特許第5698414号(P5698414)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5698414チャネルフィードバック情報の送信方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5698414
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】チャネルフィードバック情報の送信方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20150319BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20150319BHJP
【FI】
   H04W24/10
   H04W84/12
【請求項の数】14
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-519381(P2014-519381)
(86)(22)【出願日】2012年3月20日
(65)【公表番号】特表2014-523198(P2014-523198A)
(43)【公表日】2014年9月8日
(86)【国際出願番号】CN2012072636
(87)【国際公開番号】WO2012155649
(87)【国際公開日】20121122
【審査請求日】2014年1月9日
(31)【優先権主張番号】201110194124.4
(32)【優先日】2011年7月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510020354
【氏名又は名称】中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】江岸明
(72)【発明者】
【氏名】▲呂▼▲開▼▲穎▼
(72)【発明者】
【氏名】姜静
【審査官】 重田 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0186945(US,A1)
【文献】 特開2007−235782(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/015529(WO,A1)
【文献】 特表2009−523372(JP,A)
【文献】 特表2009−540688(JP,A)
【文献】 特表2008−524898(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネルフィードバック情報の送信方法であって、
送信ステーションは、送信機会を得た後に受信ステーションに無線フレームを送信して、前記受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することと、
前記受信ステーションは、送信ステーションから送信された無線フレームを受信した後、送信終了時間点が前記送信機会の送信時間閾値の所定の終了時間点を超えることを許される、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信ステーションに送信することと、を含む
ことを特徴とする、前記方法。
【請求項2】
前記受信ステーションが送信したチャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームには、一部または全部のチャネルフィードバック情報がキャリーされることを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記送信ステーションが送信された無線フレームにキャリーされる予約時間の指した終了時間点は、送信時間リミット(TXOP Limit)の指した終了時間点を超えることが許されることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記受信側がチャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信した終了時間点は、前記予約時間の指した終了時間点を超えることが許されることを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前回のチャネルフィードバック情報の送信が完了した後、前記送信ステーションが、現在の時間点が送信時間閾値の指した終了時間点を超えていない場合、無線フレームを引き続き送信して現在または他の受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することをさらに含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前回のチャネルフィードバック情報の送信が完了した後、前記送信ステーションは、チャネルフィードバック情報を要求するための1つの無線フレームを送信した送信終了時間点が、送信時間閾値の指した終了時間点を超えていない場合、現在または他の受信ステーションに無線フレームを送信して、現在または他の受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することをさらに含むことを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記送信ステーションが前記受信ステーションに送信した無線フレームは、空データパケット通知(NDPA)フレームと空データパケット(NDP)フレームであり、または、ビームフォーミングレポートポール(Beamforming Report Poll)フレームであることを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
チャネルフィードバック情報の送信システムであって、
送信機会を得た後に受信ステーションに無線フレームを送信して、前記受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することに用いられる1つの送信ステーションと、
