(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
扉体を開閉するゲート駆動装置を操作するために使用する情報であって、前記ゲート駆動装置の操作手順を含むゲート駆動装置情報を、操作対象となりえる複数の前記ゲート駆動装置毎に記憶する記憶手段と、
前記ゲート駆動装置情報から操作対象のゲート駆動装置を選択し、かつ前記操作対象のゲート駆動装置への操作入力を受付可能な入力手段と、
前記操作対象のゲート駆動装置に対する前記操作手順に従って、前記入力手段が受け付けた操作入力を前記操作対象のゲート駆動装置への駆動指令に演算する演算手段と、
前記操作対象のゲート駆動装置が設置された施設内で前記ゲート駆動装置との通信を確立でき、かつ前記操作対象のゲート駆動装置に前記駆動指令を送出すると共に前記操作対象のゲート駆動装置の状態情報を取得する通信手段と、
前記状態情報を表示する表示手段と、を含み、
前記記憶手段は、前記操作対象のゲート駆動装置の操作支援をするための操作支援情報を、前記ゲート駆動装置毎に記憶し、前記演算手段は、操作方法が異なる複数の前記ゲート駆動装置毎に固有の前記操作支援情報を前記表示手段に表示させることを特徴とするゲート駆動装置の携帯型操作端末。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載の遠隔監視操作システムにおいても、ゲート駆動装置の保守又は点検をするにあたり、ゲート駆動装置が設置された施設内で動作確認をする必要がある。また、非特許文献1に記載の機側操作盤の盤面の表示内容は、実際には設置されるゲート駆動装置毎に操作方法が異なり、オペレータは複数のゲート駆動装置毎に操作方法を覚える必要があった。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ゲート駆動装置が設置された施設内でのゲート駆動装置の操作を支援するゲート駆動装置の携帯型操作端末及びゲート駆動装置操作システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し目的を達成するためにゲート駆動装置の携帯型操作端末は、扉体を開閉するゲート駆動装置を操作するために使用する情報であって、前記ゲート駆動装置の操作手順を含むゲート駆動装置情報を、操作対象となりえる複数の前記ゲート駆動装置毎に記憶する記憶手段と、前記ゲート駆動装置情報から操作対象のゲート駆動装置を選択し、かつ前記操作対象のゲート駆動装置への操作入力を受付可能な入力手段と、前記操作対象のゲート駆動装置に対する前記操作手順に従って、前記入力手段が受け付けた操作入力を前記操作対象のゲート駆動装置への駆動指令に演算する演算手段と、前記操作対象のゲート駆動装置が設置された施設内で前記ゲート駆動装置との通信を確立でき、かつ前記操作対象のゲート駆動装置に前記駆動指令を送出すると共に前記操作対象のゲート駆動装置の状態情報を取得する通信手段と、前記状態情報を表示する表示手段と、を含
み、前記記憶手段は、前記操作対象のゲート駆動装置の操作支援をするための操作支援情報を、前記ゲート駆動装置毎に記憶し、前記演算手段は、操作方法が異なる複数の前記ゲート駆動装置毎に固有の前記操作支援情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0009】
この構成により、オペレータは、ゲート駆動装置毎に操作方法が異なっていても共通の携帯型操作端末でゲート駆動装置を制御することができる。その結果、ゲート駆動装置毎の操作方法が統一され、操作性を向上することができる。また、ゲート駆動装置の携帯型操作端末は、オペレータがゲート駆動装置を誤操作させるおそれを低減することができる。そして、オペレータが緊急時又は保守時にゲート駆動装置の操作に手間取るおそれを低減することができる。
【0010】
本発明の望ましい態様として、前記記憶手段は、前記操作対象のゲート駆動装置の操作支援をするための操作支援情報を記憶し、前記演算手段は、前記操作支援情報を前記表示手段に表示させることが好ましい。
【0011】
この構成により、ゲート駆動装置毎に操作方法が異なっていても、携帯型操作端末がゲート駆動装置毎に固有の操作支援情報をオペレータに報知し、携帯型操作端末での操作を確実に行うことができる。
【0012】
上記構成により、ゲート(扉体)の開閉の制御を行うのは、携帯型操作端末単体ではなくゲート駆動装置の機側操作盤となる。このため、携帯型操作端末単体は、あくまでも機側操作盤の表示機能と操作機能、すなわちオペレータとのインターフェース機能を主として提供することで、携帯型操作端末を小型化できる。そして、携帯型操作端末単体は、複数のゲート駆動装置の操作の互換性を高めることができる。
【0013】
本発明の望ましい態様として、前記記憶手段は、パスワードを記憶し、前記演算手段は、前記入力手段への入力と前記パスワードとが一致する場合に、前記駆動指令を演算することが好ましい。
【0014】
この構成により、ゲート駆動装置のセキュリティを向上することができる。ゲート駆動装置は、携帯型操作端末で操作することができるので、オペレータがゲート駆動装置の制御信号を入力するゲート駆動装置の機側操作盤の入力手段を省略または直接見えない位置に設置することもできる。例えば、水門施設のゲート駆動装置は、無人管理であることも多い。無人管理のゲート駆動装置の機側操作盤の入力手段を省略または操作扉内に配置し、鍵をかけられるようにすることで、ゲート駆動装置のセキュリティを向上することができる。
【0015】
本発明の望ましい態様として、前記演算手段は、前記状態情報から前記ゲート駆動装置の故障診断を行うことが好ましい。
【0016】
この構成により、ゲート駆動装置の機側操作盤が故障診断することができなくても、携帯型操作端末がゲート駆動装置の状態情報からゲート駆動装置の故障診断を行うことができる。また、オペレータが故障の情報を参照することで、故障への対応を支援することができる。
【0017】
本発明の望ましい態様として、前記記憶手段は、前記状態情報を操作履歴として記憶することが好ましい。
【0018】
