【課題を解決するための手段】
【0006】
ISO14443および中国特許出願第200810142624.1号の技術的欠点を除去するため、本発明は、RF装置、対応するRFカードリーダ、通信システム、および上記RF装置とRFカードリーダを利用するRF安全通信方法を提案する。これらは、RF装置(特にデバイスに組み込まれたRFカード、例えばRF SIMカード)とRFカードリーダとの間の短距離通信の距離制御の課題のためのものである。上記通信システムは、磁界を用いることにより通信認証を実施し、通信距離および通信を送信した者のIDを確認する。その後、高周波RF信号は携帯電話の内部構造を貫通し高速データ交換を実現できるという特性を用いることにより、ID認証と通常通信を実施する。これにより、距離制御可能な短距離安全通信を実現する。上記システムは、RF装置を含むRF通信端末(例えばRF SIMカードを有する携帯電話)とRF通信装置(例えばカードリーダ)との間のデータ通信距離(すなわち取引距離)を、あらかじめ定めた範囲内で確実に制御することができる。
【0007】
本発明は、少なくとも1つのRFトランシーバモジュール、少なくとも1つのRFアンテナ、少なくとも1つの磁気誘導レシーバモジュール、少なくとも1つのマイクロコントローラを備えるRF装置を提供する。磁気誘導レシーバモジュールは、磁界を検知し、磁界の変化情報を検出することができる。RFトランシーバモジュールは、少なくとも1つのRFアンテナおよび少なくとも1つのマイクロコントローラにそれぞれ電気的に接続されている。マイクロコントローラは、送受信するRF情報を処理する。磁気誘導レシーバモジュールは、少なくとも1つのマイクロコントローラに電気的に接続されている。マイクロコントローラは、磁界の変化情報を処理する。
【0008】
さらに、磁気誘導レシーバモジュールは、ソレノイドコイル、ホールデバイス、または磁気誘導スイッチで構成することができる。
【0009】
さらに、RFトランシーバモジュール、RFアンテナ、マイクロコントローラ、磁気誘導レシーバモジュールは、1つのカード本体に統合されている。
【0010】
さらに、磁気誘導レシーバモジュールの誘導距離は、所定範囲内にセットされる。
【0011】
さらに、磁気誘導レシーバモジュールが磁界を検知しないとき、RFトランシーバモジュールとマイクロコントローラ(RF装置上にその他のモジュールを含んでもよい)は、休止状態にある。磁気誘導レシーバモジュールが磁界を検知したとき、検出した磁界信号は電気信号に変換され、RFトランシーバモジュールとマイクロコントローラが起動される(RF装置上のその他のモジュールを同時に起動してもよい)。
【0012】
さらに、閾値または閾値範囲が磁気誘導レシーバモジュール内にあらかじめセットされる。変換された電気信号が閾値または閾値範囲に合致したとき、RFトランシーバモジュールとマイクロコントローラが起動され(RF装置上のその他のモジュールを同時に起動してもよい)、そうでない場合は起動されない。
【0013】
さらに、磁気誘導レシーバモジュール内にあらかじめセットされた閾値または閾値範囲は、調整することができる。
【0014】
さらに、RF装置は、集積回路(IC)カード、SDIOカード、SDカード、MMCカード、装置のマザーボード、または装置筐体に直接統合することができる。すなわちRF装置は、全体としてその他のカード(例えばSIMカード)、マザーボード、または装置に統合することができる。
【0015】
さらに、RF装置は、ICカード、SDIOカード、MMCカード、またはマザーボード上のCPUを、マイクロコントローラとして直接用いることができる。
【0016】
さらに、RF装置は、モバイル装置内または固定装置内に配置されている。モバイル装置は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、またはラップトップコンピュータである。固定端末は、パーソナルコンピュータ、工業用制御コンピュータ、自動現金預払機(ATM)、またはアクセス制御端末である。
【0017】
上述の技術手段は、互いに組み合わせて、より望ましい技術手段を備えたRF装置を形成することもできる。
【0018】
本発明はさらに、少なくとも1つのRFトランシーバモジュール、少なくとも1つのRFアンテナ、少なくとも1つのマイクロコントローラを備えたRFカードリーダを提供する。RFトランシーバモジュールは、少なくとも1つのRFアンテナと少なくとも1つのマイクロコントローラにそれぞれ電気的に接続されている。マイクロコントローラは、送受信するRF情報を処理する。RFカードリーダはさらに、誘導磁界を生成し送信する少なくとも1つの磁気送信モジュールを備える。磁気送信モジュールは、少なくとも1つのマイクロコントローラに電気的に接続されている。磁気送信モジュールは、マイクロコントローラからの指示情報に基づき磁界を送信することができる。
