特許第5698384号(P5698384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5698384多重ノードシステムにおける信号受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5698384
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】多重ノードシステムにおける信号受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04J 11/00 20060101AFI20150319BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20150319BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20150319BHJP
【FI】
   H04J11/00 Z
   H04W72/04 136
   H04W16/32
【請求項の数】9
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2013-550381(P2013-550381)
(86)(22)【出願日】2011年11月7日
(65)【公表番号】特表2014-508445(P2014-508445A)
(43)【公表日】2014年4月3日
(86)【国際出願番号】KR2011008411
(87)【国際公開番号】WO2012099322
(87)【国際公開日】20120726
【審査請求日】2013年7月18日
(31)【優先権主張番号】61/434,398
(32)【優先日】2011年1月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10-2011-0056675
(32)【優先日】2011年6月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】カン, ジ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ジン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム, キ テ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ス ナム
(72)【発明者】
【氏名】イム, ビン チョル
(72)【発明者】
【氏名】パク, スン ホ
【審査官】 藤江 大望
(56)【参考文献】
【文献】 Texas Instruments,Signaling for PDSCH Muting in Rel-10[online], 3GPP TSG-RAN WG1#62b R1-105283,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_62b/Docs/R1-105283.zip>,2010年10月
【文献】 Samsung,Revised SID Proposal: Coordinated Multi-Point Operation for LTE,3GPP TSG RAN#50 RP-101425,2010年12月 9日
【文献】 Samsung,Discussions on Interpretation of ns for CSI-RS scrambling[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121632,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68b/Docs/R1-121632.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00
H04W 4/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のノードと前記複数のノードを制御する基地局を含む多重ノードシステムにおける端末の信号受信する方法であって、前記方法は、
前記基地局から基準パラメータを受信することと
前記複数のノードのうち少なくとも一つのノードからノード特定的な信号を受信することと
前記ノード特定的な信号をデコーディングすることと
を含み、
前記ノード特定的な信号のデコーディングに必要な仮想セルパラメータは、前記基準パラメータに基づいて決定され
前記ノード特定的な信号は、前記基準パラメータに従属する前記仮想セルパラメータの候補の各々を使用してデコーディングされ、
前記ノード特定的な信号は、前記少なくとも一つのノード及び前記基地局に対するチャネル状態を測定するためのCSI−RS(channel status information reference signal)であり、
前記仮想セルパラメータは、前記少なくとも一つのノードにより使用される仮想セルID(identifier)を含み、前記仮想セルIDは、前記基地局により使用されるマザーセルIDと一部が同じである、方法。
【請求項2】
前記仮想セルパラメータは、前記CSI−RSのCSI−RS設定ナンバ及びCSI−RSサブフレーム設定ナンバを含み、前記CSI−RS設定ナンバは、前記CSI−RSがマッピングされるリソース要素のサブフレーム内の位置を指示し、前記CSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記CSI−RSが送信されるサブフレームを指示する請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記基地局のCSI−RSサブフレーム設定ナンバから特定オフセットだけ異なる固定された値であり、前記少なくとも一つのノードのCSI−RS設定ナンバは、前記基地局のCSI−RS設定ナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させた値である請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期と同じである請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS設定ナンバは、前記基地局のCSI−RS設定ナンバと同じであり、前記少なくとも一つのノードのCSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記基地局のCSI−RSサブフレーム設定ナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させた値である請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期と同じである請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期の倍数である請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記ノード特定的な信号がCSI−RSである場合、前記CSI−RSのアンテナポートナンバは、前記基準パラメータに含まれている前記基地局のアンテナポートナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させて使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
信号を受信する装置であって、前記装置は、
無線信号を送受信するRF(Radio Frequency)と、
前記RF部に連結されるプロセッサ
を含み、
前記プロセッサは、基地局から基準パラメータを受信し、前記基地局により制御される複数のノードのうち少なくとも一つのノードからノード特定的な信号を受信し、前記ノード特定的な信号をデコーディングし、前記ノード特定的な信号のデコーディングに必要な仮想セルパラメータは、前記基準パラメータに基づいて決定され、前記ノード特定的な信号は、前記基準パラメータに従属する前記仮想セルパラメータの候補の各々を使用してデコーディングされ、前記ノード特定的な信号は、前記少なくとも一つのノード及び前記基地局に対するチャネル状態を測定するためのCSI−RS(channel status information reference signal)であり、前記仮想セルパラメータは、前記少なくとも一つのノードにより使用される仮想セルID(identifier)を含み、前記仮想セルIDは、前記基地局により使用されるマザーセルIDと一部が同じである、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、多重ノードシステムにおいて、端末が各ノードから信号を受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、無線ネットワークのデータ送信量が速く増加している。その理由は、マシンツーマシン(Machine−to−Machine;M2M)通信及び高いデータ送信量を要求するスマートフォン、タブレットPCなど、多様なデバイスの出現及び普及のためである。要求される高いデータ送信量を満たすために、より多くの周波数帯域を効率的に使用する搬送波集約(carrier aggregation;CA)技術、コグニティブ無線(cognitive radio)技術などと、限定された周波数内でデータ容量を高めるために、多重アンテナ技術、多重基地局協力送信技術などが最近浮かび上がっている。
【0003】
また、無線ネットワークは、ユーザ周辺にアクセスすることができるノード(node)の密度が高まる方向に進化している。ここで、ノードとは、分散アンテナシステム(distributed antenna system;DAS)から一定間隔以上離れたアンテナ又はアンテナグループを意味するが、このような意味に限定されるものではなく、さらに広い意味で使われることができる。即ち、ノードは、ピコセル基地局(PeNB)、ホーム基地局(HeNB)、RRH(remote radio head)、RRU(remote radio unit)、中継器、分散されたアンテナ(グループ)などになることもできる。端末立場から、端末は、ノードを物理的なノードではなく論理的意味でのノードとして認識することができる。端末は、ノードが送信する参照信号又はパイロット信号に基づいて前記ノードを認識することができる。したがって、参照信号やパイロット信号は、送信される物理的方式に関係なくノードを示すことができる。ノードという用語は、物理的ノードだけでなく、論理的ノードを含む。
【0004】
高い密度のノードを備えた無線通信システムは、ノード間の協力により高いシステム性能を提供することができる。即ち、各ノードが独立的な基地局(Base Station(BS)、Advanced BS(ABS)、Node−B(NB)、eNode−B(eNB)、Access Point(AP)等)として互いに協力せずに動作する場合より、各ノードが一つの制御局により送受信の管理を受けて一つのセルに対するアンテナ又はアンテナグループのように動作すると、優れたシステム性能を獲得することができる。以下、複数のノードを含む無線通信システムを多重ノードシステム(multi−node system)という。
【0005】
多重ノードシステムにおいて、各ノードが自分のセルID(identifier)でスケジューリング(scheduling)及びハンドオーバ(handover)を実行すると、このような多重ノードシステムは、多重セルシステムであると見なされることができる。多重セルシステムにおいて、各セル(即ち、ノード)のカバレッジ(coverage)が互いに重なるように(overlaid)なると、このような多重セルシステムを多重階層ネットワーク(multi−tier network)という。
【0006】
多重ノードシステムは、1.各ノードに互いに異なるセルIDを付与することで、多重セルシステムとして活用することもでき、2.各ノードに共通のセルIDを付与することで、全てのノードが一つのセルとして動作するようにすると共に仮想セル(virtual cell)として動作するようにすることができる。仮想セルとは、レガシー(legacy)端末には独立的なノードとして認知されないが、改善された(advanced)端末には独立的なノードとして認知される装置を意味する。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)によって動作する端末はレガシー端末であり、LTE−A(advanced)によって動作する端末は改善された端末である。
【0007】
