(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ロック解除部材は、前記掛け溝に挿入された前記固定板と、前記固定板を前記スライド固定部材側に引っ張って、前記物掛け用パネルを前記スタンドに固定するカム回動部材と、を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の物掛け用パネルを用いた掛け装置。
前記カム回動部材は、前記ガイド羽根と接触されるカムワッシャと、前記固定板に連結され、前記カムワッシャを貫通する固定棒と、前記固定棒の後端に回転可能に設置され、前記カムワッシャを加圧するカム面が形成されたカムと、前記カムの一側に突出するように設置されたレバーと、を含んでなることを特徴とする、請求項4に記載の物掛け用パネルを用いた掛け装置。
前記固定棒の外周面には、前記カムワッシャと前記固定板との間に位置するように加圧スプリングが設置されて、前記固定棒に沿って移動可能に設置された前記固定板を先端側に常に加圧することを特徴とする、請求項5に記載の物掛け用パネルを用いた掛け装置。
前記ボールプランジャーは、前記固定溝に挿入されるボールと、前記ボールを固定する固定ピンと、前記固定ピンを加圧するスプリングと、前記固定ピン及びスプリングを収納する円筒形ケースと、からなることを特徴とする、請求項3に記載の物掛け用パネルを用いた掛け装置。
前記前、後面掛け溝は、上下の位置がずれるように形成され、前記上、下面及び前、後面掛け溝は、一定の深さを有する溝部と、前記溝部の内側面において互いに対向する方向に突出した二つの顎によって形成された首部と、からなることを特徴とする、請求項9に記載の物掛け用パネルを用いた掛け装置。
【背景技術】
【0002】
通常、家庭や事務室では生活用品や事務用品などの各種物品を壁面に掛けて保管している。また、最近には、コンピュータ使用の一般化に伴ってテーブルの空間が狭くなり、そのため、モニターなどを壁面やパーティションに付着したり、掛けたりして事務空間を広げるための努力が続けられてきた。
【0003】
また、商品を販売する商店や展示場には、商品を壁に掛けて展示することによって購買力と宣伝効果を増大できるので、商品の陳列のための掛け装置の重要性が一層要求されている。
【0004】
しかし、従来は、家庭や展示場で壁面に釘を打ち込み、その釘に衣服用ハンガーやその他の物掛けを用いて商品を陳列するため、装飾効果を得ることができないだけでなく、多くの商品を陳列できなかった。また、壁面がそのまま露出して美観が美麗でないという短所があった。
【0005】
これによって、従来は、壁面に合板からなる物掛けパネル100を付着する技術が開示されている。すなわち、
図20に示されたように、従来は、前記物掛けパネル100に一定の間隔を置いて長手方向に多数個の掛け溝101が形成され、この掛け溝101に物品を掛けることができるフック110を設置した。このとき、物掛けパネル100は、掛け溝101を通じて壁面にピースなどの締結具120で固定される。
【0006】
しかし、従来の物掛けパネル100は、一つの合板で構成されているため、壁面の幅及び必要な空間に合わない場合には、それに合わせて切断して使用しなければならないという面倒さがあり、物掛けパネル100が大きくて広く形成されているため、物掛けパネル100自体の重量が重くなり、物掛けパネル100が壁面から落ちやすいという問題点と、これによって物掛けパネル100に多くの商品を掛けることができないため、陳列効率が低下するという問題点があった。
【0007】
また、最近には、モニターをパーティションに付着して机の事務空間を広げるための試みがあった。このような技術の一つとして、特許文献1に開示された‘モニター掛け用パーティション’は、
図21に示されたように、パーティションの前面に横方向にガイドレール30を設置し、このガイドレール30に結合されて左右方向にスライドされるスライダー45の前方にスリム型液晶モニター5を装着できるようにしている。
【0008】
しかし、従来の技術は、モニターを安定的に固定できないため、モニターが落ちて損傷する虞があった。また、ガイドレール30を設置及び分離するのが難しいだけでなく、前記ガイドレール30に物品を掛けたり、分離することも容易ではないという問題があった。また、モニターなどを付着するために、机やテーブルの周囲にパーティションを備えなければならないため、自由に空間を活用できず、事務空間が狭くなるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明
の目的は、テーブルや机に立てたり、壁面に付着した状態で、物掛け用パネルを上下に移動させることができ、物品を容易に固定したり分離することができる物掛け用パネルを用いた掛け装置を提供することにある。
【0013】
本発明の更に他の目的は、物掛け用パネルが机や壁面から落ちたり、物掛け用パネルに付着された物品が落ちたり損傷することを防止することができる物掛け用パネルを用いた掛け装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
