(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記左縦フレームと、前記右縦フレームとを側方縦フレームとし、前記側方縦フレームの各々に連結され、その途中に前記パッドが連結される水平方向に延びる第1アームを備え、
前記側方縦フレームと、前記第1アームとは、その少なくとも一方が前記側方縦フレームの鉛直方向の中心軸を軸に回転可能に連結されており、
前記第1アームと、前記第1アームに連結されているパッドとは、その少なくとも一方が前記第1アームの水平方向の中心軸を軸に回転可能に連結されており、
前記左横フレームと、前記右横フレームとは、その少なくとも一方が前記中央縦フレームを軸に回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の打楽器。
前記左縦フレームに連結されている前記第1アームは、前記左横フレームよりも短く、前記右縦フレームに連結されている前記第1アームは、前記右横フレームよりも短く構成されていることを特徴とする請求項3に記載の打楽器。
前記左横フレームと、前記右横フレームとのうち、一方は前記中央縦フレームに溶接され、他方は前記中央縦フレームを軸に回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の打楽器。
前記左縦フレームの下方、または、前記右縦フレームの下方に連結され、演奏者が足でキックすることで前記パッドを打撃するキックペダルを取り付けるためのアタッチメントを備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の打楽器。
前記左縦フレームと、前記右縦フレームとの少なくとも一方を側方縦フレームとし、前記側方縦フレームの上端から鉛直方向に延び、その先端部に前記パッドの一つであるシンバルパッドが連結されるロッドと、
前記シンバルパッドに貫通形成され、前記ロッドの先端部と嵌合する嵌合穴と、
前記左横フレームと、前記右横フレームとの少なくとも一方から突出して、前記嵌合穴に挿入可能に構成される突起とを備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の打楽器。
前記左縦フレームと、前記右縦フレームとの少なくとも一方を側方縦フレームとし、前記側方縦フレームの上端から鉛直方向に延び、その先端部に前記パッドの一つであるシンバルパッドが連結されるロッドと、
前記シンバルパッドに貫通形成され、前記ロッドの先端部と嵌合する嵌合穴と、
弾性を有する筒状に構成され、前記ロッドの先端部に圧着されるストッパとを備え、
前記ストッパの外周は、前記ロッドの先端側から順番に、
前記嵌合穴の直径よりも大径に構成されている上部と、
前記上部よりも小径に構成されている腹部と、
前記上部よりも大径に構成されている下部とを備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の打楽器。
前記左縦フレームと、前記右縦フレームとの少なくとも一方を側方縦フレームとし、前記側方縦フレームの上端から鉛直方向に延び、前記側方縦フレームに対して回転可能に連結されている第1ロッドと、
前記第1ロッドの一端に連結され、先端に前記パッドの一つであるシンバルパッドが連結される第2ロッドと、
前記第1ロッドに対する前記第2ロッドの角度を調節可能に、前記第1ロッドと前記第2ロッドとを連結する連結部材とを備え、
前記第1ロッドは、
前記側方縦フレームから鉛直方向に延びる基部と、
前記基部から奥方に屈曲する屈曲部と、
前記屈曲部から前記連結部材まで延びるオフセット部とを備えていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の打楽器。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、
図1〜
図3を参照して、電子ドラムセット10の構成について説明する。
図1は、電子ドラムセット10の斜視図、
図2は、電子ドラムセット10の正面図、
図3は、電子ドラムセット10の背面図である。
【0019】
尚、
図1〜
図3では、各図面の左肩部に座標軸を図示している。座標軸は、演奏者が向く方向をF、その反対方向をB、演奏者から見て左方向をL、右方向をR、鉛直方向上向きをU、下向きをD、として図示している。また、
図2,3では、ハイハットコントロールペダル50と、キックペダル60とを取り外した状態を図示している。
【0020】
電子ドラムセット10は、各種パッド31〜38を叩くことで発生する振動をセンシングし、それに応じた電気信号をケーブルを介して音源40へ送り、それに応じた電子音を出力するものである。
【0021】