送信ステーションから送信された無線フレームを受信した後、送信終了時間点が前記送信機会の送信時間閾値の所定の終了時間点を超えることが許される、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信ステーションに送信することに用いられる1つまたは複数の受信ステーションと、を含むことを特徴とする、前記システム。
【請求項9】
前記受信ステーションが送信したチャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームには、一部または全部のチャネルフィードバック情報がキャリーされることを特徴とする
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記送信ステーションから送信された無線フレームにキャリーされる予約時間の指した終了時間点は、送信時間リミット(TXOP Limit)の指した終了時間点を超えることが許されることを特徴とする
請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記受信側がチャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信した終了時間点は、前記予約時間の指した終了時間点を超えることが許されることを特徴とする
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前回のチャネルフィードバック情報送信が完了した後、前記送信ステーションは、現在時間点が送信時間閾値の指した終了時間点を超えていない場合、無線フレームを引き続き送信して現在または他の受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することを特徴とする
請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前回のチャネルフィードバック情報送信が完了した後、前記送信ステーションは、チャネルフィードバック情報を要求するための1つの無線フレームを送信した送信終了時間点が、送信時間閾値の指した終了時間点を超えていない場合、現在または他の受信ステーションに無線フレームを送信して、現在または他の受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することを特徴とする
請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記送信ステーションが前記受信ステーションに送信した無線フレームは、空データパケット通知(NDPA)フレームと空データパケット(NDP)フレームであり、または、ビームフォーミングレポートポール(Beamforming Report Poll)フレームであることを特徴とする
請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信分野に関し、特にチャネルフィードバック情報の送信方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、無線ネットワーク分野において無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Access Network:WLAN)が急成長し、WLANカバレッジに対する要求が日々増長し、WLANのスループットに対する要求もますます高くなる。電気電子学会業界規格IEEE802.11グループにおいて、相次いで、802.11a,802.11b,802.11gなど一連の最も一般的なWLAN技術標準が定義され、その後、現有802.11技術改善に関する規格を発展させるための他のタスクグループが現れ、例えば、802.11nタスクグループが高スループット(High Throughput:HT)の要求を提出し、600Mbpsほどのデータ速度をサポートしており、802.11acタスクグループがさらに超高スループット(Very High Throughput:VHT)の概念を提出し、より大きいチャネル帯域幅を導入することによってデータ速度を1Gbpsまでアップグレードする。
【0003】
802.11において、1つのアクセスポイント(Access Point:AP)及び当該APと関連する複数のステーション(Station:STA)が1つの基本サービスセット(Basic Service Set:BSS)を形成する。
【0004】
802.11には、分散協調機能(Distributed Coordination Function:DCF)とポイント調整機能(Point Coordination Function:PCF)、及び、当該2種類の操作モードに対する改進である、強化型分散協調アクセス機能(Enhanced Distributed Channel Access:EDCA)とハイブリッド調整機能制御チャネルアクセス機能(Hybrid Coordination function Controlled channel Access:HCCA)が定義されている。ここで、DCFは、最も基本的な操作モードであり、衝突回避機能付きキャリア感知多重アクセス(CSMA with Collision Avoidance:CSMA/CA)メカニズムを利用して複数のステーションに無線チャネルを共有させる。EDCAは強化型操作モードであり、CSMA/CAメカニズムを利用して、複数の異なるプライオリティアクセスカテゴリに無線チャネルを共有させ、それに、1つの送信機会(Transmission Opportunity:TXOP)を予約し、即ち、1つの送信時間長(TXOP Duration)を予約する。サービス品質QoS要求を有する各プライオリティキューがそれぞれ1つの送信時間リミット(TXOP limit)パラメータを有し、TXOP limitは、そのプライオリティキューの取得したTXOPに対応する最大送信時間長を表し、送信時間を予約する際に、送信ネットワークアロケーションベクトルカウンタ(TXNAV Timer)を設置しておき、TXNAV Timerはカウンタであり、その初期値はTXOPDurationに設置され、TXOP Durationは、送信時間長に基づいて設置されたものであり、必ずTXOP limitの以下でなければならない。TXOP limitとTXNAV Timerに設置された初期時間は送信時間閾値と総称される。