物掛け用パネル
としては、中空の四角板状の板体と、前記板体の上、下面に長手方向に形成された上、下面掛け溝と、前記板体の前、後面に長手方向に形成された一つ以上の前、後面掛け溝と、からなる
ものが挙げられる。
【0015】
また、前記前、後面掛け溝は、上下の位置がずれるように形成され、前記上、下面及び前、後面掛け溝は、一定の深さを有する溝部と、前記溝部の内側面において互いに対向する方向に突出した二つの顎によって形成された首部と、からなる
のが好ましい。
【0016】
そして、前記板体の内部には、長手方向に一つ以上の中空管が一体に形成される。したがって、前記中空管を用いて物掛け用パネルを長手方向に連結することができる。また、前記物掛け用パネルは、壁面に付着したり、テーブルや机に垂直に立てて使用することを特徴とする
のが好ましい。
【0017】
次に、本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置は、多数個の掛け溝が形成された物掛け用パネルを含む掛け装置において、前記物掛け用パネルを支持するように一定間隔離れて平行に設置される二つのスタンドと、前記スタンドに沿って上下にスライド可能に設置され、前記物掛け用パネルを固定するスライド固定部材と、を含んでなる。
【0018】
本発明において、前記スタンドは、テーブルや机に一定間隔離れて設置され、互いに対向する面に前記スライド固定部材を案内するガイド羽根が一体に形成された二つの柱部を含んでなる。
【0019】
前記スライド固定部材は、前記二つの柱部の間に形成されたガイド羽根が挿入されるガイド溝が左右側面に形成され、前記物掛け用パネルの掛け溝に挿入される固定板を引っ張って、前記物掛け用パネルをスタンドに固定するロック解除部材を含んでなる。
【0020】
前記スライド固定部材は、前記ガイド羽根との摩擦力を増大させて前記スライド固定部材を固定する弾性摩擦部材をさらに含む。
【0021】
前記スライド固定部材は、前記柱部に一列に形成された固定溝に挿入されて前記スライド固定部材を固定するボールプランジャーをさらに含む。
【0022】
前記ロック解除部材は、前記掛け溝に挿入された固定板と、前記固定板を前記スライド固定部材側に引っ張って、前記物掛け用パネルをスタンドに固定するカム回動部材と、を含んでなる。
【0023】
前記カム回動部材は、前記ガイド羽根と接触されるカムワッシャと、前記固定板に連結され、前記カムワッシャを貫通する固定棒と、前記固定棒の後端に回転可能に設置され、前記カムワッシャを加圧するカム面が形成されたカムと、前記カムの一側に突出するように設置されたレバーと、を含んでなる。
【0024】
前記固定棒の外周面には、カムワッシャと固定板との間に位置するように加圧スプリングが設置されて、前記固定棒に沿って移動可能に設置された固定板を先端側に常に加圧することを特徴とする。
【0025】
前記弾性摩擦部材は、前記ガイド羽根と接触する摩擦部材と、前記摩擦部材を常に加圧するように設置された板スプリングと、を含んでなる。
【0026】
前記ボールプランジャーは、前記固定溝に挿入されるボールと、前記ボールを固定する固定ピンと、前記固定ピンを加圧するスプリングと、前記固定ピン及びスプリングを収納する円筒形ケースと、からなる。
【0027】
本発明において、前記物掛け用パネルは、中空の四角板状の板体と、前記板体の上、下面に長手方向に形成された上、下面掛け溝と、前記板体の前、後面に長手方向に形成された一つ以上の前、後面掛け溝と、からなる。
【0028】
前記物掛け用パネルには、各種物品を掛けたり、据え付けるための物掛け用ブラケットがさらに設置される。前記物掛け用ブラケットは、前記物掛け用パネルに密着される一定の大きさの固定プレートと、前記固定プレートの上端に一体に形成され、前記物掛け用パネルに上下に一定間隔離れて形成された二つの掛け溝において上部の掛け溝に挿入され、∩字状に曲がった固定部と、前記物掛け用パネルに形成された二つの掛け溝において下部に位置する掛け溝に挿入されるフックと、前記フックを上下に回動させて、前記物掛け用ブラケットを前記物掛け用パネルに固定または解除するフック回動部材と、を含んでなる。
【0029】
そして、前記フック回動部材は、前記フックの後端から延びるフックバーと、前記フックバーを上下に回動可能に支持する中心軸と、前記中心軸の後方から前記フックバーを常に下方に加圧する弾性部材と、前記フックバーの後端に設置された取っ手と、を含んでなる。
【発明の効果】
【0030】
前述の物掛け用パネルは、テーブルや机または壁面などに付着したり立てて、タブレットPC、スマートフォン、カップホルダーや鉛筆立てなどの様々な物品を掛けたり、据え付けることができる。
【0031】
また、
前述の物掛け用パネルは、軽くて且つ耐久性が良く、外観がすっきりした素材からなり、前後及び上下の形態が同一であるので、どの方向でも使用が可能であり、使用者の必要に応じて、長手方向に連結したり、上下に多数配列して使用することができるので、使用が便利である。