電子ドラムセット10は、主に、スタンド20と、各種パッド(スネアドラム31、第1、第2、第3タム32,33,34、ハイハット35、クラッシュシンバル36、ライドシンバル37、キックパッド38)と、音源40と、ハイハットコントロールペダル50と、キックペダル60とによって構成されている。
【0022】
スタンド20は、各種パッド31〜38等を支持するものであり、主に、中央支柱21と、中央支柱21の左奥方に設置される左支柱22と、中央支柱21の右奥方に設置される右支柱23と、中央支柱21と左支柱22とを連結する左横フレーム24と、中央支柱21と右支柱23とを連結する右横フレーム25とによって構成されている。
【0023】
左横フレーム24の両端は、中央支柱21と左支柱22とに溶接されている。右横フレーム25の一端は、ハンドル付クランプ21aを介して中央支柱21と連結され、他端が右支柱23に溶接されている。よって、右横フレーム25は、ハンドル付クランプ21aを緩めることで、中央支柱21を回転軸として回転させることができる。また、その他の箇所は、溶接によって連結することで、スタンド20をコストダウンできると共に、スタンド20の強度を向上できる。
【0024】
左支柱22の上方には、クランプ22aを介して、左縦パイプ221が連結されている。左縦パイプ221は、専用ドラムキーを用いてクランプ22aを緩めることで、左支柱22の鉛直方向の中心軸を軸に回転させることができると共に、左支柱22内に収納可能に構成されている。
【0025】
更に、左縦パイプ221の上方には、レバー付きクランプ221fを介して、左縦ロッド222が連結されている。左縦ロッド222は、レバー付きクランプ221fを緩めることで、左縦パイプ221の鉛直方向の中心軸を軸に回転させることができると共に、左縦パイプ221内に収納可能に構成されている。
【0026】
一方、右支柱23についても、左支柱22と同様に構成されている。右支柱23の上方には、クランプ23dを介して、右縦パイプ231が連結されている。右縦パイプ231は、専用ドラムキーを用いてクランプ23dを緩めることで、右支柱23の鉛直方向の中心軸を軸に回転できると共に、右支柱23内に収納可能に構成されている。
【0027】
また、右縦パイプ231の上方には、レバー付きクランプ231dを介して、右縦ロッド232が連結されている。右縦ロッド232は、レバー付きクランプ231dを緩めることで、右縦パイプ231の鉛直方向の中心軸を軸に回転させることができると共に、右縦パイプ231内に収納可能に構成されている。
【0028】
このように、スタンド20は、演奏者側に立設される中央支柱21を頂点として有するV字型に形成されている。よって、中央支柱21の両側(左支柱22の根本付近、右支柱23の根本付近)はスペースとなり、かかるスペースを有効に利用できる。また、ハンドル付クランプ21aを緩め、右横フレーム25を中央支柱21を回転軸として回転させることで、左横フレーム24と右横フレーム25との角度を小さくし、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。更に、左縦パイプ221、左縦ロッド222、右縦パイプ231、右縦ロッド232は、鉛直方向に伸縮可能に構成されているので、高さ方向にもコンパクトに折り畳むことができる。
【0029】
次に、スタンド20に連結されている各種パッド31〜38等について説明する。中央支柱21の上端には、ハンドル付T型クランプ21b、コの字型連結パイプ21c(
図3参照)を介して、スネアドラム31が連結されている。
【0030】
ハンドル付T型クランプ21bは、中央支柱21と、コの字型連結パイプ21cとを連結するものである。中央支柱21を締め付けているハンドル付ネジを緩めることで、コの字型連結パイプ21cと、スネアドラム31とを一体に、中央支柱21を回転軸として回転させることができると共に、中央支柱21に沿ってスライドさせることができる。
【0031】
また、コの字型連結パイプ21cの下方パイプを締め付けているボルトを、専用のドラムキー(図示せず、以下同様)で緩めることで、コの字型連結パイプ21cと、スネアドラム31とを一体に、コの字型連結パイプ21cの下方のパイプを回転軸として回転させることができる。更に、スネアドラム31の裏側には、コの字型連結パイプ21cの上方のパイプを挿通してボルトで締め付ける連結部31a(
図3参照)が備えられている。このボルトを専用のドラムキーで緩めることで、スネアドラム31を、コの字型連結パイプ21cの上方のパイプを回転軸として回転させることができる。
【0032】
このように、スネアドラム31は、ハンドル付T型クランプ21b、コの字型連結パイプ21cを介して、中央支柱21の上端の上方に位置するように、中央支柱21に連結されている。そのため、スネアドラム31を打撃したことに伴う力は、演奏者側に立設されている中央支柱21で吸収される。よって、スネアドラム31を打撃することで、スタンド20が演奏者側に傾倒するのが抑制される。従って、演奏時におけるスタンド20の安定性を向上できる。また、スネアドラム31は、一般的に打撃される回数が多いパッドなので、かかるスネアドラム31を中央支柱21に連結することが、特に、効果的である。
