(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1〜5に記載のパネル型カーテンは、各カーテン材(各レール部)の両端にランナーを取り付ける必要があるので、部品点数が多く、組み付けも複雑となる欠点がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、部品点数が比較的少なく、組み付けも容易なパネル型カーテンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、第1連結バーの前端部を支持具ではなく、本体バーで支持することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、(1)カーテンレールのランナーに支持具を介して吊着されたパネル型カーテンであって、表側面に設けられた第1レール部、及び、裏側面に設けられた第1支持部、を有する本体バーと、裏側に突出するように前端部に設けられ第1レール部にスライド可能に嵌め込まれた第1スライダー、及び、裏側面に設けられた第2支持部を有する第1連結バーと、第1支持部に支持された第1カーテン材と、第2支持部に支持された第2カーテン材と、を備え、本体バー及び第1連結バーがそれぞれ、少なくとも1箇所で支持具に支持され
、第1連結バーの前端部が本体バーに支持され、第1スライダーと第1レール部とがバヨネット構造となっており、第1レール部に対し第1スライダーを押し込んで回動させることにより、本体バーと第1連結バーとの連結が行われるパネル型カーテンに存する。
【0009】
本発明は、(2)
第1スライダーが、ベース部と、該ベース部の裏側面側にそれより細く設けられた首部と、該首部にそれより拡大した頭部とからなり、頭部の長径L2、頭部の短径L1、ベース部の長さL5、及び、第1レール部の垂下部P1及び起立部P2の間の距離L3、第1レール部の内部の空隙の距離L4の関係が、
L1<L3<L2<L4
L3<L5
の関係を満たす上記(1)記載のパネル型カーテンに存する。
【0010】
本発明は、(3)第1連結バーの少なくとも中間部が支持具に支持されている上記(1)又は(2)に記載のパネル型カーテンに存する。
【0011】
本発明は、(4)第1支持部及び第2支持部がタッチファスナからなる上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のパネル型カーテンに存する。
【0012】
本発明は、(5)第1カーテン材の上端部が本体バーよりも上になるように、該第1カーテン材が支持され、第2カーテン材の上端部が第1連結バーよりも上になるように、該第2カーテン材が支持される上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のパネル型カーテンに存する。
【0013】
本発明は、(6)第1カーテン材の下端部の後端部にはリングが取り付けられ、第2カーテン材の下端部には前端部と後端部とで固定されたリボンが取り付けられ、リボンがリング内を通過している上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のパネル型カーテンに存する。
【0014】
本発明は、(7)第1連結バーの表側面に第2レール部が設けられており、裏側に突出するように前端部に設けられ第2レール部にスライド可能に嵌め込まれた第2スライダーと、裏側面に設けられ第3カーテン材を支持するための第3支持部とを有する第2連結バー、を更に備える上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のパネル型カーテンに存する。
【発明の効果】
【0015】
本発明のパネル型カーテンにおいては、第1連結バーの前端部が、支持具ではなく、本体バーで支持することにより、部品点数を少なくすることができる。
このとき、ランナーに支持具を取り付ける数も減らすことができるので、組み付けが容易となる。
本発明のパネル型カーテンにおいて、本体バー及び第1連結バーは、それぞれ少なくとも1箇所で支持具に支持されるので、支持具の数を極力減らすことができる。
また、支持具を取り付ける箇所も限定されないので、本体バーに対して第1連結バーをスライドさせても支持具が邪魔にならない箇所に取り付ければよい。
【0016】
本発明のパネル型カーテンにおいては、第1スライダーと第1レール部とがバヨネット構造となっている場合、「押し込み」と「回動」の単純な操作により本体バーと第1連結バーとの連結がワンタッチで簡単に行える。
