(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5698401
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】SC−FDMA通信システムにおける制御信号及びデータ信号の送信のための周波数リソースの分割
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20150319BHJP
H04W 72/06 20090101ALI20150319BHJP
H04L 27/01 20060101ALI20150319BHJP
H04J 11/00 20060101ALI20150319BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20150319BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W72/06
H04W72/04 132
H04L27/00 K
H04J11/00 Z
H04L1/16
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-94490(P2014-94490)
(22)【出願日】2014年5月1日
(62)【分割の表示】特願2013-123676(P2013-123676)の分割
【原出願日】2008年6月11日
(65)【公開番号】特開2014-180012(P2014-180012A)
(43)【公開日】2014年9月25日
【審査請求日】2014年5月1日
(31)【優先権主張番号】60/934,066
(32)【優先日】2007年6月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/976,959
(32)【優先日】2007年10月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/136,461
(32)【優先日】2008年6月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】アリス・パパサケラリオウ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン−ヨン・チョ
【審査官】
田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2008/014275(WO,A2)
【文献】
国際公開第2005/074312(WO,A2)
【文献】
Motorola,E-UTRA Uplink L1/L2 Control Channel Mapping,3GPP TSG RAN1 #47 R1-063075,2006年11月 2日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04J 11/00
H04L 1/16
H04L 27/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作帯域幅にわたってアップリンクで制御信号及びデータ信号の送信のための周波数リソースが割り当てられ、前記制御信号は、第1のタイプの制御信号と第2のタイプの制御信号とを含み、第1の周波数リソースは前記第1のタイプの制御信号の送信のためのものであり、第2の周波数リソースは前記第2のタイプの制御信号の送信のためのものであり、第3の周波数リソースはデータ信号の送信のためのものである周波数リソース割当方式が適用される通信システムにおいてユーザ端末が制御信号を送信する方法であって、
前記動作帯域幅の各側で前記第1の周波数リソースのうち、前記ユーザ端末に割り当てられたリソースを使用して前記第1のタイプの制御信号を送信するステップと、
前記動作帯域幅の各側で前記第1の周波数リソースと前記第3の周波数リソース間に配置された前記第2の周波数リソースのうち、前記ユーザ端末に割り当てられたリソースを使用して前記第2のタイプの制御信号を送信するステップと、を含み、
前記第3の周波数リソースは前記第2の周波数リソース間に配置され、前記第1のタイプの制御信号は、前記動作帯域幅の両端(edge)で周期的に伝送されるチャネル品質指示(CQI)信号であり、前記第2のタイプの制御信号は、前記動作帯域幅の内側でダウンリンクデータ信号の送信に応じて送信される確認応答信号である
ことを特徴とするユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項2】
前記第1のタイプの制御信号及び前記第2のタイプの制御信号は、各々相異なるシンボル位置にマッピングされた基準信号と共に送信される
ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項3】
前記データ信号は、該当スロットで中間シンボル位置にマッピングされた基準信号と共に送信される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項4】
前記第1のタイプの制御信号と共に送信される基準信号は、該当スロットで2番目及び6番目シンボル位置にマッピングされる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項5】