【0033】
一方、左支柱22の根本には、ハイハットコントロールペダル50が設置されている。スタンド20は、演奏者側に中央支柱21を頂点として有するV字型に形成されているので、中央支柱21の両側(左支柱22の根本付近、右支柱23の根本付近)はスペースとなる。即ち、演奏者が中央支柱21を足の間に挟むように足を開いて演奏する場合、演奏者の足下は、丁度、スペースとなっている。よって、かかるスペースに、ハイハットコントロールペダル50を設置することで演奏者の使い勝手を向上できる。
【0034】
また、左縦パイプ221には、下方から順番に、音源40、ハイハット35、第1タム32が連結されている。音源40は、左縦パイプ221に連結されているハンドル付きT型クランプ221a、横アーム221b(
図3参照)を介して、左縦パイプ221に連結されている。ハンドル付きT型クランプ221aは、左縦パイプ221と、横アーム221b(
図3参照)とを連結するものである。左縦パイプ221を締め付けているハンドル付ネジを緩めることで、横アーム221bと、音源40とを一体に左縦パイプ221を回転軸として回転させることができる。
【0035】
また、横アーム221b(
図3参照)は、左縦パイプ221から先端までの長さが、左横フレーム24よりも短く構成されている。また、横アーム221bに、音源40を連結した場合でも、左縦パイプ221から音源40の先端(左縦パイプ221から最も離れた音源40の縁部)までの長さは、左横フレーム24よりも短く構成されている。よって、横アーム221bと、音源40とを一体に左縦パイプ221を回転軸として回転させることで、横アーム221bと音源40とを、左横フレーム24の上方に折り畳むことができる。従って、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0036】
また、横アーム221bを締め付けているボルトを、専用のドラムキーで緩めることで、横アーム221bと、音源40とを一体に、横アーム221bの水平方向に延びる中心軸を軸に回転させることができる。よって、音源40が鉛直方向と略平行になるように折り畳むことができ、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0037】
ハイハット35は、左縦パイプ221に連結されているハンドル付きT型クランプ221c、横アーム221dを介して左縦パイプ221に連結されている。ハンドル付きT型クランプ221cは、左縦パイプ221と、横アーム221dとを連結するものである。左縦パイプ221を締め付けているハンドル付ネジを緩めることで、横アーム221cと、ハイハット35とを一体に、左縦パイプ221を回転軸として回転させることができる。
【0038】
また、横アーム221dは、左縦パイプ221から先端までの長さが、左横フレーム24よりも短く構成されている。また、左縦パイプ221からハイハット35の先端(左縦パイプ221から最も離れたハイハット35の縁部)までの長さは、左横フレーム24よりも短く構成されている。よって、横アーム221dと、ハイハット35とを一体に左縦パイプ221を回転軸として回転させることで、横アーム221dとハイハット35とを、左横フレーム24の上方に折り畳むことができる。従って、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0039】
また、横アーム221dを締め付けているボルトを、専用のドラムキーで緩めることで、横アーム221dと、ハイハット35とを一体に、横アーム221dの水平方向に延びる中心軸を軸に回転させることができる。よって、ハイハット35の打面が鉛直方向と略平行になるように折り畳むことができ、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0040】
第1タム32は、一端が左縦パイプ221に溶接されている横アーム221eを介して左縦パイプ221に連結されている。横アーム221eの一端を左縦パイプ221に溶接することで、スタンド20のコストダウンと、スタンド20の強度アップとを図ることができる。
【0041】