また、構造が複雑でなく、スライドもスムーズに行える。仮に本体バー及び第1連結バーにカーテン材を取り付けた状態であっても、本体バーに第1連結バーを容易に取り付けることができる。
【0017】
本発明のパネル型カーテンにおいては、第1支持部及び第2支持部がタッチファスナからなる場合、カーテン材を、該タッチファスナに単に押し付けるだけで、簡単に取り付けることが可能となる。
このとき、第1カーテン材の上端部が本体バーよりも上になるように、且つ第2カーテン材の上端部が第1連結バーよりも上になるように、取り付けることが好ましい。これにより、カーテンレールと、本体バー又は連結バーとの間の隙間を塞ぐことも可能となる。
【0018】
本発明のパネル型カーテンにおいては、第1カーテン材の下端部の後端部にはリングが取り付けられ、第2カーテン材の下端部には前端部と後端部とで固定されたリボンが取り付けられ、リボンがリング内を通過していると、カーテン材がバタつくことを抑制できる。
また、本体バーに対して第1連結バーをスライドさせる際には、第1カーテン材のリングが、第2カーテン材のリボンに案内されるので、スライドさせ易くなる。
【0019】
本発明のパネル型カーテンにおいては、第2連結バーを更に備えることにより、3枚のカーテン材を取り付けることが可能となる。
また、本体バー、第1連結バー及び第2連結バーを互いにスライドさせることにより、一方では、3枚のカーテン材を一列に配列させることができ、他方では、3枚のカーテン材を互いに重なるように配列させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0022】
図1(a)は、本実施形態に係るパネル型カーテンを展開した状態を示す概略上面図であり、
図1(b)は、本実施形態に係るパネル型カーテンを格納した状態を示す概略上面図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係るパネル型カーテン100は、本体バー10と、本体バー10に連結された連結バー(以下便宜的に「第1連結バー」という。)11と、第1連結バー11に連結された連結バー(以下便宜的に「第2連結バー」という。)12と、本体バー10に取り付けられる図示しないカーテン材(以下便宜的に「第1カーテン材」という。)と、第1連結バー11に取り付けられる図示しないカーテン材(以下便宜的に「第2カーテン材」という。)と、第2連結バー12に取り付けられる図示しないカーテン材(以下便宜的に「第3カーテン材」という。)と、を備える。
【0023】
パネル型カーテン100においては、本体バー10、第1連結バー11及び第2連結バー12を備えるので、3枚のカーテン材を取り付けることが可能となっている。
【0024】
図2は、本実施形態に係るパネル型カーテンの一例を示す部分斜視図である。なお、カー材は図示していない。
図2に示すように、本実施形態に係るパネル型カーテン100においては、本体バー10に対して、第1連結バー11がスライド可能となっている。
また、図示しないが、これと同様に、第1連結バーに対して、第2連結バー12もスライド可能となっている。
したがって、一方では、
図1(a)に示すように、パネル型カーテン100を展開することにより、3枚のカーテン材を一列に配列させることができ、他方では、
図1(b)に示すように、パネル型カーテン100を格納することにより、3枚のカーテン材を互いに重なるように配列させることができる。
【0025】
図1(a)に戻り、パネル型カーテン100においては、本体バー10、第1連結バー11及び第2連結バー12がそれぞれ、少なくとも1箇所で支持具に支持されている。すなわち、本体バー10の前端部10a、第1連結バー11の中間部11c及び第2連結バー12の後端部12bには、支持具が取り付けられている。
したがって、パネル型カーテン100は、1本のカーテンレールのランナーに3つの支持具を介して吊着されることになる。
【0026】
このとき、第1連結バー11の前端部11aは、本体バー10の後端部10bに支持され、第2連結バー12の前端部12aは、第1連結バー11の後端部11bに支持されている。このように、パネル型カーテン100においては、第1連結バーの両端に支持具を設けずに、一端を別の連結バーに支持させているので、部品点数を少なくすることができる。
また、ランナーに支持具を取り付ける数も減ることにもなるので、組み付けが容易となる。