多重ノードシステムが前記2の方法のように動作する場合、端末が仮想セル特定的(virtual cell specific)な信号を受信するためには各仮想セルの送信パラメータ(parameter)を知っていなければならない。仮想セルの送信パラメータを端末に直接的に全部知らせる方法は、シグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)が過度に増加する。
【0008】
多重ノードシステムにおいて、端末が仮想セル特定的な信号を受信するための方法及び装置が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
多重ノードシステムにおいて、信号受信方法及び装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面による、複数のノードと前記複数のノードを制御する基地局を含む多重ノードシステムにおける端末の信号受信方法は、前記基地局から基準パラメータを受信し、前記複数のノードのうち少なくとも一つのノードからノード特定的な信号を受信し、前記ノード特定的な信号のデコーディングに必要な仮想セルパラメータは前記基準パラメータに基づいて決定され、前記ノード特定的な信号は、前記複数のノードの各々により区分される信号であることを特徴とする。
【0011】
前記方法は、前記ノード特定的な信号をデコーディングするステップをさらに含み、前記ノード特定的な信号は、前記基準パラメータに従属する仮想セルパラメータの候補を各々利用してデコーディングする。
【0012】
前記ノード特定的な信号は、前記少なくとも一つのノードと前記基地局間のチャネル状態を測定するためのCSI−RS(channel status information reference signal)である。
【0013】
前記仮想セルパラメータは、前記CSI−RSのCSI−RS設定ナンバ及びCSI−RSサブフレーム設定ナンバを含み、前記CSI−RS設定ナンバは、前記CSI−RSがマッピングされるリソース要素のサブフレーム内の位置を指示し、前記CSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記CSI−RSが送信されるサブフレームを指示する。
【0014】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記基地局のCSI−RSサブフレーム設定ナンバと特定オフセットほど差がある固定された値であり、前記少なくとも一つのノードのCSI−RS設定ナンバは、前記基地局のCSI−RS設定ナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させた値である。
【0015】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期と同じである。
【0016】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS設定ナンバは、前記基地局のCSI−RS設定ナンバと同じ値であり、前記少なくとも一つのノードのCSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記基地局のCSI−RSサブフレーム設定ナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させた値である。
【0017】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期と同じである。
【0018】
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期の倍数である。
【0019】
前記ノード特定的な信号がCSI−RSである場合、前記CSI−RSのアンテナポートナンバは、前記基準パラメータに含まれている前記基地局のアンテナポートナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させて使用する。
【0020】
前記仮想セルパラメータは、前記少なくとも一つのノードが使用する仮想セルIDを含み、前記仮想セルIDは、前記基地局が使用するマザーセルIDと一部が同じである。
【0021】
本発明の他の側面による信号受信装置は、無線信号を送受信するRF部;及び、前記RF部に連結されるプロセッサ;を含み、前記プロセッサは、基地局から基準パラメータを受信し、前記基地局により制御される複数のノードのうち少なくとも一つのノードからノード特定的な信号を受信し、前記ノード特定的な信号のデコーディングに必要な仮想セルパラメータは、前記基準パラメータに基づいて決定され、前記ノード特定的な信号は、前記複数のノードの各々により区分される信号であることを特徴とする。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
複数のノードと前記複数のノードを制御する基地局を含む多重ノードシステムにおける端末の信号受信方法において、
前記基地局から基準パラメータを受信し、
前記複数のノードのうち少なくとも一つのノードからノード特定的な信号を受信し、
前記ノード特定的な信号のデコーディングに必要な仮想セルパラメータは、前記基準パラメータに基づいて決定されることを特徴とする方法。
(項目2)
前記ノード特定的な信号をデコーディングするステップをさらに含み、前記ノード特定的な信号は、前記基準パラメータに従属する仮想セルパラメータの候補を各々利用してデコーディングすることを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目3)
前記ノード特定的な信号は、前記少なくとも一つのノードと前記基地局間のチャネル状態を測定するためのCSI−RS(channel status information reference signal)であることを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目4)
前記仮想セルパラメータは、前記CSI−RSのCSI−RS設定ナンバ及びCSI−RSサブフレーム設定ナンバを含み、前記CSI−RS設定ナンバは、前記CSI−RSがマッピングされるリソース要素のサブフレーム内の位置を指示し、前記CSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記CSI−RSが送信されるサブフレームを指示することを特徴とする項目3に記載の方法。
(項目5)
前記少なくとも一つのノードのCSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記基地局のCSI−RSサブフレーム設定ナンバと特定オフセットほど差がある固定された値であり、前記少なくとも一つのノードのCSI−RS設定ナンバは、前記基地局のCSI−RS設定ナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させた値であることを特徴とする項目4に記載の方法。
(項目6)
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期と同じであることを特徴とする項目5に記載の方法。
(項目7)
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS設定ナンバは、前記基地局のCSI−RS設定ナンバと同じ値であり、前記少なくとも一つのノードのCSI−RSサブフレーム設定ナンバは、前記基地局のCSI−RSサブフレーム設定ナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させた値であることを特徴とする項目4に記載の方法。
(項目8)
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期と同じであることを特徴とする項目7に記載の方法。
(項目9)
前記少なくとも一つのノードのCSI−RS周期は、前記基地局のCSI−RS周期の倍数であることを特徴とする項目7に記載の方法。
(項目10)
前記ノード特定的な信号がCSI−RSである場合、前記CSI−RSのアンテナポートナンバは、前記基準パラメータに含まれている前記基地局のアンテナポートナンバを前記少なくとも一つのノードのインデックスに基づいて増加させて使用することを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目11)
前記仮想セルパラメータは、前記少なくとも一つのノードが使用する仮想セルIDを含み、前記仮想セルIDは、前記基地局が使用するマザーセルIDと一部が同じであることを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目12)
無線信号を送受信するRF部;及び、
前記RF部に連結されるプロセッサ;を含み、
前記プロセッサは、基地局から基準パラメータを受信し、前記基地局により制御される複数のノードのうち少なくとも一つのノードからノード特定的な信号を受信し、前記ノード特定的な信号のデコーディングに必要な仮想セルパラメータは、前記基準パラメータに基づいて決定されることを特徴とする信号受信装置。
【発明の効果】
【0022】
多重ノードシステムにおいて、端末が仮想セル特定的な信号を受信することができる方法及び装置を提供する。本発明によると、仮想セルの送信パラメータは、マザーセルの送信パラメータに従属的に決められた関係により知ることができる。したがって、端末は、マザーセルの送信パラメータを知るようになると、仮想セル特定的な信号を受信することができる。その結果、多重ノードシステムにおいて、仮想セルの送信パラメータを知らせるためのシグナリングオーバーヘッドが減り、端末が仮想セルの送信パラメータをブラインド検出する必要がないため、電力消耗を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】多重ノードシステムの例を示す。
図2】多重ノードシステムの一例として分散アンテナシステムを示す。
図3】3GPP LTEでFDD(Frequency Division Duplex)無線フレームの構造を示す。
図4】3GPP LTEでTDD(Time Division Duplex)無線フレーム(radio frame)構造を示す。
図5】一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示す例示図である。
図6】ダウンリンクサブフレーム構造の一例を示す。
図7】ノーマルCPでCRSのマッピングを示す。
図8】拡張CPでCRSのマッピングを示す。
図9】ノーマルCPでCSI設定0に対するCSI−RSのマッピングを示す。
図10】拡張CPでCSI設定0に対するCSI−RSのマッピングを示す。
図11】仮想セルを含む多重ノードシステムを示す。
図12】本発明の一実施例による、端末が仮想セルの信号を受信する方法を示す。
図13】及び
図14】LTEでCSI−RSが送信されることができる全てのリソース要素の位置を2個の連続するリソースブロック上に表示したものである。
図15】方法1を例示した図面である。
図16】方法2を例示した図面である。
図17】方法3を例示した図面である。
図18】方法4を例示した図面である。
図19】方法5を例示した図面である。
図20】基地局及び端末を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier−frequency division multiple access)などのような多様な多重接続方式(multiple access scheme)に使われることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用するE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、LTEの進化である。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化である。
【0025】
図1は、多重ノードシステムの例を示す。
【0026】
図1を参照すると、多重ノードシステムは、基地局及び複数のノードを含む。
【0027】
図1において、アンテナノードで表示されたノードは、マクロ基地局、ピコセル基地局(PeNB)、ホーム基地局(HeNB)、RRH(remote radio head)、中継器、分散されたアンテナ(グループ)などを意味する。このようなノードは、ポイント(point)と呼ばれることもある。
【0028】
