンからなるシリコン基板上で、ソース領域とドレイン領域との間のチャンネルが形成されるが、シリコン基板は入射光によって電圧−電流特性が変化しない。したがって、従来のCMOSイメージセンサーは入射光を受信した後、MOSトランジスタから出力される電流による電子をキャパシタに保存し、キャパシタの電圧によって入射光の強度を測定した。
【0043】
本実施形態によれば、入射光のエネルギー、すなわち、入射光の光量または波長によって、光感知部PSの電圧−電流特性が
図3及び4に図示されたように変わりうるので、従来のようにキャパシタに保存された電子による電圧を測定することによって、入射光の強度を測定する方法を利用し難い。したがって、光感知部PSで生成される電流を容易に検出できるピクセル構造が求められる。以下では、本実施形態による光感知部PSを備えるイメージセンサーから、入射光によって決定される電流を検出するための各ピクセルの構成について詳述する。
【0044】
図5Aないし
図5Cは、
図1のピクセルアレイに含まれた各ピクセルの構造の一実施形態を示す回路図である。
図5Aを参照すれば、ピクセル100は、光感知部PS、伝達部101、リセット部102、変換部103、増幅部104及び選択部105を備えることができる。例えば、伝達部101、リセット部102、変換部103、増幅部104及び選択部105はいずれも単一層に配され、その上層に光感知部PSが配されうる。したがって、イメージセンサー1で単一ピクセル100が占める面積を低減させることができる。
【0045】
光感知部PSは、入射光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化し、入射光のエネルギーによって決定される感知電流を生成できる。例えば、光感知部PSは光感知トランジスタを備えることができるが、以下では、光感知部PSが光感知トランジスタで具現される場合を例として説明する。具体的に、光感知トランジスタPSのドレインは所定の電源電圧に連結され、光感知トランジスタPSのゲートにしきい電圧以上の電圧が入力されれば、ドレインとソースとの間にチャンネルが形成されて感知電流が流れうる。この時、ドレインとソースとの間のチャンネルに流れる感知電流は、入射光の波長または光量によって決定されうる。
【0046】
伝達部101は、ロードライバ20から受信されるセット信号SETによって活性化して、光感知部PSで生成された感知電流を出力できる。ここで、セット信号SETは、ピクセルアレイ10に含まれた複数のピクセルのうち、少なくとも一つのピクセルに備えられた光感知部PSの出力を選択するための信号である。光感知部PSに備えられた光感知トランジスタPSのしきい電圧が約0Vより小さな場合に、伝達部101に入力されるセット信号SETを調節することによって、光感知部PSで生成された伝達電流を選択的に出力できる。本実施形態は、接地電圧(すなわち、OV)について詳述したが、当業者ならば、しきい電圧と供給電圧(例えば、接地電圧)との関係が、例えば、感知電流の選択的な出力のための必要条件及び漏れ電流を決定できるということを理解できるであろう。
【0047】
例えば、伝達部101は、光感知トランジスタPSと直列に連結される伝達トランジスタを備えることができるが、以下では、伝達部101が伝達トランジスタで具現される場合を例として説明する。具体的に、セット信号SETが伝達トランジスタ101のゲートに入力されうるが、セット信号SETがオン(ON)状態である場合に伝達トランジスタ101はターンオンされて、光感知部PSで生成された感知電流を出力する。
【0048】
リセット部102は、ロードライバ20から受信されるリセット信号RSTによって活性化して、基準電流を出力できる。ここで、リセット信号RSTは、ピクセルアレイ10に含まれた複数のピクセルのうち、少なくとも一つのピクセルをリセットするための信号である。PVT(process、voltage、temperature)変化による光感知部PSで生成される感知電流のサイズが変わりうるが、かかるPVT変化によって、リセット部102から出力される基準電流のサイズも変わりうる。本実施形態でピクセル100はリセット部102を備えることによって、かかるPVT変化による感知電流の変化量を補正でき、これにより、ピクセル100の出力でノイズを低減させることができる。
【0049】
例えば、リセット部102はリセットトランジスタを備えることができるが、以下では、リセット部102がリセットトランジスタで具現される場合を例として説明する。具体的に、リセットトランジスタ102のドレインは所定の電源電圧に連結され、リセット信号RSTがリセットトランジスタ102のゲートに入力されうる。この時、リセット信号RSTがオン状態である場合にリセットトランジスタ102はターンオンされて、基準電流を出力する。