さらに、本体バー10、第1連結バー11及び第2連結バー12は、それぞれ少ない場合、1箇所で支持具に支持されればよいので、支持具の数を極力減らすことができる。
さらにまた、支持具を取り付ける箇所も限定されないので、本体バー10に対して第1連結バー11を、第1連結バー11に対して第2連結バー12をスライドさせても支持具が邪魔にならない箇所に取り付ければよい。
【0027】
図3(a)は、本実施形態に係るパネル型カーテンの本体バーを示す表側面図であり、(b)は、裏側面図であり、
図3(c)は、
図3(b)のA−A線で切断した断面図である。
図3(a)及び
図3(c)に示すように、本体バー10は、表側面に設けられたレール部(以下便宜的に「第1レール部」という。)1aと、
図3(b)に示すように、裏側面に設けられた支持部(以下便宜的に「第1支持部」という。)2aとを有する。
【0028】
パネル型カーテン100においては、本体バー10が表側面に第1レール部1aを有するので、後述する第1連結バー11のスライダーを嵌め込むことにより、第1連結バー11が本体バー10に対してスライド可能となっている。
このとき、本体バー10においては、両端に止め具6が嵌合して固定されている。そして、該止め具6により、第1連結バー11のスライダー(図示しない)の第1レール部1aから離脱が阻止される。なお、両端の止め具6は、ネジN等を使って本体バー10に確実に固定することが好ましい。
また、本体バー10においては、第1レール部1aに位置決め具7を設けることにより、スライドするスライダーを所望の位置で止めることができる。すなわち、止め具6から位置決め具7までの距離Lを調整することにより、スライダーの移動幅を調整することができるようになっている。
【0029】
パネル型カーテン100においては、本体バー10が裏側面に第1支持部2aを有するので、後述する第1カーテン材9aが取り付け可能となっている。
ここで、第1支持部2aは、タッチファスナからなる。すなわち、本体バー10の裏側面にはタッチファスナが貼設されている。このため、第1カーテン材9aを、該タッチファスナに単に押し付けることにより簡単に取り付けることが可能となっている。なお、第1カーテン材9aは、上端部が本体バー10よりも上になるように取り付けられ、第1支持部2aに支持される。
【0030】
本体バー10は、前端部10aの上縁に支持具(図示しない)を掛止可能な孔8aが設けられている。したがって、本体バー10の前端部10aの孔8aに支持具を掛止し、支持具をカーテンレールのライナーに取り付けることにより、本体バー10の一端がカーテンレールに吊着されることになる。
また、本体バー10の他端は後述する第1連結バーにより支持される。
【0031】
図4(a)は、本実施形態に係るパネル型カーテンの第1連結バーを示す表側面図であり、
図4(b)は、裏側面図である。
図4(a)に示すように、第1連結バー11は、表側面に設けられたレール部(以下便宜的に「第2レール部」という。)1bと、
図4(b)に示すように、裏側に突出するように前端部11aに設けられ第1レール部1aにスライド可能に嵌め込まれるスライダー(以下便宜的に「第1スライダー」という。)3aと、裏側面に設けられた支持部(以下便宜的に「第2支持部」という。)2bとを有する。
【0032】
パネル型カーテン100においては、第1連結バー11が表側面に第2レール部1bを有するので、後述する第2連結バー12のスライダーを嵌め込むことにより、第2連結バー12が第1連結バー11に対してスライド可能となっている。
このとき、第1連結バー11においては、前端部11aに第1スライダー3aが嵌合して固定されており、後端部11bに止め具6が嵌合して固定されている。そして、止め具の働きも兼ねる第1スライダー3aと、他方側の止め具6とにより、第2連結バー12のスライダー(図示しない)の第2レール部1bから離脱が阻止される。なお、前端部11aの第1スライダー3a及び後端部11bの止め具6は、ネジN等を使って第1連結バー11に確実に固定することが好ましい。
【0033】
パネル型カーテン100においては、第1連結バー11が裏側面に第2支持部2bを有するので、後述する第2カーテン材が取り付け可能となっている。
ここで、第2支持部2bは、タッチファスナからなる。すなわち、第1連結バー11の裏側面にはタッチファスナが貼設されている。このため、第2カーテン材を、該タッチファスナに単に押し付けることにより簡単に取り付けることが可能となっている。なお、第2カーテン材は、上端部が第1連結バー11よりも上になるように取り付けられ、第2支持部2bに支持される。