多重ノードシステムにおいて、全てのノードが一つの基地局コントローラにより送受信の管理を受けて個別ノードが一つのセルの一部のように動作すると、このシステムは、一つのセルを形成する分散アンテナシステム(distributed antenna system;DAS)であると見なされることができる。分散アンテナシステムにおいて、個別ノードは別途のノードIDの付与を受けることもでき、別途のノードIDなしにセル内の一部アンテナ集団のように動作することもできる。即ち、分散アンテナシステム(distributed antenna system;DAS)は、アンテナ(即ち、ノード)が地理的領域内の多様な位置に分散されて配置され、このようなアンテナを基地局が管理するシステムを意味する。分散アンテナシステムは、従来の集中アンテナシステム(Centralized antenna system;CAS)において、基地局のアンテナがセル中央に集中して配置される点が異なる。
【0029】
多重ノードシステムにおいて、個別ノードが個別的なセルIDを有し、スケジューリング及びハンドオーバを実行すると、これは多重セル(例えば、マクロセル/フェムトセル/ピコセル)システムと見なされることができる。このような多重セルがカバレッジによって重なる形態で構成されるものを多重階層ネットワーク(multi−tier network)という。
【0030】
図2は、多重ノードシステムの一例として分散アンテナシステムを示す。
【0031】
図2を参照すると、分散アンテナシステム(distributed antenna system;DAS)は、基地局(BS)と複数の基地局アンテナ(例えば、ant1乃至ant8、以下、基地局アンテナをアンテナと略称する)で構成される。アンテナ(ant1乃至ant8)は、基地局(BS)と有線で連結されることができる。分散アンテナシステムは、従来の集中アンテナシステム(centralized antennal system;CAS)と違って、アンテナがセル15aの特定地点、例えば、セルの中央に集中されておらず、セル内の多様な位置に分散されて配置される。ここで、アンテナは、図2に示すように、セル内の離隔された各場所に一つのアンテナが存在することもでき(アンテナ1乃至アンテナ4、アンテナ6乃至アンテナ8)、アンテナ5のように複数個のアンテナ(111−1、111−2、111−3)が密集されて存在する形態で分布することもできる。密集されて存在するアンテナは、一つのアンテナノード(antenna node)を構成することができる。
【0032】
アンテナのアンテナカバレッジ(coverage)がオーバーラップ(overlap)されてランク(rank)2以上の送信が可能に分布することができる。例えば、各アンテナのアンテナカバレッジが隣接したアンテナまで及ぼすことができる。この場合、セル内に存在する端末は、セル内の位置、チャネル状態などによって、複数のアンテナから受信する信号の強度が多様に変更されることができる。図2の例を参照すると、端末1(UE1)は、アンテナ1、2、5、6から受信感度が良い信号を受信することができる。反面、アンテナ3、4、7、8から送信される信号は、経路損失(pathloss)により端末1に及ぼす影響が極めて少ない。
【0033】
端末2(UE2)は、アンテナ6、7から受信感度が良い信号を受信することができ、残りのアンテナから送信される信号は影響が極めて少ない。同様に、端末3(UE3)の場合、アンテナ3からのみ受信感度が良い信号を受信することができ、残りのアンテナの信号は無視できるほど強度が弱い。
【0034】
分散アンテナシステムではセル内で相互間に離隔された端末に対してMIMO通信を実行することが容易である。前記例において、端末1にはアンテナ1、2、5、6を介して通信を実行し、端末2にはアンテナ7、端末3にはアンテナ3を介して通信を実行することができる。アンテナ4、8は、端末2又は端末3のための信号を送信してもよく、何らの信号を送信しなくてもよい。即ち、アンテナ4、8は、場合によって、オフ状態で運用することもできる。
【0035】
前述したように、分散アンテナシステムでMIMO通信を実行する場合、各端末当たりレイヤ(layer)(即ち、送信ストリームの数)が多様に存在することができる。また、各端末に割り当てられるアンテナ(又は、アンテナグループ)が互いに異なることもある。即ち、分散アンテナシステムでは、各端末に対してシステム内の全てのアンテナのうち特定アンテナ(又は、特定アンテナグループ)をサポートすることができる。端末にサポートするアンテナは、時間によって変更されることができる。
【0036】
図3は、3GPP LTEでFDD(Frequency Division Duplex)無線フレームの構造を示す。このような無線フレーム構造をフレーム構造タイプ1という。
【0037】
図3を参照すると、無線フレーム(radio frame)は10個のサブフレーム(subframe)で構成され、一つのサブフレームは2個の連続するスロット(slot)として定義される。一つのサブフレームの送信にかかる時間をTTI(transmission time interval)という。無線フレームの時間長さT=307200*T=10msであり、20個のスロットで構成される。スロットの時間長さTslot=15360*T=0.5msであり、0〜19でナンバリングされる。各ノード又は基地局が端末に信号を送信するダウンリンクと、端末が各ノード又は基地局に信号を送信するアップリンクとは、周波数領域で区分される。
【0038】
図4は、3GPP LTEでTDD(Time Division Duplex)無線フレーム(radio frame)構造を示す。このような無線フレーム構造をフレーム構造タイプ2という。
【0039】
図4を参照すると、一つの無線フレームは10msの長さを有し、5msの長さを有する二つの半分フレーム(half−frame)で構成される。また、一つの半フレームは1msの長さを有する5個のサブフレームで構成される。一つのサブフレームは、アップリンクサブフレーム(UL subframe)、ダウンリンクサブフレーム(DL subframe)、特殊サブフレーム(special subframe)のうちいずれか一つとして指定される。一つの無線フレームは、少なくとも一つのアップリンクサブフレームと少なくとも一つのダウンリンクサブフレームを含む。一つのサブフレームは、2個の連続するスロット(slot)として定義される。例えば、一つのサブフレームの長さは1msで、一つのスロットの長さは0.5msである。
【0040】
特殊サブフレームは、アップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームとの間でアップリンク及びダウンリンクを分離させる特定区間(period)である。一つの無線フレームには少なくとも一つの特殊サブフレームが存在し、特殊サブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTSは、初期セル探索、同期化又はチャネル推定に使われる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末のアップリンク送信同期を合わせるときに使われる。保護区間は、アップリンクとダウンリンクとの間にダウンリンク信号の多重経路遅延によりアップリンクで発生する干渉を除去するための区間である。
【0041】
FDD及びTDD無線フレームで、一つのスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(resource block;RB)を含む。OFDMシンボルは、3GPP LTEがダウンリンクでOFDMAを使用するため、一つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものであり、多重接続方式によってSC−FDMAシンボルのように他の用語と呼ばれることもある。リソースブロックは、リソース割当単位であり、一つのスロットで複数の連続する副搬送波を含む。
【0042】
図3及び図4を参照して説明した無線フレームの構造は、3GPP TS 36.211 V8.3.0(2008−05)“Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Channels and Modulation(Release 8)”の4.1節及び4.2節を参照することができる。
【0043】
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数又はサブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、多様に変更されることができる。
【0044】
図5は、一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示す例示図である。
【0045】
図5を参照すると、一つのダウンリンクスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDMシンボルを含む。ここで、一つのダウンリンクスロットは、7OFDMAシンボルを含み、一つのリソースブロック(RB)は、周波数領域で12副搬送波(subcarrier)を含むことを例示的に記述するが、これに制限されるものではない。
【0046】
リソースグリッド上の各要素(element)をリソース要素(resource element)といい、一つのリソースブロック(RB)は12×7個のリソース要素を含む。ダウンリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NDLはセルで設定されるダウンリンク送信帯域幅(bandwidth)に従属する。前述したダウンリンクスロットに対するリソースグリッドは、アップリンクスロットにも適用されることができる。
【0047】
図6は、ダウンリンクサブフレーム構造の一例を示す。
【0048】
図6を参照すると、サブフレームは、連続する2個のスロットを含む。サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3OFDMシンボルは、ダウンリンク制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域になることができる。
【0049】
ダウンリンク制御チャネルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)などが含まれる。サブフレームの第1のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に対する情報を送信する。PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information;DCI)という。DCIは、アップリンクリソース割当情報、ダウンリンクリソース割当情報及び任意のUEグループに対するアップリンク送信パワー制御命令(Transmit Power Control Command)などを意味する。PHICHは、アップリンクデータのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(Not−Acknowledgement)信号を伝送する。即ち、端末が送信したアップリンクデータに対するACK/NACK信号は、PHICH上に送信される。
【0050】
PDSCHは、制御情報及び/又はデータが送信されるチャネルである。端末は、PDCCHを介して送信されるダウンリンク制御情報をデコーディングしてPDSCHを介して送信されるデータを読み込むことができる。
【0051】
以下、多重ノードシステムにおける参照信号送信方法に対して説明する。まず、説明の便宜のために、既存基地局の参照信号送信方法に対して説明する。LTE Rel−8では、チャネル測定とPDSCHに対するチャネル推定のためにCRS(cell specific reference signal)を使用する。
【0052】
図7は、ノーマルCPでCRSのマッピングを示す。図8は、拡張CPでCRSのマッピングを示す。
【0053】
図7及び図8を参照すると、複数のアンテナを使用する多重アンテナ送信の場合、各アンテナ毎にリソースグリッドが存在し、各アンテナのための少なくとも一つの参照信号が各々のリソースグリッドにマッピングされることができる。各アンテナ別参照信号は、参照シンボルで構成される。Rpは、アンテナポートpの参照シンボルを示す(p∈{0,1,2,3})。R0乃至R3は、互いに重複するリソース要素にマッピングされない。
【0054】
一つのOFDMシンボルで各Rpは6副搬送波間隔に位置することができる。サブフレーム内のR0の数とR1の数は同じであり、R2の数とR3の数は同じである。サブフレーム内のR2、R3の数はR0、R1の数より少ない。Rpは、アンテナポートpを除いた他のアンテナポートを介してはどんな送信にも使われない。
【0055】