この構成により、ゲート駆動装置の機側操作盤が操作履歴を記憶することができなくても、携帯型操作端末がゲート駆動装置を制御することで携帯型操作端末がゲート駆動装置の状態情報を操作履歴として記憶することができる。例えば、オペレータは、操作履歴からゲート駆動装置の状態を把握しやすくなり、整備の方針が立てやすくなる。これにより、ゲート駆動装置の保守状態を向上することができる。
【0019】
本発明の望ましい態様として、前記記憶手段は、前記操作対象のゲート駆動装置の操作練習に使用される模擬データを記憶していることが好ましい。
【0020】
この構成により、オペレータは携帯型操作端末でゲート駆動装置の操作練習をすることができる。このため、オペレータが操作練習のため、ゲート駆動装置が設置された施設まで出向いて練習する必要がない。また、実際のゲート駆動装置を使用して操作練習をする必要がないので、ゲート駆動装置を駆動する電力の浪費及びゲート操作に伴う無駄な放流を低減できる。
【0021】
上述した課題を解決し目的を達成するためにゲート駆動装置操作システムは、ゲートを開閉するゲート駆動装置と、前記ゲート駆動装置を操作する携帯型操作端末と、を含み、前記携帯型操作端末は、前記ゲート駆動装置を操作するために使用する情報であって、前記ゲート駆動装置の操作手順を含むゲート駆動装置情報を、操作対象となりえる複数の前記ゲート駆動装置毎に記憶する記憶手段と、前記ゲート駆動装置情報から操作対象のゲート駆動装置を選択し、かつ前記操作対象のゲート駆動装置への操作入力を受付可能な入力手段と、前記操作対象のゲート駆動装置に対する前記操作手順に従って、前記入力手段が受け付けた操作入力を前記操作対象のゲート駆動装置への駆動指令に演算する演算手段と、前記操作対象のゲート駆動装置が設置された施設内で前記ゲート駆動装置との通信を確立でき、かつ前記操作対象のゲート駆動装置に前記駆動指令を送出すると共に前記操作対象のゲート駆動装置の状態情報を取得する通信手段と、前記状態情報を表示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0022】
この構成により、オペレータは、ゲート駆動装置毎に操作方法が異なっていても共通の携帯型操作端末でゲート駆動装置を制御することができる。その結果、ゲート駆動装置操作システムは、ゲート駆動装置毎の操作方法が統一され、操作性を向上することができる。そして、ゲート駆動装置操作システムは、誤操作等のヒューマンエラーの発生確率を低減できる。また、ゲート駆動装置操作システムは、オペレータが緊急時又は保守時にゲート駆動装置の操作に手間取るおそれを低減することができる。
【0023】
本発明の望ましい態様として、前記ゲート駆動装置は、前記携帯型操作端末を載置する載置台を備えていることが好ましい。
【0024】
この構成により、オペレータの携帯型操作端末を持ち続ける疲労を低減し、携帯型操作端末の落下の恐れを低減することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ゲート駆動装置が設置された施設内でのゲート駆動装置の操作を支援するゲート駆動装置の携帯型操作端末及びゲート駆動装置操作システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0028】
(実施形態1)
実施形態1について、図面を参照して説明する。
図1は、ゲート駆動装置が設置された施設を説明するための説明図である。
図1に示すように、河川K1、河川K2、海D1又は山M1と山M2との近傍にある貯水池(湖沼)D2において、ポンプ場、堰又はダム等の水門施設40X、40Y又は40Zが設置されている。
図1に示す水門施設40X、40Y又は40Zでは、水門用のゲート(扉体)の開度を制御するゲート駆動装置が設置されている。
【0029】
図2は、ゲート駆動装置を操作する携帯型操作端末を説明するための説明図である。
図2に示すように、ゲート駆動装置操作システム100は、複数の水門施設40X、40Y又は40Zのうち選択された水門施設40Xに設置されるゲート駆動装置10Xと、ゲート駆動装置10Xを操作する携帯型操作端末20と、ゲート駆動装置10Xと携帯型操作端末20との間で情報の通信が可能な伝送路35とを含む。
【0030】
ゲート駆動装置操作システム100では、ゲート駆動装置10Xが携帯型操作端末20からの駆動指令に基づいて水門施設40Xに設置されたゲート(扉体)50に対する開閉駆動を行うことができる。ゲート駆動装置10Xは、モータ11と、ウインチ12と、ゲート開度計13と、機側操作盤14と、検知部15とを備えている。
【0031】
モータ11は、機側操作盤14からの制御に従って回転駆動する駆動手段である。ウインチ12は、ドラム12aとワイヤ12bとを備え、ワイヤ12bの一端がドラム12aに固定され、ワイヤ12bの他端がゲート(扉体)50の上面部に固定されている。また、ウインチ12のドラム12aの回転軸とモータ11の回転軸とは減速機を介して接続されている。
【0032】
なお、ゲート(扉体)50の開度Tは、水門施設40の底面からゲート(扉体)50の底面までの距離である。そして、ワイヤ12bは、ゲート(扉体)50の開度Tを0以上最大開度値以下の開度の位置まで移動可能な長さに設定されている。上述した構成により、ウインチ12は、モータ11の回転軸の回転をゲート(扉体)50の開閉動作に変換することができる。なお、ゲート(扉体)50の開度Tを示す値が0の場合には、水門施設40を介して放流することはない。またゲート(扉体)50の開閉動作を行う開閉動作駆動手段は、モータ11及びウインチ12に限られず、例えば油圧制御手段を用いてもよい。
【0033】
モータ11が所定の方向(例えば時計方向)に回転した場合、ウインチ12のドラム12aもモータ11の回転軸と同一方向に回転してワイヤ12bが巻き上げられる。これにより、ゲート(扉体)50が鉛直方向の例えば、上方に移動する。一方、モータ11が逆方向(例えば反時計方向)に回転した場合、ドラム12aもモータ11の回転軸と同一方向に回転することでワイヤ12bが緩み、ゲート(扉体)50がその自重によって鉛直方向の下方(水門施設40Xの底面側)に移動する。