【0019】
さらに、磁気送信モジュールが送信した磁界は、非交流磁界でもよい。
【0020】
さらに、磁気送信モジュールが送信した磁界は、非常に低周波数の交流磁界でもよい。
【0021】
さらに、交流磁界は100KHz〜0.1KHzの周波数を有するものでもよい。
【0022】
さらに、交流磁界は30KHz〜1KHzの周波数を有するものでもよい。
【0023】
さらに、交流磁界は50KHz、30KHz、20KHz、10KHz、5KHz、2KHz、または1KHzの周波数を有するものでもよい。
【0024】
さらに、磁気送信モジュールは、マイクロコントローラからの指示情報に基づき振幅可変の磁界を送信する。
【0025】
さらに、磁気送信モジュールが送信する磁界は、磁界分布の変化が全くないかまたは小さい磁界である。
【0026】
さらに、磁気送信モジュールの送信距離は、あらかじめ定めた範囲内にセットされる。
【0027】
さらに、磁気送信モジュールは、指示情報を送信磁界に変調する。
【0028】
さらに、変調モードは、ON−OFFキーイング方式または時間変調方式である。
【0029】
上述の技術手段は、互いに組み合わせて、より望ましい技術手段を備えたRFカードリーダを形成することもできる。
【0030】
本発明はさらに、RF安全通信システムを提供する。同システムは、上述のRF装置、上述のRFカードリーダを備える。距離制御は、磁界を通じて実施される。ID認証は、磁界と無線周波数を通じて実施される。情報通信は、RF装置とRFカードリーダとの間の無線通信を通じて実施される。
【0031】
本発明はさらに、RF安全通信方法を提供する。同方法において、磁界を検知し磁界の変化情報を検出することができる少なくとも1つの磁気誘導レシーバモジュールが、RF装置上で提供される。誘導磁界を生成し送信する少なくとも1つの磁気送信モジュールがRFカードリーダ上で提供される。同方法は、以下のステップを有する。
【0032】
ステップa:RFカードリーダ上の磁気送信モジュールは、あらかじめセットされた指示情報を磁界信号に変調し、その磁界信号を送信する。
【0033】
ステップb:RF装置上の磁気誘導レシーバモジュールが磁気送信モジュールによって送信された磁界を受信すると、磁界内の指示情報が復調される。
【0034】
ステップc:RF装置は、変調によって得られた指示情報に基づき、RFチャネルを介して、対応するRF情報をRFカードリーダへ送信する。
【0035】
ステップd:RFカードリーダは、RFチャネルが受信したRF情報に基づき、ID認証を実施する。
【0036】
ステップe:ID認証が成功した場合、RFカードリーダとRF装置との間の無線通信を介して情報通信が実施される。そうでなければ、動作は実施されない。
【0037】
さらに、磁気送信モジュールが送信した磁界は、非交流磁界でもよい。
【0038】
さらに、磁気送信モジュールが送信した磁界は、非常に低周波数の交流磁界でもよい。
【0039】
さらに、交流磁界は100KHz〜0.1KHzの周波数を有するものでもよい。
【0040】
さらに、交流磁界は30KHz〜1KHzの周波数を有するものでもよい。
【0041】
さらに、交流磁界は50KHz、30KHz、20KHz、10KHz、5KHz、2KHz、または1KHzの周波数を有するものでもよい。
【0042】
さらに、磁気送信モジュールは、あらかじめセットされた指示情報に基づき振幅可変の磁界を送信する。
【0043】
さらに、磁気送信モジュールが送信する磁界は、磁界分布の変化が全くないかまたは小さい磁界である。
【0044】
さらに、ステップaにおいて、変調モードはON−OFFキーイング方式または時間変調方式である。
【0045】
さらに、ステップcにおいて、RF装置は、RFチャネルを介して、変調によって得られた指示情報をRFカードリーダに直接送信する。ステップeにおいて、RFカードリーダがRFチャネルから受信したRF装置からの指示情報があらかじめセットした指示情報と同じである場合はID認証が成功し、そうでなければID認証は失敗する。
【0046】
さらに、磁気送信モジュールの通信距離は、規定範囲内にセットされる。
【0047】
さらに、磁気誘導レシーバモジュールの検知範囲は、規定範囲内にセットされる。
【0048】