【0050】
変換部103は、伝達部101から出力される感知電流及び/またはリセット部102から出力される基準電流を電圧に変換して、感知電圧及び基準電圧を生成できる。例えば、変換部103は変換トランジスタを備えることができるが、以下では、変換部103が変換トランジスタで具現される場合を例として説明する。具体的に、変換トランジスタ103のソースは接地電圧に連結され、変換トランジスタ103のドレイン及びゲートは、伝達トランジスタ101のソース及びリセットトランジスタ102のソースに連結されうる。このように、変換トランジスタ103は、ドレインとゲートとが連結されたダイオード連結(diode−connected)構造を持つことによって、変換トランジスタ103をターンオンさせるための別途の制御信号が提供されなくてもよい。
【0051】
増幅部104は、変換部103で生成された感知電圧及び基準電圧に基づいて感知信号及び基準信号を生成できる。例えば、増幅部104は増幅トランジスタを備えることができるが、以下では、増幅部104が増幅トランジスタで具現される場合を例として説明する。具体的に、増幅トランジスタ104のドレインは所定の電源電圧に連結され、変換部103で生成された感知電圧及び基準電圧は増幅トランジスタ104のゲートに入力されうる。この時、変換部103で生成された感知電圧及び基準電圧が増幅トランジスタ104のゲートのしきい電圧以上である場合に、増幅トランジスタ104はターンオンされてドレインとソースとの間に電流が流れる。この時、増幅トランジスタ104のドレインとソースとの間に流れる電流は、感知信号及び基準信号に出力される。
【0052】
選択部105は、ロードライバ20から受信される選択信号SELによって活性化して、増幅部104で生成された感知信号及び基準信号を光検出信号生成部30に提供できる。ここで、選択信号SELは、ピクセルアレイ10に含まれた複数のピクセルのうち少なくとも1つを選択するための信号である。例えば、選択部105は選択トランジスタを備えることができるが、以下では、選択部105が選択トランジスタで具現される場合を例として説明する。具体的に、選択トランジスタ105は、増幅トランジスタ104と直列連結され、選択信号SELが選択トランジスタ105のゲートに入力されうる。この時、選択信号SELがオン状態である場合に選択トランジスタ105はターンオンされて、感知信号または基準信号を光検出信号生成部30に提供する。
【0053】
本実施形態によれば、各ピクセル100は、光感知部PS、伝達部101、リセット部102、変換部103、増幅部104及び選択部105を備えて、入射光を2段階で感知して出力信号を生成するので、第1感知部S1と第2感知部S2とを備えると見ることができる。具体的に、第1感知部S1は、光感知部PS、伝達部101、リセット部102及び変換部103を備え、第2感知部S2は、増幅部104及び選択部105を備えることができる。第1感知部S1は、入射光を感知して1次出力信号を生成し、第2感知部S2は、1次出力信号を増幅して2次出力信号を生成できる。これで、第1感知部S1で発生するノイズが第2感知部S2に伝達されることを予防して、信号対ノイズ比(signal to noise ration、SNR)を向上させることができる。また、1次出力信号を増幅して2次出力信号を生成することによって、さらに大きい動作範囲を確保することができる。
【0054】
図5Bを参照すれば、ピクセル100’は、光感知部PS、伝達部101、リセット部102、変換部103’、増幅部104及び選択部105を備えることができる。本実施形態によるピクセル100’は、
図5Aのピクセル100の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0055】
本実施形態による変換部103’は、伝達部101から出力される感知電流及びリセット部102から出力される基準電流を電圧に変換して、感知電圧及び基準電圧を生成できる。例えば、変換部103’は変換トランジスタを備えることができるが、以下では、変換部103’が変換トランジスタで具現される場合を例として説明する。変換トランジスタ103’のソースは接地電圧に連結され、変換トランジスタ103のドレインは、伝達部101及びリセット部102の出力端子に連結されうる。また、変換トランジスタ103’のゲートには、外部から提供されるバイアス電圧V
biasが入力されうる。このように、変換部103’は、外部から提供されるバイアス電圧V
biasによって活性化するが、バイアス電圧V
biasを調節することによって感知電圧及び基準電圧のオフセットを調節できる。具体的に、バイアス電圧を調節することによって、増幅部104に提供される電圧のサイズを調節できる。
