特許第5698084号(P5698084)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5698084
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】内視鏡鉗子
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/12 20060101AFI20150319BHJP
   A61B 17/28 20060101ALI20150319BHJP
【FI】
   A61B17/39 310
   A61B17/39 320
   A61B17/28 310
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2011-151308(P2011-151308)
(22)【出願日】2011年7月7日
(65)【公開番号】特開2013-17542(P2013-17542A)
(43)【公開日】2013年1月31日
【審査請求日】2014年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】592085964
【氏名又は名称】山科精器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112438
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 健一
(72)【発明者】
【氏名】保坂 誠
(72)【発明者】
【氏名】阿部 和男
(72)【発明者】
【氏名】上村 英一
【審査官】 森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−119087(JP,A)
【文献】 特開2007−282666(JP,A)
【文献】 米国特許第5267998(US,A)
【文献】 特開2007−319679(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 13/00 − 18/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動刃電極と固定刃電極とが一対の電極を形成してなる内視鏡鉗子であって、
被覆導管に固定された固定刃電極が被覆導管内の同軸ケーブルの外部電導体と電気接触できるように配置され、
可動刃電極の力点が同軸ケーブルの中心電導体と連結され、
可動刃電極の支点が、可動刃電極に設けられ、これが固定刃電極に固定された電気絶縁体若しくは被覆導管と回転可能に接続されるか、又は可動刃電極の支点が、可動刃電極に固定された電気絶縁体に設けられ、これが被覆導管若しくは固定刃電極と回転可能に接続され、
同軸ケーブルを被覆導管に対してスライドさせることにより、同軸ケーブルに加えられた平行動を、可動刃電極の力点を介して、可動刃電極に支点を中心とする回転動として伝え、可動刃電極と固定刃電極とを開閉させると共に、
同軸ケーブルの外部電導体及び中心電導体を介して、可動刃電極と固定刃電極との間に高周波を印加できるように構成したことを特徴とする内視鏡鉗子。
【請求項2】
被覆導管の中心軸に垂直な断面の直径が2〜4mmである請求項1に記載の内視鏡鉗子。
【請求項3】
高周波がマイクロ波である請求項1又は2に記載の内視鏡鉗子。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載された内視鏡鉗子と、
高周波発信器と
から構成されることを特徴とする内視鏡鉗子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡鉗子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内視鏡鉗子として、回転自在の第1の電極と、前記第1の電極に対向して配置された固定の第2の電極とを備え、前記第1の電極の回動軸を前記第1の電極と前記第2の電極との間の中心線に対して外側に設け、前記第1の電極を前記回動軸を中心に回動させ、前記第1の電極と前記第2の電極との間で生体組織を挟持し、前記第1の電極と前記第2の電極とを平行に対向させ、前記第1の電極と前記第2の電極にマイクロ波を供給して生体組織を凝固させ、
更に、前記第1の電極を前記回動軸を中心に回転させ、前記第1の電極と前記第2の電極とをその先端から接触させ、剪断により生体組織を切断することを特徴とする医療用処置具が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−282666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の医療用処置具では、構造が複雑であり、部品数が多く、内視鏡に適用することは困難であるという問題がある。