LTE−Aでは、チャネル測定、PDSCHに対するチャネル推定のために、CRSと別途にCSI−RS(channel status information reference signal)が使われることができる。以下、CSI−RSに対して説明する。
【0056】
CSI−RSは、CRSと違って、異種ネットワーク環境を含む多重セル環境でセル間干渉(inter−cell interference;ICI)を減らすために最大32個の互いに異なる設定が存在する。
【0057】
CSI−RSに対する設定は、セル内のアンテナポート数によって互いに異なり、隣接セル間に最大限互いに異なる設定になるように与えられる。CSI−RSは、CPタイプによって区分され、フレーム構造タイプ(フレーム構造タイプ1はFDD、フレーム構造タイプ2はTDD)によって、フレーム構造タイプ1、フレーム構造タイプ2の両方ともに適用される設定と、フレーム構造タイプ2にのみ適用される設定とに区分される。
【0058】
CSI−RSは、CRSと違って、最大8アンテナポートまでサポートし、アンテナポートpは、{15}、{15,16}、{15,16,17,18}、{15,...,22}がサポートされる。即ち、1個、2個、4個、8個のアンテナポートをサポートする。副搬送波間の間隔Δfは、15kHzに対してのみ定義される。
【0059】
CSI−RSに対する参照信号シーケンスrl,ns(m)は、以下の数式のように生成される。
【0060】
【数1】
【0061】
前記数式1において、nは無線フレーム内でスロットナンバであり、lはスロット内でのOFDMシンボルナンバである。c(i)は疑似ランダムシーケンス(pseudo random sequence)であり、各OFDMシンボルでcinitから始まる。NIDcellは物理階層セルIDを意味する。
【0062】
CSI−RSを送信するように設定されたサブフレームで、参照信号シーケンスrl,ns(m)は、アンテナポートpに対する参照シンボルとして使われる複素値変調シンボルak,l(p)にマッピングされる。
【0063】
l,ns(m)とak,l(p)の関係は、以下の数式の通りである。
【0064】
【数2】
【0065】
前記数式2において、(k′,l′)とnは、後述する表1及び表2で与えられる。CSI−RSは(n mod2)が後述する表1及び表2の条件を満たすダウンリンクスロットで送信されることができる(modは、モジュラー演算を意味する。即ち、nを2で割った残りを意味する)。
【0066】
以下の表は、ノーマルCPに対するCSI−RS設定を示す。
【0067】
【表1】
【0068】
以下の表は、拡張CPに対するCSI−RS設定を示す。
【0069】
【表2】
【0070】
また、CSI−RSは、以下の表3の条件を満たすサブフレームで送信されることができる。
【0071】
即ち、CSI−RSを含むサブフレームは、以下の数式を満たさなければならない。
【0072】
【数3】
【0073】
数式3において、TCSI−RSは、CSI−RSのセル特定的な周期(period)を示す。ΔCSI−RSは、CSI−RSのセル特定的サブフレームオフセットを示す。nは、システムフレームナンバを示す。
【0074】
以下の表3は、CSI−RSの周期及び送信時点と関連したCSI−RSサブフレーム設定を示す。
【0075】
【表3】
【0076】
前記表3において、‘CSI−RS−SubframeConfig’、即ち、ICSI−RSは、上位階層により与えられる値であり、CSI−RSサブフレーム設定ナンバを示す。即ち、CSI−RSは、CSI−RSサブフレーム設定ナンバによって、CSI−RS周期(TCSI−RS)とCSI−RSサブフレームオフセット(ΔCSI−RS)が決定される。CSI−RSは、CQI/CSIフィードバックによって、五つのCSI−RS周期をサポートし、各セルで互いに異なるCSI−RSサブフレームオフセットを有して送信されることができる。
【0077】
図9は、ノーマルCPでCSI設定ナンバ0に対するCSI−RSのマッピングを示し、図10は、拡張CPでCSI設定ナンバ0に対するCSI−RSのマッピングを示す。
【0078】
図9及び図10を参照すると、2個のアンテナポート、例えば、p={15,16}、{17,18}、{19,20}、{21,22}に対して連続する2個の同じリソース要素を使用してCSI−RSを送信し、互いに異なるOCC(orthogonal cover code)を使用して送信する。即ち、2個のアンテナポートに対して同じリソース要素を利用してCSI−RSを送信し、各アンテナポートに対するCSI−RSは、OCCを介して区分される。
【0079】
複数のCSI−RS設定が与えられたセルで使用可能であり、端末がノンゼロ(non−zero)送信電力を仮定する一つのCSI−RS設定と端末がゼロ(zero)送信電力を仮定するCSI−RS設定とを一つ以上又はないように設定することができる。
【0080】
CSI−RSは、以下の場合に送信されない。
【0081】
1.フレーム構造タイプ2の特別サブフレーム(special subframe)。
【0082】
2.同期化信号、PBCH(physical broadcast channel)、SIB(system information block)と衝突される場合。
【0083】
3.ページングメッセージ(paging message)が送信されるサブフレーム。
【0084】
集合Sの任意のアンテナポートに対するCSI−RSの送信に使われるリソース要素(k,l)は、同じスロットで任意のアンテナポートに対するPDSCHの送信に使われない。ここで、集合Sに含まれるアンテナポートは、{15,16}、{17,18}、{19,20}、{21,22}である。また、前記リソース要素(k,l)は、同じスロットで前記集合Sに含まれているアンテナポートを除いた他の任意のアンテナポートに対するCSI−RS送信に使われない。
【0085】
このようなCSI−RSの送信に必要なパラメータは、1.CSI−RSポート数(number of CSI−RS ports)、2.CSI−RS設定を示すCSI−RS設定ナンバ(CSI−RS configuration number)、3.CSI−RSの送信周期及び時点を指示するCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(ICSI−RS)などであり、このようなパラメータは、セル又は端末特定的であり、上位階層(higher layer)シグナリングを介して与えられることができる。前述したCRS、CSI−RSのような参照信号は、多重ノードシステムで端末が各ノードを識別することができるように適用されることができる。
【0086】
以下、仮想セルを含む多重ノードシステムで端末が仮想セルから信号を受信する方法及び装置に対して説明する。
【0087】
図11は、仮想セルを含む多重ノードシステムを示す。
【0088】
図11を参照すると、多重ノードシステムは、一つの基地局(図示せず)に連結された複数のノード(111乃至116)が存在する。複数のノードは分散されて配置される。ノードの例は、RRH(remote radio head)、RRU(remote radio unit)、アクセスポイント、アンテナ、アンテナノード、アンテナグループなどである。多重ノードシステムを効率的に運用するためには、複数のノードが一つのセルとして動作する同時に、仮想セル(virtual cell)として動作することが好ましい。
【0089】
ここで、仮想セルとは、レガシー端末(legacy UE)には独立的なセル又はアンテナとして認識されないが、改善された端末(advanced UE)には独立的なセル又はアンテナとして認識されるセルを意味する。例えば、3GPP LTEによって動作する端末は、レガシー端末であり、LTE−Aによって動作する端末は、改善された端末である。レガシー端末が認識するセルをマザーセル(mother cell)という。図11において、セルA(Cell A)がマザーセルである。マザーセルは、基地局がサポートするセルである。改善された端末は、マザーセル及び仮想セルの両方ともを認識することができる。
【0090】
仮想セルとして動作するノードは、マザーセルのセルIDに基づいた同期化信号(synchronization signal;SS)を送信する。また、仮想セルとして動作するノードは、改善された端末が認知することができる仮想セル特定的信号を送信する。仮想セル特定的信号は、例えば、パイロット信号(例えば、CSI−RS、又はPRS(positioning reference signal)等)やレガシー端末が認知することができない新たな同期化信号である。
【0091】
改善された端末は、仮想セルをCoMP(Coordinated Multi−Point)、eICIC(enhanced Inter−Cell Interference Coordination)などのようなセル間協力通信での協力セルとして認識したり、アンテナ間協力送信、即ち、MIMO(Multi Input Multi Output)送信を実行するセル内のアンテナ(ポート)として認識することができる。
【0092】
仮想セルを含む多重ノードシステムは、セルの中心に高い送信電力を有するノードがセル全体をカバーするマザーセルを形成し、マザーセル内で低い送信電力を有するノードが仮想セルを形成する形態で具現されることができる。または、セル内の全てのノードが同じ信号を送信する方式に一つのマザーセルを形成し、マザーセル内の低い送信電力を有するノードが仮想セルを形成する形態で具現されることもできる。または、低い送信電力を有するノードが各々一つの仮想セルを形成し、隣接した複数のノードが共に一つの仮想セルを形成することもできる。
【0093】
以下、仮想セルを含む多重ノードシステムを仮想セルシステムという。仮想セルシステムで改善された端末が仮想セル特定的信号を認識するためにはマザーセル内の仮想セルの特性を知っていることが好ましい。もし、改善された端末が仮想セルの特性を全く知らない場合、端末は、仮想セル特定的信号に対する全てのパラメータに対してブラインド検出を実行しなければならない。ブラインド検出とは、各送信パラメータを特定値と仮定し、デコーディングを実行した後、エラーが検出されないと、正確にデコーディングされたと判断することを意味する。したがって、ブラインド検出は、端末に高い計算能力を要求し、電力消耗を増加させる。
【0094】
仮想セル特定的信号に対するパラメータは、仮想セル特定的信号が使用するセルID、アンテナポートの個数、アンテナポートナンバ、参照信号設定ナンバ、参照信号サブフレーム設定ナンバなど、多様である。端末がこのような多様なパラメータに対するブラインド検出を実行することは、電力消耗を増加させるため、好ましくない。
【0095】
このような問題を解決するために、基地局は、改善された端末にマザーセル内の仮想セル特定的な信号に対するパラメータ情報を全部知らせることができる。即ち、マザーセルは、端末に仮想セルに対するセルID、アンテナポートの個数、アンテナポートナンバ、参照信号設定ナンバ、参照信号サブフレーム設定ナンバのようなパラメータを知らせることができる。
【0096】
仮想セル特定的なパラメータは、例えば、RRC(radio resource control)メッセージのような上位階層信号を介して送信されることができる。即ち、仮想セル特定的なパラメータは、RRCの新たなIE(information element)と定義して知らせたり、既存IEに含んで知らせることができる。例えば、LTEでは、仮想セルのセルIDを隣接セルリスト(neighbour cell list)に含んで知らせ、‘NeighCellConfig IE’に仮想セルに対するCSI−RS設定ナンバ、アンテナポートの個数などの情報を追加して送信することができる。または、仮想セル特定的なパラメータのうち一部を‘CSI−RS−Config IE’に含んで端末に知らせることができる。
【0097】
以下の表は、CSI−RS−Config IEの一例である。
【0098】
【表4】
【0099】
前記表4において、‘antennaPortsCount’は、CSI−RSの送信に使われるアンテナポートの個数を示す。‘resourceConfig’は、CSI−RS設定を示すパラメータであり、‘subframeConfig’は、ICSI−RSを指示する。‘zeroTxPowerResourceConfigList’及び‘zeroTxPowerSubframeConfig’は、零送信電力を有するCSI−RSの設定に関連したパラメータである。このようなCSI−RS−Config IEに仮想セル特定的なパラメータを含んで送信することができる。例えば、総‘antennaPortsCount’個のCSI−RSポートを特定数の仮想セルで特定方式により分けて送信することに対する情報を‘CSI−RS−Config IE’に含むことができる。即ち、同じCSI−RS設定を分けて使用する仮想セルの数及び/又は仮想セルとCSI−RSポートナンバとの間のマッピング情報を含むことができる。