【0034】
ゲート開度計13は、ウインチ12におけるドラム12aの回転軸の回転数を検出し、この検出結果を電気信号(回転数に対応するゲート開度値)に換算して、機側操作盤14に送出する。この送出される開度情報は、例えばゲート(扉体)50の開度Tを示すゲート開度値つまり水門施設40の底面からゲート(扉体)50の底面までの距離を表している。本実施形態では、ゲート開度値が0の状態のときに、ゲート開度計13の検出結果が0になるように設定されている。
【0035】
検知部15は、例えば、モータ11への電力供給の状況を検知し、電流値及び電圧値を機側操作盤14へ送出する。また、検知部15は、水門施設40の底面からの水位、水門施設40から放流する水の流速及び流量を検知し、水の流速及び流量の情報を機側操作盤14へ送出するようにしてもよい。
【0036】
機側操作盤14は、伝送路35を介して携帯型操作端末20から送出されてくる所定の駆動指令に基づいてモータ11を制御する制御装置である。また、機側操作盤14は、機側操作盤14の操作盤面に、伝送路35に接続するためのインターフェース(I/F)部14Bを備えている。また、機側操作盤14は、ゲート開度計13及び検知部15からの状態情報を携帯型操作端末20に伝送路35を介して送信する。なお、状態情報には、ゲート開度計13によって検出されたゲート開度値、上記検知部15によって検知された電流、電圧、水位、放流水の流速及び流量の各値を含むものとする。
【0037】
また、機側操作盤14は、機側操作盤14の操作盤面に、オペレータがゲート駆動装置10Xの動作確認をするため状態情報を表示する表示部16を備えていることが好ましい。この構成により、オペレータは、表示部16の状態情報と、携帯型操作端末20に送られる状態情報とを目視で比較、確認することができる。
【0038】
また、機側操作盤14は、機側操作盤14の操作盤面に、携帯型操作端末20による操作でなくても、直接操作可能な入力操作部17を有している。入力操作部17は、機側操作盤14の操作盤面の操作扉内に配置し、鍵をかけられるようにしてある。
【0039】
また、機側操作盤14は、機側操作盤14の操作盤面に、携帯型操作端末20を置く載置台19を設けておくことが好ましい。この構成により、オペレータは、載置台19に携帯型操作端末20を置くことで、携帯型操作端末20を持ち続ける疲労を低減し、携帯型操作端末20の落下の恐れを低減することができる。
【0040】
携帯型操作端末20は、例えば、タッチパネルタブレット端末、タブレット型コンピュータと呼ばれる携帯端末、ノート型パーソナルコンピュータ等の可搬可能なコンピュータシステムである。携帯型操作端末20は、オペレータが操作可能な入力部21と、オペレータが認識可能な表示部24と、伝送路35に接続可能なインターフェース(I/F)部22と、を含む。表示部24は、例えば、状態表示部24Aと、故障表示部24Bと、電流表示部24Cと、電圧表示部24Dと、開度表示部24Eとを含む。
【0041】
状態表示部24Aは、ゲート駆動装置10Xの駆動状態を表示する表示欄又はゲート駆動装置10Xの操作をするためにオペレータの操作を支援する情報(操作支援情報)を知らせるための表示欄とすることができる。また、故障表示部24Bは、ゲート駆動装置10Xの故障の情報及び故障に対する復旧手順の情報を表示するための表示欄である。
【0042】
開度表示部24Eは、ゲート開度計13で検知したゲート開度値を表示するための表示欄である。また、電流表示部24Cは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電流値を表示するための表示欄である。また、電圧表示部24Dは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電圧値を表示するための表示欄である。
【0043】
伝送路35は、データ通信の伝送路と、インターフェース部22とインターフェース部14Bとの双方向のデータ通信の伝送をすることができる。伝送路35は、ゲート駆動装置10Xが設置された水門施設40X内で動作確認をするため、比較的近距離を伝送する伝送路であって、かつ通信回線の単位時間あたりの実効転送量の高い通信回線であることが好ましい。
【0044】
例えば、伝送路35は、USB(Universal Serial Bus)規格に対応した有線通信回線又はLAN(Local Area Network)用有線通信回線等である。伝送路35は、ゲート駆動装置10Xが設置された水門施設40X内でデータ通信可能な無線通信回線であってもよい。ゲート駆動装置操作システム100では、伝送路35の通信規格に合わせて、インターフェース部22とインターフェース部14Bとが選択される。インターフェース部22は、伝送路35を介してゲート駆動装置10Xのインターフェース部14Bとの通信を確立することができる。
【0045】
図3は、ゲート駆動装置を操作する携帯型操作端末を説明するためのブロック図である。上述のように、ゲート駆動装置10Xは、モータ11と、ウインチ12と、ゲート開度計13と、機側操作盤14と、検知部15と、表示部16と、入力操作部17とを含む。また、ウインチ12と、ゲート(扉体)50とは接続されている。機側操作盤14は、制御部14Aと、上述したインターフェース部14Bとを含む。また、表示部16は、例えば液晶表示パネル等を用いることができる。入力操作部17は、例えば、キーボード若しくはポインタを有する入力装置又はタッチパネルで構成することができる。
【0046】
制御部14Aは、インターフェース部14Bを介して入力される携帯型操作端末20からの駆動指令に基づいて、モータ11を制御することができる。制御部14Aは、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller)で構成されている。また、制御部14Aは、インターフェース部14Bを介して、ゲート開度計13からの開度Tのゲート開度値の情報を含む状態情報を、携帯型操作端末20に対して送信することができる。
【0047】