すなわち、本発明の目的は、複雑な構造ではなく、内視鏡に適用できる程に細径化できる鉗子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の内視鏡鉗子の特徴は、可動刃電極と固定刃電極とが一対の電極を形成してなる内視鏡鉗子であって、
被覆導管に固定された固定刃電極が被覆導管内の同軸ケーブルの外部電導体と電気接触できるように配置され、
可動刃電極の力点が同軸ケーブルの中心電導体と連結され、
可動刃電極の支点が、可動刃電極に設けられ、これが固定刃電極に固定された電気絶縁体若しくは被覆導管と回転可能に接続されるか、又は可動刃電極の支点が、可動刃電極に固定された電気絶縁体に設けられ、これが被覆導管若しくは固定刃電極と回転可能に接続され、
同軸ケーブルを被覆導管に対してスライドさせることにより、同軸ケーブルに加えられた平行動を、可動刃電極の力点を介して、可動刃電極に支点を中心とする回転動として伝え、可動刃電極と固定刃電極とを開閉させると共に、
同軸ケーブルの外部電導体及び中心電導体を介して、可動刃電極と固定刃電極との間に高周波を印加できるように構成した点を要旨とする。
【0006】
固定刃電極は、被覆導管に固定され、可動刃電極と共に一対の電極を形成している。固定刃電極及び可動刃電極共に、電極として働けば、金属製であっても、セラミック製であってもよく、これらが表面保護(金属メッキやフッ素樹脂等によるコーティング等)されていてもよい。
【0007】
被覆導管は、同軸ケーブルが内挿され、同軸ケーブルが被覆導管に対してスライドできるように構成されている。すなわち、被覆導管は、可動刃電極と固定刃電極とを患部へ導くと共に、被覆導管内で同軸ケーブルを押引動できるように構成されている。また、被覆導管は、フレキシブルでもよいし、リジットでもよく、一部がフレキシブルで、他の部分がリジットでもよい。また、被覆導管は、電気絶縁体であっても、電導体であってもよいが、取り扱い性の観点から、電気絶縁体であることが好ましい。
【0008】
被覆導管の中心軸に垂直な断面は、円形が好ましい。すなわち、被覆導管は円柱管であることが好ましい。
【0009】
被覆導管の中心軸に垂直な断面の最大長は、2〜4mmであることが好ましく、さらに好ましくは2.5〜3.5mmである。被覆導管が円柱管の場合、被覆導管の中心軸に垂直な断面の直径は、2〜4mmであることが好ましく、さらに好ましくは2.5〜3.5mmである。
【0010】
固定刃電極は、被覆導管内の同軸ケーブルの外部電導体と接触しており、同軸ケーブルをスライドさせた際も、固定刃電極と同軸ケーブルの外部電導体とがしゅう動により電気接触を保つように配置されている。
【0011】
可動刃電極の力点は、同軸ケーブルの中心電導体と連結され、同軸ケーブルを被覆導管に対してスライドさせることによる運動がこの力点に伝達するように構成されている。なお、同軸ケーブルの中心電導体と可動刃電極とは、電気的にも接続されている。
【0012】
可動刃電極の支点は、可動刃電極に設けられ、これが固定刃電極に固定された電気絶縁体若しくは被覆導管と回転可能に接続されて構成されているか、又は可動刃電極の支点が、可動刃電極に固定された電気絶縁体に設けられ、これが被覆導管若しくは固定刃電極と回転可能に接続されて構成されている。
【0013】
電気絶縁体としては、エンジニアリングプラスチック{ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)及びポリベンゾイミダゾール(PBI)等}、フッ素樹脂{ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体、エチレン・四フッ化エチレン共重合体及びエチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体等}及びセラミックス{アルミナ (Al)、ジルコニア(ZrO)、炭化ケイ素 (SiC)及び窒化ケイ素(Si)等}が含まれる。
【0014】
本発明の内視鏡鉗子は、同軸ケーブルを被覆導管に対してスライドさせることにより、同軸ケーブルに加えられた平行動(または押引動)を、可動刃電極の力点を介して、可動刃電極に支点を中心とする回転動として伝え、可動刃電極と固定刃電極とを開閉させることができる。なお、同軸ケーブルを被覆導管に対してスライドさせることにより、同軸ケーブルに平行動(または押引動)を加える方法としては、公知の鉗子と同様にハンドルの開閉によって達成できる。
【0015】
内視鏡鉗子は、同軸ケーブルの外部電導体及び中心電導体を介して、可動刃電極と固定刃電極との間に高周波を印加できるように構成されている。高周波を印加することにより、可動刃電極と固定刃電極との間にある生体組織等を加熱することができ、止血、切断、凝固等が達成できる。
【0016】
高周波としては、周波数300KHz〜100GHz程度の電波が好ましく、さらに好ましくはマイクロ波(周波数13MHz〜25GHzの電波)、特に好ましくは周波数900MHz〜6GHzのマイクロ波、最も好ましくは周波数2.45GHzのマイクロ波である。
【0017】
