(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5698853
(24)【登録日】2015年2月20日
(45)【発行日】2015年4月8日
(54)【発明の名称】マッサージパッド
(51)【国際特許分類】
A43B 17/00 20060101AFI20150319BHJP
A43B 7/14 20060101ALI20150319BHJP
A61H 39/04 20060101ALI20150319BHJP
【FI】
A43B17/00 E
A43B7/14 B
A43B17/00 B
A61H39/04 F
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-2234(P2014-2234)
(22)【出願日】2014年1月9日
(65)【公開番号】特開2014-221183(P2014-221183A)
(43)【公開日】2014年11月27日
【審査請求日】2014年1月9日
(31)【優先権主張番号】102116807
(32)【優先日】2013年5月13日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】514008284
【氏名又は名称】遠東科技大学
【氏名又は名称原語表記】FAR EAST UNIVERSITY
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】陳 玉崗
【審査官】
村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−522619(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3116049(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3160575(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 17/00
A43B 7/14
A61H 39/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板、複数個の第一基板及び複数個の第二基板を含むマッサージパッドであって、
前記基板は、複数個の収容空間を備え、かつ各収容空間は、基板の両側面にそれぞれ形成される第一開口部及び第二開口部を備えており、
前記複数個の第一基板はそれぞれ、各収容空間に設けられ、各第一基板の一端は、各収容空間の側壁に連結され、他端には、第一開口部の方向へ突出した第一突起部が形成され、かつ各第一基板の両端の間には、第二開口部の方向へ突出した収容部が設けられ、各収容部には、第二開口部に対して垂直である穿孔が設けられており、
前記複数個の第二基板はそれぞれ、各収容空間に設けられ、各第二基板の一端は、移動可能に各穿孔に挿入されており、他端には、第一開口部の方向へ突出した第二突起部が形成されており、
前記各第二基板が第一位置から第二位置へ移動されたとき、前記各第二突起部が前記各第一基板の他端を突き上げるマッサージパッド。
【請求項2】
第二突起部が第一基板の他端を突き上げるときに、第一基板の他端が第一開口部の方向へ弾性変形する請求項1に記載のマッサージパッド。
【請求項3】
各第二基板の両端の間には、第二開口部の方向へ突出した突起物が形成され、各第二基板が第二位置へ移動されたときに、各突起物が各収容部の側壁に当接し、各第二基板が第二位置から第一位置へ移動されたときに、各第二基板の他端が各収容空間の反対側の側壁に当接する請求項1に記載のマッサージパッド。
【請求項4】
前記マッサージパッドは、基板の一面に設けられ、各収容空間に対応する第一貫通孔を有し、かつプラスチック、発泡材、シリカゲル、防水織布、防水不織布又は帆布の材質からなる第一パッドをさらに含み、各第二基板が第二位置へ移動されて、各第一基板の他端を突き上げるときに、各第一突起部が各第一貫通孔から突出し、かつ第一パッドの一面よりも高く突出する請求項1に記載のマッサージパッド。
【請求項5】
前記マッサージパッドは、基板の底面に設置され、各収容空間に対応する第二貫通孔を有し、かつプラスチック、防水織布、防水不織布又は帆布の材質からなる第二パッドをさらに含む請求項1に記載のマッサージパッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一種のマッサージパッドに関し、特に足裏をマッサージする効能のあるマッサージパッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人類は日常生活中で、常に二足で歩行している。長時間の歩行中で、最も重要であるのは足底にある靴である。長時間靴を履いて立ち歩く労働者、例えば医者、看護師や教師等は、靴を履いた状況が一日中続く。足に合わない作業靴を短時間履いていることにより、不快感や病気を引き起こす恐れがないが、そのような靴を長期間履き続ければ、足に疾病を引き起こすだけでなく、体のその他の部分にも影響を与える可能性がある。
【0003】
