【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明の第1の態様によれば、ガラスリボンの厚さプロファイルを制御する方法が提供される。この方法は、(A)粘性挙動を呈しているガラスリボンの選択されたストリップにおいて、このストリップに対するターゲット厚さから逸脱した厚さを有している、ストリップ内の1以上のエリアを発見するステップ、および(B)ストリップのこの1以上のエリアにおいてガラスの粘度を減少させるために、この1以上のエリアに放射熱をあてるステップ、を含む。
【0007】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、この方法は(C)粘性挙動を呈しているガラスリボンの異なるストリップに対して、ステップ(A)および(B)を繰り返すステップをさらに含む。
【0008】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、ステップ(A)では、この1以上の各エリアの厚さはターゲット厚さよりも厚く、かつステップ(B)では、この1以上の各エリアの厚さを減少させる。
【0009】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、ステップ(B)は、放射加熱器をストリップに隣接させて位置付け、かつ放射加熱器を、この1以上のエリアに放射熱をあてるように動作させるステップを含む。
【0010】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、ステップ(B)では、放射加熱器が放射加熱要素のアレイを含み、かつステップ(B)は、(D)アレイ内の隣接する放射加熱要素の視野を重複させるステップをさらに含む。
【0011】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、ステップ(D)では、放射加熱要素は直線状であり、かつガラスリボンの進む方向に対して傾斜している。
【0012】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、ステップ(B)では、放射加熱器が非線形形状を有し、放射加熱器とこの1以上のエリアとの間の放射形態係数を最大にする。
【0013】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、この方法は(E)溶融ガラスの分離流を成形部材の楔状底部で融合させることによってガラスリボンを成形するステップをさらに含む。
【0014】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、ステップ(B)で放射加熱器は、楔状底部の近傍に位置付けられる。
【0015】
本発明の第1の態様の特定の実施形態において、ステップ(B)で放射加熱器は、赤外線加熱器である。
【0016】
本発明の第2の態様によれば、ガラスリボンの厚さプロファイルを制御するためのシステムが提供される。このシステムは、ガラスリボンを成形するための成形部材であって、この成形部材の楔状底部で溶融ガラスの分離流が融合してガラスリボンを成形する、成形部材、および、粘性挙動とターゲット厚さから逸脱している厚さとを呈している、ガラスリボンの選択されたエリアに、放射熱を選択的にあてるよう配置された、放射加熱器、を備えている。
【0017】
本発明の第2の態様の特定の実施形態において、放射加熱器は楔状底部の近傍に位置付けられる。
【0018】
本発明の第3の態様によれば、ガラスシートを作製する方法であって、
(i)2つの対向するエッジにより画成される幅を有しているガラスリボンを、ガラスが粘弾性挙動を呈する温度で提供するステップ、
(ii)ガラスが粘弾性挙動を呈している間、ガラスリボンを移動させるステップ、および、
(iii)ガラスリボンを加熱器要素のアレイで加熱するステップであって、加熱器要素の出力が別々に調節可能なものであるステップ、
を含む方法が提供される。
【0019】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(i)は、アイソパイプを用いてガラス溶融物からガラスリボンをフュージョン成形するステップを含む。
【0020】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)で加熱器要素は、重複している視野を有するように配列されている。
【0021】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)で加熱器要素は、リボンの幅に亘って一方のエッジから他方のエッジまで、リボンを区別をつけて加熱する。
【0022】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)は、
(iii−1)幅の範囲内でリボンの厚さ変動を決定するステップ、
(iii−2)リボンが実質的に均一の厚さに延伸されるように、この厚さ変動にしたがって幅の範囲内で区別をつけてリボンを加熱するステップ、
を含む。
【0023】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii−2)で加熱器要素は、リボンの幅の範囲内で最も厚い厚さを有するエリアに、この範囲内で最も薄い厚さを有するエリアよりも、多くの熱を加える。
【0024】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)で加熱器のアレイは、本質的に直線状アレイである。
【0025】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)で加熱器要素のアレイは、ガラスリボンの全幅に熱を加えることができる。
【0026】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)で加熱器要素は、赤外線ビームの照射で熱を加える。
【0027】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(i)は、アイソパイプを用いてガラス溶融物からガラスリボンを成形するステップを含み、かつステップ(iii)で加熱器要素は、アイソパイプの底部の近傍に位置付けられる。
【0028】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)では、アイソパイプの底部に到達する前のガラスリボンに加熱器要素が熱を加えるように、加熱器要素が位置付けられる。
【0029】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)では、アイソパイプの2つの面上の2つのガラスリボンが、単一のガラスリボンを成形するために底部で結合する前に別々に加熱されるよう、加熱器要素のアレイをアイソパイプの各面の側に位置付ける。
【0030】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)では、加熱器要素のアレイを、アイソパイプの底部よりも下方でガラスリボンに熱を加えるように位置付ける。
【0031】
本発明の第3の態様の特定の実施形態において、ステップ(iii)では、アイソパイプの底部よりも下方でガラスリボンの各面に熱を加えるよう、加熱器要素のアレイをアイソパイプの各面の側に位置付ける。