携帯型操作端末20は、入力手段である入力部21と、通信手段であるインターフェース部22と、表示手段である表示部24と、記憶手段である記憶部23と、演算手段である演算部25とを含む。
【0048】
入力部21は、例えば、キーボード若しくはポインタを有する入力装置又はタッチパネルで構成することができる。インターフェース部22は、伝送路35を介してゲート駆動装置10Xとの間でデータの送受信を行う。表示部24は、インターフェース部22を介して受信された状態情報を表示することができる。表示部24は、例えば液晶表示パネル又はタッチパネル付き表示パネル等を用いることができる。なお、タッチパネルは、対向する透明電極膜を有しており、ペン型入力装置又は人間の指が近接又は接触することで生じる透明電極膜間の容量変化又は抵抗変化を演算部25に出力する入力装置である。
【0049】
また、入力部21は、ゲート(扉体)50の開度(つまりゲート開度値)を大きくさせる指示を行うための開釦21Aと、ゲート(扉体)50の開度を小さくさせる指示を行うための閉釦21Bと、開閉駆動されているゲート(扉体)50を停止させる指示を行う停止釦21Cと含む。開釦21A、閉釦21B又は停止釦21Cのうち押下された釦に対応する検出信号を演算部25に送出する。
【0050】
記憶部23は、コンピュータプログラム等が記憶されている。ここで、記憶部23は、RAMのような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、ハードディスクドライブあるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。記憶部23は、入力部21から入力された検出信号に基づく入力情報、インターフェース部22を介して受信された状態情報を記憶することができる。また、記憶部23は、パスワードの情報を記憶することができる。
【0051】
図4は、ゲート駆動装置情報の一例を説明するための説明図である。記憶部23は、ゲート駆動装置情報の一例であるデータベース23Dを記憶している。データベース23Dは、複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Zの情報と、複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Zが備え付けられている施設の情報、例えば水門施設40X、40Y、40Zの情報とが対応付けられている。また、データベース23Dは、複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎の操作手順PX、PY、PZの情報と、操作支援情報QX、QY、QZと、履歴情報RX、RY、RZと、模擬データMX、MY、MZとを含んでいる。データベース23Dは、ゲート(扉体)50を開閉するゲート駆動装置10X、10Y、10Zを操作するために使用する情報である。記憶部23は、ゲート駆動装置10X、10Y、10Zの操作手順PX、PY、PZを含むゲート駆動装置情報を、操作対象となりえる複数の前記ゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎の情報として記憶することができる。
【0052】
操作手順PX、PY、PZは、複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎に制御部14Aが異なるため、制御対象の制御部14Aが応答可能なデータ通信の規則を定めた操作手順情報である。操作支援情報QX、QY、QZは、複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎にオペレータが必要な操作をオペレータが操作するガイド情報である。履歴情報RX、RY、RZは、過去のゲート(扉体)50の動作履歴又は故障履歴の情報である。模擬データMX、MY、MZは、実施形態3において後述する操作練習を行う場合に使用するデータである。
【0053】
演算部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)とを含む。演算部25は、入力部21から入力された入力情報(つまり押下された釦に対応する検出信号)に応じた操作指令を、ゲート駆動装置10Xに対して操作手順PXに則った駆動指令に演算することができる。操作対象のゲート駆動装置がゲート駆動装置10Yであれば、演算部25は、入力部21から入力された入力情報(つまり押下された釦に対応する検出信号)に応じた操作指令を、ゲート駆動装置10Yに対して操作手順PYに則った駆動指令に演算することができる。同様に、操作対象のゲート駆動装置がゲート駆動装置10Zであれば、演算部25は、入力部21から入力された入力情報(つまり押下された釦に対応する検出信号)に応じた操作指令を、ゲート駆動装置10Zに対して操作手順PZに則った駆動指令に演算することができる。
【0054】
演算部25は、インターフェース部22を介して操作手順PX、PY、PZに則った駆動指令をゲート駆動装置10X、10Y、10Zに対して送信することができる。また、インターフェース部22を介して受信された状態情報を表示部24に表示させる。また、演算部25は、受信された状態情報、及び入力部21から入力された入力情報を記憶部23に記憶することができ、携帯型操作端末全体の制御を行う。
【0055】
演算部25は、記憶部23に記憶するデータを別途用意した外部記憶装置へ記憶することができる。これにより、携帯型操作端末20の破損等の不具合時の早期復旧を可能とする。また、演算部25は、別途用意した外部記憶装置から記憶部23へ記憶するデータを複写することができる。これにより、従来は遠隔監視操作システム自体にしか保存していなかった履歴情報を記憶部23に保持し、オペレータは、水門施設40X等の現場で携帯型操作端末20の表示部24に、この履歴情報を表示させることで、現場で状況を把握することが容易となる。
【0056】
図5は、実施形態1に係る携帯型操作端末の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図2に示すように、携帯型操作端末20は、操作対象となりえるゲート駆動装置10X、10Y、10Zのうち、水門施設40X内でゲート駆動装置10Xと伝送路35で接続している。ゲート駆動装置操作システム100では、携帯型操作端末20の動作と、携帯型操作端末20に操作されるゲート駆動装置10Xの動作とが連動して動作する。