【0056】
図5Cを参照すれば、ピクセル100’’は、光感知部PS、リセット部102、変換部103’、増幅部104及び選択部105を備えることができる。本実施形態によるピクセル100’’は、
図5Aのピクセル100または
図5Bのピクセル101’の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0057】
本実施形態によるピクセル100’’は、
図5Bのピクセル100’と比較する時、伝達部を備えない。光感知部PSに備えられた光感知トランジスタPSのしきい電圧が、例えば、約0Vより大きい場合には、ピクセル100’’は伝達部を備えない。この時、変換部103’は、光感知部PSで生成される感知電流及び/またはリセット部102から出力される基準電流を電圧に変換して、感知電圧及び基準電圧を生成できる。本実施形態によれば、伝達部101を備えなくてもよいので、ピクセル100’’の面積を縮めることができる。他の実施形態で、ピクセル100’’は、変換部103’の代りに
図5Aに図示された変換部103を備えてもよい。
【0058】
図6は、
図5Aのピクセルを含むピクセルアレイを備えるイメージセンサーを示す回路図である。
図6を参照すれば、イメージセンサー1は、複数のピクセル100を含むピクセルアレイ10、ロードライバ20、光検出信号生成部30及びアナログ−デジタル変換部40を備える。ここで、ピクセルアレイ10は、複数のピクセルを含むことができる。
【0059】
ピクセルアレイ10は、ロードライバ20に連結される複数の駆動信号ライン及び光検出信号生成部30に連結される複数の出力信号ラインを備え、駆動信号ラインと出力信号ラインとが交差する地点に各ピクセル100が配される。具体的に、複数の駆動信号ラインは、複数の行のそれぞれに対するセット信号ライン、リセット信号ライン及び選択信号ラインを備えることができ、複数の出力信号ラインは、複数の熱等のそれぞれに対する出力信号ラインを備えることができる。
【0060】
ロードライバ20は、セット信号ライン、リセット信号ライン及び選択信号ラインを通じてセット信号SET、リセット信号RST及び選択信号SELをそれぞれ複数のピクセル100に提供できる。これにより、各ピクセル100の伝達部101、リセット部102及び選択部105は、ロードライバ20から提供されたセット信号SET、リセット信号RST及び選択信号SELによってそれぞれ活性化し、同じ行に配されるピクセル100は同時に活性化できる。また、各ピクセル100の選択部105から出力される出力信号は、出力信号ラインを通じて光検出信号生成部30に提供されうる。
【0061】
図6のイメージセンサー1は複数のピクセル100(例えば、
図5Aに図示されたピクセル100)を備えるが、他の実施形態でイメージセンサー1のピクセルアレイ10は、ピクセル100’(例えば、
図5Bに図示されたピクセル100’)及び/またはピクセル100’’(例えば、
図5Cに図示されたピクセル100’’)を含めてもよく、変形されたピクセルを含めてもよい。
【0062】
図7は、
図6のイメージセンサーの一部を示す詳細回路図である。
図7を参照すれば、ピクセル100、光検出信号生成部30及びアナログ−デジタル変換部40が図示されているが、光検出信号生成部30は、変換トランジスタ31、サンプリング回路32、増幅器33及びラッチ34を備えることができる。一実施形態で、光検出信号生成部30はCDS(correlated double sampling)回路で具現されうるが、CDS回路を利用する場合、低周波数ノイズを除去できる。以下では、まず、光検出信号生成部30に含まれた構成要素について詳述する。
【0063】
変換トランジスタ31は、ピクセル100の選択部105から出力される感知信号及び/または基準信号を電圧に変換して感知電圧信号及び基準電圧信号を生成できる。この時、変換トランジスタ31のゲートには、外部から提供されるバイアス電圧V
bias’が入力され、バイアス電圧V
bias’を制御して感知電圧信号及び/または基準電圧信号のオフセットを調節できる。
【0064】
サンプリング回路32は、第1及び第2スイッチM1、M2と第1及び第2キャパシタC1、C2とを備えることができる。第1スイッチM1はリセットサンプリング信号RSによって活性化して、基準電圧信号によって第1キャパシタC1を充電する。第2スイッチM2は、セットサンプリング信号SSによって活性化して、感知電圧信号によって第2キャパシタC2を充電する。
【0065】
増幅器33は、イネーブル信号ENによってイネーブルされて、第1及び第2キャパシタC1、C2の電圧差を増幅して光検出信号を出力できる。ラッチ34は、増幅器33から出力された光検出信号をラッチする。