【0032】
また、本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置は、テーブルや机に立てたり、壁面に付着した状態で物掛け用パネルを上下に移動させることができ、物品を容易に固定したり分離することができる。
【0033】
また、本発明は、3重の安全装置が備えられることで、物掛け用パネルが自由落下することを防止し、物掛け用パネルに付着された物品が落ちたり損傷することを防止することができる。
【0034】
本発明はまた、モニターと各種事務用品を、テーブルに立てられている物掛け用パネルに掛けたり、据え付けて保管できるので、机などが空間を広く使用することができて、空間の活用度が良くなる。
【0035】
また、本発明は、物品の大きさに関係なく設置することができ、誰でも容易に組み立てて使用することができ、掛け装置に付着されたモニターを上下に移動させることができ、モニターと使用者との間の距離を自由に調節できるので、事務環境を大きく改善することができる。
【0036】
また、本発明に係る物掛け用パネルは、壁面に設置して装飾効果を得たり、机に設置してパーティションの効果を得ることができるだけでなく、コンピュータの配線や電話線などの電線を物掛け用パネルに固定して、机の周辺をきれいに整理することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置を示す正面図である。
【
図2】
図1に示された物掛け用パネルを用いた掛け装置を示す背面図である。
【
図3】本発明に係る物掛け用パネルの構造を示す斜視図である。
【
図4】本発明に係るスタンドの構造を示す分解斜視図である。
【
図5】本発明に係るスライド固定部材を示す斜視図である。
【
図6】
図5に示されたスライド固定部材の内部構造を示す分解斜視図である。
【
図7】
図5に示されたスライド固定部材の作用を示す断面図及び拡大図である。
【
図8】本発明に係るボールプランジャーの一例を示す斜視図である。
【
図9】本発明に係る物掛け用ブラケットを示す側面図である。
【
図10】
図9に示された物掛け用ブラケットの断面図である。
【
図11】本発明に係る物掛け用ブラケットの他の例を示す断面図である。
【
図12】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の実施例を示す斜視図である。
【
図13】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の実施例を示す正面図である。
【
図14】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の実施例を示す背面図である。
【
図15】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の実施例を示す平面図である。
【
図16】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の実施例を示す側面図である。
【
図17】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の実施例を示す作用説明図である。
【
図18】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の他の実施例を示す側面図である。
【
図19】本発明に係る物掛け用パネルを用いた掛け装置の他の実施例を示す側面図である。
【
図20】従来技術に係る物掛け用パネル及び掛け装置を示す斜視図である。
【
図21】従来技術に係る物掛け用パネル及び掛け装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
まず、本発明の具体的な説明に先立ち、本発明に関連する公知の技術または構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にする虞があると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0039】
また、後述される用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これは、使用者、運用者の意図または慣例などによって変わることができるので、その定義は、本発明に係る物掛け用パネル及び事務環境の改善のための掛け装置を説明する本明細書全般にわたる内容に基づいて下さなければならない。
【0040】
以下、添付の図面を参照して、本発明に係る物掛け用パネル及びそれを用いた掛け装置について詳細に説明する。
【0041】
図1及び
図2は、本発明に係る物掛け用パネル3を用いた掛け装置1の好ましい実施例を示す。図示のように、本発明の物掛け用パネル3を用いた掛け装置1は、物掛け用パネル3と、前記物掛け用パネル3を支持できるように設置された二つのスタンド5と、前記スタンド5に前記物掛け用パネル3を固定するスライド固定部材7と、からなる。
