(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のパッド部を含む第1基板、該複数のパッド部を除いた残りの第1基板に対向合着された第2基板、及び該第2基板の上面全体に付着された上部偏光フィルムを含むディスプレイパネル;
前記ディスプレイパネルの下面縁部部分に結合されたパネル支持部材;
前記複数のパッド部に付着された軟性回路フィルムを含むパネル駆動部;及び
前記ディスプレイパネルの各側面、前記軟性回路フィルム、前記複数のパッド部、及び前記上部偏光フィルムの各側面を覆うように形成された側面シーリング部材、
を含んで構成され、
前記第1基板及び前記第2基板それぞれの上側面と下側面それぞれには傾斜した傾斜面が形成されており、
前記上部偏光フィルムの一側面は前記複数のパッド部を覆うように延長され、該上部偏光フィルムの残りの側面は前記第2基板の側面外部にはみ出さず、
前記軟性回路フィルムは、前記第1基板の側面を取り囲むベンディング部を有するようにベンディングされて前記パネル支持部材の内部に収納されることを特徴とするディスプレイ装置。
前記側面シーリング部材は、前記軟性回路フィルムのベンディング部を含む前記第1基板の各側面と傾斜面、前記上部偏光フィルムと前記第2基板の傾斜面の間の溝部、互いに重畳する該第1基板と該上部偏光フィルム間のギャップ空間、該第2基板の各側面、及び該上部偏光フィルムの各側面を覆うように形成されることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
前記側面シーリング部材は、前記軟性回路フィルムのベンディング部を含む前記第1基板の各側面と傾斜面、前記上部偏光フィルムと前記第2基板の傾斜面の間の溝部、互いに重畳する該第1基板と前記リターダフィルム間のギャップ空間、該第2基板の各側面、及び該リターダフィルムの各側面を覆うように形成されることを特徴とする、請求項5に記載のディスプレイ装置。
複数のパッド部を有する第1基板、該複数のパッド部に付着された軟性回路フィルム、該複数のパッド部を除いた残りの第1基板に対向合着された第2基板、及び該第2基板の上面に付着された上部偏光フィルムを含むディスプレイパネルの各側面に側面シーリング部材を形成する装置であって、
ベースフレームに設けられて前記ディスプレイパネルを支持するステージ部;
前記軟性回路フィルムと前記第1基板の各側面、前記第2基板の各側面、及び前記上部偏光フィルムの各側面を含むディスプレイパネルの各側面に前記側面シーリング部材を形成する側面シーリング部材形成ユニット;
前記側面シーリング部材形成ユニットをY軸方向に移送させるY軸移送部;
前記側面シーリング部材形成ユニットをX軸方向に移送させるX軸移送部;及び
前記側面シーリング部材形成ユニットと前記Y軸移送部及び前記X軸移送部それぞれを制御する制御手段を含んで構成され、
前記側面シーリング部材形成ユニットは、
前記X軸移送部に結合された支持ブラケット;
前記支持ブラケットに回転可能に設けられた回転ブラケット;
前記回転ブラケットに設けられて前記ディスプレイパネルの各側面にシーリング剤を塗布して硬化させて前記側面シーリング部材を形成するノズル部;及び
前記支持ブラケットに設けられて前記回転ブラケットを回転させる回転手段を含んで構成され、
前記第1基板及び前記第2基板それぞれの角部分は、設定された曲率を有するようにラウンディングされたラウンディング部を有し、
前記ノズル部は、前記ディスプレイパネルの側面と前記ラウンディング部それぞれから設定された間隔を一定に維持し、前記ディスプレイパネルの側面と前記ラウンディング部に沿って等速度で移送されながら該ディスプレイパネルの各側面と前記ラウンディング部に前記側面シーリング部材を連続的に形成することを特徴とする、ディスプレイパネルの側面シーリング装置。
【背景技術】
【0002】
本技術分野において初期に開発されたディスプレイ装置である陰極線管(Cathode Ray Tube)を代替するディスプレイ装置として、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel)、及び有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device)などが開発されている。
【0003】
このようなディスプレイ装置は、重量と体積を減らすことによって装置の大型化が可能になり、応答速度や画質などの技術的な側面での研究開発とともに需要者にアピールできる製品のデザイン的な側面での研究開発が進められている。
【0004】
しかし、現在まで開発された従来のディスプレイ装置は、その構造的特性により厚さの最小化及び美しい外観の開発の側面において限界がある。以下に示す図面を参照して、従来のディスプレイ装置の限界についてより詳細に説明することにする。
【0005】
図1は、従来のディスプレイ装置の概略的な断面図である。
図1を参照すると、従来のディスプレイ装置は、ディスプレイパネル(10)、パネル駆動部(20)、前面ケース(30)、及び前面カバー(40)を含んで構成される。
【0006】
ディスプレイパネル(10)は、下部基板(12)、上部基板(14)、下部偏光フィルム(12a)、及び上部偏光フィルム(14a)を含んで構成される。
【0007】
下部基板(12)上には画素領域を定義するようにゲートライン及びデータラインが交差するように形成されている。また、ゲートライン及びデータラインが交差する領域に薄膜トランジスタが形成されている。また、薄膜トランジスタと連結される画素電極が画素領域に形成されている。このような下部基板(12)の一周辺領域、パッド部はゲートライン及びデータラインに信号を印加するパネル駆動部(20)に接続されるように外部に露出される。
【0008】
上部基板(14)は、下部基板(12)より相対的に小さい面積を有するように形成されて下部基板(12)のパッド部を除いた残りの下部基板(12)に合着される。
【0009】
下部偏光フィルム(12a)は、下部基板(12)の下面に付着されて下部基板(12)に照射される光を偏光させる。
【0010】
上部偏光フィルム(14a)は、上部基板(14)の上面に付着されて上部基板(14)を通じて外部に出射される光を偏光させる。上記下部偏光フィルム(12a)と上部偏光フィルム(14a)は、一般的に互いに垂直な偏光軸を有する。
【0011】
パネル駆動部(20)は、外部に露出された下部基板(12)のパッド部に接続されてゲートライン及びデータラインに信号を供給する。
【0012】
前面ケース(30)は、ディスプレイパネル(10)の表示部を除いたディスプレイパネル(10)の周辺領域を覆うように形成される。このような前面ケース(30)は、下部基板(12)のパッド部に接続されて外部に露出されるパネル駆動部(20)を取り囲むとともに残りのディスプレイパネル(10)の周辺領域を取り囲む。
【0013】
前面カバー(40)は、前面ケース(30)を覆うように形成されてディスプレイ装置の製品ケースの役割をする。
【0014】
このような、従来のディスプレイ装置は、外部に露出されるパネル駆動部(20)を遮るための前面ケースのような別途の構成要素が必要になる。
【0015】
また、従来のディスプレイ装置は、ディスプレイパネル(10)の周辺領域を取り囲む前面ケース(30)及び前面カバー(40)を含んで構成されるため、ディスプレイパネル(10)の縁部上方に配置される前面ケース(30)及び前面カバー(40)によって厚さが増加することになり、ベゼル(Bezel)の幅が増加してしまう。
