特許第5697274号(P5697274)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5697274キウイフルーツ模造品のカットモデル、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法及び柑橘類模造品のカットモデルの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5697274
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】キウイフルーツ模造品のカットモデル、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法及び柑橘類模造品のカットモデルの製造方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 5/00 20060101AFI20150319BHJP
【FI】
   G09F5/00 H
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-219918(P2013-219918)
(22)【出願日】2013年10月23日
【審査請求日】2013年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】504462799
【氏名又は名称】株式会社エビスサンプル
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛
(72)【発明者】
【氏名】市 村 清
【審査官】 槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−128213(JP,A)
【文献】 特開2002−177655(JP,A)
【文献】 特開2007−310109(JP,A)
【文献】 特開2009−198929(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3187028(JP,U)
【文献】 特開2002−219286(JP,A)
【文献】 特開2012−133130(JP,A)
【文献】 特開2008−194890(JP,A)
【文献】 特開2007−252944(JP,A)
【文献】 特開平11−212472(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/00− 5/04
B44C 5/00− 5/08
A44C 1/00− 3/00
A44C 7/00−27/00
G09B 23/00−29/14
A63H 1/00−37/00
B42D 1/00−25/485
B65D 85/72−85/84
B65D 1/00− 1/48
A47G 19/00−19/34
B05D 1/00− 7/26
B29C 63/00−65/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キウイフルーツの果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模したキウイフルーツ模造品のカットモデルであって、
白色の擬似果心の周囲に緑色を呈した第1の擬似果肉体と、
この第1の擬似果肉体の周囲に接続され、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体とを備え、
前記白色の擬似果心の外側の第1の擬似果肉体に黒い擬似種子が設けられている
ことを特徴とするキウイフルーツ模造品のカットモデル。
【請求項2】
キウイフルーツの果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模したキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法であって、
白色の擬似果心の周囲に緑色を呈し、前記白色の擬似果心の外側の第1の擬似果肉体に黒い擬似種子が設けられた第1の擬似果肉体を製造する第1の擬似果肉体工程と、
この第1の擬似果肉体工程の後、前記第1の擬似果肉体の周囲に接続され、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体を製造する第2の擬似果肉体工程とを備えている
ことを特徴とするキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法。
【請求項3】
第1の擬似果肉体は、前記第1の擬似果肉体の外周から前記第1の擬似果肉体の中心
軸に向かうと共に、白色の擬似果心の手前で止まる略放射状に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のキウイフルーツ模造品のカットモデル。
【請求項4】
第1の擬似果肉体は、前記第1の擬似果肉体の外周から前記第1の擬似果肉体の中心
軸に向かうと共に、白色の擬似果心の手前で止まる略放射状に形成されている
ことを特徴とする請求項2記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法。
【請求項5】
柑橘類の果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模した柑橘類模造品のカットモデルの製造方法であって、
白色の擬似果心とこの擬似果心から放射状に延びる白色の擬似じょうのう膜を有した擬似果心体を形成する擬似果心工程と、