前記第2のタイプの制御信号と共に送信される基準信号は、該当スロットで3番目ないし5番目シンボル位置にマッピングされる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項6】
前記データ信号と共に送信される基準信号は、該当スロットで中間の4番目シンボル位置にマッピングされる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項7】
前記データ信号の送信は、基地局からユーザ端末の各々に送信されるスケジューリング割当てと関連する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項8】
前記通信システムは、単一キャリア周波数領域多重接続通信システムである
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のユーザ端末が制御信号を送信する方法。
【請求項9】
動作帯域幅にわたってアップリンクで制御信号及びデータ信号の送信のための周波数リソースが割り当てられ、前記制御信号は、第1のタイプの制御信号と第2のタイプの制御信号とを含み、第1の周波数リソースは前記第1のタイプの制御信号の送信のためのものであり、第2の周波数リソースは前記第2のタイプの制御信号の送信のためのものであり、第3の周波数リソースはデータ信号の送信のためのものである周波数リソース割当方式が適用される通信システムにおいて制御信号を送信するユーザ端末であって、
前記制御信号を割り当てられた周波数リソースを通じて送信する送信部と、
前記動作帯域幅の各側で前記第1の周波数リソースのうち、前記ユーザ端末に割り当てられたリソースを使用して前記第1のタイプの制御信号を送信し、前記動作帯域幅の各側で前記第1の周波数リソースと前記第3の周波数リソース間に配置された前記第2の周波数リソースのうち、前記ユーザ端末に割り当てられたリソースを使用して前記第2のタイプの制御信号を送信する動作を制御する制御部と、を含み、
ここで、前記第3の周波数リソースは、前記第2の周波数リソース間に配置され、前記第1のタイプの制御信号は、前記動作帯域幅の両端(edge)で周期的に伝送されるチャネル品質指示(CQI)信号であり、前記第2のタイプの制御信号は、前記動作帯域幅の内側でダウンリンクデータ信号の送信に応じて送信される確認応答信号である
ことを特徴とするユーザ端末。
【請求項10】
前記第1のタイプの制御信号及び前記第2のタイプの制御信号は、各々相異なるシンボル位置にマッピングされた基準信号と共に送信される
ことを特徴とする請求項9に記載のユーザ端末。
【請求項11】
前記データ信号は、該当スロットで中間シンボル位置にマッピングされた基準信号と共に送信される
ことを特徴とする請求項9又は10項に記載のユーザ端末。
【請求項12】
前記第1のタイプの制御信号と共に送信される基準信号は、該当スロットで2番目及び6番目シンボル位置にマッピングされる
ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載のユーザ端末。
【請求項13】
前記第2のタイプの制御信号と共に送信される基準信号は、該当スロットで3番目ないし5番目シンボル位置にマッピングされる
ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載のユーザ端末。
【請求項14】
前記データ信号と共に送信される基準信号は、該当スロットで中間の4番目シンボル位置にマッピングされる
ことを特徴とする請求項9乃至13のいずれか一項に記載のユーザ端末。
【請求項15】
前記データ信号の送信は、基地局からユーザ端末の各々に送信されるスケジューリング割当てと関連する
ことを特徴とする請求項9乃至14のいずれか一項に記載のユーザ端末。
【請求項16】
前記通信システムは、単一キャリア周波数領域多重接続通信システムである
ことを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一項に記載のユーザ端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、無線通信システムに関し、特に、単一キャリア周波数分割多元接続(Single Carrier-Frequency division Multiple Access:以下、“SC-FDMA”と称する。)通信システムに関し、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:以下、“3GPP”と称する。)E−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)ロングタームエボルーション(Long Term Evolution:以下、“LTE”と称する。)の開発でさらに考慮される。
【背景技術】
【0002】
特に、本発明は、SC−FDMA通信システムにおいて制御信号及びデータ信号の送信に割り当てられたリソースの分割を考慮する。本発明は、移動ユーザ端末(UE)からサービング基地局(又はNode B)への信号送信に対応するアップリンク(UL)通信を仮定する。端末機又は移動局とも呼ばれるUEは、固定されてもよく、又は移動されてもよく、無線装置、携帯電話、個人用コンピュータ(PC)装置、無線モデムカードなどであってもよい。Node Bは、一般的に、固定局であり、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント、又はその他の用語で呼ばれうる。