【0016】
さらに、従来のディスプレイ装置は、ディスプレイパネル(10)の縁部部分を覆う前面ケース(30)及び前面カバー(40)による前面段差部によって外観を損ってしまう。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書で各図面の構成要素に参照番号を付加するにおいて、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面上に表示されてもできる限り同一の番号を有していることに留意すべきである。
【0032】
本明細書で記述される用語の意味は、次のように理解されるべきである。
【0033】
単数の表現は文脈上明確に異なるように定義しない限り複数の表現を含むものと理解されるべきであり、「第1」、「第2」などの用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、これらの用語によって権利範囲が限定されてはならない。
【0034】
「含む」または「有する」などの用語は1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0035】
「少なくとも1つ」という用語は1つ以上の関連項目から提示可能な全ての組合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目及び第3項目のうち少なくとも1つ」という意味は、第1項目、第2項目または第3項目それぞれだけでなく第1項目、第2項目及び第3項目のうち2つ以上から提示されることができる全ての項目の組合わせを意味する。
【0036】
本明細書で記述される「上に」という用語はある構成が他の構成のすぐ上面に形成される場合だけでなく、これら構成の間に第三の構成が介在され場合まで含むものを意味する。
【0037】
以下において、図面を参照して本発明による好ましい実施例について詳細に説明する。
【0038】
図2は、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置を示す図面であり、
図3は、
図2に示されたI−I’線の断面図であり、
図4は、II−II’線の断面図である。
【0039】
図2〜
図4を参照すると、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネル(110)、バックライトユニット(120)、パネル駆動部(130)、パネル結合部材(140)、パネル支持部材(150)、及び側面シーリング部材(170)を含む。
【0040】
上記ディスプレイパネル(110)は、液晶層(図示せず)を間に設けた上で対向合着された第1基板(111)と第2基板(113)、第1基板(111)上に付着された下部偏光部材(115)、第2基板(113)上に付着された上部偏光部材(117)、及び上部偏光部材(117)上に付着されたリターダフィルム(Retarder Film;119)を含んで構成される。
【0041】
第1基板(111)は、薄膜トランジスタアレイ基板であって、表示領域と非表示領域を有する。この時、上記第1基板(111)の各角部分は、ディスプレイ装置のデザイン的な外観の向上のために設定された曲率を有するようにラウンディングされたラウンディング部(図示せず)を有することができる。
【0042】
第1基板(111)の表示領域は、複数のゲートライン(図示せず)と複数のデータライン(図示せず)の交差によって設けられる画素領域ごとに形成された複数の画素(図示せず)を含む。各画素は、ゲートラインとデータラインに接続された薄膜トランジスタ(図示せず)及び薄膜トランジスタに接続された画素電極、及び画素電極に隣接するように形成され、共通電圧が供給される共通電極を含んで構成されることができる。この時、共通電極は、液晶層の駆動方式によって第2基板(113)に形成されることもできる。
【0043】
上記第1基板(112)の非表示領域は、複数のパッド部(PP)、及びゲート駆動回路(図示せず)を含んで構成される。
【0044】
上記複数のパッド部(PP)それぞれは、第1基板(112)の下側長辺非表示領域に形成されて表示領域に形成された各データラインに接続される。
【0045】
上記ゲート駆動回路は、各画素の薄膜トランジスタ製造工程とともに、短辺片側または両側非表示領域に形成されて表示領域に形成された各ゲートラインに接続される。この時、ゲート駆動回路は、複数のパッド部(PP)のうち最初及び/又は最後のパッドに含まれた複数のゲートパッドを通じてパネル駆動部(130)に接続される。このような、上記ゲート駆動回路は、パネル駆動部(130)から供給されるゲート制御信号に基づいてゲート(またはスキャン)信号を生成し、各ゲートラインに順次供給する。
【0046】
上記第1基板(111)は、面取り(Chamfer)などの加工工程によって所定の傾きを有するように各側面(S1、S2、S3、S4)の下側角部分に形成された第1傾斜面(CF1)を有する。上記第1傾斜面(CF1)は、第1基板(111)と側面シーリング部材(170)間の接触面積を増加させることによって、側面シーリング部材(170)と第1基板(111)間の接着力を向上させる。
【0047】
上記第2基板(113)は、カラーフィルタアレイ基板であって、上記第1基板(111)に形成された各画素に対応するカラーフィルタを含むように構成され、液晶層を介して第1基板(111)と対向合着される。この時、上記第2基板(113)には、液晶層の駆動方式に従い、共通電圧が供給される共通電極が形成されることができる。
【0048】
上記第2基板(113)は、面取り(Chamfer)などの加工工程によって所定の傾きを有するように各側面(S1、S2、S3、S4)の上側角部分に形成された第2傾斜面(CF2)を有する。上記第2傾斜面(CF2)は、第2基板(113)と側面シーリング部材(170)間の接触面積を増加させることによって側面シーリング部材(170)と第2基板(113)間の接着力を向上させる。このような、上記第2基板(113)の上面に位置した上記第2傾斜面(CF2)の始点と第2基板(113)の側面間の距離は、0.4mm〜1mmの範囲に設定されることができる。ここで、上記距離が1mm以上の場合、上記第2傾斜面(CF2)の過度な傾斜及び幅によって、ディスプレイパネル(110)の前方から側面シーリング部材(170)が視認(visibility)されることができる。
【0049】
上記第2基板(113)の各角部分は、ディスプレイ装置のデザイン的な外観の向上のために設定された曲率を有するようにラウンディングされたラウンディング部(図示せず)を有することができる。
【0050】
このような、上記第1及び第2基板(111、113)は、基板合着部材(図示せず)によって液晶層(図示せず)を介して対向合着される。この時、上記第2基板(113)は、第1基板(111)の片側縁部部分に設けられたパッド部(PP)を除いた残りの第1基板(111)を覆う。これにより、上記第1基板(111)は、各画素に印加されるデータ電圧と共通電圧の差電圧に対応する電界を形成することによって、バックライトユニット(120)から照射される液晶層の光透過率を調節する。そして、上記第2基板(113)は、液晶層を透過して入射される光をカラーフィルタでフィルタリングし、所定のカラー光を外部に放出させることによって、ディスプレイパネル(110)に所定のカラー画像が表示されるようにする。ここで、上記液晶層の駆動モード、例えばTN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In plane switching)モード、及びFFS(Fringe field switching)モードなどによって、当業界に公知となった多様な形態に形成されることができる。