この擬似果心工程の後、前記擬似果心体の擬似じょうのう膜の間及び前記擬似じょうのう膜の外方に擬似果肉体を形成する擬似果肉体工程と、
この擬似果肉体工程の後、前記擬似果肉体の表面上であって、前記擬似果心工程で形成された白色の前記擬似じょうのう膜の端部に接し外方まで延びる白色の擬似じょうのう膜を形成する前記擬似じょうのう膜延長工程と、
前記擬似果肉体工程の後、前記擬似果肉体の外周に擬似果皮を形成する擬似果皮工程とを備えている
ことを特徴とする柑橘類模造品のカットモデルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キウイフルーツ模造品のカットモデル、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法及び柑橘類模造品のカットモデルの製造方法に係り、特に、不良品が少なく、しかも、よりリアルなキウイフルーツ模造品のカットモデル、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法及び柑橘類模造品のカットモデルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、柑橘類の果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模した柑橘類模造品のカットモデル(例えば、特開2012−128213)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3696329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この柑橘類模造品のカットモデルにあっては、柑橘類模造品のカットモデル全部が出来上がってから、気泡、汚れ等を検査し、部分的に不良が発見されれば、廃棄せねばならず、柑橘類模造品のカットモデルが無駄になるという問題点が生じていた。
【0005】
本発明は、前記問題点を考慮してなされたもので、不良品の少ないキウイフルーツ模造品のカットモデル、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法及び柑橘類模造品のカットモデルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルは、キウイフルーツの果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模したキウイフルーツ模造品のカットモデルであって、白色の擬似果心の周囲に緑色を呈した第1の擬似果肉体と、この第1の擬似果肉体の周囲に接続され、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体とを備え、前記白色の擬似果心の外側の第1の擬似果肉体に黒い擬似種子が設けられているものである。
【0007】
また、請求項2記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法は、キウイフルーツの果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模したキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法であって、白色の擬似果心の周囲に緑色を呈し、前記白色の擬似果心の外側の第1の擬似果肉体に黒い擬似種子が設けられた第1の擬似果肉体を製造する第1の擬似果肉体工程と、この第1の擬似果肉体工程の後、前記第1の擬似果肉体の周囲に接続され、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体を製造する第2の擬似果肉体工程とを備えているものである。
【0008】
また、請求項3記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルは、請求項1記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルにおいて、第1の擬似果肉体は、前記第1の擬似果肉体の外周から前記第1の擬似果肉体の中心軸に向かうと共に、白色の擬似果心の手前で止まる略放射状に形成されているものである。
【0009】
また、請求項4記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法は、請求項2記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法において、第1の擬似果肉体は、前記第1の擬似果肉体の外周から前記第1の擬似果肉体の中心軸に向かうと共に、白色の擬似果心の手前で止まる略放射状に形成されているものである。
【0010】
また、請求項5記載の柑橘類模造品のカットモデルの製造方法は、柑橘類の果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模した柑橘類模造品のカットモデルの製造方法であって、白色の擬似果心とこの擬似果心から放射状に延びる白色の擬似じょうのう膜を有した擬似果心体を形成する擬似果心工程と、この擬似果心工程の後、前記擬似果心体の擬似じょうのう膜の間及び前記擬似じょうのう膜の外方に擬似果肉体を形成する擬似果肉体工程と、この擬似果肉体工程の後、前記擬似果肉体の表面上であって、前記擬似果心工程で形成された白色の前記擬似じょうのう膜の端部に接し外方まで延びる白色の擬似じょうのう膜を形成する前記擬似じょうのう膜延長工程と、前記擬似果肉体工程の後、前記擬似果肉体の外周に擬似果皮を形成する擬似果皮工程とを備えているものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルによれば、キウイフルーツ模造品のカットモデルは、白色の擬似果心の周囲に緑色を呈した第1の擬似果肉体と、この第1の擬似果肉体の周囲に接続され、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体とに構成され、第2の擬似果肉体を作る際、第1の擬似果肉体が良品であるか不良品であるかの検査をし、良品である第1の擬似果肉体を選定した上で、第2の擬似果肉体を作るため、不良品が少なく、しかも、よりリアルなキウイフルーツ模造品のカットモデルを得ることができる。