【0034】
パネル型カーテン100においては、第1連結バー11が第1スライダー3aを有するので、第1スライダー3aを本体バー10の第1レール部1aに嵌め込むことにより本体バー10に対して、スライドさせることができる。
【0035】
図5(a)は、本実施形態に係るパネル型カーテンにおいて第1連結バーに取り付けられたスライダーを示す上面図であり、
図5(b)は、
図5(a)のB方向から見た側面図である。
図5(a)及び
図5(b)に示すように、第1スライダー3aは、ベース部20cと、該ベース部20cの裏側面側にそれより細く設けられた首部20aと、該首部20aにそれより拡大した頭部20bとからなる。すなわち、ベース部20cと頭部20bとの間には首部20a長さに相当する空間が生じている。
【0036】
ベース部20cは、該ベース部20cに固定された連結部20c1を介して、第1連結バー11の前端部11aに嵌合することにより固定可能となっている(
図4参照)。より詳しくは、連結部20c1は、第2レール部1bの内部の空隙に嵌っている。
このとき、連結部20c1の側面に備わっている弾性片20c2が第2レール部1bを押圧するようになっている。このため、パネル型カーテン100においては、第1スライダー3aを第1連結バー11に余裕をもって嵌合することができる。なお、第1スライダー3aは、ネジN等を使って第1連結バー11に確実に固定することが好ましい。
また、首部20aと頭部20bとは、側面視T字状となっている。このため、本体バー10の第1レール部1aに容易に遊嵌させることができる。
【0037】
図4に戻り、第1連結バー11は、中間部11cの上縁に支持具(図示しない)を掛止可能な孔8aが設けられている。したがって、第1連結バーの前端部11aに設けられた第1スライダー3aがカーテンレールに吊着された本体バー10に嵌め込まれている場合、連結バー11の中間部11cの孔8aに支持具を掛止し、支持具をカーテンレールのライナーに取り付けることにより、第1連結バー11の一端がカーテンレールに吊着されることになる。
また、第1連結バー11の他端である前端部11aは、上述したように、本体バー10
に連結されているので、本体バー11により支持されることになる。
【0038】
第2連結バー12は、表側面に設けられたレール部(以下便宜的に「第3レール部」という。)1cと、裏側に突出するように前端部12aに設けられ第2レール部1bにスライド可能に嵌め込まれたスライダー(以下便宜的に「第2スライダー」という。)3bと、裏側面に設けられた支持部(以下便宜的に「第3支持部」という。)2cとを有する(
図1(a)参照)。
ここで、第2連結バー12は、第1連結バー11(
図4参照)と同じ構造となっているので、詳細な説明は省略する。なお、第2連結バー12の第3レール部1cは、第1連結バー11の第2レール部1bに相当し、第2連結バー12の第2スライダー3bは、第1連結バー11の第1スライダー3aに相当し、第2連結バー12の第3支持部2cは、第1連結バー11の第2支持部2bに相当する。また、第1連結バー11の中間部11cに設けられた孔8aは、第2連結バー12の後端部12bの上縁に設けることが好ましい。
【0039】
パネル型カーテン100においては、第2連結バー12の第2スライダー3bを第1連結バー11の第2レール部1bに嵌め込むことにより、第2連結バー12を第1連結バー11に対して、スライドさせることができる。
また、第2連結バーの前端部12bに設けられた第2スライダー3bがカーテンレールに吊着された第1連結バー11に嵌め込まれている場合、第2連結バー12の後端部12bの孔8aに支持具を掛止し、支持具をカーテンレールのライナーに取り付けることにより、第2連結バー12がカーテンレールに吊着されることになる。
【0040】
図6は、本実施形態に係るパネル型カーテンの第1カーテン材、第2カーテン材及び第3カーテン材を示す裏側面図である。
図6に示すように、第1カーテン材9a、第2カーテン材9b及び第3カーテン材9cは、同じ矩形状のものが用いられる。
また、これらの材質としては、紙、布、フィルム等、公知のものが適宜用いられる。
【0041】
パネル型カーテン100において、第1カーテン材9aは、第1支持部2aに支持されることで本体バー10に取り付けられ、第2カーテン材9bは、第2支持部2bに支持されることで、第1連結バー11に取り付けられ、第3カーテン材9cは、第3支持部2cに支持されることで、第2連結バー12に取り付けられる。