【0005】
従来技術において、チャネル情報測定のために、新しいフレーム交換シーケンスが定義され、具体的には、送信ステーションがチャネル測定を行う空データパケット通知(Null Data Packet Announcement:NDPA)フレームを送信し、そして、NDPAフレームが、終了したショートインターフレームスペース(Short Interframe Space:SIFS)を送信した後に、空データパケット(Null Data Packet:NDP)フレームを送信し、NDPAフレームが指示した最初のステーションがNDPAフレームとNDPフレームのSIFSを受信した後、チャネルフィードバック情報(Sounding Feedback)を返信することがデフォルトされている。図1に示すように、複数の受信ステーションがある場合、最初のステーションにてフィードバックがデフォルトされることを除いて、他の受信ステーションにて送信ステーションのビームフォーミングレポートポール(Beamforming Report Poll)を待ってチャネルフィードバック情報を送信する。
【0006】
上記ステーションが行ったチャネル情報の測定プロセスは、通信双方に対して非常に重要であり、通信双方が高効率的に後続データの業務通信を保証することを目的とすることである。従来技術において、通常、送受信双方が通信を行う時に、送信側が推定するフレームの送信に必要な時間長及び受信側の当該フレームの応答用フレームの時間長、それに必要なインターフレームスペースの必要な総時間長を加えて送信時間閾値を超えない場合となるではなければ、このフレームを送信することができない。しかし、チャネル情報測定プロセスにとっては、異なるチャネル情況は、受信ステーションがフィードバックしたチャネルフィードバック情報のデータ量とデータ送信速度が異なり、このように、送信側は、受信ステーションのフィードバックしたチャネルフィードバック情報のデータ量及び速度を推定できなく、それで受信側のフィードバックしたチャネルフィードバック情報の時間が送信時間閾値を超えるかどうかについても分からなくなる。この場合、送信側は無線フレームを送信しなくて受信側がチャネルフィードバック情報を要求するように簡単に処理すれば、タイムリーにチャネルフィードバック情報を得ることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これを鑑みて、本発明の主な目的は、送信側がタイムリーに受信側のチャネルフィードバック情報を得ることができない技術問題を解決するために、チャネルフィードバック情報の送信方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達するために、本発明の技術的スキームは次のように実現される。
【0009】
チャネルフィードバック情報の送信方法において、
送信ステーションは、送信機会を得た後に受信ステーションに無線フレームを送信して、前記受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することと、
前記受信ステーションは、送信ステーションから送信された無線フレームを受信した後、送信終了時間点が前記送信機会の送信時間閾値の所定の終了時間点を超えることを許される、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信ステーションに送信することと、を含む。
【0010】
好ましくは、前記受信ステーションが送信したチャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームには、一部または全部のチャネルフィードバック情報がキャリーされる。
【0011】
好ましくは、前記送信ステーションから送信された無線フレームにキャリーされる予約時間が指した終了時間点は、送信時間リミット(TXOP Limit)の指した終了時間点を超えることが許される。さらに、前記受信側がチャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信した終了時間点は、前記予約時間の指した終了時間点を超えることが許される。
【0012】
好ましくは、前記方法において、
前回のチャネルフィードバック情報の送信が完了した後、前記送信ステーションが、現在の時間点が送信時間閾値の指した終了時間点を超えていない場合、無線フレームを引き続き送信して現在または他の受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することをさらに含む。
【0013】
好ましくは、前回のチャネルフィードバック情報の送信が完了した後、前記送信ステーションは、チャネルフィードバック情報を要求するための1つの無線フレームを送信した送信終了時間点が、送信時間閾値の指した終了時間点を超えていない場合、現在または他の受信ステーションに無線フレームを送信して、現在または他の受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することをさらに含む。
【0014】
好ましくは、前記送信ステーションが前記受信ステーションに送信した無線フレームは、空データパケット通知(NDPA)フレームと空データパケット(NDP)フレームであり、または、ビームフォーミングレポートポール(Beamforming Report Poll)フレームである。
【0015】
本発明方法実施例に基づいて、本発明は、送信機会を得た後に受信ステーションに無線フレームを送信して、前記受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することに用いられる1つの送信ステーションと、送信ステーションから送信された無線フレームを受信した後、送信終了時間点が前記送信機会の送信時間閾値の所定の終了時間点を超えることが許される、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信ステーションに送信することに用いられる1つまたは複数の受信ステーションと、を含むチャネルフィードバック情報の送信システムをさらに提供する。
【0016】
