特許第5698082号(P5698082)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5698082遊技球発射装置、及び遊技球発射装置を備えた遊技機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5698082
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】遊技球発射装置、及び遊技球発射装置を備えた遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20150319BHJP
【FI】
   A63F7/02 308G
   A63F7/02 303B
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-146459(P2011-146459)
(22)【出願日】2011年6月30日
(65)【公開番号】特開2013-13447(P2013-13447A)
(43)【公開日】2013年1月24日
【審査請求日】2014年3月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】502147579
【氏名又は名称】株式会社共和科学
(74)【代理人】
【識別番号】100118315
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 博道
(72)【発明者】
【氏名】横山 彰孝
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−038689(JP,A)
【文献】 特開2007−029409(JP,A)
【文献】 特開2007−307171(JP,A)
【文献】 特開2003−038735(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機に設置されるハンドルを備え、前記ハンドルの操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射装置であって、
回動可能に軸支され、遊技球を所定の回動位置(以下「打球位置」という。)で打球する打球槌と、
前記打球槌を打球位置へ向けて付勢する付勢部と、
前記打球槌を付勢方向とは逆方向へ所定の回動位置(以下「待機位置」という。)まで回動させた後に付勢方向への回動を許容して打球位置へ回動させる形状を有するカムと、
前記カムを回転駆動する駆動部と、
前記打球槌の回動位置が待機位置にあることを検知する回動位置検知部とを備え、
前記打球槌の回動位置が待機位置にあることを前記回動位置検知部によって検知したことを契機に、前記駆動部が前記カムの回転駆動を停止して前記打球槌が待機位置に待機し、
前記打球槌の回動位置が待機位置にあることを前記回動位置検知部によって検知している場合において、前記ハンドルの有する発射スイッチの操作を契機に、前記駆動部が前記カムを回転駆動して前記打球槌が打球位置へ回動することを特徴とする遊技球発射装置。
【請求項2】
前記打球槌における所定位置には槌被検知部が設けられ、
前記回動位置検知部は、前記打球槌の回動位置が待機位置にある場合に前記槌被検知部を検知し、前記打球槌の回動位置が待機位置以外にある場合に前記槌被検知部を検知しないように形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技球発射装置。
【請求項3】
前記カムにおける所定位置にはカム被検知部が設けられ、
前記回動位置検知部は、前記打球槌の回動位置が待機位置にある場合に前記カム被検知部を検知し、前記打球槌の回動位置が待機位置以外にある場合に前記カム被検知部を検知しないように形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技球発射装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の遊技球発射装置を備えたことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置、及び該遊技球発射装置を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機などの遊技機には、ハンドルの回転操作に応じて遊技球を発射する遊技球発射装置が設けられている。この遊技球発射装置には、遊技球を打球する打球槌と、打球槌を往復回動させる駆動機構と、人体のハンドルへの接触を検知する接触センサとが設けられている。遊技者の右手がハンドルに触れて接触センサが人体の接触を検知すると、駆動機構が作動して打球槌が一定のリズム(例えば、0.6秒間隔)で遊技球を1球ずつ打球する。遊技球発射装置により遊技盤に打ち出された遊技球は、障害釘や風車などに導かれながら遊技盤を流下し、入賞口やアウト口に入球することとなる。
打球槌の打球力の強弱さは、ハンドルの回転操作によって調節することができる。ハンドルが回転した際、初期位置からの回転角が大きくなるほど打球槌の打球力が強まるようになっている。このように打球槌の打球力の強弱を調節することにより、遊技盤の狙った場所へ遊技球を打ち出すことができる。