【0066】
図8は、
図7のピクセル、光検出信号生成部及びアナログ・デジタル変換部の動作を説明するためのタイミング図である。
図7及び
図8を参照すれば、リセット信号RSTがオンになれば(すなわち、論理ハイレベルを持つようになれば)、リセット部102は、活性化して基準電流を出力でき、変換部103は、リセット部102から出力された基準電流を電圧に変換して、基準電圧レベルを持つ電圧V
Tを出力できる。増幅部104は、変換部103から出力された電圧V
Tに基づいて基準信号を生成できる。選択信号SELがオンになれば、選択部105は、増幅部104で生成された基準信号を変換トランジスタ31に出力でき、変換トランジスタ31は、基準信号を基準電圧信号に変換できる。リセットサンプリング信号RSがオンになれば、基準電圧信号は第1キャパシタC1に提供できる。
【0067】
セット信号SETがオンになれば、伝達部101は活性化して感知電流を出力でき、変換部103は伝達部101から出力された感知電流を電圧に変換して、感知電圧レベルを持つ電圧V
Tを出力できる。増幅部104は、変換部103から出力された電圧V
Tに基づいて感知信号を生成できる。選択信号SELがオンになれば、選択部105は、増幅部104で生成された感知信号を変換トランジスタ31に出力でき、変換トランジスタ31は感知信号を感知電圧信号に変換できる。セットサンプリング信号SSがオンになれば、感知電圧信号は第2キャパシタC2に提供できる。
【0068】
イネーブル信号ENがオンになれば、増幅器33は活性化して、第1キャパシタC1の電圧と第2キャパシタC2の電圧との差を増幅して光検出信号を生成できる。
【0069】
図9は、
図6のイメージセンサーの変形された実施形態を示す回路図である。
図9を参照すれば、イメージセンサー1’は、ピクセルアレイ10’、ロードライバ20、光検出信号生成部30及びアナログ−デジタル変換部40を備えることができる。本実施形態によるイメージセンサー1’は、
図6のイメージセンサー1の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0070】
ピクセルアレイ10’に含まれた複数のピクセルのうち少なくとも2つのピクセルは、リセット部102、変換部103、増幅部104及び選択部105のうち少なくとも1つを共有できる。この時、リセット部102、変換部103、増幅部104及び選択部105のうち少なくとも1つを共有する複数のピクセルはそれぞれ入射光を感知するので、個別的な光感知部PS及び伝達部101を備える。このように、複数のピクセルに含まれたリセット部102、変換部103、増幅部104及び選択部105のうち少なくとも1つを共有することによって、イメージセンサー1’の面積を大きく縮めることができる。
【0071】
図10Aないし
図10Cは、
図1のピクセルアレイに含まれた各ピクセルの構造の他の実施形態を示す回路図である。
図10Aを参照すれば、ピクセル200は、光感知部PS、伝達部201、リセット部202、変換部203及び選択部204を備えることができる。本実施形態によるピクセル200は、
図5Aのピクセル100の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0072】
光感知部PSは、入射光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化し、入射光のエネルギーによって決定される感知電流を生成できる。伝達部201は、セット信号SETによって活性化して、光感知部PSで生成された感知電流を出力できる。リセット部202は、リセット信号RSTによって活性化して、基準電流を出力できる。変換部203は、伝達部201から出力される感知電流及びリセット部202から出力される基準電流を電圧に変換して、感知電圧及び基準電圧を生成できる。選択部204は選択信号SELによって活性化して、変換部203で生成された感知電圧及び基準電圧を光検出信号生成部30に提供できる。
【0073】
本実施形態によるピクセル200は、
図5Aに図示されたピクセル100と異なって増幅部を備えていない。したがって、選択部204は増幅した信号または電流信号を出力せず、変換部203で生成された感知電圧及び基準電圧自体を出力できる。
【0074】
図10Bを参照すれば、ピクセル200’は、光感知部PS、伝達部201、リセット部202、変換部203’及び選択部204を備えることができる。本実施形態によるピクセル200’は、
図10Aのピクセル200の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0075】