また、横アーム221eは、左縦パイプ221から先端までの長さが、左横フレーム24よりも短く構成されている。また、後述する通り、第1タム32は、横アーム221eに沿ってスライド可能であり、左縦パイプ221から第1タム32の先端(左縦パイプ221から最も離れた第1タム32の縁部)までの長さは、左横フレーム24よりも短くなるように調節可能に構成されている。そして、上述した通り、左縦パイプ221は、専用ドラムキーを用いてクランプ22aを緩めることで、左支柱22の鉛直方向の中心軸を軸に回転させることができる。よって、左縦パイプ221を、左支柱22の鉛直方向の中心軸を軸に回転させることで、横アーム221eと第1タム32とを、左横フレーム24の上方に折り畳むことができる。従って、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0042】
また、第1タム32の裏側には、横アーム221eを挿通してボルトで締め付ける連結部32a(
図3参照)が備えられている。かかるボルトを専用のドラムキーで緩めることで、第1タム32を、横アーム221eの水平方向に延びる中心軸を軸に回転させることができる。よって、第1タム32の打面が鉛直方向と略平行になるように折り畳むことができ、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0043】
また、第1タム32を横アーム221eに沿ってスライドさせることができる。即ち、左縦パイプ221から第1タム32までの長さ(左縦パイプの付け根から、第1タム32の最も離れた縁部までの長さ)が、左縦パイプ221からハイハット35までの長さよりも短くなるように調節可能に構成されている。これにより、折り畳んだ場合に、第1タム32と、ハイハット35とが幅方向に重なる部分を少なくでき、折り畳んだ状態で幅方向に大型化するのを防止できる。
【0044】
クラッシュシンバル36は、左縦ロッド222の上端に連結されている。ここで、左縦ロッド222と、クラッシュシンバル36とについて
図4を参照して説明する。
図4(a)は、左縦ロッド222から、ストッパ80と、クラッシュシンバル36とを取り外した状態を示す分解斜視図、
図4(b)は、左縦ロッド222と、ストッパ80と、クラッシュシンバル36との縦断面図である。
【0045】
図4(a)に示す通り、左縦ロッド222は、第1ロッド1と、第2ロッド2と、第1ロッド1に対し、第2ロッド2を屈曲可能に連結する連結金具3とによって構成されている。第1ロッド1は、左縦パイプ221から鉛直方向に延びる基部1aと、基部1aから横方に屈曲する屈曲部1bと、屈曲部1bから連結金具3まで延びるオフセット部1cとによって構成されている。第2ロッド2は、先端部2aと、先端部2aよりも小径に形成されている腹部2bと、腹部2bよりも大径に形成されている連結部2cとによって構成されている。
【0046】
連結金具3は、コの字型に形成され、第1ロッド1のオフセット部1cの一端を挟んでボルトを介して連結している。また、第2ロッド2の連結部2cの一端が連結金具3の内面に溶接されている。よって、連結金具3のボルトを回転軸として、第1ロッド1のオフセット部1cと、第2ロッド2との間の角度を調整できる。
【0047】
ここで、第1ロッド1にオフセット部1cを設けることなく、同じ位置にクラッシュシンバル36を設けるには、第1ロッド1の基部1aを、オフセット部1cと連結金具3との連結部分の位置まで移動させる必要がある。そのためには、かかる連結部分の位置まで左支柱22を移動させる必要があり、それに伴って、左横フレーム24を奥方に延ばす必要がある。よって、この場合には、スタンド20が大型化する。一方、第1ロッド1の基部1aを移動させず、第1ロッドの基部1aの一端に連結金具3を連結することも考えられる。しかし、この場合は、第2ロッド2の長さが短くなり、クラッシュシンバル36の揺れに悪影響を及ぼす可能性がある。
【0048】
この点、第1ロッド1は、オフセット部1cを備えているので、第2ロッド2の長さを適度な長さに確保しつつ、スタンド20が大型化するのを防止できる。また、オフセット部1cを備えていても、左縦ロッド222は、左縦パイプ221に対して回転可能に連結されている。そのため、折り畳む場合には、第1ロッド1のオフセット部1cを、左横フレーム24と、右横フレーム25との間に回転させることで、幅方向に飛び出るのを防止できる。
【0049】
ストッパ80は、ゴム製で筒状に形成されており、第2ロッド2の腹部2bに圧着される。ストッパ80の内径は、第2ロッド2の腹部2bよりも小さく、また、第2ロッド2の先端部2aは、腹部2bよりも大径に構成されているので、第2ロッド2の腹部2bから抜け難くなっている。
【0050】
また、
図4(b)に示す通り、ストッパ80の外周は、先端側から順番に、クラッシュシンバル36に貫通形成されている嵌合穴36aの直径よりも大径に形成されている上部80aと、上部80aよりも小径に形成されている腹部80bと、上部80aよりも大径に形成されている下部80cとによって構成されている。
【0051】