【0042】
前記物掛け用パネル3は、多数個の掛け溝30が形成された四角の板からなる。前記物掛け用パネル3は、掛け溝30を用いて、タブレットPC、スマートフォン、カップホルダーや鉛筆立てなどの様々な物品を掛けることができる。
【0043】
図3を参照すると、前記物掛け用パネル3は、長手方向に多数個の掛け溝30(131,132,133,134)が形成された四角の板であって、中空状のパネルからなる。好ましくは、物掛け用パネル3は、アルミニウム合金を押出成形してなる。そして、物掛け用パネル3の内部には、長手方向に多数個の中空管136が形成される。中空管136は、物掛け用パネル3の強度を強化し、二つの物掛け用パネル3を長手方向に連結する際に、図示していない連結棒を挿入することができる。
【0044】
具体的に、前記物掛け用パネル3は、幅が狭く、長さは長く、厚さは薄い板状からなる板体31と、前記板体31に形成された多数個の掛け溝30と、からなる。すなわち、前記の掛け溝30は、前記板体31の上面と下面に一つずつ形成された上面掛け溝131、下面掛け溝132、そして、前記板体31の前面と後面に形成された前面掛け溝133と後面掛け溝134からなる。好ましくは、前記前面掛け溝133と後面掛け溝134は、一つ以上多数形成することができる。
【0045】
前記上面掛け溝131、下面掛け溝132、前面掛け溝133、及び後面掛け溝134は、全て板体31の長手方向に平行に形成される。そして、前記板体31の前面と後面に形成される前面掛け溝133と後面掛け溝134は、上下の位置がずれるように形成される。すなわち、同一の高さに前面掛け溝133と後面掛け溝134とが互いに重畳しないようにして、厚さを最小化する。そして、本発明の物掛け用パネル3は、前面と後面だけでなく、上面と下面にも掛け溝30を形成することによって、前後及び上下を区分せずに使用することができる。未説明符号39は、物掛け用パネル3の両端に設置される保護キャップである。
【0046】
より具体的に、前記板体31に形成された掛け溝30は、溝部35と首部38からなる。前記溝部35は、一定の深さで形成された四角の溝であって、前記板体31の長手方向に延びる。前記溝部35には、後述する固定板などの各種物品を固定することができる。前記溝部35に挿入された物品は長手方向に移動させることができる、すなわち、溝部35に固定された物品は、必要に応じて水平方向に移動させることができる。そして、前記首部38は、溝部35の内側面において互いに対向する方向に突出する二つの顎部37によって形成される。前記首部38は、溝部35に比べて幅が狭くなるので、前記溝部35に挿入された固定板などが離脱できないようにする。
【0047】
上記のような本発明の物掛け用パネル3は、壁に付着したり、机やテーブル上に立てて使用することができる。本発明の物掛け用パネル3を壁面などに付着するための別途の固定手段が必要である。また、テーブル上に立てるためにも別途のスタンドが必要である。物掛け用パネル3を壁面に固定するための固定手段は、当該分野において広く知られているものであるので、詳細な説明を省略する。
【0048】
以下では、物掛け用パネル3を机やテーブル上に立てて固定するためのスタンドを含む掛け装置1について説明する。再び
図1及び
図2を参照すると、本発明に係る掛け装置1は、多数個の掛け溝30が長手方向に平行に形成された物掛け用パネル3と、前記物掛け用パネル3をテーブル上に立てて固定するための(または壁面に付着するための)スタンド5とを含んでなる。しかし、物掛け用パネル3を壁面に固定したり、テーブル上に立てて固定するスタンドの構成は多様に変形可能であるので、物掛け用パネル3を固定するためのスタンドが、図示の例に限定されるものではないことを明らかにしておく。
【0049】
図1を参照すると、本発明に係るスタンド5は、一定の間隔を置いて垂直に平行に設置された二つの柱部51からなる。好ましくは、前記柱部51は、アルミニウム合金を押出成形してなされた中空状の四角の管である。
【0050】
一方、
図4を参照すると、前記柱部51(51a,51b)は、互いに対向する面にガイド羽根52(52a,52b)がそれぞれ一体に形成されている。前記ガイド羽根52は、柱部51の中心に形成され、上下に延びる。前記対向する二つのガイド羽根52の間は、後述するスライド固定部材7の本体71が挿入可能なように一定間隔離れている。
【0051】
また、前記二つの柱部51からなるスタンド5の上端と下端には、二つの柱部51が一定間隔を維持するようにする固定キャップ53(53a,53b)がそれぞれ設置される。前記固定キャップ53には、柱部51の端部が挿入される二つの挿入溝54が形成されて、二つの柱部51を固定する。
【0052】
そして、前記スタンド5には、物掛け用パネル3を固定するためのスライド固定部材7が設置される。前記スライド固定部材7は、前記スタンド5の二つの柱部51の間に上下に移動可能に設置されて、物掛け用パネル3を固定する役割を果たす。