【0003】
通信システムの適切な機能性のためには、幾つかのタイプの信号が支援される必要がある。通信の情報内容を伝達するデータ信号に加えて、データ信号の適切な送信を可能にするために、ULでは制御信号もUEからサービングNode Bに送信される必要があり、ダウンリンク(DL)ではサービングNode BからUEに送信される必要がある。DLは、Node BからUEへの通信を意味する。以下、このような制御信号を、ULを中心にして詳細に説明する。
【0004】
UEは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)を介してデータ信号(又はデータパケット)を送信するものと仮定する。相互干渉を避けるために、
図1に示すように、PUSCHは、各UEが動作帯域幅(BW)の相互に異なる部分を使用している複数のUEにより、同一の時間期間の間に共有されることができる(周波数分割方式(FDM))。UE1 110は、BW120にわたって送信する一方、UE2 130、UE3 150及びUE4 170は、それぞれBW140、BW160及びBW180を介して送信する。空間分割多重接続(SDMA)方法を使用する場合は例外であるが、この場合に、複数のUEは、自身のPUSCHデータパケット送信のために、同一のサブフレームにわたって同一のRBを共有してもよい。
【0005】
Node Bは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介してデータ信号(又はデータパケット)をUEに送信すると仮定する。PUSCHと同様に、PDSCHは、FDMを介して同一の時間期間の間に複数のUEにより共有されることができる。
【0006】
PUSCH及びPDSCH送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を用いてそれぞれUL又はDLスケジューリング割り当てを介してNode Bによりスケジューリングされるか、又は周期的に送信が行われるように予め構成されることができる(PUSCH又はPDSCH送信の固定的(persistent)スケジューリング)。PDCCHを使用すると、一般的に、PUSCH又はPDSCHでのデータ信号送信は、Node Bスケジューラが決定した任意のサブフレームごとに発生し得る。したがって、このような送信のスケジューリングを動的(dynamic)であると呼ぶ。
【0007】
過度なPDCCHオーバーヘッドを避けるためには、一部のPUSCH及びPDSCH送信は、動作帯域幅の所定の部分で周期的に発生するように構成されてもよい。このようなスケジューリングを固定的(persistent)であると呼ぶ。
図2は、初期パケット送信210が割当間隔220ごとに周期的に発生する固定的スケジューリングの概念を示す。固定的スケジューリングは、主に送信周期当たりの比較的小さい帯域幅要件を有する通信サービスのために使用されるが、通信システムのDLに誘導された関連オーバーヘッドにより非効率的なPDCCHを介して動的スケジューリングを行う多くのUEのためにも提供される必要がある。このようなサービスの典型的な一例は、VoIP(Voice over Internet Protocol)である。
【0008】
PUSCH及びPDSCH送信に応じて、肯定又は否定確認応答信号であるACK又はNAKがそれぞれUEから又はUEに送信されるものと仮定する。本発明は、通信システムのULを考慮するので、PDSCH送信に応じてUEにより送信されるACK/NAK信号に焦点を合せる。NAKの受信の際にデータパケットが再送信され、またACKの受信の際に新たなデータパケットが送信されるハイブリッド自動再送要求(HARQ)の使用のために、ACK/NAKシグナリングが要求される。
【0009】
DLでのUEのPDSCHスケジューリングは動的であっても、又は固定的であってもよいため、UEからのACK/NAK信号の送信も動的であるか又は固定的であることができる。後者の場合に、PDSCH送信と同様に、UEからのACK/NAK送信は、周期的である。
【0010】
ACK/NAK信号の周期的及び動的送信に加えて、他の制御信号もUEにより周期的に送信されてもよい。このような制御信号の一例は、チャネル品質指示子(CQI)である。UEがDLで経験する信号対雑音干渉比(SINR)で示すことができるチャネル状態をサービングNode Bに通知するためにCQIが周期的に送信されると仮定する。CQI又はACK/NAK以外の他の制御信号の追加の周期的送信が存在してもよい。
【0011】
したがって、通信システムのULは、動的及び固定的PUSCH送信、動的及び固定的PDSCH送信によるACK/NAK送信、CQI送信、及びその他可能な制御シグナリングを支援すると仮定する。CQI送信、固定的PUSCH送信、及び固定的PUSCHによるACK/NAK送信は、サービングNode Bにより非活性化されるまで又は対応する構成された送信期間が満了するまで周期的であると仮定する。ACK/NAK及びCQI信号は、すべて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と呼ぶ。他の制御信号は、PUCCHで周期的に送信されてもよい。
【0012】
PUSCH送信は、サブフレームに対応する送信時間間隔(TTI)にわたって発生すると仮定する。