【0100】
前述したように、マザーセルが仮想セル特定的信号に対するパラメータ、即ち、設定情報を端末に全部知らせる場合、仮想セルが複数存在し、又は追加しなければならないパラメータ数が多い場合、シグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)が過度に増加することができる。
【0101】
また、端末は、仮想セル特定的信号に対するL2及び/又はL3測定値(例えば、CQI(channel quality indicator)、RSRP(reference signal received power)、RSRQ(reference signal received quality))と共に測定された仮想セルに対するパラメータ(例えば、セルID、アンテナポートナンバ、参照信号設定ナンバ)をフィードバックしなければならない。このとき、仮想セルのパラメータ候補の範囲が増加するほど、フィードバックシグナリングオーバーヘッドも増加する問題がある。
【0102】
したがって、仮想セルに対するパラメータをシグナリングオーバーヘッドの過度な増加を防止し、端末に知らせることによって効率的に端末が仮想セルの信号を受信することができる方法及び装置が必要である。
【0103】
仮想セルパラメータは、仮想セル別に互いに異なる値を有することができるパラメータ、即ち、仮想セル特定的なパラメータである。仮想セルパラメータは、例えば、仮想セルのセルID、アンテナポートの個数、アンテナポートナンバ、参照信号設定情報(例えば、CSI−RS設定ナンバ、CSI−RSサブフレーム設定ナンバ)などである。このような仮想セルパラメータは、マザーセルのパラメータに従属的に決定されることができる。例えば、仮想セルのアンテナポートの個数は、マザーセルのアンテナポートの個数と同じである。その場合、仮想セルに対するアンテナポートの個数は、仮想セル特定的パラメータを送信する時に省略されることができる。または、端末が仮想セル特定的信号をブラインド検出する時、仮想セルに対するアンテナポートの個数は、マザーセルのパラメータを介して既に知っているため、検出オーバーヘッドを減らすことができる。
【0104】
端末が仮想セルパラメータをマザーセルのパラメータに基づいて知ることができる場合、仮想セルシステムのシグナリングオーバーヘッドを低くし、端末が仮想セル特定的信号をブラインド検出する時、計算速度を高め、電力消耗を低くすることができるという長所がある。
【0105】
図12は、本発明の一実施例による、端末が仮想セルの信号を受信する方法を示す。
【0106】
図12を参照すると、端末は、マザーセルのパラメータを取得する(S101)。例えば、端末は、マザーセル特定的なブロードキャスト(broadcast)メッセージ又は信号を利用してマザーセルのパラメータを取得することができる。マザーセル特定的なブロードキャストメッセージ又は信号には、例えば、システム情報ブロック(SIB)、同期化信号、CRS(cell−specific reference signal)などがある。
【0107】
端末は、マザーセルのパラメータに基づいて仮想セルパラメータ候補の範囲を決定する(S102)。
【0108】
端末は、仮想セルパラメータ候補の範囲によるリソースを探索して仮想セル特定的信号を受信する(S103)。
【0109】
ここで、仮想セルパラメータをマザーセルのパラメータに基づいて決定する例を説明したが、これに制限されるものではない。即ち、仮想セルパラメータは、基準パラメータに基づいて決定されることができる。基準パラメータとは、基地局が端末に指定し、又は標準に約束された特定値、マザーセルのパラメータ値などになることができる。即ち、図12は、基準パラメータの一例としてマザーセルのパラメータである場合を説明している。
【0110】
仮想セル特定的信号は、例えば、仮想セルが送信するCSI−RSである。その場合、仮想セルパラメータは、仮想セルが送信するCSI−RSに対するCSI−RS設定ナンバ、CSI−RSサブフレーム設定ナンバなどになることができる。また、基準パラメータは、例えば、基地局が改善された端末に指定する零−電力(zero−power)CSI−RSのパラメータである。改善された端末に送信する仮想セル特定的なCSI−RSは、零−電力CSI−RSのパラメータが指定するリソース要素で送信されることができるためである。
【0111】
このように仮想セル特定的信号に対する一部の仮想セルパラメータは知っており、残りの仮想セルパラメータは知っていない状態で、ブラインド検出を実行することをセミブラインド検出(semi−blind detection;SBD)という。
【0112】
このようなSBD方法による時、少なくとも二つの長所がある。第一、端末が仮想セル特定的信号をより低い検索オーバーヘッドを有しながら検出することができ、第二、端末の計算速度要求量及び電力消耗が減少される。
【0113】
以下、基準パラメータ(例えば、マザーセルのパラメータ)に基づいて仮想セルパラメータを決定する方法に対して説明する。以下、仮想セルパラメータの例として仮想セルのセルID、CSI−RS設定情報などを説明するが、これに限定されるものではない。
【0114】
<実施例1:仮想セルのセルID>
【0115】
仮想セル特定的信号が互いに異なるセルIDを使用する場合を仮定する。マザーセルのセルIDの可能な総個数(これを候補という)は、システムによって決定されることができる。例えば、LTEの場合、マザーセルのセルIDの候補は504個であり、IEEE802.16の場合には768個である。セルIDを表現するための情報量をビットで換算すると、LTEの場合には9ビットであり、IEEE802.16の場合には10ビットとなる。このとき、仮想セルのセルIDがマザーセルのセルIDと一部ビットが同じに規定すると、仮想セルのセルIDを伝達するための情報量が減るようになる。
【0116】
例えば、仮想セルが送信する同期化信号でセルIDを構成するシードナンバのうち一部をマザーセルのセルIDを構成するシードナンバと同じに規定することもできる。例えば、LTEで、セルID(NIDcell)は、NIDcell=3NID(1)+NID(2)のように構成される。ここで、NID(1)は、セルIDグループを示し、0〜167のうちいずれか一つの値である。NID(2)は、セルIDグループ内のセルIDを示し、0〜2のうちいずれか一つの値である。このとき、NID(1)は8ビットで表現され、NID(2)は2ビットで表現される。同じマザーセル内に存在する仮想セルに割り当てられるセルIDは、前述したNID(1)及び/又はNID(2)のうち一部ビットが同じに規定することができる。例えば、同じ基地局に連結された全てのノードは、同じNID(1)を有することができる。その場合、各ノードは、NID(2)により区分されることができる。
【0117】
仮想セル特定的信号が使用するセルIDは、マザーセルのセルIDとNID(1)及び/又はNID(2)のうち一部ビットが同じに規定することができる。例えば、NID(2)が同じであると規定する場合、端末は、PSS(primary synchronization signal)から取得したNID(2)が仮想セルでも同じであるということを知ることができる。したがって、仮想セルに対してはNID(1)のみをシグナリングに利用することができる。または、端末は、セミブラインド検出(SBD)過程でNID(1)のみをさがせばよい。
【0118】
前記例は、LTEに対し説明したが、同様に、IEEE 802.16にも適用することができる。IEEE 802.16mでは前述した同期化信号の役割をプリアンブル(preamble)が実行する。IEEE802.16mには二つのタイプのプリアンブル(IEEE802.16mではプリアンブルをAdvanced Preambleといい、以下、APと表示する)がある。即ち、プライマリ(primary)AP(以下、PA−プリアンブル)とセコンダリ(secondary)AP(以下、SA−プリアンブル)である。一つのPA−プリアンブルシンボルと二つのSA−プリアンブルシンボルがスーパーフレーム内に存在する。APシンボルの位置は、最後のフレームを除いたフレームの一番目のシンボルである。例えば、PA−プリアンブルは、スーパーフレーム内の二番目フレームの一番目のシンボルに位置し、SA−プリアンブルは、一番目及び三番目のフレームの一番目のシンボルに位置する。
【0119】
PA−プリアンブルのためのシーケンスの長さは、FFT(fast Fourier transform)サイズに関係なく216である。PA−プリアンブルは、システム帯域幅と搬送波設定に対する情報を伝送する。副搬送波(subcarrier)インデックス256は、DC副搬送波のために留保される場合、副搬送波の割当は、以下の数式4により実行される。
【0120】
【数4】
【0121】
前記数式4において、‘PAPreambleCarrierSet’は、PA−プリアンブルに割り当てられた全ての副搬送波を規定する。そして、kは、0〜215のランニングインデックスである。
【0122】
SA−プリアンブルのために割り当てられる副搬送波の個数NSAPは、144、288、576であり、これは順序通りに512−FFT、1024−FFT、2048−FFTのためのものである。副搬送波の割当は、以下の数式5により実行され、副搬送波インデックス256、512、1024は、順序通りに512−FFT、1024−FFT、2048−FFTに対するDC副搬送波のために留保(reserved)される。
【0123】
【数5】
【0124】
前記数式5において、‘SAPreambleCarrierSetn’は、特定SA−プリアンブルに割り当てられる全ての副搬送波を規定する。nは、SA−プリアンブル搬送波集合0、1、2のインデックスであり、セグメントIDを示し、kは、各FFTサイズに対する0〜(NSAP−1)のインデックスである。
【0125】
各セグメントは、三つの使用可能な搬送波集合のうち、一つの搬送波集合で構成されたSA−プリアンブルを使用する。例えば、セグメント0はSA−プリアンブル搬送波集合0を使用し、セグメント1はSA−プリアンブル搬送波集合1を使用し、セグメント2はSA−プリアンブル搬送波集合2を使用する。
【0126】
IEEE 802.16mでは、各セルIDが0〜767の整数値を有する。セルIDである‘IDcell’は、以下の数式のようにセグメントIDとセグメント別インデックスで定義される。
【0127】
【数6】
【0128】
ここで、nは、SA−プリアンブル搬送波集合0、1、2のインデックスであり、セグメントIDを示す。前記数式6のIdxは、以下の数式のように与えられる。
【0129】
【数7】
【0130】
前述したように、IEEE 802.16mにより動作する端末は、プリアンブルを利用してセルIDを取得する。したがって、仮想セル特定的信号が使用するセルIDは、マザーセルとn及びIdxのうち一部が同じに規定することができる。
【0131】
または、仮想セルのセルIDの一部情報を特定の値、例えば、予め決められた値で規定することもできる。即ち、仮想セルに対してはセルIDを構成する情報のうち一部は、固定された値(例えば、0)を使用する。その場合、仮想セルが有するセルIDの範囲は、マザーセルが有するセルIDの範囲に比べて減るようになる。このような方法は、仮想セルを含むマザーセルが隣接して存在する場合、互いに異なるマザーセルの仮想セルが同じセルIDを有する問題が発生することができる。同じセルIDを有する仮想セルが存在すると、干渉増加、CQI不一致などの問題が発生することができる。したがって、システムの特性によって、選択的に前記方法、即ち、仮想セルのセルIDの一部情報を特定値で規定する方法を使用することができる。
【0132】
<実施例2:仮想セルのCSI−RS設定情報>
【0133】
仮想セル特定的信号は、LTEでのCSI−RSである。CSI−RSが送信されるリソースは、CSI−RS設定ナンバとCSI−RSサブフレーム設定ナンバにより決定されることができる。端末は、CSI−RS設定ナンバによりサブフレーム内でCSI−RSが送信される(マッピングされる)リソース要素(RE)を知ることができ、CSI−RSサブフレーム設定ナンバによりCSI−RSが送信される周期とオフセット、即ち、CSI−RSが送信される時点(即ち、サブフレーム)を知ることができる。
【0134】
図13及び図14は、LTEでCSI−RSが送信されることができる全てのリソース要素の位置を2個の連続するリソースブロック上に表示したものである。即ち、図13及び図14は、表1(ノーマルCP)、表2(拡張CP)に示したCSI−RS設定ナンバに対応する全てのリソース要素を2個の連続するリソースブロック上に表示したものである。
