【実施例】
【0018】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0019】
本実施例は、携帯も可能な小型の照明器具(ランタン照明)に適用している。
【0020】
本実施例の照明器具本体2は、光源1を備えた円板状のベース部10と、このベース部10の下部に設ける円筒状のカバー部11とから成る構成としている。
【0021】
具体的には、
図1〜
図3に示すように、合成樹脂製の前記ベース部10の下部中央に、LEDを採用した前記光源1を下方へ光照射可能に配設し、このベース部10の下部に、前記光源1を囲繞するようにして半透明の合成樹脂製の前記カバー部11を垂設状態に設けた構成としている。
【0022】
また、このベース部10とカバー部11とで成る照明器具本体2は、略球形を呈する形状に構成すると共に、この照明器具本体2のカバー部11の下端を水平方向にカットしたような形状に構成して、このカバー部11の水平下端縁を載置縁として適宜な据置き場所に安定的に設置(載置)し得るようにしている。
【0023】
尚、図示を省略しているが、ベース部10に電源スイッチを設けて、この電源スイッチの操作により点灯・消灯制御や、常時点灯・点滅切り替え、照度切り替えなどを行えるように構成することが好ましい。
【0024】
本実施例は、この照明器具本体2のベース部10の頂部付近に、折り返し屈曲自在な長尺材3を突設し、この長尺材3の突出先端部に磁力により吸着する吸着部4を設けている。
【0025】
また、長尺材3は、軟質な合成樹脂製であって細長い帯状に樹脂成形し、前記照明器具本体2の直径寸法と同等程度の長さ寸法を有する構成としている。尚、長尺材3は、伸縮する構成としても良い。
【0026】
更にこの長尺材3の先端部を球状に成形すると共に、この球状先端部内に磁石12を埋設状態に設けて、この球状先端部を前記吸着部4としている(
図3参照。)。
【0027】
従って、この吸着部4は、磁力により吸着可能な取付箇所9(例えば金属製の取付箇所9)に対して吸着可能であり、この吸着部4を直接取付箇所9に吸着させることによって照明器具本体2を取付箇所9に吊下げ設置可能な構成としている(
図4参照。)。
【0028】
また、本実施例の吸着部4は、表面の一部を平坦面に形成して、この平坦面を壁面などの平坦な取付箇所9への吸着面として好適な平坦吸着面13としている(
図5参照。)。更に詳しくは、吸着部4の、後述する被吸着部5に吸着する表面と反対側の表面を前記平坦吸着面13に形成している。
【0029】
本実施例は、この吸着部4が吸磁止着可能な被吸着部5を、前記照明器具本体2の頂部付近に、前記吸着部4と小間隔を置いた隣接状態(並設状態)に設けて、この被吸着部5に、前記長尺材3を折り返し形状に変形させて掛下げ箇所6に掛けたこの長尺材3先端部の前記吸着部4を吸磁止着することで、この折り返し状の長尺材3を介して前記照明器具本体2が掛下げ箇所6に掛下げ設置されるように構成している。
【0030】
即ち、
図1,
図3に示すように、前記照明器具本体2の上方に、折り返し形状の前記長尺材3と前記ベース部10(照明器具本体2)の頂部とで成る環状の掛止部を形成し、この掛止部を適当な掛下げ箇所6に掛下げ設置し得るように構成している。
【0031】
具体的には、前記被吸着部5は、前記照明器具本体2の頂部、即ち前記ベース部10の頂部付近の外面(表面)に、前記球状の吸着部4が嵌合可能な受凹部7を設けると共に、この受凹部7に吸着部4が吸磁止着可能な吸磁材8を設けた構成としている。
【0032】
更に詳しくは、図面の受凹部7は、前記吸着部4の外形状に同調する凹湾曲面状(凹んだ球面状)に形成し、この受凹部7の下方のベース部10内に金属板を採用した前記吸磁材8を埋設状態に設けた構成として、この受凹部7に対し吸着部4が面接嵌合状態(位置決め状態)で安定的に吸磁止着し得るようにしている。尚、吸磁材8は、磁石を採用しても良い。
【0033】
従って、このように構成した本実施例によれば、適当な掛下げ箇所6に掛下げ設置して使用することも可能であり、しかも、掛下げ使用に際しては、折り返し屈曲自在な長尺材3を掛下げ箇所6に掛けるだけであるから掛下げ箇所6を選ばず、例えば適当な横桟やフックやループや穴などの様々な場所を掛下げ箇所6として掛下げ可能である上、この掛下げ設置作業は、長尺材3を掛下げ箇所6に掛けて吸着部4を照明器具本体2の被吸着部5に吸着するだけの非常に容易な操作で可能である。
【0034】
また、
図6は、本実施例の他の使用方法を示している。具体的には、磁力を通す薄材(例えば合成繊維製や布製など)を掛下げ箇所6とし、この掛下げ箇所6を吸着部4と被吸着部5とで挟み込むことにより照明器具本体2を掛下げ箇所6に掛下げ設置した場合を示している。即ち、例えば、タープテントの縁部を掛下げ箇所6とし、この掛下げ箇所6を吸着部4と被吸着部5とで挟み込むようにして吸着部4を被吸着部5に吸磁止着することにより、照明器具本体2をタープテントの縁部に掛下げ設置して使用することも可能である。
【0035】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。