【0003】
ハンドルには、遊技者の右手が触れていても遊技球発射装置に遊技球の発射を停止させる発射停止スイッチが設けられている。例えば、いわゆる「無駄球」を打たないようにするために、右手でハンドルの回転角を維持したまま右手親指で発射停止スイッチを押圧すると、駆動機構の作動停止により打球槌が回動を停止し、遊技球が打ち出されなくなる。そして、発射停止スイッチを離すと、再び駆動機構が作動して打球槌が往復回動することにより、遊技球が打ち出される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−284056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の遊技球発射装置では、遊技者の手がハンドルに触れていると、遊技球を0.6秒間隔で連続して発射する。したがって、ハンドルを目的の回転角に合わせる間に遊技球が発射されてしまい、遊技盤の狙っていない場所へ遊技球が打ち出されてしまうことがあった。また、遊技球の発射を停止させるべく発射停止スイッチを操作した、またはハンドルから手を離したものの、その前に遊技球発射装置から遊技球が発射されてしまい、遊技盤の狙っていない場所へ遊技球が打ち出されてしまうことがあった。このように、従来の遊技球発射装置では、遊技盤の狙った場所へ遊技球を1球ずつ打ち出すことが困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、遊技盤の狙った場所へ遊技球を1球ずつ打ち出すことができる遊技球発射装置、及び該遊技球発射装置を備えた遊技機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(第1の発明)
本発明のうち第1の発明は、
遊技機に設置されるハンドル(31)を備え、前記ハンドル(31)の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射装置(30)であって、
回動可能に軸支され、遊技球を所定の回動位置(以下「打球位置」という。)で打球する打球槌(40)と、
前記打球槌(40)を打球位置へ向けて付勢する付勢部(50)と、
前記打球槌(40)を付勢方向とは逆方向へ所定の回動位置(以下「待機位置」という。)まで回動させた後に付勢方向への回動を許容して打球位置へ回動させる形状を有するカム(60)と、
前記カム(60)を回転駆動する駆動部(70)と、
前記打球槌(40)の回動位置が待機位置にあることを検知する回動位置検知部(80)とを備え、
前記打球槌(40)の回動位置が待機位置にあることを前記回動位置検知部(80)によって検知したことを契機に、前記駆動部(70)が前記カム(60)の回転駆動を停止して前記打球槌(40)が待機位置に待機し、
前記打球槌(40)の回動位置が待機位置にあることを前記回動位置検知部(80)によって検知している場合において、前記ハンドル(31)の有する発射スイッチ(34)の操作を契機に、前記駆動部(70)が前記カム(60)を回転駆動して前記打球槌(40)が打球位置へ回動することを特徴とする。
【0008】
(第2の発明)
本発明のうち第2の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、
前記打球槌(40)における所定位置には槌被検知部(82)が設けられ、
前記回動位置検知部(80)は、前記打球槌(40)の回動位置が待機位置にある場合に前記槌被検知部(82)を検知し、前記打球槌(40)の回動位置が待機位置以外にある場合に前記槌被検知部(82)を検知しないように形成されたことを特徴とする。
(第3の発明)
本発明のうち第3の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、
前記カム(60)における所定位置にはカム被検知部(83)が設けられ、
前記回動位置検知部(80)は、前記打球槌(40)の回動位置が待機位置にある場合に前記カム被検知部(83)を検知し、前記打球槌(40)の回動位置が待機位置以外にある場合に前記カム被検知部(83)を検知しないように形成されたことを特徴とする。
【0009】
(第4の発明)
本発明のうち第4の発明は、第1ないし第3の発明のいずれかの遊技球発射装置(30)を備えたことを特徴とする遊技機に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、遊技者によるハンドルの回転操作の有無に拘らず、打球槌が回動して待機位置で待機する。そして、遊技者がハンドルを目的の回転角に合わせた後に発射スイッチを操作すると、打球槌が打球位置へ回動して遊技球を打撃するようになっている。これにより、遊技盤の狙った場所へ遊技球を1球ずつ打ち出すことができる。
また、打球槌が待機位置まで回動して待機しているため、遊技者に発射スイッチを操作された際に直ちに遊技球を打ち出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態に係る雀球遊技機を示す正面図である。
図2】本発明の実施の形態に係る雀球遊技機の遊技盤を示す正面図である。