【0135】
図13(a)及び図14(a)を参照すると、2個のアンテナポートを使用する場合、0と1で表示された2個の連続するリソース要素をアンテナポート15が使用してCSI−RSを送信し、同じリソース要素をOCC(orthogonal code cover)してアンテナポート16がCSI−RSを送信する。即ち、表1及び表2において、2個のアンテナポートを使用する場合、CSI−RSがマッピングされることができる全てのリソース要素を表示すると、図13(ノーマルCPである場合)、図14(拡張CPである場合)のように表現されることができる。その場合、ノーマルCPの場合、総20個のCSI−RS設定が存在し、拡張CPの場合、総16個のCSI−RS設定が存在する。
【0136】
もし、4個のアンテナポートを使用してCSI−RSを送信すると、2個ずつのアンテナポートが同じリソース要素にマッピングされるが、OCCを介して区分される。例えば、アンテナポート15、16が同じリソース要素(0、1で表示されたリソース要素)にマッピングされるが、OCCを介して区分され、アンテナポート17、18が同じリソース要素(2、3で表示されたリソース要素)にマッピングされるが、OCCを介して区分される。図13(b)、図14(b)を参照すると、0、1で表示されたリソース要素でアンテナポート15、16のCSI−RSがマッピングされ、2、3で表示されたリソース要素でアンテナポート17、18のCSI−RSがマッピングされる。その場合、ノーマルCPで10個のCSI−RS設定が存在し、拡張CPで8個のCSI−RS設定が存在する。
【0137】
図13(c)、図14(c)を参照すると、アンテナポート15、16が同じリソース要素(0、1で表示されたリソース要素)でCSI−RSを送信するが、OCCを介して区分され、アンテナポート17、18が同じリソース要素(2、3で表示されたリソース要素)でCSI−RSを送信するが、OCCを介して区分される。アンテナポート19、20に対するCSI−RSが4、5で表示されたリソース要素にマッピングされ、アンテナポート21、22に対するCSI−RSが6、7で表示されたリソース要素にマッピングされる。その場合、ノーマルCPの場合、総5個のCSI−RS設定が存在し、拡張CPの場合、総4個のCSI−RS設定が存在する。前述したように、CSI−RS設定ナンバによって、アンテナポートの個数によるCSI−RSが送信されるリソース要素が決定されることができる。
【0138】
また、CSI−RSが送信されるサブフレームと関連して前記表3を参照して説明したように、CSI−RSは、最小5サブフレームで最大80サブフレーム周期に送信されることができる。即ち、仮想セル特定的信号がCSI−RSである場合、CSI−RSサブフレーム設定ナンバによって、仮想セルが使用するCSI−RSの送信時点が決定される。
【0139】
仮想セルシステムでは改善された端末をサポートするために、マザーセル特定的なCSI−RS及び仮想セル特定的なCSI−RSが送信されることができる。
【0140】
マザーセル特定的なCSI−RSは、マザーセルのセルIDに基づいて生成された参照信号シーケンスを使用して送信され、改善された端末は、同期化信号から取得したマザーセルのセルIDとマザーセルベースの上位階層メッセージから受信されたマザーセルのCSI−RS設定ナンバとマザーセルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバを利用してマザーセルのCSI−RSを受信することができる。
【0141】
端末は、マザーセルのCSI−RS設定ナンバとマザーセルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバを利用して仮想セルのCSI−RS設定と仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定を検出することができる。その理由は、本発明によると、仮想セルのCSI−RS設定及びCSI−RSサブフレーム設定は、マザーセルのCSI−RS設定とCSI−RSサブフレーム設定に従属的であるためである。
【0142】
仮想セルのCSI−RS設定及びCSI−RSサブフレーム設定とマザーセルのCSI−RS設定及びCSI−RSサブフレーム設定との関係は、後述する多様な方法のうちいずれか一つが利用されることができる。
【0143】
まず、説明の便宜のために、いくつかの用語を定義する。
【0144】
MCELLは、マザーセルのCSI−RS設定ナンバ(CSI−RS configuration number)を示す。IMCELLは、マザーセルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(CSI−RS subframe configuration number)を示す。CVCELLは、仮想セルのCSI−RS設定ナンバを示す。IVCELLは、仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバを示す。
【0145】
また、仮想セルで可能な最大CSI−RS設定の数をNCCと定義する。即ち、NCCは、与えられた状況(例えば、与えられたCSI−RSポートの個数、ノーマルCPか拡張CPか、フレーム構造タイプ等)によって規定されるCSI−RS設定の総個数又はサブフレーム内で零−電力CSI−RSの設定により規定された総リソース要素領域(nulled REs)を利用して仮想セルが送信可能な最大CSI−RS設定の数である。
【0146】
Q(a,n)は、aをnで割ったものを出力する演算子を示し、R(a,n)は、aをnで割った残りを出力する演算子を示す。
【0147】
また、後述する方法において、マザーセル及び仮想セルのCSI−RSを送信するアンテナポートの数は、同じ又は2以下であると仮定する。
【0148】
前述した定義を利用し、以下、仮想セルのCSI−RS設定及びCSI−RSサブフレーム設定とマザーセルのCSI−RS設定及びCSI−RSサブフレーム設定との関係を設定する方法を説明する。
【0149】
max個の仮想セルのうち、vID番目の仮想セルは、次のようなCSI−RS設定ナンバとCSI−RSサブフレーム設定ナンバを有することができる。ここで、vIDは{1,2,...,vmax}のうちいずれか一つである。
【0150】
方法1.仮想セルが固定されたCSI−RSサブフレーム設定ナンバを有し、連続的にCSI−RS設定ナンバをシフトする方法。
【0151】
ID番目の仮想セルのCSI−RS設定ナンバ(CVCELL)とCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(IVCELL)は、以下の数式のように設定されることができる。
【0152】
【数8】
【0153】
前記数式8において、Δは、CSI−RS設定ナンバのステップ大きさ(step size)を示す任意の整数である。ステップ大きさは、CSI−RS設定ナンバの変化量の単位になる値である。Δは、例えば、1である。Ioffsetは、CSI−RSサブフレーム設定ナンバオフセットであり、上位階層信号を用いてシグナリングされ、又は予め決められた値である。Ioffsetは、例えば、0である。
【0154】
即ち、方法1は、全ての仮想セルでCSI−RSサブフレーム設定ナンバはマザーセル基準に特定オフセットほど差がある固定された値を使用し、CSI−RS設定ナンバはマザーセルからΔ×vIDほど差がある設定を順次に使用する。即ち、仮想セルのCSI−RS設定ナンバは、マザーセル(例えば、基地局)のCSI−RS設定ナンバを仮想セル(例えば、仮想セルシステム内のノード)のインデックスに基づいて増加させた値である。
【0155】
もし、ΔとNccが互いに素であり、Ioffsetが0である場合、マザーセルと仮想セルは、同じCSI−RSサブフレーム設定を使用する。したがって、この方法によりサポート可能な最大仮想セルの数(vmax)は(Ncc−1)に制限される。もし、Ioffsetが0でない場合、この方法によりサポート可能な最大仮想セルの数(vmax)はNccに制限される。
【0156】
方法1において、マザーセルと仮想セルのCSI−RS周期が異なる場合、前記CSI−RS周期の差によってIoffset値が決定されることができる。例えば、仮想セルのCSI−RS周期が10に固定される場合、マザーセルのCSI−RS設定ナンバの範囲によって、Ioffsetを以下の数式のように定義することができる。
【0157】
【数9】
【0158】
前記数式9において、Ioffset2は、−10<Ioffset2<10の範囲内に存在する整数である。前記数式9を適用すると、仮想セルのCSI−RS設定ナンバが(5+Ioffset2)〜(15+Ioffset2)に制限される。
【0159】
または、仮想セルのCSI−RS周期(TVCELL)によって予め決められた範囲内で強制的に割り当てることもできる。
【0160】
【数10】
【0161】
前記数式10において、SMCELLは、マザーセルのCSI−RSサブフレームオフセット(ΔCSI−RS)である。前記数式10において、マザーセルと仮想セルのCSI−RSサブフレームオフセットの差をIoffsetほど固定的に割り当てることができる。
【0162】
図15は、方法1を例示した図面である。
【0163】
以下、方法1乃至方法5に対する図面の全ては、マザーセルのCSI−RS設定ナンバが0であり、CSI−RSサブフレーム設定ナンバも0(即ち、CSI−RS周期が5サブフレーム)であると仮定する。また、マザーセルと仮想セルのCSI−RSを送信するアンテナポート個数が2個以下であり、ノーマルCPを使用する場合を仮定する。また、全ての例において、ステップサイズ(step size)は1、即ち、Δ=Δ=1であると仮定する。設定オフセット値(即ち、Coffset=Ioffset=0)の値も0であると仮定する。しかし、このような仮定は制限ではなく例示に過ぎない。
【0164】
図15を参照すると、仮想セルの総数は15個である。総15個の仮想セルは、図15に示すように、同じサブフレーム内で互いに異なるリソース要素を利用してCSI−RSを送信する。仮想セルのCSI−RS設定ナンバが順次にシフトされて使われるためである。
【0165】
方法2:仮想セルのCSI−RSサブフレームオフセットをシフトしながら、仮想セルのCSI−RS設定ナンバを連続的にシフトする方法。
【0166】
ID番目の仮想セルのCSI−RS設定ナンバ(CVCELL)と仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(IVCELL)は、以下の数式のように決定されることができる。
【0167】
【数11】
【0168】
前記数式11において、Δは、CSI−RS設定ナンバのステップ大きさ(step size)を示す整数である。Δは、CSI−RSサブフレーム設定ナンバのステップ大きさを示す整数である。TVCELLは、仮想セルのCSI−RS周期(TCSI−RS)である。SMCELLは、マザーセルのCSI−RSサブフレームオフセット(ΔCSI−RS)である(SMCELL=IMCELL−TMCELL+5)。
【0169】
即ち、方法2は、方法1でサポートすることができる仮想セルの数が制限されるという短所を克服するために、方法1のようにCSI−RS設定ナンバを順次にシフトしながら、仮想セルに割り当てた後、Δ×vIDがNccを超過する場合、CSI−RSサブフレーム設定ナンバを変える方法である。したがって、方法2を利用すると、最大(TMCELL×Ncc−1)個の仮想セル特定的なCSI−RSを送信することができる。即ち、最大(TMCELL×Ncc−1)個の仮想セルでCSI−RSを送信することができる。
【0170】
図16は、方法2を例示した図面である。
【0171】
図16を参照すると、仮想セルの総数は22個である。このような総22個の仮想セルに方法2を適用する場合、サブフレーム1で総19個の仮想セルに対するCSI−RSを送信し、サブフレーム1に連続するサブフレーム2で総3個の仮想セルに対するCSI−RSを送信する。即ち、一つのサブフレームでリソース要素が重ならずに送信可能なCSI−RSの個数(Ncc)より多くの仮想セルが存在する場合、前記一つのサブフレームで一部の仮想セルのCSI−RSを送信し、残りの仮想セルのCSI−RSは、連続する次のサブフレームで送信する。
【0172】
方法3.仮想セルが固定されたCSI−RS設定ナンバを有し、CSI−RSサブフレームオフセットを連続的にシフトする方法。
【0173】
ID番目の仮想セルのCSI−RS設定ナンバ(CVCELL)と仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(IVCELL)は、以下の数式のように決定されることができる。
