【実施例】
【0040】
以下の実施例は本発明をさらに説明するために使用されたもので、本発明に何の制限もない。
【0041】
(英語略語の説明)
下記の英語略語を使う。
CTX:シクロホスファミド
LC/MS/MS:LC−MS
DMSO:ジメチルスルホキシド
MRT(0−∞):平均滞留時間
AUC(0−∞):生物利用能
t1/2z:半減期
TMAX:ピーク到達時間
Cmax:ピーク濃度
+CAT:(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン
【0042】
(初期化合物の製造)
本発明の実施例に使われた初期化合物は、本領域内の通常方法及び/または本領域の技術者によく知られる方法で製造することができるが、以下の製造例に従って製造することもできる。
製造例:(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの製造
【0043】
【化5】
【0044】
《右旋性脱酸チロホリニン,その製造法及びその医薬組成物と用途》(特許文献1)と《13a−(S)−脱酸チロホリニンの誘導体,その製造法及びその医薬組成物と用途》(特許文献2)を参照する。比旋光:[α]
20D (c=0.25,CHCl
3)=+102°,ee=99.1% [キラルAD−Hカラム、移動相:イソプロパノール:ヘキサン(15:85)、0.1%トリエチルアミン;λ=254nm;t(major)=18.79min, t(minor)=26.09min],ESI−MS:364.2 [M+H]+,
1H−NMR(400MHz,CDCl
3): 7.92(1H,d,J=9.2Hz,H−1), 7.21(1H,dd,J=9.2Hz,2Hz,H−2), 7.88(1H,d,J=2Hz,H−4), 7.90(1H,s,H−5), 7.12(1H,s,H−8), 4.00(3H,s,MeO),4.04(3H,s,MeO), 4.09(3H,s,MeO), 4.62(1H,d,J=14.8Hz,H−9), 3.71(1H,d,J=14.8Hz,H−9), 3.45(1H,m,H−10), 3.39(1H,m,H−10), 2.98(1H,m,H−14), 2.57(1H,m,H−13a), 2.53(1H,m,H−10), 2.24(1H,m,H−12), 2.04(1H,m,H−11), 1.93(1H,m,H−11), 1.78(1H,m,H−12)。
13C−NMR(100MHz,CDCl
3): 125.11(C−1), 114.83(C−2),157.61(C−3), 104.55(C−4), 103.92(C−5), 149.42(C−6), 148.30(C−7), 103.02(C−8),53.46(C−9), 54.91(C−10), 21.53(C−11), 31.03(C−12), 60.15(C13a), 33.03(C−14),55.48(C3−OMe), 55.96(C6−OMe), 55.90(C7−OMe)及びB環の炭素:123.34, 125.41,125.42, 126.78, 130.39(一つの炭素シグナルを重なる)。HRMS (ESI) calcd for [M]
+ C
23H
26NO
3
363.1834, found 363.1852。
【0045】
(実施例1):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン20mgとL−酒石酸塩(CAT−1酒石酸塩)の合成
【0046】
【化6】
【0047】
反応物(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン20mgとL−酒石酸8.26mgを5mLのエタノールに入れ、反応溶液を還流まで加熱し、10分間攪拌し、室温まで冷却させ、反応液を2mlまで濃縮させ、放置することにより、白っぽい沈殿物が析出し、濾過後を22mgの固体を得られ、mp:216〜218℃で、産物は水に溶解できた。
【0048】
(実施例2):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのマレイン酸塩(CAT−1マレイン酸)の合成
【0049】
【化7】
【0050】
反応物(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン50mgとマレイン酸16mgを10mLのエタノールに加え、反応溶液を還流まで加熱し、10分間攪拌し、溶液が透明になり、室温まで冷却させ、反応液を5mlまで濃縮させ、放置することにより、淡い黄色の沈殿物が析出し、濾過後を45mgの固体を得られ、mp:216〜218℃、産物は水に溶解できた。
【0051】
(実施例3):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのクエン酸(CAT−1クエン酸塩)の合成
【0052】
【化8】
【0053】
反応物(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン50mgとクエン酸29mgを10mLのエタノールに加え、反応溶液を還流まで加熱し、10分間攪拌し、溶液が透明になり、室温まで冷却させ、反応液を5mlまで濃縮させ、放置することにより、淡い黄色の沈殿物が析出し、濾過後を60mgの固体を得られ、mp:142〜144℃で、産物は水に溶解できた。
【0054】
(実施例4):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの寧乳酸(CAT−1乳酸)の合成
【0055】
【化9】
【0056】
反応物(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン50mgと乳酸14mgを10mLのエタノールに加え、反応溶液を還流まで加熱し、10分間攪拌し、溶液が透明になり、室温まで冷却させ、反応液を5mlまで濃縮させ、放置することにより、淡い黄色の沈殿物が析出し、濾過後を45mgの固体を得られ、mp:115〜117℃で、産物は水に溶解できた。
【0057】