本実施形態による変換部203’は、伝達部201から出力される感知電流及びリセット部102から出力される基準電流を電圧に変換して、感知電圧及び基準電圧を生成できる。例えば、変換部203’は変換トランジスタを備えることができるが、以下では、変換部203’が変換トランジスタで具現される場合を例として説明する。変換トランジスタ203’のソースは接地電圧に連結され、変換トランジスタ203’のドレインは、伝達部201及びリセット部202の出力端子に連結されうることができる。また、変換トランジスタ203’のゲートには外部で(から)提供されるバイアス電圧V
biasが入力されることができる。このように、変換部203’は、外部から提供されるバイアス電圧V
biasによって活性化するが、バイアス電圧V
biasを調節することによって感知電圧及び/または基準電圧のオフセットを調節できる。具体的に、バイアス電圧を調節することによって、選択部204に提供される電圧のサイズを調節できる。
【0076】
図10Cを参照すれば、ピクセル200’’は光感知部PS、リセット部202、変換部203及び選択部204を備えることができる。本実施形態によるピクセル200’’は、
図10Aのピクセル200の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0077】
本実施形態によるピクセル200’’は、
図10Aのピクセル200と比較する時、伝達部を備えない。光感知部PSに備えられた光感知トランジスタPSのしきい電圧が0Vより大きい場合には、ピクセル200’’は伝達部201を備えないこともある。この時、変換部203は、光感知部PSから出力される感知電流及び/またはリセット部202から出力される基準電流を電圧に変換して、感知電圧及び基準電圧を生成できる。本実施形態によれば、伝達部を備えなくてもよいので、ピクセル200’’の面積を縮めることができる。
【0078】
図11は、
図10Aのピクセルを含むイメージセンサーの一部構成を示す詳細回路図である。
図11を参照すれば、ピクセル200、光検出信号生成部30’及びアナログ−デジタル変換部40が図示されているが、光検出信号生成部30’は、サンプリング回路32、増幅器33及びラッチ34を備えることができる。本実施形態によるイメージセンサーは、
図7のイメージセンサーの一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0079】
ピクセル200の選択部204は感知電圧及び基準電圧を出力するので、光検出信号生成部30’は、ピクセル200の出力信号を電圧に変換するための別途の変換トランジスタを備えなくてもよい。サンプリング回路32は、第1及び第2スイッチM1、M2と第1及び第2キャパシタC1、C2とを備えることができる。第1スイッチM1は、リセットサンプリング信号RSによって活性化して、ピクセル200の選択部204から出力される基準電圧によって第1キャパシタC1を充電する。第2スイッチM2はセットサンプリング信号SSによって活性化して、ピクセル200の選択部204から出力される感知電圧によって第2キャパシタC1を充電する。増幅器33はイネーブル信号ENによってイネーブルされて、第1及び第2キャパシタC1、C2の電圧差を増幅して光検出信号を出力できる。ラッチ34は、増幅器33から出力された光検出信号をラッチする。
【0080】
以下では、イメージセンサーの動作を詳述する。
リセット信号RSTがオンになれば、リセット部202は活性化して基準電流を出力でき、変換部203はリセット部202から出力された基準電流を電圧に変換して、基準電圧レベルを持つ電圧V
Tを出力できる。選択信号SELがオンになれば、選択部204は、変換部203から出力された基準電圧レベルを持つ電圧を出力でき、リセットサンプリング信号RSがオンになれば、基準電圧レベルを持つ電圧は第1キャパシタC1に提供されうる。
【0081】
セット信号SETがオンになれば、伝達部201は活性化して感知電流を出力でき、変換部203は伝達部201から出力された感知電流を電圧に変換して、感知電圧レベルを持つ電圧V
Tを出力できる。選択信号SELがオンになれば、選択部204は、変換部203から出力された感知電圧レベルを持つ電圧を出力でき、セットサンプリング信号SSがオンになれば、感知電圧レベルを持つ電圧は第2キャパシタC2に提供されうる。
【0082】
イネーブル信号ENがオンになれば、増幅器33は活性化して、第1キャパシタC1の電圧と第2キャパシタC2の電圧との差を増幅して光検出信号を生成できる。
【0083】
図12A及び
図12Bは、
図1のピクセルアレイに含まれた各ピクセルの構造のさらに他の実施形態を示す回路図である。
【0084】