図3は、開示された発明の一実施形態で仮定されたサブフレーム構成310のブロック図を示す。このサブフレームは、2個のスロットを含む。各スロット320は、7個のシンボルをさらに含み、各シンボル330は、チャネル伝播効果による干渉を緩和するためのサイクリックプレフィックス(CP)をさらに含む。この2個のスロットでの信号送信は、動作帯域幅の同一の部分でなされてもよく、又はなされなくてもよい。
【0013】
図3の例示的なサブフレーム構成において、各スロットの中間シンボルは、受信された信号のコヒーレント復調(coherent demodulation)を可能にするためにチャネル推定を提供する目的を含み、幾つかの目的のために使用され、パイロット信号とも知られている基準信号(RS)340の送信を運搬する。ULサブフレームでRS送信を有するシンボルの個数は、PUSCH、ACK/NAK送信を有するPUCCH、及びCQI送信を有するPUCCHの間で異なることがある。例えば、各スロット内の3個の中間シンボルは、ACK/NAK PUCCH送信の場合にRS送信のために使用されてもよく(残りのシンボルは、ACK/NAK送信のために使用される)、他方、各スロット内の2番目及び6番目のシンボルは、CQI PUCCH送信の場合にRS送信のために使用されてもよい(残りのシンボルは、CQI送信のために使用される)。これは、後述する
図9、
図10、及び
図11に図示される。
【0014】
送信帯域幅は、リソースブロック(RB)と呼ばれる周波数リソースユニットで構成されると仮定する。一実施形態は、各RBが12個のSC−FDMAサブキャリアを含むと仮定し、UEは、PUSCH送信のために複数のN個の連続的なRB350が割り当てられ、PUCCH送信のために1個のRBが割り当てられると仮定する。しかしながら、上記の値は、一例として例示されているだけであり、上述した本発明の実施形態に限定されない。
【0015】
開示された発明には重要ではないが、PUSCHのための送信器構成の例示的なブロック図が
図4に図示されている。UEが同一のPUSCHサブフレーム内に送信するデータビット及び制御ビット(ACK/NAK、CQIなど)をすべて有している場合に、ACK/NAKを送信するためには、特定のデータビット(例えば、ターボ符号化の場合におけるパリティビット)がパンクチャーリングされ、ACK/NAKビットに置き換えられてもよい。したがって、UEによる同時的なPUSCH及びPUCCH送信を避け、単一周波数特性が維持される。符号化されたCQIビット(存在する場合に)405及び符号化されたデータビット410の多重化420がなされる。ACK/NAKビットもPUSCHで送信される必要があれば、データビット(又は恐らくCQIビット)は、ACK/NAKビット430を収容するためにパンクチャーリングされる。結合されたデータビット及び制御ビットの離散フーリエ変換(DFT)440が行われ、割り当てられた送信帯域幅に対応するサブキャリア450の選択455がなされ、逆高速フーリエ変換(IFFT)460が行われ、最終的に、CP470及び(タイムウィンドウイングを用いた)フィルタリング480が送信された信号490に適用される。
【0016】
ゼロパディングは、他のUEにより使用されたサブキャリア及びガードサブキャリア(図示せず)で基準UEにより挿入されると仮定する。さらに、簡潔性のために、当該技術分野で知られているデジタル/アナログコンバータ、アナログフィルター、増幅器、及び送信器アンテナのような追加の送信器回路は、
図4に図示していない。同様に、すべての送信されたビットに対する変調過程だけでなくデータビット及びCQIビットに対する符号化過程は、当業者にはよく知られているので、簡潔性のために省略する。
【0017】
受信器において、逆(相補的)送信器機能が実行される。これは、
図5に概念的に示すが、
図4の動作の逆動作を適用する。当技術分野で周知のように(簡潔のために図示していないが)、アンテナは、無線周波数(RF)アナログ信号を受信し、追加の処理部(フィルター、増幅器、周波数ダウンコンバータ、及びアナログ−デジタル変換器)を経た後に、デジタル受信信号510は、タイムウィンドウイング(time windowing)ユニット520を通過し、CP除去530がなされる。次いで、受信器ユニットは、FFT540を適用し、送信器が使用したサブキャリア550の選択545を行い、逆DFT(IDFT)560を適用し、ACK/NAKビットを抽出し、データビット570に対して削除された部分を配置し、CQIビット590及びデータビット595の逆多重化580を行う。送信器の場合に、チャネル推定、復調、及び復号のような当業者によく知られている受信器機能は、簡潔のために図示されておらず、これらは、本発明に重要でない。
【0018】
また、開示された発明に必須的でない(すなわち、一般的な)PUCCH(ACK/NAK、CQI)送信構成のブロック図を
図6に示す。送信は、CAZAC基盤シーケンス610の変調を介してなされると仮定する。同様に、RS送信は、変調されないCAZAC基盤シーケンス610を介してなされると仮定する。割り当てられた送信帯域幅に対応するサブキャリアの選択620を行い、シーケンス要素が選択されたPUCCHサブキャリアへのマッピング630がなされる。IFFT640が実行された後に、出力が時間領域で循環的なシフト650が行われ、最終的に、CP660及び(タイムウィンドウイングを使用した)フィルタリング670が送信された信号680に適用される。