そのため、クラッシュシンバル36の嵌合穴36aを、第2ロッド2に差込む場合、或いは、第2ロッド2から引き抜く場合には、ストッパ80の上部80aを圧縮させれば良く、クラッシュシンバル36の着脱を簡単にできる。また、ストッパ80の下部80cは、上部80aよりも大径に構成されているので、クラッシュシンバル36を装着した場合でも、ストッパ80の下部80cによって確実にクラッシュシンバル36を係止できる。
【0052】
ここで、再び、
図1〜
図3に戻り、説明を続ける。右支柱23の最下方には、ハンドル付クランプ23aを介して、アタッチメント23bが連結されており、アタッチメント23bにキックペダル60(
図1参照)が連結されている。アタッチメント23bは、ハンドル付クランプ23aのハンドル付ネジを緩めることで、右支柱23を回転軸として回転させることができる。
【0053】
また、上述した通り、スタンド20は、演奏者側に中央支柱21を頂点として有するV字型に形成されているので、中央支柱21の両側(左支柱22の根本付近、右支柱23の根本付近)はスペースとなる。よって、かかるスペースに、キックペダル60を設置することで演奏者の使い勝手を向上できる。
【0054】
また、右支柱23のハンドル付クランプ23aの上方には、ハンドル付クランプ23cを介して、キックパッド38が連結されている。キックパッド38は、キックペダル60のビーター(打撃部)で打撃されるものである。また、キックパッド38は、ハンドル付クランプ23cのハンドルを緩めることで、右支柱23を回転軸として回転させることができる。
【0055】
このように、キックパッド38は、右支柱23に連結され、スタンド20と一体に構成されている。よって、キックパッド38をスタンド20とは独立して設置する場合に比べて、電子ドラムセット10全体のコストを低減できると共に、演奏時の安定性を向上させることができる。
【0056】
右縦パイプ231には、下方から順番に、第2タム33、第3タム34が連結されている。第2タム33は、右縦パイプ231に連結されているハンドル付きT型クランプ231a、横アーム231bを介して右縦パイプ231に連結されている。ハンドル付きT型クランプ231aは、右縦パイプ231と、横アーム231bとを連結するものである。右縦パイプ231を締め付けているハンドル付ネジを緩めることで、横アーム231bと、第2タム33とを一体に、右縦パイプ231を回転軸に回転させることができる。
【0057】
また、横アーム231bは、右縦パイプ231から先端までの長さが、右横フレーム25よりも短く構成されている。また、後述する通り、第2タム33は、横アーム231bに沿ってスライド可能であり、右縦パイプ231から第2タム33の先端(右縦パイプ231から最も離れた第2タム33の縁部)までの長さは、右横フレーム25よりも短くなるように調節可能に構成されている。よって、横アーム231bと、第2タム33とを一体に右縦パイプ231を回転軸として回転させることで、横アーム231bと第2タム33とを、右横フレーム25の上方に折り畳むことができる。従って、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0058】
更に、第2タム33の裏側には、横アーム231bを挿通してボルトで締め付ける連結部33a(
図3参照)が備えられている。かかるボルトを専用のドラムキーで緩めることで、第2タム33を、横アーム231bの水平方向に延びる中心軸を軸に回転させることができる。よって、第2タム33の打面が鉛直方向と略平行になるように折り畳むことができ、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。また、第2タム33を横アーム231bに沿ってスライドさせることができるので、横アーム231b上における第2タム33の位置を調整できる。
【0059】
第3タム34は、一端が右縦パイプ231に溶接されている横アーム231cを介して右縦パイプ231に連結されている。横アーム231cの一端を右縦パイプ231に溶接することで、スタンド20のコストダウンと、スタンド20の強度アップとを図ることができる。
【0060】
また、横アーム231cは、右縦パイプ231から先端までの長さが、右横フレーム25よりも短く構成されている。また、後述する通り、第3タム34は、横アーム231cに沿ってスライド可能であり、右縦パイプ231から第3タム34の先端(右縦パイプ231から最も離れた第3タム34の縁部)までの長さは、右横フレーム25よりも短くなるように調節可能に構成されている。そして、上述した通り、右縦パイプ231は、専用ドラムキーを用いてクランプ23dを緩めることで、右支柱23の鉛直方向の中心軸を軸に回転させることができる。よって、右縦パイプ231を、右支柱23の鉛直方向の中心軸を軸に回転させることで、横アーム231cと第3タム34とを、右横フレーム25の上方に折り畳むことができる。従って、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。