【0051】
上記下部偏光フィルム(115)は、第1基板(111)の背面に付着されてバックライトユニット(120)からディスプレイパネル(110)に照射される光を偏光させる。
【0052】
上記上部偏光フィルム(117)は、第2基板(113)の上面に付着されて第2基板(113)を透過するカラー光を偏光させたる。この時、上記上部偏光フィルム(117)の各側面は、第1基板(111)の側面外部に突出しないようにカッティングされる。例えば、上記上部偏光フィルム(117)の上側面(S1)、左側面(S3)、及び右側面(S4)それぞれは、上記第1及び第2基板(111、113)の側面と同一の垂直線上(Y)に位置することができ、上記上部偏光フィルム(117)の下側面(S2)は、第2基板(113)の下側面(S2)から延長されて上記複数のパッド部(PP)を覆い、その終端は上記第1基板(111)の側面と同一の垂直線上(Y)に位置することができる。このような、上記上部偏光フィルム(117)は、ローラを用いたフィルム付着工程によって上記第2基板(113)より広い面積を有するように上記第2基板(113)の上面全体に付着された後、レーザカッティング工程によって第1基板(111)の側面外部にはみ出ないようにカッティングされることができる。
【0053】
上記リターダフィルム(119)は、上記上部偏光フィルム(117)の上面全体に付着されるものであって、上記上部偏光フィルム(117)と同じ大きさを有するように形成される。即ち、上記リターダフィルム(119)は、ローラを用いたフィルム付着工程によって上記上部偏光フィルム(117)より広い面積を有するように上記上部偏光フィルム(117)の上面全体に付着された後、レーザカッティング工程によって第1基板(111)の側面外部にはみ出ないようにカッティングされることができる。一方、前述した説明において、上記リターダフィルム(119)は、上記カッティングされた上部偏光フィルム(117)の上面に付着されるものと説明したが、これに限定されずに、第2基板(113)の上面に上部偏光フィルム(117)と上記リターダフィルム(119)を順次付着した後、第1基板(111)の側面外部にはみ出ないように上記上部偏光フィルム(117)と上記リターダフィルム(119)を同時にカッティングすることもできる。
【0054】
上記リターダフィルム(119)は、上記上部偏光フィルム(117)を通過する光を3次元映像に変換するものであって、上記ディスプレイパネル(110)に表示される左眼映像と右眼映像を分離する。このために、リターダフィルム(216b)は、左眼映像が表示されるディスプレイパネル(210)の左眼表示領域に重畳するように形成された複数の左眼用リターダパターン(図示せず)と、右眼映像が表示されるディスプレイパネル(210)の右眼表示領域に重畳するように複数の左眼用リターダパターン間ごとに形成された複数の右眼用リターダパターン(図示せず)を含んで構成される。上記複数の左眼用及び右眼用リターダパターンそれぞれは、上記上部偏光フィルム(117)を通過する左眼映像光と右眼映像光それぞれの光軸を互いに異なる光軸に変換する。このような、上記リターダフィルム(119)は、ディスプレイパネル(110)に表示される映像を3次元映像に変換する役割をするため、本発明によるディスプレイ装置が3次元映像ディスプレイ装置となることができる。もし、本発明によるディスプレイ装置が3次元映像を具現しない一般的な2次元映像ディスプレイ装置である場合には、上記リターダフィルム(119)は省略される。
【0055】
上記バックライトユニット(120)は、上記ディスプレイパネル(110)の下部に位置するようにパネル支持部材(150)の内部に収納され、上記ディスプレイパネル(110)の下面に光を照射する。このために、上記バックライトユニット(120)は、導光板(122)、光源(124)、反射シート(126)、及び光学部材(128)を含んで構成される。
【0056】
上記導光板(122)は、平板形態(または楔形態)に形成されて光源(124)から入光面を通じて入射される光をディスプレイパネル(110)側に進行させる。この時、光源(124)は、蛍光ランプまたは発光ダイオードを含むように構成されることができる。
【0057】
上記反射シート(126)は、導光板(122)の背面に配置されて導光板(122)から入射される光をディスプレイパネル(110)側に反射させる。
【0058】
上記光学部材(128)は、導光板(122)上に配置されて導光板(122)からディスプレイパネル(110)側に進行する光の輝度特性を向上させる。このために、光学部材(128)は、少なくとも1枚の拡散シート及び少なくとも1枚のプリズムシートを含んで構成されることができる。
【0059】
上記パネル駆動部(130)は、ディスプレイパネル(110)の第1基板(111)に設けられた複数のパッド部(PP)に接続され、2次元表示モードまたは3次元表示モードによってディスプレイパネル(110)に所定の2次元映像または3次元映像を表示する。このために、上記パネル駆動部(130)は、上記複数のパッド部(PP)それぞれに付着された複数の軟性回路フィルム(132)、複数の軟性回路フィルム(132)それぞれに実装されたデータ駆動集積回路(134)、複数の軟性回路フィルム(132)に付着された印刷回路基板(136)、及び印刷回路基板(136)に実装された駆動回路部(138)を含んで構成される。
【0060】
上記複数の軟性回路フィルム(132)それぞれは、TAB(Tape Automated Bonding)工程によって各パッド部(PP)に付着されるもので、TCP(Tape Carrier Package)またはCOF(Chip On Film)からなることができる。このような複数の軟性回路フィルム(132)それぞれは、第1基板(111)の一側面を取り囲むように各パッド部(PP)からベンディングされてパネル支持部(150)の内部に収納される。
【0061】
上記データ駆動集積回路(134)それぞれは、複数の軟性回路フィルム(132)それぞれに実装され、印刷回路基板(136)を通じてデジタル入力データをデータ電圧に変換し、各パッド部(PP)を通じて該当するデータラインに供給する。
【0062】
上記印刷回路基板(136)は、TAB(Tape Automated Bonding)工程によって複数の軟性回路フィルム(132)それぞれの他側に付着され、複数の軟性回路フィルム(132)それぞれのベンディングによってパネル支持部(150)の内部に収納される。
【0063】
上記駆動回路部(138)は、印刷回路基板(136)に実装されてデータ駆動集積回路(134)とゲート駆動回路それぞれを駆動する。このために、駆動回路部(138)は、データ駆動集積回路(134)とゲート駆動回路それぞれの駆動を制御するタイミング制御部(図示せず)、各種電源回路(図示せず)、及びメモリ素子(図示せず)などを含んで構成される。
【0064】