【0053】
前記スライド固定部材7は、
図5乃至
図7に示すように、二つの柱部51に形成されたガイド羽根52が挿入されるガイド溝72が左右両側面に形成された本体71を含む。前記ガイド溝72は、本体71の両側面の中心に形成されて長手方向に延びる。
【0054】
前記本体71は、プラスチック射出物からなり、内部には互いに異なる形態からなる多数個の装着空間181,182,183,184が形成される。例えば、
図7に示すように、第1装着空間181は前記本体71の中心に形成され、第2装着空間182は本体71の上端部に形成され、第3装着空間183は本体71の下端部に、第4装着空間184は本体71の下面部にそれぞれ形成される。好ましくは、これら装着空間は、本体71を射出成形する際に共に形成される。
【0055】
そして、前記第1装着空間181にはロック解除部材76が設置され、第2装着空間182には弾性摩擦部材78が設置され、第3装着空間183にはボールプランジャー79が設置され、第4装着空間184には支持プレート77が設置される。
【0056】
より具体的に、前記本体71に一体に形成された第1装着空間181は、上部が開放され、下部は前記本体71に形成されたガイド溝72と連通するように開放される。そして、前記第1装着空間181に設置されるロック解除部材76は、物掛け用パネル3の掛け溝30に挿入された後述する固定板74をスタンド5側に引っ張ることで、前記物掛け用パネル3をスタンド5に固定する。
【0057】
そのために、前記ロック解除部材76は、掛け溝30に挿入される固定板74と、前記固定板74をスライド固定部材7側に引っ張って、物掛け用パネル3をスタンド5に密着させて固定するカム回動部材75と、からなる。
【0058】
前記カム回動部材75は、ガイド溝72に挿入されたガイド羽根52の側面と接触するカムワッシャ751と、前記固定板74と連結され、カムワッシャ751を貫通する固定棒752と、前記固定棒752の上端に回転可能に設置され、前記カムワッシャ751を加圧するカム面753が形成されたカム754と、前記カム754の一側に突出するように設置されたレバー755と、からなる。このとき、前記カム754は回転軸756に偏心するように設置される。
【0059】
前記カム754は、偏心カムであって、レバー755を下に下げると、固定棒752を上側に引っ張ることで、固定板74をスライド固定部材7側に引っ張るように作用する。逆に、前記レバー755を上げると、固定棒752が自由になり、固定棒752に設置されている固定板74が、後述する圧縮スプリング757の弾性力によって固定棒752の先端側に移動するようにする。
【0060】
すなわち、カム回動部材75のレバー755を下に引っ張ると、固定板74が掛け溝30の内側面に密着されて、物掛け用パネル3をスタンド5に固定すると共に、前記スライド固定部材7をスタンド5に密着させて固定する。逆に、前記レバー755を上に上げると、固定板74が掛け溝30の側面から離れて、物掛け用パネル3をスタンド5から分離させることができ、前記スライド固定部材7は上下に移動させることができるようになる。
【0061】
このとき、前記圧縮スプリング757は、カムワッシャ751と固定板74との間に位置するように固定棒752の外周面に設置されて、前記固定板74を常に先端側に加圧する。したがって、前記圧縮スプリング757は常に固定板74を加圧するので、前記固定棒752がカムワッシャ751から遠ざかると、固定板74を先端側に押し出すようになる。そして、前記固定棒752の先端には、固定板74の離脱を防止するための段付き部758がさらに形成される。
【0062】
したがって、前記レバー755を上に上げて解除すると、固定板74が固定棒752の先端側に位置して、固定板74と本体71の下面との間に一定の間隔が形成されるので、固定板74を物掛け用パネル3の掛け溝30に挿入するのが容易になる。このとき、前記第4装着空間184に設置された支持プレート77は、本体71と類似の大きさを有する金属板からなって、本体71の強度を高めると共に、前記物掛け用パネル3との結合力を良くする。
【0063】
次に、前記第2装着空間182は、上部は閉鎖され、左、右側面は開放され、下部は前記ガイド溝72と連通するように形成される。前記第2装着空間182には、前記ガイド溝72に挿入されたガイド羽根52と接触する摩擦部材781が設置される。前記摩擦部材781は、ガイド羽根52との摩擦力を増大させて、前記スライド固定部材7を固定する役割を果たす。
【0064】
再び
図5乃至
図8を参照すると、前記弾性摩擦部材78は、前記第2装着空間182内で上下に移動可能に設置され、前記柱部51のガイド羽根52と接触するブロック状の摩擦部材781と、前記摩擦部材781の上面を加圧するように第2装着空間182内に設置された板スプリング782と、からなる。
【0065】