図4のPUSCH送信器構成について、主な差は(要求されなかったが、CAZAC基盤シーケンスは、DFT動作を避けるために周波数領域で直接にマッピングされると仮定するので)、DFTブロックの不在及び循環シフト650の適用である。また、ウォルシュカバーリング(Walsh covering)は、サブフレームで対応するシンボルにわたってACK/NAK、RS、及び場合によりCQI信号にも適用されることができる(
図3)。
【0019】
図7に示すように、CAZAC基盤シーケンスの受信のために逆順の機能が実行される。受信信号710は、タイムウィンドウイングユニット720を通過し、CPの除去730が行われる。この後に、循環シフトの復元740がなされ、FFT750が適用され、送信器が使用したサブキャリア760の選択765がなされ、CAZAC基盤シーケンスのレプリカ770との相関の適用780がなされ、出力790が取得される。この出力は、RSの場合に、時間周波数補間器のようなチャネル推定部を通過でき、又はCAZAC基盤シーケンスがACK/NAK又はCQI情報ビットにより変調される場合に、送信された情報を検出するのに使用することができる。
【0020】
CAZAC基盤シーケンスの一例は、次の式(1)により与えられる。
【0021】
【数1】
【0022】
上述した式(1)において、Lは、CAZACシーケンスの長さであり、nは、シーケンスの特定の要素のインデックスn={0、1、2、...、L−1}であり、kは、シーケンス自体のインデックスである。与えられた長さがLである場合に、Lが素数(prime)であるという条件で、L−1個の区別されるシーケンスがある。したがって、シーケンスの全体群は、{1、2、...、L−1}でのkの範囲として定義される。しかしながら、PUCCHシグナリングのために使用されたCAZACシーケンスは、以下でさらに説明されるようにこの正確な表現を用いて生成される必要はない。
【0023】
素数長さLのCAZACシーケンスの場合に、シーケンスの個数は、L−1である。12個のサブキャリアをそれぞれ含むRBが偶数個のサブキャリアを含むと仮定するため、その結果シーケンスがCAZACシーケンスの定義を満足しなくても、(長さ13のような)さらに長い素数長さのCAZACシーケンスを切断(truncating)するか、又は端部における自身の第1の要素の反復(循環拡張)により(長さ11のような)さらに短い素数長さのCAZACシーケンスを拡張することにより、ACK/NAK及びRSの送信のためのシーケンスが周波数又は時間領域で生成されることができる。あるいは、CAZACシーケンスは、CAZAC特性を満足するシーケンスに対するコンピュータ検索を介して生成されることができる。
【0024】
同一のCAZACシーケンスの相互に異なる循環シフトは、直交CAZACシーケンスを提供する。したがって、同一のCAZACシーケンスの相互に異なる循環シフトは、これらのRS、ACK/NAK、又はCQI送信のために同一のRBで相互に異なるUEに割り当てられることができ、直交UE多重化を達成することができる。このような原理を
図8に示す。
【0025】
同一のルートのCAZACシーケンスの複数の循環シフト820、840、860、及び880から対応して生成された複数のCAZACシーケンス810、830、850、及び870が直交するために、循環シフト値890は、チャネル伝播遅延拡散D(時間不確実エラー及びフィルタースピルオーバー効果を含む)を超過しなければならない。TSが1つのシンボルの持続期間である場合に、循環シフトの個数は、TS/D比率の数学的フロアーと同一である。循環シフト粒度は、CAZACシーケンスの要素と同一である。長さ12のCAZACシーケンスの場合に、可能な循環シフトの個数は、12であり、約66マイクロ秒のシンボル持続期間の間に(1ミリ秒サブフレーム内に14個のシンボルが含まれる)、連続的な循環シフトの時間間隔(time separation)は、約5.5マイクロ秒である。
【0026】
送信RB及び送信サブフレームのようなCQI送信パラメータは、上位レイヤーシグナリングを介して各UEに対して構成され、サブフレームよりもずっと長い期間にわたって有効に維持される。同様に、固定的PDSCHスケジューリングによるACK/NAK送信パラメータ及び(RB及びサブフレームのような)固定的PUSCH送信パラメータも類似した期間にわたって同一に維持される。
【0027】
SC−FDMAシグナリングの結果で、信号の送信帯域幅が連続的(contiguous)な必要がある。PUSCH送信のために帯域幅フラグメンテーションを避けるには、PUCCH送信が動作帯域幅の両端部に向かうように配置される必要がある。そうでなければ、PUCCH送信帯域幅の各側で使用可能なRBがある場合に、これらは、送信の単一周波数特性を保持しつつPUSCH送信のために同一のUEにより使用されることができない。
【0028】
さらに、PUCCH送信が、周期的CQI送信、周期的ACK/NAK送信、及び動的ACK/NAK送信を含むので、動作帯域幅の両端部での対応するRBに対する適切な順序(ordering)が決定される必要がある。
【0029】
PUCCH送信に加えて、PUSCH送信の固定的スケジューリングもPUCCHと類似した帯域幅占有特性となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