(実施例5):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの塩酸塩(CAT−1塩酸塩)の合成
【0058】
【化10】
【0059】
反応物(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン20mgを5mLのジクロロメタンに溶解し、撹拌しながら、乾燥したHClガスを溶液内に通過させ、溶液が淡い黄色になり、持続してHClガスを溶液内に通過させ、30分間反応した後、反応液を乾燥させ、白い固体を20mg得られ、mp:225〜227℃であった。
【0060】
(実施例6):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの硫酸(CAT−1硫酸塩)の合成
【0061】
【化11】
【0062】
反応物(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン1gを5mLのエタノールに加え、撹拌しながら、この溶液内に20%(V/V)の硫酸を含むエタノール溶液を3ml加え、反応溶液を還流まで加熱し、溶液が透明になり、室温まで冷却させ、淡い白っぽい沈殿物が析出し、濾過後、1.1gの固体を得られた。mpは175〜177℃である。
各サンプルの溶解度(水)を以下の表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
(薬理実験)
(実験例1):in vitroでの抗腫瘍活性の測定(MTT法)
1.実験手順
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの塩のin vitroでの抗腫瘍活性を測定するために、本発明の実施例では、製造した化合物について測定し、その実験手順は以下のようである。
手順1:正常に成長する腫瘍細胞を培養し、1×10
4細胞/mLの程度で96ウェルプレート(各ウェル100μL)に接種し、37℃、5%CO2インキュベーターに24時間培養する。
手順2:それぞれの被験化合物を添加し、5%CO2、完全に湿度インキュベーターに5日間培養する。
手順3:培養液を廃棄し、穴毎に0.04%MTTを100μL加え、同じ条件下で培養する。
手順4:培養液を廃棄し、DMSOを(穴毎に150μL)加え、混合後、検出波長570nm及び参照波長450nmでの発色記録光の吸収度を測定し、化合物が腫瘍細胞の増殖阻害率で計算する。
【0065】
2.結果
実験結果を表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】
3.結論
以上の結果から(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの有機塩は(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンと同じく、in vitroで有意な抗腫瘍活性を持っていることがわかった。
【0068】
(実験例2):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン及びその有機酸塩のin vivoでの薬効果学実験
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン及びその有機酸塩の薬効果学の特徴を測定するため、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン及び三種類の有機酸塩がH22マウスでの腫瘍の成長への影響を観察した。
【0069】
1.実験動物
KM種のクリーンレベルのマウス、雄、体重18〜22g、中国人民解放軍軍事医学科学院実験動物センターから購入し、動物合格証明書番号:SCXK−(軍)2007―004。各実験組に動物を6匹にし、合計10グループで、60匹である。
【0070】
2.薬物と用量
(1)被験サンプル
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン(+CAT)、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩(Tartrate)、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのマレイン酸塩(Malate)及び(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのクエン酸塩(Citrate)、すべて中国医学科学院研究所植化室のユイ石山研究者の研究グループにより提供され。陽性対照のシクロホスファミド(CTX)は、北京友好病院から購入した。
各サンプルの分子量は以下のとおりである。
【0071】
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン(+CAT)MW:363.45
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩(Tartrate)MW:513.54
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのマレイン酸塩(Malate)MW:479.52
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのクエン酸塩(Citrate)MW:573.59
【0072】
(2)投薬用量
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンを高用量の5mg/kgと低用量の2.5mg/kg与え、三種類の(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの塩を5mg/kgと2.5mg/kgである(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンと同じモル数に換算して与える。(酒石酸塩(Tartrate)は:7.05mg/kgと3.53mg/kgで。マレイン酸塩は6.60mg/kg及び3.30mg/kgで、クエン酸クエン酸は7.90mg/kg及び3.95mg/kgである。)H22に接種してから24時間後、経口投薬し、毎日に一度与え、合計7回である。CTXを100mg/kg腹腔内注射し、H22に接種してから24時間後、一回のみ与える。