本発明の技術スキームは、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームが送信時間閾値の指した終了時間点を超えることが許され、送信側が受信ステーションのフィードバックしたチャネルフィードバック情報のデータ量及び速度を推定できなく、受信側のチャネルフィードバック情報をフィードバックした時間が送信時間閾値を超えるかどうかを推定できない場合でも、依然としてタイムリーに受信側のチャネルフィードバック情報を得ることができ、それによって、送信側と受信側の間の通信を順調に行われるようにさせる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来のチャネルフィードバック情報のフィードバックプロセスを示す図である。
図2】本発明が提供したチャネルフィードバック情報の送信方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図2に示すように、本発明が提供したチャネルフィードバック情報の送信方法の基本的な考え及び実現プロセスは、具体的に次のようなステップを含む。
【0019】
ステップS1:送信ステーションは、チャネルフィードバック情報を送信するように要求する無線フレームを受信ステーションに送信する。
【0020】
ステップS2:受信ステーションは、送信ステーションから送信されたチャネルフィードバック情報を要求する無線フレームを受信した後、送信終了時間点が上記送信機会の送信時間閾値の所定の終了時間点を超えることが許される、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信ステーションに送信する。
【0021】
本発明の技術的スキームによれば、従来技術における送信時間閾値がチャネルフィードバック情報のフィードバックに対する制限を回避し、送信側は、受信側のチャネルフィードバック情報のフィードバック時間が送信時間閾値を超えるのがどうかを推定できない場合でも、依然としてタイムリーに受信側のチャネルフィードバック情報を得ることができるようにさせる。
【0022】
本発明の目的、技術的スキーム及び利点をさらにはっきりさせるために、これから実施例を挙げて付図を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
【0023】
実施例1
ステーションA(送信ステーション)が1つまたは複数のステーション(受信ステーション)と通信を行う。
【0024】
ステップ101:ステーションAは、NDPAフレームを送信し、かつNDPAフレームが送信終了されたSIFSの後にNDPフレームを送信して、前記受信ステーションに予約時間内にチャネルフィードバック情報を送信するように要求する。
【0025】
ステップ102:前記NDPAフレームが指示した第1の受信ステーションは、NDPAフレームとNDPフレームを受信して且つSIFSを経た後にステーションAにチャネルフィードバック情報をフィードバックするのがデフォルトされる。
【0026】
前記NDPAフレームにキャリーされる予約時間は、受信ステーションがチャネルフィードバック情報をフィードバックした時間である。本発明では、予約時間の指した時間終了点がTXOP limitの指した時間終了点を超えるのを許すから、今回のチャネルフィードバック情報の送信がTXOP limitに制限されない。
【0027】
第1の受信ステーションがチャネルフィードバック情報を送信した後、TXOP limitを超えた場合、ステーションAは第2ステーションにBeamforming Report Pollを送信しない。
【0028】
実施例2
ステーションA(送信ステーション)が1つまたは複数のステーション(受信ステーション)と通信を行う。
【0029】
ステップ201:ステーションAは、NDPAフレームを送信し、それに、NDPAフレームが送信終了されたSIFSの後に、NDPフレームを送信して、前記受信ステーションに予約時間内にチャネルフィードバック情報を送信するように要求する。
【0030】
ステップ202:前記NDPAフレームが指示した第1の受信ステーションは、NDPAフレームとNDPフレームを受信して且つSIFSを経た後にステーションAにチャネルフィードバック情報をフィードバックするのがデフォルトされる。
【0031】
ステップ203:第1の受信ステーションがチャネルフィードバック情報をフィードバック完了した後、もう1つのSIFSを経った後にTXOP limitの指した時間終了点をまだ超えていない場合、または、現在の時間点がTXOP limitの指した時間終了点をまだ超えていなく、ステーションAが1つのSIFSを待った後、残りのTXOP時間長が1つのBeamforming Report Pollの送信時間長より小さくないのを確認した場合、ステーションAは、第2の受信ステーションにBeamforming Report Pollを送信して、第2の受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求する。
【0032】
ステップ204:第2の受信ステーションがBeamforming Report Pollを受信して且つSIFSを待った後、ステーションAにチャネルフィードバック情報をフィードバックする。
【0033】
前記Beamforming Report Pollフレームにキャリーされる予約時間は、受信側がチャネルフィードバック情報をフィードバックした時間である。予約時間の指した時間終了点がTXOP limitの指した時間終了点を超えることを許すから、今回のチャネルフィードバック情報の送信がTXOP limitに制限されない。
【0034】
第2の受信ステーションがチャネルフィードバック情報をフィードバック完了した後、TXOP limitの指した時間終了点をまだ超えていない場合、ステーションAは引き続き第3の受信ステーションにBeamforming Report Pollt Pollを送信して、それにチャネルフィードバック情報をフィードバックするように要求しており、そうしないと、第2の受信ステーションの送信が完了した後、ステーションAがBeamforming Report Pollを送信しない。
【0035】
実施例3