【0057】
まず、
図5において、携帯型操作端末20は、処理を開始する。携帯型操作端末20は、オペレータが入力部21に所定のパスワードを入力する(ステップS1)まで待機する。オペレータが入力部21に正しいパスワードを入力しない場合(ステップS1、No)、携帯型操作端末20はパスワード入力画面で、待機したままとなる。つまり、演算部25は、オペレータの入力部21への入力を監視し、入力された検出信号が、記憶部23に記憶するパスワードと一致するかどうか演算する。記憶部23に記憶するパスワードと一致しない場合、携帯型操作端末20は処理をステップS2へ進めない。また、上述したように入力操作部17は、機側操作盤14の操作盤面の操作扉内に配置し、鍵をかけられるようにしてある。そして、携帯型操作端末20は、正しいパスワードがないと操作できないので、ゲート駆動装置10Xを例えば無人の水門施設に設置してもセキュリティを確保することができる。
【0058】
図5において、オペレータが入力部21に正しいパスワードを入力した場合(ステップS1、Yes)、携帯型操作端末20は処理を次に進める。つまり、記憶部23がパスワードを記憶し、演算部25は、オペレータの入力部21への入力の検出信号と前記パスワードとが一致する場合、後述する駆動指令を演算する処理を許可している。
【0059】
次に、携帯型操作端末20は、表示部24の状態表示部24Aに、記憶部23に記憶するゲート駆動装置情報の一例であるデータベース23Dの情報を表示させる。例えば、表示部24は、複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Zの情報を操作対象となりえるゲート駆動装置の候補として表示する。
【0060】
携帯型操作端末20は、オペレータが入力部21を操作して選択した操作対象の選択受付を行う(ステップS2)。例えば、オペレータが入力部21を操作して、操作対象のゲート駆動装置10Xを選択する場合、演算部25は、記憶部23のデータベース23Dから操作手順PX、操作支援情報QX、履歴情報RXの情報を読み出す。この場合、演算部25は、模擬データMXの情報も合わせて読み出してもよい。
【0061】
次に、携帯型操作端末20は、表示部24の状態表示部24Aに、操作支援情報QXを表示する(ステップS3)。これにより、携帯型操作端末20は、オペレータの操作をガイドすることができ、オペレータがゲート駆動装置毎に操作を覚える労力を低減することができる。また、ゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎に操作方法が異なっていても、携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xに固有の操作支援情報QXをオペレータに報知することができる。このため、オペレータが携帯型操作端末20の操作を確実に行うことができる。
【0062】
次に、携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xへの操作を受け付ける(ステップS4)。オペレータが入力部21に、ゲート駆動装置10Xへの操作を入力しない場合(ステップS4、No)、携帯型操作端末20は入力待ちとなり、待機したままとなる。
【0063】
オペレータが、例えば、
図2に示す開釦21A又は閉釦21Bを押下する場合、ゲート駆動装置10Xへの操作を受け付けて(ステップS4、Yes)、携帯型操作端末20は、処理をステップS5へ進める。
【0064】
演算部25は、操作手順PXに基づいて、押下された釦に対応する操作指令(開動作指令又は閉動作指令)をゲート駆動装置10Xが動作可能な駆動指令として演算する。駆動指令は、インターフェース部22、伝送路35、インターフェース部14Bを介して、ゲート駆動装置10Xの制御部14Aに入力される(ステップS5)。
【0065】
ゲート駆動装置10Xでは、制御部14Aが受信した駆動指令に基づいてモータ11を制御する。すなわち、モータ11は、駆動指令に基づく機側操作盤14の制御に従ってゲート(扉体)50に対する開閉駆動(ゲート駆動)を実行する(ステップS101)。
【0066】
次に、制御部14Aは、ゲート開度計13が検知したゲート開度値、検知部15が検知した電流値、電圧値を取得し、これら取得した状態情報を携帯型操作端末20に対して送信し状態通知する(ステップS102)。この状態情報は、インターフェース部14B、伝送路35及びインターフェース部22を介して、携帯型操作端末20の演算部25に入力される。
【0067】
次に、携帯型操作端末20は、演算部25に入力された状態情報を表示部24に表示させる(ステップS6)。例えば、
図2において、開度表示部24Eは、ゲート開度計13で検知したゲート開度値を表示する。また、電流表示部24Cは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電流値を表示する。また、電圧表示部24Dは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電圧値を表示する。状態表示部24Aは、ゲート駆動装置10Xが駆動状態である旨を表示する。
【0068】
次に、携帯型操作端末20は、演算部25に入力された状態情報を記憶部23に記憶させることが好ましい。これにより、携帯型操作端末20は、状態情報を履歴情報RXに付加して記憶することで、操作履歴として記憶することができる。
【0069】
オペレータは開釦21A又は閉釦21Bを押下した後、表示部24によって得られる状態情報又は実際のゲート(扉体)50を監視して、ゲート(扉体)50の開度がゲート停止目標開度値に到達したか判断する。この場合、携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xへの操作終了の入力を受け付ける(ステップS7)。オペレータが入力部21に、ゲート駆動装置10Xへの操作終了の入力をしない場合(ステップS7、No)、携帯型操作端末20は、処理をステップS11に進める。