靴を履いている時間を更に快適にするため、靴底に一枚の靴パッドをさらに加えることにより、足底の乾燥と清潔を保つことができる。しかし、一般の靴パッドは、足裏のつぼを刺激し、血液循環を促進する機能を有していない。業者は、足全体に与える衝撃を和らげるために、複数個の靴パッドを足底に敷いて、下からの衝撃を和らげる技術を提案したが、このような技術は、費用が高くかかるだけでなく、且つ足裏のつぼを刺激し、血液循環を促進する機能も有していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来の靴パッドが通気性、消臭及び衝撃を改善する機能のみを有しており、足つぼを刺激し、血液循環を促進する機能を有していない問題を解決することができる、マッサージパッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、基板、複数個の第一基板及び複数個の第二基板を含むマッサージパッドを提供する。基板には、複数個の収容空間が設けられ、かつ各収容空間は、基板の両側面にそれぞれ形成される第一開口部及び第二開口部を備える。複数個の第一基板はそれぞれ、各収容空間に設けられている。各第一基板の一端は、各収容空間の側壁に連結され、他端には、第一開口部の方向へ突出した第一突起部が形成されている。各第一基板の両端の間には、第二開口部の方向へ突出した収容部が設けられ、各収容部には、穿孔が設けられている。複数個の第二基板はそれぞれ、各収容空間に設けられている。各第二基板の一端は、移動可能に各穿孔に挿入され、他端には、第一開口部の方向へ突出した第二突起部が形成されている。各第二基板が第一位置から第二位置へ移動されたときに、各第二突起部が各第一基板の他端を突き上げる。
【0006】
第二突起部が第一基板の他端を突き上げたときに、第一基板の他端が第一開口部の方向へ弾性変形する。
【0007】
各第二基板の両端の間には、第二開口部の方向へ突出した突起物が形成され、各第二基板が第二位置へ移動されたときに、各突起物が各収容部の一側を突き上げる。
【0008】
各第二基板が第二位置から第一位置へ移動されたときに、各第二基板の他端が各収容空間の反対側の側壁に当接する。
【0009】
マッサージパッドは、基板の一面に設置される第一パッドをさらに含み、第一パッドは、各収容空間に対応する第一貫通孔を備える。
【0010】
各第二基板が第二位置へ移動して、第一基板の他端を突き上げるときに、各第一突起部は、各第一貫通孔から突出し、且つ第一パッドの一面よりも高く突出する。
【0011】
第一パッドの材料は、発泡材、シリカゲル、防水織布、防水不織布又は帆布の材質であることができる。
【0012】
マッサージパッドは、基板の一面に設置される第二パッドをさらに含み、第二パッドは、各収容空間に対応する第二貫通孔を備える。
【0013】
第二パッドの材料は、防水織布、防水不織布又は帆布の材質であることができる。
【0014】
穿孔は、第二開口部に対して垂直である。
【発明の効果】
【0015】
上述した本発明のマッサージパッドによれば、以下のような発明の効果を奏することができる。
【0016】
(1)本発明のマッサージパッドは、第二基板を調整することにより、第一突起部を第一パッドの表面から突出させることができる。これにより、足底のつぼをマッサージし、足部の圧力を和らげ、かつ血行を促進する効果を奏することができる。
【0017】
(2)本発明のマッサージパッドは、第一パッド及び第二パッドをさらに設けるにより、人体の足部に与える衝撃を吸収し、足部の圧力を分散させ、かつ足部に良好な保護及び支持力を与える効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明のマッサージパッドの第一模式図である。
【
図2】本発明のマッサージパッドの第二模式図である。
【
図3】本発明のマッサージパッドの第三模式図である。
【
図4】本発明のマッサージパッドの第二実施例を示す図である。
【
図5】本発明のマッサージパッドの第三実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明のマッサージパッドに係る実施形態について、図を参照しながら説明する。理解しやすくするため、以下の実施形態における同一部分は、同一の符号を用いて示すこととする。
【0020】
図1〜
図3は、本発明のマッサージパッドを示す模式図である。図で示すように、マッサージパッド1は、基板10と、複数個の第一基板11と、複数個の第二基板12とを含む。基板10には、複数個の収容空間100が設けられ、基板10の材質は、プラスチック又は金属である。各収容空間100は、基板10両側面にそれぞれ形成されている第一開口部101及び第二開口部102を備える。複数個の第一基板11はそれぞれ、各収容空間100内に設けられている。各第一基板11の一端は、収容空間100の側壁に連結され、他端には、第一開口部101の方向へ突出した第一突起部110が形成されている。各第一基板11の両端の間には、第二開口部102の方向へ突出した収容部111が設けられている。各収容部111には、穿孔112が設けられ、この穿孔112は、第二開口部102に対して垂直に設けられている。複数個の第二基板12はそれぞれ、各収容空間100内に設けられている。各第二基板12の一端は、移動可能に各穿孔112に挿入されており、他端には、第一開口部101の方向へ突出した第二突起部120が形成されている。各第二基板12が第一位置から第二位置へ移動されたときに、各第二突起部120が各第一基板11の他端を突き上げる。第二突起部120が第一基板11の他端を突き上げるときに、第一基板11の他端が第一開口部101の方向へ弾性変形する。
【0021】