本発明の内視鏡鉗子装置の特徴は、上記の内視鏡鉗子と、高周波発信器とから構成される点を要旨とする。
【0018】
上記の内視鏡鉗子と、高周波発信器とは、同軸ケーブルでつながっており、この同軸ケーブルを介して、高周波発信器により発生させた高周波を可動刃電極及び固定刃電極に送信する。
【0019】
高周波発信器は、上記の周波数を発信でき装置であれば制限ないが、その出力が10〜200W程度が好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の内視鏡鉗子では、同軸ケーブル(中心電導体、電気絶縁体、外部電導体及び保護被覆から構成される)が、可動刃電極及び固定刃電極に高周波を印加できると共に、可動刃電極に回転動を伝えることができるため、全体の部品数を少なくでき、単純な構造とすることができる。
したがって、従来の医療用処置具では、構造が複雑であり、部品数が多く、内視鏡に適用することは困難であったが、本発明の内視鏡鉗子は、細径化できるため、内視鏡手術や腹腔鏡手術に適用できる。これらの他に、一般の直視下手術(外科手術、脳外科、耳鼻科等)にも適用できる。
本発明の内視鏡鉗子は、把持機能、剪刀機能及び凝固機能の少なくとも一つの機能を持つ鉗子であって、管組織(血管、胆管等)の閉鎖、止血、切断、凝固や、癌組織等の止血、切除、凝固等ができる。また、術具(縫合糸等)の切断にも適用できる。
【0021】
本発明の内視鏡鉗子装置は、上記の内視鏡鉗子と、高周波発信器とから構成されるため、全体の部品数を少なくでき、単純な構造とすることができる。
したがって、本発明の内視鏡鉗子装置は、内視鏡鏡手術や腹腔鏡手術に適用できる。これらの他に、一般の直視下手術(外科手術、脳外科、耳鼻科等)にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が把持型である例のうち、可動刃電極の支点が可動刃電極に設けられた例}を概念的に表した部分側面図(右半分は部分断面図)である。
図2】本発明の内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が把持型である例}を概念的に表した部分平面図(右半分は部分透過平面図)である。
図3】本発明の内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が把持型である例のうち、可動刃電極の支点が可動刃電極に固定された電気絶縁体に設けられた例}を概念的に表した部分側面図(右半分は部分断面図)である。
図4】本発明の内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が剪刀型である例}を概念的に表した部分側面図(右半分は部分断面図)である。
図5】本発明の内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が剪刀型である例}を概念的に表した部分平面図(右半分は部分透過平面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を用いて、本発明の内視鏡鉗子について、さらに詳細に説明する。なお、特記しない限り、最初に説明した事項は、後の図面の説明においても共通して適用できる。
【0024】
図1、2>
図1は、本発明の内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が把持型である例のうち、可動刃電極の支点が可動刃電極に設けられた例}を概念的に表した部分側面図(右半分は部分断面図)である。図2は、この内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が把持型である例}を概念的に表した部分平面図(右半分は部分透過平面図)である。
【0025】
図1、2で表した内視鏡鉗子は、可動刃電極(1)及び固定刃電極(2)の先端部が把持型である内視鏡鉗子である。図1、2では、把持型の先端部が、わにぐち形状のものを表しているが、わにぐち形状に限定されず、クロ−鉗子、リトラクション把持鉗子、支持鉤鉗子、バグコック型鉗子、ドベーキ型鉗子、リンパ節把持鉗子等の形状と同形状又は類似形状であってもよい。
【0026】
固定刃電極(2)は、先端部(わにぐち形状)と、円筒形のベース部とからなる。このベース部の一部に、被覆導管(3)(円柱管)の一部が被さるようにして、両者が接続固定されている。
【0027】
固定刃電極(2)は、しゅう動可能な電気接触部(11)で、被覆導管(3)内の同軸ケーブルの外部電導体(4)と接触しており、同軸ケーブルをスライドさせた際も、固定刃電極(2)と同軸ケーブルの外部電導体(4)とがしゅう動により電気接触を保つように配置されている。
【0028】
可動刃電極(1)の力点(6)は、同軸ケーブルの中心電導体(5)と連結され、同軸ケーブルを被覆導管(3)に対してスライドさせることによる運動がこの力点(6)に伝達するように構成されている。なお、同軸ケーブルの中心電導体(5)と可動刃電極(1)とは、電気的にも接続されている。