上記パネル支持部材(150)は、パネル結合部材(140)を通じてディスプレイパネル(110)の背面縁部部分に結合され、ディスプレイパネル(110)の各側面と上面全体が外部に露出されるように支持する。即ち、上記パネル支持部材(150)は、ディスプレイパネル(110)の背面にのみ結合され、それ以外の部分には結合されず、また覆わない。これにより、上記ディスプレイパネル(110)の下面を除いた残りの4側面と上面は、上記パネル支持部材(150)によって取り囲まれずにディスプレイ装置の外部に露出される。このために、パネル支持部(150)は、ガイドフレーム(152)、収納ケース(154)、及び支持カバー(156)を含んで構成される。
【0065】
上記ガイドフレーム(152)は、「┐」字状の断面を有するように四角フレーム形態に形成される。このようなガイドフレーム(152)は、収納ケース(154)に載置されて支持カバー(156)に結合されるとともに、パネル結合部材(140)を通じてディスプレイパネル(110)の背面縁部部分に結合される。このために、上記ガイドフレーム(152)は、パネル結合部(152a)、及びパネル結合部(152a)から垂直に折曲されて支持カバー(156)に結合されるガイド側壁(152b)を含んで構成される。
【0066】
上記パネル結合部材(140)は、ガイドフレーム(152)のパネル結合部(152a)に形成されてディスプレイパネル(110)とガイドフレーム(152)を相互結合させる。この時、パネル結合部材(140)は、ガイドフレーム(152)とディスプレイパネル(110)の結合力及び厚さなどを考慮してディスプレイパネル(110)の第1基板(111)に結合されることが好ましいが、これに限定されずに、ディスプレイパネル(110)の下部偏光フィルム(115)に結合されることもできる。このようなパネル結合部材(140)としては、両面テープ、熱硬化性接着剤、または光硬化性接着剤などが可能である。
【0067】
上記収納ケース(154)は、収納空間を有するように「∪」字状に形成され、バックライトユニット(120)を支持(または収納)するとともにガイドフレーム(152)を支持する。このような収納ケース(154)の側壁は、ガイドフレーム(152)のパネル結合部(152a)を支持するとともにガイドフレーム(152)のガイド側壁(152b)によって取り囲まれる。このような、収納ケース(154)は、ディスプレイ装置(100)のデザイン的な側面及びスリム化によって省略されることができる。上記支持カバー(156)は、収納ケース(154)を収納するとともに、ガイドフレーム(152)の側面を取り囲むようにディスプレイパネル(110)の背面縁部部分を支持する。このような上記支持カバー(156)は、プラスチック材質または金属材質から構成されることができるが、製品化されたディスプレイ装置(100)の外観を向上させるために金属材質から構成されることが好ましい。このために、上記支持カバー(156)は、カバープレート(156a)、及びカバー側壁(156b)を含んで構成される。
【0068】
上記カバープレート(156a)は、上記収納ケース(154)を支持するものであって、テレビ、モニタ、またはノートパソコンの表示部などの製品化されたディスプレイ装置の後面カバーになることができる。
【0069】
上記カバー側壁(156b)は、ガイドフレーム(152)の側面及び上記パネル駆動部(130)を取り囲むようにカバープレート(156a)の縁部部分から垂直に折曲され、ディスプレイパネル(110)の背面縁部部分を支持する。この時、上記カバー側壁(156b)とガイドフレーム(152)のガイド側壁(152b)は、スクリュ(screw)を用いた側面締結方式またはフック締結方式によって互いに結合されることができる。このような、カバー側壁(156b)は、製品化されたディスプレイ装置の側面カバーになることができる。
【0070】
上記カバー側壁(156b)の上面は、別途の接着部材(図示せず)を通じて上記ディスプレイパネル(110)の背面縁部部分に結合されることができる。
【0071】
前述した説明においては、ガイドフレーム(152)とカバー側壁(156b)が相互結合されるものと説明したが、これに限定されずに、ディスプレイ装置(100)のデザイン側面からガイドフレーム(152)は収納ケース(154)と相互結合されることもできる。この場合、支持カバー(156)は、スクリュ(screw)を用いた背面締結方式によって収納ケース(154)の底面に結合されることができる。
【0072】
上記側面シーリング部材(170)は、外部に露出されるディスプレイパネル(110)の各側面を覆うように形成されることによって、上部偏光フィルム(117)とリターダフィルム(119)が第2基板(113)から剥離されるのを防止し、ディスプレイパネル(110)の側面の光の漏洩を防止すると同時に外部衝撃からディスプレイパネル(110)の各側面を保護する。このために、上記側面シーリング部材(170)は、透明シーリング部材(172)、及び不透明シーリング部材(174)から構成されることができる。
【0073】
上記透明シーリング部材(172)は、
図3の拡大図に示すように、第2基板(113)の第2傾斜面(CF2)によって第2基板(113)と上部偏光フィルム(117)の間に設けられた「∠」字形態の溝部に充填されるとともに、
図4の拡大図に示すように、パッド部(PP)が形成された第1基板(111)と上部偏光フィルム(117)間のギャップ空間に充填される。このような、上記透明シーリング部材(172)は、上記溝部及び上記ギャップ空間に充填された後、直ちに熱硬化または光硬化されることができる。これにより、上記ディスプレイパネル(110)の上側面(S1)と左側面(S3)及び右側面(S4)それぞれに形成される上記透明シーリング部材(172)は上記第2傾斜面(CF2)と上記第2傾斜面(CF2)を覆う上部偏光フィルム(117)の下面に接着され、上記ディスプレイパネル(110)のパッド部(PP)と下側面(S3)に形成される上記透明シーリング部材(172)は第1基板(111)の上記パッド部(PP)、各軟性回路フィルム(132)の上面、第2基板(113)の側面と第2傾斜面(CF2)、及び上記パッド部(PP)を覆う上部偏光フィルム(117)の下面に接着される。
【0074】
上記透明シーリング部材(172)は、シリコン系列または紫外線(UV)硬化を基礎としたシーリング剤(または樹脂(Resin))から構成されることができるが、工程のタックタイム(Tack Time)を考慮すると紫外線(UV)硬化を基礎としたシーリング剤から構成されることが好ましい。ここで、上記透明シーリング部材(172)は、ディスプレイパネル(110)の側面で照射される紫外線(UV)及び/又はこれと同時に上記リターダフィルム(119)と上記上部偏光フィルム(117)を透過して照射される紫外線(UV)によって硬化されることができる。
【0075】
上記不透明シーリング部材(174)は、上記透明シーリング部材(172)を含むディスプレイパネル(110)の各側面全体を覆うように形成されるものであって、ディスプレイ装置の外部側に凸状に形成される。即ち、上記不透明シーリング部材(174)は、上記第1基板(111)の第1傾斜面(CF1)と各側面、上記パネル支持部材(150)の内部にベンディングされた軟性回路フィルム(132)のベンディング部、上記透明シーリング部材(172)、上記第2基板(113)の各側面、上記上部偏光フィルム(117)の各側面、及び上記リターダフィルム(119)の各側面を覆うように形成される。特に、上記不透明シーリング部材(174)は、上記上部偏光フィルム(117)と上記リターダフィルム(119)の各側面を接着することによって上記上部偏光フィルム(117)と上記リターダフィルム(119)の剥離を防止し、上記上部偏光フィルム(117)と上記リターダフィルム(119)の熱収縮を防止して上記左眼及び右眼表示領域それぞれと左眼用及び右眼用リターダパターンそれぞれの誤整列によるクロストーク(cross talk)を防止する。