前記摩擦部材781は、プラスチック射出物からなり、側面には第2装着空間182から離脱することを防止するための係止突起783が形成される。前記板スプリング782は、前記第2装着空間182に円弧状に曲がるように装着されて、前記摩擦部材781を、ガイド溝72に挿入されているガイド羽根52の方向に加圧する。
【0066】
本発明の弾性摩擦部材78は、前記ロック解除部材76が解除された状態でも、前記スライド固定部材7がスタンド5から離脱することを防止する。すなわち、前記板スプリング782の弾性力によって前記摩擦部材781がガイド羽根52の側面に密着されるので、前記ロック解除部材76が解除されても、前記スライド固定部材7が自由落下することを防止する。これは、前記スライド固定部材7の機能を行うのに非常に重要なことであり、使用者がスライド固定部材7を解除した状態で物掛け用パネル3を設置したり、上下に移動させることができるようにする。
【0067】
次に、前記第3装着空間183は、本体71の両側面に円筒形に形成される。そして、第3装着空間183には、前記柱部51の側面に一列に一定間隔で形成された固定溝56に挿入されるボールプランジャー79が設置される。
【0068】
前記ボールプランジャー79は、
図8に示すように、前記固定溝56に挿入される球状のボール791と、前記ボール791を固定する固定ピン792と、前記固定ピン792を加圧するスプリング793と、前記固定ピン792及びスプリング793を収納する円筒形ケース794と、からなる。すなわち、前記円筒形ケース794は前記第3装着空間183に緊密に結合する。
【0069】
したがって、前記固定ピン792の先端に設置されたボール791が一定の位置に形成された固定溝56に挿入されると、前記スライド固定部材7をその位置に停止させることができる。また、使用者が強制的に前記スライド固定部材7を上下に移動させると、前記ボール791が固定溝56を通りながら一定の音を出すようになる。前記ボールプランジャー79は、物掛け用パネル3が自由落下することを防止すると共に、スライド固定部材7の上下位置を決定するのに助けになる。
【0070】
上述したように、本発明に係る物掛け用パネル3を用いた掛け装置1は、壁面や机などに設置して、タブレットPC、スマートフォン、カップホルダーや鉛筆立てなどの様々な物品を掛けることができる。また、生活用品や事務用品などの各種物品を掛けて保管または展示することができる。また、使用者は、物掛け用パネル3を上下に複数設置したり、長手方向に複数連結して、その大きさを自由に調節することができる。
【0071】
また、本発明の物掛け用パネル3は、前、後面の形態が同一であるので、前後及び上下を区分せずに使用することができ、板状からなっているので、壁面や机の縁部に複数設置する場合、装飾壁やパーティションの役割も行うことができる。
【0072】
次に、
図9及び
図10を参照して、本発明に係る物掛け用ブラケット9の一例を説明する。物掛け用ブラケット9は、物掛け用パネル3の前面や後面に設置されて、各種物品を掛けることができるようにする。前記物掛け用ブラケット9は、物掛け用パネル3と物品との間に設置されて、物掛け用パネル3に物品を装着または収納できるようにする。しかし、物掛け用パネル3に物品を掛けたり、据え付けるための手段は様々な形態があり得るので、本発明に係る掛け装置1の物掛け用ブラケットが後述する形態に限定されるものではない。
【0073】
図示のように、前記の物掛け用ブラケット9は、物掛け用パネル3の前面に着脱可能に設置されるもので、前記物掛け用ブラケット9の後面には、物掛け用パネル3の掛け溝30に挿入される固定部92とフック94が形成され、前面には、物品を固定または収納するための固定ブラケットや収納容器が設置される。
【0074】
より具体的に、前記物掛け用ブラケット9は、前記物掛け用パネル3の前面や後面に密着される一定の大きさの固定プレート91と、前記固定プレート91の上端に形成され、前記物掛け用パネル3の上面に形成された掛け溝30(131)に挿入される∩字状に曲がった固定部92と、前記固定プレート91の下端に上下に回動可能に設置され、前記物掛け用パネル3の前面に形成された掛け溝30(133)に挿入されるフック94と、前記フック94を上下に回動させて掛け溝30(133)に固定または解除するフック回動部材96と、からなる。
【0075】
前記フック回動部材96は、前記固定プレート91の前面下端に結合するケース部材93の内部に設置される。前記ケース部材93は、プラスチック射出物からなり、前記フック回動部材96を設置するための設置空間191が設けられている。
【0076】
前記フック回動部材96は、フック94の後端から延びるフックバー97と、前記フックバー97の中心部を回転可能に支持する中心軸98と、前記中心軸98の後方に設置されて、前記フックバー97を加圧するスプリング部材99と、前記フックバー97の後端に設置されて、フックバー97を上下に回動させる取っ手95と、からなる。
【0077】