図3】本発明の実施の形態に係る雀球遊技機の制御システムの概略を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態に係る遊技球発射装置の主要な構成を示す斜視図である。
図5】本発明の実施の形態に係るカム及び打球位置の打球槌を示す正面図である。
図6】本発明の実施の形態に係るカム及び待機位置の打球槌を示す正面図である。
図7】本発明の実施の形態に係る雀球遊技機における信号の遷移を示すタイミングチャートである。
図8】本発明の実施の形態に係る遊技球発射制御処理を示すフローチャートである。
図9】他の実施の形態に係るカム及び待機位置の打球槌を示す正面図である。
図10】他の実施の形態に係るカム及び打球位置の打球槌を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
なお、「正面」とは、雀球遊技機10における、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、雀球遊技機10の正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、雀球遊技機10の正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。
(雀球遊技機10)
本実施の形態に係る雀球遊技機10は、所定枚数のメダルが投入されると、遊技球Bを用いた遊技を実行する。
図1に示すように、雀球遊技機10は、遊技場の島設備に固定される外枠(図示せず)と、外枠に嵌め込まれた本体11とを備えている。
【0013】
本体11の上部には、遊技盤3が設けられている。また、本体11の下部には、遊技盤3に遊技球Bを発射する遊技球発射装置30、及び、遊技球発射装置30に遊技球Bを発射させる際に操作するハンドル31が設けられている。また、本体11の下部には、メダルを溜めておくための受け皿12が設けられている。本体11における左側の位置には、メダルを1枚ずつ投入するための投入口13が設けられている。
外枠には、遊技盤3を正面側から覆う前扉14が回動可能に取り付けられている。前扉14の中央部はガラス窓となっており、このガラス窓越しに遊技盤3を視認できるようになっている。また、前扉14の上部には、様々な点滅パターンで点滅する照明装置15が設けられている。
【0014】
(遊技盤3)
図2に示すように、遊技盤3には、その中央部に画像表示装置21が設けられている。遊技盤3における画像表示装置21の下方の位置には、25個の入球口22が横一列に設けられている。各入球口22の正面には、対応する牌の図柄が表示されている。また、遊技盤3における画像表示装置21の右側の位置には、通過ゲート23が設けられ、この通過ゲート23の下方の位置には、アタッカー24が設けられている。また、遊技盤3における画像表示装置21の左側の位置には、風車25が設けられている。さらに、遊技盤3における画像表示装置21の左右の位置には、それぞれ入賞口26が設けられている。なお、入球口22、アタッカー24、入賞口26に入球した遊技球Bは、遊技盤3の裏面側へ排出される。
【0015】
遊技盤3には、ガイドレール27等により遊技領域28が区画されており、遊技球発射装置30により発射された遊技球Bは、ガイドレール27に誘導されて遊技領域28に打ち出される。そして、遊技領域28に打ち出された遊技球Bは、遊技盤3に設けられた障害釘29や風車25などに接触して流下方向を転換しながら遊技領域28を流下する。
特に図示しないが、遊技盤3の裏面には、雀球遊技機10を制御するための制御装置16が設けられている。制御装置16は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM等を備えている。
また、制御装置16は、雀球遊技機10に設けられた各種センサからの信号を入力するようになっている。具体的には、図3に示すように、制御装置16の入力側には、入球口22、通過ゲート23、アタッカー24、入賞口26等のセンサと接続されている。また、制御装置16の入力側には、後述する遊技球発射装置30の接触センサ33及び回動位置検知部80とも接続されている。
【0016】
また、制御装置16は、雀球遊技機10に設けられた各種装置を制御するための信号を出力するようになっている。具体的には、図3に示すように、制御装置16の出力側には、画像表示装置21、照明装置15、アタッカー24等と接続されている。また、制御装置16の出力側には、後述する遊技球発射装置30のモータ71(駆動部70)とも接続されている。
(遊技球発射装置30)
図4に示すように、遊技球発射装置30は、遊技者に操作されるハンドル31と、回動可能に軸支されて遊技球を所定の回動位置(以下「打球位置」という。)で打球する打球槌40と、打球槌40を打球位置へ向けて付勢する付勢部50とを備えている。
【0017】
上述のように、本体11には回転式のハンドル31が取り付けられている。このハンドル31には、押しボタン式の発射スイッチ34が設けられている。
付勢部50は、ベース板(図示せず)に取り付けられている。また、付勢部50は、ベース板の裏面に回転可能に取り付けられた付勢部ギア51と、付勢部ギア51を遊貫する回転軸52と、回転軸52の一端が固定されたローラ53と、付勢部ギア51とローラ53との間に位置するコイルばね54とを備えている。回転軸52の他端は、ベース板を貫通した正面側に位置するとともに、打球槌40の一端が固定されている。この打球槌40の他端には、遊技球を打撃する打撃部41が形成されている。