【0076】
上記不透明シーリング部材(174)は、シリコン系列または紫外線(UV)硬化を基礎としたシーリング剤(または樹脂(Resin))から構成されることができるが、工程のタックタイム(Tack Time)を考慮すると紫外線(UV)硬化を基礎としたシーリング剤から構成されることが好ましい。また、上記不透明シーリング部材(174)は、有色(例えば、青色、赤色、青緑色、または黒色)であることができる、これに限定されずに、ディスプレイ装置(100)のデザイン的な側面によって選択されることができ、第1基板(111)の内部全反射によるディスプレイパネル(110)の側面の光の漏洩を防止するために有色樹脂または光遮断樹脂から構成されることが好ましい。
【0077】
一方、上記透明シーリング部材(172)が形成される上記パッド部(PP)には、パッドによる外部光の反射を防止するための光吸収層(図示せず)または反射防止層(図示せず)が形成されることができる。上記光吸収層または上記反射防止層は、上記透明シーリング部材(172)の形成工程以前に形成されることができる。
【0078】
もう一方、前述したディスプレイパネル(110)において上記リターダフィルム(119)が省略される場合、上記側面シーリング部材(170)の透明シーリング部材(172)は、上記上部偏光フィルム(117)と上記第2基板(113)の傾斜面(CF2)の間に設けられる溝部、及び互いに重畳する上記第1基板(111)と上部偏光フィルム(117)間のギャップ空間に充填されて形成され、上記不透明シーリング部材(174)は、上記軟性回路フィルム(132)のベンディング部を含む上記第1基板(111)の各側面と傾斜面(CF1)、上記透明シーリング部材(172)、上記第2基板(113)の各側面、及び上記上部偏光フィルム(117)の各側面を覆うように形成される。
【0079】
このような、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネル(110)の前面全体と各側面が外部に露出されることによって、ディスプレイパネル(110)の前面が段差の無い完全な平面形態を有し、ディスプレイパネル(110)の前面枠部を形成する機構物(ベゼル)及び前面段差部それぞれが全て除去され、デザイン的観点から向上された外観を有する。特に、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネル(110)の前面に何の機構物もないため、映像の表示時に使用者(または視聴者)が画面に集中し易くする、という効果がある。
【0080】
図5は、本発明の第2実施例によるディスプレイ装置を説明するための
図2に示されたI−I’線の断面図であり、
図6は、本発明の第2実施例によるディスプレイ装置を説明するための
図2に示されたII−II’線の断面図であり、これは上部偏光フィルム(117)及び側面シーリング部材(270)の構成を変更したものである。具体的には、本発明の第2実施例によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネル(110)の各側面を覆う側面シーリング部材(270)を1回の塗布工程及び硬化工程を通じて形成することで、側面シーリング部材(270)の形成工程を単純化したものである。以下においては、上部偏光フィルム(117)及び側面シーリング部材(270)に対してのみ説明することにする。
【0081】
上記上部偏光フィルム(117)は、第2基板(113)の上面にのみ付着される。即ち、上記上部偏光フィルム(117)の各側面が第2基板(113)の各側面外部に突出しないように第2基板(113)の上面にのみ付着される。例えば、上記上部偏光フィルム(117)の上側面、左側面、及び右側面それぞれは、第2基板(113)の各側面に垂直な垂直線上(Y)に一致するようにカッティングされる。一方、前述した複数のパッド部(PP)に隣接した上記上部偏光フィルム(117)の下側面は、上記複数のパッド部(PP)が形成された第1基板(111)の下側縁部部分に重畳しないように位置する。これにより、上記第1基板(111)に形成された複数のパッド部(PP)と第2基板(113)の第2傾斜面(CF2)は、前述したリターダフィルム(119)に重畳するとともに覆われる。
【0082】
このような、上記上部偏光フィルム(117)は、ローラを用いたフィルム付着工程によって上記第2基板(113)より広い面積を有するように上記第2基板(113)の上面全体に付着された後、レーザカッティング工程によって第1基板(111)の側面外部にはみ出さないようにカッティングされることができる。この時、上記上部偏光フィルム(117)が上記複数のパッド部(PP)に重畳するように第2基板(113)の上面に付着される場合、レーザカッティング工程によって上記複数のパッド部(PP)が損傷される問題がある。このような問題を防止するために、ローラを用いたフィルム付着工程においては、上記複数のパッド部(PP)に重畳しないように上記上部偏光フィルム(117)を第2基板(113)の下側面にまず付着した後、第2基板(113)の上側面側に付着するようになる。そして、レーザカッティング工程においては、第2基板(113)より広い上記上部偏光フィルム(117)の上側面、左側面、及び右側面それぞれをカッティングするようになる。上記上部偏光フィルム(117)の終端と第2基板(113)の第2傾斜面(CF2)間の離隔距離(d1)は、ローラを用いたフィルム付着工程の付着公差によって発生するものであって、フィルム付着装備の精密化によって発生しない場合もある。
【0083】
上記側面シーリング部材(270)は、外部に露出されるディスプレイパネル(110)の各側面を覆うように形成されることによって上部偏光フィルム(117)とリターダフィルム(119)が第2基板(113)から剥離されるのを防止し、ディスプレイパネル(110)の側面の光の漏洩を防止すると同時に外部衝撃からディスプレイパネル(110)の各側面を保護する。
【0084】
上記側面シーリング部材(270)は、
図5の拡大図でのように、第2基板(113)の第2傾斜面(CF2)によって第2基板(113)と上部偏光フィルム(117)の間に設けられた「∠」字形態の溝部と、
図6の拡大図に示すように、パッド部(PP)が形成された第1基板(111)と上部偏光フィルム(117)間にギャップ空間を含むディスプレイパネル(110)の各側面を同時に覆うように形成される。このような、上記側面シーリング部材(270)は、
図3及び
図4に示された不透明シーリング部材(174)と同じ材質から構成されることができる。
【0085】
上記ディスプレイパネル(110)の上側面(S1)、左側面(S3)、及び右側面(S4)それぞれを覆う上記側面シーリング部材(270)は、上記第1基板(111)の第1傾斜面(CF1)と側面と上記第2傾斜面及び上記第2傾斜面を覆う上部偏光フィルム(117)の下面縁部部分とに接着される。上記ディスプレイパネル(110)の上側面(S1)、左側面(S3)、及び右側面(S4)それぞれを覆う上記側面シーリング部材(270)は、上記ディスプレイパネル(110)の側面で照射される紫外線(UV)及び/又はこれと同時に上記リターダフィルム(119)と上記上部偏光フィルム(117)を透過して照射される紫外線(UV)によって硬化されることができる。