このとき、第1カーテン材9aは、上端部が本体バー10よりも上になるように取り付けられ、第2カーテン材9bは、上端部が第1連結バー11よりも上になるように取り付けられ、第3カーテン材9cは、上端部が第2連結バー12よりも上になるように取り付けられる。これにより、カーテンレールと、本体バー10、第1連結バー11及び第2連結バー12との間の隙間を塞ぐことができるので、見栄えが良くなる。
【0042】
パネル型カーテン100において、第1カーテン材9aは、下端部の後端部にリング(以下便宜的に「第1リング」という。)15aが取り付けられ、且つ下端部の前端部と後端部とで固定されたリボン(以下便宜的に「第1リボン」という。)16aが取り付けられている。
また、第2カーテン材9bは、下端部の後端部にリング(以下便宜的に「第2リング」という。)15bが取り付けられ、且つ下端部の前端部と後端部とで固定されたリボン(以下便宜的に「第2リボン」という。)16bが取り付けられている。
さらに、第3カーテン材9cは、下端部の後端部にリング(以下便宜的に「第3リング」という。)15cが取り付けられ、且つ下端部の前端部と後端部とで固定されたリボン(以下便宜的に「第3リボン」という。)16cが取り付けられている。
【0043】
そして、第2カーテン材9bの第2リボン16bが第1カーテン材9aの第1リング15a内を通過しており、第3カーテン材9cの第3リボン16cが第2カーテン材9bの第2リング15b内を通過している。
これもより、各カーテン材をスライドさせても過度にバタつくことが抑制される。
また、本体バー10に対して第1連結バー11をスライドさせる際には、第1カーテン材9aの第1リング15aが第2カーテン材9bの第2リボン16bに案内され、第1連結バー11に対して第2連結バー12をスライドさせる際には、第2カーテン材9bの第2リング15bが第3カーテン材9cの第3リボン16cに案内されるので、スライドさせ易くなる。
【0044】
図7は、本実施形態に係るパネル型カーテンに取り付けられる支持具を示す側面図である。
図7に示すように、支持具8は、側面S字状となっており、屈曲した屈曲部13aから先端に向かってストッパー13bが設けられている。これにより、取り付けが容易であり、且つ外れにくいという利点がある。なお、カーテンレール側に掛止される屈曲部分は大きく、カーテン材側に掛止される屈曲部分は小さい。
【0045】
パネル型カーテン100においては、支持具8の一方の先端をカーテンレールのランナーに挿入して掛止し、他方の先端を本体バー10、第1連結バー11及び第2連結バー12それぞれの孔8aに挿入することにより、本体バー10、第1連結バー11及び第2連結バー12が支持具8を介して、カーテンレールのランナーに吊着されることになる。すなわち、パネル型カーテン100は、従来のカーテンレールのランナーに支持具8を介して吊着可能となっている。
このとき、上述したように、支持具8は、ストッパー13bを備えているので、ランナーや孔8aから不作為に外れることが抑制される。
【0046】
次に、本実施形態に係るパネル型カーテン100において、本体バー10を第1連結バー11に嵌め込む方法について説明する。なお、本体バー及び第1連結バー単独で示すが、カーテン材を取り付けた状態でも嵌め込む操作は同じである。また、第1連結バー11を第2連結バー12に嵌め込む方法は、これと同様であるので省略する。
【0047】
図8(a)〜
図8(c)は、本実施形態に係るパネル型カーテンにおいて本体バーに第1連結バーを嵌め込む方法を説明するための説明図である。
図9(a)は、本実施形態に係るパネル型カーテンにおいて第1レールに第1スライダーを押し込んだ状態を示す概略図であり、
図9(b)は、第1レールに第1スライダーを押し込んで回動させた状態を示す概略図である。
【0048】
まず、
図8(a)に示すように、本体バー10に対し、第1連結バー11を略90度の角度に配置する。そして、第1レール部1aの空隙に頭部20bを押し込む。
【0049】
ここで、
図5(b)に示す第1スライダー3aの頭部の長径L2、
図4(b)に示す第1スライダー3aの頭部の短径L1、
図5(b)に示すベース部20cの長さL5、及び、
図3(c)に示す本体バー10における第1レール部1aの垂下部P1及び起立部P2の間の距離L3、本体バー10における第1レール部1aの内部の空隙の距離L4(すなわち、空隙を形成する上壁と下壁との間の距離)の関係が、