【0174】
【数12】
【0175】
前記数式12において、Coffsetは、CSI−RS設定ナンバオフセットであり、上位階層信号を介してシグナリングされ、又は予め決められた値、例えば、0である。Δは、CSI−RSサブフレーム設定ナンバのステップ大きさを示す任意の整数である。TMCELLは、マザーセルのCSI−RS周期である(TCSI−RS)。
【0176】
即ち、方法3は、全ての仮想セルでCSI−RS設定ナンバをマザーセルを基準に特定オフセットほど差があるように全部同じに使用しながら(又は、マザーセルと同じCSI−RS設定ナンバを使用しながら)、CSI−RSサブフレーム設定ナンバをマザーセルとΔ×vIDほど差がある値を順次使用する方法である。即ち、仮想セルを構成するノードのCSI−RS設定ナンバは、マザーセルを構成する基地局のCSI−RS設定ナンバと同じ値(又は、固定された値)であり、前記ノードのCSI−RSサブフレーム設定ナンバは、基地局のCSI−RSサブフレーム設定ナンバを前記ノードのインデックスに基づいて増加させた値である。
【0177】
このとき、仮想セルで送信するCSI−RS周期は、マザーセルと同じである。したがって、Coffset=0である場合、この方法によりCSI−RSを送信することができる最大仮想セルの数は(マザーセルのCSI−RS周期(TMCELL)−1)に制限され、Coffsetが0でない場合にはマザーセルのCSI−RS周期(TMCELL)に制限される。
【0178】
図17は、方法3を例示した図面である。
【0179】
図17を参照すると、仮想セルの総数が4個である場合、方法3を適用した例を示す。各仮想セルのCSI−RS周期は、マザーセルと同じに5サブフレームや、CSI−RSサブフレームオフセット値を異なるようにすることによって、互いに異なるサブフレームの同じリソース要素でCSI−RSを送信する。即ち、マザーセルはサブフレーム1、6でCSI−RSを送信し、仮想セル1はサブフレーム2、7でCSI−RSを送信する。仮想セル2はサブフレーム3、8で、仮想セル3はサブフレーム4、9で、仮想セル4はサブフレーム5、10で、CSI−RSを送信する。
【0180】
方法4.仮想セルが固定されたCSI−RS設定ナンバを有し、仮想セルのCSI−RSサブフレームオフセットをシフトする方法を一般化。
【0181】
ID番目の仮想セルのCSI−RS設定ナンバ(CVCELL)と仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(IVCELL)は、以下の数式のように決定されることができる。
【0182】
【数13】
【0183】
前記数式13において、TVCELLは仮想セルのCSI−RS周期であり、上位階層信号を用いてシグナリングされ、又は予め決められた値が決定されることができる。例えば、TVCELLはN×TMCELL、TVCELL=5Mに決定されることができる。ここで、N、Mは正の整数である。Offset(vID,IMCELL)は、与えられたIMCELL値に対してvID番目の仮想セルのCSI−RSサブフレームオフセットを出力する。このとき、互いに異なるvIDは、互いに異なる出力値を有する。例えば、Offset(vID,IMCELL)=Δ×vID+SMCELL又はOffset(vID,IMCELL)=Δ×vIDのように決定されることができる。
【0184】
方法4は、方法3をさらに一般化した方法であるとみることができる。即ち、全ての仮想セルは、同じCSI−RS設定ナンバとCSI−RS周期を有する。このとき、仮想セルのCSI−RS周期は、方法3と同様に、マザーセルの周期に従属的(例えば、TVCELL=2×TMCELL)であってもよく、又は非従属的であってもよい(例えば、TVCELLは、上位階層信号を用いてシグナリングされてもよい)。各仮想セルは、決められた順序に互いに異なるCSI−RSサブフレーム設定ナンバの付与を受ける。仮想セルが互いに異なるCSI−RSサブフレーム設定ナンバの付与を受けるということは、各仮想セルが同じCSI−RS送信周期を有し、互いに異なるCSI−RSサブフレームオフセットを有するということを意味する。
【0185】
この場合、マザーセルとの干渉を避けるために、マザーセルがCSI−RSを送信するサブフレームでは、仮想セルがCSI−RSを送信しないようにすることができる。このような技法を仮想セルサブフレームミューティング(muting)という。仮想セルサブフレームミューティングのために前述した数式13で、
【0186】
1.Offset(vID,IMCELL)=vID+SMCELL+Q(vID,TMCELL)又は
【0187】
2.Offset(vID,IMCELL)=vID−1+Q(vID−1+TMCELL−SMCELL、TMCELL)のように規定することができる。前記1.は、マザーセルのCSI−RSサブフレームオフセットを基準に一つずつCSI−RSサブフレームオフセットを増やしながら、各仮想セルがCSI−RSを送信する方法である。前記2.は、各仮想セルがCSI−RSサブフレームオフセット=0から始めてCSI−RSオフセット値を一つずつ増やしてCSI−RSを送信する方法である。前述した二つの方法は、マザーセルがCSI−RSを送信するサブフレームでは仮想セルがCSI−RSを送信しない。
【0188】
このように仮想セルサブフレームミューティング技法を使用する場合、仮想セル特定的なCSI−RSを送信することができる仮想セルの数は、仮想セルのCSI−RS周期からmax(1,TVCELL/TMCELL)を引いた値に制限される。即ち、vmax=TVCELL−max(1,TVCELL/TMCELL)になる。もし、仮想セルサブフレームミューティング技法が適用されない場合には、仮想セル特定的なCSI−RSを送信することができる仮想セルの数が仮想セルのCSI−RS周期に制限される。即ち、vmax=TVCELLになる。
【0189】
図18は、方法4を例示した図面である。
【0190】
図18を参照すると、仮想セルの総数が5個である場合、方法4を適用した例を示す。仮想セルのCSI−RS周期(TVCELL=10)は、マザーセルの2倍である10サブフレームである。これは仮想セルの数が5個であるため、送信周期をマザーセルCSI−RS周期の倍数に設定した場合を示す。サブフレーム1でマザーセルのCSI−RSが送信され、サブフレーム2の同じリソース要素で仮想セル1のCSI−RSが送信される。また、サブフレーム3では仮想セル2のCSI−RSが送信され、サブフレーム4では仮想セル3のCSI−RSが送信され、サブフレーム5では仮想セル4のCSI−RSが送信される。サブフレーム6ではCSI−RS周期が5サブフレームであるマザーセルのCSI−RSが送信され、サブフレーム7では仮想セル5のCSI−RSが送信される。即ち、図18は、仮想セルサブフレームミューティングを適用したものである。
【0191】
方法5:仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバをシフトし、CSI−RS設定ナンバをマザーセルと同じに使用し、仮想セルが使用することができるサブフレームが全部使用されると、CSI−RS設定ナンバを変更する方法。
【0192】
ID番目の仮想セルのCSI−RS設定ナンバ(CVCELL)と仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(IVCELL)は、以下の数式のように決定されることができる。
【0193】
【数14】
【0194】
方法5は、前述した方法3及び方法4でCSI−RSを送信することができる仮想セルの数が制限されるという短所を克服するために、各仮想セルがマザーセルと同じCSI−RS設定ナンバを使用し、CSI−RSサブフレーム設定ナンバを変化させて使用する中、仮想セルが使用することができるサブフレームが全部使用されると、CSI−RS設定ナンバを変化させた後、次の仮想セルから再びCSI−RSサブフレーム設定ナンバを順次割り当てる。したがって、送信可能な仮想セルCSI−RSの数が最大(TVCELL−max(1,TVCELL/TMCELL))×NCCほど増加する。即ち、仮想セル特定的なCSI−RSを送信することができる仮想セルの数が最大(TVCELL−max(1,TVCELL/TMCELL))×NCCとなる。
【0195】
数式14において、TVCELL−max(1,TVCELL/TMCELL)を使用することは、仮想セルサブフレームミューティングを使用することを仮定したためである。もし、仮想セルのCSI−RS設定ナンバがマザーセルと同じ場合にのみ、仮想セルサブフレームミューティングを適用すると限定する場合、vID番目の仮想セルのCSI−RS設定ナンバ(CVCELL)と仮想セルのCSI−RSサブフレーム設定ナンバ(IVCELL)は、以下の数式のように決定されることができる。
【0196】
【数15】
【0197】
数式15によると、仮想セルCSI−RSの数は、数式14に比べて増加される。
【0198】
図19は、方法5を例示した図面である。
【0199】
図19を参照すると、仮想セルの総数は15個であり、仮想セルのCSI−RS周期(TVCELL)は5サブフレームである。このような場合、方法5を適用すると、サブフレーム1ではマザーセルと仮想セル5、10、15がCSI−RSを互いに異なるリソース要素で送信する。サブフレーム2では仮想セル1、6、11がCSI−RSを送信し、サブフレーム3では仮想セル2、7、12がCSI−RSを送信し、サブフレーム4では仮想セル3、8、13がCSI−RSを送信し、サブフレーム5では仮想セル4、9、14がCSI−RSを送信する。このような時間的パターンで、サブフレーム6では再びマザーセルと仮想セル5、10、15がCSI−RSを送信し、同様に、サブフレーム7では仮想セル1、6、11がCSI−RSを送信する。即ち、仮想セルとマザーセルが同じCSI−RS設定ナンバを使用し、CSI−RSサブフレーム設定ナンバを変更しながらCSI−RSを送信する。即ち、仮想セル1(#1)乃至仮想セル4(#4)は、同じCSI−RS設定ナンバで、CSI−RSサブフレーム設定ナンバを変更しながらCSI−RSを送信する。仮想セル5(#5)は、同じCSI−RS設定ナンバでそれ以上送信することができるサブフレームがないため、CSI−RS設定ナンバを変更してサブフレーム1乃至サブフレーム5でCSI−RSを送信する。仮想セル6(#6)乃至仮想セル9(#9)も同様である。仮想セル10(#10)は、CSI−RS設定ナンバを変更した後、サブフレーム1でCSI−RSを送信する。
【0200】
マザーセルと仮想セルで使用するCSI−RSポートの数が互いに異なる場合もある。この場合、前述した数式を変更する必要がある。その理由は、マザーセルは使用するが、仮想セルは使用しないCSI−RSアンテナポートに対し、仮想セルは、マザーセルのCSI−RSが使用するリソース要素を使用してはならないためである。
【0201】
この場合、基本的なリソース割当方式に変わりはないが、仮想セルが使用してはならないCSI−RS設定ナンバが追加的に発生するため、数式が変更される必要がある。例えば、ノーマルCPを使用する場合、マザーセルと仮想セルが同じサブフレームでCSI−RSを送信するとき、マザーセルが8個のCSI−RSアンテナポートとCSI−RS設定ナンバ=0を使用すると、1個又は2個のCSI−RSアンテナポートを使用する仮想セルは、CSI−RS設定ナンバ=0だけでなく、CSI−RS設定ナンバ5、10、11も使用しない場合のみ、マザーセルがCSI−RSの送信に使用するリソース要素と重ならない。したがって、このような場合、複数のCSI−RS設定ナンバを避けるように前記数式が変更されることができる。
【0202】
前述したように、5の方法のうちいずれか一つを利用すると、基地局が端末に仮想セルの総個数を知らせる場合、端末は、マザーセルのパラメータ(又は、基準パラメータ)を介して知ることができるリソース要素から仮想セル特定的CSI−RSを検出し、各仮想セル特定的CSI−RSに対する測定値(例えば、RSRP、RSRQ、経路損失等)を測定して基地局にフィードバックすることができる。このとき、端末は、所望する仮想セルに対するインデックス(vID)を基地局にフィードバックすることもできる。
【0203】
<実施例3:仮想セルのアンテナポートナンバ>
【0204】
以下、仮想セルパラメータが仮想セルのCSI−RSアンテナポートナンバである場合、基準パラメータから仮想セルパラメータを取得する方式に対して説明する。
【0205】
特定基準値i∈{1,2,...,N}に対し、次のような基準パラメータが基地局により与えられることができる。1.CSI−RS設定ナンバ#x、2.CSI−RSサブフレーム設定ナンバ#y、3.CSI−RSアンテナポートの個数N