【0086】
上記ディスプレイパネル(110)の下側面(S2)を覆う上記側面シーリング部材(270)は、上記第1基板(111)の第1傾斜面(CF1)と側面、上記パネル支持部材(150)の内部にベンディングされた軟性回路フィルム(132)のベンディング部、第1基板(111)の上記パッド部(PP)、各軟性回路フィルム(132)の上面、第2基板(113)の下側面と第2傾斜面(CF2)及び下側上面縁部、上記上部偏光フィルム(117)の下側面、及び上記パッド部(PP)を覆うリターダフィルム(119)の下面縁部部分と下側面に接着される。上記ディスプレイパネル(110)の下側面を覆う上記側面シーリング部材(270)は、上記ディスプレイパネル(110)の側面で照射される紫外線(UV)及び/又はこれと同時に上記リターダフィルム(119)のみを透過して照射される紫外線(UV)によって硬化されることができる。この時、上記ディスプレイパネル(110)の下側面を覆う上記側面シーリング部材(270)を硬化させる紫外線(UV)は、上記リターダフィルム(119)のみを透過するため前述した第1実施例によって高い透過率を有するようになる。
【0087】
このような、本発明の第2実施例によるディスプレイ装置は、前述した本発明の第1実施例によるディスプレイ装置と同一の効果を提供するとともに上記側面シーリング部材(270)の形成工程が単純化される効果を奏する。
【0088】
図7は、本発明の実施例によるディスプレイパネルの側面シーリング装置を説明するための図面であり、
図8は、
図7に示された側面シーリング部材形成ユニットを説明するための図面であり、
図9は、
図7に示された側面シーリング装置を制御する制御手段を説明するためのブロック図である。
【0089】
図7〜
図9を参照すると、本発明の実施例によるディスプレイパネルの側面シーリング装置は、ベースフレーム(300)、ステージ部(400)、Y軸移送部(500)、X軸移送部(510)、側面シーリング部材形成ユニット(600)、及び制御手段(700)を含む。
【0090】
上記ベースフレーム(300)は、平板形態のベースプレートとベースプレートを支持する複数の支持台を含んで構成される。そして、上記ベースフレーム(300)には、上記ワークテーブル(410)に載置されたディスプレイパネル(110)の位置を整列するためのパネル整列ユニット(図示せず)が形成されている。
【0091】
上記ステージ部(400)は、上記ベースフレーム(300)に昇降可能に設けられてパネルローディング装置(図示せず)によってローディングされるディスプレイパネル(110)を支持する。ここで、上記ディスプレイパネル(110)は、前述した
図3〜
図6に示されたディスプレイパネル(110)であって、上記ディスプレイパネル(110)に形成された複数のパッド部(PP)には前述したパネル駆動部(130)の軟性回路フィルム(132)が付着されている。そして、上記軟性回路(132)は、第1基板(111)の側面に沿ってベンディングされて第1基板(111)の下面に固定されている。
【0092】
上記ステージ部(400)は、ワークテーブル(410)、及びテーブル昇降ユニット(430)を含む。
【0093】
上記ワークテーブル(410)は、上記テーブル昇降ユニット(430)に支持されるように上記ベースフレーム(300)のベースプレート上部に設けられてディスプレイパネル(110)の背面を支持する。このような、上記ワークテーブル(410)には、所定の高さの突出部が形成されている。そして、上記ワークテーブル(410)には、ローディングされるディスプレイパネル(110)を一時的に支持した後、支持されたディスプレイパネル(110)を突出部の上面に載置させるための複数のリフトピン(図示せず)が形成されている。上記突出部には、ディスプレイパネル(110)を真空吸着する複数の真空吸着ホール(図示せず)が形成されることができる。
【0094】
上記テーブル昇降ユニット(430)は、上記ベースフレーム(300)のベースプレート下部に設けられて上記ワークテーブル(410)を昇降可能に支持する。このような、上記テーブル昇降ユニット(430)は、ディスプレイパネル(110)のローディング時に上記ワークテーブル(410)をパネルローディング位置に上昇(または下降)させ、ディスプレイパネル(110)がワークテーブル(410)にローディングされるとワークテーブル(410)を側面シーリング部材塗布位置に下降(または上昇)させることができる。このために、上記テーブル昇降ユニット(430)は、棚(431)、支持軸(433)、及び昇降駆動部(435)を含んで構成されることができる。
【0095】
上記棚(431)は、ベースプレートの背面から所定距離離隔されるように設けられて昇降駆動部(435)を支持する。上記支持軸(433)は、ベースプレートを貫通して上記ワークテーブル(410)の背面に結合される。上記昇降駆動部(435)は、支持軸(433)に結合するように棚(431)に設けられ、支持軸(433)を昇降させて上記ワークテーブル(410)を昇降させる。
【0096】
上記Y軸移送部(500)は、上記ワークテーブル(410)を間に置いてベースフレーム(300)に並んで形成された一対のY軸移送ガイド(502)、上記一対のY軸移送ガイド(502)に移送可能に結合された一対のY軸移送ブロック(504)、及び上記一対のY軸移送ブロック(504)をY軸方向に往復移送させるためのY軸駆動部(図示せず)を含む。このような、上記Y軸移送部(500)は、側面シーリング部材形成ユニット(600)をY軸方向に往復移送させる役割をする。
【0097】
上記X軸移送部(510)は、上記ワークテーブル(410)の上部を横切るように上記Y軸移送部(500)に設けられて側面シーリング部材形成ユニット(600)を支持し、側面シーリング部材形成ユニット(600)をX軸方向に移送させる役割をする。このために、上記X軸移送部(510)は、上記Y軸移送部(500)の一対のY軸移送ブロック(504)間に設けられたX軸移送ガイド(512)、上記X軸移送ガイド(512)に移送可能に結合されたX軸移送ブロック(514)、及び上記X軸移送ブロック(514)をX軸方向に往復移送させるためのX軸駆動部(図示せず)を含む。
【0098】
上記側面シーリング部材形成ユニット(600)は、上記X軸移送部(510)、即ちX軸移送ブロック(514)に昇降可能に設けられる。このような上記側面シーリング部材形成ユニット(600)は、Y軸移送部(500)とX軸移送部(510)それぞれによってX軸及びY軸方向に移送されながら上記ワークテーブル(410)に載置されたディスプレイパネル(110)の各側面に沿って前述したシーリング剤を塗布した後、直ちに硬化させることによってディスプレイパネル(110)の各側面を覆う側面シーリング部材(170、270)を形成する。このために、一実施例による側面シーリング部材形成ユニット(600)は、支持ブラケット(610)、回転ブラケット(620)、回転手段(630)、パネル位置検出手段(640)、ノズル部(650)、昇降手段(660)、及び撮像手段(670)を含む。
【0099】