【0012】
また、請求項2記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法によれば、キウイフルーツ模造品のカットモデルは、白色の擬似果心の周囲に緑色を呈した第1の擬似果肉体と、この第1の擬似果肉体の周囲に接続され、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体とに構成され、第2の擬似果肉体を作る際、第1の擬似果肉体が良品であるか不良品であるかの検査をし、良品である第1の擬似果肉体を選定した上で、第2の擬似果肉体を作るため、不良品が少なく、しかも、よりリアルなキウイフルーツ模造品のカットモデルを製造することができる。
【0013】
また、請求項3記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、前記第1の擬似果肉体の外周から前記第1の擬似果肉体の中心軸に向かうと共に、白色の擬似果心の手前で止まる略放射状に形成されている第1の擬似果肉体とは、別個に、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体を形成しているため、本物のキウイにより近いキウイフルーツ模造品のカットモデルを得ることができる。
【0014】
また、請求項4記載のキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法によれば、上述した請求項2記載の発明の効果に加え、前記第1の擬似果肉体の外周から前記第1の擬似果肉体の中心軸に向かうと共に、白色の擬似果心の手前で止まる略放射状に形成されている第1の擬似果肉体とは、別個に、前記第1の擬似果肉体の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体を形成しているため、本物のキウイにより近いキウイフルーツ模造品のカットモデルを製造することができる。
【0015】
また、請求項5記載の柑橘類模造品のカットモデルの製造方法によれば、柑橘類模造品のカットモデルは、白色の擬似果心とこの擬似果心から放射状に延びる白色の擬似じょうのう膜を有した擬似果心体と、この擬似果心体の擬似じょうのう膜の間及び前記擬似じょうのう膜の外方に形成された擬似果肉体とを有し、擬似果肉体を作る際、擬似果心体が良品であるか不良品であるかの検査をし、良品である擬似果心体を選定した上で、擬似果肉体を作るため、不良品が少なく、しかも、よりリアルな柑橘類模造品のカットモデルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施例のキウイフルーツ模造品のカットモデルの概略的斜視図である。
図2図2は、図1のキウイフルーツ模造品のカットモデルを構成する白色の擬似果心を製造する一工程を示すもので、第1の凹状部材に原料を流し込む状態を示す概略的断面図である。
図3図3は、図2の第1の凹状部材に原料を流し込んだ状態を示す概略的断面図である。
図4図4は、第1の凹状部材から白色の擬似果心を取り出す状態を示す概略的断面図である。
図5図5は、白色の擬似果心の周囲に緑色を呈し、前記白色の擬似果心の外側の第1の擬似果肉体に黒い擬似種子が設けられた第1の擬似果肉体を製造する第1の擬似果肉体工程を製造する一工程を示すもので、第2の凹状部材に図4の白色の擬似果心、黒い擬似種子を載置する前の状態を示す概略的斜視図である。
図6図6は、図5の第2の凹状部材に原料を流し込む状態を示す概略的断面図である。
図7図7は、図6の第2の凹状部材に原料を流し込んだ状態を示す概略的断面図である。
図8図8は、第2の凹状部材から第1の擬似果肉体心を取り出す状態を示す概略的断面図である。
図9図9は、第2の擬似果肉体を製造する一工程を示すもので、第3の凹状部材に図8の第1の擬似果肉体を載置する前の状態を示す概略的斜視図である。
図10図10は、図9の第3の凹状部材に原料を流し込む状態を示す概略的断面図である。
図11図11は、図10の第3の凹状部材に原料を流し込んだ状態を示す概略的断面図である。
図12図12は、第3の凹状部材から第2の擬似果肉体心を取り出す状態を示す概略的断面図である。
図13図13は、図5と異なる他の実施例を示すもので、第1の擬似果肉体に黒い擬似種子を筆で設ける第1の擬似果肉体を製造する第1の擬似果肉体工程を製造する一工程を示す概略的斜視図である。
図14図14は、図13の第2の凹状部材に原料を流し込む状態を示す概略的断面図である。
図15図15は、図14の第2の凹状部材に原料を流し込んだ状態を示す概略的断面図である。
図16図16は、第2の凹状部材から第1の擬似果肉体心を取り出す状態を示す概略的断面図である。
図17図17は、本発明の一実施例の柑橘類模造品のカットモデルの概略的斜視図である。
図18図18は、図17の柑橘類模造品のカットモデルを構成する擬似果心を形成する擬似果心工程を示すもので、凹状部材に原料を流し込む状態を示す概略的断面図である。