【0061】
また、横アーム231cは、上述した左縦パイプ221に溶接されている横アーム221e(第1タム32が連結されている横アーム221e)と、略同じ長さに構成されている。よって、横アーム231cが溶接された右縦パイプ231と、横アーム221eが溶接された左縦パイプ221とを共通化させることができる。
【0062】
更に、第3タム34の裏側には、横アーム231cを挿通してボルトで締め付ける連結部34a(
図3参照)が備えられている。かかるボルトを専用のドラムキー(図示せず)で緩めることで、第3タム34を、横アーム231cの水平方向に延びる中心軸を軸に回転させることができる。よって、第3タム34の打面が鉛直方向と略平行になるように折り畳むことができ、幅方向にコンパクトに折り畳むことができる。また、第3タム34を横アーム231cに沿ってスライドさせることができるので、横アーム231c上における第3タム34の位置を調整できる。
【0063】
更に、上述した通り、第2タム33は横アーム231bに沿ってスライドさせることができる。即ち、右縦パイプ231から第3タム34までの長さが、右縦パイプ231から第2タム33までの長さよりも短くなるように調節可能に構成されている。これにより、折り畳んだ場合に、第2タム33と、第3タム34とが幅方向に重なる部分が少なくなり、折り畳んだ場合の状態が幅方向に大型化するのを防止できる。
【0064】
ライドシンバル37は、右縦ロッド232の上端に連結されている。ライドシンバル37は、上述したクラッシュシンバル36と同様に(
図4参照)、右縦ロッド232に連結されているので、その説明は省略する。
【0065】
次に、
図5〜
図9を参照して、上述した電子ドラムセット10の折り畳み手順の一例について説明する。まず、
図5(a)に示す通り、音源40を矢印A方向に回転させる。ハンドル付きT型クランプ221aにおいて、横アーム221b(
図3参照)を締め付けているボルトを、専用のドラムキーで緩め、横アーム221bと、音源40とを一体に、矢印A方向に回転させる。
【0066】
次に、
図5(b)に示す通り、ハイハット35を矢印B方向に回転させると共に、矢印C方向に回転させる。ハンドル付きT型クランプ221cのうち、横アーム221dを締め付けているボルトを、専用のドラムキーで緩め、横アーム221dと、ハイハット35とを一体に、矢印B方向に回転させる。また、ハンドル付きT型クランプ221cのうち、左縦パイプ221を締め付けているハンドル付ネジを緩め、横アーム221dと、ハイハット35とを一体に、矢印C方向に回転させる。
【0067】
次に、
図6(a)に示す通り、第1タム32を矢印D方向に回転させる。第1タム32の裏側にある連結部32a(
図3参照)のボルトを、専用のドラムキーで緩め、第1タム32を矢印D方向に回転させる。尚、この場合、第1タム32と、ハイハット35とが向かい合うことになるが、両者は、左縦パイプ221からの長さが異なるので、完全には重なり合わず、幅方向に大型化するのが防止されている。
【0068】
また、クラッシュシンバル36を矢印E方向に回転させる。つまり、クラッシュシンバル36が連結されている左縦ロッド222を構成する連結金具3のボルトを緩め、第2ロッド2を矢印E方向に回転させる。これにより、クラッシュシンバル36を鉛直方向と略平行にできる。更に、左縦ロッド222を矢印F方向にスライドさせる。レバー付きクランプ221fを操作し、左縦ロッド222を左縦パイプ221内に収納させる。
【0069】
次に、
図6(b)に示す通り、左縦パイプ221を矢印G方向に回転させると共に、左縦パイプ221を矢印H方向にスライドさせる。これは、左縦パイプ221を締め付けているクランプ22aを緩め、左縦パイプ221を矢印G方向に回転させると共に、矢印H方向にスライドさせ、左縦パイプ221を左支柱22内に収納させる。
【0070】
ここで、左縦パイプ221を矢印G方向に回転させる場合には、第1タム32、ハイハット35、音源40が左横フレーム24の上方に位置するように回転させる。これにより、第1タム32、ハイハット35、音源40を、左横フレーム24と、右横フレーム25との間のスペースに折り畳むことができる。また、本実施形態では、左横フレーム24の上方はスペースとなっており、第1タム32、ハイハット35、音源40を回転させる場合に、何かを取り外す必要もなく、便利である。
【0071】
次に、
図7(a)に示す通り、アタッチメント23bを矢印I方向、キックパッド38を矢印J方向に回転させる。アタッチメント23bは、ハンドル付クランプ23aのハンドル付ネジを緩め、矢印I方向に回転させる。キックパッド38は、ハンドル付クランプ23cのハンドル付ネジを緩め、矢印J方向に回転させる。
【0072】
次に、