上記支持ブラケット(610)は、「L」字形態に形成されて上記X軸移送ブロック(514)に設けられる。このような上記支持ブラケット(610)は、上記Y軸移送ブロック(504)と上記X軸移送ブロック(514)の移送によってXY軸方向に移送される。上記支持ブラケット(610)には、シーリング剤が塗布されるディスプレイパネル(110)に重畳する第1開口部(612)が形成されている。
【0100】
上記回転ブラケット(620)は、「∩」字形態を有するように上記支持ブラケット(610)の下面に回転可能に設けられてパネル位置検出手段(640)とノズル部(650)及び昇降手段(660)それぞれを支持する。上記回転ブラケット(620)の上面には、上記第1開口部(612)に重畳する第2開口部が形成されている。
【0101】
上記回転手段(630)は、上記支持ブラケット(610)に設けられて回転ブラケット(620)を回転させる。このために、上記回転手段(630)は、上記第1開口部(612)と第2開口部に連通される中空部を有するように形成されて上記回転ブラケット(620)を支持するヘッド回転軸(632)、及び上記支持ブラケット(610)の上面一側に設けられて上記ヘッド回転軸(632)を回転させる回転モータ(634)を含む。
【0102】
上記パネル位置検出手段(640)は、上記回転ブラケット(620)の一側面に設けられたモジュール昇降部(642)、モジュール昇降部(642)に設けられたモジュール支持フレーム(644)、及びモジュール支持フレーム(644)に設けられてディスプレイパネル(110)の縁部部分の位置を検出する位置検出部材(646)を含む。このような、上記パネル位置検出手段(640)は、上記位置検出部材(646)を通じて上記ワークテーブル(410)に載置されたディスプレイパネル(110)の縁部部分の位置を検出し、パネル位置情報をリアルタイム制御部(図示せず)に提供する。
【0103】
上記ノズル部(650)は、上記回転ブラケット(620)の一側面に設けられて上記ワークテーブル(410)に載置されたディスプレイパネル(110)の側面にシーリング剤を塗布した後、直ちに硬化させて前述した側面シーリング部材(170、270)を形成する。このために、上記ノズル部(650)は、ヘッド支持フレーム(652)、シーリング剤塗布ノズル(654)、シーリング剤供給モジュール(656)、及びシーリング剤硬化ノズル(658)を含む。
【0104】
上記ヘッド支持フレーム(652)は、上記回転ブラケット(620)の一側面に垂直に設けられてシーリング剤塗布ノズル(654)とシーリング剤供給モジュール(656)及びシーリング剤硬化ノズル(658)を支持する。
【0105】
上記シーリング剤塗布ノズル(654)は、上記ディスプレイパネル(110)の側面に向かい合うように配置され、シーリング剤供給モジュール(656)から供給されるシーリング剤をディスプレイパネル(110)の側面に塗布する。
【0106】
上記シーリング剤供給モジュール(656)は、リアルタイム制御部から供給されるシーリング剤噴射制御信号に応答して貯蔵されたシーリング剤を上記シーリング剤塗布ノズル(654)に供給することによって、ディスプレイパネル(110)の側面に設定された量だけシーリング剤が塗布されるようにする。
【0107】
上記シーリング剤硬化ノズル(658)は、上記シーリング剤塗布ノズル(654)の後端に配置され、上記シーリング剤塗布ノズル(654)によりディスプレイパネル(110)の側面に塗布されたシーリング剤を硬化させることによって、ディスプレイパネル(110)の側面に側面シーリング部材(170、270)が形成されるようにする。例えば、上記シーリング剤硬化ノズル(658)は、紫外線(UV)をディスプレイパネル(110)の側面に塗布されたシーリング剤に照射することができる。
【0108】
図8においては、上記ノズル部(650)が1つのシーリング剤塗布ノズル(654)と1つのシーリング剤硬化ノズル(658)から構成されるものとして示したが、これに限定されずに、
図3及び
図4に示されたような、側面シーリング部材(170)を形成するために、上記ノズル部(650)は、透明シーリング部材を塗布するための透明シーリング部材塗布ノズル、透明シーリング部材を硬化させる透明シーリング部材硬化ノズル、不透明シーリング部材を塗布するための不透明シーリング部材塗布ノズル、不透明シーリング部材を硬化させる不透明シーリング部材硬化ノズル、透明シーリング部材供給モジュール、及び不透明シーリング部材供給モジュールから構成されることができる。この場合、上記ノズル部(650)は、移送方向に沿って透明シーリング部材塗布ノズル、透明シーリング部材硬化ノズル、不透明シーリング部材塗布ノズル及び不透明シーリング部材硬化ノズルの順序で配置される。
【0109】
一方、上記ノズル部(650)は、シーリング剤塗布ノズル(654)の前端に設けられた洗浄ノズル(659)をさらに含んで構成されることができる。上記洗浄ノズル(659)は、上記シーリング剤が塗布されるシーリング剤塗布領域に窒素などの洗浄ガスまたは常圧プラズマを噴射してシーリング剤塗布領域を洗浄する。
【0110】
上記昇降手段(660)は、上記回転ブラケット(620)の一側面に設けられて上記ヘッド支持フレーム(652)を昇降させることによって、上記シーリング剤塗布ノズル(654)と上記シーリング剤硬化ノズル(658)の位置を調節する。
【0111】
上記間隔撮像手段(670)は、上記第1開口部(612)と第2開口部及び上記ヘッド回転軸(632)の中空部に重畳するように上記支持ブラケット(610)上に設けられる。このような、上記間隔撮像手段(670)は、上記第1開口部(612)と第2開口部及び上記ヘッド回転軸(632)の中空部を通じてディスプレイパネル(110)の側面と上記シーリング剤塗布ノズル(654)間の間隔を撮像し、撮像イメージをリアルタイム制御部に提供する。上記間隔撮像手段(670)は、CCD(Charge Coupled Device)カメラから構成されることができる。
【0112】
上記制御手段(700)は、リアルタイム制御部(710)、移送軌跡設定部(720)、及び吐出制御部(730)を含む。このような、上記制御手段(700)は、前述した上記ノズル部(650)をX軸、Y軸、及びZ軸方向に移送させるとともに回転させる。
【0113】
上記リアルタイム制御部(710)は、設定された側面シーリング部材の形成工程に従ってディスプレイパネル(110)の各側面に側面シーリング部材(170、270)を形成するための全般的な動作を制御する。
【0114】
上記リアルタイム制御部(710)は、移送軌跡設定部(720)に設定されている側面シーリング部材の形成工程順序に従って前述したY軸移送部(500)、X軸移送部(510)、昇降手段(660)、及び回転手段(630)それぞれを制御することによって、上記ノズル部(650)をX軸、Y軸、及びZ軸方向に移送させるとともに回転させる。
【0115】
上記リアルタイム制御部(710)は、前述した撮像手段(670)から提供される撮像イメージを分析してディスプレイパネル(110)の側面と上記シーリング剤塗布ノズル(654)間の間隔を一定に維持させることによって、上記シーリング剤塗布ノズル(654)の移送時にディスプレイパネル(110)との衝突を防止する。
【0116】