【0070】
オペレータが入力部21に、ゲート駆動装置10Xへの操作終了の入力をする場合(ステップS7、Yes)、携帯型操作端末20は、処理をステップS8に進める。例えば、オペレータが、停止釦21Cを押下すると、演算部25は、停止釦21Cに対応する操作指令をゲート駆動装置10Xが停止可能な駆動(停止)指令として演算する(ステップS8)。駆動(停止)指令は、インターフェース部22、伝送路35、インターフェース部14Bを介して、ゲート駆動装置10Xの制御部14Aに入力される。
【0071】
ゲート駆動装置10Xは、制御部14Aがインターフェース部14Bを介して受信した駆動(停止)指令に基づいてモータ11に対して、ゲート(扉体)50に対する開閉駆動を停止するよう制御する。これにより、モータ11はゲート(扉体)50に対する開閉駆動を停止(ゲート停止)する(ステップS103)。
【0072】
次に、制御部14Aは、ゲート開度計13が検知したゲート開度値、検知部15が検知した電流値、電圧値を取得し、これら取得した状態情報を携帯型操作端末20に対して送信し状態通知する(ステップS104)。この状態情報は、インターフェース部14B、伝送路35及びインターフェース部22を介して、携帯型操作端末20の演算部25に入力される。
【0073】
次に、携帯型操作端末20は、演算部25に入力された状態情報を表示部24に表示させる(ステップS9)。例えば、
図2において、開度表示部24Eは、ゲート開度計13で検知したゲート開度値を表示する。また、電流表示部24Cは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電流値を表示する。また、電圧表示部24Dは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電圧値を表示する。状態表示部24Aは、ゲート駆動装置10Xが停止状態である旨を表示する。
【0074】
次に、携帯型操作端末20は、演算部25に入力された状態情報を記憶部23に記憶させることが好ましい。これにより、携帯型操作端末20は、状態情報を履歴情報RXに付加して記憶することで、操作履歴として記憶することができる。このため、履歴情報RXを参照することで、オペレータが駆動と停止とが行われた回数等を把握することができる。また、オペレータは、操作履歴を含む履歴情報RXからゲート駆動装置10Xの状態を把握しやすくなり、整備の方針が立てやすくなる。これにより、ゲート駆動装置10Xの保守状態を向上することができる。
【0075】
ところで、上述したステップS11において、携帯型操作端末20は、演算部25が入力された状態情報に基づいて、ゲート駆動装置10Xの故障診断(ステップS11)をすることが好ましい。
【0076】
例えば、携帯型操作端末20は、モータ11へ供給する電力の電流値及び電圧値の正常時の値を記憶部23に記憶しておく。演算部25は、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電流値及び電圧値が、記憶部23に記憶する正常時の値と比較して所定の基準値を超える場合、モータ11の故障と診断する演算をすることができる。
【0077】
ゲート駆動装置10Xが故障ではない場合(ステップS11、No)、携帯型操作端末20は、処理をステップS6に戻し、演算部に入力された状態情報を表示部24に表示させる。
【0078】
ゲート駆動装置10Xが故障である場合(ステップS11、Yes)、携帯型操作端末20は、処理をステップS12に進める。携帯型操作端末20は、演算部25で演算する故障情報を表示部24に表示させる(ステップS12)。例えば
図2に示す故障表示部24Bは、ゲート駆動装置10Xの故障の情報を表示する。
【0079】
携帯型操作端末20は、故障の復旧手順の情報を記憶部23に記憶させておくことがより好ましい。携帯型操作端末20は、演算部25が故障に対応する復旧手順の情報を記憶部23に照会し、故障表示部24Bに復旧手順の情報を表示させることがより好ましい。これにより、携帯型操作端末20は、オペレータが復旧手順の情報を参照することで、故障の復旧作業を支援することができる。次に、携帯型操作端末20は、処理をステップS13に進める。
【0080】
ステップS13において、演算部25は、入力された状態情報から、ゲート駆動装置10Xが故障により停止している場合(ステップS13、Yes)、処理を終了させる。ステップS13において、演算部25は、入力された状態情報から、ゲート駆動装置10Xが故障により停止していない場合(ステップS13、No)、処理を上述したステップS8に進める。これにより、携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xを緊急停止させることができる。
【0081】
以上説明した携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xを制御することができるが、他のゲート駆動装置10Y、10Zにも制御することができる。つまり、携帯型操作端末20の記憶部23は、ゲート(扉体)50を開閉するゲート駆動装置10X、10Y、10Zを操作するために使用する情報であって、ゲート駆動装置10X、10Y、10Zの操作手順PX、PY、PZを含む駆動装置情報であるデータベース23Dを、操作対象となりえる複数の前記ゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎に記憶することができる。そして、入力部21は、データベース23Dから操作対象のゲート駆動装置、例えばゲート駆動装置10Xを選択し、かつゲート駆動装置10Xへの操作入力を受付可能とする。
【0082】