図12Aを参照すれば、ピクセル300は、光感知部PS、伝達部301、リセット部302及び選択部303を備えることができる。本実施形態によるピクセル300は、
図5Aのピクセル100の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0085】
光感知部PSは、入射光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化し、入射光のエネルギーによって決定される感知電流を生成できる。伝達部301はセット信号SETによって活性化して、光感知部PSで生成された感知電流を出力できる。リセット部302はリセット信号RSTによって活性化して、基準電流を出力できる。選択部303は選択信号SELによって活性化して、伝達部301から出力される感知電流及びリセット部302から出力される基準電流を光検出信号生成部30に提供できる。
【0086】
本実施形態によるピクセル300は、
図5Aに図示されたピクセル100と異なって、変換部及び増幅部を備えていない。したがって、選択部303は増幅した信号または電圧信号を出力せず、感知電流及び基準電流自体を出力できる。
【0087】
図12Bを参照すれば、ピクセル300’は、光感知部PS、伝達部301、リセット部302及び選択部303を備えることができる。本実施形態によるピクセル300’は、
図12Aのピクセル300の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0088】
本実施形態によるピクセル300’は、
図12Aのピクセル300と比較する時、伝達部を備えていない。光感知部PSに備えられた光感知トランジスタPSのしきい電圧が0Vより大きい場合には、ピクセル300’は伝達部を備えていない。本実施形態によれば、伝達部を備えなくてもよいので、ピクセル300’の面積を縮めることができる。
【0089】
図13は、
図12Aのピクセルを含むイメージセンサーの一部構成を示す詳細回路図である。
図13を参照すれば、ピクセル300、光検出信号生成部30及びアナログ−デジタル変換部40が図示されているが、光検出信号生成部30は、変換トランジスタ31、サンプリング回路32、増幅器33及びラッチ34を備えることができる。本実施形態によるイメージセンサーは、
図7のイメージセンサーの一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0090】
変換トランジスタ31は、ピクセル300の選択部303から提供される感知電流及び基準電流を電圧に変換して、感知電圧信号及び基準電圧信号を生成できる。サンプリング回路32は、第1及び第2スイッチM1、M2と第1及び第2キャパシタC1、C2を備えることができる。第1スイッチM1は、リセットサンプリング信号RSによって活性化して、基準電圧信号によって第1キャパシタC1を充電する。第2スイッチM2は、セットサンプリング信号SSによって活性化して、感知電圧信号によって第2キャパシタC2を充電する。増幅器33は、イネーブル信号ENによってイネーブルされて、第1及び第2キャパシタC1、C2の電圧差を増幅して光検出信号を出力できる。ラッチ34は、増幅器33から出力された光検出信号をラッチする。
【0091】
以下では、イメージセンサーの動作を詳述する。
リセット信号RSTがオンなれば、リセット部302は活性化して基準電流を出力でき、選択信号SELがオンになれば、選択部303はリセット部302から出力された基準電流を出力でき、変換トランジスタ31は、基準電流を電圧に変換して基準電圧信号を生成できる。リセットサンプリング信号RSがオンになれば、基準電圧信号は第1キャパシタC1に提供できる。
【0092】
セット信号SETがオンになれば、伝達部301は活性化して感知電流を出力でき、選択信号SELがオンになれば、選択部303は伝達部301から出力された感知電流を出力でき、変換トランジスタ31は、感知電流を電圧に変換して感知電圧信号を生成できる。セットサンプリング信号SSがオンになれば、感知電圧信号は第2キャパシタC2に提供されうる。
【0093】
イネーブル信号ENがオンになれば、増幅器33は活性化して、第1キャパシタC1の電圧と第2キャパシタC2の電圧との差を増幅して光検出信号を生成できる。
【0094】
図14A及び
図14Bは、
図1のピクセルアレイに含まれた各ピクセルの構造のさらに他の実施形態を示す回路図である。
図14Aを参照すれば、ピクセル400は光感知部PSを備えることができるが、光感知部PSは入射光のエネルギーによって電圧−電流特性が変化し、入射光のエネルギーによって決定される感知電流を生成できる。光感知部PSは、
図5Aのピクセル100に備えられた光感知部PSと実質的に同一であるので、これについての重なる説明は省略する。