【0073】
3.方法
実験動物はSPFレベルの環境で飼育し、24時間観察後、異状なしを認められてから実験に入ることとなる。予めKMマウス腹腔から蘇生したH22腫瘍腹水を、滅菌生理食塩水で1:3の比例で希釈する。希釈腫瘍液を実験マウスの左前肢に皮下接種し、それぞれのマウスに希釈腫瘍液を0.2ml注入する。すべての動物は注射後に実験の要求に応じてランダムに12グループに分けられ、グループ毎に6匹である。
接種24時間後から投与し、4種試薬を毎日1回、胃に注入する。陽性対照薬CTXは腹腔注射され、一度。毎日動物体重を記録する。
【0074】
4.結果
結果を表3に示す。
【0075】
【表3】
【0076】
5.結論
以上の結果から以下のことがわかった。(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの有機酸塩は高用量投薬の時に、実験動物の腫瘍増殖抑制率は原型薬と比較して、相当するか、またはやや高く、低用量投薬の時に、実験動物の腫瘍増殖抑制率は原型薬と比較して、やや低いが、全て対照薬シクロホスファミド(CTX)より高い。これが示唆したのは(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンが相応の有機酸と塩になり、その抗腫瘍活性を保つことができた。
【0077】
(実験例3):(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン及びその硫酸塩の体内での薬効学実験
1.目的
脱酸チロホリニンの硫酸塩(Sulfate)がH22腫瘍マウスの腫瘍生長への影響を観察した。
【0078】
2.実験動物
KM種のクリーンレベルのマウス、雄、体重18〜22g、中国人民解放軍軍事医学科学院実験動物センターから購入し、動物合格証明書番号:SCXK−(軍)2007―004。
【0079】
3.薬物と用量
(1)被験サンプル
被験サンプルはすべて中国医学科学院研究所植化室のユイ石山研究者の研究グループにより提供され。陽性対照のシクロホスファミド(CTX)は、北京友好病院から購入した。
(2)投薬用量及び投与方法
すべてのサンプルは経口投与の方法を採用し、毎日一回、投与体積は0.2ml/10gである。
脱酸チロホリニンの硫酸塩(Sulfate)は五つ違う用量グループにし:3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kgと8mg/kgである。
【0080】
4.実験方法
実験動物はSPFレベルの環境で飼育し、24時間観察後、異状なしを認められてから実験に入ることとなる。予めKMマウス腹腔から蘇生したH22腫瘍腹水を、滅菌生理食塩水で1:3の比例で希釈する。希釈腫瘍液を実験マウスの左前肢に皮下接種し、それぞれのマウスに希釈腫瘍液を0.2ml注入する。すべての動物は注射後に実験の要求に応じてランダムに13グループに分けられる。節酒24時間後投薬を始める。
【0081】
5.結果
結果を表4に示す。
【0082】
【表4】
【0083】
CATの硫酸塩を8mg/kgの用量で経口投薬六日目に3匹死亡し、7日目に3匹死亡し、投薬を中止した。本組腫瘍の重量と抑制率は投与7日目に剖解して、取得した腫瘍の重量のデータである。
【0084】
(実験例4): (+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン及びその有機酸塩の後血漿薬物動態学及び脳組織での薬物分布研究実験
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン及び有機酸塩の薬物動態学の特徴を観察するために、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン及びその三種類の有機酸塩の後血漿薬物動態学及び脳組織での薬物分布特性を研究した。
【0085】
1.実験動物
オスICRマウス、体重は20〜22gであり、北京維通利華実験動物技術有限会社が提供した。動物許可証明書番号:SCXK(京都)2007−0001。
【0086】
2.薬物と用量
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのマレイン酸塩、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのクエン酸塩は中国医学科学院薬物研究所ユイ石山研究グループが提供し、実験時に、ダブル二回蒸留した蒸留水で濃度を0.6mg/mlの溶液に調整する。
【0087】
3.実験方法
マウス72匹を3組に分けられ、一組に24匹である。実験前に16h断食させ、自由に飲水出来る。マウスに違う脱酸チロホリニンの塩(6mg/kg)を経口投与後、それぞれ5、15、30min、1、2、3、4、6hで採血し、血漿を遠心分離する。また、マウスに違う脱酸チロホリニンの塩を経口投与後、それぞれ5、15、2hで脳の組織を取り出し、生理食塩水を加え、25%の組織ホモジナイズを作る。組織ホモジナイズと血漿サンプルく200μlを同体積のアセトニトリルでタンパクを沈澱させ、上澄み液を5μl取り出し、LC/MS/MS分析に使う。
【0088】
4.結果
(1).血漿標準曲線
(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンをDMSOで溶解した後に更にメタノールで希釈し、濃度はそれぞれ10、50、100、500、1000、2500ng/mlである。ネガコン血漿200μlの中に順次に異なる濃度の(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン標準溶液を10μl加え、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの最終濃度をそれぞれ0.5、2.5、5、25、50、125ng/mlにし、190μlのアセトニトリルを加え、タンパクを沈澱させ、上澄み液を5μl取り出し、LC/MS/MS分析に使う。各サンプルマップにより、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのピーク面積を縦軸にし、その濃度(ng/ml)を横座標にし、線形回帰をする。結果を表5に示す。0.5−125ng/ml濃度の範囲内で、血漿サンプルの中のチロホリニン濃度と譜表ピーク面積線形の関係は良好で、相関係数は0.999である。