さらに、磁気誘導レシーバモジュールが磁界を検知しないとき、RF装置上の他のモジュールは休止状態にある。磁気誘導レシーバモジュールが磁界を検知したとき、検出した磁界信号は電気信号に変換され、RF装置上の他のモジュールは起動する。
【0049】
さらに、閾値または閾値範囲は、磁気誘導レシーバモジュール内にあらかじめセットされる。変換した電気信号が閾値または閾値範囲に合致したとき、RF装置上の他のモジュールは起動し、そうでなければ起動しない。
【0050】
さらに、磁気誘導レシーバモジュール内にあらかじめセットされた閾値または閾値範囲は、調整することができる。
【0051】
上述の技術手段は、互いに組み合わせ、より望ましい技術手段を備えたRF安全通信方法を形成することができる。
【0052】
従来技術における、RF装置(特に装置に組み込まれたRFカード、例えばRF SIMカード)とRFカードリーダとの間の短距離通信の距離制御の課題は、本発明の解決手段を用いることにより、克服することができる。本発明において、まず通信範囲は磁界を通じて制御される。さらにID認証は、磁界を通じて実施される。RFカードとRFカードリーダとの間の無線通信を介して、確実な通信(例えば、ID認証、非接触電子取引)を実施することができる。
【0053】
本発明の重要な望ましい技術手段として、本発明におけるRFカードリーダの磁気送信モジュールが送信する磁界は、非交流磁界である。
【0054】
物理法則により、磁界エネルギーは距離が増えると急速に減衰する。さらに、磁界の特性は周辺環境に対する感度が比較的小さく、その特性は比較的安定し信頼性がある。しかし、交流磁界と磁界内の静磁場のような非交流磁界は、物体を通過する能力に関する特性が非常に異なる。
【0055】
交流磁界の磁力線は常に変わるので、金属物体が磁界に接近しているとき、磁力線を横断する移動が必ず生じ、金属物体内に渦電流が形成され、磁界強度の損失が生じる。これにより、磁界の貫通能力が大きく減少する。上述のように、13.56MHzのISO14443技術を利用する非接触カードシステムは、交流磁界を用いる通信のみを実施する。しかし、RF ICカードが携帯電話のような端末内部に配置されたとき、携帯電話内の金属部品、モバイル端末の筐体金属部品などの影響により、カードリーダの磁気信号はこれら金属を貫通してICカードとの通信を確立することが非常に困難である。上記のような状況は、金属筐体を有する携帯電話にとってはより深刻である。これは特に、交流磁界が中間周波数または高周波数の交流磁界である場合にあてはまる。例えば、125KHz以上の交流磁界、またはISO14443技術における13.56MHzの交流磁界のような1MHz以上の交流磁界である。磁気信号のうち装置の筐体を貫通するものがあったとしても、信号が不安定であるか、または通信用には弱すぎる場合もある。
【0056】
静磁場のような非交流磁界については、磁力線は方向や位置があまり変化しない。金属物体が磁界に接近し静止しているとき、磁力線を横断する移動は生じず、金属物体内に渦電流は生じない。そのため、磁界は容易に金属を通過することができる。本発明のさらに進歩した技術手段において、非交流磁界の良好な貫通能力を利用して、距離制御可能な短距離安全通信を実現する。これにより、従来の電磁界通信と交流磁界通信では解決できなかった、信号通過と制御可能な通信距離に関する主要な技術課題を解決する。非交流磁界のデメリットは、実施可能な変調速度が高くないことである。例えば通信速度は1KHzに達しない。しかし、本発明のRFカードリーダは非常にわずかな量の情報コードをRFカードに送信するためのみにそれを用い、IDを検証し、悪意の攻撃を回避する。そのため、上述の課題は本発明で説明するようにアプリケーションに影響しない。
【0057】
本システムは、特性の異なる2つの通信チャネルがあることを特徴とする(例えばモバイル装置内に配置されたRF SIMカード)。
【0058】
1)安定で距離制御可能、かつ非交流磁界を用いて実施した通信によって生成された低速1方向の第1チャネルを用いて、ID認証を実施するための少量の情報を送信し、悪意の干渉および攻撃を回避する。RFカードリーダは、指示情報ルールに基づき磁気送信モジュールを制御し、磁界強度を変化させるが、磁界分布は全く変化しないかわずかに変化するのみとし、渦電流を回避する。これにより、磁界の貫通能力を向上させる。RF SIMカード内の磁気誘導レシーバモジュールは、磁界強度の変化を検知し、変化情報を抽出することができる。そのため、RFカードリーダとRF SIMカードとの間の1方向情報送信を実現することができる。この情報は、RFカードリーダとRF SIMカードの通信のような主要通信のIDを検証するためのものである。