具体的に説明すると、本発明の基板10には、複数個の収容空間100が設けられ(
図2に図示)、各収容空間100の位置は、各種体型を有する人の足底の大きさと足底のつぼに基づいて設計し、各収容空間100内には、第一基板11及び第二基板12がそれぞれ設けられている。各第一基板11の一端は、収容空間100の側壁に連結され、第一基板11と基板10とは、一体成型で形成することができる。各第一基板11には、第一開口部101の方向へ突出した第一突起部110が形成され、該突起部110は、人体の足底をマッサージする。各第一基板11の両端の間には、第二開口部102の方向へ突出した収容部111が設けられ、各収容部111には、穿孔112が形成されている。各第二基板12の一端は、移動可能に各穿孔112に挿入されており、他端には、第一開口部101の方向へ突出した第二突起部120が形成されている。
【0022】
使用者が第二基板12を第一位置(
図1(A)参照)から第二位置(
図1(B)参照)へ移動させたとき、第二突起部120の一端が第一基板11の他端を突き上げるので、第一基板11の他端が第一開口部101の方向へ弾性変形し、第一突起部110が第一開口部101から突出する。
【0023】
図3に示すように、本発明の各第二基板12の両端の間に第二開口部102の方向へ突出する突起物121を形成することができる。各第二基板12が第一位置(
図3(A)参照)から第二位置(
図3(B)参照)へ移動されたとき、各突起物121が各収容部111の一側を突き上げる。
【0024】
各第二基板12が第二位置から第一位置へ移動されたとき、各第二基板12の他端が各収容空間100の反対側の側壁に当接する。
【0025】
本発明のマッサージパッド1に突起物121が設けられているので、使用者が第二基板12を調整するとき、それを正確に第二位置まで移動させることができ、かつ調整した第二基板12の位置が適当でないことにより、第二突起部120が第一基板11の他端を突き上げないことを防ぐことができる。さらに、使用者が第二基板12を第二位置から第一位置へ移動させたとき、第二基板12の他端が各収容空間100の反対側の側壁に当接するため、第二基板12が穿孔112を外れることも防ぐことができる。
【0026】
図4は、本発明のマッサージパッドの第一実施例を示す図であり、以下、
図1〜
図4を参照しながら本実施例を説明する。本実施例のマッサージパッド1の各部分と、上述したマッサージパッドの各部分とが類似しているため、ここでは詳述を省略する。両者の相違点は、本実施例のマッサージパッド1が、基板10の一面に設けられる第一パッド13をさらに含むことにある。第一パッド13は、各収容空間100に対応する第一貫通孔130を有することが好ましい。第一パッド13の材料は、発泡材、シリカゲル、防水織布、防水不織布又は帆布の材質であることができる。
【0027】
各第二基板12が第二位置へ移動されて、第一基板11の他端を突き上げるとき、各第一突起部110は、各第一貫通孔130から突出し、かつ第一パッド13の一面よりも高く突出する。
【0028】
本発明のマッサージパッド1は、基板10の一面に第一パッド13をさらに設けることにより、使用者の足2に与える衝撃を吸収し、足2の圧力を分散させ、足2に良好な保護及び支持力を与えることができる。使用者がマッサージパッド1を操作するとき、第二基板12を第二位置へ移動させることにより、第二突起部120の一端が第一基板11の他端を突き上げるようにする。そのとき、第一突起部110が上方に移動して、第一貫通孔130から突出し、かつ第一パッド13の一面よりも高く突出する。したがって、使用者が足2でマッサージパッド1を踏むとき、マッサージパッド1が使用者の足底のつぼをマッサージするので、足部の圧力を分散させ、血行を促進する効果を奏することができる。
【0029】
図5は、本発明マッサージパッドの第二実施例を示す図であり、以下、
図1〜
図5を参照しながら本実施例を説明する。本実施例のマッサージパッド1の各部分と、上述したマッサージパッドの各部分とが類似しているため、ここでは詳述を省略する。両者の相違点は、本実施例のマッサージパッド1が、基板10の底面に設けられる第二パッド14をさらに含むことにある。第二パッド14は、各収容空間100に対応する第二貫通孔140を有することが好ましい。第二パッド14の材料は、防水織布、防水不織布又は帆布の材質であることができる。
【0030】
本発明のマッサージパッド1は、基板10の底面に設けられる第二パッド14により、使用者の足部に与える衝撃を吸収し、足部の圧力を分散させ、足部に良好な保護及び支持力を与えることができる。さらに、使用者が歩行中に異物を踏むときに、第二パッド14が異物からの作用力を吸収するので、第二基板12が過度に押し出されて、第二基板12及び関連部品が壊れることを避けることができる。
【0031】
以上の内容は例を挙げるにとどまり、制限を持たせるものではない。本発明の精神及び範囲を逸脱しないもの、そして同じ効果を保つ修正又は変更は、特許請求の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0032】
1 マッサージパッド
10 基板
100 収容空間
101 第一開口部
102 第二開口部
11 第一基板
110 第一突起部
111 収容部
112 穿孔
12 第二基板
120 第二突起部
121 突起物
13 第一パッド
130 第一貫通孔
14 第二パッド
140 第二貫通孔
2 足