したがって、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、UEからこれらのサービングNode Bへの制御信号及びデータ信号の送信のための周波数リソースを割り当てる装置及び方法を提供することにある。
【0031】
付加的に、本発明は、CQI送信、固定的PDSCHスケジューリングによる周期的ACK/NAK送信、及び動的PDSCHスケジューリングによる動的ACK/NAK送信のために使用されるRBの中でPUCCH送信に割り当てられたRBの分割を決定する。
【0032】
付加的に、本発明は、PUCCH送信を収容しつつPUSCH送信のための帯域幅活用を最大化する。
【0033】
付加的に、本発明は、帯域幅フラグメンテーションを避けつつ固定的PUSCH送信を統合する。
【0034】
付加的に、本発明は、特に制御信号に対する受信信頼度の要求の達成を容易にする。
【0035】
付加的に、本発明は、動的ACK/NAK送信に使用可能な第1のRBをUEに通知する。
【課題を解決するための手段】
【0036】
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、周期的送信を有する制御信号、動的送信を有する制御信号、及びデータ信号により使用された周波数ユニット(リソースブロック(RB))の割り当てのための方法を提供する。
【0037】
本発明の実施形態の他の態様によれば、周期的送信を有する制御信号、動的送信を有する制御信号、周期的送信を有するデータ信号、及び動的送信を有するデータ信号により使用された周波数ユニットの割り当てのための方法を提供する。
【0038】
本発明のさらに他の態様によれば、各スケジューリング割り当てを用いてサービングNode Bによりユーザ端末に送信されたデータ信号に応じる確認応答信号の送信を有するユーザ端末が、上記確認応答信号の送信に使用可能な第1の周波数ユニットを決定するための装置及び方法を提供する。
【0039】
本発明のさらなる他の態様によれば、各スケジューリング割り当てを用いてサービングNode Bにより送信された各データ信号に応じて確認応答信号の送信を有するユーザ端末にサービングNode Bが確認応答信号の送信に使用可能な第1の周波数ユニットを通知する装置及び方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】周波数分割多重化を介した複数のUEからの信号の直交送信のための動作帯域幅の分割を示す図である。
【
図2】UEからの固定的(周期的)データ信号送信の概念を示す図である。
【
図3】SC−FDMA通信システムの例示的なサブフレーム構成を示すブロック図である。
【
図4】送信サブフレーム内のデータビット、CQIビット、及びACK/NAKビットを多重化するための第1のSC−FDMA送信器の構成を示すブロック図である。
【
図5】受信サブフレーム内のデータビット、CQIビット、及びACK/NAKビットを逆多重化するためのSC−FDMA受信器の構成を示すブロック図である。
【
図6】周波数領域のCAZAC基盤シーケンスに対する例示的な送信器の構成を示すブロック図である。
【
図7】周波数領域のCAZAC基盤シーケンスに対する例示的な受信器の構成を示すブロック図である。
【
図8】ルートCAZAC基盤シーケンスに相互に異なる循環シフトを適用した直交CAZAC基盤シーケンスの例示的な構成を示すブロック図である。
【
図9】CQI、ACK/NAK、及びデータ信号の送信のためのリソースブロックの例示的な分割を示す図である。
【
図10】CQI、固定的及び動的ACK/NAK、及び固定的及び動的データ信号送信のためのリソースブロックの第1の分割を示す図である。
【
図11】CQI、固定的及び動的ACK/NAK、及び固定的及び動的データ信号送信のためのリソースブロックの第2の分割を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。しかしながら、本発明は、様々な形態で具体化することができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものと解析されてはいけない。むしろ、このような実施形態は、本開示が完全であり完璧であり、当業者に本発明の範囲を十分に伝達するために提供される。
【0042】
また、本発明は、単一キャリア周波数分割多元接続(Single Carrier-Frequency division Multiple Access:以下、“SC−FDMA”と称する。)通信システムを仮定しているが、一般的に、すべてのFDMシステムにも適用され、特に、OFDMA、OFDM、FDMA、離散フーリエ変換(DFT)−拡散OFDM、DFT−拡散OFDMA、SC−OFDMA、及び単一キャリアOFDMにも適用される。
【0043】
本発明の実施形態のシステム及び方法は、ユーザ端末からサービングNode Bへの信号送信のために使用可能な帯域幅の活用を最大化し、所望する送信信頼度目標の達成を容易にし、このような信号の送信に使用可能な第1の周波数ユニット(又はリソースブロック(RB))を確認応答信号の送信を有するUEに通知する必要性に関連した問題点を解決する。
【0044】