【0018】
コイルばね54は、その一端をローラ53に固定されるとともに、他端を付勢部ギア51に固定されている。そして、コイルばね54は、ローラ53に固定された回転軸52を時計回りに回転する方向へ付勢している、つまり、回転軸52に固定された打球槌40を時計回りに回動する方向へ付勢している。また、ベース板には、ハンドル31の後端と付勢部ギア51とを連結する連結ギア32が設けられている。ハンドル31が回転操作されると、連結ギア32が回転するとともに付勢部ギア51が回転することにより、コイルばね54の巻き数が増加して付勢力が強化される。
また、遊技球発射装置30は、打球槌40を付勢方向とは逆方向へ所定の回動位置(以下「待機位置」という。)まで回動させた後に付勢方向への回動を許容して打球位置へ回動させる形状を有するカム60を備えている。本実施の形態では、板カム61を用いており、打球槌40の突起部42に接している。ここで、板カム61のうち、半径が一定の形状の部分を扇部62とし、半径が徐々に大きくなる形状の部分を拡径部63とする。
【0019】
図5に示すように、突起部42が扇部62の外縁に当接している場合には、板カム61が時計回りに回転しても打球槌40は打球位置に留まったままである。突起部42が拡径部63の外縁に当接している場合には、板カム61が時計回りに回転すると、突起部42が拡径部63に押し動かされて、打球槌40が付勢力に抗して反時計回りに回動する。図6に示すように、突起部42が拡径部63の外縁における最大半径側の部分に当接するとき、打球槌40は反時計回りに最も大きく回動した回動位置に位置する。この回動位置を本実施の形態の「待機位置」とする。
また、遊技球発射装置30は、カム60(板カム61)を回転駆動する駆動部70を備えている。
【0020】
図4に示すように、駆動部70は、モータ71と、モータ71の動力を板カム61に伝動する駆動部ギア72とを備えている。モータ71が作動すると、板カム61が時計回りに回転するようになっている。
また、遊技球発射装置30は、打球槌40の回動位置が待機位置にあることを検知する回動位置検知部80を備えている。
本実施の形態では、回動位置検知部80として光透過形センサ81がベース板(図示せず)の所定位置に設けられている。また、打球槌40における所定位置には槌被検知部82が設けられている。打球槌40の回動位置が待機位置にある場合には、槌被検知部82が光透過形センサ81の発光素子と受光素子との間に入り込んで光を遮断するように形成されている(図6参照)。また、打球槌40が打球位置よりも待機位置寄りにある場合には、槌被検知部82が光透過形センサ81の発光素子と受光素子との間から抜け出るように形成されている(図5参照)。
【0021】
次に、遊技球発射装置30の動作の一例を説明する。
打球槌40が待機位置にある場合には、槌被検知部82が回動位置検知部80の発光素子と受光素子との間に位置するため、回動位置検知部80の信号がオフとなっている(図7(A)参照)。このとき、打球槌40の突起部42が、板カム61の拡径部63の外縁における最大半径側の部分に当接している。
遊技者がハンドル31の発射スイッチ34を操作して信号がオフからオンに立ち上がると(図7(B)参照)、制御装置16のモータ駆動信号がオフからオンに立ち上がり、モータ71が駆動して板カム61が回転する。そして、突起部42が拡径部63における最大半径側の部分を越え、打球槌40がコイルばね54の付勢力により打球位置へ向けて一気に回動し、送球装置(図示せず)から供給された遊技球が打球槌40の打撃部41に打撃されて遊技盤へ打ち出される。このとき、槌被検知部82が光透過形センサ81の発光素子と受光素子との間から抜け出るため、回動位置検知部80の信号がオフからオンに立ち上がる(図7(C)参照)。
【0022】
板カム61が一周して再び打球槌40が待機位置まで回動すると、槌被検知部82が回動位置検知部80の発光素子と受光素子との間に入り込み、回動位置検知部80の信号がオンからオフに立ち下がる(図7(D)参照)。そして、発射スイッチ34の信号がオフになっている、つまり遊技者が発射スイッチ34を操作していない場合には、制御装置16のモータ駆動信号がオンからオフに立ち下がり、モータ71が作動を停止して板カム61が回転を停止する(図7(E)参照)。これにより、打球槌40が待機位置で回動を停止する。
これに対し、発射スイッチ34の信号がオンになっている場合(例えば、遊技者が発射スイッチ34を操作し続けた等)には、制御装置16のモータ駆動信号がオンのままとなり、モータ71の駆動が継続される(図7(F)参照)。これにより、再び打球槌40が打球位置へ回動して、送球装置(図示せず)から供給された遊技球を打ち出す。したがって、発射スイッチ34が押下され続けた場合には、打球槌40が遊技球を連続して打球することとなる。
【0023】
(遊技球発射制御処理)
次に、遊技球発射装置30による遊技球の発射を制御する遊技球発射制御処理について、図8を参照しつつ説明する。本処理は、制御装置16において所定のタイミングで繰り返し実行される。