演算部25は、操作対象のゲート駆動装置10Xに対する操作手順PXに従って、入力部21が受け付けた操作入力をゲート駆動装置10Xへの駆動指令に演算する。インターフェース部22は、操作対象のゲート駆動装置10Xが設置された水門施設40X内で伝送路35を介してゲート駆動装置10Xとの通信を確立でき、かつゲート駆動装置10Xに駆動指令を送出する。そして、インターフェース部22は、ゲート駆動装置の状態情報を受信する。表示部24は、受信し取得した状態情報を表示する。
【0083】
この構成により、オペレータは、ゲート駆動装置10X、10Y及び10Z毎に操作方法が異なっていても共通の携帯型操作端末20でゲート駆動装置のいずれかを制御することができる。その結果、ゲート駆動装置10X、10Y及び10Zの操作方法が統一され、操作性を向上することができる。また、オペレータがゲート駆動装置10X、10Y及び10Zを誤操作させるおそれを低減することができる。そして、オペレータが緊急時又は保守時にゲート駆動装置10X、10Y及び10Zの操作に手間取るおそれを低減することができる。
【0084】
本実施形態の携帯型操作端末20は、記憶部23がゲート駆動装置10X、10Y、10Zの操作支援をするための操作支援情報QXを記憶し、演算部25は、操作支援情報QXを表示部24に表示させる。
【0085】
この構成により、ゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎に操作方法が異なっていても、携帯型操作端末20がゲート駆動装置10X、10Y、10Z毎に固有の操作支援情報QX、QY、QZをオペレータに報知し、携帯型操作端末20での操作を確実に行うことができる。
【0086】
上記構成により、ゲート(扉体)50の開閉の制御を行うのは、携帯型操作端末単体ではなくゲート駆動装置10X、10Y、10Zの機側操作盤14となる。このため、携帯型操作端末20単体は、あくまでも機側操作盤14の表示機能と操作機能、すなわちオペレータとのインターフェース機能を主として提供することで、携帯型操作端末20を小型化できる。そして、携帯型操作端末20は、複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Zの操作の互換性を高めることができる。
【0087】
なお、携帯型操作端末20は、LAN等の水門遠隔操作または監視するためのネットワーク(遠隔監視操作システム)を介して操作対象のゲート駆動装置10Xに接続することもできるようにしてもよい。この場合、携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xの遠方からの監視、操作も行うことも可能であり、さらに操作方法が統一され、操作性を向上することができる。ゲート駆動装置操作システム100は、オペレータの誤操作等のヒューマンエラーの発生確率を低減することができる。
【0088】
(実施形態2)
図6は、携帯型操作端末が操作する他のゲート駆動装置を説明するための説明図である。上述した携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xを制御することができるが、他のゲート駆動装置10Yと接続し、ゲート駆動装置10Yを制御する例を説明する。以下の説明においては、実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0089】
図6に示すように、ゲート駆動装置操作システム100は、複数の水門施設40X、40Y又は40Zのうち選択された水門施設40Yに設置されるゲート駆動装置10Yと、ゲート駆動装置10Yを操作する携帯型操作端末20と、ゲート駆動装置10Yと携帯型操作端末20との間で情報の通信が可能な伝送路35とを含む。なお、上述したものと同じ構成要素及び同じ手順には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0090】
ゲート駆動装置10Yは、既設のゲート駆動装置を改造し、機側操作盤14の操作盤面に、伝送路35に接続するためのインターフェース部14Bを備える。このためゲート駆動装置10Yは、機側操作盤14の操作盤面に、携帯型操作端末20による操作でなくても、直接操作可能な入力操作部17を有している。ゲート駆動装置10Yは、上述した実施形態1の機側操作盤14のように、入力操作部17を操作盤面の操作扉内に配置し、鍵をかけられるように改造しておくことがより好ましい。無人管理のゲート駆動装置10Yの機側操作盤の入力手段である入力操作部17を省略または操作扉内に配置し、鍵をかけられるようにすることで、ゲート駆動装置10Yのセキュリティを向上することができる。
【0091】
ゲート駆動装置10Yにおいて、
図3に示す制御部14Aは、例えば、リレー回路で構成されている場合がある。このような制御部14Aは、入力操作部17の入力履歴を記憶することができないことがある。このため、制御部14Aは、操作履歴の情報を記憶することができない。本実施形態では、制御部14Aがゲート駆動装置の操作履歴を記憶することができない場合であっても、携帯型操作端末20がゲート駆動装置10Yを制御すれば、携帯型操作端末20の記憶部23に履歴情報RYとして、操作履歴を記憶することができる。
【0092】
また、制御部14Aが、リレー回路で構成されている場合、制御部14Aは、ゲート駆動装置の故障診断をすることができない場合がある。制御部14Aがゲート駆動装置10Yの故障診断をすることができない場合であっても、本実施形態の携帯型操作端末20がゲート駆動装置10Yの状態情報からゲート駆動装置10Yの故障診断を行うことができる。また、オペレータが故障の情報を参照することで、故障への対応を支援することができる。
【0093】
以上説明したように、ゲート駆動装置10Yは、既設のゲート駆動装置を改造し、機側操作盤14の操作盤面に、伝送路35に接続するためのインターフェース部14Bを備える。このため、ゲート駆動装置10Yのインターフェース部14Bは、伝送路35を介して携帯型操作端末20のインターフェース部22との通信を確立することができる。その結果、低廉な費用で、ゲート駆動装置10Yを携帯型操作端末20との通信の接続対象とすることができる。
【0094】
(実施形態3)