【0095】
光感知部PSのゲートに第1電圧V1が入力される場合、光感知部PSは第1感知電流を生成し、光感知部PSのゲートに第2電圧V2が入力される場合に、光感知部PSは第2感知電流を生成できる。本実施形態によるピクセル400は別途のリセット部を備えていないので、光感知部PSのゲートに第1及び第2電圧V1、V2をそれぞれ印加し、第1及び第2感知電流の差を利用して入射光を検出できる。このように、本実施形態によるピクセル400は光感知部PSのみを備えるため、各ピクセル400の面積を大きく縮めることができるので、携帯電話などの小型機器に有効に利用されうる。
【0096】
図14Bを参照すれば、ピクセル400’は、光感知部PS及び選択部401を備えることができる。本実施形態によるピクセル400’は、
図14Aのピクセル400の一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。本実施形態によるピクセル400’は、
図14Aのピクセル400と比較する時、選択部401をさらに備える。
【0097】
図15は、
図14Aのピクセルを含むイメージセンサーの一部構成を示す詳細回路図である。
図15を参照すれば、ピクセル400、光検出信号生成部30及びアナログ−デジタル変換部40が図示されているので、光検出信号生成部30は変換トランジスタ31、サンプリング回路32、増幅器33及びラッチ34を備えることができる。本実施形態によるイメージセンサーは、
図7のイメージセンサーの一部構成を変形したものであるので、重なる説明は省略する。
【0098】
変換トランジスタ31は、ピクセル400の光感知部PSから出力される第1及び/または第2感知電流を第1及び/または第2感知電圧に変換できる。サンプリング回路32は、第1及び第2スイッチM1、M2と第1及び第2キャパシタC1、C2を備えることができる。第1スイッチM1は、リセットサンプリング信号RSによって活性化して、第1感知電圧によって第1キャパシタC1を充電する。第2スイッチM2は、セットサンプリング信号SSによって活性化して、第2感知電圧によって第2キャパシタC2を充電する。増幅器33は、イネーブル信号ENによってイネーブルされて、第1及び第2キャパシタC1、C2の電圧差を増幅して光検出信号を出力できる。ラッチ34は、増幅器33から出力された光検出信号をラッチする。
【0099】
以下では、イメージセンサーの動作を詳述する。
光感知部PSのゲートに第1電圧V1を印加して第1感知電流を出力し、変換トランジスタ31は、第1感知電流を第1感知電圧に変換する。リセットサンプリング信号RSがオンになれば、第1感知電圧は第1キャパシタC1に提供される。
【0100】
光感知部PSのゲートに第2電圧V2を印加して第2感知電流を出力し、変換トランジスタ31は第2感知電流を第2感知電圧に変換する。セットサンプリング信号SSがオンになれば、第2感知電圧は第2キャパシタC2に提供される。
【0101】
イネーブル信号ENがオンになれば、増幅器33は活性化して、第1キャパシタC1の電圧と第2キャパシタC2の電圧との差を増幅して光検出信号を生成する。
【0102】
図16は、本発明の実施形態によるイメージセンサーを備えるプロセッサー基盤システムを概略的に示すブロック図である。
図16を参照すれば、プロセッサー基盤システム1600は、プロセッサー1610、RAM 1620、ハードドライブ1630、イメージセンサー1640及び入出力装置1650を備えることができ、これらは、バス1660を通じて通信できる。ここで、イメージセンサー1640は、
図1ないし15のイメージセンサーを備えることができる。イメージセンサー1640は、プロセッサー1610またはシステム1600の他の装置から制御信号またはデータを受け取ることができる。イメージセンサー1640は、受け取った制御信号またはデータに基づいてイメージを定義する信号をプロセッサー1610に提供でき、プロセッサー1610は、イメージセンサー1640から受け取った信号を処理できる。
【0103】
かかるプロセッサー基盤システムは、例えば、イメージセンサーを備えるデジタル回路、コンピュータシステム、カメラシステム、スキャナー、ビデオ電話機、電子監視システム(surveillance system)、車両航法システム、自動焦点システム、星追跡システム、運動感知システム、イメージ安定システム、データ圧縮システム、そして本発明を使用できるあらゆるシステムを含むことができる。
【0104】
以上で説明した本発明は、前述した実施形態及び添付した図面に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で色々な置換、変形及び変更が可能であるというのは、当業者に明らかである。