図7(b)に示す通り、第2タム33を矢印K方向、横アーム231bと第2タム33とを矢印L方向、第3タム34を矢印M方向に回転させる。そして、横アーム231bと第2タム33とを矢印N方向に引き上げる。
【0073】
第2タム33は、第2タム33の裏側にある連結部33a(
図3参照)のボルトを専用のドラムキーで緩め、矢印K方向に回転させる。また、ハンドル付きT型クランプ231aにおいて、右縦パイプ231を締め付けているハンドル付ネジを緩め、横アーム231bと、第2タム33とを一体に、矢印L方向に回転させる。第3タム34は、第3タム34の裏側にある連結部34a(
図3参照)のボルトを専用のドラムキーで緩め、矢印M方向に回転させる。そして、既に、ハンドル付きT型クランプ231aの右縦パイプ231を締め付けているハンドル付ネジは緩められているので、横アーム231bと第2タム33とを、右縦パイプ231に沿って上方(矢印N方向)にスライドさせる。
【0074】
尚、この場合にも、第2タム33と、第3タム34とが向かい合うことになるが、両者は、右縦パイプ231からの長さが異なるので、完全には重なり合わず、幅方向に大型化するのが防止されている。
【0075】
次に、
図8(a)に示す通り、ライドシンバル37を矢印O方向に回転させる。具体的には、クラッシュシンバル36と同様に、ライドシンバル37に連結されている右縦ロッド232を構成する連結金具3のボルトを緩め、第2ロッド2を矢印O方向に回転させる。これにより、ライドシンバル37を鉛直方向と略平行にできる。更に、右縦ロッド232を矢印P方向にスライドさせる。これは、レバー付きクランプ231dを操作して、右縦ロッド232を右縦パイプ231内に収納する。更に、右縦パイプ231を締め付けているクランプ23dを緩め、右縦パイプ231を矢印Q方向に回転させると共に、右縦パイプ231を矢印R方向にスライドさせて右支柱23内に収納する。
【0076】
右縦パイプ231を矢印Q方向に回転させる場合には、第2タム33、第3タム34が右横フレーム25の上方に位置するように回転させる。これにより、第2タム33、第3タム34を、左横フレーム24と、右横フレーム25との間のスペースに折り畳むことができる。また、本実施形態では、右横フレーム25の上方はスペースとなっており、第2タム33、第3タム34を回転させる場合に、何かを取り外す必要もなく、便利である。
【0077】
最後に、
図8(b)に示す通り、ハンドル付クランプ21aを緩め、右横フレーム25を矢印S方向に回転させる。そして、上述した手順で電子ドラムセット10を折り畳むことで、
図9(a)に示す通り、電子ドラムセット10をコンパクトに折り畳むことができる。即ち、音源40、ハイハット35、第1タム32、アタッチメント23b、第2タム33、第3タム34の各種パッドは、左横フレーム24と、右横フレーム25との間に収められ、クラッシュシンバル36、ライドシンバル37も鉛直方向と略平行に折り畳められている状態となる。
【0078】
また、
図9(b)は、(a)に示す態様とは異なる態様で電子ドラムセット10を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
図9(b)では、左横フレーム24の外面と、右横フレーム25の外面とに突起90が突設されている。突起90は、クラッシュシンバル36、ライドシンバル37に貫通形成されている嵌合穴36a(
図4(a)参照)に挿入可能な外径に形成されている。そして、クラッシュシンバル36の嵌合穴36a、ライドシンバル37の嵌合穴36aに、各突起を挿通させ、クラッシュシンバル36、ライドシンバル37を左横フレーム24、右横フレーム25に吊り下げるのである。
【0079】
また、スネアドラム31を、
図9(b)に示す通り、折り畳む。即ち、スネアドラム31の裏側にある連結部31aのボルトを専用のドラムキーで緩め、スネアドラム31のパッド面が鉛直方向と略平行になるように、コの字型連結パイプ21cの上方のパイプを回転軸として、スネアドラム31を奥方に回転させる。また、コの字型連結パイプ21cの下方のパイプを締め付けているハンドル付T型クランプ21bを緩め、コの字型連結パイプ21cの下方のパイプを回転軸として、スネアドラム31を奥方に回転させるのである。このようにしても、電子ドラムセット10をコンパクトに折り畳むことができる。
【0080】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0081】
上記実施形態では、右支柱23、横アーム221d等を回転可能、左縦パイプ221等を伸縮可能に構成し、電子ドラムセット10を折り畳み可能に構成する場合について説明したが、これらを回転不可能、または、伸縮不可能に構成しても良い。例えば、右横フレーム25を中央支柱21に溶接して右支柱23を回転不可能、横アーム221dを左縦パイプ221に溶接して回転不可能、左縦パイプ221を左支柱22に溶接して伸縮不可能に構成しても良い。