この背景技術で論議された通りに、ULの幾つかの信号は、周期的特性を有し、サブフレーム当たりのRB又は周波数ユニットの対応する割り当ては、サブフレーム持続期間に比べて比較的長い期間にわたって予め決定されることができる。このような信号は、CQI、固定的PDSCH送信と関連したACK/NAK、及び固定的PUSCHを含む。単一キャリア送信を支援しつつ帯域幅フラグメンテーションを避けることを含み、以下で詳細に説明されるように、幾つかの理由により、このような信号を動作帯域幅の2つのエッジ(端部)に向かって配置することが好ましい。
【0045】
動的にスケジューリングされたPUSCH送信に加えて、サブフレーム当たりの可変的な個数のRBを要求することもある他の信号は、動的PDSCH送信に対するACK/NAK(動的ACK/NAK)を含む。したがって、動的ACK/NAK送信のためのRBは、動的PUSCH送信のためのRBの次に配置され、周期的PUCCH及びPUSCH送信に割り当てられた最後のRBの次から開始し、動作帯域幅(BW)の内部に向かって配置されなければならない。
【0046】
まず、CQIシグナリングのような周期的PUCCH送信及び動的PUCCH ACK/NAK送信の分割を
図9に示す例示的な設定で考慮する。UEからのCQI送信は、第1のスロット910A及び第2のスロット910Bでの動作BWの両側端部で行われると仮定する。本発明によると、第1のスロット920A及び第2のスロット920Bの、異なるUEからの動的ACK/NAK送信のために使用されるRBは、CQI送信のために使用されるRBの内部に配置され、サブフレームの第1のスロット930A及び第2のスロット930Bでの動的PUSCH送信のために使用されるRBに隣接し、このようなRBの外部に配置される。
【0047】
サブフレームで動的PDSCH送信を有するUEの個数が変わることがあるので、PUCCHで対応する動的ACK/NAK送信により使用されたRBの個数もサブフレームごとに変わることがある(しかしながら、動的ACK/NAK送信について、
図9には、1つのRBだけが図示されている。)。このような変動は、Node Bスケジューラがサブフレーム当たりの割り当てられた動的PDSCH送信の回数に関する制限なしに動作すると仮定するため、予め予測することができない。
【0048】
動的ACK/NAK送信を有する各UEは、1つのRB内の多重化容量(このパラメータは、サービングNode Bによりブロードキャスティングされることができる。)及び他のUEからのACK/NAK送信に関する自身の相対的な位置を(サービングNode Bにより明示的なシグナリングを介するか、又はスケジューリング割り当てのために使用されたPDCCHのインデックスを介して暗示的に)認識していると仮定するので、どのRBと(CAZAC基盤シーケンスのどの循環シフトのような)RB内のどのリソースが使用されるかを認識することができる。例えば、ACK/NAK多重化容量が18であり、ACK/NAK送信のためのUEの相対的な順序が20であると、UEは、動的ACK/NAK送信のために使用された2番目のRB内の2番目のリソースを自身のACK/NAK送信のために使用する。一般的に、RB内のACK/NAK多重化容量がMであり、動的ACK/NAK送信を有するUEの相対的な順序がPである場合には、UEは、Q=ceil(P/M)のRB番号内のリソースmod(P,M)を使用することができる。ここで、mod(x,y)は、x−(n×y)であり、nは、フロアー(x÷y)である。“フロアー”演算は、ある数をすぐ次に小さい整数に下げ、“ceil”演算は、ある数をすぐ次に大きい整数に上げる。
【0049】
動的ACK/NAK送信のためのRBを、サブフレーム当たりのRBの個数が長い時間にわたって固定された(CQI送信のような)周期的PUCCH送信のために使用され、動的PUSCH送信のために使用されたRBに隣接し、このようなRBの外部に配置されるRBの次に動作帯域幅の内部に向かって配置することにより、使用されないRBによる帯域幅フラグメンテーション又は帯域幅浪費を避ける。そうでなければ、動的ACK/NAK送信のためのRBが、周期的PUCCH送信のためのRBの前で動作帯域幅の外部に向かって配置されると、動的ACK/NAK送信のためのRBの個数が、サブフレーム間で変化する場合に帯域幅フラグメンテーションが発生しうる。
【0050】
代りに、
図9に示すように、周期的及び動的PUCCH送信間のRB分割を介して、前のRBを単純に以後のもの(latter or reverse)に対する拡張として見なすことができるので、RBの浪費や帯域幅フラグメンテーションを引き起こすことなく動的ACK/NAK送信のために使用されたRBの数における任意の変化を、残りのRBの動的PUSCH送信のスケジューリングで途切れなく受け入れることができる。サービングNode Bは、動的ACK/NAK送信のためのサブフレームごとに、どのくらい多くのRBが要求されるかを認識しているので、帯域幅フラグメンテーションを引き起こすことなく、これに従ってPUSCH送信のためのRBを割り当てることができる。
【0051】
動的ACK/NAK送信のためのRBを周期的PUCCH送信に割り当てられたRBの内部に配置する他の理由は、特定の個数のULサブフレームの後に、前のRBがPUSCH送信に使用可能となるためである。対応する後続ULサブフレームでACK/NAK送信がないため、これは、DLサブフレームがマルチキャスト−ブロードキャストトラフィックを運搬する際に発生する(ACK/NAKフィードバックを要求するユニキャストPDSCH送信がマルチキャスト−ブロードキャストDLサブフレームの間に発生すると仮定しない。)。ACK/NAK送信のためのRBがPUSCH送信のためのRBに隣接しない場合に、単一キャリア特性により可能でないこともある。