図7は、実施形態3に係る携帯型操作端末を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る携帯型操作端末は、ゲート駆動装置に接続していない状態でゲート駆動装置の操作練習をすることができることに特徴がある。以下の説明においては、実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0095】
図7に示すように、本実施形態の携帯型操作端末20は、入力部21に、ゲート駆動装置の操作練習をすることができるデモンストレーションモードを選択するためのデモ釦21Dをさらに含む。携帯型操作端末20は、オペレータがデモ釦21Dを選択した入力信号を演算部25が受け付けると、ゲート駆動装置に接続していない状態でゲート駆動装置の操作練習をすることができる。
【0096】
図8は、実施形態3に係る携帯型操作端末の動作手順の一例を示すフローチャートである。まず、
図8において、携帯型操作端末20は、処理を開始する。携帯型操作端末20は、オペレータが入力部21デモ釦21Dを入力した場合、デモ受付としてゲート駆動装置の操作練習プログラムを記憶部23から読み込む(ステップS21)。
【0097】
次に、携帯型操作端末20は、表示部24の状態表示部24Aに、記憶部23に記憶する複数のゲート駆動装置10X、10Y、10Zのうち接続の練習をするゲート駆動装置の候補を表示する。携帯型操作端末20は、オペレータが入力部21を操作して選択した操作対象の選択の受付を行う(ステップS22)。例えば、オペレータが入力部21を操作してゲート駆動装置10Xを選択すると、演算部25は、記憶部23のデータベース23Dから模擬データMXの情報を読み出す。
【0098】
次に、携帯型操作端末20は、表示部24の状態表示部24Aに、操作支援情報QXを表示する(ステップS23)。これにより、携帯型操作端末20は、オペレータの操作をガイドすることができ、オペレータがゲート駆動装置毎に操作を覚える労力を低減することができる。
【0099】
次に、携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xへの操作を受け付ける(ステップS24)。オペレータが入力部21に、ゲート駆動装置10Xへの操作を入力しない場合(ステップS24、No)、携帯型操作端末20は入力待ちとなり、待機したままとなる。
【0100】
オペレータが、例えば、
図7に示す開釦21A又は閉釦21Bを押下する場合、ゲート駆動装置10Xへの操作を受け付けて(ステップS24、Yes)、携帯型操作端末20は、処理をステップS25へ進める。
【0101】
演算部25は、押下された釦に対応する操作指令(開動作指令又は閉動作指令)を模擬データMXに照会し、状態情報の模擬データを得る。演算部25は、表示部24に模擬データの表示をさせる(ステップS25)。
【0102】
例えば、
図2において、開度表示部24Eは、ゲート開度計13で検知したゲート開度値を模擬表示する。また、電流表示部24Cは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電流値を模擬表示する。また、電圧表示部24Dは、検知部15で検知したモータ11へ供給する電力の電圧値を模擬表示する。状態表示部24Aは、ゲート駆動装置10Xが駆動状態である旨を模擬表示する。
【0103】
オペレータは開釦21A又は閉釦21Bを押下した後、表示部24によって得られる状態情報を監視して、ゲート駆動装置の操作練習をすることができる。次に、携帯型操作端末20は、ゲート駆動装置10Xへの操作終了の入力を受け付けることができる(ステップS26)。オペレータが入力部21に、ゲート駆動装置10Xへの操作終了の入力をしない場合(ステップS26、No)、携帯型操作端末20は、処理をステップS31に進める。オペレータが入力部21に、ゲート駆動装置10Xへの操作終了の入力をする場合(ステップS26、Yes)、携帯型操作端末20は、処理を終了する。
【0104】
また、ステップS31において、携帯型操作端末20は、演算部25が入力された状態情報に基づいて、ゲート駆動装置10Xの故障対応練習を選択することができる。これにより、携帯型操作端末20は、オペレータが故障などの緊急時の対応を練習することが可能となる。その結果、故障の復旧作業の手順をオペレータに熟知させることができる。
【0105】
ゲート駆動装置10Xの故障対応練習をしない場合(ステップS31、No)、携帯型操作端末20は、処理をステップS25に戻し、状態情報の模擬データを表示部24に表示させる。
【0106】
ゲート駆動装置10Xが故障対応練習をする場合(ステップS31、Yes)、携帯型操作端末20は、処理をステップS32に進める。携帯型操作端末20は、演算部25が模擬データMXを抽出し、抽出した模擬故障情報を表示部24に表示させる(ステップS32)。
【0107】
携帯型操作端末20は、演算部25が模擬故障情報に対する復旧手順の情報を記憶部23に照会し、故障表示部24Bに故障に対する復旧手順の情報を表示させることがより好ましい。これにより、携帯型操作端末20は、オペレータの故障の復旧作業の練習をすることができる。次に、携帯型操作端末20は、処理をステップS33に進める。
【0108】
携帯型操作端末20は、故障対応練習が完了しない場合(ステップS33)、処理をステップS32に戻し、練習を継続する。携帯型操作端末20は、故障対応練習が完了している場合(ステップS33、Yes)、処理を終了させる。
【0109】
以上説明したように、本実施形態の記憶手段である記憶部23は、複数のゲート駆動装置のうち接続するゲート駆動装置の候補の操作練習に使用される模擬データMX、MY及びMZを記憶している。
【0110】
これにより、オペレータは携帯型操作端末20でゲート駆動装置 10X、10Y、10Zの操作練習をすることができる。このため、オペレータが操作練習のため、ゲート駆動装置が設置された水門施設40X、40Y、40Zまで出向いて練習する必要がない。また、実際のゲート駆動装置を使用して操作練習をする必要がないので、ゲート駆動装置10X、10Y、10Zを駆動する電力の浪費及びゲート操作に伴う無駄な放流による水資源の浪費を低減できる。