【0029】
可動刃電極(1)の支点(7)は、可動刃電極(1)に設けられ、これが固定刃電極(2)のベース部に固定された電気絶縁体(8)と回転可能に接続されて構成されている。
【0030】
可動刃電極(1)の支点(7)は、可動刃電極(1)に設けられ、これが被覆導管(3)と回転可能に接続されて構成されていてもよい。または、可動刃電極(1)の支点(7)は、可動刃電極(1)に固定された電気絶縁体(8)に設けられ、これが被覆導管(3)若しくは固定刃電極(2)と回転可能に接続されて構成されてもよい(図3参照)。
【0031】
本発明の内視鏡鉗子は、同軸ケーブルを被覆導管(3)に対してスライドさせることにより、同軸ケーブルに加えられた平行動(または押引動)を、可動刃電極(1)の力点(6)を介して、可動刃電極(1)に支点(7)を中心とする回転動として伝え、可動刃電極(1)と固定刃電極(2)とを開閉させることができる。なお、同軸ケーブルにストッパー(9)を設けて、スライド(平行動)できる範囲を制限してもよい。図1では、ストッパー(9)を外部電導体(4)の周囲に設け、固定刃電極(2)のベース部との衝突により、スライド(平行動)を制限している。
【0032】
本発明の内視鏡鉗子は、従来の鉗子と同様に鉗子としての働きの他に、同軸ケーブルの外部電導体(4)及び中心電導体(5)を介して、可動刃電極(1)と固定刃電極(2)との間に高周波を印加することにより、可動刃電極(1)と固定刃電極(2)との間にある生体組織等を加熱することができ、止血、切断、凝固等が達成できる。
【0033】
図4、5>
図4は、本発明の内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が剪刀型である例}を概念的に表した部分側面図(右半分は部分断面図)である。図5は、この内視鏡鉗子の一態様{可動刃電極及び固定刃電極が剪刀型である例}を概念的に表した部分平面図(右半分は部分透過平面図)である。
【0034】
図4、5で表した内視鏡鉗子は、可動刃電極(1)及び固定刃電極(2)の先端部が剪刀型である内視鏡鉗子である。可動刃電極(1)及び固定刃電極(2)の先端部は、図4、5に示した剪刀型に限定されず、用途によって適宜変更できる。
【0035】
固定刃電極(2)は、先端部と、円筒形のベース部とからなる。このベース部の一部に、被覆導管(3)(円柱管)の一部が被さるようにして、両者が接続固定されている。
【0036】
固定刃電極(2)は、しゅう動可能な電気接触部(11)で、被覆導管(3)内の同軸ケーブルの外部電導体(4)と接触しており、同軸ケーブルをスライドさせた際も、固定刃電極(2)と同軸ケーブルの外部電導体(4)とがしゅう動により電気接触を保つように配置されている。
【0037】
可動刃電極(1)の力点(6)は、同軸ケーブルの中心電導体(5)と連結され、同軸ケーブルを被覆導管(3)に対してスライドさせることによる運動エネルギーがこの力点(6)に伝達するように構成されている。なお、同軸ケーブルの中心電導体(5)と可動刃電極(1)とは、電気的にも接続されている。
【0038】
可動刃電極(1)の支点(7)は、可動刃電極(1)に設けられ、これが固定刃電極(2)のベース部に固定された電気絶縁体(8)と回転可能に接続されて構成されている。
【0039】
可動刃電極(1)の支点(7)は、可動刃電極(1)に設けられ、これが被覆導管(3)と回転可能に接続されて構成されていてもよい。または、可動刃電極(1)の支点(7)は、可動刃電極(1)に固定された電気絶縁体(8)に設けられ、これが被覆導管(3)若しくは固定刃電極(2)と回転可能に接続されて構成されてもよい。
【0040】
本発明の内視鏡鉗子は、同軸ケーブルを被覆導管(3)に対してスライドさせることにより、同軸ケーブルに加えられた平行動(または押引動)を、可動刃電極(1)の力点(6)を介して、可動刃電極(1)に支点(7)を中心とする回転動として伝え、可動刃電極(1)と固定刃電極(2)とを開閉させることができる。なお、同軸ケーブルにストッパー(9)を設けて、スライド(平行動)できる範囲を制限してもよい。図4では、ストッパー(9)を外部電導体(4)の周囲に設け、固定刃電極(2)のベース部との衝突により、スライド(平行動)を制限している。
【0041】
本発明の内視鏡鉗子は、従来の鉗子と同様に鉗子としての働きの他に、同軸ケーブルの外部電導体(4)及び中心電導体(5)を介して、可動刃電極(1)と固定刃電極(2)との間に高周波を印加することにより、可動刃電極(1)と固定刃電極(2)との間にある生体組織等を加熱することができ、止血、切断、凝固等が達成できる。
【符号の説明】
【0042】
1 可動刃電極
2 固定刃電極
3 被覆導管
4 外部電導体
5 中心電導体
6 可動刃電極の力点
7 可動刃電極の支点
8 電気絶縁体
9 ストッパー
10 同軸ケーブルの保護被覆
11 しゅう動可能な電気接触部












図1
図2
図3
図4
図5