【0052】
動的ACK/NAK RBを動的ACK/NAK及び周期的PUCCH送信のために使用された動作帯域幅の内部に配置するもう1つの理由は、前のものは、主に後のものよりさらに信頼できなければならないためである。内部RBによる送信は、実質的により大きい電力であり得る隣接した帯域における送信により発生する帯域外(out-of-band)干渉を避けるので、内部RBに配置されると、ACK/NAK信号はこのような干渉からさらによく保護される。
【0053】
図10では、
図9のRB割り当てが一般化されており、CQI、動的ACK/NAK、及び動的PUSCH送信のためのRBに加えて、固定的ACK/NAK及び固定的PUSCH送信のためのRBも含まれている。周期的送信の順序は、相互に置き換えてもよく、又は混ぜてもよい。このような周期的送信のもう1つの順序は、
図11に図示されている。
【0054】
固定的ACK/NAK送信1010A及び1010BのためのRB、又は固定的PUSCH送信1020A及び1020BのためのRBは、動的ACK/NAK送信1030A及び1030BのためのRBの外部に位置し、動的ACK/NAK送信1030A及び1030BのためのRBは、予め決定されることができない方式でサブフレーム間において変わり得る唯一のRBであるので、動的PUSCH送信1040A及び1040BのためのRBに隣接し、このようなRBの外部に配置される。周期的PUCCH及び固定的PUSCH送信のためのRBもサブフレーム間で変わり得る一方、これは、予め定められた方式で発生する。
【0055】
さらに、
図10では、固定的PDSCHスケジューリングによるACK/NAK送信のためのRBが、両方のスロットでCQI送信のためのRBの内部に位置するが、かならずこのような必要はなく、2個のスロットのうちの1つで後者が前者の内部に位置することもできる。付加的に、このような信号のうちのいずれか1つの送信は、1つのスロットのみに限定されるか又は1つのサブフレーム以上に拡張されてもよい。
【0056】
図11は、固定的PUSCH送信1110A及び1110BとCQI送信1120A及び1120Bとの相対的な配置を除いては、
図10と同一の原理を示す。固定的PUSCH送信は、HARQを用いて利益を得るようになり、これにより、CQI送信は、一般的に、固定的PUSCH送信よりさらに良好な受信信頼度を要求するので、動作帯域幅のエッジへのRB内のCQI配置を避けることにより、潜在的な帯域外干渉からCQI信号を保護し、したがって、受信信頼度を向上させることができる。
【0057】
図10及び
図11において、固定的ACK/NAK送信のためのRBは、動的ACK/NAK送信のためのRBの外部に位置し、CQI送信又は固定的PUSCH送信のためのRBの内部に位置する。このような方式で、サブフレームがマルチキャスト−ブロードキャスト通信トラフィックを運搬する際のように、前のDLサブフレームにPDSCHスケジューリングがない場合には、対応する後続ULサブフレームでACK/NAK送信が発生せず、そうでない場合には、UEによりACK/NAK送信のために使用されるRBがPUSCH送信のために使用されることができる。
【0058】
すべての周期的送信(CQI、固定的PDSCHスケジューリングによるACK/NAK、及び固定的PUSCHスケジューリング)に対してサブフレーム当たりのRBの個数を固定し、動的PDSCHスケジューリングによるACK/NAK RBを周期的送信のためのRBと動的PUSCH送信のためのRB間に配置することにより、動的PUSCH送信に使用可能なRBが隣接し、よく定義される。このような周期的送信に対するサブフレーム当たりのRBの固定された個数は、ブロードキャストチャネルを介してUEに通信されることができる。このような情報は、動的ACK/NAK送信のためのRBが動作帯域幅のエッジから開始されない場合に、UEがこのようなRB(第1のRB)を決定するためのインデックスとして使用される。UEは、周期的送信のために使用されたサブフレーム当たりのRBの固定された個数を認識し、動的PDSCHスケジューリングによるACK/NAK送信に使用可能な第1のRBを決定するために、(インデックスと同一の値の)このようなRBの個数と同一の値のオフセットを適用することができる。
【0059】
図10を例として挙げると、サービングNode Bは、(CQI、固定的PUSCHスケジューリング、固定的PDSCHスケジューリングによるACK/NAKのような)すべての周期的送信のために使用されたRBの総個数をブロードキャスティングし、この値は、UEが動作帯域幅の両端部で第1のRBに関連してインデックスと同一の値の各オフセットを適用することにより、動的PDSCHスケジューリングによるACK/NAK送信に使用可能な第1のRBを決定するためのインデックスとして機能する。
【0060】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0061】
910A,920A,930A 第1のスロット
910B,920B,930B 第2のスロット
1010A,1010B 固定的ACK/NAK送信
1020A,1020B 固定的PUSCH送信
1030A,1030B 動的ACK/NAK送信
1040A,1040B 動的PUSCH送信
1110A,1110B 固定的PUSCH送信
1120A,1120B CQI送信