L1<L3<L2<L4
L3<L5
となっている。
このように、頭部20bの短径L1が第1レール部1aの空隙の距離L3よりも小さくなっているので、
図9(a)に示すように、第1スライダー3aを第1レール部1aに容易に嵌め込むことができる。
【0050】
そして、
図8(b)に示すように、本体バー10に対し、第1連結バー11を回動させ、
図8(c)に示すように、本体バー10と第1連結バー11とを直線状にする。この場合、
図9(b)に示すように、頭部20bの長径L2が、第1レール部1aの垂下部P1及び起立部P2の間の距離L3よりも大きくなっており、且つ第1レール部1aの内部の空隙の距離L4よりも小さくなっているので、第1スライダー3aをスライドさせても第1レール部1aからの離脱が阻止されることになる。
【0051】
このように、パネル型カーテン100は、第1スライダー3aと第1レール部1aとが「押し込み」と「回動」の操作により結合されるバヨネット構造になっている。このため、「押し込み」と「回動」の単純な操作により本体バーと第1連結バーとの連結がワンタッチで簡単に行える。なお、本体バー10に第1カーテン材9aを、第1連結バー11に第2カーテン材9bを取り付けた状態であっても、本体バー10に第1連結バー11を容易に取り付けることが可能となる。特に、第1カーテン材9aを取り付けた状態の本体バー10をカーテンレールに取り付けた後に、今度は、第2カーテン材9bを取り付けた状態の第1連結バー11を本体バー10に容易に取り付けることができる。
【0052】
また、パネル型カーテン100においては、第1スライダー3aと第1レール部1aとがバヨネット構造になっているので、構造がシンプルであり、本体バー10に対して、第1連結バー11をスムーズにスライドさせることが可能となる。ちなみに、この場合、頭部20bの下端面が下壁に当接して滑ることによりスムーズな動きとなる。
【0053】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0054】
例えば、本実施形態に係るパネル型カーテン100は、本体バー10、第1連結バー11及び第2連結バー12を有しているが、第2連結バー12を有していなくてもよい。この場合、2枚のカーテン材を取り付けることになる。
また、本実施形態に係るパネル型カーテン100は、本体バー10、第2連結バー11及び第2連結バー12に加え、第1連結バー11と同形状の別の連結バーを更に有していてもよい。この場合、3枚以上のカーテン材を取り付けることができる。すなわち、連結バーを増やすことにより、カーテン材を所望の数だけ配置することが可能となる。
【0055】
本実施形態に係るパネル型カーテン100においては、本体バー(第1レール部)及び連結バー(第2レール部)が金属で、スライダーは合成樹脂で形成されていることが好ましいが、必ずしも、このように限定されることはない。
【0056】
本実施形態に係るパネル型カーテン100において、第1支持部2a及び第2支持部2bは、タッチファスナからなっているが、これに限定されない。例えば、本体バー10及び第1連結バー11の下側端部に孔を設け、吊り下げ具を介してカーテン材を取り付けてもよい。
【0057】
本実施形態に係るパネル型カーテン100において、本体バー10には、前端部10aの上縁に支持具を掛止可能な孔8aが設けられているが、これに加え、下縁にも孔が設けられていてもよい。これにより、本体バー10を上下逆に用いることも可能となる。なお、第1連結バー11、第2連結バー12についても同様である。
【0058】
本実施形態に係るパネル型カーテン100においては、本体バー10の前端部10a、第1連結バーの中間部11c、及び、第2連結バー12の後端部12bに孔8aが設けられているが、孔8aの位置は、特に限定されない。
なお、端に配置される本体バーの前端部、端に配置される連結バーの後端部、これらの間に配置される連結バーの中間部、に孔8aを設け、支持具で支持することが好ましい。
また、孔8aの数も1つの本体バー、連結バーに対し、複数あってもよい。この場合、支持具を取り付ける位置を適宜変えることができる。
【0059】
本実施形態に係るパネル型カーテン100において、カーテン材は、リング及びリボンが取り付けられているが、必ずしも取り付ける必要はない。
【0060】
本実施形態に係るパネル型カーテン100においては、支持具3の形状が側面S字状となっているが、この形状に限定されない。