ステーションA(送信ステーション)が1つまたは複数のステーション(受信ステーション)と通信を行う。
【0036】
ステップ301:ステーションAは、NDPAフレームを送信し、それに、NDPAフレームが送信終了されたSIFSの後にNDPフレームを送信して、前記受信ステーションに予約時間内にチャネルフィードバック情報を送信するように要求する。
【0037】
ステップ302:前記NDPAフレームが指示した第1の受信ステーションは、NDPAフレームとNDPフレームを受信して且つSIFSを経た後にステーションAにチャネルフィードバック情報をフィードバックするのがデフォルトされる。
【0038】
ステップ303:ある受信ステーションがチャネルフィードバック情報をフィードバック完了した後、この受信ステーションが一部または全部のチャネルフィードバック情報を再送するのが必要とする場合、1つのSIFSまたはポイント協調機能インターフレームスペース(Point coordination function Interframe Space:PIFS)を経った後にTXOP limitの指した時間終了点をまだ超えていなく、または、現在の時間点がTXOPlimitの指した時間終了点をまだ超えていなく、ステーションAは、1つのSIFSまたはPIFSを待った後、残りのTXOP時間長が1つのBeamforming Report Pollの送信時間長より小さくないと確認した場合、ステーションAはその受信ステーションにBeamforming Report Pollを送信して、その受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求する。
【0039】
ステップ304:その受信ステーションはBeamforming Report Pollを受信して且つSIFSを待った後、ステーションAにチャネルフィードバック情報をフィードバックする。
【0040】
前記Beamforming Report Pollフレームにキャリーされる予約時間は、受信ステーションがチャネルフィードバック情報をフィードバックした時間である。予約時間の指した時間終了点がTXOP limitの指した時間終了点を超えることを許すから、今回のチャネルフィードバック情報の送信がTXOP limitに制限されない。
【0041】
ステップ305:その受信ステーションがチャネルフィードバック情報をフィードバック完了した後、TXOP limitの指した時間終了点をまだ超えていない場合、ステーションAは引き続き次の受信ステーションにBeamforming Report Pollを送信して、それにチャネルフィードバック情報をフィードバックするように要求しており、そうしないと、その受信ステーションが再送完了した後、ステーションAはBeamforming Report Pollを送信しない。
【0042】
TXOP DurationがTXOP limit以下の値であるため、上記3つの実施例におけるTXOP limitがTXNAV Timer又はTXOP Durationであってもよいことは理解であろう。
【0043】
実施例4
ステーションA(送信ステーション)が1つまたは複数のステーション(受信ステーション)と通信を行う。
【0044】
ステップ401:ステーションAは、NDPAフレームを送信し、それに、NDPAフレームが送信終了されたSIFSの後にNDPフレームを送信して、前記受信ステーションに予約時間内にチャネルフィードバック情報を送信するように要求する。
【0045】
ステップ402:前記NDPAフレームが指示した第1の受信ステーションは、NDPAフレームとNDPフレームを受信して且つSIFSを経た後にステーションAにチャネルフィードバック情報をフィードバックするのがデフォルトされる。
【0046】
ステーションAが送信した無線フレームにキャリーされる予約時間は、受信側よる見積のチャネル情報フィードバック時間によって設置されたものであり、予約時間がTXOP limitを超えることが許される。ステーションAは1つの送信ネットワークアロケーションベクトルカウンタ(TXNAV Timer)を有し、このカウンタの初期値は予約時間即ちTXOP Durationに設置され、このカウンタが0である時、依然として受信側が引き続きチャネルフィードバック情報を送信することが許される。
【0047】
実施例5
上記方法実施例に基づいて、本発明の実施例では、上記方法実施例における前記一つの送信ステーション及び一つまたは複数の受信ステーションを含むチャネルフィードバッグ情報の送信システムをさらに提出し、前記送信ステーションは、受信ステーションに無線フレームを送信して、前記受信ステーションにチャネルフィードバック情報を送信するように要求することに用いられ、前記受信ステーションは、送信ステーションから送信された無線フレームを受信した後、送信時間閾値の指した時間終了点を超えることが許される、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームを送信ステーションに送信することに用いられる。
【0048】
当該システム実施例が上記方法実施例に基づいて実現されるため、そのシステムに含まれる送信ステーションと受信ステーションはそれぞれ上記方法実施例を実現するために設置されるものであり、その機能は全て上記方法実施例のステップのプロセスから導出でき、スペースを節約するために、ここで繰り返し説明が不要である。
【0049】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎなく、本発明の保護範囲を制限することではない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、チャネルフィードバック情報をキャリーする無線フレームが送信時間閾値の指した時間終了点を超えることが許され、送信側が受信ステーションのフィードバックしたチャネルフィードバック情報のデータ量及び速度を推定できなく、受信側のチャネルフィードバック情報をフィードバックした時間が送信時間閾値を超えるかどうかを推定できない場合でも、依然としてタイムリーに受信側のチャネルフィードバック情報を得ることができ、それによって、送信側と受信側の間の通信を順調に行われるようにさせる。
図1
図2