上記リアルタイム制御部(710)は、前述したパネル位置検出手段(640)から提供されるパネル位置情報に基づいて上記シーリング剤塗布ノズル(654)のシーリング剤塗布量情報を設定して吐出制御部(730)に提供し、上記パネル位置情報に基づいて上記ノズル部(650)の移送速度を制御する。この時、上記リアルタイム制御部(710)は、上記ノズル部(650)がディスプレイパネル(110)の側面に位置する場合には上記ノズル部(650)が等速度で移送されるように制御して、上記ノズル部(650)がディスプレイパネル(110)の各角部に位置する場合には上記ノズル部(650)を回転させると同時にシーリング剤が凝固しないようにシーリング剤塗布量を制御する。
【0117】
上記吐出制御部(730)は、上記リアルタイム制御部(710)から提供されるシーリング剤塗布量情報に基づいて上記ノズル部(650)の上記シーリング剤塗布ノズル(654)から吐出されるシーリング剤の吐出量を制御することによって、ディスプレイパネル(110)の各側面に設定された形状の側面シーリング部材(170、270)が形成されるようにする。
【0118】
図10は、本発明の実施例によるディスプレイパネルの側面シーリング装置を用いた側面シーリング部材を形成する過程を説明するための概念図である。
【0119】
図7〜
図10を参照して
図5及び
図6に示された側面シーリング部材(270)の形成方法を説明すると次の通りである。
【0120】
まず、前述した上部偏光フィルム(117)とリターダフィルム(119)が付着されたディスプレイパネル(110)がワークテーブル(410)に載置されると、ディスプレイパネル(110)の位置を整列する。
【0121】
次に、前述したリアルタイム制御部(710)は、前述した位置検出手段(640)から提供されるパネル位置情報に基づいて前述したY軸移送部(500)とX軸移送部(510)それぞれを初期駆動させ、ディスプレイパネル(110)の一側面に設定された初期位置に前述したシーリング剤塗布ノズル(654)を位置させる。続いて、上記リアルタイム制御部(710)は、前述した撮像手段(670)から提供される撮像イメージを分析して前述したY軸移送部(500)とX軸移送部(510)それぞれを初期駆動させることによって、ディスプレイパネル(110)の側面と上記シーリング剤塗布ノズル(654)の間隔を設定する。
【0122】
その後、上記リアルタイム制御部(710)及び上記吐出制御部(730)それぞれの制御によって、上記ノズル部(650)がX軸方向に等速移送され、これと同時に上記シーリング剤塗布ノズル(654)からディスプレイパネル(110)の一側面にシーリング剤が塗布されて、前述したシーリング剤硬化ノズル(658)から紫外線(UV)が照射される。これにより、上記シーリング剤塗布ノズル(654)によってディスプレイパネル(110)の一側面に塗布されるシーリング剤は紫外線(UV)により硬化されることによって、上記ノズル部(650)が通過するディスプレイパネル(110)の一側面には硬化されたシーリング剤により側面シーリング部材(270)が形成される。
【0123】
次に、上記シーリング剤塗布ノズル(654)がディスプレイパネル(110)の一側角部分に移送されると、上記リアルタイム制御部(710)は、上記ノズル部(650)がディスプレイパネル(110)の一側角部分に形成されたラウンディング部(RP)の曲率に従って回転するように上記Y軸移送部(500)と上記X軸移送部(510)及び上記回転手段(630)それぞれの駆動を同時に制御し、上記吐出制御部(730)それぞれによって上記シーリング剤塗布ノズル(654)から上記ディスプレイパネル(110)のラウンディング部(RP)に塗布されるシーリング剤の塗布量を制御する。即ち、上記ノズル部(650)は上記リアルタイム制御部(710)によって等速度で移送されるため、上記ノズル部(650)が上記ディスプレイパネル(110)のラウンディング部(RP)に沿って等速度で回転する場合に上記ラウンディング部(RP)においてシーリング剤の凝固現象が発生する。従って、上記リアルタイム制御部(710)は、上記ラウンディング部(RP)においてシーリング剤の凝固現象が防止されるように上記吐出制御部(730)を通じて上記ラウンディング部(RP)に塗布されるシーリング剤の塗布量を制御する。
【0124】
前述のような方式で、上記ノズル部(650)を等速度で移送させながら上記シーリング剤塗布ノズル(654)から吐出されるシーリング剤の吐出量を制御することによって、ディスプレイパネル(110)の各側面及びラウンディング部(RP)に連続的に側面シーリング部材(270)を形成するようになる。
【0125】
一方、本発明の実施例によるディスプレイパネルの側面シーリング装置を用いた
図3及び
図4に示された側面シーリング部材の形成過程は、上記ノズル部(650)に配置された透明シーリング部材塗布ノズル、透明シーリング部材硬化ノズル、不透明シーリング部材塗布ノズル及び不透明シーリング部材硬化ノズルを用いることを除くと前述したものと同一である。即ち、上記ワークテーブル(410)にディスプレイパネル(110)が載置されて位置整列されると、前述したように、上記ノズル部(650)をディスプレイパネル(110)の側面に沿って移送させながら上記透明シーリング部材塗布ノズルを通じてディスプレイパネル(110)の側面に透明シーリング部材(172)を塗布した後、直ちに上記透明シーリング部材硬化ノズルから照射される紫外線(UV)を通じて硬化させ、硬化された透明シーリング部材(172)を含むディスプレイパネル(110)の側面に上記不透明シーリング部材塗布ノズルを通じて不透明シーリング部材(174)を塗布した後、直ちに上記不透明シーリング部材硬化ノズルから照射される紫外線(UV)を通じて硬化させることによって、ディスプレイパネル(110)の各側面及び角ラウンディング部に連続的に側面シーリング部材(170)を形成するようになる。
【0126】
前述したような、本発明の実施例によるディスプレイパネルの側面シーリング装置は、ディスプレイパネル(110)の各側面に側面シーリング部材(170/270)を形成することによって、外部に露出されるディスプレイパネル(110)の損傷、上部偏光フィルム(117)とリターダフィルム(119)の剥離、湿気などの浸透、側面の光の漏洩などを防止することができ、4軸モーション制御方式を用い、上記側面シーリング部材(170/270)を連続的に形成するため、側面シーリング部材の形成工程時間を減少させて生産性を向上させることができる。
【0127】
以上の実施例によるディスプレイ装置及びディスプレイパネルの側面シーリング装置は、液晶ディスプレイ装置を対象にして主に説明したが、本発明の実施例によるディスプレイ装置は、上述した液晶ディスプレイ装置で限定されるものではなく、有機発光ディスプレイ装置などのような多様なフラットパネルディスプレイ装置なども可能である。例えば、有機発光ディスプレイ装置から構成されたディスプレイ装置は、上述した本発明でのような第1基板に有機発光素子を形成し、第1基板に接続されたパネル駆動部を通じて有機発光素子を駆動させて第1または第2基板を通じて外部に放出される光を用いて映像を表示するようになる。
【0128】
一方、本発明の実施例によるディスプレイ装置は、テレビ(またはモニタ)のディスプレイ装置以外にも、ノートパソコン、タブレットコンピュータ、または各種携帯用情報機器のディスプレイ装置で用いられることができる。
【0129】
以上において説明した本発明は、前述した実施例及び添付の図面に限定されるものではなく、本発明の技術的事項を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明白であろう。