したがって、前記取っ手95を下方向に押すと、前記フックバー97がレバー作用をして前記中心軸98を中心に回動するので、前記フック94が上昇する。逆に、取っ手95を持ち上げると、前記フック94が下降する。このとき、前記フック94の先端は下方に曲がっているので、前記フック94が下降すると、前記フック94が掛け溝30の首部38に係止されて、物掛け用ブラケット9が物掛け用パネル3に堅固に固定される。反対に、前記フック94が上昇すると、フック94の先端が掛け溝30の首部38から容易に離脱できるので、物掛け用ブラケット9を物掛け用パネル3から分離させたり、水平方向に移動させることができる。
【0078】
このように、本発明に係る物掛け用ブラケット9は、固定プレート91の上端に形成された固定部92と前記固定プレート91の下端に形成されたフック94が、物掛け用パネル3に上下に一定距離離れて形成された二つの掛け溝30、例えば、上面掛け溝131と前面掛け溝133に固定されるので、コンピュータ用のモニターのように重い物品も安定的に固定することができる。特に、前記固定部92には、側方向に突出して掛け溝30の首部38に係止される係止突起192がさらに形成されることで、より安定的に固定することができる。
【0079】
一方、前記固定プレート91の前面上端には、物品を固定または収納するための様々な形態の固定ブラケットや収納容器を設置することができる。例えば、
図9に示すように、前記固定プレート91の前面には、後述するモニター回動アーム21を固定するための固定ブラケット193を設置することができる。また、前記固定プレート91の前面上端には、カップを保管するためのカップホルダー、筆記具を保管するための鉛筆立て、またはメモ帳を保管するためのメモ帳保管箱などの様々な機構を付着することができる。
【0080】
次に、
図11は、本発明に係る物掛け用ブラケット9の他の実施例を示すもので、上述した物掛け用ブラケット9と類似しており、単に、前記フックバー97の後端に中心軸98が設置され、前記中心軸98の前方に、前記フックバー97を下部に加圧するスプリング部材99が設置される点が異なる。本実施例に係る構成は、前述した実施例と同一であるので、これについての詳細な説明を省略する。
【0081】
以下では、本発明の掛け装置1を用いてモニターを設置する場合について説明する。まず、
図12乃至
図16に示すように、一定距離離れて、二つのスタンド5がテーブルの上板に垂直に設置される。
【0082】
前記二つのスタンド5間には、本発明に係る物掛け用パネル3が水平方向に設置される。このとき、物掛け用パネル3は、前記スタンド5に設置されたスライド固定部材7によって固定される。
【0083】
すなわち、物掛け用パネル3は、長手方向に多数個の掛け溝30(131,132,133,134)が形成された金属板であって、その長さは1mで、幅は20cmで、厚さは2cm程度である。前記物掛け用パネル3は、上面と下面、そして前面と背面にそれぞれ掛け溝30が形成される。そして、掛け溝30は、一定の大きさの溝部35と首部38からなる。
【0084】
前記スタンド5は、テーブルの上板の縁部に垂直に設置される。前記スタンド5は、二つの柱部51(51a,51b)からなり、二つの柱部51の間にはガイド羽根52が形成される。前記スタンド5の上部には上部固定キャップ53aが設置され、下部には下部固定キャップ53bが設置される。
【0085】
このとき、前記下部固定キャップ53bの下面には、前記スタンド5をテーブルの上板に固定するためのクランプ装置55が設置される。前記クランプ装置55は、コ字状のブラケットと調節ボルトとからなる。このようなクランプ装置55は、当該分野において広く使用されるもので、詳細な説明は省略する。
【0086】
そして、前記二つの柱部51の間にはスライド固定部材7が設置される。前記スライド固定部材7には、二つの柱部51に形成されたガイド羽根52が挿入されるガイド溝72が形成される。前記スライド固定部材7は、スタンド5の上端や下端を通じて結合し、前記ガイド羽根52に沿って上下に移動することができる。
【0087】
前記スライド固定部材7には、ロック解除部材76、弾性摩擦部材78、及びボールプランジャー79が設置される。前記ロック解除部材76は、物掛け用パネル3の背面に形成された後面掛け溝134に挿入される固定板74と、前記ガイド羽根52と密着されるカムワッシャ751と、前記固定板74に固定され、前記カムワッシャ751を貫通する固定棒752と、前記固定棒752の外周面に設置されて前記固定板74を加圧する圧縮スプリング757と、前記固定棒752の後端に回転可能に設置され、前記カムワッシャ751を加圧及び解除するカム面753が形成されたカム754と、前記カム754の一側に突出するように設置されたレバー755と、からなる。
【0088】
したがって、レバー755を下に下げると、カム754のカム面753がカムワッシャ751を加圧し、カムワッシャ751がガイド溝72側に移動して、前記ガイド溝72に挿入されているガイド羽根52を加圧して、前記スライド固定部材7をスタンド5に固定する。反対に、前記レバー755を上に上げると、カム754のカム面753がカムワッシャ751を加圧せずに、前記圧縮スプリング757がカムワッシャ751を上部に押し上げるので、前記カムワッシャ751が上部側に移動して前記ガイド羽根52から離れるようになる。したがって、この状態では、前記スライド固定部材7が前記ガイド羽根52に沿って上下に移動することができる。