【0089】
【表5】
【0090】
(2)マウスに経口投与した(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの三種の塩(6mg/g)について後血漿薬物動態
マウスに経口投与した(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩、マレイン酸塩及びクエン酸塩(6mg/kg)の後血漿薬物濃度−時間データは、表6〜8を見る。マウスに(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの三種の塩を経口投与した後、吸収が比較的速く、投与後5minに血中で原型薬を測ることができ、酒石酸塩が15minでピークに到達し、ピーク濃度は34.2±3.1ng/mlであり、マレイン酸塩は5minでピークに到達し、ピーク濃度は35.4±3.5ng/mlであり、クエン酸塩15minでピークに到達し、ピーク濃度は20.1±12.2ng/mlである。薬物はマウス体内で比較的速く消去し、投与後6hに血中濃度は検出最低限界に近い。マウスに経口投与した(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの塩の薬時曲線は、DASプログラムを応用し、非房室モデルを使い、薬物動態パラメータは表9に示す。(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの三種の塩のマウス体内でのMRT(0−∞)は1.63〜2.29hで、明らかに原型薬(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン(0.8h)より長い。酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩のAUC(0−∞)はそれぞれ37.85、49.91と33.08ug/L*hであり、原型薬(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのAUC(0−∞)は33.67ug/L*hである。マレイン酸塩のAUC(0−∞)は明らかに他の3種類の塩と原型薬(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンより高い。酒石酸塩とクエン酸塩のAUC(0−∞)は原型薬に近い。
【0091】
【表6】
【0092】
【表7】
【0093】
【表8】
【0094】
【表9】
【0095】
(3).マウスに経口投与した三種類の(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの塩(6mg/kg)の後薬物の脳組織での分布研究
マウスに経口投与した三種類の(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩、マレイン酸塩及びクエン酸塩(6mg/kg)の後薬物の脳組織での薬物濃度−時間表データは表10〜12し示す。その結果、マウスに(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの塩を経口投与した後、薬物が脳組織に比較的に入りやすくなる。投与後5minに、脳組織の中で原型薬が測れる。投与後15minに、脳組織で分布ピークが現れる。投与2h後、脳組織の中である程度の薬物が維持している。チロホリニンの酒石酸塩、マレイン酸塩は三つの時間ポイントで、薬物の含有量は原型薬より高いが、クエン酸塩の含有量は原型薬より低い。
【0096】
【表10】
【0097】
【表11】
【0098】
【表12】
【0099】
5.結論
マウスに(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩、マレイン酸塩とクエン酸塩(6mg/kg)を経口投与した後、吸収が比較的速く、ピークに到達する時間は5〜30minであり、ピーク濃度は18.0〜35.4ng/mlであり、(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの三種の塩のマウス体内でのMRT(0−∞)は1.63〜2.29hで、明らかに原型薬(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニン(0.8h)より長い。酒石酸塩、マレイン酸塩とクエン酸塩のAUC(0−∞)はそれぞれ37.85,49.91と33.08ug/L*hで、原型薬(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンのAUC(0−∞)は33.67ug/L*hであり、そのうち、マレイン酸塩のAUC(0−∞)は明らかに他の2種類の塩及び原型薬(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンより高く、酒石酸塩とクエン酸塩のAUC(0−∞)は原型薬に近い。
【0100】
マウスに(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩、マレイン酸塩及びクエン酸塩(6mg/kg)を経口投与後5minで、脳組織の中で原型薬が測れる。投与後15minで、脳組織内での分布がピークに至る。投与2h後、脳組織の中ではまだいっていの薬ぶつレベルを維持する。(+)−13a−(S)−脱酸チロホリニンの酒石酸塩、マレイン酸塩は三つの時間点での薬物の含有量は原型薬より高いが、クエン酸塩は原型薬より下回る。