図19図19は、図18の第1’の凹状部材に原料を流し込んだ状態を示す概略的断面図である。
図20図20は、第1’凹状部材から擬似果心を取り出す状態を示す概略的断面図である。
図21図21は、擬似果心を第2’の凹状部材に載置前後の状態を示す概略的斜視図である。
図22図22は、図21の第2’の凹状部材に原料を流し込む状態を示す概略的断面図である。
図23図23は、図22の第2’の凹状部材に原料を流し込んだ状態を示す概略的断面図である。
図24図24は、第2’の凹状部材から擬似果肉体を取り出す状態を示す概略的断面図である。
図25図25は、図24の擬似果心工程で形成された白色の擬似じょうのう膜の端部に接し外方まで延びる白色の擬似じょうのう膜を形成する擬似じょうのう膜延長工程を示すもので、前記端部から外方までカットし、カット部位に接着剤を塗布している状態を示す概略的斜視図である。
図26図26は、図25のカットした部位にフィルムを挿入する前の状態を示す概略的斜視図である。
図27図27は、図26のフィルムを挿入した状態を示す概略的斜視図である。
図28図28は、第2’の凹状部材から取り出した擬似果肉体心を第3’の凹状部材に載置した状態を示す概略的斜視図である。
図29図29は、図28の第3’の凹状部材に原料を流し込む状態を示す概略的断面図である。
図30図30は、第3’の凹状部材から柑橘類模造品のカットモデルを取り出した状態を示す概略的斜視図である。
図31図31は、図30の柑橘類模造品のカットモデルの概略的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施例のキウイフルーツ模造品のカットモデル、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法及び柑橘類模造品のカットモデルの製造方法について、図面を参照して以下説明する。
なお、本発明のキウイフルーツ模造品のカットモデル又は柑橘類模造品のカットモデルは、実物のキウイフルーツ又は柑橘類模造品のカットモデルの形に似せて作ったもので、例えば、食品にあっては、飲食店の店頭あるいは店内に陳列される料理の模型である。
【0018】
図1は、キウイフルーツの果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模したキウイフルーツ10である。
キウイフルーツ10は、例えば、塩化ビニール等の合成樹脂で形成され、白色の擬似果心11aとこの白色の擬似果心11aの周囲に緑色を呈した部分11bとを有した第1の擬似果肉体11と、この第1の擬似果肉体11の周囲に接続され、第1の擬似果肉体11の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体12とを備えている。
【0019】
また、白色の擬似果心11aの外側の第1の擬似果肉体11に黒い擬似種子11cが設けられている。
従って、上述したキウイフルーツ模造品のカットモデル10によれば、キウイフルーツ模造品のカットモデル10は、白色の擬似果心11aの周囲に緑色を呈した第1の擬似果肉体11と、この第1の擬似果肉体11の周囲に接続され、第1の擬似果肉体11の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体12とに構成され、第2の擬似果肉体12を作る際、第1の擬似果肉体11が良品であるか不良品であるかの検査をし、良品である第1の擬似果肉体11を選定した上で、第2の擬似果肉体12を作るため、不良品が少なく、しかも、よりリアルなキウイフルーツ模造品のカットモデル10を得ることができる。
【0020】
なお、第1の擬似果肉体11は、望ましくは、図1に示すように、第1の擬似果肉体11の外周から第1の擬似果肉体11の中心軸に向かうと共に、白色の擬似果心11aの手前で止まる略放射状に形成されているのが良い。
これは、第1の擬似果肉体11とは、別個に、第1の擬似果肉体11の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体12を形成しているため、本物のキウイにより近いキウイフルーツ模造品のカットモデルを得るためである。
【0021】
次に、キウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法について、図2乃至図12を参照して以下説明する。
先ず、第1の擬似果肉体11を構成する白色の擬似果心11aについて説明する(図2乃至図4参照)。
第1の凹状部材1に原料2(例えば、塩化ビニール等の合成樹脂)を流し込み、原料2を硬化させて、白色の擬似果心11aを形成する(図2乃至図4参照)。
【0022】
次に、図5に示すように、第2の凹状部材3に図4の白色の擬似果心11a、黒い擬似種子11cを載置する。第2の凹状部材3は、放射形状にくり抜かれた放射形状の凹所を有している。
第2の凹状部材3に原料4(例えば、塩化ビニール等の合成樹脂)を流し込み、原料4を硬化させて、白色の擬似果心11aを形成する(図5乃至図8参照)。
即ち、白色の擬似果心11aの周囲に緑色を呈し、白色の擬似果心11aの外側の第1の擬似果肉体11に黒い擬似種子11cが設けられた第1の擬似果肉体11を製造する(第1の擬似果肉体工程)。
【0023】
次に、図9に示すように、第3の凹状部材5に図8の第1の擬似果肉体11を載置する。第3の凹状部材5は、円盤状にくり抜かれた凹所を有している。
上記した第1の擬似果肉体工程の後、第3の凹状部材5に原料6(例えば、塩化ビニール等の合成樹脂)を流し込み、原料6を硬化させて、第2の擬似果肉体12を形成する(図9乃至図12参照)。