【0089】
したがって、前記レバー755を上に上げて、二つのスタンド5に設置された二つのスライド固定部材7の上下位置を定めた後、前記スライド固定部材7の固定板74が物掛け用パネル3の後面掛け溝134に挿入されるようにする。その後、レバー755を下に下げると、固定棒752が固定板74をスタンド5側に強く引っ張ることで、前記固定板74が後面掛け溝134の内壁に密着され、物掛け用パネル3の後面がスタンド5の前面に密着されると共に、カムワッシャ751がガイド羽根52と密着されて、前記スライド固定部材7及び物掛け用パネル3を同時に固定するようになる。
【0090】
一方、前記弾性摩擦部材78は、前記ガイド羽根52と密着される摩擦部材781と、前記摩擦部材781をガイド羽根52側に加圧する板スプリング782とからなって、前記スライド固定部材7が自由落下することを防止し、前記スライド固定部材7を任意の位置に停止させることができるようにする。
【0091】
そして、前記ボールプランジャー79は、ボール791と、前記ボールを加圧するスプリング793とを含んでなり、前記柱部51の側面に一定間隔で形成された固定溝56に挿入されるようにすることで、前記スライド固定部材7が自由落下することを防止し、二つのスライド固定部材7の高さを一致させて、物掛け用パネル3を水平に設置することが容易になるようにする。
【0092】
次に、前記スライド固定部材7を用いて物掛け用パネル3をスタンド5に固定した後、物掛け用パネル3の前面に物掛け用ブラケット9を装着して、モニター2を装着できるようにする。すなわち、物掛け用ブラケット9は、物掛け用パネル3の前面に密着される固定プレート91と、前記固定プレート91の上端に形成された固定部92と、前記固定プレート91の下端部に設置されるフック94と、前記フック94を上下に回動させるフック回動部材96と、からなる。
【0093】
したがって、物掛け用ブラケット9の固定部92を物掛け用パネル3の上面に形成された上面掛け溝131に挿入した状態で、前記フック94を物掛け用パネル3の前面に形成された前面掛け溝133に挿入すると、前記フック94が前面掛け溝133の首部38に係止されて離脱しなくなり、同時に、前記物掛け用ブラケット9が物掛け用パネル3に固定される。反対に、物掛け用ブラケット9を物掛け用パネル3から分離または移動させる時には、フック回動部材96の取っ手95を下に下げて、前記フック94が前面掛け溝133の首部38から離脱できるようにする。
【0094】
このように、物掛け用パネル3の前面に物掛け用ブラケット9が固定されると、前記物掛け用ブラケット9の上端部に形成された固定ブラケット193にモニター回動アーム21を設置することによって、モニター2を容易に据え付けることがきる。このように、本発明に係る掛け装置1は、物掛け用パネル3、スタンド5、物掛け用ブラケット9、固定ブラケット193、及びモニター回動アーム21を通じてモニター2を掛け装置1に据え付けることによって、テーブル上の事務空間を確保することができる。そして、
図17に示すように、前記モニター回動アーム21を畳んだり、伸ばしたりすることで、モニター2と使用者との間の距離を調節したり、モニターの画面角を自由に調節することができる。
【0095】
次に、
図18及び
図19は、本発明に係る掛け装置1を設置する他の実施例を示す。すなわち、
図18に示すように、本発明に係る掛け装置1は、L字状のブラケット502を使用して壁面Wに固定することができる。また、
図19に示すように、本発明に係る物掛け用パネル3は、スタンド5を使用せずに、壁面Wに固定された固定ピン501を用いて固定することができる。このとき、前記固定ピン501は、物掛け用パネル3の後面に形成された後面掛け溝134に固定される。
【0096】
また、本発明に係る掛け装置1は、様々な形態の物掛け用ブラケット9と固定ブラケット193を用いて、カップを保管するためのカップホルダーや筆記具を保管するための鉛筆立て、またはメモ帳を保管するためのメモ帳保管箱、植木鉢掛け装置、LEDスタンド、額縁など、使用者の必要に応じて様々な物品を掛けたり、据え付けて保管することができる。なお、本発明に係る物掛け用パネル3を上下及び左右に連結して設置すると、装飾壁や仕切りとして活用することができる。また、本発明の物掛け用パネル3を商店や展示場の壁や天井に設置して、各種商品を装飾的に、また審美感を感じるように陳列することができる。
【0097】
以上は、本発明によって具現可能な好ましい実施例の一部について説明したものに過ぎないので、周知のように、本発明の範囲は上記の実施例に限定して解釈してはならず、上述した本発明の技術的思想とその均等物は全て本発明の範囲に含まれるものと解さねばならない。