ステップ101において、回動位置検知部80の信号がオフであるか否かの判断を行う。そして、回動位置検知部80の信号がオフであると判断した場合には、ステップ102に進む。回動位置検知部80の信号がオフでない、つまり回動位置検知部80の信号がオンであると判断した場合には、ステップ104に進む。
【0024】
ステップ102において、発射スイッチ34がオンであるか否かの判断を行う。そして、発射スイッチ34がオンであると判断した場合には、ステップ103に進む。発射スイッチ34がオンでない、つまり発射スイッチ34がオフであると判断した場合には、ステップ104に進む。
ステップ103において、モータ駆動信号をオンからオフに切り替える。既にモータ駆動信号がオフである場合には、オフの状態を継続する。そして、本処理を終了する。これにより、モータ71の駆動停止により板カム61が停止し、打球槌40が待機位置に停止することとなる。
【0025】
ステップ104において、モータ駆動信号をオフからオンに切り替える。既にモータ駆動信号がオンである場合には、オンの状態を継続する。そして、本処理を終了する。これにより、モータ71の駆動により板カム61が回転し、打球槌40が待機位置へ向けて回動することとなる。
以上のように、本実施の形態によれば、遊技者によるハンドル31の回転操作の有無に拘らず、打球槌40が回動して待機位置で待機する。そして、遊技者がハンドル31を目的の回転角に合わせた後に発射スイッチ34を操作すると、打球槌40が打球位置へ回動して遊技球を打撃するようになっている。これにより、遊技盤20の狙った場所へ遊技球を1球ずつ打ち出すことができる。また、打球槌40が待機位置まで回動して待機しているため、遊技者に発射スイッチ34を操作された際に直ちに遊技球を打ち出すことができる。
【0026】
雀球遊技機10では、多くの入球口22のうち目的の牌の入球口22に遊技球を入球させる必要がある。本発明に係る遊技球発射装置30は、遊技盤20の狙った場所へ遊技球を1球ずつ打ち出すことができることから、特に雀球遊技機に有用である。
なお、従来の遊技球発射装置は、人体のハンドルへの接触を検知する接触センサを備え、接触センサが人体の接触を検知すると駆動部が作動して打球槌が回動するようになっているが、本発明に係る遊技球発射装置30には、この接触センサが不要であり、部品点数を減らすことができる。
また、発射スイッチ34が押下され続けた場合に、モータ71の駆動により打球槌40が待機位置まで回動しても、モータ71が作動を継続するようになっている。つまり、発射スイッチ34が押下され続けると、打球槌40が待機位置と打球位置との間を往復回動し、遊技球を一定のリズムで連続して打ち出すようになっている。これにより、遊技球発射装置30が接触センサを備えていなくても、遊技球を所定の時間間隔で連続して発射することができる。このような機能は、遊技盤20の所定の場所へ遊技球を連続して発射するパチンコ機において、特に有用である。
【0027】
(他の実施の形態)
上記した実施の形態では、打球槌40における所定位置に槌被検知部82を設け、打球槌40の回動位置が待機位置にある場合に回動位置検知部80が槌被検知部82を検知するように形成した。
本発明では、カム60における所定位置にカム被検知部83を設け、打球槌40の回動位置が待機位置にある場合に回動位置検知部80がカム被検知部83を検知するように形成することができる。
具体的には、図9及び図10に示すように、打球槌40には槌被検知部82を設けず、板カム61における所定位置にカム被検知部83を設けている。そして、打球槌40の回動位置が待機位置にある場合には、カム被検知部83が光透過形センサ81(回動位置検知部80)の発光素子と受光素子との間に入り込んで光を遮断するように形成する(図9参照)。また、打球槌40が待機位置よりも打球位置寄りにある場合には、カム被検知部83が光透過形センサ81(回動位置検知部80)の発光素子と受光素子との間から抜け出るように形成する(図10参照)。以上のように、打球槌40の回動位置が待機位置にあるか否かを検知してもよい。
【0028】
上記した実施の形態は雀球遊技機10であるが、本発明はパチンコ機、アレンジボール、スマートボール等の遊技機にも適用可能である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
【符号の説明】
【0029】
10 雀球遊技機 11 本体
12 受け皿 13 投入口
14 前扉 15 照明装置
20 遊技盤 21 画像表示装置
22 入球口 23 通過ゲート
24 アタッカー 25 風車
26 入賞口 27 ガイドレール
28 遊技領域 29 障害釘
30 遊技球発射装置 31 ハンドル
32 連結ギア 34 発射スイッチ
40 打球槌 41 打撃部
42 突起部
50 付勢部 51 付勢部ギア
52 回転軸 53 ローラ
54 コイルばね
60 カム 61 板カム
62 扇部 63 拡径部
70 駆動部 71 モータ
72 駆動部ギア
80 回動位置検知部 81 光透過形センサ
82 槌被検知部 83 カム被検知部
図1
図2
図3
図4
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図10