【0059】
2)RFトランシーバによって形成された高速な第2通信チャネルを用いて、ID認証を完了し、主要通信を実施する。RF信号高速通信を、RFカードリーダとRF SIMカードとの間で、RFトランシーバモジュールを直接介して実現することができる。RFカードリーダとRF SIMカードとの間のID認証は、このRF信号通信を通じて、磁気誘導により送信された情報を用いることにより実施される。これにより、通常通信が実施される。
【0060】
磁界、特に非交流磁界は、距離増加にともないエネルギーが急速に減衰する。磁界特性は、周辺環境の影響を受けにくい。金属物体、導体、または人体が存在するか否かによらず、磁界エネルギーは固有のルールにしたがって確実に減衰する。したがって、上記のような磁界を用いて情報を短距離で送信すると、予測がし易く信頼性が高い。
【0061】
非交流磁気変調短距離RF安全通信システムは、この磁界の特性に基づき、距離制御可能な短距離通信のみを実施する。非交流磁気変調短距離RF安全通信システムを用いて、磁気送信モジュールの最大照射強度と磁気誘導レシーバモジュールの受信感度をあらかじめセットし、最大誘導距離を目標距離にセットすることができる。例えば、以下の方法を用いて距離制御可能な安全通信を実現することができる。
【0062】
1)磁気送信モジュールの磁界照射パワーと磁気誘導レシーバモジュールの受信感度をあらかじめセットし、最大誘導距離がセットした目標距離に達するようにする。例えば、1cm、2cm、5cm、10cm、15cm、20cm、などである。
【0063】
2)RFカードリーダは、ルールに基づき磁気送信モジュールを制御し、磁界強度を変化させるが、磁界分布が大きく変わらないようにする。強度情報を含む情報A1を、磁界強度の振幅へ変調する。RF SIMカードは、磁界振幅変化を検知し、磁気誘導レシーバモジュールを通じて抽出情報A2を取得する。
【0064】
3)RF SIMカードは、第1RFトランシーバモジュールと第2RFトランシーバモジュールによって構成されたRFチャネルを介して、情報A2をRFカードリーダへ送信する。カードリーダは、RFチャネルを介して情報A3を受信し取得する。
【0065】
4)RFカードリーダは、受信した情報A3を、磁気変調によって送信された元の情報A1と比較する。これらが合致した場合、カードリーダ自身によってこの通信が開始され、正当であると判定される。また、磁界性能に基づき通信距離を長くできないという特性により、現在の通信距離があらかじめセットした範囲内にあると判定することができる。したがって、通常通信処理を実施することができる。
【0066】
上述の方法において、情報A1、A2、A3などは、それぞれ同一の情報であってもよいし、または所定の暗号鍵で暗号化された情報もしくは規定の処理モードによって処理された情報のような特別処理された情報であってもよい。これにより、通信の安全をより確実に保護することができる。
【0067】
上述の距離制御方法内のステップ2)において、磁界分布を大きく変えることなくRFカードリーダが情報を磁界に変調するため、様々な方法を用いることができる。以下のような方法を用いることができる。
【0068】
1)ON−OFFキーイング(OOK)方式。これは簡易変調フォーマットであり、変調は信号ビットに基づき磁界信号ソースをONまたはOFFすることによって実施される。
図3は、簡易磁気通信OOK変調方式を示す概略図である。
図3に示すように、RFカードリーダには電磁デバイスとスイッチが設けられている。スイッチがOFFになったとき、電磁デバイスが起動し、静磁場が生成される。スイッチがONになったとき、磁界は消滅する。RF SIMカードにはホールデバイスのような磁気誘導センサが設けられている。磁界が存在するとき、磁気センサはhighレベルを出力する。磁界が存在しないとき、磁気センサはlowレベルを出力する。スイッチをONまたはOFFする情報ビット「1」または「0」のシーケンスに続いて、磁界が生成されまたはOFFされ、磁気誘導センサはビット「1」と「0」に対応して、highレベルとlowレベルをそれぞれ順次出力し、情報変調および通信を実現することができる。
【0069】
2)時間変調方式。磁気送信器の通信時間を制御することにより、磁気誘導レシーバモジュールは受信した磁界信号を時間制御する。磁界内の異なる時間は異なるバイナリ値に対応する。例えば10msは「1」に対応し、20msは「0」に対応する。
【0070】