【0082】
上記実施形態では、第1タム32、第3タム34を支持する横アーム221e、231cを左縦パイプ221、右縦パイプ231に溶接する場合について説明したが、溶接する横アーム221e、231cはこれに限定されない。例えば、ハイハット35、第2タム33を支持する横アーム221d,231bを左縦パイプ221、右縦パイプ231に溶接し、逆に、横アーム221e、231cを溶接せず、例えば、ハンドル付T型クランプで連結しても良い。
【0083】
上記実施形態では、左横フレーム24と左支柱22、左横フレーム24と中央支柱21、右横フレーム25と右支柱23を溶接し、右横フレーム25と中央支柱21をハンドル付クランプ21aで連結する場合について説明したが、これに限定されない。これらの全てをハンドル付クランプを介して連結しても良いし、全てを溶接して連結しても良いし、左横フレーム24と中央支柱21とをハンドル付クランプで連結するようにしても良い。
【0084】
上記実施形態では、中央支柱21とスネアドラム31とを、ハンドル付T型クランプ21b、コの字型連結パイプ21cを介して連結する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、コの字型連結パイプ21cの上方のパイプを省略し、そこにスネアドラム31を連結しても良い。または、コの字型連結パイプ21cの下方のパイプを省略し、そこに中央支柱21を連結しても良い。更に、ハンドル付T型クランプ21b、コの字型連結パイプ21cを省略し、中央支柱21とスネアドラム31とを、少なくとも一方向に回動自在に連結可能なほかの連結方法(例えば、ボールクランプなど)で連結しても良い。かかる場合でも、スネアドラム31を打撃した力を中央支柱21で吸収できるので、スタンド20が演奏者側に傾倒するのを抑制できる。
【0085】
上記実施形態では、キックパッド38と、ハンドル付クランプ23aと、アタッチメント23bとを右支柱23に取り付ける場合について説明したが、これに限定されない。ハイハット35と、第2タム33とを入れ替え可能とし、キックパッド38と、ハンドル付クランプ23aと、アタッチメント23bとを左支柱22に付け替え可能にしても良い。尚、アタッチメント23bは、ハンドル付クランプ23aで締め付ける部分を、伸縮可能に左右両方側に設ければ良い。この場合、左足でキックパッド38を打撃でき、演奏者の自由度を向上できる。
【0086】
上記実施形態では、電子ドラムセット10について説明したが、本発明は、打撃を検出するセンサを備えていない打楽器であっても良い。例えば、アコースティックドラムのドラムセットを模した打楽器、練習用のドラムセットであっても良い。
【0087】
上記実施形態では、例えば、第2タム33を横アーム231b、第3タム34を横アーム231cに沿ってスライド可能にすることで、右縦パイプ231からの第2タム33と、第3タム34との位置を調節可能に構成する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、横アーム231b、231cを伸縮可能に構成しても良い。この場合でも、右縦パイプ231からの第2タム33と、第3タム34との位置を調節可能に構成できる。
【0088】
電子ドラムセット10の折り畳み手順は、上記実施形態で説明した手順に限定されない。例えば、右側から折り畳んでも良いし、横アーム221d等を折り畳む前に、左縦ロッド222、左縦パイプ221を伸縮させても良い。また、各種パッド31〜38を取り外し、スタンド20と、横アーム221b,221d等とを折り畳むようにしても良い。
【0089】
上記実施形態では、ストッパ80の貫通孔を円形状に形成する場合について説明したが、ストッパ80の形状としては、例えば、楕円形にして、ストッパ80に周り止め機能を持たせるようにしても良い。
【0090】
上記実施形態では、音源40、ハイハット35を横アーム221b,221dに沿ってスライド不可能に連結し、第1タム〜第3タム32〜34を横アーム221e,231b,231cに沿ってスライド可能に連結する場合について説明したが、これに限定されない。音源40、ハイハット35を横アーム221b,221dに沿ってスライド可能に連結しても良い。この場合、演奏時には、左縦パイプ221から音源40,ハイハット35までの長さが左横フレーム24よりも長くても短くても良く、収納時に、かかる長さが左横フレーム24よりも短く調節可能であれば良い。また、第1タム〜第3タム32〜34を横アーム221e,231b,231cに沿ってスライド不可能に連結しても良い。この場合には、予め、左縦パイプ221から第1タム32までの長さが左横フレーム24の長さよりも短くなるように、右縦パイプ231から第2,第3タム33,34までの長さが右横フレーム25の長さよりも短くなるように固定しておけば良い。