即ち、第1の擬似果肉体11の周囲に接続され、第1の擬似果肉体11の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体12を製造する(第2の擬似果肉体工程)。
【0024】
なお、上述した実施例の図5においては、黒い擬似種子11cを固形物として説明したが、本願発明にあっては、これに限らず、図13に示すように、筆7で第2の凹状部材3の底面に黒色を塗布し、第1の擬似果肉体11の底面に黒い擬似種子11cを付着させるようにしても良い(図13乃至図16参照)。
図13乃至図16記載の実施例においては、黒い擬似種子11cを付着させる手段として筆を使用する以外は、図5乃至図8と同様であるので、図5乃至図8と同一部分に同一符号を図13乃至図16に付してその説明を省略する。
【0025】
なお、本発明のキウイフルーツ模造品のカットモデル及びキウイフルーツ模造品のカットモデルの製造方法は、キウイフルーツ模造品に限らず、オレンジ、ミカン、ユズ等の柑橘類模造品のカットモデルの製造方法にも同様に適用できるものである。
以下、柑橘類の果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模した柑橘類模造品のカットモデル20の製造方法(例えば、オレンジ)について、図17乃至図31を参照して以下説明する。
【0026】
先ず、白色の擬似果心21aとこの擬似果心21aから放射状に延びる白色の擬似じょうのう膜21bを有した擬似果心体21を形成する擬似果心工程について説明する(図18乃至図20参照)。
第1’の凹状部材30に原料31(例えば、塩化ビニール等の合成樹脂)を流し込み、原料31を硬化させて、白色の擬似果心21aとこの擬似果心21aから放射状に延びる白色の擬似じょうのう膜21bを有した擬似果心体21を形成する(図18乃至図20参照)。第1’の凹状部材30は、中心部より放射形状にくり抜かれた放射形状の凹所を有している。
【0027】
次に、図21に示すように、上述の擬似果心工程の後、第2’の凹状部材40に図20の擬似果心体21を載置する。
第2’の凹状部材40に原料41(例えば、塩化ビニール等の合成樹脂)を流し込み、原料41を硬化させて、擬似果心体21の擬似じょうのう膜21bの間及び擬似じょうのう膜21bの外方に擬似果肉体22を形成する(擬似果肉体工程 図21乃至図24参照)。
【0028】
次に、擬似果肉体工程の後、擬似果肉体21の表面上であって、前記擬似果心工程で形成された白色の前記擬似じょうのう膜21bの端部に接し外方まで延びる白色の擬似じょうのう膜23を形成する(擬似じょうのう膜延長工程 図25乃至図27参照)。
白色の擬似じょうのう膜23は、例えば、白色の前記擬似じょうのう膜21bの端部から外方までカットし、カット部位に接着剤50を塗布する(図25参照)。
カット部位に白色のフィルム23を挿入し(図26参照)、白色の擬似じょうのう膜23を形成し、接着剤50にて白色のフィルム23を固着する(図27参照)。
白色のフィルム23の変わりに、カット部位を図示しない白色の絵の具等を筆で塗布して、白色の擬似じょうのう膜23を形成するようにしても良い。
【0029】
次に、擬似果肉体工程の後、擬似果肉体22の外周22Aに擬似果皮24を形成(擬似果皮工程)して、柑橘類模造品のカットモデル20を製造することができる。
擬似果皮24は、例えば、図示しないが、絵の具等を筆で塗布して形成することができる。
【0030】
なお、擬似果皮24は、例えば、図示しない絵の具等を筆で塗布して形成したが、下記のようにして形成することもできる。
即ち、図28に示すように、図27記載の擬似果肉体22を第3’の凹状部材50にを載置する。
第3’の凹状部材50に原料51(例えば、果皮の色と同じ色に着色した塩化ビニール等の合成樹脂)を流し込み、原料51を硬化させて、擬似果肉体22の外周22Aに擬似果皮24を形成(擬似果皮工程)して、柑橘類模造品のカットモデル20を製造することができる(擬似果皮工程 図28乃至図31参照)。
【0031】
従って、上述した柑橘類模造品のカットモデルの製造方法によれば、柑橘類模造品のカットモデ20ルは、白色の擬似果心21aとこの擬似果心21aから放射状に延びる白色の擬似じょうのう膜21bを有した擬似果心体21と、この擬似果心体21の擬似じょうのう膜21bの間及び擬似じょうのう膜21bの外方に形成された擬似果肉体22とを有し、擬似果肉体22を作る際、擬似果心体21が良品であるか不良品であるかの検査をし、良品である擬似果心体21を選定した上で、擬似果肉体22を作るため、不良品が少なく、しかも、よりリアルな柑橘類模造品のカットモデル20を製造することができる。
【符号の説明】
【0032】
10 キウイフルーツ模造品のカットモデル
11 第1の擬似果肉体
11a 白色の擬似果心
11c 黒い擬似種子
12 第2の擬似果肉体
【要約】
【課題】
本発明の目的は、不良品の少ないキウイフルーツ模造品のカットモデルを得ることができるキウイフルーツ模造品のカットモデルを提供するものである。
【解決手段】
キウイフルーツ模造品のカットモデル10は、キウイフルーツの果実を、果芯に直交する方向にスライスしたものを模したキウイフルーツ模造品のカットモデル10であって、白色の擬似果心11aの周囲に緑色を呈した第1の擬似果肉体11と、この第1の擬似果肉体11の周囲に接続され、第1の擬似果肉体11の緑色より薄い緑色を呈した第2の擬似果肉体12とを備え、白色の擬似果心11aの外側の第1の擬似果肉体11に黒い擬似種子11cが設けられているものである。
【選択図】図1
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