3)他の変調方式には、マンチェスター符号化、パルス幅変調(PWM)、パルス時間変調(PPM)が含まれる。これらは通信システムにおいて一般に用いられており、詳細を説明する必要はないであろう。
【0071】
距離制御の安全性を高めるため、上述の距離制御方法内のステップ3とステップ4において、情報A2の送信時と受信時に暗号化モードを用い、不正な悪意ある攻撃を回避することができる。また、距離制御方法のステップ3において、RF SIMカード自身の識別情報を情報A2に追加し、RFカードリーダへ送信して、双方向ID認証を実現することもできる。
【0072】
RF SIMカード上の磁気誘導レシーバモジュールの電力消費を抑えるため、非交流磁気変調短距離RF安全通信システムは、休止と周期的起動の方法により、RF SIMカードの電力消費を減少させることができる。これは上述の段落で説明したものであり、詳細を説明する必要はないであろう。
【0073】
RF SIMカード内の磁気誘導レシーバモジュールは、第1RFトランシーバモジュールに接続することもできる。第1RFトランシーバモジュールは、信号処理機能を備える。トランシーバモジュールは、磁気誘導トランシーバモジュールから信号出力を検出および抽出し、その信号を第1マイクロコントローラへ送信することができる。
【0074】
上記システムにおけるRF SIMカードを備えるモバイル通信端末は、短距離RF通信機能を有するモバイル通信端末でもよい。すなわち、第1RFトランシーバモジュールをモバイル通信端末内に組み込み、RFカードリーダとの短距離通信を実現することができる。
【0075】
RF SIMカード内の磁気誘導レシーバモジュールは、ソレノイドコイル、ホールデバイス、または磁気誘導スイッチであってもよい。
【0076】
RF SIMカード内の第1RFトランシーバモジュールおよびRFカード内の第2トランシーバモジュールは、超高周波帯(SHF)、超短波帯(VHF)、または極超短波帯(UHF)で動作することができる。
【0077】
非交流磁気変調技術または交流磁気変調技術が用いられるか否かによらず、2つの通信チャネル(すなわち、磁界と無線)が用いられ、距離制御とID認証を実施するので、RF装置(特にデバイスに組み込まれたRFカード、例えばRF SIMカード)とRFカードリーダとの間の短距離通信における距離制御とID認証の課題は、従来技術と比較してより良好に解決される。
【0078】
本発明のさらに向上した技術手段は、非交流磁気変調技術を用いる。交流磁気変調を用いる技術と比較すると、非交流磁気変調の技術効果は以下の通りである。非交流磁界が距離にともなって急速に減衰し、磁界は干渉の影響が少ないという特性を用いることにより、確実な距離制御を実現し、非交流磁気変調情報通信技術手段によりID検証を実施して悪意ある攻撃回避し、システム通信の頑健性を向上させ、より商業的価値の高いモバイル支払のような主要アプリケーションを実現する。非交流磁界変調通信は短距離であり、信頼性が高いという特性とともに、RF信号は広帯域で携帯電話端末を提供できることも組み合わせる。エネルギー送信および非交流磁界の誘導は、モバイル通信端末の全体構造との相関が小さいので、異なるモバイル通信端末におけるRF信号の誘導信号強度の一貫性が保証される。これにより、特にRF SIMカードのようなRF装置の効果的な促進および応用を促進することができる。
【0079】
従来技術において用いられる交流磁界は、少なくとも125KHz以上であり、同周波数より高周波の交流磁界が本発明に適用された場合、貫通効果は非常に低い。しかし実際には、非常に低い周波数(100KHz以下)の交流磁界により、ある程度の磁気貫通効果が得られる。そのため、非常に低い周波数の交流磁界を用いて、交流磁界に代えて通信することもできる。より良好な通信効果を得るためには、周波数が低いほどよいが、周波数が低すぎてもよくない。周波数が低すぎると通信速度が影響を受ける。例えば、周波数は0.1KHz未満でないほうがよい。交流磁界の望ましい周波数として、80KHz、60KHz、50KHz、30KHz、20KHz、10KHz、5KHz、2KHz、1KHz、0.5KHz、0.3KHzなどの周波数を選択することができる。30KHz〜1KHz、20KHz〜1KHz、10KHz〜1KHzの周波数を選択すれば、良好な通信効果が得られる。
【0080】
非交流磁界を用いる技術手段は、交流磁界または低変化周波数の交流磁界を用いる技術手段と比較して、通信において良好な効果を発揮する。非交流磁界を用いる技術手段は、容易に実装することができ、強力な磁界貫通パワーと良好な通信効果を有する。
【0081】
本発明は、以下の図面と組み合わせて、特定の実施形態を通じてさらに説明される。