【0206】
この場合、仮想セルインデックスvID(≧1イン整数)が
【化1】
以上であり、
【化2】
以下である場合(ここで、N=0)、インデックスvIDを有する仮想セルは、CSI−RS設定ナンバ#x、CSI−RSサブフレーム設定ナンバ#yを使用しながら、以下の数式のようなCSI−RSアンテナポートナンバを使用することができる。
【0207】
【数16】
【0208】
この方法は、特定基準パラメータによって、仮想セルが使用するCSI−RSアンテナポートナンバを一つずつ順次増加させながら付与する方法である。このとき、端末は、各CSI−RSアンテナポートに対する(又は、一部CSI−RSアンテナポートに対する)フィードバックを基地局に提供することができる。一つのCSI−RS設定ナンバ下で最大CSI−RSアンテナポート数が8個であるため、この方法は、8個以上の仮想セルをサポートするために多重CSI−RS設定ナンバを仮定する。
【0209】
前記基準パラメータは、マザーセルのパラメータと同じに又はマザーセルに従属的に規定されることができる。例えば、基準パラメータのうち一部パラメータは、マザーセルと同じに規定し、残りの基準パラメータの値は、マザーセルのCSI−RS設定ナンバ及び/又はCSI−RSサブフレーム設定ナンバを基準に特定値ほど順次差があるように規定することができる。
【0210】
その場合、端末は、マザーセルのパラメータを取得すると同時に全ての基準パラメータを取得することができるため、基地局が端末に基準パラメータを明示的シグナリングにより知らせる必要がない。したがって、シグナリングオーバーヘッドが減るという長所がある。
【0211】
基準パラメータがマザーセルのパラメータをしたがう場合、マザーセルが使用するCSI−RSの送信リソース要素は、仮想セルが使用しないように前記数式16を変更することができる。例えば、マザーセルがアンテナポート#15を使用する場合、仮想セル#vID∈{1,2,...,N−1}は、マザーセルと同じCSI−RS設定ナンバとCSI−RSサブフレーム設定ナンバを使用し、アンテナポート#15は除いてアンテナポート#(15+vID)を使用するように修正することができる。
【0212】
以下、仮想セルに既存のセルIDの範囲から外れたセルIDを割り当てる方法に対して説明する。
【0213】
仮想セルを含むシステムにおいて、レガシー端末は、仮想セルを利用した技術を具現することができない。したがって、仮想セルを認知する必要がない。例えば、LTEシステムの場合、全てのノードは、マザーセルIDに該当する同じCRSを送信し、レガシー端末は、このようなCRSを利用してチャネルを測定するため、仮想セルを認知することができない。
【0214】
改善された端末のために、基地局は、マザーセルIDにより生成されたCSI−RSを全ての仮想セルで同時送信することで、仮想セルを認知不可能にすることができる。または、改善された端末のために各仮想セルで自分の仮想セルIDにより生成されたRS(例えば、CSI−RS)を送信することで、改善された端末が各々の仮想セルに対するチャネル測定を実行するようにすることもできる。このような特性により、仮想セルIDは、レガシー端末が使用しないセルIDを使用することができる。
【0215】
<仮想セルのセルIDを割り当てる方法>
【0216】
LTEの場合、セルIDの範囲は、0〜503の整数を使用し、IEEE 802.16では0〜767の整数を使用する。このような既存システムのセルID使用範囲を外れるセルIDを使用して仮想セル専用同期化信号を基地局が送信することができる。
【0217】
即ち、基地局は、仮想セル端末に仮想セルIDを伝達し、又は仮想セルに対するCQI、経路損失などの測定値のフィードバックを受けるために、各仮想セル別に同期化信号を送信することができる。このとき、既存システムのセルID使用範囲を外れるセルIDを使用して同期化信号を送信することができる。
【0218】
1.LTEの場合
【0219】
LTEにおいて、端末は、同期化信号を介してセルIDを取得する。例えば、NID(2)はプライマリ同期化信号(PSS)を介して取得し、NID(1)はセコンダリ同期化信号(SSS)を介して取得する。即ち、端末は、PSSを介してNID(2)を取得した後、SSSを介してNID(1)を取得して最終的なセルIDを取得する。
【0220】
このとき、仮想セルIDは、任意の0以上の整数N、Lに対し、N+168≦NID(1)≦N+L+169の範囲を有するように規定することができる。その場合、仮想セルIDの範囲がLにより決定されるため、シグナリングオーバーヘッドとセル検索オーバーヘッドを調節することができる。
【0221】
また、仮想セルIDは、NID(2)を特定値のみ有するように規定することができる。特定値は、予め決められた固定値、例えば、NID(2)=0、又はマザーセルIDに従属的な値である。その場合、端末は、仮想セルを検索する時、PSS検出を省略することができるという長所がある。反対に、基地局は、仮想セルに対する同期化信号を送信する時、SSSのみ仮想セル別に送信することができる。端末は、仮想セルのNID(2)値をマザーセルIDから知ることができ、又は予め約束された値として知っているため、基地局が端末に別途のシグナリングをする必要がない。したがって、仮想セル別にPSSを送信する必要がない。
【0222】
2.LTE&IEEE 802.16の場合。
【0223】
LTEのPSSにより伝達されるNID(2)は、情報量側面で2ビットを有し、現在0、1、2のみ使用し、3という値は使用していない。即ち、0、1、2うちいずれか一つの値のみを伝達する。したがって、仮想セルIDは、NID(2)=3を有するように規定することができる。IEEE 802.16の場合、セルIDは、256n+Idxにより求めることができる。このとき、仮想セルは、n=3を使用するように規定することができる。
【0224】
その場合、端末は、仮想セルIDの範囲が減るようになるため、低いシグナリングオーバーヘッドとセル検索オーバーヘッドを得ることができる。また、仮想セルとマザーセルが送信されるPSS間の干渉を直交シーケンスにより制御することができるため、仮想セル特定的なPSSを送信することができる。仮想セル特定的なPSSは、仮想セルの距離が遠い場合、端末同期の正確度を高めるために提供されることができる。
【0225】
また、端末が仮想セルと非仮想セル(これを一般セルという)をPSSのみで容易に区分することができるという長所もある。即ち、仮想セルが一般セルと区別される同期化信号を送信する場合、端末は、例えば、PSSを取得した後、該当セルが仮想セルであるか、一般セルであるかを容易に区分することができる。たとえ、仮想セル毎に同期化信号を送信する場合でないとして、仮想セル毎に区分される参照信号が存在する場合、端末は、参照信号を利用して仮想セルであるか、一般セルであるかを区分することができる。
【0226】
仮想セルに対して仮想セルIDをNID(2)=3と規定する場合、セルIDを構成する規則は変更されることができる。例えば、NID(2)が0〜2の値を有する場合、NIDcell=3NID(1)+NID(2)であるが、NID(2)が0〜3うちいずれか一つの値を有する場合にはNIDcell=4NID(1)+NID(2)のように変更されることができる。このように直接的な変更方法は、仮想セルIDの範囲が既存セルIDの範囲とオーバーラップされる範囲が発生することができる。したがって、仮想セルIDの範囲を既存セルIDの範囲とオーバーラップされないように設定することができる。例えば、仮想セルIDを以下の数式のような範囲に決定することができる。
【0227】
【数17】
【0228】
前記数式17において、仮想セルが504〜671のうちいずれか一つの値を有することができる。この場合、シグナリングオーバーヘッドを調節するために、NID(2)=3である場合に限ってNID(1)の範囲を既存の範囲、即ち、0〜167と異なるように設定することもできる。
【0229】
数式17を参考して説明した方法は、IEEE 802.16にも同様に適用することができる。IEEE 802.16において、仮想セルIDは、n(セグメントID)が3を有するように規定する。LTEと違ってIEEE802.16ではセルIDが256n+Idx形態で構成されるため、セルIDのマッピング方法を新たに規定する必要がない。その理由は、仮想セルIDの範囲が既存セルIDの範囲を外れるためである。この場合にもn=3である場合に限ってIdxの範囲を既存の範囲(即ち、0〜255noうちいずれか一つの値)と異なるように設定してシグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【0230】
図20は、基地局及び端末を示すブロック図である。
【0231】
基地局100は、プロセッサ(processor)110、メモリ(memory)120、及びRF部(RF(radio frequency) unit)130を含む。プロセッサ110は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。即ち、端末に基準パラメータを送信し、各ノードでノード特定的な信号、即ち、仮想セル特定的信号を送信するように制御する。メモリ120は、プロセッサ110と連結され、プロセッサ110を駆動するための多様な情報を格納する。RF部130は、プロセッサ110と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。RF部130は、有線で基地局100に連結された複数のノードで構成されることができる。
【0232】
端末200は、プロセッサ210、メモリ220、及びRF部230を含む。プロセッサ210は、基地局から基準パラメータを受信し、複数のノードのうち少なくとも一つのノードからノード特定的な信号を受信する。ノード特定的な信号は、前述した仮想セル特定的信号、例えば、仮想セル別に区分されるCSI−RSである。ノード特定的な信号のデコーディングに必要な仮想セルパラメータは、基準パラメータに基づいて決定する。メモリ220は、プロセッサ210と連結され、プロセッサ210を駆動するための多様な情報を格納する。RF部230は、プロセッサ210と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0233】
プロセッサ110、210は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/又はベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を含むことができる。メモリ120、220は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。RF部130、230は、無線信号を送信及び/又は受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ120、220に格納され、プロセッサ110、210により実行されることができる。メモリ120、220は、プロセッサ110、210の内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサ110、210と連結されることができる。
【0234】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せで具現されることができる。ハードウェア具現において、前述した機能を遂行するためにデザインされたASIC(application specific integrated circuit)、DSP(digital signal processing)、PLD(programmable logic device)、FPGA(field programmable gate array)、プロセッサ、制御器、マイクロプロセッサ、他の電子ユニット又はこれらの組合せで具現されることができる。ソフトウェア具現において、前述した機能を遂行するモジュールで具現されることができる。ソフトウェアは、メモリユニットに格納されることができ、プロセッサにより実行される。メモリユニットやプロセッサは、当業者によく知られた多様な手段を採用することができる。
【0235】
以上、本発明に対して実施例を参照して説明したが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させて実施可能であることを理解することができる。従って、本発明は、前述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の全ての実施例を含む。
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